IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 景津▲はい▼保股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許7514387板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス
<>
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図1
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図2
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図3
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図4
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図5
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図6
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図7
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図8
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図9
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図10
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図11
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図12
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図13
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図14
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図15
  • 特許-板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス
(51)【国際特許分類】
   B01D 25/172 20060101AFI20240703BHJP
   B30B 9/24 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
B01D25/15
B30B9/24 D
B30B9/24 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023511806
(86)(22)【出願日】2021-01-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2021072043
(87)【国際公開番号】W WO2022134243
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】202011542516.0
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521007366
【氏名又は名称】景津装▲備▼股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100117400
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 政徳
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【弁理士】
【氏名又は名称】地代 信幸
(72)【発明者】
【氏名】リウ グオジ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ミンジエ
(72)【発明者】
【氏名】ワン シン
【審査官】太田 一平
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第211799066(CN,U)
【文献】実開昭57-156106(JP,U)
【文献】西独国特許出願公開第04325055(DE,A)
【文献】実開平01-095207(JP,U)
【文献】実開昭63-141607(JP,U)
【文献】特開平03-221104(JP,A)
【文献】特開昭57-110305(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 24/00 - 35/05
B01D 35/10 - 37/04
B30B 9/00 - 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主桁(1)と、スラスト板(2)と、ろ板(3)と、ろ板ハンドル(4)と、板開け器(6)と、押板(7)と、押し倒し枠(8)と、チェーン(9)と、スプロケット(10)とを含み、前記スラスト板(2)は前記主桁(1)に設置され、前記スプロケット(10)は前記主桁(1)の両端に設置され、前記チェーン(9)は前記スプロケット(10)に取り付けられ、前記ろ板ハンドル(4)は前記ろ板(3)の両側に設置され、前記板開け器(6)は前記チェーン(9)に間隔をおいて設置され、前記押し倒し枠(8)は前記押板(7)に設置され、前記板開け器(6)の板開けフック(62)が前記ろ板ハンドル(4)に係着され
前記板開け器(6)は板開け枠(61)と、圧縮スプリング(63)と、チェーンピン(64)と、第1ピン(65)とを含み、前記板開けフック(62)は前記第1ピン(65)を介して前記板開け枠(61)とヒンジ接続され、前記圧縮スプリング(63)は一端が前記板開けフック(62)に接続され、他端が前記板開け枠(61)に接続され、前記チェーンピン(64)は、前記板開け枠(61)と前記チェーン(9)とを接続するためのものであり、
前記板開け器(6)は第2ピン(66)をさらに含み、前記板開けフック(62)の位置制限スルーホール(621)が前記第2ピン(66)に係着して位置制限することを特徴とする、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項2】
前記板開けフック(62)および前記板開け枠(61)には、いずれも前記圧縮スプリング(63)を取り付けるための位置制限突起(623)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項3】
前記板開けフック(62)は遷移面(622)と、鉤突起(624)と、鉤傾斜面(625)とが設置されており、前記遷移面(622)は前記板開けフック(62)の末端に位置し、前記鉤突起(624)および前記鉤傾斜面(625)は前記板開けフック(62)の先端に位置することを特徴とする請求項1に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項4】
前記ろ板ハンドル(4)には、ブッシュ(45)が外嵌されている円軸(42)が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項5】
前記ろ板ハンドル(4)には、前記ブッシュ(45)を固定するための止め輪(44)がさらに設けられていることを特徴とする請求項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項6】
前記主桁(1)に設置されたチェーンステー(11)をさらに含み、前記チェーン(9)は前記チェーンステー(11)上を摺動することを特徴とする請求項1~のいずれかの1項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項7】
前記主桁(1)には、前記チェーンステー(11)の下方に位置しており、調節ボルト(13)およびロックナット(14)が設けられているブラケット(12)がさらに設置されていることを特徴とする請求項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項8】
前記押し倒し枠(8)は押し倒し輪であることを特徴とする請求項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項9】
前記ろ板ハンドル(4)の側辺に板ロック器(5)が設置されており、前記板開け器(6)の板開けフック(62)は前記板ロック器(5)のリンク(52)に係着され、かつ前記板ロック器(5)の板ロックフック(51)は前記ろ板ハンドル(4)の円軸(42)に係着されることを特徴とする請求項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【請求項10】
前記ろ板ハンドル(4)に位置決め枠(43)が設けられており、前記位置決め枠(43)に上ストッパおよび下ストッパが設けられていることを特徴とする請求項に記載の、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2020年12月23日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202011542516.0であって発明名称が「板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレス」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明はフィルタープレスという技術的分野に関し、特に板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスに関する。
【背景技術】
【0003】
フィルタープレスは重要な固液分離設備であり、ろ板を閉めて密閉ろ過室を形成し、マテリアルを濾過したあと、ろ過室内にケーキを形成し、そしてろ板を開けてケーキを取り外す。ろ板の開け及び閉めは、フィルタープレスの最も基本的な動作であり、フィルタープレスの作業能率だけでなく、フィルタープレスの全体的な構造を決定する。能率を高めて生産高を増やすために、フィルタープレスの濾過面積がますます大きくなり、市場には、より効率よいろ板の開閉形式が必要とする。現在、フィルタープレス業界では一般的に、チェーンでドラッグされて、ろ板を取って引く板開け器が使用され、このような板開け器は複数回の往復運転を経て板取り、板引きを行い、長い時間がかかり、それに、板開け器は作業頻度が高いため破損しやすい。
【0004】
既存機種の板開け器が末端までろ板を引き動かした場合に、板開け器がろ板を緩めるとスプリングバックが発生し、このように、ろ板間には5~10mmの隙間が存在することになり、既存のよく使われるろ板の厚さ60~90mmで計算すれば、約10%の濾過面積が浪費されることになり、それに、ろ板を押圧するために、油圧シリンダの作業ストロークを増加する必要もあり、生産コスト及び作業時間の無駄な浪費になる。
【0005】
従って、如何にフィルタープレスの処理能力を高めるかは、当業者が早急に解決しなければならない技術的課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、板開け器の作業強度を低減してフィルタープレスの処理能力を高めることができる、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、主桁と、スラスト板と、ろ板と、ろ板ハンドルと、板開け器と、押板と、押し倒し枠と、チェーンと、スプロケットとを含み、前記スラスト板は前記主桁に設置され、前記スプロケットは前記主桁の両端に設置され、前記チェーンは前記スプロケットに取り付けられ、前記ろ板ハンドルは前記ろ板の両側に設置され、前記板開け器は前記チェーンに間隔をおいて設置され、前記押し倒し枠は前記押板に設置され、前記板開け器の板開けフックが前記ろ板ハンドルに係着される、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスを提供する。
【0008】
好ましくは、前記板開け器は板開け枠と、圧縮スプリングと、チェーンピンと、第1ピンとを含み、前記板開けフックは前記第1ピンを介して前記板開け枠とヒンジ接続され、前記圧縮スプリングは一端が前記板開けフックに接続され、他端が前記板開け枠に接続され、前記チェーンピンは、前記板開け枠と前記チェーンとを接続するためのものである。
【0009】
好ましくは、前記板開け器は第2ピンをさらに含み、前記板開けフックの位置制限スルーホールが前記第2ピンに係着して位置制限する。
【0010】
好ましくは、前記板開けフックおよび前記板開け枠には、いずれも前記圧縮スプリングを取り付けるための位置制限突起が設けられている。
【0011】
好ましくは、前記板開けフックは遷移面と、鉤突起と、鉤傾斜面とが設置されており、前記遷移面は前記板開けフックの末端に位置し、前記鉤突起および前記鉤傾斜面は前記板開けフックの先端に位置する。
【0012】
好ましくは、前記ろ板ハンドルには、ブッシュが外嵌されている円軸が設置されている。
【0013】
好ましくは、前記ろ板ハンドルには、前記ブッシュを固定するための止め輪がさらに設けられている。
【0014】
好ましくは、前記主桁に設置されたチェーンステーをさらに含み、前記チェーンは前記チェーンステー上を摺動する。
【0015】
好ましくは、前記主桁に設置されたチェーンステーをさらに含み、前記チェーンは前記チェーンステー上を摺動する。
【0016】
好ましくは、前記主桁には、前記チェーンステーの下方に位置しており、調節ボルトおよびロックナットが設けられているブラケットがさらに設置されている。
【0017】
好ましくは、前記押し倒し枠は押し倒し輪である。
【0018】
好ましくは、前記ろ板ハンドルの側辺に板ロック器が設置されており、前記板開け器の板開けフックは前記板ロック器のリンクに係着され、前記板ロック器の板ロックフックは前記ろ板ハンドルの円軸に係着される。
【0019】
好ましくは、前記ろ板ハンドルに位置決め枠が設けられており、前記位置決め枠に上ストッパおよび下ストッパが設けられている。
【0020】
本発明により提供される、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスは、主桁と、スラスト板と、ろ板と、ろ板ハンドルと、板開け器と、押板と、押し倒し枠と、チェーンと、スプロケットとを含み、スラスト板は主桁に設置され、スプロケットは主桁の両端に設置され、チェーンはスプロケットに取り付けられ、ろ板ハンドルはろ板の両側に設置され、板開け器はチェーンに間隔をおいて設置され、押し倒し枠は押板に設置され、板開け器の板開けフックはろ板ハンドルに係着される。本出願に開示された、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスは、チェーンにより板開け器を循環的に引き動かし、板開け器の板開けフックはろ板ハンドルを引き動かしてろ板を移動させ、右側に至ると、板開けフックは1枚前のろ板を押して現在のろ板と1枚前のろ板とを接近させ、板開けフックはろ板を押す時に受力が穏やかであり、ろ板のスプリングバックが防止され、ろ板に対して板閉めを行い、押すことおよび引くことが同時に動作し、ろ板間の空隙を減少し、同じ長さで設置されるろ板の数がより多くになり、濾過面積がより大きくなり、フィルタープレスの処理能力を高める。
【0021】
本発明の実施例または従来技術における技術案をより明らかに説明するために、以下は実施例または従来技術の記載にとって必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の記載における図面は本発明の実施例のみであり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしない前提で、提供される図面に応じて他の図面を取得し得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明により提供される実施例一の具体的な実施形態の全体的な構造模式図である。
図2図1に示す板開け器がろ板ハンドルの下方にある場合の作業状態模式図である。
図3図1に示す板開け器の板開けフックがろ板ハンドルを引っ掛ける場合の作業状態模式図である。
図4図1に示す板開け器が押し倒し枠に触れる場合の作業状態模式図である。
図5図1に示す板開け器がろ板を引き動かす、およびろ板を押して閉める場合の作業状態模式図である。
図6図1に示す押板が開けられた場合の作業状態模式図である。
図7図1に示す円軸の構造模式図である。
図8】本発明により提供される実施例二の具体的な実施形態の全体的な構造模式図である。
図9図8に示す板ロック器の模式図である。
図10図8に示す板ロック器の取り付け平面図である。
図11図8に示す板ロック器の取り付け斜視図である。
図12図8に示す板開け器がろ板ハンドルの下方にある場合の作業状態模式図である。
図13図8に示す板開け器の板開けフックがろ板ハンドルを引っ掛ける場合の作業状態模式図である。
図14図8に示す板開け器が押し倒し枠に触れる場合の作業状態模式図である。
図15図8に示す板ロック器の板ロックフックがハンドルに接触する場合の作業状態模式図である。
図16図8に示す押板が開けられた場合の作業状態模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明実施例における図を結合して本発明実施例における技術案を明瞭で完全に記載し、記載された実施例は明らかに、本発明の全ての実施例ではなく、一部の実施例に過ぎない。本発明における実施例を基にとし、当業者が進歩性に値する労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0024】
実施例一
図1図7を参照すれば、図1は本発明により提供される実施例一の具体的な実施形態の全体的な構造模式図であり、図2図1に示す板開け器がろ板ハンドルの下方にある場合の作業状態模式図であり、図3図1に示す板開け器の板開けフックがろ板ハンドルを引っ掛ける場合の作業状態模式図であり、図4図1に示す板開け器が押し倒し枠に触れる場合の作業状態模式図であり、図5図1に示す板開け器がろ板を引き、およびろ板を押して閉める場合の作業状態模式図であり、図6図1に示す押板が開けられた場合の作業状態模式図であり、図7図1に示す円軸の構造模式図である。図における矢印は運動方向を示す。
【0025】
本発明により提供される具体的な実施形態において、主に主桁1と、スラスト板2と、ろ板3と、ろ板ハンドル4と、板開け器6と、押板7と、押し倒し枠8と、チェーン9と、スプロケット10とを含み、スラスト板2は主桁1に設置され、スプロケット10は主桁1の両端に設置され、チェーン9はスプロケット10に取り付けられ、ろ板ハンドル4はろ板3の両側に設置され、板開け器6はチェーン9に間隔をおいて設置され、押し倒し枠8は押板7に設置され、板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4に係着される。
【0026】
スプロケット10は主桁1の両端に設置され、チェーン9はスプロケット10に取り付けられ、スプロケット10はチェーン9を回動させるように駆動するためのものであり、ろ板ハンドル4はろ板3の両側に設置され、ろ板ハンドル4はろ板3を移動させるように駆動するためのものであり、板開け器6はチェーン9に間隔をおいて設置され、板開け器6はろ板3を引き動かすためのものであり、押し倒し枠8は押板7に設置され、押板7は、マテリアル排出が完了したろ板3の引き続き運動を阻止するためのものであり、板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4に係着される。
【0027】
具体的には、実際の適用過程中に、動力源はスプロケット10を回動させるように駆動し、スプロケット10は、スプロケット10に取り付けられたチェーン9を循環的に回動させ、チェーン9は、チェーン9に取り付けられた板開け器6を運動させるように駆動し、スラスト板2の側から運動してきた板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4によって押し倒されることになり、板開け器6はろ板ハンドル4の底部から通過し、板開け器6が並んで配置された最も外側のろ板3のろ板ハンドル4の下方に運動した場合、ろ板ハンドル4は、板開けフック62への制限を失い、板開けフック62はリセットされ、そして、ろ板ハンドル4を引っ掛けることになり、板開け器6の板開けフック62は、ろ板ハンドル4と係着状態を形成し、板開け器6は、ろ板3を引き動かして運動させることでケーキの排出を実現し、この過程中に、板開け器6の板開けフック62はろ板3を引き動かして移動させ、右側に至ると、板開けフック62は1枚前のろ板3を押して現在のろ板3と1枚前のろ板3とを接近させ、圧縮スプリング63の板開けフック62に対する押しにより、板開けフック62はろ板3を押す場合に受力が穏やかであり、ろ板3のスプリングバックが防止され、押すことおよび引くことが同時に動作し、板閉めの動作を実現し、ろ板3間の空隙を減少し、同じ長さで設置されるろ板3の数がより多くになり、濾過面積がより大きくなり、フィルタープレスの処理能力を高める。
【0028】
上記実施例における、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスが、板開け器6のろ板3に対する引き動かし効果を保証できることを最適化するために、板開け器6は板開け枠61と、圧縮スプリング63と、チェーンピン64と、第1ピン65とを含み、板開けフック62はチェーンピン64を介して板開け枠61とヒンジ接続され、かつ板開けフック62の位置制限スルーホール621は第2ピン66を介して板開け枠61とヒンジ接続され、圧縮スプリング63は一端が板開けフック62に接続され、他端が板開け枠61に接続され、チェーンピン64は、板開け枠61とチェーン9とを接続するためのものであり、板開け器6は第2ピン66をさらに含み、板開けフック62の位置制限スルーホール621は第2ピン66に係着して位置制限され、板開けフック62および板開け枠61には、いずれも圧縮スプリング63を取り付けるための位置制限突起623が設けられている。板開けフック62はチェーンピン64を介して板開け枠61とヒンジ接続されることにより、ろ板ハンドル4が板開けフック62を押し倒す時に、板開けフック62はチェーンピン64の周りを回転でき、板開けフック62の位置制限スルーホール621が第2ピン66を介して板開け枠61とヒンジ接続されることにより、圧縮スプリング63が板開けフック62をリセットする時に板開けフック62を位置制限するために用いられ、同時に、板開けフック62の下側に位置制限突起623を設計して圧縮スプリング63の抜けを防止し、具体的な過程は以下のようにし、即ち、板開け器6がろ板ハンドル4の下方に運動した場合、板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4によって押し倒され、板開けフック62がチェーンピン64の周りを回転することにより、板開け器6はろ板ハンドル4の下方を通過し、板開け器6が並んで配置された最も外側のろ板3のろ板ハンドル4の下方に運動した場合、板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4による制限を失い、圧縮スプリング63の存在により、板開け器6の板開けフック62は上向きにリセットされ、板開けフック62はろ板3のろ板ハンドル4に係着され、板開け器6はろ板3を引き動かして運動させることで、マテリアル排出の目的を達成する。
【0029】
上記実施例において、位置制限突起623は圧縮スプリング63を取り付けるためのものであり、一本の圧縮スプリング63の両端がそれぞれ、位置制限突起623に固定し取り付けられる。
【0030】
説明しようとするのは、第2ピン66は位置制限スルーホール621に沿って摺動することにより、板開けフック62の運動形式は安定して保持され、無論、板開けフック62の中部に位置制限スルーホール621を設置することも、板開けフック62の全体的な重量を軽減でき、軽量化の設計要求を満たす。
【0031】
これを基にとし、板開けフック62に遷移面622と、鉤突起624と、鉤傾斜面625とが設置されており、遷移面622は板開けフック62の末端に位置し、鉤突起624および鉤傾斜面625は板開けフック62の先端に位置する。板開け・板閉めを行う場合、チェーン9は板開け器6を移動させ、板開けフック62の遷移面622はろ板ハンドル4または押し倒し枠8に接触し、板開けフック62はろ板ハンドル4または押し倒し枠8によって押し倒されることにより、板開けフック62は滑らかにチェーン9にしたがって移動し、遷移面622が傾斜構造面を有するから1つ前のろ板ハンドル4を押して近接させることができるので、前後2枚のろ板3に対して板閉めを行う。押し倒し枠8が押板7に伴って外へ移動する場合、押し倒し枠8は、鉤傾斜面625と接触を形成し、徐々に鉤傾斜面625に沿って移動して板開けフック62を押し倒すことにより、押板7を外へ滑らかに移動させるとともに、押し倒し枠8が板開けフック62に衝撃損傷することを防止する。無論、板開けフック62に鉤突起624がさらに設置されており、鉤突起624は、ろ板ハンドル4と安定的な引っ掛かりを形成してろ板3を牽引して移動させることに寄与する。
【0032】
さらに、ろ板ハンドル4に、ブッシュ45が外嵌されている円軸42が設置されており、板開けフック62とろ板ハンドル4とが係着する過程中に、板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4の底部から通過し、円軸42外に外嵌された回転するブッシュ45を介して板開け器6の板開けフック62に接触することによって、板開け器6がろ板ハンドル4の下方に通過することに寄与し、ろ板ハンドル4および板開けフック62の摩耗が現れることを避け、ろ板ハンドル4および板開け器6の耐用年数を延ばす。
【0033】
さらに説明しようとするのは、ろ板ハンドル4に、ブッシュ45を固定するための止め輪44がさらに設けられており、止め輪44は、円軸42に外嵌されたブッシュ45に対して固定作用を奏し、ブッシュ45が円軸42から外れて作業が正常に行われなくなることを防止することができる。
【0034】
説明しようとするのは、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスは、主桁1に設置されたチェーンステー11をさらに含み、チェーン9はチェーンステー11上を摺動しており、主桁1には、チェーンステー11の下方に位置し、かつ調節ボルト13およびロックナット14が設けられているブラケット12がさらに設置されている。チェーンステー11の設置により、チェーン9をチェーンステー11上に運転させ、チェーン9の運転の安定性を保証することができ、ブラケット12は主桁1に設置され、ブラケット12に上向きのボルト孔が設置され、調節ボルト13はボルト孔を通してロックナット14でロックされ、これにより、チェーンステー11およびチェーン9の高さを調節することで異なる現場状況に適応することができる。
【0035】
実施例二
図8図16を参照すれば、図8は本発明により提供される実施例二の具体的な実施形態の全体的な構造模式図であり、図9図8に示す板ロック器の模式図であり、図10図8に示す板ロック器の取り付け平面図であり、図11図8に示す板ロック器の取り付け斜視図であり、図12図8に示す板開け器がろ板ハンドルの下方にある場合の作業状態模式図であり、図13図8に示す板開け器の板開けフックがろ板ハンドルを引っ掛ける場合の作業状態模式図であり、図14図8に示す板開け器が押し倒し枠に触れる場合の作業状態模式図であり、図15図8に示す板ロック器の板ロックフックがハンドルに接触する場合の作業状態模式図であり、図16図8に示す押板が開けられた場合の作業状態模式図である。図における矢印は運動方向を示す。
【0036】
本発明により提供される実施例二の具体的な実施形態において、主に主桁1と、スプロケット10と、チェーン9と、押し倒し枠8と、板開け器6と、板ロック器5と、ろ板3と、ろ板ハンドル4とを含み、スプロケット10は主桁1の両端に設置され、チェーン9はスプロケット10に取り付けられ、ろ板ハンドル4はろ板3の両側に設置され、板開け器6はチェーン9に間隔をおいて設置され、板ロック器5はろ板ハンドル4に設置され、押し倒し枠8は押板7に設置され、板開け器6の板開けフック62は板ロック器5のリンク52に係着され、板ロック器5の板ロックフック51はろ板ハンドル4の円軸42に係着される。
【0037】
スプロケット10は主桁1の両端に設置され、チェーン9はスプロケット10に取り付けられ、スプロケット10はチェーン9を回動させるように駆動するためのものであり、ろ板ハンドル4はろ板3の両側に設置され、ろ板ハンドル4はろ板3を移動させるように駆動するためのものであり、板開け器6はチェーン9に間隔をおいて設置され、板ロック器5はろ板ハンドル4に設置され、板開け器6は板ロック器5と協働してろ板3を引き動かすためのものであり、押し倒し枠8は押板7に設置され、押板7は、マテリアル排出が完了したろ板3の引き続き運動を阻止するためのものであり、板開け器6の板開けフック62は板ロック器5のリンク52に係着され、板ロック器5の板ロックフック51はろ板ハンドル4の円軸42に係着される。
【0038】
ろ板ハンドル4の側辺に板ロック器5が設置されており、板開け器6の板開けフック62は板ロック器5のリンク52に係着され、かつ板ロック器5の板ロックフック51はろ板ハンドル4の円軸42に係着される。ろ板ハンドル4の側辺に板ロック器5を設置することにより、実際の作業過程中に、動力源はスプロケット10を回動させるように駆動し、スプロケット10は、スプロケット10に取り付けられたチェーン9を循環的に回動させ、チェーン9は、チェーン9に取り付けられた板開け器6を運動させるように駆動し、スラスト板2の側から運動してきた板開け器6の板開けフック62はろ板ハンドル4上の円軸42に押し倒されることになり、板開け器6はろ板ハンドル4の底部から通過し、板開け器6が並んで配置された最も外側のろ板3のろ板ハンドル4の下方に運動した場合、ろ板ハンドル4の円軸42は、板開けフック62への制限を失い、板開けフック62はリセットされ、そして、板ロック器5のリンク52およびろ板ハンドル4の円軸42を引っ掛けることになり、板開け器6の板開けフック62は、板ロック器5のリンク52と係着状態を形成し、これに先立って、板ロック器5の板ロックフック51はろ板ハンドル4の円軸42に係着され、板開けフック62のリセットにより、リンク52は力を受けて板ロックフック51が浮き上がるように駆動し、板ロックフック51と1つ前のろ板ハンドル4とはロックが解除され、これにより、板開け器6は、ろ板3を引き動かして運動させることでケーキの排出を実現し、この過程中に、板開け器6の板開けフック62はろ板3を引き動かして移動させ、右側に至る場合、板開けフック62は1枚前のろ板3を押して現在のろ板3と1枚前のろ板3とを接近させ、圧縮スプリング63の板開けフック62に対する押しにより、板開けフック62はろ板3を押す場合に受力が穏やかであり、ろ板3のスプリングバックが防止され、押すことおよび引くことが同時に動作し、板閉めの動作を実現し、板ロック器5は、ろ板3をコンパクトする作用を奏し、ろ板3間の空隙を減少し、同じ長さで設置されるろ板3の数がより多くになり、濾過面積がより大きくなり、フィルタープレスの処理能力を高める。
【0039】
説明しようとするのは、位置制限突起623は圧縮スプリング63を取り付けるためのものであり、圧縮スプリング63は2つあり、弾性がより柔らかくなり、衝撃を減少する。
【0040】
説明しようとするのは、板ロック器5とろ板ハンドル4との接続構造について、板ロック器5のホルダ53および板ロックフック51にともに、円軸42と係合接続されるための円孔54が設けられている。板ロックフック51が位置する鉛直平面に対して垂直な位置にホルダ53が設置されており、ホルダ53の端部および板ロックフック51にともに、円軸42と係合接続される円孔54が設置されることにより、板ロック器5はろ板ハンドル4の円軸42に外嵌され、板ロック器5とろ板ハンドル4との接続構造が形成され、それに、板ロック器5はろ板ハンドル4の円軸42の周りを回転できることで、板ロック器5が1つ前のろ板3から抜け出すことを実現する。
【0041】
説明しようとするのは、ろ板ハンドル4に位置決め枠43が設けられており、かつ位置決め枠43に上ストッパおよび下ストッパが設けられており、上ストッパおよび下ストッパは、板ロック器5の回転運動範囲を制限するためのものであり、位置決め枠43の上ストッパおよび下ストッパは板ロックフック51の位置を限定し、上ストッパは板ロックフック51の浮き上がりを防止し、下ストッパは板ロックフック51の垂れ下がりを防止することにより、板ロック器5を正常の作業範囲で作業させ、フィルタープレスの正常な運転を保証する。
【0042】
さらに説明しようとするのは、ろ板ハンドル4における止め輪44はさらに、板ロック器5を円軸42に固定することで、板ロック器5が円軸42から外れて作業が正常に行われなくなることを防止してもよい。無論、この方式では、板ロック器5と円軸42との間にブッシュ45を追加設置することができ、本実施例におけるブッシュと実施例一におけるブッシュとは作用が同じである。
【0043】
最後に、押し倒し枠8は押し倒し輪であり、押し倒し枠8の両側が浮き上がた傾斜面であり、中間が水平面であり、板開け器6はろ板ハンドル4を引き動かして押板7という端まで運動させた場合、板開けフック62は押し倒し枠8によって押し倒され、板開けフック62はろ板ハンドル4の円軸42から抜け出され、板開け器6は押し倒し枠8の底部から通過し、また、板開け器6が後続して持ってきたろ板3について、板開け器6は、1つ前のろ板3におけるろ板ハンドル4の円軸42によって離脱する。さらに説明しようとするのは、板開けフック62が押し倒し枠8を通過する時に受けられた衝撃は比較的に大きく、現場で実験して最適化された結果、押し倒し枠8は円柱状の押し倒し輪であり、押し倒し輪は中心軸に沿って回転でき、衝撃を減少して耐用年数を提供し、無論、押し倒し枠8は菱形の押し倒し輪であってもよく、同じく中心軸に沿って回転する特徴点を備え、押し倒し枠8について、さらに他の柱状構造に設計してもよい。
【0044】
上述のように、本実施例により提供される、板開け・板閉めを循環して行うフィルタープレスは主に主桁と、スラスト板と、ろ板と、ろ板ハンドルと、板開け器と、押板と、押し倒し枠と、チェーンと、スプロケットとを含み、スラスト板は主桁に設置され、スプロケットは主桁の両端に設置され、チェーンはスプロケットに取り付けられ、ろ板ハンドルはろ板の両側に設置され、板開け器はチェーンに間隔をおいて設置され、押し倒し枠は押板に設置され、板開け器の板開けフックはろ板ハンドルに係着され、動力源はスプロケットを回動させるように駆動し、スプロケットは、スプロケットに取り付けられたチェーンを循環的に回動させるように駆動し、チェーンは、チェーンに取り付けられた板開け器を運動させるように駆動し、スラスト板の側から運動してきた板開け器の板開けフックはろ板ハンドルによって押し倒されることになり、板開け器はろ板ハンドルの底部から通過し、板開け器が並んで配置された最も外側のろ板のろ板ハンドルの下方に運動した場合、ろ板ハンドルは、板開けフックへの制限を失い、板開けフックはリセットされ、そして、ろ板ハンドルを引っ掛けることになり、板開け器の板開けフックは、ろ板ハンドルと係着状態を形成し、板開け器は、ろ板を引き動かして運動させることでケーキの排出を実現し、この過程中に、板開け器の板開けフックはろ板を引き動かして移動させ、右側に至る場合、板開けフックは1枚前のろ板を押して現在のろ板と1枚前のろ板とを接近させ、圧縮スプリングの板開けフックに対する押しにより、板開けフックはろ板を押す場合に受力が穏やかであり、ろ板のスプリングバックが防止され、押すことおよび引くことが同時に動作し、板閉めの動作を実現し、ろ板間の空隙を減少し、同じ長さで設置されるろ板の数がより多くになり、濾過面積がより大きくなり、フィルタープレスの処理能力を高める。
【0045】
開示された実施例に対する上記説明により、当業者は、本発明を実現または使用することができる。これらの実施例に対する様々な補正は、当業者にとって自明であることになり、本文で定義された一般的な原理は、本発明の精神または範囲を逸脱しない状況で、他の実施例で実現されることができる。従って、本発明は、本文に示すこれらの実施例に制限されることがなく、本文に開示された原理および新規な特徴点に一致する最も広い範囲を満たす。
【符号の説明】
【0046】
1 ・・・主桁;
2 ・・・スラスト板;
3 ・・・ろ板;
4 ・・・ろ板ハンドル;
41 ・・・主体;
42 ・・・円軸;
43 ・・・位置決め枠;
44 ・・・止め輪;
45 ・・・ブッシュ;
5 ・・・板ロック器;
51 ・・・板ロックフック;
52 ・・・リンク;
53 ・・・ホルダ;
54 ・・・円孔;
6 ・・・板開け器;
61 ・・・板開け枠;
62 ・・・板開けフック;
621 ・・・位置制限スルーホール;
622 ・・・遷移面;
623 ・・・位置制限突起;
624 ・・・鉤突起;
625 ・・・鉤傾斜面;
63 ・・・圧縮スプリング;
64 ・・・チェーンピン;
65 ・・・第1ピン;
66 ・・・第2ピン;
7 ・・・押板;
8 ・・・押し倒し枠;
9 ・・・チェーン;
10 ・・・スプロケット;
11 ・・・チェーンステー;
12 ・・・ブラケット;
13 ・・・調節ボルト;
14 ・・・ロックナット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16