(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】支持装置
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240701BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
G06F1/16 313C
H05K5/02 G
(21)【出願番号】P 2023505439
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(86)【国際出願番号】 CN2022115513
(87)【国際公開番号】W WO2023061070
(87)【国際公開日】2023-04-20
【審査請求日】2023-01-25
(31)【優先権主張番号】202111183597.4
(32)【優先日】2021-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】王 星
(72)【発明者】
【氏名】李 浩杰
【審査官】豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第113253855(CN,A)
【文献】中国実用新案第210697657(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0010386(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0208635(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0191473(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0116962(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0059817(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持装置であって、前記支持装置は、スタイラス留め具を含み、前記スタイラス留め具は、スタイラスを固定するように構成され、前記スタイラスの磁石は、第1の壁面と、前記第1の壁面とは反対側に向いた第2の壁面とを含み、前記第1の壁面の極性は、前記第2の壁面の極性とは反対であり、前記スタイラス留め具は、環状の本体と、前記本体によって形成された取付スペースとを備え、前記本体は磁性を有し、内壁面と外壁面とを含み、前記内壁面は前記取付スペースに面し、前記外壁面は前記内壁面とは反対側に向き、前記内壁面は第1の極性を有し、前記外壁面は第2の極性を有し、前記第1の極性は前記第2の極性とは反対であり、
前記スタイラスはX軸方向に前記取付スペース内に取り付けられるため、前記スタイラス留め具が前記スタイラスの周囲にスリーブ接続され、前記X軸方向は前記支持装置の長さ方向であり、前記第1の壁面および前記第2の壁面は両方とも前記内壁面と対向して配置され、前記第1の壁面と前記内壁面との間に第1の磁力が生成され、前記第2の壁面と前記内壁面との間に第2の磁力が生成され、前記第1の磁力と前記第2の磁力とに相違があるため、前記スタイラスが、前記磁石を使用して前記スタイラス留め具に磁気的に固定可能であ
り、
前記第1の磁力が前記第2の磁力より大きく、前記第1の磁力が磁気吸着力であり、
前記X軸周りの方向に、前記内壁面が第1の領域と第2の領域とを含み、前記第1の領域の磁力線の密度が前記第2の領域の磁力線の密度より高く、前記X軸に垂直な前記方向において、前記第1の壁面が、前記第1の領域の一部または前記第1の領域全体と対向し、前記第2の壁面が、前記第2の領域の一部または前記第2の領域全体と対向する、支持装置。
【請求項2】
前記第2の磁力が磁気反発力であり、前記第1の磁力の方向が前記第2の磁力の方向と同じである、請求項
1に記載の支持装置。
【請求項3】
前記本体の磁力線が、前記本体の延在方向であって、X軸に垂直な方向に均等に配分され、前記第1の壁面と前記内壁面との間の距離が第1の距離であり、前記第2の壁面と前記内壁面との間の距離が第2の距離であり、前記第1の距離は前記第2の距離より小さい、請求項
2に記載の支持装置。
【請求項4】
支持装置であって、前記支持装置は、スタイラス留め具を含み、前記スタイラス留め具は、スタイラスを固定するように構成され、前記スタイラスの磁石は、第1の壁面と、前記第1の壁面とは反対側に向いた第2の壁面とを含み、前記第1の壁面の極性は、前記第2の壁面の極性とは反対であり、前記スタイラス留め具は、環状の本体と、前記本体によって形成された取付スペースとを備え、前記本体は磁性を有し、内壁面と外壁面とを含み、前記内壁面は前記取付スペースに面し、前記外壁面は前記内壁面とは反対側に向き、前記内壁面は第1の極性を有し、前記外壁面は第2の極性を有し、前記第1の極性は前記第2の極性とは反対であり、
前記スタイラスはX軸方向に前記取付スペース内に取り付けられるため、前記スタイラス留め具が前記スタイラスの周囲にスリーブ接続され、前記X軸方向は前記支持装置の長さ方向であり、前記第1の壁面および前記第2の壁面は両方とも前記内壁面と対向して配置され、前記第1の壁面と前記内壁面との間に第1の磁力が生成され、前記第2の壁面と前記内壁面との間に第2の磁力が生成され、前記第1の磁力と前記第2の磁力とに相違があるため、前記スタイラスが、前記磁石を使用して前記スタイラス留め具に磁気的に固定可能であり、
前記第2の磁力が前記第1の磁力より大きく、前記第2の磁力が磁気吸着力であり、
前記X軸周りの方向に、前記内壁面が第1の領域と第2の領域とを含み、前記第1の領域の磁力線の密度が、前記第2の領域の磁力線の密度より低く、前記第1の壁面が、前記第1の領域の一部または前記第1の領域全体と対向し、前記第2の壁面が、前記第2の領域の一部または前記第2の領域全体と対向する、支持装置。
【請求項5】
前記第1の磁力が磁気反発力であり、前記磁気吸着力の方向が前記磁気反発力の方向と同じである、請求項
4に記載の支持装置。
【請求項6】
前記本体の磁力線が、前記本体の延在方向であって、かつ前記X軸に垂直な前記方向に均等に配分され、前記第1の壁面と前記内壁面との間の距離が第1の距離であり、前記第2の壁面と前記内壁面との間の距離が第2の距離であり、前記第1の距離は前記第2の距離より大きい、請求項
5に記載の支持装置。
【請求項7】
前記X軸方向において、前記第1の壁面、前記第2の壁面、および前記内壁面の幅が同じである、請求項1
または4に記載の支持装置。
【請求項8】
前記本体が複数の磁石を含み、前記複数の磁石が、環状の本体の中を取り囲むように前記X軸周りに配置される、請求項1
または4に記載の支持装置。
【請求項9】
前記複数の磁石の長さが、前記X軸周りの前記方向において同じである、請求項
8に記載の支持装置。
【請求項10】
前記スタイラス留め具の数が2つ以上であり、前記複数のスタイラス留め具の取付スペースが同軸に配置される、請求項1
または4に記載の支持装置。
【請求項11】
前記複数のスタイラス留め具が、前記X軸方向に均等に離間される、請求項
10に記載の支持装置。
【請求項12】
前
記本体の前記磁力線の方向が、前記内壁面から前記外壁面に向かい、前記第1の極性がS極であり、前記第2の極性がN極である、請求項
3または6に記載の支持装置。
【請求項13】
前記支持装置が、主本体と、支持フレームと、接続部とをさらに備え、
前記支持フレームは前記接続部を使用して前記主本体に接続され、前記支持フレームは前記主本体に対して折り畳まれたり展開されたりしてもよく、前記スタイラス留め具は前記主本体、前記支持フレーム、または前記接続部に配置される、請求項1
または4に記載の支持装置。
【請求項14】
前記接続部が、前記スタイラスを収容するための収容溝を含み、前記収容溝のノッチが、前記X軸方向に前記支持装置の側面に面し、前記スタイラス留め具は前記収容溝内に取り付けられる、請求項
13に記載の支持装置。
【請求項15】
前記外壁面が第1の平面を含み、第2の平面が前記収容溝の壁部に配置され、前記第1の平面が前記第2の平面に装着され固定される、請求項
14に記載の支持装置。
【請求項16】
前記主本体がハウジングを含み、前記ハウジングは、第1の取付面と、前記第1の取付面とは反対側に向いた第1の外観面とを含み、前記第1の取付面は、前記支持フレームが前記主本体に対して折り畳まれたときは前記支持フレームに面し、前記スタイラス留め具は前記第1の外観面に配置される、請求項
13に記載の支持装置。
【請求項17】
前記支持フレームが、第2の取付面と、前記第2の取付面とは反対側に向いた第2の外観面とを含み、前記第2の取付面は、前記支持フレームが前記主本体に対して折り畳まれたときは前記本体に面し、前記スタイラス留め具は前記第2の外観面に配置される、請求項
13に記載の支持装置。
【請求項18】
前記支持装置が、モバイル端末および前記スタイラスを支持するように構成され、
前記モバイル端末は、前記支持装置の前記支持フレームに取り付けられ、前記スタイラスは、前記接続部に取り付けられて、前記スタイラス留め具の前記取付スペースの中を通り、前記スタイラスは、前記磁石を使用して前記スタイラス留め具に磁気的に固定され、
前記モバイル端末は、前記支持フレームが前記主本体に対して折り畳まれたときは前記支持フレームと前記主本体との間に収容され、前記主本体に対して展開されたときは、前記支持フレームが前記モバイル端末を支持する、請求項
13に記載の支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、2021年10月11日付で中国国家知識産権局に出願された、「SUPPORT APPARATUS」という名称の中国特許出願第2021111835974号の優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は電子機器のアクセサリ関連の分野に関し、特に支持装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術の急速な発展にともない、さまざまな電子製品が毎日の仕事や生活に欠かせないものとなっている。タッチ式電子機器は、表示および手書きの利点により、ますます多くの人に仕事や勉強に利用されている。
【0004】
タッチ式電子機器には、一般にスタイラスが備えられている。スタイラスの紛失を防止するために、スタイラスは電子機器に結合されることが多い。例えば、電子機器で一般的に使用される支持装置や支持フレームなどのアクセサリは、スタイラスを固定するためのクランプ溝やスタイラスケースなどの構造が設けられている。しかしながら、このような構造を使用している際に、スタイラスは、強く締め付けられすぎる、脱落しやすい、あるいは置いたり取ったりしにくく、ユーザ体験に影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、磁気的なスタイラス留め具とスタイラスの磁石とを提供して磁気作用力を生成することにより、スタイラスが強く締め付けられすぎる、脱落しやすい、置いたり取ったりしにくいという問題を解決する、支持装置および電子機器を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態は支持装置を提供する。支持装置はスタイラスを固定するように構成されてもよく、スタイラスはペンホルダと磁石とを備え、ペンホルダは内部収容スペースを含み、磁石は収容スペース内に取り付けられる。磁石は第1の壁面と、第1の壁面とは反対側に向いた第2の壁面とを備え、第1の壁面の極性は第2の壁面の極性とは反対である。具体的には、第1の壁面はN極で第2の壁面はS極である、あるいは第1の壁面はS極で第2の壁面はN極である。
【0007】
支持装置は、主本体と、支持フレームと、接続部と、スタイラス留め具とを備え、支持フレームは接続部を使用して主本体に接続され、支持フレームは主本体に対して折り畳まれたり展開されたりしてもよい。支持フレームは、モバイル端末を支持するように構成される。支持フレームが主本体に対して折り畳まれると、モバイル端末の外観を保護するようにモバイル端末が支持フレームと主本体との間に収容され得、かつ支持フレームは、主本体に対して展開されると、ある角度でモバイル端末を支持することができる。
【0008】
スタイラス留め具は、主本体、支持フレーム、または接続部に配置される。
【0009】
この実施形態では、接続部はスタイラスを収容する収容溝を備え、かつ収容溝のノッチがX軸方向に支持装置の側面に面し、その結果、スタイラスは簡単に置いたり取ったりされ得る。スタイラス留め具が、支持装置の余分なスペースを占有することなく収容溝内に取り付けられることにより、支持装置が標準的な外観輪郭を有することを保証する。一実施形態では、外壁面は第1の平面を含み、第2の平面は収容溝の壁部に配置される。スタイラス留め具が収容溝内に取り付けられると、第1の平面が第2の平面に装着されて固定されるため、スタイラス留め具が収容溝の壁部と面接触して、スタイラス留め具の安定性を改善する。
【0010】
他の実施形態では、主本体はハウジングを備え、ハウジングは第1の取付面と、第1の取付面とは反対側に向いた第1の外観面とを備える。主本体に対して支持フレームが折り畳まれると、主本体と支持フレームとの間に配置されたモバイル端末を保護するために、第1の取付面は支持フレームに面して目に見えない状態になり、第1の外観面は支持フレームとは反対側に向いて目に見える状態になる。スタイラス留め具は、第1の外観面に配置される。主本体に対して支持フレームが展開されると、ユーザが操作するために、配置されたキーボードが見えるように第1の取付面が露出される。第1の取付面は、モバイル端末が揺れるのを防止するためにモバイル端末の下部も支持し、第1の外観面は、ユーザがモバイル端末を使用するために、机の上面などの物体と接触している。
【0011】
別の実施形態では、支持フレームは、第2の取付面と、第2の取付面とは反対側に向いた第2の外観面とを備え、主本体に対して支持フレームが折り畳まれると、主本体と支持フレームとの間に配置されたモバイル端末を保護するために、第2の取付面は主本体に面して目に見えない状態になる。第2の外観面は、第2の取付面とは反対側に向いて目に見える状態になり、スタイラス留め具は、第2の外観面に配置される。主本体に対して支持フレームが折り畳まれると、第2の取付面がモバイル端末を担持するため、モバイル端末を使用しやすい。
【0012】
この実施形態では、スタイラス留め具は、環状の本体と、本体によって形成された取付スペースとを備え、本体は磁性を有し、内壁面と、外壁面と、2つの対向する周囲壁面とを含む。内壁面は取付スペースに面し、外壁面は内壁面とは反対側に向き、内壁面の対向する側面は、2つの周囲壁面のうちの1つの側面に接続され、外壁面の対向する側面は、2つの周囲壁面のうちの他方の側面に接続される。X軸方向における内壁面および外壁面の幅は同じであり、X軸に垂直な方向における2つの周囲壁面の幅は同じであるため、スタイラス留め具は加工されやすくコストが低減され得る。内壁面は第1の極性を有し、外壁面は第2の極性を有し、第1の極性は第2の極性の反対である。
【0013】
スタイラスは、X軸方向に取付スペース内に取り付けられ、その結果、スタイラス留め具がスタイラスの周囲にスリーブ接続され、第1の壁面および第2の壁面の両方が内壁面と対向して配置され、第1の壁面と内壁面との間に第1の磁力が生成され、第2の壁面と内壁面との間に第2の磁力が生成され、第1の磁力と第2の磁力とには相違があるため、スタイラスは磁石を使用して、スタイラス留め具に磁気的に固定され得る。
【0014】
スタイラスは、磁石とスタイラス留め具との間の第1の磁力と第2の磁力とを使用して固定される。スタイラスがスタイラス留め具の取付スペースから滑り出そうになったときは、磁石とスタイラス留め具との間の第1の磁力および第2の磁力が大きな剪断力になり、その結果、スタイラスが強く締め付けられすぎて取り出せなくなることなく、かつしっかりと固定され得、これによりスタイラスの脱落を効果的に防止する。スタイラスを使用するには、ユーザは磁石とスタイラス留め具との間の磁力を克服するだけでスタイラスを取り出すことができ、使用後は、ユーザがスタイラスをスタイラス留め具に挿入すると、追加操作をすることなくスタイラスを固定するように、磁石と磁性ホルダとが自動的に吸着され得る。したがって、スタイラスを置いたり取ったりするのが非常に簡単である。
【0015】
一実施形態では、第1の磁力は第2の磁力より大きく、第1の磁力は磁気吸着力である。具体的には、本体の磁力線の方向は内壁面から外壁面に向かい、第1の極性はS極で第2の極性はN極であり、第1の壁面はN極の極性を有し、第2の壁面はS極の極性を有し、あるいは本体の磁力線の方向は外壁面から内壁面に向かい、第1の極性はN極で第2の極性はS極であり、第1の壁面はS極の極性を有し、第2の壁面はN極の極性を有する。この場合、内壁面と第1の壁面との間の第1の磁力は磁気吸着力である。磁気吸着力が第2の磁力より大きいため、第1の磁力と第2の磁力との合力は、磁石とスタイラス留め具とが互いに引き付け合うことを保証する吸着力になる。したがって、スタイラスは、磁石とスタイラス留め具との間の相互吸引によってしっかりと固定され得る。
【0016】
一実施形態では、第2の磁力は磁気反発力であり、第1の磁力の方向は第2の磁力の方向と同じである。具体的には、内壁面と第1の壁面との間の第1の磁力は磁気吸着力であり、内壁面と第2の壁面との間の第2の磁力は磁気反発力であり、磁気吸着力の方向は磁気反発力の方向と同じであるため、磁石とスタイラス留め具との間の作用力が強化され得る。したがって、スタイラスがよりしっかりと固定され得る。
【0017】
一実施形態では、本体の磁力線は、本体の延在方向であって、X軸に垂直な方向に均等に配分され、第1の壁面と内壁面との間の距離が第1の距離であり、第2の壁面と内壁面との間の距離が第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より小さい。具体的には、第1の距離は、第1の壁面の各ポイントと、内壁面の対応する領域の各ポイントとの間の直線距離であり、第2の距離は、第2の壁面の各ポイントと、内壁面の対応する領域の各ポイントとの間の直線距離である。スタイラスがスタイラス留め具の取付スペース内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペースの軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具の取付スペースの軸線と一致し、磁石は収容スペースの内壁に固定され、第1の壁面が収容スペースの内壁に近づく。この場合は、磁石はX軸方向にペンホルダの軸線から逸脱するため、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より短い。この場合は、本体の磁力線は均一に配分され、第1の壁面が内壁面に近づいて、第1の磁力が第2の磁力より大きくなることが保証されるため、磁石とスタイラス留め具とがしっかりと吸着され得、これによってスタイラスの固定安定性を改善する。
【0018】
一実施形態では、X軸周りの方向に、内壁面は、第1の領域および第2の領域を含み、第1の領域の磁力線の密度は、第2の領域の磁力線の密度より高く、X軸に垂直な方向において、第1の壁面は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面は第2の領域の一部と対向する。具体的には、スタイラスがスタイラス留め具の取付スペース内に取り付けられた後は、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より短い。この場合、内壁面に属しかつ第1の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高く、内壁面と第1の壁面との間の距離が短いため、内壁面と第1の壁面との間の磁気作用力が強くなる。したがって、磁気吸着力を第2の磁力より大きくすることができ、第1の磁力と第2の磁力との合力が吸着力になることを保証する。
【0019】
一実施形態では、第1の壁面は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面は第2の領域全体と対向し、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より短い。したがって、内壁面に属しかつ第1の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高く、内壁面と第1の壁面との間の距離が短いことにより、内壁面と第1の壁面との間の磁気吸着力が強くなることを保証する。
【0020】
一実施形態では、第1の壁面は第1の領域全体と対向し、第2の壁面は第2の領域の一部と対向し、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より短い。したがって、内壁面に属しかつ第1の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高く、内壁面と第1の壁面との間の距離が短いことにより、内壁面と第1の壁面との間の磁気吸着力が強くなることを保証する。
【0021】
一実施形態では、X軸に垂直な方向において、内壁面に属しかつ第1の壁面と対向する領域の磁力線の密度は、内壁面に属しかつ第2の壁面と対向する領域の磁力線の密度より高くなる。具体的には、スタイラスがスタイラス留め具の取付スペース内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペースの軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具の取付スペースの軸線と一致し、磁石は、X軸方向に収容スペースの中央に固定される。この場合、磁石はX軸方向において、ペンホルダの軸線に沿って対称に配置される。したがって、X軸に垂直な方向における、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離が、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離と同じになる。この場合、第1の壁面と内壁面との間の距離は、第2の壁面と内壁面との間の距離と同じであり、内壁面に属しかつ第1の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高くなる。したがって、内壁面と第1の壁面との間の磁気作用力が強くなって、第1の磁力と第2の磁力との合力が吸着力になることを保証する。
【0022】
一実施形態では、第2の磁力は第1の磁力より大きく、第2の磁力は磁気吸着力である。具体的には、本体の磁力線の方向は内壁面から外壁面に向かい、第1の極性はS極で第2の極性はN極であり、第1の壁面はS極の極性を有し、第2の壁面はN極の極性を有し、あるいは本体の磁力線の方向は外壁面から内壁面に向かい、第1の極性はN極で第2の極性はS極であり、第1の壁面はN極の極性を有し、第2の壁面はS極の極性を有する。この場合、内壁面と第2の壁面との間の第2の磁力は磁気吸着力である。磁気吸着力が第1の磁力より大きいため、第1の磁力と第2の磁力との合力は、磁石とスタイラス留め具とが互いに引き付け合うことを保証する吸着力になる。したがって、スタイラスは、磁石とスタイラス留め具との間の相互吸引によってしっかりと固定され得る。
【0023】
一実施形態では、第1の磁力は磁気反発力であり、磁気吸着力の方向は磁気反発力の方向と同じである。具体的には、内壁面と第1の壁面との間の第1の磁力は磁気反発力であり、内壁面と第2の壁面との間の第2の磁力は磁気吸着力であり、磁気吸着力の方向は磁気反発力の方向と同じであるため、磁石とスタイラス留め具との間の作用力が強化され得る。したがって、スタイラスがよりしっかりと固定され得る。
【0024】
一実施形態では、本体の磁力線は、本体の延在方向であって、X軸に垂直な方向に均等に配分され、第1の壁面と内壁面との間の距離が第1の距離であり、第2の壁面と内壁面との間の距離が第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より大きい。スタイラスがスタイラス留め具の取付スペース内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペースの軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具の取付スペースの軸線と一致し、磁石は収容スペースの内壁に固定され、第2の壁面が収容スペースの内壁に近づく。この場合は、磁石はX軸方向にペンホルダの軸線から逸脱するため、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より長い。この場合は、本体の磁力線は均一に配分され、第2の壁面が内壁面に近づいて、磁気吸着力が第1の磁力より大きくなるようことが保証されるため、磁石とスタイラス留め具とがしっかりと吸着され得、これによってスタイラスの固定安定性を改善する。
【0025】
一実施形態では、X軸に垂直な方向およびX軸周りの方向に、内壁面は第1の領域および第2の領域を含み、第1の領域の磁力線の密度は、第2の領域の磁力線の密度より低く、第1の壁面は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面は第2の領域の一部と対向する。具体的には、スタイラスがスタイラス留め具の取付スペース内に取り付けられた後は、第1の壁面と内壁面との間は第1の距離で、第2の壁面と内壁面との間の距離は第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より長い。この場合、内壁面と第1の壁面との間の距離は内壁面と第2の壁面との間の距離より長く、内壁面に属しかつ第1の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高いため、内壁面と第1の壁面との間の磁気作用力が強くなる。したがって、磁気吸着力を第2の磁力より大きくすることができ、第1の磁力と第2の磁力との合力が吸着力になることを保証する。
【0026】
一実施形態では、第1の壁面は第1の領域全体と対向し、第2の壁面は第2の領域の一部と対向し、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より長い。したがって、内壁面に属しかつ第2の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高く、内壁面と第2の壁面との間の距離が短いことにより、内壁面と第2の壁面との間の磁気吸着力が強くなることを保証する。
【0027】
一実施形態では、第1の壁面は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面は第2の領域全体と対向し、第1の壁面と内壁面との間の第1の距離は、第2の壁面と内壁面との間の第2の距離より長い。したがって、内壁面に属しかつ第2の壁面に対応する領域の磁力線の密度が高く、内壁面と第2の壁面との間の距離が短いことにより、内壁面と第2の壁面との間の磁気吸着力が強くなることを保証する。
【0028】
一実施形態では、第1の壁面、第2の壁面、および内壁面の幅は、X軸方向において同じである。具体的には、X軸方向における磁石とスタイラス留め具との幅の相違が、スタイラスが挿入される位置に影響するために、磁石とスタイラス留め具との寸法の相違が大きいほど、スタイラスが挿入されるたびに、スタイラスの位置が変化する場合がある。したがって、第1の壁面と、第2の壁面と、内壁面とが、X軸方向において同じ寸法を有するように配置された場合、スタイラスがX軸方向に取付スペース内に取り付けられると、磁石およびスタイラス留め具はX軸方向に揃えられる。その後、スタイラスが使用後にスタイラス留め具に挿入されるたびに、スタイラスの先端または保護キャップが支持装置から突き出るのを防止するために、スタイラスの位置が基本的に固定される。
【0029】
一実施形態では、スタイラス留め具は複数の磁石を含み、複数の磁石は、環状の形状の中を取り囲むようにX軸周りに配置される。「複数の」は2つ以上を意味する。スタイラス留め具が、加工のために複数の磁石に均等に分割されると、各磁石の屈曲度が小さくなって、磁化の困難さおよびコストを低減する。
【0030】
一実施形態では、複数の磁石の長さは、X軸周りの方向において同じである。したがって、複数の磁石は、加工の困難さおよびコストを低減するために分割して加工され得る。
【0031】
一実施形態では、スタイラス留め具は、一体に形成されて環状のスタイラス留め具になり、一体に形成されたスタイラス留め具の磁気誘導線は均一に配分され、スタイラスにかかる応力が比較的均一で安定するため、スタイラスの固定安定性が改善され得る。
【0032】
一実施形態では、スタイラス留め具の数は1つ以上であり、複数のスタイラス留め具がX軸方向に均等に離間され、複数のスタイラス留め具の取付スペースは同軸に配置される。具体的には、複数の磁石は、ペンホルダの収容スペース内に配置される。したがって、それに対応して複数のスタイラス留め具が配置され、複数のスタイラス留め具はX軸方向に均等に離間され、複数のスタイラス留め具の取付スペースは同軸に配置され、ここでいう「複数の」は2つ以上を意味する。スタイラスが取り付けられるとき、スタイラスは複数のスタイラス留め具を順次通り抜ける。この場合は、複数の磁石が複数のスタイラス留め具と一対一対応になっており、磁石とスタイラス留め具との各組の間に磁気作用力が生成されるため、スタイラスの固定信頼性が改善され得る。複数のスタイラス留め具が均等に離間されているため、スタイラスにかかる応力は比較的均一であり、かつ安定性が高い。
【0033】
一実施形態では、ペンホルダの収容スペースに複数の磁石が配置され、複数の磁石は、収容スペースのX軸方向にランダムに配置される。したがって、それに対応して、複数のスタイラス留め具は、X軸方向にランダムに配置される。具体的には、X軸方向に収容溝の中央に配置された磁石同士の間隔は、端部に配置された磁石同士の間隔より小さい。スタイラスが長いため、収容溝の中央にある磁石は密に配分され、その結果、スタイラスの中央の固定強度が改善され得、スタイラス全体がしっかりと固定され得る。
【0034】
一実施形態では、スタイラス留め具の数は1つであり、1つのスタイラス留め具が収容溝の中央に固定され、収容溝の中央とは、収容溝の両端の間の任意の位置を意味するので、費用を低減し、支持装置の重さを低減し、かつ支持装置を備えた電子機器を持ち運ぶユーザの負担を低減する。他の実施形態では、スタイラス留め具は、収容溝の両端に固定される。
【0035】
一実施形態では、スタイラス留め具は円環状の形状、正方形環状の形状、楕円形環状の形状、または三角形環状の形状を有し、それぞれ円形のスタイラス、正方形のスタイラス、楕円形のスタイラス、または三角形のスタイラスと整合され得ることにより、スタイラス留め具と整合する際の適用性を改善する。
【0036】
一実施形態では、スタイラス留め具は閉じた環状のスタイラス留め具であるため、スタイラスが任意の角度でスタイラス留め具に挿入されると、磁石の第1の壁面と第2の壁面とが内壁面と対向でき、第1の壁面と内壁面との間の第1の磁力が比較的安定し、これによりスタイラスの固定しやすさを改善することができる。
【0037】
一実施形態では、スタイラス留め具は開口部を有する環状であるため、スタイラス留め具の重さが低減され得、これによって支持装置全体の重さを低減し、かつ支持装置を備えた電子機器を持ち運ぶユーザの負担を低減する。
【0038】
本出願の一実施形態による支持装置はスタイラス留め具を備え、スタイラス留め具とスタイラス内の磁石とが第1の磁力および第2の磁力を生成し、第1の磁力と第2の磁力との合力がスタイラスをしっかりと固定でき、スタイラスが強く締め付けられすぎるのを防止するだけでなく、スタイラスが脱落するのも防止する。スタイラスを使用するには、磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力を克服するだけで、スタイラスは取り出されることができ、使用後は、ユーザがスタイラスをスタイラス留め具に挿入し、磁石とスタイラス留め具とがスタイラスを固定するように自動的に吸着される。したがって、スタイラスを置いたり取ったりするのが簡単である。
【0039】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は電子機器を提供し、本出願の第1の態様の実施形態のいずれか1つによる、モバイル端末と、スタイラスと、支持装置とを備える。モバイル端末は支持装置の支持フレームに取り付けられ、スタイラスは接続部に取り付けられてスタイラス留め具の取付スペースの中を通り、スタイラスは、磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力を使用して固定され、モバイル端末は、支持フレームが主本体に対して折り畳まれたときは支持フレームと主本体との間に収容され、支持フレームおよび主本体は、モバイル端末の外観が損傷されないよう保護するように構成される。支持フレームは、主本体に対して折り畳まれたときはモバイル端末を支持し、この場合、支持フレームは折り畳まれて支持状態になり、モバイル端末の背面は支持フレームによって支持され、モバイル端末の下部は主本体によって支持されるので、ユーザは簡単にスタイラスを使用することができる。
【0040】
この実施形態では、スタイラスはペンホルダを備え、ペンホルダには収容スペースが設けられ、収容スペース内に磁石が取り付けられて収容スペースの内壁に固定される。この場合、長さ方向におけるペンホルダの軸線が、スタイラス留め具の中心軸と一致し、磁石は軸線から逸脱するため、第1の壁面と内壁面との間の距離は、第2の壁面と内壁面との間の距離より大きい。したがって、磁気吸着力が磁気反発力より大きくなることが保証され得るため、スタイラスがしっかりと固定され得る。
【0041】
別の実施形態では、スタイラスはペンホルダを備え、ペンホルダには収容スペースが設けられ、収容スペース内に磁石が取り付けられて、収容スペースの中央に配置され、磁石は、軸線に沿って対称に配置され、第1の壁面および第2の壁面が軸線の両側に配置される。この場合、内壁面に属しかつ第1の壁面に対応する領域の磁力線の密度は、内壁面に属しかつ第2の壁面に対応する領域の磁力線の密度より高いため、磁気吸着力が磁気反発力より大きくなり、スタイラスがうまく固定され得ることを保証する。
【0042】
本出願のこの実施形態による電子機器のスタイラスは、磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力を使用して固定される。スタイラスが強く締め付けられすぎることはなく、固定信頼性が高いため、スタイラスが電子機器から簡単に脱落することはない。スタイラスを使用するには、磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力を克服するだけで、スタイラスは取り出されることができ、使用後は、ユーザがスタイラスをスタイラス留め具に挿入し、磁石とスタイラス留め具とがスタイラスを固定するように自動的に吸着される。したがって、スタイラスを置いたり取ったりするのが簡単である。
【0043】
本出願の実施形態または背景技術の技術的なソリューションをより明確に説明するため、以下では、本出願の実施形態または背景技術で必要とされる添付の図面を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】ある状態の、本出願の一実施形態による電子機器の構造の概略図である。
【
図2】
図1に示す電子機器の支持装置の構造の概略図である。
【
図3】本出願の一実施形態による電子機器のスタイラスの構造の概略図である。
【
図4】
図3に示すスタイラスの磁石の構造の概略図である。
【
図5】
図2に示す支持装置のスタイラス留め具の概略構成図である。
【
図6】スタイラスがスタイラス留め具に取り付けられた状態を示す概略図である。
【
図7】磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。
【
図8】別の磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。
【
図9】さらに別の磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。
【
図10】さらに別の磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。
【
図11】さらに別の磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。
【
図12】他の磁石とスタイラス留め具との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。
【
図13】一体に形成されたスタイラス留め具の構造の概略図である。
【
図14】2つの部分に等しく分割された、スタイラス留め具の構造の概略図である。
【
図15】接続部の収容溝の壁部に配置された環状の溝の構造の概略図である。
【
図16】4つの部分に等しく分割された、スタイラス留め具の構造の概略図である。
【
図17】6つの部分に等しく分割された、スタイラス留め具の構造の概略図である。
【
図18】スタイラスがスタイラス留め具内に取り付けられ、スタイラス留め具がランダムに配分されている構造の概略図である。
【
図19】スタイラス留め具内に取り付けられたスタイラスの断面図である。
【
図20】スタイラス留め具内に取り付けられた別の形状のスタイラスの断面図である。
【
図21】スタイラス留め具内に取り付けられた、さらに別の形状のスタイラスの断面図である。
【
図22】スタイラス留め具の磁化均一性をテストするためのテストポイントのサンプリング構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本出願の実施形態は、本出願の実施形態の添付の図面を参照しながら以下で説明される。
【0046】
図1および
図2を参照すると、
図1は、本出願の一実施形態による電子機器1000の構造の概略図であり、
図2は、
図1に示す電子機器1000の支持装置の構造の概略図である。
図1に示す電子機器1000は、展開されてアクティブな状態になっている。
【0047】
説明を簡単にするために、電子機器1000の長さ方向はX軸方向と定義され、電子機器1000の幅方向はY軸方向と定義され、電子機器1000の厚さ方向はZ軸方向と定義される。X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向は、互いに対して垂直である。
【0048】
表面磁性とは、スタイラス留め具の表面の、あるポイントにおける磁気誘導強度である。
【0049】
電子機器1000は、モバイル端末100と、支持装置200と、スタイラス300とを含み、モバイル端末100は、支持装置200に着脱可能に取り付けられる。モバイル端末100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、対話型電子ホワイトボード、および学習機械などの、タッチパネルを有する電子製品であってもよい。本出願のこの実施形態では、モバイル端末100がタブレットコンピュータであり、支持装置200がタブレットコンピュータ保護ブラケットである例が説明のために使用され、この実施形態におけるタブレットコンピュータにはスタイラス300が備えられている。スタイラス300は、誘導式スタイラスであっても静電容量式スタイラスであってもよい。モバイル端末100は表示面101を有し、表示面101は、画像やテキストなどの情報を表示するために使用され、スタイラス300でタッチすることによって操作される。電子機器1000が展開された状態のときは、支持装置200に対して表示面101が露出されるため、ユーザは簡単に操作して、表示面101に表示された情報を閲覧することができる。
【0050】
さらに
図2を参照すると、支持装置200は、主本体210と、支持フレーム220と、接続部230と、スタイラス留め具240とを備える。支持装置200の長さ方向、幅方向、および厚さ方向は、それぞれ電子機器1000と同じである。具体的には、支持装置200の長さ方向は図に示すX軸方向であり、支持装置200の幅方向は図に示すY軸方向であり、支持装置200の厚さ方向は図に示すZ軸方向である。支持フレーム220は、接続部230を使用して主本体210に接続され、主本体210に対して折り畳まれたり展開されたりしてもよい。支持フレーム220は、モバイル端末100を収容し、かつ/または支持するように構成される。支持フレーム220が主本体210に対して折り畳まれたときは、モバイル端末100は、モバイル端末100の外観を保護するために、主本体210と支持フレーム220との間に収容され得る。支持フレーム220は、曲げられて主本体210に対して展開されたときは、ある角度でモバイル端末100を支持することができる。スタイラス留め具240は、スタイラス300を担持し固定するように構成され、かつスタイラス留め具240は、主本体210、支持フレーム220、または接続部230に配置される。
【0051】
この実施形態では、主本体210は、ハウジング211と、電子部品と、キーボード212とを備える。電子部品は、ハウジングの内部に取り付けられる。電子部品は、回路基板またはプロセッサであってもよい。キーボード212はハウジングに取り付けられ、ユーザがキーボードを操作するために、キーボード212はハウジング211に対して露出されている。具体的には、キーボードは電子部品に電気的に接続され、ユーザはキーボード212を操作して操作信号を生成でき、電子部品が操作信号を処理し得る。例えば、キーボード212とタブレットコンピュータとは、信号伝送用の電子部品を使用して、電気的に接続される。タブレットコンピュータと電子部品とは、通信するために無線方式または有線方式で接続される。
【0052】
この実施形態では、ハウジング211は、第1の取付面2111と、第1の外観面2112とを含む。支持フレーム220が主本体210に対して折り畳まれると、第1の取付面2111が支持フレーム220に装着され、第1の取付面2111は、電子部品およびキーボード212を担持するように構成される。第1の外観面2112は、露出されて目に見える状態になっている。支持フレーム220が主本体210に対して展開されると、第1の取付面2111が見え、ユーザが操作するために、第1の取付面2111に担持されているキーボードが露出される。第1の外観面2112は、机の上面など電子機器1000が配置され得る物体と接触し、見えない状態になっており、電子機器1000を支持する役割を果たす。
【0053】
支持フレーム220は、モバイル端末100を支持するように構成される。支持フレーム220は、第2の取付面221と、第2の外観面222とを含む。支持フレーム220が主本体210に対して折り畳まれると、第2の取付面221が主本体210に装着され、第2の外観面222は露出されて目に見える状態になり、かつ第2の取付面221は、モバイル端末100を担持するように構成される。支持フレーム220が主本体210に対して展開されたときに、支持フレーム220が折り畳まれた支持状態になる場合がある。具体的には、支持フレーム220が第2の外観面222に向かう方向へ曲げられ、その結果、支持フレーム220は垂直に配置されたV字型構造を有する。モバイル端末100の背面は第2の取付面221によって支持され、その下部は主本体210のハウジング211の第1の取付面2111で支持される、つまり支持装置200は、ある角度でモバイル端末100を支持する。この場合、第2の外観面222は、表示面101とは反対側に向く。この実施形態では、支持フレーム220は、硬質板を柔軟な外面層で包むことによって形成され、かつ支持フレーム220は、曲げられるときは硬質板の隙間を介して曲げられる。モバイル端末100は、主本体210と支持フレーム220との間に収容され、支持装置200とモバイル端末100とは、外部バックルまたは結束ロープを使用して固定され得る。他の実施形態では、第2の取付面221の周囲または四隅には、モバイル端末100を固定してモバイル端末100の周囲を保護するように、モバイル端末100の周囲を包むラッピングが設けられる。
【0054】
この実施形態の接続部230は柔軟な材料で作られ、主本体210と支持フレーム220との間に接続される。接続部230は、主本体210に対する支持フレーム220の自在な回転を実施するために、主本体210と支持フレーム220との間にある回転構造であることが理解されよう。接続部230は、スタイラス300およびスタイラス留め具を収容する収容溝231を備え、かつ収容溝231のノッチ2311がX軸方向に支持装置200の側面に面し、その結果、スタイラス300は簡単に置いたり取ったりされ得る。他の実施形態では、接続部230は、主本体210と支持フレーム220との間で接続および相対回転を実施するための回転シャフト構造である。スタイラス留め具は、支持フレーム220または主本体210に配置され得る。
【0055】
スタイラス留め具240が、支持装置200の余分なスペースを占有することなく接続部230の収容溝231内に取り付けられることにより、支持装置200が標準的な外観輪郭を有することを保証する。他の実施形態では、スタイラス留め具240は、簡単に置いたり取ったりできるように、主本体210の側面、または第1の外観面2112に配置されるか、あるいは支持フレーム220の側面、または第2の外観面222に配置される。
【0056】
図3は、本出願の一実施形態による電子機器1000のスタイラス300の構造の概略図である。スタイラス300は、ペンホルダ310と、スタイラス先端320と、保護キャップ330と、磁石340とを備える。スタイラス先端320および保護キャップ330は、それぞれペンホルダ310の両端に配置され、保護キャップ330は、ペンホルダ310に着脱可能に、かつ固定的に接続される。
【0057】
この実施形態では、ペンホルダ310は内部収容スペース311を含み、内部収容スペース311は、ペンホルダ310の一端に開口部が設けられ、収容スペース311を封止するために、開口部に保護キャップ330が被せられる。収容スペース311は、バッテリ、回路基板、通信モジュール、および磁石340などの、スタイラス300の部品を取り付けるように構成される。保護キャップ330がペンホルダ310から除去されると、例えば、バッテリが交換され、回路の保守が行われ得る。バッテリはスタイラス300に電力を供給し、バッテリは小型バッテリであってもよい。通信モジュールは、スタイラス300と電子機器1000との通信を容易にし、通信モジュールは、Wi-Fiモジュール、ブルートゥースモジュール、および近距離無線通信(near field communication、NFC)モジュールなどの短距離通信ネットワークであってもよい。通信モジュールは回路基板に配置され、バッテリは回路基板に電気的に接続される。一般に、ペンホルダ310は、円筒形、楕円筒形、直方体形状、三角柱形状、および六角柱形状であってもよく、それに対応して、ペンホルダ310の断面形状は、円形、楕円形、長方形、正方形、三角形、および六角形になり、これは本出願における本明細書では限定されない。
【0058】
図4は、
図3に示すスタイラス300の磁石340の構造の概略図である。磁石340は、特定の厚さの長方形のプレート構造を有し、厚さは、ペンホルダ310の収容スペース311の大きさに基づいて設定されてよい。磁石340は、Z軸方向に対向して配置される、第1の壁面341と第2の壁面342とを含む。第1の壁面341の極性は、第2の壁面342の極性とは反対である。具体的には、第1の壁面341および第2の壁面342のうちの1つはN極であり、他方はS極である。他の実施形態では、第1の壁面341と第2の壁面342とは、Y軸方向に対向して配置される。この実施形態では、第1の壁面341および第2の壁面342における「第1の」および「第2の」は説明的な目的で使用されるが、この実施形態を限定することは意図されていない。他の実施形態では、第1の壁面341が第2の壁面342と呼ばれる場合もあり、第2の壁面342が第1の壁面341と呼ばれる場合もある。
【0059】
この実施形態では、磁石340は、スタイラス300のペンホルダ310の収容スペース311内に取り付けられ、かつ磁石340は、収容スペース311の内壁に固定される。この場合、磁石340は、X軸方向に軸線から逸脱する。他の実施形態では、磁石340は、スタイラス300のペンホルダ内に取り付けられ、X軸方向において収容スペース311の中央に配置される。この場合、X軸方向における磁石340の中心軸は、X軸方向におけるペンホルダ310の収容スペース311の軸線と一致し、磁石340は、収容スペース311のX軸方向に沿って対称に配置される、つまり、第1の壁面341および第2の壁面342が、X軸方向において収容スペース311の軸線と対称になり得る。
【0060】
図5は、
図2に示す支持装置200のスタイラス留め具の概略構成図である。この実施形態では、スタイラス留め具240は、環状の本体240Aと、本体240Aによって形成された取付スペース244とを備える。具体的には、本体240Aは円環構造であり、少なくとも1つのスタイラス留め具240が提供され収容溝231内に取り付けられる。環状の本体240Aの中心線は、収容溝231の長さ方向における中心線と一致し、それによって取付精度を保証する。したがって、スタイラス300は、収容溝231内に取り付けられた後で、スタイラス留め具240の取付スペース244に正確に挿入され得る。具体的には、本体240Aは磁性を有し、内壁面241と、外壁面242と、2つの対向する周囲壁面243とを含む。内壁面241は、取付スペース244を囲んで面する環状の面であり、外壁面242は内壁面241の反対側に配置される。内壁面241の対向する側面は、2つの周囲壁面243のうちの1つの側面に接続され、外壁面242の対向する側面は、2つの周囲壁面243のうちの他方の側面に接続される。内壁面241は第1の極性を有し、外壁面242は第2の極性を有し、第1の極性は第2の極性の反対である。第1の極性はS極で第2の極性はN極であり、あるいは第2の極性がS極で第1の極性はN極である。取付スペース244は、スタイラス300を挿入するために使用され、スタイラス留め具240とスタイラス300とは磁気吸着力によって固定される。スタイラス留め具240の軸線方向は、
図5に示すX軸方向である。
図5におけるX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向は、
図1に示すものと同じである。この実施形態の本体240Aは、製造中にスタイラス留め具240を磁化するために接続される、2401および2402の2つの部分を含む。
【0061】
この実施形態では、スタイラス留め具240は閉じた環状のスタイラス留め具であるため、スタイラス300が任意の角度でスタイラス留め具240に挿入されると、磁石340の第1の壁面341と第2の壁面342とが内壁面241と対向でき、第1の壁面341と内壁面241との間の磁気作用力が比較的安定し、これによりスタイラス300の固定しやすさを改善することができる。他の実施形態では、スタイラス留め具240は開口部を有する環状であるため、スタイラス留め具240の重さが低減され得、これによって支持装置200全体の重さを低減し、かつ支持装置200を備えた電子機器1000を持ち運ぶユーザの負担を低減する。
【0062】
この実施形態において、
図6および
図7を参照すると、
図6はスタイラス300がスタイラス留め具240内に取り付けられた状態を示す概略図であり、
図7は、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。スタイラス300が、X軸方向に、スタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられると、その結果、スタイラス留め具240がスタイラス300の周囲にスリーブ接続され、第1の壁面341および第2の壁面342が、内壁面241と対向して配置され、第1の壁面341と内壁面241との間に第1の磁力が生成され、第1の磁力と第2の磁力とには相違があるため、スタイラス300は磁石340を使用して、スタイラス留め具に磁気的に固定され得る。
【0063】
本出願のスタイラス留め具240の内壁面241は第1の極性を有し、外壁面242は第2の極性を有し、第1の極性は第2の極性の反対である。環状のスタイラス留め具240の磁力線は半径方向に配置され、第1の磁力と第2の磁力とには相違があるため、スタイラス300は、磁石340を使用してスタイラス留め具に磁気的に固定されることが理解されよう。スタイラス留め具240は磁性を有し、磁力線が半径方向に配置される。鉄製リングと磁石340とを使用してスタイラス300を固定する従来の方式と比較して、スタイラス留め具240と磁石340との間の磁気作用力が大幅に増加される。磁石340とスタイラス留め具とが、X軸方向に互いに離れるように動いたときに生成される剪断力は、これらの間の磁気作用力に影響され、強い磁気作用力は強い剪断力を示し、弱い磁気作用力は弱い剪断力を示す。したがって、磁気作用力が大幅に増加されると、剪断力もまた大幅に増加される。具体的には、スタイラス300がスタイラス留め具240の取付スペース244から滑り出そうなときは、磁石340とスタイラス留め具とは、X軸方向に互いに離れるように動こうとする。これらの間には磁気作用力があるので、磁石340とスタイラス留め具とは磁気作用力によって互いに近づくように動こうとし、この場合は剪断力が生成されて、スタイラス300がX軸方向に滑り出るのを防止する。磁気作用力が強いので、剪断力がそれに対応して強化されるため、スタイラス300が取り出せないほど強く締め付けられることはなく、かつしっかりと固定され得、これによってスタイラス300が脱落するのを効果的に防止する。従来技術における、磁力線が環状に配置される磁石340と比較して、磁気固定力が強化される。スタイラス300を使用するには、ユーザは磁気作用力を克服するだけでスタイラス300を取り出すことができ、使用後は、ユーザがスタイラス300をスタイラス留め具240に挿入すると、追加操作をすることなく、磁石340と磁性ホルダとがスタイラス300を固定するように自動的に吸着され得る。したがって、スタイラスを置いたり取ったりするのが非常に簡単である。
【0064】
一実施形態では、第1の磁力は第2の磁力より大きく、第1の磁力は磁気吸着力である。別の実施形態では、第2の磁力は第1の磁力より大きく、第2の磁力は磁気吸着力である。第1の磁力が第2の磁力より大きいときは、第1の磁力は磁気吸着力で第2の磁力は磁気反発力であり、磁気反発力の方向は第1の磁力の方向と同じであり、スタイラス300は、吸着力の方向に近づくように押されることができ、スタイラス300の固定効果をさらに改善する。磁気吸着力が磁気反発力より大きければ、過剰な磁気反発力によって磁石340とスタイラス留め具240とが互いに反発する状況が防止され得、スタイラス300の固定に支障をきたすのを回避する。
【0065】
さらに
図7を参照すると、この実施形態では、第1の磁力は第2の磁力より大きく、第1の磁力は磁気吸着力である。本体240Aの磁力線の方向は、内壁面241から外壁面242に向かい、本体240Aの磁力線は、X軸方向に均一に配分される。第1の極性はS極で第2の極性はN極であり、第1の壁面341はN極の極性を有し、第2の壁面342はS極の極性を有する。この場合、内壁面241と第1の壁面341とは磁気吸着力F11を生成し、内壁面241と第2の壁面342とは磁気反発力F21を生成する。スタイラス300で磁気吸着力F11によって生成された力と、スタイラス300で磁気反発力F21によって生成された力とは同じ方向を有し、両方ともスタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力F01はF11+F21と等しく、磁気作用力F01は、スタイラス留め具240に沿って半径方向外向きであるため、スタイラス留め具によるスタイラス300の固定力が強化され、これによって固定安定性をさらに改善する。
【0066】
この実施形態の別の実施態様において、
図8を参照すると、
図8は、別の磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。本体240Aの磁力線の方向は、外壁面242から内壁面241に向かい、第1の極性はN極で第2の極性はS極であり、第1の壁面341はS極の極性を有し、第2の壁面342はN極の極性を有する。この場合、内壁面241と第1の壁面341とは磁気吸着力F12を生成し、内壁面241と第2の壁面342とは磁気反発力F22を生成する。スタイラス300で磁気吸着力F12によって生成された力と、スタイラス300で磁気反発力F22によって生成された力とは同じ方向を有し、両方ともスタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力F02はF12+F22と等しく、磁気作用力F02は、スタイラス留め具240に沿って半径方向外向きであるため、スタイラス留め具によるスタイラス300の固定力が強化され、これによってスタイラス300の固定安定性を改善する。
【0067】
この実施形態では、磁石340は収容スペース311の内壁に固定され、かつ磁石340は、X軸方向にペンホルダの軸線から逸脱する。スタイラス300がスタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペース311の軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具240の取付スペース244の軸線と一致する。スタイラス300が、X軸に垂直な方向に、スタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられた後は、磁石340の第1の壁面341と、スタイラス留め具240の内壁面241との間の距離が第1の距離であり、第2の壁面342と内壁面241との間の距離が第2の距離である。この実施形態では、第1の距離は第2の距離より短い。他の実施態様では、磁石340は、X軸方向においてペンホルダの収容スペース311の中央に固定され、磁石340は、X軸方向においてペンホルダの軸線に沿って対称に配置され、磁石340は、X軸方向において取付スペース244の軸線から逸脱する。スタイラス300がスタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペース311の軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具240の取付スペース244の軸線から逸脱する。X軸に垂直な方向において、第1の壁面341と内壁面241との間の第1の距離は、第2の壁面342と内壁面241との間の第2の距離より短い。この実施形態では、本体240Aの磁力線はX軸方向に均一に配分される。磁石340の第1の壁面341と、スタイラス留め具240の内壁面241との間の距離は第1の距離であり、磁石340の第2の壁面342と、スタイラス留め具240の内壁面241との間の距離は第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より短いため、磁気吸着力が強化される。したがって、磁気反発力F21は、磁気吸着力F11より小さい。したがって、スタイラス300がスタイラス留め具240から脱落しそうなときは剪断力も増大してスタイラス300が脱落するのを防止し、これによりスタイラス300をしっかりと固定する。
【0068】
この実施形態の別の実施態様では、第1の磁力は第2の磁力より大きく、第1の磁力は磁気吸着力である。前述の実施形態とは異なり、
図9を参照すると、
図9は、さらに別の磁石340とスタイラス留め具との間の磁気作用力の構造を示す概略図である。X軸周りの方向に、内壁面241は、第1の領域2411および第2の領域2412を含み、第1の領域2411の磁力線の密度は、第2の領域2412の磁力線の密度より高く、X軸に垂直な方向において、第1の壁面341は第1の領域2411の一部と対向し、第2の壁面342は第2の領域2412の一部と対向する。他の実施態様では、第1の壁面341は、第1の領域2411の一部と対向して配置され、第2の壁面342は、第2の領域2412全体と対向して配置される。他の実施態様では、第1の壁面341は、第1の領域2411全体に対向して配置され、第2の壁面342は、第2の領域2412の一部に対向して配置される。前述の実施態様では、内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する第1の領域2411の磁力線の密度は、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する第2の領域2412より高くなり得る。一実施態様では、磁石340の第1の壁面341と、スタイラス留め具240の内壁面241との間の距離は第1の距離であり、第2の壁面342と内壁面241との間の距離は第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より短い。内壁面241と第1の壁面341とは磁気吸着力F13を生成し、内壁面241と第2の壁面342とは磁気反発力F23を生成する。スタイラス300で磁気吸着力F13によって生成された力と、スタイラス300で磁気反発力F23によって生成された力とは同じ方向を有し、両方ともスタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力F03はF13+F23と等しく、磁気作用力F03は、スタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する領域の磁力線の密度が高いために磁気吸着力が強化され、第1の距離が第2の距離より短いことにより磁気吸着力がさらに強化され、最終的に、磁気吸着力が磁気反発力より明らかに大きくなることを保証する。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との接続安定性が大幅に改善され、これによりスタイラス300の固定安定性を改善する。
【0069】
別の実施態様において、
図10を参照すると、
図10は、さらに別の磁石340とスタイラス留め具との間の磁気作用力の構造を示す概略図である。磁石340は、X軸方向において収容スペース311の中央に固定され、この事例では磁石340は、X軸方向においてペンホルダの軸線に沿って対称に配置される。X軸周りの方向において、内壁面241は、第1の領域2411および第2の領域2412を含む。第1の領域2411の磁力線の密度は、第2の領域2412の磁力線の密度より高く、X軸に垂直な方向において、第1の壁面341は第1の領域2411の一部と対向し、第2の壁面342は第2の領域2412の一部と対向する。他の実施態様では、第1の壁面341は、第1の領域2411の一部と対向して配置され、第2の壁面342は、第2の領域2412全体と対向して配置される。他の実施態様では、第1の壁面341は、第1の領域2411全体に対向して配置され、第2の壁面342は、第2の領域2412の一部に対向して配置される。前述の実施態様では、内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する第1の領域2411の磁力線の密度は、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する第2の領域2412より高くなり得る。第1の壁面341が第1の領域2411全体と対向していることは、Z軸方向における、第1の壁面341の投影であって第1の領域2411への投影が、第1の領域2411と一致することを意味し、第1の壁面341が第1の領域2411一部と対向していることは、Z軸方向における、第1の壁面の投影であって第1の領域2411への投影が、第1の領域2411の一部をカバーするが、第1の領域2411全体はカバーしないことを意味する。第2の壁面342と第2の領域2412との相対関係については、第1の壁面341と第1の領域2411との相対関係を参照されたい。したがって、ここでは詳細を繰り返さない。
【0070】
スタイラス300がスタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペース311の軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具240の取付スペース244の軸線と一致する。したがって、X軸に垂直な方向における、第1の壁面341と内壁面241との間の第1の距離が、第2の壁面342と内壁面241との間の第2の距離と同じになる。内壁面241と第1の壁面341とは磁気吸着力F14を生成し、内壁面241と第2の壁面342とは磁気反発力F24を生成する。スタイラス300で磁気吸着力F14によって生成された力と、スタイラス300で磁気反発力F24によって生成された力とは同じ方向を有し、両方ともスタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力F04はF14+F24と等しく、磁気作用力F04は、スタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、第1の距離は第2の距離と等しく、内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する領域の磁力線の密度が、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する領域より高くなるために磁気吸着力が強化され、これにより磁気吸着力が磁気反発力より大きくなり、かつスタイラス300の固定信頼性を改善することを保証する。
【0071】
3Dシミュレーションソフトウェアを使用して、この実施形態の第1の実施形態における、スタイラス300とスタイラス留め具240との固定力をシミュレーションする。より詳細には、シミュレーションにはマクスウェル3D(maxwell 3D)シミュレーションソフトウェアが使用され、これによって磁石340とスタイラス留め具240との間の第1の磁力および剪断力を解析し、かつ従来技術における鉄製リングと磁石340との間の第1の磁力および剪断力を解析する。シミュレーション解析の結果は、表1に示されている。剪断力は、スタイラス300がスタイラス留め具240から脱落しそうなときに、スタイラス留め具240内でスタイラス300を安定させるために第1の磁力によって生成される力であり、剪断力の方向はX軸方向と平行である。
【0072】
【0073】
シミュレーション解析中は、鉄製リングと合致する磁石340と、スタイラス留め具240と合致する磁石340とは、体積などは同じ特性を有する。表1から、スタイラス300を固定するために磁石340が鉄製リングと協働するときは、磁石340と鉄製リングとの間の磁気作用力は1.43 mNであり、磁石340と鉄製リングとの間の剪断力は0.82 Nであり、スタイラス300を固定するために磁石340がスタイラス留め具240と協働するときは、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力は21.24 mNであり、磁石340とスタイラス留め具240との間の剪断力は2.5 Nであることが知られる。磁気作用力の最適化量は(21.23-1.43)/1.43≒1300%であり、剪断力の最適化量は(2.5-0.82)/0.82≒200%である。スタイラス300を固定するために、スタイラス留め具240が磁石340と協働するときは、磁気作用力の最適化量は1300%であり、剪断力の最適化量は200%であることが知られる。
【0074】
従来技術における環状の磁石340と比較して、半径方向の磁力線を有する環状のスタイラス留め具240の磁気作用力および剪断力は大幅に改善され、特に、剪断力がニュートンレベルで増加するため、剪断力がより顕著に改善されることによって、スタイラス300が脱落するのを効果的に防止することが知られる。本出願のこの実施形態では、磁石340はスタイラス留め具240と協働し、スタイラス留め具240の磁力線は半径方向に配分されるため、磁気作用力および剪断力が効果的に強化され、電子機器1000からスタイラス300が脱落するのを防止するようにスタイラス300の固定信頼性が改善され、スタイラス300が簡単に置いたり取ったりされ得る。
【0075】
本出願の第2の実施形態は、前述の実施形態とは異なり、第2の磁力が第1の磁力より大きく、第2の磁力は磁気吸着力である。第2の磁力が第1の磁力より大きく、第2の磁力が磁気吸着力のときは、第1の磁力は磁気反発力であり、磁気吸着力および磁気反発力は同じ方向を有する。磁気反発力のため、スタイラス300は吸着力の方向に近づくように動こうとし、これによりスタイラス300の固定信頼性をさらに改善する。磁気吸着力が磁気反発力より大きければ、過剰な磁気反発力によって磁石340とスタイラス留め具240とが互いに反発する状況が防止され得、スタイラス300の固定に支障をきたすのを回避する。
【0076】
第2の実施態様において、
図11を参照すると、
図11は、さらに別の磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。第2の磁力は第1の磁力より大きく、第2の磁力は磁気吸着力である。本体240Aの磁力線の方向は、内壁面241から外壁面242に向かい、本体240Aの磁力線は、X軸方向に均一に配分される。第1の極性はS極で第2の極性はN極であり、第1の壁面341はS極の極性を有し、第2の壁面342はN極の極性を有する。この場合、内壁面241と第1の壁面341とは磁気反発力F15を生成し、内壁面241と第2の壁面342とは磁気吸着力F25を生成する。スタイラス300で磁気反発力F15によって生成された力と、スタイラス300で磁気吸着力F25によって生成された力とは同じ方向を有し、両方ともスタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力F05はF15+F25と等しく、磁気作用力F05は、スタイラス留め具240に沿って半径方向外向きであるため、スタイラス留め具によるスタイラス300の固定力が強化され、これによって固定安定性をさらに改善する。
【0077】
第2の実施形態の別の実施態様において、
図12を参照すると、
図12は、他の磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力の方向を示す概略図である。本体240Aの磁力線の方向は、外壁面242から内壁面241に向かい、第1の極性はN極で第2の極性はS極であり、第1の壁面341はN極の極性を有し、第2の壁面342はS極の極性を有する。この場合、内壁面241と第1の壁面341とは磁気反発力F16を生成し、内壁面241と第2の壁面342とは磁気吸着力F26を生成する。スタイラス300で磁気反発力F16によって生成された力と、スタイラス300で磁気吸着力F26によって生成された力とは同じ方向を有し、両方ともスタイラス留め具240に沿って半径方向外向きである。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との間の磁気作用力F06はF16+F26と等しく、磁気作用力F06は、スタイラス留め具240に沿って半径方向外向きであるため、スタイラス留め具によるスタイラス300の固定力が強化され、これによってスタイラス300の固定安定性を改善する。
【0078】
第2の実施形態の一実施態様では、第2の磁力が第1の磁力より大きく、第2の磁力は磁気吸着力である。本体240Aの磁力線は、本体240Aの延在方向に均一に配分される。X軸に垂直な方向において、第1の壁面341と内壁面241との間の距離は第1の距離であり、第2の壁面342と内壁面241との間の距離は第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より長いため、磁気吸着力が強化される。したがって、磁気反発力F21は、磁気吸着力F11より小さい。したがって、スタイラス300がスタイラス留め具240から脱落しそうなときは剪断力も増大してスタイラス300が脱落するのを防止し、これによりスタイラス300をしっかりと固定する。
【0079】
第2の実施形態の別の実施態様では、第2の磁力が第1の磁力より大きく、第2の磁力は磁気吸着力である。具体的には、X軸周りの方向に、内壁面241は、第1の領域および第2の領域を含み、第1の領域の磁力線の密度は、第2の領域の磁力線の密度より低く、X軸に垂直な方向において、第1の壁面341は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面342は第2の領域の一部と対向する。他の実施態様では、第1の壁面341は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面342は第2の領域全体と対向する。他の実施態様では、第1の壁面341は第1の領域全体と対向し、第2の壁面342は第2の領域の一部と対向する。前述の実施態様では、内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する第1の領域の磁力線の密度は、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する第2の領域より低くなり得る。一実施態様では、磁石340の第1の壁面341と、スタイラス留め具240の内壁面241との間の距離は第1の距離であり、第2の壁面342と内壁面241との間の距離は第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より長い。したがって、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する領域の磁力線の密度が高くなるために磁気吸着力が強化され、第1の距離が第2の距離より長いことにより磁気吸着力がさらに強化され、最終的に、磁気吸着力が磁気反発力より明らかに大きくなることを保証する。したがって、磁石340とスタイラス留め具240との接続安定性が大幅に改善され、これによりスタイラス300の固定安定性を改善する。
【0080】
第2の実施形態のさらに別の実施態様では、磁石340は、X軸方向において収容スペース311の中央に固定され、この事例では磁石340は、X軸方向においてペンホルダの軸線に沿って対称に配置される。加えて、X軸周りの方向に、内壁面241は、第1の領域および第2の領域を含み、第1の領域の磁力線の密度は、第2の領域の磁力線の密度より低く、X軸に垂直な方向において、第1の壁面341は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面342は第2の領域の一部と対向する。他の実施態様では、第1の壁面341は第1の領域の一部と対向し、第2の壁面342は第2の領域全体と対向する。他の実施態様では、第1の壁面341は第1の領域全体と対向し、第2の壁面342は第2の領域の一部と対向する。前述の実施態様では、内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する第1の領域の磁力線の密度は、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する第2の領域より低くなり得る。スタイラス300がスタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられた後は、X軸方向におけるペンホルダの収容スペース311の軸線は、X軸方向におけるスタイラス留め具240の取付スペース244の軸線と一致する。したがって、X軸に垂直な方向における、第1の壁面341と内壁面241との間の第1の距離が、第2の壁面342と内壁面241との間の第2の距離と同じになる。したがって、第1の距離は第2の距離と等しく、内壁面241に属しかつ第1の壁面341と対向する領域の磁力線の密度が、内壁面241に属しかつ第2の壁面342と対向する領域より低くなるために磁気吸着力が強化され、これにより磁気吸着力が磁気反発力より大きくなり、かつスタイラス300の固定信頼性を改善することを保証する。
【0081】
さらに
図6および
図7を参照すると、一実施形態では、第1の壁面341、第2の壁面342、および内壁面241の幅は、X軸方向において同じである。組立誤差および加工誤差はここでは許容される。具体的には、X軸方向における磁石340とスタイラス留め具240との寸法の相違が、スタイラス300が挿入される位置に影響するために、磁石340とスタイラス留め具240との寸法の相違が大きいほど、スタイラス300が挿入されるたびに、スタイラス300の位置が変化する場合がある。したがって、第1の壁面341と、第2の壁面342と、内壁面241とが、X軸方向において同じ幅を有するように配置された場合、スタイラス300がX軸方向に取付スペース244内に取り付けられると、磁石340とスタイラス留め具240とはX軸方向に揃えられる。その後、スタイラス300が使用後にスタイラス留め具240に挿入されるたびに、スタイラス300の先端または保護キャップが支持装置200から突き出るのを防止するために、スタイラス300の位置が基本的に固定される。第1の壁面341、第2の壁面342、および内壁面241の寸法は、加工誤差および組立誤差の許容範囲内で同じである。
【0082】
具体的な実施態様において、磁石340の第1の壁面341の幅、および第2の壁面342の幅と、スタイラス留め具240の内壁面241の幅とは同じである。ここで、第1の壁面341の幅、第2の壁面342の幅、および内壁面241の幅は、X軸方向における寸法である。具体的には、スタイラス留め具240の内壁面241の幅はaであり、磁石340の第1の壁面341および第2の壁面342の両方の幅はbであって、一実施態様において、aはbと等しい。別の実施態様では、加工誤差および組立誤差が存在することによって、aが0.9a以上かつ1.1a以下であるという関係をaおよびbが満たすときは、磁石340の第1の壁面341の幅および第2の壁面342の幅と、スタイラス留め具240の内壁面241の幅とは、やはり同じであると考えられる。したがって、スタイラス300が取付スペース244に挿入された後は、幅の相違によって第1の壁面341と、第2の壁面342と、内壁面241とが毎回異なる配置位置を有することはなく、スタイラス留め具と磁石340とが基本的に幅方向に揃えられることが保証されるため、スタイラス300の固定位置は、基本的に挿入されるたびに一致する。これにより、スタイラス300が毎回異なる位置に挿入されるのを防止し、スタイラス300の先端も保護キャップも、スタイラス300が挿入されるたびに、支持装置200の輪郭を越えて突き出ないことを保証する。
【0083】
さらに
図6および
図7を参照すると、X軸方向において、スタイラス留め具の内壁面241の幅と外壁面242の幅とは同じである。加工誤差はここでは許容される。具体的な実施態様では、内壁面241の幅はaであり、外壁面242の幅はcであって、一実施態様において、aはcと等しい。別の実施態様では、aが0.9c以上かつ1.1c以下という関係が満たされる場合は、aとcも同じとみなされる。したがって、スタイラス留め具の加工が容易にされ得る。
【0084】
さらに
図6を参照すると、この実施形態では、ペンホルダの収容スペース311には、複数の磁石340が設けられている。したがって、それに対応してスタイラス留め具240の数は1つ以上であり、複数のスタイラス留め具240がX軸方向に均等に離間され、複数のスタイラス留め具240の取付スペース244は同軸に配置され、ここでいう「複数の」は2つ以上を意味する。スタイラス300が取り付けられるとき、スタイラス300は複数のスタイラス留め具240を順次通り抜ける。この場合は、複数の磁石340が複数のスタイラス留め具240と一対一対応になっており、磁石340とスタイラス留め具240との各組の間に磁気作用力が生成されるため、スタイラス300の固定信頼性が改善され得る。複数のスタイラス留め具240が均等に離間されているため、スタイラス300は均一に応力を受け、高い安定性を有する。他の実施形態では、スタイラス留め具240の数は1つであり、1つのスタイラス留め具240が収容溝231の中央に固定され、収容溝231の中央とは、収容溝231の両端の間の任意の位置を意味し、これによりコストを低減し、支持装置200の重さを低減し、かつ支持装置200を備えた電子機器1000を持ち運ぶユーザの負担を低減する。スタイラス留め具240の取り付けを容易にするために、1つのスタイラス留め具240が、収容溝231のいずれかの端部に固定されてもよい。
【0085】
この実施形態では、スタイラス留め具240の数は3つであり、スタイラス留め具240のうちの2つは、収容溝231のX軸方向において、接続部230の収容溝231の側壁で均等に離間され、スタイラス留め具240のX軸方向は、収容溝231のX軸方向と同じである。それに対応して、スタイラス300の磁石340の数は3つである。スタイラス300が、スタイラス留め具240の取付スペース244内に取り付けられると、3つのスタイラス留め具240が3つの磁石340と一対一対応になり、スタイラス留め具240の固定強度を改善することができる。3つのスタイラス留め具240のうちの2つが、X軸方向にそれぞれスタイラス300の両端を固定し、他のスタイラス留め具240は、X軸方向にスタイラス300の中央を固定するため、スタイラス300は均一に応力を受け、高い固定信頼性を有する。
【0086】
一実施形態では、スタイラス留め具240の数は4つであり、4つのスタイラス留め具240が、収容溝231のX軸方向において、接続部230の収容溝231の側壁で均等に離間され、スタイラス留め具240のX軸方向は、収容溝231と同じである。それに対応して、スタイラス300の磁石340の数は4つである。スタイラス300が取付スペース244内に取り付けられると、4つのスタイラス留め具240が4つの磁石340と一対一対応になることにより、スタイラス300をしっかりと固定する。4つのスタイラス留め具240のうちの2つが、X軸方向にそれぞれスタイラス300の両端を固定し、他の2つのスタイラス留め具240は、X軸方向にスタイラス300の中央を固定する。スタイラス300は長いので、中央にある2つのスタイラス留め具が、スタイラス300の中央の固定信頼性を改善し、これによりスタイラス300の堅固さをさらに改善する。
【0087】
前述の実施形態のいずれか1つによるスタイラス留め具は、一体に形成されてもよい。
図13は、一体に形成されたスタイラス留め具の構造の概略図である。一体に形成されたスタイラス留め具は磁力線の均一性が高く、一体に形成されたスタイラス留め具と、磁石340との間の第1の磁力および第2の磁力の安定性が高く、これによりスタイラス300の固定安定性を改善する。
【0088】
この実施形態において、
図14を参照すると、
図14は、2つの部分に等しく分割された、スタイラス留め具の構造の概略図である。スタイラス留め具240は環状で、個別に形成される。具体的には、スタイラス留め具240は加工のために2つの磁石に分割され、2つの部分とは第1の磁石2401、および第2の磁石2402である。第1の磁石2401および第2の磁石2402は両方とも半円形であり、第1の磁石2401の内側の反った表面と、第2の磁石2402の内側の反った表面とが、円形の取付スペース244の中を取り囲んでいる。他の実施形態では、第1の磁石2401および第2の磁石2402の長さ、幅、および厚さは等しく、第1の磁石2401および第2の磁石2402の中心角は、両方とも175°である。第1の磁石2401および第2の磁石2402が支持装置200内に取り付けられた後で、第1の磁石2401と第2の磁石2402との間には隙間があり、これはスタイラス留め具とスタイラスの磁石との間の吸着力を保証でき、コストを節約するために、第1の磁石2401および第2の磁石2402の体積を低減することもできる。いくつかの他の実施形態では、第1の磁石2401と第2の磁石2402とは2つの不等な部品であり、第1の磁石2401の中心角は90°で第2の磁石の中心角は270°である、あるいは第1の磁石の中心角は100°で第2の磁石の中心角は260°である。スタイラス留め具240が加工のため2つの部分に分割されると、磁化の困難さが低減され、かつ磁化のコストが低減される。他の実施形態では、スタイラス留め具は一体に形成されて環状になるか、あるいは個別に形成されて3つの部分、4つの部分、5つの部分などになる。スタイラス留め具は、加工のため2つの磁石に分割される。磁石の体積は環状のスタイラス留め具の体積より小さいため、輸送中にスタイラス留め具が簡単に損傷されることはなく、輸送コストが低減される。スタイラス留め具が2つの磁石に分割されると、磁化に必要な瞬時電流が、環状のスタイラス留め具の磁化に必要な瞬時電流より小さくなり、瞬時電流によって磁石に生成される磁界の衝撃力が弱められる。したがって、磁石を磁化するために特別なクランプを作る必要がなく、一般的なクランプが磁化に使用されてよいことにより、磁化コストが低減される。
【0089】
この実施形態では、スタイラス留め具240は、接着剤を使用して収容溝231内に固定される。具体的には、
図15を参照すると、
図15は、接続部の収容溝の壁部に配置された環状の溝の構造の概略図である。環状の溝232は収容溝231の壁部に配置され、環状の溝232はX軸周りに形成され、スタイラス留め具240は環状の溝232内に取り付けられる。具体的には、第1の磁石2401の外壁面242に接着剤を塗布し、かつ第2の磁石2402の外壁面242に接着剤を塗布した後で、第1の磁石2401および第2の磁石2402が環状の溝232内に取り付けられるため、スタイラス留め具240は、環状の溝232の制限効果と接着剤の固定効果とによって収容溝231内に固定される。X軸方向における環状の溝232の幅は、X軸方向におけるスタイラス留め具240の幅よりわずかに大きいため、第1の磁石2401および第2の磁石2402は、環状の溝232内にスムーズに取り付けられ得る。
【0090】
一実施形態において、
図16を参照すると、
図16は、4つの部分に等しく分割された、スタイラス留め具の構造の概略図である。スタイラス留め具240は4つの磁石に分割され、具体的には、第1の磁石2401b、第2の磁石2402b、第3の磁石2403b、および第4の磁石2404bを含む。等しい部品の場合は、第1の磁石2401bから第4の磁石2404bの中心角はすべて90°である。スタイラス留め具が4つの部分に分割されると、各部分の磁石の体積がさらに低減されるため、輸送中の損傷率がさらに低減され、これによりコストが低減される。磁化中は、磁化に必要な瞬時電流がさらに低減され、必要なクランプがさらに簡素化され、かつクランプの体積がそれに対応して低減され、これにより磁化コストがさらに低減される。
【0091】
別の実施形態において、
図17を参照すると、
図17は、6つの部分に等しく分割された、スタイラス留め具の構造の概略図である。スタイラス留め具240は6つの磁石に分割され、具体的には、第1の磁石2401d、第2の磁石2402d、第3の磁石2403d、第4の磁石2404d、第5の磁石2405d、および第6の磁石2406dを含む。等しい部品の場合は、第1の磁石2401dから第6の磁石2406dの中心角はすべて60°である。スタイラス留め具が6つの部分に分割されると、各部分の磁石の体積が小さくなるため、スタイラス留め具は容易に輸送され、輸送コストが低くなる。磁化中は、磁化に必要な瞬時電流が高くなり、クランプの構造は簡素でかつ体積が小さくなるため、磁化コストが低くなる。
【0092】
本出願の別の実施形態において、
図18を参照すると、
図18は、スタイラス300がスタイラス留め具内に取り付けられ、スタイラス留め具がランダムに配分されている構造の概略図である。ペンホルダの収容スペース311に複数の磁石340が設けられ、複数の磁石340は、収容スペース311のX軸方向にランダムに配置される。したがって、それに対応して、複数のスタイラス留め具240は、X軸方向にランダムに配置される。X軸方向に収容溝231の中央に配置された磁石340同士の間隔は、端部に配置された磁石340同士の間隔より小さい。スタイラス300が長いため、収容溝231の中央にある磁石340は密に配分され、その結果、スタイラス300の中央の固定強度が改善され得、スタイラス300全体がしっかりと固定され得る。例えば、磁石340の数は4つであり、それに対応して、スタイラス留め具240の数は4つである。4つのスタイラス留め具240は、第1のスタイラス留め具240aと、第2のスタイラス留め具240bと、第3のスタイラス留め具240cと、第4のスタイラス留め具240dであり、第1のスタイラス留め具240aと第2のスタイラス留め具240bとの間の距離はL1であり、第2のスタイラス留め具240bと第3のスタイラス留め具240cとの間の距離はL2であり、第3のスタイラス留め具240cと第4のスタイラス留め具240dとの間の距離はL3であり、L1はL3と等しく、L1はL2より大きく、第2のスタイラス留め具240bと第3のスタイラス留め具240cとは、収容溝231のX軸方向に、中央平面に沿って対称に配分される。スタイラス300がスタイラス留め具240内に取り付けられると、4つのスタイラス留め具240が4つの磁石340と一対一対応になる。第2のスタイラス留め具240bおよび第3のスタイラス留め具240cは、スタイラス300の中央を良好に固定でき、第1のスタイラス留め具240aおよび第4のスタイラス留め具240dは、スタイラス300の両端を良好に固定できることにより、スタイラス300の固定信頼性を改善する。他の実施形態では、第2のスタイラス留め具240bおよび第3のスタイラス留め具240cは両方とも、X軸方向において収容溝231の中央に配置され、X軸方向に並べられることにより、スタイラス300を良好に固定する。
【0093】
この実施形態において、
図19を参照すると、
図19は、スタイラス留め具240内に取り付けられたスタイラス300の断面図である。スタイラス留め具240は円環状の形状を有し、取付スペース244もまた円環状の形状を有し、取付スペース244に取り付けられたスタイラス300の断面もまた円形の形状を有する。スタイラス300は、取付スペース244に挿入されると内壁面241に装着され得、これにより固定安定性を改善する。他の実施形態では、スタイラス留め具240は、取付スペース244を有し、取付スペース244に挿入された後でスタイラスが脱落しないならば、正方形や楕円形や三角形など別の形状のスタイラス留め具240であってもよい。
【0094】
一実施形態において、
図20を参照すると、
図20は、スタイラス留め具240内に取り付けられた別の形状のスタイラス300の断面図である。この実施形態では、スタイラス留め具240は正方形環状の形状を有し、取付スペース244は正方形であり、取付スペース244に取り付けられたスタイラス300の断面もまた正方形である。スタイラス300は、取付スペース244に挿入されると内壁面241に装着され、これにより固定安定性を改善する。スタイラス留め具240の外壁面242の断面もまた正方形であり、内壁面241および外壁面242の形状は同じであり、加工が容易になり、それによりコストが低減される。正方形断面を有する外壁面242は4つの平面Pを有し、4つの平面Pのうちのいずれか1つが第1の平面として使用され、第2の平面は、それに対応して収容溝231の壁部に配置される。スタイラス留め具240が支持装置200に固定されると、第1の平面は第2の平面に装着されているため、スタイラス留め具240が収容溝231の壁部と面接触し、これによりスタイラス留め具240の固定信頼性を改善する。スタイラス留め具240の固定信頼性が改善され、それに対応して、スタイラス300の固定信頼性が保証される。
【0095】
一実施形態において、
図21を参照すると、
図21は、さらに別の形状であって、スタイラス留め具240内に取り付けられた、スタイラス300の断面図である。この実施形態では、スタイラス留め具240は楕円形環状の形状を有し、取付スペース244は楕円形であり、取付スペース244に取り付けられたスタイラス300の断面もまた楕円形である。スタイラス300は、取付スペース244に挿入されると内壁面241に装着される。したがって、スタイラス300と、スタイラス留め具240の内壁面241との間の接触面積が大きいことにより、取付スペース244内でペンホルダ310が回転するのを防止し、これによりスタイラス300の固定信頼性を改善し、スタイラス300が脱落するのを防止する。スタイラス留め具240の外壁面242の一部は円弧状であり、他の部分は平面Pであり、平面Pの部分は楕円形の長軸と平行である。したがって、スタイラス留め具240の体積が、楕円形の外壁面242を有するスタイラス留め具の体積より小さくなり得るため、スタイラス留め具240によって占有されるスペースが低減され得、スタイラス留め具240の平面Pの部分の外壁面242は、支持装置200と接触することができる。したがって、スタイラス留め具240は支持装置200と面接触し、これによりスタイラス留め具240の固定信頼性を改善する。
【0096】
この実施形態では、スタイラス留め具は半径方向に磁化される。磁化中は、スタイラス留め具はカスタマイズされた磁化クランプを使用して締め付けられ、その後、通電されているコイルを使用してスタイラス留め具に瞬時電流が印加され、瞬時電流によって生成された瞬時磁界を使用してスタイラス留め具が磁化される。一体に形成されたスタイラス留め具は、高い構造強度を有し、支持装置200に簡単に取り付けられ得るため、取り付けの困難さが低減され得、これにより製造を加速し製造効率を改善する。
【0097】
磁化方式は定電流磁化またはパルス磁化であって、これはこの実施形態に限定されない。
【0098】
磁化後に、スタイラス留め具の磁化均一性がテストされる。具体的には、磁化均一性テストのプロセスは、各テストポイントにおける表面磁性を検出するために、磁化後にスタイラス留め具の表面上の異なる位置で複数のテストポイントが選択され、テストポイントにおける表面磁性の誤差が比較される。テストポイント間の誤差が15ミリテスラ(mT)未満であれば、磁化均一性が良好であることを示す。というよりはむしろ、テストポイント間の誤差が15mT以上であれば、磁化均一性が不良であることを示しており、この場合は再磁化が必要とされ、その後に脱磁が必要とされる。
【0099】
図22は、スタイラス留め具の磁化均一性をテストするためのテストポイントのサンプリング構造の概略図である。具体的には、テスラメータが使用されて、スタイラス留め具240の内壁面241の中央に3つのテストポイントA1、A2、およびA3を取り、かつ内壁面241の縁部に3つのテストポイントB1、B2、およびB3を取る。次に、全テストポイントの平均値P1が計算され、P1=(A1+A2+A3+B1+B2+B3)/6であり、各テストポイントと平均値P1との間の誤差が比較される。全テストポイントの98%超と、平均値との間の誤差が15mT未満であれば、スタイラス留め具240の内壁面241の磁化均一性が良好なことを示す。
【0100】
テスラメータが使用されて、スタイラス留め具240の外壁面242の中央に3つのテストポイントC1、C2、およびC3を取り、かつ外壁面242の縁部に3つのテストポイントD1、D2、およびD3を取る。次に、全テストポイントの平均値P2が計算され、P2=(C1+C2+C3+D1+D2+D3)/6であり、各テストポイントと平均値P2との間の誤差が比較される。全テストポイントの98%超と、平均値との間の誤差が15mT未満であれば、スタイラス留め具240の外壁面242の磁化均一性が良好なことを示す。
【0101】
図23は、磁化クランプの構造の概略図である。具体的には、磁化した時点で瞬時電流によって生成された磁界により、スタイラス留め具は強い反発力にさらされ、反発力によってスタイラス留め具がとび上がる場合があるため、磁化クランプ400は、スタイラス留め具がとび上がるのを防止するために、スタイラス留め具を締め付ける必要がある。具体的には、磁化クランプ400は、作業台410と、第1のブラケット420と、第2のブラケット430と、スライドレール440と、第1のクリップ450と、第2のクリップ460と、係止ロッド470とを備える。作業台410は配置端面411を有し、第1のブラケット420の下端と、スライドレール440とが配置端面411に固定され、第2のブラケット430の下端はスライドレール440に接続され、第2のブラケット430は、第1のブラケット420に近づくように、または離れるように移動するために、スライドレール440に沿ってスライドし得る。第2のブラケット430の下端には位置決め孔が設けられ、スライドレール440に、位置決め孔に対応する差込孔441が設けられる。第2のブラケット430が所定の位置に移動した後で、第2のブラケット430を係止するために、差込孔441および位置決め孔に係止ロッド470が挿入される。第1のクリップ450は第1のブラケット420の上部に固定され、第2のクリップ460は第2のブラケット430の上部に固定される。第2のブラケット430が移動すると、第2のクリップ460が移動するように駆動されるため、第2のクリップ460は、第1のクリップ450に近づけられる、または離される。第1のクリップ450には、第2のクリップ460に面する第1のクランプ溝が設けられ、第2のクリップ460には、第1のクリップ450に面する第2のクランプ溝が設けられる。第2のクリップ460が第1のクリップ450に近づくと、スタイラス留め具を締め付けるために、第1のクランプ溝が第2のクランプ溝と協働する。スタイラス留め具が2つの磁石を含むときは、磁石のうちの1つがまず磁化されてもよく、次に他方の磁石が磁化されてもよい。
【0102】
スタイラス留め具が磁化されると、第2のブラケット430は、スライドレール440に沿って第1のブラケット420から離れる方向へ移動するため、第1のクランプ溝(図示せず)と第2のクランプ溝(図示せず)とが互いに離れる。次に、マニピュレータを使用するかまたは手動で、第1のクランプ溝と第2のクランプ溝との間にスタイラス留め具240が配置され、スタイラス留め具は第1のクランプ溝に可能な限り近づく、あるいは第1のクランプ溝の内壁に直接接触する。次に、第2のブラケット430は、スライドレール440に沿って第1のブラケット420に近づく方向へ移動するため、第1のクランプ溝と第2のクランプ溝とがスタイラス留め具を締め付けるまで、第1のクランプ溝と第2のクランプ溝とが互いに近づく。次に、第2のブラケット430を係止するために、差込孔441および位置決め孔に係止ロッド470が挿入され、これにより、第2のクリップ460の揺れによってスタイラス留め具240が脱落するのを防止する。
【0103】
図23をさらに参照すると、配置端面411に駆動部品480が配置され、駆動部品480の駆動端481が第2のブラケット430に固定され、駆動部品480が、第2のブラケット430をスライドレール440に沿って移動するように駆動することにより、自動化度が増加し、製造を加速し、製造効率を改善する。駆動部品480は、具体的にはシリンダまたはモータである。駆動部品480がシリンダのときは、シリンダの接続ロッドが駆動端481として第2のブラケット430に固定的に接続され、あるいは駆動部品480がモータのときは、モータの駆動シャフトが駆動端481として第2のブラケット430に固定的に接続される。
【0104】
前述の説明は、本出願のいくつかの実施形態および実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することは意図されていない。本出願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなるバリエーションまたは置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0105】
100 モバイル端末
101 表示面
1000 電子機器
200 支持装置
210 主本体
211 ハウジング
212 キーボード
220 支持フレーム
221 第2の取付面
222 第2の外観面
230 接続部
231 収容溝
232 環状の溝
240 スタイラス留め具
240A 環状の本体
241 内壁面
2411 第1の領域
2412 第2の領域
242 外壁面
243 周囲壁面
244 取付スペース
2111 第1の取付面
2112 第1の外観面
2311 ノッチ
300 スタイラス
310 ペンホルダ
311 収容スペース
320 スタイラス先端
330 保護キャップ
340 磁石
341 第1の壁面
342 第2の壁面
400 磁化クランプ
410 作業台
411 配置端面
420 第1のブラケット
430 第2のブラケット
440 スライドレール
441 差込孔
450 第1のクリップ
460 第2のクリップ
470 係止ロッド
480 駆動部品
481 駆動端
2401 第1の磁石
2402 第2の磁石
2401b 第1の磁石
2402b 第2の磁石
2403b 第3の磁石
2404b 第4の磁石
2401d 第1の磁石
2402d 第2の磁石
2403d 第3の磁石
2404d 第4の磁石
2405d 第5の磁石
2406d 第6の磁石
240a 第1のスタイラス留め具
240b 第2のスタイラス留め具
240c 第3のスタイラス留め具
240d 第4のスタイラス留め具