(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】学習支援装置
(51)【国際特許分類】
G09B 5/14 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
G09B5/14
(21)【出願番号】P 2020188095
(22)【出願日】2020-11-11
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横野 脩也
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 章弥
(72)【発明者】
【氏名】チェ ユンジ
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-023506(JP,A)
【文献】特開2003-098947(JP,A)
【文献】特開2013-242434(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00-9/56
G09B 17/00-19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1学習者における意識の集中の程度に関する第1指標を取得する取得部と、
前記第1指標に基づいて、前記第1学習者における意識の集中の程度が第1の程度よりも低いか否かを判定する判定部と、
前記第1学習者における意識の集中の程度が、前記第1の程度よりも低いと判定される場合、複数の第2学習者の中から、所定条件を満たすターゲット学習者を特定する特定部と、
前記ターゲット学習者に関連する画像を示すターゲット画像情報を生成する生成部と、
前記ターゲット画像情報を、前記第1学習者が使用する端末装置に提供する提供部と、
を含
み、
前記取得部は、前記第2学習者ごとに、当該第2学習者における意識の集中の程度に関する第2指標を、さらに取得し、
前記所定条件は、意識の集中の程度に関する条件であり、
前記特定部は、前記第2学習者ごとの前記第2指標に基づいて、前記複数の第2学習者の中から前記ターゲット学習者を特定する、
学習支援装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記第2学習者ごとに、カメラを用いて当該第2学習者を撮像することによって生成される撮像画像情報を、さらに取得し、
前記生成部は、前記第2学習者ごとの前記撮像画像情報のうち、前記ターゲット学習者についての撮像画像情報に基づいて、前記ターゲット画像情報を生成する、
請求項
1に記載の学習支援装置。
【請求項3】
前記ターゲット画像情報は、前記ターゲット学習者のシルエットの画像を示す情報である、
請求項
2に記載の学習支援装置。
【請求項4】
前記ターゲット画像情報は、前記ターゲット学習者のシルエットに基づく形状を有するキャラクターのシルエットの画像を示す情報である、
請求項
2に記載の学習支援装置。
【請求項5】
前記第2学習者に関連する画像を前記第2学習者ごとに順番に示す情報を前記端末装置に提供する状況における前記第1指標に基づいて、前記所定条件を決定する条件決定部を、
さらに含む請求項1から
4のいずれか1項に記載の学習支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、学習者が、意識の集中の低下により眠気を催す場合、学習者が使用する端末装置に警告のメッセージを提供したり、端末装置に表示される学習者のアバターの髪の色を変更したりする技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される技術が用いられても、学習者において意識の集中の程度が高くならない可能性がある。このため、学習者における意識の集中の程度を高くするための新たな手法が望まれる。
【0005】
本発明の目的は、学習者における意識の集中の程度を高くするための手法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る学習支援装置は、第1学習者における意識の集中の程度に関する第1指標を取得する取得部と、前記第1指標に基づいて、前記第1学習者における意識の集中の程度が第1の程度よりも低いか否かを判定する判定部と、前記第1学習者における意識の集中の程度が、前記第1の程度よりも低いと判定される場合、複数の第2学習者の中から、所定条件を満たすターゲット学習者を特定する特定部と、前記ターゲット学習者に関連する画像を示すターゲット画像情報を生成する生成部と、前記ターゲット画像情報を、前記第1学習者が使用する端末装置に提供する提供部と、を含む。
【0007】
本発明の一態様に係る学習支援装置は、学習者における意識の集中の程度を示す指標を取得する取得部と、前記指標に基づいて、前記学習者における意識の集中の程度が所定の程度よりも低いか否かを判定する判定部と、前記学習者における意識の集中の程度が前記所定の程度よりも低いと判定される場合、前記学習者が使用する端末装置に、所定操作に応じた動作を禁止する禁止指示を提供する提供部と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、学習者における意識の集中の程度を高くするための手法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】ターゲット画像情報t1が示す画像G1の一例を示す図である。
【
図5】ターゲット画像情報t2が示す画像G2の一例を示す図である。
【
図6】ターゲット画像情報t3が示す画像G3の一例を示す図である。
【
図7】学習支援装置400の動作を説明するための図である。
【
図8】第2変形例に係る学習支援装置400aの一例を示す図である。
【
図9】第9変形例に係る学習支援装置400bの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<A:第1実施形態>
<A1:学習支援システム1>
図1は、学習支援システム1を示す図である。学習支援システム1は、学習者が学習することを支援する。学習支援システム1は、学習者システム100、200及び300と、学習支援装置400と、を含む。
【0011】
学習者システム100、200及び300の各々は、ネットワークNWを介して学習支援装置400と通信する。学習者システム100、200及び300の少なくとも1つは、ネットワークNWを介さずに学習支援装置400と直接通信してもよい。学習者システムの数は、3に限らず4以上でもよい。
【0012】
学習者システム100は、学習者A1によって使用される。学習者システム200は、学習者A2によって使用される。学習者システム300は、学習者A3によって使用される。
【0013】
学習者A1は、第1学習者の一例である。学習者A2及びA3は、複数の第2学習者の一例である。学習者A2及びA3の各々は、第2学習者の一例である。
【0014】
なお、学習者A2及びA3の各々は、第1学習者の他の例でもある。学習者A3及びA1は、複数の第2学習者の他の例である。学習者A1及びA2は、複数の第2学習者の他の例である。学習者A1は、第2学習者の他の例でもある。
【0015】
学習者システム100は、学習者A1を画像によって示す画像情報v1を生成する。学習者システム100は、学習者A1の心拍を示す心拍情報h1を生成する。学習者システム100は、画像情報v1と心拍情報h1とを学習支援装置400に提供する。
【0016】
学習者システム200は、学習者A2を画像によって示す画像情報v2を生成する。学習者システム200は、学習者A2の心拍を示す心拍情報h2を生成する。学習者システム200は、画像情報v2と心拍情報h2とを学習支援装置400に提供する。
【0017】
学習者システム300は、学習者A3を画像によって示す画像情報v3を生成する。学習者システム300は、学習者A3の心拍を示す心拍情報h3を生成する。学習者システム300は、画像情報v3と心拍情報h3とを学習支援装置400に提供する。
【0018】
学習支援装置400は、心拍情報h1~h3に基づいて、学習者A2及びA3の中から、学習者A1についてのターゲット学習者E1を特定する。学習支援装置400は、ターゲット学習者E1に関連する画像を示すターゲット画像情報t1を、画像情報v2及びv3の少なくとも一方に基づいて生成する。学習支援装置400は、学習者システム100にターゲット画像情報t1を提供する。
【0019】
学習支援装置400は、心拍情報h1~h3に基づいて、学習者A3及びA1の中から、学習者A2についてのターゲット学習者E2を特定する。学習支援装置400は、ターゲット学習者E2に関連する画像を示すターゲット画像情報t2を、画像情報v3及びv1の少なくとも一方に基づいて生成する。学習支援装置400は、学習者システム200にターゲット画像情報t2を提供する。
【0020】
学習支援装置400は、心拍情報h1~h3に基づいて、学習者A1及びA2の中から、学習者A3についてのターゲット学習者E3を特定する。学習支援装置400は、ターゲット学習者E3に関連する画像を示すターゲット画像情報t3を、画像情報v1及びv2の少なくとも一方に基づいて生成する。学習支援装置400は、学習者システム300にターゲット画像情報t3を提供する。
【0021】
<A2:学習者システム100>
学習者システム100は、心拍センサ110と、カメラ120と、プロジェクタ130と、端末装置150と、を含む。
【0022】
心拍センサ110は、学習者A1の耳に装着されるウェアラブル型のセンサである。心拍センサ110は、例えば、学習者A1の耳介に装着された状態において学習者A1の心拍を検出する。心拍センサ110は、イヤホンのように学習者A1の外耳道に装着された状態において学習者A1の心拍を検出するセンサでもよい。心拍センサ110は、学習者A1の耳以外の部分(例えば、手首)に装着された状態において学習者A1の心拍を検出するセンサでもよい。心拍センサ110は、学習者A1の心拍を検出することによって心拍情報h1を生成する。
【0023】
心拍情報h1は、上述の通り、学習者A1の心拍を示す。心拍情報h1が示す心拍の単位時間における数(心拍数i1)が大きいほど、学習者A1における意識の集中の度合いは高い。このため、心拍数i1は、学習者A1における意識の集中の程度を示す。心拍情報h1は、学習者A1のLF/HF値を特定するために使用可能である。LF/HF値は、交感神経と副交感神経とのバランスを表す。学習者A1のLF/HF値が大きいほど、学習者A1における意識の集中の度合いは高い。このため、学習者A1のLF/HF値は、学習者A1における意識の集中の程度を示す。心拍情報h1は、第1学習者における意識の集中の程度に関する第1指標の一例である。
【0024】
カメラ120は、学習者A1を撮像することによって画像情報v1を生成する。画像情報v1は、学習者A1の姿を示す。学習者A1が動く場合、画像情報v1は、学習者A1の動きを示す。画像情報v1は、撮像画像情報の一例である。
【0025】
カメラ120は、撮像レンズと、イメージセンサと、を含む。撮像レンズは、学習者A1の光学像をイメージセンサに結像する。イメージセンサは、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。イメージセンサは、CCDイメージセンサに限らず、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサでもよい。イメージセンサは、撮像レンズによって結像される光学像に基づいて、画像情報v1を生成する。
【0026】
カメラ120は、プロジェクタ130及び端末装置150とは別の構成である。カメラ120は、プロジェクタ130及び端末装置150のいずれか一方に組み込まれてもよい。
【0027】
プロジェクタ130は、種々の画像を表示面に表示する。表示面は、壁である。表示面は、壁に限らず、例えば、スクリーン、机の甲板、天井又は扉でもよい。プロジェクタ130は、表示装置の一例である。表示装置は、プロジェクタに限らず、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイでもよい。
【0028】
端末装置150は、スマートフォンである。端末装置150は、スマートフォンに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレットでもよい。端末装置150は、心拍センサ110、カメラ120、プロジェクタ130及び学習支援装置400の各々と無線で通信する。端末装置150は、心拍センサ110、カメラ120、プロジェクタ130及び学習支援装置400の各々と有線で通信してもよい。
【0029】
<A3:学習者システム200>
学習者システム200は、心拍センサ210と、カメラ220と、プロジェクタ230と、端末装置250と、を含む。
【0030】
心拍センサ210は、心拍センサ110と同じ型のセンサでもよいし、心拍センサ110と異なる型のセンサでもよい。心拍センサ210は、学習者A2の心拍を検出することによって心拍情報h2を生成する。
【0031】
心拍情報h2は、上述の通り、学習者A2の心拍を示す。心拍情報h2が示す心拍の単位時間における数(心拍数i2)が大きいほど、学習者A2における意識の集中の度合いは高い。このため、心拍数i2は、学習者A2における意識の集中の程度を示す。心拍情報h2は、学習者A2のLF/HF値を特定するために使用可能である。学習者A2のLF/HF値が大きいほど、学習者A2における意識の集中の度合いは高い。このため、学習者A2のLF/HF値は、学習者A2における意識の集中の程度を示す。心拍情報h2は、第2学習者における意識の集中の程度に関する第2指標の一例である。
【0032】
カメラ220は、学習者A2を撮像することによって画像情報v2を生成する。画像情報v2は、学習者A2の姿を示す。学習者A2が動く場合、画像情報v2は、学習者A2の動きを示す。画像情報v2は、撮像画像情報の一例である。カメラ220は、カメラ120と同様に、撮像レンズと、イメージセンサと、を含む。カメラ220は、カメラ120と同じ型のカメラでもよいし、カメラ120と異なる型のカメラでもよい。
【0033】
カメラ220は、プロジェクタ230及び端末装置250とは別の構成である。カメラ220は、プロジェクタ230及び端末装置250のいずれか一方に組み込まれてもよい。
【0034】
プロジェクタ230は、種々の画像を、壁等の表示面に表示する。プロジェクタ230は、表示装置の一例である。
【0035】
端末装置250は、スマートフォンである。端末装置250は、スマートフォンに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレットでもよい。端末装置250は、心拍センサ210、カメラ220、プロジェクタ230及び学習支援装置400の各々と無線で通信する。端末装置250は、心拍センサ210、カメラ220、プロジェクタ230及び学習支援装置400の各々と有線で通信してもよい。
【0036】
<A4:学習者システム300>
学習者システム300は、心拍センサ310と、カメラ320と、プロジェクタ330と、端末装置250と、を含む。
【0037】
心拍センサ310は、心拍センサ110と同じ型のセンサでもよいし、心拍センサ110と異なる型のセンサでもよい。心拍センサ310は、学習者A3の心拍を検出することによって心拍情報h3を生成する。
【0038】
心拍情報h3は、上述の通り、学習者A3の心拍を示す。心拍情報h3が示す心拍の単位時間における数(心拍数i3)が大きいほど、学習者A3における意識の集中の度合いは高い。このため、心拍数i3は、学習者A3における意識の集中の程度を示す。心拍情報h3は、学習者A3のLF/HF値を特定するために使用可能である。学習者A3のLF/HF値が大きいほど、学習者A3における意識の集中の度合いは高い。このため、学習者A3のLF/HF値は、学習者A3における意識の集中の程度を示す。心拍情報h3は、第2学習者における意識の集中の程度に関する第2指標の一例である。
【0039】
カメラ320は、学習者A3を撮像することによって画像情報v3を生成する。画像情報v3は、学習者A3の姿を示す。学習者A3が動く場合、画像情報v3は、学習者A3の動きを示す。画像情報v3は、撮像画像情報の一例である。カメラ320は、カメラ120と同様に、撮像レンズと、イメージセンサと、を含む。カメラ320は、カメラ120と同じ型のカメラでもよいし、カメラ120と異なる型のカメラでもよい。
【0040】
カメラ320は、プロジェクタ330及び端末装置350とは別の構成である。カメラ320は、プロジェクタ330及び端末装置350のいずれか一方に組み込まれてもよい。
【0041】
プロジェクタ330は、種々の画像を、壁等の表示面に表示する。プロジェクタ330は、表示装置の一例である。
【0042】
端末装置350は、スマートフォンである。端末装置350は、スマートフォンに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレットでもよい。端末装置350は、心拍センサ310、カメラ320、プロジェクタ330及び学習支援装置400の各々と無線で通信する。端末装置350は、心拍センサ310、カメラ320、プロジェクタ330及び学習支援装置400の各々と有線で通信してもよい。
【0043】
<A5:端末装置150の一例>
図2は、端末装置150の一例を示す図である。端末装置150は、入力出力装置151と、通信装置153及び154と、記憶装置155と、処理装置156と、を含む。
【0044】
入力出力装置151は、タッチパネルを含む。入力出力装置151は、タッチパネルに加えて、複数の操作キーを含んでもよい。入力出力装置151は、タッチパネルを含まずに、複数の操作キーと表示装置とを含んでもよい。入力出力装置151は、ユーザが行う操作を受け付ける。入力出力装置151は、種々の情報を表示する。
【0045】
通信装置153は、心拍センサ110、カメラ120及びプロジェクタ130と通信する。通信装置153は、例えば、ブルートゥース(登録商標)によって、心拍センサ110、カメラ120及びプロジェクタ130の各々と無線通信する。ブルートゥースは、近距離無線通信の一例である。
【0046】
通信装置154は、学習支援装置40と通信する。通信装置154は、例えば、ネットワークNWを介して学習支援装置400と通信する。通信装置154は、ネットワークNWを介さずに学習支援装置400と通信してもよい。
【0047】
記憶装置155は、処理装置156が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置155は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。記憶装置155は、アプリケーションプログラム551を記憶する。アプリケーションプログラム551は、学習支援装置400が提供するサービスを受けるために使用される。学習支援装置400が提供するサービスは、ターゲット画像情報を提供するサービスである。
【0048】
処理装置156は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)によって構成される。1又は複数のCPUは、1又は複数のプロセッサの一例である。プロセッサ及びCPUの各々は、コンピュータの一例である。
【0049】
処理装置156は、記憶装置155からアプリケーションプログラム551を読み取る。処理装置156は、アプリケーションプログラム551を実行することによって、動作制御部561として機能する。動作制御部561は、学習者システム100を制御する。動作制御部561は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって実現されてもよい。
【0050】
<A6:端末装置250>
端末装置250は、端末装置150が有する構成要素と同様の構成要素を有する。端末装置250は、上述の端末装置150の説明において、心拍センサ110、カメラ120、プロジェクタ130、学習者システム100を、心拍センサ210、カメラ220、プロジェクタ230、学習者システム200と読み替えることによって説明される。
【0051】
<A7:端末装置350>
端末装置350は、端末装置150が有する構成要素と同様の構成要素を有する。端末装置350は、上述の端末装置150の説明において、心拍センサ110、カメラ120、プロジェクタ130、学習者システム100を、心拍センサ310、カメラ320、プロジェクタ330、学習者システム300と読み替えることによって説明される。
【0052】
<A8:学習支援装置400>
図3は、学習支援装置400の一例を示す図である。学習支援装置400は、サーバである。学習支援装置400は、通信装置410と、記憶装置420と、処理装置430と、を含む。
【0053】
通信装置410は、学習者システム100、200及び300の各々と通信する。通信装置410は、例えば、ネットワークNWを介して学習者システム100、200及び300の各々と通信する。通信装置410は、ネットワークNWを介さずに学習者システム100、200及び300の各々と直接通信してもよい。
【0054】
記憶装置420は、処理装置430が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置420は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。記憶装置420は、プログラム421を記憶する。
【0055】
処理装置430は、1又は複数のCPUによって構成される。処理装置430は、記憶装置420からプログラム421を読み取る。処理装置430は、プログラム421を実行することによって、取得部431、判定部432、特定部433、生成部434及び提供部435として機能する。取得部431、判定部432、特定部433、生成部434及び提供部435の少なくとも1つは、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路によって実現されてもよい。
【0056】
取得部431は、端末装置150から画像情報v1と心拍情報h1とを取得する。取得部431は、端末装置250から画像情報v2と心拍情報h2とを取得する。取得部431は、端末装置350から画像情報v3と心拍情報h3とを取得する。
【0057】
判定部432は、心拍情報h1に基づいて、学習者A1の心拍数i1が基準値j1よりも小さいか否かを判定する。基準値j1は、学習者A1が意識を集中しているか否かを判定するための値である。基準値j1は、学習者A1の心拍数i1の平均値である。基準値j1は、学習者A1の心拍数i1の平均値に限らず、例えば、固定値でもよいし、学習者A1~A3の心拍数の平均値でもよい。基準値j1、すなわち、第1学習者の一例である学習者A1が意識を集中しているか否かを判定するための値は、第1の程度の一例である。基準値j1は、第2の程度の他の例でもある。基準値j1は、所定の程度の一例でもある。
【0058】
判定部432は、心拍情報h2に基づいて、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも小さいか否かを判定する。基準値j2は、学習者A2が意識を集中しているか否かを判定するための値である。基準値j2は、学習者A2の心拍数i2の平均値である。基準値j2は、学習者A2の心拍数i2の平均値に限らず、例えば、固定値でもよいし、学習者A1~A3の心拍数の平均値でもよい。基準値j2、すなわち、第2学習者の一例である学習者A2が意識を集中しているか否かを判定するための値は、第2の程度の一例である。基準値j2は、第1の程度の他の例でもある。基準値j2は、所定の程度の他の例でもある。
【0059】
判定部432は、心拍情報h3に基づいて、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも小さいか否かを判定する。基準値j3は、学習者A3が意識を集中しているか否かを判定するための値である。基準値j3は、学習者A3の心拍数i3の平均値である。基準値j3は、学習者A3の心拍数i3の平均値に限らず、例えば、固定値でもよいし、学習者A1~A3の心拍数の平均値でもよい。基準値j3、すなわち、第2学習者の一例である学習者A3が意識を集中しているか否かを判定するための値は、第2の程度の一例である。基準値j3は、第1の程度の他の例でもある。基準値j3は、所定の程度の他の例でもある。
【0060】
特定部433は、心拍情報h1~h3に基づいて、ターゲット学習者E1~E3を特定する。
【0061】
特定部433は、学習者A1の心拍数i1が基準値j1より小さいと判定される場合、心拍情報h2及びh3に基づいて、学習者A2及びA3のうち、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たす学習者を、ターゲット学習者E1として特定する。
【0062】
例えば、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも大きく、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも小さい場合、特定部433は、学習者A2をターゲット学習者E1として特定する。
【0063】
意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件は、記憶装置420に記憶されている。特定部433は、記憶装置420から、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を読み取ることによって、当該条件を認識する。
【0064】
意識の集中の程度が第2の程度よりも高いという条件は、意識の集中の程度に関する条件の一例である。意識の集中の程度に関する条件は、所定条件の一例である。
【0065】
特定部433は、学習者A2の心拍数i2が基準値j2より小さいと判定される場合、心拍情報h3及びh1に基づいて、学習者A3及びA1のうち、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たす学習者を、ターゲット学習者E2として特定する。
【0066】
特定部433は、学習者A3の心拍数i3が基準値j3より小さいと判定される場合、心拍情報h1及びh2に基づいて、学習者A1及びA2のうち、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たす学習者を、ターゲット学習者E3として特定する。
【0067】
生成部434は、ターゲット画像情報t1~t3を生成する。例えば、生成部434は、画像情報v1~v3のうちターゲット学習者E1を示す画像情報に基づいて、ターゲット画像情報t1を生成する。生成部434は、画像情報v1~v3のうちターゲット学習者E2を示す画像情報に基づいて、ターゲット画像情報t2を生成する。生成部434は、画像情報v1~v3のうちターゲット学習者E3を示す画像情報に基づいて、ターゲット画像情報t3を生成する。
【0068】
ターゲット画像情報t1は、ターゲット学習者E1のシルエットの画像を、ターゲット学習者E1に関連する画像として示す。ターゲット学習者E1に関連する画像は、ターゲット学習者E1のシルエットの画像に限らず、適宜変更可能である。例えば、ターゲット学習者E1に関連する画像は、ターゲット学習者E1を表す画像でもよい。
【0069】
ターゲット画像情報t2は、ターゲット学習者E2のシルエットの画像を、ターゲット学習者E2に関連する画像として示す。ターゲット学習者E2に関連する画像は、ターゲット学習者E2のシルエットの画像に限らず、適宜変更可能である。例えば、ターゲット学習者E2に関連する画像は、ターゲット学習者E2を表す画像でもよい。
【0070】
ターゲット画像情報t3は、ターゲット学習者E3のシルエットの画像を、ターゲット学習者E3に関連する画像として示す。ターゲット学習者E3に関連する画像は、ターゲット学習者E3のシルエットの画像に限らず、適宜変更可能である。例えば、ターゲット学習者E3に関連する画像は、ターゲット学習者E3を表す画像でもよい。
【0071】
提供部435は、ターゲット画像情報t1を端末装置150に提供する。提供部435は、ターゲット画像情報t2を端末装置250に提供する。提供部435は、ターゲット画像情報t3を端末装置350に提供する。
【0072】
<A9:ターゲット画像情報>
図4は、ターゲット画像情報t1が示す画像G1の一例を示す図である。
図4における画像G1は、学習者A2がターゲット学習者E1として特定される場合に生成されるターゲット画像情報t1によって示される。画像G1は、学習者A2のシルエットを、ターゲット学習者E1のシルエットE1sとして表す。画像G1は、
図4に示される画像に限らない。例えば、学習者A2及びA3の各々がターゲット学習者E1として特定される場合、画像G1は、学習者A2のシルエットと学習者A3のシルエットとの各々を、ターゲット学習者E1のシルエットE1sとして表す。学習者A3がターゲット学習者E1として特定される場合、画像G1は、学習者A3のシルエットを、ターゲット学習者E1のシルエットE1sとして表す。
【0073】
図5は、ターゲット画像情報t2が示す画像G2の一例を示す図である。
図5における画像G2は、学習者A3がターゲット学習者E2として特定される場合に生成されるターゲット画像情報t2によって示される。画像G2は、学習者A3のシルエットを、ターゲット学習者E2のシルエットE2sとして表す。画像G2は、
図5に示される画像に限らない。例えば、学習者A3及びA1の各々がターゲット学習者E2として特定される場合、画像G2は、学習者A3のシルエットと学習者A1のシルエットとの各々をターゲット学習者E2のシルエットE2sとして表す。学習者A1がターゲット学習者E2として特定される場合、画像G2は、学習者A1のシルエットを、ターゲット学習者E2のシルエットE2sとして表す。
【0074】
図6は、ターゲット画像情報t3が示す画像G3の一例を示す図である。
図6における画像G3は、学習者A1がターゲット学習者E3として特定される場合に生成されるターゲット画像情報t3によって示される。画像G3は、学習者A1のシルエットを、ターゲット学習者E3のシルエットE3sとして表す。画像G3は、
図6に示される画像に限らない。例えば、学習者A1及びA2の各々がターゲット学習者E3として特定される場合、画像G3は、学習者A1のシルエットと学習者A2のシルエットとの各々を、ターゲット学習者E3のシルエットE3sとして表す。学習者A2がターゲット学習者E3として特定される場合、画像G3は、学習者A2のシルエットを、ターゲット学習者E3のシルエットE3sとして表す。
【0075】
<A10:動作の説明>
図7は、学習支援装置400の動作を説明するための図である。
図7に示される学習支援装置400の動作を中心に学習支援システム1の動作を説明する。以下では、説明の簡略化のため、通信装置53、54及び410の各々に関する記載を省略する。例えば、「端末装置150の処理装置156が、通信装置53を介して、心拍センサ110と通信する」という記載に代えて、「端末装置150の処理装置156が、心拍センサ110と通信する」という記載が用いられる。
【0076】
端末装置150の動作制御部561は、心拍センサ110から心拍情報h1を取得する。端末装置150の動作制御部561は、カメラ120から画像情報v1を取得する。端末装置150の動作制御部561は、心拍情報h1と画像情報v1とを、学習支援装置400に提供する。
【0077】
端末装置250の動作制御部561は、心拍センサ210から心拍情報h2を取得する。端末装置250の動作制御部561は、カメラ220から画像情報v2を取得する。端末装置250の動作制御部561は、心拍情報h2と画像情報v2とを、学習支援装置400に提供する。
【0078】
端末装置350の動作制御部561は、心拍センサ310から心拍情報h3を取得する。端末装置350の動作制御部561は、カメラ320から画像情報v3を取得する。端末装置350の動作制御部561は、心拍情報h3と画像情報v3とを、学習支援装置400に送信する。
【0079】
ステップS101において学習支援装置400の取得部431は、心拍情報h1及び画像情報v1と、心拍情報h2及び画像情報v2と、心拍情報h3及び画像情報v3と、を取得する。
【0080】
例えば、取得部431は、端末装置150から心拍情報h1及び画像情報v1を取得する。取得部431は、端末装置250から心拍情報h2及び画像情報v2を取得する。取得部431は、端末装置350から心拍情報h3及び画像情報v3を取得する。
【0081】
続いて、判定部432は、ステップS102を実行する。ステップS102において判定部432は、まず、学習者A1の心拍数i1が基準値j1よりも小さいか否かを判定する。例えば、判定部432は、まず、心拍情報h1に基づいて、学習者A1の心拍数i1を算出する。続いて、判定部432は、学習者A1の心拍数i1が基準値j1よりも小さいか否かを判定する。
【0082】
さらに、判定部432は、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも小さいか否かを判定する。例えば、判定部432は、まず、心拍情報h2に基づいて、学習者A2の心拍数i2を算出する。続いて、判定部432は、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも小さいか否かを判定する。
【0083】
さらに、判定部432は、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも小さいか否かを判定する。例えば、判定部432は、まず、心拍情報h3に基づいて、学習者A3の心拍数i3を算出する。続いて、判定部432は、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも小さいか否かを判定する。
【0084】
心拍数i1が基準値j1よりも小さいか否かの判定と、心拍数i2が基準値j2よりも小さいか否かの判定と、心拍数i3が基準値j3よりも小さいか否かの判定と、の順序は、適宜変更可能である。
【0085】
心拍数i1が基準値j1以上であり、心拍数i2が基準値j2以上であり、かつ、心拍数i3が基準値j3以上である場合、すなわち、学習者A1~A3のいずれもが意識を集中している場合、
図7に示される動作は終了する。
【0086】
心拍数i1が基準値j1よりも小さい場合、特定部433は、ステップS103を実行する。また、心拍数i2が基準値j2よりも小さい場合、特定部433は、ステップS103を実行する。さらに、心拍数i3が基準値j3よりも小さい場合、特定部433は、ステップS103を実行する。
【0087】
心拍数i1が基準値j1よりも小さいと判定される場合、ステップS103において特定部433は、学習者A2及びA3の中からターゲット学習者E1を特定する。例えば、特定部433は、心拍情報h2及びh3に基づいて、学習者A2及びA3のうち、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たす学習者を、ターゲット学習者E1として特定する。一例を挙げると、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも大きく、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも小さい場合、特定部433は、学習者A2をターゲット学習者E1として特定する。なお、心拍数i1が基準値j1以上である場合、特定部433は、ターゲット学習者E1を特定しない。
【0088】
さらに特定部433は、心拍数i2が基準値j2よりも小さいと判定される場合、学習者A3及びA1の中からターゲット学習者E2を特定する。例えば、特定部433は、心拍情報h3及びh1に基づいて、学習者A3及びA1のうち、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たす学習者を、ターゲット学習者E2として特定する。一例を挙げると、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも大きく、学習者A1の心拍数i1が基準値j1よりも小さい場合、特定部433は、学習者A3をターゲット学習者E2として特定する。なお、心拍数i2が基準値j2以上である場合、特定部433は、ターゲット学習者E2を特定しない。
【0089】
さらに特定部433は、心拍数i3が基準値j3よりも小さいと判定される場合、学習者A1及びA2の中からターゲット学習者E3を特定する。例えば、特定部433は、心拍情報h1及びh2に基づいて、学習者A1及びA2のうち、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たす学習者を、ターゲット学習者E3として特定する。一例を挙げると、学習者A1の心拍数i1が基準値j1よりも大きく、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも小さい場合、特定部433は、学習者A1をターゲット学習者E1として特定する。なお、心拍数i3が基準値j3以上である場合、特定部433は、ターゲット学習者E3を特定しない。
【0090】
ターゲット学習者E1とターゲット学習者E2とターゲット学習者E3とを特定する順序は、ターゲット学習者E1、ターゲット学習者E2、ターゲット学習者E3の順序に限らず適宜変更可能である。
【0091】
特定部433がターゲット学習者E1を特定した場合、ステップ104において生成部434は、ターゲット学習者E1についての画像情報に基づいて、ターゲット画像情報t1を生成する。例えば、ターゲット学習者E1が学習者A2である場合、生成部434は、画像情報v2に基づいて、ターゲット画像情報t1を生成する。ターゲット画像情報t1は、ターゲット学習者E1のシルエットの画像を示す。
【0092】
まず、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを決定する。生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sとして、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの形状と、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの色と、を決定する。
【0093】
生成部434は、ターゲット学習者E1についての画像情報が表すターゲット学習者E1の姿から、ターゲット学習者E1の輪郭を特定する。続いて、生成部434は、ターゲット学習者E1の輪郭の形状を、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの形状として決定する。続いて、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの色として、ターゲット学習者E1に対して予め設定されている第1色(例えば、赤)を決定する。第1色は、赤に限らず適宜変更可能である。第1色は、学習支援装置400によって設定されてもよいし、学習者A1によって設定されてもよい。続いて、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの形状と、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの色と、を有するシルエットの画像を、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像として決定する。続いて、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を示す情報を、ターゲット画像情報t1として生成する。
【0094】
特定部433がターゲット学習者E2を特定した場合、ステップ104において生成部434は、ターゲット学習者E2についての画像情報に基づいて、ターゲット画像情報t2を生成する。ターゲット画像情報t2を生成する手法は、ターゲット画像情報t1を生成する手法に準ずる。
【0095】
特定部433がターゲット学習者E3を特定した場合、ステップ104において生成部434は、ターゲット学習者E3についての画像情報に基づいて、ターゲット画像情報t3を生成する。ターゲット画像情報t3を生成する手法は、ターゲット画像情報t1を生成する手法に準ずる。
【0096】
ターゲット画像情報t1とターゲット画像情報t2とターゲット画像情報t3とを生成する順序は、ターゲット画像情報t1、ターゲット画像情報t2、ターゲット画像情報t3の順序に限らず適宜変更可能である。
【0097】
生成部434がターゲット画像情報t1を生成した場合、ステップS105において提供部435は、ターゲット画像情報t1を端末装置150に提供する。生成部434がターゲット画像情報t2を生成した場合、ステップS105において提供部435は、ターゲット画像情報t2を端末装置250に提供する。生成部434がターゲット画像情報t3を生成した場合、ステップS105において提供部435は、ターゲット画像情報t3を端末装置350に提供する。
【0098】
ターゲット画像情報t1とターゲット画像情報t2とターゲット画像情報t3とを提供する順序は、ターゲット画像情報t1、ターゲット画像情報t2、ターゲット画像情報t3の順序に限らず適宜変更可能である。
【0099】
端末装置150の動作制御部561は、ターゲット画像情報t1を受信すると、ターゲット画像情報t1を、プロジェクタ130に提供する。プロジェクタ130は、ターゲット画像情報t1に基づいて、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを表す画像G1(例えば、
図4)を、壁等の表示面に表示する。
【0100】
端末装置250の動作制御部561は、ターゲット画像情報t2を受信すると、ターゲット画像情報t2を、プロジェクタ230に提供する。プロジェクタ230は、ターゲット画像情報t2に基づいて、ターゲット学習者E2のシルエットE2sを表す画像G2(例えば、
図5)を、壁等の表示面に表示する。
【0101】
端末装置350の動作制御部561は、ターゲット画像情報t3を受信すると、ターゲット画像情報t3を、プロジェクタ330に提供する。プロジェクタ330は、ターゲット画像情報t3に基づいて、ターゲット学習者E3のシルエットE3sを表す画像G3(例えば、
図6)を、壁等の表示面に表示する。
【0102】
その後、
図7に示す動作が繰り返される。このため、画像情報v1は学習者A1の動きを示す。画像情報v2は学習者A2の動きを示す。画像情報v3は学習者A3の動きを示す。よって、ターゲット画像情報t1は、ターゲット学習者E1の動きに応じて変化するシルエットE1sを示す。例えば、ターゲット学習者E1が学習者A2である場合、ターゲット画像情報t1は、学習者A2の動きに応じて変化するシルエットE1sを示す。ターゲット画像情報t2は、ターゲット学習者E2の動きに応じて変化するシルエットE2sを示す。ターゲット画像情報t3は、ターゲット学習者E3の動きに応じて変化するシルエットE1sを示す。
【0103】
なお、心拍数i1が基準値j1よりも小さいと判定される状況において、学習者A2及びA3のいずれもが、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たさない場合、生成部434は、第1通知情報を生成する。第1通知情報は、例えば、メッセージを示す。メッセージは、例えば、「集中度を上げましょう」というメッセージ、又は、「集中度が下がり気味です。」というメッセージである。
【0104】
生成部434が第1通知情報を生成した場合、提供部435は、第1通知情報を端末装置150に提供する。端末装置150の動作制御部561は、第1通知情報を受信すると、第1通知情報を、プロジェクタ130に提供する。プロジェクタ130は、第1通知情報が示すメッセージを、壁等の表示面に表示する。なお、第1通知情報は、警告音等の音を示してもよい。この場合、端末装置150の動作制御部561は、第1通知情報を受信すると、第1通知情報が示す音を、不図示のスピーカに出力させる。
【0105】
心拍数i2が基準値j2よりも小さいと判定される状況において、学習者A3及びA1のいずれもが、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たさない場合、生成部434は、第2通知情報を生成する。第2通知情報は、例えば、第1通知情報が示すメッセージと同様のメッセージを示す。
【0106】
生成部434が第2通知情報を生成した場合、提供部435は、第2通知情報を端末装置250に提供する。端末装置250の動作制御部561は、第2通知情報を受信すると、第2通知情報を、プロジェクタ230に提供する。プロジェクタ230は、第2通知情報が示すメッセージを、壁等の表示面に表示する。なお、第2通知情報は、警告音等の音を示してもよい。この場合、端末装置250の動作制御部561は、第2通知情報を受信すると、第2通知情報が示す音を、不図示のスピーカに出力させる。
【0107】
心拍数i3が基準値j3よりも小さいと判定される状況において、学習者A1及びA2のいずれもが、意識の集中の程度が第2の程度より高いという条件を満たさない場合、生成部434は、第3通知情報を生成する。第3通知情報は、例えば、第1通知情報が示すメッセージと同様のメッセージを示す。
【0108】
生成部434が第3通知情報を生成した場合、提供部435は、第3通知情報を端末装置350に提供する。端末装置350の動作制御部561は、第3通知情報を受信すると、第3通知情報を、プロジェクタ330に提供する。プロジェクタ330は、第3通知情報が示すメッセージを、壁等の表示面に表示する。なお、第3通知情報は、警告音等の音を示してもよい。この場合、端末装置350の動作制御部561は、第3通知情報を受信すると、第3通知情報が示す音を、不図示のスピーカに出力させる。
【0109】
<A11:第1実施形態のまとめ>
第1実施形態によれば、学習者A1における意識の集中の程度が第1の程度よりも低い場合、学習支援装置400は、学習者A1が使用する端末装置150に、ターゲット画像情報t1を提供する。このため、学習支援装置400は、学習者A1が、ターゲット画像情報が示す画像、例えば、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを見ることによって触発されることを促せる。したがって、学習支援装置400は、学習者において意識の集中の程度を高くできる。
【0110】
ターゲット画像情報t1は、例えば、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を示す。シルエットE1sはターゲット学習者E1の表情を表さないため、ターゲット学習者E1の表情が気になりすぎて学習者A1において意識の集中が妨げられることを抑制できる。
【0111】
<B:変形例>
上述の実施形態における変形の態様を以下に示す。以下の変形の態様から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
【0112】
<B1:第1変形例>
第1実施形態においては、意識の集中の程度が第2の程度よりも高いという条件が、意識の集中の程度に関する条件の一例として用いられる。しかしながら、意識の集中の程度に関する条件は、意識の集中の程度が第2の程度よりも高いという条件に限らず、適宜変更可能である。例えば、意識の集中の程度に関する条件は、意識の集中の程度が第2の程度よりも低いという条件でもよい。意識の集中の程度に関する条件は、意識の集中の程度が第2の程度よりも高いか、又は、意識の集中の程度が第2の程度よりも低い、という条件でもよい。
【0113】
第1実施形態においては、意識の集中の程度に関する条件が、所定条件の一例として用いられる。しかしながら、所定条件は、意識の集中の程度に関する条件に限らず、適宜変更可能である。例えば、ターゲット学習者E1を特定するための所定条件は、以下の第1条件~第5条件のいずれでもよい。
【0114】
第1条件は、学習者A1が予め選択した学習者(例えば、学習者A1がライバル視する学習者)であるという条件である。この場合、記憶装置420は、学習者A1が予め選択した学習者を示す学習者情報を記憶する。特定部433は、記憶装置420から学習者情報を読み取り、当該学習者情報を用いることによって、第1条件を満たすターゲット学習者E1を特定する。
【0115】
第2条件は、学習者A1と同じ試験(例:同じ学校の入学試験)を受ける予定の学習者であるという条件である。この場合、記憶装置420は、各学習者が受ける予定の試験を示す試験予定情報を記憶する。特定部433は、記憶装置420から試験予定情報を読み取り、当該試験予定情報を用いることによって、第2条件を満たすターゲット学習者E1を特定する。
【0116】
第3条件は、学習者A1よりも成績の良い学習者であるという条件である。この場合、記憶装置420は、各学習者の成績を示す成績情報を記憶する。特定部433は、記憶装置420から成績情報を読み取り、当該成績情報を用いることによって、第3条件を満たすターゲット学習者E1を特定する。
【0117】
第4条件は、学習者A1よりも成績の悪い学習者であるという条件である。この場合も、記憶装置420は、成績情報を記憶する。特定部433は、記憶装置420から成績情報を読み取り、当該成績情報を用いることによって、第4条件を満たすターゲット学習者E1を特定する。
【0118】
第5条件は、学習者A1よりも成績の良い学習者又は学習者A1よりも悪い学習者とのいずれかであるという条件である。この場合も、記憶装置420は、成績情報を記憶する。特定部433は、記憶装置420から成績情報を読み取り、当該成績情報を用いることによって、第5条件を満たすターゲット学習者E1を特定する。
【0119】
学習者A1~A3の各々は、自分に適した所定条件を設定してもよい。例えば、学習者A1が、学習者A1と同じ試験を受ける予定の学習者を表す画像(例えば、シルエット画像)を見た場合に意識の集中の程度を高くなると思う場合、所定条件として、第2条件を設定する。この場合、学習者A1は、端末装置150を操作することによって、学習支援装置400の記憶装置420に、学習者A1の識別情報に関連づけて第2条件を設定する。特定部433は、学習者A1の識別情報に関連づけられている第2条件を用いることによって、第2条件を満たすターゲット学習者E1を特定する。
【0120】
第1変形例によれば、所定条件として、種々の条件を用いることができる。このため、学習者における意識の集中の程度を上げることに寄与するターゲット学習者を特定できる。
【0121】
<B2:第2変形例>
学習者A1~A3の各々は、自分に適した所定条件を認識できない可能性がある。そこで、第1実施形態及び第1変形例において、学習者に適した所定条件を自動的に決定する機能が追加されてもよい。
【0122】
図8は、第2変形例に係る学習支援装置400aの一例を示す図である。学習支援装置400aは、
図3に示される学習支援装置400が有する構成要素に加えて、条件決定部436を含む。記憶装置420は、プログラム421aを記憶する。処理装置430は、記憶装置420からプログラム421aを読み取る。処理装置430は、プログラム421aを実行することによって、取得部431、判定部432、特定部433、生成部434、提供部435及び条件決定部436として機能する。条件決定部436は、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路によって実現されてもよい。
【0123】
条件決定部436は、例えば、学習者A2に関する画像と学習者A3に関する画像とを含む複数の画像を順番に示す参考情報を、端末装置150に提供する。条件決定部436は、参考情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて、ターゲット学習者E1を特定するための所定条件を決定する。
【0124】
学習者A2に関する画像は、学習者A2のシルエットの画像である。学習者A2に関する画像は、学習者A2のシルエットの画像に限らず、例えば、学習者A2を表す画像でもよい。学習者A3に関する画像は、学習者A3のシルエットの画像である。学習者A3に関する画像は、学習者A3のシルエットの画像に限らず、例えば、学習者A3を表す画像でもよい。参考情報は、第2学習者に関連する画像を第2学習者ごとに順番に示す情報の一例である。
【0125】
条件決定部436は、まず、参考情報が示す複数の画像の中から、心拍情報h1にて特定される心拍数i1が基準値j1よりも上がったときに示されている画像を特定する。例えば、学習者A2に関する画像が示されていたときに心拍数i1が基準値j1よりも上がった場合、条件決定部436は、学習者A2に関する画像を特定する。
【0126】
続いて、条件決定部436は、特定された画像に示される学習者を特定する条件(例えば、特定された画像に示される学習者の識別コードを有するという条件)を、ターゲット学習者E1を特定するための所定条件として決定する。
【0127】
条件決定部436は、さらに、ターゲット学習者E2を特定するための所定条件と、ターゲット学習者E3を特定するための所定条件と、を決定してもよい。ターゲット学習者E2を特定するための所定条件を決定する手法と、ターゲット学習者E3を特定するための所定条件を決定する手法は、ターゲット学習者E1を特定するための所定条件を決定する手法に準ずる。
【0128】
第2変形例によれば、学習者に適した所定条件を自動的に決定できる。このため、学習者における意識の集中の程度を上げることに寄与するターゲット学習者を特定できる。
【0129】
また、生成部434は、例えば、互いに異なる単色の画像を含む複数の画像を順番に示す第1提供情報を、端末装置150に提供してもよい。生成部434は、第1提供情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて、ターゲット画像情報t1を決定してもよい。
【0130】
例えば、生成部434は、第1提供情報が示す複数の単色画像の中から、心拍情報h1にて特定される心拍数i1が基準値j1よりも上がったときに示されている画像を特定する。例えば、青色の画像が示されていたときに心拍数i1が基準値j1よりも上がった場合、生成部434は、青色の画像を特定する。続いて、生成部434は、特定した画像の色を、ターゲット画像情報t1が示す画像G1の背景色として決定する。生成部434は、ターゲット画像情報t1が示す画像G1の背景の全部又は一部を、特定した画像の色とする。
【0131】
この場合、生成部434は、学習者A1における意識の集中の程度をより高くできる画像を示すターゲット画像情報t1を生成できる。
【0132】
生成部434は、第1提供情報を端末装置250に提供する状況おける心拍情報h2に基づいて、ターゲット画像情報t2を決定してもよい。第1提供情報を端末装置250に提供する状況おける心拍情報h2に基づいて、ターゲット画像情報t2を決定する手法は、第1提供情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて、ターゲット画像情報t1を決定する手法に準じる。
【0133】
生成部434は、第1提供情報を端末装置350に提供する状況おける心拍情報h3に基づいて、ターゲット画像情報t3を決定してもよい。第1提供情報を端末装置350に提供する状況おける心拍情報h3に基づいて、ターゲット画像情報t3を決定する手法は、第1提供情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて、ターゲット画像情報t1を決定する手法に準じる。
【0134】
また、生成部434は、互いに異なる音量の音(例えば、BGM)を順番に示す第2提供情報を、端末装置150に提供してもよい。端末装置150は、第2提供情報を受信すると、第2提供情報が示す互いに異なる音量の音を、順番に、不図示のスピーカに出力させる。生成部434は、第2提供情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて、音を示す第1音情報を生成してもよい。
【0135】
例えば、生成部434は、第2提供情報が示す互いに異なる音量の複数の音から、心拍情報h1にて特定される心拍数i1が基準値j1よりも上がったときに出力されている音を特定する。続いて、生成部434は、特定された音量の音を示す第1音情報を生成する。生成部434は、第1音情報を端末装置150に提供する。端末装置150は、第1音情報を受信すると、第1音情報が示す音量の音を、不図示のスピーカに出力させる。なお、第2提供情報は、互いに異なる音量の音を順番に示さずに、互いに異なる音(例えば、楽器の演奏音と、水が流れる音と、海における波の音)を順番に示す情報でもよい。
【0136】
この場合、生成部434は、学習者A1における意識の集中の程度をより高くできる音を示す第1音情報を生成できる。
【0137】
生成部434は、第2提供情報を端末装置250に提供する状況おける心拍情報h2に基づいて、端末装置250に提供される第2音情報を生成してもよい。第2提供情報を端末装置250に提供する状況おける心拍情報h2に基づいて第2音情報を生成する手法は、第2提供情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて第1音情報を生成する手法に準じる。
【0138】
生成部434は、第2提供情報を端末装置350に提供する状況おける心拍情報h3に基づいて、端末装置350に提供される第3音情報を生成してもよい。第2提供情報を端末装置350に提供する状況おける心拍情報h3に基づいて第3音情報を生成する手法は、第2提供情報を端末装置150に提供する状況おける心拍情報h1に基づいて第1音情報を生成する手法に準じる。
【0139】
<B3:第3変形例>
第1実施形態及び第1~第2変形例では、ターゲット画像情報は、ターゲット学習者のシルエットの画像を示す情報である。しかしながら、ターゲット画像情報は、ターゲット学習者のシルエットの画像を示す情報に限らない。ターゲット画像情報は、ターゲット学習者のシルエットに基づく形状を有するキャラクターのシルエットの画像を示す情報でもよい。
【0140】
例えば、生成部434は、事前に記憶装置420に登録されている第1キャラクターのシルエットの形状を、ターゲット学習者E1の動きに応じて変更することによって、第1シルエットの画像を生成する。
【0141】
一例を挙げると、ターゲット学習者E1の画像情報が右手を上げるターゲット学習者E1を示す場合、生成部434は、右手を上げる第1キャラクターのシルエットの画像を、第1シルエットの画像として生成する。
【0142】
生成部434は、第1シルエットの画像を、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像の代わりに用いる。生成部434は、第1シルエットの色として、ターゲット学習者E1のシルエットE1sと同じ色を決定する。
【0143】
ここで、右手を上げる第1キャラクターのシルエットの画像は、ターゲット学習者のシルエットに基づく形状を有するキャラクターのシルエットの画像の一例である。
【0144】
第1キャラクターは、例えば、複数のキャラクターの中から学習者A1又はターゲット学習者E1によって事前に選択されたキャラクターである。第1キャラクターは、例えば、人間のキャラクターである。第1キャラクターは、人間のキャラクターに限らず、例えば、擬人化された生物のキャラクター、擬人化された物体のキャラクター、擬人化された仮想のキャラクターでもよい。
【0145】
生成部434は、事前に記憶装置420に登録されている第2キャラクターのシルエットの形状を、ターゲット学習者E2の動きに応じて変更することによって、第2シルエットの画像を生成してもよい。生成部434は、第2シルエットの画像を、ターゲット学習者E2のシルエットE2sの代わりに用いる。生成部434は、第2シルエットの色として、ターゲット学習者E2のシルエットE2sと同じ色を決定する。
【0146】
第2キャラクターは、例えば、複数のキャラクターの中から学習者A2又はターゲット学習者E2によって事前に選択されたキャラクターである。第2キャラクターは、第1キャラクターとは異なる。第2キャラクターは、例えば、人間のキャラクター、擬人化された生物のキャラクター、擬人化された物体のキャラクター、又は、擬人化された仮想のキャラクターである。
【0147】
生成部434は、事前に記憶装置420に登録されている第3キャラクターのシルエットの形状を、ターゲット学習者E3の動きに応じて変更することによって、第3シルエットの画像を生成してもよい。生成部434は、第3シルエットの画像を、ターゲット学習者E3のシルエットE3sの代わりに用いる。生成部434は、第2シルエットの色として、ターゲット学習者E2のシルエットE2sと同じ色を決定する。
【0148】
第3キャラクターは、例えば、複数のキャラクターの中から学習者A3又はターゲット学習者E3によって事前に選択されたキャラクターである。第3キャラクターは、第1キャラクター及び第2キャラクターのいずれとも異なる。第3キャラクターは、例えば、人間のキャラクター、擬人化された生物のキャラクター、擬人化された物体のキャラクター、又は、擬人化された仮想のキャラクターである。
【0149】
第3変形例によれば、ターゲット学習者E2の動きに応じたキャラクターを用いることによって、学習者における意識の集中の程度を上げられる。
【0150】
<B4:第4変形例>
第1実施形態及び第1~第3変形例において、生成部434は、ターゲット学習者E1の画像情報が示すターゲット学習者E1の動きに応じて、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの大きさ、又は、第1シルエットの大きさを変更してもよい。
【0151】
例えば、ターゲット学習者E1の動きの頻度が高いほど、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを小さくする。生成部434は、ターゲット学習者E1の動きの頻度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを大きくしてもよい。
【0152】
生成部434は、ターゲット学習者E1の動きに応じて、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの色、又は、第1シルエットの色を変更してもよい。
【0153】
例えば、ターゲット学習者E1の動きの頻度が閾値未満である場合、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを赤にする。ターゲット学習者E1の動きの頻度が閾値未満であるときのターゲット学習者E1のシルエットE1sの色は、赤に限らず、赤とは異なる色でもよい。生成部434は、ターゲット学習者E1の動きの頻度が閾値以上である場合、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの色を緑にする。ターゲット学習者E1の動きの頻度が閾値以上であるときのターゲット学習者E1のシルエットE1sの色は、緑に限らず、緑とは異なる色でもよい。なお、生成部434は、ターゲット学習者E1の動きの頻度が閾値以上であるときのターゲット学習者E1のシルエットE1sの色を、ターゲット学習者E1の動きの頻度が閾値未満であるときのターゲット学習者E1のシルエットE1sの色と異ならせる。
【0154】
生成部434は、ターゲット学習者E2の画像情報が示すターゲット学習者E2の動きに応じて、ターゲット学習者E2のシルエットE2sの大きさ、又は、第2シルエットの大きさを変更してもよい。ターゲット学習者E2のシルエットE2sの大きさを変更する手法、及び、第2シルエットの大きさを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの大きさを変更する手法に準ずる。
【0155】
生成部434は、ターゲット学習者E3の画像情報が示すターゲット学習者E3の動きに応じて、ターゲット学習者E3のシルエットE3sの大きさ、又は、第3シルエットの大きさを変更してもよい。ターゲット学習者E3のシルエットE3sの大きさを変更する手法、及び、第3シルエットの大きさを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの大きさを変更する手法に準ずる。
【0156】
第4変形例によれば、学習者は、ターゲット学習者に関連するシルエットの動きによって、ターゲット学習者の動きを認識できる。このため、学習者が、ターゲット学習者の動きによって触発されることを促せる。
【0157】
<B5:第5変形例>
第1実施形態及び第1~第4変形例において、生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度に応じて、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを変更してもよい。
【0158】
例えば、生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの位置を、画像G1において中央に近づける。生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの位置を、画像G1において、上部、下部、右部又は左部に近づけてもよい。
【0159】
生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを大きくする。生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを小さくしてもよい。
【0160】
生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの数を増やす。生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの数を減らしてもよい。
【0161】
生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度が高いほど、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの動きを減らす。
【0162】
生成部434は、ターゲット学習者E1における意識の集中の程度に応じて、第1シルエットの位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを変更してもよい。第1シルエットを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを変更する手法に準ずる。
【0163】
生成部434は、ターゲット学習者E2における意識の集中の程度に応じて、ターゲット学習者E2のシルエットE2sの位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを変更してもよい。ターゲット学習者E2のシルエットE2sを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを変更する手法に準ずる。
【0164】
生成部434は、ターゲット学習者E2における意識の集中の程度に応じて、第2シルエットの位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを変更してもよい。第2シルエットを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを変更する手法に準ずる。
【0165】
生成部434は、ターゲット学習者E3における意識の集中の程度に応じて、ターゲット学習者E3のシルエットE3sの位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを変更してもよい。ターゲット学習者E3のシルエットE3sを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを変更する手法に準ずる。
【0166】
生成部434は、ターゲット学習者E3における意識の集中の程度に応じて、第3シルエットの位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを変更してもよい。第3シルエットを変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sを変更する手法に準ずる。
【0167】
第5変形例によれば、学習者は、ターゲット学習者に関連するシルエットの位置、大きさ、数及び動きのうち少なくとも1つによって、ターゲット学習者における意識の集中の程度を把握できる。
【0168】
<B6:第6変形例>
第1実施形態及び第1~第5変形例において、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像に加えて学習者A1のシルエットの画像を示す情報を、ターゲット画像情報t1として生成してもよい。学習者A1のシルエットの画像を生成する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を生成する手法に準ずる。生成部434は、学習者A1のシルエットの画像の色、位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを、学習者A1における意識の集中の程度に応じて変更してもよい。学習者A1のシルエットの画像を変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を変更する手法に準ずる。
【0169】
生成部434は、ターゲット学習者E2のシルエットE2sの画像に加えて学習者A2のシルエットの画像を示す情報を、ターゲット画像情報t2として生成してもよい。学習者A2のシルエットの画像を生成する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を生成する手法に準ずる。生成部434は、学習者A2のシルエットの画像の色、位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを、学習者A2における意識の集中の程度に応じて変更してもよい。学習者A2のシルエットの画像を変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を変更する手法に準ずる。
【0170】
生成部434は、ターゲット学習者E3のシルエットE3sの画像に加えて学習者A3のシルエットの画像を示す情報を、ターゲット画像情報t3として生成してもよい。学習者A3のシルエットの画像を生成する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を生成する手法に準ずる。生成部434は、学習者A3のシルエットの画像の色、位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを、学習者A3における意識の集中の程度に応じて変更してもよい。学習者A3のシルエットの画像を変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を変更する手法に準ずる。
【0171】
また、生成部434は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像に加えて学習者A1のダミーのシルエットの画像を示す情報を、ターゲット画像情報t1として生成してもよい。生成部434は、学習者A1のダミーのシルエットの画像の色、位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを、学習者A1における意識の集中の程度に応じて変更してもよい。学習者A1のダミーのシルエットの画像を変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を変更する手法に準ずる。
【0172】
生成部434は、ターゲット学習者E2のシルエットE2sの画像に加えて学習者A2のダミーのシルエットを示す情報を、ターゲット画像情報t2として生成してもよい。生成部434は、学習者A2のダミーのシルエットの画像の色、位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを、学習者A2における意識の集中の程度に応じて変更してもよい。学習者A2のダミーのシルエットの画像を変更する手法は、ターゲット学習者E1のシルエットE1sの画像を変更する手法に準ずる。
【0173】
生成部434は、ターゲット学習者E2のシルエットE2sの画像に加えて学習者A3のダミーのシルエットの画像を示す情報を、ターゲット画像情報t3として生成してもよい。生成部434は、学習者A3のダミーのシルエットの画像の色、位置、大きさ、数及び動きのうち、少なくとも1つを、学習者A3における意識の集中の程度に応じて変更してもよい。学習者A3のダミーのシルエットの画像を変更する手法は、ターゲット学習者AEのシルエットE1sの画像を変更する手法に準ずる。
【0174】
第6変形例によれば、学習者は、自分自身における意識の集中の程度を容易に確認できる。
【0175】
<B7:第7変形例>
第1実施形態及び第1~第6変形例において、学習者A1の心拍数i1が基準値j1以上である場合、生成部434は、学習者A2のシルエットと学習者A3のシルエットとを示す第1シルエット情報を生成してもよい。
【0176】
この場合、生成部434は、学習者A2のシルエットの色を、学習者A2の心拍数i2に基づいて決定してもよい。例えば、学習者A2の心拍数i2が基準値j2以上である場合、生成部434は、学習者A2のシルエットの色として、赤を決定する。学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも小さい場合、生成部434は、学習者A2のシルエットの色として、青を決定する。学習者A2のシルエットの色は、赤と青に限らず適宜変更可能である。
【0177】
生成部434は、学習者A3のシルエットの色を、学習者A3の心拍数i3に基づいて決定してもよい。例えば、学習者A3の心拍数i3が基準値j3以上である場合、生成部434は、学習者A3のシルエットの色として、赤を決定する。学習者A3の心拍数i2が基準値j2よりも小さい場合、生成部434は、学習者A3のシルエットの色として、青を決定する。学習者A3のシルエットの色は、赤と青に限らず適宜変更可能である。
【0178】
生成部434が第1シルエット情報を生成した場合、提供部435は、第1シルエット情報を端末装置150に提供する。
【0179】
端末装置150の動作制御部561は、第1シルエット情報を受信すると、第1シルエット情報をプロジェクタ130に提供する。プロジェクタ130は、第1シルエット情報に基づいて、学習者A2のシルエットと学習者A3のシルエットとを表すシルエット画像を、壁等の表示面に表示する。
【0180】
また、学習者A2の心拍数i2が基準値j2以上である場合、生成部434は、学習者A3のシルエットと学習者A1のシルエットとを示す第2シルエット情報を生成してもよい。
【0181】
この場合、生成部434は、学習者A3のシルエットの色を、学習者A3の心拍数i3に基づいて決定してもよい。生成部434は、学習者A1のシルエットの色を、学習者A1の心拍数i1に基づいて決定してもよい。学習者A1のシルエットの色を決定する手法は、学習者A3のシルエットの色を決定する手法に準ずる。
【0182】
生成部434が第2シルエット情報を生成した場合、提供部435は、第2シルエット情報を端末装置250に提供する。
【0183】
端末装置250の動作制御部561は、第2シルエット情報を受信すると、第2シルエット情報をプロジェクタ230に提供する。プロジェクタ230は、第2シルエット情報に基づいて、学習者A3のシルエットと学習者A1のシルエットとを表すシルエット画像を、壁等の表示面に表示する。
【0184】
また、学習者A3の心拍数i3が基準値j3以上である場合、生成部434は、学習者A1のシルエットと学習者A2のシルエットとを示す第3シルエット情報を生成してもよい。
【0185】
この場合、生成部434は、学習者A1のシルエットの色を、学習者A1の心拍数i1に基づいて決定してもよい。生成部434は、学習者A2のシルエットの色を、学習者A2の心拍数i1に基づいて決定してもよい。
【0186】
生成部434が第3シルエット情報を生成した場合、提供部435は、第3シルエット情報を端末装置350に提供する。
【0187】
端末装置350の動作制御部561は、第3シルエット情報を受信すると、第3シルエット情報をプロジェクタ330に提供する。プロジェクタ330は、第3シルエット情報に基づいて、学習者A1のシルエットと学習者A2のシルエットとを表すシルエット画像を、壁等の表示面に表示する。
【0188】
第7変形例によれば、学習者A1~A3の各々は、意識を集中している状況において他の学習者のシルエットを見ることによって、他の学習者の存在を意識しながら学習できる。また、学習者の肖像情報が、他人の端末装置に提供されないので、肖像情報が他人の端末装置に提供されることに抵抗感がある学習者でも、抵抗なく、学習支援システムを使用できる。
【0189】
<B8:第8変形例>
学習者A1は、端末装置150に対して学習にとって不要な操作を行ってしまうために、意識を集中できない可能性がある。そこで、第1実施形態及び第1~第7変形例において、端末装置150に対する操作を禁止する機能が追加されてもよい。
【0190】
第8変形例では、端末装置150、250及び350の各々の記憶装置155は、アプリケーションプログラム551とは異なる複数のアプリケーションプログラムを、さらに記憶する。換言すると、端末装置150、250及び350の各々の記憶装置155には、アプリケーションプログラム551とは異なる複数のアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0191】
アプリケーションプログラム551とは異なる複数のアプリケーションプログラムは、例えば、SNS(Social Networking Service)に関する複数のアプリケーションプログラムと、種々のニュースを提供するためのアプリケーションプログラムと、を含む。
【0192】
SNSに関するアプリケーションプログラムは、所定のアプリケーションプログラムの一例である。所定のアプリケーションプログラムは、SNSに関するアプリケーションプログラムに限らず、例えば、種々のニュースを提供するためのアプリケーションプログラムでもよい。
【0193】
学習支援装置400又は400aの提供部435は、学習者A1の心拍数i1が基準値j1よりも低いと判定される場合、端末装置150に、禁止指示k1を提供する。
【0194】
禁止指示k1は、SNSに関するアプリケーションプログラムに関連する入力操作に応じた動作を禁止する指示である。
【0195】
入力操作は、例えば、SNSに関するアプリケーションプログラムをフォアグラウンドにおいて実行する処理装置430に、情報又は指示を入力するための操作である。入力操作は、SNSに関するアプリケーションプログラムを起動する操作でもよい。入力操作は、所定操作の一例である。
【0196】
端末装置150の動作制御部561は、禁止指示k1を受信すると、禁止指示k1によって指示された入力操作に応じた動作を禁止する。例えば、動作制御部561は、禁止指示k1によって指示された入力操作が入力出力装置151に対して実行された場合、その入力操作を無効にすることによって、当該入力操作に応じた動作を禁止する。
【0197】
提供部435は、学習者A2の心拍数i2が基準値j2よりも低いと判定される場合、端末装置250に禁止指示k1を提供してもよい。提供部435は、学習者A3の心拍数i3が基準値j3よりも低いと判定される場合、端末装置350に禁止指示k1を提供してもよい。
【0198】
第8変形例によれば、学習者A1が、端末装置150に対して学習にとって不要な操作を行ってしまうために意識を集中できなくなることを抑制できる。
【0199】
<B9:第9変形例>
学習者における意識の集中を阻害してしまうアプリケーションプログラムは、学習者ことに異なる可能性がある。そこで、第8変形例において、禁止指示k1によって指定されるアプリケーションプログラムを学習者単位に決定する機能が追加されてもよい。
【0200】
図9は、第9変形例に係る学習支援装置400bの一例を示す図である。学習支援装置400bは、
図3に示される学習支援装置400が有する構成要素に加えて、アプリケーション決定部437を含む。記憶装置420は、プログラム421bを記憶する。処理装置430は、記憶装置420からプログラム421bを読み取る。処理装置430は、プログラム421bを実行することによって、取得部431、判定部432、特定部433、生成部434、提供部435及びアプリケーション決定部437として機能する。アプリケーション決定部437は、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路によって実現されてもよい。
【0201】
第9変形例では、取得部431は、端末装置150から、学習者A1の端末装置150に対する操作の履歴を、さらに取得する。アプリケーション決定部437は、学習者A1の端末装置150に対する操作の履歴に基づいて、端末装置150に提供される禁止指示k1が指定すべきアプリケーションプログラムを決定する。例えば、アプリケーション決定部437は、SNSに関するアプリケーションプログラムのうち、操作頻度が規定値以上であるアプリケーションプログラムを、第1アプリケーションプログラムとして決定する。第1アプリケーションプログラムは、端末装置150に提供される禁止指示k1が指定すべきアプリケーションプログラムである。
【0202】
提供部435は、第1アプリケーションプログラムに関連する入力操作に応じた動作を禁止する指示を、端末装置150に提供される禁止指示k1として用いる。第1アプリケーションプログラムに関連する入力操作は、例えば、第1アプリケーションプログラムをフォアグラウンドにおいて実行する処理装置430に、情報又は指示を入力するための操作である。
【0203】
また、取得部431は、端末装置250から、学習者A2の端末装置250に対する操作の履歴を、さらに取得する。
【0204】
アプリケーション決定部437は、学習者A2の端末装置250に対する操作の履歴に基づいて、端末装置250に提供される禁止指示k1が指定すべきアプリケーションプログラムを決定する。例えば、アプリケーション決定部437は、SNSに関するアプリケーションプログラムのうち、操作頻度が規定値以上であるアプリケーションプログラムを、第2アプリケーションプログラムとして決定する。第2アプリケーションプログラムは、端末装置250に提供される禁止指示k1が指定すべきアプリケーションプログラムである。
【0205】
提供部435は、第2アプリケーションプログラムに関連する入力操作に応じた動作を禁止する指示を、端末装置250に提供される禁止指示k1として用いる。第2アプリケーションプログラムに関連する入力操作は、例えば、第2アプリケーションプログラムをフォアグラウンドにおいて実行する処理装置430に、情報又は指示を入力するための操作である。
【0206】
また、取得部431は、端末装置350から、学習者A3の端末装置350に対する操作の履歴を、さらに取得する。
【0207】
アプリケーション決定部437は、学習者A3の端末装置350に対する操作の履歴に基づいて、端末装置350に提供される禁止指示k1が指定すべきアプリケーションプログラムを決定する。例えば、アプリケーション決定部437は、SNSに関するアプリケーションプログラムのうち、操作頻度が規定値以上であるアプリケーションプログラムを、第3アプリケーションプログラムとして決定する。第3アプリケーションプログラムは、端末装置350に提供される禁止指示k1が指定すべきアプリケーションプログラムである。
【0208】
提供部435は、第3アプリケーションプログラムに関連する入力操作に応じた動作を禁止する指示を、端末装置350に提供される禁止指示k1として用いる。第3アプリケーションプログラムに関連する入力操作は、例えば、第3アプリケーションプログラムをフォアグラウンドにおいて実行する処理装置430に、情報又は指示を入力するための操作である。
【0209】
第9変形例によれば、学習者における意識の集中を阻害してしまう可能性が高いアプリケーションプログラムを自動的に決定できる。
【0210】
<B10:第10変形例>
第8及び第9変形例において、ターゲット画像情報t1~t3及びシルエット情報s1~s3が省略されてもよい。この場合、特定部433及び生成部434が省略されてもよい。取得部431は、画像情報v1~v3を取得しなくてもよい。カメラ120、220及び320が省略されてもよい。
【0211】
第10変形例によれば、学習支援装置400、400a及び400bの構成を簡略化できる。
【0212】
<B11:第11変形例>
第8~第10変形例において、提供部435は、端末装置150に禁止指示k1を提供した後に第1解除条件が満たされる場合、解除指示m1を、端末装置150に提供してもよい。第1解除条件は、例えば、学習者A1の心拍数i1が基準値j1以上であるという条件である。第1解除条件は、上記条件に限らず、端末装置150に禁止指示k1を提供した時点から一定時間が経過したという条件でもよい。端末装置150の動作制御部561は、解除指示m1を受信すると、禁止指示k1によって指示されていた動作の禁止を解除する。
【0213】
提供部435は、端末装置250に禁止指示k1を提供した後に第2解除条件が満たされる場合、解除指示m1を、端末装置250に提供してもよい。第2解除条件は、例えば、学習者A2の心拍数i2が基準値j2以上であるという条件である。第2解除条件は、上記条件に限らず、端末装置250に禁止指示k1を提供した時点から一定時間が経過したという条件でもよい。端末装置250の動作制御部561は、解除指示m1を受信すると、禁止指示k1によって指示されていた動作の禁止を解除する。
【0214】
提供部435は、端末装置350に禁止指示k1を提供した後に第3解除条件が満たされる場合、解除指示m1を、端末装置350に提供してもよい。第3解除条件は、例えば、学習者A3の心拍数i3が基準値j3以上であるという条件である。第3解除条件は、上記条件に限らず、端末装置350に禁止指示k1を提供した時点から一定時間が経過したという条件でもよい。端末装置350の動作制御部561は、解除指示m1を受信すると、禁止指示k1によって指示されていた動作の禁止を解除する。
【0215】
第11変形例によれば、禁止指示k1によって指示されていた動作の禁止を、自動的に解除できる。
【0216】
<B12:第12変形例>
第1実施形態及び第1~第11変形例においては、学習者における意識の集中の程度に関する指標の一例として、心拍情報が用いられる。しかしながら、学習者における意識の集中の程度に関する指標は、心拍情報に限らない。例えば、学習者における意識の集中の程度に関する指標は、学習者の呼吸の深さを示す呼吸情報、又は、学習者の脳波を示す脳波情報でもよい。
【0217】
学習者の呼吸が深いほど、学習者における意識の集中の程度は高い。このため、呼吸情報は、学習者における意識の集中の程度を示す。この場合、呼吸情報を生成する呼吸センサが、心拍センサ110の代わりに用いられる。呼吸センサは、例えば、呼吸に伴う学習者の体の動き(例えば、呼吸に伴う学習者の腹部又は胸部の動き)を検出する。呼吸センサは、学習者が身に着けているベルト又は衣服の衿に装着される。呼吸センサは、呼吸に伴う学習者の体の動きに基づいて、呼吸情報を生成する。呼吸情報は、心拍情報の代わりに用いられる。
【0218】
また、学習者が脳波としてアルファー波を出している場合、学習者における意識の集中の程度は高い。このため、脳波情報は、学習者における意識の集中の程度を示す。この場合、脳波情報を生成する脳波センサが、心拍センサ110の代わりに用いられる。脳波センサは、学習者の頭に装着されるウェアラブル型のセンサである。脳波センサは、例えば、キャップ型のセンサ、又は、ヘッドセット型のセンサである。脳波センサは、学習者の脳波を検出する。脳波センサは、学習者の脳波を示す脳波情報を生成する。脳波情報が、心拍情報の代わりに用いられる。
【0219】
第11変形例によれば、心拍情報とは異なる情報に基づいて、学習者における意識の集中の程度を特定できる。
【0220】
<C:その他>
(1)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々においては、記憶装置155及び420は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体を含んでもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0221】
(2)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0222】
(3)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において説明した情報などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、情報などは、電圧、電流、電磁波、磁界、磁性粒子、光場、光子、又はこれらの任意の組み合わせにて表されてもよい。
なお、本明細書において説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語は、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えられてもよい。
【0223】
(4)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルによって管理されてもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0224】
(5)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において、判定は、1ビットによって表される値(0か1か)に基づいて行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)に基づいて行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)に基づいて行われてもよい。
【0225】
(6)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において例示した処理手順、シーケンス、又はフローチャート等は、矛盾のない限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書において説明した方法については、例示的な順序において様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0226】
(7)
図2、
図3、
図8又は
図9に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、相互に別体にて構成された2以上の装置によって実現されてもよい。
【0227】
(8)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称によって呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順又は機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、又は命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0228】
(9)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0229】
(10)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において、端末装置150、250及び350の少なくとも1つは、移動局でもよい。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語を用いて称される場合もある。
【0230】
(11)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0231】
(12)本明細書において使用する「第1」及び「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形において第1要素が第2要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0232】
(13)第1実施形態及び第1変形例~第11変形例の各々において「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0233】
(14)本願の全体において、例えば、英語におけるa、an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数を含む。
【0234】
(15)本明細書において、「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読み替えられてもよい。
【0235】
(16)本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本発明に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様から選択された複数の態様を組み合わせてもよい。
【0236】
<D:上述の形態又は変形例から把握される態様>
上述の形態又は変形例の少なくとも1つから以下の態様が把握される。
【0237】
<D1:第1態様>
第1態様に係る学習支援装置は、取得部と、判定部と、特定部と、生成部と、提供部と、を含む。取得部は、第1学習者における意識の集中の程度に関する第1指標を取得する。判定部は、取得部が取得した第1指標に基づいて、第1学習者における意識の集中の程度が第1の程度よりも低いか否かを判定する。特定部は、第1学習者における意識の集中の程度が第1の程度よりも低いと判定される場合、複数の第2学習者の中から、所定条件を満たすターゲット学習者を特定する。生成部は、ターゲット学習者に関連する画像を示すターゲット画像情報を生成する。提供部は、生成部が生成したターゲット画像情報を、前記第1学習者が使用する端末装置に提供する。この態様によれば、学習支援装置は、学習者がターゲット画像情報によって示される画像を見ることによって触発されることを促すことができる。このため、学習者において意識の集中の程度を高くできる。
【0238】
<D2:第2態様>
第1態様の例(第2態様)において、前記取得部は、前記第2学習者ごとに、当該第2学習者における意識の集中の程度に関する第2指標を、さらに取得する。前記所定条件は、意識の集中の程度に関する条件である。前記特定部は、前記第2学習者ごとの前記第2指標に基づいて、前記複数の第2学習者の中から前記ターゲット学習者を特定する。この態様によれば、第2学習者における意識の集中の程度に基づいて、ターゲット学習者を特定できる。
【0239】
<D3:第3態様>
第2態様の例(第3態様)において、前記所定条件は、意識の集中の程度が第2の程度よりも高いという条件、又は、意識の集中の程度が前記第2の程度よりも低いという条件である。この態様によれば、意識の集中の程度が第2の程度よりも高い第2学習者、又は、意識の集中の程度が前記第2の程度よりも低い第2学習者を、ターゲット学習者として特定できる。
【0240】
<D4:第4態様>
第1態様から第3態様のいずれかの例(第4態様)において、前記取得部は、前記第2学習者ごとに、カメラを用いて当該第2学習者を撮像することによって生成される撮像画像情報を、さらに取得する。前記生成部は、前記第2学習者ごとの前記撮像画像情報のうち、前記ターゲット学習者についての撮像画像情報に基づいて、前記ターゲット画像情報を生成する。この態様によれば、ターゲット学習者についての撮像画像情報に基づいて、ターゲット画像情報を生成できる。このため、例えば、ターゲット画像情報に、ターゲット学習者の現在の様子を反映できる。
【0241】
<D5:第5態様>
第4態様の例(第5態様)において、前記ターゲット画像情報は、前記ターゲット学習者のシルエットの画像を示す情報である。この態様によれば、ターゲット学習者のシルエットの画像はターゲット学習者の表情を表さないため、ターゲット学習者の表情が気になりすぎて学習者において意識の集中が妨げられることを抑制できる。
【0242】
<D6:第6態様>
第4態様の例(第6態様)において、前記ターゲット画像情報は、前記ターゲット学習者のシルエットに基づく形状を有するキャラクターのシルエットの画像を示す情報である。この態様によれば、ターゲット学習者を表すためのシルエットとして、ターゲット学習者のシルエットを使用しなくてもよい。このため、ターゲット学習者は、ターゲット学習者のシルエットが他人の端末装置に提供されることに抵抗感を有していても、学習支援装置を抵抗なく使用できる。また、ターゲット学習者を表すためのシルエットとして、ターゲット学習者が好むキャラクターのシルエットを用いることができる。
【0243】
<D7:第7態様>
第1態様から第6態様のいずれかの例(第7態様)において、学習支援装置は、前記第2学習者に関連する画像を前記第2学習者ごとに順番に示す情報を前記端末装置に提供する状況における前記第1指標に基づいて、前記所定条件を決定する条件決定部をさらに含む。この態様によれば、所定条件を自動的に決定できる。
【0244】
<D8:第8態様>
第8態様に係る学習支援装置は、取得部と、判定部と、提供部と、を含む。取得部は、学習者における意識の集中の程度を示す指標を取得する。判定部は、取得部が取得した指標に基づいて、学習者における意識の集中の程度が所定の程度よりも低いか否かを判定する。提供部は、学習者における意識の集中の程度が所定の程度よりも低いと判定される場合、学習者が使用する端末装置に、所定操作に応じた動作を禁止する禁止指示を提供する。この態様によれば、学習者が使用する端末装置に、所定操作に応じた動作を禁止させることができる。このため、端末装置が所定操作に応じて動作するために、学習者における集中の程度が低くなることを抑制できる。
【0245】
<D9:第9態様>
第8態様の例(第9態様)において、前記所定操作は、前記端末装置にインストールされた所定のアプリケーションプログラムに関連する操作を含む。この態様によれば、端末装置が所定のアプリケーションプログラムを実行することによって動作するために、学習者における集中の程度が低くなることを抑制できる。
【0246】
<D10:第10態様>
第9態様の例(第10態様)において、前記取得部は、前記端末装置に対する操作の履歴を、さらに取得する。学習支援装置は、前記操作の履歴に基づいて、前記所定のアプリケーションプログラムを決定するアプリケーション決定部をさらに含む。この態様によれば、学習者における集中の程度を低下する可能性のあるアプリケーションプログラム、すなわち、学習者によって使用される頻度が高いアプリケーションプログラムを、所定のアプリケーションプログラムとして決定できる。
【符号の説明】
【0247】
1…学習支援システム、40…学習支援装置、53…通信装置、54…通信装置、100…学習者システム、110…心拍センサ、120…カメラ、130…プロジェクタ、150…端末装置、151…入力出力装置、153…通信装置、154…通信装置、155…記憶装置、156…処理装置、200…学習者システム、210…心拍センサ、220…カメラ、230…プロジェクタ、250…端末装置、300…学習者システム、310…心拍センサ、320…カメラ、330…プロジェクタ、350…端末装置、400…学習支援装置、410…通信装置、420…記憶装置、430…処理装置、431…取得部、432…判定部、433…特定部、434…生成部、435…提供部、436…条件決定部、437…アプリケーション決定部、561…動作制御部。