(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】入会特典決定装置、入会特典決定方法、ならびに、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240701BHJP
G06Q 30/0251 20230101ALI20240701BHJP
【FI】
G06Q30/0207 350
G06Q30/0251
(21)【出願番号】P 2023124220
(22)【出願日】2023-07-31
【審査請求日】2023-07-31
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】阿部 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】小林 幸司
(72)【発明者】
【氏名】ペレペリツァ アントン
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-185413(JP,A)
【文献】特開2022-138644(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記未入会ユーザについて、前記ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記履歴情報に基づいて、前記未入会ユーザが前記ポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する決定部と、
前記決定部により前記特典ポイント値が決定されると、前記未入会ユーザに応じたタイミングで、前記特典ポイント値を利用できる前記ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、前記未入会ユーザに告知する告知部と、
を備えることを特徴とする入会特典決定装置。
【請求項2】
前記告知部は、前記決定部により決定された前記特典ポイント値が、前記ポイント運用サービスにて投資が行える基準値以上である場合に限り、前記勧誘情報を前記未入会ユーザに告知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の入会特典決定装置。
【請求項3】
前記告知部は、前記未入会ユーザに対して前記ポイントサービスから新たなポイントが付与されたタイミングで、前記勧誘情報を前記未入会ユーザに告知する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入会特典決定装置。
【請求項4】
前記告知部は、前記ポイントサービスから取得した前記未入会ユーザに関する情報に基づいたタイミングで、前記勧誘情報を前記未入会ユーザに告知する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入会特典決定装置。
【請求項5】
前記告知部により前記勧誘情報を告知した前記未入会ユーザに対して前記勧誘情報が間欠的に告知されるようにする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入会特典決定装置。
【請求項6】
前記決定部が決定した前記特典ポイント値は、同一の前記未入会ユーザが前記特定部によって再度特定され、前記決定部により新たな特典ポイント値が決定されるまで維持される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入会特典決定装置。
【請求項7】
前記決定部は、直近の所定期間内の前記履歴情報に基づいて、当該所定期間内で前記未入会ユーザに付与されたポイントの総計を求め、当該総計以下の範囲で当該総計に応じた前記特典ポイント値を決定する、
請求項1又は2に記載の入会特典決定装置。
【請求項8】
入会特典決定装置が実行する入会特典決定方法であって、
ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにて特定された前記未入会ユーザについて、前記ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された前記履歴情報に基づいて、前記未入会ユーザが前記ポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにて前記特典ポイント値が決定されると、前記未入会ユーザに応じたタイミングで、前記特典ポイント値を利用できる前記ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、前記未入会ユーザに告知する告知ステップと、
を備えることを特徴とする入会特典決定方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する特定ステップ、
前記特定ステップにて特定された前記未入会ユーザについて、前記ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する取得ステップ、
前記取得ステップにて取得された前記履歴情報に基づいて、前記未入会ユーザが前記ポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する決定ステップ、
前記決定ステップにて前記特典ポイント値が決定されると、前記未入会ユーザに応じたタイミングで、前記特典ポイント値を利用できる前記ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、前記未入会ユーザに告知する告知ステップ、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入会特典決定装置、入会特典決定方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品の購入等に応じて付与されたポイントを用いて投資を行うポイント運用サービス(ポイント投資)が注目されている。
例えば、引用文献1には、ポイント投資の事例をユーザに応じて具体的に提示する提示制御装置の発明が開示されている。
この引用文献1に開示された発明では、ポイント投資を行っていないユーザに対して、過去の最適開始時点からポイント投資を開始した場合における良好な事例を提示することで、そのユーザがポイント投資を始めるきっかけを与えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した引用文献1に記載された発明のように、良好な事例をユーザに提示した場合であっても、いきなり自分のポイントを用いてポイント投資を行うのを躊躇してしまうユーザも多かった。そのため、例えば、入会特典として一定値の初期ポイントを付与するといった手法により、その初期ポイントを用いてユーザがポイント投資を始められるようにすることも考えられる。
【0005】
しかしながら、入会特典として一定値の初期ポイントを付与する手法だと、ポイント運用サービスの利用を短期間で止めてしまいがちなユーザをある程度の割合で入会させてしまうという問題があった。
例えば、過去の商品購入等に伴い、月単位で比較的多くのポイントが付与された実績のあるユーザであれば、今後も毎月同程度のポイントが付与されることが見込まれるため、初期ポイントでポイント投資を始めた後、投資の好機が訪れた際に、自分のポイントを追加して、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待できる。
これに対して、月単位で比較的少ないポイント(例えば、ポイント投資に利用できる基準値未満のポイント)が付与されたユーザであれば、自分のポイントを追加投資できるようになるまで、数ヶ月を要するため、その間に投資の好機を逃してしまったり、間隔が空いてしまうことなどから、ポイント運用サービスの利用を短期間で止めてしまう場合が多かった。
【0006】
このような実状から、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待されるユーザに対して、効果的に入会を促すことのできる技術が求められていた。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待されるユーザに対して、効果的に入会を促すことのできる入会特典決定装置、入会特典決定方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点に係る入会特典決定装置は、
ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記未入会ユーザについて、前記ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記履歴情報に基づいて、前記未入会ユーザが前記ポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する決定部と、
前記決定部により前記特典ポイント値が決定されると、前記未入会ユーザに応じたタイミングで、前記特典ポイント値を利用できる前記ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、前記未入会ユーザに告知する告知部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係る入会特典決定装置において、
前記告知部は、前記決定部により決定された前記特典ポイント値が、前記ポイント運用サービスにて投資が行える基準値以上である場合に限り、前記勧誘情報を前記未入会ユーザに告知するようにしてもよい。
【0010】
また、上記観点に係る入会特典決定装置において、
前記告知部は、前記未入会ユーザに対して前記ポイントサービスから新たなポイントが付与されたタイミングで、前記勧誘情報を前記未入会ユーザに告知するようにしてもよい。
【0011】
また、上記観点に係る入会特典決定装置において、
前記告知部は、前記ポイントサービスから取得した前記未入会ユーザに関する情報に基づいたタイミングで、前記勧誘情報を前記未入会ユーザに告知するようにしてもよい。
【0012】
また、上記観点に係る入会特典決定装置において、
前記告知部により前記勧誘情報を告知した前記未入会ユーザに対して前記勧誘情報が間欠的に告知されるようにするようにしてもよい。
【0013】
また、上記観点に係る入会特典決定装置において、
前記決定部が決定した前記特典ポイント値は、同一の前記未入会ユーザが前記特定部によって再度特定され、前記決定部により新たな特典ポイント値が決定されるまで維持されるようにしてもよい。
【0014】
また、上記観点に係る入会特典決定装置において、
前記決定部は、直近の所定期間内の前記履歴情報に基づいて、当該所定期間内で前記未入会ユーザに付与されたポイントの総計を求め、当該総計以下の範囲で当該総計に応じた前記特典ポイント値を決定するようにしてもよい。
【0015】
本発明の第2の観点に係る入会特典決定方法は、
入会特典決定装置が実行する入会特典決定方法であって、
ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにて特定された前記未入会ユーザについて、前記ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された前記履歴情報に基づいて、前記未入会ユーザが前記ポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにて前記特典ポイント値が決定されると、前記未入会ユーザに応じたタイミングで、前記特典ポイント値を利用できる前記ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、前記未入会ユーザに告知する告知ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する特定ステップ、
前記特定ステップにて特定された前記未入会ユーザについて、前記ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する取得ステップ、
前記取得ステップにて取得された前記履歴情報に基づいて、前記未入会ユーザが前記ポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する決定ステップ、
前記決定ステップにて前記特典ポイント値が決定されると、前記未入会ユーザに応じたタイミングで、前記特典ポイント値を利用できる前記ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、前記未入会ユーザに告知する告知ステップ、
を実行させることを特徴とする。
【0017】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。
更に、上記プログラムを記録する情報記録媒体は、非一時的な(non-transitory)記録媒体であり、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待されるユーザに対して、効果的に入会を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本実施形態に係る入会支援システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】入会特典決定装置等が実現される典型的な情報処理装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る入会特典決定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】未入会ユーザに告知される勧誘情報の一例を示す模式図である。
【
図7】未入会ユーザに告知される勧誘情報の他の一例を示す模式図である。
【
図8】本実施形態に係る入会特典決定処理を説明するためのフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係る勧誘情報告知処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態では、ポイントを運用するポイント運用サービス(ポイント運用システム)等と連携する入会支援システムにおいて、入会特典決定装置が、ポイント運用サービスに入会したことのないユーザ(未入会ユーザ)に対して、適切なタイミングで、インセンティブを高める勧誘情報を告知する場合について説明するが、ポイント運用システム内に入会特典決定装置を含めるようにし、そのポイント運用システムにおいて、入会特典決定装置が未入会ユーザに対して、勧誘情報を告知するようにしてもよい。
すなわち、以下の実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0021】
(全体構成)
本発明の実施形態に係る入会支援システム100は、
図1に示すように、入会特典決定装置200と各ユーザ端末300とがインターネット900を介して接続されて構成される。なお、図中では簡略化しているが、ユーザ端末300は、システムを利用するユーザに応じて、多数存在しているものとする。
【0022】
入会特典決定装置200は、例えば、サーバ用のコンピュータ等であり、ポイントを運用するポイント運用サービスに入会したことのないユーザ(未入会ユーザ)に対して、適切なタイミングで、インセンティブを高める勧誘情報を告知する。
なお、入会特典決定装置200は、各ユーザによる商品等の購入に応じて、各ユーザにポイントを付与するポイントサービス(図示せぬポイント付与システム)、及び、ポイント運用サービス(図示せぬポイント運用システム)と連携しており、インターネット900を介して、両サービス(両システム)から必要な情報を送受信可能となっている。
例えば、入会特典決定装置200は、ポイントサービス(ポイント付与システム)から、各ユーザに付与されたポイントの実績等の情報を適宜取得可能となっている。また、入会特典決定装置200は、ポイント運用サービス(ポイント運用システム)から、各ユーザの入会の有無に関する情報を適宜取得可能となっている。
そのため、入会特典決定装置200は、未入会ユーザに付与されたポイントの実績に応じた特典ポイント値を決定し、その特典ポイント値を利用できるポイント運用サービスへの入会を勧めるための勧誘情報を、適切なタイミングで未入会ユーザのユーザ端末300へ告知する。
【0023】
ユーザ端末300は、例えば、ポイントサービスを利用しているユーザが使用するスマートフォン、タブレット、及び、パーソナルコンピュータ等であり、入会特典決定装置200と必要な通信を行うと共に、入会特典決定装置200から送られた各種の情報を画面に表示する。
なお、ユーザ端末300を使用するユーザの中には、ポイント運用サービスに入会実績のあるユーザ(入会済ユーザ)と、入会したことのない未入会ユーザとが含まれている。
そして、未入会ユーザのユーザ端末300は、例えば、入会特典決定装置200から告知された勧誘情報を画面に表示する。
【0024】
(情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係る入会特典決定装置200等が実現される典型的な情報処理装置400について説明する。
【0025】
情報処理装置400は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、NIC(Network Interface Card)404と、画像処理部405と、音声処理部406と、補助記憶部407と、インターフェース408と、操作ユニット409と、表示ユニット410とを備える。
【0026】
CPU 401は、情報処理装置400全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0027】
ROM 402には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、補助記憶部407に記憶されたプログラムをRAM 403に読み出してCPU 401による当該プログラムの実行が開始される。
【0028】
RAM 403は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、補助記憶部407から読み出されたプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0029】
NIC 404は、情報処理装置400をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE-T/100BASE-T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等から構成される。
【0030】
画像処理部405は、補助記憶部407等から読み出された画像データをCPU 401や画像処理部405が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部405が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、インターフェース408等を介して外部に出力される。なお、情報処理装置400が内部に表示装置(表示ユニット410)を備えている場合において、画像処理部405は、変換したビデオ信号を当該表示装置に出力する。つまり、画像処理部405は、CPU 401の制御の下、情報処理装置400が行う処理の進行の中で必要となる画像を生成し、その画像を内部又は外部の表示装置に表示させる。
【0031】
音声処理部406は、補助記憶部407等から読み出された音楽データや音声データを音声信号に変換し、インターフェース408等を介して外部に出力する。なお、情報処理装置400が内部にスピーカを備えている場合において、音声処理部406は、変換した音声信号を当該スピーカに出力する。つまり、音声処理部406は、CPU 401の制御の下、情報処理装置400が行う処理の進行の中で発生させるべき楽曲音や音声を生成し、その楽曲音等を内部又は外部のスピーカから出力させる。
【0032】
補助記憶部407は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等であり、情報処理装置400全体の動作制御に必要な各種のプログラムや各種のデータを記憶する。例えば、補助記憶部407には、実施形態に係る入会特典決定装置200等を実現するためのプログラムが記憶される。そして、CPU 401の制御によって、補助記憶部407は、記憶されたプログラムやデータを適宜読み出し、これらをRAM 403等に一時的に記憶させる。
【0033】
インターフェース408は、例えば、HDMI(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、I2C(Inter-Integrated Circuit )等の規格に準拠しており、例えば、操作ユニット409、及び、表示ユニット410が接続されている。なお、インターフェース408は、この他に接続された外部機器との間で必要な情報を送受信してもよい。
【0034】
操作ユニット409は、情報処理装置400を利用する作業者等の操作入力を受け付ける。
【0035】
表示ユニット410は、画像処理部405により出力された画像データに応じた画像を描画し、情報処理装置400を利用する作業者等に提示する。
【0036】
この他に、情報処理装置400は、補助記憶部407の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のドライブユニットを備えるようにしてもよい。この場合、情報処理装置400は、ドライブユニットに装着されるDVD-ROM等からプログラムやデータを読み出して、上記と同様に動作する。
【0037】
以下、上記の情報処理装置400において実現される入会特典決定装置200の機能構成等について、
図3~
図7を参照して説明する。情報処理装置400に電源が投入され、例えば、ユーザ端末300との通信が可能になると、本実施形態に係る入会特典決定装置200として機能させるプログラムが実行され、本実施形態に係る入会特典決定装置200が実現される。
なお、ユーザ端末300も同様に情報処理装置400によって実現されるが、こちらについては説明を省略し、本実施形態において最も特徴的な入会特典決定装置200について、以下説明する。
【0038】
(入会特典決定装置200の機能構成)
図3は、本実施形態に係る入会特典決定装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、入会特典決定装置200は、受信部210と、送信部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0039】
受信部210は、インターネット900を介して、ポイントサービス(図示せぬポイント付与システム)やポイント運用サービス(図示せぬポイント運用システム)から送られる種々の情報を受信する。
例えば、受信部210は、ポイントサービスにおいて各ユーザ(各ユーザ端末300を使用する各ユーザ)に付与されたポイントの履歴情報を、ポイント付与システムから受信する。また、受信部210は、各ユーザについて、ポイント運用サービスへの入会の有無に関する情報を、ポイント運用システムから受信する。
この他にも、受信部210は、後述する勧誘情報を告知したユーザ端末300(未入会ユーザが使用するユーザ端末300)から送られる操作指示を受信する。この操作指示には、例えば、ポイント運用サービスへの入会を申し込むための申込み操作等が含まれる。
なお、上述したNIC 404が、このような受信部210として機能しうる。
【0040】
送信部220は、ユーザ端末300に向けた種々の情報を、インターネット900を介して送信する。
例えば、送信部220は、制御部240(より詳細には、後述する告知部244)に制御され、未入会ユーザのユーザ端末300へ、ポイント運用システムへの入会を勧める勧誘情報を送信する。なお、勧誘情報の詳細については、後述する。
この他にも、送信部220は、勧誘情報を送信(告知)したユーザ端末300(未入会ユーザが使用するユーザ端末300)からの申込み操作に応答して、その未入会ユーザに関する情報等をポイント運用システムへ送信する。
なお、上述したNIC 404が、このような送信部220として機能しうる。
【0041】
記憶部230は、例えば、各ユーザ端末300を使用する各ユーザについての管理情報231、及び、各ユーザに付与されたポイントについての履歴情報232を記憶する。
【0042】
具体的に記憶部230は、一例として、
図4に示すような管理情報231を記憶している。
図4に示すように、管理情報231には、ユーザID231a、入会区分231b、特典ポイント231c、告知日231d、及び、告知先231eが含まれている。
【0043】
入会区分231bは、そのユーザがポイント運用サービスに入会したことがあるか否かを示す区分であり、例えば、「0」が未入会を示し、「1」が入会済(入会実績あり)を示している。例えば、制御部240は、定期的(一例として、毎日の日付変更時)に、ポイント運用システムから、各ユーザの入会の有無に関する情報を取得して、入会区分231bを更新する。なお、制御部240は、入会区分231bが「0」(未入会)となっているユーザに関してだけ、ポイント運用システムから入会の有無に関する情報を取得して、入会区分231bを更新するようにしてもよい。
また、制御部240は、入会区分231bを「0」(未入会)から、「1」(入会済)に更新するに伴って、特典ポイント231c、及び、告知日231dの情報を消去する(空欄に戻す)ようにしてもよい。
【0044】
また、特典ポイント231cは、未入会のユーザに対して制御部240(より詳細には、後述する決定部243)によって決定された入会特典として付与されるポイント値を示している。なお、入会区分231bが「0」(未入会)であっても、特典ポイント231cが空欄である場合もある。例えば、制御部240(決定部243)により決定された特典ポイントの値が、ポイント運用サービスにて投資が行える基準値未満(一例として、100ポイント未満)である場合に、後述する勧誘情報の告知が行われないため、特典ポイント231cに空欄がセットされる。
【0045】
また、告知日231dは、勧誘情報の告知が行われた日を示している。なお、入会区分231bが「0」(未入会)であっても、特典ポイント231cが空欄である場合には、勧誘情報の告知が行われないため、告知日231dに空欄がセットされる。また、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cに値がセットされていても、告知日231dが空欄である場合もある。例えば、制御部240(より詳細には、後述する告知部244)は、未入会ユーザに対してポイントサービスから新たなポイントが付与されたタイミングで勧誘情報を告知するため、その未入会ユーザに新たなポイントが付与されるまで、告知日231dに空欄がセットされる。
なお、勧誘情報の告知は、例えば、前回の告知から一定期間(一例として、1ヶ月等)が経過する度に、間欠的に行われるため、告知日231dにセットされた日付(空欄は除く)から一定期間が経過すると、制御部240は、その未入会ユーザの特典ポイント231c、及び、告知日231dの情報を消去する(空欄に戻す)。つまり、特典ポイント231cにセットされた値(空欄は除く)は、一定期間が経過して新たな値がセットされるまで維持される。
【0046】
そして、告知先231eは、勧誘情報を告知するユーザ端末300のアドレス等を示している。なお、
図4では、告知先231eにメールアドレスがセットされている場合を示しているが、一例であり、他に、SNS(Social Networking Service)のアドレスや、プッシュ通知の送り先となるユーザ端末300の識別情報(デバイストークン等)であってもよい。
【0047】
また、記憶部230は、一例として、
図5に示すような履歴情報232を記憶している。
図5に示すように、履歴情報232には、一例として、ユーザID232a、付与日232b、及び、付与ポイント232cが含まれている。
【0048】
付与日232bは、ポイントサービスからポイントが付与された日付を示している。
また、付与ポイント232cは、ポイントサービスから付与されたポイントの値を示している。
これら付与日232b及び付与ポイント232cを含む履歴情報232は、例えば、ポイント付与システムから送られる、各ユーザに付与されたポイントに関する情報を、受信部210にて受信する度に、制御部240によって、適宜更新される。
【0049】
この他にも、記憶部230は、勧誘情報を構成する各種の画像や各種のテキストデータも記憶している。
【0050】
なお、上述した補助記憶部407等が、このような記憶部230として機能しうる。
【0051】
図3に戻って、制御部240は、入会特典決定装置200全体を制御する。例えば、制御部240は、未入会ユーザに付与されたポイントの履歴情報に応じた特典ポイント値を決定し、その特典ポイント値を利用できるポイント運用サービスへの入会を勧めるための勧誘情報を、適切なタイミングで未入会ユーザ(未入会ユーザのユーザ端末300)へ告知する。
この制御部240は、例えば、特定部241、取得部242、決定部243、及び、告知部244を含んでいる。
【0052】
特定部241は、ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する。
例えば、特定部241は、上述した
図4の管理情報231を参照し、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cが空欄となっている未入会ユーザを特定する。
また、特定部241は、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cに値がセットされていても、告知日231dにセットされた日付(空欄は除く)から一定期間(一例として、1ヶ月等)が経過している場合に、その未入会ユーザの特典ポイント231c、及び、告知日231dの情報を消去した(空欄に戻した)後に、その未入会ユーザを特定してもよい。
【0053】
取得部242は、上記の特定部241により特定された未入会ユーザについて、ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する。
例えば、取得部242は、特定部241により特定された未入会ユーザのユーザIDをキーにして、上述した
図5の履歴情報232を検索し、その未入会ユーザに付与されたポイントの履歴(付与日232b、及び、付与ポイント232c)を取得する。
【0054】
決定部243は、上記の取得部242により取得された履歴情報に基づいて、未入会ユーザがポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する。
例えば、決定部243は、直近の所定期間内(一例として、過去1ヶ月以内)の履歴情報に基づいて、その所定期間内で未入会ユーザに付与されたポイントの総計(付与ポイント232cの合計)を求め、その総計に応じた特典ポイント値を決定する。具体的に、決定部243は、過去1ヶ月以内に付与された付与ポイント232cの合計の50%(半分)の値を、特典ポイント値に決定する。なお、特典ポイント値を決定するために、付与ポイント232cの合計の50%とするのは、一例であり、総計以下の範囲であれば、100%(同一)の値,75%(4分の3)の値等であってもよい。
つまり、直近の所定期間内において、ポイントが付与された実績が大きいほど、決定部243は、より値の大きい特典ポイント値を決定することになる。
そして、決定部243は、決定した特典ポイント値を、
図4の管理情報231における該当するユーザ(未入会ユーザ)の特典ポイント231cにセットする。
なお、決定部243は、決定した特典ポイントの値が、ポイント運用サービスにて投資が行える基準値未満(一例として、100ポイント未満)である場合に、勧誘情報の告知が行われないため、特典ポイント231cに特典ポイント値をセットしない(空欄のままにする)。
【0055】
告知部244は、上記の決定部243により特典ポイント値が決定された後(管理情報231の特典ポイント231cに特典ポイント値がセットされた後)、未入会ユーザに応じたタイミングで、特典ポイント値を利用できるポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、未入会ユーザに告知する。
例えば、告知部244は、ポイント付与システムから送られる、ポイントに関する情報を受信部210にて受信する度に、
図4の管理情報231を参照し、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cに値がセットされており、かつ、告知日231dが空欄である未加入ユーザに対して、新たなポイントが付与されたかどうかをチェックする。そして、その未加入ユーザに対して、新たなポイントが付与された場合に、告知部244は、例えば、
図6に示すような勧誘情報IV1を生成する。
【0056】
図6に示す勧誘情報IV1には、入会特定として付与される特典ポイント値TP1を含む勧誘メッセージMS1と、ポイント運用システムへの入会手続きを開始するための、申込みボタンEBとが含まれている。なお、勧誘情報IV1の内容は、一例であり、告知部244は、他の内容の勧誘情報を生成してもよい。例えば、告知部244は、
図7に示すような勧誘情報IV2を生成してもよい。
【0057】
図7に示す勧誘情報IV2は、例えば、
図6の勧誘情報IV1を告知してから一定期間(一例として、1ヶ月等)が経過した後に、同じ未入会ユーザに対して再度告知する場合に生成される勧誘情報である。
この勧誘情報IV2には、入会特定として今回付与される特典ポイント値TP2、前回の特典ポイント値TP1、及び、増額値UPを含む勧誘メッセージMS2と、申込みボタンEBとが含まれている。なお、今回付与される特典ポイント値が前回の特典ポイント値よりも低くなる場合に、告知部244は、
図6の勧誘情報IV1と同様のフォームで勧誘情報を生成してもよい。
【0058】
告知部244は、送信部220を制御して、このような勧誘情報IV1,IV2を、管理情報231の告知先231eに示されるアドレス等に向けて送信する。
そして、未入会ユーザのユーザ端末300は、受信した勧誘情報IV1,IV2を表示部に表示するため、未加入ユーザに対して、ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を告知することになる。
【0059】
制御部240は、この他にも、
図4の管理情報231や、
図5の履歴情報232を適宜更新する。
例えば、制御部240は、ポイント運用システムから、各ユーザの入会の有無に関する情報を定期的(一例として、毎日の日付変更時)に取得して、入会区分231b等の更新を行う。
また、制御部240は、ポイント付与システムから、ユーザに付与されたポイントに関する情報を逐次取得して、該当するユーザの履歴情報232を更新する。
なお、上述したCPU 401等が、このような構成からなる制御部240として機能しうる。
【0060】
(入会特典決定装置200の動作)
以下、このような構成の入会特典決定装置200の動作について
図8及び
図9を参照して説明する。
図8は、入会特典決定装置200が実行する入会特典決定処理の流れを示すフローチャートである。また、
図9は、入会特典決定装置200が実行する勧誘情報告知処理の流れを示すフローチャートである。
【0061】
最初に、
図8の入会特典決定処理について説明する。この入会特典決定処理は、例えば、毎日の日付変更時に繰り返し実行される。
【0062】
まず、入会特典決定装置200は、未入会ユーザを特定する(ステップS11)。
すなわち、制御部240(特定部241)は、ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する。
例えば、制御部240は、
図4に示すような管理情報231を参照し、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cが空欄となっている未入会ユーザを特定する。
また、制御部240は、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cに値がセットされていても、告知日231dにセットされた日付(空欄は除く)から一定期間(一例として、1ヶ月等)が経過している場合に、その未入会ユーザの特典ポイント231c、及び、告知日231dの情報を消去した(空欄に戻した)後に、その未入会ユーザを特定してもよい。
【0063】
入会特典決定装置200は、未入会ユーザに付与されたポイントの履歴情報を取得する(ステップS12)。
すなわち、制御部240(取得部242)は、上記のステップS11にて特定された未入会ユーザについて、ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する。
例えば、制御部240は、ステップS11にて特定された未入会ユーザのユーザIDをキーにして、
図5に示すような履歴情報232を検索し、その未入会ユーザに付与されたポイントの履歴(付与日232b、及び、付与ポイント232c)を取得する。
【0064】
入会特典決定装置200は、履歴情報に基づいて、特典ポイント値を決定する(ステップS13)。
すなわち、制御部240(決定部243)は、上記のステップS12にて取得された履歴情報に基づいて、未入会ユーザがポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する。
例えば、制御部240は、近の所定期間内(一例として、過去1ヶ月以内)の履歴情報に基づいて、その所定期間内で未入会ユーザに付与されたポイントの総計(付与ポイント232cの合計)を求め、その総計に応じた特典ポイント値を決定する。具体的に、制御部240は、過去1ヶ月以内に付与された付与ポイント232cの合計の50%(半分)の値を、特典ポイント値に決定する。なお、特典ポイント値を決定するために、付与ポイント232cの合計の50%とするのは、一例であり、総計以下の範囲であれば、100%(同一)の値,75%(4分の3)の値等であってもよい。
【0065】
入会特典決定装置200は、上記のステップS13にて決定された特典ポイント値が、ポイント運用サービスにて投資が行える基準値以上(一例として、100ポイント以上)であるか否かを判別する(ステップS14)。
【0066】
入会特典決定装置200は、特典ポイント値が基準値以上でない(基準値未満である)と判別すると(ステップS14;No)、後述するステップS16に処理を進める。
すなわち、制御部240は、ステップS13にて決定された特典ポイントの値が、基準値未満(一例として、100ポイント未満)である場合に、特典ポイントだけではポイント投資が行えないため、後述するステップS15の処理をスキップする。
【0067】
一方、特典ポイント値が基準値以上であると判別した場合(ステップS14;Yes)に、入会特典決定装置200は、
図4の管理情報231に特典ポイント値をセットする(ステップS15)。
すなわち、制御部240(決定部243)は、上述したステップS13にて決定された特典ポイント値を、
図4の管理情報231における該当するユーザ(未入会ユーザ)の特典ポイント231cにセットする。
【0068】
入会特典決定装置200は、全ての未加入ユーザについて処理を終えたか否かを判別する(ステップS16)。
【0069】
入会特典決定装置200は、全ての未加入ユーザについて処理を終えていないと判別すると(ステップS16;No)、上述したステップS11に処理を戻す。
【0070】
一方、全ての未加入ユーザについて処理を終えたと判別した場合(ステップS16;Yes)に、入会特典決定装置200は、入会特定決定処理を終える。
【0071】
このような入会特典決定処理によって、直近の所定期間内において、ポイントが付与された実績が大きい未加入ユーザほど、より値の大きい特典ポイント値が決定されることになる。
【0072】
続いて、
図9の勧誘情報告知処理について説明する。この勧誘情報告知処理は、例えば、常時、繰り返し実行される。
【0073】
まず、入会特典決定装置200は、ポイントに関する情報を受信したが否かを判別する(ステップS21)。
すなわち、制御部240(告知部244)は、ポイント付与システムから、ポイントに関する情報を受信部210にて受信したかどうかを判別する。
【0074】
入会特典決定装置200は、ポイントに関する情報を受信していないと判別すると(ステップS21;No)、引き続き、ポイントに関する情報の受信を待機する。
【0075】
一方、ポイントに関する情報を受信したと判別すると(ステップS21;Yes)、入会特典決定装置200は、特典ポイント値がセットされた未加入ユーザへの情報であるか否かを判別する(ステップS22)。
すなわち、制御部240(告知部244)は、ポイントに関する情報を受信すると、
図4に示すような管理情報231を参照し、入会区分231bが「0」(未入会)であり、かつ、特典ポイント231cに値がセットされており、かつ、告知日231dが空欄である未加入ユーザに対して、新たなポイントが付与されたかどうかを判別する。
【0076】
入会特典決定装置200は、特典ポイント値がセットされた未加入ユーザへの情報でないと判別すると(ステップS22;No)、上記のステップS21に処理を戻し、ポイントに関する情報の受信を待機する。
【0077】
一方、特典ポイント値がセットされた未加入ユーザへの情報であると判別した場合(ステップS22;Yes)に、入会特典決定装置200は、勧誘情報を生成する(ステップS23)。
例えば、制御部240(告知部244)は、
図6に示すような勧誘情報IV1を生成する。この勧誘情報IV1には、入会特定として付与される特典ポイント値TP1を含む勧誘メッセージMS1と、ポイント運用システムへの入会手続きを開始するための、申込みボタンEBとが含まれている。なお、勧誘情報IV1の内容は、一例であり、制御部240は、他の内容の勧誘情報を生成してもよい。例えば、制御部240は、
図7に示すような勧誘情報IV2を生成してもよい。なお、勧誘情報IV2は、例えば、
図6の勧誘情報IV1を告知してから一定期間(一例として、1ヶ月等)が経過した後に、同じ未入会ユーザに対して再度告知する場合に生成される勧誘情報である。
この勧誘情報IV2には、入会特定として今回付与される特典ポイント値TP2、前回の特典ポイント値TP1、及び、増額値UPを含む勧誘メッセージMS2と、申込みボタンEBとが含まれている。なお、今回付与される特典ポイント値が前回の特典ポイント値よりも低くなる場合に、制御部240は、
図6の勧誘情報IV1と同様のフォームで勧誘情報を生成してもよい。
【0078】
入会特典決定装置200は、勧誘情報を未加入ユーザに告知する(ステップS24)。
すなわち、制御部240(告知部244)は、送信部220を制御して、上記のステップS23にて生成された勧誘情報を、管理情報231の告知先231eに示されるアドレス等に向けて送信する。
つまり、制御部240は、
図6に示すような勧誘情報IV1や、
図7に示すような勧誘情報IV2を、ユーザ端末300に向けて送信する。
そして、未入会ユーザのユーザ端末300は、受信した勧誘情報IV1,IV2等を表示部に表示するため、未加入ユーザに対して、ポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を告知することになる。
【0079】
そして、入会特典決定装置200は、上記のステップS21に処理を戻す。
【0080】
このような勧誘情報告知によって、未入会ユーザに対してポイントサービスから新たなポイントが付与されたタイミングで、勧誘情報を未入会ユーザに告知することができる。
しかも、勧誘情報に含まれる特典ポイント値は、直近の所定期間内において、ポイントが付与された実績が大きい未加入ユーザほど、より大きい値が決定されている。
そのため、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待できるポイント付与の実績が多い未入会ユーザに対して、適切なタイミングで、よりインセンティブを高めた勧誘情報を告知することができる。
【0081】
この結果、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待されるユーザに対して、効果的に入会を促すことができる。
【0082】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、特典ポイント値を利用できるポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、未入会ユーザに告知する場合について説明したが、特典ポイント値と新しく付与されるポイント値とを合算し、この合算したポイント値を利用できるポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、未入会ユーザに告知してもよい。
【0083】
また、上記の実施形態では、特典ポイント値を決定した未入会ユーザに対して、ポイントサービスから新たなポイントが付与されたタイミングで勧誘情報を告知する場合について説明したが、他のタイミングで、勧誘情報を告知するようにしてもよい。
例えば、ポイント付与システム(ポイントサービス)から、各入会ユーザの属性情報(例えば、ユーザの性別、年齢、職業等)を取得可能である場合に、制御部240(告知部244)は、未入会ユーザの属性情報に従って、その属性の未入会ユーザが情報を閲覧し易い時間帯(一例として、社会人の男性であれば、平日の昼休み等)を特定する。そして、制御部240は、属性情報に応じて特定した時間帯(タイミング)に、勧誘情報を告知するようにしてもよい。
また、未入会ユーザの実績情報(使用履歴や通信履歴等)を考慮して、その未入会ユーザに適したタイミングで、勧誘情報を告知するするようにしてもよい。
例えば、ポイントシステムから、未入会ユーザがポイントを使用した日時(曜日や祝日等の情報が含まれていてもよい)や、ポイントに関する情報を閲覧した日時を取得可能である場合に、制御部240(告知部244)は、未入会ユーザの実績情報に従って、その未入会ユーザが情報を閲覧し易い時間帯を特定する。そして、制御部240は、実績情報に応じて特定した時間帯に、勧誘情報を告知するようにしてもよい。
すなわち、制御部240(告知部244)は、ポイントサービスから取得した未入会ユーザに関する情報に基づいたタイミングで、勧誘情報を未入会ユーザに告知する。
【0084】
上記の実施形態では、ポイント運用サービスに入会したことのない未入会ユーザに勧誘情報を告知する場合について説明したが、ポイント運用サービスを退会したユーザも未入会ユーザに含めて、勧誘情報を告知するようにしてもよい。なお、特典を得ることを目的として、入会と退会を繰り返すといった行為を防ぐために、退会したユーザには、一定の条件を設けてもよい。例えば、退会回数が2回未満(1回まで)のユーザであり、かつ、退会してから一定期間(一例として、1年)が経過しているユーザであることを条件する。
この場合、特定部241は、そのような条件を満たしているユーザについても、未入会ユーザとして特定する。そして、告知部244は、退会したユーザに対しては、再度の入会を勧める内容の勧誘情報を生成して告知するようにしてもよい。
【0085】
以上説明したように、本発明によれば、ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待されるユーザに対して、効果的に入会を促すことのできる入会特典決定装置、入会特典決定方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0086】
100 入会支援システム
200 入会特典決定装置
210 受信部
220 送信部
230 記憶部
231 管理情報
232 履歴情報
240 制御部
241 特定部
242 取得部
243 決定部
244 告知部
300 ユーザ端末
400 情報処理装置
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 NIC
405 画像処理部
406 音声処理部
407 補助記憶部
408 インターフェース
409 操作ユニット
410 表示ユニット
900 インターネット
【要約】
【課題】ポイント運用サービスを継続的に利用することが期待されるユーザに対して、効果的に入会を促すことのできる入会特典決定装置等を提供する。
【解決手段】特定部241は、ポイントサービスを利用しているユーザのうち、ポイントを投資するポイント運用サービスに入会したことがない未入会ユーザを特定する。取得部242は、特定された未入会ユーザについて、ポイントサービスから付与されたポイントの履歴情報を取得する。決定部243は、取得された履歴情報に基づいて、未入会ユーザがポイント運用サービスに入会した際に利用できる特典ポイント値を決定する。そして、告知部244は、特典ポイント値が決定されると、未入会ユーザに応じたタイミングで、特典ポイント値を利用できるポイント運用サービスへの入会を勧める勧誘情報を、未入会ユーザに告知する。
【選択図】
図3