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特許7513695情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/125 20220101AFI20240702BHJP
   H04L 67/141 20220101ALI20240702BHJP
【FI】
H04L67/125
H04L67/141
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022211568
(22)【出願日】2022-12-28
【審査請求日】2023-03-06
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】萩原 康平
(72)【発明者】
【氏名】清水 就平
(72)【発明者】
【氏名】鳩 康彦
(72)【発明者】
【氏名】前田 哲汰
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 寛弥
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 卓朗
(72)【発明者】
【氏名】陳 爽
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-182489(JP,A)
【文献】特開2019-036315(JP,A)
【文献】特開2020-072501(JP,A)
【文献】特開2012-243142(JP,A)
【文献】国際公開第2015/064068(WO,A1)
【文献】特開2009-193358(JP,A)
【文献】特開2019-047221(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110996405(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104348524(CN,A)
【文献】特開2016-164620(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/125
H04L 67/141
H04L 41/06
H04W 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上に存在するカメラを検索する検索部と、
前記検索部によって検索された前記カメラとの接続を行う接続部と、
前記接続部による接続が失敗した場合、前記カメラと自装置との接続が推奨されているか否かに応じて、接続が失敗した要因に関する情報を表示する表示部と、
前記接続部による接続が失敗した場合、接続が失敗した前記カメラに関する情報を記憶装置に送信する送信部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記接続部による接続が失敗した場合、前記記憶装置に記憶されたカメラに関する情報に基づき、カメラと自装置との接続可否が、カメラの種類ごとに対応付けられた情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記接続部による接続が失敗した場合、前記記憶装置に記憶されたカメラに関する情報と、前記検索部によって検索された前記カメラに関する情報とに基づき、前記検索されたカメラについての前記対応付けられた情報を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信部は、予め設定された一定回数以上に前記送信が行われたカメラの種類について外部に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
ネットワーク上に存在するカメラを検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された前記カメラとの接続を行う接続工程と、
前記接続工程による接続が失敗した場合、前記カメラと自装置との接続が推奨されているか否かに応じて、接続が失敗した要因に関する情報を表示する表示工程と、
前記接続工程による接続が失敗した場合、接続が失敗した前記カメラに関する情報を記憶装置に送信する送信工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
ネットワーク上に存在するカメラを検索する検索手順と、
前記検索手順によって検索された前記カメラとの接続を行う接続手順と、
前記接続手順による接続が失敗した場合、前記カメラと自装置との接続が推奨されているか否かに応じて、接続が失敗した要因に関する情報を表示する表示手順と、
前記接続手順による接続が失敗した場合、接続が失敗した前記カメラに関する情報を、カメラに関する情報が記憶されている記憶装置に送信する送信手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視カメラ等のカメラで取得した映像データをAIにより分析・解析し、様々な業界・業種で活用することができる情報を取得する技術が知られている。そして、この技術は、既設又は新設のIPカメラとAIによる解析を行う装置とを接続することにより、カメラが取得した映像データを装置に取り込ませることで行われる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】“AI映像解析プラットフォームSTAION(スタイオン)|法人向け|ソフトバンク”、[online]、[令和4年11月22日検索]、インターネット〈https://www.softbank.jp/biz/services/analytics/staion/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザがカメラと装置とを接続する際に、ユーザや開発者がそのカメラの接続性を把握することができず、カメラと装置とを接続する作業における利便性の向上を図るうえで更なる改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、カメラと装置とを接続する作業における利便性の向上を図ることを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ネットワーク上に存在するカメラを検索する検索部と、検索部によって検索されたカメラとの接続を行う接続部と、接続部による接続が失敗した場合、接続が失敗した要因に関する情報を表示する表示部と、接続部による接続が失敗した場合、接続が失敗したカメラに関する情報を、カメラに関する情報が記憶されている記憶装置に送信する送信部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、カメラと装置とを接続する作業における利便性の向上を図ることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概要を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.はじめに〕
まず、図1を参照し、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概要を示す図である。図1に示す情報処理システムは、情報処理装置10と、カメラ20とユーザ端末30と、ハブ40とがユーザのLAN(Local Area Network)によって接続されている。
【0011】
また、情報処理装置10とハブ40とが接続され、情報処理装置10と外部のカメラ情報記憶装置50とは、ネットワークNを介して情報の送受信を行う。なお、図1の情報処理装置10とカメラ20とユーザ端末30とハブ40との接続は、有線又は無線のどちらでもよい。
【0012】
図1に示す例において、情報処理装置10は、各装置と情報の送受信を行う。情報処理装置10は、ネットワーク上に存在するカメラを検索し、検索されたカメラとの接続を行う。その後、接続が失敗した場合、接続が失敗した要因に関する情報を表示するとともに、接続が失敗したカメラに関する情報を、カメラに関する情報が記憶されている記憶装置に送信する。
【0013】
情報処理装置10は、まず、ネットワーク上に存在するカメラを検索する。例えば、情報処理装置10は、ユーザ端末30からのカメラ検索の指示を受信した場合、同一ネットワーク上に存在するカメラを検索する。
【0014】
そして、情報処理装置10は、検索されたカメラとの接続を行う。例えば、情報処理装置10は、検索された任意のカメラ20について、ユーザ端末30から接続の指示を受信した場合、任意のカメラ20との接続を行う。
【0015】
その後、情報処理装置10は、接続が失敗した場合、接続が失敗した要因に関する情報を表示する。例えば、情報処理装置10は、カメラ20との接続が失敗した場合、カメラ情報記憶装置50に記憶された情報を参照し、情報処理装置10との接続が推奨されるカメラの種類についての情報を表示する。
【0016】
また、情報処理装置10は、接続が失敗した場合、接続が失敗したカメラに関する情報を、カメラに関する情報が記憶されている記憶装置に送信する。例えば、情報処理装置10は、カメラ20との接続が失敗した場合、カメラ20の機種情報やストリーム、解像度等のカメラ20に関する情報を、ネットワークNを介して、外部のカメラ情報記憶装置50に送信する。
【0017】
カメラ20は、ユーザのLANにより、情報処理装置10とユーザ端末30とハブ40と接続され、それぞれの装置と情報の送受信を行う。カメラ20は、例えば、監視カメラ等の映像記録装置であり、情報処理装置10の検索処理により、情報処理装置10と接続する候補として、検索されるものとする。
【0018】
ユーザ端末30は、カメラ20と同様に各装置と接続され、それぞれの装置と情報の送受信を行う。ユーザ端末30は、例えば、PC等の情報処理端末であり、ユーザからの入力により、情報処理装置10にカメラ検索やカメラ接続等の指示を送信する。また、例えば、前述の接続が失敗した要因に関する情報はユーザ端末30に表示される。
【0019】
ハブ40は、情報処理装置10とカメラ20とユーザ端末30と有線又は無線で接続され、また、カメラ情報記憶装置50とネットワークNを介して接続される。カメラ情報記憶装置50は、カメラについての機種やストリーム、解像度等の情報を記憶するサーバ装置である。
【0020】
カメラ情報記憶装置50は、例えば、情報処理装置10と接続が成功したカメラや、情報処理装置10と接続が失敗したカメラ、これから情報処理装置10と接続が予想されるカメラ等の様々なカメラについての機種やストリーム、解像度等の情報を記憶する記憶装置である。また、カメラ情報記憶装置50は、例えば、カメラ情報記憶装置50に記憶されている情報により作成された、情報処理装置10との接続が推奨されるカメラの種類についての情報について記憶する。
【0021】
〔2.情報処理装置10の構成〕
次に、図2を参照し、図1に示した情報処理装置10の構成を説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。また、情報処理装置10とカメラ20とユーザ端末30とネットワークNとは有線又は無線により互いに通信可能に接続される。
【0022】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。例えば、通信部11は、カメラ20とユーザ端末30とネットワークNと有線又は無線で接続され、カメラ20とユーザ端末30と情報の送受信を行い、ネットワークNを介してカメラ情報記憶装置50とも情報の送受信を行う。
【0023】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、検索情報記憶部13aを有する。
【0024】
検索情報記憶部13aは、後述する検索部12aによって検索されたカメラについての情報を記憶する。例えば、検索情報記憶部13aは、後述する検索部12aによって、情報処理装置10と同一のネットワーク上に存在するカメラとして検索された、監視カメラ等の機種やIP、モデル等の情報について記憶する。
【0025】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、検索部12a、接続部12bと、表示部12cと、送信部12dとを有する。
【0026】
検索部12aは、ネットワーク上に存在するカメラを検索する。そして、検索部12aは、検索した結果を検索情報記憶部13aに格納する。例えば、検索部12aは、情報処理装置10と同一のネットワーク上に存在するユーザ端末30から、同一ネットワーク上に存在するカメラについて検索を指示する旨の信号を受信した場合、情報処理装置10と同一のネットワーク上に存在する監視カメラ等について検索する。そして、検索部12aは、例えば、検索されたカメラ20についての機種やIP等の情報を検索情報記憶部13aに格納する。
【0027】
接続部12bは、検索部12aによって検索されたカメラ20との接続を行う。例えば、接続部12bは、情報処理装置10と同一のネットワーク上に存在するユーザ端末30から、前述の検索部12aにより検索されたカメラの中の任意のカメラ20について接続を指示する旨の信号を受信した場合、検索情報記憶部13aに記憶された情報を参照し、そのカメラ20と情報処理装置10とを接続する。そして、接続部12bは、接続が成功したか失敗したかについての接続結果を、接続対象のカメラ20の情報と共に表示部12cと送信部12dとに通知する。
【0028】
表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、接続が失敗した要因に関する情報を表示する。例えば、表示部12cは、接続部12bから接続が失敗したということが通知された場合、後述のサポート情報や、接続対象のカメラ20が情報処理装置10との接続が推奨される機種であった場合は、カメラ20の設定値の変更やファームウェアのバージョンを更新する等の接続状況を改善することについての情報をユーザ端末30に表示する。
【0029】
また、表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、記憶装置に記憶されたカメラに関する情報に基づき、カメラと自装置との接続可否が、カメラの種類ごとに対応付けられた情報を表示してもよい。
【0030】
例えば、表示部12cは、接続部12bから接続が失敗したということが通知された場合、カメラ情報記憶装置50に記憶された情報を参照し、情報処理装置10との接続が推奨されるカメラの種類についてのサポート情報について、ユーザ端末30に表示する。
【0031】
ここで、サポート情報とは、それぞれのカメラの機種と、情報処理装置10との接続性との対応関係を示した表であり、それぞれのカメラの機種を、情報処理装置10との接続が推奨、非推奨、非対応の3種類に分けて表示したものである。
【0032】
また、サポート情報は、例えば、情報処理装置10の情報処理が行われる前に、開発者等により予め作成され、カメラ情報記憶装置50に記憶されてもよく、情報処理装置10が他のネットワーク上に存在する他の情報処理装置とカメラとの接続状況について取得した情報を基に作成してもよい。
【0033】
また、表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、記憶装置に記憶されたカメラに関する情報と、検索部12aよって検索されたカメラに関する情報とに基づき、検索されたカメラについての対応関係を示す情報を表示してもよい。
【0034】
例えば、表示部12cは、接続部12bから接続が失敗したということが通知された場合、カメラ情報記憶装置50に記憶された情報と、検索情報記憶部13aに記憶された情報とを参照し、検索部12aによって検索されたカメラ全てについて、前述のサポート情報を表示する。
【0035】
送信部12dは、接続部12bによる接続が失敗した場合、接続が失敗したカメラに関する情報を記憶装置に送信する。例えば、送信部12dは、接続部12bから接続が失敗したということが通知された場合、検索情報記憶部13aに記憶された情報を参照し、接続が失敗したカメラの機種、ストリーム、解像度等の情報を、前述のカメラ情報記憶装置50に送信する。
【0036】
また、送信部12dは、予め設定された一定回数以上に前記送信が行われたカメラの種類について外部に送信してもよい。例えば、送信部12dは、カメラ情報記憶装置50に記憶された情報を参照し、接続部12bから接続が失敗したということが通知されたカメラの機種が、予め設定された一定回数以上にカメラ情報記憶装置50に送信されていると判断された場合、当該カメラの機種情報等を、カメラ情報記憶装置50を管理する開発者等に送信する。ここで、予め定められた一定回数とは、開発者等が予め定める任意の回数であり、一定回数以上に送信されたカメラは需要者にとってニーズが高いカメラであることを判断する基準の回数であることを考慮して定められるものとする。
【0037】
〔3.情報処理の具体例〕
ここで、図3から図5を参照し、情報処理装置10による、カメラ検索処理から接続が失敗した際のサポート情報の表示処理及び接続が失敗したカメラの情報の送信処理について説明する。図3から図5は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
【0038】
まず、図3を参照し、情報処理装置10による、カメラ検索処理及びカメラとの接続処理について説明する。図3の例では、情報処理装置10とカメラ20とユーザ端末30とが同一ネットワーク上に存在する。例えば、ユーザ端末30は、ユーザからのカメラ検索をする旨の入力により、情報処理装置10にカメラ検索を指示する旨の信号を送信する。そして、当該信号を受信した情報処理装置10は、同一ネットワーク上に存在する全てのカメラについて検索し、検索されたカメラの情報を記憶する。
【0039】
その後、ユーザ端末30は、ユーザ名やパスワード、検索されたカメラの中の任意のカメラCについてテスト接続を指示する旨のユーザからの入力により、情報処理装置10にカメラCとの接続を指示する旨の信号を送信する。そして、当該信号を受信した情報処理装置10は、カメラCとの接続を行う。
【0040】
次に、図4を参照し、情報処理装置10による、サポート情報の表示処理について説明する。図4の例は、図3の例におけるカメラCとの接続が失敗した際のユーザ端末30の画面を示している。例えば、情報処理装置10は、カメラCとの接続が失敗した場合、カメラ情報記憶装置50に記憶された、情報処理装置10との接続性の対応関係が記載されたサポート情報を、ネットワークNを介して入手し、ユーザ端末30に表示する。
【0041】
図4の例では、カメラAが推奨、カメラBが非推奨、カメラCが非対応となっており、このサポート情報により、カメラCが非対応であり接続することができないことや、検索されたカメラのうち、カメラAについては接続が推奨されることが判断される。よって、情報処理装置10は、サポート情報を表示することにより、ユーザに対しカメラと情報処理装置10との接続を改善させる情報を提供することができる。
【0042】
次に図5を参照し、情報処理装置10による、任意のカメラとの接続が失敗した場合のカメラ情報の送信処理について説明する。図5の例は、任意のカメラとの接続が失敗した際の具体例を示す図である。情報処理装置10と任意のカメラとの接続が失敗した場合、情報処理装置10は、ネットワークNを介し、外部のカメラ情報記憶装置50に接続が失敗したカメラについての機種、ストリーム、解像度等のカメラ情報を送信する。
【0043】
これにより、従来では、カメラの接続が失敗したことについて、ユーザの不満からサービス担当を介して開発者が確認していたが、情報処理装置10による送信処理により、開発者は、カメラ情報記憶装置50に記憶された情報を確認することで、カメラの接続が失敗したことについて即座に確認することができる。
【0044】
〔4.情報処理装置による処理手順〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置10による処理手順の一例について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0045】
情報処理装置10は、例えば、外部からカメラ検索指示を受信する(ステップS101)。情報処理装置10がカメラ検索指示を受信した場合(ステップS101;Yes)、検索部12aは、ネットワーク上に存在するカメラを検索する(ステップS102)。一方、情報処理装置10は、カメラ検索指示を受信していない場合(ステップS101;No)、カメラ検索指示を受信するまで待機する。
【0046】
その後、情報処理装置10は、検索された任意のカメラとの接続指示を受信する(ステップS103)。情報処理装置10が検索された任意のカメラとの接続指示を受信した場合(ステップS103;Yes)、接続部12bは、接続指示の対象のカメラと接続する(ステップS104)。一方、情報処理装置10は、検索された任意のカメラとの接続指示を受信していない場合(ステップS103;No)、検索された任意のカメラとの接続指示を受信するまで待機する。
【0047】
そして、表示部12cは、検索された任意のカメラとの接続が失敗した場合(ステップS105;Yes)、接続が失敗した要因に関する情報を表示する(ステップS106)。その後、送信部12dは、接続が失敗したカメラに関する情報を記憶装置に送信する(ステップS107)。
【0048】
〔5.効果〕
前述してきたとおり、実施形態に係る情報処理装置10は、検索部12aと、接続部12bと、表示部12cと、送信部12dとを有する。検索部12aは、ネットワーク上に存在するカメラを検索する。接続部12bは、検索部12aによって検索されたカメラとの接続を行う。
【0049】
表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、接続が失敗した要因に関する情報を表示する。送信部12dは、接続部12bによる接続が失敗した場合、接続が失敗したカメラに関する情報を記憶装置に送信する。
【0050】
これにより、情報処理装置10は、情報処理装置10と任意のカメラ20との接続が失敗した場合であっても、ユーザ端末30に接続が失敗した要因に関する情報を表示することにより、情報処理装置10とカメラとの接続を改善させる情報を提供することができ、また、接続が失敗したカメラについての情報を記憶装置に送信することにより、カメラの接続が失敗したことについて即座に確認させることができる。
【0051】
したがって、情報処理装置10は、カメラと装置とを接続する作業における利便性の向上を図ることができるといった効果を奏する。また、情報処理装置10は、カメラと装置とを接続する際の利便性の向上を図ることを可能とすることができるため、持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に貢献できる。
【0052】
また、情報処理装置10の表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、記憶装置に記憶されたカメラに関する情報に基づき、カメラと自装置との接続可否が、カメラの種類ごとに対応付けられた情報を表示する。これにより、情報処理装置10は、カメラとの接続が失敗した場合に、カメラと情報処理装置10との接続可否が、カメラの種類ごとに対応付けられた情報を示すことで、情報処理装置10との接続が可能であるカメラの種類について、一目で把握させることができるといった効果を奏する。
【0053】
さらに、情報処理装置10の表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、記憶装置に記憶されたカメラに関する情報と、検索部12aによって検索されたカメラに関する情報とに基づき、検索されたカメラについての対応関係を示す情報を表示する。
【0054】
これにより、情報処理装置10は、カメラとの接続が失敗した場合に、検索されたカメラについて、カメラの種類との接続可否を示すことにより、接続指示をすることができるカメラの中で、情報処理装置10との接続が可能であるカメラの種類について、一目で把握させることができるといった効果を奏する。
【0055】
また、情報処理装置10の送信部12dは、予め設定された一定回数以上に送信が行われたカメラの種類について外部に送信する。これにより、情報処理装置10は、送信が行われる回数が多くニーズが高いと考えられるカメラの種類について、開発者等に送信することにより、ニーズが高いと考えられるカメラの種類との接続性を改善させることを促すことができるといった効果を奏する。
【0056】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0057】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0058】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0059】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0060】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0061】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0062】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0063】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0064】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0065】
10 情報処理装置
11 通信部
12 制御部
12a 検索部
12b 接続部
12c 表示部
12d 送信部
13 記憶部
13a 検索情報記憶部
20 カメラ
30 ユーザ端末
40 ハブ
50 カメラ情報記憶装置
【要約】
【課題】カメラと装置とを接続する作業における利便性の向上を図ること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置10は、検索部12aと、接続部12bと、表示部12cと、送信部12dとを有する。検索部12aは、ネットワーク上に存在するカメラを検索する。接続部12bは、検索部12aによって検索されたカメラとの接続を行う。表示部12cは、接続部12bによる接続が失敗した場合、接続が失敗した要因に関する情報を表示する。送信部12dは、接続部12bによる接続が失敗した場合、接続が失敗したカメラに関する情報を記憶装置に送信する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7