IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置 図1
  • 特許-電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置 図2
  • 特許-電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置 図3
  • 特許-電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240703BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240703BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/50
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023502744
(86)(22)【出願日】2021-11-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2021129868
(87)【国際公開番号】W WO2022111283
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202011331071.1
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】譚 華
(72)【発明者】
【氏名】謝 崢俊
(72)【発明者】
【氏名】陳 涛
(72)【発明者】
【氏名】叶 校威
(72)【発明者】
【氏名】曽 昭煥
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第202800121(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0341218(US,A1)
【文献】特開2009-104131(JP,A)
【文献】中国実用新案第209529834(CN,U)
【文献】特表2017-530459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化器と組み合わせて電子霧化を実現することができる電子霧化用電池ロッドであって、ハウジング、タッチ誘導電極、及び制御チップを含み、
前記ハウジングにタッチ領域が設けられ、前記タッチ領域は導電し、前記ハウジングは金属材料であり、前記タッチ領域は前記ハウジングの外面における前記タッチ誘導電極に対応する部分であり、
前記タッチ誘導電極は、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ領域と対応して設けられ、前記タッチ領域と前記タッチ誘導電極は誘導コンデンサを形成し、
前記制御チップは、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ誘導電極に接続され、
前記誘導コンデンサの容量値を検出し、検出した前記誘導コンデンサの容量値変化に基づいて前記電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる電子霧化用電池ロッド。
【請求項2】
前記ハウジングは、絶縁ハウジングと、前記絶縁ハウジングの外面に設けられ、前記タッチ領域に対応する導電層と、を含む請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項3】
前記ハウジングは、絶縁ハウジングと、前記絶縁ハウジングの外面及び内面に設けられ、前記タッチ領域に対応する導電層と、を含み、
前記絶縁ハウジングの内面の導電層は前記タッチ誘導電極である請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項4】
前記タッチ誘導電極と前記タッチ領域は間隔をおいて設けられる請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項5】
前記電池ロッドは、
前記ハウジング内に位置し、且つ前記ハウジングと絶縁される回路基板をさらに含み、前記タッチ誘導電極及び/又は前記制御チップは前記回路基板上に集積される請求項又はに記載の電池ロッド。
【請求項6】
前記タッチ誘導電極は金属ボンディングパッドである請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項7】
前記タッチ誘導電極の数量は少なくとも2つである請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項8】
前記タッチ領域がタッチされるときに、前記誘導コンデンサの容量値は変化する請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項9】
電子霧化装置であって、霧化器及び電池ロッドを含み、
前記電池ロッドは前記霧化器に給電することに用いられ、前記電池ロッドは上記請求項1~のいずれかに記載の電池ロッドである電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2020年11月24日に提出された中国特許出願2020113310711に基づいて優先権を主張し、ここでその全部の記載内容が参照により組み込まれる。
本願は霧化の技術分野に関し、特に電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子霧化装置はシングル制御の解決手段を実現するために、一般的に物理ボタン、又は気圧センサ、又はタッチセンサを設けるが、物理ボタンを設ける場合、ボタンの体積が大きすぎるため、小型化設計に不利であり、気圧センサは外部の気圧が固定値ではないため、検出チップに誤判断が発生しやすく、タッチセンサは単独のタッチパネルを配置する必要があるため、体積が大きく、コストが高く、組立設計の難度を高める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置を提供し、電池ロッドのシングルタッチを実現することに用いられ、タッチパネルを単独で設ける必要がなく、小さな体積を実現し、コストを削減させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本願が提供する1番目の技術的解決手段は以下のとおりである。霧化器と組み合わせて電子霧化を実現することができる電子霧化用電池ロッドを提供し、電池ロッドはハウジング、タッチ誘導電極、及び制御チップを含み、前記ハウジングにタッチ領域が設けられ、前記タッチ領域は導電し、前記タッチ誘導電極は、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ領域と対応して設けられ、前記タッチ領域と前記タッチ誘導電極は誘導コンデンサを形成し、前記制御チップは、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ誘導電極に接続され、前記誘導コンデンサの容量値を検出し、検出した前記誘導コンデンサの容量値変化に基づいて前記電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる。
【0005】
前記ハウジングは金属材料であり、前記タッチ領域は前記ハウジングの外面における前記タッチ誘導電極に対応する部分である。
【0006】
前記ハウジングは、絶縁ハウジングと、前記絶縁ハウジングの外面に設けられ、前記タッチ領域に対応する導電層と、を含む。
【0007】
前記ハウジングは、絶縁ハウジングと、前記絶縁ハウジングの外面及び内面に設けられ、前記タッチ領域に対応する導電層と、を含み、前記絶縁ハウジングの内面の導電層は前記タッチ誘導電極である。
【0008】
前記タッチ誘導電極と前記タッチ領域は間隔をおいて設けられる。
【0009】
前記電池ロッドは前記ハウジング内に位置し、且つ前記ハウジングと絶縁される回路基板をさらに含み、前記タッチ誘導電極及び/又は前記制御チップは前記回路基板上に集積される。
【0010】
前記タッチ誘導電極は金属ボンディングパッドである。
【0011】
前記タッチ誘導電極の数量は少なくとも2つである。
【0012】
前記タッチ領域がタッチされるときに、前記誘導コンデンサの容量値は変化する。
【0013】
上記技術的問題を解決するために、本願が提供する2番目の技術的解決手段は以下のとおりである。電子霧化装置であって、霧化器及び電池ロッドを含み、前記電池ロッドは前記霧化器に給電することに用いられ、前記電池ロッドは上記のいずれかに記載の電池ロッドである。
【発明の効果】
【0014】
本願の有益な効果については、従来技術とは異なり、本願が提供する電池ロッドはハウジング、タッチ誘導電極、及び制御チップを含み、ハウジングにタッチ領域が設けられ、タッチ領域は導電性材料であり、タッチ誘導電極は、ハウジング内に位置し、且つタッチ領域と対応して設けられ、タッチ領域とタッチ誘導電極は誘導コンデンサを形成し、制御チップはタッチ誘導電極に接続され、誘導コンデンサの容量値を検出し、誘導コンデンサの容量値が変化したと検出するときに制御命令を生成し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる。それにより電池ロッドのシングルタッチを実現し、タッチパネルを単独で設ける必要がなく、小さな体積を実現し、コストを削減させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は本願に係る電池ロッドの第1実施例の構造模式図である。
図2図2は本願に係る電池ロッドの第2実施例の構造模式図である。
図3図3は本願に係る電池ロッドの第3実施例の構造模式図である。
図4図4は本願に係る電子霧化装置の一実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術的解決手段を明確で、完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得する全ての他の実施例はいずれも本願の保護範囲に属する。
【0017】
以下の説明では、限定ではなく、説明のために、特定のシステム構造、インタフェース、技術などの具体的な細部を提供し、それによって本願を完全に理解する。
【0018】
本明細書の用語「及び/又は」は、関連対象を説明する関連関係に過ぎず、3つの関係が存在していることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書の文字「/」は一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。また、本明細書の「複数」は2つ以上を示す。
【0019】
本願の用語「第1」、「第2」、「第3」は説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示したり、指示された技術的特徴の数量を暗黙的に示したりすると理解されてはならない。従って、「第1」、「第2」、「第3」が限定された特徴は少なくとも1つの前記特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本願の説明では、「複数」は、特に具体的な限定がない限り、少なくとも2つを意味し、例えば2つ、3つ等である。本願の実施例における全ての方向指示(例えば、上、下、左、右、前、後…)はある特定の姿勢(図面に示される)下での各部材間の相対位置関係、運動状況等を解釈することのみに用いられ、前記特定の姿勢が変化すると、それに応じて前記方向指示も変化する。本願の実施例の用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又はデバイスは挙げられたステップ又はユニットに限定されず、選択的に、挙げられていないステップ又はユニットをさらに含み、又は選択的に、これらの過程、方法、製品又はデバイスに固有される他のステップ又はコンポーネントをさらに含む。
【0020】
本明細書における「実施例」への言及は、実施例と組み合わせて説明される特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の様々な位置で出現する前記用語は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に説明される実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確及び暗黙的に理解している。
【0021】
従来の電子霧化装置のシングルタッチの解決手段は3つあり、第1は、物理ボタンを設け、制御チップ、例えばMCUによって高低レベルを収集し、収集した高低レベル信号に基づいて対応する動作を行い、この方法の欠点については、物理ボタンの体積が大きすぎ、小型化設計に不利であり、コストが相対的に高く、一体型設計に不利である。第2は、気圧センサを設け、制御チップ、例えばMCUによって気圧センサの出力変化を収集し、さらに判断し、しかし、外部の気圧が安定値ではなく、風が吹くと気圧の変化が発生し、それによりMCUの誤判断を招き、吸入味に影響を与える。第3は、タッチセンサ及びタッチパネルを設け、タッチセンサによってタッチパネルの信号を収集し、それにより変化量を出力して制御チップ、例えばMCUに提供し、MCUは対応する制御命令を出力し、さらに対応する動作を行う。しかし、該方法はマッチするタッチパネルを設ける必要があり、コストが高く、且つ設計の難度が増加する。本願は電池ロッドを提供し、電池ロッドのシングルタッチを実現することができ、タッチパネルを単独で設ける必要がなく、小さな体積を実現し、コストを削減させる。以下、図面及び具体的な実施例を組み合わせて本願を詳細に説明する。
【0022】
図1を参照し、本願に係る電池ロッドの第1実施例の構造模式図である。電池ロッドはハウジング11を含み、ハウジング11にタッチ領域12が設けられ、タッチ領域12は導電性材料により形成される。電池ロッドは、ハウジング11内に位置し、且つタッチ領域12と対応して設けられるタッチ誘導電極13をさらに含み、タッチ領域12とタッチ誘導電極13は誘導コンデンサを形成する。電池ロッドは制御チップ14をさらに含み、制御チップ14はハウジング11内に位置し、且つタッチ誘導電極13に接続され、誘導コンデンサの容量値を検出し、誘導コンデンサの容量値が変化したと検出するときに制御命令を生成し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる。
【0023】
具体的に、本実施例では、ハウジング11は全体的に導電性材料であり、例えば、金属材料、又は他の導電できるプラスチック材料であってもよく、好ましくは、ハウジング11は金属材料である。タッチ領域12の材料はハウジング11の他の位置の材料と同じであり、タッチ領域12はハウジング11の外面におけるタッチ誘導電極13に対応する部分である。
【0024】
具体的な一実施例では、タッチ領域12とタッチ誘導電極13の垂直方向における投影は完全に重なり、又は別の実施例では、タッチ領域12の垂直方向における投影はタッチ誘導電極13の垂直方向における投影よりも大きく、又は別の実施例では、タッチ領域12の垂直方向における投影はタッチ誘導電極13の垂直方向における投影よりも小さく、具体的に限定しない。
【0025】
理解できるように、タッチ領域12とタッチ誘導電極13が誘導コンデンサを形成するために、タッチ領域12とタッチ誘導電極13の間は絶縁される必要があり、即ち、タッチ誘導電極13とタッチ領域12を、間隔をおいて設けることができる。本実施例では、タッチ領域12とタッチ誘導電極13は空気によって間隔をおいて設けられ、それらは接触せず、空気によって絶縁される。別の実施例では、タッチ領域12とタッチ誘導電極13の間にさらに絶縁層を設けてもよく、絶縁層によって間隔をおいて設けることで、絶縁を実現する。
【0026】
一実施例では、制御誘導電極13は独立した導電シートであってもよく、ハウジング11内に絶縁して設けられ、導電性のハウジング11とコンデンサを形成できればよい。
【0027】
さらに、電池ロッドは回路基板15をさらに含み、回路基板15はハウジング11内に位置し、且つハウジング11と絶縁され、タッチ誘導電極13及び/又は制御チップ14は回路基板15上に集積され、具体的に図1に示すとおりである。この実施例では、タッチ誘導電極13は回路基板15上の回路構造を介して制御チップ14に接続され、それによって制御チップ14は誘導コンデンサの容量値を検出することができる。一実施例では、回路基板15はフレキシブル回路基板、プリント回路基板等であってもよく、具体的に限定しない。制御チップ14はMCUである。
【0028】
一実施例では、タッチ誘導電極13は回路基板15上に設けられる金属ボンディングパッドであってもよく、それは一体シート状、例えば円形、角形、台形、菱形等であってもよく、具体的に限定しない。別の実施例では、タッチ誘導電極13の数量は少なくとも2つであり、例えば、タッチ誘導電極13は複数あってもよく、且つ各タッチ誘導電極13の間は電気的に接続され、例えば、タッチ誘導電極13は電気的に接続され、且つ回路基板上に設けられる複数のボンディングパッドであり、回路基板上に設けられるときに、角形のボンディングパッドに比べて、回路基板の占有面積を減少させることができ、さらに回路基板の面積を減少させる。
【0029】
図1に示される電池ロッドでは、タッチ領域12がタッチされるときに、誘導コンデンサの容量値は変化する。具体的に、ユーザは電池ロッドを使用するときに、タッチ領域12にタッチし、このとき、タッチ領域12にアース電圧を印加し、制御チップ14は誘導コンデンサの容量値が変化したと検出し、このとき、制御チップ14は制御命令を出力し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御する。例えば、現在の電池ロッドがスリープ状態にあり、ユーザが電池ロッドのタッチ領域12を手で持つときに、制御チップ14は容量の変化を検出し、制御命令を出力することで、電池ロッドをオン状態にさせるように制御する。又は、現在の電池ロッドがオン状態にある場合、電池ロッドのタッチ領域12を手で持つように制御されるときに、制御チップ14は容量の変化を検出し、制御命令を出力することで、電池ロッドをスリープ状態にさせるように制御する。
【0030】
本願が提供する電池ロッドにおいて、ハウジング11にタッチ領域12が設けられ、ハウジング11内にタッチ誘導電極13が設けられ、それによって、タッチ領域12とタッチ誘導電極13が誘導コンデンサを形成し、制御チップ14を利用して誘導コンデンサの変化を検出し、誘導コンデンサが変化したと検出するときに、制御命令を出力し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御し、さらにシングルタッチ設計を実現する。独立したタッチパネルを設ける必要がなく、体積が小さく、一体化設計に有利であり、組立難度がなく、設計コストを削減させ、量産に有利である。
【0031】
図2を参照し、本願に係る電池ロッドの第2実施例の構造模式図である。上記図1に示される第1実施例に比べて、相違点は、本実施例に示されるハウジング11が絶縁ハウジング11と、絶縁ハウジング11の外面に設けられ、タッチ領域12に対応する導電層16と、を含むことである。具体的に、導電層16は絶縁ハウジング11の回路基板15から離れる一面に塗布される。一実施例では、導電層16は導電性インク又は金属フィルムであってもよい。
【0032】
本実施例では、タッチ領域12における導電層16とタッチ誘導電極13は誘導コンデンサを形成する。
【0033】
タッチ領域12における導電層16がタッチされるときに、誘導コンデンサの容量値は変化する。具体的に、ユーザは電池ロッドを使用するときに、タッチ領域12における導電層16にタッチし、このとき、誘導領域12にアース電圧を印加し、制御チップ14は誘導コンデンサの容量値が変化したと検出し、このとき、制御チップ14は制御命令を出力し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御する。例えば、現在の電池ロッドがスリープ状態にあり、ユーザが電池ロッドのタッチ領域12を手で持つときに、制御チップ14は容量の変化を検出し、制御命令を出力することで、電池ロッドをオン状態にさせるように制御する。又は、現在の電池ロッドがオン状態にある場合、電池ロッドのタッチ領域12を手で持つように制御されるときに、制御チップ14は容量の変化を検出し、制御命令を出力することで、電池ロッドをスリープ状態にさせるように制御する。
【0034】
本願が提供する電池ロッドにおいて、ハウジング11にタッチ領域12が設けられ、ハウジング11内にタッチ誘導電極13が設けられ、それによって、タッチ領域12とタッチ誘導電極13が誘導コンデンサを形成し、制御チップ14を利用して誘導コンデンサの変化を検出し、誘導コンデンサが変化したと検出するときに、制御命令を出力し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御し、さらにシングルタッチ設計を実現する。独立したタッチパネルを設ける必要がなく、体積が小さく、一体化設計に有利であり、組立難度がなく、設計コストを削減させ、量産に有利である。
【0035】
図3を参照し、本願に係る電池ロッドの第3実施例の構造模式図であり、具体的に、上記図1に示される第1実施例に比べて、相違点は、本実施例では、ハウジング11が絶縁ハウジング11と、絶縁ハウジング11の外面に設けられ、タッチ領域12に対応する導電層16と、絶縁ハウジング11の内面に設けられ、タッチ領域12に対応する導電層17と、を含むことである。絶縁ハウジング11の内面の導電層17はタッチ誘導電極13である。
【0036】
一実施例では、導電層16及び導電層17は導電性インクであってもよい。
【0037】
本実施例では、導電層16と導電層17は誘導コンデンサを形成する。制御チップ14は回路基板15上に設けられ、導電層17は回路板15上の回路構造に接続され、さらに制御チップ14に接続され、それによって、制御チップ14は誘導コンデンサの変化を検出することができる。
【0038】
タッチ領域12における導電層16がタッチされるときに、誘導コンデンサの容量値は変化する。具体的に、ユーザは電池ロッドを使用するときに、タッチ領域12における導電層16にタッチし、このとき、誘導領域12にアース電圧を印加し、制御チップ14は誘導コンデンサの容量値が変化したと検出し、このとき、制御チップ14は制御命令を出力し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御する。例えば、現在の電池ロッドがスリープ状態にあり、ユーザが電池ロッドのタッチ領域12を手で持つときに、制御チップ14は容量の変化を検出し、制御命令を出力することで、電池ロッドをオン状態にさせるように制御する。又は、現在の電池ロッドがオン状態にある場合、電池ロッドのタッチ領域12を手で持つように制御されるときに、制御チップ14は容量の変化を検出し、制御命令を出力することで、電池ロッドをスリープ状態にさせるように制御する。
【0039】
本願が提供する電池ロッドにおいて、ハウジング11にタッチ領域12が設けられ、ハウジング11内にタッチ誘導電極13が設けられ、それによって、タッチ領域12とタッチ誘導電極13が誘導コンデンサを形成し、制御チップ14を利用して誘導コンデンサの変化を検出し、誘導コンデンサが変化したと検出するときに、制御命令を出力し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御し、さらにシングルタッチ設計を実現する。独立したタッチパネルを設ける必要がなく、体積が小さく、一体化設計に有利であり、組立難度がなく、設計コストを削減させ、量産に有利である。
【0040】
図4を参照し、本願に係る電子霧化装置の一実施例の構造模式図であり、電子霧化装置40は霧化器41及び電池ロッド42を含み、電池ロッド42は霧化器41に給電することに用いられ、電池ロッド42は上記図1図3のいずれか実施例に記載の電池ロッド42である。
【0041】
本願に係る電池ロッド42の他の構造は従来技術の構造と同じであり、ここで繰り返して説明しない。
【0042】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び添付図面によって作成した同等構造又は同等プロセスの変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本願の特許保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4