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特許7512500情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240701BHJP
【FI】
G06Q30/0241 444
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023149879
(22)【出願日】2023-09-15
【審査請求日】2024-03-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹城戸 裕記
(72)【発明者】
【氏名】若林 慧
(72)【発明者】
【氏名】森 翔太
(72)【発明者】
【氏名】池田 百合菜
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-141682(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2023/0281673(US,A1)
【文献】山本 覚,Twitter上における対話生成エンジンを用いたインタラクティブ広告,一般社団法人 人工知能学会 第35回全国大会(2021) [online],日本,一般社団法人人工知能学会,2021年07月01日,p.1-4
【文献】佐藤 明智,話題継続とペルソナを考慮した雑談対話システムの構築,第96回 言語・音声理解と対話処理研究会資料 (SIG-SLUD-096) ,日本,一般社団法人人工知能学会 ,2022年12月01日,p.215-219
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する判定部と、
入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、前記判定部によって判定された前記注目事象を示す情報と、前記注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる生成部と、
前記生成AIまたは前記AIエージェントによって少なくとも一部が生成された前記広告情報を提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、
広告テキストを前記広告情報のうちの少なくとも一部として前記生成AIまたは前記AIエージェントに生成させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、
前記広告テキストが重畳される広告画像をさらに含む情報を前記広告情報のうちの少なくとも一部として前記生成AIまたは前記AIエージェントに生成させる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、
前記注目事象が発生したか否かを判定し、
前記生成部は、
前記判定部によって前記注目事象が発生したと判定されたときに、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生成部は、
前記広告情報の提供先となるユーザの情報をさらに含む情報を前記入力情報として、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成部は、
前記広告情報のターゲット層の情報をさらに含む情報を前記入力情報として、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、
前記広告情報による広告の対象である広告対象と前記判定部によって判定された前記注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定し、
前記生成部は、
前記判定部によって前記広告対象と前記注目事象とが前記予め定められた関係を有すると判定された場合に、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
ソーシャルメディアおよびニュースサイトのうちの少なくとも一方に投稿された情報を前記投稿情報として取得する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成部は、
前記注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための情報として前記広告テキストの文字数を規定する情報を含む情報を前記入力情報として、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
投稿情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する判定工程と、
入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、前記判定工程によって判定された前記注目事象を示す情報と、前記注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる生成工程と、
前記生成AIまたは前記AIエージェントによって少なくとも一部が生成された前記広告情報を提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
投稿情報を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する判定手順と、
入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、前記判定手順によって判定された前記注目事象を示す情報と、前記注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、前記生成AIまたは前記AIエージェントに前記広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる生成手順と、
前記生成AIまたは前記AIエージェントによって少なくとも一部が生成された前記広告情報を提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及に伴い、インターネットを利用してユーザに広告を届ける電子広告市場が急拡大している。例えば、特許文献1には、キーワードと広告パーツと広告テンプレートとを対応付けて管理する広告データベースから、検索頻度の上昇幅が大きい文字列であるトレンドワードに対応するキーワードに対応付けられた広告パーツと広告テンプレートとに基づいて広告情報を生成する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-141682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、キーワードと広告パーツと広告テンプレートとが予め対応付けられており、トレンドワードなどの注目度が高い事象に対応するキーワードがない場合には、広告情報を生成することが難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、注目度が高い事象を広告情報により精度よく適用することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、判定部と、生成部と、提供部とを含む。取得部は、投稿情報を取得する。判定部は、取得部によって取得された投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する。生成部は、入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、判定部によって判定された注目事象を示す情報と、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。提供部は、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、注目度が高い事象を広告情報により精度よく適用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置のユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の広告情報記憶部に記憶される広告情報テーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の広告配信履歴記憶部に記憶される広告配信履歴テーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る端末装置に表示される広告情報を含むチャット画面の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る端末装置に表示される広告情報を含むホーム画面の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、ユーザUの端末装置2と連携し、オンラインで各種の情報をユーザUに提供する情報処理装置であり、例えば、1以上のサーバまたはクラウドシステムなどにより実現される。なお、図1に示す例では、1つの端末装置2が示されているが、情報処理装置1は、複数の端末装置2の各々と連携し、オンラインで各種のサービスを各端末装置2のユーザUに提供する。
【0012】
情報処理装置1は、広告主の端末装置3などから広告提供要求を受け付ける(ステップS1)。広告提供要求には、広告主の情報や広告に関する情報などが含まれる。広告に関する情報は、例えば、広告の対象となる商品やサービスの情報である広告対象情報、広告のターゲットとなるユーザ層の情報であるユーザ層情報、広告情報の配信期間や広告予算などの情報などを含む。
【0013】
広告対象情報は、広告の対象となる商品やサービスの名称を示す情報、広告の対象となる商品やサービスのカテゴリを示す情報、広告の対象となる商品やサービスの説明を示す情報などを含む。また、広告に関する情報は、例えば、デフォルトの広告テキストおよびデフォルトの広告画像などの情報を含むが、一方または両方を含まなくてもよい。また、広告に関する情報は、生成AIなどに生成させる情報の種別である情報種別を示す情報なども含まれる。情報種別は、例えば、広告テキストや広告画像などである。
【0014】
また、広告情報のパーソナライズ化の要求であるパーソナライズ化要求を広告主から受け付けることもできる。広告情報のパーソナライズ化は、例えば、広告の配信先となるユーザUに応じてカスタマイズすることを指し、これにより、広告の配信先となるユーザUに対して適切な内容の広告情報を配信することができる。
【0015】
なお、パーソナライズ化要求またはパーソナライズ化要求に関する情報は、広告提供要求に含まれていてもよく、この場合、情報処理装置1は、広告提供要求を受け付けることによって、パーソナライズ化要求を受け付ける。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、内部の記憶部または外部の情報提供装置などから複数の投稿情報を取得する(ステップS2)。投稿情報は、情報処理装置1またはその他の情報処理装置などが提供する各種のオンラインサイトに投稿された情報である。オンラインサイトは、例えば、ソーシャルメディア、ニュースサイト、掲示板サイト、Q&Aサイトなどであるが、かかる例に限定されない。例えば、オンラインサイトは、ショッピングサイト、価格比較サイト、口コミサイトであってもよい。
【0017】
ソーシャルメディアは、例えば、Instagram(登録商標)、TikTok(登録商標)、YouTube(登録商標)、X(旧Twitter:登録商標)(登録商標)、Facebook(登録商標)などであるが、かかる例に限定されない。
【0018】
ニュースサイトは、例えば、Yahoo(登録商標)などのアグリゲーションサイト、各種の報道機関が提供するニュースサイトなどであるが、かかる例に限定されない。ニュースサイトに投稿される情報は、例えば、ニュースコンテンツを示す情報、ニュースコンテンツに対するコメントや評価を示す情報などであるが、ニュースコンテンツに対するコメントに対するコメントなどであってもよい。
【0019】
掲示板サイトは、2ちゃんねるや5ちゃんねるなどであり、さまざまなトピックに関する投稿による情報交換が行われる。Q&Aサイトは、例えば、Yahoo知恵袋などであり、日常の疑問から専門的な質問まで幅広いトピックに関する投稿による情報交換が行われる。
【0020】
情報処理装置1は、例えば、各種のサイトのAPI(Application Programming Interface)を使用して各種の投稿情報を取得することができる。
【0021】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS2で取得した複数の投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する(ステップS3)。情報処理装置1は、例えば、ステップS2で取得した複数の投稿情報に含まれるテキストに対して形態素解析を行って複数の単語を抽出し、抽出した複数の単語から複数の文字列を抽出する。情報処理装置1によって抽出される各文字列は、例えば、キーワードやフレーズを含み、以下において、対象文字列と記載する場合がある。
【0022】
対象文字列は、例えば、N-gramを用いて得られる文字列、または特定の品詞パターンに合致した文字列などである。特定の品詞パターンは、例えば、名詞と動詞の組み合わせ、形容詞と名詞の組み合わせ、形容詞と名詞と動詞の組み合わせなどである。なお、名詞は、1つの名詞または複数の名詞を結合した文字列であるが、「の」などの助詞を含んでいてもよい。
【0023】
また、情報処理装置1は、例えば、抽出対象となる複数の文字列を規定した文字列抽出辞書を有し、かかる文字列抽出辞書を用いて複数の投稿情報に含まれるテキストから複数の対象文字列を抽出することもできる。
【0024】
また、情報処理装置1は、言語モデルを用いて、複数の投稿情報から複数の対象文字列を抽出することもできる。言語モデルは、例えば、抽出対象の文字列および非抽出対象となる文字列の各々と抽出対象であるか否かを示す情報とを含む学習用情報を用いて生成されたモデルである。情報処理装置1は、投稿情報と投稿情報からフレーズを抽出させるための情報とを含む情報を入力情報として言語モデルに入力し、入力した言語モデルから出力されるフレーズを対象文字列として抽出する。
【0025】
言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、内部の記憶部または外部の情報提供装置にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。
【0026】
また、情報処理装置1は、例えば、ステップS2で取得した投稿情報がソーシャルメディアに投稿された情報であり、投稿情報にハッシュタグが付された文字列がある場合に、かかるハッシュタグが付された文字列を対象文字列として抽出することもできる。
【0027】
また、情報処理装置1は、例えば、ネガティブな文字列およびポジティブな文字列を含むネガポジ文字列辞書を有する構成であってもよく、かかるネガポジ文字列辞書によって、投稿情報に含まれる文字列として上述方法などで抽出した文字列のうちネガティブな文字列およびポジティブな文字列の一方を対象文字列として抽出することもできる。
【0028】
例えば、情報処理装置1は、投稿情報に含まれる文字列として上述方法などで抽出した文字列のうちネガティブな文字列以外の文字列を対象文字列として抽出したり、投稿情報に含まれる文字列として上述方法などで抽出した文字列のうちポジティブな文字列を対象文字列として抽出したりする。
【0029】
情報処理装置1は、抽出した各対象文字列の数を予め定められた単位期間(例えば、1時間、3時間、1日など)毎に算出し、例えば、投稿数が閾値以上であって且つ投稿数の上昇率が閾値以上の対象文字列で示される事象を注目事象として判定する。
【0030】
情報処理装置1は、例えば、投稿数が閾値以上であって且つ投稿数の上昇率が閾値以上の対象文字列で示される事象を注目事象として判定する。また、情報処理装置1は、単位期間毎の投稿数を示す情報を入力し、注目事象であるか否かを示す情報を出力する判定モデルを用いて、注目事象を判定することもできる。
【0031】
上述した判定モデルは、例えば、線形回帰モデル、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、またはLSTM(Long Short-Term Memory)やGRU(Gated Recurrent Unit)などのRNN(Recurrent Neural Networks)などの機械学習モデルである。
【0032】
また、情報処理装置1は、例えば、投稿情報がソーシャルメディアに対する投稿の情報である場合、シェアやリツイートの数などを投稿数に重み付け加算して得られる数を補正投稿数とし、補正投稿数が閾値以上であって且つ補正投稿数の上昇率が閾値以上の対象文字列で示される事象を注目事象として判定することもできる。
【0033】
情報処理装置1は、上述した方法によって顕在化した注目事象を判定することができるが、顕在化されていない潜在的な注目事象を判定することもできる。例えば、情報処理装置1は、顕在化された注目事象において顕在化される前の投稿数や補正投稿数の変化パターンとの一致度が閾値以上である対象文字列で示される事象を注目事象として判定する。なお、投稿数や補正投稿数を用いた注目事象の判定は上述した例に限定されない。
【0034】
また、例えば、情報処理装置1は、単位期間毎の投稿数を示す情報を入力し、潜在的な注目事象であるか否かを示す情報を出力する判定モデルを用いて、潜在的な注目事象を判定することもできる。かかる判定モデルは、例えば、機械学習モデルであり、単位期間毎の投稿数と潜在的な注目事象であるか否かを示す情報とを含む学習用情報を用いて生成される。
【0035】
また、情報処理装置1は、注目事象が発生したか否かを判定することができる。例えば、情報処理装置1は、対象文字列で示される事象が非注目事象から注目対象事象になったか否かを判定する。
【0036】
例えば、情報処理装置1は、例えば、投稿数や補正投稿数が閾値以上であって且つ投稿数や補正投稿数の上昇率が閾値未満から閾値以上になった場合、判定モデルでの出力が注目事象ではないことを示す情報から注目事象であることを示す情報に切り替わった場合などに、注目事象が発生したと判定する。
【0037】
また、情報処理装置1は、広告の対象となる商品やサービスのカテゴリ毎に注目事象を判定することもできる。カテゴリは、広告の対象となる商品がメンズスニーカである場合、メンズスニーカ、スニーカ、または靴などであり、カテゴリは、広告の対象となる商品がビールである場合、ビール、ビール類、またはアルコール飲料などである。メンズスニーカやビールは、下位カテゴリであり、スニーカやビール類は、中位カテゴリであり、靴やアルコール飲料は、上位カテゴリである。
【0038】
また、情報処理装置1は、広告の対象となる商品やサービスのカテゴリと広告のターゲット層に対応する投稿者の層との組み合わせ毎に注目事象を判定することもできる。また、情報処理装置1は、広告の対象となる商品やサービスの形態(例えば、色や形)毎に注目事象を判定することもできる。
【0039】
また、情報処理装置1は、ステップS2で取得した複数の投稿情報に基づいて、注目度が高いカテゴリを注目事象として判定することもできる。情報処理装置1は、例えば、対象文字列の場合と同様の処理によって、注目度が高いカテゴリを注目事象として判定する。例えば、情報処理装置1は、投稿数が閾値以上であって且つ投稿数の上昇率が閾値以上のカテゴリや補正投稿数が閾値以上であって且つ補正投稿数の上昇率が閾値以上のカテゴリを注目度が高いカテゴリを注目事象として判定する。
【0040】
つづいて、情報処理装置1は、入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AI(Artificial Intelligence:人工知能)またはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる(ステップS4)。
【0041】
ステップS4において、情報処理装置1は、例えば、ステップS3において判定した注目事象を示す情報と、かかる注目事象に基づいた広告情報を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を生成AIまたはAIエージェントに入力し、生成AIまたはAIエージェントに広告情報を生成させる。
【0042】
ステップS4で生成される広告情報のうちの少なくとも一部は、例えば、広告テキストおよび広告画像のうちの1以上の情報である。広告テキストは、文字列で示される情報であり、フォント、色、文字サイズなどの情報を含む。広告画像は、静止画像、動画像、およびアニメーションのうちの1以上で示される情報である。
【0043】
まず、生成AIを用いた広告情報の生成について説明する。生成AIは、例えば、テキスト生成AI、画像生成AI、またはマルチモーダル生成AIである。テキスト生成AIは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習された言語モデルであり、例えば、アテネーションモデルやトランスファーモデルなどの言語モデルである。
【0044】
トランスファーモデルは、例えば、GPT(Generative Pre-trained Transformer)やBERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)などであるが、かかる例に限定されない。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。また、生成AIは、広告情報を生成するために専用に学習(例えば、ファインチューニング)されたものであってもよい。
【0045】
画像生成AIは、テキストから画像を生成する生成AIであり、例えば、StackGAN(Generative Adversarial Networks)、AttnGAN、T2I(Text-to-Image) with Transformers、DALL-Eなどであるが、かかる例に限定されない。
【0046】
マルチモーダル生成AIは、例えば、テキストから画像を生成したり、画像からテキストを生成したりする生成AIであり、例えば、GPT-4やCM3Leon(Chameleon Multimodal Model)などであるが、かかる例に限定されない。
【0047】
AIエージェントは、例えば、AutoGPTなどの自律型AIエージェントである。また、AIエージェントは、広告情報の生成専用に作成された自律型AIエージェントであってもよい。
【0048】
自律型AIエージェントは、例えば、目標を与えると、かかる目標を達成するためのタスクを生成AIに生成させ、生成させたタスクを生成AIに実行させるための情報などを収集し、生成AIにタスクを実行させる処理を繰り返すことなどによって目標を達成する情報を出力する。なお、AIエージェントは、予め定められた手順で生成AIを複数回用いて広告情報のうちの少なくとも一部を生成AIに生成させる非自立型AIエージェントであってもよい。
【0049】
情報処理装置1は、例えば、生成AIを提供する事業者が提供するAPIを使用して生成AIに入力情報を入力し生成AIが生成した情報を取得するが、情報処理装置1に生成AIが含まれる構成であってもよい。また、情報処理装置1は、AIエージェントを有する構成であるが、AIエージェントを提供する事業者が提供するAPIを使用してAIエージェントを利用する構成であってもよい。
【0050】
まず、生成AIによる広告情報のうちの少なくとも一部の生成について説明する。ステップS3で判定された注目事象を示す情報が「XXXXX」(「XXXXX」は注目事象を示す文字列)であるとする。
【0051】
この場合、情報処理装置1は、広告提供要求において情報種別として広告テキストが特定されていれば、生成AIに対して、文字列「『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。かかる生成AIに入力される入力情報は、自然言語による指示情報であり、プロンプトとも呼ばれる。
【0052】
これにより、情報処理装置1は、生成AIから出力される広告テキストを広告情報のうちの少なくとも一部として取得することができる。文字列「の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報は、注目事象に基づいた広告情報を出力させるための指示を示す情報の一例である。
【0053】
また、情報処理装置1は、文字列「『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報に代えて、文字列「『XXXXX』をもじった広告テキストを作成して下さい。」の情報や文字列「『XXXXX』を暗示的に用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報などを用いることもできる。
【0054】
この場合、文字列「をもじった広告テキストを作成して下さい。」の情報や文字列「を暗示的に用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報は、注目事象に基づいた広告情報を出力させるための指示を示す情報の一例である。
【0055】
また、情報処理装置1は、例えば、入力情報と出力情報との例示を示す情報を1以上含む情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力させることもできる。これにより、生成AIに簡易的な学習をさせた上で、広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0056】
入力情報と出力情報との例示を示す情報は、例えば、文字列「しらんけど」の情報と文字列「広告テキスト」の情報とを含む情報を入力情報とし、例えば、文字列「買わない手はない! しらんけど」の情報を含む情報を出力情報として例示する情報である。
【0057】
また、情報処理装置1は、例えば、文字列「わたしはあなたが入力した情報の一部を用いてあなたが入力した情報に沿った適切な広告テキストを生成します。」の情報を生成AIの役割を示す情報として含む情報と文字列「XXXXX」の情報とを含む入力情報を生成AIに入力することもできる。
【0058】
また、情報処理装置1は、広告提供要求において情報種別として広告テキストと広告画像が特定されていれば、例えば、上述した入力情報において、文字列「広告テキストを作成して下さい。」の情報に代えて文字列「広告テキストと広告画像とを含む広告情報を作成して下さい。」の情報などを含める。
【0059】
また、情報処理装置1は、広告提供要求において情報種別として広告画像が特定されていれば、例えば、生成AIに対して、上述した入力情報において、文字列「広告テキストを作成して下さい。」の情報に代えて文字列「広告画像を作成して下さい。」の情報などを含める。
【0060】
また、情報処理装置1は、広告提供要求で特定される商品またはサービスの情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。商品またはサービスの情報は、例えば、商品またはサービスの名称を示す情報、商品またはサービスのカテゴリを示す情報などである。
【0061】
例えば、商品またはサービスの名称またはカテゴリが文字列「YYYYY」で示されるとする。この場合、情報処理装置1は、生成AIに対して、例えば、文字列「『YYYYY』についての適切な広告テキストであって『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。これにより、情報処理装置1は、商品またはサービスに沿った広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0062】
また、情報処理装置1は、広告提供要求で特定されるターゲット層の情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。例えば、広告提供要求で特定されるターゲット層が30代男性であるとする。
【0063】
この場合、情報処理装置1は、生成AIに対して、例えば、文字列「30代男性を広告のターゲット層とする広告テキストであって『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。これにより、情報処理装置1は、ターゲット層に応じた広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0064】
また、情報処理装置1は、広告提供要求に広告テキストおよび広告画像のうちの1以上の情報が含まれている場合、かかる情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。この場合、例えば、情報処理装置1は、生成AIに対して、文字列「以下の広告テキストの一部または全部を『XXXXX』の一部を用いた広告テキストに変更して下さい。」の情報と広告提供要求で特定される広告テキストとを含む情報を入力情報として入力する。これにより、情報処理装置1は、広告提供要求で特定される広告テキストを参考に広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0065】
また、情報処理装置1は、パーソナライズ化要求を受け付けた場合、広告情報の提供先となるユーザUの情報であるユーザ情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。ユーザ情報は、例えば、ユーザUの属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上を含む。ユーザUの属性情報は、ユーザUの属性を示す情報である。
【0066】
ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。ユーザUの履歴情報は、ユーザUの行動履歴の情報を含む。ユーザUの行動履歴は、例えば、ユーザUのオンラインサービスにおける行動履歴の情報を含む。
【0067】
この場合、情報処理装置1は、生成AIに対して、例えば、文字列「以下のユーザ情報を有するユーザをターゲットとする広告テキストであって『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報とユーザ情報とを含む情報を入力情報として入力する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUに応じた広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0068】
また、情報処理装置1は、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための情報として広告テキストの文字数を規定する情報を含む情報を入力情報として生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。例えば、情報処理装置1は、文字列「広告テキストの文字数は、10~15文字の範囲内として下さい。」の情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力する。これにより、情報処理装置1は、広告テキストの文字数が長くなりすぎたり短くなりすぎたりすることを避けることができる。
【0069】
情報処理装置1は、例えば、注目事象が発生したか否かを判定し、注目事象が発生したと判定したときに、生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。これにより、情報処理装置1は、注目事象を適切にキャッチアップして生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0070】
次に、AIエージェントによる広告情報のうちの少なくとも一部の生成について説明する。情報処理装置1は、例えば、広告提供要求において情報種別として広告テキストが特定されていれば、AIエージェントに対して、文字列「『XXXXX』の一部を用いた広告効果が高い広告テキストであって他社の広告テキストと重複しない広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。
【0071】
これにより、AIエージェントは、入力情報を目標とし、かかる目標に応じたタスクを生成して実行することによって、広告テキストを生成し、出力する。AIエージェントに入力される入力情報は、自然言語による指示情報であり、プロンプトとも呼ばれる。
【0072】
AIエージェントは、例えば、入力情報に応じたタスクを生成AIに生成させる機能、生成AIの要求に応じて内部の記憶部または外部の情報提供装置などから収集する機能、および収集した情報を生成AIに分析させる機能などを有している。
【0073】
例えば、AIエージェントは、入力情報に応じたタスクを生成AIに生成させ、かかるタスクを実行するために必要な情報を生成AIの要求に応じて内部の記憶部または外部の情報提供装置などから収集し、収集した情報を生成AIに分析させることによってタスクを実行させる。
【0074】
AIエージェントに入力される入力情報は、例えば、広告提供要求において情報種別として特定される情報を含む。情報種別として特定される情報は、広告テキストを示す情報および広告画像を示す情報のうちの1以上の情報である。ここで、広告提供要求において情報種別として特定される情報が広告テキストを示す情報であるとする。
【0075】
AIエージェントで収集される情報は、例えば、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告テキストや配信期間内の広告情報に含まれる広告テキストなどである。例えば、AIエージェントは、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告テキストや配信期間内の広告情報に含まれる広告テキストを内部の記憶部または外部の情報提供装置などから収集する。
【0076】
AIエージェントは、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告テキストをさらに含む情報を生成AIに対する入力情報とすることで、生成AI(例えば、テキスト生成AIやマルチモーダル生成AI)に広告効果が高かった広告テキストを学習させることができる。これにより、AIエージェントは、学習した広告効果が高い広告テキストと注目事象を示す情報とから広告効果が高い広告情報をテキスト生成AIに生成させることができる。
【0077】
また、AIエージェントは、配信期間内の広告情報に含まれる広告テキストをさらに含む情報を入力情報とすることで、生成AIに他社の広告情報に含まれる広告テキストと重複しない広告テキストを学習させることができる。
【0078】
例えば、情報処理装置1は、広告提供要求において情報種別として広告テキストが特定されていれば、AIエージェントに対して、文字列「以下の広告テキストの一部または全部を『XXXXX』の一部を用いた広告効果が高い広告テキストであって他社の広告テキストと重複しない広告テキストに変更して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。これにより、情報処理装置1は、広告提供要求で特定される広告テキストを参考に広告テキストをAIエージェントに生成させることができる。
【0079】
また、AIエージェントは、情報種別として特定される情報が広告画像を示す情報を含む場合、広告テキストの場合と同様の処理によって、広告画像を生成AI(例えば、画像生成AIやマルチモーダル生成AI)に生成させる。例えば、AIエージェントは、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告画像や配信期間内の広告情報に含まれる広告画像などを収集する。そして、AIエージェントは、収集した情報に基づいて、生成AIに広告画像を生成させる。
【0080】
また、情報処理装置1は、ターゲット層を示す広告情報である旨を示す情報をさらに含む入力情報をAIエージェントに入力することもできる。この場合、AIエージェントは、広告提供要求で特定されるターゲット層に配信された過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報のうちの少なくとも一部を収集し、収集した情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力する。
【0081】
また、情報処理装置1は、パーソナライズ化要求を受け付けた場合、広告情報の提供先となるユーザUの情報であるユーザ情報をさらに含む入力情報をAIエージェントに入力することもできる。この場合、AIエージェントは、広告提供要求で特定されるユーザ情報を有するユーザUに配信された過去の広告情報のうち広告効果があった広告情報のうちの少なくとも一部を収集し、収集した情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力する。
【0082】
AIエージェントは、例えば、広告提供要求で特定されるユーザ情報を有するユーザUに対して広告効果があった広告情報を参考にして注目事象に応じた広告テキストや広告画像などを出力させる指示を含む情報を入力情報として生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。これにより、情報処理装置1は、ユーザUに応じた広告テキストをAIエージェントに生成させることができる。
【0083】
また、情報処理装置1は、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための情報として広告テキストの文字数を規定する情報を含む情報を入力情報としてAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。例えば、情報処理装置1は、文字列「広告テキストの文字数は、10~15文字の範囲内として下さい。」の情報をさらに含む入力情報をAIエージェントに入力する。これにより、情報処理装置1は、広告テキストの文字数が長くなりすぎたり短くなりすぎたりすることを避けることができる。
【0084】
情報処理装置1は、例えば、注目事象が発生したか否かを判定し、注目事象が発生したと判定したときに、AIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。これにより、情報処理装置1は、注目事象を適切にキャッチアップしてAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0085】
また、情報処理装置1は、広告情報による広告の対象である広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定することもできる。この場合、情報処理装置1は、広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有すると判定された場合に、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0086】
予め定められた関係は、例えば、広告対象の広告や広告対象のカテゴリで過去に使用された広告テキストや広告画像ではないという条件である。この場合、情報処理装置1は、例えば、広告対象の広告や広告対象のカテゴリで過去に使用された広告情報を含む広告履歴に基づいて、広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定する。
【0087】
また、予め定められた関係は、広告対象のカテゴリ毎のNGワードやNG画像が含まれていないという条件である。この場合、情報処理装置1は、例えば、広告対象のカテゴリ毎のNGワードやNG画像を含むNG情報に基づいて、広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定する。
【0088】
また、予め定められた関係は、広告対象と注目事象との親和性が予め定められた閾値以上であるという条件である。情報処理装置1は、広告対象の情報と注目事象を示す情報とを含む情報を入力情報とし、広告対象と注目事象との親和性を示す情報を出力する言語モデルを用いて、広告対象と注目事象との親和性が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。入力情報には、例えば、文字列「以下の広告対象と注目事象との親和性を度合いで示すとどのような値になる?」の情報などを含む。言語モデルは、例えば、上述したアテネーションモデルやトランスファーモデルなどである。
【0089】
情報処理装置1は、例えば、生成AIまたはAIエージェントによって広告情報のうちの一部が生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって生成された情報を広告提供要求に含まれる広告情報のうちの対応する情報と入れ替えることによって、広告情報を生成する。
【0090】
例えば、情報処理装置1は、生成AIまたはAIエージェントによって広告情報のうちの広告テキストが生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告テキストを広告提供要求に含まれる広告情報に含まれる広告テキストと入れ替えることによって、広告情報を生成する。例えば、情報処理装置1は、生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告テキストを広告提供要求に含まれる広告情報のうちの広告画像に重畳することによって、広告情報を生成する。
【0091】
例えば、情報処理装置1は、生成AIまたはAIエージェントによって広告情報のうちの広告画像が生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告画像を広告提供要求に含まれる広告情報に含まれる広告画像と入れ替えることによって、広告情報を生成する。例えば、情報処理装置1は、広告提供要求に含まれる広告情報のうちの広告テキストを生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告画像に重畳することによって、広告情報を生成する。
【0092】
また、情報処理装置1は、生成AIまたはAIエージェントによって広告テキストや広告画像が再度生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって今回生成された広告テキストや広告画像を生成AIまたはAIエージェントによって前回生成された広告テキストや広告画像と入れ替えることによって、広告情報を生成する。
【0093】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS4で生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を広告提供先となるユーザUに提供する(ステップS5)。例えば、情報処理装置1は、ステップS4で生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を広告提供先となるユーザUの端末装置2に送信することによって、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報をユーザUに提供する。
【0094】
なお、情報処理装置1から端末装置2に送信される広告情報は、広告テキストが広告画像に重畳された情報であるが、かかる例に限定されず、例えば、広告テキストと広告画像とを個別に含む広告情報であってもよい。この場合、端末装置2によって広告テキストが広告画像に重畳されて表示される。また、情報処理装置1から端末装置2に送信される広告情報は、広告テキストおよび広告画像のうちの一方であってもよい。
【0095】
このように、情報処理装置1は、投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定し、入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、注目事象を示す情報と、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。これにより、情報処理装置1は、注目度が高い事象である注目事象を広告情報により精度よく適用することができる。
【0096】
以下、このような処理を行う情報処理装置1、端末装置2、および端末装置3を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0097】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2と、複数の端末装置3とを含む。
【0098】
複数の端末装置2は、互いに異なるユーザUによって用いられる。複数の端末装置3は、互いに異なる広告主Oによって用いられる。端末装置2,3は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。
【0099】
情報処理装置1、端末装置2、および端末装置3の各々は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1などが複数含まれてもよい。
【0100】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0101】
端末装置2,3は、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0102】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0103】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2や端末装置3との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0104】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、ユーザ情報記憶部20と、広告情報記憶部21と、広告配信履歴記憶部22と、投稿情報記憶部23とを記憶する。
【0105】
〔3.2.1.ユーザ情報記憶部20〕
ユーザ情報記憶部20は、ユーザUに関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係る情報処理装置1のユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID(Identifier)」、「属性情報」、「履歴情報」などの項目を含む。
【0106】
「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別情報である。「属性情報」は、「ユーザID」に対応するユーザUのユーザ属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性の情報や、デモグラフィック属性の情報などを含む。デモグラフィック属性は、例えば、性別、年齢、居住地、および職業などであり、サイコグラフィック属性は、旅行、服、車、宗教などの興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向などである。
【0107】
「履歴情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの行動履歴の情報を含む。ユーザUの行動履歴は、例えば、ユーザUによる移動履歴の情報と、ユーザUのオンラインサービスにおける行動履歴の情報、ユーザUに対して提供された広告情報の広告効果の有無を示す情報とを含む。ユーザUによる移動履歴の情報は、例えば、ユーザUの移動した経路の情報やユーザUが訪問した場所の情報などを含む。
【0108】
ユーザUのオンラインサービスにおける行動履歴の情報は、例えば、ユーザUのオンラインサービスにおける検索履歴情報、閲覧履歴情報、および取引履歴情報などを含む。ユーザUの検索履歴情報は、例えば、ウェブ検索サービスにおけるユーザUによるコンテンツの検索履歴の情報などを含む。ユーザUの閲覧履歴情報は、例えば、オンラインサービスにおけるユーザUによるコンテンツの閲覧履歴の情報などを含む。取引履歴情報は、オンラインサービスにおけるユーザUによる商品の取引履歴の情報などを含む。
【0109】
〔3.2.2.広告情報記憶部21〕
広告情報記憶部21は、広告に関する各種の情報を記憶する。図5は、実施形態に係る情報処理装置1の広告情報記憶部21に記憶される広告情報テーブルの一例を示す図である。
【0110】
図5に示す例では、広告情報記憶部21に記憶される広告情報テーブルは、「広告ID」、および「広告情報」といった項目の情報を含む。「広告ID」は、広告を識別する識別子であり、広告に付される情報である。
【0111】
「広告情報」は、「広告ID」に対応付けられた広告情報であり、例えば、バナー広告、リスティング広告、ネイティブ広告、ソーシャルメディア広告、動画広告などであるが、かかる例に限定されない。
【0112】
なお、図5に示されていないが、広告情報テーブルには、「広告ID」に対応付けられ広告情報の提供予算、広告情報の配信期間の情報、ターゲットとなるユーザUの属性であるターゲット属性の情報なども含まれている。また、広告情報記憶部21は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶することができる。
【0113】
〔3.2.3.広告配信履歴記憶部22〕
広告配信履歴記憶部22は、広告情報の配信履歴に関する各種の情報を記憶する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1の広告配信履歴記憶部22に記憶される広告配信履歴テーブルの一例を示す図である。
【0114】
図6に示す例では、広告配信履歴記憶部22に記憶される広告配信履歴テーブルは、「広告ID」および「広告効果」といった項目の情報を含む。「広告ID」は、広告情報を識別する識別子であり、図5に示す広告IDと同じである。「広告効果」は、「広告ID」に対応する広告情報による広告効果を示す情報であり、たとえば、CTR(Click Through Rate)、CVR(Conversion Rate)、CPA(Cost Per Action)などである。
【0115】
CTRは、広告情報のクリック数を広告情報の表示回数で除算して得られる値である。CVRは、広告情報のクリック数をコンバージョン数(例えば、広告の対象となる商品やサービスの購入数など)で除算して得られる値である。CPAは、ユーザUによる特定の行動を得るための広告コストであり、特定の行動は、例えば、サイトへの訪問、会員登録、アンケート受け付けなどであるが、かかる例に限定されない。
【0116】
〔3.2.4.投稿情報記憶部23〕
投稿情報記憶部23は、複数の投稿情報を記憶する。投稿情報は、情報処理装置1またはその他の情報処理装置などが提供する各種のオンラインサイトに投稿された情報である。オンラインサイトは、例えば、ソーシャルメディア、ニュースサイト、掲示板サイト、Q&Aサイトなどであるが、かかる例に限定されない。例えば、オンラインサイトは、ショッピングサイト、価格比較サイト、口コミサイトであってもよい。
【0117】
ソーシャルメディアは、例えば、Instagram、TikTok、YouTube、X(旧Twitter)、Facebookなどであるが、かかる例に限定されない。ニュースサイトが、例えば、Yahooなどのアグリゲーションサイト、各種の報道機関が提供するニュースサイトなどであるが、かかる例に限定されない。
【0118】
ニュースサイトに投稿される情報は、例えば、ニュースコンテンツを示す情報、ニュースコンテンツに対するコメントや評価を示す情報などであるが、ニュースコンテンツに対するコメントに対するコメントなどであってもよい。
【0119】
掲示板サイトは、2ちゃんねるや5ちゃんねるなどであり、さまざまなトピックに関する投稿による情報交換が行われる。Q&Aサイトは、例えば、Yahoo知恵袋などであり、日常の疑問から専門的な質問まで幅広いトピックに関する投稿による情報交換が行われる。
【0120】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMなどを作業領域として実行されることにより実現される。
【0121】
また、処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)などの集積回路により実現されてもよい。
【0122】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、判定部32と、生成部33と、提供部34とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0123】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、外部の情報処理装置や端末装置2などから通信部10を介して各種の情報を取得する。取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報に基づいて、ユーザ情報記憶部20に記憶されたユーザ情報テーブルを更新する。
【0124】
また、取得部30は、受付部31によって受け付けられた要求に含まれる各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、受付部31によって受け付けられた要求が広告提供要求である場合、かかる広告提供要求に含まれる情報を取得する。広告提供要求には、広告主Oの情報や広告に関する情報などが含まれる。
【0125】
広告に関する情報は、例えば、広告の対象となる商品やサービスの情報である広告対象情報、広告のターゲットとなるユーザ層の情報であるユーザ層情報、広告情報の配信期間や広告予算などの情報などを含む。広告対象情報は、広告の対象となる商品やサービスの名称を示す情報、広告の対象となる商品やサービスのカテゴリを示す情報、広告の対象となる商品やサービスの説明を示す情報などを含む。
【0126】
また、広告に関する情報は、例えば、デフォルトの広告テキストおよびデフォルトの広告画像などの情報を含むが、一方または両方を含まなくてもよい。また、広告に関する情報は、生成AIなどに生成させる情報の種別である情報種別を示す情報なども含まれる。情報種別は、例えば、広告テキストや広告画像などである。
【0127】
また、取得部30は、外部の情報提供装置などから複数の投稿情報を取得し、取得した複数の投稿情報を投稿情報記憶部23に記憶させる。取得部30は、例えば、各種のサイトのAPIを使用して各種の投稿情報を取得することができる。
【0128】
また、取得部30は、記憶部11から種々の情報を取得する。例えば、取得部30は、記憶部11から複数の投稿情報を取得する。投稿情報は、情報処理装置1またはその他の情報処理装置などが提供する各種のオンラインサイトに投稿された情報である。
【0129】
また、取得部30は、記憶部11からユーザ情報、広告情報、および広告情報の履歴情報などを取得する。取得部30は、例えば、生成部33によって広告情報が生成AIを用いて生成される場合、かかる生成AIに入力される情報である入力情報として用いる情報を記憶部11や外部の情報提供装置などから取得する。
【0130】
また、生成部33によって広告情報がAIエージェントを用いて生成される場合、かかるAIエージェントに入力される情報である入力情報として用いる情報はAIエージェントによって記憶部11、外部の情報提供装置、または端末装置2などから取得されるが、取得部30は、AIエージェントに入力される情報である入力情報として用いる情報を記憶部11などから取得することもできる。
【0131】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、端末装置2、端末装置3、または外部の情報処理装置などからの種々の要求や種々の情報を、通信部10を介して受け付ける。例えば、受付部31は、端末装置2から広告要求を受け付ける。
【0132】
また、受付部31は、広告主Oの端末装置3から情報処理装置1に送信される広告提供要求やパーソナライズ化要求などを受け付ける。広告提供要求は、上述したように、広告主Oの情報や広告に関する情報などが含まれる。
【0133】
また、受付部31は、広告主Oの端末装置3から情報処理装置1に送信されるパーソナライズ化要求などを受け付ける。パーソナライズ化要求は、広告情報のパーソナライズ化の要求である。広告情報のパーソナライズ化は、例えば、広告の配信先となるユーザUに応じてカスタマイズすることを指す。
【0134】
なお、パーソナライズ化要求またはパーソナライズ化要求に関する情報は、広告提供要求に含まれていてもよく、この場合、受付部31は、広告提供要求を受け付けることによって、パーソナライズ化要求を受け付ける。
【0135】
また、受付部31は、オンラインサイトを用いたオンラインサービスに投稿される情報である投稿情報を受け付ける。例えば、受付部31は、提供部34によってニュースサイトを用いてニュースコンテンツを提供するオンライサービスが提供される場合、かかるニュースコンテンツに対する投稿の情報である投稿情報を受け付ける。
【0136】
〔3.3.3.判定部32〕
判定部32は、種々の判定を行う。例えば、判定部32は、取得部30によって取得された複数の投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する。
【0137】
判定部32は、例えば、取得部30によって取得された複数の投稿情報に含まれるテキストに対して形態素解析を行って複数の単語を抽出し、抽出した複数の単語から複数の文字列を抽出する。判定部32によって抽出される各文字列は、例えば、キーワードやフレーズを含み、以下において、対象文字列と記載する場合がある。
【0138】
対象文字列は、例えば、N-gramを用いて得られる文字列、または特定の品詞パターンに合致した文字列などである。特定の品詞パターンは、例えば、名詞と動詞の組み合わせ、形容詞と名詞の組み合わせ、形容詞と名詞と動詞の組み合わせなどである。なお、名詞は、1つの名詞または複数の名詞を結合した文字列であるが、「の」などの助詞を含んでいてもよい。
【0139】
また、判定部32は、例えば、抽出対象となる複数の文字列を規定した文字列抽出辞書を有し、かかる文字列抽出辞書を用いて複数の投稿情報に含まれるテキストから複数の対象文字列を抽出することもできる。
【0140】
また、判定部32は、言語モデルを用いて、複数の投稿情報から複数の対象文字列を抽出することもできる。言語モデルは、例えば、抽出対象の文字列および非抽出対象となる文字列の各々と抽出対象であるか否かを示す情報とを含む学習用情報を用いて生成されたモデルである。判定部32は、投稿情報と投稿情報からフレーズを抽出させるための情報とを含む情報を入力情報として言語モデルに入力し、入力した言語モデルから出力されるフレーズを対象文字列として抽出する。
【0141】
言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、記憶部11または外部の情報提供装置にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。
【0142】
また、判定部32は、例えば、取得部30によって取得された投稿情報がソーシャルメディアに投稿された情報であり、投稿情報にハッシュタグが付された文字列がある場合に、かかるハッシュタグが付された文字列を対象文字列として抽出することもできる。
【0143】
また、判定部32は、例えば、ネガティブな文字列およびポジティブな文字列を含むネガポジ文字列辞書を有する構成であってもよく、かかるネガポジ文字列辞書によって、投稿情報に含まれる文字列として上述方法などで抽出した文字列のうちネガティブな文字列およびポジティブな文字列の一方を対象文字列として抽出することもできる。
【0144】
例えば、判定部32は、投稿情報に含まれる文字列として上述方法などで抽出した文字列のうちネガティブな文字列以外の文字列を対象文字列として抽出したり、投稿情報に含まれる文字列として上述方法などで抽出した文字列のうちポジティブな文字列を対象文字列として抽出したりする。
【0145】
判定部32は、抽出した各対象文字列の数を予め定められた単位期間(例えば、1時間、3時間、1日など)毎に算出し、例えば、投稿数が閾値以上であって且つ投稿数の上昇率が閾値以上の対象文字列で示される事象を注目事象として判定する。
【0146】
判定部32は、例えば、投稿数が閾値以上であって且つ投稿数の上昇率が閾値以上の対象文字列で示される事象を注目事象として判定する。また、判定部32は、単位期間毎の投稿数を示す情報を入力し、注目事象であるか否かを示す情報を出力する判定モデルを用いて、注目事象を判定することもできる。上述した判定モデルは、例えば、線形回帰モデル、GBDT、またはLSTMやGRUなどのRNNなどの機械学習モデルである。
【0147】
また、判定部32は、例えば、投稿情報がソーシャルメディアに対する投稿の情報である場合、シェアやリツイートの数などを投稿数に重み付け加算して得られる数を補正投稿数とし、補正投稿数が閾値以上であって且つ補正投稿数の上昇率が閾値以上の対象文字列で示される事象を注目事象として判定することもできる。
【0148】
判定部32は、上述した方法によって顕在化した注目事象を判定することができるが、顕在化されていない潜在的な注目事象を判定することもできる。例えば、判定部32は、顕在化された注目事象において顕在化される前の投稿数や補正投稿数の変化パターンとの一致度が閾値以上である対象文字列で示される事象を注目事象として判定する。なお、投稿数や補正投稿数を用いた注目事象の判定は上述した例に限定されない。
【0149】
また、例えば、判定部32は、単位期間毎の投稿数を示す情報を入力し、潜在的な注目事象であるか否かを示す情報を出力する判定モデルを用いて、潜在的な注目事象を判定することもできる。かかる判定モデルは、例えば、機械学習モデルであり、単位期間毎の投稿数と潜在的な注目事象であるか否かを示す情報とを含む学習用情報を用いて生成される。
【0150】
また、判定部32は、注目事象が発生したか否かを判定することができる。例えば、判定部32は、対象文字列で示される事象が非注目事象から注目対象事象になったか否かを判定する。
【0151】
例えば、判定部32は、投稿数や補正投稿数が閾値以上であって且つ投稿数や補正投稿数の上昇率が閾値未満から閾値以上になった場合、判定モデルでの出力が注目事象ではないことを示す情報から注目事象であることを示す情報に切り替わった場合などに、注目事象が発生したと判定する。
【0152】
また、判定部32は、広告の対象となる商品やサービスのカテゴリ毎に注目事象を判定することもできる。カテゴリは、広告の対象となる商品がメンズスニーカである場合、メンズスニーカ、スニーカ、または靴などであり、カテゴリは、広告の対象となる商品がビールである場合、ビール、ビール類、またはアルコール飲料などである。メンズスニーカやビールは、下位カテゴリであり、スニーカやビール類は、中位カテゴリであり、靴やアルコール飲料は、上位カテゴリである。
【0153】
また、判定部32、広告の対象となる商品やサービスのカテゴリと広告のターゲット層に対応する投稿者の層との組み合わせ毎に注目事象を判定することもできる。また、判定部32は、広告の対象となる商品やサービスの形態(例えば、色や形)毎に注目事象を判定することもできる。
【0154】
また、判定部32は、取得部30によって取得された複数の投稿情報に基づいて、注目度が高いカテゴリを注目事象として判定することもできる。判定部32は、例えば、対象文字列の場合と同様の処理によって、注目度が高いカテゴリを注目事象として判定する。例えば、判定部32は、投稿数が閾値以上であって且つ投稿数の上昇率が閾値以上のカテゴリや補正投稿数が閾値以上であって且つ補正投稿数の上昇率が閾値以上のカテゴリを注目度が高いカテゴリを注目事象として判定する。
【0155】
また、判定部32は、広告情報による広告の対象である広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定することもできる。予め定められた関係は、例えば、広告対象の広告や広告対象のカテゴリで過去に使用された広告テキストや広告画像ではないという条件である。この場合、判定部32は、例えば、広告対象の広告や広告対象のカテゴリで過去に使用された広告情報を含む広告履歴に基づいて、広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定する。
【0156】
また、予め定められた関係は、広告対象のカテゴリ毎のNGワードやNG画像が含まれていないという条件である。この場合、判定部32は、例えば、広告対象のカテゴリ毎のNGワードやNG画像を含むNG情報に基づいて、広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定する。
【0157】
また、予め定められた関係は、広告対象と注目事象との親和性が予め定められた閾値以上であるという条件である。判定部32は、広告対象の情報と注目事象を示す情報とを含む情報を入力情報とし、広告対象と注目事象との親和性を示す情報を出力する言語モデルを用いて、広告対象と注目事象との親和性が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。入力情報には、例えば、文字列「以下の広告対象と注目事象との親和性を度合いで示すとどのような値になる?」の情報などを含む。言語モデルは、例えば、上述したアテネーションモデルやトランスファーモデルなどである。
【0158】
〔3.3.4.生成部33〕
生成部33は、種々の情報を生成する。例えば、生成部33は、入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。
【0159】
生成部33は、例えば、判定部32によって判定された注目事象を示す情報と、かかる注目事象に基づいた広告情報を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を生成AIまたはAIエージェントに入力し、生成AIまたはAIエージェントに広告情報を生成させる。
【0160】
生成部33によって生成される広告情報のうちの少なくとも一部は、例えば、広告テキストおよび広告画像のうちの1以上の情報である。広告テキストは、文字列で示される情報であり、フォント、色、文字サイズなどの情報を含む。広告画像は、静止画像、動画像、およびアニメーションのうちの1以上で示される情報である。
【0161】
まず、生成AIを用いた広告情報の生成について説明する。生成AIは、例えば、テキスト生成AI、画像生成AI、またはマルチモーダル生成AIである。テキスト生成AIは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習された言語モデルであり、例えば、アテネーションモデルやトランスファーモデルなどの言語モデルである。
【0162】
トランスファーモデルは、例えば、GPTやBERTなどであるが、かかる例に限定されない。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。また、生成AIは、広告情報を生成するために専用に学習(例えば、ファインチューニング)されたものであってもよい。
【0163】
画像生成AIは、テキストから画像を生成する生成AIであり、例えば、StackGAN、AttnGAN、T2I with Transformers、DALL-Eなどであるが、かかる例に限定されない。
【0164】
マルチモーダル生成AIは、例えば、テキストから画像を生成したり、画像からテキストを生成したりする生成AIであり、例えば、GPT-4やCM3Leonなどであるが、かかる例に限定されない。
【0165】
AIエージェントは、例えば、AutoGPTなどの自律型AIエージェントである。また、AIエージェントは、広告情報の生成専用に作成された自律型AIエージェントであってもよい。
【0166】
自律型AIエージェントは、例えば、目標を与えると、かかる目標を達成するためのタスクを生成AIに生成させ、生成させたタスクを生成AIに実行させるための情報などを収集し、生成AIにタスクを実行させる処理を繰り返すことなどによって目標を達成する情報を出力する。なお、AIエージェントは、予め定められた手順で生成AIを複数回用いて広告情報のうちの少なくとも一部を生成AIに生成させる非自立型AIエージェントであってもよい。
【0167】
生成部33は、例えば、生成AIを提供する事業者が提供するAPIを使用して生成AIに入力情報を入力し生成AIが生成した情報を取得するが、情報処理装置1または生成部33に生成AIが含まれる構成であってもよい。また、生成部33は、AIエージェントを有する構成であるが、AIエージェントを提供する事業者が提供するAPIを使用してAIエージェントを利用する構成であってもよい。
【0168】
まず、生成AIによる広告情報のうちの少なくとも一部の生成について説明する。判定部32によって判定された注目事象を示す情報が「XXXXX」(「XXXXX」は注目事象を示す文字列)であるとする。
【0169】
この場合、生成部33は、広告提供要求において情報種別として広告テキストが特定されていれば、生成AIに対して、文字列「『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。かかる生成AIに入力される入力情報は、自然言語による指示情報であり、プロンプトとも呼ばれる。
【0170】
これにより、生成部33は、生成AIから出力される広告テキストを広告情報のうちの少なくとも一部として取得することができる。文字列「の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報は、注目事象に基づいた広告情報を出力させるための指示を示す情報の一例である。
【0171】
また、生成部33は、文字列「『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報に代えて、文字列「『XXXXX』をもじった広告テキストを作成して下さい。」の情報や文字列「『XXXXX』を暗示的に用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報などを用いることもできる。
【0172】
この場合、文字列「をもじった広告テキストを作成して下さい。」の情報や文字列「を暗示的に用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報は、注目事象に基づいた広告情報を出力させるための指示を示す情報の一例である。
【0173】
また、生成部33は、例えば、入力情報と出力情報との例示を示す情報を1以上含む情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力させることもできる。これにより、生成AIに簡易的な学習をさせた上で、広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0174】
入力情報と出力情報との例示を示す情報は、例えば、文字列「しらんけど」の情報と文字列「広告テキスト」の情報とを含む情報を入力情報とし、例えば、文字列「買わない手はない! しらんけど」の情報を含む情報を出力情報として例示する情報である。
【0175】
また、生成部33は、例えば、文字列「わたしはあなたが入力した情報の一部を用いてあなたが入力した情報に沿った適切な広告テキストを生成します。」の情報を生成AIの役割を示す情報として含む情報と文字列「XXXXX」の情報とを含む入力情報を生成AIに入力することもできる。
【0176】
また、生成部33は、広告提供要求において情報種別として広告テキストと広告画像が特定されていれば、例えば、上述した入力情報において、文字列「広告テキストを作成して下さい。」の情報に代えて文字列「広告テキストと広告画像とを含む広告情報を作成して下さい。」の情報などを含める。
【0177】
また、生成部33は、広告提供要求において情報種別として広告画像が特定されていれば、例えば、生成AIに対して、上述した入力情報において、文字列「広告テキストを作成して下さい。」の情報に代えて文字列「広告画像を作成して下さい。」の情報などを含める。
【0178】
また、生成部33は、広告提供要求で特定される商品またはサービスの情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。商品またはサービスの情報は、例えば、商品またはサービスの名称を示す情報、商品またはサービスのカテゴリを示す情報などである。
【0179】
例えば、商品またはサービスの名称またはカテゴリが文字列「YYYYY」で示されるとする。この場合、生成部33は、生成AIに対して、例えば、文字列「『YYYYY』についての適切な広告テキストであって『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。これにより、生成部33は、商品またはサービスに沿った広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0180】
また、生成部33は、広告提供要求で特定されるターゲット層の情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。例えば、広告提供要求で特定されるターゲット層が30代男性であるとする。
【0181】
この場合、生成部33は、生成AIに対して、例えば、文字列「30代男性を広告のターゲット層とする広告テキストであって『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。これにより、生成部33は、ターゲット層に応じた広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0182】
また、生成部33は、広告提供要求に広告テキストおよび広告画像のうちの1以上の情報が含まれている場合、かかる情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。この場合、例えば、生成部33は、生成AIに対して、文字列「以下の広告テキストの一部または全部を『XXXXX』の一部を用いた広告テキストに変更して下さい。」の情報と広告提供要求で特定される広告テキストとを含む情報を入力情報として入力する。これにより、生成部33は、広告提供要求で特定される広告テキストを参考に広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0183】
また、生成部33は、パーソナライズ化要求を受け付けた場合、広告情報の提供先となるユーザUの情報であるユーザ情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力することもできる。ユーザ情報は、例えば、ユーザUの属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上を含む。ユーザUの属性情報は、ユーザUの属性を示す情報である。
【0184】
ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。ユーザUの履歴情報は、ユーザUの行動履歴の情報を含む。ユーザUの行動履歴は、例えば、ユーザUのオンラインサービスにおける行動履歴の情報を含む。
【0185】
この場合、生成部33は、生成AIに対して、例えば、文字列「以下のユーザ情報を有するユーザをターゲットとする広告テキストであって『XXXXX』の一部を用いた広告テキストを作成して下さい。」の情報とユーザ情報とを含む情報を入力情報として入力する。これにより、生成部33は、ユーザUに応じた広告テキストを生成AIに生成させることができる。
【0186】
また、生成部33は、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための情報として広告テキストの文字数を規定する情報を含む情報を入力情報として生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。例えば、生成部33は、文字列「広告テキストの文字数は、10~15文字の範囲内として下さい。」の情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力する。これにより、生成部33は、広告テキストの文字数が長くなりすぎたり短くなりすぎたりすることを避けることができる。
【0187】
生成部33は、例えば、判定部32によって注目事象が発生したと判定されたときに、生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。これにより、生成部33は、注目事象を適切にキャッチアップして生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0188】
次に、AIエージェントによる広告情報のうちの少なくとも一部の生成について説明する。生成部33は、例えば、広告提供要求において情報種別として広告テキストが特定されていれば、AIエージェントに対して、文字列「『XXXXX』の一部を用いた広告効果が高い広告テキストであって他社の広告テキストと重複しない広告テキストを作成して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。
【0189】
これにより、AIエージェントは、入力情報を目標とし、かかる目標に応じたタスクを生成して実行することによって、広告テキストを生成し、出力する。AIエージェントに入力される入力情報は、自然言語による指示情報であり、プロンプトとも呼ばれる。
【0190】
AIエージェントは、例えば、入力情報に応じたタスクを生成AIに生成させる機能、生成AIの要求に応じて記憶部11または外部の情報提供装置などから収集する機能、および収集した情報を生成AIに分析させる機能などを有している。
【0191】
例えば、AIエージェントは、入力情報に応じたタスクを生成AIに生成させ、かかるタスクを実行するために必要な情報を生成AIの要求に応じて記憶部11または外部の情報提供装置などから収集し、収集した情報を生成AIに分析させることによってタスクを実行させる。
【0192】
AIエージェントに入力される入力情報は、例えば、広告提供要求において情報種別として特定される情報を含む。情報種別として特定される情報は、広告テキストを示す情報および広告画像を示す情報のうちの1以上の情報である。ここで、広告提供要求において情報種別として特定される情報が広告テキストを示す情報であるとする。
【0193】
AIエージェントで収集される情報は、例えば、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告テキストや配信期間内の広告情報に含まれる広告テキストなどである。例えば、AIエージェントは、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告テキストや配信期間内の広告情報に含まれる広告テキストを内部の記憶部または外部の情報提供装置などから収集する。
【0194】
AIエージェントは、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告テキストをさらに含む情報を生成AIに対する入力情報とすることで、生成AI(例えば、テキスト生成AIやマルチモーダル生成AI)に広告効果が高かった広告テキストを学習させることができる。これにより、AIエージェントは、学習した広告効果が高い広告テキストと注目事象を示す情報とから広告効果が高い広告情報をテキスト生成AIに生成させることができる。
【0195】
また、AIエージェントは、配信期間内の広告情報に含まれる広告テキストをさらに含む情報を入力情報とすることで、生成AIに他社の広告情報に含まれる広告テキストと重複しない広告テキストを学習させることができる。
【0196】
例えば、生成部33は、広告提供要求において情報種別として広告テキストが特定されていれば、AIエージェントに対して、文字列「以下の広告テキストの一部または全部を『XXXXX』の一部を用いた広告効果が高い広告テキストであって他社の広告テキストと重複しない広告テキストに変更して下さい。」の情報を含む情報を入力情報として入力する。これにより、生成部33は、広告提供要求で特定される広告テキストを参考に広告テキストをAIエージェントに生成させることができる。
【0197】
また、AIエージェントは、情報種別として特定される情報が広告画像を示す情報を含む場合、広告テキストの場合と同様の処理によって、広告画像を生成AI(例えば、画像生成AIやマルチモーダル生成AI)に生成させる。例えば、AIエージェントは、過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報に含まれる広告画像や配信期間内の広告情報に含まれる広告画像などを収集する。そして、AIエージェントは、収集した情報に基づいて、生成AIに広告画像を生成させる。
【0198】
また、生成部33は、ターゲット層を示す広告情報である旨を示す情報をさらに含む入力情報をAIエージェントに入力することもできる。この場合、AIエージェントは、広告提供要求で特定されるターゲット層に配信された過去の広告情報のうち広告効果が高かった広告情報のうちの少なくとも一部を収集し、収集した情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力する。
【0199】
また、生成部33は、パーソナライズ化要求を受け付けた場合、広告情報の提供先となるユーザUの情報であるユーザ情報をさらに含む入力情報をAIエージェントに入力することもできる。この場合、AIエージェントは、広告提供要求で特定されるユーザ情報を有するユーザUに配信された過去の広告情報のうち広告効果があった広告情報のうちの少なくとも一部を収集し、収集した情報をさらに含む入力情報を生成AIに入力する。
【0200】
AIエージェントは、例えば、広告提供要求で特定されるユーザ情報を有するユーザUに対して広告効果があった広告情報を参考にして注目事象に応じた広告テキストや広告画像などを出力させる指示を含む情報を入力情報として生成AIに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。これにより、生成部33は、ユーザUに応じた広告テキストをAIエージェントに生成させることができる。
【0201】
また、生成部33は、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための情報として広告テキストの文字数を規定する情報を含む情報を入力情報としてAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。例えば、生成部33は、文字列「広告テキストの文字数は、10~15文字の範囲内として下さい。」の情報をさらに含む入力情報をAIエージェントに入力する。これにより、生成部33は、広告テキストの文字数が長くなりすぎたり短くなりすぎたりすることを避けることができる。
【0202】
生成部33は、例えば、判定部32によって注目事象が発生したと判定されたときに、AIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることもできる。これにより、生成部33は、注目事象を適切にキャッチアップしてAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0203】
また、生成部33は、判定部32によって広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有すると判定された場合に、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させることができる。
【0204】
生成部33は、例えば、生成AIまたはAIエージェントによって広告情報のうちの一部が生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって生成された情報を広告提供要求に含まれる広告情報のうちの対応する情報と入れ替えることによって、広告情報を生成する。
【0205】
例えば、生成部33は、生成AIまたはAIエージェントによって広告情報のうちの広告テキストが生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告テキストを広告提供要求に含まれる広告情報に含まれる広告テキストと入れ替えることによって、広告情報を生成する。例えば、情報処理装置1は、生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告テキストを広告提供要求に含まれる広告情報のうちの広告画像に重畳することによって、広告情報を生成する。
【0206】
例えば、生成部33は、生成AIまたはAIエージェントによって広告情報のうちの広告画像が生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告画像を広告提供要求に含まれる広告情報に含まれる広告画像と入れ替えることによって、広告情報を生成する。例えば、生成部33は、広告提供要求に含まれる広告情報のうちの広告テキストを生成AIまたはAIエージェントによって生成された広告画像に重畳することによって、広告情報を生成する。
【0207】
また、生成部33は、生成AIまたはAIエージェントによって広告テキストや広告画像が再度生成された場合、生成AIまたはAIエージェントによって今回生成された広告テキストや広告画像を生成AIまたはAIエージェントによって前回生成された広告テキストや広告画像と入れ替えることによって、広告情報を生成する。
【0208】
〔3.3.5.提供部34〕
提供部34は、通信部10を介して種々の情報を提供する。提供部34は、例えば、端末装置2または端末装置3に対し通信部10を介して種々の情報を提供する。
【0209】
例えば、提供部34は、オンラインサイトなどを用いてオンラインサービスを端末装置2のユーザUに提供する。例えば、提供部34は、ニュースサイトを用いたニュースコンテンツをユーザUの端末装置2に送信することで、ニュースコンテンツをユーザUに提供する。
【0210】
また、提供部34は、生成部33において生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を広告提供先となるユーザUに提供する。例えば、提供部34は、生成部33において生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を広告提供先となるユーザUの端末装置2に送信することによって、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報をユーザUに提供する。
【0211】
なお、情報処理装置1から端末装置2に送信される広告情報は、広告テキストが広告画像に重畳された情報であるが、かかる例に限定されず、例えば、広告テキストと広告画像とを個別に含む広告情報であってもよい。この場合、端末装置2によって広告テキストが広告画像に重畳されて表示される。また、情報処理装置1から端末装置2に送信される広告情報は、広告テキストおよび広告画像のうちの一方であってもよい。
【0212】
提供部34は、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を提供する端末装置2に送信することで、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報をユーザUに提供する。
【0213】
例えば、提供部34は、LINE(登録商標)アプリなどのチャットアプリの画面を用いてユーザUに対して広告情報を提供する。例えば、端末装置2にはチャットが可能なアプリケーション(以下、端末アプリと記載する)がインストールされており、端末アプリは、チャットアプリを起動して、かかるチャットアプリの画面に広告情報を表示させることができる。なお、端末アプリは、チャットアプリであってもよく、チャットアプリを有する構成であってもよい。
【0214】
図7は、実施形態に係る端末装置2に表示される広告情報を含むチャット画面の一例を示す図であり、チャットアプリの画面の一例である。図7に示すチャット画面50には、広告情報51が含まれる。
【0215】
図7に示す広告情報51は、広告テキスト51aと、広告画像51bとを含む。広告テキスト51aは、文字列「1ミリは乾杯やろ」の情報であり、例えば、注目事象を示す文字列「奇跡の1ミリ」の情報の一部である文字列「1ミリ」の情報を含む。また、広告テキスト51aは、広告対象であるビールに関する情報である文字列「乾杯」の情報を含む。このように、提供部34は、注目度が高い事象である注目事象を広告情報により精度よく適用することができる。
【0216】
また、提供部34は、ポータルサイトの画面を用いてユーザUに対して広告情報を提供する。例えば、端末装置2にはポータルサイトの画面を表示が可能なアプリケーションである端末アプリがインストールされており、端末アプリは、ポータルサイトのホーム画面に広告情報を表示させることができる。
【0217】
図8は、実施形態に係る端末装置2に表示される広告情報を含むホーム画面の一例を示す図である。図8に示すホーム画面60には、検索枠61と、検索ボタン62と、広告情報63と、ボタン列64,65,67と、ニュースコンテンツ群66とが含まれる。
【0218】
図8に示す広告情報63は、広告テキスト63aと、広告画像63bとを含む。広告テキスト63aは、文字列「1ミリの奇跡に、乾杯」の情報であり、例えば、注目事象を示す文字列「奇跡の1ミリ」の情報の一部である「1ミリ」および「奇跡」を含む。また、広告テキスト51aは、広告対象であるビールに関する情報である文字列「乾杯」の情報を含む。このように、提供部34は、注目度が高い事象である注目事象を広告情報により精度よく適用することができる。
【0219】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0220】
図9に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置3から送信される広告提供要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、広告提供要求を受け付けたと判定した場合(ステップS10:Yes)、広告提供要求に含まれる情報を記憶する(ステップS11)。
【0221】
処理部12は、ステップS11の処理が終了した場合、または広告提供要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS10:No)、更新契機になったか否かを判定する(ステップS12)。更新契機は、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、広告主Oの端末装置3から送信された更新要求が受け付けられたタイミング、または情報処理装置1の運営者が設定したタイミングなどである。
【0222】
処理部12は、更新契機になったと判定した場合(ステップS12:Yes)、複数の高校情報を記憶部11または外部の情報提供装置などから取得する(ステップS13)。処理部12は、ステップS13で取得した複数の投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する(ステップS14)。処理部12は、生成AIまたはAIエージェントを用いて広告情報のうちの少なくとも一部を生成する(ステップS15)。
【0223】
処理部12は、ステップS15の処理が終了した場合、または更新契機になっていないと判定した場合(ステップS12:No)、提供契機になったか否かを判定する(ステップS16)。提供契機は、端末装置2から送信される広告要求を受け付けたタイミング、予め定められた周期で到来するタイミング、または情報処理装置1の運営者が設定したタイミングなどである。
【0224】
処理部12は、更新契機になったと判定した場合(ステップS16:Yes)、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を端末装置2に送信してユーザUに広告情報を提供する(ステップS17)。
【0225】
処理部12は、ステップS17の処理が終了した場合、または更新契機になっていないと判定した場合(ステップS16:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS18)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0226】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS18:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS18:Yes)、図9に示す処理を終了する。
【0227】
〔5.変形例〕
上述した情報処理装置1の処理の一部または全部は端末装置2で行われてもよい。この場合、端末装置2は、取得部30、受付部31、判定部32、生成部33、および提供部34の一部または全部の機能を有する。この場合、情報処理装置1と端末装置2とによって情報処理装置として機能したり、情報処理装置1に代えて端末装置2が情報処理装置として機能したりする。
【0228】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ200によって実現される。図10は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ200の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を有する。
【0229】
CPU201は、ROM203またはHDD204に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラム、およびコンピュータ200のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0230】
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス205は、ネットワークN(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0231】
CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、ディスプレイおよびプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、入出力インターフェイス206を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0232】
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0233】
例えば、コンピュータ200が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12の機能を実現する。また、HDD204には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ200のCPU201は、これらのプログラムを記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0234】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0235】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0236】
例えば、上述した情報処理装置1は、端末装置とサーバコンピュータとで実現してもよく、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0237】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0238】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部30と、判定部32と、生成部33と、提供部34とを含む。取得部30は、投稿情報を取得する。判定部32は、取得部30によって取得された投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する。生成部33は、入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、判定部32によって判定された注目事象を示す情報と、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。提供部34は、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を提供する。これにより、情報処理装置1は、注目度が高い事象である注目事象を広告情報により精度よく適用することができる。
【0239】
生成部33は、広告テキストを広告情報のうちの少なくとも一部として生成AIまたはAIエージェントに生成させる。
【0240】
生成部33は、広告テキストが重畳される広告画像をさらに含む情報を広告情報のうちの少なくとも一部として生成AIまたはAIエージェントに生成させる。
【0241】
判定部32は、注目事象が発生したか否かを判定し、生成部33は、判定部32によって注目事象が発生したと判定されたときに、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。
【0242】
生成部33は、広告情報の提供先となるユーザUの情報をさらに含む情報を入力情報として、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。
【0243】
生成部33は、広告情報のターゲット層の情報をさらに含む情報を入力情報として、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。
【0244】
判定部32は、広告情報による広告の対象である広告対象と判定部32によって判定された注目事象とが予め定められた関係を有するか否かを判定し、生成部33は、判定部32によって広告対象と注目事象とが予め定められた関係を有すると判定された場合に、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。
【0245】
取得部30は、ソーシャルメディアおよびニュースサイトのうちの少なくとも一方に投稿された情報を投稿情報として取得する。
【0246】
判定部32は、取得部30によって取得された投稿情報に基づいて、注目度が高いカテゴリを注目事象として判定する。
【0247】
生成部33は、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための情報として広告テキストの文字数を規定する情報を含む情報を入力情報として、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。
【0248】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0249】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0250】
1 情報処理装置
2,3 端末装置
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 ユーザ情報記憶部
21 広告情報記憶部
22 広告配信履歴記憶部
23 投稿情報記憶部
30 取得部
31 受付部
32 判定部
33 生成部
34 提供部
100 情報処理システム
N ネットワーク
【要約】
【課題】注目度が高い事象を広告情報により精度よく適用することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、判定部と、生成部と、提供部とを含む。取得部は、投稿情報を取得する。判定部は、取得部によって取得された投稿情報に基づいて、注目度が高い事象である注目事象を判定する。生成部は、入力された情報に応じた情報を生成して出力する生成AIまたはAIエージェントに対し、判定部によって判定された注目事象を示す情報と、注目事象に基づいた広告情報のうちの少なくとも一部を出力させるための指示を示す情報とを含む入力情報を入力し、生成AIまたはAIエージェントに広告情報のうちの少なくとも一部を生成させる。提供部は、生成AIまたはAIエージェントによって少なくとも一部が生成された広告情報を提供する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
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図10