(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】CAのためのSCELL管理
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240701BHJP
H04W 76/20 20180101ALI20240701BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240701BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W76/20
H04W72/0457 110
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023108425
(22)【出願日】2023-06-30
(62)【分割の表示】P 2021538070の分割
【原出願日】2020-01-10
【審査請求日】2023-07-28
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノーリー, ラビキラン
(72)【発明者】
【氏名】ニンバルカー, アジト
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Inc, AT & T,Fast SCell activation for enhanced CA utilization[online],3GPP TSG RAN WG2 #100,3GPP,2017年12月01日,R2-1712255,[検索日 2022.09.15],インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712255.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するように構成されるワイヤレスデバイス(22)(WD)で実装される方法であって、前記方法は、
メディアアクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを介して、アクティブ化コマンドを受信すること(S138)と、
MACレイヤシグナリングを介する前記アクティブ化コマンドの受信に応じて、前記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについてアクションのセットを実行することであって、MACレイヤシグナリングを介する前記アクティブ化コマンドの受信に応じて実行される前記アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始、及び、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングの開始を含む、実行すること(S140)と、
PDCCHシグナリングを介して、コマンドを受信すること(S146)と、
PDCCHシグナリングを介する前記コマンドの受信に応じて、前記少なくとも1つのScellについてアクションのセットを実行することであって、当該アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのSRS送信の停止、及び、前記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの停止を含む、実行すること(S148)と、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、PDCCHシグナリングを介して受信される前記コマンドは、物理レイヤ(L1)コマンドである、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記方法は、プライマリセル(Pcell)上のダウンリンク制御情報(DCI)において、PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信すること、を含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、PDCCHシグナリングを介する前記コマンドの受信は、さらに、
前記Pcell上でPDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)においてNビットを受信することであって、前記Nビットの各ビットが1つのScellに対応し、Nは前記WD(22)について構成される前記1つ以上のScellの数である、受信すること、を含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
MACレイヤシグナリングを介する前記アクティブ化コマンドの受信に応じて前記アクションのセットを実行することは、さらに、当該アクティブ化コマンドが受信されたときから第1遅延(D1)の後にそれらアクションを実行すること、を含み、
PDCCHシグナリングを介する前記コマンドの受信に応じて前記アクションのセットを実行することは、さらに、当該コマンドが受信されたときから前記第1遅延よりも小さい第2遅延(D2)の後にそれらアクションを実行すること、を含む、方法。
【請求項6】
1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するようにワイヤレスデバイス(22)(WD)を構成するように構成されるネットワークノード(16)において実装される方法であって、前記方法は、
前記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについてのアクションのセットであって、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始、及び、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングの開始を含む当該アクションのセットを示すアクティブ化コマンドを、メディアアクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを介して送信すること(S134)と、
PDCCHシグナリングを介して、前記少なくとも1つのScell上で前記WD(22)により実行されるべきアクションのセットを示すコマンドを送信することであって、当該アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのSRS送信の停止、及び、前記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの停止を含む、送信すること(S150)と、
を含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、PDCCHシグナリングを介して送信される前記コマンドは、物理レイヤ(L1)コマンドである、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記方法は、プライマリセル(Pcell)上のダウンリンク制御情報(DCI)において、PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを送信すること、を含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、PDCCHシグナリングを介する前記コマンドの送信は、さらに、
前記Pcell上でPDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)においてNビットを送信することであって、前記Nビットの各ビットが1つのScellに対応し、Nは前記WD(22)について構成される前記1つ以上のScellの数である、送信すること、を含む、方法。
【請求項10】
請求項6又は7に記載の方法であって、
MACレイヤシグナリングを介して送信される前記アクティブ化コマンドにより示される前記アクションのセットは、当該アクティブ化コマンドが前記WD(22)により受信されたときから第1遅延(D1)の後に前記WD(22)により実行されることになり、
PDCCHシグナリングを介して送信される前記コマンドにより示される前記アクションのセットは、当該コマンドが前記WD(22)により受信されたときから前記第1遅延よりも小さい第2遅延(D2)の後に前記WD(22)により実行されることになる、方法。
【請求項11】
1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するように構成されるワイヤレスデバイス(22)(WD)であって、前記WD(22)は、
メディアアクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを介して、アクティブ化コマンドを受信することと、
MACレイヤシグナリングを介する前記アクティブ化コマンドの受信に応じて、前記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについてアクションのセットを実行することであって、MACレイヤシグナリングを介する前記アクティブ化コマンドの受信に応じて実行される前記アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始、及び、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングの開始を含む、実行することと、
PDCCHシグナリングを介して、コマンドを受信することと、
PDCCHシグナリングを介する前記コマンドの受信に応じて、前記少なくとも1つのScellについてアクションのセットを実行することであって、当該アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのSRS送信の停止、及び、前記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの停止を含む、実行することと、
を行うように構成される、WD(22)。
【請求項12】
請求項11に記載のWD(22)であって、PDCCHシグナリングを介して受信される前記コマンドは、物理レイヤ(L1)コマンドである、WD(22)。
【請求項13】
請求項12に記載のWD(22)であって、前記WD(22)は、プライマリセル(Pcell)上のダウンリンク制御情報(DCI)において、PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信する、ように構成される、WD(22)。
【請求項14】
1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するようにワイヤレスデバイス(22)(WD)を構成するように構成されるネットワークノード(16)であって、前記ネットワークノード(16)は、
前記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについてのアクションのセットを示すアクティブ化コマンドを、メディアアクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを介して送信することであって、MACレイヤシグナリングを介する前記アクティブ化コマンドにより示される前記アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始、及び、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングの開始を含む、送信することと、
PDCCHシグナリングを介して、前記少なくとも1つのScell上で前記WD(22)により実行されるべきアクションのセットを示すコマンドを送信することであって、当該アクションのセットは、前記少なくとも1つのScell上でのSRS送信の停止、及び、前記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの停止を含む、送信することと、
を行うように構成される、ネットワークノード(16)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤレス通信に関連し、具体的には、キャリアアグリゲーション(CA)のためのセカンダリセル(Scell)管理に関連する。
【背景技術】
【0002】
キャリアアグリゲーションは、ワイヤレスデバイス(WD)(例えば、ユーザ機器又はUE)の送受信データレートを改善するために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の新無線(NR)(5Gともいう)及びロングタームエボリューション(LTEシステム)において広く使用されている。キャリアアグリゲーション(CA)では、WDは、典型的には、まずはプライマリセル(Pcell)と呼ばれる単一のサービングセル上で動作する。Pcellは、ある周波数帯域内のコンポーネントキャリア上で動作する。そして、WDは、ネットワーク(例えば、ネットワークノード)により、1つ以上のセカンダリサービングセル(Scell)と共に構成される。各Scellは、同一の周波数帯域内のコンポーネントキャリア(CC)に対応してもよく(イントラ帯域CA)、又はPcellに対応するCCの周波数帯域とは異なる周波数帯域に対応してもよい(イントラ帯域CA)。WDがScell上で(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)を受信することにより、又は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でアップリンク共有チャネル(UL-SCH)を送信することにより)データを送受信するために、Scellは、ネットワーク(例えば、ネットワークノード)によりアクティブ化される。Scellは、アクティブ化/非アクティブ化シグナリングを介して、非アクティブ化され及びその後再度アクティブ化されることもできる。
【0003】
図1は、新無線(NR)のリリース15(Rel-15)向けに規格化されたScellアクティブ化/非アクティブ化関連手続を示している。
図1に示したように、チャネル状態情報(CSI)報告を除いて、WDは、特定のスロット範囲内で、即ち、(第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術規格(TS)38.213において規格化されている)最小限の所要のアクティブ化遅延の後であって、(3GPP TS38.133において規格化されている)最大限許容されるアクティブ化遅延の前に、他の'アクティブ化関連アクション'(例えば、Scellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、Scell上での物理アップリンク制御チャネル/サウンディングリファレンス信号(PUCCH/SRS)送信)の実行を開始することを可能とされている。Scell向けのCSI報告は、アクティブ化(非アクティブ化)コマンドの受信後に固定的なスロットオフセットを以て開始(及び停止)する。
【0004】
以下は、ある例示的な条件についての、最小限の所要のアクティブ化遅延及び最大限許容されるアクティブ化遅延の例である:
●最小限の所要のアクティブ化遅延は、例えば、3GPPにおいて3GPP TS38.213のサブクローズ4.3などで規格化されているように、k1+3ms+1スロットである。Pcellについて30kHzのヌメロロジーかつk1=4を仮定すると、これは5.5msとなる。
●最大限許容されるアクティブ化遅延は、例えば、3GPPにおいて3GPP TS38.133のサブクローズ8.3.2などに記述されている条件に依存し、その値はWDの測定構成、動作周波数レンジ、及び他の側面に基づいて変化する。
○3GPP TS38.133におけるT_HARQが例えば3GPPにおいて3GPP TS38.213などにおけるk1と同様の意味を有すると仮定し、かつScell測定サイクルを伴う'既知のScell'が[160ミリ秒(ms)]以下であってT_csi_reporting=4スロットであると仮定すると:
-周波数1(FR1)及び30kHzのサブキャリア間隔(SCS)について、
・同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロック測定時間構成(SMTC)周期が5msであれば、遅延は(T_HARQ=4スロット)+(T_act_time=5ms+5ms)+(T_csi_report=4スロット)=14msを超過してはならず;
・SMTC周期が20msであれば、遅延は(T_HARQ=4スロット)+(T_act_time=5ms+20ms)+(T_csi_report=4スロット)=29msを超過してはならない。
-周波数2(FR2)について、これがFR2帯域においてアクティブ化される最初のScellであると仮定すると、
・SMTC周期が5msであれば、遅延は4スロット+5ms+TBD*5ms+4スロット=6ms+X*5msであり;
・SMTC周期が20msであれば、遅延は4スロット+5ms+TBD*20ms+4スロット=6ms+X*20msであり;
・Xは1より大きく、現行のRel-15規格では未定(TBD)である。
【0005】
例えばScellが'既知'ではなくSMTC周期がより長いといった他の条件について、最大限許容されるアクティブ化遅延は、上の例における値よりも格段に長いであろう。
【発明の概要】
【0006】
いくつかの実施形態は、キャリアアグリゲーション(CA)用の高速なセカンダリセル(Scell)管理のための方法及び装置を有利に提供する。
【0007】
1つの実施形態において、ネットワークノードのための方法は、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して送信することと、上記第1コマンドとは異なる第2コマンドであって、上記少なくとも1つのScellについてWDにより実行されるべき少なくとも1つのアクションを示す上記第2コマンドを決定し及びレイヤ1シグナリングを介して送信することと、を含む。
【0008】
他の実施形態において、WDのための方法は、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して受信することと、上記第1コマンドとは異なる第2コマンドを、レイヤ1シグナリングを介して受信することと、上記第2コマンドに基づいて、上記少なくとも1つのScellに関連付けられる少なくとも1つのアクションを実行することと、を含む。
【0009】
本開示のある観点によれば、1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するように構成されるワイヤレスデバイス(WD)で実装される方法が提供される。上記方法は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介して、コマンドを受信すること、を含む。上記方法は、さらに、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて、上記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについてアクションのセットを実行することであって、上記アクションのセットは上記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含む、実行すること、を含む。
【0010】
上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、メディアアクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを介して、アクティブ化コマンドを受信するステップと、MACレイヤシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて、上記少なくとも1つのScellについて、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて実行される上記アクションのセットとは異なるアクションのセットを実行するステップと、を含む。
【0011】
MACレイヤシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて実行される上記アクションのセットは、さらに、上記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始又は停止を含んでもよい。上記観点のいくつかの実施形態において、上記MACレイヤシグナリングの受信に応じて実行される上記アクションのセットは、上記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始又は停止をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、MACレイヤシグナリングの受信に応じて実行される上記アクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのCSI報告の開始又は停止を含まない。いくつかの実施形態において、PDCCHシグナリングを介して受信される上記コマンドは、物理レイヤ(L1)コマンドである。いくつかの実施形態において、上記方法は、上記コマンドをPcell上のDCIにおいてPDCCHシグナリングを介して受信すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの受信は、さらに、上記Pcell上で上記PDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)においてNビットを受信することであって、上記Nビットの各ビットが1つのScellに対応し、Nは上記WDについて構成される上記1つ以上のScellの数である、受信すること、を含む。
【0012】
上記観点のいくつかの実施形態において、MACレイヤシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて上記アクションのセットを実行することは、さらに、当該コマンドが受信されたときから第1遅延(D1)の後に上記アクションのセットを実行すること、を含み、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて上記アクションのセットを実行することは、さらに、当該コマンドが受信されたときから上記第1遅延よりも小さい第2遅延(D2)の後に上記アクションのセットを実行すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの受信は、さらに、当該コマンドをウェイクアップ信号として受信すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、受信される上記コマンドの双方に少なくとも部分的に基づいて、上記Scell上で上記PDCCHをモニタリングすべきかを判定すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、PDCCHシグナリングを介して受信される上記コマンドにより示される状態に関わらず、MACレイヤシグナリングを介して受信される上記コマンドにより示される状態に少なくとも部分的に基づいて、上記ScellについてCSIを報告すべきかを判定すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、PDCCHシグナリングにより受信される上記コマンドにより示される具体的な状態の受信に応じて、上記ワイヤレスデバイスは、PDCCHシグナリングにより受信される当該コマンドにより示される上記アクションのセットに関する従前の振る舞いに従い続ける。
【0013】
本開示のまた別の観点によれば、1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するようにワイヤレスデバイス(WD)を構成するように構成されるネットワークノードにおいて実装される方法が提供される。上記方法は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介して、上記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScell上で上記WDにより実行されるべきアクションのセットを示すコマンドを送信することであって、上記アクションのセットは上記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含む、送信すること、を含む。
【0014】
上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、PDCCHシグナリングを介して送信される上記コマンドにより示される上記アクションのセットとは異なる、上記少なくとも1つのScellについてのアクションのセットを示すアクティブ化コマンドを、メディアアクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを介して送信すること、を含む。 MACレイヤシグナリングを介して送信される上記コマンドにより示される上記アクションのセットは、さらに、上記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始又は停止を含んでもよい。上記観点のいくつかの実施形態において、MACレイヤシグナリングを介して送信される上記コマンドにより示される上記アクションのセットは、さらに、上記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始又は停止を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記アクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのCSI報告の開始又は停止を含まない。PDCCHシグナリングを介して送信される上記コマンドは、物理レイヤ(L1)コマンドであり得る。上記方法は、上記コマンドをPcell上のDCIにおいてPDCCHシグナリングを介して送信すること、を含んでもよい。上記観点のいくつかの実施形態において、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの送信は、さらに、上記Pcell上で上記PDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)においてNビットを送信することであって、上記Nビットの各ビットが1つのScellに対応し、Nは上記WDについて構成される上記1つ以上のScellの数である、送信すること、を含む。
【0015】
上記観点のいくつかの実施形態において、MACレイヤシグナリングを介して送信される上記コマンドにより示される上記アクションのセットは、当該コマンドが上記WDにより受信されたときから第1遅延(D1)の後に上記WDにより実行されることになり、PDCCHシグナリングを介して送信される上記コマンドにより示される上記アクションのセットは、当該コマンドが上記WDにより受信されたときから上記第1遅延よりも小さい第2遅延(D2)の後に上記WDにより実行されることになる。上記観点のいくつかの実施形態において、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの送信は、さらに、当該コマンドをウェイクアップ信号として送信すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、双方のコマンドの組合せは、上記WDが上記Scell上で上記PDCCHをモニタリングすべきかを示す。上記観点のいくつかの実施形態において、MACレイヤシグナリングを介して受信される上記コマンドにより示される状態は、PDCCHシグナリングを介して受信される上記コマンドにより示される状態に関わらず、上記WDが上記ScellについてCSIを報告すべきかを示す。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、MACレイヤシグナリングを介して受信される上記コマンド及びPDCCHシグナリングを介して受信される上記コマンドのうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づいて、上記少なくとも1つのScell上でシグナリングを受信すること、を含む。
【0016】
本開示の他の観点によれば、1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するように構成されるワイヤレスデバイス(WD)が提供される。上記WDは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介して、コマンドを受信することと、PDCCHシグナリングを介する上記コマンドの受信に応じて、上記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについてアクションのセットを実行することと、を行うように構成される。上記アクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含む。
【0017】
いくつかの観点によれば、上記WDは、処理回路を含む。上記処理回路は、ここで開示される方法を上記WDに行わせるように構成される。
【0018】
本開示の他の観点によれば、1つ以上のセカンダリセル(Scell)上で動作するようにワイヤレスデバイス(WD)を構成するように構成されるネットワークノードが提供される。上記ネットワークノード(16)は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介して、上記1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScell上で上記WD(22)により実行されるべきアクションのセットを示すコマンドを送信すること、を行うように構成される。上記アクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含む。
【0019】
他の観点によれば、上記ネットワークノードは、処理回路を含む。上記処理回路は、ここで開示される方法を上記ネットワークノードに行わせるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本実施形態並びに付随する利点及びその特徴のより十分な理解が、添付図面と併せて考慮された場合に、以下の詳細な説明を参照することにより一層容易に得られるであろう
【0021】
【
図1】Rel-15のNRについて規格化されたScellアクティブ化/非アクティブ化関連手続の一例を示している。
【
図2】本開示における原理に従って、中間ネットワークを介してホストコンピュータへ接続される通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態に係る少なくとも部分的にワイヤレスな接続上でネットワークノードを介してワイヤレスデバイスと通信するホストコンピュータの概略ブロック図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態に従ってワイヤレスデバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード及びワイヤレスデバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態に従ってワイヤレスデバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード及びワイヤレスデバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態に従ってホストコンピュータにおいてワイヤレスデバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード及びワイヤレスデバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態に従ってホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード及びワイヤレスデバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態に係るネットワークノードにおける例示的な処理のフローチャートである。
【
図9】現在のいくつかの実施形態に係るワイヤレスデバイスにおける例示的な処理のフローチャートである。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態に係るある側面の一例を示している。
【
図11】本開示の実施形態の概要に係るワイヤレスデバイスにおける処理のフローチャートである。
【
図12】本開示の実施形態の概要に係るネットワークノードにおける処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
3GPP リリース15(Rel-15)のCAアクティブ化コマンドは、メディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)において送信され、最小限の所要のアクティブ化遅延は、典型的なケースについて~5msである。これは、他のNRの手続と比較すると相対的にゆっくりである。また、最大限許容されるアクティブ化遅延は、他のNRの手続と比較すると相対的に長い。そうした長い遅延に起因して、ネットワーク(例えば、ネットワークノード)がScellを頻繁に非アクティブ化することはよりリスキーであり、なぜなら、WDをScellアクティブ化状態に戻すことに、固有のシナリオ及びWDの実装に依存して、最小限ならば~5ms、最大限許容される値では数十あるいは数百ミリ秒まで掛かり得るからである。Scellの動作の停止が可能な都度停止が行われないならば、WDの電力消費は不必要に増加しかねない。
【0023】
ここでの開示は、既存のLTE又はNRのCAのアプローチと比較した場合により高速なScell動作のための仕組みを提供する。これは、既存のMAC CEベースの上位レイヤシグナリングに加えて新たなレイヤ1(L1)(物理レイヤ)オン/オフコマンドを取り入れることにより達成され得る。MAC CEベースのScellアクティブ化/非アクティブ化コマンドは、Scellに関連付けられるWD手続/アクションの第1のセット(例えば、a)ScellについてのCSI報告、b)ScellについてのPDCCHモニタリング、c)Scell上でのPUCCH/SRS送信)を制御し得る。L1オン/オフコマンドは、WD手続/アクションの第2のセット(例えば、a)ScellについてのPDCCHモニタリング、b)Scell上でのPUCCH/SRS送信)を制御し得る。WDはMAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化コマンド及びL1ベースのオン/オフコマンドの双方を受信できるが、(L1オン/オフコマンドに関連付けられる)アクションの第2のセットを適用するためにWDにより使用される時間は、(MAC CEベースのシグナリングに関連付けられる)アクションの第1のセットを適用するために必要な時間よりも少ないであろう。
【0024】
よって、本開示のいくつかの実施形態は、例えば、相対的に低頻度のMAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化の仕組みの使用を続けながら、高頻度なL1オン/オフコマンドを送信することにより、Scell手続をより積極的にネットワーク(例えば、ネットワークノード)が制御することを可能にする仕組みを提供する。WDの視点からいうと、MAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化コマンドのみを用いるレガシーのアプローチと比較して、上記仕組みによって電力の節約を達成することができる。
【0025】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、注記されることとして、それら実施形態は、キャリアアグリゲーション(CA)のための高速なセカンダリセル(Scell)管理に関連する装置のコンポーネント及び処理ステップの組み合わせに主として内在する。したがって、適切な場合には、コンポーネントは図中で型どおりのシンボルで表現されており、図面は、ここでの説明の恩恵を有する当業者にとって容易に明らかとなる詳細で本開示を曖昧にすることのないように、実施形態の理解に関する特定の詳細のみを示す。説明を通じて、類似の番号は類似のエレメントを指す。
【0026】
ここで使用されるところでは、"第1"及び"第2"、"上"及び"下"などといった関係的な用語が、あるエンティティ又は要素と他のエンティティ又は要素とを単に区別するために、そうしたエンティティ又は要素間のいかなる物理的な若しくは論理的な関係若しくは順序を必ずしも要し又は示唆することなく使用され得る。ここで使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、ここで説明される概念を限定することを意図されない。ここで使用されるところでは、単数形である"a"、"an"、及び"the"は、文脈で別段明確に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろうこととして、"含む(comprises)"、含む(comprising)"、"含む(includes)"及び/又は"含む(including)"という用語は、ここで使用される場合、記述された特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの集合の存在又は追加を排除しない。
【0027】
ここで説明される実施形態において、"~と通信している"などの連結を表す用語は、電気的通信又はデータ通信を示すために使用され得るものであり、それは、例えば物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリング又は光学シグナリングにより達成され得る。複数のコンポーネントは連携して動作してよく、電気的通信及びデータ通信を達成することについて修正及び変形が可能であることを、当業者は理解するであろう。
【0028】
ここで説明されるいくつかの実施形態において、"連結される(coupled)"及び"接続される(connected)"などの用語は、必ずしも直接ではないものの、ここではコネクションを示すために使用され得るものであり、有線接続及び/又は無線接続を含んでよい。
【0029】
ここで使用される"ネットワークノード"との用語は、無線ネットワークに含まれるいかなる種類のネットワークノードであることもでき、それはさらに、基地局(BS)、無線基地局、基地送受信局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gNodeB(gNB)、拡張ノードB(eNB若しくはeNodeB)、ノードB、MSR BSといったマルチ標準無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、リレーノード、リレーを制御するドナーノード、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、DAS(distributed antenna system)内のノード、SAS(spectrum access system)ノード、EMS(element management system)などのうちの任意のものを含み得る。ネットワークノードは、テスト機器をも含んでもよい。ここで使用される"無線ノード"との用語は、ワイヤレスデバイス(WD)などのワイヤレスデバイス(WD)、又は無線ネットワークノードを表すために使用されることもある。
【0030】
いくつかの実施形態において、非限定的な用語であるワイヤレスデバイス(WD)又はユーザ機器(UE)が互換可能に使用されている。ここでのWDは、ワイヤレスデバイス(WD)など、ネットワークノード又は他のWDとの間で無線信号で通信可能な任意のタイプのワイヤレスデバイスであり得る。また、WDは、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUE若しくはマシンツーマシン通信(M2M)可能なUE、低コスト及び/若しくは低複雑度WD、UEを具備するセンサ、タブレット、移動端末、スマートフォン、LEE(laptop embedded equipped)、LME(laptop mounted equipment)、USBドングル、CPE(Customer Premises Equipment)、IoT(Internet of Things)デバイス、又は狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであってもよい。
【0031】
また、いくつかの実施形態において、汎用的な用語である"無線ネットワークノード"が使用されている。それは、任意の種類の無線ネットワークノードであってよく、基地局、無線基地局、基地送受信局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、進化型ノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のうちのいずれかを含み得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、"上位レイヤ(higher layer)"との用語が使用されており、いくつかの実施形態では、これはMAC CEシグナリング及び/又はRRCシグナリングを含み得る。いくつかの実施形態では、"上位レイヤ"は、物理(例えば、レイヤ1/L1)レイヤよりも上位のレイヤでのシグナリングを意味し得る。いくつかの実施形態において、上位レイヤとの用語は、他のタイプの通信をも示してもよい。
【0033】
本開示において説明される任意の2つ以上の実施形態が互いにいかなる手法で組み合わされてもよい。
【0034】
ここで使用される"シグナリング"との用語は、(例えば、無線リソース制御(RCC)などを介する)上位レイヤシグナリング、(例えば、物理制御チャネル若しくはブロードキャストチャネルを介する)下位レイヤシグナリング、又はそれらの組合せ、のうちの任意のものを含み得る。シグナリングは、暗黙的であっても明示的であってもよい。シグナリングは、さらに、ユニキャスト、マルチキャスト又はブロードキャストであってよい。また、シグナリングは、他のノードへ直接なされてもよく、又は第3ノードを介してなされてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態において、"コマンド"との用語がここで使用されている。いくつかの実施形態において、コマンドとの用語は、(例えば、WDがあるアクションを実行するように制御し、命令し、及び/若しくはWDを構成し、又はさもなければ指示し若しくは要求するための)コンフィグレーション及び/又は制御情報を指し示すために使用され得る。いくつかの実施形態において、1つ以上のリソース上の制御又はコマンド情報は、固有のフォーマットを有するメッセージで送信されるものと見なされてもよい。メッセージは、ペイロード情報を表すビット群と、例えば誤り符号のための符号化ビット群とを含んでもよく、又はそれらを表してもよい。
【0036】
制御又はコマンド情報を受信すること(又は取得すること)は、1つ以上の制御情報メッセージ(例えば、RRCモニタリングパラメータ又はDCI)を受信することを含んでもよい。考慮され得ることとして、制御シグナリングを受信することは、例えば、制御情報を求めて探索され及び/又は聴取され得るリソースの想定されたセットに少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のメッセージ、具体的には上記制御シグナリングにより搬送されるメッセージを復調し、復号し、及び/又は、例えばブラインド検出で検出すること、を含む。想定され得ることとして、通信の両側がそのコンフィグレーションを認識しており、例えばリファレンスサイズに少なくとも部分的に基づいて、上記リソースのセットを判定し得る。
【0037】
シグナリングは、概して、1つ以上のシンボル、信号及び/又はメッセージを含み得る。信号は、1つ以上のビットを含んでもよく又は表してもよい。インジケーションは、シグナリングを表してもよく、及び/又は、信号として若しくは複数の信号として実装されてもよい。1つ以上の信号が、メッセージに含まれてもよく、及び/又はメッセージにより表されてもよい。シグナリング、とりわけ制御シグナリングは、複数の信号及び/若しくはメッセージを含んでよく、それらは異なるキャリア上で送信されてもよく、並びに/又は、相異なるシグナリングプロセスに関連付けられてもよく、例えば1つ以上のそうしたプロセス及び/若しくは対応する情報を表し及び/若しくはそれらに関する。インジケーションは、シグナリング、並びに/又は複数の信号及び/若しくはメッセージを含んでよく、及び/若しくはそれらに含まれてもよく、それらは異なるキャリア上で送信されてもよく、及び/若しくは、相異なる確認応答シグナリングプロセスに関連付けられてもよく、例えば1つ以上のそうしたプロセスを表し及び/若しくはそれらに関する。チャネルに関連付けられるシグナリングは、そのチャネルのためのシグナリング及び/若しくは情報を表すように、並びに/又は、当該シグナリングがそのチャネルに属する送信機及び/若しくは受信機により解釈されるように送信され得る。そうしたシグナリングは、概して、当該チャネル向けの送信パラメータ及び/又はフォーマットに準拠し得る。
【0038】
無線ノード、具体的には端末、ユーザ機器又はWDに対し構成/制御/指示を行うことは、無線ノードがコンフィグレーションに従って動作するように適合され、動作させられ、設定され及び/又は命令されることへの言及であってよい。構成することは、例えばネットワークノード(例えば、基地局又はeNodeBのような、ネットワークの無線ノード)又はネットワークといった他のデバイスによりなされてもよく、そのケースでは、構成することは、構成されるべき無線ノードへ構成データを送信することを含み得る。そうした構成データは、構成されるべきコンフィグレーションを表してもよく、並びに/又は、例えば具体的には周波数リソースである割当てリソース上での送信及び/若しくは受信のためのコンフィグレーション、若しくは例えばあるサブフレーム若しくは無線リソース上で何らかの測定を行うためのコンフィグレーションなどの、コンフィグレーションに関連する1つ以上の命令を含んでもよい。無線ノードは、例えば、ネットワーク又はネットワークノードから受信される構成データに少なくとも部分的に基づいて、自身を構成してもよい。ネットワークノードは、構成を行うために自身の回路を使用してもよく、及び/又は使用するように適合されてもよい。割当て情報は、構成データの一形式と考えられてもよい。構成データは、構成情報、1つ以上の対応するインジケーション及び/若しくはメッセージを含んでもよく、並びに/又はそれらにより表されてもよい。
【0039】
なお、本開示では、例えば3GPP LTE及び/又は新無線(NR)などといったある具体的なワイヤレスシステムからの専門用語が使用されるかもしれないが、これは、本開示のスコープを前述したシステムのみに限定するものとして見られるべきではない。限定ではないものの、WCDMA(Wide Band Code Division Multiple Access)、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、UMB(Ultra-Mobile Broadband)及びGSM(Global Systems for Mobile communications)を含む他のワイヤレスシステムもまた、本開示の範囲内にカバーされるアイディアの活用から恩恵を受け得る。
【0040】
さらに、ワイヤレスデバイス又はネットワークノードにより実行されるものとしてここで説明される機能が、複数のワイヤレスデバイス及び/又は複数のネットワークノードをまたいで分散されてもよいことに留意されたい。言い換えると、ここで説明されるネットワークノード及びワイヤレスデバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実行に限定されず、実際には複数の物理デバイス間で分担されることができるものと考えられる。
【0041】
別段定義されない限り、ここで使用される(技術的用語及び学術的用語を含む)全ての用語は、本開示が属する分野における当業者により共通的に理解される意味と同じ意味を有する。さらに理解されるであろうこととして、ここで使用される用語は、本明細書及び関係する分野の文脈でのそれらの意味に整合する意味を有するものとして解釈されるべきであり、ここで文字通りそのように定義されない限り、理想化され又は過度に形式的な意味合いでは解釈されない。
【0042】
図面を再び参照すると、類似の要素への参照が類似の参照番号によりなされており、
図2には一実施形態に係る通信システム10の概略図が示されており、通信システム10は、LTE及び/又はNR(5G)といった標準をサポートし得る3GPP型のセルラーネットワークなどであって、無線アクセスネットワークといったアクセスネットワーク12及びコアネットワーク14を含む。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNB、又は他のタイプの無線アクセスポイントといった複数のネットワークノード16a、16b、16cを含み、その各々が対応するカバレッジエリア18a、18b、18c(まとめてカバレッジエリア18という)を定義する。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線又は無線接続20上でコアネットワーク14へ接続可能である。カバレッジエリア18aに位置する第1のワイヤレスデバイス(WD)22aは、対応するネットワークノード16aへワイヤレスに接続され、又は対応するネットワークノード16aによりページングされるように構成される。カバレッジエリア18b内の第2のWD22bは、対応するネットワークノード16bへワイヤレスに接続可能である。この例では、複数のWD22a、22b(まとめてワイヤレスデバイス22という)が示されているものの、開示される実施形態は、カバレッジエリア内に単一のWDがある状況、又は対応するネットワークノード16へ単一のWDが接続している状況へ等しく適用可能である。なお、便宜上2つのWD22及び3つのネットワークノード16のみが示されているものの、通信システムは、より多くのWD22及びネットワークノード16を含み得る。
【0043】
また、想起されることとして、WD22は、1つよりも多くのネットワークノード16、及び1種類よりも多くのネットワークノード16との間で、同時にし、並びに/又は別々に通信するように構成されることができる。 例えば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16、及びNRをサポートする同一の又は異なるネットワークノード16との間でデュアルコネクティビティを有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRAN向けのeNB及びNR/NG-RAN向けのgNBとの間で通信関係にあってもよい。
【0044】
通信システム10は、それ自体がホストコンピュータ24へ接続され、ホストコンピュータ24は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間ネットワーク30を介してつながっていてもよい。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、又はホステッドネットワークのうちの1つ、又は1つより多くの組合せであってよい。中間ネットワーク30は、存在する場合、バックボーンネットワーク又はインターネットであってもよい。いくつかの実施形態において、中間ネットワーク30は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0045】
図2の通信システムは、全体として、接続されるWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間の接続性を可能にする。その接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続として説明されてよい。ホストコンピュータ24及び接続されるWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続は、OTT接続の通過途上の参加している通信デバイスのうちの少なくともいくつかがアップリンク及びダウンリンクの通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24から発して接続しているWD22aへ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aから発してホストコンピュータ24へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0046】
ネットワークノード16は、構成ユニット32を含むように構成され、構成ユニット32は、ネットワークノード16に、ここで開示されるネットワークノード16により実行される方法を実行させるように構成される。
【0047】
いくつかの実施形態において、構成ユニット32は、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して送信することと、第1コマンドとは異なる第2コマンドであって、上記少なくとも1つのScellについてWDにより実行されるべき少なくとも1つのアクションを示す第2コマンドを決定し及びレイヤ1シグナリングを介して送信することと、を行うように構成される。上記少なくとも1つのアクションは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングを含み得る。
【0048】
ワイヤレスデバイス22は、Scell管理ユニット34を含むように構成され、Scell管理ユニット34は、ワイヤレスデバイス22に、ここで開示されるワイヤレスデバイスにより実行される方法を実行させるように構成される。
【0049】
いくつかの実施形態において、Scell管理ユニット34は、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して受信することと、第1コマンドとは異なる第2コマンドを、レイヤ1シグナリングを介して受信することと、第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、上記少なくとも1つのScellに関連付けられる少なくとも1つのアクションを実行することと、を行うように構成される。上記少なくとも1つのアクションは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングを含み得る。
【0050】
前の段落で議論したWD22、ネットワークノード16及びホストコンピュータ24の一実施形態に係る例示的な実装が、これより
図2及び
図3を参照しながら説明される。通信システム10において、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェース40を含むハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路42を備える。処理回路42は、プロセッサ44及びメモリ46を含み得る。とりわけ、中央演算装置などのプロセッサ及びメモリに加えて又はその代わりに、処理回路42は、例えば、命令群を実行するように適合された、1つ以上のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(Field Programmable Gate Array)及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuitry)といった、処理及び/又は制御のための集積回路を含んでもよい。プロセッサ44は、メモリ46へアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)するように構成されてもよく、メモリ46は、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、光学メモリ、及び/若しくはEPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)といった、いかなる種類の揮発性の並びに/又は不揮発性のメモリを含んでもよい。
【0051】
処理回路42は、ここで説明される方法及び/若しくは処理のいずれかを制御し、並びに/又は、そうした方法及び/若しくは処理を例えばホストコンピュータ24により実行させる、ように構成され得る。プロセッサ44は、ここで説明されるホストコンピュータ24の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ44に相当する。ホストコンピュータ24は、ここで説明されるデータ、プログラム的なソフトウェアコード及び/又は他の情報を記憶するように構成されるメモリ46を含む。いくつかの実施形態において、ソフトウェア48及び/又はホストアプリケーション50は、プロセッサ44及び/又は処理回路42により実行された場合に、プロセッサ44及び/又は処理回路42に、ホストコンピュータ24に関してここで説明される処理を行わせる命令群、を含み得る。それら命令群は、ホストコンピュータ24に関連付けられるソフトウェアであってよい。
【0052】
ソフトウェア48は、処理回路42により実行可能であってよい。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22及びホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して接続しているWD22といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。"ユーザデータ"とは、説明される機能性を実装するものとしてここで説明されるデータ及び情報であってよい。1つの実施形態において、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダへ制御及び機能性を提供するために構成されてもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24がネットワークノード16及び/又はワイヤレスデバイス22に対して観測、モニタリング、制御、送信及び/又は受信を行うことを可能にし得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、サービスプロバイダがネットワークノード16及び/又はワイヤレスデバイス22に対して観測、モニタリング、制御、送信及び/又は受信を行うことを可能にするように構成されるモニタユニット54を含んでもよい。
【0053】
通信システム10は、通信システム10において提供されるネットワークノード16をさらに含み、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24及びWD22と通信することを可能にするハードウェア58を備える。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するための通信インタフェース60、並びに、ネットワークノード16によりサービスされるカバレッジエリア18内に位置するWD22との少なくとも無線接続64をセットアップし及び維持するための無線インタフェース62を含み得る。無線インタフェース62は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRF送受信機として形成されてもよく、それらを含んでもよい。通信インタフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を促進するように構成され得る。接続66は、直接的なものであってもよく、又は、通信システム10のコアネットワーク14及び/若しくは通信システム10の外部の1つ以上の中間ネットワーク30を通過してもよい。
【0054】
図示した実施形態において、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70及びメモリ72を含む。とりわけ、中央演算装置などのプロセッサ及びメモリに加えて又はその代わりに、処理回路68は、例えば、命令群を実行するように適合された、1つ以上のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(Field Programmable Gate Array)及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuitry)といった、処理及び/又は制御のための集積回路を含んでもよい。プロセッサ70は、メモリ72へアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)するように構成されてもよく、メモリ72は、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、光学メモリ、及び/若しくはEPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)といった、いかなる種類の揮発性の並びに/又は不揮発性のメモリを含んでもよい。
【0055】
よって、ネットワークノード16は、さらに、例えばメモリ72内に内部的に記憶され、又は外部接続を介してネットワークノード16によりアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)内に記憶されるソフトウェア74を有する。ソフトウェア74は、処理回路68により、例えばプロセッサ70により実行可能であってよい。処理回路68は、ここで説明される方法及び/若しくは処理のいずれかを制御し、並びに/又は、そうした方法及び/若しくは処理を例えばネットワークノード16により実行させる、ように構成され得る。プロセッサ70は、ここで説明されるネットワークノード16の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ70に相当する。メモリ72は、ここで説明されるデータ、プログラム的なソフトウェアコード及び/又は他の情報を記憶するように構成される。いくつかの実施形態において、ソフトウェア74は、プロセッサ70及び/又は処理回路68により実行された場合に、プロセッサ70及び/又は処理回路68に、(
図8、
図12及び他の図面を参照しながら説明される処理といった)ネットワークノード16に関してここで説明される処理を行わせる命令群、を含み得る。例えば、ネットワークノード16の処理回路68は、構成ユニット32を含んでもよく、構成ユニット32は、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して送信することと、第1コマンドとは異なる第2コマンドであって、上記少なくとも1つのScellについてWDにより実行されるべき少なくとも1つのアクションを示す第2コマンドを決定し及びレイヤ1シグナリングを介して送信することと、を行うように構成される。
【0056】
いくつかの実施形態において、第1コマンドは、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成され、第2コマンドは、第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成される。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第1のアクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;第2のアクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;第1のアクションのセット及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、上記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、上記少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、上記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第2コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信される;第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)において送信される;第2コマンドは、上記少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
通信システム10は、既に言及したWD22をさらに含む。WD22はハードウェア80を含んでもよく、ハードウェア80は、WD22がその時点で位置するカバレッジエリア18へサービスするネットワークノード16との無線接続64をセットアップし及び維持するように構成される無線インタフェース82を含み得る。無線インタフェース82は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRF送受信機として形成されてもよく、それらを含んでもよい。
【0058】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86及びメモリ88を含み得る。とりわけ、中央演算装置などのプロセッサ及びメモリに加えて又はその代わりに、処理回路84は、例えば、命令群を実行するように適合された、1つ以上のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(Field Programmable Gate Array)及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuitry)といった、処理及び/又は制御のための集積回路を含んでもよい。プロセッサ86は、メモリ88へアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)するように構成されてもよく、メモリ88は、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、光学メモリ、及び/若しくはEPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)といった、いかなる種類の揮発性の並びに/又は不揮発性のメモリを含んでもよい。
【0059】
よって、WD22は、さらに、例えばWD22にあるメモリ88内に記憶され、又はWD22によりアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)内に記憶されるソフトウェア90を有し得る。ソフトウェア90は、処理回路84により実行可能であってよい。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含んでもよい。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへWD22を介してサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ24において、実行対象のホストアプリケーション50は、実行対象のクライアントアプリケーション92とWD22及びホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50からリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続52は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。クライアントアプリケーション92は、自身が提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
【0060】
処理回路84は、ここで説明される方法及び/若しくは処理のいずれかを制御し、並びに/又は、そうした方法及び/若しくは処理を例えばWD22により実行させる、ように構成され得る。プロセッサ86は、ここで説明されるWD22の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ86に相当する。WD22は、ここで説明されるデータ、プログラム的なソフトウェアコード及び/又は他の情報を記憶するように構成されるメモリ88を含む。いくつかの実施形態において、ソフトウェア90及び/又はクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86及び/又は処理回路84により実行された場合に、プロセッサ86及び/又は処理回路84に、(
図9、
図11及び他の図面を参照しながら説明される処理といった)WD22に関してここで説明される処理を行わせる命令群、を含み得る。例えば、ワイヤレスデバイス22の処理回路84は、Scell管理ユニット34を含んでもよく、Scell管理ユニット34は、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して受信することと、第1コマンドとは異なる第2コマンドを、レイヤ1シグナリングを介して受信することと、第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、上記少なくとも1つのScellに関連付けられる少なくとも1つのアクションを実行することと、を行うように構成される。
【0061】
いくつかの実施形態において、処理回路84は、さらに、第1コマンドに少なくとも部分的に基づいて、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、を行うように構成される。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第1のアクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;第2のアクションのセットは、上記少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;第1のアクションのセット及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、上記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、上記少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、上記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第2コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル上で受信される;第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる;第2コマンドは、上記少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0062】
いくつかの実施形態において、ネットワークノード16、WD22及びホストコンピュータ24の内部的な作用は
図3に示した通りであってよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは
図2のそれであってよい。
【0063】
図3では、ホストコンピュータ24とWD22との間のネットワークノード16を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続52が抽象的に描かれている。ルーティングを決定するのはネットワーク基盤であってよく、ネットワーク基盤は、WD22若しくはホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダ又はそれら双方からルーティングを隠蔽するように構成されてよい。OTT接続52がアクティブである間、ネットワーク基盤は、(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更するための決定をさらに行ってよい。
【0064】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示を通じて説明した実施形態の教示に従う。多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続52を用いてWD22へ提供されるOTTサービスの性能を改善し、無線接続64はその最後のセグメントを形成し得る。より正確には、これら実施形態のうちのいくつかの教示は、データレート、レイテンシ及び/又は電力消費を改善し、それにより低減されたユーザの待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、及び/又はより良好な応答性若しくは長くなったバッテリ寿命などといった利益を提供し得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応じてホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再構成するためのオプションとしてのネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続52を再構成するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48若しくはWD22のソフトウェア90、又はそれらの双方において実装されてもよい。複数の実施形態において、通信デバイス内に又は通信デバイスに関連付けて、OTT接続52が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェア48、90により監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続52の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成は、ネットワークノード16には影響しなくてもよく、ネットワークノード16にとっては未知であるか又は感知不能であってもよい。いくつかのそうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホストコンピュータ24によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のWDシグナリングを包含してもよい。いくつかの実施形態において、その測定は、ソフトウェア48、90がOTT接続52を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
【0066】
よって、いくつかの実施形態において、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように構成される処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークへ転送するように構成される通信インタフェース40とを含む。いくつかの実施形態において、セルラーネットワークは、無線インタフェース62を伴うネットワークノード16をも含む。いくつかの実施形態において、ネットワークノード16は、並びに/又は、ネットワークノード16の処理回路68は、WD22への送信についての準備/開始/維持/サポート/終了、及び/若しくは、WD22からの送信信号の受信についての準備/終端/維持/サポート/終了を行うためにここで説明される機能を実行し及び/若しくは方法を実行するように構成される。
【0067】
いくつかの実施形態において、ホストコンピュータ24は、処理回路42及び通信インタフェース40を含み、通信インタフェース40は、WD22からネットワークノード16への送信に由来するユーザデータを受信するように構成される。いくつかの実施形態において、WD22は、ネットワークノード16への送信についての準備/開始/維持/サポート/終了、及び/若しくは、ネットワークノード16からの送信信号の受信についての準備/終端/維持/サポート/終了を行うためにここで説明される機能を実行し及び/若しくは方法を実行するように構成され、並びに/又は、そのように構成される無線インタフェース82及び/若しくは処理回路84を備える。
【0068】
図2及び
図3は、それぞれのプロセッサ内にある構成ユニット32及びScell管理ユニット34といった、多様な"ユニット"を示しているが、それらユニットはその一部が処理回路内の対応するメモリに記憶される形で実装されてもよいことが想起される。言い換えると、上記ユニットは、ハードウェアで、又はハードウェアと処理回路内のソフトウェアとの組合せで実装されてもよい。
【0069】
図4は、例えば1つの実施形態に係る
図2及び
図3の通信システムといった、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含む。本方法の第1ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1ステップのオプションとしてのサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、例えばホストアプリケーション50といったホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを搬送するWD22への送信を開始する。(ブロックS104)。オプションとしての第3ステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した上記送信において搬送されたユーザデータをWD22へ送信する(ブロックS106)。オプションとしての第4ステップにおいて、WD22は、例えばホストコンピュータ24により実行されるホストアプリケーション50に関連付けられるクライアントアプリケーション92といったクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0070】
図5は、例えば1つの実施形態に係る
図2の通信システムといった、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図2及び
図3を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及びWD22を含む。本方法の第1ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する(ブロックS110)。オプションとしてのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、例えばホストアプリケーション50といったホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する。第2ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを搬送するWD22への送信を開始する。(ブロックS112)。その送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を通過し得る。オプションとしての第3ステップにおいて、WD22は、上記送信において搬送されるユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0071】
図6は、例えば1つの実施形態に係る
図2の通信システムといった、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図2及び
図3を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及びWD22を含む。本方法のオプションとしての第1ステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24により提供される入力データを受信する(ブロックS116)。第1ステップのオプションとしてのサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24により提供される入力データの受信へのリアクションにおいて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーション92を実行する。追加的に又は代替的に、オプションとしての第2ステップにおいて、WD22がユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2ステップのオプションとしてのサブステップにおいて、WDは、例えばクライアントアプリケーション92といったクライアントアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータの提供中に、実行されるクライアントアプリケーション92は、ユーザから受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、WD22は、オプションとしての第3サブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を開始し得る(ブロックS124)。本方法の第4ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されるユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0072】
図7は、例えば1つの実施形態に係る
図2の通信システムといった、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図2及び
図3を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及びWD22を含む。オプションとしての方法の第1ステップにおいて、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からのユーザデータを受信する(ブロックS128)。オプションとしての第2ステップにおいて、ネットワークノード16は、受信したユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始する(ブロックS130)。第3ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0073】
図8は、本開示のいくつかの実施形態に係る、ネットワークノード16内の例示的な処理のフローチャートである。ネットワークノード16により実行される1つ以上のブロック、機能及び/又は方法は、例示的な方法に従って、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、通信インタフェース60などにおいて、構成ユニット32などネットワークノード16の1つ以上のエレメントにより実行され得る。その例示的な方法は、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、上位レイヤシグナリングを介してアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを送信すること(ブロックS134)、を含み、第1コマンドは、1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScell上でWD22により実行されるべき第1のアクションのセットを示す。上位レイヤシグナリングは、MACレイヤシグナリングであってもよい。上記方法は、さらに、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、物理レイヤシグナリングを介して第2コマンドを送信すること(ブロックS136)、を含む。第2コマンドは、PDCCHシグナリングを介して送信されてもよい。それは、プライマリセル(Pcell)上でシグナリングされてもよい。第2コマンドは第1コマンドとは相違し、第2コマンドは、1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScell上でWD22により実行されるべき第2のアクションのセットを示す。第2のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含んでもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、第1のアクションのセットは、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、少なくとも1つのScellについてチャネル状態情報(CSI)報告を開始し又は停止すること、を含む。いくつかの実施形態において、第1のアクションのセットは、さらに、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、少なくとも1つのScellについてサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信を開始し又は停止すること、を含む。いくつかの実施形態において、第2のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのCSI報告の開始又は停止を含まない。
【0075】
いくつかの実施形態において、第2コマンドを送信することは、さらに、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、Pcell上のPDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)においてNビットを送信することを含み、当該Nビットの各ビットが1つのScellに対応し、NはWD22について構成される1つ以上のScellの数である。いくつかの実施形態において、第1のアクションのセットは、第1コマンドがWD22により受信されたときから第1遅延(D1)の後にWD22により実行されることになり、第2のアクションのセットは、第2コマンドがWD22により受信されたときから第1遅延よりも小さい第2遅延(D2)の後にWD22により実行されることになる。
【0076】
いくつかの実施形態において、第2コマンドを送信することは、さらに、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、第2コマンドをウェイクアップ信号として送信すること、を含む。いくつかの実施形態において、第1コマンド及び第2コマンド双方の組合せは、WD22がScell上でPDCCHをモニタリングすべきかを示す。いくつかの実施形態において、第1コマンドの値は、第2コマンドの値に関わらず、ScellについてWD22がCSIを報告すべきかを示す。いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60を介するなどして、第1コマンド及び第2コマンドの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのScell上でシグナリングを受信すること、を含む。
【0077】
いくつかの実施形態において、上記例示的な方法は、例えば無線インタフェース62により、上位レイヤシグナリングを介して、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを送信すること、を含む。上記方法は、第1コマンドとは異なる第2コマンドであって、少なくとも1つのScellについてWDにより実行されるべき少なくとも1つのアクションを示す当該第2コマンドを、処理回路68内の構成ユニット32などにより決定し、及び、無線インタフェース62などによりレイヤ1シグナリングを介して送信すること、を含む。
【0078】
いくつかの実施形態において、第1コマンドは、処理回路68内の構成ユニット32などにより、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成され、第2コマンドは、第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成される。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第1のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;第2のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;第1及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第2コマンドは、無線インタフェース62を介するなどして、物理ダウンリンク制御チャネル上で送信される;第2コマンドは、無線インタフェース62を介するなどして、ダウンリンク制御情報(DCI)において送信される;第2コマンドは、少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0079】
図9は、本開示のいくつかの実施形態に係るワイヤレスデバイス22における例示的な処理のフローチャートである。WD22により実行される1つ以上のブロック、機能及び/又は方法は、例示的な方法に従って、処理回路84、プロセッサ86、無線インタフェース82などにおいて、Scell管理ユニット34などWD22の1つ以上のエレメントにより実行され得る。例示的な方法は、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、アクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを上位レイヤシグナリングを介して受信すること(ブロックS138)を含む。上位レイヤシグナリングは、MACレイヤシグナリングであってもよい。上記方法は、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第1コマンドに少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについての第1のアクションのセットを実行すること(ブロックS140)を含む。上記方法は、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第1コマンドと異なる第2コマンドを物理レイヤシグナリングを介して受信すること(ブロックS142)を含む。第2コマンドは、PDCCHシグナリングを介して送信されてもよい。それは、Pcell上でシグナリングされてもよい。上記方法は、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のScellのうちの少なくとも1つのScellについての第2のアクションのセットを実行すること(ブロックS144)を含む。第2のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含む。
【0080】
いくつかの実施形態において、第1のアクションのセットは、さらに、少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告の開始又は停止を含む。いくつかの実施形態において、第1のアクションのセットは、さらに、少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)送信の開始又は停止を含む。いくつかの実施形態において、第2のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのCSI報告の開始又は停止を含まない。いくつかの実施形態において、第2コマンドを受信することは、さらに、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、Pcell上のPDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)においてNビットを受信することを含み、当該Nビットの各ビットが1つのScellに対応し、NはWD22について構成される1つ以上のScellの数である。
【0081】
いくつかの実施形態において、第1のアクションのセットを実行することは、さらに、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第1コマンドが受信されてから第1遅延(D1)の後に第1のアクションのセットを実行すること、を含む。いくつかの実施形態において、第2のアクションのセットを実行することは、さらに、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第2コマンドが受信されてから第1遅延よりも小さい第2遅延(D2)の後に第2のアクションのセットを実行すること、を含む。いくつかの実施形態において、第2コマンドを受信することは、さらに、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第2コマンドをウェイクアップ信号として受信すること、を含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、受信される第1コマンド及び受信される第2コマンドの双方に少なくとも部分的に基づいて、Scell上でPDCCHをモニタリングすべきかを判定すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、Scell管理ユニット34、処理回路84、プロセッサ86、及び/又は無線インタフェース82を介するなどして、第1コマンドの値に少なくとも部分的に基づいて、第2コマンドの値に関わらず、ScellについてCSIを報告すべきかを判定すること、を含む。
【0083】
いくつかの実施形態において、上記例示的な方法は、無線インタフェース82などにより、上位レイヤシグナリングを介して、少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを受信すること、を含む。上記方法は、無線インタフェース82などにより、第1コマンドとは異なる第2コマンドを、レイヤ1シグナリングを介して受信すること、を含む。上記方法は、処理回路84内のScell管理ユニット34、プロセッサ86、無線インタフェース82などにより、第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのScellに関連付けられる少なくとも1つのアクションを実行すること、を含む。
【0084】
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに、処理回路84内のScell管理ユニット34、プロセッサ86、無線インタフェース82などにより、第1コマンドに少なくとも部分的に基づいて、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、処理回路84内のScell管理ユニット34、プロセッサ86、無線インタフェース82などにより、第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、を含む。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第1のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;第2のアクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;第1及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、処理回路84内のScell管理ユニット34、プロセッサ86、無線インタフェース82などによる少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、無線インタフェース82などによる少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、並びに、無線インタフェース82などによる少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、次のうちの1つ以上が当てはまる:第2コマンドは、無線インタフェース82を介するなどして、物理ダウンリンク制御チャネル上で受信される;第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる;第2コマンドは、少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
上でキャリアアグリゲーション(CA)向けの高速なセカンダリセル(Scell)管理のためのいくつかの実施形態を説明したが、WD22、ネットワークノード16及び/又はホストコンピュータ24により実装され得る、それら実施形態のいくつかのより詳細な説明を以下で行う。
【0086】
実施形態1:
一実施形態において、WD22は、プライマリサービングセル(Pcell)を用いてネットワーク16と通信する。また、WD22は、1つ以上のセカンダリサービングセル(Scell)と共に構成され得る。いくつかの実施形態において、WD22は、上位レイヤのScellアクティブ化/非アクティブ化コマンドを受信する。上位レイヤのアクティブ化/非アクティブ化コマンドの受信に応じて、WD22は、第1のアクションのセットの実行を開始/停止する。第1のアクションのセットは、ScellについてのCSI報告を含み得る。WD22は、時間スロットn(いくつかの実施形態において、nは任意の数字であってよい)において上位レイヤのアクティブ化コマンドを受信した場合、スロットn+D1で(即ち、スロットD1個分のアクティブ化遅延の後に)開始する第1のアクションのセットを適用してもよい。また、WD22は、物理レイヤコマンド(L1コマンド)を受信してもよい。L1オン/オフコマンドの受信に応じて、WD22は、第2のアクションのセットの実行を開始/停止してもよい。第2のアクションのセットは、ScellについてのPDCCHモニタリングを含み得る。第2のアクションのセットは、Scell上でPUCCH/SRSを送信することをも含み得る。第2のアクションのセットは、ScellについてのCSI報告を含まなくてよい。WD22は、時間スロットn1において上位レイヤのアクティブ化コマンドを受信した場合、スロットn1+D2で(即ち、スロットD2個分の遅延の後に)開始する第2のアクションのセットを適用してもよい。いくつかの実施形態において、遅延D2は、D1よりも小さい。
【0087】
ここで説明される例において、"スロット"との用語が簡明さのために使用されているかもしれないが、しかしながら、他の時間リソース又は無線リソースが代わりに使用されてもよいことが理解されるべきである。
【0088】
上位レイヤのScellアクティブ化/非アクティブ化コマンドは、MAC CE(MAC制御エレメント)においてWD22により受信され得る。第1のアクションのセットは、いくつかの例において、ScellについてのPDCCHモニタリング及び/又はScell上でのPUCCH/SRS送信をも含み得る。
【0089】
L1コマンドは、無線インタフェース82を介するなどして、PDCCHを用いてWD22により受信され得る。
【0090】
1つの例において、L1コマンドは、PDCCHダウンリンク制御情報(DCI)の一部であり得る。DCIにおける1つ以上のビットが、構成された1つ以上のサービングセルについてのオン/オフステータスに対応し得る。例えば、PDCCHメッセージをフォールバックDCIフォーマット0-0又は1-0とすることができ、WD22が処理回路84を介するなどしてN個のScellと共に構成される場合、そのDCIにおけるNビットが、各Scellに1ビットが対応するものとして、各Scellのオン/オフの状態を示す。あるScell向けのビットがオン状態を示す(例えば、1にセットされている)場合、WD22は、処理回路84を介するなどして、当該Scell向けの第2のアクションのセットの実行を開始し得る。そのビットがオフ状態を示す(例えば、0にセットされている)場合、WD22は、当該Scell向けの第2のアクションのセットの実行を終了する。PDCCHのDCIの巡回冗長検査(CRC)は、L1オン/オフコマンドに固有の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ得る。そのRNTIは、WD22について構成されるC-RNTI/RA-RNTI/P-RNTI/SI-RNTIとは相違し得る。いくつかの実施形態において、L1コマンドは、無線インタフェース82を介するなどして、プライマリサービングセル上でWD22により受信され得る。
【0091】
ある例では、(例えばオン/オフ状態を示すためのScellごとの複数のビットを伴う)L1コマンドDCIにおいて、あるフィールド値が"変化なし"、"予約済み"又は"継続"に対応してもよく、この場合、WD22は第2のアクションのセットに関してそれまでの振る舞いに従い続けてもよい。そうしたフィールド値は、例えばあるフィールド値の設定の受信にタイマが関連付けられ得るいくつかのケースにおいて有益であるかもしれず、例えば、"オン状態"が"オン状態"タイマをトリガし、このタイマの満了時にWD22が"オフ状態"へ復帰する。
【0092】
また別の例において、Scellを非アクティブ化するためにL1コマンドDCIをさらに使用できるように、あるフィールド値が"非アクティブ化"に対応してもよい。
【0093】
また別の例において、DCIはプライマリサービングセルのためのフィールドを含むこともでき、そうしたフィールドがプライマリサービングセル上のWD22によるPDCCHモニタリングの振る舞いを制御するために使用されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、L1コマンドは、オフセットk_offset(例えば、何らかのスロットの個数)をも含み得る。WD22は、スロットn1においてL1コマンドを受信した場合、スロットn1+k_offsetから開始する第2のアクションのセットを適用してもよい。例えば、WD22は、あるScellについて"オフ"及びk_offset=Xを示すL1コマンドを受信した場合、この"オフ"コマンドの受信に応じて、上記Scell上でのPDCCHモニタリングを停止し得る。その後、WD22は、スロットn2で上記Scellについて"オン"を示す別のL1コマンドを受信すると、スロットn2+Xから上記ScellについてのPDCCHモニタリングを開始するものと予期され得る。この例示的な実施形態のように、事前に(即ち、"オン"コマンドが受信される前に)Xを知得していることで、有利なこととして、WD22により、処理回路84を介するなどして、Xに基づいてそのPDCCH復号用ハードウェア(例えば、HW80)を適切にスリープ状態に置くことが可能となる。Xの値がより大きければ、WD22は、より電力節約度の高い状態にハードウェアを置く(即ち、受信用(rx)コンポーネントのほとんどをターンオフする)ことが可能となるはずであり、一方でXがより小さければ相対的に電力節約度の小さい状態が可能となるはずである。但し、トレードオフとして、Xがより小さければ、より高速なScell管理が可能となり得る。他の代替策において、WD22についてk_offsetを上位レイヤを介して構成することができる(例えば、k_offsetを、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はMAC CEを介して示すことができる)。WD22は、相異なるサービングセルについて相異なるk_offsetの値を有していてもよい。
【0095】
他の例において、L1コマンドは、対応するScellに対しWD22向けにPDSCH/PUSCHをスケジューリングするPDCCH DCIに含まれ得る。例えば、DCIフォーマット1-0又は1-1内の"スケジューリングされるPUCCHのための送信電力制御(TPC)コマンド"フィールドに対応するビットを、"オフ"L1コマンド及びオプションとしてk_offsetを示すために使用することができる。
【0096】
いくつかの実施形態において、L1コマンドは、タイマ値Ttimer(例えば、何らかのスロットの個数)をも含み得る。例えば、WD22は、スロットn1においてL1コマンドを受信した場合、n1+k_offsetから開始してタイマ値により与えられる時間量にわたる第2のアクションのセットを適用し、その後、WD22は、第2のアクションのセットの適用を停止する。
【0097】
いくつかの実施形態において、WD22により、無線インタフェース82を介するなどして、L1コマンドを、ウェイクアップ信号(WUS)として又は例えば所定のリソース/スクランブリングパターンを伴うリファレンス信号(例えば、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS))として受信することができる。
【0098】
いくつかのケースにおいて、Scellは、1つ以上の帯域幅部分(BWP)と共に構成され得る。そうしたケースにおいて、その1つ又は複数の帯域幅部分のうちの各帯域幅部分に対応する第2のアクションのセットを制御するために、別個のL1コマンド又は単一のL1コマンド内の別個のビットフィールドを使用することができる。
【0099】
下表である表1は、上位レイヤのアクティブ化/非アクティブ化コマンド及びL1コマンドの受信に応じて行われるScellに対する例示的なWD22のアクションを示している。
【0100】
【0101】
図10は、上で議論したアプローチのいくつかの側面を示している。上のアプローチに伴い、MAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに応じたWD22のアクションは、NR Rel-15と同一のままであってよく、これが
図10において上段の時間スロット図により表現され得る。一方で、例えば
図10において下段の/拡大された時間スロット図の部分に示されているように、"アクティブ化関連のアクション"のいくつかをL1シグナリングを介して追加的に扱うことができ、例えば、Scellがアクティブ化される場合に、ScellについてのPDCCHモニタリング、Scell上でのWD22によるPUCCH及びSRSの送信を、追加的なL1シグナリングによりターンオン/オフすることができる。例えば、
図10に示されているところでは、ネットワークノード16が追加的なL1オフコマンドを送信したことに応じて、WD22は、後続のスロット向けにScellについてPDCCHをモニタリングするものと予期されず、WD22は、ネットワークノード16からのL1オンコマンドに応じてScellについてPDCCHモニタリングを再開し得る。とりわけ、WD22は、L1オンコマンドの受信から"オフセット"個のスロットの後にPDCCHモニタリングを再開し、ここで、"オフセット"個のスロットは、WD22によるMAC CEコマンドの受信とWDによるScellについてのCSI報告の開始との間の最小限の所要のアクティブ化遅延を形成するスロットの個数よりも少ない個数のスロットである。いくつかの実施形態では、ScellについてのCSI報告は、MAC CEベースのシグナリングによってのみ制御されることができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、Scell上でのPDCCHモニタリング及びPUCCH/SRS送信をターンオン/オフするための追加的なL1コマンドを、本開示において説明した目的のために特に使用される新たなRNTIを伴うPDCCHコマンド又はDCIフォーマットとして簡易に規格化することができ、例えば、構成されるScellごとに当該ScellについてL1オン/オフを示す1ビットを有するDCIフォーマット0-0を用いるなどである。
【0103】
既存のMAC CEベースのシグナリングと比較すると、ここで説明した技法は、既存のアクティブ化/非アクティブ化関連のフレームワーク及び性能要件に対して多大な変更を要することなく、ほとんどのScell関連のアクションのより高速な制御を可能にすることができる。
【0104】
本開示により提供される技法によって、WD22は、アクティブ化/非アクティブ化MAC CEについて要する応答時間と比較して、L1コマンドに対しより高速に(例えば、コマンドが受信されたときの次のスロットで)応答することができるであろう。これにより、ネットワーク16は、MAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化の仕組みを(L1コマンドの頻度と比較して)相対的に低頻度で継続して使用しながら、頻繁なL1オン/オフコマンドを送信することでより積極的にScell手続を制御することが可能になるであろう。
【0105】
WD22の視点からは、3GPP規格のRel-15におけるアプローチと比較して、上記アプローチにより電力の節約を達成することができる。L1のオン/オフを介するスロットごとのWD22の電力消費の削減はScellを完全に非アクティブ化することにより得られる削減よりは小さいであろうとは言え、ネットワーク(例えば、ネットワークノード16)はレガシーのアプローチではScellを稀にしか非アクティブ化しないはずであるから、全体的な電力消費は、本開示において説明したアプローチによって相当に小さいものとなり得る。
【0106】
実施形態2:
いくつかの実施形態において、WD22は、無線インタフェース82を介するなどして、プライマリサービングセル(Pcell)を用いてネットワーク(例えば、ネットワークノード16)と通信する。WD22は、ネットワークノード16によるなどして、1つ以上のセカンダリサービングセル(Scell)と通信するように構成され得る。WD22は、例えばネットワークノード16から、上位レイヤのScellアクティブ化/非アクティブ化コマンドを受信し得る。上位レイヤのアクティブ化/非アクティブ化コマンドの受信に応じて、WD22は、処理回路84を介するなどして、第1のアクションのセットの実行を開始/停止し得る。第1のアクションのセットは、ScellについてのCSI報告を含み得る。また、WD22は、無線インタフェース82を介するなどして、上位レイヤ(例えば、RRC)のメッセージを受信し得る。上位レイヤのメッセージに依存して、WD22は、処理回路84を介するなどして、第1のアクションのセットが次のうちの1つ以上をも含むか含まないかを判定し得る:a)ScellについてのPDCCHモニタリング、b)Scell上でのPUCCH送信、c)Scell上でのSRS送信。
【0107】
いくつかの実施形態において、WD22は、時間スロットnにおいて上位レイヤのアクティブ化コマンドを受信した場合、スロットn+D1で(例えば、スロットD1個分のアクティブ化遅延の後に)開始する第1のアクションのセットを適用する。また、WD22は、物理レイヤコマンド(L1コマンド)を受信してもよい。L1オン/オフコマンドの受信に応じて、WD22は、処理回路84を介するなどして、第2のアクションのセットの実行を開始/停止し得る。第2のアクションのセットは、ScellについてのPDCCHモニタリングを含み得る。第2のアクションのセットは、Scell上でPUCCH/SRSを送信することをも含み得る。第2のアクションのセットは、ScellについてのCSI報告を含まなくてよい。WD22は、時間スロットn1において上位レイヤのアクティブ化コマンドを受信した場合、処理回路84を介するなどして、スロットn1+D2で(例えば、スロットD2個分の遅延の後に)開始する第2のアクションのセットを適用してもよい。遅延D2は、遅延D1よりも小さくてよい。
【0108】
いくつかの実施形態において、上位レイヤのScellアクティブ化/非アクティブ化コマンド及びL1コマンドは、WD22により、無線インタフェース82を介するなどして、前の実施形態(実施形態1)において説明したアプローチ/例を用いて受信され得る。
【0109】
下表である表2は、上位レイヤのアクティブ化/非アクティブ化コマンド及びL1コマンドの受信に応じて行われるScellに対する例示的なWD22のアクションを示している。
【0110】
【0111】
本開示では、いくつかの実施形態において、CAと共に構成されたWD22について、Scell上の多様な手続のターンオン/オフが次の少なくとも2つの異なるコマンドにより管理される:1)1つ目は上位レイヤ(例えば、MAC CE)ベースのアクティブ化/非アクティブ化コマンドであり、これに少なくとも部分的に基づいて、WD22はScellについてのCSI報告を少なくとも含む第1のアクションのセットを開始/停止する;2)2つ目はL1コマンドであり、これに少なくとも部分的に基づいて、WD22はScell上の(及び/又はそのための)PDCCHモニタリングを少なくとも含む第2のアクションのセットを開始/停止する。いくつかの実施形態において、第2のアクションのセットは、ScellについてのCSI報告を含まなくてよい。いくつかの実施形態において、L1コマンドに応じて第2のアクションのセットの適用のためにWD22により費やされる遅延は、上位レイヤコマンドに応じて第1のアクションのセットの適用のためにWD22により費やされる遅延よりも小さく構成され得る。
【0112】
また、第1のセット(及び、オプションとして第2のセット)にどのアクションが属するかを、例えばネットワークノード16によって、上位レイヤ(例えば、RRC)により構成することができる。
【0113】
代替的な実施形態において、既存の上位レイヤMAC CEシグナリングの代わりに、物理レイヤシグナリング(例えば、L1シグナリング)を使用することができる。
【0114】
この代替的な実施形態では、アクティブ化されるべきScellのセルインデックスが、PDCCH L1アクティブ化コマンドのDCI内に組み込まれる。即ち、WD22は、ネットワークノード16からL1アクティブ化コマンドを受信し得る。WD22がこのL1アクティブ化コマンドを求めてPDCCHをモニタリングするように構成される-例えば、アクティブ化コマンドを求めて固有のDCIフォーマット及び/又はRNTIをモニタリングするように構成される-場合、WD22は、DCIにおいて示されるScellを、そのコマンドに基づいてアクティブ化する。
【0115】
この実施形態の1つの例示的な実装において、WD22は、スロット'n'でネットワークノード16からあるScellについてのL1アクティブ化コマンドを受信すると、スロットn+1から当該ScellについてのPDCCHモニタリングを開始する。また、WD22は、スロットn+1から当該ScellについてのCSI報告を開始してもよい。
【0116】
他の例示的な実装において、WD22は、スロット'n'でのL1コマンドの受信に応じて、スロット'n+k1'でそのL1コマンドに対応する確認応答("ACK")を送信する。WD22は、この場合、スロット'n+k1+1'において当該ScellについてのPDCCHモニタリングの開始を進めてもよい。また、WD22は、スロット'n+k1+1'から当該ScellについてのCSI報告を開始してもよいであろう。オフセットk1の値は、実装によって変化し得るが、1つの例ではk1=4である。
【0117】
本開示の実施形態に係るWD22により実行される方法の概要が
図11に示されている。
【0118】
ステップS146において、WD22は、物理レイヤシグナリングを介してコマンドを受信する。ステップS148において、WD22は、当該コマンドに基づいて、少なくとも1つのScellに対し、当該ScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含むアクションのセットを実行する。
【0119】
上記コマンドは、PDCCHシグナリングを介して受信され得る。それは、DCIで受信されることができる。それは、L1コマンド、例えばL1アクティブ化コマンドであり得る。例えば
図9に関して説明したものなど、いくつかの例によれば、WD22は、例えばMACレイヤシグナリングである上位レイヤシグナリングを介して、さらにコマンドを受信し得る。そのコマンドは、例えばCSI報告の開始又は停止といった、物理レイヤのコマンドの受信に応じて実行されるアクションのセットとは異なるアクションのセットをWD22に行わせ得る。
【0120】
本開示の実施形態に係るネットワークノード16により実行される方法の概要が
図12に示されている。ステップS150において、ネットワークノード16は、WD22により実行されるべきアクションのセットを示すコマンドを物理レイヤシグナリングを介して送信する。上記アクションのセットは、少なくとも1つのScellについてのPDCCHモニタリングの開始又は停止を含む。上記コマンドは、PDCCHシグナリングを介して送信され得る。それは、DCIで送信されることができる。それは、L1コマンド、例えばL1アクティブ化コマンドであり得る。例えば
図8を参照しながら説明したものなど、いくつかの例において、ネットワークノード16は、例えばMACレイヤシグナリングである上位レイヤシグナリングを介して、追加的にコマンドを送信する。そのコマンドは、例えばCSI報告の開始又は停止といった、物理レイヤのコマンドの受信に応じて実行されるアクションのセットとは異なるアクションのセットをWD22に行わせ得る。
【0121】
いくつかの例示的な実施形態は、次のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0122】
実施形態A1:ワイヤレスデバイス22(WD22)と通信するように構成されるネットワークノード16であって、前記ネットワークノード16は、並びに/又は、前記ネットワークノード16が備える無線インタフェース62及び/若しくは処理回路68は、
少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して送信することと、
第1コマンドとは異なる第2コマンドであって、上記少なくとも1つのScellについてWDにより実行されるべき少なくとも1つのアクションを示す第2コマンドを決定し及びレイヤ1シグナリングを介して送信することと、を行うように構成される、ネットワークノード16。
【0123】
実施形態A2:実施形態A1のネットワークノード16であって、
前記第1コマンドは、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成され、
前記第2コマンドは、前記第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成される、ネットワークノード16。
【0124】
実施形態A3:実施形態A2のネットワークノード16であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、ネットワークノード16:
前記第1のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;
前記第2のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;
前記第1及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、前記少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。
【0125】
実施形態A4:実施形態A1のネットワークノード16であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、ネットワークノード16:
前記第2コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル上で送信される;
前記第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)において送信される;
前記第2コマンドは、前記少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
実施形態B1:ネットワークノードにおいて実装される方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して送信することと、
前記第1コマンドとは異なる第2コマンドであって、前記少なくとも1つのScellについてWDにより実行されるべき少なくとも1つのアクションを示す前記第2コマンドを決定し及びレイヤ1シグナリングを介して送信することと、を含む、方法。
【0127】
実施形態B2:実施形態B1の方法であって、
前記第1コマンドは、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成され、
前記第2コマンドは、第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つの開始/停止をWD22に指示するように構成される、方法。
【0128】
実施形態B3:実施形態B2の方法であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、方法:
前記第1のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;
前記第2のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;
前記第1及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、前記少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。
【0129】
実施形態B4:実施形態B1の方法であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、方法:
前記第2コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル上で送信される;
前記第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)において送信される;
前記第2コマンドは、少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0130】
実施形態C1:ネットワークノード16と通信するように構成されるワイヤレスデバイス22(WD22)であって、前記WD22は、並びに/又は、前記WD22が備える無線インタフェース82及び/若しくは処理回路84は、
少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して受信することと、
前記第1コマンドとは異なる第2コマンドを、レイヤ1シグナリングを介して受信することと、
前記第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのScellに関連付けられる少なくとも1つのアクションを実行することと、を行うように構成される、WD22。
【0131】
実施形態C2:実施形態C1のWD22であって、前記処理回路84は、さらに、
前記第1コマンドに少なくとも部分的に基づいて、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、
前記第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、を行うように構成される、WD22。
【0132】
実施形態C3:実施形態C2のWD22であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、WD22:
前記第1のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;
前記第2のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;
前記第1及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、前記少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。
【0133】
実施形態C4:実施形態C1のWD22であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、WD22:
前記第2コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル上で受信される;
前記第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる;
前記第2コマンドは、前記少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
実施形態D1:ワイヤレスデバイス22(WD22)において実装される方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのセカンダリセル(Scell)についてのアクティブ化/非アクティブ化コマンドである第1コマンドを、上位レイヤシグナリングを介して受信することと、
前記第1コマンドとは異なる第2コマンドを、レイヤ1シグナリングを介して受信することと、
前記第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのScellに関連付けられる少なくとも1つのアクションを実行することと、を含む、方法。
【0135】
実施形態D2:実施形態D1の方法であって、さらに、
前記第1コマンドに少なくとも部分的に基づいて、第1のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、
前記第2コマンドに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のアクションのセットとは異なる第2のアクションのセットのうちの少なくとも1つを開始/停止することと、を含む、方法。
【0136】
実施形態D3:実施形態D2の方法であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、方法:
前記第1のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのチャネル状態情報(CSI)報告を含む;
前記第2のアクションのセットは、前記少なくとも1つのScellについてのCSI報告を含まない;
前記第1及び第2のアクションのセットの一方又は双方が、前記少なくとも1つのScellについての物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング、前記少なくとも1つのScell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信、及び、前記少なくとも1つのScell上でのサウンディングリファレンス信号(SRS)の送信、のうちの1つ以上を含む。
【0137】
実施形態D4:実施形態D1の方法であって、次のうちの1つ以上が当てはまる、方法:
前記第2コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル上で受信される;
前記第2コマンドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる;
前記第2コマンドは、前記少なくとも1つのScellの各々について、オン/オフステータス、アクティブ化/非アクティブ化フィールド、オフセット及びタイマ値のうちの少なくとも1つを含む。
【0138】
当業者により理解されるであろうように、ここで説明した概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラムプロダクト、及び/又は、実行可能なコンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ記憶媒体として具現化されてよい。したがって、ここで説明した概念は、全体としてハードウェアでの実施形態、全体としてソフトウェアでの実施形態、又は、ソフトウェア及びハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形式をとってよく、それら全てが概して"回路"又は"モジュール"としてここで言及されている。ここで説明したいずれの処理、ステップ、アクション及び/又は機能性も、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はハードウェアで実装され得る対応するモジュールにより実行されてもよく、及び/又はそれに関連付けられてもよい。さらに、本開示は、コンピュータにより実行可能なコンピュータプログラムを媒体において具現化した有形のコンピュータ使用可能な当該記憶媒体上のコンピュータプログラムプロダクトの形式をとってもよい。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光学記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含めて、任意の適した有形のコンピュータ読取可能な媒体が利用されてよい。
【0139】
いくつかの実施形態は、フローチャートの例示、並びに/又は方法、システム及びコンピュータプログラムプロダクトのブロック図を参照しながらここで説明されている。理解されるであろうこととして、フローチャートの例示及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャートの例示及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせを、コンピュータプログラム命令群により実装することができる。それらコンピュータプログラム命令群は、(特殊目的のコンピュータを生み出すようにするための)汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサへ提供されてマシンを生み出し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して稼働する上記命令群が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装するための手段を生成する。
【0140】
それらコンピュータプログラム命令群は、コンピュータ読取可能なメモリ又は記憶媒体内に記憶されてもよく、コンピュータ読取可能なメモリ内に記憶される命令群がフローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装する命令手段を含む製造の品目を生み出すように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定のやり方で機能するように指示することができる。
【0141】
また、コンピュータプログラム命令群は、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で一連の動作ステップを実行させるように、当該コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置へロードされて、コンピュータ実装された処理を生み出してもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で稼働するそれら命令群は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装するためのステップを提供する。
【0142】
理解されるべきこととして、ブロック内に記述した機能/動作は、動作例において記述した順序から外れて生じてもよい。例えば、連続的に示した2つのブロックが実際には実質的に並行的に実行さてもよく、又は、それらブロックは関係する機能性/動作に依存して逆の順序で実行されることがあってもよい。図のうちのいくつかは通信の主要な方向を示すための通信経路上の矢印を含むものの、理解されるべきこととして、描かれた矢印に対して反対方向に通信が生じてもよい。
【0143】
ここで説明した概念の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)又はC++といったオブジェクト指向プログラミング言語で書かれてもよい。しかしながら、本開示の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、"C"プログラミング言語といった旧来の手続型のプログラミング言語で書かれてもよい。そのプログラムコードは、全体としてユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で及び部分的にリモートコンピュータ上で、又は、全体としてリモートコンピュータ上で稼働してよい。後者のシナリオにおいて、リモートコンピュータは、LAN(local area network)若しくはWAN(wide area network)を通じてユーザのコンピュータへ接続されてもよく、又は、その接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを通じて)外部コンピュータへなされてもよい。
【0144】
多くの異なる実施形態が、上の説明及び図面に関連してここで開示されている。理解されるであろうこととして、それら実施形態のあらゆる組み合わせ及び副次的な組み合わせをそのまま記述し及び説明することは、過度に冗長的で分かりにくいはずである。したがって、全ての実施形態は、いかなる手法で及び/又は組み合わせで組み合わされてもよく、本明細書は、図面を含めて、ここで説明した実施形態の全ての組み合わせ及び副次的な組み合わせについて並びにそれらを活用するやり方及び処理について完全に記述した説明を構成するものと解釈されるものとし、そうしたいかなる組み合わせ又は副次的な組み合わせに関する請求項をもサポートするものとする。
【0145】
ここまでの説明において使用されている可能性のある略語は次を含む:
<略語> <説明>
CDM 符号分割多重化
CQI チャネル品質情報
CRC 巡回冗長検査
CSI-RS チャネル状態情報リファレンス信号
DC デュアルコネクティビティ
DCI ダウンリンク制御情報
DFT 離散フーリエ変換
DM-RS 復調リファレンス信号
EIRP 実効等方輻射電力
FDM 周波数分割多重化
HARQ ハイブリッド自動再送要求
OFDM 直交周波数分割多重
PAPR ピーク対平均電力比
PBCH プライマリブロードキャストチャネル
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RRC 無線リソース制御
SRS サウンディングリファレンス信号
SS-block 同期信号ブロック
UCI アップリンク制御情報
【0146】
当業者により認識されるであろうこととして、ここで説明した実施形態は、これまでに具体的に示し説明したものには限定されない。加えて、上で別段の言及がなされていない限り、添付図面の全ては等尺ではないことに留意すべきである。上の教示を踏まえて、次の特許請求の範囲のスコープから逸脱することなく、多様な修正及び変形が可能である。