(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】複数のRFチップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法
(51)【国際特許分類】
H04B 17/17 20150101AFI20240703BHJP
H04B 17/29 20150101ALI20240703BHJP
【FI】
H04B17/17
H04B17/29 200
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022183747
(22)【出願日】2022-11-16
【審査請求日】2022-12-16
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522449514
【氏名又は名称】歐姆佳科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】周 錫▲ぞう▼
(72)【発明者】
【氏名】邱 志偉
(72)【発明者】
【氏名】林 昭和
(72)【発明者】
【氏名】劉 人▲い▼
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-507520(JP,A)
【文献】特表2017-505556(JP,A)
【文献】特表2016-509667(JP,A)
【文献】特開平09-269359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 17/17
H04B 17/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号解析器、出力分配器、信号制御回路
、出力結合器
、及び制御ホストを有し、
前記信号解析器は、RF信号を生成し、
前記出力分配器は、前記信号解析器及び複数のRFチップモジュールに電気接続され、前記RF信号を受信して複数のRF入力信号を生成し、前記複数のRF入力信号をそれぞれ前記複数のRFチップモジュールに送信し、
前記複数のRF入力信号の出力の合計は、前記RF信号の出力に等しく、
前記信号制御回路は、前記複数のRFチップモジュールに電気接続され、前記複数のRFチップモジュールを介して前記複数のRF入力信号を受信し、各前記RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整して複数のRF出力信号を生成し、
前記出力結合器は、前記信号制御回路及び前記信号解析器に電気接続され、前記複数のRF出力信号を受信し、前記複数のRF出力信号の出力を加算してテスト信号を生成し、
前記信号解析器は、前記テスト信号を受信し、各前記RF出力信号の出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得
し、ここで、
前記信号制御回路は、複数のコントロールIC及び信号コントローラを有し、
前記複数のコントロールICは、それぞれ前記複数のRFチップモジュール及び前記出力結合器に電気接続され、前記複数のRFチップモジュールを介して各前記RF入力信号を受信し、
前記信号コントローラは、前記複数のコントロールICに電気接続され、前記複数のコントロールICを介して各前記RF入力信号の前記出力及び前記位相の少なくとも1つを調整して前記複数のRF出力信号をそれぞれ生成し、
前記制御ホストは、
前記信号コントローラ及び前記信号解析器に電気接続され、
各前記RF入力信号の前記出力及び前記位相を識別し、
前記RFチップモジュールに対応する前記RF出力信号をそれぞれ識別するために前記信号解析器に当該出力及び前記位相を送信し、
前記信号コントローラ及び前記信号解析器の動作を制御することを特徴とする、
複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項2】
各前記コントロールICは、位相シフター、可変減衰器、及び増幅器を有し、
前記位相シフターは、前記信号コントローラ及び前記RFチップモジュールに電気接続され、前記RFチップモジュールを介して前記RF入力信号を受信し、
前記信号コントローラは、前記位相シフターを介して前記RF入力信号の位相を調整し、
前記可変減衰器は、前記信号コントローラ及び前記位相シフターに電気接続され、前記位相シフターから前記RF入力信号を受信し、
前記信号コントローラは、前記可変減衰器を介して前記RF入力信号の出力を調整し、
前記増幅器は、前記可変減衰器及び前記出力結合器に電気接続され、前記可変減衰器から前記RF入力信号を受信し、前記RF入力信号の出力を増幅して前記RF出力信号を生成することを特徴とする、
請求項
1に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項3】
テストベースをさらに有し、
前記テストベースは、前記複数のRFチップモジュールにそれぞれ電気接続される複数のRFソケット(socket)を有し、
前記出力分配器、前記信号制御回路、及び前記出力結合器は、前記テストベースに設けられ、且つ前記テストベースに電気接続されることを特徴とする、
請求項1に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項4】
前記信号解析器は、ベクトルスペクトル分析器であることを特徴とする、
請求項1に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項5】
信号解析器、出力分配器、複数のコントロールIC、信号コントローラ
、出力結合器
、及び制御ホストを有し、
前記信号解析器は、RF信号を生成し、
前記出力分配器は、前記信号解析器及び複数のRFチップモジュールに電気接続され、前記RF信号を受信して複数のRF入力信号を生成し、前記複数のRF入力信号をそれぞれ前記複数のRFチップモジュールに送信し、
前記複数のRF入力信号の出力の合計は、前記RF信号の出力に等しく、
前記複数のコントロールICは、それぞれ前記複数のRFチップモジュールに統合され、前記複数のRFチップモジュールを介して各前記RF入力信号を受信し、
前記信号コントローラは、前記コントロールICに電気接続され、各前記コントロールICを制御し、対応の前記RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整してRF出力信号を生成し、
前記出力結合器は、各前記コントロールIC及び前記信号解析器に電気接続され、各前記コントロールICから前記RF出力信号を受信し、各前記RF出力信号の出力を加算してテスト信号を生成し、
前記信号解析器は、前記テスト信号を受信し、各前記RF出力信号の出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得
し、
前記制御ホストは、
前記信号コントローラ及び前記信号解析器に電気接続され、
各前記RF入力信号の前記出力及び前記位相を識別し、
前記RFチップモジュールに対応する前記RF出力信号をそれぞれ識別するために前記信号解析器に当該出力及び前記位相を送信し、
前記信号コントローラ及び前記信号解析器の動作を制御することを特徴とする、
複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項6】
各前記コントロールICは、位相シフター、可変減衰器、及び増幅器を有し、
前記位相シフターは、前記信号コントローラ及び前記RFチップモジュールに電気接続され、前記RFチップモジュールを介して前記RF入力信号を受信し、
前記信号コントローラは、前記位相シフターを介して前記RF入力信号の位相を調整し、
前記可変減衰器は、前記信号コントローラ及び前記位相シフターに電気接続され、前記位相シフターから前記RF入力信号を受信し、
前記信号コントローラは、前記可変減衰器を介して前記RF入力信号の出力比率を調整し、
前記増幅器は、前記可変減衰器及び前記出力結合器に電気接続され、前記可変減衰器から前記RF入力信号を受信し、前記RF入力信号の出力を増幅して好ましいSN比を有する前記RF出力信号を生成することを特徴とする、
請求項5に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項7】
テストベースをさらに有し、
前記テストベースは、前記複数のRFチップモジュールにそれぞれ電気接続される複数のRFソケット(socket)を有し、
前記出力分配器及び前記出力結合器は、前記テストベースに設けられ、且つ前記テストベースに電気接続されることを特徴とする、
請求項5に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項8】
前記信号解析器は、ベクトルスペクトル分析器であることを特徴とする、
請求項5に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定装置。
【請求項9】
RF信号を受信して複数のRF入力信号を生成し、各前記RF入力信号を複数のRFチップモジュールに送信する工程と、
前記複数のRF入力信号の出力の合計は、前記RF信号の出力に等しく、
前記複数のRFチップモジュールを介して前記複数のRF入力信号を受信し、各前記RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整して複数のRF出力信号を生成する工程と、
前記複数のRF出力信号の出力を加算してテスト信号を生成する工程と、
前記テスト信号を受信し、各前記RF出力信号の出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得する工程と
、を有
し、
さらに各前記RF入力信号の前記出力及び前記位相に基づき、前記RFチップモジュールに対応する前記RF出力信号をそれぞれ識別する工程を有することを特徴とする、
複数のRFチップモジュールの一括測定方法。
【請求項10】
各前記RF入力信号の前記出力及び前記位相の少なくとも1つを調整する工程において、各前記RF入力信号の前記位相を調整してから、各前記RF入力信号の前記出力を調整することを特徴とする、
請求項9に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定方法。
【請求項11】
各前記RF入力信号の出力及び位相を調整することで、各RF経路の直交と独立の変調信号又は数学的基底関数を生成し、
相互依存性の変調信号又は数学的信号基底関数は、独立変調信号のN個のランクを有し、
前記直交/独立の変調信号、N個のランクを有する相互依存性の信号又は前記数学的信号基底関数を利用し、結合信号の合計を内積演算によって各RF経路に関連する個別信号に分離し、前記複数のRFチップモジュールの特性を測定することを特徴とする、
請求項9に記載の複数のRFチップモジュールの一括測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定分野、特に複数のRF(radio frequency)チップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術の発展及び用途の多様化につれて様々なRFチップ及びモジュールが開発されている。RFチップモジュールの開発において、パッケージテストベース(SKT)を利用し、RFテストによってRFチップモジュールの導電率パラメータを測定する。前記測定において、前記複数のRFチップモジュールを1つずつに前記パッケージテストベースに設けて、プローブをRFチップモジュールのリード線に直接接触させることで、RFチップモジュールに電気接続する。その後、テスト信号を送信、測定し、RF機器でRFチップモジュールの導電率を測定する。
【0003】
図1は、従来の単一のRFチップモジュールの測定装置の模式図である。
図1を参照しながら説明する。1つのRFチップモジュール10をテスト基板12に設けて、信号送受信器14のRF機器から信号をRFチップモジュール10の入力端に送信する。RFチップモジュール10の出力端は、RF連結線を介してRF機器に接続される。テスト基板12は、RFチップモジュール10の動作を制御するために電源供給回路及び信号制御回路を有する。そのため、テスト基板12は、制御ユニット16及び電源供給器に外部接続され、それぞれ制御信号及び電源信号を提供する。信号送受信器14及び制御ユニット16は、制御ホスト18によって制御される。制御ユニット16は、RFチップモジュール10の機能に基づいてプログラム制御を行う。上記構成を利用する従来方法において、信号の供給を逐一制御して特性を検出し、ネットワーク分析器14で読み取ったデータと、標準RFチップモジュール10の理論上の特性とを比較し、RFチップモジュール10の機能を測定する。定義された特性出力と一致する場合は、前記RFチップモジュール10が正常に動作していると判断し、それ以外の場合は、「不正常」又は「不良品」と判断する。校正について、定義付け又はパラメータ調整によって前記RFチップモジュール10の出力を仕様に適合させてもよく、「出力テーブル」を定義し、前記RFチップモジュール10を対応の回路に埋め込んでもよく、前記RFチップモジュール10に対応するテーブルに従って操作してもよい。テスト合格の場合、設計仕様を満たすように前記RFチップモジュール10の出力特性を同時に調整する必要がある。前記校正について、設計仕様を満たすように制御信号を利用して前記RFチップモジュール10の出力及び入力の対応関係を調整する必要がある。前記単一のRFチップモジュール10の校正方法としては、RFチップモジュール10の出力及び入力の信号が所望の効果を達成するまで制御信号を利用して逐一調整する。
【0004】
図2は、他の従来のRFチップモジュールの測定装置の模式図である。前記RFチップモジュールの測定装置は、複数のRFチップモジュールを一括測定することができる。
図2を参照しながら説明する。一括測定であるため、チップを逐一設置、測定する必要がないため、チップの設置時間を減少できる。また、RF機器で逐一測定する時に行った搬入出、信号線接続等の操作の時間を減少できる。前記方法において、1つのテスト基板20に同時に複数のRFチップモジュール22を設けて、さらに同時に切替器24、26を埋め込む。切替器24、26は、異なる時点で1つのRFチップモジュール22を選択して完全なRF信号回路を構築してから測定する。そのため、測定の動作を実行するために、前記テスト基板20に電源回路、制御信号回路、外部接続電源、及び制御ユニット28が設けられる。従来の切替方法としては、切替器24、26を利用し、異なる経路におけるRFチップモジュール22を順に切り替えて完全なRF信号回路を構築してから測定する。前記な完全なRF信号回路の測定方法は、
図1と同じである。テスト基板20は、複数のRFチップモジュール22を設けるための複数のRFソケット(Socket)を有する。RFソケットの底部にリード線を有する。前記リード線は、RFチップモジュール22に接続され、RFチップモジュール22の動作状態を制御する。RFチップモジュール22のRF信号は、リード線を介してベクトルネットワーク/周波数スペクトル分析器30に伝送される。その後、RFチップモジュール22のRF特性を逐一分析する。前記経路は、切替器26及び方向性結合器32を経て、ベクトルスペクトル分析器30に伝送される。切替器24、26は、経路をRFチップモジュール22に切り替えるために用いられる。1つ目のRFチップモジュール22を測定する時に、切替器24、26は、経路を1つ目のRFチップモジュール22に切り替え、他の経路を切断することで、単一のRF信号回路を形成する。信号が方向性結合器32を介してする時に、主信号がモデム(Modem)34に戻ってRFチップモジュール22の正常な動作を確保し、他の信号が信号解析器30に結合され、測定の結果を分析する。1つ目のRFチップモジュール22の測定が終了した後、切替器24、26によって経路を2つのRFチップモジュール22に切り替え、2つ目のRF信号回路を形成し、このようにRFチップモジュール22を逐一測定する。その特徴としては、 システム的に計画されたテスト基板20の設置にある。外部接続される制御ユニット28は、RFチップモジュール22の操作モードを制御する他に、切替器24、26のオン/オフの動作を制御する。前記方法の利点は製作コストが低いが、その欠点としては、測定時間が非常に長く、各経路に用いられる切替器24、26が複数の構造に対応するためにRFマッチングの問題及びエネルギーの損失を招くことになる。
【0005】
上記を鑑みて、本発明は、従来の問題点を解決するために複数のRFチップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の複数のRFチップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法は、測定時間を短縮し、RF回路の切断によるRF特性偏差を避けて測定の精度を維持できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置は、信号解析器、出力分配器、信号制御回路、及び出力結合器を有する。信号解析器は、RF信号を生成する。出力分配器は、信号解析器及び複数のRFチップモジュールに電気接続される。出力分配器は、RF信号を受信して複数のRF入力信号を生成し、各RF入力信号を各RFチップモジュールに送信する。各RF入力信号の出力の合計は、RF信号の出力に等しい。信号制御回路は、各RFチップモジュールに電気接続され、各RFチップモジュールを介して各RF入力信号を受信し、各RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整して複数のRF出力信号を生成する。出力結合器は、信号制御回路及び信号解析器に電気接続される。出力結合器は、各RF出力信号を受信し、各RF出力信号の出力を加算してテスト信号を生成する。信号解析器は、テスト信号を受信し、各RF出力信号の出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得する。
【0008】
本発明の1つの実施例において、信号制御回路は、複数のコントロールIC(integrated circuit)及び信号コントローラを有する。各コントロールICは、それぞれ各RFチップモジュール及び出力結合器に電気接続される。信号コントローラは、各コントロールICに電気接続される。各コントロールICは、各RFチップモジュールを介して各RF入力信号を受信する。信号コントローラは、各コントロールICを介して各RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整して各RF出力信号を生成する。
【0009】
本発明の1つの実施例において、各コントロールICは、位相シフター、可変減衰器、及び増幅器を有する。位相シフターは、信号コントローラ及びRFチップモジュールに電気接続される。位相シフターは、RFチップモジュールを介してRF入力信号を受信する。信号コントローラは、位相シフターを介してRF入力信号の位相を調整する。可変減衰器は、信号コントローラ及び位相シフターに電気接続され、位相シフターからRF入力信号を受信する。信号コントローラは、可変減衰器を介してRF入力信号の出力を調整する。増幅器は、可変減衰器及び出力結合器に電気接続され、可変減衰器からRF入力信号を受信し、RF入力信号の出力を増幅してRF出力信号を生成する。可変減衰器及び増幅器は、RFチップに関する各RF経路の出力を制御し、十分な信号強度を生成し、高精度に測定できる好ましいSN比(signal-to-noise ratio)を確保できる。
【0010】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置は、制御ホストをさらに有する。制御ホストは、信号コントローラ及び信号解析器に電気接続され、信号コントローラ及び信号解析器の動作を制御する。
【0011】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置は、テストベースをさらに有する。テストベースは、各RFチップモジュールに電気接続される複数のRFソケット(socket)を有する。出力分配器、信号制御回路、及び出力結合器は、テストベースに設けられ、且つテストベースに電気接続される。
【0012】
本発明の1つの実施例において、信号解析器は、ベクトルネットワーク分析器、又はベクトルスペクトル分析器である。
【0013】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置は、信号解析器、出力分配器、複数のコントロールIC、信号コントローラ、及び出力結合器を有する。信号解析器は、RF信号を生成する。出力分配器は、信号解析器及び複数のRFチップモジュールに電気接続される。出力分配器は、RF信号を受信して複数のRF入力信号を生成し、各RF入力信号を各RFチップモジュールに送信する。各RF入力信号の出力の合計は、RF信号の出力に等しい。各コントロールICは、各RFチップモジュールに統合され、各RFチップモジュールを介して各RF入力信号を受信する。信号コントローラは、各コントロールICに電気接続され、各コントロールICを制御し、対応のRF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整してRF出力信号を生成する。出力結合器は、各コントロールIC及び信号解析器に電気接続される。出力結合器は、各コントロールICからRF出力信号を受信し、各RF出力信号の出力を加算してテスト信号を生成する。信号解析器は、テスト信号を受信し、各RF出力信号の出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得する。
【0014】
本発明の1つの実施例において、各コントロールICは、位相シフター、可変減衰器、及び増幅器を有する。位相シフターは、信号コントローラ及びRFチップモジュールに電気接続される。位相シフターは、RFチップモジュールを介してRF入力信号を受信する。信号コントローラは、位相シフターを介してRF入力信号の位相を調整する。可変減衰器は、信号コントローラ及び位相シフターに電気接続され、位相シフターからRF入力信号を受信する。信号コントローラは、可変減衰器を介してRF入力信号の出力を調整する。増幅器は、可変減衰器及び出力結合器に電気接続され、可変減衰器からRF入力信号を受信し、RF入力信号の出力を増幅してRF出力信号を生成する。
【0015】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置は、制御ホストをさらに有する。制御ホストは、信号コントローラ及び信号解析器に電気接続され、信号コントローラ及び信号解析器の動作を制御する。
【0016】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置は、テストベースをさらに有する。テストベースは、各RFチップモジュールに電気接続される複数のRFソケット(socket)を有する。出力分配器及び出力結合器は、テストベースに設けられ、且つテストベースに電気接続される。
【0017】
本発明の1つの実施例において、信号解析器は、ベクトルネットワーク分析器、又はベクトルスペクトル分析器である。
【0018】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定方法は、RF信号を受信して前記複数のRF入力信号を生成し、各RF入力信号を複数のRFチップモジュールに送信する工程(そのうち、各RF入力信号の出力の合計は、RF信号の出力に等しい)と、各RFチップモジュールを介して各RF入力信号を受信し、各RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整して複数のRF出力信号を生成する工程と、各RF出力信号の出力を加算してテスト信号を生成する工程と、テスト信号を受信し、各RF出力信号の出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得する工程と、を有する。
【0019】
本発明の1つの実施例において、各RF入力信号の出力及び位相の少なくとも1つを調整する工程において、各RF入力信号の位相を調整してから、各RF入力信号の出力を調整する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の複数のRFチップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法は、コントロールICを利用してRF信号の位相又は出力を調整し、RF出力信号の位相又は出力に基づいて測定対象を判断する。そのため、測定時間を短縮できる。以下、実施例及び図面を開示しながら本発明の特徴及び効果を詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】従来の単一のRFチップモジュールの測定装置の模式図である。
【
図2】他の従来のRFチップモジュールの測定装置の模式図である。
【
図3】本発明の実施例1の複数のRFチップモジュールの一括測定装置の模式図である。
【
図4】本発明の実施例のコントロールICの模式図である。
【
図5】本発明の実施例2の複数のRFチップモジュールの一括測定装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を開示しながら本発明の実施例を説明する。図面及び明細書において、同じ符号は同じ又は類似な部材を示す。図面において、簡単化又は表示の便宜上で、その形状及び厚さを拡大して表示する場合もある。留意すべきことは、図面に開示されていない又は明細書に記載されていない素子は、当業者が自明であるものである。当業者は、本発明の内容に基づいて様々な変更、改良を行うことができる。
1つの素子が「・・・上にある」と記述されている場合、一般的には当該素子が直接その他の素子上にあることを指し、その他素子が両者の中間に存在するという場合もある。それに反し、1つの素子が「直接」別の素子にあるという記述の場合、その他素子は両者の中間に存在することはできない。本文で用いられる「及び/又は」は列挙された関連項目中の1つ又は複数のいかなる組み合わせも含む。
本明細書において、「1つの実施例」又は「実施例」等の文言は、少なくとも1つの実施例に関する特定な素子、構造又は特徴を示す。そのため、本明細書に記載の「1つの実施例」又は「実施例」の文言は、同じ実施例に対することとは限らない。なお、複数の実施例に記載の特定な部材、構造、及び特徴を適切に組み合わせることができる。
下記内容があくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示される。明細書及び請求項において、「1つ」及び「前記」は、特に限定しない限り、「1つ又は少なくとも1つ」の素子又は成分を示す。また、単数形の冠詞は、前後の文章から明らかに複数形であると分からない限り、複数の素子又は成分の意味も含む。なお、「中に」は、特に限定しない限り、「中に」及び「上に」の意味も含む。明細書及び請求項に記載の用語は、特に限定しない限り、当業者が理解する意味と同じ意味を有する。また、一部の特定の用語は、後述で明確に定義して説明する。明細書に記載の用語は、あくまで例示であり、本発明の範囲を限定するものではない。なお、本発明は、下記各実施例に限定されない。
また、「(電気)接続」は、直接及び間接的な(電気)接続手段を示す。例えば、第1装置が第2装置に接続されるとは、前記第1装置が直接に前記第2装置に接続されること、又は他の装置又は他の接続手段を介して間接的に前記第2装置に接続されることを表する。また、電気信号は、その伝送過程において減衰又は他の変化が生じる場合があるが、特に限定しない限り、伝送元又は提供元での信号及び受信側での信号が同じ信号と見なされるべきである。例えば、電気信号Sが電子回路の端子Aから電子回路の端子Bに伝送される時に、トランジスタスイッチのソースとドレイン電極、及び/又は寄生容量を通ることで電圧降下を生じる。しかしながら、意図的に伝送時に生じた減衰又は他の変化を使用して特定の技術的な効果を達成する場合以外、電子回路の端子Aでの電気信号S及び端子Bでの電気信号Sは、同じ信号と見なされるべきである。
本明細書で使用する「含む、備える」、「有する」、「含有する」などの用語は、オープンエンド形式であり、つまり、挙げられたものに限定されないことを意図している。また、本発明のいずれの実施形態或いは特許請求の範囲は、本発明が開示した目的、長所或いは特徴の全てを達成する必要はない。また、要約と発明の名称は、特許文献を検索するのに用いられるものであり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0023】
本発明の複数のRFチップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法は、コントロールICを利用してRF信号の位相又は出力を調整し、RF出力信号の位相又は出力に基づいて測定対象を判断する。そのため、測定時間を短縮できる。
【0024】
図3は、本発明の実施例1の複数のRFチップモジュールの一括測定装置の模式図である。
図4は、本発明の実施例のコントロールICの模式図である。以下、
図3及び
図4を参照しながら複数のRFチップモジュールの一括測定装置4(実施例1)を説明する。複数のRFチップモジュールの一括測定装置4は、信号解析器40、出力分配器41、信号制御回路42、及び出力結合器43を有する。信号解析器40は、例えばベクトルスペクトル分析器が挙げられる。出力分配器41は、信号解析器40及び複数のRFチップモジュール44に電気接続される。信号制御回路42は、各RFチップモジュール44に電気接続される。出力結合器43は、信号制御回路42及び信号解析器40に電気接続される。
【0025】
以下、複数のRFチップモジュールの一括測定方法を説明する。まず、信号解析器40は、RF信号Rを生成する。出力分配器41は、RF信号Rを受信して複数のRF入力信号RIを生成し、各RF入力信号RIを各RFチップモジュール44に送信する。各RF入力信号RIの出力の合計は、RF信号Rの出力に等しい。信号制御回路42は、各RFチップモジュール44を介して各RF入力信号RIを受信し、各RF入力信号RIの出力及び位相の少なくとも1つを調整して複数のRF出力信号ROを生成する。出力結合器43は、各RF出力信号ROを受信し、各RF出力信号ROの出力を加算してテスト信号Tを生成する。信号解析器40は、テスト信号Tを受信し、各RF出力信号ROの出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得する。各RF出力信号ROの出力及び位相は、各RFチップモジュール44に対応する。信号解析器40は、各RFチップモジュール44を同時に測定し、RF出力信号ROの位相又は出力に基づいて測定対象を判断する。そのため、測定時間を短縮できる。RFチップモジュール44の数が4つである場合、測定時間は8秒である。
【0026】
信号制御回路42は、複数のコントロールIC420及び信号コントローラ421を有する。各コントロールIC420は、それぞれ各RFチップモジュール44及び出力結合器43に電気接続される。信号コントローラ421は、各コントロールIC420に電気接続される。各コントロールIC420は、各RFチップモジュール44を介して各RF入力信号RIを受信する。信号コントローラ421は、各コントロールIC420を介して各RF入力信号RIの出力及び位相の少なくとも1つを調整して各RF出力信号ROを生成する。
【0027】
各コントロールIC420は、位相シフター420A、可変減衰器420B、及び増幅器420Cを有する。位相シフター420Aは、信号コントローラ421及びRFチップモジュール44に電気接続される。可変減衰器420Bは、信号コントローラ421及び位相シフター420Aに電気接続される。増幅器420Cは、可変減衰器420B及び出力結合器43に電気接続される。位相シフター420A、可変減衰器420B、及び増幅器420Cの位置は、必要に応じて変更できる。位相シフター420Aは、RFチップモジュール44を介してRF入力信号RIを受信する。信号コントローラ421は、位相シフター420Aを介してRF入力信号RIの位相を調整する。可変減衰器420Bは、位相シフター420AからRF入力信号RIを受信する。信号コントローラ421は、可変減衰器420Bを介してRF入力信号RIの出力を調整する。増幅器420Cは、可変減衰器420BからRF入力信号RIを受信し、RF入力信号RIの出力を増幅してRF出力信号ROを生成する。
【0028】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置4は、制御ホスト45をさらに有する。制御ホスト45は、信号コントローラ421及び信号解析器40に電気接続され、信号コントローラ421及び信号解析器40の動作を制御する。制御ホスト45は、各RF入力信号RIの出力及び位相を取得して信号解析器40に送信する。信号解析器40は、各RFチップモジュール44に対応する各RF出力信号ROを識別する。また、複数のRFチップモジュールの一括測定装置4は、テストベース46をさらに有する。テストベース46は、各RFチップモジュール44に電気接続される複数のRFソケット(socket)を有する。出力分配器41、信号制御回路42、及び出力結合器43は、テストベース46に設けられ、且つテストベース46に電気接続される。
【0029】
図5は、本発明の実施例2の複数のRFチップモジュールの一括測定装置の模式図である。以下、
図4及び
図5を参照しながら複数のRFチップモジュールの一括測定装置4(実施例2)を説明する。複数のRFチップモジュールの一括測定装置4は、信号解析器40、出力分配器41、複数のコントロールIC420、信号コントローラ421、及び出力結合器43を有する。信号解析器40は、例えばベクトルスペクトル分析器が挙げられる。出力分配器41は、信号解析器40及び複数のRFチップモジュール44に電気接続される。各コントロールIC420は、それぞれ各RFチップモジュール44に統合される。信号コントローラ421は、各コントロールIC420に電気接続される。出力結合器43は、各コントロールIC420及び信号解析器40に電気接続される。
【0030】
以下、複数のRFチップモジュールの一括測定方法を説明する。まず、信号解析器40は、RF信号Rを生成する。出力分配器41は、RF信号Rを受信して複数のRF入力信号RIを生成し、各RF入力信号RIを各RFチップモジュール44に送信する。各RF入力信号RIの出力の合計は、RF信号Rの出力に等しい。各コントロールIC420は、各RFチップモジュール44を介して各RF入力信号RIを受信する。信号コントローラ421は、各コントロールIC420制御し、対応のRF入力信号RIの出力及び位相の少なくとも1つを調整してRF出力信号ROを生成する。出力結合器43は、各コントロールIC420からRF出力信号ROを受信し、各RF出力信号ROの出力を加算してテスト信号Tを生成する。信号解析器40は、テスト信号Tを受信し、各RF出力信号ROの出力及び位相の少なくとも1つに基づいて対応のRF特性を取得する。各RF出力信号ROの出力及び位相は、各RFチップモジュール44に対応する。信号解析器40は、各RFチップモジュール44を同時に測定し、RF出力信号ROの位相又は出力に基づいて測定対象を判断する。そのため、測定時間を短縮できる。RFチップモジュール44の数が4つである場合、測定時間は8秒である。
【0031】
実施例2のコントロールIC420の内部回路及び動作は、実施例1のコントロールIC420と同じであるため、説明を省略する。
【0032】
本発明の1つの実施例において、複数のRFチップモジュールの一括測定装置4は、制御ホスト45をさらに有する。制御ホスト45は、信号コントローラ421及び信号解析器40に電気接続され、信号コントローラ421及び信号解析器40の動作を制御する。制御ホスト45は、各RF入力信号RIの出力及び位相を取得して信号解析器40に送信する。信号解析器40は、各RFチップモジュール44に対応する各RF出力信号ROを識別する。また、複数のRFチップモジュールの一括測定装置4は、テストベース46をさらに有する。テストベース46は、各RFチップモジュール44に電気接続される複数のRFソケット(socket)を有する。出力分配器41及び出力結合器43は、テストベース46に設けられ、且つテストベース46に電気接続される。
【0033】
以下、信号解析器40がどのように測定対象を判断することを説明する。外部RF機器が1つのRF信号I(t)を生成し、前記RF信号が出力分配器によってn個のRF経路に提供すると仮定する。n個目のRF経路のRF信号は、I
n(t)で示す。すると、
【数1】
式中、tは、時間である。Nは、コントロールIC及びRFチップの総数である。
n個目の経路のコントロールIC及びRFチップモジュールで生成した信号応答は、
Q
n(t)=S
n(t)R
n(t)
式中、S
n(t)は、n個目のコントロールICで生成した信号応答を示す。R
n(t)は、n個目のRFチップモジュールで生成した信号応答を示す。
コントロールICがないと仮定すると、S
n(t)=1であり、又は伝送線のみで信号変化を生成する。n個目のRF経路において、I
n(t)を介してコントロールIC及びRFチップモジュールに送信して生成した信号は、
I
n(t)Q
n(t)
前記信号が出力結合器を介して生成した信号の合計がV
tot(t)であるため、下式(1)を得る。
【数2】
【0034】
式(1)に示すように、RFチップモジュールで応答してから出力する場合、RF回路及び出力結合器を経てからRF信号を生成し、前記RF信号をRFネットワーク及び周波数スペクトル分析器で測定できる。RFチップモジュールの特性識別及び校正にはI
n(t)Q
n(t)の情報が必要であり、I
n(t)が既知値であるため、特にQ
n(t)が必要となる。式(1)からI
n(t)Q
n(t)を得る。S
n(t)が制御可能なパラメータ、又はデジタル信号処理で識別できる列、コード等である場合、I
n(t)R
n(t)を求めるため、式(1)から下式(2)を得る。
【数3】
【0035】
式(2)において、N個の不明の関数があるために、Nを解くにはN個の信号が必要である。よって、Sn(t)の生成及びハードウェアでSn(t)を実現する技術に着目する。
【0036】
(1)Sn(t)=δ(t-tn)と仮定する。δ()は、パルス関数を示す。tnは、n個目の時点を示す。
【0037】
【0038】
図3に示すように、RFチップモジュール又は他の要素の切り替え、又はRF切替器を利用することで、式(3)を実現できる。そのため、n本目の経路の識別コードは、00...1000...等である。
【0039】
(2)
【数5】
と仮定すると、I
n(t)を式(2)のS
n(t)に代入することで式(4)を得る。
【0040】
【0041】
式(4)によって一定の位相変化を生じることで、離散フーリエ変更(DFT)の関係を取得する。
【0042】
(3)Sn(t)が直交信号を生成すると仮定すると、式(5)に示すように、信号関数の内積で解くことができる。
【0043】
[In(t)Rn(t)](Sn(t), Sn(t))=(Vtot(t), Sn(t)) (5)
【0044】
(4)Sn(t)の信号が直交信号ではないと仮定すると、式(5)によって1組の線形方程式を生成し、前記線形方程式を解くことで[In(t)Rn(t)]を求める。
【0045】
(5)RFチップモジュール内部のRF装置がアクセスできると仮定すると、
Rn(t)=1
Sn(t)=R'n(t)S'n(t)
そして、RFチップモジュールのコントロールICで示すことができる。式中、S'n(t)は、RFチップモジュールにおける制御可能なICの応答を示す。R'n(t)は、RFチップにおける他の要素の応答を示す。
【0046】
上記実施例によれば、複数のRFチップモジュールの一括測定装置及びその一括測定方法は、コントロールICを利用してRF信号の位相又は出力を調整し、又は互いに対応する信号識別コード等を生成し、RF出力信号の位相又は出力或いは識別コードに基づいて測定対象を判断する。そのため、測定時間を短縮できる。
【0047】
上記内容は、あくまで本発明の実施例に過ぎない。本発明は、それらに限定されない。本発明の請求の範囲に記載の形状、構造、特徴及び精神に基づいてなされた変更及び改良は、いずれも本発明に含む。
【符号の説明】
【0048】
10 RFチップモジュール
12 テスト基板
14 信号送受信器
16 制御ユニット
18 制御ホスト
20 テスト基板
22 RFチップモジュール
24 切替器
26 切替器
28 制御ユニット
30 信号送受信器
32 方向性結合器
34 モデム
4 複数のRFチップモジュールの一括測定装置
40 信号解析器
41 出力分配器
42 信号制御回路
420 コントロールIC
420A 位相シフター
420B 可変減衰器
420C 増幅器
421 信号コントローラ
43 出力結合器
44 RFチップモジュール
45 制御ホスト
46 テストベース
R RF信号
RI RF入力信号
RO RF出力信号
T テスト信号