(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】操作端末、操作支援方法、及び操作支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20240702BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240702BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20240702BHJP
【FI】
G07G1/00 331Z
G07G1/01 301E
G07G1/01 301D
G06F3/04845
(21)【出願番号】P 2023199220
(22)【出願日】2023-11-24
【審査請求日】2023-11-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 オムロンソーシアルソリューションズ株式会社及びオムロンソフトウェア株式会社は、操作端末を納品した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 オムロンソーシアルソリューションズ株式会社及びオムロンソフトウェア株式会社は、オムロン株式会社のウェブサイトにて、操作端末について公開した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】青木 茉穂
(72)【発明者】
【氏名】新上 省司
(72)【発明者】
【氏名】肥田 享佳
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-093045(JP,A)
【文献】特開2012-185544(JP,A)
【文献】特開2010-287139(JP,A)
【文献】特開2022-147655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00
G07G 1/01
G06F 3/04845
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯可能な操作端末であって、
決済に関する画面を表示部に表示させる表示処理部と、
決済に関する操作を受け付ける受付処理部と、
を備え、
前記受付処理部が第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は、前記決済金額を支払うための決済対象を
前記操作端末の読取部に読み取らせる読取操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させ、
前記受付処理部が前記第2画面において前記
読取操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記表示処理部は、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させる、操作端末。
【請求項2】
前記読取操作は、操作者が前記決済対象を前記操作端末に挿入する操作、操作者が前記決済対象を前記操作端末に翳す操作、又は、操作者が前記決済対象を前記操作端末にタッチする操作である、
請求項1に記載の操作端末。
【請求項3】
前記受付処理部が前記第2画面において前記読取操作を受け付けた場合であって、かつ前記所定の条件を満たさない場合に、前記表示処理部は、前記決済対象の認証情報の入力操作を受け付ける第4画面を前記第2方向に向けて表示させる、
請求項1に記載の操作端末。
【請求項4】
前記受付処理部が前記第2画面において決済用カードの挿入操作を受け付けた場合であって、かつ
前記所定の条件を満たさない場合に、前記表示処理部は、前記決済用カードの認証情報の入力操作を受け付ける第4画面を前記第2方向に向けて表示させる、
請求項1に記載の操作端末。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記決済
対象の使用に関する確認操作を受け付ける前記第3画面を表示させる、
請求項
3に記載の操作端末。
【請求項6】
前記受付処理部は、第1操作者から前記決済金額の入力操作を受け付け、第2操作者から前記
決済対象の挿入操作及び認証情報の入力操作を受け付け、
前記所定の条件は、前記
決済対象の使用について前記第1操作者の確認の要否に関する条件であって、
前記表示処理部は、前記
決済対象の使用について前記第1操作者の確認が必要な場合に前記第3画面を前記第1方向に向けて表示させ、前記
決済対象の使用について前記第1操作者の確認が不要な場合に前記第4画面を前記第2方向に向けて表示させる、
請求項
5に記載の操作端末。
【請求項7】
前記受付処理部が前記第3画面において前記確認操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は前記第4画面を表示させる、
請求項
5に記載の操作端末。
【請求項8】
前記表示処理部は、前記第3画面に、前記
決済対象の有効期限、利用限度額、及び種別の少なくともいずれかの確認情報を表示させる、
請求項
7に記載の操作端末。
【請求項9】
前記第2方向は、前記操作端末において前記決済用カードの挿入口が配置されている方向であり、
前記第1方向は、前記第2方向とは反対側の方向である、
請求項
4に記載の操作端末。
【請求項10】
前記受付処理部が前記第2画面において前記
読取操作を受け付けた場合であって、かつ
前記所定の条件を満たさない場合に、前記表示処理部は、決済処理画面を表示させ、
前記受付処理部が前記第2画面において前記
読取操作を受け付けた場合であって、かつ
前記所定の条件を満たす場合に、前記表示処理部は、前記決済対象の使用に関する確認操作を受け付ける前記第3画面を前記第1方向に向けて表示させる、
請求項1に記載の操作端末。
【請求項11】
前記操作端末の位置を特定する特定処理部と、
前記操作端末の位置に基づいて、前記画面の向きを前記第1方向と前記第2方向とに変更可能な画面変更モードと、前記画面の向きを前記第1方向に固定する画面固定モードとのいずれかに設定する設定処理部と、
をさらに備える請求項1に記載の操作端末。
【請求項12】
携帯可能な操作端末の表示部に決済に関する画面を表示させることと、
決済に関する操作を受け付けることと、
第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記決済金額を支払うための決済対象を
前記操作端末の読取部に読み取らせる読取操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させることと、
前記第2画面において前記
読取操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させることと、
一又は複数のプロセッサーが実行する操作支援方法。
【請求項13】
携帯可能な操作端末の表示部に決済に関する画面を表示させることと、
決済に関する操作を受け付けることと、
第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記決済金額を支払うための決済対象を
前記操作端末の読取部に読み取らせる読取操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させることと、
前記第2画面において前記
読取操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させることと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための操作支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作端末、操作支援方法、及び操作支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店、小売店などの店舗において、クレジットカードなどの決済カードを用いて料金の支払いが行われる場合がある。従って、店舗には、決済カードによる決済処理が可能な操作端末(決済端末)が備えられている。従来、POSシステムとデータ通信可能に接続された携帯型の操作端末が知られている。また、店員と客とが対面する場面で、店員が操作端末の画面を確認及び操作する場合に、画面の向きを店員側に変更し、客が操作端末の画面を確認及び操作する場合に、画面の向きを客側に変更する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術では、画面を店員側に向けるべきか又は客側に向けるべきかを適切に判断することが困難である。このため、画面の向きが適切な方向に切り替わらない場合、操作端末の操作性が低下する問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、決済を行う操作端末の操作性を向上させることが可能な操作端末、操作支援方法、及び操作支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る操作端末は、携帯可能な操作端末であって、決済に関する画面を表示部に表示させる表示処理部と、決済に関する操作を受け付ける受付処理部とを備える。前記受付処理部が第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は、前記決済金額を支払うための決済対象を使用する操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させる。前記受付処理部が前記第2画面において前記決済対象を使用する操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記表示処理部は、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させる。
【0007】
本発明の他の局面に係る操作支援方法は、携帯可能な操作端末の表示部に決済に関する画面を表示させることと、決済に関する操作を受け付けることと、第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記決済金額を支払うための決済対象を使用する操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させることと、前記第2画面において前記決済対象を使用する操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させることと、一又は複数のプロセッサーが実行する方法である。
【0008】
本発明に他の局面に係る操作支援プログラムは、携帯可能な操作端末の表示部に決済に関する画面を表示させることと、決済に関する操作を受け付けることと、第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記決済金額を支払うための決済対象を使用する操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させることと、前記第2画面において前記決済対象を使用する操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させることと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、決済を行う操作端末の操作性を向上させることが可能な操作端末、操作支援方法、及び操作支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る決済端末装置の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る決済端末装置の外観を示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1のIII-III線に沿った断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る決済端末の外観を示す側面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る決済端末の外観を示す背面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係るクレードルの外観を示す背面図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係るクレードルの外観を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、
図1のVII-VII線に沿った断面図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る決済端末装置の外観を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に決済端末装置が導入される店舗の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態に係る決済端末装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態に係る決済端末において実行される決済支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態に係る決済端末において実行される決済支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【
図17】
図17は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【
図18】
図18は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態に係る決済端末に表示される画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
以下、本発明の一例を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向あるいは位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した本発明の理解を容易にするためのものであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
【0013】
[決済端末装置1の構成]
図1及び
図2に示すように、本実施形態に係る決済端末装置1は、決済端末10と、決済端末10が載置される載置面31を有するクレードル20とを備える。本実施形態では、載置面31は、略矩形状を有している。以下の説明において、載置面31の長手方向を縦方向Xといい、載置面31の短手方向を横方向Yといい、縦方向Xと横方向Yとに直交する方向を高さ方向Zという場合がある。本実施形態に係る縦方向Xは、本発明に係る第1方向及び第2方向の一例である。決済端末10は、本発明に係る操作端末の一例である。クレードル20は、本発明に係る被接続装置の一例である。
【0014】
決済端末10は、非接触ICカード決済、接触ICカード決済、磁気カード決済、及びQRコード(登録商標)/バーコード決済を含む複数の決済方式に対応した決済端末である。決済端末10は、クレードル20に載置することなく単独で使用可能であるが、クレードル20に載置することで、プリンタ21(
図3参照)を用いて利用明細などを印刷できる。
【0015】
決済端末10は、扁平な直方体状である。決済端末10は、長手方向が縦方向Xに沿って延びるようにクレードル20に載置される。
図1に示す状態では、決済端末10の長手方向における一端10aが、クレードル20の縦方向Xにおける一方側(
図1において手前側)に位置している。一方で、
図1に示す状態では、決済端末10の長手方向における他端10bが、クレードル20の縦方向Xにおける他方側(
図1において奥側)に位置している。
【0016】
決済端末10は、ケーシング11と、タッチパネル12と、非接触ICカードリーダライタ13と、接触ICカードリーダライタ14と、磁気カードリーダ15と、カメラ16とを備える。
【0017】
本実施形態のケーシング11は、扁平な略直方体状である。ケーシング11は、平坦な第1面11aと、第1面11aと対向する第2面11bとを備える。
【0018】
第1面11a上にはタッチパネル12が配置されている。第1面11aは、決済端末10がクレードル20に載置された状態で第2面11bに対してクレードル20とは反対側に位置している。
【0019】
図3に示すように、第2面11bは、決済端末10がクレードル20に載置された状態で、クレードル20と向き合って配置されている。第2面11bには、高さ方向Zにおいて第1面11aと離れる方向に張り出した凸部11cが設けられている。言い換えれば、凸部11cは、決済端末10がクレードル20に載置された状態で、クレードル20側に張り出している。さらに言い換えれば、凸部11cは、高さ方向Zにおける一方側(
図3において下側)に張り出している。凸部11cは、ケーシング11の長手方向における中央に対して一方側(
図3において右側)に設けられている。ケーシング11の長手方向における中央よりも一方側に凸部11cが設けられていることにより、
図4に示すように、決済端末10を平坦面に載置した場合に、タッチパネル12が平坦面に対して傾斜するため、タッチパネル12の操作性および視認性を向上できる。
【0020】
図1及び
図2に示すように、タッチパネル12は、ケーシング11の第1面11aに設けられている。タッチパネル12は、入力機能と表示機能とを有する。
【0021】
非接触ICカードリーダライタ13は、非接触ICカード決済に使用される。本実施形態の非接触ICカードリーダライタ13は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)規格に対応している。非接触ICカードリーダライタ13は、ケーシング11の内部に収容されている。
【0022】
接触ICカードリーダライタ14は、接触ICカード決済に使用される。接触ICカードリーダライタ14は、ケーシング11の長手方向の一方側(
図1及び
図2において手前側)の端部に配置されている。言い換えれば、接触ICカードリーダライタ14は決済端末10の一端10aに配置されている。
【0023】
磁気カードリーダ15は、磁気カード決済に使用される。磁気カードリーダ15は、決済端末10の短手方向における一方側(
図1及び
図2において右側)の側面に設けられている。言い換えれば、磁気カードリーダ15は、ケーシング11の横方向Yにおける一方側(
図1及び
図2において右側)の側面に設けられている。
【0024】
カメラ16a、16bは、QRコード(登録商標)/バーコード決済に使用される。カメラ16aは、第1面11aにおけるケーシング11の長手方向の一方側(
図1及び
図2において奥側)に配置されている。カメラ16b(
図5参照)は、決済端末10の長手方向の一方側(
図3において右側)の端部に設けられている。言い換えれば、カメラ16bは、決済端末10の他端10bに設けられている。更に言い換えれば、カメラ16bは、決済端末10の長手方向おいて接触ICカードリーダライタ14とは反対側に設けられている。
【0025】
決済端末10は、図示しないバッテリを有している。前記バッテリは、電磁誘導方式の無線給電により充電される。
図3に示すように、決済端末10の長手方向における中央部には、前記バッテリを充電する受電用コイル17が設けられている。言い換えれば、決済端末10の縦方向Xにおける中央部には、受電用コイル17が設けられている。受電用コイル17は、ケーシング11の内部に配置されている。受電用コイル17は、前記バッテリに電気的に接続されている。後述する送電用コイル22に電流が流れると、受電用コイル17に誘導電流が発生し、この誘導電流が前記バッテリに供給されて、バッテリが充電される。
【0026】
図5に示すように、決済端末10は、4つの溝部18A~18Dを備える。より詳細には、決済端末10は、ケーシング11の第2面11bに設けられた4つの溝部18A~18Dを備える。以下の説明において、4つの溝部18A~18Dを特に区別する必要がない場合、これらのうちの1つを単に溝部18という場合がある。
【0027】
溝部18は、決済端末10を高さ方向Zに沿って見たときに、決済端末10の4つの角部にそれぞれ配置されている。より詳細には、溝部18A,18Bは、決済端末10の長手方向における一方側(
図5において下側)の2つの角部にそれぞれ配置されている。また、溝部18C,18Dは、決済端末10の長手方向における他方側(
図5において上側)の2つの角部にそれぞれ配置されている。溝部18A,18Dは、決済端末10の対角線上の角部にそれぞれ配置されている。溝部18B,18Cは、決済端末10の対角線上の角部にそれぞれ配置されている。
【0028】
溝部18は、高さ方向Zの一方側(
図5において紙面手前側)および長手方向の外側に開口している。より詳細には、溝部18A,18Bは、高さ方向Zの一方側および長手方向の一方側(
図5において下側)に開口している。溝部18C,18Dは、高さ方向Zの一方側および長手方向の他方側(
図5において上側)に開口している。
図3に示すように、溝部18は、第2面11bから第1面11aに向かって高さ方向Zに沿って延びている。
【0029】
図1から
図3に示すように、本実施形態のクレードル20は、ハウジング30と、ハウジング30の内部に配置されたプリンタ21(
図3参照)とを備える。
【0030】
ハウジング30は、略直方体の箱状である。ハウジング30は、決済端末10が着脱可能に載置される載置面31と、縦方向Xにおいて載置面31に対する一方側(
図3において左側)に位置する第1端部30aと、縦方向Xにおいて載置面31に対する他方側(
図3において右側)に位置する第2端部30bとを備える。
【0031】
図6に示すように、載置面31は、略矩形状である。載置面31は縦方向Xと横方向Yとに沿って伸びている。載置面31は、略矩形の枠状の外周部31aを備える。外周部31aの縦方向Xに延びた部分は、縦方向Xにおける中央部において高さ方向Zの一方側(
図2において下側)に湾曲している。
【0032】
図2及び
図3に示すように、載置面31には、隆起部32と、一対の凹部33A,33Bとが設けられている。隆起部32は、縦方向Xにおける一対の凹部33A,33Bの間に配置されている。以下の説明において、凹部33A,33Bを特に区別する必要がない場合、これらのうちの1つを単に凹部33という場合がある。
【0033】
隆起部32は、縦方向Xにおける載置面31の中央部に設けられている。隆起部32は、高さ方向Zに沿って見て矩形状の端面を有する。前記端面は、縦方向Xと横方向Yと沿って延びている。隆起部32は、載置面31から高さ方向Zの他方側(
図3において上側)に出っ張っている。また、
図3に示すように、隆起部32の内部には、送電用コイル22が配置されている。
【0034】
送電用コイル22は、縦方向Xおよび横方向Yにおいて受電用コイル17と対応する位置に設けられている。送電用コイル22は、後述する配線接続部36を介して外部電源(図示せず)と電気的に接続されている。前述したように、送電用コイル22に電流が流れると、受電用コイル17に誘導電流が発生し、決済端末10のバッテリ(図示せず)が充電される。
【0035】
図3に示すように、凹部33は、載置面31から高さ方向Zの一方側(
図3において下側)に窪んで形成されている。凹部33は、決済端末10の凸部11cを収容するように、凸部11cよりも僅かに大きく形成されている。凹部33Aは、縦方向Xにおいて送電用コイル22に対する一方側(
図3において左側)に配置されている。凹部33Bは、縦方向Xにおいて送電用コイル22に対する他方側(
図3において右側)に配置されている。凹部33A,33Bは、縦方向Xにおいて間隔を開けて配置されている。
【0036】
プリンタ21は、ハウジング30の内部に配置されている。プリンタ21は、縦方向Xにおける送電用コイル22に対する一方側(
図3において左側)に配置されている。プリンタ21は、ハウジング30の内部に収容されたロール紙Rから繰り出された紙に印字する。
【0037】
図1及び
図2に示すように、ハウジング30は、プリンタ21により印字された紙をハウジングの外側に排出する排紙口34を備える。排紙口34は、ハウジング30の縦方向Xにおける一方側(
図1及び
図2において手前側)の側面に設けられている。
【0038】
図2に示すように、ハウジング30は、決済端末10がクレードル20に載置された状態で、カメラ16をハウジング30の外部に露出させる貫通孔35を備える。貫通孔35は、ハウジング30の縦方向Xにおける他方側(
図2において奥側)の側面に設けられている。言い換えれば、貫通孔35は、ハウジング30の縦方向Xにおいて排紙口34が設けられた側面とは反対側の側面に設けられている。貫通孔35は、縦方向Xにおいて凹部33Bとハウジング30の外部とを隔てる壁を貫通している。
【0039】
図7に示すように、ハウジング30は、配線接続部36A~36Eと、配線収容部37と、引出口38A~38Cとを備える。以下の説明において、引出口38A~38Cを特に区別する必要がない場合、これらのうちの1つを単に引出口38という場合がある。
【0040】
配線接続部36A~36Eは、ハウジング30の高さ方向Zにおいて載置面31と対向する側面に設けられている。配線接続部36A~36Eはハウジング30の内部に配置された回路基板23(
図3に示す)に接続されている。配線接続部36Aには、充電ケーブルが接続される。配線接続部36Bには、LANケーブルが接続される。配線接続部36Cには、ミニDINケーブルが接続される。配線接続部36Dには、USB Type-Aケーブルが接続される。配線接続部36Eには、USB Type-Cケーブルが接続される。
【0041】
配線収容部37は、ハウジング30の高さ方向Zにおいて載置面31と対向する側面から載置面31側に窪んで設けられた空間である。配線収容部37は、クレードル20の縦方向Xにおける中央より他方側(
図7において左側)に配置されている。配線収容部37には、上述した充電ケーブルなどの配線が収容される。
図3に示すように、配線収容部37は、ロール紙Rおよびプリンタ21が収容されるハウジング30の内部の空間と隣接して配置されている。
【0042】
引出口38は、配線収容部37に上述した充電ケーブルなどをハウジング30の内部から外部に引き出すための切り欠きである。引出口38A~38Cは、縦方向Xにおいてハウジング30の中央より一方側(
図7において右側)に配置されている。言い換えれば、引出口38A~38Cは、縦方向Xにおける中央に対して排紙口34と同じ側に設けられている。引出口38Aは、ハウジング30の縦方向Xにおける一方側の側面に設けられた切り欠きである。引出口38Bは、ハウジング30の横方向Yにおける一方側の側面に設けられた切り欠きである。引出口38Cは、ハウジング30の横方向Yにおける他方側の側面に設けられた切り欠きである。本実施形態では、引出口38が、ハウジング30の縦方向Xにおける一方側の側面と、ハウジング30の横方向Yにおける両側の側面とに設けられているので、配線を三方向から引き出せる。
【0043】
図6に示すように、ハウジング30は、決済端末10の位置を決める載置位置決め部40を備える。載置位置決め部40は、4つのリブ41A~41Dを備える。本実施形態では、4つのリブ41A~41Dのうち、2つのリブ41A,41Bが、凹部33Aに配置され、残りの2つのリブ41C,41Dが、凹部33Bに配置されている。以下の説明において、リブ41A~41Dを特に区別する必要がない場合、これらのうちの1つを単にリブ41という場合が有る。
【0044】
リブ41は、外周部31aの横方向Yに延びた部分から、凹部33内に突出している。リブ41は、高さ方向Zに沿って見た場合に、外周部31aの横方向Yに延びた部分から縦方向Xに突出している。また、リブ41は、高さ方向Zに延びている。リブ41の外形は、溝部18(
図5参照)内に収容されるように、溝部18の内形よりも小さい。より詳細には、リブ41の縦方向Xの寸法は、溝部18の縦方向Xの寸法よりも小さい。リブ41の横方向Yの寸法は、溝部18の横方向Yの寸法よりも小さい。また、リブ41A~41Dは、高さ方向Zに沿って見て、溝部18A~18Dと対応する位置にそれぞれ配置されている。
【0045】
リブ41A,41Bは、縦方向Xにおいて載置面31の中央部に対する一方側(
図6において下側)に配置されている。リブ41C,41Dは、縦方向Xにおいて中央部に対する他方側(
図6において上側)に配置されている。
【0046】
リブ41A,41Dは、高さ方向Zに沿って見て、載置面31の対角線上の角部にそれぞれ配置されている。より詳細には、リブ41A,41Dは、高さ方向Zに沿って見て、外周部31aの対角線上の隅部にそれぞれ配置されている。
【0047】
リブ41B,41Cは、高さ方向Zに沿って見て、載置面31の対角線上の角部にそれぞれ配置されている。より詳細には、リブ41B,41Cは、高さ方向Zに沿って見て、外周部31aの対角線上の隅部にそれぞれ配置されている。
【0048】
(決済端末10の載置状態)
図8に示すように、クレードル20のリブ41が決済端末10の溝部18内に配置されることで、クレードル20に載置される決済端末10の位置が決まる。また、クレードル20のリブ41が決済端末10の溝部18内に配置された状態では、クレードル20に対する決済端末10の相対的な移動が規制される。
【0049】
本実施形態の載置位置決め部40は、決済端末10の一端10a(接触ICカードリーダライタ14が設けられた端部)が第2端部30bよりも第1端部30aの近くに位置する第1状態(
図1~
図3参照)で決済端末10を載置面31に位置決め可能である。また、本実施形態の載置位置決め部40は、決済端末10の一端10aが第1端部30aよりも第2端部30bの近くに位置する第2状態(
図9参照)で決済端末10を載置面31に位置決め可能である。言い換えれば、載置位置決め部40は、第1状態で決済端末10を載置面31に位置決め可能であると共に、第1状態から前後左右に反転した第2状態で決済端末10を載置位置決め可能である。決済端末10の第1状態と第2状態とは、クレードル20から決済端末10を取り外し、決済端末10の全体を高さ方向Zに沿った軸回りに180度回転させた後に、決済端末10をクレードル20に再度載置することで相互に切り替えられる。
【0050】
第1状態では、
図8に示すように、溝部18A内にリブ41Aが配置されており、溝部18B内にリブ41Bが配置されている。また、第1状態では、溝部18C内にリブ41Cが配置されており、溝部18D内にリブ41Dが配置されている。
【0051】
同様に、第2状態では、図示しないが、溝部18D内にリブ41Aが配置されており、溝部18C内にリブ41Bが配置されている。また、第1状態では、溝部18B内にリブ41Cが配置されており、溝部18A内にリブ41Dが配置されている。
【0052】
前述したように、リブ41A,41Dは、高さ方向Zに沿って見て、載置面31の対角線上の角部にそれぞれ配置されている。より詳細には、リブ41A,41Dは、高さ方向Zに沿って見て、対称中心C(
図5に示す)に対して点対称に配置されている。対称中心Cとは、決済端末10の第1状態と第2状態とにおいて位置が変化しない部分に対応する載置面31内の点である。なお、本実施形態の対称中心Cは、隆起部32上に位置している。
【0053】
同様に、リブ41B,41Cは、高さ方向Zに沿って見て、対称中心Cに対して点対称に配置されている。
【0054】
また、
図6に示すように、凹部33A,33Bは、高さ方向Zに沿って見て、対称中心Cに対して点対称に配置されている。
【0055】
図3に明瞭に示すように、溝部18の高さ方向Zにおける他方側(
図3において上側)を画定する面18aとリブ41の高さ方向Zにおける他方側の面41aとが接触することで、決済端末10がクレードル20に支持されている。これにより、決済端末10の高さ方向Zの位置が決まる。溝部18A~18Dの面18aとケーシング11の第1面11aとの間の高さ方向Zにおける距離D1は、互いに等しい。また、リブ41A~41Dの面41aとハウジング30の高さ方向Zにおける一方側(
図3において下側)の端部との間の高さ方向Zにおける距離D2は、互いに等しい。これにより、第1状態(
図1参照)では、ハウジング30が平坦な設置面Sに設置されたとき、決済端末10の第1面11aと設置面Sとは平行になる。同様に、第2状態(
図9参照)においても、ハウジング30が平坦な設置面Sに設置されたとき、決済端末10の第1面11aと設置面Sとは平行になる。特に、ハウジング30が水平な設置面Sに配置されたときは、第1状態と第2状態とのいずれにおいても、第1面11aは水平になる。
【0056】
クレードル20および決済端末装置1は、次のような効果を発揮できる。
【0057】
クレードル20は、決済端末10が着脱可能に載置されるハウジング30を備える。ハウジング30は、決済端末10が載置される載置面31と、載置面31に沿った縦方向Xにおいて載置面31に対する一方側に位置する第1端部30aと、縦方向Xにおいて載置面31に対する他方側に位置する第2端部30bと、載置面31に載置された決済端末10の位置を決める載置位置決め部40とを備える。載置位置決め部40は、決済端末10の一端が第2端部30bよりも第1端部30aの近くに位置する第1状態で決済端末10を載置面31に位置決め可能であると共に、決済端末10の一端が第1端部30aよりも第2端部30bの近くに位置する第2状態で決済端末10を載置面31に位置決め可能である。このような構成により、操作者の位置に応じて決済端末10を第1状態と第2状態とに変更することで、第1方向の一方側と他方側との両方から決済端末10を操作できる。これにより、操作者の位置に応じてクレードル20の向きを変える必要がない。その結果、利便性を向上できるクレードル20を実現できる。
【0058】
ハウジング30は、平坦な設置面Sに設置された場合に、第1状態と第2状態とのいずれにおいても、決済端末10の載置面31と反対側の第1面11aと、設置面Sとが平行となるように構成されている。このような構成により、例えば、ハウジング30を水平面に設置したとき、第1状態と第2状態とのいずれにおいても、第1面11aは水平になる。その結果、第1状態と第2状態とのいずれにおいても、縦方向Xの両側から決済端末10を操作しやすくなる。その結果、利便性をより一層向上できる。
【0059】
載置位置決め部40は、載置面31に載置された決済端末10の位置をそれぞれ決める第1位置決め部41および第2位置決め部41を有する。載置面31に交差する高さ方向Zに沿って見たときに、載置面31が矩形状を有し、第1位置決め部41および第2位置決め部41の各々が、載置面31の対角上の角部にそれぞれ配置されている。このような構成によれば、クレードル20に対する決済端末10の位置決めをより簡単な構成で実現できる。
【0060】
決済端末10が、載置面31に載置された場合に、載置面31に対向する第2面11bから載置面31とは反対側に窪む複数の溝部18を備える。第1位置決め部41および第2位置決め部41の各々は、決済端末10が載置面31に載置された場合に、複数の溝部18内にそれぞれ配置されるリブ41である。この構成によれば、決済端末10が載置面31に載置された場合に、クレードル20のリブ41が決済端末10の溝部18内に配置されているので、クレードル20に対して決済端末10をより確実に位置決めできる。
【0061】
決済端末10が、載置面31に載置された場合に、載置面31に対向する第2面11bから載置面31に向かって張り出した凸部11cを有する。ハウジング30が、載置面31に縦方向Xに間隔を開けて配置され、載置面31からハウジング30の内部に向かってそれぞれ窪む一対の凹部33A,33Bを有する。一対の凹部33A,33Bの各々が、凸部11cを収容可能に構成されている。このような構成によれば、凸部11cを有する決済端末10をクレードル20に載置する場合に、凸部11cが凹部33に収容されるので、決済端末10がクレードル20に対して傾斜することを抑制できる。その結果、決済端末10の操作性を向上でき、利便性をより一層向上できる。
【0062】
クレードル20は、載置面31の縦方向Xにおける一対の凹部33A,33Bの間に配置され、決済端末10を無線給電する送電用コイル22を備える。このような構成によれば、本実施形態のように送電用コイル22に対応する受電用コイル17が決済端末10の縦方向Xの中央に配置されている場合に、第1状態と第2状態のいずれにおいても受電用コイル17と送電用コイル22との縦方向Xにおける位置が合わされる。その結果、決済端末10のバッテリを効率よく充電できる。
【0063】
クレードル20は、縦方向Xにおいて送電用コイル22に対して一方側に配置されたプリンタ21と、縦方向Xにおいて送電用コイル22に対して他方側に配置された配線接続部36とを備える。ハウジング30は、プリンタ21により印字された紙を排出する排紙口34と、縦方向Xにおいて送電用コイル22に対して排紙口34と同じ側に位置し、配線接続部36に接続された配線をハウジング30の外側に引き出すための引出口38A~38Cとを備える。このような構成によれば、店舗において排紙口34が店員側に向くようにクレードル20が設置された場合に、配線収容部37に接続された配線を店員側から引き出すことができる。その結果、縦方向Xにおいて店員側とは反対側の客側から配線が引き出されず、クレードル20の外観を向上できる。
【0064】
決済端末装置1によれば、クレードル20により、利便性の高い決済端末装置1を実現できる。
【0065】
[決済支援処理の第1実施例]
ところで、従来、例えば飲食店、小売店などの店舗において、店員と客とが対面する場面で、店員が決済端末の画面を確認及び操作する場合に、画面の向きを店員側に変更し、客が決済端末の画面を確認及び操作する場合に、画面の向きを客側に変更する技術が知られている。しかし、従来の技術では、店員と客とが対面しない場面において不必要に画面の向きが変更されてしまい、決済端末の操作性が低下する問題が生じる。これに対して、第1実施例に係る構成によれば、従来の技術と比較して、決済端末10の操作性を向上させることが可能である。以下、決済端末10における決済支援処理の具体的構成について説明する。
【0066】
先ず、決済端末10の利用シーンの一例を説明する。
図10には、飲食店の店舗M1を例示している。店舗M1には、テーブルT1~T4とレジとが配置されており、客A及び店員Bが存在している。また
図10には、テーブルT1において客Aと店員Bとが横に並んで決済端末10を用いて料金(例えば客Aの飲食代)の決済(支払い)の決済を行うケースと、レジにおいて客Aと店員Bとが対面して決済端末10を用いて料金の決済を行うケースとを示している。なお、店舗M1には、1台の決済端末10が配置されてもよいし、複数台の決済端末10が配置されてもよい。また、
図10に示すように、レジにはクレードル20が配置されており、決済端末10は、レジに配置される場合にはクレードル20に載置(接続)される。
【0067】
図11には、テーブルT1において実行される決済処理の具体例を示している。例えば客が利用料金の支払いを行う意思を店員に伝えると、店員は決済端末10を所持してテーブルT1まで行く。店員が決済端末10の操作画面において利用料金を入力して確定ボタンを押下すると(
図11の(a)参照)、決済端末10は、決済用カード(例えばクレジットカード)を挿入する画面(カード挿入画面)を店員側に向けて表示させる(
図11の(b)参照)。店員は、客からクレジットカードを受け取ると、クレジットカードをカード挿入口141に挿入する。決済端末10は、クレジットカードが認証されると暗証番号を入力する画面(暗証番号入力画面)を店員側に向けて表示させる(
図11の(c)参照)。店員は、暗証番号入力画面が店員側に表示された状態で、決済端末10を客側に向ける(
図11の(d)参照)。すなわち、店員は、暗証番号入力画面が客側に向くように決済端末10本体の向きを変更する。客が暗証番号を入力して認証されると、利用料金の決済が完了する。このように、テーブルで決済を行う場合、決済端末10は、各画面を、画面の向きを一方向(カード挿入口141の方向)に固定して表示させる。
【0068】
なお、
図11では、店員が客からクレジットカードを受け取ってカード挿入口141に挿入しているが、客が自らクレジットカードをカード挿入口141に挿入してもよい。この場合、店員は、カード挿入画面が店員側に向けて表示された後に、決済端末10を客側に向ける。
【0069】
図12には、レジにおいて実行される決済処理の具体例を示している。例えば客は利用料金の支払いを行う場合に、レジに行って店員と対面しながら決済端末10を用いて支払い操作を行う。店員が決済端末10の操作画面において利用料金を入力して確定ボタンを押下すると(
図12の(a)参照)、決済端末10は、決済用カード(例えばクレジットカード)を挿入する画面(カード挿入画面)を客側に向けて表示させる(
図12の(b)参照)。すなわち、決済端末10自体の向きは固定(カード挿入口141が客側に固定)された状態で、表示画面の向き(表示方向)を変更する。ここでは、客と店員とが対面しているため、決済端末10は、カード挿入画面を180度回転(反転)させる。客がクレジットカードをカード挿入口141に挿入し、クレジットカードが認証されると、決済端末10は、暗証番号を入力する画面(暗証番号入力画面)を客側に向けて表示させる(
図12の(c)参照)。客が暗証番号を入力して認証されると、利用料金の決済が完了する。このように、レジで決済を行う場合には、決済端末10は、店員が操作する画面を店員側に向けて表示させ、客が操作する画面を客側に向けて表示させる。
【0070】
なお、
図12では、客が自らクレジットカードをカード挿入口141に挿入しているが、店員が客からクレジットカーを受け取ってカード挿入口141に挿入してもよい。この場合、決済端末10は、カード挿入口141が店員側に向くように配置される。そして、決済端末10は、店員によってクレジットカードが挿入された後に、画面の向きを変更して暗証番号入力画面を客側に向けて表示させる。
【0071】
このように、決済端末10は、画面の向きを所定方向に固定する画面固定モード(
図11参照)と、画面の向きを変更可能な画面変更モード(
図12参照)とを備え、画面固定モードと画面変更モードとを切り替え可能な構成を備えている。
【0072】
図13は、決済端末装置1の具体的な構成を示す機能ブロック図である。決済端末10は、制御部110、記憶部119、タッチパネル12、カードリーダ116、カメラ16、通信部117、電源部118などを備えている。クレードル20は、制御部211、記憶部212、プリンタ21、通信部214、電源部215などを備えている。
【0073】
電源部118は受電用コイル17及びバッテリを含み、電源部215は送電用コイル22を含む。決済端末10がクレードル20に載置(接続)されて送電用コイル22に電流が流れると、受電用コイル17に誘導電流が発生してバッテリが充電される。
【0074】
カメラ16は、決済端末10の前面(第1面11a)に配置されたカメラ16a(
図1参照)と、決済端末10の側面に配置されたカメラ16b(
図5参照)とを含み、QRコード、バーコードなどを読み取る。また、カメラ16は、カメラ16前方の所定範囲を撮像し、撮像画像(画像データ)を制御部110に出力する。
【0075】
通信部117は、決済端末10を無線でネットワークに接続し、ネットワークを介してクレードル20、POSシステム(不図示)などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。また、通信部117は、クレードル20の通信部214とデータ通信可能に接続される。
【0076】
記憶部119は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部119には、制御部110に後述の決済支援処理(
図14及び
図15参照)を実行させるための決済支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体、クラウドストレージなどの記憶装置に非一時的に記録されており、前記記憶装置から読み出されて記憶部119に記憶される。
【0077】
制御部110は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部110は、前記ROM又は記憶部119に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより決済端末10を制御する。
【0078】
具体的に、制御部110は、
図13に示されるように、表示処理部111、受付処理部112、特定処理部113、設定処理部114、決済処理部115などの各種の処理部を含む。なお、制御部110は、前記CPUで前記決済支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記決済支援プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0079】
表示処理部111は、所定の画面をタッチパネル12(表示部)に表示させる。例えば、表示処理部111は、決済種別(クレジット決済、電子マネー決済、コード決済など)を選択する画面、決済処理の対象(売上、返品など)を選択する画面、決済金額を入力する画面、決済用カード(クレジットカード、デビットカードなど)を挿入する画面、暗証番号を入力する画面、各種の確認事項を表示する画面などを、ユーザー(店員、客など)の操作に応じてタッチパネル12に表示させる。
【0080】
受付処理部112は、前記各画面において、ユーザー操作を受け付ける。前記ユーザー操作には、各選択項目を選択する操作、決済金額、暗証番号などを入力する操作、決済金額を支払うための決済対象を使用する操作(クレジットカードを挿入するカード挿入操作、ICカード、スマートフォン、決済用コードなどを翳す操作又はタッチする操作)、確認事項を確認する操作などが含まれる。クレジットカード、ICカード、スマートフォン、決済用コード、電子マネーは、本発明の決済対象(決済用媒体)の一例である。
【0081】
特定処理部113は、決済端末10の位置を特定する。具体的には、特定処理部113は、店舗M1内における決済端末10の現在位置を特定する。例えば、特定処理部113は、決済端末10の電気的な接続状況に基づいて、決済端末10の位置を特定する。例えば、決済端末10に電気的な接触による導通がある場合、決済端末10がクレードル20に接続されていると判断できるため、特定処理部113は、決済端末10の位置として、クレードル20が設置されている位置(例えばレジ)を特定する。
【0082】
また例えば、特定処理部113は、決済端末10における給電状況に基づいて、決済端末10の位置を特定する。例えばクレードル20の送電用コイル22に流れる電流に応じて受電用コイル17に誘導電流が発生してバッテリの充電が行われている場合、決済端末10がクレードル20に接続されていると判断できるため、特定処理部113は、決済端末10の位置として、クレードル20が設置されている位置を特定する。また、例えば他の給電機器(充電器など)からバッテリに対する充電が行われている場合、決済端末10が当該給電機器に接続されていると判断できるため、特定処理部113は、決済端末10の位置として、給電機器が設置されている位置を特定する。
【0083】
また例えば、特定処理部113は、決済端末10が着脱可能に載置されるクレードル20との通信強度に基づいて、決済端末10の位置を特定する。例えば、決済端末10がクレードル20から所定の強度の信号を受信した場合に、決済端末10がクレードル20に接続されていると判断できるため、特定処理部113は、決済端末10の位置として、クレードル20が設置されている位置を特定する。
【0084】
また例えば、特定処理部113は、決済端末10に搭載されたカメラ16の撮像画像に基づいて、決済端末10の位置を特定する。例えば、カメラ16aの撮像画像が、クレードル20が配置されているレジの上方(天井)の外観と一致する場合に、特定処理部113は、決済端末10の位置として、クレードル20が設置されている位置(レジ)を特定する。また例えば、カメラ16aの撮像画像が、テーブルT1の上方(天井)の外観と一致する場合に、特定処理部113は、決済端末10の位置として、テーブルT1の位置を特定する。
【0085】
他の実施形態として、カメラ16が決済端末10の裏面(第2面11b)に設けられている場合に、特定処理部113は、カメラ16が覆われているか否かに基づいて、決済端末10の位置を特定してもよい。例えば、決済端末10がクレードル20に載置されている場合、カメラ16がクレードル20と対向するためカメラ16が覆われて遮光される。この場合、特定処理部113は、決済端末10の位置として、クレードル20が設置されている位置を特定する。これに対して、店員が決済端末10を所持してテーブルT1にいる場合、カメラ16は覆われず遮光されない。この場合、特定処理部113は、決済端末10の位置として、レジとは異なる位置を特定する。
【0086】
また例えば、特定処理部113は、決済端末10に搭載される受信機が送信機から受信する信号に基づいて、決済端末10の位置を特定してもよい。例えば、決済端末10にGPS受信機及びアンテナが搭載されている場合に、特定処理部113は、GSPの信号を受信して決済端末10の位置を特定する。また例えば、店舗M1内にビーコンが配置されており、決済端末10にビーコン受信機が搭載されている場合に、特定処理部113は、ビーコンから発信される信号を受信して決済端末10の位置を特定する。
【0087】
このように、特定処理部113は、上述のいずれかの方法によって、決済端末10の位置を特定する。また、本実施形態において、クレードル20は予め決められた場所(
図10ではレジ)に設置されており、特定処理部113は、上述のいずれかの方法によって、決済端末10がクレードル20に載置(接続)されているか否か、レジに位置しているか否かを判定する。特定処理部113は、上述の少なくとも2つの方法を組み合わせて決済端末10の位置を特定してもよい。
【0088】
設定処理部114は、タッチパネル12に表示される画面の向きを設定する。具体的には、設定処理部114は、画面の向きを第1方向と前記第1方向とは異なる第2方向とに変更可能な画面変更モードと、画面の向きを第1方向に固定する画面固定モードとのいずれかに設定する。本実施形態では、第1方向は店員側の方向であり、第2方向は客側の方向である。店員と客とが対面する場合、第2方向は、第1方向を180度回転させた方向(反転方向)である。なお、本発明の第2方向は、第1方向を90度回転させた方向であってもよい。
【0089】
本実施形態では、設定処理部114は、特定処理部113により特定される決済端末10の位置に基づいて、画面変更モードと画面固定モードとのいずれかに設定する。例えば、設定処理部114は、特定処理部113により特定される決済端末10の位置が、クレードル20が配置されている位置(レジ)である場合に、画面変更モードに設定する。これに対して、設定処理部114は、決済端末10の位置が、クレードル20が配置されていない位置(例えばテーブル)である場合に、画面固定モードに設定する。すなわち、設定処理部114は、決済端末10が店員と客とが対面する位置に配置される場合に、画面変更モードに設定し、決済端末10が店員と客とが対面しない位置に配置される場合に、画面固定モードに設定する。換言すると、設定処理部114は、決済端末10を固定して決済操作を行う場合に、画面変更モードに設定し、決済端末10を固定しないで(手に持って)決済操作を行う場合に、画面固定モードに設定する。
【0090】
決済処理部115は、利用料金の決済処理を実行する。具体的には、決済処理部115は、入力された金額(決済金額)について、選択された決済種別による決済を実行する。前記決済処理には、決済サーバー(不図示)との情報(カード情報、暗証番号、認証結果など)の送受信が含まれる。また、決済処理部115は、決済が完了すると、支払い明細(売上票、レシートなど)の印刷指示をクレードル20に出力する。クレードル20は、前記印刷指示を受信すると、プリンタ21から支払い明細を印刷出力させる。また、決済処理部115は、決済が完了すると、決済完了情報をPOSシステムに出力する。POSシステムは、決済完了情報を受信して、決済、売上などの情報を管理する。
【0091】
[決済支援処理の全体処理フロー]
以下、
図14を参照しつつ、決済端末10の制御部110によって実行される前記決済支援処理の一例について説明する。前記決済支援処理は、決済端末10において決済指示を受け付けた場合に制御部110によって開始される。
【0092】
なお、本発明は、制御部110が前記決済支援処理の一部又は全部を実行する決済支援方法の発明、又は、当該決済支援方法の一部又は全部を制御部110に実行させるための決済支援プログラムの発明として捉えてもよい。また、本発明は、一又は複数のプロセッサーが前記決済支援処理を実行する決済支援方法の発明であってもよい。
【0093】
ステップS11において、制御部110は、ユーザー(店員など)の操作に応じて決済端末10の電源をONする。例えば、店員が決済端末10本体の電源ボタン(不図示)を押下すると、制御部110は、電源をON状態にする。
【0094】
次にステップS12において、制御部110は、決済端末10の位置を特定する。具体的には、制御部110は、決済端末10の電気的な接続状況、給電状況、クレードル20との接続状況、カメラ16aの撮像画像、GPS受信機又はビーコン受信機の受信信号などに基づいて、決済端末10の位置を特定する。
【0095】
次にステップS13において、制御部110は、特定した決済端末10の位置がクレードル20が配置されている位置(クレードル20との装着位置)であるか否かを判定する。ここで、クレードル20は、予め決められた場所、すなわち決済を行う場合に店員と客とが対面する場所(レジなど)に配置されている。他の実施形態として、制御部110は、ステップS13において、特定した決済端末10の位置がレジであるか否かを判定してもよいし、決済端末10がクレードル20に載置(接続)されているか否かを判定してもよい。
【0096】
制御部110は、特定した決済端末10の位置がクレードル20が配置されている位置であると判定すると(S13:Yes)、処理をステップS14に移行する。一方、制御部110は、特定した決済端末10の位置がクレードル20が配置されている位置ではないと判定すると(S13:No)、処理をステップS131に移行する。なお、他の実施形態として、制御部110は、ステップS13において、特定した決済端末10の位置がテーブルであるか否かを判定してもよい。
【0097】
ステップS14では、制御部110は、タッチパネル12に表示される画面の向きの変更を可能にする画面変更モードに設定する。これに対して、ステップS131では、制御部110は、タッチパネル12に表示される画面の向きを固定(変更を禁止)する画面固定モードに設定する。制御部110は、画面の表示モードを画面変更モード又は画面固定モードに設定した後、処理をステップS15に移行する。なお、制御部110は、設定した表示モードを、ユーザー操作に応じて変更可能であってよい。
【0098】
ステップS15において、制御部110は、設定した表示モードに従って、決済に関する画面の表示処理を実行する。例えば、制御部110は、表示モードを画面固定モードに設定した場合(S131)、金額入力画面(
図11の(a)参照)、カード挿入画面(
図11の(b)参照)、暗証番号入力画面(
図11の(c)参照)のそれぞれを店員側に向けてタッチパネル12に表示させる。なお、制御部110は、前記表示処理において、各画面をユーザー(店員、客)の操作に応じて遷移させる。例えば、制御部110は、金額入力画面において店員から利用料金(決済金額)の入力操作を受け付けると、カード挿入画面を表示させ、店員が客から受け取ったクレジットカードをカード挿入口141に挿入すると、暗証番号入力画面をタッチパネル12に表示させる。暗証番号入力画面が表示されると、店員は、決済端末10本体の向きを客側に変更して、客に暗証番号を入力させる(
図11の(d)参照)。
図11の表示処理は、例えば、店舗M1のテーブルT1(
図10参照)において決済を行う場合に実行される。
【0099】
これに対して、例えば、制御部110は、表示モードを画面変更モードに設定した場合(S14)、金額入力画面(
図12の(a)参照)を店員側に向けて表示させ、カード挿入画面(
図12の(b)参照)及び暗証番号入力画面(
図12の(c)参照)のそれぞれを客側に向けて表示させる。例えば、制御部110は、金額入力画面において店員から利用料金(決済金額)の入力操作を受け付けると、決済端末10本体の向きはそのまま固定した状態で、カード挿入画面を客側に向けて表示させ、客がクレジットカードをカード挿入口141に挿入すると、暗証番号入力画面を客側に向けて表示させる。
図12の表示処理は、例えば、店舗M1のレジ(
図10参照)において決済を行う場合に実行される。
【0100】
ステップS16では、制御部110は、決済が完了したか否かを判定する。制御部110は、決済が完了すると(S16:Yes)、決済支援処理を終了する。制御部110は、決済が完了しない場合(S16:No)、処理をステップS12に移行する。制御部110は、決済が完了するまでステップS12~S15の処理を繰り返し実行する。
【0101】
このように、制御部110は、決済端末10の位置に基づいて、表示モードを画面固定モード(
図11参照)と画面変更モード(
図12参照)とを切り替えて決済処理を実行する。例えば、制御部110は、決済端末10の位置が、クレードル20が配置されている位置(例えばレジ)である場合に、画面変更モードに設定し、決済端末10の位置が、クレードル20が配置されていない位置(例えばテーブル)である場合に、画面固定モードに設定する。
【0102】
上記構成によれば、例えば店員と客とが対面しない場所では画面の向きが固定され、店員と客とが対面する場所では画面の向きが変更可能になるため、決済端末10の操作性を向上させることができる。
【0103】
[決済支援処理の第2実施例]
ここで、例えば表示モードが画面変更モードに設定されている場合には、各操作画面を、操作内容に応じて適切に店員側又は客側に向ける必要がある。この点、従来の技術では、画面を店員側に向けるべきか又は客側に向けるべきかを適切に判断することが困難である。このため、画面の向きが適切な方向に切り替わらない場合、決済端末の操作性が低下する問題が生じる。これに対して、第2実施例に係る構成によれば、従来の技術と比較して、決済端末10の操作性をさらに向上させることが可能である。以下では、画面変更モードにおける決済支援処理の具体例について説明する。
【0104】
具体的には、受付処理部112が第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、決済用カードの挿入操作を受け付ける第2画面を第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させる。例えば、受付処理部112が店員側に向けて表示された金額入力画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、クレジットカードの挿入操作を受け付けるカード挿入画面を客側に向けて表示させる。
【0105】
また、受付処理部112が第2画面において決済用カードの挿入操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、表示処理部111は、決済用カードに関する情報を表示する第3画面(確認画面など)を第1方向(例えば店員側)に向けて表示させる。例えば、受付処理部112がカード挿入画面において決済用カードの挿入操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合(異常が生じた場合)に、表示処理部111は、決済用カードに関する情報(有効期限、利用限度額、種別など)を含む確認画面を店員側に向けて表示させる。例えば、表示処理部111は、決済用カードの使用に関する確認操作を受け付ける確認画面を店員側に向けて表示させる。
【0106】
また、受付処理部112が第2画面において決済用カードの挿入操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たさない場合に、表示処理部111は、決済用カードの認証情報の入力操作を受け付ける第4画面を第2方向に向けて表示させる。例えば、受付処理部112がカード挿入画面において決済用カードの挿入操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たさない場合(正常な場合)に、表示処理部111は、決済用カードの認証情報(クレジットカードの暗証番号)の入力操作を受け付ける暗証番号入力画面を客側に向けて表示させる。
【0107】
ここで、受付処理部112は、第1操作者(例えば店員)から決済金額の入力操作を受け付け、第2操作者(客)から決済用カードの挿入操作及び認証情報(暗証番号)の入力操作を受け付ける。前記所定の条件は、決済用カードの使用について第1操作者(店員)の確認の要否に関する条件である。
【0108】
表示処理部111は、決済用カードの使用について第1操作者(店員)の確認が必要な場合(所定の条件を満たす場合)に、確認画面を第1操作者側(店員側)に向けて表示させ、決済用カードの使用について第1操作者(店員)の確認が不要な場合(所定の条件を満たさない場合)に、確認画面の表示処理を省略して暗証番号入力画面を第2操作者側(客側)に向けて表示させる。また、表示処理部111は、確認画面に、決済用カードの有効期限、利用限度額、及び種別の少なくともいずれかの確認情報を表示させる。また、受付処理部112が確認画面において第1操作者(店員)の確認操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、暗証番号入力画面を表示させる。他の実施形態として、受付処理部112が確認画面において第1操作者(店員)の確認操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、初期画面(例えば、決済種別の選択画面)を表示させてもよい。
【0109】
[決済支援処理の表示処理]
以下、
図15を参照しつつ、第2実施例に係る決済端末10の制御部110によって実行される前記決済支援処理の一例について説明する。なお、
図15は、表示モードが画面変更モードに設定された場合の決済支援処理に含まれる表示処理を示している。すなわち、
図15のステップS51~S58は、
図14に示すステップS15の表示処理に対応する。
図16~
図19には、第2実施例に係る決済端末10に表示される各種画面の一例を示している。
【0110】
制御部110は、タッチパネル12に表示される画面の向きの変更を可能にする画面変更モードに設定すると(
図14のステップS14)、ステップS51~S58の表示処理を実行する。なお、ここでは、決済端末10は、レジにおいてカード挿入口141が客側に向くようにクレードル20に載置されている(
図10及び
図12参照)。
【0111】
ステップS51において、制御部110は、カード決済に関する操作画面を店員側に向けてタッチパネル12に表示させる。例えば
図16の(a)に示すように、制御部110は、決済種別(クレジット決済、電子マネー決済、コード決済など)を選択する決済種別選択画面P1を店員側に向けて表示させる。次に、決済種別選択画面P1において店員が客から要望されたクレジット決済を選択すると、制御部110は、決済処理の対象(売上、返品など)を選択する決済対象選択画面P2を店員側に向けて表示させる(
図16の(b)参照)。次に、決済対象選択画面P2において店員が売上を選択すると、制御部110は、決済金額を入力する決済金額入力画面P3を店員側に向けて表示させる(
図16の(c)参照)。
【0112】
次にステップS52において、制御部110は、決済金額が確定したか否かを判定する。例えば、決済金額入力画面P3において店員が決済金額を入力して確定ボタンを押下すると、制御部110は、決済金額を確定して(S52:Yes)、決済金額確認画面P4を店員側に向けて表示させる(
図17の(d)参照)。制御部110は、決済金額を確定すると(S52:Yes)、処理をステップS53に移行する。制御部110は、決済金額が確定するまで各操作画面を店員側に向けて表示させる(S52:No)。
【0113】
ステップS53において、制御部110は、クレジットカードの挿入操作を受け付けるカード挿入画面P5を客側に向けて表示させる。例えばレジで客と店員とが対面している場合(
図10参照)、制御部110は、
図17の(e)に示すように、カード挿入画面P5を180度回転(反転)させて客側に向けて表示させる。
【0114】
次にステップS54において、制御部110は、クレジットカードの挿入を検知したか否かを判定する。制御部110は、カード挿入口141に挿入されたクレジットカードを検知すると(S54:Yes)、処理をステップS55に移行する。制御部110は、クレジットカードの挿入を検知するまで待機する(S54:No)。なお、制御部110は、ステップS54において、電子マネーのICカード又は決済用コードを検知したか否かを判定してもよい。
【0115】
ステップS55において、制御部110は、決済用カードの使用について店員の確認が必要な事項が存在するか否かを判定する。例えば、制御部110は、クレジットカードの有効期限又は利用限度額について店員の確認が必要な事項があるか否かを判定する。制御部110は、決済用カードの使用について店員の確認が必要な事項が存在すると判定した場合に(S55:Yes)、処理をステップS551に移行する。一方、制御部110は、決済用カードの使用について店員の確認が必要な事項が存在しないと判定した場合に(S55:No)、処理をステップS56に移行する。
【0116】
ステップS56では、制御部110は、決済用カードの認証情報(クレジットカードの暗証番号)の入力操作を受け付ける暗証番号入力画面P6を客側に向けて表示させる(
図17の(f)参照)。すなわち、制御部110は、カード挿入画面P5から表示の向きを変更することなく暗証番号入力画面P6を客側に向けて表示させる。
【0117】
ステップS57において、制御部110は、暗証番号を取得したか否かを判定する。制御部110は、客が入力した暗証番号を取得すると(S57:Yes)、処理をステップS58に移行する。また、制御部110は、暗証番号を取得すると(S57:Yes)、暗証番号確認画面P7を客側に向けて表示させる(
図18の(g)参照)。
【0118】
ステップS58において、制御部110は、決済処理画面を店員側に向けて表示させる。例えば、決済サーバーがクレジットカード情報及び暗証番号に基づいて認証処理を行っている間、制御部110は、決済中画面P8を店員側に向けて表示させる(
図18の(h)参照)。また例えば、決済が正常に完了すると、制御部110は、決済完了画面P9を店員側に向けて表示させるとともに(
図18の(i)参照)、クレードル20から支払い明細(売上票、レシートなど)を印刷出力させる。
【0119】
ステップS58の後、制御部110は、処理をステップS16(
図14参照)に移行する。
【0120】
これに対して、ステップS55において、制御部110は、決済用カードの使用について店員の確認が必要な事項が存在すると判定した場合(S55:Yes)、続くステップS551において、制御部110は、確認画面を店員側に向けて表示させる。例えば、カード挿入画面P5(
図19の(e)参照)において客が挿入したクレジットカードの有効期限が切れている場合、制御部110は、画面の向きを変更(180度回転)して有効期限確認画面P51を店員側に向けて表示させる(
図19の(m1)参照)。
【0121】
次にステップS552において、制御部110は、確認操作を受け付けたか否かを判定する。例えば、店員は、有効期限確認画面P51を確認すると、客に対してクレジットカードの有効期限が切れているため他のクレジットカードを挿入するように伝えて、有効期限確認画面P51の確認ボタンを押下する。店員が確認ボタンを押下すると、制御部110は、確認操作を受け付けて(S552:Yes)、処理をステップS54に移行する。制御部110は、確認操作を受け付けるまで待機する(S552:No)。
【0122】
制御部110は、店員が確認ボタンを押下して確認操作を受け付けると(S552:Yes)、再度、画面の向きを変更(180度回転)してカード挿入画面P5を客側に向けて表示させる(
図19の(m2)参照)。制御部110は、客が別のクレジットカードを挿入すると、当該クレジットカードを検知する(S54:Yes)。
【0123】
なお、店員がクレジットカードの有効期限が切れていることを客に伝えて、客が決済種別を電子マネーなどに変更する旨の回答をした場合には、店員は有効期限確認画面P51のリセットボタン又は戻るボタンを押下する。この場合、制御部110は、決済種別選択画面P1(
図16の(a)参照)を店員側に向けて表示させる(S51)。
【0124】
このように、制御部110は、客によって決済用カードが挿入された場合に、店員が確認を必要とする事項が生じた場合には、画面(確認画面、操作画面など)の向きを変更して店員側に向けて表示させる。他の実施形態として、制御部110は、店員によって決済用カードが挿入された場合に、客が確認を必要とする事項が生じた場合には、画面(確認画面、操作画面など)の向きを変更して客側に向けて表示させてもよい。
【0125】
他の実施形態として、
図20に示すように、制御部110は、カード挿入画面P5(
図20の(e)参照)において客がクレジットカードを挿入した後に、画面の向きを変更(180度回転)して確認画面P53を店員側に向けて表示させてもよい(
図20の(m3)参照)。店員は、確認画面P53を確認すると、客に対して暗証番号を入力するように伝える。店員が確認画面P53の確認ボタンを押下すると、制御部110は、画面の向きを変更(180度回転)して暗証番号入力画面P6を客側に向けて表示させる(
図20の(f)参照)。
【0126】
他の実施形態として、例えば、客が電子マネー決済を選択した場合に(
図16の(a)参照)、店員が決済金額確認画面P4(
図17の(d)参照)において決済金額を入力して確定ボタンを押下すると、制御部110は、ユーザー端末(例えばスマートフォン)又はICカード(クレジットカードを含む)のタッチ操作(又は翳す操作)を受け付ける画面(不図示)を客側に向けて表示させる。制御部110は、タッチ操作を受け付けたときに電子マネーの使用について店員の確認が必要な事項が存在するか否かを判定する。制御部110は、電子マネーの使用について店員の確認が必要な事項が存在しないと判定した場合(所定の条件を満たさないと判定した場合)には、決済処理を実行して決済処理画面(
図18の(h)及び(i)参照)を店員側に向けて表示させる。なお、制御部110は、電子マネーの使用について店員の確認が必要な事項が存在しないと判定した場合に、決済処理画面を客側に向けて表示させてもよい。これに対して、制御部110は、電子マネーの使用について店員の確認が必要な事項(残高不足など)が存在すると判定した場合(所定の条件を満たすと判定した場合)には、画面の向きを変更(180度回転)して確認画面(不図示)を店員側に向けて表示させる。
【0127】
このように、制御部110は、店員側に向けて表示された決済金額確認画面P4において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、客による決済操作(クレジットカードを挿入するカード挿入操作、ICカード、スマートフォン、決済用コードなどを翳す操作又はタッチする操作など、決済金額を支払うための決済対象を使用する操作)を受け付ける受付画面を客側に向けて表示させ、受付画面において前記決済操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合(決済対象(クレジットカード、電子マネーなど)の使用に関する店員の確認操作が必要な場合)に、前記決済対象に関する情報を表示する確認画面を店員側に向けて表示させる。
【0128】
第2実施例に係る構成によれば、決済処理において適切なタイミングで画面の向きを店員側又は客側に変更することができるため、決済端末10の操作性をさらに向上させることが可能である。
【0129】
本発明は、上述の実施例1及び2に示した実施形態に限定されず、以下に示す実施形態であってもよい。
【0130】
他の実施形態として、決済端末10は、店員と客との位置関係を判定して、画面の向きを変更してもよい。例えば、上述の実施形態のように店員と客とが対面する場合には、決済端末10は、画面を180度回転させ、店員と客の向く方向が90度異なる場合には、決済端末10は、画面を90度回転させる。決済端末10は、カメラ16などによって店員と客との位置関係を判定することができる。
【0131】
なお、決済端末10は第2実施例を備え、第1実施例を備えていなくてもよい。この場合、例えば、決済端末10は、ユーザーの操作(表示モード設定操作)に応じて、画面変更モードに設定可能であってもよい。
【0132】
上述の実施形態では、本発明の操作端末の一例として、決済処理を行う決済端末を例に挙げたが、本発明の操作端末は決済端末に限定されない。本発明の操作端末は、例えば、飲食店でメニューを選択するオーダー端末、店舗又は倉庫などの施設の商品を管理する管理端末であってもよいし、一般ユーザーが使用するパーソナルコンピューター、スマートフォンなどであってもよい。
【0133】
また、上述の実施形態では、本発明の被接続装置の一例として、決済端末を載置可能なクレードルを例に挙げたが、本発明の被接続装置はクレードルに限定されない。本発明の被接続装置は、例えば、充電機能のみを備えた充電器であってもよい。
【0134】
また、決済端末10が備える各処理部は、決済端末10とデータ通信可能なサーバーに含まれてもよい。例えば、前記サーバーは、制御部110の各処理部を備え、決済端末10に対して各種指示(表示指示、画面反転指示など)を行う。この場合、前記サーバーが前記決済支援処理(
図14及び
図15参照)を実行する。また、クレードル20が制御部110の各処理部を備えてもよい。
【0135】
[発明の付記1]
以下、実施形態(実施例1)から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0136】
<付記1>
携帯可能な操作端末であって、
前記操作端末の表示部に所定の画面を表示させる表示処理部と、
前記操作端末の位置を特定する特定処理部と、
前記操作端末の位置に基づいて、前記画面の向きを第1方向と前記第1方向とは異なる第2方向とに変更可能な画面変更モードと、前記画面の向きを前記第1方向に固定する画面固定モードとのいずれかに設定する設定処理部と、
を備える操作端末。
【0137】
<付記2>
前記特定処理部は、前記操作端末の電気的な接続状況に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記1に記載の操作端末。
【0138】
<付記3>
前記特定処理部は、前記操作端末における給電状況に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記1又は2に記載の操作端末。
【0139】
<付記4>
前記特定処理部は、前記操作端末が着脱可能に接続される被接続装置との接続状況に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記1~3のいずれかに記載の操作端末。
【0140】
<付記5>
前記特定処理部は、前記被接続装置から前記操作端末に対する給電状況に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記4に記載の操作端末。
【0141】
<付記6>
前記特定処理部は、前記操作端末が着脱可能に載置される被接続装置との通信強度に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記1~5のいずれかに記載の操作端末。
【0142】
<付記7>
前記特定処理部は、前記操作端末に搭載されるカメラの撮像画像に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記1~6のいずれかに記載の操作端末。
【0143】
<付記8>
前記特定処理部は、前記操作端末に搭載される受信機が送信機から受信する信号に基づいて、前記操作端末の位置を特定する、
付記1~7のいずれかに記載の操作端末。
【0144】
<付記9>
前記設定処理部は、前記特定処理部により特定される前記操作端末の位置が、前記操作端末が着脱可能に載置される被接続装置が配置されている位置である場合に、前記画面変更モードに設定し、前記操作端末の位置が、前記被接続装置が配置されていない位置である場合に、前記画面固定モードに設定する、
付記1~8のいずれかに記載の操作端末。
【0145】
[発明の付記2]
以下、実施形態(実施例2)から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0146】
<付記1>
携帯可能な操作端末であって、
決済に関する画面を表示部に表示させる表示処理部と、
決済に関する操作を受け付ける受付処理部と、
を備え、
前記受付処理部が第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は、決済金額を支払うための決済対象を使用する操作を受け付ける第2画面を前記第1方向とは異なる第2方向に向けて表示させ、
前記受付処理部が前記第2画面において前記決済対象を使用する操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記表示処理部は、前記決済対象に関する情報を表示する第3画面を前記第1方向に向けて表示させる、操作端末。
【0147】
<付記2>
前記受付処理部が前記第2画面において決済用カードの挿入操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たさない場合に、前記表示処理部は、前記決済用カードの認証情報の入力操作を受け付ける第4画面を前記第2方向に向けて表示させる、
付記1に記載の操作端末。
【0148】
<付記3>
前記表示処理部は、前記決済用カードの使用に関する確認操作を受け付ける前記第3画面を表示させる、
付記1又は2に記載の操作端末。
【0149】
<付記4>
前記受付処理部は、第1操作者から前記決済金額の入力操作を受け付け、第2操作者から前記決済用カードの挿入操作及び前記認証情報の入力操作を受け付け、
前記所定の条件は、前記決済用カードの使用について前記第1操作者の確認の要否に関する条件であって、
前記表示処理部は、前記決済用カードの使用について前記第1操作者の確認が必要な場合に前記第3画面を前記第1方向に向けて表示させ、前記決済用カードの使用について前記第1操作者の確認が不要な場合に前記第4画面を前記第2方向に向けて表示させる、
付記3に記載の操作端末。
【0150】
<付記5>
前記受付処理部が前記第3画面において前記確認操作を受け付けた場合に、前記表示処理部は前記第4画面を表示させる、
付記3又は4に記載の操作端末。
【0151】
<付記6>
前記表示処理部は、前記第3画面に、前記決済用カードの有効期限、利用限度額、及び種別の少なくともいずれかの確認情報を表示させる、
付記5に記載の操作端末。
【0152】
<付記7>
前記第2方向は、前記操作端末において前記決済用カードの挿入口が配置されている方向であり、
前記第1方向は、前記第2方向とは反対側の方向である、
付記1~6のいずれかに記載の操作端末。
【0153】
<付記8>
前記受付処理部が前記第2画面において前記決済対象を前記操作端末に翳す操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たさない場合に、前記表示処理部は、決済処理画面を表示させ、
前記受付処理部が前記第2画面において前記決済対象を前記操作端末に翳す操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、前記表示処理部は、前記決済対象の使用に関する確認操作を受け付ける前記第3画面を前記第1方向に向けて表示させる、
付記1~7のいずれかに記載の操作端末。
【0154】
<付記9>
前記操作端末の位置を特定する特定処理部と、
前記操作端末の位置に基づいて、前記画面の向きを前記第1方向と前記第2方向とに変更可能な画面変更モードと、前記画面の向きを前記第1方向に固定する画面固定モードとのいずれかに設定する設定処理部と、
をさらに備える付記1~8のいずれかに記載の操作端末。
【符号の説明】
【0155】
1 :決済端末装置
10 :決済端末
12 :タッチパネル
16 :カメラ
20 :クレードル
110 :制御部
111 :表示処理部
112 :受付処理部
113 :特定処理部
114 :設定処理部
115 :決済処理部
141 :カード挿入口
P1 :決済種別選択画面
P2 :決済対象選択画面
P3 :決済金額入力画面
P4 :決済金額確認画面
P5 :カード挿入画面
P51 :有効期限確認画面
P53 :確認画面
P6 :暗証番号入力画面
P7 :暗証番号確認画面
P8 :決済中画面
P9 :決済完了画面
【要約】
【課題】決済を行う操作端末の操作性を向上させることが可能な操作端末、操作支援方法、及び操作支援プログラムを提供する。
【解決手段】決済端末10は、決済に関する画面をタッチパネル12に表示させる表示処理部111と、決済に関する操作を受け付ける受付処理部112と、を備える。受付処理部112が第1方向に向けて表示された第1画面において決済金額の入力操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、前記決済金額を支払うための決済対象を使用する操作を受け付ける第2画面を第2方向に向けて表示させ、受付処理部112が第2画面において前記決済対象を使用する操作を受け付けた場合であって、かつ所定の条件を満たす場合に、表示処理部111は、決済対象に関する情報を表示する第3画面を第1方向に向けて表示させる。
【選択図】
図13