(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】回収判定システム、回収判定装置、回収判定方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/30 20230101AFI20240702BHJP
【FI】
G06Q10/30
(21)【出願番号】P 2023117782
(22)【出願日】2023-07-19
【審査請求日】2023-07-19
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】徳良 銀
(72)【発明者】
【氏名】鯉沼 佳希
(72)【発明者】
【氏名】森 万由花
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-141266(JP,A)
【文献】特開2003-303234(JP,A)
【文献】特開2016-058004(JP,A)
【文献】特開2009-110254(JP,A)
【文献】特開2006-155130(JP,A)
【文献】特開2006-008312(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0178432(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1040177(KR,B1)
【文献】中国特許出願公開第109903452(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部と、
前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部と、
前記回収対象であるか否かを含む回収対象品に関する情報を記憶する記憶部と、
回収する前記回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部と、
を備え、
前記回収品の回収に関する進捗状況情報を少なくとも回収依頼者および回収業者が確認可能であ
り、
前記回収受付部は、
前記回収対象品に関する情報と、前記回収品画像とに基づいて、前記回収品が前記回収対象品であるか否かを判定し、前記回収品が前記回収対象品でない場合に前記回収品の前記回収依頼を受け付けずに、前記回収品画像と、前記回収対象品に関する情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
回収判定システム。
【請求項2】
前記回収受付部は、
前記回収対象品に関する情報と、前記回収品画像とに基づいて、前記回収品が前記回収対象品であるか否かを判定し、前記回収品が前記回収対象品である場合に前記回収品の前記回収依頼を受け付
ける、
請求項1に記載の回収判定システム。
【請求項3】
前記回収品の回収状況は、前記回収品の回収量である、
請求項1または請求項2に記載の回収判定システム。
【請求項4】
前記回収対象品に関する情報には、前記回収対象品の分別に用いられる情報が含まれる、
請求項2に記載の回収判定システム。
【請求項5】
リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部と、
前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部と、
前記回収対象であるか否かを含む回収対象品に関する情報を記憶する記憶部と、
回収する前記回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部と、
を備え、
前記回収品の回収に関する進捗状況情報を少なくとも回収依頼者および回収業者が確認可能であ
り、
前記回収受付部は、
前記回収対象品に関する情報と、前記回収品画像とに基づいて、前記回収品が前記回収対象品であるか否かを判定し、前記回収品が前記回収対象品でない場合に前記回収品の前記回収依頼を受け付けずに、前記回収品画像と、前記回収対象品に関する情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
回収判定装置。
【請求項6】
回収対象であるか否かを含む回収対象品に関する情報を記憶する記憶部を備える回収判定装置のコンピュータが実行する回収判定方法であって、
リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付ステップと、
前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成ステップと、
回収する前記回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得ステップと、
を有し、
前記回収品の回収に関する進捗状況情報を少なくとも回収依頼者および回収業者が確認可能であ
り、
前記回収受付ステップにおいて、
前記回収対象品に関する情報と、前記回収品画像とに基づいて、前記回収品が前記回収対象品であるか否かを判定し、前記回収品が前記回収対象品でない場合に前記回収品の前記回収依頼を受け付けずに、前記回収品画像と、前記回収対象品に関する情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
回収判定方法。
【請求項7】
回収対象であるか否かを含む回収対象品に関する情報を記憶する記憶部を備える回収判定装置のコンピュータに、
リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付ステップと、
前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成ステップと、
回収する前記回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得ステップと、
を実行させ、
前記回収品の回収に関する進捗状況情報を少なくとも回収依頼者および回収業者が確認可能であ
り、
前記回収受付ステップにおいて、
前記回収対象品に関する情報と、前記回収品画像とに基づいて、前記回収品が前記回収対象品であるか否かを判定し、前記回収品が前記回収対象品でない場合に前記回収品の前記回収依頼を受け付けずに、前記回収品画像と、前記回収対象品に関する情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回収判定システム、回収判定装置、回収判定方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
循環型社会を形成していくために3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みが総合的に推進されている。
例えば、特許文献1には、使用済み樹脂製品の製品情報を入力し、蓄積された樹脂情報から所望の樹脂情報を検索・提供し、蓄積された樹脂情報を最新の樹脂情報に更新することを特徴とする樹脂情報提供サービスシステムについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、回収品の回収状況を把握することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、回収品の回収状況を把握することができる回収判定システム、回収判定装置、回収判定方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、回収判定システムであって、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部と、前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部と、を備える、回収判定システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、回収判定装置であって、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部と、前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部と、を備える、回収判定装置である。
【0008】
また、本発明の一態様は、回収判定装置のコンピュータが実行する回収判定方法であって、回収判定装置のコンピュータが実行する回収判定方法であって、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付ステップと、前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成ステップと、を有する、回収判定方法である。
【0009】
また、本発明の一態様は、プログラムであって、回収判定装置のコンピュータに、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付ステップと、前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明の一態様によれば回収対象品を効率的に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る回収判定システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【
図2】本実施形態に係る回収判定装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係るユーザ端末装置における回収依頼処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】本実施形態に係る回収判定装置における回収判定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図13】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図14】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図15】本実施形態に係るユーザ端末装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図16】本実施形態に係る回収判定装置における表示画面の一例を示す図である。
【
図17】本実施形態に係る回収判定装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図18】本実施形態に係る回収判定装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図19】本実施形態に係る回収判定装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図20】本実施形態に係る回収判定装置における表示画面の他の一例を示す図である。
【
図21】本発明の第2の実施形態に係る回収判定装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図22】本実施形態に係る回収判定装置における出力処理の一例を示すフローチャートである。
【
図23】本実施形態に係る回収判定装置における表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回収判定システムSYSの構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の回収判定システムSYSは、回収判定装置100と、ユーザ端末装置200と、を含んで構成される。
回収判定装置100と、ユーザ端末装置200とは、相互に通信可能にネットワークを介して接続される。
【0013】
回収判定システムSYSは、回収対象となる回収対象品に関する情報を記憶し、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得し、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定するシステムである。
【0014】
回収対象品は、リサイクル、リユース、リコール、自主回収、使用済み品の回収などの対象とする製品などである。本実施形態では、回収対象品が化粧品である場合の一例について説明する。回収対象品は、例えば、自動車、電化製品、文房具、家具、消耗品、食料品など、いずれの製品であってもよい。
【0015】
回収対象品に関する情報は、回収対象品を特定する情報であり、製品ごとにJANコード、製品名、型番、色、メーカ名、製品の画像、回収対象品であるか否かの情報などが対応付けられた情報である。回収対象品に関する情報は、製品のサイズ、デザイン、色などで細分化される単位管理(SKU)、回収対象品の汚れや破損の有無・程度などの状況、回収対象品の残存内容物の情報などであってもよい。回収対象品に関する情報には、回収対象品の分別方法などの分別に用いられる情報が風組まれていてもよい。
【0016】
製品の画像は、製品が未使用状態の画像、製品が使用中状態(使用を中断した状態や、使いかけの状態とも称する)の画像、製品が使用済み状態の画像の少なくともいずれかが含まれる。製品の画像は、製品の一部または全部が含まれる画像、撮影時の角度を変えた製品の画像、製品の汚れや破損の有無・程度などの状況に応じた製品の画像、残存内容物を含む製品の画像などであってもよい。
【0017】
回収品は、これから回収を行う製品、すなわち、ユーザの手元にあり、これから回収される製品のことである。換言すれば、回収品は、これから回収を行う可能性のある製品、すなわち、ユーザの手元にあり、これから回収対象品であるか否かが判定される製品のことである。
【0018】
回収品画像は、回収品をユーザが撮影(スキャン)した画像である。回収品画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
【0019】
ユーザ端末装置200は、スマートフォン、タブレット端末などの端末装置である。ユーザ端末装置200は、ユーザに配布または購入された回収キットKITに添付されるQRコード(登録商標)などの二次元コードをユーザ端末装置200で読み取ることで、アプリケーションを起動したり、WEBサイトに接続したりする。また、ユーザ端末装置200は、回収品の画像を撮影し、回収品が回収対象品に該当すれば、付帯情報の入力やアンケートの入力などを行う。付帯情報は、ユーザの性別、生年月日、メールアドレスなどである。付帯情報は、ユーザの年齢、住所、氏名、電話番号、本人確認書類等であってもよい。
【0020】
回収判定装置100は、ユーザ端末装置200により二次元コードが読み込まれたことにより、回収品の回収依頼を受け付ける。具体的には、回収判定装置100は、ユーザ端末装置200から回収品画像を取得する。回収判定装置100は、自装置が記憶する回収対象品に関する情報を参照して、回収品画像における回収品が回収対象であるか否かを判定する。回収判定装置100は、回収品が回収対象品である場合には、付帯情報を入力させることで、回収品の回収依頼を受け付ける。
【0021】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収対象品を効率的に回収することができる。また、回収品を回収する前の段階において回収品が回収対象品であるか否かを判別することができる。また、回収品にJANコードなどが添付されていない場合であっても、回収品が回収対象であるか否かを判定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0022】
また、回収判定システムSYSは、回収対象であるか否かを含む回収対象品に関する情報を記憶し、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得し、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定し、回収品が回収対象品である場合に回収品の回収依頼を受け付け、回収品が回収対象品でない場合に回収品の回収依頼を受け付けずに、回収品画像と、回収対象品に関する情報とを対応付けて記憶部に記憶させる。
【0023】
このようにすることで、回収品が回収対象でない場合であっても、回収品画像から回収品の使用状況を把握することができるため、例えば、回収品を製造したメーカなどにおいてマーケティングに活用することができる。
【0024】
次いで、回収判定装置100の構成について説明する。
【0025】
図2は、本実施形態に係る回収判定装置100の構成の一例を示すブロック図である。
回収判定装置100は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15と、を含んで構成される。
通信部11は、ユーザ端末装置200と有線または無線により通信する機能を有する。通信部11は、ユーザ端末装置200から受信した各種情報を、制御部15に出力する。また、通信部11は、制御部15から出力される各種情報を、ユーザ端末装置200に送信する。
【0026】
記憶部12は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
この記憶部12は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0027】
記憶部12は、各種データを記憶する。例えば、記憶部12は、回収対象品データ121と、回収依頼データ122と、アンケートデータ123と、学習モデル124と、を記憶する。
【0028】
回収対象品データ121は、回収対象品に関する情報である。
【0029】
回収依頼データ122は、回収依頼の情報である。回収依頼の情報には、回収品画像、付帯情報、回収リスト、判定情報などが含まれる。判定情報は、回収品画像、回収品候補、フラグ、選択結果などが対応付けられた情報である。回収リスト、回収品候補、フラグ、選択結果については後述する。
【0030】
アンケートデータは、回収対象品ごとのアンケートデータである。アンケートデータには、アンケート回答サイトの接続先、アンケート項目などの情報である。なお、アンケートデータは、回収対象品の種別やメーカなどの分類ごとのアンケートデータであってもよい。
【0031】
学習モデル124は、製品の画像と、回収対象品であるか否かを示す情報との対応関係を学習することによって生成された学習モデルである。当該学習モデル124は、回収品画像が入力されると、回収対象品であるか否かを示す情報を出力する。
【0032】
入力部13は、回収判定装置100に接続されるマウス、キーボードなどの入力装置である。入力部13は、外部から入力される操作入力を受け付ける。入力部13は、操作入力に応じた操作信号を制御部15に出力する。
【0033】
出力部14は、表示装置などの出力装置である。出力部14は、制御部15から出力される提示情報を出力装置、あるいはユーザ端末装置200などの他の装置に出力する。
【0034】
制御部15は、回収判定装置100の各部を制御する機能を有する。
制御部15は、回収依頼取得部151と、対象品判定部152と、アンケート提示部153と、学習部154と、を含んで構成される。
【0035】
回収依頼取得部151は、ユーザ端末装置200により二次元コードが読み取られたことにより、例えば、ログイン、あるいは未登録であればアカウント登録などのユーザ認証を行うことで自装置への接続を受け付ける。
【0036】
対象品判定部152は、回収品が回収対象であるか否かを判定する。
より具体的に、対象品判定部152について説明する。
対象品判定部152は、画像取得部1521と、候補抽出部1522と、候補提示部1523と、回収受付部1524と、を含んで構成される。
【0037】
画像取得部1521は、ユーザ端末装置200から回収品画像を取得する。画像取得部1521は、取得した回収品画像を、候補抽出部1522に出力する。
【0038】
候補抽出部1522は、回収品画像が入力されると、当該回収品画像が適切であるか否かを判定する。具体的には、候補抽出部1522は、回収品画像が所定条件以上の品質であるか否かに基づいて、回収品画像が適切であるか否かを判定する。所定条件は、回収品画像の解像度、画質などの回収対象品であるか否かの判定に回収品画像を用いることができるか否かを判定するための条件である。候補抽出部1522は、回収品画像が所定条件未満であれば、画像取得部1521に回収画像を再取得させる。一方、候補抽出部1522は、回収品画像が所定条件以上であれば、回収品画像に用いて、回収品に対応する回収対象品の候補を抽出する。具体的には、候補抽出部1522は、記憶部12に記憶された学習モデル124に回収品画像を入力することで、当該回収品に対応する一または複数の回収対象品の候補を抽出する。候補抽出部1522は、抽出した一または複数の回収対象品の候補の情報を、候補提示部1523に出力する。一方、候補抽出部1522は、当該回収品に対応する一または複数の回収対象品の候補が抽出できない場合、記憶部12に記憶された回収対象品データから回収対象品の情報を取得して候補提示部1523に出力する。回収対象品の情報は、例えば、回収対象品の製品名、メーカ名、色、型番などの情報である。
【0039】
候補提示部1523は、候補抽出部1522から一または複数の回収対象品の候補の情報が入力されると、一または複数の回収対象品の候補の情報に含まれる一または複数の製品の画像を、一致度が高い順に提示する提示画像を生成し、ユーザ端末装置200に出力させる。また、候補提示部1523は、候補抽出部1522から回収対象品の情報が入力された場合、回収品画像の再取得または回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを選択させる提示画像を生成し、ユーザ端末装置200に出力させる。候補提示部1523は、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを選択させる提示画像に対するユーザの選択結果をユーザ端末装置200から取得する。候補提示部1523は、選択結果を回収受付部1524に出力する。
【0040】
回収受付部1524は、回収品に対応する一または複数の回収対象品の候補のいずれかの候補を回収品として選択したことに基づいて、回収品画像と、選択された回収対象品の候補の回収対象品データと、を対応付けた回収リストを生成し、回収依頼データとして記憶部12に記憶させる。また、回収受付部1524は、ユーザ端末装置200から付帯情報を取得し、付帯情報と回収リストとを対応付けて、記憶部12に回収依頼データとして記憶させる。
【0041】
回収受付部1524は、一又は複数の回収対象品の候補を提示し、ユーザが回収品画像を再取得したことに基づいて、再取得前の回収品画像と、一又は複数の回収対象品の候補の情報と、再取得フラグと、を対応付けて記憶部12に回収依頼データとして記憶させる。
【0042】
回収受付部1524は、一又は複数の回収対象品の候補を提示し、ユーザが回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを選択したことに基づいて、回収品画像と、選択結果と、候補なしフラグと、を対応付けて記憶部12に回収依頼データとして記憶させ、回収品画像と、選択結果と、を対応付けた回収リストを生成し、回収依頼データとして記憶部12に記憶させる。また、回収受付部1524は、ユーザ端末装置200から付帯情報を取得し、付帯情報と回収リストとを対応付けて、記憶部12に回収依頼データとして記憶させる。
【0043】
回収受付部1524は、回収品画像が所定回数、例えば複数回、例えば、3回以上適切でないと判定され、ユーザが回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを選択したことに基づいて、最新の適切でない回収品画像と、選択結果と、不適切な回収品画像フラグと、を対応付けて、記憶部12に回収依頼データとして記憶させ、最新の適切でない回収品画像と、選択結果と、を対応付けた回収リストを生成し、回収依頼データとして記憶部12に記憶させる。また、回収受付部1524は、ユーザ端末装置200から付帯情報を取得し、付帯情報と回収リストとを対応付けて、記憶部12に回収依頼データとして記憶させる。
【0044】
回収受付部1524は、回収品画像が回収対象品でないと判定された場合、回収依頼を受け付けずに、回収対象外であることを示す情報と、回収品画像と、回収対象品に関する情報とを対応付けて記憶部12に回収依頼データとして記憶させる。
【0045】
アンケート提示部153は、対象品判定部152が回収依頼を受け付けたこと、すなわち、回収リストを生成し、付帯情報を取得したことに基づいて、記憶部12からアンケートデータを読み出し、アンケートへの回答を促す提示画像を生成する。アンケート提示部153は、生成した提示画像をユーザ端末装置200に出力させる。
【0046】
学習部154は、製品の画像と、回収対象品であるか否かを示す情報と、をデータセットとして、製品の画像と、回収対象品であるか否かを示す情報と、の対応関係を学習することによって学習モデルを生成する。学習部154は、生成した学習モデルを記憶部12に記憶させる。ここで、学習部154が生成した学習モデルは、回収品画像を入力すると、回収対象品であるか否かを示す情報が出力される。
また、学習部154は、記憶部12に記憶された最新の適切でない回収品画像と、選択結果と、不適切な回収品画像フラグと、が対応付けられた回収依頼データ、回収品画像と、選択結果と、候補なしフラグと、が対応付けられた回収依頼データ、再取得前の回収品画像と、一又は複数の回収対象品の候補の情報と、再取得フラグと、が対応付けられた回収依頼データに基づいて、記憶部12が記憶する学習モデル124を強化学習する。
【0047】
次いで、ユーザ端末装置200における回収依頼処理について説明する。
【0048】
図3は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における回収依頼処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、ユーザ端末装置200は、ユーザが回収キットを受領し、回収キットに添付された二次元コードをユーザに読み取らせることで、二次元コードを取得する。その後、ユーザ端末装置200は、ステップS102の処理を実行する。
【0049】
ステップS102において、ユーザ端末装置200は、二次元コードに基づいて、WEBアプリケーションを起動させる。その後、ユーザ端末装置200は、ステップS103の処理を実行する。
【0050】
ステップS103において、ユーザ端末装置200は、回収判定装置100に接続し、ユーザにアカウント作成、またはログインさせることで、ユーザ認証を行わせる。その後、ユーザ端末装置200は、ステップS104の処理を実行する。
【0051】
ステップS104において、ユーザ端末装置200は、ユーザに、回収品の回収依頼を行わせる。その後、ユーザ端末装置200は、ステップS105の処理を実行する。
【0052】
ステップS105において、ユーザ端末装置200は、回収品の回収依頼が完了したことに基づいて、例えば、上記の回収キットに回収品を入れて、当該回収キット(回収品)を、ユーザに発送させる。その後、ユーザ端末装置200は、
図3に係る回収依頼処理を終了する。
なお、ユーザによる回収品の発送は、ユーザに配布または購入された回収キットを使用しなくてもよく、回収品が発送可能な手段、例えば郵便、宅配便などの任意の手段を用いてもよい。
【0053】
次いで、回収判定装置100における回収判定処理について説明する。
【0054】
図4は、本実施形態に係る回収判定装置100における回収判定処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、回収判定装置100は、ユーザ端末装置200から回収品画像を取得する。その後、回収判定装置100は、ステップS202の処理を実行する。
【0055】
ステップS202において、回収判定装置100は、回収品画像が適切であるか否かを判定する。具体的には、回収判定装置100は、回収品画像が所定条件以上の品質であるか否かを判定する。回収品画像が所定条件以上である場合(ステップS202 YES)、回収判定装置100は、ステップS203の処理を実行する。一方、回収品画像が所定条件未満の品質である場合(ステップS202 NO)、回収判定装置100は、ステップS213の処理を実行する。
【0056】
ステップS203において、回収判定装置100は、回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補を抽出する。回収判定装置100は、抽出した回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補を、ユーザ端末装置200によってユーザに提示させる。
【0057】
ステップS204において、回収判定装置100は、回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補に対するユーザの選択結果をユーザ端末装置200から取得したか否かを判定する。回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補に対するユーザの選択結果をユーザ端末装置200から取得した場合、すなわち、回収品候補が選択された場合(ステップS204 YES)、回収判定装置100は、ステップS205の処理を実行する。一方、回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補に対するユーザの選択結果をユーザ端末装置200から取得されない場合、すなわち、回収品候補が選択されない場合(ステップS204 NO)、回収判定装置100は、ステップS208の処理を実行する。
【0058】
ステップS205において、回収判定装置100は、回収品画像と、回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補に対するユーザの選択結果とを対応付けた回収リストを生成する。その後、回収判定装置100は、ステップS206の処理を実行する。
【0059】
ステップS206において、回収判定装置100は、ユーザ端末装置200から付帯情報を取得する。その後、回収判定装置100は、ステップS207の処理を実行する。
【0060】
ステップS207において、回収判定装置100は、回収依頼の受付を完了し、
図4に係る回収判定処理を終了する。
【0061】
ステップS208において、回収判定装置100は、回収品画像を再取得するか否かのユーザ操作に応じた選択を受け付ける。回収品画像の再取得をユーザが選択した場合(ステップS208 YES)、回収判定装置100は、ステップS209の処理を実行する。一方、回収品画像の再取得をユーザが選択しなかった場合(ステップS208 NO)、あるいはユーザが回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを選択する場合、回収判定装置100は、ステップS210の処理を実行する。
【0062】
ステップS209において、回収判定装置100は、回収品画像と、回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補と、再取得フラグと、を記憶部12に記憶させる。その後、回収判定装置100は、ステップS201の処理を実行する。
【0063】
ステップS210において、回収判定装置100は、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを、例えばプルダウン形式で選択させる提示画像を生成し、ユーザ端末装置200を介してユーザに選択させる。その後、回収判定装置100は、ステップS211の処理を実行する。
【0064】
ステップS211において、回収判定装置100は、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択されたことを示す選択結果を取得したか否かを判定する。回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択された場合(ステップS211 YES)、回収判定装置100は、ステップS212の処理を実行する。一方、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択されない場合(ステップS211 NO)、回収判定装置100は、
図4に係る回収判定処理を終了する。
【0065】
ステップS212において、回収判定装置100は、回収品画像と、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択されたことを示す選択結果と、候補なしフラグと、を記憶部12に記憶させる。その後、回収判定装置100は、ステップS205の処理を実行する。
【0066】
ステップS213において、回収判定装置100は、回収品画像が適切でないと判定された回数が3回以上であるか否かを判定する。回収品画像が適切でないと判定された回数が3回以上である場合(ステップS213 YES)、回収判定装置100は、ステップS214の処理を実行する。一方、回収品画像が適切でないと判定された回数が3回未満である場合(ステップS213 NO)、回収判定装置100は、ステップS201の処理を実行する。
【0067】
ステップS214において、回収判定装置100は、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを、例えばプルダウン形式で選択させる提示画像を生成し、ユーザ端末装置200を介してユーザに選択させる。その後、回収判定装置100は、ステップS215の処理を実行する。
【0068】
ステップS215において、回収判定装置100は、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択されたことを示す選択結果を取得したか否かを判定する。回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択された場合(ステップS215 YES)、回収判定装置100は、ステップS216の処理を実行する。一方、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択されない場合(ステップS215 NO)、回収判定装置100は、
図4に係る回収判定処理を終了する。
【0069】
ステップS216において、回収判定装置100は、最新の不適切な(適切でない)回収品画像と、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかがユーザに選択されたことを示す選択結果と、不適切な(適切でない)回収品画像フラグと、を記憶部12に記憶させる。その後、回収判定装置100は、ステップS205の処理を実行する。
【0070】
次いで、ユーザ端末装置200における表示画像例について説明する。
【0071】
図5は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の一例を示す図である。
図6は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図7は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図8は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図9は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図10は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図11は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図12は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図13は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図14は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
図15は、本実施形態に係るユーザ端末装置200における表示画面の他の一例を示す図である。
【0072】
図5に示す例は、ユーザが、ユーザ端末装置200において回収キットに添付された二次元コードを読み取り、ログイン/アカウント登録することによりユーザ端末装置200に表示される提示画像の一例である。図示する例では、「回収申し込み」の操作子と、「問い合わせ」の操作子と、が選択可能に表示される。図示する例において、「回収申し込み」の操作子がユーザによって選択された場合には、
図6に示す表示画像例に遷移する。また、図示する例において、「問い合わせ」の操作子がユーザによって選択された場合には、
図15に示す表示画面例に遷移する。
【0073】
図6に示す例は、
図5において、「回収申し込み」の操作子が操作されたことによって表示される。図示する例では、「回収品を登録してください」とのユーザ操作を指示するメッセージと、「+ 回収品登録」の操作子と、「基本情報の入力へ進む」の操作子とが表示される。なお、図示する例では、回収品が登録されていないため「基本情報の入力へ進む」の操作子が選択不可能に表示される。図示する例において、「+ 回収品登録」の操作子が選択された場合には、
図7に示す表示画面例に遷移する。
【0074】
図7に示す例は、
図6において、「+ 回収品登録」の操作子が選択されたことによって表示される。図示する例では、画像取得を促すアイコンと、「注意 ・回収対象外の商品は判定できません。 ・回収対象であっても自動判定が失敗することがございます。判定がうまくいいかない場合は再度スキャンをお願いします。 ・3回連続でスキャンに失敗した場合、手動登録に切り替わります。」の注意メッセージと、「キャンセル」の操作子と、「スキャン」の操作子とが表示される。図示する例において、「キャンセル」の操作子が選択された場合には、
図6に示す表示画面例に遷移する。図示する例において、「スキャン」の操作子が選択された場合には、画像取得を促すアイコンの表示領域に、スキャンされた(撮影された)回収品画像が表示される。
【0075】
ここで、「スキャン」の操作子が選択された場合において、適切な回収品画像でない場合には、
図8に示すように、画像取得を促すアイコンの表示領域に、「判定に失敗しました 再度スキャンを実施してください」との通知メッセージが表示される。
【0076】
ここで、「スキャン」の操作子が選択された場合において、適切な回収品画像である場合には、
図9に示すように、画像取得を促すアイコンの表示領域に、スキャンされた(撮影された)回収品画像が表示される。また、
図9に示す例において、回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補が「候補一覧」の表示領域に表示される。図示する例では、左側から順に、一致度が高い順に回収品画像に対応する一または複数の回収対象品の候補が表示される。また、図示する例では、例えば、一致度が高い最も高い回収対象品の候補が「候補一覧」において仮選択された状態で表示される。また、図示する例では、仮選択された回収対象品の候補に対応する「商品名」が「〇〇〇 アイシャドウ △□△□」と表示される。図示する例において、仮選択は、回収対象品の候補のうちのいずれかの画像を選択することによって変更可能である。ここで、「リストに追加する」の操作子が選択された場合には、仮選択された回収対象品の候補が確定選択され、
図11に示すように回収品リストに登録される。また、「候補に該当商品がない場合>」の操作子が選択された場合には、
図10に示す表示画面例に遷移する。「再スキャン」の操作子が選択された場合には、
図7に示す表示画面例に遷移する。
【0077】
図10に示す例は、「候補に該当商品がない場合>」の操作子が選択された場合に表示される表示画面例である。図示する例は、回収対象品の情報から回収品がいずれであるかを、例えばプルダウン形式でユーザに手動で選択させる表示画面例である。「商品名」は、回収品の商品名を、選択ウインドウにおいて回収対象品の情報が選択可能にプルダウン形式で表示される。また、「カラー」は、回収品の「商品名」に対応する回収品のカラーを、選択ウインドウにおいて回収対象品の情報が選択可能にプルダウン形式で表示される。「カラー」の選択ウインドウの下部の領域には、選択ウインドウにおいてユーザが選択した「商品名」および「カラー」に対応する製品の画像が表示される。
【0078】
図11に示す例は、回収品リストが表示された場合の一例である。図示する例は、例えば、
図9、
図10に示す例において、「リストに追加する」の操作子が選択されることによって
図11に示す回収品リストに追加される。ここで、図示する例では、各項目を編集可能にする操作子、例えば回収リストに登録した回収品を削除するアイコンが表示される。また、図示する例では、「+ 回収品登録」の操作子、「基本情報の入力へ進む」の操作子が選択可能に表示される。「+ 回収品登録」の操作子が選択された場合には、
図7に示す表示画面例に遷移する。「基本情報の入力へ進む」の操作子が選択された場合には、
図12に示す表示画面例に遷移する。
【0079】
図12に示す例は、
図11において、「基本情報の入力へ進む」の操作子が選択された場合に表示される表示画面例である。当該表示画面例は、ユーザに基本情報(付帯情報)を入力させる表示画面例である。図示する例では、「性別」を選択可能な選択ウインドウと、「年齢」を選択可能な選択ウインドウと、「メールアドレス」を入力させる入力ウインドウと、「メールアドレス」を確認入力させる「メールアドレス(確認)」の入力ウインドウと、が表示される。また、図示する例では、「戻る」の操作子と、「確認画面へ進む」の操作子とが選択可能に表示される。「戻る」の操作子が選択された場合には、
図11に示す表示画面例に遷移する。「確認画面へ進む」の操作子が選択された場合には、
図13に示す表示画面例に遷移する。
【0080】
図13に示す例は、
図12に示す例において、「確認画面へ進む」の操作子が選択された場合に表示される表示画面例である。図示する例では、
図12において入力された基本情報、
図11において示された回収品リストを確認可能に表示される。図示する例では、「戻る」の操作子と、「上記内容で申し込む」の操作子とが選択可能に表示される。「戻る」の操作子が選択された場合には、
図12に示す表示画面例に遷移する。「上記内容で申し込む」の操作子が選択された場合には、
図14に示す表示画面例に遷移する。
【0081】
図14に示す例は、
図13において、「上記内容で申し込む」の操作子が選択された場合に表示される表示画面例である。図示する例では、申し込み完了を示す「申し込みが完了しました。完了メールが届きますのでご確認ください。 アンケートへの回答をお願いいたします。」とのメッセージが表示される。また、図示する例では、「アンケート(外部サイト)」の操作子と、「TOPへ戻る」の操作子が選択可能に表示される。「アンケート(外部サイト)」の操作子が選択された場合には、アンケート回答サイトに遷移する。「TOPへ戻る」の操作子が選択された場合には、
図5に示す表示画面例に遷移する。
【0082】
図15に示す例は、
図5において「問い合わせ」の操作子が選択された場合に表示される表示画面例である。図示する例では、「メールアドレス」の入力ウインドウと、問い合わせのカテゴリを示す「カテゴリ」の選択ウインドウと、「問い合わせ内容」の入力ウインドウとが表示される。また、図示する例では、「送信する」の操作子が選択可能に表示される。「送信する」の操作子が選択された場合には、入力・選択された内容が回収判定装置100に送信される。
【0083】
次いで、回収判定装置100における表示画面例について説明する。
【0084】
図16は、本実施形態に係る回収判定装置100における表示画面の一例を示す図である。
図17は、本実施形態に係る回収判定装置100における表示画面の他の一例を示す図である。
図18は、本実施形態に係る回収判定装置100における表示画面の他の一例を示す図である。
図19は、本実施形態に係る回収判定装置100における表示画面の他の一例を示す図である。
図20は、本実施形態に係る回収判定装置100における表示画面の他の一例を示す図である。
【0085】
図16に図示する例は、回収判定装置100において回収判定装置100の管理者が確認可能な表示画面例である。図示する例は、回収判定装置100がユーザ端末装置200から受け付けた回収品の回収依頼が一覧表示された場合の表示画面例である。一覧表示における各レコードは、
図5から
図14に示す例のように回収品の回収依頼をユーザ端末装置200が行うことで生成される。図示する例では、「申請日」、「申請ID」、回収品の「数量」、回収品の「受領状況」、回収品の「受領登録日」、ユーザの「性別」、ユーザの「年齢」などが表示される。「申請日」は、回収品の回収依頼が生成された日付である。「申請ID」は、回収品の回収依頼を識別する識別情報である。「受領状況」は、回収品の回収依頼された回収品が「未受領」であるか、「受領」であるかを示す情報である。図示する例では、各レコードを選択すると、当該レコードに対応する回収品の回収依頼が詳細表示される表示画面例に遷移する。
【0086】
図17に図示する例は、
図16に示す一覧表示において、「申請日」「YYYY/MM/DD」、「申請ID」「123456789」、「数量」「5」、「受領状況」「未受領」、「受領登録日」「-」、「性別」「男性」、「年齢」「24」のレコードを選択したことにより表示される詳細表示の表示画面例である。「基本情報」の表示領域には、「申請日」、「申請ID」、「受領状況」、「性別」、「年齢」、「受領登録日」などの表示領域が含まれる。「受領登録画像」の表示領域には、受領した回収品の画像、受領した回収キットの画像などが表示される。ここで、「受領登録画像」は、例えば、ユーザが発送した回収キットに入れられた回収品を管理者が受領した際に、管理者が受領した回収品及び回収キットの少なくともいずれかを撮影することで取得される画像である。「回収品リスト」の表示領域には、回収依頼で登録された回収品が表示される。「回収品リスト」の表示領域には、回収品を識別する識別情報である「No」、回収品画像である「登録画像」、回収品の「カテゴリ」、回収品の「アイテム名」、回収品の「カラー」、回収品の主な材質である「材質」の各表示領域が含まれる。なお、回収品リスト」の表示領域には、回収品を構成する内容物や部材ごとの材質が表示されるようにしてもよい。例えば、回収品がアイシャドウの場合、内容物であるアイシャドウ(色材)の他に、ケース、蓋、皿、ブラシなどの部材ごとの仕様(ABS樹脂、ステンレス、紙など)が表示されるようにしてもよい。
【0087】
図18に図示する例は、ユーザから受領した回収キットに添付された二次元コードの読み取りを行う表示画面例である。図示する例では、「コード読み取り」の操作子を管理者が選択操作することにより、二次元コードの読み取りが開始される。また、図示する例では、二次元コードを読み取ると、
図17に示す表示画面に遷移し、
図17に示す表示画面において「受領登録」の操作子に対するユーザ操作、例えば選択操作に応じて、「受領登録しますか」という文字列と「はい」の操作子および「いいえ」の操作子とを含む表示画像がポップアップ表示される。当該ポップアップ表示において、「はい」の操作子が選択された場合に、
図18に示す表示画面例における「受領状況」が「受領」に変更され、「受領登録日」に管理者が二次元コードを読み取った「日付」が入力される。
【0088】
図19に図示する例は、回収対象品データに登録された回収対象品を表示する表示画面例である。
【0089】
図20に図示する例は、記憶部12に記憶された最新の適切でない回収品画像と、選択結果と、不適切な回収品画像フラグと、が対応付けられた回収依頼データ、回収品画像と、選択結果と、候補なしフラグと、が対応付けられた回収依頼データ、再取得前の回収品画像と、一又は複数の回収対象品の候補の情報と、再取得フラグと、が対応付けられた回収依頼データを確認可能な表示画面例である。当該表示画面例において、管理者はそれぞれの回収依頼データを確認・修正し、確認・修正された回収依頼データが強化学習に用いられる。
【0090】
このように、本実施形態に係る回収判定システムSYSは、回収対象となる回収対象品に関する情報を記憶する記憶部12と、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部(画像取得部1521)と、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定する判定部(回収受付部1524)と、を備える。
【0091】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収対象品を効率的に回収することができる。また、回収品を回収する前の段階において回収品が回収対象品であるか否かを判別することができる。また、回収品にJANコードなどが添付されていない場合であっても、回収品が回収対象であるか否かを判定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0092】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、回収対象品に関する情報には、回収対象品の使用済みの状態を表す画像、および前記回収対象品の使用を中断した状態を表す画像の少なくともいずれかが含まれる。
【0093】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収対象品が未使用状態の画像、回収対象品が使用中状態(使用を中断した状態や、使いかけの状態とも称する)の画像、回収対象品が使用済み状態の画像と、回収品画像とに基づいて回収対象であるか否かを判定することができるため、判定精度を向上させることができる。
【0094】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、判定部(回収受付部1524)は、回収対象品の使用済みの状態を表す画像、および回収対象品の使用を中断した状態を表す画像の少なくともいずれかと、回収対象品であるか否かを示す情報と、の対応関係を学習した学習モデル124に、回収品画像を入力することで、回収対象品であるか否かを判定する。
【0095】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収品が回収対象であるか否かを正確に判定することができる。
【0096】
また、本実施形態に係る回収判定装置100は、回収対象となる回収対象品に関する情報を記憶する記憶部12と、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部(画像取得部1521)と、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定する判定部(回収受付部1524)と、を備える。
【0097】
このようにすることで、回収判定装置100は、回収対象品を効率的に回収することができる。また、回収品を回収する前の段階において回収品が回収対象品であるか否かを判別することができる。また、回収品にJANコードなどが添付されていない場合であっても、回収品が回収対象であるか否かを判定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0098】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
第2の実施形態では、回収対象の回収品の回収において回収状況を可視化する場合の一例について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、それ以外の部分については第1の実施形態に係る説明を援用し、記載を省略する。ここで、第2の実施形態に係る回収判定装置100は、回収品がリユース、リサイクルに用いられる場合に好適であるが、これに限定されない。
【0099】
図21は、本発明の第2の実施形態に係る回収判定装置100の構成の一例を示すブロック図である。
回収判定装置100は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15と、を含んで構成される。
制御部15は、回収依頼取得部151と、対象品判定部152と、アンケート提示部153と、学習部154と、出力情報生成部155と、含んで構成される。対象品判定部152は、画像取得部1521と、候補抽出部1522と、候補提示部1523と、回収受付部1524と、を含んで構成される。
【0100】
出力情報生成部155は、例えば、所定周期ごとに出力情報を生成する。所定周期は、2時間ごと、1日ごと、1週間ごと、1か月ごと、回収品の受領登録ごとなどである。具体的には、出力情報生成部155は、所定区分ごとの回収した、あるいは回収予定の回収品の回収量、回収品の材質ごとの回収した、あるいは回収予定の回収品の回収量を、記憶部12に記憶された回収依頼データ122に基づいて統計する。所定区分は、例えば、回収対象品ごと、回収対象品のカテゴリごと、回収対象品のメーカごと、回収依頼したユーザの年齢ごと、回収依頼したユーザの性別ごと、などである。所定区分は、管理者によって選択可能であってもよい。出力情報生成部155は、統計結果を用いて出力情報を生成する。
【0101】
なお、出力情報生成部155は、回収品に対応する回収対象品データを参照して、回収対象品の分別に用いられる情報、例えば、回収品の分別方法や、ユーザによる回収品の受付から回収キットで送付されて分別されるまでの回収品の位置情報や回収場所を提示する出力情報、あるいは、回収される材質やその量などを考慮した、廃棄されずにリユースまたはリサイクルされることによる二酸化炭素の削減量などを提示する出力情報を生成してもよい。
【0102】
次いで、回収判定装置100における出力処理について説明する。
【0103】
図22は、本実施形態に係る回収判定装置100における出力処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS301において、回収判定装置100の管理者は、回収品を受領する。その後、管理者が回収品の回収キットに添付された二次元コードを読み取ることで、回収判定装置100は、ステップS302の処理を実行する。
【0104】
ステップS302において、回収判定装置100は、管理者によって回収キットの二次元コードが読み取られたことに基づいて、二次元コードを取得し、当該二次元コードに基づいて、回収品の受領登録を実行する。その後、回収判定装置100は、ステップS303の処理を実行する。
【0105】
ステップS303において、回収判定装置100は、記憶部12に記憶された回収依頼データを参照して出力情報を生成する。その後、
図22に係る出力処理を終了する。
【0106】
次いで、出力情報の表示画面例について説明する。
【0107】
図23は、本実施形態に係る回収判定装置100における表示画面の一例を示す図である。
図示する例では、「回収量(日ごとの累計)」の表示領域と、「回収量(月間累計)」の表示領域と、「回収量(累計)」の表示領域と、「性別」の表示領域と、「年代当りの化粧品回収量」の表示領域とが表示される。
「回収量(日ごとの累計)」の表示領域には、回収品の材質ごとの回収量が1日ごとに、所定期間分表示される。
「回収量(月間累計)」の表示領域には、回収依頼された回収品の材質ごとに、指定した月の回収済みの回収品の数量が表示される。なお、「回収量(月間累計)」の表示領域には、指定した月の回収予定の回収品の数量に対する回収済みの回収品の数量が表示されるようにしてもよい。
「回収量(累計)」の表示領域には、回収依頼された回収品の材質ごとに、全期間の回収済みの回収品の数量が表示される。なお、「回収量(累計)」の表示領域には、全期間の回収予定の回収品の数量に対する回収済みの回収品の数量が表示されるようにしてもよい。
「性別」の表示領域には、回収依頼をしたユーザの性別の割合が表示される。
「年代当りの化粧品回収量」の表示領域には、回収依頼をしたユーザの年齢ごとに、回収品のカテゴリごとの回収済みの回収品の数量が表示される。
【0108】
なお、回収判定装置100における表示画面では、上記の「回収量」や「性別」など以外にも、例えば、ユーザによる回収品の受付から回収キットで送付されて分別されるまでの回収品の位置情報や回収場所を表示させてもよいし、あるいは、回収される回収品の材質やその量などを考慮した、廃棄されずにリユースまたはリサイクルされることによる二酸化炭素の削減量などを表示させることとしてもよい。
【0109】
このように、本実施形態に係る回収判定システムSYSは、回収対象となる回収対象品に関する情報を記憶する記憶部12と、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部(画像取得部1521)と、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定する判定部(回収受付部1524)と、を備える。
【0110】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収対象品を効率的に回収することができる。また、回収品を回収する前の段階において回収品が回収対象品であるか否かを判別することができる。また、回収品にJANコードなどが添付されていない場合であっても、回収品が回収対象であるか否かを判定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。また、化粧品などの回収対象品のオークション、フリーマーケットなどにおける二次流通を抑制することができるため、使いかけの化粧品などの使用による肌トラブルなども抑制することができる。
【0111】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、回収対象品に関する情報には、回収対象品の使用済みの状態を表す画像、および前記回収対象品の使用を中断した状態を表す画像の少なくともいずれかが含まれる。
【0112】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収対象品が未使用状態の画像、回収対象品が使用中状態(使用を中断した状態や、使いかけの状態とも称する)の画像、回収対象品が使用済み状態の画像と、回収品画像とに基づいて回収対象であるか否かを判定することができるため、判定精度を向上させることができる。
【0113】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、判定部(回収受付部1524)は、回収対象品の使用済みの状態を表す画像、および回収対象品の使用を中断した状態を表す画像の少なくともいずれかと、回収対象品であるか否かを示す情報と、の対応関係を学習した学習モデル124に、回収品画像を入力することで、回収対象品であるか否かを判定する。
【0114】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収品が回収対象であるか否かを正確に判定することができる。
【0115】
また、本実施形態に係る回収判定装置100は、回収対象となる回収対象品に関する情報を記憶する記憶部12と、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部(画像取得部1521)と、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定する判定部(回収受付部1524)と、を備える。
【0116】
このようにすることで、回収判定装置100は、回収対象品を効率的に回収することができる。また、回収品を回収する前の段階において回収品が回収対象品であるか否かを判別することができる。また、回収品にJANコードなどが添付されていない場合であっても、回収品が回収対象であるか否かを判定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0117】
また、本実施形態に係る回収判定システムSYSは、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部1524と、回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部(出力情報生成部155)と、を備える。
【0118】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収品の回収状況を可視化することができるため、回収品の回収状況を把握することができる。また、リユース、リサイクル業者、物流業者などにおいても回収状況を共有することができるため、回収品の回収に係る作業効率を向上させることができる。
【0119】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、回収対象であるか否かを含む回収対象品に関する情報を記憶する記憶部12と、回収する回収品の画像を表す回収品画像を取得する取得部(画像取得部1521)と、をさらに備え、回収受付部1524は、回収対象品に関する情報と、回収品画像とに基づいて、回収品が回収対象品であるか否かを判定し、回収品が回収対象品である場合に回収品の回収依頼を受け付け、回収品が回収対象品でない場合に回収品の回収依頼を受け付けずに、回収品画像と、回収対象品に関する情報とを対応付けて記憶部12に記憶させる。
【0120】
このようにすることで、回収対象品でない場合であっても、回収品画像に基づいて、ユーザがどのように製品を使用しているかを把握することができるため、マーケティングに活用することができる。また、回収時及び回収後の作業効率を向上させることができる。
【0121】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、回収品の回収状況は、回収品の回収量である。
【0122】
このようにすることで、回収判定システムSYSは、回収品がどの程度回収されているかの回収状況を把握することができる。
【0123】
また、上記回収判定システムSYSにおいて、回収対象品に関する情報には、回収対象品の分別に用いられる情報が含まれる。
【0124】
このようにすることで回収判定システムSYSは、回収後にどのように回収品を分別したらよいかを提示することができるため、回収後の作業効率を向上させることができる。また、回収品を適切に分別することができるため、循環型社会の形成に貢献することができる。
【0125】
また、本実施形態に係る回収判定装置100は、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部と、回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部と、を備える。
【0126】
このようにすることで、回収判定装置100は、回収品の回収状況を可視化することができるため、回収品の回収状況を把握することができる。また、リユース、リサイクル業者、物流業者などにおいても回収状況を共有することができるため、回収品の回収に係る作業効率を向上させることができる。
【0127】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0128】
例えば、回収判定装置100は、ユーザによる上記の回収品画像の取得やその後の回収品の発送に基づいて、ユーザに対してインセンティブを付与してもよい。インセンティブの種類は、例えば、回収品に関わる製品購入時に使えるポイント、クーポン、景品などである。上記ポイント等の付与するインセンティブの算出は、例えば、回収品の数量または回収品の素材量に応じてポイントを付与してもよいし、任意の手段により算出してもよい。
なお、上記の回収品の回収に関する進捗状況情報には、例えば、景品の発送予定日などのインセンティブの付与の時期を含めて、ユーザに通知するなどにより、ユーザに対して見えるようにしてもよい。
このように、ユーザにインセンティブを付与することで、例えば使用を中断した製品や使いかけの製品の廃棄を防ぎ、これらの製品の回収率を向上させることができる。このため、循環型社会の形成に寄与することができる。
【0129】
例えば、上述した実施形態では、回収判定装置100によって構成される一例について説明したが、回収判定装置100の一部を実現可能な他の装置との複数の装置によって本発明の一態様を実現してもよい。
【0130】
なお、本発明の一態様における回収判定装置100で動作するプログラムは、本発明の一態様に関わる上記の各実施形態や変形例で示した機能を実現するように、1つ、または複数の、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。ここでいう、コンピュータは、量子コンピュータも含まれる。そして、これらの各装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の各種ストレージに格納され、必要に応じてCPU等によって読み出し、修正・書き込みが行われても良い。
【0131】
なお、上述した各実施形態や変形例における回収判定装置100の一部又は全部を1つ、または複数のプロセッサを備えたコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
【0132】
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、回収判定装置100に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0133】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0134】
また、上述した各実施形態や変形例における回収判定装置100の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。また、上述した各実施形態や変形例における回収判定装置100の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法は、LSIに限らず専用回路、および/または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0135】
以上、この発明の一態様として各実施形態や変形例に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は各実施形態や変形例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明の一態様は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態や変形例に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0136】
100 回収判定装置
11 通信部
12 記憶部
121 回収対象品データ
122 回収依頼データ
123 アンケートデータ
124 学習モデル
13 入力部
14 出力部
15 制御部
151 回収依頼取得部
152 対象品判定部
1521 画像取得部
1522 候補抽出部
1523 候補提示部
1524 回収受付部
153 アンケート提示部
154 学習部
155 出力情報生成部
200 ユーザ端末装置
SYS 回収判定システム
【要約】
【課題】回収品の回収状況を把握すること。
【解決手段】回収判定システムは、リユースまたはリサイクルのために回収対象となる回収品の回収依頼を受け付ける回収受付部と、前記回収依頼と、回収品の回収状況とに基づいて、前記回収品の回収に関する進捗状況情報を生成する生成部と、を備える。
【選択図】
図2