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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】配車装置および配車方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20240702BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20240702BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20240702BHJP
   B60L 15/20 20060101ALI20240702BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20240702BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20240702BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20240702BHJP
   B60L 53/62 20190101ALI20240702BHJP
   B60L 53/65 20190101ALI20240702BHJP
   B60L 58/10 20190101ALI20240702BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20240702BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240702BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20240702BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20240702BHJP
   G16Y 20/30 20200101ALI20240702BHJP
【FI】
G08G1/123 A
B60M7/00 X
B60L5/00 B
B60L15/20 J
B60L50/60
B60L53/12
B60L53/14
B60L53/62
B60L53/65
B60L58/10
H02J50/10
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
H02J7/02 F
G16Y10/40
G16Y20/30
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021133371
(22)【出願日】2021-08-18
(65)【公開番号】P2023027973
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2023-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平野 貴洋
(72)【発明者】
【氏名】津下 聖悟
(72)【発明者】
【氏名】池村 亮祐
(72)【発明者】
【氏名】有野 洋平
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 真輝
(72)【発明者】
【氏名】高橋 祐希
【審査官】佐藤 吉信
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/225045(WO,A1)
【文献】特開2014-240757(JP,A)
【文献】特開2012-073979(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/123
B60M 7/00
B60L 5/00
B60L 15/20
B60L 50/60
B60L 53/12
B60L 53/14
B60L 53/62
B60L 53/65
B60L 58/10
H02J 50/10
H02J 7/00
H02J 7/02
G16Y 10/40
G16Y 20/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
待機中の複数の車両から配車車両を選択する配車装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能なプログラムを記憶するメモリとを備え、
前記複数の車両の各々は、
送電装置から電力を受電可能に構成された受電装置と、
前記受電装置から受電された電力により充電される走行用のバッテリとを含み、
前記送電装置は、充電ケーブルを介して電力を送電可能に構成された接触送電装置と、非接触で電力を送電可能に構成された非接触送電装置とを含み、
前記受電装置は、前記接触送電装置から電力を受電する接触受電装置と、前記非接触送電装置から電力を受電する非接触受電装置とのうちの少なくとも1つを含み、
前記プロセッサは、
前記複数の車両の各々の前記受電装置の受電形式に関する情報を含む受電情報を取得し、
前記複数の車両の各々が走行可能な走行経路において利用可能な前記送電装置の送電形式に関する情報を含む送電情報を取得し、
前記複数の車両から、前記受電情報および前記送電情報に基づき、前記走行経路において前記送電装置から電力を受電可能な車両を前記配車車両として選択する、配車装置。
【請求項2】
前記受電情報は、前記受電装置によって単位時間あたりに受電される電力を示す情報を含み、
前記送電情報は、前記送電装置によって単位時間あたりに送電される電力を示す情報を含む、請求項1に記載の配車装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記複数の車両から、前記送電装置によって単位時間あたりに送電される電力と前記受電装置によって単位時間あたりに受電される電力とが一致する車両を前記配車車両として選択する、請求項2に記載の配車装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、ユーザからの配車要求があった場合に、前記配車車両を選択し、
前記走行経路は、前記ユーザが乗車する場所までの経路である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の配車装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記複数の車両から、前記ユーザが指定した時間を越えて前記ユーザが乗車する場所に到着予定である車両を前記配車車両の候補から除外する、請求項4に記載の配車装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記配車車両として選択可能な車両が複数ある場合、前記ユーザが乗車する場所までの走行距離が最も短くなる車両を前記配車車両として選択する、請求項4または請求項5に記載の配車装置。
【請求項7】
待機中の複数の車両から配車車両を選択する配車方法であって、
前記複数の車両の各々は、
送電装置から電力を受電可能に構成された受電装置と、
前記受電装置から受電された電力により充電される走行用のバッテリとを含み、
前記送電装置は、充電ケーブルを介して電力を送電可能に構成された接触送電装置と、非接触で電力を送電可能に構成された非接触送電装置とを含み、
前記受電装置は、前記接触送電装置から電力を受電する接触受電装置と、前記非接触送電装置から電力を受電する非接触受電装置とのうちの少なくとも1つを含み、
前記配車方法は、
前記複数の車両の各々の前記受電装置の受電形式に関する情報を含む受電情報を取得するステップと、
前記複数の車両の各々が走行可能な走行経路において利用可能な前記送電装置の送電形式に関する情報を含む送電情報を取得するステップと、
前記複数の車両から、前記受電情報および前記送電情報に基づき、前記走行経路において前記送電装置から電力を受電可能な車両を前記配車車両として選択するステップとを含む、配車方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、待機中の複数の車両から配車車両を選択する配車装置および配車方法に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2019/225046号(特許文献1)は、ユーザに配車する候補車両に電気自動車が含まれる場合に、該電気自動車のバッテリ残量と、該電気自動車の現在位置からユーザの乗車位置を経由してユーザの目的地まで走行するのに必要な電力消費量とに基づいて、該電気自動車を候補車両とするかを判定する配車装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/225046号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の配車装置では、配車候補となる車両が走行を予定している走行経路において、送電装置がある場合には、該送電装置を用いて車両に対する充電を行うことが可能である。
【0005】
しかしながら、送電装置が送電する電力(たとえば、30kW)に対して、受電装置が受電する電力(たとえば、3kW)が小さい場合、充電効率が悪くなってしまう。また、走行経路にあるのが非接触式の送電装置であるのに対し、車両には接触式の受電装置が搭載されているなど、送電装置の送電形式と受電装置の受電形式が異なる場合には、走行経路において車両への充電を行うことができない。
【0006】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、走行経路における送電装置から好適に電力を受電可能な車両を配車する配車装置および配車方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の観点に係る配車装置は、待機中の複数の車両から配車車両を選択する装置である。配車装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能なプログラムを記憶するメモリとを備える。複数の車両の各々は、送電装置から電力を受電可能に構成された受電装置と、受電装置から受電された電力により充電される走行用のバッテリとを含む。送電装置は、充電ケーブルを介して電力を送電可能に構成された接触送電装置と、非接触で電力を送電可能に構成された非接触送電装置とを含む。受電装置は、接触送電装置から電力を受電する接触受電装置と、非接触送電装置から電力を受電する非接触受電装置とのうちの少なくとも1つを含む。プロセッサは、複数の車両の各々の受電装置の受電形式に関する情報を含む受電情報を取得する。プロセッサは、複数の車両の各々が走行可能な走行経路において利用可能な送電装置の送電形式に関する情報を含む送電情報を取得する。プロセッサは、複数の車両から、受電情報および送電情報に基づき、走行経路において送電装置から電力を受電可能な車両を配車車両として選択する。
【0008】
上記構成においては、受電装置の受電形式に関する情報を含む受電情報および送電装置の送電形式に関する情報を含む送電情報に基づき、走行経路において送電装置から電力を受電可能な車両が配車車両として選択される。これにより、上記構成によれば、走行経路における送電装置から好適に電力を受電可能な車両を配車することができる。
【0009】
受電情報は、受電装置によって単位時間あたりに受電される電力を示す情報を含むように構成されてもよい。送電情報は、送電装置によって単位時間あたりに送電される電力を示す情報を含むように構成されてもよい。こうした構成によれば、受電装置によって単位時間あたりに受電される電力と、送電装置によって単位時間あたりに送電される電力との関係を考慮し、送電装置が受電装置に対して効率的に充電を行うことができる。
【0010】
プロセッサは、複数の車両から、送電装置によって単位時間あたりに送電される電力と受電装置によって単位時間あたりに受電される電力とが一致する車両を配車車両として選択するように構成されてもよい。こうした構成によれば、送電装置が受電装置に対して効率的に充電を行うことができる。
【0011】
プロセッサは、ユーザからの配車要求があった場合に、配車車両を選択するように構成されてもよい。走行経路は、ユーザが乗車する場所までの経路であるように構成されてもよい。こうした構成によれば、ユーザが乗車する場所までの経路における送電装置から好適に電力を受電可能な車両を配車することができる。
【0012】
プロセッサは、複数の車両から、ユーザが指定した時間を越えてユーザが乗車する場所に到着予定である車両を配車車両の候補から除外するように構成されてもよい。こうした構成によれば、ユーザが指定した時間までに到着する車両を確実に配車することができる。
【0013】
プロセッサは、配車車両として選択可能な車両が複数ある場合、ユーザが乗車する場所までの走行距離が最も短くなる車両を配車車両として選択するように構成されてもよい。こうした構成によれば、走行距離が短くなることで、車両に搭載されたバッテリの劣化を抑制することができる。
【0014】
本開示の第2の観点に係る配車方法は、待機中の複数の車両から配車車両を選択する方法である。配車方法は、複数の車両の各々の受電装置の受電形式に関する情報を含む受電情報を取得するステップと、複数の車両の各々が走行可能な走行経路において利用可能な送電装置の送電形式に関する情報を含む送電情報を取得するステップと、複数の車両から、受電情報および送電情報に基づき、走行経路において送電装置から電力を受電可能な車両を配車車両として選択するステップとを含む。上記配車方法によっても、走行経路における送電装置から好適に電力を受電可能な車両を配車することができる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、目的地への早期到達と、ドライバの適切な休憩取得とを調和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の実施の形態に係る配車システムの全体構成を概略的に示す図である。
図2】車両および配車装置の構成を詳細に示す図である。
図3】送電装置と受電装置との組合せを説明するための図である。
図4】非接触受電装置を含む車両および非接触送電装置の構成の一例を概略的に示す図である。
図5】接触受電装置を含む車両および接触送電装置の構成の一例を概略的に示す図である。
図6】本実施の形態における車両の走行経路の候補の一例を示す図である。
図7】本実施の形態における配車処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8】本実施の形態における選択された配車候補車両群の一例を示す図である。
図9】本実施の形態における選択された充電可能車両群の一例を示す図である。
図10】非接触受電装置および接触受電装置を含む車両の構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0018】
[実施の形態]
<システム構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る配車システム100の全体構成を概略的に示す図である。配車システム100は、複数の車両1(後述する車両1a~1gを含む)と、配車装置2と、複数のユーザ端末3とを備える。
【0019】
複数の車両1の各々は、走行用のバッテリが搭載された電動車両であり、たとえば電気自動車(EV)またはプラグインハイブリッド車(PHV)である。複数の車両1の各々は、送電装置8(図3図5等)からの、接触または非接触による充電が可能である。
【0020】
配車装置2は、サーバ装置である。配車装置2は、待機中の複数の車両1から配車車両を選択する装置である。また、配車装置2は、最新の道路情報を保持するとともに、送電装置8に関する最新の情報を保持している。配車装置2の詳細な構成については図2にて説明する。
【0021】
複数のユーザ端末3の各々は、ユーザが操作する端末であって、たとえばスマートホンである。ユーザは、ユーザ端末3を操作することにより、配車装置2に対して配車要求(配車リクエスト)を行うことができる。配車装置2は、この配車要求に基づき、ユーザに対して配車する車両を選択する。車両1と配車装置2とユーザ端末3とは、インターネット等のネットワークを介して双方向通信が可能に構成されている。
【0022】
図2は、車両1および配車装置2の構成を詳細に示す図である。車両1は、ECU(Electronic Control Unit)11と、GPS(Global Positioning System)受信機131と、通信モジュール14とを備える。ECU11、GPS受信機131および通信モジュール14は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク15を介して相互に通信可能である。
【0023】
ECU11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ111と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等のメモリ112とを含む。プロセッサ111は、プログラムに記述された所定の演算処理を実行するように構成されている。メモリ112は、プロセッサ111により実行されるプログラムを格納する。また、メモリ112は、プロセッサ111におけるプログラムの実行により生成されるデータと、通信モジュール14を介して入力されたデータとを一時的に格納する。ECU11は、各種センサ(図示せず)の検出値およびメモリ112に格納されたプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように車両1内の各機器を制御する。また、ECU11は、配車装置2との間で授受される各種情報を生成する。
【0024】
GPS受信機131は、人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて車両1の位置を特定する。車両1は、GPS受信機131により特定された車両1の位置情報(GPS情報)を配車装置2に対して送信する。
【0025】
通信モジュール14は、車載DCM(Data Communication Module)であって、ECU11と配車装置2とが双方向に通信可能なように構成されている。
【0026】
配車装置2は、アプリケーションサーバ21と、データベースサーバ22とを含む。データベースサーバ22は、車両情報データベース221と、道路情報データベース222と、充電情報データベース223とを含む。
【0027】
アプリケーションサーバ21は、プロセッサ211と、メモリ212とを備える。メモリ212は、プロセッサ211によって実行可能なプログラムを記憶する。
【0028】
アプリケーションサーバ21は、複数の車両1の各々の位置情報(GPS情報)およびSOC(State Of Charge)情報などの情報を収集する。これらの情報は、各車両1から配車装置2に定期的に送信される。アプリケーションサーバ21は、収集された情報を車両情報データベース221に格納する。車両情報データベース221には、各車両1の車種、年式、モデル、仕様、状態(たとえばバッテリの劣化状態および満充電容量)、受電装置108の受電情報(後述する)に関する情報も格納されている。
【0029】
アプリケーションサーバ21は、各車両1の走行履歴、より詳細には、各車両1の走行時に測定された消費電力に関するデータを様々な走行条件(走行経路、日付、曜日、天候、気温など)毎に取得して車両情報データベース221に格納してもよい。
【0030】
道路情報データベース222は道路情報を格納する。充電情報データベース223は、送電装置8の仕様、設置場所等に関する送電装置8の送電情報(後述する)を格納する。新たに道路が建設されたり、道路の形状が変更されたりする場合がある。また、送電装置8が新規に設置されたり、既存の送電装置8が廃止されたりする場合もある。したがって、道路情報データベース222および充電情報データベース223に格納された情報は、配車装置2の管理者により定期的に最新の状態に更新されている。
【0031】
<送電装置8と受電装置108との組合せ>
図3は、送電装置8と受電装置108との組合せを説明するための図である。
【0032】
本実施の形態において、送電装置8は、接触送電装置8a~8cと、非接触送電装置8d~8fとを含む。接触送電装置8a~8cは、充電ケーブルを介して電力を送電可能に構成されている。非接触送電装置8d~8fは、非接触で電力を送電可能に構成されている。
【0033】
受電装置108は、接触受電装置108a~108cと、非接触受電装置108d~108fとを含む。車両1には、接触受電装置のみを搭載する場合と、非接触受電装置のみを搭載する場合と、接触受電装置および非接触受電装置の双方を搭載する場合とがある。接触受電装置は、接触送電装置から電力を受電する。非接触受電装置は、非接触送電装置から電力を受電する。
【0034】
複数の車両1の各々は、接触送電装置8a~8cから延びる充電ケーブルを介した接触式の充電、および、非接触受電装置108d~108fからの非接触での充電の少なくともいずれかによる充電が可能に構成されている。
【0035】
車両1aは、接触受電装置108aを含む。接触受電装置108aは、単位時間あたりに受電する電力(以下、「受電電力」とも称する)が3kWである(以下、接触受電装置108aを「接触受電装置(3kW)」とも称する)。本実施の形態においては、接触受電装置108aに対しては、接触送電装置8aを用いて送電を行う。接触受電装置108aは、単位時間あたりに送電する電力(以下、「送電電力」とも称する)が3kWである(以下、接触受電装置108aを「接触受電装置(3kW)」とも称する)。
【0036】
車両1bは、接触受電装置108bを含む。接触受電装置108bは、受電電力が10kWである(以下、接触受電装置108bを「接触受電装置(10kW)」とも称する)。本実施の形態においては、接触受電装置108bに対しては、接触送電装置8bを用いて送電を行う。接触受電装置108bは、送電電力が10kWである(以下、接触受電装置108bを「接触受電装置(10kW)」とも称する)。
【0037】
車両1cは、接触受電装置108cを含む。接触受電装置108cは、受電電力が30kWである(以下、接触受電装置108cを「接触受電装置(30kW)」とも称する)。本実施の形態においては、接触受電装置108cに対しては、接触送電装置8cを用いて送電を行う。接触受電装置108cは、送電電力が30kWである(以下、接触受電装置108cを「接触受電装置(30kW)」とも称する)。
【0038】
車両1dは、非接触受電装置108dを含む。非接触受電装置108dは、受電電力が3kWである(以下、非接触受電装置108dを「非接触受電装置(3kW)」とも称する)。本実施の形態においては、非接触受電装置108dに対しては、非接触送電装置8dを用いて送電を行う。非接触受電装置108dは、送電電力が3kWである(以下、非接触受電装置108dを「非接触受電装置(3kW)」とも称する)。
【0039】
車両1eは、非接触受電装置108eを含む。非接触受電装置108eは、受電電力が10kWである(以下、非接触受電装置108eを「非接触受電装置(10kW)」とも称する)。本実施の形態においては、非接触受電装置108eに対しては、非接触送電装置8eを用いて送電を行う。非接触受電装置108eは、送電電力が10kWである(以下、非接触受電装置108eを「非接触受電装置(10kW)」とも称する)。
【0040】
車両1fは、非接触受電装置108fを含む。非接触受電装置108fは、受電電力が30kWである(以下、非接触受電装置108fを「非接触受電装置(30kW)」とも称する)。本実施の形態においては、非接触受電装置108fに対しては、非接触送電装置8fを用いて送電を行う。非接触受電装置108fは、送電電力が30kWである(以下、非接触受電装置108fを「非接触受電装置(30kW)」とも称する)。
【0041】
以上のように、本実施の形態では、接触受電装置と接触送電装置とを組合せるか、非接触受電装置と非接触送電装置とを組合せている。さらに、送電側と受電側とで電力が一致するように組合せている(3kW同士、10kW同士、30kW同士で組み合わせる)。このようにするのは、たとえば、非接触送電装置(30kW)に対して、非接触受電装置(3kW)を組み合わせた場合、充電時に27kW(=30-3)分の電力が無駄になってしまい、充電効率が悪いからである。以下、受電装置108と送電装置8の組合せの具体例を説明する。
【0042】
<非接触充電>
図4は、非接触受電装置108d(非接触受電装置(3kW))を含む車両1dおよび非接触送電装置8d(非接触送電装置(3kW))の構成の一例を概略的に示す図である。車両1dは、図2に示した構成に加えて、非接触受電装置108dと、電力変換装置167と、走行用のバッテリ163と、インバータ164と、モータジェネレータ165とをさらに含む。
【0043】
非接触送電装置8dは、車両1dの底面を形成するフロアパネルの下面に配置されている。非接触送電装置8d内には受電コイルが収容されている。受電コイルは、非接触送電装置8dから伝送される電力を非接触で受電する。
【0044】
非接触送電装置8dは、複数の送電ユニット91~96と、コントローラ90とを含む。なお、図4には送電ユニットの台数が6台の例が示されているが、送電ユニットの台数は特に限定されるものではなく、より多くてもよい。
【0045】
複数の送電ユニット91~96は、車両1dの走行レーン(路面であっても側壁であってもよい)に一列に配置されている。複数の送電ユニット91~96は、送電コイル911~961をそれぞれ含む。各送電コイル911~961は、交流電源(図示せず)に電気的に接続されている。図示しないが、複数の送電ユニット91~96の各々には、車両1dの通過を検出するためのセンサ(光学センサ、重量センサ等)が設けられている。
【0046】
コントローラ90は、各センサからの検出信号に基づいて、車両1dの走行位置を特定する。そして、コントローラ90は、送電ユニット91~96のうち車両1dが上方に位置している送電ユニット内の送電コイルに、交流電源からの交流電力を供給する。
【0047】
より詳細には、たとえば送電ユニット91の上方に車両1dが検出された場合、コントローラ90は、送電コイル911に交流電力を供給する。そうすると、送電コイル911に交流電流が流れることで送電コイル911の周囲に電磁界が形成される。非接触受電装置108d内の受電コイルは、当該電磁界を通して非接触で電力を受電する。その後、送電ユニット91の上方に車両1dが検出されなくなると、コントローラ90は、送電コイル911への交流電力の供給を停止する。このような一連の制御が送電ユニット91~96毎に行われることで、走行中の車両1dに対して非接触で電力を伝送できる(非接触充電)。
【0048】
非接触受電装置108dは、非接触送電装置8dからの電力を電力変換装置167を介してバッテリ163に供給する。バッテリ163は、複数のセルを含む組電池である。各セルは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリ163は、車両1の駆動力を発生させるための電力をモータジェネレータ165に供給する。また、バッテリ163は、モータジェネレータ165により発電された電力を蓄える。バッテリ163には、ECU11がバッテリ163のSOCを算出するための電圧センサおよび電流センサ(いずれも図示せず)が設けられている。
【0049】
インバータ164は、バッテリ163に蓄えられた直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータジェネレータ165に供給する。また、インバータ164は、モータジェネレータ165からの交流電力(回生電力)を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ163に充電する。さらに、インバータ164は、非接触受電装置108dにより受電された交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ163に充電する。
【0050】
モータジェネレータ165は、インバータ164からの電力供給を受けて駆動輪に回転力を与えることで車両1dを走行させる。
【0051】
以上、非接触受電装置108dを含む車両1dおよび非接触送電装置8dの構成の一例を示したが、非接触受電装置108eを含む車両1eおよび非接触送電装置8eの構成、および、非接触受電装置108fを含む車両1fおよび非接触送電装置8fの構成についても、送電装置と受電装置が異なるだけで、その他の構成は同様である。
【0052】
<接触充電>
図5は、接触受電装置108a(接触受電装置(3kW))を含む車両1aおよび接触送電装置8a(接触導電装置(3kW))の構成の一例を概略的に示す図である。
【0053】
接触受電装置(「インレット」とも称する)108aは、車両1aの外装部分に設けられた充電リッド(図示せず)の内部に配置されている。接触受電装置108aは、接触送電装置8aから延びる充電ケーブルの先端に設けられた充電コネクタを挿入可能に構成されている。充電コネクタが接触受電装置108aに挿入されることで接触送電装置8aと接触送電装置8aとが電気的に接続され、接触送電装置8aから車両1aへの電力伝送(接触充電)が可能になる。
【0054】
電力変換装置162は、接触送電装置8aから交流電力が供給される場合には、その交流電力を直流電力に変換してバッテリ163に供給する。バッテリ163は、車両1aの駆動力を発生させるための電力をモータジェネレータ165に供給する。インバータ164は、バッテリ163に蓄えられた直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータジェネレータ165に供給する。モータジェネレータ165は、インバータ164からの電力供給を受けて駆動輪に回転力を与えることで車両1aを走行させる。
【0055】
以上、接触受電装置108aを含む車両1aおよび接触送電装置8aの構成の一例を示したが、接触受電装置108bを含む車両1bおよび接触送電装置8bの構成、および、接触受電装置108cを含む車両1cおよび接触送電装置8cの構成についても、送電装置と受電装置以外の構成は同様である。
【0056】
<走行経路の候補>
図6は、本実施の形態における車両1の走行経路の候補の一例を示す図である。この例では、車両1の現在地から目的地までの走行経路の候補(走行経路R1~R4)が示されている。
【0057】
ここで、本実施の形態において、車両1の現在地を「車両現在地」とも称する。ユーザの現在地を「ユーザ現在地」または「配車目的地」とも称する。ユーザの行先を「ユーザ目的地」とも称する。
【0058】
ユーザ現在地(配車目的値)にいるユーザは、ユーザ端末3を用いて配車装置2に対して配車要求を行う。配車装置2は、複数の車両1から走行経路(本例では、走行経路R1~R4のいずれか)および配車車両を選択する。配車車両は、車両現在地から配車目的地まで走行し、配車目的地においてユーザを乗車させる。その後、配車車両はユーザ目的地まで走行してユーザを降車させる。配車要求の際、ユーザは、指定時間(本例では、15:00)までに配車目的地に配車車両が到着するよう指定する。
【0059】
ここで、上述の「走行経路」とは、車両1の現在地から目的地までの経路を指すが、この場合の目的地は、「配車目的地」を指す。つまり、走行経路は、ユーザが乗車する場所(配車目的値)までの経路を指している。なお、これに限らず、「走行経路」は、車両1の現在地からユーザ目的地までの経路を指すようにしてもよい。この場合、指定時間までにユーザ目的地に配車車両が到着するよう指定するようにしてもよい。
【0060】
走行経路R1には、途中に接触送電装置8b(接触送電装置(10kW))が設置されている。走行経路R2には、途中に接触送電装置8c(接触送電装置(30kW))が設置されている。走行経路R3の走行レーンには非接触送電装置8e(非接触送電装置(10kW))が設置されている。走行経路R4の走行レーンには非接触送電装置8d(非接触送電装置(3kW))が設置されている。
【0061】
<処理フロー>
以下、フローチャートを用いて配車処理の処理手順を説明する。図7は、本実施の形態における配車処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば予め定められた条件の成立時にメインルーチン(図示せず)から呼び出されて実行される。
【0062】
図中、ユーザ端末3により実行される処理を左側に示し、配車装置2(アプリケーションサーバ21)により実行される処理を右側に示す。各ステップは、配車装置2またはユーザ端末3によるソフトウェア処理により実現されるが、配車装置2またはユーザ端末3に配置されたLSI(Large Scale Integration)等のハードウェアにより実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。
【0063】
S11において、ユーザ端末3は、配車要求(「配車リクエスト」とも称する)あったかどうかを判定する。たとえば、図6の例において、ユーザは、ユーザ端末3を用いて、ユーザ現在地(配車目的地)から配車リクエストを行う。その際、15:00までに配車目的地に到着するよう指定を行ったとする。
【0064】
配車リクエストあった場合(S11においてYES)、S12において、ユーザ端末3は、配車装置2に対して配車リクエストを送信する。配車リクエストがなかった場合(S11においてNO)、ユーザ端末3は、処理をメインルーチンに戻す。
【0065】
配車装置2(プロセッサ211)は、複数の車両1から、受電情報および送電情報に基づき、走行経路において送電装置8から電力を受電可能な車両1を配車車両として選択する。以下、具体的な処理のステップを説明する。
【0066】
S21において、配車装置2(プロセッサ211)は、配車リクエストを受信したかどうかを判定する。配車リクエスト受信された場合(S21においてYES)、S22において、配車装置2は、受電情報および送電情報を取得し、配車候補車両群およびユーザ目的地までの走行経路候補を選択する。配車リクエスト受信されなかった場合(S21においてNO)、配車装置2は、処理をメインルーチンに戻す。
【0067】
受電情報は、複数の車両1の各々の受電装置108の受電形式に関する情報を含む情報である。受電形式に関する情報は、受電装置108が、接触受電装置であるか非接触受電装置であるかを特定可能な情報である。受電情報は、受電装置108からの受電電力を示す情報(3kW,10kW,30kWのいずれか)を含む。つまり、受電情報により、受電装置108が、接触受電装置108a~108c、非接触受電装置108d~108fのいずれであるのかを特定することができる。
【0068】
送電情報は、複数の車両1の各々が走行可能な走行経路において利用可能な送電装置8の送電形式に関する情報を含む送電情報を取得する。送電形式に関する情報は、送電装置8が、接触送電装置であるか非接触送電装置であるかを特定可能な情報である。送電情報は、送電装置8への送電電力を示す情報(3kW,10kW,30kWのいずれか)を含む。つまり、送電情報により、送電装置8が、接触送電装置8a~8cと、非接触送電装置8d~8fのいずれであるのかを特定することができる。
【0069】
図6の例では、走行経路候補として、走行経路R1~R4を選択している。走行経路候補は、送電装置8の設置状況、道路の渋滞状況、走行距離等に基づいて、複数選択するようにすればよい。
【0070】
配車候補車両群として、たとえば、図8の例に示すような車両を選択したとする。図8は、本実施の形態における選択された配車候補車両群の一例を示す図である。図6の車両現在地には、車両A~Eが待機しており、いずれの車両も配車目的地に向かうことができるとする。このとき、配車装置2は、車両A~Eを配車候補車両群として選択したとする。配車候補車両群は、少なくとも走行経路において充電を行うことで、配車目的地に到達可能な車両群を選択する。
【0071】
車両Aは、接触受電装置(3kW)を搭載した車両1aである。車両Bは、接触受電装置(10kW)を搭載した車両1bである。車両Cは、非接触受電装置(3kW)を搭載した車両1dである。車両Dは、非接触受電装置(10kW)を搭載した車両1eである。車両Eは、非接触受電装置(30kW)を搭載した車両1fである。
【0072】
図7に戻り、S23において、配車装置2は、配車目的地までの走行経路候補で充電可能な車両1があるかどうかを判定する。充電可能な車両1がある場合(S23においてYES)、S24において、配車装置2は、充電可能車両群を選択する。充電可能な車両1がない場合(S23においてNO)、配車装置2は、処理をメインルーチンに戻す。
【0073】
図6で示したように、走行経路R1には接触送電装置(10kW)、走行経路R2には接触送電装置(30kW)、走行経路R4には非接触送電装置(3kW)がそれぞれ設置されている。図9は、本実施の形態における選択された充電可能車両群の一例を示す図である。ユーザの指定時刻は、15:00である。
【0074】
車両Dは、非接触受電装置(10kW)を搭載するため、非接触送電装置(10kW)が設置された走行経路R3で充電可能である。走行経路R3の距離は距離D1であり、配車装置2が算出した到着予定時刻は、14:45であるとする(指定時間に間に合う)。
【0075】
車両Cは、非接触受電装置(3kW)を搭載するため、非接触送電装置(3kW)が設置された走行経路R4で充電可能である。走行経路R4の距離は距離D2であり、配車装置2が算出した到着予定時刻は、14:52であるとする(指定時間に間に合う)。
【0076】
車両Bは、接触受電装置(10kW)を搭載するため、接触送電装置(10kW)が設置された走行経路R1で充電可能である。走行経路R1の距離は距離D3であり、配車装置2が算出した到着予定時刻は、15:03(指定時間を越える)であるとする。ここで、距離D1<距離D2<距離D3の関係が成り立つとする。
【0077】
上記のように受電装置108と送電装置8とを対応付けることにより、最終的には、複数の車両1から、送電装置8からの送電電力(3kW,10kW,30kW)と受電装置108への受電電力(3kW,10kW,30kW)とが一致する車両1を配車車両として選択可能となる。このようにすることで、送電装置8が受電装置108に対して効率的に充電を行うことができる。
【0078】
図7に戻り、S25において、配車装置2は、充電可能車両群からユーザが指定した指定時間を越えて到着予定の車両1を配車車両の候補から除外する。上記例では、指定時間を越える車両Bを除外する。これにより、ユーザが指定した時間までに到着する車両1を確実に配車することができる。
【0079】
S26において、配車装置2は、配車車両として選択可能な車両1が複数ある場合、ユーザが乗車する場所(配車目的地)までの走行距離が最も短くなる車両1を配車車両として選択する。上記例では、車両Dと車両Bのうち、配車目的地までの距離が最も近い車両Dを配車車両に決定する。走行距離が短くなることで、車両に搭載されたバッテリの劣化を抑制することができる。
【0080】
S27において、配車装置2は、配車指示を行い、処理をメインルーチンに戻す。具体的には、車両Dに対して、走行経路R3を走行して配車目的地に向かうよう指示を行う。
【0081】
以上説明したように、受電装置108の受電形式に関する情報を含む受電情報および送電装置8の送電形式に関する情報を含む送電情報に基づき、走行経路において送電装置8から電力を受電可能な車両1が配車車両として選択される。これにより、走行経路における送電装置8から好適に電力を受電可能な車両1を配車することができる。
【0082】
<接触充電および非接触充電>
図4では、非接触受電装置のみを含む車両の構成例について示し、図5では、接触受電装置のみを含む車両の構成例について示した。以下では、接触充電および非接触充電のいずれも含む車両の構成例について示す。図10は、非接触受電装置108dおよび接触受電装置108aを含む車両1gの構成の一例を概略的に示す図である。
【0083】
車両1gは、非接触受電装置108dと、電力変換装置167と、走行用のバッテリ163と、インバータ164と、モータジェネレータ165と、接触受電装置108aと、電力変換装置162とを含む。
【0084】
非接触充電を行う場合は、図4と同様である。非接触受電装置108dは、非接触送電装置8dからの電力を電力変換装置167を介してバッテリ163に供給する。
【0085】
接触充電を行う場合は、図5と同様である。接触受電装置108aは、接触送電装置8aからの電力を電力変換装置162を介してバッテリ163に供給する。
【0086】
バッテリ163は、車両1fの駆動力を発生させるための電力をモータジェネレータ165に供給する。インバータ164は、バッテリ163に蓄えられた直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータジェネレータ165に供給する。モータジェネレータ165は、インバータ164からの電力供給を受けて駆動輪に回転力を与えることで車両1fを走行させる。
【0087】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0088】
100 配車システム、1,1a~1g 車両、2 配車装置、3 ユーザ端末、11 ECU、111,211 プロセッサ、112,212 メモリ、13 ナビゲーションシステム、131 GPS受信機、132 ディスプレイ、14 通信モジュール、15 車載ネットワーク、108,108a~108f 受電装置、108a~c 接触受電装置、108d~f 非接触受電装置、162,167 電力変換装置、163 バッテリ、164 インバータ、165 モータジェネレータ、21 アプリケーションサーバ、22 データベースサーバ、221 車両情報データベース、222 道路情報データベース、223 充電情報データベース、8 送電装置、8a~c 接触送電装置、8d~f 非接触送電装置、90 コントローラ、91~96 送電ユニット、911~961 送電コイル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10