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特許7513978受付支援装置、受付支援方法、受付支援システムおよび受付支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】受付支援装置、受付支援方法、受付支援システムおよび受付支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20240703BHJP
【FI】
G16H40/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020065993
(22)【出願日】2020-04-01
(65)【公開番号】P2021163318
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-03-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2019年6月28日、1.島田 紗亜耶が、第64回日本透析医学会学術集会・総会にて、石濱人樹、菅原正純が発明した「顔認証システムの有用性について」について公開した。 2.株式会社ノーザが、「透析業務支援システム STEPIII」にて、石濱人樹、菅原正純が発明した顔認証受付端末を公開した。 3.株式会社ノーザは、第64回日本透析医学会学術集会・総会にて、石濱人樹、菅原正純が発明した顔認証受付端末を公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】519168549
【氏名又は名称】株式会社ノーザ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】石濱 人樹
(72)【発明者】
【氏名】菅原 正純
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-271733(JP,A)
【文献】特開2005-018501(JP,A)
【文献】特開平07-023912(JP,A)
【文献】特開2015-181725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関における受付業務を支援する受付支援装置であって、
患者の顔画像を撮像する撮像部と、
前記顔画像を顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから前記顔画像に対応する患者情報を取得する患者情報取得部と、
前記患者情報を表示する表示部と、
体重計から送信された測定値に、前記測定値を受信した受信時刻と、前記体重計を識別する体重計IDとを付加して前記顔認証サーバに送信する測定値通信部と、
前記表示部が前記患者情報を表示した表示時刻と前記体重計IDとを含む検索要求を前記顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから、前記表示時刻より後の受信時刻で、前記体重計IDと一致する体重計IDが設定された測定値を取得する測定値取得部と、
前記測定値取得部が取得した測定値を、前記患者情報と対応付けて前記顔認証サーバに登録する測定値登録部と、を備えること
を特徴とする受付支援装置。
【請求項2】
前記患者が車椅子の患者の場合、
前記表示部は、車椅子に乗った患者の測定値、および、車椅子の測定値のいずれか一方のみが前記顔認証サーバに登録されている患者の測定待ちリストを表示し、
前記患者情報取得部は、前記測定待ちリストの中で選択された患者の患者情報を取得し、
前記表示部は、前記患者の患者情報を表示し、
前記測定値通信部は、前記体重計から送信された車椅子に乗った患者の測定値または車椅子の測定値に、前記測定値を受信した受信時刻と、前記体重計を識別する体重計IDとを付加して前記顔認証サーバに送信し、
前記測定値取得部は、前記表示部が前記患者情報を表示した表示時刻と前記体重計IDとを含む検索要求を前記顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから、前記表示時刻より後の受信時刻で、前記体重計IDと一致する体重計IDが設定された測定値を取得し、
前記測定値登録部は、前記測定値取得部が取得した測定値を、車椅子に乗った患者の測定値または車椅子の測定値として、前記患者情報と対応付けて前記顔認証サーバに登録すること
を特徴とする請求項1記載の受付支援装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記測定待ちリストの各患者について、前記顔認証サーバに直前に測定値を登録した時刻に基づいて判定された、各患者が透析治療前か透析治療後かの判定結果を前記測定待ちリストに表示すること
を特徴とする請求項2記載の受付支援装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記患者情報とともに、前記測定値と、風袋データと、前記風袋データを用いて前記測定値を補正した体重とを表示すること
を特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の受付支援装置。
【請求項5】
請求項1からのいずれか1つに記載の受付支援装置と、顔認証サーバとを備える受付支援システムであって、
前記顔認証サーバは、
前記受付支援装置からの送信される顔画像を画像解析して、当該顔画像の患者を認証し、前記患者の患者情報を前記受付支援装置に送信する顔認証部と、
前記受付支援装置から受信した前記測定値を、前記患者情報と対応付けて登録するテータ管理部とを備えること
を受付支援システム。
【請求項6】
医療機関における受付業務を支援する受付支援装置が行う受付支援方法であって、
患者の顔画像を撮像する撮像ステップと、
前記顔画像を顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから前記顔画像に対応する患者情報を取得する患者情報取得ステップと、
前記患者情報を表示する表示ステップと、
体重計から送信された測定値に、前記測定値を受信した受信時刻と、前記体重計を識別する体重計IDとを付加して前記顔認証サーバに送信する測定値通信ステップと、
前記表示ステップで前記患者情報を表示した表示時刻と前記体重計IDとを含む検索要求を前記顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから、前記表示時刻より後の受信時刻で、前記体重計IDと一致する体重計IDが設定された測定値を取得する測定値取得ステップと、
前記測定値取得ステップで取得した測定値を、前記患者情報と対応付けて前記顔認証サーバに登録する測定値登録ステップと、を行うこと
を特徴とする受付支援方法。
【請求項7】
請求項1からのいずれか1項に記載の受付支援装置として、コンピュータを機能させることを特徴とする受付支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機関における受付業務を支援する受付支援装置、受付支援システム、受付支援方法、および受付支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコンピュータ技術の発達により、様々な分野においてコンピュータが使用されるようになっている。病院においても電子カルテシステムなどのシステム化が進められている。また、特許文献1には、病院の受付業務を効率化させるための病院受付システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-339309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
病院では、一般的に患者の氏名、患者番号などが記載された診察券を用いて患者を認証し識別する。しかしながら、診察券の場合、診察券の紛失や診察券の所持し忘れなどが発生する可能性がある。また、診察券を持っていても、バックの中から診察券を探す手間および時間を要する。例えば透析治療を行うクリニックなどでは、透析治療の前と後で体重を測定するが、そのたびに患者を認証する必要があり、受付が混雑してしまう。
【0005】
また、患者の識別は、患者の取り違えにつながることから、医療スタッフにとって負荷が大きく、ストレスを感じる作業である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、患者の識別の容易化および受付業務の効率化を支援する受付支援装置、受付支援方法、受付支援システムおよび受付支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、医療機関における受付業務を支援する受付支援装置であって、患者の顔画像を撮像する撮像部と、前記顔画像を顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから前記顔画像に対応する患者情報を取得する患者情報取得部と、前記患者情報を表示する表示部と、体重計が測定した測定値を、前記患者情報と対応付けて前記顔認証サーバに登録する測定値登録部と、を備える。
【0008】
本発明は、上記受付支援装置と、顔認証サーバとを備える受付支援システムであって、前記顔認証サーバは、前記受付支援装置からの送信される顔画像を画像解析して、当該顔画像の患者を認証し、前記患者の患者情報を前記受付支援装置に送信する顔認証部と、前記受付支援装置から受信した前記測定値を、前記患者情報と対応付けて登録するテータ管理部とを備える。
【0009】
本発明は、医療機関における受付業務を支援する受付支援装置が行う受付支援方法であって、患者の顔画像を撮像する撮像ステップと、前記顔画像を顔認証サーバに送信し、前記顔認証サーバから前記顔画像に対応する患者情報を取得する患者情報取得ステップと、 前記患者情報を表示する表示ステップと、体重計が測定した測定値を、前記患者情報と対応付けて前記顔認証サーバに登録する測定値登録ステップと、を行う。
【0010】
本発明は、上記受付支援装置として、コンピュータを機能させることを特徴とする受付支援プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、患者の識別の容易化および受付業務の効率化を支援する受付支援装置、受付支援方法、受付支援システムおよび受付支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る受付支援システムの全体構成図である。
図2】受付支援装置および顔認証サーバの構成を示すブロック図である。
図3】測定値テーブルの一例を示す図である。
図4】体重管理テーブルの一例を示す図である。
図5】透析治療を行う際の体重測定の手順を示すフローチャートである。
図6】体重測定処理を示すシーケンス図である。
図7】立って体重を測定する場合の画面遷移の一例である。
図8】車椅子に座って体重を測定する場合の画面遷移の一例である。
図9】測定待ちリストから車椅子の重量を測定する処理を示すシーケンス図である。
図10】測定待ちリストから患者を指定して車椅子を測定する場合の画面遷移の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
【0014】
(システムの構成)
図1は、本実施形態の受付支援システムの全体構成を示す構成図である。本実施形態の受付支援システムは、受付支援装置1と、体重計2と、顔認証サーバ3とを備える。
【0015】
受付支援装置1は、医療機関における受付業務を支援する。本実施形態では、透析治療を受ける患者が体重を測定する際の受付業務を支援する場合を例として以下に説明するが、これに限定されるものではない。受付支援装置1は、カメラ等の撮像部11を備え、撮像部11が撮像(撮影)した患者の顔画像を顔認証サーバ3に送信し、顔認証サーバ3が認証した患者の患者情報を表示部(ディスプレイ)16に表示する。本実施形態の表示部12は、指で触れることで操作可能なタッチパネルを備え、入力装置としても機能する。
【0016】
受付支援装置1は、認証した患者の患者情報および測定した体重などを印刷した紙を出力する出力部17(プリンタ)を備えてもよい。また、受付支援装置1は、図示しないバーコードリーダーを備えていてもよい。バーコードリーダーは、診察券または出力部17が出力した紙に印刷された患者IDを示すバーコードを読み取ることができる。
【0017】
体重計2は、患者の体重、車椅子の重量などを測定する。本実施形態の体重計2は、車椅子に対応した体重計であって、患者は車椅子に乗った状態で体重を測定することができる。体重計2は、通信機能を有し、ここでは測定した測定値を受付支援装置1に送信する。本実施形態では、市販の汎用的な体重計2を用いることができる。
【0018】
顔認証サーバ3は、顔画像を用いて患者を認証する。本実施形態の顔認証サーバ3は、受付支援装置1からの送信される顔画像を画像解析して、顔画像に対応する患者を認証する。また、顔認証サーバ3は、顔画像に対応する患者の患者情報を受付支援装置1に送信する。
【0019】
図1では、一組の受付支援装置1と体重計2とが顔認証サーバ3に接続されているが、受付支援装置1および体重計2の複数の組が顔認証サーバ3に接続されていてもよい。
【0020】
図2は、本実施形態の受付支援装置1および顔認証サーバ3の構成を示すブロック図である。これらの装置は、ネットワークなどを介して互いに接続されている。図示する受付支援装置1は、撮像部11と、患者情報取得部12と、測定値通信部13と、測定値取得部14と、測定値登録部15と、表示部16と、出力部17とを備える。
【0021】
撮像部11は、患者の顔画像を撮像するカメラである。本実施形態では撮像部11に、広角レンズを用いてもよい。これにより、立っている患者も、車椅子に座っている患者も、撮像部11の位置を変更することなく、患者の顔の領域を検出し、顔画像を撮像することができる。
【0022】
患者情報取得部12は、顔画像を顔認証サーバ3に送信し、顔認証サーバ3から顔画像に対応する患者の患者情報を取得する。患者情報取得部12は、後述する測定待ちリストを、顔認証サーバ3から取得してもよい。
【0023】
測定値通信部13は、体重計2から送信された測定値に、当該測定値を受信した受信時刻と、体重計2を識別する体重計IDとを付加して顔認証サーバ3に送信する。測定値取得部14は、表示部16が患者情報を表示した表示時刻と体重計IDとを含む検索要求を顔認証サーバ3に送信し、前記顔認証サーバ3から前記表示時刻より後の受信時刻で、前記体重計IDと一致する体重計IDが設定された測定値を取得する。
【0024】
測定値登録部15は、体重計2が測定した測定値を、患者情報と対応付けて顔認証サーバ3に登録する。本実施形態では、測定値登録部15は、測定値取得部14が取得した測定値を、患者情報と対応付けて顔認証サーバ3に登録する。測定値登録部15は、患者が車椅子の患者の場合、車椅子に乗った患者の測定値と、車椅子の測定値とを、患者情報と対応付けて顔認証サーバ3に登録する。
【0025】
表示部16は、患者情報を表示する。表示部16は、車椅子に乗った患者の測定値、および、車椅子の測定値のいずれか一方のみが顔認証サーバ3に登録されている患者の測定待ちリストを表示する。表示部16は、測定待ちリストの各患者について、顔認証サーバ3に直前に測定値を登録した時刻に基づいて判定された、各患者が透析治療前か透析治療後かの判定結果を、測定待ちリストに表示してもよい。表示部16は、患者情報とともに、測定値と、風袋データと、風袋データを用いて測定値を補正した体重とを表示してもよい。出力部17は、患者情報および体重計2で測定した体重などを印刷した紙を出力する。
【0026】
顔認証サーバ3は、顔画像を用いて患者を認証する。本実施形態の顔認証サーバ3は、顔認証部31と、リスト生成部32と、データ管理部33と、患者情報DB33と、測定値テーブル35と、体重管理テーブル36とを備える。
【0027】
顔認証部31は、受付支援装置1からの送信される顔画像を画像解析して、当該顔画像の患者を認証し、当該患者の患者情報を受付支援装置1に送信する。具体的には、顔認証部31は、顔の目、鼻、口などの特徴点の位置や大きさなどに基づいて、送信された顔画像と患者情報DB34に登録された多数の顔画像とを照合し、一致する特徴点が所定の閾値を超える顔画像を検索する。顔認証部31は、検索した顔画像に対応する患者の患者情報を患者情報DB34から読み出し受付支援装置1に送信する。
【0028】
リスト生成部32は、受付支援装置1からの要求を受け付けて、体重管理テーブル36を参照して、車椅子に乗った患者の測定値、および、車椅子の測定値のいずれか一方のみが顔認証サーバ3に登録されている患者の測定待ちリストを生成する。リスト生成部32は、測定待ちリストの各患者について、体重管理テーブル36に直前に測定値を登録した時刻に基づいて各患者が透析治療前か透析治療後かを判定し、判定結果を測定待ちリストに設定してもよい。
【0029】
データ管理部33は、受付支援装置1から受信した測定値を、患者情報と対応付けて体重管理テーブル36に登録する。
【0030】
患者情報DB34には、各患者の患者情報と、顔画像とが予め登録される。患者情報は、患者ID、氏名、性別、生年月日、体重関連情報などを有する。体重関連情報には、風袋データ(スリッパ、服などの重量)、ドライウェイト体重などが含まれる。顔画像には、患者IDが付加されている。
【0031】
図3は、測定値テーブル35の一例を示す図である。図示する測定値テーブル35の各レコードは、体重計IDと、受信時刻と、測定値とを有する。体重計IDは、体重計2が複数ある場合に体重計2を識別する識別情報である。受信時刻は、受付支援装置1が体重計2から測定値を受信した時刻である。データ管理部33は、受付支援装置1から体重計IDと、受信時刻と、測定値とを含む登録要求を受け付けて、測定値テーブル35を更新する。具体的には、データ管理部33は、登録要求で指定された体重計IDのレコードの受信時刻および測定値を上書き更新する。
【0032】
図4は、体重管理テーブル36の一例を示す図である。図示する体重管理テーブル36の各レコードは、患者IDと、測定日と、更新時刻と、体重と、車椅子の重量と、体重+車椅子の重量とを有する。データ管理部33は、受付支援装置1から患者IDと、測定値の種別と、測定値とを含む登録要求を受け付けて、体重管理テーブル36を更新する。
【0033】
具体的には、立って体重測定する患者の場合、患者ID:0001のレコードに示すようにデータ管理部33は、登録要求で指定された種別の体重に測定値を設定したレコードを生成し、体重管理テーブル36に登録する。更新時刻には、当該レコードを追追加(更新)した時刻が設定される。
【0034】
車椅子に座って体重測定する場合、患者ID:0002のレコード61または患者ID:0003のレコード62に示すように、車椅子に乗った状態の患者の測定値のみ、または、車椅子の測定値のみが設定された測定途中のレコードと、患者ID:0003のレコード63に示すように、体重が設定され測定が完了したレコードとがある。
【0035】
(人工透析治療の流れ)
図5は、透析治療を行う際の体重測定の手順を示すフローチャートである。図3(a)は、立って体重測定する患者の手順を示し、図3(b)は、車椅子に座って体重測定する患者の手順を示す。体重測定は、透析治療の前と後に2回行われる。
【0036】
図3(a)では、受付支援装置1は、当該受付支援装置1の前に立った患者の顔画像を顔認証サーバ3に送信し、顔認証サーバ3は顔認証を実施して患者を特定する(S31)。そして、患者が体重計2に乗ることで、体重計2は患者の体重を測定する(S32)。これにより、透析治療前の患者の体重が確定し、受付支援装置1は、体重計2が測定した体重と、顔認証サーバ3が認証した患者とを対応付けて顔認証サーバの体重管理テーブル36に登録する(S33)。
【0037】
その後、患者は透析治療を受ける(S34)。透析治療後の体重測定(S35~S37)は、透析治療前の体重測定(S31~S33)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0038】
図3(b)では、受付支援装置1は、当該受付支援装置1の前の車椅子に座った患者の顔画像を顔認証サーバ3に送信し、顔認証サーバ3は顔認証を実施して患者を特定する(S41)。そして、患者が車椅子に座ったまま体重計2に乗ることで、体重計2は患者と車椅子の重量を測定する(S42)。受付支援装置1は、体重計2が測定した測定値(患者+車椅子の重量)を、顔認証サーバ3が認証した患者と対応付けて顔認証サーバ3の体重管理テーブル36に登録する(S43)。
【0039】
そして、患者をベッドに案内した後に、介護者(医療スタッフを含む)は、車椅子の重量を測定する。このとき患者は受付支援装置1の前にいないため、介護者は、患者を指定するために測定待ちリストの表示要求を受付支援装置1に入力する(S44)。介護者は測定待ちリストから該当する患者を指定し、その後、車椅子を体重計2に載せる。体重計2は、車椅子のみの重量を測定する(S45)。受付支援装置1は、S42の測定値から車椅子の測定値を減算した値を患者の体重として確定し、患者の体重および車椅子の重量を、測定待ちリスとで指定された患者と対応付けて顔認証サーバ3の体重管理テーブル36に登録する(S46)。
【0040】
その後、患者は透析治療を受ける(S47)。透析治療後の体重測定については、まず車椅子のみの重量を測定し(S48~S50)、その後、車椅子に座った患者の重量を測定する(S51~S53)。
【0041】
具体的には、介護者は、例えば患者選択画面など表示された患者の中からの該当する患者を選択して患者を指定する(S48)。また、介護者は、患者IDのバーコードを所持している場合、受付支援装置1が備えるバーコードリーダーにバーコードをかざして患者を指定してもよい。バーコードは、診察券や、透析治療前の体重測定時に出力部17が患者情報、体重など印刷した紙などに設定されているものとする。そして、介護者は、車椅子を体重計2に載せて車椅子のみの重量を測定する(S49)。受付支援装置1は、体重計2が測定した車椅子の測定値を、S48で指定した患者と対応付けて顔認証サーバ3の体重管理テーブル36に登録する(S50)。
【0042】
そして、車椅子に座った患者の体重を測定する。このとき、介護者または患者は、患者を指定するために測定待ちリストの表示要求を受付支援装置1に入力する(S51)。介護者等は、測定待ちリストから該当する患者を指定し、患者が車椅子に座ったまま体重計2に乗る。体重計2は、患者と車椅子の重量を測定する(S52)。受付支援装置1は、S52の測定値からS49の車椅子の測定値を減算した値を患者の体重として確定し、確定した患者の体重と、患者および車椅子の測定値とを、測定待ちリストで指定された患者と対応付けて顔認証サーバ3の体重管理テーブル36に登録する(S53)。
【0043】
なお、S48~S50は、S45で測定した車椅子と同じ車椅子を使用する場合は、省略することができる。この場合、S51では、測定待ちリストで患者を指定する代わりに、S41の顔認証で患者を認証してもよい。
【0044】
(システムの動作)
図6は、本実施形態の体重測定処理を示すシーケンス図である。まず、立って体重を測定する患者の場合を説明する。図7は、立って体重を測定する場合の受付支援装置1に表示される画面遷移の一例である。
【0045】
受付支援装置1は、図7のメニュー画面71を表示する。患者がメニュー画面71の上部を指でタッチすると、受付支援装置1は、認証画面72を表示するとともに、撮像部11を起動する。撮像部11は受付支援装置1の前に立った患者の顔を撮像する。ここでは、受付支援装置1は、撮像部11が撮影した顔画像の動画を、認証画面72の所定の領域721に表示するとともに、顔画像を所定のフレームレート(nフレーム/秒)で顔認証サーバ3に送信する(S11)。
【0046】
顔認証サーバ3は、送信された顔画像を患者情報DB34に登録された多数の顔画像と照合し、顔の特徴点が所定の閾値を超えて一致する顔画像の患者を認証する(S12)。顔認証サーバ3は、認証した患者の患者情報を患者情報DB34から読み出し(S13)、読み出した患者情報を受付支援装置1に送信する(S14)。受付支援装置1は、患者情報を表示する(S15)。ここでは、受付支援装置1は、図7の体重測定画面73を表示する。図示する体重測定画面73には、患者情報として、患者ID、氏名、生年月日、体重を補正する風袋データ732などが表示される。
【0047】
患者は、体重測定画面73が表示されると体重計2に乗る。体重計2は、患者の体重を測定し(S16)、測定値を受付支援装置1に送信する(S17)。本実施形態の受付支援装置1は、ブラウザ間通信(プロセス間通信)を行わない装置とする。そのため、受付支援装置1の測定値通信部13は、体重計2から受信した測定値に、体重計2の体重計IDと、当該測定値を受信した受信時刻とを付加して、顔認証サーバ3に送信する(S18)。顔認証サーバ3は、送信された測定値および受信時刻で測定値テーブル35を更新する(S19)。すなわち、顔認証サーバ3は、送信された体重計IDのレコードの受信時刻および測定値を上書き更新する。
【0048】
受付支援装置1は、S15で患者情報(体重測定画面73)を表示した後に、測定値を取得するための検索要求を顔認証サーバ3に送信する(S20)。受付支援装置1は、測定値を取得するまで一定間隔で検索要求をポーリングする。検索要求には、体重計IDと、S15で患者情報を表示した表示時刻とが含まれる。顔認証サーバ3は、測定値テーブル35を参照し、検索要求で指定された体重計IDのレコードで、表示時刻より後の受信時刻が設定されたレコードがある場合、当該レコードの測定値を受付支援装置1に送信する(S21)。
【0049】
なお、受付支援装置1がブラウザ間通信(プロセス間通信)を行う場合、S18からS21の処理は省略してもよい。
【0050】
受付支援装置1は、体重測定画面73の測定値731に顔認証サーバ3から受信した測定値を設定し、体重測定画面73を更新する(S22)。また、受付支援装置1は、体重測定画面73の体重733に、顔認証サーバ3から受信した測定値731を風袋データ732で補正(減算)した値を設定する。なお、患者は、事前に登録した風袋データ732の他に、「その他補正」734に数値を入力することで、当日の服装に応じて測定値を補正することができる。
【0051】
受付支援装置1は、患者が体重測定画面73の確定ボタンをタッチすることで、当該画面73に表示された患者情報(ここでは、患者ID)と体重とを含む登録要求を顔認証サーバ3に送信する(S23)。顔認証サーバ3は、体重管理テーブル36に体重を登録する。具体的には、顔認証サーバ3は、登録要求で指定された患者IDと、当該レコードを生成した更新時刻と、体重とを含むレコードを生成し、体重管理テーブル36に追加する。なお、立って体重測定する患者の場合、「車椅子」および「体重+車椅子」はスペースとなる。
【0052】
次に、車椅子に座って体重測定する場合について説明する。
【0053】
図8は、車椅子に座って透析治療前に体重測定する場合(図5(b):S41~S43)の受付支援装置1に表示される画面遷移の一例である。図8のメニュー画面81および認証画面82は、図7のメニュー画面71および認証画面72と同様である。この場合の体重測定処理は、図6に示すシーケンス図と同様である。以下に、立って体重測定する場合と異なる点を中心に説明する。
【0054】
受付支援装置1は、メニュー画面81を表示する。患者または介護者がメニュー画面81の測定前811を指でタッチすると、受付支援装置1は、認証画面82を表示するとともに、撮像部11を起動する。撮像部11は受付支援装置1の前の患者の顔を撮像する。受付支援装置1は、撮影された顔画像の動画を認証画面82に表示するとともに、顔画像を所定のフレームレートで顔認証サーバ3に送信する(S11)。撮像部11は、広角レンズにより、車椅子に座っている患者の顔の領域を検出し、顔画像を撮像する。S12~S14は、立った患者の場合と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0055】
そして、受付支援装置1は、図8の体重測定画面83を表示する(S15)。ここでは、透析治療前の体重測定であるため、まず車椅子+体重の重量が測定される。患者は、体重測定画面83が表示されると、車椅子に座ったまま体重計2に乗る。S16~S21は、立った患者の場合と同じであるため、ここでは説明を省略する。そして、受付支援装置1は、体重測定画面83の測定値831に顔認証サーバ3から受信した測定値を設定し、体重測定画面83を更新する(S22)。なお、患者は、事前に登録した風袋データの他に、「その他補正」に数値を入力することで、当日の服装に応じて測定値を補正することができる。
【0056】
受付支援装置1は、患者が体重測定画面83の確定ボタンをタッチすることで、当該画面83に表示された患者情報(ここでは、患者ID)と測定値とを含む登録要求を顔認証サーバ3に送信する(S23)。顔認証サーバ3は、体重管理テーブル36に体重を登録する。具体的には、顔認証サーバ3は、登録要求で指定された患者IDと、当該レコードを生成した更新時刻と、「体重+車椅子」とを含むレコードを生成し、体重管理テーブル36に追加する。なお、この時点では、「体重」および「車椅子」はスペースとなる。
【0057】
次に、車椅子に座って体重測定をする際に、体重測定が完了していない測定待ちリストから患者を指定して、車椅子または体重+車椅子の重量を測定する処理について説明する。
【0058】
図9は、測定待ちリストから患者を指定して車椅子等の重量を測定する処理を示すシーケンス図である。図10は、測定待ちリストから患者を指定して車椅子を測定する場合(図5(b):S44~S46)の受付支援装置1に表示される画面遷移の一例である。図10のメニュー画面9は、図7のメニュー画面71と同様である。
【0059】
受付支援装置1は、メニュー画面91を表示する。患者がメニュー画面91の測定待ち911を指でタッチすると、受付支援装置1は、測定待ちリストを顔認証サーバ3に要求する(S61)。
【0060】
顔認証サーバ3は、体重管理テーブル36を参照し、測定日が現在日(今日)で、体重の欄が空欄のレコードを抽出する。例えば、図4に示す体重管理テーブル36の場合、顔認証サーバ3は、患者IDが0002のレコード61と、患者IDが0003のレコード62とを抽出する。そして、顔認証サーバ3は、抽出した各レコードの患者IDに対応する患者情報を患者情報DB34から取得して測定待ちリストを生成する(S62)。
【0061】
顔認証サーバ3は、判定待ちリストの各患者について、直前に測定値を登録した時刻に基づいて各患者が透析治療前か透析治療後かを判定してもよい。具体的には、顔認証サーバ3は、抽出したレコードの直前のレコードの更新時刻を用いて、患者の測定状態が透析治療の前か後かを判定する。例えば、顔認証サーバ3は、現在時刻と、直前のレコードの更新時刻とを比較し、更新時刻から現在時刻までの時間が所定の時間(例えば1時間)を超える場合は、透析治療の後の後体重の測定待ちであると判定する。
【0062】
図4に示す体重管理テーブルの場合、患者IDが0003のレコード62の直前のレコード63の更新時刻は9:00であり、現在時刻が12:00とする。この場合、顔認証サーバ3は、直前のレコードの更新時刻から現在時刻までの時間が1時間を超えるため、抽出したレコード62の患者は、透析治療後の後体重の測定待ちであると判定する。また、顔認証サーバ3は、直前のレコードの更新時刻から現在時刻までの時間が1時間未満の場合、または、現在日において抽出したレコードの直前のレコードが存在しない場合、透析治療の前体重の測定待ちであると判定する。
【0063】
顔認証サーバ3は、生成した測定待ちリストを受付支援装置1に送信する(S63)。受付支援装置1は、顔認証サーバ3から送信された測定待ちリストを表示する(S64)。ここでは、受付支援装置1は、図9に示す測定待ちリスト画面92を表示する。図示する画面92には、患患者ごとに、患者ID、氏名、生年月日、測定状態などが表示される。介護者は、対象の患者のレコード(表示領域)をタッチすることで、患者を選択する。受付支援装置1は、選択された患者の患者IDを顔認証サーバ3に送信する(S65)。
【0064】
顔認証サーバ3は、送信された患者IDの患者情報を患者情報DB34から取得し(S66)、さらに体重管理テーブル36から当該患者の測定値(ここでは、体重+車椅子)を取得し、受付支援装置1に送信する(S67)。
【0065】
そして、受付支援装置1は、患者情報を表示する(S68)。ここでは、受付支援装置1は、図9の体重測定画面93を表示する。体重測定画面93には、体重+車椅子の測定値931が設定されている。介護者は、体重測定画面93が表示されると、車椅子を体重計2に載せる。
【0066】
S69~S74は、図6の16~S21と同じであるため、ここでは説明を省略する。そして、受付支援装置1は、体重測定画面93の車椅子の測定値932に顔認証サーバ3から受信した測定値を設定し、体重測定画面93を更新する(S75)。また、受付支援装置1は、体重測定画面93の体重934に、体重+車椅子の測定値931から車椅子の測定値932および風袋データ933を減算した値を設定する。なお、患者は、事前に登録した風袋データの他に、「その他補正」に数値を入力することで、当日の服装に応じて測定値を補正することができる。
【0067】
受付支援装置1は、患者が体重測定画面93の確定ボタンをタッチすることで、当該画面93に表示された患者情報(ここでは、患者ID)と車椅子の測定値と体重とを含む登録要求を顔認証サーバ3に送信する(S76)。顔認証サーバ3は、体重管理テーブル36に車椅子の重量および体重を登録する。例えば、図4に示す体重管理テーブル36の患者IDが0002の場合、顔認証サーバ3はレコード61の体重および車椅子の欄に、登録要求で指定された値をそれぞれ設定し、更新時刻を現在時刻に更新する。
【0068】
なお、車椅子に座って透析治療後に体重測定する場合(図5(b):S48~S53)については、上述した透析治療前に体重測定する場合と同様である。ただし、S48で患者を指定する際は、介護者は、例えば患者選択画面など表示された患者の中からの該当する患者を選択して患者を指定する。または、介護者は、患者IDのバーコードを所持している場合、受付支援装置1が備えるバーコードリーダーにバーコードをかざして患者を指定してもよい。
【0069】
(本実施形態の効果)
以上説明した本実施形態の医療機関における受付業務を支援する受付支援装置1は、患者の顔画像を撮像する撮像部11と、顔画像を顔認証サーバ3に送信し、顔認証サーバ3から顔画像に対応する患者情報を取得する患者情報取得部12と、患者情報を表示する表示部16と、体重計2が測定した測定値を患者情報と対応付けて顔認証サーバ3に登録する測定値登録部15と、を備える。
【0070】
このように本実施形態では、生体認証の1つである顔認証を用いて患者を識別する。これにより患者は、診察券などのカードの所持が不要になるため、本実施形態では、患者がカードを紛失した場合またはカードを忘れた場合であっても、高精度で患者を認証することができる。また、顔認証はカードの出し入れが発生しないため、体重測定時の受付時間を短縮し、混雑を緩和することができる。
【0071】
本実施形態では顔認証を用いることで、医療スタッフの入れ替わりがあっても、体重測定時における患者の取り違えを回避することができる。すなわち、医療スタッフの作業負荷、作業時間、心理的なストレスを低減し、医療スタッフの利便性を向上することができる。
【0072】
また、本実施形態では、顔認証を用いて患者を識別するため、大規模災害などで、診察券、保険証、お薬手帳などがなくなった場合であっても、患者情報DB34の顔画像を用いて患者を認証し、患者情報DB34の患者情報(例えば、治療履歴など)を参照することで、迅速に治療を再開することができる。
【0073】
(ハードウェア構成)
上記説明した受付支援装置1および顔認証サーバ3は、例えば、汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。図示するコンピュータシステムは、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)と、メモリと、ストレージ(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置と、入力装置と、出力装置とを備える。メモリおよびストレージは記憶装置である。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。例えば、受付支援装置1および顔認証サーバ3の各機能は、受付支援装置1用のプログラムの場合は受付支援装置1のCPUが、顔認証サーバ3用のプログラムの場合は顔認証サーバ3のCPUが、それぞれ実行することにより実現される。
【0074】
また、受付支援装置1および顔認証サーバ3は、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また、受付支援装置1および顔認証サーバ3は、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
【0075】
受付支援装置1用のプログラムおよび顔認証サーバ3用のプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD (Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
【0076】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。
【符号の説明】
【0077】
1 :受付支援装置
11:撮像部
12:患者情報取得部
13:測定値通信部
14:測定値取得部
15:測定値登録部
16:表示部
17:出力部
2 :体重計
3 :顔認証サーバ
31:顔認証部
32:リスト生成部
33:データ管理部
34:患者情報DB
35:測定値テーブル
36:体重管理テーブル
図1
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