(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】ソファ型ベッドカバー
(51)【国際特許分類】
A47C 27/00 20060101AFI20240703BHJP
A47C 17/16 20060101ALI20240703BHJP
A47G 9/02 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
A47C27/00 M
A47C17/16 Z
A47G9/02 N
(21)【出願番号】P 2022081781
(22)【出願日】2022-05-18
【審査請求日】2022-05-19
【審判番号】
【審判請求日】2023-02-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521202776
【氏名又は名称】川▲崎▼ 秀之
(74)【代理人】
【識別番号】100110766
【氏名又は名称】佐川 慎悟
(74)【代理人】
【識別番号】100165515
【氏名又は名称】太田 清子
(74)【代理人】
【識別番号】100169340
【氏名又は名称】川野 陽輔
(74)【代理人】
【識別番号】100195682
【氏名又は名称】江部 陽子
(74)【代理人】
【識別番号】100206623
【氏名又は名称】大窪 智行
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 秀之
【合議体】
【審判長】一ノ瀬 覚
【審判官】横溝 顕範
【審判官】中村 則夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-290158号公報(JP,A)
【文献】特開2017-58460号公報(JP,A)
【文献】登録実用新案第3206431号公報(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C17/00-23/34
A47C27/00
A47C7/00-7/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドをソファとして利用可能にするソファ型ベッドカバーであって、
前記ベッド上に載置されたときに背もたれとして機能する背もたれ部と、前記背もたれ部の下端縁部に連結されており前記ベッドを覆って座面として機能する座面カバー部とを有しており、
前記背もたれ部は、
横長矩形状に形成される背もたれ本体と、
前記背もたれ本体の両端部において背面側に折畳収納可能に連結されており、背もたれとして機能させるときには後方側に展開させて前記背もたれ本体を支持し、背もたれとして機能させないときには前記背もたれ本体の背面に沿って折り畳まれる、左右一対の折畳式背もたれ支持片と、
前記背もたれ本体の上端部において背面側に折畳収納可能に連結されており、背もたれとして機能させるときには後方側に展開させて前記背もたれ部の天面となり、背もたれとして機能させないときには前記背もたれ本体の背面に沿って折り畳まれる、折畳式天面カバーと、
を有する前記ソファ型ベッドカバー。
【請求項2】
前記背もたれ部は、
前記背もたれ本体の両端部近傍の下端部において背面側に折畳収納可能に連結されており、展開された前記折畳式背もたれ支持片の下端部を嵌入可能な凹状嵌入部を備えた左右一対の折畳式支持片ストッパーを有する、請求項1に記載のソファ型ベッドカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッド上に載置してベッドをソファとして利用可能にするためのソファ型ベッドカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ソファーおよびベッドは、いずれも大型の家具である。1つの室内にソファとベッドの両方を設置するためには広い床面積が必要となる。このため室内が広くない場合には一方の設置を諦めなければならない。
【0003】
このような問題を解決する家具として、ベッドモードとソファモードとを相互に切り替えることができるソファベッドがある。一般的なソファベッドは、シングルタイプのベッドを設置可能な床面積があれば設置可能である。しかしながら、従来のソファベッドは、ベッドモードとソファモードとを相互に切り替えるための機構が必要であり、高額であって気軽に買い換えることはできない。
【0004】
ところで、在宅ワークの普及により自宅でデスクワークを行う機会が増えており、専用デスク等を設置するスペースがない場合にはベッドの上を仕事場として利用する人もいる。しかしながら、ベッドには背もたれがないことから、長時間のデスクワークには向いていない。ソファベッドに買い換えるのも上述の通り容易ではない。
【0005】
このような問題に対し、これまでに特開平11-290158号公報では、弾性体でつくられたクッション部と布地のみでつくられたカバー部が一体となっているベッドカバー式ソファーが提案されている(特許文献1)。本特許文献1によれば、前記ベッドカバー式ソファーは、ベッドの上に設置することにより、ベッドをソファに変えて利用できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、ソファとして使用しない時の置き場所に困るという問題がある。ちなみに、特許文献1には、専用収納袋の中に収容して、インテリアやクッションとして使用することが提案されているが、大きさはかわらないため、不使用時の置き場所の問題は十分には解決されていない。
【0008】
また、当該ベッドカバー式ソファーは、掛け布団の上に置いて使用することを想定しているが、掛け布団の上に座ると布団がよれたりして座り難く、掛け布団には皺ができてしまう。また、掛け布団を剥いでマットレスの上に置くとなると、剥いだ掛け布団の置き場所に困るという新たな問題が生じる。
【0009】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、ソファとして機能させるときには背面側に掛け布団などを収容する収容空間を形成するとともに、ソファとして機能させないときにはコンパクトに折り畳むことのできる、ソファ型ベッドカバーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るソファ型ベッドカバーは、コンパクトに折り畳み可能で、かつ背面側に収容空間を形成するという課題を解決するために、ベッドをソファとして利用可能にするソファ型ベッドカバーであって、前記ベッド上に載置されたときに背もたれとして機能する背もたれ部と、前記背もたれ部の下端縁部に連結されており前記ベッドを覆って座面として機能する座面カバー部とを有しており、前記背もたれ部は、横長矩形状に形成される背もたれ本体と、前記背もたれ本体の両端部において背面側に折畳収納可能に連結されており、背もたれとして機能させるときには後方側に展開させて前記背もたれ本体を支持し、背もたれとして機能させないときには前記背もたれ本体の背面に沿って折り畳まれる、左右一対の折畳式背もたれ支持片と、前記背もたれ本体の上端部において背面側に折畳収納可能に連結されており、背もたれとして機能させるときには後方側に展開させて前記背もたれ部の天面となり、背もたれとして機能させないときには前記背もたれ本体の背面に沿って折り畳まれる、折畳式天面カバーと、を有する。
【0011】
また、本発明の一態様として、ソファとして使用するときの背もたれ部の安全性を高めるという課題を解決するために、前記背もたれ部は、前記背もたれ本体の両端部近傍の下端部において背面側に折畳収納可能に連結されており、展開された前記折畳式背もたれ支持片の下端部を嵌入可能な凹状嵌入部を備えた左右一対の折畳式支持片ストッパーを有するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ソファとして機能させるときには背面側に掛け布団などを収容する収容空間を形成するとともに、ソファとして機能させないときにはコンパクトに折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係るソファ型ベッドカバーの一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】
図1の本実施形態のソファ型ベッドカバーを示す右側面図である。
【
図3】本実施形態のソファ型ベッドカバーを折り畳んでベッドサイドに配置した状態を示す右側面図である。
【
図4】本実施形態における背もたれ部の展開途中の状態を示す斜視図である。
【
図5】本実施形態のソファ型ベッドカバーをベッドの上に載置する前の状態を示す斜視図である。
【
図6】本実施形態のソファ型ベッドカバーの展開前の状態を示す右側面図である。
【
図7】本実施形態において掛け布団を折り畳んで後方側に寄せた状態を示す右側面図である。
【
図8】本実施形態においてベッドサイドにおいてあったソファ型ベッドカバーを背もたれ部の正面側を下にしてマットレスの上に載置した状態を示す右側面図である。
【
図9】本実施形態において座面カバー部および折畳式天面カバーを展開する途中の状態を示す右側面図である。
【
図10】本実施形態において折畳式支持片ストッパーを展開した状態を示す右側面図である。
【
図11】本実施形態において折畳式背もたれ支持片を展開した状態を示す右側面図である。
【
図12】本実施形態において折畳式背もたれ支持片の下端部に折畳式支持片ストッパーの凹状嵌入部を嵌め入れた状態を示す右側面図である。
【
図13】本実施形態において折畳式天面カバーを覆いかぶせて収容空間を形成した状態を示す右側面図である。
【
図14】本実施形態においてソファ型ベッドカバーをソファの背もたれおよび座面とするとともに、収容空間に掛け布団を収容した状態を示す右側面図である。
【
図15】本実施形態のソファ型ベッドカバーを(1)通常のソファとして使用した状態、(2)デスクチェアとして使用した状態および(3)カウチとともに使用した状態を示す右側面図である。
【
図16】ソファ型ベッドカバーを補助アームによってベッドと連結した他の実施形態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るソファ型ベッドカバーの一実施形態について図面を用いて説明する。
【0015】
本実施形態のソファ型ベッドカバー1は、
図1および
図2に示すように、背もたれ部2と、この背もたれ部2に連結された座面カバー部3とを有している。
【0016】
なお、本実施形態において後方とは、ソファ型ベッドカバー1によりベッド4をソファとして機能させたときの背もたれ部2に対する座面とは逆側の方向である。また左右とは、前方側からソファ型ベッドカバー1に対峙したときの左および右のことである。
【0017】
以下、ソファ型ベッドカバー1の各構成について詳細に説明する。
【0018】
背もたれ部2は、
図1および
図2に示すように、ベッド4の上に載置されたときに背もたれとして機能させる部分であり、背もたれとして機能させるときには掛け布団42などを収容可能とする収容空間としても機能する。一方、背もたれとして機能させないときには、
図3に示すように、折り畳んでベッドサイドなどに邪魔なく配置できる構成となっている。
【0019】
本実施形態における背もたれ部2は、背もたれ本体21と、この背もたれ本体21を立てた状態で支持する左右一対の折畳式背もたれ支持片22と、この折畳式背もたれ支持片22が傾倒するのを防止する折畳式支持片ストッパー23と、背もたれ本体21の後方に形成する収容空間の天面となる折畳式天面カバー24とを有する。
【0020】
背もたれ本体21は、横長矩形状に形成されており、本実施形態では、
図4に示すように、背面は凹状の窪み21aを有している。この凹状の窪み21aは折畳式背もたれ支持片22、折畳式支持片ストッパー23および折り畳み式天面カバー24を折り畳んだ際に収納可能に形成されている。
【0021】
また、背もたれ本体21の正面は、座り心地をよくするため、生地や織物等からなるファブリックにより覆われており、クッション材が充填されている。
【0022】
背もたれ本体21の立てた状態の高さは、特に限定されるものではないが、
図3に示すように、ベッドサイドに立てた状態でマットレス41の上面と一致する高さに形成されていることが好ましい。これにより、背もたれとして機能させないときにベッドサイドに設置することでマットレス41の一部として利用することができる。
【0023】
また、本実施形態における背もたれ本体21の左右の長さは、
図1に示すように、マットレスの長辺方向の長さに相当する長さに形成されており、ベッド全体をソファとして使用できるようにしている。
【0024】
なお、背もたれ本体21の左右の長さは、特に限定されるものはなく、図示しないがマットレス41の短辺方向の長さに相当する長さに形成してもよい。また、左右方向に2台以上に分割して、並べて使用するようにしてもよい。これらのように、全体の長さを短くすることで、ベッド4に対して必要な部分だけをソファにすることができるとともに、持ち運びやセッティングを容易にすることができる。
【0025】
折畳式背もたれ支持片22は、背もたれ本体21を立てた状態で支持するものであり、背もたれ本体22の両端部において背面側に折畳収納可能に連結されている。本実施形態における折畳式背もたれ支持片22は、左右方向にのみ折畳自在に連結されており、展開することで背もたれ本体21を立てた状態で支持することができる構成になっている。
【0026】
具体的には、
図2に示すように、折畳式背もたれ支持片22は台形状でかつ板状に形成されている。背もたれ本体21の背面に連結される連結側縁部22aと、後方側に展開したときにベッド4と接する下端部22bとは、側面視で鋭角をなすように形成されている。このため、折畳式背もたれ支持片22は、背もたれ本体21を後方側に適度に倒れた状態で支持するようになっている。また、上端部22cを後方側に延出させることで後方側に形成される収容空間を拡げて、掛け布団42などの大きなものを収容できるようにしている。
【0027】
なお、折畳式背もたれ支持片22は、台形状に限定されるものではなく、三角形状など、適宜選択することができる。また、折畳式背もたれ支持片22は、板状のものに限定されるものではなく、棒材や枠材、布材などを適宜組み合わせて形成してもよい。
【0028】
折畳式支持片ストッパー23は、ソファとして使用するときに、後方側に展開した折畳式背もたれ支持片22が意図せず傾いて倒れるのを防止するものである。
【0029】
本実施形態における折畳式支持片ストッパー23は、
図4に示すように、矩形板状に形成されており、その上面には展開された折畳式背もたれ支持片22の下端部22bを嵌入可能な凹状嵌入部23aを備えている。
【0030】
この折畳式支持片ストッパー23は、背もたれ本体21の両端部近傍の下端部において背面側に折畳収納可能に連結されている。本実施形態における折畳式支持片ストッパー23は、背もたれ本体の背面において高さ方向のみに折り畳まれるようになっており、折畳式背もたれ支持片22が折り畳まれる左右方向とは直交している。このため、折畳式背もたれ支持片22が左右方向(折り畳み方向)に傾倒しないように、折畳式支持片ストッパー23の凹状嵌入部23aがストッパーとして機能する構成となっている。
【0031】
折畳式天面カバー24は、背もたれとして機能させるときに背もたれ部2の天面となるものであり、本実施形態では、背もたれ本体21の正面を覆うファブリックと同じ素材によって形成され、背もたれ本体21の上端部において背面側に折畳収納可能に連結されている。折畳式天面カバー24の長さは、特に限定されるものではないが、
図2に示すように、背もたれ本体21および左右の折畳式背もたれ支持片22によって形成される収容空間全体を覆うことが可能な長さに形成されていることが好ましい。
【0032】
なお、折畳式天面カバー24の素材は、ファブリックに限定されるものではなく、例えば、板材等を用いてもよい。
【0033】
また、ソファの背もたれとして機能させないとき、折畳式背もたれ支持片22、折畳式支持片ストッパー23および折畳式天面カバー24は、いいずれも背もたれ本体21の背面に沿うように折り畳まれ、凹状の窪み21aに収容されるようになっている。
【0034】
座面カバー部3は、ベッド4を覆うカバーであってソファとして機能させるときに座面となる部分である。本実施形態における座面カバー部3は、背もたれ本体21や折畳式天面カバー24に用いられるファブリックと同じ可撓性を有する素材が用いられており、背もたれ部2(背もたれ本体21)の下端縁部に連結されている。
【0035】
そして、ソファの座面として機能させないときは、
図3に示すように、折り畳まれた背もたれ部2に巻き付けるなどして、ソファ型ベッドカバー1全体を一体的にコンパクトにまとめておくことができる。
【0036】
次に、本実施形態のソファ型ベッドカバー1における各構成の作用について、使用方法とともに説明する。
【0037】
本実施形態のソファ型ベッドカバー1によりベッド4をソファとして使用する方法について説明する。
【0038】
まず、ベッド4として使用している場合には、
図5および
図6に示すように、本実施形態のソファ型ベッドカバー1は折り畳んでベッドサイドに置くことができる。本実施形態における背もたれ本体21の高さがマットレス41の上面と一致するように形成されているため、ベッドサイドに置くことでマットレスの一部として利用することができる。
【0039】
次に、マットレス41を座面として使用するために、
図7に示すように、掛け布団42を折り畳んで後方側に寄せておく。なお、掛け布団42の上で使用する場合は、折り畳むなどしなくてもよい。
【0040】
次に、
図8に示すように、背もたれ本体21の正面側を下にして、座面として使用するマットレス41の上にソファ型ベッドカバー1を載置する。ソファ型ベッドカバー1はコンパクトに折り畳まれているため、容易にマットレス41の上に載置することができる。
【0041】
次に、
図9に示すように、背もたれ部2に巻き付けていた座面カバー部3を広げてマットレス41にかける。また、背もたれ本体21の凹状の窪み21aに折り畳んで収納されていた折畳式天面カバー24を展開して、折畳式支持片ストッパー23および折畳式背もたれ支持片22が展開できるようにする。
【0042】
そして、
図10に示すように、折畳式支持片ストッパー23を後方側に展開しておき、
図11に示すように、折畳式背もたれ支持片22を展開する。また、
図12に示すように、展開した折畳式背もたれ支持片22の下端部22bに折畳式支持片ストッパー23の凹状嵌入部23aを嵌め入れる。さらに、
図13に示すように、展開していた折畳式天面カバー24で背もたれ部2を覆う。これにより、背もたれ本体21の後方側には、背もたれ本体21、折畳式背もたれ支持片22および折畳式天面カバー24によって囲まれた大きな収容空間が形成される。
【0043】
次に、
図14に示すように、展開した背もたれ部2を後方側に倒して後方側に寄せておいた掛け布団42にかぶせる。これにより、ベッド4をソファとして使用できるようになる。
【0044】
ソファの状態において折畳式背もたれ支持片22は折畳式支持片ストッパー23の凹状嵌入部23aに嵌め入れられているため、利用者が背もたれにもたれかかっても意図せず傾倒することを防ぐことができる。
【0045】
また、座面カバー部3の下がマットレス41であるため、座り心地がよい。掛け布団42は、背もたれ部2の収容空間に収容されているため、ソファとして機能しているときの置き場所にも困らない。
【0046】
また、ソファ型ベッドカバー1の設置位置を自由に選択することができる。例えば、
図15(1)に示すように、体型に合わせた位置に設置して通常のソファとして使用したり、
図15(2)に示すように、若干前方に移動させてデスク用のチェアとして使用したり、
図15(3)に示すように、カウチなどとともに足を伸ばして使用できるように後方側によせて使用することもできる。
【0047】
また、ソファとして使用せずにベッド4に戻す際には、逆の順序で背もたれ部2を折り畳み、座面カバー部3を巻き付けてベッドサイド等に置けばよい。掛け布団42は、背もたれ部2の収容空間に折り畳まれた状態で収容されているため、ベッド4として使用するときに綺麗な状態で使用することができる。
【0048】
以上のような本実施形態のソファ型ベッドカバー1によれば、以下の効果を奏することができる。
1.ソファ型ベッドカバー1をベッド4の上に展開して載置することで、既存のベッド4を容易にソファとすることができ、限られた室内空間においてベッド4の上を有効利用することができる。
2.ソファ型ベッドカバー1をコンパクトに折り畳むことができるため、不使用時の置き場所に困らない。
3.ソファ型ベッドカバー1を折り畳んで立てた状態でベッドサイドに置くことでマットレス41の一部として使用することができる。
4.ソファとして機能させているときには背もたれ部2に収容空間が形成されるため、掛け布団42などを収容することができ、マットレス41の上にソファ型ベッドカバー1を載置する場合であっても、掛け布団42の置き場所に困らない。
5.折畳式支持片ストッパー23が折畳式背もたれ支持片22の意図しない傾倒を防ぐため、安全に背もたれとして使用することができる。
【0049】
なお、本発明に係るソファ型ベッドカバーは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、ソファ型ベッドカバー1は、
図16に示すように、ベッドサイドとベッド上と間の移動を補助する補助アーム5によってベッド4と連結されていてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 ソファ型ベッドカバー
2 背もたれ部
3 座面カバー部
4 ベッド
5 補助アーム
21 背もたれ本体
21a 凹状の窪み
22 折畳式背もたれ支持片
22a 連結側縁部
22b 下端部
22c 上端部
23 折畳式支持片ストッパー
23a 凹状嵌入部
24 折畳式天面カバー
41 マットレス
42 掛け布団