(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、ダッシュボードアプリケーションプログラム及び画像形成装置管理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240702BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240702BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240702BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240702BHJP
【FI】
G06F3/12 334
G06F3/12 310
G06F3/12 329
B41J29/38 301
H04N1/00 002B
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2020098356
(22)【出願日】2020-06-05
【審査請求日】2023-05-29
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】長沼 譲
(72)【発明者】
【氏名】中村 匡芳
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-181264(JP,A)
【文献】特開2018-026167(JP,A)
【文献】特開2016-129975(JP,A)
【文献】特開2015-001850(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/00-29/70
H04N1/00
G06F3/048-3/04855
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の、特定期間内の特定要素に関するウィジェットを生成するウィジェット生成部と、
前記画像形成装置の、前記特定期間内の前記特定要素に関する数値を取得する数値取得部と、
前記ウィジェット及び前記数値に基づきグラフを生成し、前記グラフを表示装置に表示するグラフ表示部と、
前記特定要素に関する前記数値に含まれる異常値を検知する異常検知部と、
前記特定要素に関する前記異常値が検知されると、前記特定要素に関する前記異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する解析候補判断部と、
前記異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記グラフ中の前記異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記解析候補が示す前記解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示する
解析候補表示部
として動作する制御回路
を具備
し、
前記第2のGUIが操作されると、
前記ウィジェット生成部は、前記第2のGUIに指示される前記解析アクションに従って、ウィジェットを生成し、
前記数値取得部は、前記第2のGUIに指示される前記解析アクションに従って、数値を取得し、
前記グラフ表示部は、前記ウィジェット及び前記数値に基づき解析グラフを生成し、前記解析グラフを前記表示装置に表示し、
前記異常検知部は、前記解析アクションに従って取得された前記数値に含まれる他の異常値を検知し、
前記解析候補判断部は、前記他の異常値が検知されると、前記他の異常値に対する他の解析アクションの他の候補を示す他の解析候補を判断し、
前記解析候補表示部は、
前記他の異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記解析グラフ中の前記他の異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記他の解析候補が示す前記他の解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示し、
前記解析候補は、特定期間内の細分された期間である細分期間内の前記特定要素の数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示する解析アクションである細分アクションを含み、
前記細分アクションを実行するよう指示するための第2のGUIが操作されると、
前記ウィジェット生成部は、前記第2のGUIに指示される前記細分アクションに従って、前記細分期間のウィジェットである細分ウィジェットを生成し、
前記数値取得部は、前記第2のGUIに指示される前記細分アクションに従って、前記細分期間の数値である細分数値を取得し、
前記グラフ表示部は、前記細分ウィジェット及び前記細分数値に基づき、前記細分期間の解析グラフである細分解析グラフを生成し、前記細分解析グラフを前記表示装置に表示し、
前記細分期間に対してさらに前記細分アクションを実行する一連の処理を繰り返すことにより、前記細分期間がさらに細かく細分された細分期間の細分解析グラフを表示することで、当該細分期間のうち異常値が最も多数発生した期間を表示する
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記特定要素と、前記異常値の条件と、前記解析候補とが互いに関連付けて登録された解析候補テーブルを記憶する記憶装置をさらに具備し、
前記異常検知部は、前記画像形成装置の前記特定要素に関する前記数値が、前記解析候補テーブルに前記特定要素に関連付けて登録された前記異常値の条件を満たすと、前記異常値を検知し、
前記解析候補判断部は、前記解析候補テーブルに前記特定要素に関連付けて登録された前記解析候補を読み出す
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記解析候補テーブルは、互いに関連付けて、
前記特定要素として、無駄シート数を登録し、
前記異常値の条件として、前記無駄シート数の数値が第1の閾値より大きいことを登録し、
前記解析候補として、
(1)
前記細分期間内の無駄シート数の数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示する
細分アクション、
(2)特定期間内の無駄シート数の要因の内訳を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクション、
(3)特定期間内の無駄シート数の媒体タイプ別の数値の内訳を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクション、及び
(4)画像形成装置が実行したジョブのリスト及び情報処理装置のリストウィジェットを生成及び表示するアクション
を登録する
情報処理装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の情報処理装置であって、
前記解析候補テーブルは、互いに関連付けて、
前記特定要素として、無駄インク量を登録し、
前記異常値の条件として、前記無駄インク量の数値が第2の閾値より大きいことを登録し、
前記解析候補として、
(1)
前記細分期間内の無駄インク量の数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示する
細分アクション、
(2)特定期間内の無駄インク量の要因の内訳を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクション、及び
(3)画像形成装置が実行したジョブのリスト及び情報処理装置のリストウィジェットを生成及び表示するアクション
を登録する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記解析候補テーブルは、互いに関連付けて、
前記特定要素として、ポーズ時間長さを登録し、
前記異常値の条件として、前記ポーズ時間長さの数値が第3の閾値より大きいことを登録し、
前記解析候補として、
(1)
前記細分期間内のポーズ時間長さの数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示する
細分アクション、
(2)特定期間内のポーズ時間長さの要因の内訳を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクション、及び
(3)画像形成装置が実行したジョブのリスト及び情報処理装置のリストウィジェットを生成及び表示するアクション
を登録する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至
5の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記数値取得部は、前記画像形成装置から、前記数値を受信する
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至
6の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記数値取得部は、前記画像形成装置が送信した前記数値を受信して記憶するサーバー装置から、前記数値を受信する
情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置の制御回路を、
画像形成装置の、特定期間内の特定要素に関するウィジェットを生成するウィジェット生成部と、
前記画像形成装置の、前記特定期間内の前記特定要素に関する数値を取得する数値取得部と、
前記ウィジェット及び前記数値に基づきグラフを生成し、前記グラフを表示装置に表示するグラフ表示部と、
前記特定要素に関する前記数値に含まれる異常値を検知する異常検知部と、
前記特定要素に関する前記異常値が検知されると、前記特定要素に関する前記異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する解析候補判断部と、
前記異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記グラフ中の前記異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記解析候補が示す前記解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示する
解析候補表示部
として動作させ
、
前記第2のGUIが操作されると、
前記ウィジェット生成部は、前記第2のGUIに指示される前記解析アクションに従って、ウィジェットを生成し、
前記数値取得部は、前記第2のGUIに指示される前記解析アクションに従って、数値を取得し、
前記グラフ表示部は、前記ウィジェット及び前記数値に基づき解析グラフを生成し、前記解析グラフを前記表示装置に表示し、
前記異常検知部は、前記解析アクションに従って取得された前記数値に含まれる他の異常値を検知し、
前記解析候補判断部は、前記他の異常値が検知されると、前記他の異常値に対する他の解析アクションの他の候補を示す他の解析候補を判断し、
前記解析候補表示部は、
前記他の異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記解析グラフ中の前記他の異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記他の解析候補が示す前記他の解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示し、
前記解析候補は、特定期間内の細分された期間である細分期間内の前記特定要素の数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示する解析アクションである細分アクションを含み、
前記細分アクションを実行するよう指示するための第2のGUIが操作されると、
前記ウィジェット生成部は、前記第2のGUIに指示される前記細分アクションに従って、前記細分期間のウィジェットである細分ウィジェットを生成し、
前記数値取得部は、前記第2のGUIに指示される前記細分アクションに従って、前記細分期間の数値である細分数値を取得し、
前記グラフ表示部は、前記細分ウィジェット及び前記細分数値に基づき、前記細分期間の解析グラフである細分解析グラフを生成し、前記細分解析グラフを前記表示装置に表示し、
前記細分期間に対してさらに前記細分アクションを実行する一連の処理を繰り返すことにより、前記細分期間がさらに細かく細分された細分期間の細分解析グラフを表示することで、当該細分期間のうち異常値が最も多数発生した期間を表示する
ダッシュボードアプリケーションプログラム。
【請求項9】
画像形成装置と、
前記画像形成装置の、特定期間内の特定要素に関するウィジェットを生成するウィジェット生成部と、
前記画像形成装置の、前記特定期間内の前記特定要素に関する数値を取得する数値取得部と、
前記ウィジェット及び前記数値に基づきグラフを生成し、前記グラフを表示装置に表示するグラフ表示部と、
前記特定要素に関する前記数値に含まれる異常値を検知する異常検知部と、
前記特定要素に関する前記異常値が検知されると、前記特定要素に関する前記異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する解析候補判断部と、
前記異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記グラフ中の前記異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記解析候補が示す前記解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示する
解析候補表示部
として動作する制御回路
を有する情報処理装置と
を具備
し、
前記第2のGUIが操作されると、
前記ウィジェット生成部は、前記第2のGUIに指示される前記解析アクションに従って、ウィジェットを生成し、
前記数値取得部は、前記第2のGUIに指示される前記解析アクションに従って、数値を取得し、
前記グラフ表示部は、前記ウィジェット及び前記数値に基づき解析グラフを生成し、前記解析グラフを前記表示装置に表示し、
前記異常検知部は、前記解析アクションに従って取得された前記数値に含まれる他の異常値を検知し、
前記解析候補判断部は、前記他の異常値が検知されると、前記他の異常値に対する他の解析アクションの他の候補を示す他の解析候補を判断し、
前記解析候補表示部は、
前記他の異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記解析グラフ中の前記他の異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記他の解析候補が示す前記他の解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示し、
前記解析候補は、特定期間内の細分された期間である細分期間内の前記特定要素の数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示する解析アクションである細分アクションを含み、
前記細分アクションを実行するよう指示するための第2のGUIが操作されると、
前記ウィジェット生成部は、前記第2のGUIに指示される前記細分アクションに従って、前記細分期間のウィジェットである細分ウィジェットを生成し、
前記数値取得部は、前記第2のGUIに指示される前記細分アクションに従って、前記細分期間の数値である細分数値を取得し、
前記グラフ表示部は、前記細分ウィジェット及び前記細分数値に基づき、前記細分期間の解析グラフである細分解析グラフを生成し、前記細分解析グラフを前記表示装置に表示し、
前記細分期間に対してさらに前記細分アクションを実行する一連の処理を繰り返すことにより、前記細分期間がさらに細かく細分された細分期間の細分解析グラフを表示することで、当該細分期間のうち異常値が最も多数発生した期間を表示する
画像形成装置管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置から収集された情報を表示するダッシュボードアプリケーションプログラムに関する。本開示は、さらに、ダッシュボードアプリケーションプログラムを実行する情報処理装置に関する。本開示は、さらに、画像形成装置及び情報処理装置を有する画像形成装置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置から収集された情報に基づいて、特定期間内の特定要素に関する数値の変動傾向をグラフウィジェットとして表示するダッシュボードアプリケーションが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーフレンドリーなダッシュボードアプリケーションを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態に係る情報処理装置は、
画像形成装置の、特定期間内の特定要素に関するウィジェットを生成するウィジェット生成部と、
前記画像形成装置の、前記特定期間内の前記特定要素に関する数値を取得する数値取得部と、
前記ウィジェット及び前記数値に基づきグラフを生成し、前記グラフを表示装置に表示するグラフ表示部と、
前記特定要素に関する前記数値に含まれる異常値を検知する異常検知部と、
前記特定要素に関する前記異常値が検知されると、前記特定要素に関する前記異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する解析候補判断部と、
前記異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記グラフ中の前記異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記解析候補が示す前記解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示する
解析候補表示部
として動作する制御回路
を具備する。
【0006】
本開示の一形態に係るダッシュボードアプリケーションプログラムは、
情報処理装置の制御回路を、
画像形成装置の、特定期間内の特定要素に関するウィジェットを生成するウィジェット生成部と、
前記画像形成装置の、前記特定期間内の前記特定要素に関する数値を取得する数値取得部と、
前記ウィジェット及び前記数値に基づきグラフを生成し、前記グラフを表示装置に表示するグラフ表示部と、
前記特定要素に関する前記数値に含まれる異常値を検知する異常検知部と、
前記特定要素に関する前記異常値が検知されると、前記特定要素に関する前記異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する解析候補判断部と、
前記異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記グラフ中の前記異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記解析候補が示す前記解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示する
解析候補表示部
として動作させる。
【0007】
本開示の一形態に係る画像形成装置管理システムは、
画像形成装置と、
前記画像形成装置の、特定期間内の特定要素に関するウィジェットを生成するウィジェット生成部と、
前記画像形成装置の、前記特定期間内の前記特定要素に関する数値を取得する数値取得部と、
前記ウィジェット及び前記数値に基づきグラフを生成し、前記グラフを表示装置に表示するグラフ表示部と、
前記特定要素に関する前記数値に含まれる異常値を検知する異常検知部と、
前記特定要素に関する前記異常値が検知されると、前記特定要素に関する前記異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する解析候補判断部と、
前記異常値を示す第1のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記グラフ中の前記異常値に関連付けて、前記第1のGUIを表示し、
前記解析候補が示す前記解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUIを生成し、前記表示装置に表示された前記第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、前記第2のGUIを前記表示装置に表示する
解析候補表示部
として動作する制御回路
を有する情報処理装置と
を具備する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザーフレンドリーなダッシュボードアプリケーションを提供することを図れる。
【0009】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態に係る画像形成装置管理システムを示す。
【
図7】表示装置に表示された複数のウィジェットの例を示す。
【
図8】表示装置に表示されたウィジェットの別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0012】
1.画像形成装置管理システム
【0013】
図1は、本開示の一実施形態に係る画像形成装置管理システムを示す。
【0014】
画像形成装置管理システム1は、画像形成装置10及び情報処理装置20を有する。画像形成装置10及び情報処理装置20は、互いに通信可能に接続される。例えば、画像形成装置10及び情報処理装置20は、LAN又はインターネット等のネットワークNを介して接続される(図示)。画像形成装置10及び情報処理装置20は、ネットワークを介さずに接続されてもよい(図示せず)。
【0015】
画像形成装置10は、典型的には、プロダクションプリンターや、MFP(Multifunction Peripheral)である。
【0016】
情報処理装置20は、典型的には、パーソナルコンピューター又はタブレットデバイスである。情報処理装置20のユーザーは、典型的には、画像形成装置10の管理者(例えば、画像形成装置10が設置されたプリントショップのオペレーターやマネージャー等)である。
【0017】
2.画像形成装置のハードウェア構成
【0018】
【0019】
画像形成装置10は、制御回路100を備える。制御回路100は、プロセッサーであるCPU11a(Central Processing Unit)、RAM11b(Random Access Memory)、メモリーであるROM11c(Read Only Memory)及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置10の全体的な動作制御を司る。CPU11aは、ROM11cが記憶する情報処理プログラムをRAM11bにロードして実行する。ROM11cは、CPU11aが実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM11cは、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
【0020】
制御回路100は、画像読取部12(イメージスキャナー)、画像処理部14(GPU(Graphics Processing Unit)を含む)、画像メモリー15、画像形成部16(プリンター)、表示部17aを備える操作部17(タッチパネル)、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量の不揮発性の記憶装置18、ファクシミリ通信部19及びネットワーク通信インターフェース13等と接続されている。制御回路100は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。操作部17(タッチパネル)は、入力装置の一形態であり、入力装置として、マイクロフォンを含む音声入力装置が設けられてもよい。
【0021】
3.情報処理装置のハードウェア構成
【0022】
【0023】
情報処理装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶装置24、ネットワーク通信インターフェース25、操作装置26及び表示装置27と、これらを相互に接続するバス28とを有する。
【0024】
CPU21、ROM22、及びRAM23は、制御回路200を構成する。CPU21は、ROM22が記憶する情報処理プログラム(ダッシュボードアプリケーションプログラムを含む)をRAM23にロードして実行する。ROM22は、CPU21が実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM22は、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
【0025】
4.情報処理装置の機能的構成
【0026】
【0027】
情報処理装置20の制御回路200において、CPU21は、ROM22が記憶するダッシュボードアプリケーションプログラムをRAM23にロードして実行することにより、ウィジェット生成部201、数値取得部202、異常検知部203、解析候補判断部204、解析候補選択部205、及びウィジェット表示部210として動作する。ウィジェット表示部210は、グラフ表示部211及び解析候補表示部212を有する。本明細書で、Chart(グラフ)は、Graphを意味する。
【0028】
5.解析候補テーブルの構成例
【0029】
【0030】
情報処理装置20の記憶装置24は、解析候補テーブルT1を記憶する。解析候補テーブルT1は、要素110と、異常値の条件120と、解析候補130とが互いに関連付けて登録される。
【0031】
要素110は、情報処理装置20に関し、可変の数値を伴う要素である。要素110は、例えば、印刷シート数、生産時間長さ、ジョブ数、シートサイズ、インク消費量等でよい。
【0032】
異常値の条件120は、例えば、要素110の可変の数値が異常値であると判断するための条件(例えば、閾値、統計手段)である。条件120が閾値である場合、異なる要素110に対して異なる閾値が登録される。なお、本開示では便宜的に「異常値」と称するが、「異常値」は、異常とは言えないまでも注目すべき数値をも意味する。本明細書で、Numerical value(数値)は、Numberを意味する。
【0033】
解析候補130は、要素110の可変の数値が、異常値の条件120を満たす(異常値が検知された)ときの、要素110に関する異常値に対する解析アクションの候補を示す。
【0034】
例えば、解析候補テーブルT1は、互いに関連付けて、要素110としての無駄シート数111と、異常値の条件120としての無駄シート数の数値が第1の閾値より大きいこと121と、以下の解析候補131とを登録する。
【0035】
(1)特定期間内の細分された期間(例えば、月、週、日)内の無駄シート数の数値を示すグラフウィジェット(例えば、棒グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、
【0036】
(2)特定期間内の無駄シート数の要因の内訳(例えば、キャンセル、ジャム、ジョブ実行エラーの割合)を示すグラフウィジェット(例えば、円グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、
【0037】
(3)特定期間内の無駄シート数の媒体タイプ別の数値の内訳を示すグラフウィジェット(例えば、円グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、及び
【0038】
(4)画像形成装置が実行したジョブのリスト及び情報処理装置のリストウィジェットを生成及び表示するアクション。
【0039】
例えば、解析候補テーブルT1は、互いに関連付けて、要素110としての無駄インク量112と、異常値の条件120としての無駄インク量の数値が第2の閾値より大きいこと122と、以下の解析候補132とを登録する。
【0040】
(1)特定期間内の細分された期間(例えば、月、週、日)内の無駄インク量の数値を示すグラフウィジェット(例えば、棒グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、
【0041】
(2)特定期間内の無駄インク量の要因の内訳(例えば、キャンセル、ジャム、ジョブ実行エラーの割合)を示すグラフウィジェット(例えば、円グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、及び
【0042】
(3)画像形成装置が実行したジョブのリスト及び情報処理装置のリストウィジェットを生成及び表示するアクション。
【0043】
例えば、解析候補テーブルT1は、互いに関連付けて、要素110としてのポーズ時間長さ113と、異常値の条件120としてのポーズ時間長さの数値が第3の閾値より大きいこと123と、以下の解析候補133とを登録する。
【0044】
(1)特定期間内の細分された期間(例えば、月、週、日)内のポーズ時間長さの数値を示すグラフウィジェット(例えば、棒グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、
【0045】
(2)特定期間内のポーズ時間長さの要因の内訳(例えば、キャンセル、ジャム、ジョブ実行エラーの割合)を示すグラフウィジェット(例えば、円グラフウィジェット)を生成及び表示するアクション、及び
【0046】
(3)画像形成装置が実行したジョブのリスト及び情報処理装置のリストウィジェットを生成及び表示するアクション。
【0047】
6.情報処理装置の動作フロー
【0048】
【0049】
前提として、情報処理装置20は、ダッシュボードアプリケーションプログラムを実行している。
【0050】
ウィジェット生成部201は、生成すべきウィジェットを判断する(ステップS201)。「ウィジェット」は、画像形成装置10から収集された情報に基づいて、画像形成装置10の特定期間の数値の変動傾向を表示するための、例えばグラフウィジェットである。具体的には、ウィジェット生成部201は、ユーザーから操作装置26を介して指定された特定期間、特定要素、及びウィジェットタイプを判断する。これにより、ウィジェット生成部201は、特定期間内の画像形成装置10の特定要素に関する、どのタイプのウィジェットを生成すべきかを判断する。「特定期間」は、例えば、年単位、月単位、週単位、日単位等の期間でよい。「ウィジェットタイプ」は、グラフ(棒グラフ、円グラフ等)と、グラフ以外(文字及び数値のみ、インク残量の模式図、画像形成装置10の本体の模式図等)とを含んでよい。
【0051】
ウィジェット生成部201は、グラフ以外のウィジェットを生成する場合(ステップS201、NO)、そのウィジェットを生成し、ウィジェット表示部210にウィジェットを表示するよう指示する。ウィジェット表示部210は、指示に基づき、ウィジェットを表示装置27に表示する(ステップS202)。
【0052】
一方、ウィジェット生成部201は、グラフウィジェットを生成する場合(ステップS201、YES)、画像形成装置10の特定期間内の特定要素に関するウィジェット(グラフウィジェット)を生成する。ここでウィジェット生成部201が生成するウィジェットは、グラフの枠組み、グラフの名称(特定要素を示す)等を含むが、可変の数値に応じて変動するグラフ自体は含まない。
【0053】
数値取得部202は、画像形成装置10に、特定期間内の特定要素に関する数値を取得するための要求を送信する。数値取得部202は、画像形成装置10から、特定期間内の特定要素に関する数値を受信する(ステップS203)。
【0054】
ウィジェット表示部210に含まれるグラフ表示部211は、ウィジェット生成部201が生成したウィジェットと、数値取得部202が受信した数値とに基づき、グラフを生成する。グラフ表示部211は、生成したグラフを、表示装置27に表示する(ステップS204)。
【0055】
図7は、表示装置に表示された複数のウィジェットの例を示す。
【0056】
例えば、以下のウィジェットW1~W6が表示装置27に表示される。1か月当たりの印刷シート数及び無駄(waste)シートの内訳を示す円グラフのウィジェットW1。1か月当たりの生産時間長さ及び内訳を示す円グラフのウィジェットW2。1か月当たりのジョブ数及び内訳を示す円グラフのウィジェットW3。1か月当たりの印刷シート数及びシートサイズ毎の内訳を示す円グラフのウィジェットW4。12か月(1年)当たりの印刷シート数及び月毎の内訳を示す折れ線グラフのウィジェットW5。12か月(1年)当たりの無駄(waste)インク量及び月毎の内訳を示す棒グラフのウィジェットW6。
【0057】
図6を参照し、異常検知部203は、特定要素に関する数値(数値取得部202が受信した数値)に、異常値が含まれるか否かを検知する(ステップS205)。具体的には、異常検知部203は、画像形成装置10から取得した特定要素に関する数値が、解析候補テーブルT1に要素110に関連付けて登録された異常値の条件120を満たすとき、異常値を検知する(ステップS206、YES)。
【0058】
解析候補判断部204は、特定要素に関する異常値が検知されると(ステップS206、YES)、特定要素に関する異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する(ステップS206)。具体的には、解析候補判断部204は、解析候補テーブルT1に要素110に関連付けて登録された解析候補130を読み出す。
【0059】
図5を参照し、例えば、異常検知部203は、解析候補テーブルT1を参照し、要素110としての無駄シート数111が、無駄シート数111に関連付けて登録された異常値の条件120(無駄シート数の数値が第1の閾値より大きいこと121)を満たすと判断すると、異常値を検知する(ステップS206、YES)。
【0060】
すると、解析候補判断部204は、解析候補テーブルT1を参照し、要素110としての無駄シート数111に関連付けて登録された解析候補131の(1)乃至(4)を読み出す(ステップS207)。
【0061】
図8は、表示装置に表示されたウィジェットの別の例を示す。
【0062】
例えば、12か月(1年)当たりの印刷シート数及び月毎の内訳を示す棒グラフのウィジェットW7が表示装置27に表示されている。ウィジェットW7はあくまで一例であり、ウィジェットW1乃至W6(
図7)の何れとも異なる。
【0063】
ウィジェット表示部210に含まれる解析候補表示部212は、異常値を示す第1のGUI310を生成する。解析候補表示部212は、表示装置27に表示されたウィジェットW7中の棒グラフの、異常値を示す棒に関連付けて、第1のGUI310を表示する。本例では、第1のGUI310は、アイコン及び棒の長さ方向に延びる直線の組み合わせである。
【0064】
ウィジェット表示部210に含まれる解析候補表示部212は、さらに、解析候補判断部204が読み出した解析候補131が示す解析アクション(1)乃至(4)の全部又は一部を実行するよう指示するための第2のGUI320を生成する。本例では、第2のGUI320は、3種類のアクションを選択するためのGUI321,322,323を含む。GUI321は、(1)特定期間内の細分された期間(週)内の無駄(waste)シート数の数値を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクションを選択するためのGUIである。GUI322は、(2)特定期間内の無駄シート数の要因の内訳を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクションを選択するためのGUIである。GUI323は、(3)特定期間内の無駄シート数の媒体タイプ別の数値の内訳を示すグラフウィジェットを生成及び表示するアクションを選択するためのGUIである。
【0065】
解析候補選択部205は、表示装置27に表示されたウィジェットW7中の第1のGUI310が操作又はカーソル指示されたことを検出する。
【0066】
すると、ウィジェット表示部210に含まれる解析候補表示部212は、表示装置27に第2のGUI320を表示する(ステップS208)。典型的には、解析候補表示部212は、表示装置27に表示されたウィジェットW7中の棒グラフの、異常値を示す棒に関連付けて、及び/又は、第1のGUI310に関連付けて、第2のGUI320を表示する。本例では、解析候補表示部212は、ふき出し形の第2のGUI320を、第1のGUI310から飛び出すように(即ち、第1のGUI310に関連付けて)表示する。
【0067】
解析候補選択部205は、表示装置27に表示されたウィジェットW7中の第2のGUI320に含まれる何れかのGUI321,322,323が操作されたことを検出する(ステップS209、YES)。
【0068】
すると、ウィジェット生成部201は、第2のGUI320に含まれる選択された何れかのGUI321,322,323に指示される解析アクションに従って、ウィジェットを生成する(ステップS201、YES)。例えば、GUI321が選択された場合、ウィジェット生成部201は、1か月刻み(
図8)ではなく1週間刻みのグラフウィジェットを生成する。ウィジェット表示部210は、ウィジェットを生成し、表示装置27に表示する(ステップS202)。
【0069】
数値取得部202は、第2のGUI320に含まれる選択されたGUI321に指示される解析アクションに従って、数値を取得する(ステップS203)。グラフ表示部211は、ウィジェット及び数値に基づき解析グラフを生成し、解析グラフ(1週間刻みのグラフ)を表示装置27に表示する(ステップS204)。
【0070】
その後さらに、新たに表示された解析グラフ(1週間刻みのグラフ)について、ステップS205以下の動作が行われる。これにより、解析グラフ(1週間刻みのグラフ)中の異常値に関連付けて、第1のGUIが表示され、第1のGUIが操作又はカーソル指示されると、第2のGUIが表示される。
【0071】
これが繰り返されると(ステップS209)、例えば、ユーザーは、特定期間内の細分された期間(例えば、週)のうち、異常値が最も多数発生した期間(例えば、日)を知ることができる。
【0072】
7.変形例
【0073】
本実施形態では、情報処理装置20の数値取得部202は、画像形成装置10から、特定期間内の特定要素に関する数値を受信する(ステップS203)。
【0074】
これに替えて、画像形成装置管理システム1は、サーバー装置(図示せず)をさらに有してもよい。画像形成装置10は、特定期間内の特定要素に関する数値を、例えば定期的に、サーバー装置に送信する。サーバー装置は、特定期間内の特定要素に関する数値を、画像形成装置10から受信し記憶(蓄積)する。情報処理装置20の数値取得部202は、サーバー装置に、特定の画像形成装置10の特定期間内の特定要素に関する数値を要求する。サーバー装置は、情報処理装置20に、特定の画像形成装置10の特定期間内の特定要素に関する数値を送信する。情報処理装置20は、特定の画像形成装置10の特定期間内の特定要素に関する数値を、サーバー装置から受信する。
【0075】
8.結語
【0076】
画像形成装置から収集された情報に基づいて、特定期間内の特定要素に関する数値の変動傾向をグラフウィジェットとして表示するダッシュボードアプリケーションが知られている。ダッシュボードアプリケーションを用いることで、ユーザー(例えば、画像形成装置が設置されたプリントショップのオペレーターやマネージャー等)は、画像形成装置の今現在のステータスや、ある期間の使用履歴、およびその傾向を視覚的に確認することができる。
【0077】
ダッシュボードアプリケーションは、例えば、月毎に処理されたジョブの数をグラフで表示したり、印刷に使用されたシート枚数、インクやトナーといったリソースの消費量をグラフで表示する。また、アプリケーションの中には、ユーザーがこれらの取得可能な情報の要素のうち一つを指定、期間や集計の単位(月単位、週単位、日単位)をさらに指定して、任意のグラフウィジェットを表示させるものもある。
【0078】
さらには、ペーパージャム等、何らかの理由で正常に印刷されなかった無駄シートの枚数や、無駄に消費されたインク、稼働時間の中での機器の停止時間等の詳細情報もユーザーがダッシュボードアプリケーションを設定することによって、グラフに表示することが可能である。
【0079】
しかしながら、ユーザー(例えば、画像形成装置が設置されたプリントショップのオペレーターやマネージャー等)が上記のようなグラフを参照して何らかの異常や好ましくない傾向を読み取り、さらに原因解析や改善を試みる場合、その作業はユーザーの経験に基づくものであるため、効率的でなく、傾向が正確に読み取れないおそれがある。
【0080】
以上のような事情に鑑み、本開示によれば、異常検知部203は、特定要素に関する数値(数値取得部202が受信した数値)に、異常値が含まれるか否かを検知する(ステップS205-S206)。解析候補判断部204は、異常値に対する解析アクションの候補を示す解析候補を判断する(ステップS207)。解析候補表示部212は、異常値を示す第1のGUI310を表示する。これにより、ユーザーは、異常値が存在することを自分で判断すること無しに知ることができる。
【0081】
さらに、解析候補表示部212は、第1のGUI310が操作又は指示されると、解析アクションを実行するよう指示するための第2のGUI320を表示装置27に表示する(ステップS208)。第2のGUI320が選択されると、グラフ表示部211は、第2のGUI320に指示される解析アクションに従って生成されたグラフ(解析グラフ)を表示する(ステップS204)。これにより、ユーザーにとっては第2のGUI320を選択するだけで、解析アクションが実行され、解析グラフが表示されるため、ユーザーは、さらに詳細な解析結果や傾向を効率的に知ることができる。
【0082】
さらに、新たに表示された解析グラフにも、第1のGUI310が表示され、第2のGUI320が表示される。この繰り返しにより(ステップS209)、例えば、ユーザーは、特定期間内の細分された期間(例えば、週)のうち、異常値が最も多数発生した期間(例えば、日)を効率的に知ることができる。
【0083】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0084】
画像形成装置管理システム1
画像形成装置10
情報処理装置20
ウィジェット生成部201
数値取得部202
異常検知部203
解析候補判断部204
解析候補選択部205
ウィジェット表示部210
グラフ表示部211
解析候補表示部212