(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】エレベーターのホールランタン及びエレベーターシステム
(51)【国際特許分類】
B66B 3/00 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
B66B3/00 H
(21)【出願番号】P 2023190185
(22)【出願日】2023-11-07
【審査請求日】2023-11-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 剛
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 英治
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-330053(JP,A)
【文献】特開2015-9906(JP,A)
【文献】特開2012-25524(JP,A)
【文献】特開昭59-118674(JP,A)
【文献】中国実用新案第218441939(CN,U)
【文献】特開2004-361628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00- 3/02
G09F 13/00;19/00
B44F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターホールの壁面に設置され、エレベーターの移動方向を表示するホールランタンであって、
前記壁面から水平方向に突出して設けられた直方体の導光体と、
前記導光体の内部へ光を照射する光源装置と、
前記導光体の内部にレーザー彫刻され、前記光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備え、
前記画像部は、
前記エレベーターの移動方向が上り方向であることを示す上り表示と、
前記エレベーターの移動方向が下り方向であることを示す下り表示と、を含み、
前記導光体は、
前記光源装置の光が入射される入射面と、
前記入射面と向かい合う先端面と、
前記入射面の長手方向の第一辺と前記先端面の長手方向の第一辺とを含む第一側面と、
前記入射面の長手方向の第二辺と前記先端面の長手方向の第二辺とを含む第二側面と、を含み、
前記上り表示は、
前記導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線と、
前記上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二上り彫刻線と、
を含み、
前記下り表示は、
前記導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線と、
前記下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二下り彫刻線と、
を含むエレベーターのホールランタン。
【請求項2】
前記第一上り彫刻線及び前記第二上り彫刻線は、前記上側頂点部を通り前記先端面に平行な面に対してそれぞれ面対称な形状であり、
前記第一下り彫刻線及び前記第二下り彫刻線は、前記下側頂点部を通り前記先端面に平行な面に対してそれぞれ面対称な形状である
請求項1に記載のエレベーターのホールランタン。
【請求項3】
前記第一上り彫刻線は、前記上側頂点部を通り前記先端面に垂直な面に対して前記第二上り彫刻線と面対称であり、
前記第一下り彫刻線は、前記下側頂点部を通り前記先端面に垂直な面に対して前記第二
下り彫刻線と面対称である
請求項1又は請求項2に記載のエレベーターのホールランタン。
【請求項4】
前記上り表示は、
前記第一上り彫刻線及び前記第二上り彫刻線の、離間して向かい合う頂点同士を結ぶ第三上り彫刻線を更に含み、
前記下り表示は、
前記第一下り彫刻線及び前記第二下り彫刻線の、離間して向かい合う頂点同士を結ぶ第三下り彫刻線を含む
請求項3に記載のエレベーターのホールランタン。
【請求項5】
前記上り表示は、
前記第一上り彫刻線、前記第二上り彫刻線及び前記第三上り彫刻線を辺とする四角錐の表面の領域を含み、
前記下り表示は、
前記第一下り彫刻線、前記第二下り彫刻線及び前記第三下り彫刻線を辺とする四角錐の表面の領域を含む
請求項4に記載のエレベーターのホールランタン。
【請求項6】
前記光源装置は、
前記上り表示に対して光を照射する上り側光源部と、
前記下り表示に対して光を照射する下り側光源部と、を含み、
前記エレベーターの移動方向に応じて前記上り側光源部及び前記下り側光源部の点灯状態を制御する制御装置を更に備える
請求項1又は請求項2に記載のエレベーターのホールランタン。
【請求項7】
エレベーターホールの壁面に設置され、エレベーターのかごの移動方向を表示するホールランタンを有するエレベーターシステムであって、
前記ホールランタンは、
前記壁面から水平方向に突出して設けられた直方体の導光体と、
前記導光体の内部へ光を照射する光源装置と、
前記導光体の内部にレーザー彫刻され、前記光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備え、
前記画像部は、
前記エレベーターの移動方向が上り方向であることを示す上り表示と、
前記エレベーターの移動方向が下り方向であることを示す下り表示と、を含み、
前記導光体は、
前記光源装置の光が入射される入射面と、
前記入射面と向かい合う先端面と、
前記入射面の長手方向の第一辺と前記先端面の長手方向の第一辺とを含む第一側面と、
前記入射面の長手方向の第二辺と前記先端面の長手方向の第二辺とを含む第二側面と、を含み、
前記上り表示は、
前記導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線と、
前記上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二上り彫刻線と、
を含み、
前記下り表示は、
前記導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線と、
前記下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二下り彫刻線と、を含み、
前記光源装置は、
前記上り表示を発光させる上り側光源部と、
前記下り表示を発光させる下り側光源部と、を含み、
前記エレベーターシステムは、
前記エレベーターのかごの移動方向を含む動作信号を取得する信号取得部と、
前記動作信号に含まれる前記移動方向が上り方向の場合、前記上り側光源部を発光させ、前記動作信号に含まれる前記移動方向が下り方向の場合、前記下り側光源部を発光させる発光処理部と、
を備えるエレベーターシステム。
【請求項8】
前記エレベーターシステムは、前記エレベーターの動作を制御する制御盤を含み、
前記信号取得部は、
前記制御盤から前記動作信号を取得する
ように構成される請求項7に記載のエレベーターシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターの乗場に設置されるホールランタンの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エレベーターのホールランタンに関する技術が開示されている。この技術のホールランタンは、透明可塑体の内部に着色又は発光粒子或いは金属粒子を分散して成形した表示体を光源の前方にカバーより突出して設けている。これにより、何れの方向よりも点灯確認が容易になるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホールランタンの表示には、かごの移動方向を三角形状等の図形で表すものがある。壁面から乗場側に向かって旗状に突出したフラッグ型のホールランタンにこのような図形表示を適用すると、ホールランタンの正面で乗車待ちをしているユーザが図形表示を視認し難いという課題がある。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、かごの移動方向を図形表示するフラッグ型のホールランタンにおいて、正面からのユーザの視認性を改善することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエレベーターのホールランタンは、エレベーターホールの壁面に設置され、エレベーターの移動方向を表示するホールランタンであって、壁面から水平方向に突出して設けられた直方体の導光体と、導光体の内部へ光を照射する光源装置と、導光体の内部にレーザー彫刻され、光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備える。画像部は、エレベーターの移動方向が上り方向であることを示す上り表示と、エレベーターの移動方向が下り方向であることを示す下り表示と、を含む。導光体は、光源装置の光が入射される入射面と、入射面と向かい合う先端面と、入射面の長手方向の第一辺と先端面の長手方向の第一辺とを含む第一側面と、入射面の長手方向の第二辺と先端面の長手方向の第二辺とを含む第二側面と、を含む。上り表示は、導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ鉛直下方向に向かうにつれて第一側面に近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線と、上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ鉛直下方向に向かうにつれて第二側面に近づく方向に傾斜した第二上り彫刻線と、を含む。下り表示は、導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ鉛直上方向に向かうにつれて第一側面に近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線と、下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ鉛直上方向に向かうにつれて第二側面に近づく方向に傾斜した第二下り彫刻線と、を含む。
【0007】
また、本開示のエレベーターシステムは、エレベーターホールの壁面に設置され、エレベーターのかごの移動方向を表示するホールランタンを有するエレベーターシステムであって、ホールランタンは、壁面から水平方向に突出して設けられた直方体の導光体と、導光体の内部へ光を照射する光源装置と、導光体の内部にレーザー彫刻され、光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備える。画像部は、エレベーターの移動方向が上り方向であることを示す上り表示と、エレベーターの移動方向が下り方向であることを示す下り表示と、を含む。導光体は、光源装置の光が入射される入射面と、入射面と向かい合う先端面と、入射面の長手方向の第一辺と先端面の長手方向の第一辺とを含む第一側面と、入射面の長手方向の第二辺と先端面の長手方向の第二辺とを含む第二側面と、を含む。上り表示は、導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ鉛直下方向に向かうにつれて第一側面に近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線と、上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ鉛直下方向に向かうにつれて第二側面に近づく方向に傾斜した第二上り彫刻線と、を含む。下り表示は、導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ鉛直上方向に向かうにつれて第一側面に近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線と、下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ鉛直上方向に向かうにつれて第二側面に近づく方向に傾斜した第二下り彫刻線と、を含む。光源装置は、上り表示を発光させる上り側光源部と、下り表示を発光させる下り側光源部と、を含む。エレベーターシステムは、エレベーターのかごの移動方向を含む動作信号を取得する信号取得部と、動作信号に含まれる移動方向が上り方向の場合、上り側光源部を発光させ、動作信号に含まれる移動方向が下り方向の場合、下り側光源部を発光させる発光処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の技術によれば、かごの移動方向を図形表示するフラッグ型のホールランタンにおいて、正面からのユーザの視認性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施の形態に係るエレベーターシステムの外観構成図である。
【
図2】実施の形態のホールランタンの外観の概略構成を示す斜視図である。
【
図3】実施の形態のホールランタンの概略構成図である。
【
図4】実施の形態のエレベーターシステムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】制御装置のプロセッサがプログラムを実行することによって実現される機能を示す機能ブロック図である。
【
図6】制御装置が実行するルーチンのフローチャートである。
【
図7】制御装置のハードウェア資源の変形例を示す図である。
【
図8】第一変形例のホールランタンの外観の概略構成を示す斜視図である。
【
図9】第一変形例のホールランタンの概略構成図である。
【
図10】第二変形例のホールランタンの外観の概略構成を示す斜視図である。
【
図11】第二変形例のホールランタンの概略構成図である。
【
図12】比較例としてのホールランタンの外観の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0011】
実施の形態.
1.実施の形態のエレベーターシステムの構成
図1は、本開示の実施の形態に係るエレベーターシステムの外観構成図である。エレベーターシステム100は、複数の階床を備えた建築物に設置されたエレベーター1を備えている。各階床には、それぞれエレベーターホールとしての乗場2が設けられている。
【0012】
各乗場2には、エレベーター1に対応した乗場扉4が設けられている。乗場2の壁面6には、エレベーター1の呼びを行うための乗場押しボタン8が設けられている。また、乗場2の壁面6の上方には、ホールランタン10が設置されている。ホールランタン10は、エレベーター1の運行状況を表示する装置である。以下、ホールランタン10の構成について詳細に説明する。
【0013】
2.ホールランタンの構成
図2は、ホールランタンの外観の概略構成を示す斜視図である。
図3は、ホールランタンの概略構成図である。なお、
図3中の(A)は、ホールランタン10の正面図であり、
図3中の(B)は、ホールランタン10の左側面図であり、
図3中の(C)は、ホールランタン10の右側面図である。
【0014】
ホールランタン10は、壁面6から乗場2側に向かって旗状に突出したフラッグ型のホールランタンである。ホールランタン10は、外観を構成する主要な構成として、導光体12と、光源装置14と、画像部20と、を備えている。導光体12は、鉛直方向を長手方向とする長方形を乗場2の壁面6から水平方向に突出させた直方体部材である。導光体12は、例えば、光を透過するアクリル、ガラス等の透明材料或いは半透明材料で形成される。
【0015】
導光体12は、直方体を構成する表面として、入射面12dと、先端面12cと、第一側面12aと、第二側面12bと、を含む。入射面12dは、光源装置14から発光した光が入射される面である。先端面12cは、入射面12dと向かい合う面であって、乗場2から見て壁面6よりも正面側に突出した面である。第一側面12aは、乗場2に居るユーザから見て左側に面する側面であって、入射面12dの長手方向の第一辺121dと先端面12cの長手方向の第一辺121cとを含む面である。第二側面12bは、乗場2に居るユーザから見て右側に面する側面であって、入射面12dの長手方向の第二辺122dと先端面12cの長手方向の第二辺122cとを含む面である。
【0016】
先端面12cは、主に乗場2においてホールランタン10の正面で乗車待ちをしているユーザから視認可能な面である。第一側面12aは、乗場2においてホールランタン10の左側で乗車待ちをしているユーザが視認可能な面である。第二側面12bは、乗場2においてホールランタン10の右側で乗車待ちをしているユーザが視認可能な面である。
【0017】
画像部20は、導光体12の内部にレーザー彫刻された画像であり、光源の光を散乱させて表示させる。具体的には、画像部20は、エレベーター1のかごの移動方向が上り方向であることを示す上り表示22と、エレベーター1のかごの移動方向が下り方向であることを示す下り表示24と、を含んでいる。
【0018】
上り表示22は、更に第一上り彫刻線22aと、第二上り彫刻線22bと、を含んでいる。第一上り彫刻線22aは、導光体12の内部に位置する上側頂点部221を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状の彫刻線であり、鉛直下方向に向かうにつれて第一側面12aに近づく方向に傾斜するように形成されている。また、第二上り彫刻線22bは、上側頂点部221を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状の彫刻線であり、鉛直下方向に向かうにつれて第二側面12bに近づく方向に傾斜するように構成されている。
【0019】
第一上り彫刻線22a及び第二上り彫刻線22bは、例えば上側頂点部221を通り先端面12cに平行な面に対してそれぞれ面対称な二等辺三角形の形状である。また、例えば、第一上り彫刻線22aは、上側頂点部221を通り先端面12cに垂直な面に対して第二上り彫刻線22bと面対称である。
【0020】
同様に、下り表示24は、更に第一下り彫刻線24aと、第二下り彫刻線24bと、を含んでいる。第一下り彫刻線24aは、導光体12の内部に位置する下側頂点部241を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状の彫刻線であり、鉛直上方向に向かうにつれて第一側面12aに近づく方向に傾斜するように形成されている。また、第二下り彫刻線24bは、下側頂点部241を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状の彫刻線であり、鉛直上方向に向かうにつれて第二側面12bに近づく方向に傾斜するように構成されている。
【0021】
第一下り彫刻線24a及び第二下り彫刻線24bは、例えば下側頂点部241を通り先端面12cに平行な面に対してそれぞれ面対称な二等辺三角形の形状である。また、例えば、第一下り彫刻線24aは、下側頂点部241を通り先端面12cに垂直な面に対して第二下り彫刻線24bと面対称である。
【0022】
光源装置14は、上り表示22に対して光を水平方向に照射する上り側光源部14aと下り表示24に対して光を水平方向に照射する下り側光源部14bと、を含んでいる。上り側光源部14a及び下り側光源部14bのそれぞれは、例えば1又は複数のLEDである。上り側光源部14a及び下り側光源部14bは、それぞれ独立して発光可能に構成されている。
【0023】
図12は、比較例としてのホールランタンの外観の概略構成を示す図である。なお、
図12中の(A)は、ホールランタン50の左側面図であり、
図12中の(B)は、ホールランタン50の正面図であり、
図12中の(C)は、ホールランタン50の斜視図である。なお、
図12に示す比較例のホールランタン50において、
図2及び
図3に示すホールランタン10と共通する構成については、図示及び説明を適宜省略している。
【0024】
比較例のホールランタン50は、導光体52の左側面52aの表面に第一上り表示54a及び第一下り表示56aがレーザー彫刻され、導光体52の右側面52bの表面に第二上り表示54b及び第二下り表示56bがレーザー彫刻されている。このような比較例のホールランタン50によれば、乗場においてホールランタン50の正面にいるユーザが第一上り表示54a、第一下り表示56a、第二上り表示54b及び第二下り表示56bを視認し難い。
【0025】
これに対して、実施の形態のホールランタン10によれば、
図3に示すように、上り表示22は、左側面視において二等辺三角形の第一上り彫刻線22aを視認することができ、また、右側面視において二等辺三角形の第二上り彫刻線22bを視認することができる。さらに、上り表示22は、正面視において、上側頂点部221を頂点として第一上り彫刻線22aと第二上り彫刻線22bとの間隔が鉛直下方に向かうにつれて広がる逆V字型の形状を視認することができる。
【0026】
また、下り表示24は、左側面視において二等辺三角形の第一下り彫刻線24aを視認することができ、また、右側面視において二等辺三角形の第二下り彫刻線24bを視認することができる。さらに、下り表示24は、正面視において、下側頂点部241を頂点として第一下り彫刻線24aと第二下り彫刻線24bとの間隔が鉛直上方に向かうにつれて広がるV字型の形状を視認することができる。
【0027】
3.実施の形態のエレベーターシステムの機能構成
図4は、実施の形態のエレベーターシステムの機能構成の一例を示す図である。エレベーターシステム100は、制御機能に関連する主要な構成として、制御装置30と、制御盤40と、上り側光源部14a及び下り側光源部14bを含む光源装置14と、を含んで構成されている。
【0028】
制御盤40は、エレベーター1のかごの動作を総合的に制御するための処理装置である。制御盤40は、有線又はインターネット等の通信ネットワークを介して制御装置30とデータ通信可能に構成されている。制御盤40は、エレベーター1のかごの移動方向及びかご位置を含む動作信号を制御装置30に送信する。
【0029】
制御装置30は、コンピュータとしての処理装置の機能を備え、エレベーター1の移動方向に応じて上り側光源部14a及び下り側光源部14bの点灯状態を制御する。コンピュータとしての処理装置の機能を備える。典型的には、制御装置30は、少なくとも1つのプロセッサ32とプロセッサ32に結合された少なくとも1つのメモリ34とを備えている。メモリ34には、プロセッサ32で実行可能な少なくとも1つのプログラム341とそれに関連する種々のデータ342とが記憶されている。プロセッサ32がプログラム341を実行することにより、プロセッサ32による各種処理が実現される。
【0030】
図5は、制御装置30のプロセッサ32がプログラム341を実行することによって実現される機能を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、プロセッサ32は、信号取得部321と、発光処理部322と、を備える。
【0031】
信号取得部321は、制御盤40から送信される動作信号を取得するための機能ブロックである。この処理は、以下「信号取得処理」と呼ばれる。信号取得部321は、動作信号を随時取得する。
【0032】
発光処理部322は、信号取得部321が取得した動作信号に基づいて光源装置14を発光させるための動作指令を生成し、生成した動作指令に従い光源装置14を発光させる。この処理は、以下「発光処理」と呼ばれる。
【0033】
発光処理において、発光処理部322は、動作信号に含まれるエレベーター1のかごの移動方向が上り方向である場合、上り側光源部14aを発光させ、当該移動方向が下り方向である場合、下り側光源部14bを発光させる。
【0034】
4.実施の形態のエレベーターシステムにおいて実行される具体的処理
以下、フローチャートを参照しながら、エレベーター1の運行状況として、かごの移動方向をホールランタン10に表示する動作について説明する。
図6は、制御装置30が実行するルーチンのフローチャートである。
図6に示すルーチンは、制御装置30のプロセッサ32において予め定められた周期で繰り返し実行される。
【0035】
ステップS100の処理は、信号取得部321において実行される信号取得処理に相当する。具体的には、ステップS100では、エレベーター1の動作信号を制御盤40から受信したかどうかが判定される。その結果、判定の成立が認められた場合、処理はステップS102に進み、判定の成立が認められない場合、本ルーチンの処理は終了される。
【0036】
ステップS102からステップS108の処理は、発光処理部322において実行される発光処理に相当する。具体的には、ステップS102では、動作信号に含まれるかごの移動方向が上り方向かどうかが判定される。その結果、判定の成立が認められた場合、処理はステップS104に進み、判定の成立が認められない場合、処理はステップS106に進む。
【0037】
ステップS104では、上り側光源部14aが発光される。これにより、上り表示22が導光体12の第一側面12a、第二側面12b及び先端面12cから視認可能に表示される。ステップS106では、動作信号に含まれるかごの移動方向が下り方向かどうかが判定される。その結果、判定の成立が認められた場合、処理はステップS108に進み、判定の成立が認められない場合、本ルーチンの処理は終了される。ステップS108では、下り側光源部14bが発光される。これにより、下り表示24が導光体12の第一側面12a、第二側面12b及び先端面12cから視認可能に表示される。
【0038】
以上のようなホールランタン10の発光動作によれば、エレベーター1の移動方向に対応した画像を導光体12に表示することができる。また、上り表示22及び下り表示24は、先端面12cから視認された場合に、エレベーター1のかごの移動方向を示す表示として認識される。これにより、ホールランタン10の正面で乗車待ちをしているユーザであっても、ホールランタン10の先端面12cを通じて表示される上り表示22及び下り表示24を視認することが可能となる。
【0039】
5.変形例
実施の形態のホールランタン10は、以下のように変形した態様を採用してもよい。
【0040】
5-1.光源装置14
光源装置14が備える光源の数及び種類は、上り表示22及び下り表示24を個別に発光させることができる範囲において、種々の形態を採りうる。
【0041】
5-2.発光処理
発光処理では、かごの着床タイミングに合わせて光源装置14から光を発光させることとしてもよい。この場合、制御装置30の発光処理部322は、動作信号に含まれるかご位置から、かごの着床タイミングを逆算し、算出した着床タイミングよりも予め定めた時間分先行したタイミングで光源装置14の光を発光させることとしてもよい。
【0042】
5-3.制御装置30
図7は、制御装置のハードウェア資源の変形例を示す図である。
図7に示す例では、制御装置30は、例えばプロセッサ32、メモリ34、及び専用ハードウェア36を含む処理回路38を備える。
図7は、制御装置30が有する機能の一部を専用ハードウェア36によって実現する例を示す。制御装置30が有する機能の全部を専用ハードウェア36によって実現しても良い。専用ハードウェア36として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0043】
制御装置30の配置に限定はない。すなわち、制御装置30は、ホールランタン10の内部に配置されていてもよいし、外部に配置されていてもよい。なお、制御装置30がホールランタン10の外部に配置される場合、制御装置30は、有線通信又は無線通信によってホールランタン10の光源装置14と接続されていればよい。
【0044】
5-4.エレベーターシステム100
エレベーター1の動作が、遠隔地等に配置されたサーバによって監視されている場合、エレベーターシステム100は、動作信号を当該サーバから通信ネットワークを介して制御装置30に送信するように構成されていてもよい。なお、通信ネットワークは、インターネット又は近距離無線通信、等の汎用の通信方式を採用し得る。
【0045】
制御装置30の機能配置に限定はない。すなわち、制御装置30の機能の一部又は全部は、制御盤40に配置されていてもよい。また、エレベーター1の動作が遠隔地等に配置されたサーバによって監視されている場合、制御装置30の機能の一部又は全部は、当該サーバに配置されていてもよい。
【0046】
5-5.画像部20
画像部20は、
図2及び
図3に示す構成に限らず、例えば以下のように構成されていてもよい。
【0047】
5-5-1.第一変形例
図8は、第一変形例のホールランタンの外観の概略構成を示す斜視図である。
図9は、第一変形例のホールランタンの概略構成図である。なお、
図9中の(A)は、ホールランタン10の正面図であり、
図9中の(B)は、ホールランタン10の左側面図であり、
図9中の(C)は、ホールランタン10の右側面図である。
【0048】
第一変形例のホールランタン10は、画像部20が第三上り彫刻線22cと第三下り彫刻線24cとを更に備える点を除き、
図2及び
図3に示すホールランタン10と同様の構成を備えている。第三上り彫刻線22cは、第一上り彫刻線22a及び第二上り彫刻線22bの、離間して向かい合う頂点同士をそれぞれ結ぶ線である。第一変形例の上り表示22は、第一上り彫刻線22a、第二上り彫刻線22b及び第三上り彫刻線22cによって、四角錐形状を呈する。
【0049】
同様に、第三下り彫刻線24cは、第一下り彫刻線24a及び第二下り彫刻線24bの、離間して向かい合う頂点同士をそれぞれ結ぶ線である。第一変形例の下り表示24は、第一下り彫刻線24a、第二下り彫刻線24b及び第三下り彫刻線24cによって、四角錐形状を呈する。
【0050】
第一変形例のホールランタン10によれば、
図9に示すように、上り表示22は、正面視において、上側頂点部221を頂点とし、第一上り彫刻線22a及び第二上り彫刻線22bを斜辺とし、第三上り彫刻線22cを底辺とする三角形の枠形状に発光する。また、下り表示24は、正面視において、下側頂点部241を頂点とし、第一下り彫刻線24a及び第二下り彫刻線24bを斜辺とし、第三下り彫刻線24cを底辺とする逆三角形の枠形状に発光する。これにより、ホールランタン10を正面から視認するユーザの視認性を向上することができる。
【0051】
5-5-2.第二変形例
図10は、第二変形例のホールランタンの外観の概略構成を示す斜視図である。
図11は、第二変形例のホールランタンの概略構成図である。なお、
図11中の(A)は、ホールランタン10の正面図であり、
図11中の(B)は、ホールランタン10の左側面図であり、
図11中の(C)は、ホールランタン10の右側面図である。
【0052】
第二変形例のホールランタン10は、第一変形例のホールランタン10の上り表示22及び下り表示24の表面の領域全体が発光する点を除き、第一変形例のホールランタン10と同様の構成を備えている。具体的には、上り表示22は、第一上り彫刻線22a、第二上り彫刻線22b及び第三上り彫刻線22cを辺とする四角錐形状の表面22dを含む。同様に、下り表示24は、第一下り彫刻線24a、第二下り彫刻線24b及び第三下り彫刻線24cを辺とする四角錐形状の表面24dを含む。表面22d及び表面24dは、それぞれレーザー彫刻によって領域全体が彫刻されることにより形成される。
【0053】
第二変形例のホールランタン10によれば、
図11に示すように、上り表示22及び下り表示24は、左側面視、右側面視、及び正面視の全てにおいて、内部領域が塗りつぶされた三角形の形状に発光する。これにより、ホールランタン10を正面から視認するユーザの視認性を向上することができる。
【0054】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0055】
(付記1)
エレベーターホールの壁面に設置され、エレベーターの移動方向を表示するホールランタンであって、
前記壁面から水平方向に突出して設けられた直方体の導光体と、
前記導光体の内部へ光を照射する光源装置と、
前記導光体の内部にレーザー彫刻され、前記光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備え、
前記画像部は、
前記エレベーターの移動方向が上り方向であることを示す上り表示と、
前記エレベーターの移動方向が下り方向であることを示す下り表示と、を含み、
前記導光体は、
前記光源装置の光が入射される入射面と、
前記入射面と向かい合う先端面と、
前記入射面の長手方向の第一辺と前記先端面の長手方向の第一辺とを含む第一側面と、
前記入射面の長手方向の第二辺と前記先端面の長手方向の第二辺とを含む第二側面と、を含み、
前記上り表示は、
前記導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線と、
前記上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二上り彫刻線と、
を含み、
前記下り表示は、
前記導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線と、
前記下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二下り彫刻線と、
を含むエレベーターのホールランタン。
(付記2)
前記第一上り彫刻線及び前記第二上り彫刻線は、前記上側頂点部を通り前記先端面に平行な面に対してそれぞれ面対称な形状であり、
前記第一下り彫刻線及び前記第二下り彫刻線は、前記下側頂点部を通り前記先端面に平行な面に対してそれぞれ面対称な形状である
付記1に記載のエレベーターのホールランタン。
(付記3)
前記第一上り彫刻線は、前記上側頂点部を通り前記先端面に垂直な面に対して前記第二上り彫刻線と面対称であり、
前記第一下り彫刻線は、前記下側頂点部を通り前記先端面に垂直な面に対して前記第二下り彫刻線と面対称である
付記1又は付記2に記載のエレベーターのホールランタン。
(付記4)
前記上り表示は、
前記第一上り彫刻線及び前記第二上り彫刻線の、離間して向かい合う頂点同士を結ぶ第三上り彫刻線を更に含み、
前記下り表示は、
前記第一下り彫刻線及び前記第二下り彫刻線の、離間して向かい合う頂点同士を結ぶ第三下り彫刻線を含む
付記1から付記3の何れか1つに記載のエレベーターのホールランタン。
(付記5)
前記上り表示は、
前記第一上り彫刻線、前記第二上り彫刻線及び前記第三上り彫刻線を辺とする四角錐の表面の領域を含み、
前記下り表示は、
前記第一下り彫刻線、前記第二下り彫刻線及び前記第三下り彫刻線を辺とする四角錐の表面の領域を含む
付記4に記載のエレベーターのホールランタン。
(付記6)
前記光源装置は、
前記上り表示に対して光を照射する上り側光源部と、
前記下り表示に対して光を照射する下り側光源部と、を含み、
前記エレベーターの移動方向に応じて前記上り側光源部及び前記下り側光源部の点灯状態を制御する制御装置を更に備える
付記1から付記5の何れか1つに記載のエレベーターのホールランタン。
(付記7)
エレベーターホールの壁面に設置され、エレベーターのかごの移動方向を表示するホールランタンを有するエレベーターシステムであって、
前記ホールランタンは、
前記壁面から水平方向に突出して設けられた直方体の導光体と、
前記導光体の内部へ光を照射する光源装置と、
前記導光体の内部にレーザー彫刻され、前記光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備え、
前記画像部は、
前記エレベーターの移動方向が上り方向であることを示す上り表示と、
前記エレベーターの移動方向が下り方向であることを示す下り表示と、を含み、
前記導光体は、
前記光源装置の光が入射される入射面と、
前記入射面と向かい合う先端面と、
前記入射面の長手方向の第一辺と前記先端面の長手方向の第一辺とを含む第一側面と、
前記入射面の長手方向の第二辺と前記先端面の長手方向の第二辺とを含む第二側面と、を含み、
前記上り表示は、
前記導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線と、
前記上側頂点部を一頂点として鉛直下方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直下方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二上り彫刻線と、
を含み、
前記下り表示は、
前記導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第一側面に近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線と、
前記下側頂点部を一頂点として鉛直上方向に向かう三角形状であり且つ前記鉛直上方向に向かうにつれて前記第二側面に近づく方向に傾斜した第二下り彫刻線と、を含み、
前記光源装置は、
前記上り表示を発光させる上り側光源部と、
前記下り表示を発光させる下り側光源部と、を含み、
前記エレベーターシステムは、
前記エレベーターのかごの移動方向を含む動作信号を取得する信号取得部と、
前記動作信号に含まれる前記移動方向が上り方向の場合、前記上り側光源部を発光させ、前記動作信号に含まれる前記移動方向が下り方向の場合、前記下り側光源部を発光させる発光処理部と、
を備えるエレベーターシステム。
(付記8)
前記エレベーターシステムは、前記エレベーターの動作を制御する制御盤を含み、
前記信号取得部は、
前記制御盤から前記動作信号を取得する
ように構成される付記7に記載のエレベーターシステム。
【符号の説明】
【0056】
1 エレベーター、 2 乗場、 4乗場扉、 6 壁面、 8 乗場押しボタン、 10 ホールランタン、 12 導光体、 12a 第一側面、 12b 第二側面、 12c 先端面、 12d 入射面、 14 光源装置、 14a 上り側光源部、 14b 下り側光源部、 20 画像部、 22 上り表示、 22a 第一上り彫刻線、 22b 第二上り彫刻線、 22c 第三上り彫刻線、 22d 表面、 24 下り表示、 24a 第一下り彫刻線、 24b 第二下り彫刻線、 24c 第三下り彫刻線、 24d 表面、 30 制御装置、 32 プロセッサ、 34 メモリ、 36 専用ハードウェア、 38 処理回路、 40 制御盤、 50 ホールランタン、 52 導光体、 52a 左側面、 52b 右側面、 54a 第一上り表示、 54b 第二上り表示、 56a 第一下り表示、 56b 第二下り表示、 100 エレベーターシステム、 121c 第一辺、 121d 第一辺、 122c 第二辺、 122d 第二辺、 221 上側頂点部、 241 下側頂点部、 321 信号取得部、 322 発光処理部、 341 プログラム、 342 データ
【要約】
【課題】かごの移動方向を図形表示するフラッグ型のホールランタンにおいて、正面からのユーザの視認性を改善することのできる技術を提供する。
【解決手段】壁面に設置されたホールランタンは、第一側面と第二側面とを備える直方体の導光体と、導光体の内部へ光を照射する光源装置と、導光体の内部にレーザー彫刻され、光源装置の光を散乱させて表示される画像部と、を備える。画像部の上り表示は、導光体の内部に位置する上側頂点部を一頂点とした三角形状であり且つ鉛直下方向に向かうにつれて第一側面及び第二側面にそれぞれ近づく方向に傾斜した第一上り彫刻線及び第二上り彫刻線を含む。また、画像部の下り表示は、導光体の内部に位置する下側頂点部を一頂点とした三角形状であり且つ鉛直上方向に向かうにつれて第一側面及び第二側面にそれぞれ近づく方向に傾斜した第一下り彫刻線及び第二下り彫刻線を含む。
【選択図】
図3