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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】橋梁接合位置決め装置及び施工法
(51)【国際特許分類】
   E01D 21/00 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
E01D21/00 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023215739
(22)【出願日】2023-12-21
【審査請求日】2023-12-21
(31)【優先権主張番号】202311263146.0
(32)【優先日】2023-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523481207
【氏名又は名称】重慶第二師範学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】葉丹
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-203155(JP,A)
【文献】特開2008-050907(JP,A)
【文献】特開平11-158817(JP,A)
【文献】特開平10-292317(JP,A)
【文献】特開2004-027572(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01D 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
橋梁の接合位置決めに用いられ、前記橋梁底部には橋脚が固定され、前記橋梁の一端が他の橋梁と接合するための接合端である橋梁接合位置決め装置であって、
前記接合端の両側に2つの接合板が対称に配置され、前記接合板は支え面を有し、前記支え面の延在方向は前記橋梁の延在方向と平行であり、前記接合端の両側の底面は支え面上に配置され、対称な2つの接合板の間には伸縮板が摺動して接続されており、
前記橋梁の底面には移動ユニットが摺動して取り付けられ、前記移動ユニットは前記伸縮板に摺動して接続され、他の橋梁との接合作業を行う際に、前記移動ユニットは、前記接合板を前記橋梁に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させることができ、このとき、前記橋梁と他の橋梁はいずれも前記接合板の支え面に支えられており、
前記伸縮板の底部には位置決めユニットが取り付けられ、前記位置決めユニットは2つの位置決め板を含み、2つの前記位置決め板はそれぞれ2つの接合板の互いに離れた外側面に固定され、前記位置決めユニットは2つの前記位置決め板の間の距離が縮小または増大するように前記位置決め板を移動させることができ、さらに、位置決め板は2つの接合板の間の距離が縮小または増大するように対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って対向または反対方向に摺動させることできることを特徴とする橋梁接合位置決め装置。
【請求項2】
前記移動ユニットは、摺動部材を含み、前記摺動部材は前記橋梁の下表面に固定され、前記摺動部材の延在方向は前記橋梁の延在方向と平行であり、
前記伸縮板の表面には摺動溝が開設され、前記摺動部材は前記摺動溝に摺動して接続され、
前記橋梁の下表面には固定座がさらに固定され、前記固定座の内壁には第1駆動モータが固定して取り付けられ、前記第1駆動モータの出力軸は前記伸縮板に向いており、前記第1駆動モータの出力軸にはリングギアが固定して取り付けられ、前記リングギアにはラックプレートが噛合され、前記ラックプレートは前記接合板の内側表面に固定され、前記ラックプレートは前記接合板の内側表面に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項3】
前記位置決めユニットはボックス本体を含み、前記ボックス本体の内部は空洞部を有し、前記ボックス本体は伸縮板の下表面に固定され、前記ボックス本体の内底壁には支持板が固定され、前記支持板の上表面には第2駆動モータが固定され、前記第2駆動モータの出力軸は橋梁の延在方向と平行であり、前記第2駆動モータの出力軸には第1ベベルギアが固定接続され、前記第2駆動モータの出力軸が前記第1ベベルギアを動かして回転させることができ、前記第1ベベルギアの両側には2つの第2ベベルギアがそれぞれ対称に噛合され、前記第1ベベルギアが回転する時には、2つの前記第2ベベルギアをそれぞれ反対方向に回転させることができ、各前記第2ベベルギアにはリードスクリューが固定接続され、前記ボックス本体には開孔が設けられ、前記リードスクリューは開孔を介して前記ボックス本体内に入り込むことができ、かつ前記第2ベベルギアのギア端から離れた一端に固定接続されており、
前記位置決め板には雌ねじ孔が開設され、前記リードスクリューは雌ねじ孔から穿孔して前記位置決め板にネジ接続され、前記リードスクリューが回転すると、前記位置決め板は前記リードスクリューの回転に追従して前記リードスクリューの延在方向に平行移動可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項4】
前記ボックス本体においてかつ前記開孔に対応する外側壁には補強スリーブが固定接続され、前記補強スリーブの内壁は雌ねじを有し、前記リードスクリューは前記補強スリーブ内から穿孔されており、かつ前記補強スリーブは前記リードスクリューにネジ接続され、前記補強スリーブは、前記リードスクリューが回転時により安定し、歪みが発生しにくいように前記リードスクリューの回転過程を補強するために用いられていることを特徴とする請求項3に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項5】
前記橋梁接合位置決め装置は、補給ユニットをさらに含み、前記補給ユニットは取付装置に取り付けられ、前記取付装置は対称な2つの接合板の遮断部に架設されており、
前記補給ユニットは伸縮フレームを含み、前記伸縮フレームは前記取付装置に摺動して接続され、前記伸縮フレームは横方向に配置された接続板を含み、前記接続板の底部には第1電動伸縮ロッドの出力端が固定され、前記第1電動伸縮ロッドはベースを介して取付装置に固定して取り付けられ、前記第1電動伸縮ロッドが前記伸縮フレームを縦方向に上下伸縮させることができ、
前記伸縮フレームの底部には接合枠が固定されており、前記接合枠の開口は前記橋梁の横断面に向いており、前記接合枠は前記橋梁の外周に被装可能であり、橋梁間における補給ユニットの相対位置を安定させるために用いられ、前記接合枠の頂面には外部のコンクリート打設装置を接続し、前記接合枠にコンクリートを充填するための充填管が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項6】
前記接合枠の内部頂壁には固定ブロックがさらに固定され、前記固定ブロックの両側にはそれぞれ固定軸が延出され、前記固定軸には回転軸が固定接続され、前記回転軸には移動板が回転して接続され、前記移動板には充填口が開設され、充填管に充填されたコンクリートが充填口を通って橋梁の上表面にスムーズに流れるように前記充填口の直径が充填管の内径より大きいであることを特徴とする請求項5に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項7】
前記接合枠の頂壁は側壁と取り外し可能に接続され、前記頂壁は開口部を有し、前記頂壁には係止接続孔が開設され、対応する前記側壁の先端には係止接続溝が開設され、前記係止接続孔と係止接続溝には係止接続部材が配置され、前記係止接続部材は係止接続孔と係止接続溝を順次通過し、かつ係止接続溝に係止接続され、前記係止接続部材は係止接続ブロックを含み、係止接続ブロックの上表面には位置制限柱が固定して取り付けられ、位置制限柱の先端には取っ手が固定して取り付けられ、係止接続する時、取っ手を回転させて、係止接続ブロックを動かして係止接続溝の中で回転させて、かつ係止接続溝に係止接続させることを特徴とする請求項5に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項8】
前記取付装置は、底板をさらに含み、前記底板は二つあり、それぞれ2つの接合板の遮断部の先端に対称に取り付けられ、各前記底板は水平取付面と垂直方向折り曲げ部を有し、前記垂直方向折り曲げ部は前記遮断部と前記接合端側壁との間の隙間に入り込むことができ、前記遮断部の先端は水平面を有し、前記水平取付面は遮断部の先端の水平面に貼り合わせ、前記水平取付面にはそれぞれ複数の支持柱が取り外し可能に取り付けられ、各水平取付面における支持柱は均一に分布されており且つ数が等しく、複数の支持柱の頂部には天板が固定して取り付けられ、前記天板は水平に延在し、前記ベースは天板の上表面に固定して取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の橋梁接合位置決め装置。
【請求項9】
請求項5に記載の橋梁接合位置決め装置を用いる橋梁接合位置決め施工法であって、
橋梁を他の橋梁の近傍に配置し、橋梁の接合端に橋梁接合位置決め装置を取り付け、かつ前記接合端の両側の底面を支え面に配置するステップS1と、
移動ユニットを起動し、前記接合板を前記橋梁に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させ、このとき、前記橋梁と他の橋梁はいずれも前記接合板の支え面に支えられているステップS2と、
位置決めユニットを起動し、対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を縮小させて、橋梁と他の橋梁をクランプして固定するステップS3と、
橋梁と他の橋梁との間で接合工事を行い、橋梁と他の橋梁を全体に接続するステップS4と、
位置決めユニットを逆方向に起動し、対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を増大させ、位置決めユニット及び接合板が橋梁と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置を取り外すステップS5と、を含むことを特徴とする橋梁接合位置決め施工法。
【請求項10】
ステップS4を行う前に、橋梁と他の橋梁の接合面に対して水平検査を行う必要があり、橋梁と他の橋梁の接合面が非水平面であることを発見すると、補給ユニットを起動して接合面に対して材料を補給し、接合面を水平にした後、ステップS4とステップS5を行い、橋梁接合工事を完了する必要があることを特徴とする請求項9に記載の橋梁接合位置決め施工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は橋梁接合工事の分野に属し、特に橋梁接合位置決め装置及び施工法に関する。
【背景技術】
【0002】
中国の経済の絶え間ない発展に伴い、道路建設の重要性もますます顕著になり、経済発展の促進、住民生活の質の向上、交通状況の改善、都市化の推進などの面で重要な役割を果たしており、各地域間の交通時間を大幅に短縮し、橋梁建設においては、橋梁の回転接合や平行移動接合を通じて建設することが多い。まず一つの橋を他の橋に回転させたり、平行移動させたりしてから、2つの橋の間を接合して、全体の橋梁構造と橋面構造を形成して、このような方式は建設の作業効率を高めることができるだけでなく、他の道路の正常な通行に影響を与えることを回避することができる。
【0003】
従来技術では、ビーム橋に対して、隣接する2つの橋セグメントの接合にはいくつかの一般的な方法があり、例えばプリ部品(ボルト、鋼板など)を通じて接合し、現場打ちコンクリートを用いて接合するなど、橋梁接合を行う際には、施工設備自体の構造に限られて、橋梁の接合端に位置制限構造が欠けていたり、位置制限構造が橋を固定しにくいため、橋梁は依然として揺れが発生したり、さらに接合位置ずれ、オフセット、橋面標高不一致などの状況を招きやすく、そうすると橋梁接合位置決め精度が低い技術的問題を招き、工事が終わった後に接合橋面が平らでない場合があり、それによって道路が開通した後、車は橋梁の接合部で車が飛び出す場合があり、橋梁の正常な機能発揮に影響を与える。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の目的は橋梁接合位置決め装置及び施工法を提供して、従来技術において、橋梁端部に位置制限構造が欠けたり、位置制限構造の位置決め性能が悪いために位置決め精度が高くないという技術的問題を解決することができる。
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的手段を採用し、
第1態様として、本願は橋梁接合位置決め装置を開示し、橋梁の接合位置決めに用いられ、前記橋梁底部には橋脚が固定され、前記橋梁の一端が他の橋梁と接合するための接合端であり、前記接合端の両側に2つの接合板が対称に配置され、前記接合板は支え面を有し、前記支え面の延在方向は前記橋梁の延在方向と平行であり、前記接合端の両側の底面は支え面上に配置され、対称な2つの接合板の間には伸縮板が摺動して接続されており、
前記橋梁の底面には移動ユニットが摺動して取り付けられ、前記移動ユニットは前記伸縮板に摺動して接続され、他の橋梁との接合作業を行う際に、前記移動ユニットが前記接合板を前記橋梁に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させることができ、このとき、前記橋梁と他の橋梁はいずれも前記接合板の支え面に支えられており、
前記伸縮板の底部には位置決めユニットが取り付けられ、前記位置決めユニットは2つの位置決め板を含み、2つの前記位置決め板はそれぞれ2つの接合板の互いに離れた外側面に固定され、前記位置決めユニットは2つの前記位置決め板の間の距離が縮小または増大するように前記位置決め板を移動させることができ、さらに、位置決め板は2つの接合板の間の距離が縮小または増大するように対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って対向または反対方向に摺動させることできる。
【0006】
本願の動作原理は、まず橋梁の接合端に前記橋梁接合位置決め装置を取り付けた後、移動ユニットを起動し、前記接合板を前記橋梁に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させ、続いて位置決めユニットを起動し、位置決めユニットが2つの前記位置決め板の間の距離を縮小させ、さらに位置決め板が遮断部に力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を縮小させて、橋梁と他の橋梁の接合時の位置固定を実現し、作業者が橋梁接合の施工作業を行う。接合作業が完了した後、位置決めユニットを逆方向に起動し、位置決めユニットが2つの位置決め板の間の距離を増大させ、さらに位置決め板が遮断部に引張力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を増大させ、位置決めユニット及び接合板が橋梁と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置の取り外すを容易にする。
【0007】
移動ユニットの好適な態様としては、本技術案において、移動ユニットは、摺動部材を含み、前記摺動部材は前記橋梁の下表面に固定され、前記摺動部材の延在方向は前記橋梁の延在方向と平行であり、前記伸縮板の表面には摺動溝が開設され、前記摺動部材は前記摺動溝に摺動して接続され、前記橋梁の下表面には固定座がさらに固定され、前記固定座の内壁には第1駆動モータが固定して取り付けられ、前記第1駆動モータの出力軸は前記伸縮板に向いており、前記第1駆動モータの出力軸にはリングギアが固定して取り付けられ、前記リングギアにはラックプレートが噛合され、前記ラックプレートは前記接合板の内側表面に固定され、前記ラックプレートは前記接合板の内側表面に沿って延びている。
【0008】
本技術案の動作過程は、第1駆動モータを起動し、第1駆動モータのトルクによりリングギヤを回転させ、リングギヤがラックプレートと噛合しているため、さらに接合板を動かして移動させることができるとともに、伸縮板が接合板に追従して移動しながら、かつ前記橋梁に沿って他の橋梁底部に摺動し、また、摺動部材に位置制限されているため、接合板と伸縮板の移動方向を橋梁の延在方向と平行にすることが可能であり、接合精度を保証することができる。
【0009】
位置決めユニットの好適な態様としては、本技術案において、位置決めユニットはボックス本体を含み、前記ボックス本体の内部は空洞部を有し、前記ボックス本体は伸縮板の下表面に固定され、前記ボックス本体の内底壁には支持板が固定され、前記支持板の上表面には第2駆動モータが固定され、前記第2駆動モータの出力軸は橋梁の延在方向と平行であり、前記第2駆動モータの出力軸には第1ベベルギアが固定接続され、前記第2駆動モータの出力軸は、前記第1ベベルギアを動かして回転させることができ、前記第1ベベルギアの両側には2つの第2ベベルギアがそれぞれ対称に噛合され、前記第1ベベルギアが回転すると、2つの前記第2ベベルギアをそれぞれ反対方向に回転させることができ、各前記第2ベベルギアにはリードスクリューが固定接続され、前記ボックス本体には開孔が設けられ、前記リードスクリューは開孔を介して前記ボックス本体内に入り込むことができ、かつ前記第2ベベルギアのギア端から離れた一端に固定接続されており、前記位置決め板には雌ねじ孔が開設され、前記リードスクリューは雌ねじ孔から穿孔して前記位置決め板にネジ接続され、前記リードスクリューが回転すると、前記位置決め板は前記リードスクリューの回転に追従して前記リードスクリューの延在方向に平行移動可能である。
【0010】
本技術案の動作原理は、第2駆動モータを起動し、第1ベベルギアを動かして回転させて、さらに第2ベベルギアを動かして回転させ、さらにリードスクリューを動かして回転させ、リードスクリューの回転を通じて位置決め板をリードスクリューに沿って移動させて、さらに位置決め板は遮断部に力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を縮小させ、橋梁と他の橋梁の接合時の位置固定を実現し、作業者が橋梁接合の施工作業を行う。接合作業が完了した後、位置決めユニットを逆方向に起動し、位置決めユニットが2つの位置決め板の間の距離を増大させ、さらに位置決め板が遮断部に引張力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を増大させ、位置決めユニット及び接合板が橋梁と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置の取り外すを容易にする。
【0011】
好ましくは、前記ボックス本体においてかつ前記開孔に対応する外側壁には補強スリーブが固定接続され、前記補強スリーブの内壁は雌ねじを有し、前記リードスクリューは前記補強スリーブ内から穿孔され、かつ前記補強スリーブは前記リードスクリューにネジ接続され、前記補強スリーブは、前記リードスクリューが回転時により安定し、歪みが発生しにくいように前記リードスクリューの回転過程を補強するために用いられている。具体的には、前記補強スリーブは、ボックス本体の外側壁に溶接されている。
【0012】
上記橋梁接合位置決め装置の好適な態様としては、前記橋梁接合位置決め装置は、補給ユニットをさらに含み、前記補給ユニットは取付装置に取り付けられ、前記取付装置は対称な2つの接合板の遮断部に架設されており、前記補給ユニットは伸縮フレームを含み、前記伸縮フレームは前記取付装置に摺動して接続され、前記伸縮フレームは横方向に配置された接続板を含み、前記接続板の底部には第1電動伸縮ロッドの出力端が固定され、前記第1電動伸縮ロッドはベースを介して取付装置に固定して取り付けられ、前記第1電動伸縮ロッドは前記伸縮フレームを縦方向に上下伸縮させることができ、前記伸縮フレームの底部には接合枠が固定されており、前記接合枠の開口は前記橋梁の横断面に向いており、前記接合枠は前記橋梁の外周に被装可能であり、橋梁間における補給ユニットの相対位置を安定させるために用いられ、前記接合枠の頂面には外部のコンクリート打設装置を接続し、前記接合枠にコンクリートを充填するための充填管が設けられている。
【0013】
補給ユニットは伸縮フレームの垂直移動に伴って移動することができ、橋梁の接合部に不整が発生した場合の補給作業に用いられ、破損した橋面に対して二次補給建設を行うことができ、橋梁が工事完了後、橋面の平らさを保証し、施工品質を向上させることができる。橋梁工事が完了後に開通した後、車両が接合部を通過して揺れ感が発生することを防止し、それによって運転者の走行の安全感を保証する。
【0014】
接合枠の好適な態様としては、前記接合枠の内部頂壁には固定ブロックがさらに固定され、前記固定ブロックの両側にはそれぞれ固定軸が延出され、前記固定軸には回転軸が固定接続され、前記回転軸には移動板が回転して接続され、前記移動板には充填口が開設され、充填管に充填されたコンクリートが充填口を通って橋梁の上表面にスムーズに流れるように前記充填口の直径は充填管の内径より大きくにする。
【0015】
本方案の接合枠は橋梁間の補給作業を容易にし、作業者が橋面の平らでない位置に対して二次補給建設を行いやすく、移動板は異なる水平な高さの橋面に補給を行うことができる。
【0016】
接合枠の好適な態様としては、前記接合枠の頂壁は側壁と取り外し可能に接続され、前記頂壁は開口部を有し、前記頂壁には係止接続孔が開設され、対応する前記側壁の先端には係止接続溝が開設され、前記係止接続孔と係止接続溝には係止接続部材が配置され、前記係止接続部材は係止接続孔と係止接続溝を順次通過し、かつ係止接続溝に係止接続され、前記係止接続部材は係止接続ブロックを含み、係止接続ブロックの上表面には位置制限柱が固定して取り付けられ、位置制限柱の先端には取っ手が固定して取り付けられ、係止接続する時、取っ手を回転させ、係止接続ブロックを動かして係止接続溝の中で回転させ、係止接続溝に係止接続させる。
【0017】
充填完了時、作業者は取っ手を回転させることにより、係止接続ブロックを係止接続溝に係合させなくなり、それによって前記接合枠の頂壁を取り外し、橋面に異物がなくなり、橋面機能に影響を与えないようにする。
【0018】
取付装置の一つの実施形態として、前記取付装置は、底板をさらに含み、前記底板は二つあり、それぞれ2つの接合板の遮断部の先端に対称に取り付けられ、各前記底板は水平取付面と垂直方向折り曲げ部を有し、前記垂直方向折り曲げ部は前記遮断部と前記接合端側壁との間の隙間に入り込むことができ、前記遮断部の先端は水平面を有し、前記水平取付面は遮断部の先端の水平面に貼り合わせ、前記水平取付面にはそれぞれ複数の支持柱が取り外し可能に取り付けられ、各水平取付面における支持柱は均一に分布されており且つ数が等しく、複数の支持柱の頂部には天板が固定して取り付けられ、前記天板は水平に延在し、前記ベースは天板の上表面に固定して取り付けられている。
【0019】
具体的には、前記底板は二つの機能を備え、一つは、遮断部が前記接合端の側壁に直接的な接触による構造損傷を回避するためであり、二つは、取付装置の取付基礎として使用され、補給ユニットを支持するためである。
【0020】
第2態様として、本願は、橋梁接合位置決め装置を用いる橋梁接合位置決め施工法を開示し、
橋梁を他の橋梁の近傍に配置し、橋梁の接合端に橋梁接合位置決め装置を取り付け、かつ前記接合端の両側の底面を支え面に配置するステップS1と、
移動ユニットを起動し、前記接合板を前記橋梁に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させ、このとき、前記橋梁と他の橋梁はいずれも前記接合板の支え面に支えられているステップS2と、
位置決めユニットを起動し、対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を縮小させ、橋梁と他の橋梁をクランプして固定するステップS3と、
橋梁と他の橋梁との間で接合工事を行い、橋梁と他の橋梁を全体に接続するステップS4と、
位置決めユニットを逆方向に起動し、対称な2つの接合板を動かして伸縮板に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を増大させ、位置決めユニット及び接合板が橋梁と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置を取り外すステップS5と、を含む。
【0021】
好ましくは、ステップS4を行う前に、橋梁と他の橋梁の接合面に対して水平検査を行う必要があり、橋梁と他の橋梁の接合面が非水平面であることを発見すると、補給ユニットを起動して接合面に対して材料を補給し、接合面を水平にした後、ステップS4とステップS5を行い、橋梁接合工事を完了する必要がある。
【発明の効果】
【0022】
本願は以下の有益な効果を有し、本願が開示した橋梁接合位置決め装置は、移動ユニットを介して隣接する2つの橋梁セグメントの端部を接合した後、位置決めユニットを用いて接合端部に揺れが発生しないようにし、橋梁間の接合作業を行い、作業者が橋梁の工事建設を完成するのに便利であると同時に、工事中に橋梁の接合端に対してクランプすることにより、橋梁の接合作業を行う際の安定性を保証し、接合工事の過程で揺れが発生するのを防止し、さらに橋梁の接合の品質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本願の目的、請求項及び利点をより明確にするために、以下に添付図面を用いて本願をさらに詳細に説明し、ここで
図1】本願の橋梁接合位置決め装置の構造概略図である。
図2】本願の移動ユニットの爆発構造概略図である。
図3】本願の接合板の構造概略図である。
図4】本願の接合板と伸縮板との間の接続関係断面構造概略図である。
図5】本願の位置決めユニットの爆発構造概略図である。
図6】本願の橋梁接合位置決め装置の好ましい構造概略図である。
図7】本願の補給ユニットの爆発構造概略図である。
図8】本願の部分爆発構造概略図である。
図9】本願の図7におけるA箇所の部分拡大構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本願の実施形態の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に本願の実施形態における図面を結合して、本願の実施形態における技術案を明確に、完全に説明する。
【0025】
同様の符号とアルファベットは次の図において類似項を表しているので、ある項が図に定義されると、次の図においてそれをさらに定義し解釈する必要はない。本願の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などが示す方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくものであるか、または本願の製品の使用時に通常配置されている方位または位置関係であり、単に本願の説明を容易にし、説明を簡略化するために、指し示したり暗示したりするのではなく、指し示したりするデバイスや要素は、特定の方位、特定の方位で構成され、動作されなければならないので、本願に対する制限とは理解できない。さらに、用語「第1」、「第2」、「第3」などは、説明を区別するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするために理解されていない。また、「水平」、「垂直」などの用語は、部品の絶対水平または懸垂を必要とするものではなく、わずかに傾斜していてもよい。「水平」とは、その方向が「垂直」に対してより水平であることを意味するだけで、構造が完全に水平である必要はなく、少し傾斜することができることを意味します。本願の説明において、特に明確な規定と限定がない限り、用語「設定」、「取り付け」、「繋ぐ」、「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、または一体的に接続してもよい、機械的接続でもよいし、電気的接続でもよい、直接的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、2つの要素の内部の接続でもよい。当業者であれば、本願における上記用語の具体的な意味を具体的に理解することができる。
【0026】
本願は橋梁平行移動接合位置決め或いは橋梁回転体接合位置決めに応用でき、従来技術において、橋梁端部の位置制限構造不足或いは位置制限構造の位置決め性能がよくないことによる位置決め精度が高くないという技術的問題を解決する。
【0027】
第1態様として、図1図3をご参照ください、上記解決しようとする技術的問題に基づいて、本願は橋梁接合位置決め装置を開示し、橋梁2の接合位置決めに用いられ、前記橋梁2の底部には橋脚1が固定され、前記橋梁2の一端が他の橋梁と接合するための接合端201であり、前記接合端201の両側に2つの接合板3が対称に配置され、前記接合板3は支え面301を有し、前記支え面の延在方向は前記橋梁2の延在方向と平行であり、前記接合端201の両側の底面は支え面301上に配置され、対称な2つの接合板3の間には伸縮板4が摺動して接続されており、
前記橋梁2の底面には移動ユニット8が摺動して取り付けられ、前記移動ユニット8は前記伸縮板4に摺動して接続され、他の橋梁との接合作業を行う際に、前記移動ユニット8は、前記接合板3を前記橋梁2に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させることができ、このとき、前記橋梁2と他の橋梁はいずれも前記接合板3の支え面301に支えられており、前記接合板3には、支え面301から垂直上方向に遮断部303が延在され、前記接合端201は対称な2つの接合板3の遮蔽部303の間に位置し、
前記伸縮板4の底部には位置決めユニット9が取り付けられ、前記位置決めユニット9は2つの位置決め板910を含み、2つの前記位置決め板901はそれぞれ2つの接合板3の遮断部303の外側面に固定され、前記位置決めユニット9は2つの前記位置決め板910の間の距離が縮小または増大するように前記位置決め板910を移動させることができ、さらに、位置決め板910は遮断部303に力を加えて、2つの接合板3の間の距離が縮小または増大するように対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って対向または反対方向に摺動させることできる。
【0028】
本願の動作原理は、まず橋梁2の接合端201に前記橋梁接合位置決め装置を取り付けた後、移動ユニット8を起動し、前記接合板3を前記橋梁2に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させ、続いて位置決めユニット9を起動し、位置決めユニット9が2つの前記位置決め板910の間の距離を縮小させ、さらに位置決め板910が遮断部303に力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板の間の距離を縮小させ、橋梁2と他の橋梁の接合時の位置固定を実現し、作業者が橋梁接合の施工作業を行う。接合作業が完了した後、位置決めユニット9を逆方向に起動し、位置決めユニット9が2つの位置決め板910の間の距離を増大させ、さらに位置決め板910が遮断部303に引張力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を増大させ、位置決めユニット9及び接合板3が橋梁2と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置の取り外すを容易にする。
【0029】
移動ユニット8の好適な態様としては、図1図2をご参照ください、本技術案において、移動ユニット8は、摺動部材801を含み、前記摺動部材801は前記橋梁2の下表面に固定され、前記摺動部材801の延在方向は前記橋梁2の延在方向と平行であり、前記伸縮板4の表面には摺動溝806が開設され、前記摺動部材801は前記摺動溝806に摺動して接続され、前記橋梁2の下表面には固定座802がさらに固定され、前記固定座802の内壁には第1駆動モータ803が固定して取り付けられ、前記第1駆動モータ803の出力軸は前記伸縮板4に向いており、前記第1駆動モータ803の出力軸にはリングギア804が固定して取り付けられ、前記リングギア804にはラックプレート805が噛合され、前記ラックプレート805は前記接合板3の内側表面に固定され、前記ラックプレート805は前記接合板3の内側表面に沿って延びている。
【0030】
本技術案の動作過程は、第1駆動モータ803を起動し、第1駆動モータ803のトルクによりリングギヤ804を回転させ、リングギヤ804がラックプレート805と噛合しているため、さらに接合板3を動かして移動させることができるとともに、伸縮板4が接合板3に追従して移動しながら、かつ前記橋梁2に沿って他の橋梁底部に摺動し、また、摺動部材801に位置制限されているため、接合板3と伸縮板4の移動方向を橋梁2の延在方向と平行にすることができ、接合精度を保証することができる。
【0031】
好ましくは、前記摺動部材801の数は2つであり、橋梁2の底面に均一に分布され、対応として、摺動溝806も2つ設けられ、2つの摺動部材801の位置関係に対応し、かつ伸縮板4の頂面に均一に分布されている。
【0032】
伸縮板4と対称な2つの接合板3との摺動接続の1つの実施形態として、図4をご参照ください、前記接合板3においてかつ伸縮板4に対応するところに摺動空洞部302が開設され、前記摺動空洞部302と伸縮板4との間にバネ401が取り付けられ、2つの接合板3が互いに接近するとバネ401が圧縮変形し、2つの接合板が互いに離間するとバネ401が弾性エネルギーを解放する。
【0033】
これにより、橋梁接合位置決め装置を取り外す際に、橋梁2から接合板3が遠ざかるように協力可能であり、本願は、伸縮板4と摺動空洞部302との間の摩擦力が大きすぎて、伸縮板4と接合板3が係止し、接合板3が橋梁2から遠ざかる方向に移動しにくくなり、さらに橋梁接合位置決め装置の取り外しが難しくなるという技術的問題を解決することができ、本願は橋梁接合位置決め装置の取り外し難易度を下げることができる。
【0034】
位置決めユニット9の好適な態様としては、図1図5をご参照ください、本技術案において、位置決めユニット9はボックス本体901を含み、前記ボックス本体901の内部は空洞部を有し、前記ボックス本体901は伸縮板4の下表面に固定され、前記ボックス本体901の内底壁には支持板902が固定され、前記支持板902の上表面には第2駆動モータ903が固定され、前記第2駆動モータ903の出力軸は橋梁2の延在方向と平行であり、前記第2駆動モータ903の出力軸には第1ベベルギア904が固定接続され、前記第2駆動モータ903の出力軸は、前記第1ベベルギア904を動かして回転させることができ、前記第1ベベルギア904の両側には2つの第2ベベルギア905がそれぞれ対称に噛合され、前記第1ベベルギア904が回転する時には、2つの前記第2ベベルギア905をそれぞれ反対方向に回転させることができ、各前記第2ベベルギア905にはリードスクリュー908が固定接続され、前記ボックス本体901には開孔が設けられ、前記リードスクリュー908は開孔を介して前記ボックス本体901内に入り込むことができ、かつ前記第2ベベルギア905のギア端から離れた一端に固定接続されており、
前記位置決め板901には雌ねじ孔が開設され、前記リードスクリュー908は雌ねじ孔から穿孔して前記位置決め板901にネジ接続され、前記リードスクリュー908が回転すると、前記位置決め板910は前記リードスクリュー908の回転に追従して前記リードスクリュー908の延在方向に平行移動可能である。
【0035】
本技術案の動作原理は、第2駆動モータ903を起動し、第1ベベルギア904を動かして回転させて、さらに第2ベベルギア905を動かして回転させ、さらにリードスクリュー908を動かして回転させ、リードスクリュー908の回転を通じて位置決め板910をリードスクリュー908に沿って移動させて、さらに位置決め板910は遮断部303に力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を縮小させ、橋梁2と他の橋梁の接合時の位置固定を実現し、作業者が橋梁接合の施工作業を行う。接合作業が完了した後、位置決めユニット9を逆方向に起動し、位置決めユニット9が2つの位置決め板910の間の距離を増大させ、さらに位置決め板910が遮断部に引張力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を増大させ、位置決めユニット9及び接合板3が橋梁2と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置の取り外すを容易にする。
【0036】
好ましくは、図5をご参照ください、前記ボックス本体901においてかつ前記開孔に対応する外側壁には補強スリーブ909が固定接続され、前記補強スリーブ909の内壁は雌ねじを有し、前記リードスクリュー908は前記補強スリーブ909内から穿孔され、かつ前記補強スリーブ909は前記リードスクリュー908にネジ接続され、前記補強スリーブ909は、前記リードスクリュー908が回転時により安定し、歪みが発生しにくいように前記リードスクリュー908の回転過程を補強するために用いられている。具体的には、前記補強スリーブ909は、ボックス本体901の外側壁に溶接されている。
【0037】
具体的には、図5をご参照ください、前記第1ベベルギア904と前記第2ベベルギア905の外周にはそれぞれカバーリング906が被装されており、前記カバーリング906の頂部には固定ロッド907が固定されており、前記固定ロッド907はボックス本体901の内上壁に固定して取り付けられることにより、第1ベベルギア904と第2ベベルギア905が安定して動作することができる。
【0038】
上記橋梁接合位置決め装置の好適な態様としては、図6図7をご参照ください、本技術案において、前記橋梁接合位置決め装置は、補給ユニット10をさらに含み、前記補給ユニット10は取付装置に取り付けられ、前記取付装置は対称な2つの接合板3の遮断部303に架設されており、
前記補給ユニット10は伸縮フレームを含み、前記伸縮フレームは前記取付装置に摺動して接続され、前記伸縮フレームは横方向に配置された接続板1003を含み、前記接続板1003の底部には第1電動伸縮ロッド1002の出力端が固定され、前記第1電動伸縮ロッド1002はベース1001を介して取付装置に固定して取り付けられ、前記第1電動伸縮ロッド1002は前記伸縮フレームを縦方向に上下伸縮させることができ、
前記伸縮フレームの底部には接合枠1006が固定されており、前記接合枠1006の開口は前記橋梁2の横断面に向いており、前記接合枠1006は前記橋梁2の外周に被装可能であり、橋梁2間における補給ユニット10の相対位置を安定させるために用いられ、前記接合枠1006の頂面には外部のコンクリート打設装置を接続し、前記接合枠1006にコンクリートを充填するための充填管1008が設けられている。
【0039】
補給ユニット10は伸縮フレームの垂直移動に伴って移動することができ、橋梁の接合部に不整が発生した場合の補給作業に用いられ、破損した橋面に対して二次補給建設を行うことができ、橋梁が工事完了後、橋面の平らさを保証し、施工品質を向上させることができる。橋梁工事が完了後に開通した後、車両が接合部を通過して揺れ感が発生することを防止し、それによって運転者の走行の安全感を保証する。
【0040】
接合枠1006の好適な態様としては、図7図9をご参照ください、前記接合枠1006の内部頂壁には固定ブロック21がさらに固定され、前記固定ブロック21の両側にはそれぞれ固定軸17が延出され、前記固定軸17には回転軸16が固定接続され、前記回転軸16には移動板15が回転して接続され、
前記移動板15には充填口が開設され、充填管1008に充填されたコンクリートが充填口を通って橋梁2の上表面にスムーズに流れるように前記充填口の直径は充填管1008の内径より大きくにする。
【0041】
本方案の接合枠1006は橋梁間の補給作業を容易にし、作業者が橋面の平らでない位置に対して二次補給建設を行いやすく、移動板15は接合する両橋梁セグメントの設計上の標高が異なる場合に対して、過渡的な補給を行うことができ、両橋梁セグメントの接続箇所の遷移をより滑らかにすることができ、橋面の高さ変化を緩やかにすることができ、後の段階で開通後、車両走行の揺れ感を低減することができる。
【0042】
具体的には、前記充填口の直径は、充填管1008の内径の1.5倍である。
【0043】
具体的には、図7をご参照ください、接続板1003の下表面の両側にはいずれも接続ロッド1004が固定接続され、前記接続ロッド1004の底部には固定クリップ1005が固定接続され、前記固定クリップ1005は接合枠1006の表面に固定接続されており、伸縮運動中の伸縮フレームの安定性を保証するために用いられている。
【0044】
具体的には、前記接続板1003の延在方向は、前記伸縮フレームの伸縮方向に垂直である。
【0045】
具体的には、前記接続ロッド1004は、接続板1003が上下に移動する際にガタつくことを防止し、接続板1003の動作をより安定させることができる。
【0046】
接合枠1006の好適な態様としては、図7をご参照ください、前記接合枠1006の先端には外部ドア1007が取り付けられ、前記外部ドア1007と接合枠1006との間はヒンジを介してヒンジ接続され、それにより作業者が外部ドア1007の開閉操作を容易にし、前記充填管1008は外部ドア1007に取り付けられておりかつ前記接合枠1006の内部と連通し、前記外部ドア1007の上表面にはハンドル1009が固定して取付けられており、ハンドル1009の数は2組であり、外部ドア1007の開閉操作が容易である。
【0047】
取付装置の一つの実施形態として、前記取付装置は、底板5をさらに含み、前記底板は二つあり、それぞれ2つの接合板3の遮断部303の先端に対称に取り付けられ、各前記底板5は水平取付面と垂直方向折り曲げ部を有し、前記垂直方向折り曲げ部は前記遮断部303と前記接合端201の側壁との間の隙間に入り込むことができ、前記遮断部303の先端は水平面を有し、前記水平取付面は遮断部303の先端の水平面に貼り合わせ、前記水平取付面にはそれぞれ複数の支持柱6が取り外し可能に取り付けられ、各水平取付面における支持柱6は均一に分布されており且つ数が等しく、複数の支持柱6の頂部には天板7が固定して取り付けられ、前記天板7は水平に延在し、前記ベース1001は天板7の上表面に固定して取り付けられている。
【0048】
具体的には、前記底板5は二つの機能を備え、一つは、遮断部303が前記接合端201の側壁に直接的な接触による構造損傷を回避するためであり、二つは、取付装置の取付基礎として使用され、補給ユニットを支持するためである。
【0049】
具体的には、前記支持柱6の数は4つであり、各水平取付面における支持柱6は均一に分布されており且つ数が2つである。
【0050】
具体的には、前記支持柱6の底部端部は雄ネジを有し、対応として、前記水平取付面及び前記遮断部303の先端にはいずれも雌ネジ孔が開設され、前記雄ネジは雌ネジ孔のネジと係合し、前記支持柱6の取り外し可能な取付を実現することができる。
【0051】
取外し可能な取付構造により、補給ユニット10全体の取外しを容易にし、施工の柔軟性に有利であり、橋面を補給する場合補給ユニット10を取り付け、補給が必要なければ、取付する必要がなく、装置取付の複雑さをある程度低減することができ、施工効率と柔軟性を高めることができる。
【0052】
補給ユニット10の好適な態様としては、図7をご参照ください、前記接合枠1006の頂壁は側壁と取り外し可能に接続され、前記頂壁は開口部を有し、前記外部ドア1007は頂壁の開口部にヒンジ接続され、前記頂壁には係止接続孔が開設され、対応する前記側壁の先端には係止接続溝が開設され、前記係止接続孔と係止接続溝には係止接続部材が配置され、前記係止接続部材は係止接続孔と係止接続溝を順次通過し、かつ係止接続溝に係止接続され、前記係止接続部材は係止接続ブロック18を含み、係止接続ブロック18の上表面には位置制限柱19が固定して取り付けられ、位置制限柱19の先端には取っ手20が固定して取り付けられ、係止接続する時、取っ手20を回転させ、係止接続ブロック18を動かして係止接続溝の中で回転させ、係止接続溝に係止接続させる。
【0053】
充填完了時、作業者は取っ手20を回転させることにより、係止接続ブロック18を係止接続溝に係合させなくなり、それによって前記接合枠1006の頂壁を取り外し、橋面に異物がなくなり、橋面機能に影響を与えないようにする。
【0054】
具体的には、前記係止接続溝の数は4組であり、それぞれ頂壁の四隅に開設され、前記係止接続孔と係止接続溝の断面形状は正方形である。
【0055】
上記橋梁接合位置決め装置の好適な態様としては、前記橋梁接合位置決め装置は水平検出ユニットをさらに含み、図6図8をご参照ください、前記水平検出ユニットは赤外線水平器14を含み、前記赤外線水平器14は摺動ロッド11の底部に取り付けられ、前記摺動ロッド11は複数の支持柱6のうちの2つの支持柱6の外周に被装されており、かつ摺動ロッド11は支持柱6に沿って摺動可能であり、前記摺動ロッド11の両端にはいずれも固定枠12が固定して取り付けられ、各固定枠12には何れも第2電動伸縮ロッド13が配置され、各前記第2電動伸縮ロッド13は天板7の下表面に固定して取り付けられ、前記第2電動伸縮ロッド13の出力端は前記固定枠12の上表面中央部に固定接続され、前記第2電動伸縮ロッド13は同期移動可能であるとともに、摺動ロッド11の両端を支持柱6に沿って同期移動させることができ、さらに前記赤外線水平器14を橋梁2の表面に移動させて橋面の水平検出を行う。
【0056】
赤外線水平器14を用いることにより、橋面が水平な位置にあるかどうかを検出することができ、ひいては橋梁工事の品質を保証することができ、ひいては橋が開通した後、車が橋面から跳ねる状況を回避することができる。
【0057】
具体的には、前記赤外線水平器14の外表面にゴムパッドが設けられていることにより、赤外線水平器14の下降中に橋梁との間に衝突摩耗が発生する可能性を低下させ、ひいては赤外線水平器14の耐用年数を増加させる。
【0058】
支持柱6の好適な態様としては、図6図8をご参照ください、本実施例では、支持柱6の数は4組であり、かつ4組の支持柱6の底部の外表面にはいずれも雄ネジが設けられ、底板5にはネジ孔が開設され、支持柱6は底板5に開設されたネジ孔にネジ接続され、それにより支持柱6は底板5の上表面に取り外し可能に接続され、装置のリサイクルを実現し、底板5の形状はL型であり、かつ可塑性複合材料であることにより、接合板3が橋梁をクランプして固定する際に、接合板3と橋梁との間の衝突摩耗を防止し、橋の品質が損なわれないようにする。
【0059】
本実施例に開示された橋梁接合位置決め装置を用いると、以下のような技術的効果を有し、
一つ目は、本願が開示した橋梁接合位置決め装置は、移動ユニットを介して隣接する2つの橋梁セグメントの端部を接合し、かつ移動ユニットの移動方向が橋梁の延在方向と平行であることを保証することができ、接合精度を向上させ、位置決めユニットを用いて接合端部に揺れが発生しないようにし、橋梁間の接合作業を実現でき、作業者が橋梁の工事建設を完成するのに便利であると同時に、工事中に橋梁の接合端に対してクランプすることにより、橋梁の接合作業を行う際の安定性を保証し、接合工事の過程で揺れが発生するのを防止し、さらに橋梁接合の品質を向上させる。
【0060】
二つ目は、本願が開示した橋梁接合位置決め装置は赤外線水平器を有し、橋梁接合部の橋面位置の水平検出を実現することができ、それによって橋面が平らでない場合をタイムリーに救済することができ、また接合枠の内部に移動板を設置することによって、そして回転軸の回転接続を通じて、高さの異なる橋面に対して移動板を通じて橋面の勾配を緩やかにすることを実現し、これによって車両の揺れを緩和することができ、また移動板に充填口が開設されており、且つ作業者がコンクリートの充填を容易にするように充填口の直径は充填管内径の1.5倍にする。
【0061】
第2態様として、本願は、橋梁接合位置決め装置を用いる橋梁接合位置決め施工法を開示し、
橋梁2を他の橋梁の近傍に配置し、橋梁2の接合端に橋梁接合位置決め装置を取り付け、かつ前記接合端201の両側の底面を支え面301に配置するステップS1と、
移動ユニット8を起動し、前記接合板3を前記橋梁2に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させ、このとき、前記橋梁2と他の橋梁はいずれも前記接合板3の支え面301に支えられているステップS2と、
位置決めユニット9を起動し、対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を縮小させ、橋梁2と他の橋梁をクランプして固定するステップS3と、
橋梁2と他の橋梁との間で接合工事を行い、橋梁2と他の橋梁を全体に接続するステップS4と、
位置決めユニット9を逆方向に起動し、対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を増大させ、位置決めユニット9及び接合板2が橋梁と他の橋梁本体から離脱させるようにすることで、橋梁接合位置決め装置を取り外すステップS5と、を含む。
【0062】
好ましくは、ステップS4を行う前に、橋梁2と他の橋梁の接合面に対して水平検査を行う必要があり、橋梁2と他の橋梁の接合面が非水平面であることを発見すると、補給ユニットを起動して接合面に対して材料を補給し、接合面を水平にした後、ステップS4とステップS5を行い、橋梁接合工事を完了する必要がある。
【0063】
本願の施工過程は以下の通り、
まず橋梁2を他の橋梁の近傍に配置し、橋梁2の接合端に橋梁接合位置決め装置を取り付け、かつ前記接合端201の両側の底面を支え面301に配置した後、移動ユニット8を起動し、前記接合板3を前記橋梁2に沿って他の橋梁底部に伸縮して摺動させ、このとき、前記橋梁2と他の橋梁はいずれも前記接合板3の支え面301に受けられており、具体的な操作は、第1駆動モータ803を起動し、第1駆動モータ803のトルクによりリングギヤ804を回転させ、リングギヤ803がラックプレート805と噛合しているため、さらに接合板を3動かして移動させることができるとともに、伸縮板4が接合板3に追従して移動しながら、かつ前記橋梁2に沿って他の橋梁底部に摺動し、また、摺動部材801に位置制限されているため、接合板3と伸縮板4の移動方向を橋梁2の延在方向と平行にすることができ、接合精度を保証することができる。
続いて、位置決めユニット9を起動し、対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を縮小させ、橋梁2と他の橋梁をクランプして固定し、具体的な操作は、第2駆動モータ903を起動し、第1ベベルギア904を動かして回転させて、さらに第2ベベルギア905を動かして回転させ、さらにリードスクリュー908を動かして回転させ、リードスクリュー908の回転を通じて位置決め板910をリードスクリュー908に沿って移動させて、さらに位置決め板910は遮断部303に力を加えることができ、さらに対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って対向に摺動させることにより2つの接合板3の間の距離を縮小させ、橋梁2と他の橋梁の接合時の位置固定を実現し、作業者が橋梁接合の施工作業を行う。
続いて、接合する2組の橋面に対して水平検出を行い、水平でない橋面に対して材料を追加して補給する。具体的な操作は、第2電動伸縮ロッド13を起動し、第2電動伸縮ロッド13の出力端が固定枠12の上表面に固定接続され、固定枠12の内壁には摺動ロッド11が固定接続され、摺動ロッド11が支持柱6に摺動接続されているため、摺動ロッド11は支持柱6で垂直上方向または垂直下方向の移動を実現することができ、摺動ロッド11の下表面には赤外線水平器14が固定接続されているため、接合部の橋面の水平検出を行うことができ、
橋面の水平度が橋梁の接合に関する設計要求に合致すれば、橋梁2と他の橋梁との間で接合工事を行い、橋梁2と他の橋梁を全体に接続する。その後、位置決めユニット9を逆方向に起動し、対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って沿って反対方向に摺動させることにより、2つの接合板3の間の距離を増大させ、位置決めユニット9及び接合板3が橋梁2と他の橋梁本体から離脱させるようにし、橋梁接合位置決め装置を取り外し、工事が完了し、
逆に橋面の水平度が橋梁の接合に関する設計要求に合致しない場合、救済を行う。具体的な操作は、第1電動伸縮ロッド1002を起動し、第1電動伸縮ロッド1002を通じて接合枠1006を垂直方向に上下移動させ、接合枠1006を橋梁の接合端に被装した後、充填管1008を通じて充填を行い、充填が完成した後、作業者は取っ手を回して位置制限柱19を回転させ、それによって係止接続ブロック18を係止接続から離脱させ、さらに接合枠1006の橋面より高い部分を取り外し、橋梁の最終的な接合作業を完了する。その後、位置決めユニット9を逆方向に起動し、対称な2つの接合板3を動かして伸縮板4に沿って反対方向に摺動させることにより2つの接合板3間の距離を増大させ、位置決めユニット9及び接合板3が橋梁2と他の橋梁本体から離脱させるようにし、橋梁接合位置決め装置を取り外し、工事を完了する。
【0064】
具体的には、前記移動ユニット8は、摺動部材801を含み、前記摺動部材801は前記橋梁2の下表面に固定され、前記摺動部材801の延在方向は前記橋梁2の延在方向と平行であり、前記伸縮板4の表面には摺動溝806が開設され、前記摺動部材801は前記摺動溝806に摺動して接続され、前記橋梁2の下表面には固定座802がさらに固定され、前記固定座802の内壁には第1駆動モータ803が固定して取り付けられ、前記第1駆動モータ803の出力軸は前記伸縮板4に向いており、前記第1駆動モータ803の出力軸にはリングギア804が固定して取り付けられ、前記リングギア804にはラックプレート805が噛合され、前記ラックプレート805は前記接合板3の内側表面に固定され、前記ラックプレート805は前記接合板3の内側表面に沿って延びている。
【0065】
位置決めユニット9はボックス本体901を含み、前記ボックス本体901の内部は空洞部を有し、前記ボックス本体901は伸縮板4の下表面に固定され、前記ボックス本体901の内底壁には支持板902が固定され、前記支持板902の上表面には第2駆動モータ903が固定され、前記第2駆動モータ903の出力軸は橋梁2の延在方向と平行であり、前記第2駆動モータ903の出力軸には第1ベベルギア904が固定接続され、前記第2駆動モータ903の出力軸は、前記第1ベベルギア904を動かして回転させることができ、前記第1ベベルギア904の両側には2つの第2ベベルギア905がそれぞれ対称に噛合され、前記第1ベベルギア904が回転する時には、2つの前記第2ベベルギア905をそれぞれ反対方向に回転させることができ、各前記第2ベベルギア905にはリードスクリュー908が固定接続され、前記ボックス本体901には開孔が設けられ、前記リードスクリュー908は開孔を介して前記ボックス本体901内に入り込むことができ、かつ前記第2ベベルギア905のギア端から離れた一端に固定接続されており、 前記位置決め板901には雌ねじ孔が開設され、前記リードスクリュー908は雌ねじ孔から穿孔して前記位置決め板901にネジ接続され、前記リードスクリュー908が回転すると、前記位置決め板910は前記リードスクリュー908の回転に追従して前記リードスクリュー908の延在方向に平行移動可能である。
【0066】
前記補給ユニット10は取付装置に取り付けられ、前記取付装置は対称な2つの接合板3の遮断部303に架設されており、前記補給ユニット10は伸縮フレームを含み、前記伸縮フレームは前記取付装置に摺動して接続され、前記伸縮フレームは横方向に配置された接続板1003を含み、前記接続板1003の底部には第1電動伸縮ロッド1002の出力端が固定され、前記第1電動伸縮ロッド1002はベース1001を介して取付装置に固定して取り付けられ、前記第1電動伸縮ロッド1002は前記伸縮フレームを縦方向に上下伸縮させることができ、
前記伸縮フレームの底部には接合枠1006が固定されており、前記接合枠1006の開口は前記橋梁2の横断面に向いており、前記接合枠1006は前記橋梁2の外周に被装可能であり、橋梁2間における補給ユニット10の相対位置を安定させるために用いられ、前記接合枠1006の頂面には外部のコンクリート打設装置を接続し、前記接合枠1006にコンクリートを充填するための充填管が設けられており、
前記水平検出ユニットは赤外線水平器14を含み、前記赤外線水平器14は摺動ロッド11の底部に取り付けられ、前記摺動ロッド11は複数の支持柱6のうちの2つの支持柱6の外周に被装されており、かつ摺動ロッド11は支持柱6に沿って摺動可能であり、前記摺動ロッド11の両端にはいずれも固定枠12が固定して取り付けられ、各固定枠12には何れも第2電動伸縮ロッド13が配置され、各前記第2電動伸縮ロッド13は天板7の下表面に固定して取り付けられ、前記第2電動伸縮ロッド13の出力端は前記固定枠12の上表面中央部に固定接続され、前記第2電動伸縮ロッド13は同期移動可能であるとともに、摺動ロッド11の両端を支持柱6に沿って同期移動させることができ、さらに前記赤外線水平器14を橋梁2の表面に移動させて橋梁面の水平検出を行う。
【0067】
本願はいくつかの実施例によって説明され、これらの特徴および実施例は、本願の精神および範囲を逸脱することなく種々の変更または等価な置換が可能であることを当業者は知っていることが理解できる。本願の教示の下で、これらの特徴及び実施例は、本願の精神及び範囲を逸脱することなく、特定の状況及び材料に適合するように修正することができる。本願で説明される実施形態は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例である。通常、本明細書に記載され図示される本願の実施例のコンポーネントは、様々な異なる構成で配置され、設計され得る。したがって、添付図面において提供される本願の実施形態の以下の詳細な説明は、保護が必要な本願の範囲を限定することを意図するものではなく、本願の選択された実施形態のみを示すものである。したがって、本願はここに開示された具体的な実施例に限定されるものではなく、本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得た他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0068】
1、橋脚;
2、橋梁;201、接合端;
3、接合板;301、支え面;302、摺動空洞部;303、遮断部;
4、伸縮板;401、バネ;
5、底板;6、支持柱;7、天板;
8、移動ユニット;801、摺動部材;802、固定座;803、第1駆動モータ;804、リングギア;805、ラックプレート;806、摺動溝;
9、位置決めユニット;901、位置決め板;902、支持板;903、第2駆動モータ;904、第1ベベルギア;905、第2ベベルギア;906、カバーリング;907、固定ロッド;908、リードスクリュー;909、補強スリーブ;910、位置決め板;
10、補給ユニット;1001、ベース;1002、第1電動伸縮ロッド;1003、接続板;1004、接続ロッド;1005、固定クリップ;1006、接合枠;1007、外部ドア;1008、充填管;1009、取っ手;
11、摺動ロッド;12、固定枠;13、第2電動伸縮ロッド;14、赤外線水平器;15、移動板;16、回転軸;17、固定軸;18、係止接続ブロック;19、位置制限柱;20、取っ手;21、固定ブロック。
【要約】      (修正有)
【課題】従来技術における橋梁接合時に橋梁端部に位置制限構造が欠けたり、位置制限構造の位置決め性能が悪いために位置決め精度が高くないという技術的問題を解決する。
【解決手段】本願の橋梁接合位置決め装置は、橋梁2の接合位置決めに用いられ、前記橋梁の一端が他の橋梁と接合するための接合端201であり、前記接合端201の両側に2つの接合板3が対称に配置され、前記接合板3は支え面を有し、前記接合端201の両側の底面は支え面上に配置され、対称な2つの接合板3の間には伸縮板が摺動して接続されており、前記橋梁2の底面には移動ユニットが摺動して取り付けられ、前記移動ユニットは前記伸縮板に摺動して接続され、前記伸縮板の底部には位置決めユニット9が取り付けられ、前記位置決めユニット9は2つの位置決め板を含み、2つの前記位置決め板はそれぞれ2つの接合板3の互いに離れた外側面に固定される。
【選択図】図1
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