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特許7513082劣化予測システム、劣化予測方法とプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】劣化予測システム、劣化予測方法とプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240702BHJP
   G06Q 10/04 20230101ALI20240702BHJP
【FI】
G06Q10/20
G06Q10/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022509433
(86)(22)【出願日】2021-02-24
(86)【国際出願番号】 JP2021006869
(87)【国際公開番号】W WO2021192790
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-08-17
(31)【優先権主張番号】P 2020057434
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】十文字 奈々
(72)【発明者】
【氏名】山中 豊
(72)【発明者】
【氏名】塚原 英徳
(72)【発明者】
【氏名】岩渕 香
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 舞子
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 和樹
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-057192(JP,A)
【文献】特開2005-115687(JP,A)
【文献】特開2015-215759(JP,A)
【文献】特開2008-297764(JP,A)
【文献】特開2013-239056(JP,A)
【文献】国際公開第2017/018031(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路を点検した道路点検データと、修繕計画と、将来の時点を示す予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の劣化レベルを予測する劣化予測手段と、
前記道路における予測された前記劣化レベルを、前記予測時点ごとに、前記劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示する表示制御手段と、を備え、
前記予測時点が前記修繕計画に示される修繕時期の後である場合、前記劣化予測手段は、修繕後の前記劣化レベルを予測し、前記表示制御手段は、予測された修繕後の前記劣化レベルを修繕前の前記劣化レベルと区別可能な表示態様で前記地図上に重畳表示する、
劣化予測システム。
【請求項2】
前記劣化予測手段は、前記予測時点における、前記道路での劣化種別の変化を予測し、
前記表示制御手段は、予測した前記劣化種別の変化を前記地図上に重畳表示する、請求項1に記載の劣化予測システム。
【請求項3】
前記劣化種別は、前記道路における横ひび、縦ひび、亀甲状ひび、ポットホールのうち少なくともいずれかを含む、請求項2に記載の劣化予測システム。
【請求項4】
前記修繕計画は、修繕場所、修繕時期、修繕工法の少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか1つに記載の劣化予測システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記修繕計画に基づき、前記予測時点における前記道路の修繕予定箇所を前記地図上に重畳表示する、請求項1から4のいずれか1つに記載の劣化予測システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記修繕計画と前記予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の前記劣化レベルが修繕後であることを示す表示態様で、前記地図上に重畳表示する、
請求項1から5のいずれか1つに記載の劣化予測システム。
【請求項7】
前記劣化予測手段は、取得した複数の前記修繕計画に基づき、前記予測時点における前記道路の前記劣化レベルを予測し、
前記表示制御手段は、前記修繕計画ごとに、前記予測時点における前記道路の前記劣化レベルに応じた表示態様を表示する、請求項1から6のいずれか1つに記載の劣化予測システム。
【請求項8】
前記劣化予測手段は、前記道路点検データに基づき、前記道路の劣化を予測する劣化予測モデルを生成し、生成された前記劣化予測モデルに基づき、前記予測時点における前記道路の前記劣化レベルを予測する、請求項1から7のいずれか1つに記載の劣化予測システム。
【請求項9】
コンピュータが、
道路を点検した道路点検データと、修繕計画と、将来の時点を示す予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の劣化レベルを予測し、
前記道路における予測された前記劣化レベルを、前記予測時点ごとに、前記劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示し、
前記劣化レベルの予測において、前記予測時点が前記修繕計画に示される修繕時期の後である場合、修繕後の前記劣化レベルを予測し、予測された修繕後の前記劣化レベルを修繕前の前記劣化レベルと区別可能な表示態様で前記地図上に重畳表示する、
劣化予測方法。
【請求項10】
道路を点検した道路点検データと、修繕計画と、将来の時点を示す予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の劣化レベルを予測し、
前記道路における予測された前記劣化レベルを、前記予測時点ごとに、前記劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示し、
前記劣化レベルの予測において、前記予測時点が前記修繕計画に示される修繕時期の後である場合、修繕後の前記劣化レベルを予測し、予測された修繕後の前記劣化レベルを修繕前の前記劣化レベルと区別可能な表示態様で前記地図上に重畳表示する、
ことをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、劣化予測の表示に関連する。
【背景技術】
【0002】
道路の保全のために道路の点検、補修を支援するシステムが提案されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。特許文献1に記載の点検支援システムは、道路の劣化状態を分析した結果に基づいて道路の劣化状態を可視化して道路の点検及び補修に関する計画を作成する。特許文献2に記載の道路保守支援システムは、道路の点検結果に基づいて、道路の劣化の度合いを分類し、今後の道路の劣化傾向を予測し、補修箇所、補修時期、補修規模に関する補修計画案を提示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-057192号公報
【文献】特開2005-115687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、道路ごとに修繕周期が決まっており、その修繕周期に基づき点検計画や修繕計画が策定される。しかし、道路の劣化の程度は、交通状況や天候等により様々であり、道路ごとの劣化状態に応じて、適切な修繕計画をたてることが求められている。
【0005】
本開示の目的は、道路を修繕する箇所と時期を効率的に把握できる劣化予測システム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様である劣化予測システムは、道路を点検した道路点検データと、将来の時点を示す予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の劣化レベルを予測する劣化予測部と、前記道路における予測された前記劣化レベルを、前記予測時点ごとに、前記劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示する表示制御部と、を備える。
【0007】
本開示の一形態である劣化予測方法は、道路を点検した道路点検データと、将来の時点を示す予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の劣化レベルを予測し、前記道路における予測された前記劣化レベルを、前記予測時点ごとに、前記劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示する。
【0008】
本開示の一形態であるプログラムは、道路を点検した道路点検データと、将来の時点を示す予測時点に基づき、前記予測時点における前記道路の劣化レベルを予測し、前記道路における予測された前記劣化レベルを、前記予測時点ごとに、前記劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示する、ことをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、道路を修繕する箇所と時期を効率的に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】道路管理システムの例を示すブロック図である。
図2】道路点検データの一例を示す図である。
図3】第1の実施形態に係る劣化予測システムの構成の例を示すブロック図である。
図4】道路の劣化曲線の例を示す図である。
図5】第1の実施形態の劣化予測システムの動作を示すフローチャートである。
図6】劣化予測処理の動作を示すフローチャートである。
図7】現在の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。
図8】2年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。
図9】4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。
図10】第2の実施形態の劣化予測システムの動作を示すフローチャートである。
図11図9に示す表示例に、修繕計画の修繕予定箇所を追加した例を示す図である。
図12】修繕計画1を反映した4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。
図13】修繕計画2を反映した4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。
図14】修正案を反映した4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。
図15】コンピュータによるハードウエア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。本開示は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。また、以下の説明に用いる図面において、本開示の説明に関係しない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合もある。
【0012】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、第1の実施形態の劣化予測システム、及び、劣化予測システムを含む道路管理システムについて説明する。
【0013】
図1は、道路管理システムの概要を示す概要図である。図1に示す道路管理システム5は、劣化予測システム10は、道路点検データ記憶部20、入力装置21、及び、表示装置22とを備える。劣化予測システム10は、道路点検データ記憶部20、入力装置21、及び、表示装置22と通信可能に接続される。
【0014】
劣化予測システム10は、道路を点検した道路点検データと、将来の時点を示す予測時点に基づき、予測時点における道路の劣化レベルを予測し、道路における予測された劣化レベルを、予測時点ごとに、劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示する。劣化予測システム10は後で説明する。
【0015】
道路点検データ記憶部20は、道路点検データとその履歴を記憶する。道路点検データには、道路点検システム(図示せず)による道路の劣化診断の結果、及び、劣化診断に用いた測定データが含まれる。劣化診断の結果は、例えば、道路の劣化状態を表す劣化度である。
【0016】
劣化度の表現形式は、任意である。例えば、劣化度として、数値が用いられてもよい。あるいは、劣化度として、数値以外に文字、記号が用いられてもよい。ある道路区間の一部、又は、全体に対して、劣化度が算出されてもよい。ある道路区間の測定地点の一部に対して、劣化度が算出されてもよい。なお、道路の劣化診断に用いる劣化度の算出に用いる手法は、既知の手法が適用可能である。
【0017】
例えば、劣化度として、路面のひび割れ率を用いてもよい。この場合、劣化度の値は、0.0から1.0(0%から100%)の範囲となる。あるいは、各実施形態は、劣化度として、わだち掘れ量を用いてもよい。この場合、劣化度の値は、一般的に、0以上の整数(単位は、mm)となる。なお、わだち掘れ量の値としては、有理数が用いられてもよい。あるいは、各実施形態は、劣化度として、国際ラフネス指数(IRI:Internaional Roughness Index)を用いてもよい。この場合、劣化度の値は、0以上の有理数(単位は、mm/m)となる。
【0018】
なお、以下の説明では、劣化度の一例として、ひび割れ率を用いて説明する。そのため、以下の説明において、劣化度は、悪化した場合に、その値が大きくなる。ただし、劣化度の値としては、劣化度を用いる処理の関係で、悪化した場合にその値が小さくなるような数値が用いられてもよい。道路の劣化度は、道路の劣化状態を定量化したものとも言える。
【0019】
道路点検データ記憶部20は、道路点検データを、劣化予測システム10に送信する。図2は、道路点検データの一例を示す図である。道路点検データは、例えば、劣化予測モデルの生成、道路の劣化状態を示す表示データなどに用いられる。
【0020】
入力装置21は、利用者などから、将来の劣化を予測する時点(以下、予測時点とも呼ぶ)の入力を受け付ける。例えば、予測時点は、現在からの経過年(1年後、2年後、3年後・・等)である。なお、そして、入力装置21は、受け付けた予測時点を、劣化予測システム10に送信する。なお、予測時点は、将来の年(西暦)であってもよい。
【0021】
なお、入力装置21は、予測時点に加え、予測時点とは異なる情報の入力を受け付け、劣化予測システム10に送信してもよい。例えば、入力装置21は、道路の修繕計画を受け付けてもよい。あるいは、入力装置21は、劣化予測システム10における劣化予測モデルを生成するための補助情報の入力を受け付けてもよい。いずれの場合においても、入力装置21は、受け付けた情報を、劣化予測システム10に送信する。
【0022】
なお、劣化予測システム10が、入力装置21を含んでいてもよい。例えば、入力装置21は、キーボード、マウス、又は、タッチパッドでもよい。
【0023】
表示装置22は、劣化予測システム10から出力された表示データ(劣化予測の結果など)を受信し、受信した表示データを表示する。なお、劣化予測システム10が、表示装置22を含んでいてもよい。例えば、表示装置22は、液晶ディスプレイ等でもよい。
【0024】
あるいは、表示装置22及び入力装置21は、異なる装置ではなく、一つの装置に含まれていてもよい。例えば、表示装置22及び入力装置21は、液晶ディスプレイ、キーボード、及び、マウスを備えるコンピュータ装置を用いて実現されてもよい。あるいは、表示装置22及び入力装置21は、タッチパッドと液晶ディスプレイとを備えたタッチパネルを用いて実現されてもよい。さらに、道路点検データ記憶部20、入力装置21、及び、表示装置22が、一つの装置に含まれていてもよい。
【0025】
(劣化予測システム)
第1の実施形態に係る劣化予測システム10の構成について、図面を参照して説明する。図3は、第1の実施形態に係る劣化予測システムの構成の一例を示すブロック図である。劣化予測システム10は、劣化予測部11と、表示制御部12と、を備える。
【0026】
劣化予測部11は、道路を点検した道路点検データと、将来の時点を示す予測時点に基づき、予測時点における道路の劣化レベルを予測する。以下、劣化予測部11による予測時点における道路の劣化レベルの予測の例を説明する。
【0027】
劣化予測部11は、例えば、道路点検データ記憶部20から道路点検データの履歴を取得し、入力装置21から予測時点、参照情報を取得する。劣化予測部11は、道路点検データの履歴と参照情報とに基づいて、劣化を予測するための劣化予測モデルを生成する。劣化予測部11が生成する劣化予測モデルの一例が道路の劣化曲線である。以下、劣化予測モデルの精度向上のために道路の交通量のような参照情報を用いて劣化予測モデルを生成する例を用いて説明するが、これに限られるものではない。例えば、劣化予測部11は、参照情報のような情報を用いることなく劣化予測モデルを生成してもよいことはいうまでもない。
【0028】
参照情報は、任意である。参照情報は、劣化予測の対象、予測する劣化、及び、生成される劣化予測モデルなどに沿って、決定される。参照情報は、例えば、道路の交通量、車両重量に関連する情報(例えば、大型、中型、普通自動車の比率)を含む。あるいは、参照情報として、道路における過去の修繕情報を含めてもよい。修繕情報は、例えば、修繕箇所、修繕時期、修繕工法などである。
【0029】
図4は、道路の劣化曲線を示す図である。図4の劣化曲線は、時間経過に伴う道路のひび割れ率(劣化度)の変化を表す。劣化曲線はその道路の交通量に依存する。このため、図4に示す例では、交通量に応じた5つの劣化曲線が設定されている。
【0030】
劣化予測部11は、例えば、道路の交通量の情報に基づき、道路の交通量に応じた劣化曲線を選択する。選択された劣化曲線において、道路の道路点検データのひび割れ率(劣化度)に等しい点が現在(現時点)となり、時間軸上、現在よりも右側が将来の時点となる。このように、図4に示す劣化曲線による将来時点で予測される道路の劣化は、時間経過にともなう劣化曲線に沿ったひび割れ率(劣化度)となる。
【0031】
さらに、図4に示す劣化曲線を示す図では、ひび割れ率と劣化レベルの対応が示されている。図中、劣化レベルは、ひび割れ率に応じて、劣化レベル(小)、劣化レベル(中)、劣化レベル(大)で設定されている。なお、劣化レベルの段階は3段階に限られない。道路の劣化レベルは、道路の劣化の度合いを分類したものとも言える。
【0032】
劣化予測部11は、道路の一部(測定地点)、又は、道路ごとに劣化予測モデルを生成してもよい。また、路面の材質(例えば、コンクリート又はアスファルト)、修繕を実施した箇所、時期、工法が道路ごとに異なる。劣化予測モデルはそれらの異なる条件を想定して生成されてもよい。
【0033】
劣化予測部11が、道路点検データの履歴に基づいて、発生しやすい劣化を判定してもよい。あるいは、劣化予測部11は、利用者の指示又は所定の基準などに基づいて、道路を複数のグループに分け、それぞれのグループに対して劣化予測モデルを生成してもよい。
【0034】
劣化予測部11は、予測時点における道路での劣化種別の変化を予測する劣化予測モデルを生成してもよい。劣化種別には、例えば、横ひび、縦ひび、亀甲状ひび、ポットホールなどが含まれる。
【0035】
なお、上記では、劣化予測部11が道路点検データに基づき劣化予測モデルを生成する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、入力装置21等から劣化予測モデルを取得し、取得した劣化予測モデルを用いて予測時点における道路の劣化レベルを予測してもよい。
【0036】
表示制御部12は、道路における予測された劣化レベルを、予測時点ごとに、劣化レベルに応じた表示態様で、地図上に重畳表示する。表示制御部12は、例えば、道路の劣化レベルに応じた表示態様の表示データを生成し出力する。出力先は、例えば、表示装置22である。表示制御部12は、劣化予測システム10の記憶部(図示せず)された地図を表示に用いてもよく、道路点検データ記憶部20、又は、入力装置21から取得された地図を表示に用いてもよい。
【0037】
また、表示制御部12が出力する表示データは、予測時点における道路の劣化レベルに応じた劣化情報に限られない。例えば、表示制御部12は、現時点での道路の劣化状態を表す撮影画像を表示データに含めて出力してもよい。表示制御部12は、予測時点の変更によって、道路の劣化レベルが変化する場合、あるいは、劣化の種類が変化した場合、それらの変化を示す表現態様で表示出力してもよい。
【0038】
[動作の説明]
次に、第1の実施形態に係る劣化予測システム10の動作について、図面を参照して説明する。図5は、劣化予測システム10の動作の例を示すフローチャートである。
【0039】
劣化予測部11は、予測時点における道路の劣化レベルを予測する(ステップS11)。表示制御部12は、予測された劣化レベルを地図上に重畳表示する(ステップS12)。
【0040】
以下、図6を用いて、劣化予測システム10の動作の詳細例を説明する。図6は、劣化予測システム10の動作の詳細例を示すフローチャートである。
【0041】
劣化予測部11は、道路点検データ、参照情報を取得する(ステップS111)。例えば、劣化予測部11は、道路点検データ記憶部20から道路の道路点検データとその履歴を取得し、入力装置21から道路の交通量を含む参照情報を取得する。劣化予測部11は、入力装置21から将来の予測時点を取得する(ステップS112)。劣化予測部11は、道路点検データの履歴と参照情報とを用いて、劣化予測モデルを生成する。劣化予測部11は、生成された劣化予測モデルに予測時点を適用して、道路の劣化レベルを予測する(ステップS113)。
【0042】
表示制御部12は、予測された劣化レベルを地図上に重畳表示する(ステップS114)。将来の予測時点を変更する場合(ステップS115のYes)、入力装置21は、別の予測時点の入力を受付け、劣化予測部11は、別の将来の予測時点を取得する(ステップS112へ)。将来の予測時点を変更しない場合(ステップS115のNo)、劣化予測システム10は、動作を終了する。なお、劣化予測システム10は、ステップS111ないしS115の動作を繰り返してもよい。
【0043】
[表示例]
次に、劣化予測システム10における動作について、表示例を参照して説明する。以下の説明は、表示装置22及び入力装置21が、液晶ディスプレイ、キーボード及び、マウスを備えるコンピュータを用いて実現されるとする。
【0044】
劣化予測システム10は、予測時点を受信すると、地図上の点検済みの道路(道路点検データのある道路)における予測時点の道路の劣化レベルを予測し、予測した劣化レベルに応じた表現態様で地図上に重畳表示する。
【0045】
なお、以下の表示例では、劣化予測のON/OFFボタンによって、現在の道路の劣化レベルを示す表示と、将来の道路の劣化レベルを示す表示を切り替えて表示できるものとする。さらに、劣化予測ONの場合、将来の予測時点(1年後、2年後など)を変更するボタンで、それぞれの予測時点における道路の劣化レベルを示す表示が切り替えて表示できる。
【0046】
利用者は、例えば、マウスを操作し、表示画面上、マウスのポインタと所定のボタンに重ねた状態でマウスをクリックすることで、劣化予測システム10は、劣化予測のON/OFF、又は、将来の予測時点の情報を取得する。なお、予測時点をボタンで表示、選択する例で説明したが、これに限られない。例えば、予測時点はスクロールバーで表示、選択されてもよい。この場合、スクロールバーにおけるノブの位置を参照して、予測時点が取得される。
【0047】
図7は、現在の道路の劣化レベルを示す表示例の図である。図中、劣化予測ボタンはOFFと表示される。図7において、地図上の道路に重畳表示されている矢印は、点検済みの道路(道路点検データのある道路)である。図中、道路の劣化レベルは、劣化大(劣化レベルが大)、劣化中(劣化レベルが中)、劣化小(劣化レベルが小)の3段階で表示される。図7に示す道路の劣化レベルとして、劣化大は赤色、劣化中は黄色、劣化小は青色で表示される。図面の表記上、矢印の赤色は黒で示し、黄色はグレーで示し、青色は、白で示す。なお図8図9も同様に表示される。図7に示す現在(現時点)における道路の劣化レベルは、劣化大が0箇所であり、劣化中が6箇所であり、劣化小が11箇所である。
【0048】
図8は、2年後の道路の劣化レベルを示す表示例の図である。図8中、劣化予測のONボタンをクリックすることで、予測時点を示す経年ボタンがクリック可能になる。利用者によって、所望の経年ボタンがクリックされることで、劣化予測システム10は、予測時点を取得し、指定された予測時点における道路の劣化レベルを予測する。図8に示す2年後の道路の劣化レベルは、劣化大が1箇所であり、劣化中が6箇所であり、劣化小が10箇所である。図中、劣化レベルの変化は、劣化中から劣化大が1箇所、劣化小から劣化中が1箇所である。
【0049】
図9は、4年後の道路の劣化レベルを示す表示例の図である。図9に示す4年後の道路の劣化レベルは、劣化大が6箇所であり、劣化中が8箇所であり、劣化小が3箇所である。図中、劣化レベルの変化は、劣化中から劣化大が5箇所、劣化小から劣化中が6箇所である。劣化予測部11によって、予測時点においてポットホールの発生が予測される場合、表示制御部12は、予測時点におけるポットホールの発生を表示する。図9では、4年後にポットホールが発生すると予測される道路に、ポットホールの存在を示すアイコンが重畳表示される。
【0050】
なお、表示制御部12は、指定された道路における劣化度(例えば、ひび割れ率、わだち掘れ量、IRI)を表示してもよい。表示制御部12は、現在から指定された将来の予測時点まで、連続的に、表示を変更してもよい。例えば、表示制御部12は、動画として、将来の予測時点における道路の劣化レベルを連続的に表示出力してもよい。
【0051】
劣化予測システム10の利用者は、予測時点を変えながら、道路の劣化を参照できる。そのため、利用者は、劣化予測システム10を用いて、所定の劣化の発生の予測時期を把握できる。
【0052】
[効果の説明]
第1の実施形態に係る劣化予測システム10は、道路を修繕する箇所と時期を効率的に把握できる。その理由は、次のとおりである。
【0053】
劣化予測システム10は、劣化予測部11と、表示制御部12とを備える。劣化予測部11は、道路点検データの履歴と参照情報とに基づいて、道路における劣化レベルを予測するための劣化予測モデルを生成する。劣化予測部11は、生成された劣化予測モデルを用いて、予測時点における道路の劣化レベルを予測する。表示制御部12は、予測時点における道路の劣化レベルを地図上に重畳して表示する。
【0054】
このような劣化予測システム10の利用者は、劣化を予測した道路の中から、予測時点によって、劣化レベルが大となる箇所、劣化レベルが変化する箇所、劣化の進行の程度を把握でき、道路の修繕に反映させることができる。
【0055】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る劣化予測システム10の構成について、図面を参照して説明する。第2の実施形態に係る劣化予測システム10は、劣化予測部11が修繕計画を更に取得して、予測時点における道路の劣化レベルを予測する点で相違する。このため、第2の実施形態に係る劣化予測システム10の構成については、図3に示す第1の実施形態に係る劣化予測システムの構成と同じブロック図を用いて説明する。
【0056】
第2の実施形態に係る劣化予測システム10は、劣化予測部11と、表示制御部12と、を備える。
【0057】
劣化予測部11は、道路点検データ記憶部20に記憶された道路点検データの履歴を取得し、入力装置21で受け付けた参照情報と修繕計画を取得する。修繕計画には、そして、劣化予測部11は、道路点検データの履歴、参照情報、修繕計画とに基づいて、劣化を予測するための劣化予測モデルを生成する。劣化予測部11は、修繕計画における修繕の実施による道路の劣化状態の改善を考慮した劣化予測モデルを生成する。例えば、劣化予測部11は、修繕の箇所、時期、工法に基づく、修繕後の劣化予測モデルを生成する。なお、道路区間の一部に修繕が実施される場合、当該箇所に修繕後の劣化予測モデルを適用し、他の部分は、修繕前の劣化予測モデルを適用する。
【0058】
劣化予測部11は、入力装置21から予測時点を取得する。そして、劣化予測部11は、修繕後の劣化予測モデル(例えば、劣化曲線)を含めた劣化予測モデル用いて、予測時点における道路の劣化レベルを予測する。
【0059】
表示制御部12は、予測時点における道路の劣化レベルに応じた劣化情報の表示を出力する。例えば、表示制御部12は、表示データを生成し、生成した表示データを出力する。
【0060】
なお、表示制御部12が出力する内容は、予測時点における道路の劣化レベルに応じた道路の劣化情報に限られない。例えば、表示制御部12は、予測時点が修繕の実施前である場合、修繕予定箇所を地図上に重畳表示してもよい。また、表示制御部12は、修繕計画の実施により道路の劣化レベルが下がった道路が区別できるように表示してもよい。これにより、表示画面内に同じ劣化レベルの道路が存在する場合でも、利用者は、修繕により劣化が回復した道路であることを容易に把握できるようになる。
【0061】
表示制御部12は、予測時点の変更によって、道路の劣化レベルが変化する場合、あるいは、劣化の種類が変化した場合、それらの変化を示す表現態様で表示出力してもよい。
【0062】
[動作の説明]
次に、第2の実施形態に係る劣化予測システム10の動作について、図面を参照して説明する。図10は、第2の実施形態に係る劣化予測システム10の動作の例を示すフローチャートである。なお、第2の実施形態に係る劣化予測システム10の動作の説明にあたり、第1の実施形態に係る劣化予測システム10と同様の動作については、同じステップ番号を付して説明を省略する。すなわち、図10において、ステップS111、ステップS112については説明を省略する。
【0063】
劣化予測部11は、道路の修繕計画を取得する(ステップS213)。例えば、劣化予測部11は、入力装置21から道路の修繕計画を取得する。なお、修繕計画が、道路点検データ記憶部20に記載されている場合、劣化予測部11は、道路点検データ記憶部20から修繕計画を取得してもよい。
【0064】
劣化予測部11は、道路点検データの履歴、参照情報、修繕計画を用いて、劣化予測モデルを生成する。劣化予測部11は、生成された劣化予測モデルに予測時点を適用して、道路の劣化レベルを予測する(ステップS214)。
【0065】
表示制御部12は、予測された劣化レベルを地図上に重畳表示する(ステップS215)。修繕計画を変更する場合(ステップS216のYes)、入力装置21は、別の修繕計画を受付け、劣化予測部11は、別の修繕計画を取得する(ステップS213へ)。なお、複数の修繕計画が道路点検データ記憶部20に記憶されている場合、劣化予測部11は、道路点検データ記憶部20から別の修繕計画を取得してもよい。
【0066】
修繕計画を変更しない場合(ステップS216のNo)、劣化予測システム10は、予測時点の変更の受付待ちをする。将来の予測時点を変更する場合(ステップS217のYes)、入力装置21は、別の予測時点の入力を受付け、劣化予測部11は、別の将来の予測時点を取得する(ステップS112へ)。将来の予測時点を変更しない場合(ステップS217のNo)、劣化予測システム10は、動作を終了する。なお、劣化予測システム10は、ステップS111ないしS217の動作を繰り返してもよい。
【0067】
[表示例]
次に、第2の実施形態に係る劣化予測システム10における動作について、表示例を参照して説明する。以下、第2の実施形態の表示例の説明では、第1の実施形態の表示例と相違する点について説明し、重複する点については説明を省略する。
【0068】
第2の実施形態に係る劣化予測システム10は、取得した修繕計画に関わる情報を地図上に重畳表示する。図11は、図9に示す表示例に、修繕計画の修繕予定箇所を追加した例を示す図である。図11に示すように、表示制御部12は、取得した修繕計画に含まれる修繕箇所、修繕時期に基づき、修繕実施前であれば、道路の劣化レベルを示す地図上に、修繕予定箇所となる道路の矢印を囲む一点鎖線を重畳表示する。
【0069】
劣化予測システム10の利用者は、図11に示す表示例において、予測により劣化レベルが大となる道路に対し、修繕予定の箇所と予定のない箇所を区別して把握することが可能となる。
【0070】
さらに、第2の実施形態に係る劣化予測システム10は、取得した修繕計画に関わる修繕予定を劣化予測に反映させて地図上に重畳表示する。劣化予測システム10は、修繕計画における修繕の実施前後の道路の劣化状態を考慮した劣化予測モデルを生成し、予測時点と生成された劣化予測モデルに基づき、予測時点における道路の劣化レベルを予測する。図12は、修繕計画1を反映した4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。例えば、修繕計画で現時点から3年後に修繕予定の箇所に対して、予測時点を4年後とした場合、修繕予定が反映された劣化予測で表示される。図12に示す、修繕計画1を反映した4年後の道路の劣化レベルは、劣化大が3箇所であり、劣化中が8箇所であり、劣化小が6箇所である。修繕計画1の修繕によって4年後に劣化大から劣化小に改善された3箇所は、同じ劣化レベル(劣化小)と区別可能なように矢印が破線で表示される。
【0071】
図13は、修繕計画2を反映した4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。図13も、修繕計画2で現時点から3年後に修繕予定の箇所に対して、予測時点を4年後とした場合の修繕予定が反映された劣化予測が表示される。図13に示す、修繕計画2を反映した4年後の道路の劣化レベルは、劣化大が1箇所であり、劣化中が13箇所であり、劣化小が3箇所である。図13において、修繕計画2の修繕によって4年後に劣化大から劣化中に改善されたのは5箇所、劣化中から劣化小に改善されたのは1箇所である。同じ劣化レベル(劣化小)と区別可能なように矢印が破線で表示される。
【0072】
図14は、修正案を反映した4年後の道路の劣化レベルの表示例を示す図である。図13に示す修繕計画2を反映した4年後の道路の劣化レベルの予測では、劣化大となる道路が1箇所存在する。例えば、劣化予測システム10の利用者は、入力装置21、又は、道路点検データ記憶部20に修繕計画2の修正案を登録する。劣化予測部11は入力装置21、又は、道路点検データ記憶部20から修繕計画2の修正案を取得し、修繕計画2の修正案に基づき、予測時点における道路の劣化レベルを予測する。
【0073】
修繕計画2の修正案では、修繕計画2の修繕箇所を2つ変更している。1つ目は、4年後に劣化中の道路に対して、修繕なしとする点である。2つ目は、4年後に劣化大となっている道路に対して、他の修繕予定箇所と同じ時期に修繕する点である。
【0074】
図14に示す、修繕計画2の修正案を反映した4年後の道路の劣化レベルは、劣化大が0箇所であり、劣化中が15箇所であり、劣化小が2箇所である。図14において、修繕計画2の修正案を反映した表示例は、修繕計画2との比較で4年後の道路の劣化レベルは、劣化大が1箇所から0箇所、修繕計画2で劣化中から劣化小となる1箇所が、修正案によって劣化中のままであることが表示する。なお、予測時点で修繕済みの道路は、同じ劣化レベル(劣化中)と区別可能なように矢印が破線で表示される。
【0075】
このように、第2の実施形態に係る劣化予測システム10の利用者は、修繕計画を反映させた道路の予測レベルを表示させ、修繕計画を入力しながら、予測を繰り返すことかできる。
【0076】
[効果の説明]
第2の実施形態に係る劣化予測システム10は、道路を修繕する箇所と時期を効率的に把握できる。その理由は、次のとおりである。
【0077】
劣化予測システム10は、劣化予測部11と、表示制御部12とを備える。劣化予測部11は、道路点検データの履歴と参照情報と修繕計画に基づいて、道路における劣化レベルを予測するための劣化予測モデルを生成する。劣化予測部11は、生成された劣化予測モデルを用いて、予測時点における道路の劣化レベルを予測する。表示制御部12は、予測時点における道路の劣化レベルを地図上に重畳して表示する。
【0078】
このような劣化予測システム10の利用者は、劣化を予測した道路の中から、予測時点において劣化レベルが大となる箇所や今後の劣化の進行の程度を把握でき、道路の修繕に反映させることができる。また、修繕計画を変更し、修繕すべき箇所と時期を効率的に把握できるようになる。
【0079】
(ハードウエア構成)
劣化予測システム10は、図15に示すコンピュータ60によって構成される。劣化予測システム10は、CPU(Central Processing Unit)61で、劣化予測システム10の各構成要素の機能をプログラム64で実行することにより実現する。各構成要素の機能は、CPU61がROM(Read Only Memory)62あるいは記憶装置65からプログラム64を読み込み、読み込んだプログラム64を、CPU61、及び、RAM(Random Access Memory)63を用いて実行することで実現されてもよい。各構成要素とは、劣化予測システム10の劣化予測部11、表示制御部12である。
【0080】
また、上述の劣化予測システム10をCPU61に機能させるためのプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体66によって構成されると捉えることもできる。記憶媒体66は、例えばハードディスクドライブ、ドライブ装置67に着脱可能なディスク媒体やメモリカードなどである。例えば、劣化予測システム10の劣化予測部11、表示制御部12の構成要素は、集積回路による専用のハードウエアであってもよい。またコンピュータ60は、ネットワークと接続可能な通信インターフェース68、入出力インターフェース70を有してもよい。また、劣化予測システム10、構成要素は、複数の装置に分散して配置されてもよく、その場合、複数の装置間を通信可能に接続することで装置単体と同様に機能することができる。
【0081】
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された構成、動作、処理を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【0082】
以上、上述した実施形態を模範的な例として本開示を説明した。しかしながら、本開示は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本開示は、本開示のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
【0083】
この出願は、2020年3月27日に出願された日本出願特願2020-057434を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0084】
5 道路管理システム
10 劣化予測システム
11 劣化予測部
12 表示制御部
20 道路点検データ記憶部
21 入力装置
22 表示装置
図1
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