(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】アナリティクスに基づくトラフィック分類ルール
(51)【国際特許分類】
H04W 88/18 20090101AFI20240701BHJP
H04W 28/24 20090101ALI20240701BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240701BHJP
H04W 28/12 20090101ALI20240701BHJP
【FI】
H04W88/18
H04W28/24
H04W92/24
H04W28/12
(21)【出願番号】P 2023516255
(86)(22)【出願日】2020-11-03
(86)【国際出願番号】 EP2020080739
(87)【国際公開番号】W WO2022053168
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-05-09
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムニョス デ ラ トーレ アロンソ, ミゲル エンジェル
(72)【発明者】
【氏名】ヴィラサンテ マルコス, カーロタ
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/234481(WO,A1)
【文献】China Mobile,KI#14, Sol#46: Removing FFS on how to determine App ID for new PFD,3GPP TSG SA WG2 #140e S2-2005379,2020年08月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラフィック分類アナリティクスを提供するための、通信ネットワーク内のネットワークデータアナリティクスエンティティによって実行される方法であって、
トラフィックトレースを少なくとも1つのさらなるパラメータとともに受信すること(217, 218)と、ここで前記少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子
に加え、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、
前記トラフィックトレースを分類するために使用可能なパケットフロー記述子(PFD)を決定すること(219)と、
前記トラフィック分類アナリティクスを以前に要求または購読したアナリティクスコンシューマエンティティに、前記PFDを前記少なくとも1つのさらなるパラメータとともに送信すること(220)と、を有する、方法。
【請求項2】
前記トラフィックトレースをトラフィックトレースのセットに分類すること(219)をさらに有し、前記トラフィックトレースのセットが、前記少なくとも1つのさらなるパラメータを共有し、前記PFDを用いて分類される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トラフィックトレースが前記少なくとも1つのさらなるパラメータとともに、UE、ユーザプレーンエンティティ、またはポリシ制御エンティティから受信される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ポリシ制御エンティティ、ユーザプレーンエンティティ、またはUEに、トラフィックトレースの要求であって、前記トラフィックトレースを少なくとも1つのさらなるパラメータとともに報告するためのインジケーションを含んだ要求、を送信すること(211, 213)をさらに有し、前記少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記アナリティクスコンシューマ
エンティティが、ユーザデータリポジトリエンティティ、ポリシ制御エンティティ、または運用および管理システムである、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されたネットワークデータアナリティクスエンティティ。
【請求項7】
処理回路と、前記処理回路によって実行されると、前記ネットワークデータアナリティクスエンティティに請求項1から5のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を
有するプログラムと、を有する、請求項
6に記載のネットワークデータアナリティクスエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概してモバイルネットワークにおけるアナリティクスに関し、より具体的にはアナリティクスに基づくトラフィック分類ルールのプロビジョニングに関する。
【背景技術】
【0002】
NWDAF(ネットワークデータアナリティクス機能)は、5GC(第5世代コア)NF(ネットワーク機能)およびOAM(運用および管理)システムにアナリティクスを提供する。アナリティクス情報は、過去のイベントの統計情報または予測情報のいずれかである。5GCには様々なNWDAFインスタンスが存在し、アナリティクスのタイプごとに特化されうる。NDAFインスタンスの能力は、NRF(ネットワークリポジトリ機能)に格納されているNDAFプロファイルに記述されている。各NWDAFインスタンスは、NRFへの登録時に、NF(ネットワーク機能)プロファイルの他のNRF登録要素に加え、サポートするアナリティクス識別子(ID)のリストを提供しなければならない。いくつかの特定のタイプのアナリティクスをサポートするNWDAFインスタンスを見つける必要がある他のNFは、NRFに問い合わせ、また、その目的のための希望するアナリティクスのタイプを特定する1つ以上のアナリティクスIDを含めることができる。コンシューマ、例えば、5GC NFおよびOAMは、NWDAFが提供するデータアナリティクスの使用方法を決定する。
【0003】
5GCでは、SDF(サービスデータフロー)フィルタ、PFD(パケットフロー記述子)および/またはアプリケーションIDのセットを用いて、アプリケーションの検出が行われる。
アプリケーションは、パケットヘッダマッチング、例えばUPF(ユーザプレーン機能)で利用可能なパケットインスペクション機能を用いて、対応するSDFまたはPFDに基づいてユーザプレーンで検出される。UPFは例えば、ユーザ装置(UE)とデータネットワーク(DN)との間のデータセッションの確率時に、すなわち、5GCにおけるPDU(パケットデータユニット)セッション確立手順で、適切なSDFおよび/またはPFDをプロビジョニングされる。SDF/PFDはまた、並列手順、例えば5GCにおけるPFD管理手順においてもUPFにプロビジョニングされうる。これらのPFD管理手順は、通常、SMF(セッション管理機能)によって処理され、プッシュまたはプルの性質を持つことができる。プル手順では、あるアプリケーションのためのPFDが例えばSMFから要求され、プッシュ手順では、PFDが例えばSMFにプロアクティブな方法で提供される。
【0004】
問題点としては、SDFやPFDはあらかじめモバイルネットワークにプロビジョニングおよび保存しておく必要があるため、モバイルネットワークで利用可能なSDFやPFDのアプリケーションしか分類できないことである。これは、市場で利用可能なアプリケーションおよびサービスの一部(サブセット)を表す。加えて、日々多くの新規アプリケーションが市場でリリースされており、新規リリースの速度も急激に増している。これらの新規アプリケーションは、それらについてのSDFまたはPFDがモバイルネットワークにプロビジョニングされるまで、分類することができない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、モバイルネットワークのためのトラフィック分類ルールを自動化された方法で提供可能にすることである。
【0006】
本発明の第1の態様は、トラフィック分類アナリティクスを提供するための、通信ネットワーク内のネットワークデータアナリティクスエンティティによって実行される方法に関する。方法は、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを受信することと、ここで前記少なくとも1つのさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、前記トラフィックトレースを分類するために使用可能なパケットフロー記述子(PFD)を決定することと、前記PFDを前記少なくとも1つのさらなるパラメータとともに、以前に前記トラフィック分類アナリティクスを要求した、または前記トラフィック分類アナリティクスを申し込んだアナリティクスコンシューマエンティティに送信することと、を含む。方法の一実施形態では、前記方法が、前記トラフィックトレースをトラフィックトレースのセットに分類することをさらに含み、前記トラフィックトレースのセットは前記少なくとも1つのさらなるパラメータを共有するとともに、前記PFDを用いて分類される。方法の一実施形態では、前記トラフィックトレースが前記少なくとも1つのさらなるパラメータとともに、UE、ユーザプレーンエンティティ、またはポリシ制御エンティティから受信される。方法の一実施形態では、前記方法が、ポリシ制御エンティティ、ユーザプレーンエンティティ、またはUEに、トラフィックトレースの要求であって、前記トラフィックトレースを少なくとも1つのさらなるパラメータとともに報告するためのインジケーションを含んだ要求を送信することをさらに含み、前記少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含む。方法の一実施形態では、前記アナリティクスコンシューマがユーザデータリポジトリエンティティ、ポリシ制御エンティティ、または運用および管理システムである。
【0007】
本発明の第2の態様は、ユーザ装置(UE)においてトラフィックマーキングを構成するための、通信ネットワーク内のポリシ制御エンティティによって実行される方法に関する。前記方法は、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを報告するためのインジケーションを含む前記トラフィックトレースの要求を、ネットワークデータアナリティクスエンティティから受信することと、ここで前記少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを有し、前記マーキングされたトラフィックに基づいてトラフィックトレースを生成することを可能にするために、前記少なくとも1つのさらなるパラメータを用いて前記トラフィックのマーキングを構成するためのインジケーションを、UEに、または前記UEをサービングするアクセスおよびモビリティ管理エンティティに送信することと、を含む。方法の一実施形態では、前記トラフィックトレースの要求および前記トラフィックのマーキングを構成するための前記インジケーションが、ネットワークデータアナリティクスエンティティ識別子またはネットワークデータアナリティクスエンティティアドレスの1つをさらに含み、前記トラフィックトレースは前記少なくとも1つのさらなるパラメータとともに前記ネットワークデータアナリティクスエンティティに向けて送信される。方法の一実施形態では、方法がユーザプレーンエンティティに、またはユーザプレーンエンティティをサービングするセッション管理エンティティに、少なくとも1つのさらなるパラメータでマーキングされた前記トレースをネットワークデータアナリティクスエンティティに送信するためのインジケーションを送信することをさらに含み、前記少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含む。
【0008】
本発明の第3の態様はトレースをマーキングするために通信ネットワーク内のユーザ装置(UE)によって実行される方法であって、ポリシ制御エンティティまたはアクセスおよびモビリティ管理エンティティから、少なくとも1つのさらなるパラメータでトラフィックをマーキングするためのインジケーションを受信することと、ここで前記少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つのさらなるパラメータでマーキングされたトラフィックを送信することと、を有する方法に関する。方法の一実施形態では、前記トラフィックをマーキングするためのインジケーションが、ネットワークデータアナリティクスエンティティ識別子またはネットワークデータアナリティクスエンティティアドレスの1つをさらに含み、前記マーキングされたトラフィックは前記ネットワークデータアナリティクスエンティティに向けて送信される。
【0009】
本発明の第4の態様は、パケットフロー記述子(PFD)を取り扱うための、通信ネットワーク内のユーザデータリポジトリエンティティによって実行される方法に関する。方法は、ネットワークデータアナリティクスエンティティから、またはネットワークデータアナリティクスのコンシューマエンティティから、少なくとも1つの第1のさらなるパラメータとともにPFDを受信することと、ここで前記少なくとも1つの第1のさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ機器(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、前記PFDを前記少なくとも1つの第1のさらなるパラメータとともに保存することと、ネットワークエクスポージャエンティティ、セッション管理エンティティ、またはポリシ制御エンティティから、少なくとも1つの第2のさらなるパラメータを含んだPFD要求を受信することと、ここで前記少なくとも1つの第2のさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ機器(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、前記PFD要求の受信元である前記エンティティに、前記少なくとも1つの第2のさらなるパラメータに合致するPFDを送信することと、を含む。
【0010】
本発明の他の態様はモバイルネットワークノード、特に、ネットワークデータアナリティクスエンティティ、ポリシ制御エンティティ、ユーザ機器、およびユーザデータリポジトリエンティティに関し、各々は、本明細書で説明されるそれぞれの方法を実行するように構成される。本発明の他の態様は、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品に関する。
【0011】
これらの態様のいくつかの実施形態において、ネットワークデータアナリティクスエンティティはネットワークデータアナリティクス機能(NWDAF)である。これらの態様のいくつかの実施形態において、ポリシ制御エンティティは、ポリシ制御機能(PCF)である。これらの態様のいくつかの実施形態において、ユーザデータリポジトリエンティティはユーザデータリポジトリ(UDR)である。
【0012】
有利なことに、本明細書に開示される解決策は、アナリティクス技術を用いてPFDの自動プロビジョニングを可能にする。この解決策により、ネットワークオペレータはアプリケーショントラフィックが暗号化されているかどうかにかかわらず、(ネットワークオペレータにとって既知および未知である)任意のアプリケーションのトラフィックを検出し、分類することが可能になる。
【0013】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、ネットワークオペレータが、新規にリリースされたアプリケーションを、それらの対応するアプリケーションバージョンおよび、オペレーティングシステム、端末機器、および加入者情報に関する特定の情報も考慮して検出することを可能にする。
【0014】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、既存のメカニズムを用いてうることができないトラフィック分類洞察の生成を可能にする。これらの洞察は、本明細書に開示されるように、トラフィック分類目的のために用いることもできるし、任意の他の目的のために、例えば、記述的/処方的アナリティクスのために、第三者に提供されるべきデータとして用いることもできる。
【0015】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、ネットワークオペレータがオペレータのネットワーク上で使用される新規のアプリケーション、新規のアプリケーションバージョン、新規のオペレーティングシステム(OS)、および新規のOSバージョンを発見することを可能にする。
【0016】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、特定のアプリケーションのためのOSのディストリビューションを検索することを可能にする。これは特定のアプリケーションがデプロイされたOSの数を知るために便利である(例えば、特定のアプリケーションはAndroidとiOSの両方にデプロイされるが、Windows OSではデプロイされていない)。特定のアプリケーションで新規のOSIdが検出された場合。アナリティクスコンシューマは、新規のOSIdおよびアプリケーションについて、取得したラベル付きトレースを用いるML(機械学習)モデルトレーニングをトリガするよう要求しうる。これにより、トラフィック検出精度を向上させることができる。
【0017】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、異なるパラメータについて、特定のアプリケーションの利用に関する異なる挙動(例えば、地理的領域(例えば、あるアプリケーションは国に応じて異なるように使用されることができ、また、トレースに位置を含めることによって、MLアルゴリズムはこれらのパターンを検出することができる)およびOS(例えば、アプリケーションの挙動はAndroidとiOSとで異なってよく、また、トレースにOSIdを含めることによって、MLアルゴリズムはこれらのパターンを検出することができる))を検出することを可能にする。
【0018】
包含される実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な開示、添付の従属請求項、ならびに図面から明らかになるであろう。
【0019】
一般に、特許請求の範囲で使用されるすべての用語は、本明細書で明示的に別段の定義がない限り、技術分野における通常の意味に従って解釈されるべきである。「要素、装置、構成要素、手段、モジュール、ステップなど」へのすべての言及は、明示的に別段の定めがない限り、要素、装置、構成要素、手段、モジュール、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして非限定的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、明示的に記載されない限り、開示される通りの順序で実行されなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明は、本発明の特定の実施形態を例示するために使用される以下の説明および添付の図面を参照することによって最もよく理解されうる。
【0021】
【
図1】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係る、ネットワーク化されたシステムを示す図である。
【
図2】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係る手順を示すシグナリング図である。
【
図3】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係る、手順を示すシグナリング図である。
【
図4】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係るモバイルネットワークノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図5】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係るモバイルネットワークノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図6】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係るUEによって実行される方法を示すフローチャートである。。
【
図7】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に係るモバイルネットワークノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図8】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に従って構成されたモバイルネットワークノードのブロック図である。
【
図9】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に従って構成されたモバイルネットワークノードのブロック図である。
【
図10】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に従って構成されたモバイルネットワークノードのブロック図である。
【
図11】本明細書に記載された解決策の特定の実施形態に従って構成されたUEのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態または実施例を示す添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化または実施されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は本開示が完全かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。また、これらの実施形態は、相互に排他的ではないことにも留意されたい。一つの実施形態の構成要素は、別の実施形態において存在する/使用されることが暗黙のうちに想定されうる。開示される主題のこれらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、記載された実施形態の特定の詳細は、記載された主題の範囲から逸脱することなく、修正され、省略され、または拡張されてもよい。
【0023】
本明細書で説明する例示的な実施形態は、本開示では通信ネットワークとも呼ばれる電気通信ネットワークであって、第5世代(5G)アーキテクチャに準拠するおよび/または5Gアーキテクチャの態様を統合する電気通信ネットワークを含むが、これらに限定されない電気通信ネットワークの文脈で生じる。
図1は、本開示の例示的な実施形態に係る、例示的なネットワーク化されたシステム100である。
図1は、(無線)アクセスネットワーク(RAN)102および、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)106ならびにユーザプレーン機能(UPF)103と通信することのできるユーザ装置(UE)101を具体的に示す。また、AMF106は、セッション管理機能(SMF)107およびポリシ制御機能(PCF)111を含むコアネットワークサービスと通信することができる。コアネットワークサービスはまた、アプリケーションサーバ/アプリケーション機能(AS/AF)113と通信しうる。他のネットワーク化されたサービスはまた、ネットワークスライス選択機能(NSSF)108、認証サーバ機能(AUSF)105、ユーザデータ管理(UDM)112、ネットワークエクスポージャ機能(NEF)109、ネットワークリポジトリ機能(NRF)110、ユーザデータリポジトリ(UDR)114、ネットワークデータアナリティクス機能(NWDAF)115、およびデータネットワーク(DN)104を含む。本開示の実施形態のいくつかの例示的な実装形態では、AMF106、SMF107、UPF103、PCF111、AUSF105、NRF110、UDM112、NEF109、AF113、UDR114、NWDAF115、およびNSSF108はそれぞれ、NFであると見なされる。ネットワーク機能(NF)の1つまたは複数の追加のインスタンスが、ネットワークシステムに組み込まれうる。
【0024】
本明細書で説明される解決策は、自動化された方法でモバイルネットワークのためのトラフィック分類ルールを提供することを目的とする。
【0025】
そのような目的を達成するために、本開示は、ネットワークデータアナリティクスエンティティ、ポリシ制御エンティティ、ユーザ装置101、およびユーザデータリポジトリエンティティによって実行される方法を提供する。いくつかの実施形態において、ネットワークデータアナリティクスエンティティはNWDAF115である。いくつかの実施形態において、ネットワークデータアナリティクスエンティティはPCF111である。いくつかの実施形態において、ユーザデータリポジトリエンティティはUDR114である。
【0026】
本方法に関与する他のエンティティは、ユーザプレーンエンティティおよびセッション管理エンティティである。いくつかの実施形態において、ユーザプレーンエンティティはUPF103である。いくつかの実施形態において、セッション管理エンティティはSMF107である。
【0027】
方法はネットワークデータアナリティクスエンティティにおいて、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを受信することと、ここで少なくとも1つのさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、ネットワークデータアナリティクスエンティティにおいて、トラフィックトレースを分類するために使用されうるパケットフロー記述子(PFD)を決定することと、ネットワークデータアナリティクスエンティティから、トラフィック分類アナリティクスを以前に要求または購読したアナリティクスコンシューマエンティティに、少なくとも1つのさらなるパラメータとともに、PFDを送信することとを含む。方法はさらに、ネットワークデータアナリティクスエンティティでトラフィックトレースをトラフィックトレースのセットに分類することを用いてPDFを決定することをさらに含み、トラフィックトレースのセットは少なくとも1つのさらなるパラメータを共有するとともに、PFDを用いて分類される。方法のいくつかの実施形態において、トラフィックトレースは少なくとも1つのさらなるパラメータとともに、UE、ユーザプレーンエンティティ、またはポリシ制御エンティティから受信される。方法のいくつかの実施形態において、方法はネットワークデータアナリティクスエンティティからポリシ制御エンティティ、ユーザプレーンエンティティまたはUEに、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを報告するためのインジケーションを含むトラフィックトレースの要求を送信することをさらに含み、少なくとも1つのさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含む。
【0028】
方法はまた、ユーザデータリポジトリにおいて、ネットワークデータアナリティクスエンティティから、またはネットワークデータアナリティクスのコンシューマエンティティから、少なくとも1つの第1のさらなるパラメータとともにPFDを受信することと、ここで少なくとも1つの第1のさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ機器(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、PFDを少なくとも1つの第1のさらなるパラメータとともにユーザデータリポジトリエンティティに保存することと、ユーザデータリポジトリエンティティにおいて、ネットワークエクスポージャエンティティ、セッション管理エンティティ、またはポリシ制御エンティティから、少なくとも1つの第2のさらなるパラメータを含んだPFD要求を受信することと、ここで少なくとも1つの第2のさらなるパラメータはアプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ機器(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の少なくとも1つを含み、ユーザデータリポジトリエンティティから、PFD要求の受信元であるエンティティに、少なくとも1つの第2のさらなるパラメータに合致するPFDを送信することと、を含む。
【0029】
本開示において、トラフィックトレースは、モバイルネットワークを横断するユーザプレーントラフィックの一部分を意味する。これは、単一のパケット、または同じフローまたはアプリケーションに属するパケットのセットであってよい。各パケットにはタイムスタンプが関連付けられうる。トラフィックトレースはまた、すべてのプロトコルレイヤおよびヘッダ、またはそれらのサブセットのみを含みうる。すなわち、ネットワークを横断するトラフィックの完全なコピーであってもよいし、一部のプロトコルヘッダが除去されてもよい。
【0030】
本開示はまた、モバイルネットワークノード、特にネットワークデータアナリティクスエンティティ800、ポリシ制御エンティティ900、ユーザデータリポジトリエンティティ1000、およびUE1100を提供し、これらはそれぞれ、本明細書で説明するそれぞれの方法を実行するように構成される。本開示はまた、モバイルネットワークノードの処理回路上で実行されると、モバイルネットワークノードに開示された方法を実行させるコードを例えばコンピュータプログラムの形態で有する、対応するコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品を提供する。
【0031】
有利なことに、本明細書に開示される解決策は、アナリティクス技術を用いてPFDの自動プロビジョニングを可能にする。この解決策により、ネットワークオペレータはアプリケーショントラフィックが暗号化されているかどうかにかかわらず、(ネットワークオペレータにとって既知および未知である)任意のアプリケーションのトラフィックを検出し、分類することが可能になる。
【0032】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、ネットワークオペレータが、新規にリリースされたアプリケーションを、それらの対応するアプリケーションバージョンおよび、オペレーティングシステム、端末機器、および加入者情報に関する特定の情報も考慮して検出することを可能にする。
【0033】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、既存のメカニズムを用いてうることができないトラフィック分類洞察の生成を可能にする。これらの洞察は、本明細書に開示されるように、トラフィック分類目的のために用いることもできるし、任意の他の目的のために、例えば、記述的/処方的アナリティクスのために、第三者に提供されるべきデータとして用いることもできる。
【0034】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、ネットワークオペレータがオペレータのネットワーク上で使用される新規のアプリケーション、新規のアプリケーションバージョン、新規のオペレーティングシステム(OS)、および新規のOSバージョンを発見することを可能にする。
【0035】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、特定のアプリケーションのためのOSのディストリビューションを検索することを可能にする。これは特定のアプリケーションがデプロイされたOSの数を知るために便利である(例えば、特定のアプリケーションはAndroidとiOSの両方にデプロイされるが、Windows OSではデプロイされていない)。
特定のアプリケーションで新規のOSIdが検出された場合。アナリティクスコンシューマは、新規のOSIdおよびアプリケーションについて、取得したラベル付きトレースを用いるMLモデルトレーニングをトリガするよう要求しうる。これにより、トラフィック検出精度を向上させることができる。
【0036】
さらに有利なことに、本明細書に開示される解決策は、異なるパラメータについて、特定のアプリケーションの利用に関する異なる挙動(例えば、地理的領域(例えば、あるアプリケーションは国に応じて異なるように使用されることができ、また、トレースに位置を含めることによって、MLアルゴリズムはこれらのパターンを検出することができる)およびOS(例えば、アプリケーションの挙動はAndroidとiOSとで異なってよく、また、トレースにOSIdを含めることによって、MLアルゴリズムはこれらのパターンを検出することができる))を検出することを可能にする。
【0037】
3GPPネットワークの文脈において、本明細書に開示される解決策は、異なるユースケースに対処することを可能にする。
【0038】
第1の例示的なユースケースは、トラフィック分類である。この例のユースケースでは、コンシューマがトラフィックを分類するようにNWDAFに要求する。これにより、UPFがトラフィックを分類するか、NWDAF自体がトラフィックを分類することができる。最後のケースは、UPFがトラフィックをNWDAF(収集したトレースから分類ルールを導き出したトラフィック分類のモデルを有する)に転送する分析/報告ユースケースなど、オフラインでの分類を可能にする。
【0039】
第2の例示的なユースケースは、新規にリリースされたアプリケーションバージョンの検出である。この例のユースケースでは、コンシューマがアプリケーション識別子(appId)と既知のアプリケーションバージョン(appVersions)のリストを入力パラメータとして用いて、新規にリリースされたアプリケーションバージョンを検出するために、アナリティクスを要求する。その後、NWDAFはデータ収集を開始し、特にターゲットappIdsと対応するappVersionsを含むラベル付きトラフィックトレースを収集する。NWDAFは取得したラベル付きトレースを用いてアナリティクスプロセスをトリガする。特に、リストにないappVersionがある場合、ターゲットappIdごとに検出する。最後に、NWDAFはアナリティクス結果をコンシューマに提供する(ターゲットappIdごとのappVersionsのリストであり、appVersionごとのトラフィックの相対パーセンテージを含む)。特定のアプリケーションについて新規のappVersionが存在する(かつ、MLモデルが新規のappVersionを含まない古いappVersionで学習されている)場合。コンシューマは取得されたラベル付きトレースを用いたMLモデル学習をNWDAFに要求することができ、その結果、MLモデルが改善される。通常は新しいアプリケーションバージョンがデプロイされると検出精度が低下するため、これにより、特にプロトコルの変更がある場合(例えばTLSからQUICなど)にトラフィック検出を向上させることができる。
【0040】
第3の例示的なユースケースは、オペレータのネットワーク内に実質的に存在する未知のアプリケーションの検出である。この例示的な使用事例ではコンシューマが、オペレータのネットワークに実質的に存在する未知のアプリケーション(ここで、未知とはネットワークオペレータによって現在識別/検出されていないアプリケーションを意味する)の順序付けられたリストについてのアナリティクスをNDAFに要求する。入力パラメータは、既知のappIdのリストおよび未知のappIdの目標パーセンテージである。NWDAFはデータ収集を開始し、特に全てのアプリケーションについてのラベル付きトラフィックトレースを収集する。NWDAFは取得したラベル付きトレースを用いてアナリティクスプロセスをトリガする。具体的には各appIdのトラフィック量(バイト単位)を計算し、既知のappIdのリストにないappIdの順序付きリストを取得する。NDAFは例えば、相対パーセンテージを含む、オペレターのネットワークにおいて実質的に存在する未知のアプリケーションの順序付けられたリストの形態で、アナリティクス結果をコンシューマに提供する。これにより、ネットワークオペレータは新規および/または更新されたパッケージを予期し、加入者に提供することができる(ビジネスインテリジェンス)。これに基づいて、コンシューマは、選択された未知のアプリケーションについて、取得されたラベル付きトレースを用いるMLモデル学習をトリガすることができる。これは、それらのアプリケーション(例えば、オペレータのネットワークにおいて人気を集めている新規のアプリケーション)を検出することを可能にする。
【0041】
第4の例示的なユースケースは、ラベル付けされたトラフィックトレース処理である。この例示的なユースケースでは、提案する解決策がラベル付けされた(および好ましくは匿名化された)トラフィックトレースを検索し、サードパーティに送信することを可能にする。これにより、ネットワークオペレータは、ラベル付けされた(および好ましくは匿名化された)トラフィックトレースを第三者に販売することによって、新たな収入源を生成することができる。提案する解決策は、特定のアプリケーションについてのOSのディストリビューションを検索することを可能にする。コンシューマは、古いAppVersionのサポートを削除するよう要求しうる。これにより、例えば、古いAppVersionを提供していたサーバIPアドレスが削除されることになる。
【0042】
以下、解決策の実施形態の例を示す図面について詳細に説明する。
【0043】
図2は、アナリティクスに基づいてパケットフロー記述子をプロビジョニングするための手順を示すシグナリング図である。この手順は、ネットワークデータアナリティクスエンティティ、ネットワークデータアナリティクスのコンシューマ、ネットワークエクスポージャエンティティ、セッション管理エンティティ、ユーザプレーンエンティティ、UE101、およびポリシ制御エンティティによって実行される。この図ではネットワークデータアナリティクスエンティティがNWDAF115であり、ポリシ制御エンティティはPCF111であり、ユーザプレーンエンティティはUPF103である。ネットワークデータアナリティクスのコンシューマは、UDR114、運用および管理システム(OAM)、またはモバイルネットワーク内のトラフィック分類を目的としてPFDの読み出しおよび保存を担当する任意のコンシューマであってよい。
【0044】
ステップ210でNWDAFは、アナリティクスコンシューマ201からトラフィック分類アナリティクスの購読要求を受信する。NDAFは、購読要求を、UDR114、運用および管理システム(OAM)、またはモバイルネットワーク内のトラフィック分類を目的としてPFDの読み出しおよび保存を担当する任意のコンシューマから受信しうる。
【0045】
ステップ211でNWDAFは、トラフィックトレース収集要求をPCFにトリガする。いくつかの実施形態においてNWDAFは、アプリケーションのPFDルールを取得するためにNpcf_EventExposureサービスにイベントを定義することによってトラフィックトレース収集要求をPCFにトリガする。この要求は、NWDAFによって複数のPCF(またはすべてのPCF)に対して並行してトリガすることができる。
【0046】
ステップ212でPCFは、例えばサンプリング値に基づいて、あるUEまたは複数のUEを選択し、トラフィックマーキングの規則を含むUEポリシを送信し、UEポリシをUEまたはUEのセットに転送する。PCFは、このステップを、Namf_AMPolicyControl RequestにおいてAMFを介して実行することができる。メッセージは以下のものを含む。
●ルールの優先順位:UEにおいてルールが実施される順序を決定する。
●トラフィック記述子:ルールが適用されるトラフィックを決定し、通常は、UEのPDUセッションを通過するすべてのトラフィックを意味するマッチオールルールを決定する。
●マーキング記述子:マーキング動作を決定する。以下のものを含みうる。
○(オプション)トークン識別子(tokenId):以下の基準に該当するトラフィックを特定のtokenIdで(例えばIP OptionsヘッダまたはDSCPで)マーキングするようにUEに知らせる。このオプションのtokenIdは、以下にさらに説明するパラメータのいずれかについて、トラフィックに含める特定の値を示す。tokenIdが含まれていない場合、トラフィックは以下に説明するパラメータのいずれか1つによってマーキングされる。tokenIdは特定のマーキング値を設定する柔軟性を可能にし、異なるアプリケーションが同じマーキングパラメータを使用しうる場合の潜在的な競合を解決することを可能にする。
○アプリケーション識別子(appId):以下の3通りの構成をとりうる
●appId=appIdのリスト(リスト内のappIdに一致するトラフィックを、tokenIdおよび/または一致したappIdの両方でマーキングするようUEに知らせる)。
(例えば、appIdのリストを提供し、リストにないアプリケーションのトラフィックをマーキングするようにUEに要求するために)否定演算子のサポートを含めることも可能である。
●appId=any(トラフィックをtokenIdおよび/または一致したappIdでマーキングするようUEに知らせる)。
●appIdが存在しない場合はappIdに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○アプリケーションバージョン(appVersion):以下の3通りの構成をとりうる
●appVersion=appVersionsのリスト(UEにインストールされているappVersionがリスト内のバージョンのいずれかと対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●appVersion=any (トラフィックをtokenIdおよび/または一致したappVersionでマーキングすることをUEに知らせる)。
●appVersionが存在しない場合はappVersionに基づくマーキングを行わないUEに知らせる。
○OS (OSId):以下の3通りの構成をとりうる
●OSId=OSIdのリスト(UEにインストールされているOSIdがリスト内のOSのいずれか、例えばAndroidに対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●OSId=any (トラフィックをtokenIdおよび/またはUEにインストールされているOSIdでマーキングすることをUEに知らせる)。
●OSIdが存在しない場合はOSIdに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○OSバージョン(OSVersion):以下の3通りの構成をとりうる
●OSVersion=OSVersionのリスト(UEにインストールされているOSバージョンがリスト内のOSバージョンのいずれか、例えばAndroid 10に対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●OSVersion=any (トラフィックを、UEにインストールされているOSVersionおよび/またはtokenIdでマーキングすることをUEに知らせる)。
●OSVersionが存在しない場合はOSVersionに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○UEベンダ(UEVendor):以下の3通りの構成をとりうる
●UEVendor=UEVendorのリスト(UEVendorがリスト内のUEVendorのいずれか、例えばSamsungに対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●UEVendor=any(トラフィックをtokenIdおよび/またはUEVendorでマーキングすることをUEに知らせる)。
●UEVendorが存在しない場合はUEVendorに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○UEモデル(UEModel):以下の3通りの構成をとりうる
●UEModel=UEModelのリスト(UEModelがリスト内のUEModelのいずれか、例えばGalaxy S10に対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●UEModel=any (トラフィックをtokenIdおよび/またはUEModelでマーキングすることをUEに知らせる)。
●UEModelが存在しない場合はUEModelに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○UEID:以下の3通りの構成をとりうる
●UEID=UEIDのリストまたはUEグループ(UEIDがリスト内のUEIDまたはUEグループのいずれかに対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●UEID=any(トラフィックをtokenIdおよび/またはUEIDでマーキングすることをUEに知らせる)。
●UEIDが存在しない場合はUEIDに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○PEI (恒久装置識別子)/IMEI (国際移動体装置識別番号):以下の3通りの構成をとりうる
●PEI=PEIのリスト(PEIがリスト内のPEIのいずれかに対応する場合にのみマーキングが適用される)。
●PEI=any(トラフィックをtokenIdおよび/またはPEIでマーキングすることをUEに知らせる)。
●PEIが存在しない場合はPEIに基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
○位置 (location):以下の3通りの構成をとりうる
●location (UEの位置が要求された位置と一致する場合にのみマーキングが適用される)。
●location=any(トラフィックをtokenIdおよび/またはUEの位置でマーキングすることをUEに知らせる)。
●locationが存在しない場合はUEの位置に基づくマーキングを行わないことをUEに知らせる。
【0047】
このメッセージは、UEをサービングするAMFを介して送信されうる。この場合、AMFは、上述したUEポリシをN1 AMPolicyControl RequestメッセージでUE101に透過的に転送する。
【0048】
上述の情報をUE101が受信すると、UEはUEポリシを保存し、N1 AMPolicyControl ResponseメッセージでAMF/PCFに応答する。
【0049】
代替的にステップ213でNWDAFは、ステップ211および212と同じパラメータを含むトラフィックトレース収集をUE101に直接トリガすることもできる。
【0050】
ステップ214でPCFは、NWDAFに向かうトラフィックのステアリング情報を含むPCCルールをSMFにトリガする。PCCルールは、トラフィックフィルタ情報と、トラフィックまたはトラフィックのコピーをNWDAFに向けてルーティングすることを示すステアリング情報とを含む。トラフィックフィルタ情報は、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置のうちのいずれか1つを含みうる。
【0051】
ステップ215でSMFは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置のうちのいずれか1つを含む、トラフィックフィルタまたはパケット検出ルール(PDR)と、転送またはコピー動作と、NWDAFに向かう対応するルーティングと示す転送アクションルール(FAR)とを含む、対応するトラフィックステアリングルールをUPFに送信する。
【0052】
オプションで、NWDAFは、UPFによってエクスポージャされるNupf_EventExposureサービスを要求し、ステップ214に含まれるものをパラメータとして含む購読要求をUPFに送信することによって、直接トラフィックトレース収集をUPFにトリガしてもよい。
【0053】
ステップ216でUEがマーキング記述子に指定されたアプリケーションからのトラフィックを検出すると、それに応じてUEは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置のいずれか1つでありうる対応するパラメータを用いてトラフィックをマーキングする。
【0054】
ステップ217でUPFはマーキングされたトラフィックを検出し、検出したトラフィックをステップ216と同じパラメータを含めてNWDAFに転送する。
【0055】
ステップ218は、ステップ213のトラフィックトレース収集要求に応答して、ステップ216と同じパラメータを含んだ、マーキングされたトラフィックトレースをUEがNWDAFに直接送信するオプションを示している。
【0056】
ステップ219でNWDAFは収集されたトラフィックトレースを解析し、アナリティクス結果を生成する。そのために、NWDAFは、マーキング情報(すなわち、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置)を共有し、同じパケットフロー記述子(PFD)を用いて分類可能なトラフィックトレースをまとめて分類する。そのために、NWDAFは、クラスタリング、決定木、サポートベクターマシンなどのMLアルゴリズムを用いることができる。分類の結果、すなわちアナリティクス結果は、マーキング情報およびPFDを含むクラスタである。このステップにおいて、NWDAFは、トラフィックトレースをトラフィックトレースのセットに分類することによってPFDを決定し、トラフィックトレースのセットは、少なくとも1つのさらなるパラメータを共有するとともに、PFDを用いて分類される。アナリティクス結果の生成は、必ずしもトラフィックトレースの受信に応答して行われるとは限らない。トラフィックトレースは、アナリティクス結果(すなわち、PFD)を生成することなく受信したり解析したりすることができる。
【0057】
ステップ220でNWDAFは、マーキング情報(すなわち、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置)のパラメータとともにPFDをアナリティクスコンシューマ201に送信する。アナリティクスコンシューマ201はUDRであってよく、情報は例えば、DataSet(例えば、ApplicationData)のインジケーションを含んだNudr_DataManagement_Store要求メッセージをトリガすることによって、Application Dataとして送信されてよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、NWDAFはPFDをNEFに送信するので、NEFはアプリケーションIDについてのPFDデータをApplication Dataとして、他のパラメータ(すなわち、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置)とともにUDRに保存する。
【0059】
ステップ221でPFDは、関連付けられたパラメータ(すなわち、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置)とともにモバイルネットワークに保存される。それらは、UDRに(例えばApplication Dataとして)保存されうる。
【0060】
図3は、PFDをプロビジョニングするための手順を示すシグナリング図である。この手順は、ネットワークエクスポージャエンティティ、セッション管理エンティティ、ユーザプレーンエンティティ、ユーザデータリポジトリエンティティ、およびポリシ制御エンティティによって実行される。この図では、ポリシ制御エンティティはPCF111であり、ユーザデータリポジトリエンティティはUDR114であり、ネットワークエクスポージャエンティティはNEF109であり、セッション管理エンティティはSMF107であり、ユーザプレーンエンティティはUPF103である。この手順の実行に先立って、
図2に示される手順が実行されており、かつPFDが対応するパラメータ(すなわち、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置)とともにUDRに保存されているものとする。
【0061】
ステップ310でSMFは、UE-IDに対するPDUセッション確立要求を受信する。
【0062】
ステップ311でSMFは、User-IDを含むSMポリシアソシエーションをPCFに要求する。
【0063】
ステップ312でPCFは、PCCルール、具体的にはApp-IDについてのPCCルールで応答する。PCFは、後に以下のステップで用いられるPCCルールに関連付けられたさらなるパラメータ(すなわち、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置)を含みうる。
【0064】
ステップ313でSMFは、少なくとも1つのさらなるパラメータを含むNEF内のPFD管理サービスを呼び出す。少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の1つでありうる。
【0065】
ステップ314でNEFは、少なくとも1つのさらなるパラメータ(App-IDを含む)について、PFD情報をUDRに要求する。
【0066】
ステップ315でUDRは、アプリケーションIDおよび少なくとも1つのさらなるパラメータと一致するPFDセットを探し、一致するPFDをNEFに送信する。
【0067】
ステップ316でNEFは、一致するPFDでSMFに応答する。
【0068】
ステップ317でSMFは、アプリケーションIDに対するPFDを含む、UPFに向けたN4 PFD管理要求をトリガする。
【0069】
ステップ318でUPFは、N4 PFD管理要求に対して確認応答を行う。
【0070】
ステップ319でSMFは、App-IDに対するPDR(パケット検出ルール)を含んだUPFを用いて、ユーザに対するN4セッションを確立する。
【0071】
ステップ320でUPFは、N4セッション確立に対して確認応答を行う。
【0072】
ステップ321でUPFは、トラフィックを対応するApp-IDに分類するために、アプリケーションIDに対して受信されたPFDを使用する。
【0073】
図4は、パケットフロー記述子をプロビジョニングするためにネットワークデータアナリティクスエンティティによって実行される方法を示すフローチャートである。いくつかの実施形態において、ネットワークデータアナリティクスエンティティはNWDAF115である。
【0074】
ステップ401でネットワークデータアナリティクスエンティティは、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを報告するためのインジケーションを含む、トラフィックトレースの要求を送信する。少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の1つでありうる。
【0075】
ステップ402でネットワークデータアナリティクスエンティティは、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを受信する。
【0076】
ステップ403でネットワークデータアナリティクスエンティティは、トラフィックトレースを、同じパケットフロー記述子(PFD)を用いて分類することができ、同じ少なくとも1つのさらなるパラメータを共有する他のトラフィックトレースとともに分類する。
【0077】
ステップ404でネットワークデータアナリティクスエンティティは、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにPFDを送信する。
【0078】
図5は、ユーザ装置にパケットフロー記述子報告を構成するためにポリシ制御エンティティによって実行される方法を示すフローチャートである。いくつかの実施形態において、ネットワークデータアナリティクスエンティティはPCF111である。
【0079】
ステップ501でポリシ制御エンティティは、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにトラフィックトレースを報告するためのインジケーションを含むトラフィックトレースの要求を、ネットワークデータアナリティクスエンティティから受信する。少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の1つでありうる。
【0080】
ステップ502でポリシ制御エンティティは、少なくとも1つのさらなるパラメータを用いたトラフィックのマーキングを構成するためのインジケーションを、UEに、またはUEをサービングするアクセスおよびモビリティ管理エンティティに送信する。
【0081】
図6は、マーキングされたトラフィックをそうしんするためにUEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0082】
ステップ601でUEは、ポリシ制御エンティティまたはアクセスおよびモビリティ管理エンティティから、少なくとも1つのさらなるパラメータを用いてトラフィックトレースをマーキングするインジケーションを受信する。少なくとも1つのさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の1つでありうる。
【0083】
ステップ602でUEは、少なくとも1つのさらなるパラメータでマーキングされたトラフィックを送信する。
【0084】
図7は、パケットフロー記述子を取り扱うためにユーザデータリポジトリエンティティによって実行される方法を示すフローチャートである。いくつかの実施形態において、ユーザデータリポジトリエンティティはUDR114である。
【0085】
ステップ701でユーザデータリポジトリエンティティは、ネットワークデータアナリティクスエンティティから、少なくとも1つの第1のさらなるパラメータとともにPFDを受信する。少なくとも1つの第1のさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の1つでありうる。
【0086】
ステップ702でユーザデータリポジトリエンティティは、少なくとも1つのさらなるパラメータとともにPFDを保存する。
【0087】
ステップ703でユーザデータリポジトリエンティティは、アプリケーション識別子と少なくとも1つの第2のさらなるパラメータとを含むPFD要求を受信する。少なくとも1つの第2のさらなるパラメータは、アプリケーション識別子、アプリケーションバージョン、オペレーティングシステム識別子、オペレーティングシステムバージョン、ユーザ装置(UE)ベンダ、UEモデル、UE識別子、加入者識別子、および位置の1つでありうる。
【0088】
ステップ704でユーザデータリポジトリエンティティは、少なくとも1つの第2のさらなるパラメータに一致するPFDを送信する。
【0089】
図8は、モバイル通信ネットワークのモバイルネットワークノード800の要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、モバイルネットワークノード800はネットワークデータアナリティクスエンティティである。いくつかの実施形態において、モバイルネットワークノード800はNWDAF115である。図示のように、モバイルネットワークノードは、コアネットワークおよび/またはネットワークの他のノードとの通信を提供するように構成されたネットワークインタフェース回路801(ネットワークインタフェースとも呼ばれる)を含みうる。モバイルネットワークノードはまた、ネットワークインタフェース回路に接続された処理回路802(プロセッサとも呼ばれる)と、処理回路に接続されたメモリ回路803(メモリとも呼ばれる)とを含みうる。メモリ回路803は、処理回路802によって実行されると、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路802は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを含むように定義されうる。本明細書で説明するように、モバイルネットワークノードの動作は、処理回路802および/またはネットワークインタフェース回路801によって実行されうる。例えば、処理回路802は、ネットワークインタフェース回路801を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードに通信を送信し、および/またはネットワークインタフェース回路を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードから通信を受信するように、ネットワークインタフェース回路801を制御しうる。さらに、モジュールをメモリ803に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路802によって実行されるとき、処理回路802がそれぞれの動作(例えば、コアネットワークノードに関する例示的な実施形態に関して以下で説明する動作)を実行するように、命令を提供することができる。
【0090】
図9は、モバイル通信ネットワークのモバイルネットワークノード900の要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、モバイルネットワークノード900はポリシ制御エンティティである。いくつかの実施形態において、モバイルネットワークノード900はPCF111である。図示のように、モバイルネットワークノードは、コアネットワークおよび/またはネットワークの他のノードとの通信を提供するように構成されたネットワークインタフェース回路901(ネットワークインタフェースとも呼ばれる)を含みうる。モバイルネットワークノードはまた、ネットワークインターフェース回路に接続された処理回路902(プロセッサとも呼ばれる)と、処理回路に接続されたメモリ回路903(メモリとも呼ばれる)とを含みうる。メモリ回路903は、処理回路902によって実行されると、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路902は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを含むように定義されうる。本明細書で説明するように、モバイルネットワークノードの動作は、処理回路902および/またはネットワークインタフェース回路901によって実行されうる。例えば、処理回路902は、ネットワークインタフェース回路901を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードに通信を送信し、および/またはネットワークインタフェース回路を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードから通信を受信するように、ネットワークインタフェース回路901を制御しうる。さらに、モジュールをメモリ903に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路902によって実行されるとき、処理回路902がそれぞれの動作(例えば、コアネットワークノードに関する例示的な実施形態に関して以下で説明する動作)を実行するように、命令を提供することができる。
【0091】
図10は、モバイル通信ネットワークのモバイルネットワークノード1000の要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、モバイルネットワークノード1000はユーザデータリポジトリエンティティである。いくつかの実施形態において、モバイルネットワークノード1000はUDR114である。図示のように、モバイルネットワークノードは、コアネットワークおよび/またはネットワークの他のノードとの通信を提供するように構成されたネットワークインタフェース回路1001(ネットワークインタフェースとも呼ばれる)を含みうる。モバイルネットワークノードはまた、ネットワークインターフェース回路に接続された処理回路1002(プロセッサとも呼ばれる)と、処理回路に接続されたメモリ回路1003(メモリとも呼ばれる)とを含みうる。メモリ回路1003は、処理回路1002によって実行されると、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路1002は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを含むように定義されうる。本明細書で説明するように、モバイルネットワークノードの動作は、処理回路1002および/またはネットワークインタフェース回路1001によって実行されうる。例えば、処理回路1002は、ネットワークインタフェース回路1001を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードに通信を送信し、および/またはネットワークインタフェース回路を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードから通信を受信するように、ネットワークインタフェース回路1001を制御しうる。さらに、モジュールをメモリ1003に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路1002によって実行されるとき、処理回路1002がそれぞれの動作(例えば、コアネットワークノードに関する例示的な実施形態に関して以下で説明する動作)を実行するように、命令を提供することができる。
【0092】
図11は、本開示の実施形態に係るワイヤレス通信を提供するように構成されたユーザ装置(UE)1100(通信デバイス、モバイル端末、モバイル通信端末、無線機器、無線通信機器、無線端末、モバイル機器、無線通信端末、ユーザ装置ノード/端末/機器などとも呼ばれる)の要素を示すブロック図である。図示のように、通信機器UEは、アンテナ1107と、無線アクセスネットワークの1以上の基地局(RANノードとも呼ばれる)とのアップリンクおよびダウンリンク無線通信を提供するように構成された送信器および受信器を含む送受信器回路1101(送受信器とも呼ばれる)とを含みうる。UEはまた、送受信器回路に接続された処理回路1103(プロセッサとも呼ばれる)と、処理回路に接続されたメモリ回路1105((例えば機器可読媒体に相当する)メモリとも呼ばれる)とを含みうる。メモリ回路1105は、処理回路1103によって実行されると、処理回路に本明細書で開示される実施形態による動作を実行させる、アプリケーションクライアント1109のようなコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路1103は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを含むように定義されうる。UE1100はまた、処理回路1103と接続されたインタフェース(ユーザインタフェースなど)を含むことができ、および/またはUEは車両に組み込まれてもよい。本明細書で説明するように、UEの動作は、処理回路1103および/または送受信器回路1101によって実行されうる。例えば、処理回路1103は、送受信器回路1101を通じて無線インタフェース越しに通信を無線アクセスネットワークノード(基地局とも呼ばれる)に送信し、および/または送受信器回路1101を通じて無線インタフェース越しに通信をRANノードから受信するように、送受信器回路1101を制御しうる。さらに、モジュールをメモリ回路1105に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路1103によって実行されるとき、処理回路1103がそれぞれの動作(例えば、UEに関する例示的な実施形態に関して本明細書で開示される動作)を実行するように、命令を提供することができる。