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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240702BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240702BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240702BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 332
G06F3/12 385
G06F3/0481
H04N1/00 127A
B41J29/38 801
B41J29/38 204
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020169300
(22)【出願日】2020-10-06
(65)【公開番号】P2021060998
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】16/595704
(32)【優先日】2019-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】長野 大策
(72)【発明者】
【氏名】真鍋 宏
【審査官】漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-165060(JP,A)
【文献】特開2008-257692(JP,A)
【文献】特開2002-132912(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
G06F 3/0481
H04N 1/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と通信するよう構成された通信インターフェースと、
表示装置と、
前記画像形成装置及び前記画像形成装置に物理的に装着可能な1以上のデバイスをそれぞれ示す複数のデバイスイメージパーツと、
前記画像形成装置及び前記1以上のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子に対して、前記複数のデバイスイメージパーツをそれぞれ定義する、複数のデバイスイメージ定義と、
前記複数のデバイス識別子に対して、前記複数のデバイスイメージパーツそれぞれの相対位置を示すオフセット量を定義する、複数のデバイスオフセット情報定義と
を含むデバイス構成定義を記憶する記憶装置と、
OS(Operation System)上で、前記画像形成装置を駆動及び/又は管理するソフトウェアプログラムを実行するソフトウェア実行部により実現されるデバイスイメージ処理部と、
前記ソフトウェア実行部により実現されるデバイスステータス処理部と、
前記デバイスステータス処理部と通信可能な分析モジュールと、
前記デバイスイメージ処理部と通信可能なデバイスイメージモジュール
として動作するプロセッサーと
を具備し、
前記デバイスステータス処理部は、
前記画像形成装置から、前記画像形成装置及び前記画像形成装置に実際に装着された1以上のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子と、前記画像形成装置のステータスの情報であるステータス情報とを受信し、
前記複数のデバイス識別子及び前記ステータス情報を、前記分析モジュールに送信し、
前記分析モジュールは、
前記複数のデバイス識別子及び前記ステータス情報を、前記デバイスステータス処理部から受信し、
前記ステータス情報を分析して、前記画像形成装置又は前記1以上のデバイスの何れかの使用傾向を判断し、
判断した前記使用傾向に基づき、前記画像形成装置に装着すべきデバイスである推薦デバイスを判断し、
判断した前記推薦デバイスを識別するデバイス識別子である推薦デバイス識別子を、前記デバイスステータス処理部に送信し、
前記デバイスステータス処理部は、
前記推薦デバイス識別子を、前記分析モジュールから受信し、
前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスイメージ処理部に供給し、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスステータス処理部から取得し、
前記取得した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスイメージモジュールに送信し、
前記デバイスイメージモジュールは、
前記デバイスイメージ処理部から、前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を受信し、
前記受信した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスイメージ定義を、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記受信した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスオフセット情報定義を、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記デバイスイメージ処理部に、前記読み出した複数のデバイスイメージ定義と、前記読み出した複数のデバイスオフセット情報定義とを送信し、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記デバイスイメージモジュールから、前記複数のデバイスイメージ定義と、前記複数のデバイスオフセット情報定義とを受信し、
前記受信した複数のデバイスイメージ定義により定義される複数のデバイスイメージパーツを、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記受信した複数のデバイスオフセット情報定義により定義される複数のオフセット位置に、前記読み出した複数のデバイスイメージパーツを配置することにより、前記画像形成装置に前記1以上のデバイス及び前記推薦デバイスが装着された状態を示す合成イメージを生成し、
前記合成イメージを、前記ソフトウェア実行部により、前記表示装置に表示させる
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記デバイスイメージ処理部は、前記推薦デバイスの使用を促すメッセージを含む前記合成イメージを生成する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記受信した複数のデバイスオフセット情報定義により定義される複数のオフセット位置に、前記画像形成装置及び前記画像形成装置に実際に装着された1以上のデバイスをそれぞれ識別する、前記複数のデバイスイメージパーツを配置することにより、前記画像形成装置に前記1以上のデバイスが装着された状態を示す別の合成イメージを生成し、
前記別の合成イメージを、前記ソフトウェア実行部により、前記表示装置に表示させる
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記使用傾向は、前記画像形成装置又は前記1以上のデバイスの何れかに発生したエラーを含まない
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記記憶装置は、複数の前記デバイス構成定義を記憶し、
前記複数のデバイス構成定義は、画像形成装置の複数の機種をそれぞれ識別する複数の機種識別子に一対一でそれぞれ対応付けられ、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記ソフトウェア実行部が前記画像形成装置から受信した、前記画像形成装置を識別するデバイス識別子として、前記画像形成装置の機種を識別する機種識別子を取得し、
前記デバイスイメージモジュールに、前記取得した機種識別子を送信し、
前記デバイスイメージモジュールは、
前記デバイスイメージ処理部から、前記機種識別子を受信し、
前記機種識別子に対応付けられたデバイス構成定義を使用する
情報処理装置。
【請求項6】
画像形成装置と通信するよう構成された通信インターフェースと、
表示装置と、
前記画像形成装置及び前記画像形成装置に物理的に装着可能な1以上のデバイスをそれぞれ示す複数のデバイスイメージパーツと、
前記画像形成装置及び前記1以上のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子に対して、前記複数のデバイスイメージパーツをそれぞれ定義する、複数のデバイスイメージ定義と、
前記複数のデバイス識別子に対して、前記複数のデバイスイメージパーツそれぞれの相対位置を示すオフセット量を定義する、複数のデバイスオフセット情報定義と
を含むデバイス構成定義を記憶する記憶装置と、
OS(Operation System)上で、前記画像形成装置を駆動及び/又は管理するソフトウェアプログラムを実行するソフトウェア実行部により実現されるデバイスイメージ処理部と、
前記ソフトウェア実行部により実現されるデバイスステータス処理部と、
前記デバイスステータス処理部と通信可能な分析モジュールと、
前記デバイスイメージ処理部と通信可能なデバイスイメージモジュール
として動作するプロセッサーと
を具備する情報処理装置により実行される情報処理であって、
前記デバイスステータス処理部は、
前記画像形成装置から、前記画像形成装置及び前記画像形成装置に実際に装着された1以上のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子と、前記画像形成装置のステータスの情報であるステータス情報とを受信し、
前記複数のデバイス識別子及び前記ステータス情報を、前記分析モジュールに送信し、
前記分析モジュールは、
前記複数のデバイス識別子及び前記ステータス情報を、前記デバイスステータス処理部から受信し、
前記ステータス情報を分析して、前記画像形成装置又は前記1以上のデバイスの何れかの使用傾向を判断し、
判断した前記使用傾向に基づき、前記画像形成装置に装着すべきデバイスである推薦デバイスを判断し、
判断した前記推薦デバイスを識別するデバイス識別子である推薦デバイス識別子を、前記デバイスステータス処理部に送信し、
前記デバイスステータス処理部は、
前記推薦デバイス識別子を、前記分析モジュールから受信し、
前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスイメージ処理部に供給し、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスステータス処理部から取得し、
前記取得した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスイメージモジュールに送信し、
前記デバイスイメージモジュールは、
前記デバイスイメージ処理部から、前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を受信し、
前記受信した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスイメージ定義を、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記受信した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスオフセット情報定義を、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記デバイスイメージ処理部に、前記読み出した複数のデバイスイメージ定義と、前記読み出した複数のデバイスオフセット情報定義とを送信し、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記デバイスイメージモジュールから、前記複数のデバイスイメージ定義と、前記複数のデバイスオフセット情報定義とを受信し、
前記受信した複数のデバイスイメージ定義により定義される複数のデバイスイメージパーツを、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記受信した複数のデバイスオフセット情報定義により定義される複数のオフセット位置に、前記読み出した複数のデバイスイメージパーツを配置することにより、前記画像形成装置に前記1以上のデバイス及び前記推薦デバイスが装着された状態を示す合成イメージを生成し、
前記合成イメージを、前記ソフトウェア実行部により、前記表示装置に表示させる
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置を駆動及び/又は管理し、この画像形成装置のイメージを表示装置に表示させるよう構成された情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置(パーソナルコンピュータ)は、画像形成装置を駆動及び/又は管理するためのソフトウェアプログラムを実行するとき、この画像形成装置及び画像形成装置に装着されたデバイスを示すイメージを表示装置に表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-224292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置を駆動及び/又は管理し、この画像形成装置のイメージを表示装置に表示させることを図る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態に係る情報処理装置は、
画像形成装置と通信するよう構成された通信インターフェースと、
表示装置と、
前記画像形成装置及び前記画像形成装置に物理的に装着可能な1以上のデバイスをそれぞれ示す複数のデバイスイメージパーツと、
前記画像形成装置及び前記1以上のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子に対して、前記複数のデバイスイメージパーツをそれぞれ定義する、複数のデバイスイメージ定義と、
前記複数のデバイス識別子に対して、前記複数のデバイスイメージパーツそれぞれの相対位置を示すオフセット量を定義する、複数のデバイスオフセット情報定義と
を含むデバイス構成定義を記憶する記憶装置と、
OS(Operation System)上で、前記画像形成装置を駆動及び/又は管理するソフトウェアプログラムを実行するソフトウェア実行部により実現されるデバイスイメージ処理部と、
前記ソフトウェア実行部により実現されるデバイスステータス処理部と、
前記デバイスステータス処理部と通信可能な分析モジュールと、
前記デバイスイメージ処理部と通信可能なデバイスイメージモジュール
として動作するプロセッサーと
を具備し、
前記デバイスステータス処理部は、
前記画像形成装置から、前記画像形成装置及び前記画像形成装置に実際に装着された1以上のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子と、前記画像形成装置のステータスの情報であるステータス情報とを受信し、
前記複数のデバイス識別子及び前記ステータス情報を、前記分析モジュールに送信し、
前記分析モジュールは、
前記複数のデバイス識別子及び前記ステータス情報を、前記デバイスステータス処理部から受信し、
前記ステータス情報を分析して、前記画像形成装置又は前記1以上のデバイスの何れかの使用傾向を判断し、
判断した前記使用傾向に基づき、前記画像形成装置に装着すべきデバイスである推薦デバイスを判断し、
判断した前記推薦デバイスを識別するデバイス識別子である推薦デバイス識別子を、前記デバイスステータス処理部に送信し、
前記デバイスステータス処理部は、
前記推薦デバイス識別子を、前記分析モジュールから受信し、
前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスイメージ処理部に供給し、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスステータス処理部から取得し、
前記取得した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を、前記デバイスイメージモジュールに送信し、
前記デバイスイメージモジュールは、
前記デバイスイメージ処理部から、前記複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子を受信し、
前記受信した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスイメージ定義を、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記受信した複数のデバイス識別子及び前記推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスオフセット情報定義を、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記デバイスイメージ処理部に、前記読み出した複数のデバイスイメージ定義と、前記読み出した複数のデバイスオフセット情報定義とを送信し、
前記デバイスイメージ処理部は、
前記デバイスイメージモジュールから、前記複数のデバイスイメージ定義と、前記複数のデバイスオフセット情報定義とを受信し、
前記受信した複数のデバイスイメージ定義により定義される複数のデバイスイメージパーツを、前記デバイス構成定義から読み出し、
前記受信した複数のデバイスオフセット情報定義により定義される複数のオフセット位置に、前記読み出した複数のデバイスイメージパーツを配置することにより、前記画像形成装置に前記1以上のデバイス及び前記推薦デバイスが装着された状態を示す合成イメージを生成し、
前記合成イメージを、前記ソフトウェア実行部により、前記表示装置に表示させる。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、画像形成装置を駆動及び/又は管理し、この画像形成装置のイメージを表示装置に表示させることを図れる。
【0007】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す。
図2】情報処理装置の機能的構成を示す。
図3】デバイス構成定義のデータ構造を示す。
図4】複数のデバイスイメージパーツと、複数のエラーイメージパーツとの例を示す。
図5】情報処理装置の一部の動作シーケンスを示す。
図6】情報処理装置の第1の動作フローを示す。
図7】情報処理装置の第2の動作フローを示す。
図8】合成イメージの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0010】
1.情報処理装置のハードウェア構成
【0011】
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す。
【0012】
情報処理装置10は、典型的には、パーソナルコンピューター又はタブレットデバイスである。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11(プロセッサー)、ROM(Read Only Memory)12(メモリー)、RAM(Random Access Memory)13、記憶装置14、通信インターフェース15、操作装置16、表示装置17及びこれらを相互に接続するバス18を有する。
【0013】
CPU11(プロセッサー)は、ROM12(メモリー)が記憶する複数の情報処理プログラムをRAM13にロードして実行する。ROM12は、CPU11が実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM12は、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
【0014】
記憶装置14は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量の記録媒体及びUSB(Universal Serial Bus)メモリー等の外付けの記録媒体を含む。
【0015】
操作装置16は、キーボード、マウス、タッチパッド及び各種スイッチ等を含む。操作装置16は、ユーザーからの操作を検出してCPU11に出力する。操作装置16は、入力装置の一形態である。情報処理装置10は、入力装置として、マイクロフォンなどの音声入力装置を有してもよい
【0016】
表示装置17は、LCDや有機ELディスプレイ等を含む。表示装置17は、CPU11から受け取った情報に基づいて演算処理を行い、生成した画像信号を画面に表示する。
【0017】
通信インターフェース15は、ネットワークNに接続するためのインターフェースである。通信インターフェース15は、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して画像形成装置20と通信可能である。
【0018】
画像形成装置20は、典型的には、MFP(Multifunction Peripheral)やプロダクションプリンターである。画像形成装置20には、1以上(本実施形態では複数)のデバイス(給紙カセット、フィニッシャー等。図示せず)を物理的に装着可能である。「物理的に装着可能なデバイス」は、逆に言えば、画像形成装置20から取り外し可能である。
【0019】
2.情報処理装置の機能的構成
【0020】
図2は、情報処理装置の機能的構成を示す。
【0021】
情報処理装置10のCPU11は、OS(Operation System)100を実行する。OS100は、例えば、Windows (登録商標)、Mac (登録商標)、Linux (登録商標)等のプラットフォームである。
【0022】
ソフトウェア実行部110は、OS100上で、画像形成装置20を駆動及び/又は管理するソフトウェアプログラムを実行する。従って、ソフトウェア実行部110が実行するソフトウェアプログラムは、OS100の種別に拠って異なり、言い換えれば、OS100の種別に依存する。「画像形成装置20を駆動するソフトウェアプログラム」の一例は、プリンタードライバーである。プリンタードライバーは、例えば、複数の項目を含むメニュー画面イメージを表示装置17に表示し、操作装置16を介して選択された何れか1つの項目を判断し、選択された項目に従った動作を、画像形成装置20に実行させる。「画像形成装置20を管理するソフトウェアプログラム」の一例は、デバイス管理ソフトウェアである。デバイス管理ソフトウェアは、例えば、画像形成装置20及び画像形成装置20に実際に装着されている複数のデバイスの、プロパティーやエラーを示す画面を、表示装置17に表示するためのプログラムである。
【0023】
ソフトウェア実行部110は、サブモジュールとして、デバイスイメージ処理部111及びデバイスステータス処理部112を実現する。デバイスイメージ処理部111及びデバイスステータス処理部112もまた、OS100の種別に拠って異なり、言い換えれば、OS100の種別に依存する。
【0024】
デバイスステータス処理部112は、画像形成装置20から通信インターフェース15を介して、画像形成装置20及び画像形成装置20に実際に装着されている複数のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子と、画像形成装置20のステータスの情報であるステータス情報とを受信する。「ステータス情報」は、例えば、デバイス構成、カウンター、消耗品のステータス(例えば、トナー残量)、エラーステータス等を含む。
【0025】
デバイスイメージ処理部111は、ソフトウェア実行部110が上記画面を表示装置17に表示する際、デバイスステータス処理部112が受信した情報に基づき、画像形成装置20及び画像形成装置20に実際に装着されている複数のデバイスのイメージや、画像形成装置20に装着すべきデバイスである推薦デバイスを示すイメージを生成する。
【0026】
情報処理装置10のCPU11は、デバイスイメージモジュール200及び分析モジュール400をさらに実行する。デバイスイメージモジュール200及び分析モジュール400は、OS100の種別に拠らず一定であり、言い換えれば、OS100の種別に非依存である。
【0027】
分析モジュール400は、デバイスステータス処理部112が画像形成装置20から受信した複数のデバイス識別子及びステータス情報に基づき、画像形成装置20又は複数のデバイスの使用傾向を判断する。「使用傾向」は、画像形成装置20又は1以上のデバイスの何れかに発生したエラーを含まない。
【0028】
デバイスイメージモジュール200は、デバイスイメージ処理部111に、表示装置17に表示されるイメージを構成する複数のイメージパーツや他の情報を供給する。
【0029】
デバイスイメージモジュール200は、画像構成判別部201と、エラー情報判別部202とを有する。画像構成判別部201と、エラー情報判別部202とは、記憶装置14に記憶された複数のデバイス構成定義300を参照し、デバイスイメージ処理部111に供給すべき複数のイメージパーツや他の情報を判別する(これらの動作は動作フローを参照して後述する)。
【0030】
記憶装置14は、複数のデバイス構成定義300を記憶する。複数のデバイス構成定義300は、画像形成装置20の複数の機種をそれぞれ識別する複数の機種識別子に一対一でそれぞれ対応付けられる。各デバイス構成定義300は、XML(Extensible Markup Language)で記述される。
【0031】
3.デバイス構成定義のデータ構造
【0032】
図3は、デバイス構成定義のデータ構造を示す。
【0033】
1つのデバイス構成定義300を説明する。1つのデバイス構成定義300は、画像形成装置20の或る1つの機種を識別する機種識別子に対応付けられて、記憶装置14に記憶される。デバイス構成定義300は、イメージパーツ群310と、デバイスイメージ定義群320と、デバイスエラー定義群330と、オフセット情報定義群350とを含む。
【0034】
イメージパーツ群310は、複数のデバイスイメージパーツ311と、1以上(本実施形態では複数)のエラーイメージパーツ312とを含む。これらのイメージパーツ311,312は、例えば、PNG(Portable Network Graphics)イメージである。
【0035】
図4は、複数のデバイスイメージパーツと、複数のエラーイメージパーツとの例を示す。
【0036】
複数のデバイスイメージパーツ311は、画像形成装置20及び画像形成装置20に物理的に装着可能な複数のデバイスをそれぞれ示す。図4の例では、複数のデバイスイメージパーツ311は、画像形成装置20の本体、給紙カセット、プラテン、ブックレット、ブリッジ、ベース、メールボックス等をそれぞれ示すイメージである。同一のデバイスに対して異なる複数のデバイスイメージパーツ311があってもよい。例えば、同一の給紙カセットについて、給紙カセットがクローズしている状態を示すデバイスイメージパーツ311と、給紙カセットがオープンしている状態を示すデバイスイメージパーツ311とがあってもよい。
【0037】
複数のエラーイメージパーツ312は、エラーをそれぞれ示す。図4の例では、複数のエラーイメージパーツ312は、それぞれ異なる向きの矢印や、デバイスと矢印の組み合わせ等をそれぞれ示すアイコンのイメージを含む。複数のエラーイメージパーツ312は、さらに、異常や警告を表す図形、符号及び色(赤、黄等)の組み合わせを含むマークを示すアイコンのイメージを含んでもよい。複数のエラーイメージパーツ312は、さらに、異常や警告を表すテキスト(メッセージ)を含んでもよい。さらに、例えば、同一の給紙カセットについて、給紙カセットがクローズしている状態を示すデバイスイメージパーツ311を、正常な状態を示すデバイスイメージパーツ311として使用し、一方、給紙カセットがオープンしている状態を示すデバイスイメージパーツ311を、エラーイメージパーツ312として使用してもよい。
【0038】
デバイスイメージ定義群320は、複数のデバイスイメージ定義321を含む。複数のデバイスイメージ定義321は、画像形成装置20及び複数のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子に対して、複数のデバイスイメージパーツ311をそれぞれ定義する。具体的には、デバイスイメージ定義321は、画像形成装置20又はデバイスを識別するデバイス識別子と、デバイスイメージパーツ311とを関連付ける情報である。より具体的には、デバイスイメージ定義321は、例えば、1つのデバイス識別子に対して、1つのデバイスイメージパーツ311のイメージファイル名を定義する。
【0039】
デバイスエラー定義群330は、複数のデバイスエラー定義331を含む。複数のデバイスエラー定義331は、複数のエラー種別をそれぞれ識別する複数のエラー識別子に対して、複数のエラーイメージパーツ312をそれぞれ定義する。具体的には、デバイスエラー定義331は、画像形成装置20又はデバイスに実際に発生したエラーの種別を識別するエラー識別子(例えば、エラーコード)と、エラーイメージパーツ312とを関連付ける情報である。より具体的には、デバイスエラー定義331は、例えば、1つのエラー識別子(例えば、エラーコード)に対して、1つのエラーイメージパーツ312を定義する。
【0040】
オフセット情報定義群350は、複数のデバイスオフセット情報定義351と、複数のエラーオフセット情報定義352とを含む。
【0041】
複数のデバイスオフセット情報定義351は、それぞれ、複数のデバイス識別子に対して、複数のデバイスイメージパーツ311それぞれの相対位置を示すオフセット量を定義する。「オフセット量」の具体例を説明する。例えば、画像形成装置20の本体のデバイスイメージパーツ311の所定位置を、XY座標の基準値とする。「所定位置」は、例えば、デバイスイメージパーツ311の中心点、左上点等でよい。画像形成装置20の本体のデバイスイメージパーツ311と、画像形成装置20に実際に装着された給紙カセットのデバイスイメージパーツ311とを合成して表示装置17に表示する場合に、給紙カセットのデバイスイメージパーツ311が、画像形成装置20の本体のデバイスイメージパーツ311の中心に対してオフセットされる量(XY値)が、オフセット量である。
【0042】
複数のエラーオフセット情報定義352は、複数のエラー識別子と複数のデバイス識別子との組み合わせそれぞれに対して、複数のデバイスイメージパーツ311それぞれに対する複数のエラーイメージパーツ312の相対位置を定義する。具体例を説明する。例えば、エラー「ペーパージャム」を識別するエラー識別子と、デバイス「給紙カセット」を識別するデバイス識別子との組み合わせに対して、エラーイメージパーツ312が、画像形成装置20の本体のデバイスイメージパーツ311の中心に対してオフセットされる。このときのオフセット量は、例えば、給紙カセットのデバイスイメージパーツ311が、画像形成装置20の本体のデバイスイメージパーツ311の中心に対してオフセットされる量(XY値)と略等しくてもよい。これにより、エラーイメージパーツ312が、給紙カセット(エラーが発生しているロケーション)のデバイスイメージパーツ311に重ねられて表示される。
【0043】
4.情報処理装置の動作
【0044】
図5は、情報処理装置の一部の動作シーケンスを示す。図6は、情報処理装置の第1の動作フローを示す。
【0045】
デバイスステータス処理部112は、例えば定期的に(5分毎等)、駆動及び/又は管理の対象である画像形成装置20に、画像形成装置20の機種を識別する機種識別子と、画像形成装置20に実際に装着された複数のデバイスをそれぞれ識別する複数のデバイス識別子と、画像形成装置20のステータスの情報であるステータス情報とを供給するための要求を、ネットワークNを介して送信する(ステップS101)。デバイスステータス処理部112は、画像形成装置20から、機種識別子と、複数のデバイス識別子と、ステータス情報とを、ネットワークNを介して受信し、記憶する(ステップS102)。例えば、デバイスステータス処理部112と画像形成装置20との間の通信は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)とSOAP(Simple Object Access Protocol)とを併用して実現されればよい。あるいは、情報処理装置10と画像形成装置20とがネットワークNを介さずに接続(USB接続等)されている場合、デバイスステータス処理部112と画像形成装置20との間の通信は、例えば、PJL(Printer Job Language)で実現されればよい。デバイスステータス処理部112は、受信した機種識別子と、複数のデバイス識別子と、ステータス情報とを、分析モジュール400に送信する(ステップS103)。
【0046】
分析モジュール400は、機種識別子と、複数のデバイス識別子と、ステータス情報とを、デバイスステータス処理部112から受信し、ローカル又は外部のストレージ装置に蓄積する(ステップS104)。分析モジュール400は、ステータス情報を分析して、画像形成装置20又は複数のデバイスの使用傾向を判断する。(ステップS105)。分析モジュール400は、使用傾向に関する情報をローカル又は外部のストレージ装置に記憶する(ステップS106)。「使用傾向」の一例として、給紙カセットとして2段カセットが装着されており、カセット内に異なるサイズの用紙が頻繁に入れ替えられており、3種(例えば、A4、B4、A3)以上のサイズの用紙が頻繁に使用されている、という傾向が挙げられる。
【0047】
図7は、情報処理装置の第2の動作フローを示す。
【0048】
デバイスイメージ処理部111は、デバイスステータス処理部112に、画像形成装置20から受信した機種識別子と複数のデバイス識別子と、分析モジュール400が判断する推薦デバイスとを要求する(ステップS107)。
【0049】
デバイスステータス処理部112は、デバイスイメージ処理部111から要求を受信する。デバイスステータス処理部112は、画像形成装置20から受信し記憶(ステップS102)した、最新の、機種識別子と複数のデバイス識別子とを読み出す(ステップS108)。デバイスステータス処理部112は、分析モジュール400に、推薦デバイスを要求する(ステップS109)。
【0050】
分析モジュール400は、要求を受けると、記憶した使用傾向(ステップS106)に基づき、推薦デバイスを判断する。「推薦デバイス」は、実際には画像形成装置20に装着されていないが、画像形成装置20に装着すべきデバイスである。例えば、分析モジュール400は、上述のように、異なるサイズの用紙を頻繁に入れ替えることを示す使用傾向を記憶していれば、画像形成装置20に物理的に装着可能なペーパーフィーダーを、推薦デバイスとして判断する。要するに、「推薦デバイス」は、画像形成装置20に装着すれば、画像形成装置20のユーザーの利便性が向上すると予測されるデバイスである。分析モジュール400は、判断した推薦デバイスを識別するデバイス識別子(推薦デバイス識別子)を、デバイスステータス処理部112に送信する(ステップS110)。
【0051】
デバイスステータス処理部112は、推薦デバイス識別子を分析モジュール400から受信する。デバイスステータス処理部112は、分析モジュール400から受信した推薦デバイス識別子と、画像形成装置20から受信した機種識別子と複数のデバイス識別子とを、デバイスイメージ処理部111に供給する(ステップS111)。
【0052】
デバイスイメージ処理部111は、デバイスステータス処理部112が画像形成装置20から受信した機種識別子と複数のデバイス識別子と、分析モジュール400から受信した推薦デバイス識別子とを取得する(ステップS112)。デバイスイメージ処理部111は、機種識別子と、複数のデバイス識別子と、推薦デバイス識別子とを、デバイスイメージモジュール200に送信する(ステップS113)。例えば、デバイスイメージ処理部111は、デバイスイメージモジュール200に、初期化関数(JSON(JavaScript Object Notation))により、機種識別子と、複数のデバイス識別子と、推薦デバイス識別子とを送信すればよい。
【0053】
デバイスイメージモジュール200は、デバイスイメージ処理部111から、機種識別子と、複数のデバイス識別子と、推薦デバイス識別子とを受信する(ステップS114)。デバイスイメージモジュール200の画像構成判別部201は、受信した機種識別子に対応付けられた1つのデバイス構成定義300を選択する(ステップS115)。画像構成判別部201は、受信した複数のデバイス識別子及び推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスイメージ定義321を、選択したデバイス構成定義300のデバイスイメージ定義群320から読み出す(ステップS116)。画像構成判別部201は、受信した複数のデバイス識別子及び推薦デバイス識別子に対してそれぞれ定義された複数のデバイスオフセット情報定義351を、デバイス構成定義300のオフセット情報定義群350から読み出す(ステップS117)。デバイスイメージモジュール200は、デバイスイメージ処理部111に、画像構成判別部201が読み出した複数のデバイスイメージ定義321と複数のデバイスオフセット情報定義351とを送信する(ステップS118)。
【0054】
デバイスイメージ処理部111は、複数のデバイスイメージ定義321と、複数のデバイスオフセット情報定義351とを、デバイスイメージモジュール200から受信する(ステップS119)。デバイスイメージ処理部111は、受信した複数のデバイスイメージ定義321により定義される複数のデバイスイメージパーツ311を、デバイス構成定義300のイメージパーツ群310から読み出す(ステップS120)。
【0055】
デバイスイメージ処理部111は、受信した複数のデバイスオフセット情報定義351により定義される複数のオフセット位置に、読み出した複数のデバイスイメージパーツ311を配置する。これにより、デバイスイメージ処理部111は、複数のデバイスイメージパーツ311を含む合成イメージを生成する(ステップS121)。具体的には、デバイスイメージ処理部111は、画像形成装置20に複数のデバイス(実際に装着されている)及び推薦デバイス(実際には装着されていない)が装着された状態を示す合成イメージを生成する。デバイスイメージ処理部111は、合成イメージとして、推薦デバイスの使用を促す(購入又はレンタルを促す)メッセージを含む合成イメージを生成してもよい。デバイスイメージ処理部111は、合成イメージとして、画像形成装置20に複数のデバイス(実際に装着されている)のみが装着された状態を示す別の合成イメージを生成してもよい。
【0056】
デバイスイメージ処理部111は、生成した合成イメージを、ソフトウェア実行部110により、表示装置17に表示させる(ステップS122)。
【0057】
図8は、合成イメージの一例を示す。
【0058】
デバイスイメージ処理部111が生成した第1の合成イメージ501は、複数のデバイスイメージパーツ311を含む。複数のデバイスイメージパーツ311は、画像形成装置20に実際に装着されているデバイスと、画像形成装置20とを示す複数のデバイスイメージパーツ311Aを含む。複数のデバイスイメージパーツ311は、さらに、画像形成装置20に実際には装着されていない推薦デバイスを示すデバイスイメージパーツ311Bを含む。第1の合成イメージ501は、さらに、推薦デバイスの使用を促す(購入又はレンタルを促す)メッセージ313を含む。
【0059】
デバイスイメージ処理部111が生成した第2の合成イメージ502は、画像形成装置20に実際に装着されているデバイスと、画像形成装置20とを示す複数のデバイスイメージパーツ311Aのみを含む。これにより、画像形成装置20に推薦デバイスを装着した状態(第1の合成イメージ501)と、現状の画像形成装置20の状態(第2の合成イメージ502)との違いがユーザーにとって一見して理解しやすい。
【0060】
5.結語
【0061】
典型的に、情報処理装置は、画像形成装置を駆動及び/又は管理するソフトウェアプログラムを実行することにより、画像形成装置及び画像形成装置に実際に装着されたデバイスのイメージを表示装置に表示する。画像形成装置を駆動するソフトウェアプログラム(例えば、プリンタードライバー)では、画像形成装置の機種や画像形成装置にオプションで装着されたデバイスを表示する。画像形成装置を管理するソフトウェアプログラム(例えば、デバイス管理ソフトウェア)では、画像形成装置のエラー発生個所をカセットや扉を開いた状態に表示したり、エラーアイコンを表示したり、ハイライトさせたりするなどして表示する。これらのイメージは、画像形成装置の機種ごとに異なるだけでなく、画像形成装置にオプションで装着されたデバイスによっても異なる。
【0062】
このため、情報処理装置は、イメージを表示するにあたり、画像形成装置の機種や画像形成装置にオプションで装着されたデバイスを判断し、判断した画像形成装置及びデバイスのイメージを作成する。さらに、情報処理装置は、エラーを表示するにあたり、機種ごとに異なるエラー箇所をハイライトしたり、オプションで装着されたデバイスにより、デバイス(給紙カセット、ドア等)のイメージを作り変える必要があり、何通りもの組み合わせのイメージを作る必要がある。
【0063】
これを実現する方法として、例えば、OpenGL(Open Graphics Library)を利用し、Windows(登録商標)に描画を行う部分と、機種ごとの画像処理に必要な情報を保持するデータ部分で構成する方法が考えられる。これにより、テキスト情報でイメージパーツ情報のXYZ位置などを一つ一つ作成し、それをレンダリング処理部で描画することより、アニメーションを使用した3D画像描画の実現を図ることができる。一方、画像形成装置の機種や画像形成装置に装着されるデバイスごとに、多くのパーツ情報やエラー情報の作成が必要である。このため、画像形成装置の新機種や、デバイスの新機種を開発するときに、膨大な作業工数が必要となるおそれがある。
【0064】
また、OpenGLによってRC(Rendering context)に描画したイメージを画面上に表示するための処理(Windows(登録商標)固有のHDC (Device Context Handle)と結びつける)を使用すると、Windows(登録商標)のみしか動作しないという問題がある。しかしながら、Internet Explorer(登録商標)以外のブラウザーや、Mac(登録商標)やLinux(登録商標)などのOS等、プラットフォームの違いに拘わらず、動作可能であることが望ましい。
【0065】
また、大規模なプロダクションプリンターは、MFPに比べて装着可能なデバイスもさらに多種多様である。このため、OpenGLを利用した上記の方法では、描画が益々複雑となるおそれがある。
【0066】
これに対して、本実施形態によれば、情報処理装置10は、描画に必要となるパーツ情報をデバイスごとに定義しておき、レンダリング処理部で描画するのではない。本実施形態によれば、情報処理装置10は、画像形成装置20の機種ごとに対応付けられたデバイス構成定義300内に、デバイス単位(ユーザーが物理的に取り外し可能な単位)のPNGイメージであるイメージパーツ311,312を記憶する。また、情報処理装置10は、画像形成装置20の機種ごとに対応付けられたデバイス構成定義300内に、イメージパーツ311,312毎の複数のオフセット情報定義351、352を記憶する。
【0067】
これにより、デバイスイメージモジュール200は、画像形成装置20に実際に物理的に装着されたデバイスや、画像形成装置20やデバイスに発生したエラーに応じて、必要なイメージパーツ311,312の定義321,331を読み出し、対応するオフセット情報定義351、352を読み出す。そして、デバイスイメージ処理部111は、読み出されたオフセット情報定義351、352に従って、定義321,331に従って読み出したイメージパーツ311,312を配置する。これにより、画像形成装置20に実際に物理的に装着されたデバイスの種類や数に拘わらず(多数のデバイスが装着されている場合でも)、複雑な描画工程を要すること無く、合成イメージを作成、更新及び表示することができる。
【0068】
また、本実施形態によれば、デバイスイメージ処理部111は、OS100に依存し、一方、デバイスイメージモジュール200は、OS100に非依存である。OS100に非依存のデバイスイメージモジュール200が、イメージパーツ311,312を記憶し、イメージパーツ311,312の定義321、331を読み出し、対応するオフセット情報定義351、352を読み出す。そして、OS100に依存するデバイスイメージ処理部111が、読み出されたオフセット情報定義351、352に従って、定義321、331に従って読み出したイメージパーツ311,312を配置する。これにより、OS100の種別に拘わらず、如何なるプラットフォームであっても、確実に、合成イメージを作成、更新及び表示することができる。
【0069】
エラーが発生してから、画像形成装置20又は画像形成装置20に実際に装着されている複数のデバイスの何れかに発生したエラーを示すイメージを、画像形成装置20に表示する技術が考えられる。この方法では、ディーラーやエンドユーザーがエラーに対処するのは、実際にエラーが発生してからになる。その結果、エラーが発生して初めて、ディーラーやエンドユーザーが、消耗品や部品の交換が必要なことに気付き、消耗品や部品を発注し、交換する可能性がある。この場合、画像形成装置20又は画像形成装置20に実際に装着されている複数のデバイスの何れかを使用できない時間であるダウンタイムが発生する。これに対して、本実施形態によれば、使用傾向(例えば、異なるサイズの用紙を頻繁に入れ替える)に基づき、画像形成装置20に装着すべきデバイスである推薦デバイス(例えば、ペーパーフィーダー)を示すイメージを、画像形成装置20に表示する。これにより、ディーラーやエンドユーザーは、ユーザーの利便性を向上する(例えば、ペーパーフィーダーを増設する)ことができる。これにより、ダウンタイムを無くす又は短縮することを図れる。同時に、販売促進を図れる。
【0070】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0071】
情報処理装置10
画像形成装置20
OS(Operation System)100
ソフトウェア実行部110
デバイスイメージ処理部111
デバイスステータス処理部112
デバイスイメージモジュール200
画像構成判別部201
エラー情報判別部202
デバイス構成定義300
イメージパーツ群310
デバイスイメージパーツ311
エラーイメージパーツ312
デバイスイメージ定義群320
デバイスエラー定義群330
オフセット情報定義群350
分析モジュール400
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8