(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240703BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20240703BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/50
(21)【出願番号】P 2023502757
(86)(22)【出願日】2021-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2021129885
(87)【国際公開番号】W WO2022111285
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202011334290.5
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】譚 華
(72)【発明者】
【氏名】陳 涛
(72)【発明者】
【氏名】叶 校威
(72)【発明者】
【氏名】羅 魁章
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-515270(JP,A)
【文献】特開2012-104017(JP,A)
【文献】特開2014-057785(JP,A)
【文献】中国特許第103123563(CN,B)
【文献】米国特許出願公開第2013/0187704(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化器と組み合わせて電子霧化を実現することができる電子霧化用電池ロッドであって、
ハウジング、タッチ誘導電極、及び制御チップを含み、
前記ハウジングにタッチ領域が設けられ、前記タッチ領域は導電せず、
前記タッチ誘導電極は、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ領域と対応して設けられ、
前記タッチ誘導電極は複数のタッチ誘導領域を含み、複数の前記タッチ誘導領域は互いに独立して、且つ各前記タッチ誘導領域と前記タッチ領域の正投影の重なり面積は異なり、前記タッチ誘導領域と前記タッチ領域の正投影の重なり面積は前記タッチ領域の延伸方向に徐々に小さくなり、前記タッチ領域の異なる位置が接触されるときに、前記タッチ誘導電極は異なる容量値を生成し、
前記制御チップは、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ誘導電極に接続され、前記タッチ誘導電極の異なる位置の容量値を検出し、検出結果に基づいて制御命令を生成し、それによって前記電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる電子霧化用電池ロッド。
【請求項2】
各前記タッチ誘導領域と対応する前記タッチ領域との間の距離は同じである請求項
1に記載の電池ロッド。
【請求項3】
前記電池ロッドは、
前記ハウジング内に位置し、且つ前記ハウジングと絶縁される回路基板をさらに含み、
前記タッチ誘導電極及び/又は前記制御チップは前記回路基板上に集積される請求項1に記載の電池ロッド。
【請求項4】
前記タッチ誘導電極は前記回路基板上に設けられるボンディングパッド、又はスライドバー誘導チップである請求項
3に記載の電池ロッド。
【請求項5】
電子霧化装置であって、霧化器及び電池ロッドを含み、
前記電池ロッドは前記霧化器に給電することに用いられ、前記電池ロッドは上記請求項1~
4のいずれかに記載の電池ロッドである電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2020年11月24日に提出された中国特許出願2020113342905に基づいて優先権を主張し、ここでその全部の記載内容が参照により組み込まれる。
本願は霧化の技術分野に関し、特に電子霧化用電池ロッド及び電子霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子霧化装置のマルチタッチは一般的に複数の誘導ポイントを用いてマルチ検出を実現し、タッチチップは複数のタッチチャネルを有する必要があり、電子霧化装置の回路基板の複雑性を増加させ、回路コストも増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は電池ロッド及び電子霧化装置を提供し、電池ロッドのシングルチャネルマルチタッチの解決手段を実現することに用いられ、コストを削減させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本願が提供する1番目の技術的解決手段は以下のとおりである。霧化器と組み合わせて電子霧化を実現することができる電子霧化用電池ロッドを提供し、電池ロッドは、ハウジング、タッチ誘導電極、及び制御チップを含み、前記ハウジングにタッチ領域が設けられ、前記タッチ領域は導電せず、前記タッチ誘導電極は、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ領域と対応して設けられ、前記タッチ領域の異なる位置が接触されるときに、前記タッチ誘導電極は異なる容量値を生成し、前記制御チップは、前記ハウジング内に位置し、且つ前記タッチ誘導電極に接続され、前記タッチ誘導電極の異なる位置の容量値を検出し、検出結果に基づいて制御命令を生成し、それによって前記電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる。
【0005】
前記タッチ誘導電極は複数のタッチ誘導領域を含み、且つ各前記タッチ誘導領域と前記タッチ領域の正投影の重なり面積は異なる。
【0006】
前記タッチ誘導電極は複数のタッチ誘導領域を含み、且つ各前記タッチ誘導領域と前記タッチ領域の正投影の重なり面積は同じである。
【0007】
各前記タッチ誘導領域と対応する前記タッチ領域との間の距離は同じである。
【0008】
前記タッチ誘導領域と前記タッチ領域の正投影の重なり面積は前記タッチ領域の延伸方向に徐々に小さくなる。
【0009】
前記タッチ誘導電極は前記タッチ領域に対して斜めに設けられる。
【0010】
前記タッチ誘導電極における各前記タッチ誘導領域と対応する前記タッチ領域との間の距離は異なる。
【0011】
前記電池ロッドは前記ハウジング内に位置し、且つ前記ハウジングと絶縁される回路基板をさらに含み、前記タッチ誘導電極及び/又は前記制御チップは前記回路基板上に集積される。
【0012】
前記タッチ誘導電極は前記回路基板上に設けられるボンディングパッド、又はスライドバー誘導チップである。
【0013】
上記技術的問題を解決するために、本願が提供する2番目の技術的解決手段は以下のとおりである。電子霧化装置であって、霧化器及び電池ロッドを含み、前記電池ロッドは前記霧化器に給電することに用いられ、前記電池ロッドは上記のいずれかに記載の電池ロッドである。
【発明の効果】
【0014】
本願の有益な効果については、従来技術とは異なり、本願が提供する電池ロッドは、ハウジング、タッチ誘導電極、及び制御チップを含み、ハウジングにタッチ領域が設けられ、タッチ領域は導電せず、タッチ誘導電極は、前記ハウジング内に位置し、且つタッチ領域と対応して設けられ、タッチ領域の異なる位置が接触されるときに、タッチ誘導電極は異なる容量値を生成し、制御チップは、ハウジング内に位置し、且つタッチ誘導電極に接続され、タッチ誘導電極における異なる位置の容量値を検出し、検出結果に基づいて制御命令を生成し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる。電池ロッドのシングルチャネルマルチタッチの解決手段を実現することに用いられ、コストを削減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は本願に係る電池ロッドの第1実施例の構造模式図である。
【
図2a-2b】
図2a及び
図2bは
図1に示される実施例のタッチ誘導電極の上面模式図である。
【
図3】
図3は本願に係る電池ロッドの第2実施例の構造模式図である。
【
図4】
図4は
図3に示される実施例のタッチ誘導電極の上面模式図である。
【
図5】
図5は本願に係る電池ロッドの第3実施例の構造模式図である。
【
図6】
図6は
図5に示される実施例のタッチ誘導電極の上面模式図である。
【
図7】
図7は本願に係る電子霧化装置の一実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術的解決手段を明確で、完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得する全ての他の実施例はいずれも本願の保護範囲に属する。
【0017】
以下の説明では、限定ではなく、説明のために、特定のシステム構造、インタフェース、技術などの具体的な細部を提供し、それによって本願を完全に理解する。
【0018】
本明細書の用語「及び/又は」は、関連対象を説明する関連関係に過ぎず、3つの関係が存在していることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書の文字「/」は一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。また、本明細書の「複数」は2つ以上を示す。
【0019】
本願の用語「第1」、「第2」、「第3」は説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示したり、指示された技術的特徴の数量を暗黙的に示したりすると理解されてはならない。従って、「第1」、「第2」、「第3」が限定された特徴は少なくとも1つの前記特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本願の説明では、「複数」は、特に具体的な限定がない限り、少なくとも2つを意味し、例えば2つ、3つ等である。本願の実施例における全ての方向指示(例えば上、下、左、右、前、後…)はある特定の姿勢(図面に示される)下での各部材間の相対位置関係、運動状況等を解釈することのみに用いられ、前記特定の姿勢が変化すると、それに応じて前記方向指示も変化する。本願の実施例の用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又はデバイスは挙げられたステップ又はユニットに限定されず、選択的に、挙げられていないステップ又はユニットをさらに含み、又は選択的に、これらの過程、方法、製品又はデバイスに固有される他のステップ又はコンポーネントをさらに含む。
【0020】
本明細書における「実施例」への言及は、実施例と組み合わせて説明される特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の様々な位置で出現する前記用語は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に説明される実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確及び暗黙的に理解している。
【0021】
従来の電子霧化装置のマルチタッチは一般的に2つの方式があり、一方は、タッチチップが複数のチャネルのタッチポイントを誘導し、タッチチップを介してMCUと通信し、この方式は2つのIOポートを占有してMCUと通信する必要があるとともに、複数のタッチチャネルを必要とし、コストが高く、回路基板の設計が複雑であり、チャネルとチャネルの間が干渉しやすい。他方の解決手段は複数のタッチチャネルの信号出力がMCUに並列され、複数のIOリソースを占有し、MCUのIOリソースが不足することを引き起こし、より大きなパッケージ構造を交換する必要があり、回路コストを増加させるとともに、回路基板の面積も増加させ、電子霧化装置において小体積を実現しにくい。本願は電池ロッド及び電子霧化装置を提供し、シングルチャネルマルチタッチの解決手段を実現することができ、さらに回路基板の面積を減少させ、コストを削減させ、小体積の構造を実現する。以下、図面及び具体的な実施例を組み合わせて詳細に説明する。
【0022】
図1を参照し、本願に係る電池ロッドの第1実施例の構造模式図であり、具体的に、電池ロッドはハウジング11を含み、ハウジング11にタッチ領域12が設けられ、タッチ領域12は絶縁材料により形成される。具体的に、ハウジング11は導電性材料であってもよいが、ハウジング11のタッチ領域12は絶縁材料である。一実施例では、ハウジング11の本体は金属又は導電性プラスチックにより形成されてもよいが、ハウジング11のタッチ領域12は絶縁プラスチックにより形成される。理解できるように、ハウジング11は全体的に絶縁材料であってもよく、例えば絶縁プラスチックであり、タッチ領域12にマークがあり、それによってタッチ領域12をマークし、具体的に限定せず、タッチ領域12は絶縁材料であればよい。
【0023】
電池ロッドはタッチ誘導電極13をさらに含み、タッチ誘導電極13はハウジング11内に位置し、且つタッチ領域12と対応して設けられる。具体的に、タッチ領域12の異なる位置が接触されるときに、タッチ誘導電極13は異なる容量値を生成する。一実施例では、タッチ誘導電極13は回路基板15上に設けられてもよく、理解できるように、タッチ誘導電極13は独立して設けられてもよい。制御チップ14はハウジング11内に位置し、且つタッチ誘導電極13に接続され、タッチ誘導電極13の異なる位置の容量値を検出し、検出結果に基づいて制御命令を生成し、それによって前記電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御することに用いられる。制御チップ14は例えばMCUであってもよく、タッチ誘導電極13と同様に回路基板15上に集積されてもよく、回路基板15の回路構造を介してタッチ誘導電極13に電気的に接続され、別の実施例では、タッチ誘導電極13は独立して設けられ、制御チップ14は回路基板15に集積され、タッチ誘導電極13は導線を介して制御チップ14に接続され、それによって制御チップはタッチ誘導電極13の容量値を検出することができる。
【0024】
具体的に、タッチボタンの検出原理は容量値の変化を検出することによって実現され、周囲環境が変わらない場合、タッチ誘導電極13の容量は微小な固定値であり、指がタッチ領域12に接触するときに、タッチ誘導電極13の容量値は変化し、タッチ誘導電極13の容量値を検出することによってタッチを実現する。
【0025】
平板コンデンサ間の容量は接触面積に比例し、接触距離に反比例する。具体的に、平板コンデンサ間の容量式は、
Kは誘電率であり、Sは接触面積(即ち、指がタッチ誘導電極13に投影する面積)であり、Dはコンデンサの2つの極板間の距離である。
【0026】
マルチタッチを実現するために、本願の一実施例では、指がタッチ誘導電極13に投影する面積を変化させ、それにより制御チップ14が検出した容量値を変化させ、即ち、制御チップ14は毎回検出した異なる容量値に基づいて異なる制御命令を生成し、それによって電池ロッドに対応する操作を行わせるように制御する。
【0027】
具体的に、一実施例では、タッチ誘導電極13は複数のタッチ誘導領域131を含み、複数のタッチ誘導領域131は互いに接続されてもよく、互いに独立してもよい。各タッチ誘導領域131の面積は異なり、具体的に、各タッチ誘導領域131とタッチ領域12の正投影の重なり面積は異なる。具体的な一実施例では、タッチ誘導領域131とタッチ領域12の正投影の重なり面積はタッチ領域12の延伸方向に徐々に小さくなる。具体的に
図2a及び
図2bに示すように、
図2aを参照し、タッチ誘導電極13は三角形に設けられてもよく、それは複数のタッチ誘導領域131を含み、複数のタッチ誘導領域131の面積は順に小さくなり、理解できるように、ユーザの指が誘導領域12に接触するときに、指とタッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131の投影の面積は異なり、それによって、指がタッチ領域12の異なる位置に接触するときに、制御チップ14は異なる容量値を検出することができ、それにより異なる容量値に基づいて異なる制御命令を出力し、それによってシングルチャネルマルチタッチを実現する。理解できるように、指がタッチ領域12に接触するときに、同時に複数のタッチ誘導領域131で容量を生成する可能性があり、制御チップ14は複数の容量値を検出し、このとき、容量値が最も大きなタッチ誘導領域131に対応する位置を、ユーザがタッチしようとする位置として選択し、対応する制御命令を出力することができる。本実施例では、
図2aに示されるタッチ誘導電極13はスライドバー誘導チップであってもよい。それは独立して設けられてもよく、回路基板15上に集積して設けられてもよい。別の実施例では、タッチ誘導電極13はさらに台形であってもよく、具体的に限定しない。
【0028】
別の実施例では、
図2bに示すように、タッチ誘導電極13はさらに金属ボンディングパッドとして設けられてもよく、それは回路基板15上に設けられる。具体的に、タッチ誘導電極13は複数の円形のボンディングパッドを含み、各ボンディングパッドは1つのタッチ誘導領域131である。理解できるように、各ボンディングパッド(タッチ誘導領域131)の面積は異なり、さらに各ボンディングパッドとタッチ領域12の正投影の重なり面積は異なるようになる。
図2bに示すように、タッチ誘導領域131は左から右へ面積が順に小さくなり、それによりユーザの指が誘導領域12に接触するときに、指とタッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131の投影の面積は異なり、それによって、指がタッチ領域12の異なる位置に接触するときに、制御チップ14は異なる容量値を検出することができ、それにより異なる容量値に基づいて異なる制御命令を出力し、シングルチャネルマルチタッチを実現する。理解できるように、指がタッチ領域12に接触するときに、同時に複数のタッチ誘導領域131で容量を生成することができ、このとき、制御チップ14は複数の容量値を検出し、容量値が最も大きなタッチ誘導領域131を選択し、対応する制御命令を出力することができる。
【0029】
本実施例では、タッチ誘導電極13とタッチ領域12は平行に設けられ、即ち、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131と対応する位置のタッチ領域12との間の垂直距離は同じである。又は、別の実施例では、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131とタッチ領域12との間の垂直距離が同じではないように設けられてもよいが、指が誘導領域12の任意の位置に接触するときに、タッチ誘導電極13のタッチ誘導領域131の容量値が異なることを確保する必要がある。
【0030】
本実施例に記載の電池ロッドにおいて、指が電子霧化装置のタッチ領域12に接触するときに、タッチ誘導電極13との投影の重なり面積を変更することによって、さらに制御チップ14は異なる位置の容量値を検出し、異なる制御命令を出力する。これによって、シングルチャネルマルチタッチの解決手段を実現し、且つ該解決手段はシステムのコストを削減させ、回路基板のサイズを小さくすることができる。
【0031】
図3を参照し、本願に係る電池ロッドの第2実施例の構造模式図である。上記
図1に示される第1実施例との相違点は、本実施例では、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導電極の面積が同じであることであり、具体的に、本実施例のマスター誘導電極13は矩形であってもよく、
図4に示すとおりである。これによって、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131の面積はいずれも同じであり、さらに指がタッチ領域12に接触するときに、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131との投影の重なり面積は変わらない。指がタッチ領域12に接触するときに、制御チップ14は異なる容量値を検出できるようにするために、さらに、本実施例では、タッチ誘導電極13は斜めに設けられ、それによって、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131と対応する位置のタッチ領域12との間の垂直距離は異なる。具体的に、
図3に示すように、タッチ誘導電極13が回路基板15上に設けられる場合、回路基板15が斜めに設けられ、これによってタッチ誘導電極13も斜めに設けられる。別の実施例では、タッチ誘導電極13が独立して設けられる場合、回路基板15をタッチ領域12と平行して設け、タッチ誘導電極13のみを斜めに設けることができる。本実施例では、タッチ誘導電極13は矩形のスライドバー誘導チップであってもよい。
【0032】
本実施例に記載の電池ロッドにおいて、指が電子霧化装置のタッチ領域12に接触するときに、タッチ誘導電極13との距離を変更することによって、さらに制御チップ14は異なる位置の容量値を検出し、異なる制御命令を出力する。これによって、シングルチャネルマルチタッチの解決手段を実現し、且つ該解決手段はシステムのコストを削減させ、回路基板15のサイズを小さくすることができる。
【0033】
図5を参照し、本願に係る電池ロッドの第3実施例の構造模式図である。上記
図1に示される第1実施例との相違点は、本実施例では、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導電極の面積が同じであることであり、具体的に、本実施例のマスター誘導電極13は回路基板15上に設けられるボンディングパッドであってもよく、
図6に示すとおりである。これによって、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131の面積はいずれも同じであり、具体的に、各タッチ誘導領域131とタッチ領域12の正投影の重なり面積は同じであり、さらに指がタッチ領域12に接触するときに、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131との投影の重なり面積は変わらない。指がタッチ領域12に接触するときに、制御チップ14は異なる容量値を検出できるようにするために、さらに、本実施例では、各ボンディングパッド(タッチ誘導領域131)の高さは異なり、
図5に示すとおりであり、それによって、タッチ誘導電極13の各タッチ誘導領域131とタッチ領域12との間の垂直距離は異なる。
【0034】
本実施例では、
図3及び
図5に示される実施例において、タッチ誘導電極13のタッチ誘導領域131とタッチ領域12との垂直距離は順に大きくなり、別の実施例では、タッチ誘導電極13のタッチ誘導領域131とタッチ領域12との垂直距離はさらに順に小さくなってもよく、又はタッチ誘導電極13のタッチ誘導領域131とタッチ領域12との垂直距離は順に大きくなってから順に小さくなってもよく、又はタッチ誘導電極13のタッチ誘導領域131とタッチ領域12との垂直距離は順に小さくなってから順に大きくなってもよく、具体的に限定せず、指がタッチ領域12に接触するときに、制御チップ14が異なる容量値を検出できることを確保できればよい。
【0035】
本実施例に記載の電池ロッドにおいて、指が電子霧化装置のタッチ領域12に接触するときに、タッチ誘導電極13との距離を変更することによって、さらに制御チップ14は異なる位置の容量値を検出し、異なる制御命令を出力する。これによって、シングルチャネルマルチタッチの解決手段を実現し、且つ該解決手段はシステムのコストを削減させ、回路基板のサイズを小さくすることができる。
【0036】
図7を参照し、本願に係る電子霧化装置の一実施例の構造模式図であり、電子霧化装置40は霧化器41及び電池ロッド42を含み、電池ロッド42は霧化器41に給電することに用いられ、電池ロッド42は上記
図1~
図6のいずれか実施例に記載の電池ロッド42である。
【0037】
本願の電池ロッド42の他の構造は従来技術の構造と同じであり、ここで繰り返して説明しない。
【0038】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び添付図面によって作成した同等構造又は同等プロセスの変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本願の特許保護範囲内に含まれる。