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▶ リン,キャロル チア ユアンの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】鼻マスク及びそれに関連するフィルター
(51)【国際特許分類】
   A62B 23/06 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
A62B23/06
【請求項の数】 37
(21)【出願番号】P 2022562094
(86)(22)【出願日】2021-03-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 US2021022374
(87)【国際公開番号】W WO2021206865
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】109204032
(32)【優先日】2020-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】109205023
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】109205024
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】63/151,476
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522396322
【氏名又は名称】リン,キャロル チア ユアン
【氏名又は名称原語表記】LIN, Carol Chia Yuan
【住所又は居所原語表記】2960 Maywood Drive, #10, Klamath Falls, Oregon 97603, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン,キャロル チア ユアン
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2008-0029957(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1969677(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0135568(KR,A)
【文献】特開2010-279603(JP,A)
【文献】米国特許第04004584(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0161046(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0157437(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0374797(US,A1)
【文献】特開2011-000400(JP,A)
【文献】特表2002-539401(JP,A)
【文献】特開2015-035846(JP,A)
【文献】特開2018-098883(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 23/06
F16B 2/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
挟持体と、保持部と、フィルターとを備える鼻マスクであって、
前記挟持体は、一対の挟持アームを有し、前記挟持体及び前記一対の挟持アームは、鼻中隔を囲むように成形され、
前記保持部は、前記挟持体に取り付けられ、
前記フィルターは、ポケットを有し、かつ、前記保持部が前記ポケットに取り付けられた時に鼻の前端を覆うように成形され
前記ポケットは、シールを有し、
前記シールを刺し通すことで前記ポケットを前記保持部に設けることを特徴とする、
鼻マスク。
【請求項2】
前記保持部は、カンチレバーであり、
前記ポケットは、前記フィルターの中心に位置することを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項3】
前記保持部は、接着剤を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項4】
前記フィルターは、前記フィルターの外縁を形成する可鍛性ワイヤーをさらに備えることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項5】
前記フィルターは、前記フィルターの外縁に位置する皮膚接着部品をさらに備えることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項6】
前記フィルターは、前記外縁を含むフィルターシートをさらに備え、
前記フィルターシート及び前記皮膚接着部品は、前記外縁に沿って前記鼻と気密シールを形成するように構成され、前記鼻から吸い込んだすべての空気を濾過することを特徴とする、
請求項5に記載の鼻マスク。
【請求項7】
前記フィルターは、フィルターシートと、前記フィルターシートの外縁内に位置する一組のスリットとをさらに備えることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項8】
前記フィルターは、前記フィルターの外縁に形成された一組の折り畳み部を含み、
前記一組の折り畳み部は、分離時に一組のスリットを形成することを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項9】
前記ポケットは、チューブ状であり、前記フィルターの中心に位置することを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項10】
前記一対の挟持アームの第1遠位端に位置する第1突起部と、前記一対の挟持アームの第2遠位端に位置する第2突起部とをさらに備えることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項11】
前記一対の挟持アームは、弾力性があり、
前記第1突起部及び前記第2突起部は、パッドであることを特徴とする、
請求項10に記載の鼻マスク。
【請求項12】
前記保持部は、カンチレバーであることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項13】
前記一対の挟持アームは、弧状又はU字状に形成され、弾力性があることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項14】
前記保持部は、前記挟持体の可鍛性部分に取り付けられることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項15】
前記保持部は、前記挟持体から前記一対の挟持アームに向かって上方に曲がることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項16】
前記保持部は、少なくとも2つのピン形状のプロングを備えることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項17】
前記一対の挟持アームは、拡張螺旋形状を有することを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項18】
前記一対の挟持アームは、最大幅が50cm以下の弧状に形成されることを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項19】
前記フィルターは、一方向通気孔を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の鼻マスク。
【請求項20】
挟持体と、一対の挟持アームと、保持部とを備える鼻マスク用鼻中隔ホルダーであって、
前記挟持体及び前記一対の挟持アームは、鼻中隔を囲むように成形され、
前記保持部は、前記挟持体に取り付けられるように構成され、
前記保持部は、フィルター内のポケットに取り付けられるように成形され
前記一対の挟持アームは、拡張螺旋形状を有することを特徴とする、
鼻マスク用鼻中隔ホルダー。
【請求項21】
前記保持部は、カンチレバーであることを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項22】
前記一対の挟持アームの第1遠位端に位置する第1突起部と、
前記一対の挟持アームの第2遠位端に位置する第2突起部と、をさらに備えることを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項23】
前記一対の挟持アームは、弾力性があり、
前記第1突起部及び前記第2突起部は、パッドであることを特徴とする、
請求項22に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項24】
前記一対の挟持アームは、弧状又はU字状に形成され、
前記一対の挟持アームは、弾力性があることを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項25】
前記保持部は、前記挟持体の可鍛性部分に取り付けられることを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項26】
前記保持部は、前記挟持体から前記一対の挟持アームに向かって上方に曲がることを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項27】
前記保持部は、少なくとも2つのピン形状のプロングを有することを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項28】
前記一対の挟持アームは、最大幅が50cm以下の弧状に形成されることを特徴とする、
請求項20に記載の鼻中隔ホルダー。
【請求項29】
フィルターとポケットとを備える鼻マスクフィルターであって、
前記フィルターは、鼻の前端を覆うように成形され、
前記ポケットは、前記フィルターに接続され、
前記鼻マスクフィルターは、前記ポケットを前記鼻の鼻中隔に近接する保持部に取り付ける時に前記鼻の前端を覆うように成形され
前記ポケットは、シールを有し、
前記シールを刺し通すことで前記ポケットを前記保持部に設けることを特徴とする、
鼻マスクフィルター。
【請求項30】
前記ポケットは、前記鼻マスクフィルターの中心に位置することを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項31】
前記鼻マスクフィルターの外縁を形成する可鍛性ワイヤーをさらに備えることを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項32】
前記鼻マスクフィルターの外縁に位置する皮膚接着部品をさらに備えることを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項33】
前記外縁を含むフィルターシートをさらに備え、
前記フィルターシート及び前記皮膚接着部品は、前記外縁に沿って前記鼻と気密シール
を形成するように構成され、前記鼻から吸い込んだすべての空気を濾過することを特徴とする、
請求項32に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項34】
フィルターシートと、前記フィルターシートの外縁内に位置する一組のスリットとをさらに備えることを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項35】
前記鼻マスクフィルターの外縁に形成された一組の折り畳み部をさらに備え、
前記一組の折り畳み部は、分離時に一組のスリットを形成することを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項36】
前記ポケットは、チューブ状であり、前記鼻マスクフィルターの中心に位置することを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【請求項37】
一方向通気孔をさらに備えることを特徴とする、
請求項29に記載の鼻マスクフィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年2月19日に出願された米国仮特許出願第63/151,476号の利益を主張し、すべての目的で、その全体を参照として本明細書に援用する。本出願は、2020年4月8日に出願された台湾特許出願第109204032号、2020年4月27日に出願された台湾特許出願第109205023号、及び2020年4月27日に出願された台湾特許出願第109205024号に基づいて優先権を主張し、すべての目的で、それらの全体を参照として本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
人々はマスクを使用して空気中の有害物質、例えば汚染物、アレルゲン及び病原体等を濾過する。しかしながら、一般的なフェイスマスクは大きく複数の紐が必要であるため、材料コスト、製造コスト、及び輸送コストが必要以上にかかる。なお、着用者の顔の半分がマスクに覆われるため、着用者の審美性及び社会的認識に影響を与えるだけでなく、口頭の指示、命令又は演説、歌唱、舞台芸術、食事、又は飲酒等の口に関する行動には便利ではない。
【0003】
また、メガネを曇らせたり、着用者の顔に湿気がこもる場合もある。従来のマスクは、顔の輪郭によって有害な影響を受けやすく、使用中に良好な気密性を達成することが困難になる。また、耳に緩く掛けるため、最初に着用した後に位置がずれることが多く、最初に正しく着用者の顔に装着されていたとしても気密性が低下する。さらに、会話又は食事が必要である時には、マスクを顎に押し付けたり、片耳にぶら下げたりすることが多く、マスクが顔に接触して汚染される可能性がある。
【0004】
このような状況では、マスクが元の位置に戻されると、汚染物がマスクの内部の気密空間に溜まるため、マスクを再び着用すると汚染物はほぼ確実に吸入される。最後に、きつく着用したマスク、特に医療用マスクは、着用者の顔に跡がつくか、顔が赤くなって不快になることも多い。
【0005】
上記問題を解決する方法としては、着用者の鼻孔に入れる鼻フィルターが挙げられる。鼻フィルターは、携帯性と美観性を兼ね備えるが、侵襲性が高いため、長時間着用するのは困難である。さらに、フィルターが完全に鼻孔内に入れられるため、鼻孔の入口に近い膜が汚染物及び病原体に晒される。そのため、このような防護具は、鼻腔への有害物質の暴露を完全に防ぐことができない。また、このような防護具は、呼吸を妨げる可能性があり、着用者が息を吐く時にずれたり、完全に外れたりする傾向があります。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
着用者の着用体験を改善し、マスクの使用率を向上させるために、固定性が高く、サイズが小さく、着用が簡単で携帯性に優れた軽い濾過マスクが求められている。本明細書に開示されている本発明の特定の実施形態は、これらの重要な目的に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特定の実施形態は、鼻マスク、特に使用者の鼻のみ覆う軽い濾過鼻マスクに関する。また、本発明の特定の実施形態は、鼻中隔ホルダー、特にマスクフィルターを装着するための保持部(例えば、保持ピン)を有する鼻中隔ホルダーに関する。なお、本発明の特定の実施形態は、鼻マスクフィルター、特に鼻孔及び周囲の皮膚の両方を含む着用者の鼻の前部を覆う鼻マスクフィルターに関する。ここで使用される「鼻の前端」という用語は、ヒト又は動物の鼻の解剖学の特徴を指し、鼻尖、鼻翼、鼻中隔の前端及び鼻孔を含む。特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、使い捨てフィルターであり、鼻マスクを使用する時に一時的に鼻中隔ホルダーの保持部に取り付けられ、用途に応じて交換されることができる。
【0008】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクが提供される。前記鼻マスクは、一対の挟持アームを有する挟持体を備える。前記挟持体及び前記一対の挟持アームは、鼻中隔を囲むように成形される。前記鼻マスクは、前記挟持体に取り付けられる保持部と、ポケットを有するフィルターとをさらに備える。前記フィルターは、前記保持部をポケットに取り付ける時に鼻の前端を覆うように成形される。
【0009】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスク用の鼻中隔ホルダーが提供される。前記鼻中隔ホルダーは、挟持体と一対の挟持アームとを備える。前記挟持体及び前記一対の挟持アームは、鼻中隔を囲むように成形される。前記鼻中隔ホルダーは、前記挟持体に取り付けられた保持部をさらに備える。前記保持部は、フィルター内のポケットに取り付けられるように成形される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】本発明の一実施形態の鼻マスクの透視図である。
図1B】本発明の一実施形態の鼻マスクの側面図である。
図2】本発明の一実施形態の鼻マスクの平面図である。
図3】着用者が本発明の特定の実施形態の鼻マスクを使用する状態を示す図面である。
図4】本発明の一実施形態の鼻中隔ホルダーの立体図である。
図5A】本発明の一実施形態の鼻中隔ホルダーに取り付けられた鼻マスクフィルターを含む鼻マスクの立体図である。
図5B図5Aの鼻マスクの側面図である。
図6図5Aの鼻マスクの平面図である。
図7】着用者が図5Aの鼻マスクを使用する状態を示す図面である。
図8】本発明の一実施形態のスリットを有する鼻マスクフィルターの立体図である。
図9A】本発明の一実施形態の鼻中隔ホルダーに取り付けられた通気孔を有する鼻マスクフィルターを含む鼻マスクの立体図である。
図9B図9Aの鼻マスクの側面図である。
図10図9Aの鼻マスクフィルターの平面図である。
図11】着用者が図9Aの鼻マスクを使用する状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書には、上記の鼻マスク及びそのフィルターについて詳しく説明する。開示された鼻マスク及びフィルターは、本発明を限定するための実施例ではなく、本発明を説明するために提供されるものであり、本発明のすべての範囲を限定するために使用されるべきではない。開示された内容は、互いに重複してもしなくてもよいことを理解すべきである。したがって、ある実施形態又はその特定の実施形態の一部は、別の実施形態又はその特定の実施形態の範囲内にある場合とそうでない場合があり、その逆も同様である。異なる態様からの異なる実施形態を組み合わせたり、別々に実施することができる。当業者には明らかであるが明示的に図示又は説明されていない、本発明の広い枠組み内に示される代表的な実施例の多くの異なる組み合わせ及びサブコンビネーションは、除外されると解釈されるべきではない。
【0012】
特定の実施例では、開示された鼻マスクは、顕著な利点を示す。鼻マスクは、サイズが小さく、重量が軽く、固定性が高く、また、顔が隠されないため、美観性及び利便性に優れる。そのため、特定の実施例において、本明細書に開示されている鼻マスクは、食事、歌唱、会話、睡眠、及び歯科治療などの日常活動に従事している間でも着用することができる。
【0013】
そのため、鼻マスクは、レストランの顧客や歯科患者などの公の場で口を使用する必要がある人、及び軍の将校、演説者、合唱団の歌手、及びパフォーマーなどの明確な口頭命令を行う必要がある人にとって非常に魅力的である。さらに、特定の実施例において、鼻マスクは、気道の保護を改善するように、鼻腔を湿った状態に保ちながら、鼻腔に吸入された空気を濾過することができる。さらに、特定の実施例において、鼻マスクが顔認識を妨害しないため、税関や国境の通過、免許証又はIDカードの撮影、バイオメトリック顔認識ログインの使用、又は路上で友人に認識されることをより容易にする。
【0014】
病原体の吸入を防ぐために使用される鼻マスクに特に言及すると、鼻腔は、肺感染症の主要な初期部位である。鼻腔を保護するマスクと、鼻洗浄や抗ウイルス・抗菌点鼻スプレー等の方法は、上気道感染症の感染率を大幅に低下させる。同時に、従来の鼻孔内に完全に配置される鼻フィルターは、本発明の鼻マスクと比較すると、相対的な欠点を示す。それは、本発明に係る鼻マスクは、鼻腔の潤いを保つことができ、初期感染部位になる可能性が低くなることからである。
【0015】
特定の実施形態において、本発明に係る鼻フィルターは、顕著な利点を示す。例えば、本発明の特定の実施形態に係る鼻マスクは、交換可能なフィルターを利用し、マスクの衛生性及び実用性を改善する。さらに、本発明の特定の実施形態に係る鼻マスクは、そのサイズが標準のマスクより小さいため、代替オプションと比較してマスクの環境への影響及び輸送コストを削減する。マスクの唯一の廃棄部分が、着用者の鼻の前部を覆うのに十分な大きさの小さなフィルターである場合、これらの利点はより顕著になる。
【0016】
本発明に係る鼻マスクは、鼻中隔ホルダーを含むことができる。鼻中隔ホルダーは、着用者の鼻中隔に固定できる任意の構造とすることができる。鼻中隔ホルダーは、顔の動きを妨げず、マスクを外した人の美的外観を維持するように構成することができる。鼻中隔ホルダーは、鼻マスクフィルターを鼻中隔ホルダーに固定するための保持部を含むことができる。鼻中隔ホルダーは、挟持体であってもよい。
【0017】
挟持体は、円弧を形成するように互いに向かって後方に曲げられた2つのアームと、2つのアームに垂直な保持部を備えた前中間部とを有することができる。保持部は、保持ピンであり、以下に説明するように鼻フィルターに取り付けるために使用できる。挟持体の2つのアームは、それぞれ右挟持アームと左挟持アームとすることができる。右挟持アームと左挟持アームは、挟持体に弾性を与えるために、傾斜した円弧形状にすることができる。
【0018】
挟持体の材料は、着用者の鼻中隔に快適にフィットするように伸縮性がある。特定の実施形態では、挟持体は、2つのアームの端部に配置されたパッド、輪郭、又は別の形状などの突起部をさらに有し、滑りを防止し、摩擦を増大させ、接触面での圧力を低減し、着用の快適さを向上させる。
【0019】
本発明に係る鼻マスクは、保持部を含むことができる。保持部は、鼻フィルターを鼻中隔ホルダーに保持するように構成することができる。保持部は、鼻フィルターに取り付けるように構成されたカンチレバー、突起部、台部、又はピンが挙げられる。保持部は、(例えば、カンチレバーをポケット内に延ばすことによって)鼻フィルター上のポケット(例えば、両側に開口部を有するチューブ、又は片側に開口部を有するポケット)に取り付けるように構成することができる。保持部は、鼻中隔ホルダーの前中間部に配置できる。
【0020】
保持部は、主円弧又は形状に応じて他の主平面から外に伸びるカンチレバーとすることができる。保持部を使用して、着用者の鼻孔を覆う鼻フィルターの固定性を向上させる。保持部は、鼻中隔ホルダーを介して鼻マスクフィルターを着脱することで、着用者が自由かつ簡単に鼻マスクを解及び組み立てることができる。保持部は、ボタン、スナップボタン、スプリングフック又は接着剤などの任意の締結装置を備えることができる。別の実施形態では、必要に応じて、鼻中隔ホルダーを他のフェイスマスクと組み合わせて使用することができる。別の実施形態では、鼻中隔ホルダーに配置され保持部として用いられる部品の代わりに、フィルターに配置され保持部によって固定される部品を使用してもよい。例えば、フィルターは、取り付けられたカンチレバー延長部を含むことができ、鼻中隔ホルダーは、カンチレバーを受けるポケットを含むことができる。
【0021】
保持部は、鼻中隔ホルダーに対して構成可能である。上記の特定の実施形態では、保持部は、鼻中隔ホルダーの主平面に垂直であり、そこから離れて延びることができる。その結果、組み合わされた保持部及び鼻中隔ホルダーを包装して輸送するために必要な容積が不必要に大きくなる可能性がある。
【0022】
これらの問題を回避し、本発明に係る鼻マスクの大量配布のコストを削減し、本発明に係る鼻マスクを個々の着用者に携帯する利便性を高めるために、保持部は、鼻中隔ホルダーに対して構成可能であり、組み合わされたデバイスの寸法を小さくすることができる。
【0023】
例えば、保持部は、鼻中隔ホルダーに取り外し可能に取り付けることができ、又は鼻中隔ホルダーに対して回転可能にすることができる。取り外し可能に取り付けられた保持部は、例えば、鼻中隔ホルダー上の対応する構造との摩擦又は負のクリアランスの機械的結合を形成するための成形ジョイントが挙げられる。成形ジョイントは、保持部を鼻中隔ホルダーにスナップ、ネジ止め、又はその他の方法で接続するための延長部、掴みやすい張力接合部、ネジ頭、又は機械的キー配置を含むことができる。
【0024】
前記例において、結合された鼻中隔ホルダーと保持部を別々の部品として輸送し、鼻マスクの使用準備が整った時に接続することができる。別の例として、保持部は、回転可能なジョイントを使用して鼻中隔ホルダーに接続することができ、デバイスが使用可能になると、保持機能が折り畳まれ、鼻中隔ホルダーの主平面から離れることができる。回転可能なジョイントは、ジョイントが開いた後、開いた位置にスナップするか、さもなければ固着する、一方向回転ジョイント又は一方向バイアス回転ジョイントであってもよい。これらの方法を使用することで、鼻マスク全体を輸送中薄型に保つことができるが、本明細書に開示される本発明の実施形態の利点を依然として示すことができる。
【0025】
本発明に係る鼻マスクは、鼻フィルターに関連する。フィルターは、交換可能なフィルターにすることができる。フィルターは、空気がフィルターシートを通って移動する時に、空気中の汚染物質、アレルゲン、及び病原体を捕捉することによってフィルターを通って流れる空気を濾過するフィルターシートを含むことができる。フィルターは、鼻孔と、その周囲の皮膚と、その上の皮膚とを覆うように構成できる。本発明に係る鼻マスクフィルターは、干渉が少なく、固定性が高いという特徴を持つ。
【0026】
鼻マスクフィルターのデザインは、控えめで機能的であり、連続使用時間が長くなるため、鼻マスクフィルターを使用する人々の意欲が大幅に向上する。鼻マスクフィルターは、簡単に交換できるので衛生的であり、かつ、サイズが小さいため、ろ材の無駄が少なく、持ち運びにも便利である。鼻マスクフィルターは、単独で使用することも、必要に応じて他のフェイシャルマスクと組み合わせて使用することもできる。例えば、このフィルターは、鼻と口の両方を覆うフルフェイシャルマスクと組み合わせて使用することができる。
【0027】
鼻マスクフィルターは、関連する鼻中隔ホルダーに固定されるように構成することができる。鼻マスクフィルターは、関連する鼻中隔ホルダーの保持部に取り付けるように構成することができる。鼻マスクフィルターは、保持部に取り付けるように構成されたポケットを有することができる。ポケットは、フィルターの中央部分に配置できる。ポケットは、チューブのように片側又は両端で開くことができる。ポケットは、さまざまな形状を示すことができ、保持機能を収容して固定するように特別に設計されている。
【0028】
例えば、ポケットは、鼻中隔ホルダーに配置されたピン又はカンチレバーの周りを包むように構成された管状ポケットであってもよい。特定の実施形態では、ポケットは、保持機能を収容するために穴を開けなければならないシールを含むことができる。このような特徴によれば、着用者は、使用済みで汚染されている可能性のあるフィルターと未使用のフィルターとを区別することができる。特定の実施形態では、シールは、ポケットの開口部から剥がすことによって突き刺すことができる。特定の実施形態では、シールは、鼻マスクフィルターが保持部に取り付けられると、保持部によって突き刺されることができる。特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、一方向通気孔などの通気孔を含んでもよく、フィルターが所定の位置に留まり、着用者の皮膚とのシールを維持することを保証するために、呼気中にフィルターに圧力がかかるのを防ぐことができる。
【0029】
特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、着用者の皮膚とフィルターとの間に形成されるシールの気密性を高めるための1つ又は複数の特徴を示すことができる。そのような特徴の一例として、フィルターの外縁は、着用者の鼻への鼻フィルターマスクの固定を強化するために、皮膚接着剤を含むことができる。特定の実施形態では、接着部品は、フィルターのフィルターシートの外縁に配置することができる。
【0030】
このような特徴の別の例として、フィルターは、フィルターシートの外縁の一部に、又はフィルターシートの外縁全体に沿ってワイヤーリムを含むことができる。着用者の鼻にしっかりとシールを形成するために、フィルターを着用者の鼻に着用した後、ワイヤーリムを圧縮することができる。このような特徴の別の例として、フィルターは、フィルターの外縁に刻み目を付けることによって形成される1つ又は複数の放射状スリットなどのスリットを含むことができる。
【0031】
このようなスリットにより、フィルターの外縁をより簡単に曲げて、さまざまなサイズの鼻に対応することができる。スリットは、鋭い角度の鼻に対応するために、穴を開けて分離することができるが、その特定の場所で提供される追加の柔軟性を必要としない、より滑らかな角度の鼻に、より一貫した材料平面を提供するために分離されていない。
【0032】
図1A及び図1Bは、それぞれ本発明の一実施形態に係る鼻マスクの透視図及び側面図である。本発明の図示された実施形態に係る鼻マスク1は、鼻中隔ホルダー及び鼻マスクフィルターを含む。フィルターは、フィルターシート20を含む。鼻中隔ホルダーは、前中間部11を有する挟持体と、内側に折り曲げられて前中間部11の両端から延びる2つの挟持アーム12及び13とを含む。鼻中隔ホルダーはまた、前中間部11の前壁で形成された、ピン状の保持部14を含む。2つの挟持アームは、右挟持アーム12及び左挟持アーム13である。前中間部11の内壁と、右挟持アーム12及び左挟持アーム13に面する側壁は、使用者の鼻中隔の前端を挟むように設けられ、鼻マスク1を使用者の鼻尖にしっかり保持するように構成されている。
【0033】
本発明に係るフィルターシート20は、さまざまな部分又はさまざまな独立した部分が一緒に取り付けられた単一のフィルターシートであってもよい。フィルターシートは、鼻マスクが使用されるフィルターリングの平面内で縫製又は他の製造プロセスからの穿孔なしで両方の鼻孔を覆う単一の連続シートであってもよい。
【0034】
別の例として、フィルターシートは、中間部分と、中間部分の両側から延びる2つのフィルター部分とを含むことができる。中間部分は、挟持体及びフィルターシート20を取り付けたり取り外したりできるように、保持部14によって固定されるように適合させることができる。
【0035】
フィルターシートは、使用者の2つの鼻孔及びその周囲の皮膚を完全に覆うことができ、使用者が吸入した空気を濾過するために使用できる。本発明の特定の実施形態では、第1のフィルター部分は、鼻孔の範囲内に穿孔なしで鼻の前端を覆うように成形される。鼻の鼻中隔に近接する保持機能にフィルターを取り付けることができるように、ポケット又は他の構造をフィルターに接続することができる。このようにすると、鼻マスクフィルターは、鼻の前端の一部又は全体を覆うことができる。
【0036】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスク1は、使用者の鼻への鼻マスク1の固定を強化するために、フィルターシート20の外縁に配置することができる皮膚接着部品30をさらに含むことができる。フィルターシート及び皮膚接着部品は、外縁に沿って鼻と気密シールを形成し、鼻を通して吸入されるすべての空気を濾過するように構成することができる。皮膚接着部品30は、対象物を皮膚表面に接着固定するために、当業者によって一般的に使用される材料及び/又は要素であることができ、例えば、人工皮革、通気性テープ、シームレステープ、接着包帯、水活性接着ペーストなどであり得るが、これらに限定されない。
【0037】
図1Bの例では、フィルターシート20の中間部分が下向きに開いたポケット21を含むことが示されている。この例では、保持部14は、ピン状の上向きの構造である。ポケット21は、保持ピン14を収容することができるので、ポケット及びフィルターシート20をピンによって固定することができる。保持ピンでフィルターシートを保持するために、他の構成が可能である。例えば、保持ピンは、フィルターシートの上部開口又は側面開口を通してフィルターシートに取り付けることができるように、下向き又は垂直に配置することができる。保持部は、1つ又は複数のプロングを含んでもよい。プロングを使用することにより、鼻フィルタースクと保持部との間の接続に追加の強度を提供することができる。
【0038】
本発明の特定の実施形態では、挟持体の保持ピン14は、使用者が必要に応じて保持ピン14の角度を調整できるように可鍛性材料から製造することができる。保持ピン14は、単一の上向き屈曲構造、単一の下向き屈曲構造、又は左右それぞれに屈曲する2つの構造であってもよいが、これらに限定されない。
【0039】
本発明の特定の実施形態では、ポケット21は、保持ピン14を受け入れるための少なくとも1つの開口部を含み、少なくとも1つの開口部はシールを有することができる。使用者がフィルターシートを使用したい場合、フィルターシートを保持ピンに取り付ける前に、使用者は最初にシールを開けてもよい。あるいは、シールは、フィルターシートがシールに取り付けられている間に、保持ピン自体によって突き刺され得る。シールは、フィルターが使用されたかどうかを使用者が容易に判断できるという点で有益である。開封済みの場合は使用済みの可能性が高い
【0040】
図2を参照すると、本発明の一実施形態では、右挟持アーム12及び左挟持アーム13は、反対側に傾斜した円弧であり、挟持体に弾性を与える。このようにして、使用者の鼻中隔の前端によりよくフィットすることができる。本発明の特定の実施形態では、一対の挟持アームは、最大幅が50cm未満の円弧に形成される。留意すべきことは、一般的には、人の鼻中隔は大きな差がないため、弾力性があり、磁化される可能性がある鼻中隔ホルダーは、着用者に不快感を与えずに鼻にフィットすることができる。
【0041】
しかしながら、人の鼻孔の大きさは大きく異なる。そのため、鼻中隔ホルダーの幅又は横方向の範囲を最小限に抑えることが重要である。そうしないと、ホルダーが使用者の鼻から出る自由な空気の流れを遮断し、着用者が鼻から完全に呼吸することを思いとどまらせるため、逆効果になる。本発明の別の特定の実施形態では、一対の挟持アームは、弾性的である。本発明の別の特定の実施形態では、一対の挟持アームは、拡張螺旋状を有する。
【0042】
本発明の一実施形態では、挟持体は、消耗品の無駄を減らすために再利用できるように、柔軟で洗浄可能な材料で作られている。例えば、鼻中隔ホルダーの全体又は一部は再利用可能であり、同じ鼻中隔ホルダーを維持しながら複数のフィルターシートを使用することができる。
【0043】
本発明の一実施形態では、挟持体は、1つ又は複数の突起部15をさらに含むことができる。1つの又は複数の突起部15は、それぞれ右挟持アーム12及び左挟持アーム13の遠位端に位置し、接触面積を増やし、圧力を減らし、接触面の摩擦を増やす効果がある。そのため、挟持体をよりしっかりと使用者の鼻に挟むことができる。突起部15は、圧力を低減することによってより快適なフィット感を提供したり、接触領域の粗い表面を覆ったりするなど、さまざまな機能を有することができる。突起部15は、落下防止パッド又は滑り止めパッドとしても機能することができる。突起部の材料は、例えばシリコーン、ゴム、プラスチック等であり得るが、これらに限定されない。本発明の特定の実施形態では、突出部15の材料は、刺激性を有しない非吸水性材料である。
【0044】
2つの挟持アームの形状を変更することで、挟持体の落下防止機能も実現できるため、鼻孔に留まりやすくなる。例えば、挟持アームは、容易に滑り落ちないように、ジグザグ又はらせん形状に成形することができる。落下防止機構は、磁石を使用するか、鼻孔を拡張するように挟持体を成形することによって構成することもできる。突起部15は、磁石を含むことができるので、鼻中隔を介して固定される。この構成は、鼻孔を拡張するのにも役立ち、呼吸の滑らかさを促進する。同様の効果は、鼻孔を拡張するように形成された挟持体を提供することによって達成することができる。
【0045】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダー1又は少なくとも挟持体部分は、いびきを改善するための鼻クリップとして使用することができる。特定の構成は鼻孔を広げて呼吸を容易にし、いびきを軽減するのに役立ちる。本発明の鼻中隔ホルダー又は挟持体は、単独で着用してもよく、異なる目的に応じてフィルターと組み合わせて着用してもよい。
【0046】
フィルターシート20は、適切な材料の単層又は多層であることができる。材料は、鼻マスクの使用目的と保護レベルに応じて選択することができる。フィルターシート20は、少なくとも一層の織物を含むことができる。例えば、フィルターシート20は、少なくとも一層のメルトブローン不織布を含むことができる。織物は、当業者によって考えられるフィルター材料であって、汚染物質、ウイルス、ほこり、油汚、浮遊粒子、液滴及び他の有害物質を濾過できる、米国によって発表されたN100、N99、N95、R100、R99、R95、P100、P99、P95、又は、マスクフィルター材料の分類基準で定義される布材料を含む他のフィルター材料を使用してもよい。
【0047】
本発明の一実施形態では、鼻中隔ホルダー、挟持体、フィルターシート20及び/又は皮膚接着部品30は透明又は肌色に近い色であることができるため、鼻マスク1自体は、目立たなくてより美観的である。しかしながら、他の設計を採用してもよい。鼻マスクは、任意の色又は形状にすることができ、カスタマイズ可能である。フィルターシートが交換可能であるため、色や形状の異なるフィルターシートを鼻中隔ホルダーに取り付けることで、さまざまなタイプを使用することができる。同様に、鼻中隔ホルダーは、同じ家に住んでいる使用者達の鼻中隔ホルダーを区別するために、さまざまな色及び形状にすることができる。
【0048】
突起部15は、固定式又は交換可能式であってもよい。例えば、突起部が磨耗した場合、突起部を交換することができる。さまざまな種類の鼻及び使用者に適合するように、さまざまなサイズ及び形状の突起部15を提供することができる。例えば、使用者は、よりフィット感を求める場合、より多くのパディングを備える突起部を使用することを決定できる。他の例として、突起部は、挟持体の延伸部として提供され、挟持体と同じ材料で製造される。
【0049】
図3を参照すると、本発明の特定の実施形態を着用者がどのように使用できるかが示されている。本発明の鼻マスク、鼻中隔ホルダー、及びフィルターを使用時に、下記手順で使用できる。1)フィルターのシールが存在の場合、シールを開き、フィルターを鼻中隔ホルダーの挟持体の保持ピンに固定させる、2)挟持体を鼻中隔の前に配置し、各鼻孔の内側に1つの挟持アームを配置し、組み合わされたユニットを鼻に押し付ける、3)フィルターの周縁を鼻孔の周囲の皮膚に押し付け、皮膚接着部品30が存在の場合、皮膚接着部品30を皮膚に貼り付ける。
【0050】
これにより、ユニットは鼻の前端全体を覆うことができ、鼻からのすべての吸気にフィルター機能を提供する。あるいは、使用者は、最初にクランプ本体を鼻に配置し、次にフィルターをそれに取り付けることができる。したがって、本発明の鼻マスク1の着用は、直感的で操作が容易である。鼻マスクが装着されると、固定挟持体及び接着部があれば、鼻マスクを正しくしっかり着用したままになり、使用者に継続的な保護を提供する。
【0051】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクはスリットを有することができるので、フィルターシートは、使用者の鼻によりフィットさせるようにさまざまな形状に形成することができる。再び図1Aを参照すると、スリット31はこの形態の一例である。使用者がそれらを分離することにより、鋭角の鼻に対するフィルターの柔軟性を高めたり、より湾曲した鼻をより良いシールするために所定の位置に保持されたりできる。
【0052】
鼻中隔クリップ
本発明の特定の実施形態は、鼻中隔ホルダーに関する。図1~3を参照して、上述した鼻マスク1の鼻中隔ホルダーとすることができる。鼻中隔ホルダーは、保持部を含むことができる。保持部は、前中間部に配置でき、鼻マスクフィルターを自由に分解及び組み立てることができ、使用者の2つの鼻孔の開口部を覆う鼻マスクフィルターの固定性を向上させる。鼻中隔ホルダーは、顔の動きの干渉を減らし、美的外観を維持することができる。鼻中隔ホルダーは、必要に応じて他のマスクと組み合わせて使用することができる。このような鼻中隔クリップにより、マスクの連続使用時間が長くなり、一般の人々の使用意欲を大幅に向上させる。
【0053】
本発明の特定の実施形態は、挟持体を含む鼻中隔ホルダーを提供し、挟持体は、前中間部と、前中間部の両端から内側に曲げられて延在する2つのクランプアームとを有する。挟持アームは、使用者の鼻孔に入れられて、鼻中隔の両側を挟むことができる。前中間部は、例えばアームに垂直する保持ピンなどの保持部を有することができる。図1~3の鼻マスクについて、上述したように、保持ピンは鼻マスクフィルターを固定して使用者の鼻孔と周囲の皮膚の両方を覆うように固定するために使用できる。
【0054】
本発明の特定の実施形態では、挟持体の2つの挟持アームは、それぞれ円弧を形成する右挟持アーム及び左挟持アームである。本発明の別の特定の実施形態では、右挟持アーム及び左挟持アームは、弾性を提供するために、傾斜した円弧又はU字形である。
【0055】
本発明の特定の実施形態では、挟持体は、2つの挟持アームの端部にそれぞれ配置することができる1つ又は複数の突起部をさらに含む。突起部は、図1~3に示す鼻マスク1の突起部と同一又は同様であることができる。また、突起部は、落下防止パッドであってもよい。落下防止機構は、挟持アームの形状を変更し、滑ることなく鼻腔内に留まるようにすることによっても実現することができる。
【0056】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダーは、鼻マスクフィルターをフェイスマスク又は口鼻マスク又は保持ピンを収容するポケットを有する任意の他のマスクと交換できるように適合される。
【0057】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダーは、保持ピンなどの保持部を含む。この構成は、鼻マスクフィルターへのアンカーを提供する。フィルターは、自由に組み立てたり分解したりできる。保持部により、鼻マスクフィルターが使用者の2つの鼻孔の開口部をしっかりと覆うことができる。フィルターの安定性、適用性、効率を向上させることができる。また、顔面機能の干渉を減らし、審美性を向上させることもできる。このシステムは、他のマスクの有無にかかわらず使用できる。顔の他の機能を妨げないため、他の種類のマスクのように頻繁に外す必要がない。これにより、公衆の継続的な保護を大幅に向上させる可能性がある。
【0058】
図4は、本発明の特定の実施形態による鼻中隔ホルダー100の立体図である。鼻中隔ホルダー100は、前中間部110と、前中間部110の両端から内側に曲げられたる2つの挟持アーム(挟持アーム120及び挟持アーム130)とを含む。前中間部110は、前中間部110の前壁上の保持ピン140などの保持部を含むことができる。挟持体は、図1~3に示す鼻マスク1の挟持体と同一又は同様であってもよい。前中間部110は、図1~3に示す鼻マスク1の前中間部11と同一又は同様であってもよい。アーム120及び130は、図1~3に示す鼻マスク1のアーム12及び13と同一又は同様であってもよい。ピン140は、図1~4に示すピン14と同一又は同様であってもよい。
【0059】
ピン140は、単体として構成されてよく、鼻クリップの延伸部として構成されてもよい。このように、ピン140及び鼻中隔ホルダー100の挟持体は、同じ又は異なる材料で形成されてもよい。ピンと挟持体は、溶接、接着剤、ネジ、インターロック機構などのさまざまな方法で一緒に取り付けることができる。ピンは、使用者がいびきを軽減するなどの他の目的のために挟持体を別々に使用し、フィルターシートを着用するなどの他の目的のために挟持体にピンを取り付けることができるように、別々に提供することができる。
【0060】
このように、ピンは、独立構造であってもよく、挟持体に永久的に取り付けられるか、又は挟持体に取り外し可能に取り付けられ、それにより、ピンの有無にかかわらず挟持体を使用することができる。また、ピン及び挟持体は、一体構造に形成されてもよい。例えば、ピン及び挟持体は、製造業者によって一体成形されてもよく、2つの独立した部品を融解成形されてもよい。本発明の特定の実施形態では、ピンを受け入れるように特別に構成された構造を挟持体に設けることができる。
【0061】
2つの挟持アームは、それぞれ右挟持アーム120及び左挟持アーム130とすることができる。それらは使用者の鼻孔の内側に到達する可能性がある。前中間部110の内壁及び挟持アーム120、130の内壁は、使用者の鼻中隔の前部を囲むように成形することができる。
【0062】
ここで図5Aを参照する。図5Aは、本発明の特定の実施形態に係る鼻中隔ホルダー100に取り付けられた鼻マスクフィルター200を含む鼻マスクの立体図である。本発明の鼻中隔ホルダー100の保持ピン140は、使用者の2つの鼻孔を覆う鼻マスクフィルター200を固定させるように、鼻マスクフィルター200を取り付けるために用いられる。鼻マスクフィルター200は、使用者の必要に応じて交換することができる。鼻マスクフィルター200は、図1~3に示す鼻マスク1と同一又は類似のものとすることができ、フィルターシート20などのフィルターシートと、部分30などの外縁とを含むことができる。
【0063】
図5Bは、図5Aの鼻マスクの側面図である。この例では、鼻マスクフィルター200の前中間部は、下方に開口するポケット210である。ポケット210は、図1~3に示す鼻マスク1について説明したポケット21と同一又は同様であってもよい。保持ピン140が上向きの構造である場合、ポケット210は、保持ピン140を収容するための空間を有する。又は、保持ピン140が下向きの構造である場合、ポケット210は、両端又は頂部に開口するチューブ状の構造であってもよい。保持ピン140は、フィルター200の少なくとも一部に取り付けられるか、又はその中に収容されることができるように、いくつかの構成が可能である。
【0064】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダー100の保持ピン140は、可鍛性材料で製造されるため、使用者が保持ピン140の角度を調整できる。さらに、保持ピン140は、1つの上に曲がる構造、1つの下に曲げる構造、左右に曲がる2つの構造等であり得るが、こられに限定されない。保持ピン140の形状、長さ、及び幅は、使用範囲に応じて製造することができる。例えば、鼻マスクフィルター200の挟持及び固定領域を増加させるために、保持ピン140は平らで長くてもよい。保持ピンの長さは、フィルターのサイズや使用者によって設定することができる。例えば、使用者が子供である場合、ピンを小さくすることができる。ピンの形状は、図に示されている形状に限定されず、異なる形状であってもよい。
【0065】
例えば、ピンは、曲がったピンであってもよく、不規則な形状のポケットに対応する不規則な形状を有するピンであってもよい。ピンの先端は、特殊な形状にするか、特殊な素材で覆うことができるため、フィルターとの接触部分を切断したり、破損したり、弱くしたりしない。ピンの先端は、フィルターシートのシールを突き刺すような形状にすることもできる。
【0066】
図6は、図5Aの鼻マスクの平面図である。本発明の特定の実施形態では、右挟持アーム120及び左挟持アーム130は、挟持体を形成するために反対側に傾斜した円弧である。その場合、挟持体は柔軟であり、使用者の鼻中隔の前端に快適にフィットして留まることができる。
【0067】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダー100は、再利用でき、消耗品の無駄を減らすことができるように、弾性のある洗浄可能な材料で製造することができる。
【0068】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダー100は、2つの突起部150をさらに含む。突起部150は、図1~3に示す鼻マスク1について説明した突起部15と同一又は同様であってもよい。突起部150は、落下防止パッド150であってもよい。突起部150は、それぞれ右挟持アーム120の端部及び左挟持アーム130の端部に配置することができる。それらは、接触面との摩擦力を増加させるために使用できるため、挟持体が使用者の鼻の前端によりしっかり保持される。突起部150は、当技術分野での周知の材料、例えば、従来から使用されている滑り止め材料で製造されてもよい。材料は、例えば、磁性材料、シリコーン、ゴム、プラスチック等であり得るが、これらに限定されない。本発明の特定の実施形態において、材料は、低刺激性及び低感受性を提供する。突起部150は、挟持体が鼻から落ちないように、特殊な形状又は形態とすることができる。
【0069】
前記のように、落下防止構造が磁石で特別に構成されている場合、又は鼻孔を拡大する形状である場合、呼吸のスムーズさを促進することができる。前記の実施形態では、鼻中隔ホルダー100は、いびきを改善するための鼻クリップとして使用することができる。
【0070】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダー100は、透明又は肌色に近い色であるために目立たなくてより美観的である。しかしながら、市場の要求に応じて鼻中隔ホルダー100を設計及び着色することができる。例えば、エンターテイメントが好きな人のために、鼻のように見えるように鼻中隔ホルダー100を設計及び着色してもよい。
【0071】
図7は、着用者が図5Aの鼻マスクを使用する状態を示す図面である。図1~3を参照して鼻マスク1について説明したように、鼻中隔ホルダー100は、保持ピン140によって鼻マスクフィルター200を固定することができる。使用者は、図3を参照して説明したのと同じ又は同様の方法で使用することができる。例えば、1)フィルターのシールが存在の場合、シールを開き、フィルターを挟持体の中央にある保持ピンに固定させる、2)挟持体を鼻中隔の前端に置く、各鼻孔内に1つの挟持アームを置く、組み合わせたユニットを鼻に押し付ける、3)フィルターの周縁を鼻孔の周囲の皮膚に押し付けて、皮膚接着部品が存在の場合、皮膚接着部品を皮膚に貼り付ける。
【0072】
図3を参照して説明したように、鼻中隔ホルダーを最初に配置し、次にフィルターを取り付けてもよい。
【0073】
本発明の特定の実施形態では、鼻中隔ホルダー100は、例えば保持ピン140の保持部を有し、鼻マスクフィルターを正しい位置に固定し、鼻マスクフィルターを容易に取り付ける及び取り外すことができる。マスクを正しく長時間着用することもできる。
【0074】
鼻マスクフィルター
本発明の特定の実施形態は、鼻マスクフィルターに関する。鼻マスクフィルターは、図1~3を参照して説明した鼻マスク1の鼻マスクフィルターであってもよい。鼻マスクフィルターは、サイズが小さく、干渉が少なく、固定性が高いという特性を持つことができる。鼻マスクフィルターは、設計が目立たなく機能的であり、連続使用時間が長くなるため、鼻マスクフィルターを使用する大衆の意欲を大幅に向上させる。鼻マスクフィルターは、容易に交換でき、衛生的で実用性がある。サイズが小さいために濾材の無駄が減り、持ち運びにも便利である。鼻マスクフィルターは、単独で使用してもよく、必要に応じて他のフェイシャルマスクと組み合わせて使用してもよい。
【0075】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、中央部と、左側部と、右側部との3つの部分を含むことができる。中央部は、鼻中隔ホルダーの保持ピンを収容するために使用できるポケット又はチューブを含むことができる。フィルター全体を使用して使用者の2つの鼻孔及び周囲の皮膚を覆うことができる。鼻マスクフィルターは、鼻の前端の第1半部を覆う第1濾過部と、鼻の前端の第2半部を覆う第2濾過部と、第1濾過部及び第2濾過部を接続するポケットとを含むことができる。鼻マスクフィルターは、ポケットが鼻中隔に近接する保持部に取り付けられると、鼻の前端を覆うように成形されることができる。
【0076】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、鼻マスクフィルターを通って流れる空気を濾過する。
【0077】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、皮膚接着部品をさらに含む。皮膚接着部品は、皮膚接着材料であってもよく、鼻マスクフィルターの外縁に配置し、かつ、マスクが鼻孔とその周囲の皮膚の上にしっかりと留まるように、使用者の鼻への鼻マスクフィルターの固定を強化するために使用することができる。本発明の特定の実施形態では、皮膚接着部品は、ストラップ又はクランプである。
【0078】
皮膚接着部品が提供される場合、皮膚接着部品の使用は、本発明の鼻マスクフィルターが使用者の鼻の前端にしっかりと固定され、使用者が息を吐いている間適所に留まることを可能にする。鼻マスクフィルターが動きにくいため、鼻中隔ホルダーと共に使用でき、鼻マスクフィルターの固定性をさらに向上させる。そのため、本発明の鼻マスクフィルターは、皮膚接着部品のみ、鼻中隔ホルダーの保持部のみ、又はその両方を介して使用することができる。
【0079】
本発明の特定の実施形態では、フィルターの外縁は、可鍛性ワイヤーによって形成される。フィルターは、可鍛性ワイヤーを顔や鼻の輪郭に合わせて調整することができる。このように、可鍛性ワイヤーは、フィルターが所定の位置に留まるのを助け、使用者がワイヤーを調整すると、密閉された環境を作り出すのにも役立ちる。特定の実施形態では、可鍛性ワイヤーは、皮膚接着部品であってもよい。
【0080】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクフィルターの中央部は、一端に開口するポケット、又は両端に開口するチューブである。
【0081】
本発明の特定の実施形態では、ポケット又はチューブは、前記のように、保持部を収容する。
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、鼻マスクフィルターを通る空気抵抗を低減するための通気孔をさらに含んでもよい。通気孔は、使用者が快適に息を吐き出すことができるように空気が一方向に流れることを可能にする一方通行の通気孔であってもよいが、吸入時に空気は依然として濾過されている。
【0082】
本発明の特定の実施形態では、鼻マスクフィルターは、ヒト又は動物の鼻に使用することができる。本発明の特定の実施形態では、必要に応じて、鼻マスクフィルターをフェイスマスク又は他のタイプのマスクと共に使用することができる。
【0083】
図8は、本発明の特定の実施形態の鼻マスクフィルター300の立体図である。鼻マスクフィルター300は、フィルターシート310を含むことができ、フィルターシート310は、中央部と、中央部の両側に位置する2つの部分とを有することができる。フィルターは、鼻孔を含む使用者の鼻の前部全体を覆うことができるので、使用者が吸入した空気を濾過する。鼻マスクフィルター300及びフィルターシート310は、図1~7に示す鼻マスク1及び鼻中隔ホルダー100について説明した鼻マスクフィルター及びフィルターシートと同一又は同様であってもよい。
【0084】
本発明の鼻マスクフィルター300は、使用者の鼻への鼻マスクフィルター300の固定を強化するために、皮膚接着部品320をさらに含むことができる。皮膚接着部品は、図1~7に示す鼻マスク1及び鼻中隔ホルダー100について説明した皮膚接着部品と同一又は同様であってもよい。皮膚接着部品は、フィルターシートの周囲、フィルターシートの上方又は下方、片側又は両側などのフィルターの他の部分に配置することができる。
【0085】
皮膚接着部品は、例えば接着物質の使用によって皮膚に接着する任意の部分であってもよい。皮膚接着部品を含む表面は、フィルターが使用されようとしている時に、例えば、皮膚接着部品を露出する材料の保護層を引き裂くことによって、使用者がそれを露出できるように、フィルターが使用されていない時に覆うことができる。皮膚接着部品は、例えば、両面接着テープ又はスナップ又はフック及びループ機構などの任意の他の接着手段を介して、フィルターに任意に追加することができる。
【0086】
本発明の特定の実施形態では、皮膚接着部品320は、通気性テープ、人工皮革、シームレステープ、接着包帯、包帯、水性接着ペースト、固定物等が挙げられるが、これらに限定されない。皮膚接着部品320は、フィルターシート310の外縁に、又はフィルターシートの他のどこかに、例えばフィルターシートの側面に配置することができる。本発明の特定の実施形態では、皮膚接着部品は別個に提供され、フィルターが鼻に配置されると、フィルターシート上に配置することができる。
【0087】
皮膚接着部品320は、使用者の鼻に対応する位置でより広い構造を有することができるので、本発明の鼻マスクフィルター300は、異なる形状の鼻により広く適用することができる。
【0088】
さらに、皮膚接着部品320は、鼻に対応する異なる箇所、例えば、鼻の頂部と鼻翼との間に、いくつのスリット321を含むことができるので、皮膚接着部品320は、異なる形状の鼻に対応するように調整することができる。フィルターは、フィルターの外縁に形成され、分離された時に一組のスリットを形成する一組の折り畳み部を含むことができる。スリット321は、材料上の皺の形態であることができ、皺を伸ばすことによってフィルターが異なるサイズ及び形状に適合する。すべての前記自動調整設計は、使用者が自分のニーズに合わせてフィルターを調整できるようにすることを目的としており、鼻孔を完全に保護することができる。
【0089】
図9Aは、本発明の特定の実施形態の鼻中隔ホルダーに取り付けられる通気孔を有する鼻マスクフィルター300を含む鼻マスクの立体図である。鼻マスクフィルター300の前中間部は、鼻中隔ホルダー330の保持ピン331に組み付けられることにより、本発明の鼻マスクフィルター300及び鼻中隔ホルダーが組み立てられる。濾過部は、鼻中隔ホルダー330の保持ピンによって固定される。前記部品を自由に組み立て及び取り外すことができるため、必要に応じてフィルターマスクユニットを交換できる。鼻中隔ホルダー330、フィルター300及び保持ピン331は、図1~8を参照して説明した鼻中隔ホルダー、フィルター及び保持部と同一又は同様であってもよい。
【0090】
図9Bは、図9Aの鼻マスクの側面図である。鼻マスクフィルター300のフィルターシート310の前中間部は、底部に開口するポケット311として示されており、保持ピン331は、上方に曲がる構造である。ポケット311及びフィルターシート310は、図1~8を参照して説明したポケット及びフィルターシートと同一又は同様であってもよい。ポケット311は、前に説明したように、保持ピン331を収容するための空間を有する。
【0091】
本発明の特定の実施形態では、ポケット311は、密封された開口部を有する。それらの実施形態では、鼻マスクフィルター300を使用する時に、開口部を開けて、保持ピン331によって開口部を固定することができる。このように、シールが開けられたかどうかを判断することで、本発明の鼻マスクフィルター300が使用されたか否かを容易に判断することができる。
【0092】
本発明の特定の実施形態では、フィルターシート310は、通気孔312をさらに含むことができる。通気孔312は、ストリップ構造であってもよいが、これに限定されない。通気孔312は、呼吸の空気抵抗を減らし、気流を高めるために使用することができる。通気孔312は、呼気一方向弁など、換気率を高めるために当業者によって一般的に使用される材料及び/又は構造から構成されてもよい。
【0093】
本発明の特定の実施形態では、フィルターシート310は、単層の織物、又は複数層の織物であってもよいが、これらに限定されない。前記織物は、ウイルス、ほこり、油汚れ、浮遊粒子、液滴などの汚染毒素を濾過するために使用される、当業者によって使用される任意の織物であってもよい。前記織物は、N100、N99、N95、R100、R99、R95、P100、P99、P95、又は米国が発表したマスクフィルター材料の分類の標準仕様で定義されている織物材料などを含む他のフィルター材料にすることができる。本発明の一実施形態では、フィルターシート310は、少なくとも一層のメルトブロー不織布を含む。
【0094】
本発明の特定の実施形態では、フィルターシート310及び皮膚接着部品320が透明又は肌色に近い色であるため、本発明の鼻マスクフィルター300は目立たなくてより美観的である。また、鼻のようなデザイン、又はフレンドリーな動物の顔を模倣するデザインにより、着用するのが楽しいものすることもできる。これは、心の若いタイプの使用者にアピールできる。
【0095】
図10は、図9Aの鼻マスクフィルターの平面図であり、本明細書に記載されている鼻マスクの部品を示している。本発明の特定の実施形態では、ポケット311は、ピンを収容するように成形された異なる構造とすることができる。例えば、ピン331に適合するフック、又はフィルターシートと同じ又は異なる材料で作られた、保持ピンをフィルターシートに取り付けることができるフィルターシートに取り付けられる同様の構造であってもよい。前記構造は、例えば、フィルターシート上のシリコン、金属、又はプラスチックリングであってもよい。
【0096】
図11は、着用者が図9Aの鼻マスクを使用する状態を示す図である。鼻マスクフィルター300を使用する時に、フィルターシート310が2つの鼻孔の開口部を覆うことができ、皮膚接着部品320を鼻孔の周囲の皮膚に接着させることができる。代替的に、又は組み合わせて、フィルターシートは、前述の可鍛性ワイヤーを介して固定及び/又は調整することもできる。本発明の鼻マスクフィルター300が鼻中隔ホルダー330によって固定されると、鼻の位置にしっかりと固定される。
【0097】
本発明の鼻マスクフィルターの装着方法は、直感的で操作が簡単であり、簡単に交換して衛生を向上させることができる。皮膚接着部品320を利用することで、本発明の鼻マスクフィルター300による影響を減らすことができる。鼻マスクフィルターは、簡単に動かさずに、使用者の鼻の前端にしっかりと固定できる。鼻中隔ホルダー330は、鼻マスクフィルターの安定性をさらに向上させるために、皮膚接着部品320と併せて使用することができる。したがって、鼻マスクフィルター300は、着用が便利であり、持ち運びが容易で、安定性が高く、顔への干渉が少ないため、人の使用意欲を大幅に高めることができる。大きなマスクが苦手な方に特におすすめである。この作成の鼻マスクフィルター300は、単独で使用してもよく、他のマスクと組み合わせて使用してもよい。
【0098】
本発明の鼻マスクフィルターの装着方法は直感的である。フィルターは、操作が簡単で、簡単に交換できるので衛生的である。よって、本発明の鼻マスクフィルターは、着用が便利で、持ち運びが容易であり、交換が容易である。鼻フィルターやマスクを使用する人の意欲を大幅に高めることができる。本発明の鼻マスクフィルターは、単独で使用してもよく、他のマスクと組み合わせて使用してもよい。
【0099】
本明細書は、本発明の特定の実施形態について詳細に説明し、当業者が前記実施形態を理解すると、前記実施形態の変更、変形、及び均等物を容易に想到することができることを理解すべきである。本開示の例は、特定の実施形態及び図面を参照するものであるが、異なる実施形態からの特徴を互いに組み合わせるか、又は取り除くことによって特徴の異なる組み合わせを得ることができる。本発明の各図面に示す鼻マスクの各要素、例えば、鼻中隔ホルダー、鼻マスクフィルター、フィルターシート、皮膚接着部品、スリット、突起部、挟持体等は、同一又は類似の要素、及び同一又は類似の性質を有する。本発明に対する修正及び変形は、添付の特許請求の範囲により詳細に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって実施され得る。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11