(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路及び方法
(51)【国際特許分類】
H05B 45/10 20200101AFI20240703BHJP
H05B 45/397 20200101ALI20240703BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20240703BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20240703BHJP
【FI】
H05B45/10
H05B45/397
H05B47/105
H05B47/16
(21)【出願番号】P 2023528752
(86)(22)【出願日】2021-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2021138234
(87)【国際公開番号】W WO2022233139
(87)【国際公開日】2022-11-10
【審査請求日】2023-05-15
(31)【優先権主張番号】202110495126.0
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522312355
【氏名又は名称】華潤微集成電路(無錫)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼珍利
(72)【発明者】
【氏名】周盛
(72)【発明者】
【氏名】丁▲東▼民
(72)【発明者】
【氏名】蔡▲鵬▼▲飛▼
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-38785(JP,A)
【文献】特開2002-150770(JP,A)
【文献】特開2006-318183(JP,A)
【文献】特開2018-11149(JP,A)
【文献】特開2021-10294(JP,A)
【文献】中国実用新案第203858848(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
H05B 45/00-45/59
H05B 47/00-47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路であって、
デコーダ、2相非重複回路及びLED定電流駆動回路を含み、
前記デコーダは、第一入力信号に基づいて点灯するチャネル数を判断し、第一スイッチ制御信号及び第二スイッチ制御信号を生成するのに用いられ、
前記2相非重複回路は、前記第一スイッチ制御信号を第一2相非重複信号及び第二2相非重複信号に変調し、前記第二スイッチ制御信号を第三2相非重複信号及び第四2相非重複信号に変調するのに用いられ、
前記LED定電流駆動回路は、第二入力信号に基づいて、LEDのスイッチを制御し、前記第一2相非重複信号、前記第二2相非重複信号、前記第三2相非重複信号及び前記第四2相非重複信号に基づいて電流を出力して、LEDの明暗を制御するのに用いられることを特徴とする自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項2】
前記第一入力信号はLEDチャネルの制御コードであり、
制御コード=0であるとき、対応するチャネルのLEDは点灯せず、制御コードが0と等しくないとき、対応するチャネルのLEDは点灯することを特徴とする請求項1に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項3】
前記デコーダは、デコード回路、第一オアゲート及び出力回路を含み、
前記デコード回路の入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第一オアゲートの入力端子に接続され、
前記第一オアゲートの出力端子は前記第一スイッチ制御信号を出力し、
前記出力回路の入力端子は前記第一オアゲートの入力端子に接続され、出力端子は前記第二スイッチ制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項4】
前記デコード回路は、第一デコード回路、第二デコード回路及び第三デコード回路を含み、
前記第一デコード回路は、第一ノットゲート、第二ノットゲート、第三ノットゲート、第四ノットゲート、第五ノットゲート、第六ノットゲート、第七ノットゲート、第八ノットゲート、第一ナンドゲート、第二ナンドゲート及び第一ノアゲートを含み、
前記第一ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第一ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第二ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第一ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第三ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第一ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第四ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第一ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第五ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第二ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第六ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第二ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第七ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第二ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第八ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は前記第二ナンドゲートの入力端子に接続され、
前記第一ナンドゲートの出力端子は前記第一ノアゲートの第一入力端子に接続され、前記第二ナンドゲートの出力端子は前記第一ノアゲートの第二入力端子に接続され、
前記第一ノアゲートの出力端子は前記第一オアゲートの第一入力端子に接続されることを特徴とする請求項3に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項5】
前記第二デコード回路及び前記第三デコード回路の構造は前記第一デコード回路と同じであることを特徴とする請求項4に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項6】
前記出力回路は、第一アンドゲート、第二アンドゲート、第三アンドゲート及び第二オアゲートを含み、
前記第一アンドゲートの第一入力端子は前記第一オアゲートの第一入力端子に接続され、前記第一アンドゲートの第二入力端子は前記第一オアゲートの第二入力端子に接続され、前記第一アンドゲートの出力端子は前記第二オアゲートの第一入力端子に接続され、
前記第二アンドゲートの第一入力端子は前記第一オアゲートの第一入力端子に接続され、前記第二アンドゲートの第二入力端子は前記第一オアゲートの第三入力端子に接続され、前記第二アンドゲートの出力端子は前記第二オアゲートの第二入力端子に接続され、
前記第三アンドゲートの第一入力端子は前記第一オアゲートの第二入力端子に接続され、前記第三アンドゲートの第二入力端子は前記第一オアゲートの第三入力端子に接続され、前記第三アンドゲートの出力端子は前記第二オアゲートの第三入力端子に接続され、
前記第二オアゲートの出力端子は前記第二スイッチ制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項7】
前記2相非重複回路は、第一変調回路及び第二変調回路を含み、
前記第一変調回路は、第九ノットゲート、第二ノアゲート及び第三ノアゲートを含み、
前記第二ノアゲートの第一入力端子は前記第一スイッチ制御信号を受信し、第二入力端子は前記第三ノアゲートの出力端子に接続され、前記第二ノアゲートの出力端子は前記第一2相非重複信号を出力し、
前記第九ノットゲートの入力端子は前記第一スイッチ制御信号を受信し、出力端子は前記第三ノアゲートの第二入力端子に接続され、
前記第三ノアゲートの第一入力端子は前記第二ノアゲートの出力端子に接続され、前記第三ノアゲートの出力端子は前記第二2相非重複信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項8】
前記第一変調回路及び前記第二変調回路の構造は同じであることを特徴とする請求項7に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項9】
前記LED定電流駆動回路は、スナバスイッチ回路、駆動回路及び第一MOSトランジスタを含み、
前記スナバスイッチ回路は前記第二入力信号を受信して、LEDがオンする又はオフする速度を調節するのに用いられ、
前記駆動回路は前記第一2相非重複信号、前記第二2相非重複信号、前記第三2相非重複信号及び前記第四2相非重複信号に基づいてLEDの明暗程度を制御するのに用いられ、
前記第一MOSトランジスタはLEDがオンするか否かを制御する電流を出力するのに用いられることを特徴とする請求項1に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項10】
前記駆動回路は、第一電流源、第二電流源、第二MOSトランジスタ、第三MOSトランジスタ、第四MOSトランジスタ、演算増幅器及び電流ミラーを含み、
前記第一電流源の第一端子は電源に接続され、第二端子は前記第二MOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第二電流源の第一端子は電源に接続され、第二端子は前記第三MOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第三MOSトランジスタ及び前記第四MOSトランジスタはカスコード定電流源を構成し、
前記第三MOSトランジスタのゲートは前記第二MOSトランジスタのゲートに接続され、前記第三MOSトランジスタのソースは前記第四MOSトランジスタのドレインに接続され、かつ、前記演算増幅器の非反転端子に接続され、
前記演算増幅器の出力端子は前記第一MOSトランジスタのゲートに接続され、かつ、第八MOSトランジスタのドレイン及び第九MOSトランジスタのドレインに接続され、
前記電流ミラーの第一端子は前記第四MOSトランジスタのゲートに接続され、第二端子は前記第一MOSトランジスタのソースに接続されることを特徴とする請求項9に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項11】
前記電流ミラーは、第一スイッチ、第二スイッチ、第三スイッチ、第四スイッチ、第五MOSトランジスタ、第六MOSトランジスタ及び第七MOSトランジスタを含み、
前記第一2相非重複信号は前記第一スイッチのオンオフを制御し、前記第二2相非重複信号は前記第二スイッチのオンオフを制御し、前記第三2相非重複信号は前記第三スイッチのオンオフを制御し、前記第四2相非重複信号は前記第四スイッチのオンオフを制御し、
前記第五MOSトランジスタのゲートは前記第一スイッチを介して前記第四MOSトランジスタのゲートに接続され、前記第五MOSトランジスタのゲートは前記第二スイッチを介して接地され、ソースは接地され、ドレインは前記第一MOSトランジスタのソースに接続され、
前記第六MOSトランジスタのゲートは前記第三MOSトランジスタのドレインに接続され、ソースは接地され、ドレインは前記第一MOSトランジスタのソースに接続され、
前記第七MOSトランジスタのゲートは前記第三スイッチを介して前記第四MOSトランジスタのゲートに接続され、前記第七MOSトランジスタのゲートは前記第四スイッチを介して接地され、ソースは接地され、ドレインは前記第一MOSトランジスタのソースに接続されることを特徴とする請求項10に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項12】
前記第五MOSトランジスタと前記第四MOSトランジスタの幅長比は1:1であり、
前記第六MOSトランジスタと前記第四MOSトランジスタの幅長比は2:1であり、
前記第七MOSトランジスタと前記第四MOSトランジスタの幅長比は3:1であることを特徴とする請求項11に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項13】
前記スナバスイッチ回路は、遅延モジュール、第十ノットゲート、前記第八MOSトランジスタ及び前記第九MOSトランジスタを含み、
前記遅延モジュールは前記第二入力信号を受信し、かつ前記第十ノットゲートの入力端子に接続され、
前記第八MOSトランジスタのソースは電源に接続され、ゲートは前記第十ノットゲートの出力端子に接続され、ドレインは前記第九MOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第九MOSトランジスタのソースは接地され、ゲートは前記第二入力信号を受信することを特徴とする請求項10に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項14】
前記遅延モジュールは偶数個のインバータチェーンで構築される遅延回路であることを特徴とする請求項13に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路。
【請求項15】
請求項1に記載の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路を用いて3チャネルカラーランプLED定電流駆動を行う方法であって、
前記第一入力信号のコードパターンに基づいて点灯する3チャネルカラーランプLEDのチャネル数を判断することと、
点灯したチャネル数が0であると判断した場合、前記LED定電流駆動回路に予め設定された電流値を定電流として出力させることと、
点灯したチャネル数がNであると判断した場合、各点灯チャネルのLED定電流の大きさを1/Nに調節することによって、3つのチャネルにおけるLED定電流の総和を一定にすることと、を含み、
3≧N≧1であることを特徴とする3チャネルカラーランプLED定電流駆動を行う方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2021年5月7日に中国特許庁に出願された中国特許出願番号が202110495126.0、発明の名称が「自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路及び方法」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、全ての内容は参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本発明は集積回路設計分野に関する。より具体的には、自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
通常のLED定電流駆動回路のブロック図を
図1に示す。3チャネルのカラーランプLED定電流は独立しており、定電流は基準電流によって生成され、各チャネルの定電流源の大きさはILEDに固定されるため、調節、制御することができない。単独のレッドランプ又はグリーンランプ又はブルーランプが点灯するとき、3チャネルカラーランプ全体が1つのILED電流を出力し、光度は最も暗いものになる。レッドランプ、グリーンランプ及びブルーランプのうち2つのランプが点灯するとき、3チャネルカラーランプ全体が2つのILED電流を出力し、光度は中等度になる。レッドランプ、グリーンランプ、及びブルーランプの3つのランプが全点灯するとき、3チャネルカラーランプ全体が3つのILED電流を出力し、光度は最も高くなる。このため、このような独立する定電流駆動の3チャネルカラーランプは、3チャネルが互いに独立していることで、異なる混色における3チャネルカラーランプLED定電流の総和の大きさが異なるものになってしまい、光度差が大きくなるため、直接混色すると混色が連続しなくなってしまう。また、アルゴリズムによって3チャネルのPWMデューティ比を調整することで混色光の連続出力を調整する場合も、ランプビーズの最終的な混色が256×256×256=16777216種の色を達成できないという課題が生じる。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本発明は自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路を提供し、
デコーダ、2相非重複回路及びLED定電流駆動回路を含む。
【0005】
前記デコーダは、第一入力信号に基づいて点灯するチャネル数を判断し、第一スイッチ制御信号及び第二スイッチ制御信号を生成するのに用いられる。
【0006】
前記2相非重複回路は、前記第一スイッチ制御信号を第一2相非重複信号及び第二2相非重複信号に変調し、前記第二スイッチ制御信号を第三2相非重複信号及び第四2相非重複信号に変調するのに用いられる。
【0007】
前記LED定電流駆動回路は、第二入力信号に基づいて、LEDのスイッチを制御し、前記第一2相非重複信号、前記第二2相非重複信号、前記第三2相非重複信号及び前記第四2相非重複信号に基づいて電流を出力して、LEDの明暗を制御するのに用いられる。
【0008】
1つの具体的な実施形態において、前記デコーダは、
デコード回路、第一オアゲート及び出力回路を含む。
【0009】
前記デコード回路の入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第一オアゲートの入力端子に接続される。
【0010】
前記第一オアゲートの出力端子は第一スイッチ制御信号を出力する。
【0011】
前記出力回路の入力端子は第一オアゲートの入力端子に接続され、出力端子は前記第二スイッチ制御信号を出力する。
【0012】
1つの具体的な実施形態において、前記デコード回路は、第一デコード回路、第二デコード回路及び第三デコード回路を含む。
【0013】
前記第一デコード回路は、第一ノットゲート、第二ノットゲート、第三ノットゲート、第四ノットゲート、第五ノットゲート、第六ノットゲート、第七ノットゲート、第八ノットゲート、第一ナンドゲート、第二ナンドゲート及び第一ノアゲートを含む。
【0014】
前記第一ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0015】
前記第二ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0016】
前記第三ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0017】
前記第四ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0018】
前記第五ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0019】
前記第六ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0020】
前記第七ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0021】
前記第八ノットゲートの入力端子は前記第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0022】
前記第一ナンドゲートの出力端子は第一ノアゲートの第一入力端子に接続され、前記第二ナンドゲートの出力端子は第一ノアゲートの第二入力端子に接続される。
【0023】
前記第一ノアゲートの出力端子は第一オアゲートの第一入力端子に接続される。
【0024】
1つの具体的な実施形態において、前記出力回路は、第一アンドゲート、第二アンドゲート、第三アンドゲート及び第二オアゲートを含む。
【0025】
前記第一アンドゲートの第一入力端子は前記第一オアゲートの第一入力端子に接続され、前記第一アンドゲートの第二入力端子は前記第一オアゲートの第二入力端子に接続され、前記第一アンドゲートの出力端子は前記第二オアゲートの第一入力端子に接続される。
【0026】
前記第二アンドゲートの第一入力端子は前記第一オアゲートの第一入力端子に接続され、前記第二アンドゲートの第二入力端子は前記第一オアゲートの第三入力端子に接続され、前記第二アンドゲートの出力端子は前記第二オアゲートの第二入力端子に接続される。
【0027】
前記第三アンドゲートの第一入力端子は前記第一オアゲートの第二入力端子に接続され、前記第三アンドゲートの第二入力端子は前記第一オアゲートの第三入力端子に接続され、前記第三アンドゲートの出力端子は前記第二オアゲートの第三入力端子に接続される。
【0028】
第二オアゲートの出力端子は第二スイッチ制御信号を出力する。
【0029】
1つの具体的な実施形態において、前記2相非重複回路は、第一変調回路及び第二変調回路を含む。
【0030】
前記第一変調回路は、第九ノットゲート、第二ノアゲート及び第三ノアゲートを含む。
【0031】
前記第二ノアゲートの第一入力端子は第一スイッチ制御信号を受信し、第二入力端子は第三ノアゲートの出力端子に接続され、前記第二ノアゲートの出力端子は前記第一2相非重複信号を出力する。
【0032】
前記第九ノットゲートの入力端子は第一スイッチ制御信号を受信し、出力端子は第三ノアゲートの第二入力端子に接続される。
【0033】
前記第三ノアゲートの第一入力端子は第二ノアゲートの出力端子に接続され、前記第三ノアゲートの出力端子は前記第二2相非重複信号を出力する。
【0034】
1つの具体的な実施形態において、前記LED定電流駆動回路は、スナバスイッチ回路、駆動回路及び第一MOSトランジスタを含む。
【0035】
前記スナバスイッチ回路は前記第二入力信号を受信して、LEDがオンする又はオフする速度を調節するのに用いられる。
【0036】
前記駆動回路は第一2相非重複信号、第二2相非重複信号、第三2相非重複信号及び第四2相非重複信号に基づいてLEDの明暗程度を制御するのに用いられる。
【0037】
前記第一MOSトランジスタはLEDがオンするか否かを制御する電流を出力するのに用いられる。
【0038】
1つの具体的な実施形態において、前記駆動回路は、
第一電流源、第二電流源、第二MOSトランジスタ、第三MOSトランジスタ、第四MOSトランジスタ、演算増幅器及び電流ミラーを含む。
【0039】
前記第一電流源の第一端子は電源に接続され、第二端子は前記第二MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0040】
前記第二電流源の第一端子は電源に接続され、第二端子は前記第三MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0041】
前記第三MOSトランジスタ及び前記第四MOSトランジスタはカスコード定電流源を構成する。
【0042】
前記第三MOSトランジスタのゲートは第二MOSトランジスタのゲートに接続され、前記第三MOSトランジスタのソースは第四MOSトランジスタのドレインに接続され、かつ、演算増幅器の非反転端子に接続される。
【0043】
演算増幅器の出力端子は第一MOSトランジスタのゲートに接続され、かつ、第八MOSトランジスタのドレイン及び第九MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0044】
前記電流ミラーの第一端子は第四MOSトランジスタのゲートに接続され、第二端子は前記第一MOSトランジスタのソースに接続される。
【0045】
1つの具体的な実施形態において、前記電流ミラーは、
第一スイッチ、第二スイッチ、第三スイッチ、第四スイッチ、第五MOSトランジスタ、第六MOSトランジスタ及び第七MOSトランジスタを含む。
【0046】
前記第一2相非重複信号は第一スイッチのオンオフを制御し、第二2相非重複信号は第二スイッチのオンオフを制御し、第三2相非重複信号は第三スイッチのオンオフを制御し、第四2相非重複信号は第四スイッチのオンオフを制御する。
【0047】
前記第五MOSトランジスタのゲートは第一スイッチを介して第四MOSトランジスタのゲートに接続され、第五MOSトランジスタのゲートは第二スイッチを介して接地され、ソースは接地され、ドレインは第一MOSトランジスタのソースに接続される。
【0048】
前記第六MOSトランジスタのゲートは第三MOSトランジスタのドレインに接続され、ソースは接地され、ドレインは第一MOSトランジスタのソースに接続される。
【0049】
前記第七MOSトランジスタのゲートは第三スイッチを介して第四MOSトランジスタのゲートに接続され、第七MOSトランジスタのゲートは第四スイッチを介して接地され、ソースは接地され、ドレインは第一MOSトランジスタのソースに接続される。
【0050】
1つの具体的な実施形態において、前記スナバスイッチは、
遅延モジュール、第十ノットゲート、第八MOSトランジスタ及び第九MOSトランジスタを含む。
【0051】
前記遅延モジュールは前記第二入力信号を受信し、前記第十ノットゲートの入力端子に接続される。
【0052】
前記第八MOSトランジスタのソースは電源に接続され、ゲートは前記第十ノットゲートの出力端子に接続され、ドレインは第九MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0053】
前記第九MOSトランジスタのソースは接地され、ゲートは前記第二入力信号を受信する。
【0054】
1つの具体的な実施形態において、前記第五MOSトランジスタと第四MOSトランジスタの幅長比は1:1である。
【0055】
前記第六MOSトランジスタと第四MOSトランジスタの幅長比は2:1である。
【0056】
前記第七MOSトランジスタと第四MOSトランジスタの幅長比は3:1である。
【0057】
本発明は3チャネルカラーランプLED定電流駆動の方法を更に提供し、以下のことを含む。
【0058】
前記入力信号のコードパターンに基づいて点灯する3チャネルカラーランプLEDのチャネル数を判断する。
【0059】
点灯したチャネル数が0であると判断した場合、LED定電流駆動回路に予め設定された電流値を定電流として出力させる。点灯したチャネル数がNであると判断した場合、各点灯チャネルのLED定電流の大きさを1/Nに調節することによって、3つのチャネルにおけるLED定電流の総和を一定にし、3≧N≧1である。
【0060】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
【0061】
本発明が提供する新型の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路は、3チャネルカラーランプLED定電流の総和が変わらないように制御することによって、均一な混色を実現することができ、また、本発明の回路は簡単で、柔軟かつ信頼できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】
図1は一般的なカラーランプLED定電流駆動構造の模式図である。
【
図2】
図2は本発明の1つの実施形態に基づく自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路のアーキテクチャ図である。
【
図3】
図3は本発明の1つの実施形態に基づくデコーダの模式図である。
【
図4】
図4は本発明の1つの実施形態に基づく2相非重複回路の模式図である。
【
図5】
図5は本発明の1つの実施形態に基づく定電流駆動回路の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面について簡単に紹介する。以下に説明する図面は本発明の一部の実施形態における図面にすぎず、当業者であれば、創造的な労力を要さないことを前提に、これらの図面に基づいて他の図面も得ることができることは明らかである。
本発明の技術的解決手段及び利点をよりわかりやすくするために、以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について更に詳細に説明する。
【0064】
図2に示すように、自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路は、
デコーダ10、2相非重複回路20及びLED定電流駆動回路30を含む。
【0065】
デコーダ10は、第一入力信号に基づいて点灯するチャネル数を判断し、第一スイッチ制御信号LED_S1及び第二スイッチ制御信号LED_S2を生成するのに用いられる。
【0066】
2相非重複回路は、第一スイッチ制御信号LED_S1を第一2相非重複信号Ctr_S1及び第二2相非重複信号Ctr_S1Bに変調し、第二スイッチ制御信号LED_S2を第三2相非重複信号Ctr_S2及び第四2相非重複信号Ctr_S2Bに変調して、各チャネルのLED定電流源を制御し、スイッチの重複を回避するのに用いられる。
【0067】
LED定電流駆動回路は、第二入力信号に基づいて、LEDのスイッチを制御し、第一2相非重複信号Ctr_S1、第二2相非重複信号Ctr_S1B、第三2相非重複信号Ctr_S2及び第四2相非重複信号Ctr_S2Bに基づいて電流を出力して、LEDの明暗を制御するのに用いられる。
【0068】
図3に示すように、第一入力信号は3つのILEDチャネルにおける制御コードのLED1制御コード、LED2制御コード及びLED3制御コードである。単一チャネルのLED制御コード(8ビット)=0のとき、対応するチャネルのLEDは点灯せず、単一チャネルのLED制御コードが0と等しくないとき、対応するチャネルのLEDは点灯する。デコーダは第一入力信号のコードパターンに基づいて点灯するチャネル数N(3≧N≧1)を判断し、相応のスイッチ制御信号を出力する。
【0069】
デコーダは、
デコード回路、第一オアゲート及び出力回路を含む。
【0070】
デコード回路の入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第一オアゲートの入力端子に接続される。
【0071】
第一オアゲートの出力端子は第一スイッチ制御信号を出力する。
【0072】
出力回路の入力端子は第一オアゲートの入力端子に接続され、出力端子は第二スイッチ制御信号を出力する。
【0073】
1つの具体的な例示において、デコード回路は、
第一デコード回路、第二デコード回路及び第三デコード回路を含む。
【0074】
第一デコード回路は、第一ノットゲート、第二ノットゲート、第三ノットゲート、第四ノットゲート、第五ノットゲート、第六ノットゲート、第七ノットゲート、第八ノットゲート、第一ナンドゲート、第二ナンドゲート及び第一ノアゲートを含む。
【0075】
第一ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0076】
第二ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0077】
第三ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0078】
第四ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第一ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0079】
第五ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0080】
第六ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0081】
第七ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0082】
第八ノットゲートの入力端子は第一入力信号を受信し、出力端子は第二ナンドゲートの入力端子に接続される。
【0083】
第一ナンドゲートの出力端子は第一ノアゲートの第一入力端子に接続され、第二ナンドゲートの出力端子は第一ノアゲートの第二入力端子に接続される。
【0084】
第一ノアゲートの出力端子は第一オアゲートの第一入力端子に接続される。
【0085】
説明すべき点として、本実施形態が提供する第一デコード回路と第二デコード回路、第三デコード回路の原理及び動作プロセスは類似しており、相関する部分は上述の説明を参照することができるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0086】
第一オアゲートの出力端子は第一スイッチ制御信号LED_S1を出力する。
【0087】
出力回路の入力端子は第一オアゲートの入力端子に接続され、出力回路の出力端子は第二スイッチ制御信号LED_S2を出力する。
【0088】
1つの具体的な例示において、出力回路は、第一アンドゲート、第二アンドゲート、第三アンドゲート及び第二オアゲートを含む。
【0089】
第一アンドゲートの第一入力端子は第一オアゲートの第一入力端子に接続され、第一アンドゲートの第二入力端子は第一オアゲートの第二入力端子に接続され、第一アンドゲートの出力端子は第二オアゲートの第一入力端子に接続される。
【0090】
第二アンドゲートの第一入力端子は第一オアゲートの第一入力端子に接続され、第二アンドゲートの第二入力端子は第一オアゲートの第三入力端子に接続され、第二アンドゲートの出力端子は第二オアゲートの第二入力端子に接続される。
【0091】
第三アンドゲートの第一入力端子は第一オアゲートの第二入力端子に接続され、第三アンドゲートの第二入力端子は第一オアゲートの第三入力端子に接続され、第三アンドゲートの出力端子は第二オアゲートの第三入力端子に接続される。
【0092】
第二オアゲートの出力端子は第二スイッチ制御信号LED_S2を出力する。
【0093】
図4に示すように、2相非重複回路は、第一変調回路及び第二変調回路を含む。
【0094】
第一変調回路は、第九ノットゲート、第二ノアゲート及び第三ノアゲートを含む。
【0095】
第二ノアゲートの第一入力端子は第一スイッチ制御信号LED_S1を受信し、第二入力端子は第三ノアゲートの出力端子に接続され、第二ノアゲートの出力端子は第一2相非重複信号Ctr_S1を出力する。
【0096】
第九ノットゲートの入力端子は第一スイッチ制御信号LED_S1を受信し、出力端子は第三ノアゲートの第二入力端子に接続される。
【0097】
第三ノアゲートの第一入力端子は第二ノアゲートの出力端子に接続され、第三ノアゲートの出力端子は第二2相非重複信号Ctr_S1Bを出力する。
【0098】
説明すべき点として、本実施形態が提供する第一変調回路と第二変調回路の原理及び動作プロセスは類似しており、相関する部分は上述の説明を参照することができるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0099】
図5に示すように、LED定電流駆動回路は、スナバスイッチ回路、駆動回路及び第一MOSトランジスタM0を含む。
【0100】
第一MOSトランジスタM0はLEDがオンするか否かを制御する電流を出力するのに用いられる。
【0101】
スナバスイッチ回路は第二入力信号PWM(例えば、
図2のPWM-LED1、PWM-LED2、PWM-LED3)を受信して、LEDがオンする又はオフする速度を調節するのに用いられる。
【0102】
駆動回路は第一2相非重複信号Ctr_S1、第二2相非重複信号Ctr_S1B、第三2相非重複信号Ctr_S2及び第四2相非重複信号Ctr_S2Bに基づいてLEDの明暗程度を制御するのに用いられる。
【0103】
1つの具体的な実施形態において、スナバスイッチは、
遅延モジュール、第十ノットゲート、第八MOSトランジスタP6及び第九MOSトランジスタN6を含む。
【0104】
遅延モジュールは第二入力信号PWMを受信し、第十ノットゲートの入力端子に接続される。
【0105】
第八MOSトランジスタP6のソースは電源に接続され、ゲートは第十ノットゲートの出力端子に接続され、ドレインは第九MOSトランジスタN6のドレインに接続される。
【0106】
第九MOSトランジスタN6のソースは接地され、ゲートは第二入力信号PWMを受信する。
【0107】
いくつかの選択可能な方法において、遅延モジュールI1は偶数個のインバータチェーンで構築される遅延回路である。
【0108】
上述のスナバスイッチはスイッチ速度を低下させるのに有利であり、LEDのスイッチ過程における給電電源への自己干渉結合を低減する。
【0109】
1つの具体的な実施形態において、駆動回路は、
第一電流源Ibias、第二電流源Iref、第二MOSトランジスタN0、第三MOSトランジスタN1、第四MOSトランジスタN2、演算増幅器U0及び電流ミラーを含む。
【0110】
第一電流源Ibiasの第一端子は電源に接続され、第二端子は第二MOSトランジスタN0のドレインに接続される。
【0111】
第二電流源Irefの第一端子は電源に接続され、第二端子は第三MOSトランジスタN1のドレインに接続される。
【0112】
第三MOSトランジスタN1及び第四MOSトランジスタN2はカスコード定電流源を構成する。
【0113】
第三MOSトランジスタN1のゲートは第二MOSトランジスタN0のゲートに接続され、第三MOSトランジスタN1のソースは第四MOSトランジスタN2のドレインに接続され、かつ、演算増幅器U0の非反転端子に接続される。
【0114】
演算増幅器U0の出力端子は第一MOSトランジスタM0のゲートに接続され、第八MOSトランジスタP6のドレイン及び第九MOSトランジスタN6のドレインに接続される。
【0115】
電流ミラーの第一端子は第四MOSトランジスタN2のゲートに接続され、第二端子は第一MOSトランジスタM0のソースに接続される。
【0116】
電流ミラーは、
第一スイッチSW1、第二スイッチSW1B、第三スイッチSW2、第四スイッチSW2B、第五MOSトランジスタN3、第六MOSトランジスタN4及び第七MOSトランジスタN5を含む。
【0117】
第一2相非重複信号Ctr_S1は第一スイッチSW1のオンオフを制御し、第二2相非重複信号Ctr_S1Bは第二スイッチSW1Bのオンオフを制御し、第三2相非重複信号Ctr_S2は第三スイッチSW2のオンオフを制御し、第四2相非重複信号Ctr_S2Bは第四スイッチSW2Bのオンオフを制御する。
【0118】
第五MOSトランジスタN3のゲートは第一スイッチSW1を介して第四MOSトランジスタN2のゲートに接続され、第五MOSトランジスタN3のゲートは第二スイッチSW1Bを介して接地され、ソースは接地され、ドレインは第一MOSトランジスタM0のソースに接続される。
【0119】
第六MOSトランジスタN4のゲートは第三MOSトランジスタN1のドレインに接続され、ソースは接地され、ドレインは第一MOSトランジスタM0のソースに接続される。
【0120】
第七MOSトランジスタN5のゲートは第三スイッチSW2を介して第四MOSトランジスタN2のゲートに接続され、第七MOSトランジスタN5のゲートは第四スイッチSW2Bを介して接地され、ソースは接地され、ドレインは第一MOSトランジスタM0のソースに接続される。
【0121】
1つの具体的な例示において、第五MOSトランジスタN3と第四MOSトランジスタN2の幅長比は1:1である。
【0122】
第六MOSトランジスタN4と第四MOSトランジスタN2の幅長比は2:1である。
【0123】
第七MOSトランジスタN5と第四MOSトランジスタN2の幅長比は3:1である。
【0124】
本発明が提供する新型の自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動回路は、3チャネルカラーランプLED定電流の総和が変わらないように制御することによって、連続的な混色を実現することができ、また、該回路は簡単で、柔軟かつ信頼できるものである。
【0125】
図2に示すように、各ILEDは1つのLED定電流駆動回路に対応する。3つのLED定電流駆動回路の動作原理及び動作プロセスは類似しており、相関する部分は上述の説明を参照することができるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0126】
1つの具体的な実施形態において、3チャネルカラーランプLED定電流駆動の方法は、以下のことを含む。
【0127】
第一入力信号のコードパターンに基づいて点灯する3チャネルカラーランプLEDのチャネル数を判断する。
【0128】
点灯したチャネル数が0であると判断した場合、PWM変調信号によってLED定電流駆動回路の定電流経路をオフする。
【0129】
点灯したチャネル数がNであると判断した場合、各点灯チャネルのLED定電流の大きさを1/Nに調節することによって、3つのチャネルにおけるLED定電流の総和を一定にし、3≧N≧1である。
【0130】
より具体的には、点灯したチャネル数N=0であるとき、PWM変調信号によって第一MOSトランジスタM0をオフする。LED定電流ILEDは1つの固定値である。一般的には1mA~60mAの間であり、ユーザのニーズに基づいて調整することができる。
【0131】
点灯したチャネル数N=1であるとき、Ctr_S1及びCtr_S2は高レベルであり、Ctr_S1B及びCtr_S2Bは低レベルであり、N3及びN5定電流源はオンされる。単一チャネルの第一MOSトランジスタM0ソース端子に流入する電流は6×Irefである。3つのチャネルのうち1つのチャネルの第一MOSトランジスタM0のみオンされ、残りの2つはオフされる。3つのチャネルの総電流は6×Irefである。
【0132】
点灯したチャネル数N=2であるとき、Ctr_S1及びCtr_S2Bは高レベルであり、Ctr_S1及びCtr_S2は低レベルであり、N3はオンされ、N5はオフされる。単一チャネルの第一MOSトランジスタM0ソース端子に流入する電流は3×Irefである。3つのチャネルのうち2つのチャネルの第一MOSトランジスタM0がオンされ、残りの1つはオフされる。3つのチャネルの総電流は3×Iref×2=6×Irefである。
【0133】
点灯したチャネル数N=3であるとき、Ctr_S1及びCtr_S2はいずれも低レベルであり、Ctr_S1B及びCtr_S2Bはいずれも高レベルであり、N3定電流源及びN5定電流源はいずれもオフされる。単一チャネルの第一MOSトランジスタM0のソース端子に流入する電流は2×Irefである。3つのチャネルの第一MOSトランジスタM0はいずれもオンされる。3つのチャネルの総電流は2×Iref×3=6×Irefである。
【0134】
1つの具体的な例示において、第一スイッチ、第二スイッチ、第三スイッチ及び第四スイッチはCMOSスイッチであってよく、受信信号が高レベルであるときは閉路され、低レベルであるときはオフされる。ここでは限定を行わず、スイッチを制御することによって3チャネルカラーランプLED定電流の総和が同じものになるという要求が満たされていればよい。
【0135】
本発明が提供する自己適応調節可能な3チャネルカラーランプLED定電流駆動方法は、点灯するチャネル数Nの値がいくつであっても、LEDがオンされる場合は、全てのチャネルの総電流がいずれも相等のものになる。該方法は簡単で、柔軟かつ信頼できるものであり、また、LED混色が連続的なものになる。
【0136】
本発明における上述の実施形態は本発明を明確に説明するための例にすぎず、本発明の実施形態を限定するものでないことは明らかである。当業者であれば、上述の説明に基づいて他の異なる形式に変化させる又は変更することもでき、ここでは全ての実施形態を列挙することはできないが、本発明の技術的解決手段によって引き出される明らかな変化又は変更は依然として本発明の保護範囲内に含まれる。