(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】マント型ベストの衣服
(51)【国際特許分類】
A41D 3/04 20060101AFI20240703BHJP
A41D 1/04 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
A41D3/04 F
A41D1/04 B
A41D1/04 F
(21)【出願番号】P 2018131105
(22)【出願日】2018-06-23
【審査請求日】2021-03-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】514322386
【氏名又は名称】執行 由朗
(72)【発明者】
【氏名】執行 由朗
【合議体】
【審判長】金丸 治之
【審判官】稲葉 大紀
【審判官】田口 傑
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-3226(JP,A)
【文献】特開2012-117155(JP,A)
【文献】特許第5961784(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3034452(JP,U)
【文献】特開2016-102289(JP,A)
【文献】中国実用新案第205658706(CN,U)
【文献】国際公開第2014/075619(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D3/04
A41D1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(1)の前身ごろ
のYシャツの場合で第3ボタン又は第6ボタンの位置から襟羽の最上部の上止め(3)までの位置に、引き手が1個でジャンパーに使用するオープン型ファスナーを有する前身ごろファスナー(2)を設け、本体(1)の左右対称側面部に有する袖口上止め(7)から下方の袖口下止め(8)まで、引き手2個の顔合わせ型ファスナーを有する袖口ファスナー(6)を設け、
本体(1)の襟下のYシャツの場合で第1ボタンの位置にマント襟留め(4)を設け、Yシャツの場合で第2ボタンの位置にショール止め(5)を設け、マント襟止め(4)及びショール止め(5)はマントの開閉部を閉じる止め具であり、マント襟止め(4)を止めて
前身ごろファスナー(2)を全開するとマント仕様であり、ショール止め(5)を止めるとショール仕様となり、マント型衣服である本体(1)に設けた袖口ファスナー(6)より両手を出してベストとして使用するために、前記の袖口ファスナー(6)を設けたことを特徴としたマント型ベストの衣
服。
【請求項2】
請求項1の引き手2個の顔合わせ型ファスナーを有する袖口ファスナー(6)の代わりに、上向すると開き、下向すると閉じる引き手1個のファスナーで袖口ファスナー(6)を設けた本体(1)の衣服であり、前記の袖口ファスナー(6)を設けたことを特徴とした請求項1に記載のマント型ベストの衣
服。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は上下の襟止めと前身ごろファスナーを有するマントに上下に移動する袖口と袖口蓋を設けたマント型ベストの衣服とその雨着に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、前身ごろの開閉をして手作業をするマントや肩掛け型のショールがあった
また前身ごろが閉じて衣服側面より腕を出すポンチョがあった。
【先行技術文献】
【0003】
【文献】特開2005-015959
【文献】実開昭56-011216
【文献】特開2018-3226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)マントには袖口は無く手作業をする時は前身ごろを開閉するしかなかった。
(ロ)マントで上下に移動する袖口と袖口蓋を有するベストタイプの製品は無かった。
(ハ)マントの襟止め部が固定されて使用法に限りが有った。
(ニ)ショールは防水性に劣り着る時期に限りが有る。
(ホ)ポンチョは腕部の可動と防水のために大きい生地が必要で収納に嵩張り、腕部から吊り下がる生地が機能性を阻害しデザイン的にも問題があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
マント本体の襟止め部にマント用襟止めを設け、その下部にショール止めを設け、前身ごろファスナーを有するマント本体の左右側面部に袖山から肘丈部まで袖口位置と袖口幅を調整できる引き手2個を有する顔合わせ型のファスナーで袖口蓋を設け、襟止め位置と前身ごろファスナーを調整できるマントに上下移動する袖口と袖口蓋を設ける。
以上を特徴とする衣服と雨着である。
【発明の効果】
【0006】
天候と気温と用途により使用法を選び、マントとショールとベストの機能を有する便利性を兼ね備え衣服であり、長袖部と頭部を省いた形状の撥水加工の雨着は折りたたみ収納が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】本発明の別の袖口ファスナーの実施例である。
【
図4】本発明の別の前身ごろファスナーの実施例である。
【
図5】本発明の前身ごろファスナーを省いた実施例である。
【
図6】本発明の別の前身ごろファスナーをまた、別のタイプにした実施例である。
【発明を実施にための形態】
(イ)本体(1)の襟下のYシャツの場合で第1ボタンの位置にマント襟止め(4)を設け、Yシャツの場合で第2ボタンの位置にショール止め(5)を設け、Yシャツの場合で第3ボタンの位置から襟羽の最上部の上止め(3)までの位置に引き手が1個でジャンパーに使用オープン型ファスナーを有する前身ごろファスナー(2)を設け、マント襟止め(4)を止めて前身ごろファスナー(2)を全開すると前身ごろの着丈最下部から襟元までが開くマント仕様となり、ショール止め(5)で止めるとショール仕様となり、前身ごろファスナー(2)の最下部から襟羽の最上部の上止め(3)まで、全閉すると襟羽が立ち上がり胸前から喉元が閉じた防寒防水となり、止めボタンとファスナー引き手の位置調整で胸前の開きを調整し利用法をマントか肩掛けのショールかを選ぶ。
(ロ)本体(1)の左右対称の側面部に袖山に有する袖口上止め(7)から下方の肘丈部に有する袖口下止め(8)まで上部と下部の引き手が2個の顔合わせ型ファスナーを有する袖口ファスナー(6)を設け、開閉部(9)より両手を左右に交叉して左右の袖口ファスナー(6)の上部と下部のファスナー引き手を上下に移動させて袖口位置と袖口幅を調整する。
(ハ)前身ごろ左右に有するポケット(10)は袖口ファスナー(6)より両手をだしてベストとして利用時に使用する。
(ニ)前身ごろに有する裾止め(11)はベストとして使用時に前身ごろが開くのを防ぐロングベストとなり、左右の袖口ファスナー(6)より両手を使いボタン止めをする。
(ホ)他の実施例として
図3は袖口ファスナー(6)を上向すると開き、下向すると閉じる引き手1個のファスナーを設けたものである。
(ヘ)他の実施例として
図4は前身ごろのYシャツの場合で第6ボタンの位置から上止め(3)までジャンパーに使用する引き手1個のオープン型ファスナーを設けたものである。
(ト)他の実施例として
図5は胸前ファスナー(2)を省き、マント襟止め(4)とショール止め(5)を止め具としたものである。
(チ)他の実施例として
図6はYシャツの場合の第6ボタンの位置から襟羽の最上部の上止め(3)まで上部と下部の引き手が2個を有する尻合わせ型で前身ごろファスナーを設けたものである。
本発明を使用する時、マント仕様はマント襟止め(4)を止め、ショール仕様はショール止め(5)を止め、前身ごろファスナー(2)を開閉で調整し、またベストとして使用時は 袖口上止め(7)から袖口下止め(8)に有する顔合わせ型の袖口ファスナー(6)の上下に2個有るファスナー引き手を移動し、袖口幅と袖口位置を調整し、マントの開閉部(9)を裾止め(11)で閉じるとロングベスト仕様となり、マントとショールとベストの衣服と雨着に利用できる。
【符号の説明】
【0009】
1本体
2前身ごろファスナー
3上止め
4マント襟止め
5ショール止め
6袖口ファスナー
7袖口上止め
8袖口下止め
9開閉部
10ポケット
11裾止め