(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】駆動装置
(51)【国際特許分類】
H02K 11/33 20160101AFI20240702BHJP
H02K 5/22 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
H02K11/33
H02K5/22
(21)【出願番号】P 2020192719
(22)【出願日】2020-11-19
【審査請求日】2023-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100188673
【氏名又は名称】成田 友紀
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】黒柳 均志
(72)【発明者】
【氏名】石川 勇樹
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-100972(JP,A)
【文献】特開2015-107036(JP,A)
【文献】特開2009-254144(JP,A)
【文献】国際公開第2020/067277(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/00- 5/26
H02K 11/00-11/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータに供給される電流を制御するインバータと、
前記モータと前記インバータとを電気的に接続する複数の板状のバスバーと、
前記モータ、前記インバータ、および前記複数のバスバーを収容するハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、内部をモータハウジングとインバータハウジングとに区画する区画壁を有し、
前記区画壁には、貫通孔が設けられ、
各々の前記バスバーは、
一方の端部に位置するモータ接続端子と、
他方の端部に位置するインバータ接続端子と、
前記モータ接続端子から前記貫通孔に向かって延びる第1部分と、
前記第1部分から前記貫通孔を通り前記インバータ接続端子まで延びる第2部分と、
を有し、
少なくとも2つの前記バスバーは、前記貫通孔の内側において、互いに板厚方向に重なり合って配置され
、
前記複数のバスバーを保持するバスバーホルダを有し、
前記バスバーホルダは、
前記貫通孔または前記区画壁に固定される第1固定部と、
前記第1固定部と異なる位置に位置し前記インバータハウジングに固定される第2固定部と、
を有し、
前記第2固定部は、前記インバータハウジングの嵌合穴または突起と嵌合構造を構成する突起または嵌合穴を有する、
駆動装置。
【請求項2】
前記第1固定部は、前記区画壁の嵌合穴または突起と嵌合構造を構成する突起または嵌合穴を有する、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
モータと、
前記モータに供給される電流を制御するインバータと、
前記モータと前記インバータとを電気的に接続する複数の板状のバスバーと、
前記モータ、前記インバータ、および前記複数のバスバーを収容するハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、内部をモータハウジングとインバータハウジングとに区画する区画壁を有し、
前記区画壁には、貫通孔が設けられ、
各々の前記バスバーは、
一方の端部に位置するモータ接続端子と、
他方の端部に位置するインバータ接続端子と、
前記モータ接続端子から前記貫通孔に向かって延びる第1部分と、
前記第1部分から前記貫通孔を通り前記インバータ接続端子まで延びる第2部分と、
を有し、
少なくとも2つの前記バスバーは、前記貫通孔の内側において、互いに板厚方向に重なり合って配置され、
前記複数のバスバーを保持するバスバーホルダを有し、
前記バスバーホルダは、
前記モータハウジング内に位置する第1コネクタと、
前記インバータハウジング内に位置する第2コネクタと、
前記貫通孔を通って前記第1コネクタと前記第2コネクタとを電気的に接続する配線と、
を有する、
駆動装置。
【請求項4】
前記モータハウジングは、前記区画壁を含む部位とは別体のモータカバーを有し、
前記モータカバーは、前記バスバーホルダの前記第1コネクタを操作可能な位置に開口する操作窓を有する、
請求項3に記載の駆動装置
【請求項5】
前記複数のバスバーは、前記貫通孔の内側において、板厚方向に一列に重なりあって配置される、
請求項
1から4のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項6】
板厚方向に重なり合う前記バスバー同士の間隔は、前記バスバーの幅よりも小さい、
請求項
1から5のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記バスバーは、前記第1部分と前記第2部分との境界に屈曲部を有し、
前記バスバーの第1部分と前記バスバーの第2部分とは互いに異なる方向に延びる、
請求項
1から6のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記複数のバスバーは、前記貫通孔の内側において板厚方向に重なり合う第1の前記バスバーと、第2の前記バスバーとを含み、
前記第1のバスバーの前記モータ接続端子は、前記貫通孔に対して、前記第2のバスバーの前記モータ接続端子よりも遠くに位置し、
前記第1のバスバーの前記インバータ接続端子は、前記貫通孔に対して、前記第2のバスバーの前記インバータ接続端子よりも近くに位置する、
請求項
1から7のいずれか1項に記載の駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車の駆動装置として、モータと、モータに接続されるインバータとを備えた駆動装置が開発されている。このようなインバータ一体化駆動装置では、モータとインバータとを電気的に繋ぐバスバーが、インバータケースとモータケース(回転電機ケース)との境界部に設けられた孔に通される(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用の駆動装置では、厚みのある大型のバスバーが用いられることが多い。そのため、インバータケースとモータケースとの間のバスバーの孔も大きな開口部となりやすく、配線などの他の部材を配置するためのスペースが確保しにくくなっていた。また、モータケース内にオイルが貯留されている駆動装置では、モータケース内のオイルがバスバーの孔を通じてインバータケース内に流入しやすくなる場合もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様によれば、モータと、前記モータに供給される電流を制御するインバータと、前記モータと前記インバータとを電気的に接続する複数の板状のバスバーと、前記モータ、前記インバータ、および前記複数のバスバーを収容するハウジングと、を備える駆動装置が提供される。前記ハウジングは、内部をモータハウジングとインバータハウジングとに区画する区画壁を有する。前記区画壁には、貫通孔が設けられる。各々の前記バスバーは、一方の端部に位置するモータ接続端子と、他方の端部に位置するインバータ接続端子と、前記モータ接続端子から前記貫通孔に向かって延びる第1部分と、前記第1部分から前記貫通孔を通り前記インバータ接続端子まで延びる第2部分と、を有する。少なくとも2つの前記バスバーは、前記貫通孔の内側において、互いに板厚方向に重なり合って配置される。
【発明の効果】
【0006】
本発明の態様によれば、バスバーの設置スペースを小さくでき、ハウジング内のスペースを効率よく利用できる駆動装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態の駆動装置の概略模式図である。
【
図2】
図2は、実施形態のバスバーユニットの斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態の3本のバスバーの斜視図である。
【
図4】
図4は、実施形態の3本のバスバーを板厚方向にずらして表示した斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態のモータカバーおよび操作窓を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る駆動装置について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0009】
以下の説明では、駆動装置1が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、重力方向を規定して説明する。また、図面には、Y軸を示す。Y軸方向は、モータ2のモータ軸線Jに平行な方向である。また、Y軸方向は、車両の幅方向(左右方向)を示す。以下の説明において特に断りのない限り、モータ2のモータ軸線Jに平行な方向(Y軸方向)を単に「軸方向」と呼ぶ。本実施形態において、+Y側はモータ軸線Jの軸方向一方側であり、-Y側はモータ軸線Jの軸方向他方側である。さらに、モータ軸線Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、モータ軸線Jを中心とする周方向、すなわち、モータ軸線Jの軸周りを単に「周方向」と呼ぶ。
【0010】
以下、本発明の例示的な一実施形態に係る駆動装置1について説明する。
本実施形態の駆動装置1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。
【0011】
図1は、駆動装置1の概略模式図である。
図1に示すように、駆動装置1は、モータ2と、インバータ8と、ハウジング6と、バスバーユニット70と、オイルOと、を備える。なお、駆動装置1は、モータ2の回転を減速して外部に出力する減速装置(図示略)を有していてもよい。
【0012】
ハウジング6は、モータ2を収容するモータハウジング6Aと、インバータ8を収容するインバータハウジング6Bとを有する。本実施形態において、モータハウジング6Aは、内部空間としてモータ収容空間60Aを有し、インバータハウジング6Bは、内部空間としてインバータ収容空間60Bを有する。ハウジング6は、ハウジング6の内部においてモータハウジング6Aとインバータハウジング6Bとを区画する区画壁60を有する。本実施形態の場合、区画壁60は、インバータハウジング6Bの軸方向他方側の端部に位置する側壁である。
【0013】
<モータ>
本実施形態のモータ2は、3相モータである。モータ2は、モータハウジング6Aの内部に収容される。モータ2は、水平方向に延びるモータ軸線Jを中心として回転するロータ20と、ロータ20の径方向外側に位置するステータ30と、ロータ20を回転可能に支持するベアリング26、27と、を備える。本実施形態のモータ2は、インナーロータ型モータである。
【0014】
ロータ20は、インバータ8からステータ30に交流電流が供給されることで回転する。ロータ20は、シャフト21と、ロータコア24と、ロータマグネット(図示略)と、を有する。
【0015】
シャフト21は、モータ軸線Jを中心として軸方向に沿って延びる。シャフト21は、モータ軸線Jを中心として回転する。シャフト21は、ベアリング26、27により回転可能に支持される。ベアリング26、27は、ロータコア24を挟んでシャフト21の軸方向両側にそれぞれ位置する。ベアリング26、27は、ハウジング6に保持される。
【0016】
ロータコア24は、珪素鋼板を積層して構成される。ロータコア24は、軸方向に沿って延びる円柱体である。ロータコア24には、図示略の複数のロータマグネットが固定される。複数のロータマグネットは、磁極を交互にして周方向に沿って並ぶ。
【0017】
ステータ30は、ステータコア32と、ステータコア32に巻き付けられるコイル31と、ステータコア32とコイル31との間に介在するインシュレータ(図示略)とを有する。ステータ30は、ハウジング6に保持される。
【0018】
ステータコア32は、モータ軸線Jを中心とする環状である。ステータコア32は、環状のヨークの内周面から径方向内方に複数の磁極歯(図示略)を有する。磁極歯の間には、コイル線が掛けまわされる。磁極歯に掛けまわされたコイル線は、コイル31を構成する。すなわち、コイル31は、インシュレータを介してステータコア32に巻き付けられる。
【0019】
コイル31の軸方向他方側(-Y側)の端部からは、U相、V相およびW相に対応する3本の接続コイル線31cが延び出る。接続コイル線31cは、コイル線と、その先端に圧着された図示しない圧着端子と、コイル線の外周を覆う絶縁チューブと、を有する。接続コイル線31cは、先端に位置する圧着端子において、バスバーユニット70に接続される。
【0020】
<ハウジング>
ハウジング6は、モータ2、インバータ8、オイルO、およびバスバーユニット70を収容する。ハウジング6のうち、モータハウジング6Aは、モータ2およびオイルOを収容するモータ収容空間60Aを有する。インバータハウジング6Bは、インバータ8を収容するインバータ収容空間60Bを有する。本実施形態の場合、インバータ収容空間60Bは、モータ2の径方向外側に位置する。区画壁60は、ハウジング6の内部空間を、モータ収容空間60Aとインバータ収容空間60Bとに区画する。
【0021】
オイルOは、モータ収容空間60Aの下部領域に溜まる。オイルOは、図示略のオイルクーラによって冷却される。また、オイルOは、図示略のポンプによってハウジング6に設けられた油路を循環し、モータ2に上側から供給される。これにより、オイルOは、モータ2を冷却する。
【0022】
なお、詳細な図示を省略するが、ハウジング6の内部には、さらにギヤ収容空間60Cが設けられている。すなわち、ハウジング6は、ギヤ収容空間60Cを有するギヤハウジングを含んでいてもよい。ギヤ収容空間60Cは、モータ収容空間60Aの軸方向一方側(+Y側)に位置する。ギヤ収容空間60Cには、複数のギヤ(図示略)が配置される。各ギヤは、シャフト21に接続されて、減速機構を構成し出力シャフト(図示略)からモータ2の動力を出力する。なお、ギヤ収容空間60Cは、モータ収容空間60Aとひとつながりの空間であってもよい。この場合、オイルOは、ギヤ収容空間60C内にも流入しギヤ収容空間60C内の各ギヤを潤滑させる潤滑油として機能する。
【0023】
ハウジング6は、ハウジング本体65と、モータカバー61と、インバータカバー63と、を有する。ハウジング本体65、モータカバー61およびインバータカバー63は、例えばアルミダイカスト製である。
【0024】
ハウジング本体65は、モータ軸線Jに沿って延びる筒状部66と、筒状部66の軸方向他方側(-Y側)の端部に位置する底部67と、筒状部66の径方向外側に配置される箱状部68と、を有する。本実施形態では、筒状部66および底部67がモータハウジング6Aを構成し、箱状部68がインバータハウジング6Bを構成する。
【0025】
筒状部66は、軸方向他方側(-Y側)に開口する。筒状部66の開口は、モータカバー61によって塞がれる。モータカバー61は、軸方向において底部67と対向する。底部67およびモータカバー61は、ベアリング26、27を介してシャフト21を支持する。モータ収容空間60Aは、筒状部66と底部67とモータカバー61とによって囲まれる空間である。
【0026】
ハウジング6は、モータ収容空間60Aの軸方向他方側(-Y側)の端部において径方向外側(
図1上側)に広がる拡張空間60Dを有する。拡張空間60Dは、インバータハウジング6Bの軸方向他方側に位置し、軸方向においてインバータハウジング6Bとモータカバー61との間に位置する空間である。拡張空間60Dは、モータ収容空間60Aの一部である。拡張空間60Dには、バスバーユニット70の一部が配置される。
【0027】
拡張空間60Dとインバータ収容空間60Bとの間には、区画壁60が位置する。区画壁60は、モータ軸線Jと直交する平面に沿って延びる。区画壁60は、区画壁60を軸方向に貫通する貫通孔60aを有する。貫通孔60aは、拡張空間60D(すなわち、モータ収容空間60A)とインバータ収容空間60Bとを繋ぐ。貫通孔60aには、バスバーユニット70が挿入される。
【0028】
箱状部68は、上側に開口する。箱状部68の開口は、インバータカバー63によって塞がれる。インバータハウジング6Bは、箱状部68とインバータカバー63とからなる。インバータ収容空間60Bは、箱状部68とインバータカバー63とによって囲まれた空間である。
【0029】
インバータカバー63は、水平方向に沿って延びる天板部63aを有する。天板部63aは、インバータ収容空間60Bを上側から覆う。天板部63aは、天板部63aを上下方向に貫通する窓部63wを有する。窓部63wは、蓋63cによって塞がれる。蓋63cは、天板部63aに対し着脱可能である。窓部63wの直下には、後述する複数のインバータバスバー8dと、第1バスバー71、第2バスバー72、第3バスバー73との接続部が配置される。
【0030】
<インバータ>
インバータ8は、インバータカバー63の天板部63aの裏面に固定される。インバータ8は、バスバーユニット70および第2バスバーユニット77を介してモータ2と電気的に接続される。インバータ8は、モータ2に供給される電流を制御する。インバータ8は、箱状部68に固定されていてもよい。
【0031】
インバータ8は、インバータ本体8aと、インバータ本体8aから延び出る3つのインバータバスバー8dを有する。すなわち、駆動装置1は、インバータバスバー8dを有する。インバータ本体8aは、例えば、パワー基板、コンデンサ、スイッチング素子などを有し、図示略のバッテリから供給される直流電流を交流電流に変換する。3本のインバータバスバー8dは、インバータ収容空間60B内において、バスバーユニット70の第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73にそれぞれ接続される。
【0032】
<バスバーユニット>
バスバーユニット70は、区画壁60の貫通孔60aに挿入される。バスバーユニット70は、区画壁60に固定される。バスバーユニット70は、貫通孔60aを通過する第1バスバー71、第2バスバー72、および第3バスバー73を有する。第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、コイル31から延び出る3本の接続コイル線31cとそれぞれ接続される。第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、それぞれ、インバータ収容空間60B内でインバータ8に接続される。すなわち、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、モータ2とインバータ8とを電気的に接続する。
【0033】
図2は、バスバーユニット70の斜視図である。
図3は、3本のバスバーの斜視図である。
図4は、3本のバスバーを板厚方向にずらして表示した斜視図である。
図2に示すように、バスバーユニット70は、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73と、バスバーホルダ76と、第1コネクタ78および第2コネクタ79と、を有する。
【0034】
図3および
図4に示すように、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、板状の導体からなる。第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、モータ2とインバータ8とを電気的に接続する。第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、それぞれU相、V相およびW相に対応して、120°毎に位相の異なる交流電流を流す。
【0035】
第1バスバー71は、一方の端部に位置するモータ接続端子71aと、他方の端部に位置するインバータ接続端子71bと、モータ接続端子71aから貫通孔60aに向かって延びる第1部分71cと、第1部分71cから貫通孔60aを通りインバータ接続端子71bまで延びる第2部分71dと、を有する。第1部分71cと第2部分71dとは、屈曲部71eを介して接続される。
【0036】
第2バスバー72は、第1バスバー71と同様に、モータ接続端子72aと、インバータ接続端子72bと、第1部分72cと、第2部分72dと、を有する。第1部分72cと第2部分72dとは、屈曲部72eを介して接続される。
第3バスバー73は、第1バスバー71と同様に、モータ接続端子73aと、インバータ接続端子73bと、第1部分73cと、第2部分73dと、を有する。第1部分73cと第2部分73dとは、屈曲部73eを介して接続される。
【0037】
モータ接続端子71a、72a、73aは、それぞれ、第1バスバー71、第2バスバー72、第3バスバー73の軸方向他方側(-Y側)の端部に位置するL形の部位である。モータ接続端子71a、72a、73aは、それぞれの先端に、接続コイル線31cを固定するボルトが通される貫通孔171a、172a、173aを有する。
【0038】
インバータ接続端子71b、72b、73bは、それぞれ、第1バスバー71、第2バスバー72、第3バスバー73の軸方向一方側(+Y側)の端部に位置するL形の部位である。インバータ接続端子71b、72b、73bは、それぞれの先端に、インバータバスバー8dを固定するボルトが通される貫通孔171b、172b、173bを有する。
【0039】
バスバーホルダ76は、絶縁性の樹脂材料からなる。バスバーホルダ76は、軸方向に沿って延びる柱状の第1ホルダ部76aと、第1ホルダ部76aの軸方向他方側(-Y側)の端部に位置する円板状の封止部76bと、封止部76bの軸方向他方側に位置するフランジ部76cと、フランジ部76cの軸方向他方側に位置し軸方向と交差する方向に延びる第2ホルダ部76dと、を有する。
【0040】
第1ホルダ部76aには、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73の第2部分71d、72d、73dが埋め込まれる。第1ホルダ部76aは、インバータハウジング6B内に配置される。
第1ホルダ部76aは、軸方向一方側(+Y側)を向く端面176aと、軸方向直交する方向を向く外周面176bと、を有する。バスバーホルダ76は、端面176aから軸方向一方側に突出する円柱状の突起76eを有する。外周面176bのうち、上面および側面は概ね平坦面であり、下面は軸方向から見て円弧状の曲面である。外周面176bの一部が曲面形状であることにより、第1ホルダ部76aの直径が大きくなるのを防ぎつつ、体積を確保できる。第1ホルダ部76aに埋め込まれるバスバーの絶縁を確保しやすくなる。
【0041】
第1ホルダ部76aの上面に、第1バスバー71のインバータ接続端子71bと、第2バスバー72のインバータ接続端子72bと、第3バスバー73のインバータ接続端子73bとが、それぞれ配置される。インバータ接続端子71b、72b、73bは、
図2に示すように、軸方向において互いに離れた位置に配置される。これにより、インバータ収容空間60B内において、バスバー同士が良好に絶縁される。本実施形態の場合、インバータ接続端子71b、72b、73bの相互の間隔は、インバータ接続端子71b、72b、73bの軸方向幅よりも大きい。
【0042】
インバータ接続端子71b、72b、73bは、それぞれ第1ホルダ部76aの上面から上側へ突出する。L形のインバータ接続端子71b、72b、73bの屈曲部よりも先端側の部位は、第1ホルダ部76aの上面と上下方向に対向する。インバータ接続端子71b、72b、73bの貫通孔171b、172b、173bは、いずれも上下方向に開口する。貫通孔171b、172b、173bと第1ホルダ部76aの上面との間に、ナット部品81、82、83がそれぞれ配置される。
バスバーユニット70において、貫通孔171bは第2部分71dと板厚方向に重なる。貫通孔172bは第2部分72dと板厚方向に重なる。貫通孔173bは第2部分73dと板厚方向に重なる。この構成によれば、軸方向から見て、インバータ接続端子71b、72b、73bと、第2部分71d、72d、73dとを、狭い水平方向幅の範囲内に納めることができる。これにより、貫通孔60aの大きさを小さくできる。
【0043】
第1ホルダ部76aの上面には、第2コネクタ79が配置される。第2コネクタ79は、インバータ接続端子73bと封止部76bとの間に位置する。第2コネクタ79は他の位置に配置されていてもよい。例えば、第2コネクタ79は、第1ホルダ部76aの軸方向一方側(+Y側)の端部に配置されていてもよく、インバータ接続端子71b、72b、73bの間に配置されていてもよい。あるいは、第1ホルダ部76aの側面または下面に、第2コネクタ79が配置されていてもよい。
【0044】
封止部76bは、第1ホルダ部76aの軸方向他方側(-Y側)の端部から第1ホルダ部76aの径方向外側に広がる円板状である。封止部76bは、外周面の一周にわたって延びる溝176cを有する。溝176cには、図示略のOリングが配置される。封止部76bは、
図1に示すように、バスバーユニット70がハウジング6に取り付けられた状態で、区画壁60の貫通孔60a内に配置される。溝176cに保持されるOリングが、貫通孔60aの内周面に密着することで、貫通孔60aが封止される。貫通孔60aの封止構造は、封止部76bによる封止構造に限られない。例えば、フランジ部76cの軸方向一方側(+Y側)を向く面にOリングを配置し、区画壁60とフランジ部76cとの間で封止する構造であってもよい。
【0045】
フランジ部76cは、封止部76bの軸方向他方側の端縁から軸方向と直交する平面に沿って封止部76bの外側に突出する。フランジ部76cは、封止部76bの全周にわたって、封止部76bよりも外側へ広がる。フランジ部76cは、フランジ部76cを軸方向に貫通する複数の固定孔176dと、フランジ部76cの外周端に位置し、軸方向に延びる突起176eと、を有する。固定孔176dには、バスバーユニット70を区画壁60に固定する固定ネジ(図示略))が通される。突起176eは、フランジ部76cの軸方向一方側(+Y側)を向く面よりも軸方向一方側へ突出する。突起176eはフランジ部76cの外周端以外の位置に存在してもよい。
【0046】
第2ホルダ部76dは、フランジ部76cから軸方向と交差する方向に延びる概略四角柱状の部位である。第2ホルダ部76dは、内部に、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73の軸方向他方側(-Y側)の第1部分71c、72c、73cを保持する。第2ホルダ部76dの軸方向他方側を向く面に、第1バスバー71のモータ接続端子71aと、第2バスバー72のモータ接続端子72aと、第3バスバー73のモータ接続端子73aとが配置される。
【0047】
モータ接続端子71a、72a、73aは、軸方向から見て水平方向に並ぶ。第2ホルダ部76dは、第2ホルダ部76dの軸方向他方側(-Y側)を向く面から軸方向他方側へ突出する3枚の仕切り壁176fを有する。3枚の仕切り壁176fは、第2ホルダ部76dが延びる方向に、互いに間隔を空けて配置される。モータ接続端子72a、73aは、それぞれ隣り合う仕切り壁176fの間に配置される。モータ接続端子71aに関しては、仕切り壁176fはモータ接続端子71aの片側にのみ配置される。
【0048】
第1コネクタ78は、フランジ部76cの軸方向他方側(-Y側)を向く面に配置される。本実施形態の場合、フランジ部76cの軸方向他方側を向く面において、第2ホルダ部76dと第1コネクタ78とは、軸方向から見て水平方向に並ぶ。第1コネクタ78は、第2ホルダ部76dに保持されるモータ接続端子71aと隣り合う。すなわち、モータ接続端子71aは、仕切り壁176fと第1コネクタ78との間に位置する。
【0049】
第1コネクタ78と第2コネクタ79とは、バスバーホルダ76の内部に埋め込まれる配線を介して電気的に接続される。第1コネクタ78と第2コネクタ79とを接続する配線は、フランジ部76cと封止部76bと第1ホルダ部76aの内部を通る。すなわち、第1コネクタ78と第2コネクタ79とを接続する配線は、区画壁60の貫通孔60aを通る。この構成により、区画壁60に別途配線用の貫通孔を設けることなく、第1コネクタ78と第2コネクタ79とを接続できる。第1コネクタ78と第2コネクタ79とを接続する配線は、バスバーホルダ76に埋め込まれているため、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73とともに、単一のバスバーユニット70として扱うことができる。この構成により、ハウジング6への設置が容易になる。また、バスバーホルダ76に第1コネクタ78および第2コネクタ79が固定されているため、第1コネクタ78および第2コネクタ79へのコネクタ接続もしやすくなる。
【0050】
バスバーユニット70は、第1ホルダ部76a側を軸方向一方側(+Y側)に向け、第2ホルダ部76d側を軸方向他方側(-Y側)に向けた状態で固定される。
バスバーユニット70は、
図1に示すように、区画壁60の貫通孔60aに対して、拡張空間60D(モータ収容空間60A)からインバータ収容空間60Bに向かって挿入される。組み立て作業者がバスバーユニット70を貫通孔60aに挿入していくと、バスバーホルダ76の封止部76bが貫通孔60aに挿入され、封止部76bに設けられるOリングによって貫通孔60aの内周面と封止部76bの外周面との隙間が封止される。
【0051】
バスバーユニット70は、フランジ部76cの軸方向一方側を向く面が、区画壁60の軸方向他方側を向く面に接触する位置において、固定孔176dに通される固定ネジによって区画壁60に締結固定される。また本実施形態の場合、封止部76bに設けられるOリングは、バスバーホルダ76を貫通孔60aに固定する部材として機能する。したがって、本実施形態のバスバーホルダ76は、軸方向他方側寄りの部位に、区画壁60または貫通孔60aに固定される第1固定部を有する。
【0052】
またバスバーホルダ76は、第1ホルダ部76aの先端に、突起76eを有する。突起76eは、
図1に示すように、インバータハウジング6Bの側壁内面に設けられる嵌合穴68aに挿入される。突起76eと嵌合穴68aとの嵌合構造により、バスバーユニット70の軸方向一方側の端部がインバータハウジング6Bに固定される。すなわちバスバーホルダ76は、貫通孔60aへの挿入方向の先端に位置しインバータハウジング6Bに固定される第2固定部を有する。なお、バスバーホルダの軸方向一方側の先端に嵌合穴が設けられ、インバータハウジング6Bの側壁に突起が設けられる構成であってもよい。本実施形態において、バスバーホルダ76の第2固定部は、第1固定部とは異なる位置に位置する。
【0053】
バスバーホルダ76が上記の第1固定部および第2固定部によりインバータハウジング6Bに固定された状態で、バスバーユニット70のインバータ接続端子71b、72b、73bが、インバータ8のインバータバスバー8dにボルト締結される。
【0054】
バスバーホルダ76が上記第1固定部および第2固定部を有することで、バスバーホルダ76は、軸方向の二箇所でインバータハウジング6Bに固定される。これにより、ハウジング6に対してバスバーホルダ76を安定に固定できる。また、バスバーユニット70の振動を抑制でき、振動による騒音も抑制できる。
【0055】
また、バスバーホルダ76は、フランジ部76cの外周端に、フランジ部76cの軸方向一方側(+Y側)の面よりも軸方向一方側に突出する突起176eを有する。突起176eは、バスバーユニット70を貫通孔60aに挿入することにより、区画壁60の軸方向他方側(-Y側)を向く面に開口する嵌合穴60bに挿入される。突起176eと嵌合穴60bとの嵌合構造により、バスバーホルダ76が区画壁60に固定される。なお、フランジ部76cに嵌合穴が設けられ、区画壁60に突起が設けられる構成であってもよい。すなわち、バスバーホルダ76の第1固定部は、区画壁60の嵌合穴60bと嵌合構造を構成する突起176e、または区画壁60の突起と嵌合構造を構成する嵌合穴を有する。
上記構成によれば、バスバーユニット70を貫通孔60aに差し込む際に、フランジ部76cと区画壁60とを容易に固定できる。バスバーホルダ76を周方向に位置決めできるので、インバータハウジング6B内のインバータ接続端子71b、72b、73bと、インバータ8のインバータバスバー8dとを容易に位置合わせできる。また、固定孔176dと区画壁60のねじ穴とが位置合わせされるので、フランジ部76cのネジ止め作業を行いやすくなる。
【0056】
バスバーユニット70において、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、
図3に示す上下方向に一列に重なった状態でバスバーホルダ76内に埋め込まれる。具体的には、第2部分71d、72d、73dが板厚方向に一列に重なり合って上下方向に並んだ状態で、第1ホルダ部76a、封止部76bおよびフランジ部76c内に埋め込まれる。
この構成により、貫通孔60a内に配置される封止部76bの位置において、バスバー同士が板厚方向に重なって配置されるので、軸方向から見た水平方向の幅を、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73を全体でほぼバスバー1本分の幅に納めることができる。
これにより、貫通孔60aの直径を小さくできるので、貫通孔60aの周辺にスペースを確保しやすくなり、他の配線または部品を設置しやすくなる。また、ハウジング6内部のスペースを効率よく利用できるので、駆動装置1を小型化しやすくなる。また、貫通孔60aを小さくできるため、貫通孔60aの内周面の封止長さが短くなり、モータハウジング6Aからインバータハウジング6B内へのオイルOの流入も生じにくくなる。
【0057】
また本実施形態の場合、第1部分71c、72c、73cも板厚方向に一列に重なり合い、軸方向に並んだ状態で、第2ホルダ部76d内に埋め込まれる。この構成によれば、軸方向から見た第2ホルダ部76dの大きさを小さくできるので、拡張空間60D内において他の配線または部品を設置しやすくなる。ハウジング6内のスペースを効率よく利用でき、駆動装置1を小型化しやすくなる。
【0058】
バスバーユニット70では、貫通孔60aの内部において、板厚方向における第1バスバー71と第2バスバー72との間隔、および第2バスバー72と第3バスバー73との間隔が、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73の幅よりも小さい。この構成によれば、上下方向において、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73の間隔を詰めて配置できる。貫通孔60aの直径を小さくできる。本実施形態では、板厚方向における第1バスバー71と第2バスバー72との間隔、および第2バスバー72と第3バスバー73との間隔は、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73の板厚と同程度である。
【0059】
バスバーユニット70では、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73が、それぞれ屈曲部71e、72e、73eを有する。第2部分71d、72d、73dは軸方向に沿って延びる。一方、第1部分71c、72c、73cは、軸方向と直交する方向に延びる。
この構成によれば、バスバーユニット70が、軸方向および軸方向に直交する方向のいずれにも大型化しにくく、ハウジング6内の狭い領域に配置できる。また、モータ2の径方向にインバータ8が配置される構成において、コイル31から延びる接続コイル線31cとモータ接続端子71a、72a、73aとを接続しやすく、インバータハウジング6B内においてもインバータ接続端子71b、72b、73bとインバータバスバー8dとを接続しやすい配置にできる。屈曲部71e、72e、73eは、直角に限定されず、任意の角度で曲がっていればよい。また、第1部分71c、72c、73cの延びる方向と、第2部分71d、72d、73dの延びる方向は、実施形態の構成に限定されない。例えば、第1部分71c、72c、73cが軸方向に沿って延び、第2部分71d、72d、73dが軸方向と直交する方向に延びていてもよい。
【0060】
バスバーユニット70では、
図3に示すように、第3バスバー73のモータ接続端子73aは、貫通孔60aに対して、第2バスバー72のモータ接続端子72aよりも遠くに位置し、第3バスバー73のインバータ接続端子73bは、貫通孔60aに対して、第2バスバー72のインバータ接続端子72bよりも近くに位置する。
同様に、第2バスバー72のモータ接続端子72aは、貫通孔60aに対して、第1バスバー71のモータ接続端子71aよりも遠くに位置し、第2バスバー72のインバータ接続端子72bは、貫通孔60aに対して、第1バスバー71のインバータ接続端子71bよりも近くに位置する。
これらの構成によれば、第1バスバー71、第2バスバー72、第3バスバー73の長さを、相互に近づけることができる。複数のバスバーの長さの差が小さくなるので、バスバー間の電気特性のばらつきを抑えることができる。
【0061】
なお、本実施形態では、3つの第2部分71d、72d、73dが上下方向に並ぶ配置であるが、3つの第2部分71d、72d、73dは、板厚方向に重なっていれば、軸方向から見た配列方向は特に限定されない。例えば、3つの第2部分71d、72d、73dが、軸方向から見て水平方向に並んでいてもよく、水平方向および上下方向に対して斜めの方向に並んでいてもよい。
【0062】
また本実施形態では、貫通孔60aの内部において、3つの第2部分71d、72d、73dが板厚方向に一列に重なり合って配置される構成としたが、この構成に限られない。
例えば、2つの第2部分71d、72dのみが板厚方向に重なり合って配置され、残り1つの第2部分73dは、第2部分71d、72dとは板厚方向に重ならない位置に配置されていてもよい。この場合、貫通孔60aの開口径がやや大きくなるが、2つの第2部分71d、72dが板厚方向に重なり合って配置されているため、従来のバスバーを通す孔よりも開口径を小さくできる。
【0063】
図1に示すように、駆動装置1において、モータハウジング6Aは、区画壁60を含む部位(ハウジング本体65)とは別体のモータカバー61を有する。モータカバー61は、
図1および
図5に示すように、バスバーホルダ76の第1コネクタ78を操作可能な位置に開口する操作窓61aを有する。操作窓61aは、
図1に示すように、蓋61bにより外側から塞がれる。蓋61bは、操作窓61aに対して付け外し可能である。蓋61bは、操作窓61aに対して、例えばネジ止めにより固定される。
【0064】
操作窓61aは、蓋61bが外された状態で、第1コネクタ78を操作可能な位置に開口する。すなわち、作業者は、操作窓61aから拡張空間60Dへ手指または工具を挿入することで、第1コネクタ78へのコネクタ接続を行うことができる。モータカバー61に操作窓61aを有することで、モータカバー61をモータハウジング6Aに取り付けた状態で、配線作業を行うことができる。モータカバー61の内面に位置する部品から延びる配線を第1コネクタ78に接続する作業などが行いやすくなる。
【符号の説明】
【0065】
1…駆動装置、2…モータ、6…ハウジング、6A…モータハウジング、6B…インバータハウジング、8…インバータ、60…区画壁、60a…貫通孔、60b,68a…嵌合穴、61…モータカバー、61a…操作窓、71a,72a,73a…モータ接続端子、71b,72b,73b…インバータ接続端子、71c,72c,73c…第1部分、71d,72d,73d…第2部分、71e,72e,73e…屈曲部、76…バスバーホルダ、76c…フランジ部、76e,176e…突起、78…第1コネクタ、79…第2コネクタ