(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】中空の管状要素を備えるエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20240703BHJP
【FI】
A24D1/20
(21)【出願番号】P 2023535514
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(86)【国際出願番号】 EP2021086643
(87)【国際公開番号】W WO2022129607
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-09-22
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】シャーラー クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ユテュリー ジェローム
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-519493(JP,A)
【文献】特表2018-531590(JP,A)
【文献】特開平04-263698(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生物品であって、
エアロゾル形成基体を含む第一の要素であって、前記エアロゾル形成基体が一つ以上のエアロゾル形成体を備え、前記エアロゾル形成基体が乾燥重量基準で約5パーセント~約30パーセントのエアロゾル形成体含有量を有する、第一の要素と、
前記第一の要素の下流に配置された中空の管状要素と、を備え、前記中空の管状要素が、
前記中空の管状要素の中空の内側領域を画定する周辺部分、および、
紙シートから形成され、かつ前記周辺部分における第一の点から、前記中空の内側領域にわたって前記周辺部分における第二の点まで延在する支持要素、を含み、
前記中空の管状要素が、ミリメートル長さ当たり約10ミリグラム以下の平均重量を有する、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記周辺部分が、シートから形成される、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記周辺部分および前記支持要素が、
前記紙シートから一体的に形成される、請求項
1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記支持要素が、前記
紙シートの第一の折り目に沿って前記周辺部分から従属し、前記第一の折り目が、前記周辺部分における前記第一の点に存在する、請求項
3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記支持要素が、前記
紙シートの第二の折り目に沿って前記周辺部分から従属し、前記第二の折り目が、前記周辺部分における前記第二の点に存在する、請求項
4に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記支持要素が、前記
紙シートの第三の折り目を含む、請求項
5に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記支持要素を形成する前記
紙シートが、約35グラム/平方メートル~約80グラム/平方メートルの坪量を有する、請求項1~
6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記中空の管状要素が、約150ミリグラム以下の総重量を有する、請求項1~
7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記周辺部分における前記第一の点および前記周辺部分における前記第二の点は、互いに隣接している、請求項1~
8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記支持要素が、先端を含み、前記先端が、前記中空の内側領域内に位置付けられる、請求項1~
9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記支持要素の断面が、湾曲した部分を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
前記支持要素が、前記中空の管状要素の上流端から見た時に、複数のピークおよびトラフを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項13】
前記支持要素が、前記中空の内側領域が単一のチャネルからなるように構成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項14】
前記支持要素が、前記中空の管状要素の半径方向中心を通って延在する、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項15】
前記中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンをさらに備える、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル形成基体を備え、かつ加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するように適合された、エアロゾル発生物品に関する。
【背景技術】
【0002】
タバコ含有基体などのエアロゾル形成基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、当該技術分野で公知である。
【0003】
従来の紙巻たばこは、ユーザーが紙巻たばこの一方の端に炎を当て、もう一方の端を通して空気を引き出す時に点火される。炎と、紙巻タバコを通して引き出された空気中の酸素とによってもたらされた局在化した熱は、紙巻タバコの端を点火させ、その結果生じる燃焼は吸入可能な煙を発生する。対照的に、加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは、典型的には熱源からの熱を、物理的に分離されたエアロゾル形成基体または材料に伝達することによって発生され、このエアロゾル形成基体または材料は熱源と接触して、または熱源内に、または熱源の周囲に、または熱源の下流に位置してもよい。エアロゾル発生物品の使用中に、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、かつエアロゾル発生物品を通して引き出された空気中に同伴される。放出された化合物は冷めるにつれて凝結してエアロゾルを形成する。
【0004】
数多くの先行技術文書は、エアロゾル発生物品を消費するためのエアロゾル発生装置を開示している。こうした装置には、例えば、エアロゾル発生装置の一つの電気ヒーター要素から加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾルが発生される電気加熱式エアロゾル発生装置が含まれる。例えば、エアロゾル形成基体に挿入されるように適合された内部ヒーターブレードを備える、電気加熱式のエアロゾル発生装置が提案されている。代替として、エアロゾル発生基体と、エアロゾル発生基体内に配置されたサセプタ要素と、を含む、誘導性発熱性エアロゾル発生物品が、WO2015/176898によって提案されている。
【0005】
たばこ含有基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、従来の喫煙物品では見受けられなかった数多くの課題を呈する。例えば、十分なレベルの気流がエアロゾル発生基体およびエアロゾル発生物品を通過できるように確保しつつ、エアロゾル発生物品内のエアロゾル発生基体の移動を制限することが望ましい場合がある。例えば、エアロゾル発生基体とヒーター要素との間の相互作用の一貫性の増大に役立つことによって、エアロゾル発生物品間の性能の一貫性を向上させるのに役立つ可能性があるため、エアロゾル発生基体の潜在的な移動を制限することが特に望ましい。これは、ヒーターブレードの挿入の行為が、さもなければエアロゾル発生基体の変位の可能性を増大させ得るため、ヒーターブレードを受けるように適合されたエアロゾル発生物品に特に関連し得る。
【0006】
WO2013/098405は、エアロゾル形成基体のすぐ下流に中空の管状要素を含むことを提案している。中空の管状要素は、環状形状の中空のセルロースアセテート管の形態で提供される。中空のセルロースアセテート管は、エアロゾル形成基体の中へのエアロゾル発生装置の発熱体の挿入中に、エアロゾル形成基体の下流への移動に抵抗するように構成されている。中空のセルロースアセテート管内の空のスペースは、エアロゾルがエアロゾル形成基体からエアロゾル発生物品の口側端に向かって流れるための開口部を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、こうした中空の管状要素には、性能の不一貫性、材料および設計のうちの一方または両方における制限、製造上の課題、および望ましくないRTD特性のうちの一つ以上などの一つ以上の欠点があり得る。
【0008】
したがって、こうした欠点のうちの一つ以上がある可能性が低い、新規かつ改善されたエアロゾル発生物品を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、エアロゾル発生物品に関する。エアロゾル発生物品は、第一の要素を備えてもよい。第一の要素は、エアロゾル形成基体を含み得る。エアロゾル発生物品は中空の管状要素を備えてもよい。中空の管状要素は、第一の要素の下流に配置され得る。中空の管状要素は、周辺部分を含んでもよい。周辺部分は、中空の管状要素の中空の内側領域を画定し得る。中空の管状要素は、支持要素を含み得る。支持要素は、シートから形成されてもよい。支持要素は、周辺部分における第一の点から延在してもよい。支持要素は、中空の内側領域にわたって延在してもよい。支持要素は、周辺部分における第二の点まで延在してもよい。中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約10ミリグラム以下の平均重量を有してもよい。
【0010】
本発明によると、エアロゾル発生物品が提供されている。エアロゾル発生物品は、第一の要素を備える。第一の要素は、エアロゾル形成基体を含む。エアロゾル発生物品は、中空の管状要素をさらに備える。中空の管状要素は、第一の要素の下流に配置される。中空の管状要素は、周辺部分を含む。周辺部分は、中空の管状要素の中空の内側領域を画定する。中空の管状要素はまた、支持要素も含む。支持要素は、シートから形成される。支持要素は、周辺部分における第一の点から延在する。支持要素は、中空の内側領域にわたって延在する。支持要素は、周辺部分における第二の点まで延在する。中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約10ミリグラム以下の平均重量を有する。
【0011】
本発明のエアロゾル発生物品は、その周辺部分における第一の点から、その中空の内側領域にわたってその周辺部分における第二の点まで延在する支持要素を有する中空の管状要素を備える。支持要素は、第一の要素の少なくとも一部のための支持バリアを提供するように作用し得る。特に、支持要素は、エアロゾル形成基体の少なくとも一部のための支持バリアを提供するように作用し得る。これにより、例えば、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置と相互作用する時、またはエアロゾル発生物品が取り扱いもしくは輸送される時に、エアロゾル形成基体からの材料を押し込むための空のスペースの可用性が低減し得る。相互作用は、エアロゾル発生装置の中へのエアロゾル発生物品の挿入を含み得る。言い換えれば、支持要素は、エアロゾル形成基体の少なくとも一部の下流への移動を防止または制限する支持バリアを提供し得る。結果として、本発明のエアロゾル発生物品において、エアロゾル発生物品が使用されている時に、エアロゾル形成材料の一部分がエアロゾル形成基体から押し出される可能性は低くなり得る。これはユーザーにとって、より一貫した体験につながり得る。
【0012】
さらに、支持要素は、シートから形成され、かつ周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって中空の内側領域における第二の点まで延在するため、中空の管状要素は依然として、エアロゾルがエアロゾル形成基体からエアロゾル発生物品の口側端に向かって流れるための適切なサイズの開口部を保持し得る。これは、中空の管状要素が依然として適切に低い引き出し抵抗を有し得ることを意味する。これはまた、中空の管状要素が依然として、適切に低い濾過効果を有し得ることも意味する。
【0013】
さらに、シートから支持要素を形成することは、支持要素、および特に支持要素がその支持バリアを提供する場合の設計の柔軟性を提供し得る。これは、シートの柔軟性により、シートを、第一の要素およびその内部に設けられる任意の構成要素のための支持バリアを提供するのに最も適した形状へと容易に形成することが可能になり得るためである。例えば、この利点は、第一の要素内のいくつかの位置に位置し得るサセプタ要素を有するエアロゾル発生物品に特に有益であり得る。したがって、支持要素、および支持要素がその支持バリアを提供する場合の設計の柔軟性は、支持要素が、第一の要素、およびその内部に設けられる任意の構成要素を効果的に支持するように設計され得ることを意味し得る。
【0014】
さらに、従来技術の中空アセテート管と比較して、本発明の中空の管状要素の中空の内側領域は、比例的に大きな横断断面を有し得る。これにより、有利なことに、中空の管状要素の空隙率が増大し得る。これは、有利なことに、エアロゾルが中空の管状要素を通過する際のエアロゾルの減速をもたらし得る。これは、エアロゾルが中空の管状要素の中空の内側領域においてより多くの時間を費やし、それ故に、エアロゾルのより大きな冷却が可能になり得ることを意味し得る。
【0015】
さらに、従来技術の中空アセテート管と比較して、本発明の中空の管状要素は、全体的により軽量の中空の管状要素に相当し得る、少ない材料の使用を必要とし得る。さらに、従来技術の中空アセテート管と比較して、本発明の中空の管状要素は、特定の形態の紙など、より生分解性である材料から作製されてもよい。
【0016】
さらに、従来技術の中空アセテート管と比較して、本発明の中空の管状要素は、エアロゾル発生物品内に配置された時に、特に第一の要素のすぐ下流に配置された時に、低い引き出し抵抗を示し得る。
【0017】
本明細書において「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾル形成基体が加熱されて吸入可能なエアロゾルを生成して消費者に送達する物品を意味する。
【0018】
本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、加熱に伴い化合物を放出してエアロゾルを発生する能力を有する基体を意味する。
【0019】
本明細書で使用される「中空の管状要素」という用語は、その長手方向軸に沿った内腔または気流通路を画定する概して細長い要素を意味するために使用される。特に、「管状」という用語は以下において、実質的に円筒状の断面を有する管状体、および管状体の上流端と管状体の下流端との間に途切れることのない流体連通を確立する少なくとも一つの気流導管を画定する、管状要素に関して使用される。しかし、当然のことながら、管状体の代替の形状(例えば、代替の断面形状)が可能である場合がある。
【0020】
本明細書で使用される「長手方向」という用語は、エアロゾル発生物品の上流端と下流端の間に延びる、エアロゾル発生物品の主要長手方向軸に対応する方向を指す。
【0021】
本明細書で使用される「横断方向」という用語は、エアロゾル発生物品の長手方向軸に垂直な方向を指す。エアロゾル発生物品またはその構成要素の「断面」への任意の言及は、別途記載のない限り、横断断面を指す。
【0022】
本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、使用中にエアロゾル発生物品を通してエアロゾルが搬送される方向に関してエアロゾル発生物品の要素(または要素の部分)の相対的な位置を説明する。
【0023】
本明細書で使用される「シート」という用語は、その厚さより実質的に大きい幅および長さを有する薄層状の要素を意味する。
【0024】
周辺部分は、材料の周辺部分である。周辺部分は、シートから形成されてもよい。周辺部分および支持要素は、シートから一体的に形成されてもよい。言い換えれば、周辺部分および支持要素は、同じシートから形成されてもよい。周辺部分および支持要素は、別個のシートから形成されてもよい。
【0025】
周辺部分は、管を含み得る。周辺部分は、管から形成されてもよい。管は、支持要素を形成するシートとは別のものであってもよい。管は、支持要素を形成するシートと同じかまたは別のシートから形成されてもよい。例えば、周辺部分は、支持要素を形成するシートとは別の管を含んでもよく、支持要素を形成するシートの第一の端は、周辺部分における第一の点まで管と接触し、第一の点で管から離れて中空の内側領域へと偏向してもよく、支持要素を形成するシートの第二の端は、周辺部分における第二の点まで管と接触し、第二の点で管から離れて中空の内側領域へと偏向してもよく、周辺部分における第一の点と周辺部分における第二の点との間のシートの一部分は、周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分における第二の点まで延在する支持要素を形成し得る。この事例では、周辺部分は、シートの第一の端から周辺部分における第一の点まで延在するシートの一部分と、周辺部分における第二の点からシートの第二の端まで延在するシートの一部分とを含む。
【0026】
周辺部分が管を含む場合、支持要素を形成するシートは、シートが管と接触する点で接着剤によって管に取り付けられてもよい。
【0027】
周辺部分は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。周辺部分がシートから形成される場合、好ましくは、周辺部分を形成するシートの一部分は、中空の管状要素の外表面を形成する。周辺部分を形成するシートの一部分の実質的に全体は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。中空の管状要素の外表面は、湾曲していてもよい。
【0028】
支持要素は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在してもよい。好ましくは、支持要素は、中空の管状要素の上流端から延在する。これは、支持要素が、第一の要素に最も近い中空の管状要素の端にあり得ることを意味する。したがって、支持要素は、第一の要素、およびその内部に設けられる任意の構成要素の移動をより良好に防止または制限することができ得る。好ましくは、支持要素は、中空の管状要素の下流端まで延在する。支持要素は、中空の管状要素の長さの約10パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の長さの約40パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の長さの約80パーセント以上に沿って延在してもよい。最も好ましくは、支持要素は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する。したがって、支持要素は、中空の管状要素の長さとほぼ等しい長さを有してもよい。これにより、中空の管状要素の全長に沿って追加の機械的強度および剛性を有する中空の管状要素が提供され得る。
【0029】
支持要素は、約4ミリメートル以上、好ましくは約6ミリメートル以上、より好ましくは約8ミリメートル以上、または約15ミリメートル以上の長さを有してもよい。
【0030】
支持要素は、約40ミリメートル以下、好ましくは約30ミリメートル以下、より好ましくは約20ミリメートル以下の長さを有してもよい。
【0031】
支持要素は、約4ミリメートル~約40ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約30ミリメートル、より好ましくは約8ミリメートル~約20ミリメートル、または15ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有してもよい。
【0032】
支持要素は、約8ミリメートルの長さを有してもよい。支持要素は、約18ミリメートルの長さを有してもよい。
【0033】
支持要素は、支持要素を形成するシートの第一の折り目に沿って周辺部分から従属してもよく、第一の折り目は、周辺部分における第一の点に存在する。有利なことに、これは、中空の管状要素の製造を単純化し、第一の要素およびその内部に設けられる任意の構成要素のための適切な支持バリアを提供し得る。
【0034】
支持要素を形成するシートはまた、周辺部分の一部を形成してもよい。例えば、第一の折り目に隣接し、かつ支持要素から第一の折り目の他方の側上にあるシートの一部分は、周辺部分の一部を形成してもよい。シートのこの一部分は、接着剤によって周辺部分の残りの部分に取り付けられてもよい。接着剤の使用は、長手方向および横断方向のうちの一方または両方における中空の管状要素の機械的強度を改善するのに役立ち得る。このように、これは、支持バリアを提供する中空の管状要素の能力、および崩壊または変形に対するその抵抗を改善するのに役立ち得る。第一の折り目に隣接し、かつ支持要素から第一の折り目の他方の側上にあるシートの一部分は、周辺部分の全体を形成してもよい。
【0035】
第一の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在してもよい。この場合、支持要素もまた、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在する。好ましくは、第一の折り目は、中空の管状要素の上流端から延在する。好ましくは、第一の折り目は、中空の管状要素の下流端まで延在する。第一の折り目は、中空の管状要素の長さの約10パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の長さの約40パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の長さの約80パーセント以上に沿って延在してもよい。最も好ましくは、第一の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する。
【0036】
第一の折り目は、中空の管状要素の長手方向軸に平行であってもよい。第一の折り目は、中空の管状要素の長手方向軸に非平行であってもよい。第一の折り目は、内部突出部が中空の管状要素の空洞内に旋回気流パターンを誘発するように、中空の管状要素の長手方向軸に非平行となるように設計されてもよい。
【0037】
シートが折り目を含む場合、シートは、折り目を中心に約45度超、折り目を中心に約60度超、折り目を中心に約75度超、または折り目を中心に約90度超の角度だけ偏向されてもよい。
【0038】
折り目は、折り目線であってもよい。シートは、シートの折り畳みを支援するために折り目と整列したスコア線を含み得る。
【0039】
本明細書で使用される「長さ」という用語は、長手方向におけるエアロゾル発生物品の構成要素の寸法を意味する。例えば、長手方向におけるエアロゾル形成基体または中空の管状要素を含む第一の要素の寸法を意味するために使用され得る。
【0040】
第一の折り目は、それに沿って支持要素が周辺部分から従属する、唯一の折り目であってもよい。
【0041】
支持要素は、シートの端を含んでもよい。シートの端は、周辺部分における第二の点で周辺部分と接触してもよい。シートの端は、接着剤によって周辺部分における第二の点で周辺部分に取り付けられてもよい。
【0042】
好ましくは、支持要素は、シートの第二の折り目に沿って周辺部分から従属し、第二の折り目は、周辺部分における第二の点に存在する。これは、長手方向および横断方向のうちの一方または両方における十分な機械的強度および剛性を中空の管状に提供して、エアロゾル発生物品の取り扱い、輸送、および使用のうちの少なくとも一つの間、例えば、エアロゾル発生物品とエアロゾル発生装置との相互作用の間、特に、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生装置の中への挿入中に、中空の管状要素が大きく変形することなく、第一の要素の少なくとも一部、およびその内部に設けられた任意の構成要素の少なくとも一部の移動を防止または制限し得る。
【0043】
第二の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在してもよい。第二の折り目は、中空の管状要素の長さの約10パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の長さの約40パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の長さの約80パーセント以上に沿って延在してもよい。最も好ましくは、第二の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する。
【0044】
好ましくは、第一の折り目および第二の折り目は、中空の管状要素の長さに沿ってほぼ同じ量だけ延在する。
【0045】
第一の折り目および第二の折り目は、互いに平行であってもよい。第一の折り目および第二の折り目は、互いに非平行であってもよい。
【0046】
好ましくは、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、同じ長手方向の位置を有する。すなわち、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、好ましくは、同じ横断断面平面にある。
【0047】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いから離隔していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約0.05ミリメートル以上、好ましくは約0.3ミリメートル以上、より好ましくは約0.5ミリメートル以上だけ互いから離隔していてもよい。
【0048】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは約2ミリメートル以下だけ互いから離隔していてもよい。
【0049】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約0.05ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約0.3ミリメートル~約2.5ミリメートル、より好ましくは約0.5ミリメートル~約2ミリメートルだけ互いから離隔していてもよい。
【0050】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約0.2パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の周囲の約2パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約3パーセント以上だけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
【0051】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約12パーセント以下、好ましくは中空の管状要素の周囲の約10パーセント以下、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約8パーセント以下だけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
【0052】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約0.2パーセント~約12パーセント、好ましくは中空の管状要素の周囲の約2パーセント~約10パーセント、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約3パーセント~約9パーセントだけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
【0053】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約半分だけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。すなわち、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いにおよそ正反対に対向していてもよい。
【0054】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約5パーセント~約50パーセント、好ましくは中空の管状要素の周囲の約10パーセント~約40パーセント、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約15パーセント~約30パーセントだけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
【0055】
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに隣接していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約0ミリメートルだけ互いから離隔していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに接触していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。接着剤の使用は、長手方向および横断方向のうちの一方または両方における中空の管状要素の機械的強度を改善するのに役立ち得る。したがって、これは、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗を改善するのに役立ち得る。
【0056】
支持要素は、周辺部分における第一の点以外、および周辺部分における第二の点以外の、周辺部分におけるさらなる点で周辺部分と接触してもよい。支持要素が周辺部分と接触している場合、支持要素は、接着剤によって周辺部分におけるその点に取り付けられてもよい。
【0057】
支持要素は、先端を含んでもよく、先端は、中空の内側領域内に位置付けられる。先端は、周辺部分から離隔していてもよい。先端は、約0.6ミリメートル以上、好ましくは約2ミリメートル以上、より好ましくは約3ミリメートル以上だけ周辺部分から離隔していてもよい。
【0058】
先端は、約0.2ミリメートル以上、好ましくは約0.5ミリメートル以上、より好ましくは約1ミリメートル以上だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0059】
先端は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは約2ミリメートル以下だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0060】
先端は、約0.2ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約0.5ミリメートル~約2.5ミリメートル、より好ましくは約1ミリメートル~約2ミリメートルだけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0061】
先端は、周辺部分における点に隣接する点に存在してもよい。先端は、周辺部分と接触してもよい。先端は、中空の管状要素の半径方向中心に存在してもよい。
【0062】
先端は、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点からほぼ等距離に位置付けられてもよい。
【0063】
本明細書で使用される「半径方向中心」という用語は、中空の管状要素の横断断面の中心を指すために使用される。
【0064】
先端は、尖っていてもよい。例えば、支持要素は、実質的に三角形の断面を有してもよい。
【0065】
先端は、丸みを帯びていてもよい。例えば、支持要素は、実質的に放物線状の断面を有してもよい。
【0066】
先端は、平坦であってもよい。例えば、支持要素は、実質的に台形の断面を有してもよい。
【0067】
支持要素は、シートの第三の折り目を含んでもよい。すなわち、支持要素を形成するシートは、周辺部分における第一の点と周辺部分における第二の点との間に第三の折り目を含んでもよい。支持要素は、第一の折り目と第二の折り目との間にシートの第三の折り目を含んでもよい。これにより、長手方向および横断方向のうちの一方または両方において中空の管状要素がさらに強化され、実質的に変形する前に、中空の管状要素が、長手方向および横断方向のうちの一方または両方に加えられる大きな力に耐えることが可能になり得る。したがって、これにより、第一の要素の少なくとも一部、およびその内部に設けられる任意の構成要素の少なくとも一部の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力が改善され得る。
【0068】
第三の折り目は、周辺部分に、またはこれに隣接して存在してもよい。第三の折り目は、中空の管状要素の半径方向中心に、またはこれに隣接して存在してもよい。
【0069】
第三の折り目は、支持要素の先端を画定し得る。
【0070】
第三の折り目は、第一の折り目および第二の折り目から等距離に位置付けられてもよい。第三の折り目は、第二の折り目よりも第一の折り目の近くに位置付けられてもよい。
【0071】
第一の折り目と第三の折り目との間に、第二の折り目と第三の折り目との間にあるのとほぼ同じ量のシートの材料があることが好ましい。第一の折り目と第三の折り目との間に、第二の折り目と第三の折り目との間にあるよりも少ないシートの材料があってもよい。
【0072】
長手方向に沿った支持要素の表面は、実質的に平面であってもよい。したがって、中空の管状要素の断面は、長手方向に沿った支持要素の実質的に平面の表面に対応する直線を含み得る。実質的に平面の表面は、周辺部分における第一の点から延在してもよい。実質的に平面の表面は、周辺部分における第二の点まで延在してもよい。実質的に平面の表面は、周辺部分における第一の点から周辺部分における第二の点まで延在してもよい。シートの第一の折り目がある場合、実質的に平面の表面は、第一の折り目から延在してもよい。シートの第二の折り目がある場合、実質的に平面の表面は、第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、第一の折り目から第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、第一の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。シートの第二の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、第二の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。
【0073】
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に直線部分を含んでもよい。実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第一の点から延在してもよい。実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第二の点まで延在してもよい。実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第一の点から周辺部分における第二の点まで延在してもよい。特に、シートの第一の折り目がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、シートの第一の折り目から延在してもよい。シートの第二の折り目がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目および第二の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第一の折り目から第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第一の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。シートの第二の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第二の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。
【0074】
第一の折り目および第三の折り目の両方がある場合、第一の折り目および第三の折り目は、支持要素の第一の側壁を画定し得る。すなわち、第一の側壁は、第一の折り目から第三の折り目まで延在してもよく、その間に折り目は存在しない。第一の側壁は、実質的に直線であってもよい。第一の側壁は、湾曲していてもよい。
【0075】
第一の側壁は、中空の管状要素の周辺部分によって完全に囲まれ、したがって、中空の管状要素の外表面を形成しなくてもよい。
【0076】
第二の折り目および第三の折り目の両方がある場合、第二の折り目および第三の折り目は、支持要素の第二の側壁を画定し得る。すなわち、第二の側壁は、第二の折り目から第三の折り目まで延在してもよく、その間に折り目は存在しない。第二の側壁は、実質的に直線であってもよい。第二の側壁は湾曲していてもよい。
【0077】
第二の側壁は、中空の管状要素の周辺部分によって完全に囲まれ、したがって、中空の管状要素の外表面を形成しなくてもよい。
【0078】
支持要素の第一の側壁は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。支持要素の第二の側壁は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。例えば、中空の管状要素は、同じシートから一体的に形成された周辺部分おおび支持要素を含んでもよく、周辺部分の実質的に全体および支持要素の実質的に全体は、単一のシートの層から形成され(継ぎ目は除く)、支持要素は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方に沿って周辺部分から従属し、支持要素は、中空の管状要素の中空の内側領域内に存在する第三の折り目を含み、第一の折り目および第三の折り目は、支持要素の実質的に直線の第一の側壁を画定し、第二の折り目および第三の折り目は、支持要素の実質的に直線の第二の側壁を画定し、第一の側壁および第二の側壁は、第三の折り目を中心に、例えば、30度の角度からである。この例では、第一の側壁が中空の管状要素の外表面を形成し、第二の側壁が中空の管状要素の外表面を形成する。
【0079】
中空の管状要素の外表面は、周辺部分、支持要素の第一の側壁、および支持要素の第二の側壁から形成され得る。
【0080】
第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁および第二の側壁は、それらの間に約5度以上の角度を画定し得る。すなわち、第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約5度以上であってもよい。言い換えれば、第三の折り目を中心とした角度は、約5度以上であってもよい。好ましくは、第三の折り目における第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約10度以上、より好ましくは約15度以上、さらにより好ましくは約20度以上である。
【0081】
第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約50度以下であってもよく、好ましくは、第三の折り目における第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約45度以下、より好ましくは約40度以下、さらにより好ましくは約35度以下である。
【0082】
第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約5度~約50度、好ましくは約10度~約45度、より好ましくは約15度~約40度、さらにより好ましくは約20度~約35度であってもよい。
【0083】
第一の側壁の表面と第二の側壁の表面は、互いに接触してもよい。第一の側壁の表面と第二の側壁の表面は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。第一の側壁の実質的に外表面全体、および第二の側壁の実質的に外表面全体は、互いに接触してもよい。第一の側壁の実質的に外表面全体、および第二の側壁の実質的に外表面全体は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。接着剤の使用は、長手方向および横断方向のうちの一方または両方における中空の管状要素の機械的強度を改善するのに役立ち得る。したがって、これにより、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、および第一の要素の少なくとも一部、およびその内部に設けられる任意の構成要素の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力を改善するのに役立ち得る。第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁と第二の側壁との間に形成される角度は、およそ0度であってもよい。
【0084】
支持要素の断面は、湾曲した部分を含み得る。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、湾曲した部分を含んでもよい。支持要素は、実質的にs字形状の断面を含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にs字形状であってもよい。支持要素は、実質的にオメガ形状の断面を含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にオメガ形状であってもよい。支持要素は、実質的にc字形状の断面を含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にc字形状であってもよい。
【0085】
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、波形プロファイルを有してもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、複数のピークおよびトラフを含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に正弦波であってもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に三角形の波形プロファイルを有してもよい。例えば、支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にw字形状であってもよい。
【0086】
中空の管状要素は、少なくとも一つの対称な長手方向の平面を含み得る。中空の管状要素は、半径方向対称であってもよい。これは、中空の管状要素をエアロゾル発生物品の中に挿入する配向がそれほど重要ではないため、エアロゾル発生物品の組み立てを単純化し得る。さらに、これはまた、中空の管状要素が、より均等に負荷を分散させることが可能になり、加えられる増大した力に耐えることができることを意味する。
【0087】
中空の管状要素の断面積は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であることが好ましい。これは、エアロゾル発生物品の引き出し抵抗もまた、中空の管状要素の全長に沿って一定であるようなものであり得る。
【0088】
中空の管状要素は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の断面を有することが好ましい。すなわち、中空の管状要素の断面は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に変化しない。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。あるいは、中空の管状要素の断面は、中空の管状要素の長さに沿って変化してもよい。例えば、支持要素は、中空の管状要素の長さに沿って変化する断面を有してもよい。例えば、支持要素は、中空の管状要素の全長に沿って延在しない場合がある。
【0089】
支持要素は、中空の管状要素の中空の内側領域を複数のチャネルに分割してもよい。チャネルの数は、エアロゾル粒子の所望の核形成およびエアロゾル発生物品の所望の引き出し抵抗に基づいて選択され得る。支持要素は、中空の管状要素の空洞を二つのチャネルに分割し得る。支持要素は、中空の管状要素の空洞を三つのチャネルに分割してもよい。支持要素は、中空の管状要素の空洞を四つのチャネルに分割してもよい。支持要素は、中空の管状要素の空洞を二つのチャネル~四つのチャネルに分割してもよい。支持要素は、中空の管状要素の空洞を少なくとも三つのチャネルに分割してもよい。
【0090】
支持要素は、中空の管状要素の半径方向中心を通って延在してもよい。
【0091】
支持要素は、中空の管状要素の半径の約5パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の半径の約10パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の半径の約15パーセント以上の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0092】
支持要素は、中空の管状要素の半径の約90パーセント以下の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよく、好ましくは、中空の管状要素の半径方向中心から中空の管状要素の半径の約80パーセント以下、より好ましくは、中空の管状要素の半径方向中心から中空の管状要素の半径の約70パーセント以下の距離だけ離隔していてもよい。
【0093】
支持要素は、中空の管状要素の半径の約5パーセント~約90パーセント、好ましくは中空の管状要素の半径の約10パーセント~約80パーセント、より好ましくは中空の管状要素の半径の約15パーセント~約70パーセントの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0094】
支持要素は、約0.2ミリメートル以上の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよく、中空の管状要素の半径方向中心から、好ましくは約0.5ミリメートル以上、より好ましくは約1ミリメートル以上の距離だけ離隔していてもよい。
【0095】
支持要素は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは約2ミリメートル以下、または約1ミリメートル以下の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0096】
支持要素は、約0.2ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約0.5ミリメートル~約2.5ミリメートル、より好ましくは約1ミリメートル~約2ミリメートル、または約0.5ミリメートル~約1ミリメートルの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
【0097】
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約0.6ミリメートル以上、好ましく約1ミリメートル以上、より好ましくは約1.5ミリメートル以上の深さを有してもよい。
【0098】
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.7ミリメートル以下、より好ましくは約2.5ミリメートル以下の深さを有してもよい。
【0099】
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約0.6ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約1ミリメートル~約2.7ミリメートル、より好ましくは約1.5ミリメートル~約2.5ミリメートルの深さを有してもよい。支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約2ミリメートル~約3ミリメートルの深さを有してもよい。
【0100】
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約2ミリメートルの深さを有してもよい。支持要素が先端を含む場合、支持要素は、およそ中空の管状要素の内径と等しい深さを有してもよい。
【0101】
本明細書で使用される「深さ」という用語は、周辺部分における第一の点と支持要素の先端との間の距離を意味する。
【0102】
支持要素は、中空の管状要素の唯一の支持要素であってもよい。すなわち、中空の管状要素は、単一の支持要素を含んでもよい。別の方法として、支持要素は、第一の支持要素であってもよく、中空の管状要素は、一つ以上の追加の支持要素を含んでもよい。一つ以上の追加の支持要素の各々は、シートから形成されてもよい。一つ以上の追加の支持要素は、別個のシートから形成されてもよい。好ましくは、一つ以上の追加の支持要素は、第一の支持要素と同じシートから形成される。一つ以上の追加の支持要素の各々は、周辺部分におけるそれぞれの第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分におけるそれぞれの第二の点まで延在してもよい。
【0103】
一つ以上の追加の支持要素は、シートのそれぞれの第一の折り目に沿って周辺部分から従属してもよく、それぞれの第一の折り目は、周辺部分におけるそれぞれの第一の点に存在する。一つ以上の追加の支持要素は、シートのそれぞれの第二の折り目に沿って周辺部分から従属してもよく、それぞれの第二の折り目は、周辺部分におけるそれぞれの第二の点に存在する。
【0104】
中空の管状要素は、二から六つの支持要素を含んでもよい。好ましくは、中空の管状要素は、三つの支持要素を含む。三つの支持要素は、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力を改善するのに役立ち得る。
【0105】
支持要素の各々は、互いに同一であってもよい。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。あるいは、支持要素のうちの一つは、別の支持要素とは異なってもよい。例えば、第一の支持要素は、第二の支持要素よりも大きなサイズであってもよい。
【0106】
支持要素の各々は、支持要素、すなわち第一の支持要素に関して上述した特徴の任意の組み合わせを有し得る。
【0107】
支持要素の各々は、中空の管状要素の周辺部分の周りにほぼ均等に離隔していてもよい。これは、そこから支持要素のうちの一つが延在する、周辺部分における第一の点と、そこから次の支持要素が延在する、周辺部分における第一の点との間の分離が、中空の管状要素の周辺部分の周りにほぼ同じであることを意味する。
【0108】
支持要素が互いに同一であり、中空の管状要素の周辺部分の周りに均等に離隔している場合、中空の管状要素は半径方向対称性を含み得る。これは、中空の管状要素をエアロゾル発生物品の中に挿入する配向がそれほど重要ではないため、エアロゾル発生物品の組み立てを単純化し得る。さらに、これはまた、中空の管状要素が、より均等に負荷を分散させることが可能になり、加えられる増大した力に耐えることができることを意味する。
【0109】
中空の管状要素は、約4ミリメートル以上、好ましくは約6ミリメートル以上、より好ましくは約8ミリメートル以上の長さを有してもよい。
【0110】
中空の管状要素は、約40ミリメートル以下、好ましくは約30ミリメートル以下、より好ましくは約20ミリメートル以下の長さを有してもよい。
【0111】
中空の管状要素は、約4ミリメートル~約40ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約30ミリメートル、より好ましくは約8ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有してもよい。
【0112】
中空の管状要素は、約8ミリメートルの長さを有してもよい。中空の管状要素は、約18ミリメートルの長さを有してもよい。
【0113】
中空の管状要素は、エアロゾル発生物品の外径とほぼ等しい外径を有することが好ましい。第一の要素がロッドとして形成される場合、中空の管状要素は、第一の要素の外径とほぼ等しい外径を有することが好ましい。
【0114】
中空の管状要素は、約5ミリメートル以上、好ましくは約6ミリメートル以上、より好ましくは約7ミリメートル以上の外径を有してもよい。
【0115】
中空の管状要素は、約12ミリメートル以下、好ましくは約10ミリメートル以下、より好ましくは約8ミリメートル以下の外径を有してもよい。
【0116】
中空の管状要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約10ミリメートル、より好ましくは約7ミリメートル~約8ミリメートルの外径を有してもよい。
【0117】
中空の管状要素は、約7.2ミリメートルの外径を有してもよい。
【0118】
中空の管状要素は、約4.5ミリメートル以上、好ましくは約5.5ミリメートル以上、より好ましくは約6.5ミリメートル以上の内径を有してもよい。
【0119】
中空の管状要素は、約11.5ミリメートル以下、好ましくは約9.5ミリメートル以下、より好ましくは約7.5ミリメートル以下の内径を有してもよい。
【0120】
中空の管状要素は、約4.5ミリメートル~約11.5ミリメートル、好ましくは約5.5ミリメートル~約9.5ミリメートル、より好ましくは約6.5ミリメートル~約7.5ミリメートルの内径を有してもよい。
【0121】
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約25平方ミリメートル以上、好ましくはミリメートル長さ当たり約28平方ミリメートル以上、より好ましくはミリメートル長さ当たり約30平方ミリメートル以上、またはミリメートル長さ当たり約35平方ミリメートル以上の総内部表面積を有してもよい。
【0122】
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル以下、好ましくはミリメートル長さ当たり約60平方ミリメートル以下、より好ましくはミリメートル長さ当たり約50平方ミリメートル以下、またはミリメートル長さ当たり約40平方ミリメートル以下の総内部表面積を有してもよい。
【0123】
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約25平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、好ましくはミリメートル長さ当たり約28平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約60平方ミリメートル、より好ましくはミリメートル長さ当たり約30平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約50平方ミリメートル、またはミリメートル長さ当たり約30平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約40平方ミリメートルの総内部表面積を有してもよい。中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約35平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、好ましくはミリメートル長さ当たり約40平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、より好ましくはミリメートル長さ当たり約50平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、またはミリメートル長さ当たり約60平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートルの総内部表面積を有してもよい。
【0124】
好ましくは、中空の管状要素は、無制限の流れチャネルを提供する。これは、中空の管状セグメントが、好ましくは、無視できるレベルの引き出し抵抗(RTD)を提供することを意味する。用語「無視できるレベルのRTD」は、中空の管状要素の長さ10ミリメートル当たり1mmH2O未満のRTD、好ましくは中空の管状要素の長さ10ミリメートル当たり0.4mmH2O未満、より好ましくは中空の管状要素の長さ10ミリメートル当たり0.1mmH2O未満のRTDを表すために使用される。したがって、流れチャネルは、長手方向の空気の流れを妨害するであろういかなる構成要素も含むべきではない。流れチャネルは、実質的に空であることが好ましい。
【0125】
別途指定のない限り、構成要素またはエアロゾル発生物品の引き出し抵抗(RTD)は、ISO 6565-2015に従って測定される。RTDは、構成要素の全長を通して空気を強制するのに必要な圧力を指す。構成要素または物品の「圧力降下」または「引き出し抵抗(draw resistance)」という用語もまた、「引き出し抵抗(resistance to draw)」を指し得る。こうした用語は概して、ISO 6565-2015に従った測定が、摂氏約22度の温度、約101kPa(約760Torr)の圧力、および約60%の相対湿度で、測定された構成要素の出力または下流端にて約17.5ミリリットル毎秒の体積流量の試験下で正常に実行されることを指す。
【0126】
中空の管状要素は、長手方向に約80パーセント以上、好ましくは長手方向に約90パーセント以上、より好ましくは長手方向に約95パーセント以上の空隙率を有してもよい。
【0127】
中空の管状要素は、長手方向に約80パーセント~約99パーセント、または長手方向に約85パーセント~約95パーセント、または長手方向に約90パーセント~約95パーセントの空隙率を有してもよい。好ましくは、中空の管状要素は、長手方向に約95パーセント~約99.9パーセント、または長手方向に約96パーセント~約99.5パーセント、または長手方向に約97パーセント~約99パーセント、または長手方向に約98パーセントの空隙率を有する。
【0128】
本明細書で使用される場合、長手方向の中空の管状要素の空隙率は、中空の管状要素を形成する材料の断面積と、中空の管状要素の位置におけるエアロゾル発生物品の内部断面積との比によって画定される。
【0129】
中空の管状要素の長手方向の空隙率は、エアロゾル発生物品の望ましい全体的な引き出し抵抗を提供するように有利に選択され得る。
【0130】
中空の管状要素の長手方向の空隙率は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であってもよい。例えば、中空の管状要素を形成する材料の断面積は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であってもよく、エアロゾル発生物品はまた、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の内部断面積を有してもよい。中空の管状要素は、中空の管状要素を形成する材料の断面積が中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であるように、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の断面積を有してもよい。中空の管状要素はまた、中空の管状要素の長さに沿って変化する断面積、および中空の管状要素の全長に沿って中空の管状要素を形成する材料の実質的に一定の断面積を有してもよい。
【0131】
中空の管状要素の長手方向の空隙率は、中空の管状要素の長さに沿って変化してもよい。例えば、これは、中空の管状要素が、中空の管状要素を形成する材料の断面積が中空の管状要素の長さに沿って変化するように、中空の管状要素の全長に沿って一定の断面を有さない場合であり得る。
【0132】
支持要素および周辺部分のうちの一方または両方を形成するシートは、紙、任意のその他の紙系材料、任意のその他のセルロース系材料、バイオプラスチック系材料、または金属から形成されてもよい。例えば、シートは、紙、板紙、段ボール、再構成たばこ紙、セロハン、およびアルミニウムのうちの一つ以上から形成されてもよい。
【0133】
シートは、生分解性材料から形成されることが好ましい。
【0134】
最も好ましくは、シートは、紙、板紙、または段ボールなどの紙系材料から形成される。紙系材料は、漂白されてもよく、または無漂白であってもよい。紙系材料は、軽量、安価、および生分解性のうちの一つ以上であり得る。支持要素および周辺部分のうちの一方または両方が紙シートから形成される場合、中空の管状要素は、第一の要素の少なくとも一部およびその内部に設けられる任意の構成要素の移動を防止または制限することができる一方で、エアロゾル発生物品の取り扱い、輸送、および使用のうちの少なくとも一つの間、例えば、エアロゾル発生物品とエアロゾル発生装置の相互作用中に、大きな変形に耐えるのに十分な機械的強度および剛性を示す。相互作用は、エアロゾル発生装置の中へのエアロゾル発生物品の挿入を含み得る。紙シートの材料特性は、周辺部分および支持要素のうちの一方または両方が紙シートから形成されている、周辺部分および支持要素を含む個々の中空の管状要素が、中空の管状要素の連続的なロッドから切断され得るようなものであり得る。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。
【0135】
アルミニウムは、非常に高い点火温度を有する。したがって、周辺部分および支持要素のうちの一方または両方がアルミニウムシートから形成される、支持要素および周辺部分を含む中空の管状要素は、使用中にエアロゾル発生物品が達する温度において中空の管状要素が点火することを回避するのに役立ち得る。
【0136】
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約15グラム/平方メートル以上、好ましくは約25グラム/平方メートル以上、より好ましくは約35グラム/平方メートル以上、または約45グラム/平方メートル以上の坪量を有してもよい。こうした坪量を有するシートは、シートの曲げおよび折り畳みのうちの一方または両方の間の亀裂形成および破断のうちの一方または両方を回避し得る。したがって、曲げられて、または折り畳まれて支持要素を形成する際に、シートはその構造的完全性を保持し得る。これにより、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部およびサセプタ要素の少なくとも一部のうちの一方または両方の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力が改善され得る。
【0137】
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約150グラム/平方メートル以下、好ましくは約130グラム/平方メートル以下、より好ましくは約110グラム/平方メートル以下、または約80グラム/平方メートル以下、または約50グラム/平方メートル以下の坪量を有してもよい。こうした坪量を有するシートを提供することにより、有利なことに、中空の管状要素が長手方向に所望の空隙率を有することが確保され得る。これは、中空の管状要素が所望の引き出し抵抗を有するようなものであり得る。さらに、こうした坪量を有するシートを提供することにより、有利なことに、例えば、シートが、シートをロールすること、曲げること、および折り畳むことのうちの少なくとも一つを容易に行うようにすることによって、中空の管状要素の製造が容易になり得る。
【0138】
シートは、約15グラム/平方メートル~約150グラム/平方メートル、約20グラム/平方メートル~約130グラム/平方メートル、約60グラム/平方メートル~約100グラム/平方メートル、約70グラム/平方メートル~約80グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。
【0139】
シートは、約45グラム/平方メートル~約110グラム/平方メートルの坪量を有することが好ましい。シートは、約45グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。シートは、約60グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。好ましくは、シートは、約78グラム/平方メートルの坪量を有する。好ましくは、シートは、約110グラム/平方メートルの坪量を有する。
【0140】
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約15マイクロメートル以上、約30マイクロメートル以上、約45マイクロメートル以上、約100マイクロメートル以上の厚さを有してもよい。こうした厚さを有するシートは、シートの曲げおよび折り畳みのうちの一方または両方の間の亀裂形成および破断のうちの一方または両方を回避し得る。したがって、曲げられて、または折り畳まれて支持要素を形成する際に、シートはその構造的完全性を保持し得る。これにより、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部およびサセプタ要素の少なくとも一部のうちの一方または両方の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力が改善され得る。
【0141】
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約150マイクロメートル以下、好ましくは約140マイクロメートル以下、より好ましくは約130マイクロメートル以下の厚さを有してもよい。こうした厚さを有するシートを提供することにより、有利なことに、中空の管状要素が長手方向に所望の空隙率を有することが確保され得る。これは、中空の管状要素が所望の引き出し抵抗を有するようなものであり得る。さらに、こうした坪量を有するシートを提供することにより、有利なことに、例えば、シートが、シートをロールすること、曲げること、および折り畳むことのうちの少なくとも一つを容易に行うようにすることによって、中空の管状要素の製造が容易になり得る。
【0142】
シートは、約15マイクロメートル~約150マイクロメートル、好ましくは約30マイクロメートル~約140マイクロメートル、より好ましくは約100マイクロメートル~約130マイクロメートルの厚さを有してもよい。
【0143】
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートがアルミニウムシートである場合、シートは、約10マイクロメートル~約20マイクロメートルの厚さを有してもよい。こうした厚さを有するアルミニウムシートは、有利なことに、例えば、シートが、シートをロールすること、曲げること、および折り畳むことのうちの少なくとも一つを容易に行うようにすることによって、中空の管状要素の製造が容易になり得る。さらに、こうした厚さを有するアルミニウムシートは、第一の要素の少なくとも一部およびその内部に設けられる任意の構成要素のうちの一方または両方の移動を防止または制限するのに十分な強度および剛性を中空の管状要素に提供する一方で、中空の管状要素の変形を防止し得る。さらに、こうした坪量を有するアルミニウムシートは、有利なことに、中空の管状要素が長手方向に所望の空隙率を有することを確保し得る。
【0144】
支持要素の実質的に全体は、支持要素を形成する単一のシートの層から形成されてもよい。この場合、支持要素の実質的に全体は、シートの厚さとほぼ同じ厚さを有し得る。支持要素は、継ぎ目を含んでもよく、継ぎ目は、重なり合ったシートの層から形成されてもよい。継ぎ目を形成するシートの重なり合った層は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。
【0145】
中空の管状要素の周辺部分は、シートから形成されてもよい。周辺部分は、単一のシートの層から形成されてもよい。周辺部分は、複数の平行に巻かれたシートの層、または複数のらせん状に巻かれたシートの層などの、複数の重なり合ったシートの層から形成されてもよい。周辺部分が継ぎ目を含む場合、継ぎ目は、重なり合ったシートの層から形成されてもよい。例えば、周辺部分の大部分は、単一のシートの層から形成されてもよく、継ぎ目は、二つの重なり合ったシートの層から形成されてもよい。
【0146】
周辺部分が単一のシートの層から形成される場合、周辺部分は、シートの厚さとほぼ同じ厚さを有する。
【0147】
周辺部分は、複数のシートから形成されてもよい。例えば、周辺部分は、支持要素を形成するシートおよび追加のシートの両方から形成されてもよい。
【0148】
周辺部分は、周辺部分を形成する合計四つの層、またはそれより少ない一つ以上のシートから形成されてもよい。周辺部分は、周辺部分を形成する合計四つの層、またはそれより少ないシートから形成されてもよい。
【0149】
周辺部分のセクションは、周辺部分のさらなるセクションからの異なる数のシートの層から形成されてもよい。例えば、周辺部分のセクションは、一つのシートの層から形成されてもよく、周辺部分の追加のセクションは、二つのシートの層から形成されてもよい。別の例として、周辺部分のセクションは、二つのシートの層から形成されてもよく、周辺部分の追加のセクションは、三つのシートの層から形成されてもよく、周辺部分のさらなるセクションは、四つのシートの層から形成されてもよい。
【0150】
周辺部分は、約15マイクロメートル以上、約45マイクロメートル以上、約100マイクロメートル以上の厚さを有してもよい。こうした厚さを有する周辺部分を提供することにより、第一の要素およびサセプタ要素のうちの一方または両方の移動を防止または制限するのに十分な強度および剛性が中空の管状要素に提供される一方で、中空の管状要素の変形が防止され得る。
【0151】
周辺部分は、約600マイクロメートル以下、約500マイクロメートル以下、約400マイクロメートル以下の厚さを有してもよい。こうした厚さを有する周辺部分を提供することにより、有利なことに、中空の管状要素が長手方向に所望の空隙率を有することが確保され得る。これは、中空の管状要素が所望の引き出し抵抗を有するようなものであり得る。さらに、こうした厚さを有する周辺部分を提供することは、個々の中空の管状要素が中空の管状要素の連続的なロッドから容易に切断され得ることを意味し得る。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。
【0152】
周辺部分は、約15マイクロメートル~約600マイクロメートル、約50マイクロメートル~約500マイクロメートル、約100マイクロメートル~約400マイクロメートルの厚さを有してもよい。好ましくは、周辺部分は、約100マイクロメートル~130マイクロメートルの厚さを有する。
【0153】
低い総重量を有する中空の管状要素は、高速機械およびプロセスを使用してエアロゾル発生物品内に組み立てられ得るという利点を有する。特に、本発明の発明者らは、約150ミリグラム以下の総重量を有する中空の管状要素は、有利なことに、既存の高速エアロゾル発生物品組み立て機械を使用してエアロゾル発生物品内に組み立てられ得ることを見出した。
【0154】
中空の管状要素は、約150ミリグラム以下、好ましくは約100ミリグラム以下、より好ましくは約70ミリグラム以下の総重量を有してもよい。
【0155】
中空の管状要素は、約15ミリグラム~約150ミリグラム、好ましくは約20ミリグラム~約100ミリグラム、約25ミリグラム~約70ミリグラムの総重量を有してもよい。
【0156】
中空の管状要素は、約34ミリグラムの総重量を有してもよい。中空の管状要素は、約76ミリグラムの総重量を有してもよい。
【0157】
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約10ミリグラム以下、好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり8ミリグラム以下、より好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約6ミリグラム以下の平均重量を有する。こうした平均重量を有する中空の管状要素を提供することにより、有利なことに、既存の高速エアロゾル発生物品組み立て機械を使用して中空の管状要素をエアロゾル発生物品内に組み立てることが可能になり得る。
【0158】
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約1~約10マミリグラム、好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約1.5~約8ミリグラム、より好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約2~約6ミリグラムの平均重量を有してもよい。
【0159】
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約4.25ミリグラムの平均重量を有してもよい。
【0160】
本明細書で使用される場合、中空の管状要素の平均重量は、中空の管状要素の総重量を中空の管状要素の長さで割ることによって測定される。
【0161】
中空の管状要素は、難燃性組成物を含む難燃性部分を含み得る。例えば、支持要素および周辺部分のうちの一方または両方は、難燃性部分を含み得る。支持要素を形成するシートは、難燃性部分を含み得る。周辺部分がシートから形成される場合、周辺部分を形成するシートは、難燃性部分を含んでもよい。難燃性部分は、中空の管状要素を備えるエアロゾル発生物品の使用中に中空の管状要素の焦げおよび炭化のうちの一方または両方を防止し得る。これは、中空の管状要素に一つ以上の難燃性化合物を提供することによって、中空の管状要素に伝達される任意の熱が、中空の管状要素の熱分解または燃焼を引き起こすことを実質的に防止することが可能であるためである。
【0162】
難燃性部分は、中空の管状要素およびエアロゾル発生物品のうちの一方または両方に含まれる金属箔または他の熱遮蔽材料の追加の層の必要性を回避し得る。これにより製造プロセスが単純化され、したがって製造コストが低減され得る。また、使用済みエアロゾル発生物品が廃棄される時に、例えばアルミ箔などの貴重なリサイクル可能な材料を分離および回収する必要がないため、エアロゾル発生物品を処分することがより容易になり得る。
【0163】
本明細書で使用される場合、「難燃性組成物」という用語は、一つ以上の難燃性化合物を含む組成物を意味する。
【0164】
本明細書で使用される「難燃性化合物」という用語は、紙またはプラスチック化合物などの基体に添加されるか、またはそうでなければ組み込まれると、基体に様々な程度の可燃性保護をもたらす化学化合物を説明する。実際に、難燃性化合物は、点火源の存在によって活性化されてもよく、また様々な異なる物理的および化学的機構によって、点火の更なる進展を防止または減速させるために適合されている。
【0165】
難燃性組成物は、ポリマーと、少なくとも一つのモノ、ジ、および/またはトリカルボン酸、少なくとも一つのポリリン酸、ピロリン酸、および/またはリン酸、ならびに水酸化物またはアルカリ若しくはアルカリ土類金属の塩に基づく混合塩とを含んでもよく、少なくとも一つのモノ、ジ、および/またはトリカルボン酸並びに水酸化物または塩は、カルボン酸塩および少なくとも一つのポリリン酸を形成する場合、ピロリン酸および/またはリン酸、ならびに水酸化物または塩は、リン酸塩を形成する。
【0166】
難燃性組成物は、少なくとも一つのC10以上の脂肪酸、トール油脂肪酸(TOFA)、リン酸化亜麻仁油、リン酸化下流トウモロコシ油で修飾されたセルロースを含み得る。好ましくは、少なくとも一つのC10以上の脂肪酸は、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0167】
中空の管状要素の一部は、ラッパーによって囲まれてもよい。中空の管状要素の全体は、ラッパーによって囲まれてもよい。ラッパーは紙ラッパーであってもよい。
【0168】
中空の管状要素は、ラッパーによって、エアロゾル発生物品の隣接する構成要素のうちの一つ以上に接続されることが好ましい。ラッパーは紙ラッパーであってもよい。
【0169】
エアロゾル発生物品はサセプタ素子を備えてもよい。サセプタ要素は、第一の要素内に配設されてもよい。サセプタ要素は、エアロゾル形成基体内に配設されてもよい。サセプタ要素は、エアロゾル形成基体の周りに配設されてもよい。
【0170】
エアロゾル発生物品がサセプタ要素を備える場合、支持要素は、サセプタ要素の少なくとも一部のための支持バリアを提供するように作用し得る。これは、エアロゾル発生物品の取り扱い、使用および輸送のうちの少なくとも一つの間のサセプタ要素の少なくとも一部の移動を防止または制限するのに役立ち得る。サセプタ要素の一部の移動は、エアロゾル形成基体の一部の移動よりも、エアロゾル発生物品の性能に対して大きなマイナスの影響を有し得る。これは、サセプタ要素の一部の移動が、誘導加熱されるサセプタ要素の能力およびエアロゾル発生物品の使用中にエアロゾル形成基体を加熱するサセプタ要素の能力のうちの一方または両方に影響を及ぼし得るためである。したがって、サセプタ要素の少なくとも一部の移動を防止または制限することは、ユーザーの体験に著しい影響を及ぼし得る。したがって、サセプタ要素の少なくとも一部の移動を防止または制限することは、ユーザーにとってさらに一貫し体験をもたらし得る。
【0171】
エアロゾル発生物品がサセプタ要素を備える場合、エアロゾル形成基体の少なくとも一部およびサセプタ要素の少なくとも一部のうちの一方または両方の移動を防止または制限することは、エアロゾル形成基体とサセプタ要素との間の相互作用の一貫性を増大させるのに役立ち得る。これにより、サセプタ要素が、エアロゾル発生物品が使用されている時に、より一貫した様式でエアロゾル形成基体を加熱することが可能になり、これもまた、ユーザーにとってより一貫した体験をもたらし得る。
【0172】
本明細書で使用される「サセプタ要素」という用語は、電磁エネルギーを熱へと変換することができる材料を指す。変動電磁場内に位置する場合、サセプタ要素中の誘導された渦電流はサセプタ要素の加熱を引き起こす。
【0173】
エアロゾル発生物品がサセプタ要素を備える場合、サセプタ要素は、エアロゾル形成基体と熱接触するように構成され得る。したがって、エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の使用中にサセプタ要素によって加熱され得る。
【0174】
サセプタ要素は細長いサセプタ要素であってもよい。サセプタ要素は、エアロゾル形成基体内で長手方向に延在し得る。
【0175】
サセプタ要素を説明するために使用される場合、「細長い」という用語は、サセプタ要素が、その幅寸法またはその厚さ寸法よりも大きい、例えば、その幅寸法またはその厚さ寸法の二倍より大きい、長さ寸法を有することを意味する。
【0176】
サセプタ要素は、第一の要素内に実質的に長手方向に配設されてもよい。これは、細長いサセプタ要素の長さ寸法が、第一の要素の長手方向とほぼ平行になるように、例えば第一の要素の長手方向との平行から±10度以内に配設され得ることを意味する。好ましくは、細長いサセプタ要素は、第一の要素内の半径方向中心位置に位置付けられ、第一の要素の長手方向に沿って延在する。
【0177】
好ましくは、サセプタ要素は、第一の要素の下流端まで全面的に延在する。サセプタ要素は、第一の要素の上流端まで全面的に延在してもよい。好ましくは、サセプタ要素は、第一の要素と実質的に同じ長さを有し、第一の要素の上流端から第一の要素の下流端まで延在する。
【0178】
サセプタ要素は、ピン、ロッド、細片、またはブレードの形態であることが好ましい。
【0179】
サセプタ要素は、例えば、約6ミリメートル~約12ミリメートル、または約8ミリメートル~約10ミリメートルなどの、約5ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有することが好ましい。
【0180】
サセプタ要素は、約1ミリメートル~約5ミリメートルの幅を有することが好ましい。
【0181】
サセプタ要素は、一般に、約0.01ミリメートル~約2ミリメートル、例えば、約0.5ミリメートル~約2ミリメートルの厚さを有し得る。サセプタ要素は、約10マイクロメートル~約500マイクロメートルの厚さを有してもよく、より好ましくは、約10マイクロメートル~約100マイクロメートルの厚さを有してもよい。
【0182】
サセプタ要素が、一定の断面、例えば円形断面を有する場合、それは約1ミリメートル~約5ミリメートルの好ましい幅または直径を有する。
【0183】
サセプタ要素が細片またはブレードの形態を有する場合、細片またはブレードは、好ましくは約2ミリメートル~約8ミリメートル、より好ましくは約3ミリメートル~約5ミリメートルの幅を有する、長方形形状を好ましくは有する。一例として、ブレードの細片の形態のサセプタ要素は、約4ミリメートルの幅を有してもよい。
【0184】
サセプタ要素が細片またはブレードの形態を有する場合、細片またはブレードは、好ましくは長方形形状を有し、かつ約0.03ミリメートル~約0.15ミリメートルの厚さを有し、より好ましくは約0.05ミリメートル~約0.09ミリメートルの厚さを有する。一例として、ブレードの細片の形態のサセプタ要素は、約0.06ミリメートルまたは0.07ミリメートルの厚さを有してもよい。
【0185】
好ましくは、細長いサセプタ要素は細片またはブレードの形態であり、長方形形状を有し、約55マイクロメートル~約65マイクロメートルの厚さを有する。
【0186】
細長いサセプタ要素は、エアロゾル形成基体の長さと同じであるかまたはそれより短い長さを有することが好ましい。細長いサセプタ要素は、エアロゾル形成基体と同じ長さを有することが好ましい。
【0187】
サセプタ要素は、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するのに十分な温度まで誘導加熱され得る任意の材料から形成されてもよい。好ましいサセプタ要素は金属または炭素を含む。
【0188】
好ましいサセプタ要素は、例えば強磁性合金、フェライト鉄、または強磁性鋼、またはステンレス鋼などの強磁性材料を含んでもよく、または強磁性材料から成ってもよい。適切なサセプタ要素はアルミニウムであってもよく、またはアルミニウムを含んでもよい。好ましいサセプタ要素は、400シリーズのステンレス鋼、例えばグレード410、またはグレード420、またはグレード430のステンレス鋼から形成されてもよい。異なる材料は、類似の値の周波数および磁界強度を有する電磁場内に位置付けられた時に、異なる量のエネルギーを散逸させる。
【0189】
こうして、材料のタイプ、長さ、幅、および厚さなどのサセプタ要素のパラメータはどれも、既知の電磁場内で所望の電力分散を提供するように変化させ得る。好ましいサセプタ要素は摂氏250度を超える温度に加熱されてもよい。
【0190】
サセプタ素子はエアロゾル形成基体と熱的に接触して配置される。こうして、サセプタ素子の温度が高くなると、エアロゾル形成基体は加熱され、エアロゾルが形成される。サセプタ要素は、例えばエアロゾル形成基体内で、エアロゾル形成基体と物理的に直接接触して配設されることが好ましい。
【0191】
サセプタ要素は、多材料サセプタ要素であってもよく、第一のサセプタ要素材料および第二のサセプタ要素材料を備え得る。第一のサセプタ要素材料は、第二のサセプタ要素材料と物理的に密着して配置されてもよい。
【0192】
中空の管状要素は、接着剤を含んでもよい。
【0193】
例えば、周辺部分が管を含む場合、支持要素を形成するシートは、シートが管と接触する点で接着剤によって管に取り付けられてもよい。別の例として、周辺部分における点は、接着剤によって周辺部分の別の点に取り付けられてもよい。例えば、周辺部分における第一の点は、接着剤によって周辺部分における第二の点に取り付けられてもよい。
【0194】
別の例として、支持要素を形成するシートがまた周辺部分の一部を形成する場合、周辺部分の一部を形成するシートの一部分は、接着剤によって周辺部分の残りの部分に取り付けられてもよい。さらなる例として、支持要素が周辺部分と接触している場合、支持要素は、接着剤によって接触点で周辺部分に取り付けられてもよい。例えば、支持要素がシートの端を含む場合、シートの端は、接着剤によって周辺部分に取り付けられてもよい。追加の例として、支持要素における点は、支持要素の別の点に取り付けられてもよい。例えば、支持要素が第一の側壁および第二の側壁を含む場合、第一の側壁は、接着剤によって第二の側壁に取り付けられてもよい。さらに、中空の管状要素が、重なり合ったシートの層から形成される継ぎ目を含む場合、重なり合ったシートの層は、接着剤によって互いに取り付けられて継ぎ目を形成してもよい。
【0195】
接着剤は、PVA、PVOHおよびホットメルトグルーのうちの少なくとも一つを含み得る。
【0196】
接着剤は、結合剤を含んでもよい。好適な結合剤は、例えばグアーガム、キサンタンガム、アラビアガムおよびローカストビーンガムなどのガム、例えばヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースおよびエチルセルロースなどのセルロース結合剤、例えばデンプン、アルギン酸などの有機酸、アルギン酸ナトリウム、寒天およびペクチンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。結合剤はグアーガムを含むことが好ましい。
【0197】
中空の管状要素は、第一の要素と長手方向に整列してもよい。特に、中空の管状要素は、エアロゾル形成基体と長手方向に整列してもよい。エアロゾル発生物品がサセプタ要素を備える場合、中空の管状要素は、サセプタ要素と長手方向に整列してもよい。
【0198】
中空の管状要素は、第一の要素のすぐ下流に配置されてもよい。これは、中空の管状要素と第一の要素との間に配置されるエアロゾル発生物品のその他の要素がないことを意味する。これは、第一の要素の少なくとも一部およびその中に提供される任意の構成要素の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力を改善するのに役立ち得る。
【0199】
中空の管状要素は、第一の要素と接触してもよい。例えば、中空の管状要素の上流端は、第一の要素の下流端と接触してもよい。すなわち、中空の管状要素の上流端は、第一の要素の下流端に当接してもよい。特に、中空の管状要素の上流端は、エアロゾル形成基体の下流端と接触してもよい。すなわち、中空の管状要素の上流端は、エアロゾル形成基体の下流端に当接してもよい。
【0200】
中空の管状要素は、第一の要素のすぐ下流に配置されるが、空のスペースの小さなギャップが、エアロゾル発生物品の長手方向に、中空の管状要素を第一の要素から分離するため、第一の要素と接触しなくてもよい。例えば、中空の管状要素は、エアロゾル形成基体のすぐ下流に配置されるが、エアロゾル形成基体とは接触しなくてもよい。ギャップは、約2ミリメートル以下、好ましくは1ミリメートル以下であってもよい。
【0201】
第一の要素は、エアロゾル発生要素と呼んでもよい。
【0202】
エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生基体と呼ばれ得る。
【0203】
エアロゾル形成基体は、第一の要素の構造および寸法を実質的に画定し得る。エアロゾル形成基体は固体エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、ロッドの形態であってもよい。
【0204】
好ましくは、エアロゾル形成基体は、均質化した植物材料、好ましくは、均質化したたばこ材料を含む。
【0205】
本明細書で使用される「均質化した植物材料」という用語は、植物の粒子の凝集によって形成された任意の植物材料を包含する。例えば、本発明のエアロゾル形成基体のための均質化したたばこ材料のシートまたはウェブは、植物材料および随意に、たばこ葉ラミナおよびたばこ葉茎のうちの一つ以上をすり潰す、粉砕する、または細分することによって取得されたたばこ材料の粒子を凝集することによって形成され得る。均質化した植物材料は、キャスティング、押出成形、製紙プロセス、または当業界で公知の他の任意の適切なプロセスによって生成されてもよい。
【0206】
均質化した植物材料は、任意の適切な形態で提供されてもよい。例えば、均質化した植物材料は、一つ以上のシートの形態であり得る。均質化した植物材料は、複数のペレットまたは顆粒の形態であってもよい。均質化した植物材料は、複数のストランド、細片、または断片の形態であってもよい。本明細書で使用される場合、「ストランド」という用語は、その幅および厚さより実質的に大きな長さを有する材料の細長い要素を説明する。「ストランド」という用語は、細片、断片、および類似の形態を有する任意のその他の均質化した植物材料を包含するものとみなされるべきである。均質化した植物材料のストランドは、例えば切断する若しくは細かく切ることによって、または他の方法、例えば押出成形方法によって、均質化した植物材料のシートから形成されてもよい。
【0207】
エアロゾル形成基体は、均質化した植物材料の一つ以上のシートの形態であることが好ましい。均質化した植物材料の一つ以上のシートは、キャスティングプロセスによって生成されてもよい。均質化した植物材料の一つ以上のシートは、紙製作プロセスによって生成されてもよい。本明細書に記載の一つ以上のシートは、各々個別に、100マイクロメートル~600マイクロメートル、好ましくは150マイクロメートル~300マイクロメートル、最も好ましくは200マイクロメートル~250マイクロメートルの厚さを有し得る。個々の厚さは個々のシートの厚さを指し、組み合わされた厚さはエアロゾル形成基体を構成する全てのシートの合計厚さを指す。例えば、エアロゾル形成基体が二つの個々のシートから形成される場合、組み合わせられた厚さは、二つの個々のシートの厚さ、または二つのシートの測定された厚さの合計であり、二つのシートはエアロゾル形成基体の中で積み重ねられている。
【0208】
本明細書に記載の一つ以上のシートは、各々個別に、約100g/m2~約300g/m2の坪量を有し得る。
【0209】
本明細書に記載の一つ以上のシートは、各々個別に、約0.3g/cm3~約1.3g/cm3の密度を有してもよく、約0.7g/cm3~約1.0g/cm3の密度を有することが好ましい。
【0210】
エアロゾル形成基体が均質化した植物材料の一つ以上のシートを含む場合、シートは、一つ以上のシートの集合体の形態であることが好ましい。本明細書で使用される「集合」という用語は、均質化した植物材料のシートが、プラグ若しくはロッドの円筒軸に対して実質的に横断方向に渦巻き状にされている、折り畳まれている、または別の方法で圧縮または収縮されていることを意味する。
【0211】
均質化した植物材料の一つ以上のシートは、その長軸方向軸に対して横断方向に集合されて、ラッパーで取り囲まれて連続ロッドまたはプラグを形成してもよい。
【0212】
均質化した植物材料の一つ以上のシートは有利なことに、捲縮されてもよく、または同様に処理されてもよい。本明細書で使用される「捲縮」という用語は、複数の実質的に平行な隆起または波形を有するシートを意味する。捲縮されることとは別の方法として、または追加的に、均質化した植物材料の一つ以上のシートは、エンボス加工、デボス加工、穿孔、または別の方法で変形されて、シートの一方または両側にテクスチャを提供し得る。
【0213】
均質化した植物材料の各シートは、実質的にプラグの円筒軸に平行な複数の隆起または波形を有するように捲縮され得ることが好ましい。この処理は、有利なことに、均質化した植物材料の捲縮したシートを集合してプラグを形成することを容易にする。均質化した植物材料の一つ以上のシートが集合され得ることが好ましい。当然のことながら、均質化した植物材料の捲縮したシートは、別の方法としてまたは追加的に、プラグの円筒軸に対して鋭角または鈍角をなす複数の実質的に平行な隆起または波形を有し得る。シートは、シートの完全性が複数の平行な隆起部または波形において中断され、材料の分離を引き起こし、均質化した植物材料の断片、ストランドまたは細片の形成をもたらす程度に捲縮され得る。
【0214】
均質化した植物材料の一つ以上のシートは、上記で言及されるように、ストランドに切断されてもよい。エアロゾル形成基体は、均質化した植物材料の複数のストランドを含み得る。ストランドは、プラグを形成するために使用され得る。複数のストランドは、長手方向軸と整列して、実質的に長手方向にエアロゾル形成基体の長さに沿って延在することが好ましい。したがって、複数のストランドは、互いに実質的に平行に整列していることが好ましい。
【0215】
均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、最大で約95重量パーセントの植物粒子を含んでもよい。均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、最大で約90重量パーセントの植物粒子を含むことが好ましく、最大で約80重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましく、最大で約70重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましく、最大で約60重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましく、最大で約50重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましい。
【0216】
例えば、均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、約2.5重量パーセント~約95重量パーセントとの植物粒子、または約5重量パーセント~約90重量パーセントの植物粒子、または約10重量パーセント~約80重量パーセントの植物粒子、または約15重量パーセント~約70重量パーセントの植物粒子、または約20重量パーセント~約60重量パーセントの植物粒子、または約30重量パーセント~約50重量パーセントの植物粒子を含み得る。
【0217】
均質化した植物材料は、タバコ粒子を含む均質化したタバコ材料であってもよい。かかる実施形態で使用する均質化したたばこ材料のシートは、乾燥重量基準で少なくとも約40重量パーセントのたばこ含有量を有してもよく、乾燥重量基準で少なくとも約50重量パーセントのたばこ含有量を有することがより好ましく、乾燥重量基準で少なくとも約70重量パーセントのたばこ含有量を有することがより好ましく、乾燥重量基準で少なくとも約90重量パーセントのたばこ含有量を有することが最も好ましい。
【0218】
「たばこ粒子」という用語は、ニコチアナ属の任意の植物メンバーの粒子を表す。「たばこ粒子」という用語は、たばこの処理、取り扱い、および発送中に形成された粉砕または粉末たばこ葉ラミナ、粉砕または粉末たばこ葉茎、たばこダスト、たばこの微粉、およびその他の粒子状たばこ副産物を包含する。好ましくは、たばこ粒子は実質的にすべてがたばこ葉ラミナに由来する。これに反して、分離されたニコチンおよびニコチン塩は、たばこに由来する化合物であるが、本発明の目的のためのたばこ粒子と見なされず、粒子状植物材料の割合に含まれない。
【0219】
たばこ粒子は、一つ以上のたばこ植物の品種から調製され得る。任意のタイプのたばこが、ブレンドに使用され得る。使用され得るタイプのたばこ材料の例には、日光乾燥たばこ、火力乾燥たばこ、バーレー種たばこ、メリーランド種たばこ、オリエント種たばこ、バージニア種たばこ、およびその他の特殊たばこが含まれるが、これに限定されない。
【0220】
たばこ粒子は、乾燥重量に基づいて少なくとも約2.5重量パーセントのニコチン含有量を有し得る。より好ましくは、たばこ粒子は、乾燥重量に基づいて、少なくとも約3重量パーセントのニコチン含有量を有してもよく、少なくとも約3.2重量パーセントのニコチン含有量を有することがさらにより好ましく、少なくとも約3.5重量パーセントのニコチン含有量を有することがさらにより好ましく、少なくとも約4重量パーセントのニコチン含有量を有し得ることが最も好ましい。
【0221】
均質化した植物材料は、非たばこ植物風味粒子と組み合わせた、たばこ粒子を含んでもよい。
【0222】
均質化した植物材料を形成する粒子状植物材料中の非たばこ植物風味粒子およびたばこ粒子の重量比は、使用中にエアロゾル形成基体から生成されるエアロゾルの望ましい風味特性および組成に応じて変化し得る。
【0223】
均質化した植物材料は、カンナビス粒子を含み得る。「カンナビス粒子」という用語は、カンナビス・サティバ(Cannabis sativa)、カンナビス・インディカ(Cannabis indica)、およびカンナビス・ルデラリス(Cannabis ruderalis)などのカンナビス植物の粒子を指す。
【0224】
均質化した植物材料は、好ましくは、乾燥重量基準で95重量パーセント以下の粒子状植物材料を含む。したがって、粒子状植物材料は、典型的には、一つ以上の他の成分と組み合わされて、均質化した植物材料を形成する。
【0225】
均質化した植物材料は、粒子状植物材料の機械的特性を変化させるための結合剤をさらに含んでもよく、ここで、結合剤は、本明細書に記載のように、製造中に均質化した植物材料に含まれる。結合剤は、外因性結合剤である。当業者に公知である好適な外来性結合剤は、当技術分野で公知であり、例えばグアーガム、キサンタンガム、アラビアガムおよびローカストビーンガムなどのガム、例えばヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースおよびエチルセルロースなどのセルロース結合剤、例えばデンプン、アルギン酸などの有機酸、アルギン酸ナトリウム、寒天およびペクチンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。結合剤はグアーガムを含むことが好ましい。
【0226】
結合剤は、均質化した植物材料の乾燥重量に基づいて、約1重量パーセント~約10重量パーセントの量、好ましくは、均質化した植物材料の乾燥重量に基づいて、約2重量パーセント~約5重量パーセントの量で存在してもよい。
【0227】
均質化した植物材料は、揮発性構成要素(例えば、エアロゾル形成体、ジンゲロール、およびニコチン)の拡散率を促進するための一つ以上の脂質をさらに含んでもよく、ここで、脂質は、本明細書に記載する製造中に均質化した植物材料に含まれる。均質化した植物材料に含めるための好適な脂質には、以下に限定されないが、中鎖トリグリセリド、ココアバター、パーム油、パーム核油、マンゴー油、シアバター、大豆油、綿実油、ココナッツ油、水素化されたココナッツ油、カンデリラワックス、カルナウバワックス、シェラック、ヒマワリワックス、ヒマワリ油、ライスブラン、およびRevel A、ならびにそれらの組み合わせが含まれる。
【0228】
均質化した植物材料は、pH修飾剤をさらに含み得る。
【0229】
均質化した植物材料は、均質化した植物材料の機械的特性を変化させるために繊維をさらに含んでもよく、ここで、繊維は、本明細書に記載する製造中に均質化した植物材料に含まれる。均質化した植物材料に含めるための好適な外来性繊維は当技術分野で公知であり、セルロース繊維、柔らかい木材繊維、堅い木材繊維、ジュート繊維およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、非タバコ材料および非ショウガ材料から形成された繊維を含む。また、タバコおよび/またはショウガ由来の外来性繊維を添加してもよい。均質化した植物材料に添加される任意の繊維は、上記に定義された「粒子状植物材料」の一部を形成するとは見なされない。
【0230】
繊維は、基体の乾燥重量に基づいて、約2重量パーセント~約15重量パーセントの量、最も好ましくは約4重量パーセントの量で存在することが好ましい。
【0231】
エアロゾル形成基体は一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよい。好ましくは、エアロゾル形成基体は、一つ以上のエアロゾル形成体を含む均質化した植物材料を含む。揮発に伴い、エアロゾル形成体は、エアロゾル中のニコチンおよび風味剤などの、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される他の気化した化合物を搬送し得る。エアロゾル形成基体中に含めるのに好適なエアロゾル形成体は当技術分野で公知であり、多価アルコール(トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、およびグリセロールなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノ-、ジ-、またはトリアセテートなど)、ならびにモノ-、ジ-、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸およびテトラデカン二酸ジメチルなど)を含むが、これらに限定されない。
【0232】
エアロゾル形成基体は、乾燥重量基準で、約5重量パーセント~約30重量パーセント、または乾燥重量基準で、約10重量パーセント~約25重量パーセント、または乾燥重量基準で、約15重量パーセント~約20重量パーセントのエアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0233】
例えば、基体が発熱体を有する電気的に作動するエアロゾル発生システムのためのエアロゾル発生物品での使用が意図されている場合、乾燥重量基準で約5重量パーセント~約30重量パーセントのエアロゾル形成体含有量を含み得ることが好ましい。基体が発熱体を有する電気的に作動するエアロゾル発生システムのためのエアロゾル発生物品での使用が意図されている場合、エアロゾル形成体はグリセロールであることが好ましい。
【0234】
エアロゾル形成基体は、乾燥重量基準で、約1重量パーセント~約5重量パーセントのエアロゾル形成体含有量を有してもよい。例えば、基体が、エアロゾル形成体が基体から分離された貯蔵部内に保持されるエアロゾル発生物品での使用を意図される場合、基体は、1パーセントよりも大きく、約5パーセントよりも小さいエアロゾル形成体含有量を有してもよい。こうした実施形態では、エアロゾル形成体は加熱に伴い揮発し、エアロゾル形成体の流れは、エアロゾル中のエアロゾル形成基体からの風味を混入するようにエアロゾル形成基体と接触する。
【0235】
エアロゾル形成基体は、約30重量パーセント~約45重量パーセントのエアロゾル形成体含有量を有してもよい。この比較的高レベルのエアロゾル形成体は、摂氏275度未満の温度で加熱されることを意図したエアロゾル形成基体に特に好適である。この場合、均質化した植物材料は、好ましくは、乾燥重量基準で、約2重量パーセント~約10重量パーセントのセルロースエーテルと、乾燥重量基準で、約5重量パーセント~約50重量パーセントの追加のセルロースと、をさらに含む。セルロースエーテルおよび追加のセルロースの組み合わせの使用は、30重量パーセント~45重量パーセントのエアロゾル形成体含有量を有するエアロゾル形成基体において使用される時、特に効果的なエアロゾルの送達を提供することが見出された。
【0236】
好適なセルロースエーテルには、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、ヒドロキシルプロピルセルロース、エチルヒドロキシルエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)が含まれるが、これらに限定されない。特に好ましい実施形態では、セルロースエーテルは、カルボキシメチルセルロースである。
【0237】
本明細書で使用される場合、「追加のセルロース」という用語は、均質化した植物材料に組み込まれた任意のセルロース材料を包含し、これは、均質化した植物材料に提供された非たばこ植物粒子またはたばこ粒子から由来されない。したがって、追加のセルロースは、非たばこ植物材料またはたばこ材料に加えて、非たばこ植物粒子またはたばこ粒子内に本質的に提供される任意のセルロースに対する個々の、かつ別個のセルロース源として、均質化した植物材料に組み込まれる。追加のセルロースは、典型的には、非たばこ植物粒子またはたばこ粒子とは異なる植物に由来する。好ましくは、追加のセルロースは、不活性なセルロース材料の形態であり、これは、感覚的に不活性であり、したがって、エアロゾル形成基体から発生したエアロゾルの官能特性に実質的に影響を与えない。例えば、追加のセルロースは、好ましくは、無味かつ無臭の材料である。
【0238】
追加のセルロースは、セルロース粉末、セルロース繊維、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0239】
エアロゾル形成体は、エアロゾル形成基体において湿潤剤として作用し得る。
【0240】
エアロゾル発生物品はマウスピース要素を備えてもよい。マウスピース要素は、エアロゾル発生物品の口側端まで全面的に延在し得る。
【0241】
マウスピース要素は、中空の管状要素の下流に位置してもよい。マウスピース要素が中空の管状要素の下流に位置する場合、マウスピース要素は、中空の管状要素の下流端まで全面的に延在し得る。マウスピース要素は、中空の管状要素のすぐ下流に位置してもよい。一例として、マウスピース要素は、中空の管状要素の下流端に当接してもよい。
【0242】
マウスピース要素は、エアロゾル発生物品の下流端または口側端に位置することが好ましい。マウスピース要素は、エアロゾル形成基体から発生されるエアロゾルを濾過するための少なくとも一つのマウスピースフィルターセグメントを含むことが好ましい。例えば、マウスピース要素は、繊維質の濾過材料の一つ以上のセグメントを備え得る。好適な繊維質の濾過材料は、当業者に公知である。少なくとも一つのマウスピースフィルターセグメントは、セルロースアセテートトウから形成されたセルロースアセテートフィルターセグメントを含むことが特に好ましい。
【0243】
マウスピース要素は、口側端空洞を備え得る。口側端空洞は、マウスピースの下流端に提供される中空の管状要素によって画定され得る。別の方法として、口側端空洞は、口側端のエアロゾル発生物品の外側ラッパーによって画定されてもよい。
【0244】
マウスピース要素は、任意の好適な形態で提供され得る風味剤を任意選択的に含んでもよい。例えば、マウスピース要素は、一つ以上のカプセル、風味剤のビーズもしくは顆粒、または一つ以上の風味負荷スレッドもしくはフィラメントを含んでもよい。
【0245】
好ましくは、マウスピース要素は、低い粒子濾過効率を有する。
【0246】
好ましくは、マウスピース要素は、繊維質の濾過材料のセグメントで形成される。
【0247】
マウスピース要素は、プラグラップによって囲まれていることが好ましい。
【0248】
マウスピース要素は、好ましくは、先端ラッパーによって、エアロゾル発生物品の隣接する上流構成要素のうちの一つ以上に接続される。
【0249】
好ましくは、マウスピース要素は、約25ミリメートルH2O未満のRTDを有する。より好ましくは、マウスピース要素は、約20ミリメートルH2O未満のRTDを有する。さらにより好ましくは、マウスピース要素は、約15ミリメートルH2O未満のRTDを有する。
【0250】
約10ミリメートルH2O~約15ミリメートルH2OのRTDの値は、一つのこうしたRTDを有するマウスピース要素が、エアロゾル発生物品の全体的なRTDに最小限寄与することが予期されるため、消費者に送達されるエアロゾルに実質的に濾過作用を及ぼさないことが特に好ましい。
【0251】
マウスピース要素は、エアロゾル発生物品の外径とほぼ等しい外径を有することが好ましい。マウスピース要素は、約5ミリメートル~約10ミリメートル、または約6ミリメートル~約8ミリメートルの外径を有してもよい。好ましくは、マウスピース要素は、約7.2ミリメートルの外径を有する。
【0252】
マウスピース要素は、少なくとも約10ミリメートル、より好ましくは少なくとも約11ミリメートル、より好ましくは少なくとも約12ミリメートルの長さを有してもよい。マウスピース要素は、約25ミリメートル未満、より好ましくは約20ミリメートル未満、より好ましくは約15ミリメートル未満の長さを有してもよい。
【0253】
マウスピース要素は、約10ミリメートル~約25ミリメートル、より好ましくは約10ミリメートル~約20ミリメートル、さらにより好ましくは約10ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有してもよい。マウスピース要素は、約11ミリメートル~約25ミリメートル、より好ましくは約11ミリメートル~約20ミリメートル、さらにより好ましくは約11ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有してもよい。マウスピース要素は、約12ミリメートル~約25ミリメートル、より好ましくは約12ミリメートル~約20ミリメートル、さらにより好ましくは約12ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有してもよい。
【0254】
好ましくは、マウスピース要素は、約12ミリメートルの長さを有する。
【0255】
エアロゾル発生物品における比較的長いマウスピース要素の提供は、カプセルの含有を可能にするか、またはユーザーが唇を適用する位置で物品をより剛直にすること、またはその両方を可能にし得る。
【0256】
エアロゾル発生物品は、約20ミリメートル以上、好ましくは約30ミリメートル以上、より好ましくは約40ミリメートル以上の全長を有してもよい。
【0257】
エアロゾル発生物品は、約100ミリメートル以下、好ましくは約80ミリメートル以下、より好ましくは約60ミリメートル以下の全長を有してもよい。
【0258】
エアロゾル発生物品は、約20ミリメートル~約100ミリメートル、好ましくは約30ミリメートル~約80ミリメートル、より好ましくは約40ミリメートル~約60ミリメートルの全長を有してもよい。
【0259】
エアロゾル発生物品は、中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンを備えてもよい。
【0260】
本発明の中空の管状要素は、中空の管状要素の長さに沿った位置に通気ゾーンを含んでもよい。通気ゾーンの特徴は、エアロゾル発生物品に関して以下に記載される。しかしながら、中空の管状要素自体に直接適用され得ることも理解されよう。
【0261】
通気ゾーンは、中空の管状要素の折り畳まれた端部分から約5ミリメートル~約15ミリメートルに位置し得る。通気ゾーンは、中空の管状要素の上流端から少なくとも2ミリメートル、より好ましくは中空の管状要素の上流端から少なくとも3ミリメートル、さらにより好ましくは中空の管状要素の上流端から少なくとも5ミリメートルに位置してもよい。
【0262】
通気ゾーンは、中空の管状要素の上流端から20ミリメートル未満、より好ましくは中空の管状要素の上流端から15ミリメートル未満、さらにより好ましくは中空の管状要素の上流端から10ミリメートル未満に位置してもよい。
【0263】
通気ゾーンは、中空の管状要素の下流端から約1ミリメートル~約10ミリメートル、より好ましくは中空の管状要素の下流端から約2ミリメートル~約8ミリメートル、さらにより好ましくは中空の管状要素の下流端から約3ミリメートル~約6ミリメートルに位置してもよい。
【0264】
通気ゾーンは、中空の管状要素の下流端から少なくとも1ミリメートル、より好ましくは、通気ゾーンは中空の管状要素の下流端から少なくとも2ミリメートル、さらにより好ましくは、通気ゾーンは中空の管状要素の下流端から少なくとも3ミリメートルに位置してもよい。
【0265】
通気ゾーンは、中空の管状要素の下流端から10ミリメートル未満、より好ましくは、通気ゾーンは中空の管状要素の下流端から8ミリメートル未満、さらにより好ましくは、通気ゾーンは中空の管状要素の下流端から6ミリメートル未満に位置してもよい。
【0266】
通気ゾーンは、中空の管状要素であり得る通気要素の周辺壁を通る複数の穿孔を含み得る。通気ゾーンは、周辺の少なくとも一列の穿孔を含むことが好ましい。通気ゾーンは、周辺の二列の穿孔を含んでもよい。例えば、穿孔は、エアロゾル発生物品の製造中にオンラインで形成され得る。穿孔のそれぞれの周辺の列は、8~30個の穿孔を含むことが好ましい。
【0267】
本発明によるエアロゾル発生物品は、少なくとも約5パーセントの通気レベルを有し得る。
【0268】
「通気レベル」という用語は本明細書全体を通して、通気ゾーン(通気気流)を介してエアロゾル発生物品の中に入る気流と、エアロゾル気流および通気気流の合計との容積比を意味するために使用される。通気レベルが大きいほど、消費者に送達されるエアロゾル流の希釈が高くなる。
【0269】
エアロゾル発生物品は典型的に、少なくとも約10パーセント、好ましくは少なくとも約15パーセント、より好ましくは少なくとも約20パーセントの通気レベルを有してもよい。
【0270】
好ましい実施形態において、エアロゾル発生物品は、少なくとも約25パーセントの通気レベルを有する。エアロゾル発生物品は、約60パーセント未満の通気レベルを有することが好ましい。エアロゾル発生物品は、約45パーセント以下の通気レベルを有してもよい。より好ましくは、エアロゾル発生物品は約40パーセント以下、さらにより好ましくは約35パーセント以下の通気レベルを有してもよい。
【0271】
特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品は、約30パーセントの通気レベルを有する。エアロゾル発生物品は、約20%~約60%、好ましくは約20%~約45%、より好ましくは約20%~約40%の通気レベルを有してもよい。エアロゾル発生物品は、約25%~約60%、好ましくは約25%~約45%、より好ましくは約25%~約40%の通気レベルを有してもよい。さらなる実施形態では、エアロゾル発生物品は、約30パーセント~約60パーセント、好ましくは約30パーセント~約45パーセント、より好ましくは約30パーセント~約40パーセントの通気レベルを有する。
【0272】
一部の好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品は、約28パーセント~約42パーセントの通気レベルを有する。一部の特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品は、約30パーセントの通気レベルを有する。
【0273】
エアロゾル発生が、第一の中空の管状要素に沿った位置に提供された通気ゾーンを備えたエアロゾル発生基体の下流の中空の管状要素を備える実施形態は、多くの利点を提供し得る。例えば、理論に束縛されることを望むものではないが、発明者らは、より冷たい外気を、通気ゾーンを介して第一の中空の管状要素の中に入れることによって生じる温度低下が、エアロゾル粒子の核生成および成長に有利な影響を及ぼす場合があることを見い出した。
【0274】
様々な化学種を含有する気体状混合物からのエアロゾルの形成は、蒸気濃度、温度および速度場の変化を説明する、核形成と、蒸発と、凝縮と、更には融合との間の繊細な相互作用に依存する。いわゆる古典的な核生成理論は、気相中の分子の一部が、十分な確率で(例えば、二分の一の確率など)長時間にわたりコヒーレントなままであるように十分に大きいという想定に基づいている。これらの分子は、一時的な分子凝集体の中のある種類の臨界の、閾値分子クラスターを表し、これは、より小さい分子クラスターが概して、やや迅速にガス相へと分解しやすく、一方でより大きいクラスターが概して、成長しやすいことを意味している。こうした臨界クラスターは、蒸気からの分子の凝縮に起因して液滴が成長することが期待される、主要な核生成コアとして特定される。核生成されたばかりの未処理の液滴は、ある特定の本来の直径を有して出現し、その後、数桁で成長する場合があると想定される。これは、凝縮を誘起する、周囲の蒸気の急速な冷却によって促進され、かつ強化される場合がある。この点について、蒸発および凝縮は、一つの同一のメカニズム、すなわち気液の物質移動の二つの側面であることを念頭に置くことが役立つ。蒸発は液滴から気相への正味の物質移動に関連し、凝縮は気相から液滴相への正味物質移動である。蒸発(または凝縮)によって、液滴が縮小(または成長)するが、液滴の数は変化しない。
【0275】
このシナリオにおいて(シナリオは融合現象によって更に複雑である場合)、冷却の温度および速度は、システムがどのように応答するかを決定する上で重要な役割を果たす場合がある。一般に、核生成プロセスが典型的に非線形であるため、異なる冷却速度は、液相(液滴)の形成に関して、著しく異なる温度挙動につながる場合がある。理論に束縛されることを望むものではないが、冷却は液滴の凝縮数の急速な増加を生じさせることができ、その後、この成長の短期間の強力な増加が続く(核生成バースト)と仮定される。この核生成バーストは、より低い温度にて、より著しいと思われる。更に、より速い冷却速度は、早期の核生成の開始に有利に働く場合があると思われる。対照的に、冷却速度の低減は、エアロゾル液滴が最終的に到達する最終的なサイズに有利な効果を及ぼすと思われる。
【0276】
したがって、通気ゾーンを介して中空の管状要素の中に外気を入れることによって誘起された急速な冷却は、エアロゾル液滴の有利な核形成および成長に有利なように使用されることができる。しかしながら、同時に、第一の中空の管状要素の中に外気を入れることは、消費者に送達されるエアロゾルの流れの希釈という直接の欠点を有する。
【0277】
発明者らは驚くべきことに、エアロゾルに対する希釈効果(特に、エアロゾル発生基体に含まれるエアロゾル形成体(グリセロールなど)の送達に対する効果を測定することによって評価され得る)が、上述の範囲内の通気レベルの時に有利に最小化されることを見出した。特に、25パーセント~50パーセント、さらにより好ましくは28~42パーセントの通気レベルが、特に満足のいくグリセリン送達の値につながることが見出された。同時に、核生成の程度、および結果として、ニコチンおよびエアロゾル形成体(例えば、グリセロール)の送達が強化される。
【0278】
発明者らは驚くべきことに、物品への通気空気の導入によって誘発される急速冷却によって促進される強化された核生成の好ましい効果が、希釈化の望ましくない効果に著しく対抗することができることを見出した。したがって、エアロゾル送達の満足できる値は、本開示にしたがって、エアロゾル発生物品によって一貫して達成される。
【0279】
これは、エアロゾル発生基体を含む第一の要素の長さが約40ミリメートル未満、好ましくは25ミリメートル未満、なおより好ましくは20ミリメートル未満である、またはエアロゾル発生物品の全長が約70ミリメートル未満、好ましくは約60ミリメートル未満、なおより好ましくは50ミリメートル未満であるなどの、「短い」エアロゾル発生物品に特に有利である。理解される通り、こうしたエアロゾル発生物品において、エアロゾル形成のための時間および空間、およびエアロゾルの粒子相が消費者への送達のために利用可能となるための時間および空間がほとんどない。
【0280】
さらに、通気された中空の管状要素はエアロゾル発生物品の全体的なRTDに実質的に寄与しないように構成され得るため、こうしたエアロゾル発生物品において、エアロゾル発生基体を含む第一の要素の長さおよび密度、またはマウスピースの一部を形成する濾過材料のセグメントの長さ、任意選択で長さおよび密度、またはエアロゾル発生基体を含む第一の要素の上流に提供される要素のセグメントの長さおよび密度を調整することによって、物品の全体的なRTDは有利なことに微調整され得る。それ故に、所定のRTDを有するエアロゾル発生物品を一貫してかつ高い精度で製造することができ、これによって通気の存在下でさえも、消費者のために満足のいくレベルのRTDを提供することができる。
【0281】
さらに、発明者らは、エアロゾル発生基体からの熱風を、通気孔を通して引き出された通気からの新鮮な空気と混合させることは、支持要素が中空の管状要素の内側領域を多数の個別のチャネルに分割しない場合に特に促進され得ることを見出した。特に、中空の管状要素の中空の内側領域が、例えば、添付図面の
図4a、6、および8のいずれかに示すタイプの単一のチャネルからなるように、支持要素を構成することが好ましい場合がある。こうした配設により、中空の管状要素の周囲の周りに延在する一列の通気孔を通して引き出された新鮮な空気は実質的に、中空の管状要素の中空の内側領域の単一のチャネル内に引き出され得る。これにより、通気からの新鮮な空気とエアロゾル発生基体からの熱風との改善された混合が提供され得る。
【0282】
さらに、エアロゾル発生基体から、および中空の管状要素を備えるエアロゾル発生物品のセクションを通して引き出された熱風の実質的にすべてが、中空の管状要素の中空の内側領域を通過する必要があるように、中空の管状要素を構成することが好ましい場合がある。これは、空気が通過し得る中空の管状要素の外側の周りに実質的なギャップがないことを確保することによって達成され得る。例えば、中空の管状要素の湾曲した外表面が、例えば添付図面の
図6、9,および13から20のいずれかに示すように、中空の管状要素の周囲の周りに実質的に連続的であるように、中空の管状要素を構成することが好ましい場合がある。こうした配設により、中空の管状要素の周囲の周りに延在する一列の通気孔を通して引き出された新鮮な空気は実質的に、中空の管状要素の中空の内側領域の単一のチャネル内に引き出され得る。これにより、通気からの新鮮な空気とエアロゾル発生基体からの熱風との改善された混合が提供され得る。これはまた、通気穴が、支持要素の一つ以上の壁を通って延在する必要があるシナリオを回避し得る。こうした構成は、製造が困難であり得る。こうした構成は、例えば、一つ以上の壁の配向のために、中空の管状要素の中への通気空気の効率的な通過をもたらさない場合がある。
【0283】
中空の管状要素およびその一つ以上の支持要素は、中空の管状支持要素の中空の内側領域が、三つ以下のチャネル、より好ましくは二つ以下のチャネル、さらにより好ましくは単一のチャネルからなるように構成されることが好ましい。こうした配設は、エアロゾル発生物品が上述の通気特徴のうちの一つ以上を有する場合に特に好ましい。
【0284】
本開示はまた、エアロゾル発生物品のための中空の管状要素を形成するための方法に関する。方法は、中空の管状要素を形成するための機器を提供することを含み得る。機器は、装置を備え得る。装置は、内表面を有し得る。内表面は、装置のチャネルを画定し得る。チャネルは、装置の上流開口部から延在してもよい。チャネルは、装置の下流開口部まで延在してもよい。装置は、チャネル内に突出する内部突出部を備えてもよい。方法はまた、中空管を提供することを含み得る。方法はさらに、装置の上流開口部を通して、チャネル内に中空管を通過させることを含んでもよい。方法はさらに、管が内部突出部によって折り畳まれて、支持要素を有する中空の管状要素を形成するように、チャネルに沿って、かつ装置の内部突出部と接触させて管を通過させることを含み得る。
【0285】
本発明によれば、方法は、中空の管状要素を形成するための機器を提供することを含む。機器は、装置を備える。装置は、チャネルを画定する内表面を有する。チャネルは、装置の上流開口部から装置の下流開口部まで延在する。装置は、チャネル内に突出する内部突出部を備える。方法はまた、中空管を提供することを含む。方法はさらに、装置の上流開口部を通して、チャネル内に中空管を通過させることと、管が内部突出部によって折り畳まれて、支持要素を有する中空の管状要素を形成するように、チャネルに沿って、かつ装置の内部突出部と接触させて管を通過させることとを含む。
【0286】
方法はまた、装置の下流開口部を通して、チャネルの外へと中空の管状要素を通過させることを含んでもよい。
【0287】
中空管は、シートから形成されてもよい。方法は、シートから中空管を形成することを含み得る。シートから中空管を形成することは、シートの第一の端におけるシートの一部分を、シートの対向する第二の端におけるシートの一部分と重ね合わせることによって、継ぎ目を形成することを含み得る。継ぎ目を形成することは、シートの第一の端におけるシートの一部分を、接着剤によってシートの第二の端におけるシートの一部分に取り付けることを含み得る。継ぎ目は、中空管の長さに沿って延在してもよい。
【0288】
中空管の直径は、中空の管状要素の周囲とほぼ同じであってもよい。
【0289】
チャネルは、実質的に円形断面を有してもよい。チャネルは、実質的に円筒形セクションを含んでもよい。チャネルは、実質的に円錐台状セクションを含んでもよい。
【0290】
内部突出部は、内部突出部の全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。内部突出部は、内部突出部の長さに沿って変化する断面を有してもよい。例えば、内部突出部はテーパー状であってもよい。例えば、内部突出部は、内部突出部の上流端でテーパーオフしてもよい。内部突出部の長さは、中空管が装置を通過する方向に延在してもよい。
【0291】
内部突出部は、長手方向および横断方向のうちの一方または両方において実質的に長方形の断面を有してもよい。内部突出部は、長手方向および横断方向のうちの一方または両方において実質的に三角形の断面を有してもよい。好ましくは、内部突出部は、横断方向に三角形の断面を有する。横断方向の三角形の断面は、中空管を折り畳んで中空の管状要素を形成することを支援し、中空管を通した破れを回避し得る。内部突出部は、実質的にピラミッド状であってもよい。
【0292】
内部突出部が実質的にプラミッド状である場合、内部突出部は、内部突出部の頂点において最大横断断面積を有してもよい。
【0293】
内部突出部が、横断方向に実質的に三角形の断面を有する場合、例えば、内部突出部が実質的にピラミッド状である場合、内部突出部は、第一の縁部を含んでもよい。第一の縁部は、チャネルを画定する装置の内表面の一部分に隣接してもよい。内部突出部は、第二の縁部を含んでもよい。第二の縁部は、チャネルを画定する装置の内表面の一部分に隣接してもよい。第二の縁部は、内部突出部の上流端から延在してもよい。内部突出部は、第三の縁部を含んでもよい。第三の縁部は、チャネル内に存在してもよい。第三の縁部は、内部突出部の上流端から延在してもよい。第三の縁部は、内部突出部の頂点まで延在してもよい。第三の縁部は、内部突出部の先端を画定してもよい。
【0294】
中空管は、内部突出部の頂点において、装置の横断断面の内周とほぼ等しい周囲を有してもよい。
【0295】
内部突出部は、第一の内部突出部であってもよく、装置は、一つ以上の追加の内部突出部を備えてもよい。装置は、二から六つの内部突出部を備えてもよい。好ましくは、装置は、三つの内部突出部を備える。内部突出部の各々は、互いに同一であってもよい。あるいは、内部突出部の一つは、別の内部突出部とは異なってもよい。内部突出部は、チャネルの周りに均等に離隔していてもよい。
【0296】
装置の内部形状は、中空管とチャネルを画定する装置の内表面との間の滑り嵌めを達成するように構成されてもよい。これは、中空管が一つ以上の内部突出部と接触している点で特に望ましい場合がある。これは、中空管を所望の位置で折り畳んで、中空の管状要素を形成するのに役立ち得る。
【0297】
装置は、第一のセクションを備え得る。装置の第一のセクションは、装置のチャネルの少なくとも一部を含んでもよい。チャネルは、装置の第一のセクションの全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。例えば、装置の第一のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円筒形であってもよい。チャネルの断面は、装置の第一のセクションの長さに沿って変化してもよい。例えば、装置の第一のセクションの上流端におけるチャネルの断面積は、装置の第一のセクションの下流端におけるチャネルの断面積よりも大きくてもよい。好ましくは、装置の第一のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円錐台状である。この場合、好ましくは、第一のセクションの上流端における装置のチャネルの直径は、第一のセクションの下流端における装置のチャネルの直径よりも大きい。第一のセクションに沿った点における、例えば、第一のセクションの上流端における装置のチャネルの直径は、中空管の直径とほぼ同じであってもよい。例えば、第一のセクションの下流端における第一のセクションに沿った点におけるチャネルの直径は、中空の管状要素の直径とほぼ同じであってもよい。チャネルの直径は、中空管を中空の管状要素へと成形するのを支援するために、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させる工程中に、中空管の外表面が装置の内表面と接触したままであるように選択され得る。
【0298】
内部突出部は、装置の第一のセクションの一部であってもよい。すなわち、装置の第一のセクションは、チャネル内に突出する内部突出部を含んでもよい。内部突出部は、装置の第一のセクションの上流端から装置の第一のセクションの下流端まで延在してもよい。したがって、内部突出部は、装置の第一のセクションの全長に沿って延在してもよい。内部突出部は、装置の第一のセクションを通って延在するチャネルの一部内に突出してもよい。内部突出部がテーパー状である場合、内部突出部は、装置の第一のセクションの上流端でテーパーオフしてもよい。さらに、内部突出部が第一の縁部を含む場合、第一の縁部は、装置の第一のセクションの上流端から延在してもよい。内部突出部がセクションの縁部を含む場合、第二の縁部は、装置の第一のセクションの上流端から延在してもよい。内部突出部が第三の縁部を含む場合、第三の縁部は、装置の第一のセクションの上流端から延在してもよい。第三の縁部は、チャネル内に存在してもよい。
【0299】
装置の第一のセクションは、装置の上流開口部から装置の下流開口部まで延在してもよい。この場合、装置の第一のセクションは、装置の唯一のセクションであり得る。すなわち、装置は、装置の第一のセクションのみを備え得る。
【0300】
第一のセクションに加えて、装置は、一つ以上の追加のセクションを備えてもよい。
【0301】
例えば、装置は、第二のセクションを備えてもよい。装置の第二のセクションは、装置のチャネルの少なくとも一部を含んでもよい。第二のセクションは、装置の上流開口部から延在してもよい。第二のセクションは、装置の第一のセクションまで延在してもよい。言い換えれば、第二のセクションは、装置の第一のセクションに隣接し、かつその上流にあってもよい。
【0302】
第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円形断面を有してもよい。第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第二のセクションの下流端に実質的に円形断面を有することが好ましい。この場合、好ましくは、第二のセクションの下流端におけるチャネルの直径は、第一のセクションの上流端におけるチャネルの直径とほぼ同じである。
【0303】
チャネルは、第二のセクションの下流端におけるよりも、第二のセクションの上流端においてより大きな断面積を有してもよい。第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円錐台状であってもよい。
【0304】
第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第二のセクションの全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円筒形であってもよい。
【0305】
装置は、第三のセクションを備えてもよい。装置の第三のセクションは、装置のチャネルの少なくとも一部を含んでもよい。第三のセクションは、装置の第一のセクションの下流端から延在してもよい。第三のセクションは、装置の下流開口部まで延在してもよい。言い換えれば、第三のセクションは、装置の第一のセクションに隣接し、かつその下流にあってもよい。
【0306】
第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円形断面を有してもよい。好ましくは、第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第三のセクションの上流端に実質的に円形断面を有する。この場合、好ましくは、第三のセクションの上流端におけるチャネルの直径は、第一のセクションの下流端におけるチャネルの直径とほぼ同じである。
【0307】
チャネルは、第三のセクションの上流端におけるよりも、第三のセクションの下流端においてより大きな断面積を有してもよい。第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円錐台状であってもよい。
【0308】
第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第三のセクションの全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円筒形であってもよい。
【0309】
装置は、第一のセクションおよび第三のセクションのみを備えてもよい。装置は、第一のセクション、第二のセクション、および第三のセクションを備えてもよい。この場合、第一のセクションは、装置の第二のセクションと第三のセクションとの間に位置してもよい。
【0310】
方法は、装置の上流開口部を通して、装置のチャネル内に中空管を通過させることを含む。
【0311】
方法はまた、チャネルに沿って、かつ装置の内部突出部と接触させて、中空管を通過させることを含む。装置が内部突出部を含む第一のセクションを備える場合、方法は、チャネルに沿って、かつ装置の第一のセクションの上流端における内部突出部と接触させて、中空管を通過させることを含み得る。方法はまた、中空管の外表面が装置の第一のセクションの内表面と接触するように、装置の第一のセクションを通して、チャネルに沿って中空管を通過させることを含み得る。方法はまた、中空管の外表面が内部突出部と接触するように、装置の第一のセクションを通して、チャネルに沿って中空管を通過させることを含み得る。装置の第一のセクションの構成に起因して、装置の第一のセクションに沿って中空管を通過させることにより、中空管が変形し、装置の第一のセクションの内部形状に適合し得る。特に、第一のセクションを通って延在するチャネルの一部が実質的に円錐台形状を有する場合、第一のセクション内の内部突出部の存在と組み合わせた第一のセクション内のチャネルの形状は、中空管を、低減された直径、および支持要素を形成する折り畳まれた内部突出部を有する形態へと成形するのに役立ち得る。結果として、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させることにより、中空管が、内部突出部の第一の縁部における第一の折り目、内部突出部の第二の縁部における第二の折り目、および内部突出部の第三の縁部における第三の折り目を形成し得る。したがって、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させることにより、シートから形成された中空の管状要素が形成され得、中空の管状要素は、中空の内側領域を画定する周辺部分と、支持要素とを含み、支持要素は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方に沿って周辺部分から従属し、支持要素は、中空の内側領域内に存在するシートの第三の折り目を含む。
【0312】
方法は、装置の下流開口部を通して、チャネルの外へと中空の管状要素を通過させることを含んでもよい。
【0313】
装置が装置の上流開口部から装置の第一のセクションの上流端まで延在する第二のセクションを備える場合、方法は、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させる前に、チャネルに沿って、装置の第二のセクションを通して中空管を通過させることを含む。装置の第二のセクションを通して中空管を通過させることは、中空管をチャネル内に挿入して内部突出部と接触させることを支援し得る。
【0314】
装置が装置の第一のセクションの下流端から装置の下流開口部まで延在する第三のセクションを備える場合、方法は、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させた後に、チャネルに沿って、装置の第三のセクションを通して中空管を通過させることを含み得る。方法は、装置の第三のセクションを通して、そして装置の下流開口部を通してチャネルの外へと中空の管状要素を通過させることを含み得る。装置の第三のセクションを通して中空の管状要素を通過させることはまた、中空の管状要素が装置から外へと出るのを支援し得る。装置の第三のセクションを通して中空の管状要素を通過させることは、例えば、中空の管状要素の所望の曲率を保持するのに役立つことによって、中空の管状要素の折り畳み後に中空の管状要素の所望の形状を保持するのに役立ち得る。
【0315】
方法は、支持要素の第一の側壁を、接着剤によって支持要素の第二の側壁に取り付けることを含んでもよく、支持要素の第一の側壁は、第一の折り目から第三の折り目まで延在し、支持要素の第二の側壁は、第二の折り目から第三の折り目まで延在する。取り付け工程は、中空の管状要素が装置を出る前に実施されてもよい。この場合、取り付け工程は、中空の管状要素がチャネルを通過する間に実施されてもよい。取り付け工程は、中空の管状要素が装置から出た後に実施されてもよい。
【0316】
方法は、中空の管状要素の周りにラッパーを囲むことを含んでもよい。囲む工程は、中空の管状要素が装置を出る前に実施されてもよい。囲む工程は、中空の管状要素が装置を出た後に実施されてもよい。
【0317】
方法は、例えば、接着剤によって、中空の管状要素にラッパーを取り付けることを含み得る。中空の管状要素にラッパーを取り付ける工程は、中空の管状要素が装置を出る前に実施されてもよい。中空の管状要素にラッパーを取り付ける工程は、中空の管状要素が装置を出た後に実施されてもよい。
【0318】
ここで本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら、例証としてのみではあるが詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0319】
【
図1】
図1は、本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品の概略側面図を示す。
【
図2】
図2は、
図1のエアロゾル発生物品の構成要素の一部の分解図を示す。
【
図3】
図3は、
図1のエアロゾル発生物品の中空の管状要素の部分透明斜視図を示す。
【
図4】
図4Aおよび
図4Bは、
図1のエアロゾル発生物品の中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
図4Cは、
図1の中空の管状要素におけるエアロゾル発生物品の断面図を示す。
【
図5】
図5は、本発明の第二の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の斜視図を示す。
【
図6】
図6は、
図5の中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図7】
図7は、本発明の第三の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図8】
図8は、本発明の第四の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図9】
図9は、本発明の第五の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図10】
図10は、例えば、本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素を形成するための機器の側面図を示す。
【
図12】
図12Aは、例えば、本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素を形成するために使用される中空管の断面図を示す。
図12Bは、
図12Aの中空管から形成され、かつ
図10の機器を使用する、エアロゾル発生物品のための中空の管状要素の断面図を示す。
【
図13】
図13は、本発明の第六の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の斜視図を示す。
【
図15】
図15は、本発明の第七の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図16】
図16は、本発明の第八の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図17】
図17は、本発明の第九の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【
図18】
図18は、本発明の第十の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の斜視図を示す。
【
図20】
図20は、本発明の第十一の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0320】
一実施例または一実施形態に関して説明される特徴はまた、その他の実施例および実施形態にも適用可能であり得る。
【0321】
以下に、非限定的な実施例の非網羅的なリストが提供される。これらの実施例の特徴のうちの任意の一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例または実施形態の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0322】
実施例1.
エアロゾル発生物品であって、エアロゾル形成基体を含む第一の要素と、第一の要素の下流に配置され、中空の管状要素の中空の内側領域を画定する周辺部分、およびシートから形成され、かつ周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分における第二の点まで延在する支持要素を含む、中空の管状要素と、を備え、中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約10ミリグラム以下の平均重量を有する、エアロゾル発生物品。
実施例2.
周辺部分は、シートから形成される、実施例1のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例3.
周辺部分および支持要素は、シートから一体的に形成される、実施例2によるエアロゾル発生物品。
実施例4.
周辺部分および支持要素は、別個のシートから形成される、実施例3によるエアロゾル発生物品。
実施例5.
周辺部分は管を含む、実施例1~4のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例6.
支持要素は、中空の管状要素の長さの約10パーセント~約100パーセントに沿って延在する、実施例1~5のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例7.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いから離隔している、実施例1~6のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例8.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、実質的に正反対に対向している、実施例7によるエアロゾル発生物品。
実施例9.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに隣接している、実施例1~6のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例10.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに接触している、実施例9によるエアロゾル発生物品。
実施例11.
支持要素は先端を含み、先端は、中空の内側領域内に位置付けられる、実施例1~10のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例12.
支持要素の先端は、周辺部分から離隔している、実施例11によるエアロゾル発生物品。
実施例13.
支持要素の先端は、周辺部分における点に隣接した点に存在する、実施例11のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例14.
長手方向に沿った支持要素の表面は、実質的に平面である、実施例1~13のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例15.
実質的に平面の表面は、周辺部分における第一の点から延在する、実施例14によるエアロゾル発生物品。
実施例16.
実質的に平面の表面は、周辺部分における第二の点まで延在する、実施例14または15のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例17.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に直線部分を含む、実施例1~16のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例18.
実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第一の点から延在する、実施例17によるエアロゾル発生物品。
実施例19.
実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第二の点まで延在する、実施例17または18のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例20.
支持要素は、シートの第一の折り目に沿って周辺部分から従属し、第一の折り目は、周辺部分における第一の点に存在する、実施例1~19のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例21.
第一の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在する、実施例20によるエアロゾル発生物品。
実施例22.
第一の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する、実施例21によるエアロゾル発生物品。
実施例23.
第一の折り目は、中空の管状要素の長手方向軸に平行である、実施例20~22のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例24.
第一の折り目は、中空の管状要素の長手方向軸に非平行である、実施例20~22のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例25.
第一の折り目は、それに沿って支持要素が周辺部分から従属する唯一の折り目である、実施例20~24のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例26.
支持要素は、シートの第二の折り目に沿って周辺部分から従属し、第二の折り目は、周辺部分における第二の点に存在する、実施例20~24のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例27.
第二の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在する、実施例26によるエアロゾル発生物品。
実施例28.
第二の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する、実施例27によるエアロゾル発生物品。
実施例29.
第二の折り目は、中空の管状要素の長手方向軸に平行である、実施例26~28のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例30.
第一の折り目は、中空の管状要素の長手方向軸に非平行である、実施例26~28のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例31.
第一の折り目および第二の折り目は、互いに平行である、実施例26~30のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例32.
第一の折り目および第二の折り目は、互いに非平行である、実施例26~30によるエアロゾル発生物品。
実施例33.
支持要素は、シートの第三の折り目を含む、実施例26~32のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例34.
第三の折り目は、支持要素の先端を画定し、先端は、中空の内側領域内に位置付けられる、請求項33によるエアロゾル発生物品。
実施例35.
シートの第三の折り目は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目からおよそ等距離に位置付けられる、実施例33または34のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例36.
第一の折り目および第三の折り目は、支持要素の第一の側壁を画定する、実施例33~35のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例37.
支持要素の第一の側壁は、実質的に直線である、実施例36によるエアロゾル発生物品。
実施例38.
第二の折り目および第三の折り目は、支持要素の第二の側壁を画定する、実施例36または37のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例39.
支持要素の第二の側壁は、実質的に直線である、実施例38によるエアロゾル発生物品。
実施例40.
第一の側壁の表面および第二の側壁の表面は、互いに接触している、実施例38または39のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例41.
第一の側壁および第二の側壁の両方は、実質的に直線であり、第一の側壁および第二の側壁は、それらの間に約5度以上の角度を画定する、実施例39によるエアロゾル発生物品。
実施例42.
支持要素は、実質的に三角形の断面を有する、実施例1~41のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例43.
第一の側壁および第二の側壁の両方は、実質的に直線であり、第一の側壁と第二の側壁との間に形成される角度は、およそ0度である、実施例38~40のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例44.
支持要素の断面は、湾曲した部分を含む、実施例1~40のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例45.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、複数のピークおよびトラフを含む、実施例1~40および44のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例46.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、波形プロファイルを有する、実施例1~40、44、および45のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例47.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に正弦波である、実施例46によるエアロゾル発生物品。
実施例48.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に三角形の波形プロファイルを有する、実施例46によるエアロゾル発生物品。
実施例49.
支持要素の断面は、実質的にs字形状である、実施例44、46および47のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例50.
支持要素の断面は、実質的にオメガ形状である、実施例44によるエアロゾル発生物品。
実施例51.
支持要素の断面は、実質的にc字形状である、実施例44によるエアロゾル発生物品。
実施例52.
支持要素は、中空の管状要素の上流端部から見た時に、実質的にw字形状である、実施例45、46および48のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例53.
中空の管状要素は、少なくとも一つの対称な長手方向の平面を含む、実施例1~52のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例54.
中空の管状要素は半径方向対称である、実施例1~53のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例55.
中空の管状要素の断面積は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定である、実施例1~54のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例56.
中空の管状要素は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の断面を有する、実施例1~55のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例57.
支持要素は、中空の内側領域を複数のチャネルに分割する、実施例1~56のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例58.
支持要素は、中空の内側領域を二つから四つのチャネルに分割する、実施例57によるエアロゾル発生物品。
実施例59.
支持要素は、中空の管状要素の半径方向中心を通って延在する、実施例1~58のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例60.
支持要素は、中空の管状要素の半径の約5パーセント~約90パーセントの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔している、実施例1~59のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例61.
支持要素は、約0.2ミリメートル~約3ミリメートルの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔している、実施例1~60のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例62.
支持要素は、先端を含み、支持要素は、約0.6ミリメートル~約3ミリメートルの深さを有する、実施例1~61のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例63.
支持要素は、中空の管状要素の唯一の支持要素である、実施例1~62のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例64.
中空の管状要素は、複数の支持要素を含む、実施例1~62のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例65.
中空の管状要素は、二から六つの支持要素を含む、実施例64によるエアロゾル発生物品。
実施例66.
中空の管状要素は、三つの支持要素を含む、実施例65によるエアロゾル発生物品。
実施例67.
支持要素の各々は、互いに同一である、実施例64~66のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例68.
支持要素の各々は、中空の管状要素の周辺部分の周りにほぼ均等に離隔している、実施例64~67のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例69.
中空の管状要素は、約10ミリメートル~約30ミリメートルの長さを有する、実施例1~68のいずれか一つによつエアロゾル発生物品。
実施例70.
中空の管状要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの外径を有する、実施例1~69のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例71.
中空の管状要素は、約4.5ミリメートル~約11.5ミリメートルの内径を有する、実施例1~70のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例72.
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約25平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートルの総内部表面積を有する、実施例1~71のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例73.
中空の管状要素は、無視できるレベルの引き出し抵抗を提供する、実施例1~72のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例74.
中空の管状要素は、長手方向に約90パーセント以上の空隙率を有する、実施例1~73のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例75.
支持要素および周辺部分のうちの一つまたは両方を形成するシートは、紙、任意のその他の紙系材料、任意のその他のセルロース系材料、バイオプラスチック系材料、または金属から形成される、実施例1~74のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例76.
支持要素および周辺部分のうちの一方または両方を形成するシートは、紙から形成される、実施例75によるエアロゾル発生物品。
実施例77.
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約35グラム/平方メートル~約80グラム/平方メートルの坪量を有する、実施例1~76のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例78.
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約100マイクロメートル~約130マイクロメートルの厚さを有する、実施例1~77のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例79.
支持要素および周辺部分のうちの一方または両方を形成するシートは、アルミニウムシートであり、シートは、約10マイクロメートル~約20マイクロメートルの厚さを有する、実施例1~78のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例80.
支持要素の実質的に全体は、支持要素を形成する単一のシートの層から形成される、実施例1~79のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例81.
周辺部分は、単一のシートの層から形成される、実施例1~80のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例82.
周辺部分は、複数の重なり合ったシートの層から形成される、実施例1~80のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例83.
周辺部分は、複数のシートから形成される、実施例1~80のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例84.
周辺部分は、約15マイクロメートル~約600マイクロメートルの厚さを有する、実施例1~83のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例85.
周辺部分は、約100マイクロメートル~約130マイクロメートルの厚さを有する、実施例84によるエアロゾル発生物品。
実施例86.
中空の管状要素は、約150ミリグラム以下の総重量を有する、実施例1~85のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例87.
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約6ミリグラム以下の平均重量を有する、実施例1~86のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例88.
中空の管状要素は、ラッパーによって囲まれる、実施例1~87のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例89.
中空の管状要素は、ラッパーによってエアロゾル発生物品の一つ以上の隣接する構成要素に接続される、実施例1~88のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例90.
中空の管状要素は、接着剤を含む、実施例1~89のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例91.
シートは、難燃性組成物を含む難燃性部分を含む、実施例1~90のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例92.
難燃性部分は、中空の管状要素の上流端から延在する、実施例91によるエアロゾル発生物品。
実施例93.
難燃性部分は、中空の管状要素の内表面および外表面のうちの一方または両方にわたって延在する、実施例91または92によるエアロゾル発生物品。
実施例94.
難燃性部分は、中空の管状要素の内表面および外表面の実質的に全体のうちの一方または両方にわたって延在する、実施例93によるエアロゾル発生物品。
実施例95.
エアロゾル形成基体およびサセプタを含む第一の要素をさらに備え、サセプタは第一の要素の下流端にある、実施例1~94のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例96.
サセプタは、エアロゾル形成基体内に配設される、実施例95によるエアロゾル発生物品。
実施例97.
サセプタは、エアロゾル形成基体の周りに配設される、実施例95または96によるエアロゾル発生物品。
実施例98.
中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンをさらに備える、実施例1~97のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
【0323】
図1は、本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品1を示す。エアロゾル発生物品1は、エアロゾル形成基体12を含む第一の要素10と、第一の要素10内に配設されたサセプタ要素20と、第一の要素10の下流に配置された中空の管状要素100と、口側端要素30とを備える。したがって、エアロゾル発生物品は、上流または遠位端2から下流または口側端4まで延在する。
【0324】
エアロゾル発生物品は、約45ミリメートルの全長を有する。
【0325】
第一の要素10は、上述のタイプのうちの一つのエアロゾル形成基体12を含むロッドの形態である。第一の要素10の構造および寸法は、同じくロッドの形態であるエアロゾル形成基体12によって画定される。エアロゾル形成基体12を含む第一の要素10は、約7.25ミリメートルの外径、および約12ミリメートルの長さを有する。
【0326】
サセプタ要素20は、細長いサセプタ要素20である。サセプタ要素20は、第一の要素10の長手方向にほぼ平行になるように、第一の要素10内に実質的に長手方向に配設される。サセプタ要素20は、第一の要素10内の半径方向中心位置に位置付けられており、第一の要素10の長手方向軸全体に沿って効果的に延在する。特に、サセプタ要素20は、エアロゾル形成基体12内に実質的に長手方向に配設され、エアロゾル形成基体12と半径方向中心位置に位置付けられる。サセプタ要素20は、エアロゾル形成基体12の上流端から下流端まで全面的に延在する。実際には、サセプタ要素20は、第一の要素10およびエアロゾル形成基体12と実質的に同じ長さを有する。
【0327】
サセプタ要素20は、細片の形態で提供されており、約12ミリメートルの長さ、約60マイクロメートルの厚さ、および約4ミリメートルの幅を有する。
【0328】
中空の管状要素100は、第一の要素10のすぐ下流に配置され、中空の管状要素100は、第一の要素10と長手方向に整列している。中空の管状要素100の上流端は、第一の要素10の下流端に、特にエアロゾル形成基体10の下流端に当接する。これにより、有利なことに、第一の要素10およびサセプタ要素20の両方の移動が防止または制限される。
【0329】
マウスピース要素30は、中空の管状要素100のすぐ下流に配置され、マウスピース要素30は、中空の管状要素と長手方向に整列している。マウスピース要素30の上流端は、中空の管状要素100の下流端に当接する。
【0330】
マウスピース要素30は、低密度セルロースアセテートの円筒形プラグの形態で提供される。マウスピース要素30は、約12ミリメートルの長さ、および約7.25ミリメートルの外径を有する。マウスピース要素30のRTDは、約12ミリメートルH2Oである。
【0331】
中空の管状要素100は、
図2のエアロゾル発生物品1の構成要素の一部の分解斜視図、および
図3の中空の管状要素の部分透明斜視図で最もよく見える。
【0332】
中空の管状要素100は、中空の管状要素100の中空の内側領域120を画定する材料の周辺部分110を含む。中空の管状要素100はまた、シートから形成され、かつ周辺部分110における第一の点131から、中空の内側領域120にわたって周辺部分110における第二の点132まで延在する支持要素130を含む。
【0333】
周辺部分110および支持要素130は、同じ紙のシートから一体的に形成される。紙シートは、約78グラム/平方メートルの坪量を有する。周辺部分110を形成するシートの一部分の実質的に全体は、中空の管状要素100の湾曲した外表面を形成する。
【0334】
支持要素130を形成するために、紙シートは、二つの紙シートの層が互いに重なり合う継ぎ目(図示せず)を含む。継ぎ目は、周辺部分110および支持要素130のうちの一方または両方の一部であってもよい。継ぎ目は、周辺部分110および支持要素130のうちの一方または両方の小さな一部分にわたって延在する。したがって、周辺部分110の実質的に全体が単一のシートの層から形成される。さらに、支持要素130の実質的に全体が単一のシートの層から形成される。
【0335】
支持要素130は、シートの第一の折り目141に沿って周辺部分110から従属し、第一の折り目141は、周辺部分110における第一の点131に存在し、かつ第一の折り目141は、中空の管状要素100の実質的に全長に沿って延在する。また、支持要素130は、シートの第二の折り目142に沿って周辺部分110から従属し、第二の折り目142は、周辺部分110における第二の点132に存在し、かつ第二の折り目142は、中空の管状要素100の実質的に全長に沿って延在する。
【0336】
したがって、支持要素130もまた、中空の管状要素100の実質的に全長に沿って延在する。実際に、支持要素130は、中空の管状要素100と実質的に同じ長さを有する。
【0337】
中空の管状要素100は、約8ミリメートルの長さを有する。
【0338】
中空の管状要素100は、約34ミリグラムの総重量を有する。したがって、中空の管状要素は、約4.25ミリグラム/ミリメートルの平均重量を有する。
【0339】
中空の管状要素100は、中空の管状要素100の全長に沿って一定の断面を有する。
【0340】
第一の折り目141および第二の折り目142は両方とも、中空の管状要素100の長手方向軸に平行である。したがって、第一の折り目141および第二の折り目142は、互いに平行である。
【0341】
図3に示すように、支持要素130は、シートの第三の折り目143を含み、第三の折り目143は、第一の折り目141および第二の折り目142に平行であり、それらの間に等距離にある。これは、第一の要素10、特にエアロゾル形成基体12およびサセプタ要素20の移動を防止または低減するための強力な支持バリアを提供するのに役立つ。第三の折り目143は、支持要素の先端を画定する。
【0342】
図4Aおよび
図4Bは、中空の管状要素100の上流端面の断面図を示す。
【0343】
第一の折り目141および第三の折り目143は共に支持要素130の第一の側壁151を画定し、第一の側壁151は、実質的に直線であり、第一の側壁151の外表面153は、中空の管状要素100の外表面を形成する。第二の折り目142および第三の折り目143は共に支持要素130の第二の側壁151を画定し、第二の側壁152は、実質的に直線であり、第二の側壁152の外表面154は、中空の管状要素の外表面を形成する。
【0344】
支持要素130は、略三角形の断面を有する。
【0345】
周辺部分110における第一の点131および周辺部分110における第二の点132は、約1ミリメートルの距離160だけ互いから離隔している。したがって、第一の折り目141および第二の折り目142もまた、約1ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。
【0346】
第一の側壁151および第二の側壁152は、それらの間に約30度の角度を画定する。
【0347】
支持要素130の深さは約2ミリメートルである。すなわち、周辺部分における第一の点131と支持要素130の先端との間の距離は、約2ミリメートルである。したがって、第一の折り目141と第三の折り目143との間の距離もまた、約2ミリメートルである。
【0348】
支持要素130の先端は、約1.5ミリメートルの距離だけ中空の管状要素100の半径方向中心162から離隔している。したがって、支持要素130は、約1.5ミリメートルの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心162から離隔している。
【0349】
中空の管状要素の外径164は、約7.2ミリメートルである。したがって、支持要素130は、中空の管状要素100の半径の約42パーセントの距離だけ中空の管状要素100の半径方向中心162から離隔している。
【0350】
図4Cは、中空の管状要素100を囲むラッパー190を示す。
【0351】
支持要素130は、第一の支持要素130であり、中空の管状要素は、二つの追加の支持要素である第二の支持要素170および第三の支持要素180を含む。これにより有利なことに、第一の要素110、特にエアロゾル形成基体112、およびサセプタ要素120の移動を防止または制限するための、長手方向および横断方向の両方における追加的な強度および剛性を中空の管状要素100に提供し得る一方で、中空の管状要素100の変形が回避され得る。
【0352】
支持要素130、170、180の各々は、互いに同一であり、中空の管状要素100の周囲の周りに均等に離隔している。中空の管状要素100の周囲は、
図4Bに破線の曲線で示されている。
【0353】
図5は、本発明の第二の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素200の斜視図を示す。第二の実施形態の中空の管状要素200は、周辺部分における第一の点231および周辺部分における第二の点232が互いにより近くに位置付けられている点で、第一の実施形態の中空の管状要素100とは異なる。特に、周辺部分における第一の点231および周辺部分における第二の点232は、約0ミリメートルの距離だけ互いから隔離している。したがって、第一の折り目241および第二の折り目242もまた、約0ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。支持要素230の深さは、支持要素130の深さと同じであり、約2ミリメートルである。
【0354】
図6は、中空の管状要素200の上流端面の断面図を示す。第一の側壁251と第二の側壁252との間に形成される角度は、およそ0度である。第一の側壁251の実質的に全体およびに第二の側壁252の実質的全体は、互いに接触し、接着剤によって互いに取り付けられる。これにより、長手方向および横断方向の両方における中空の管状要素の強度および剛性が著しく増大し得る。これはまた、中空の管状要素200をラッパーで囲む必要性を回避し得る。したがって、これにより、既存の高速エアロゾル発生物品組み立て機械を使用してエアロゾル発生物品1内に組み立てることができるように、中空の管状要素200の重量が最小化され得る。
【0355】
図7は、本発明の第三の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素300の上流端面の断面図を示す。第三の実施形態の中空の管状要素300は、第一の実施形態の中空の管状要素100と概して同じである。しかしながら、第三の実施形態の中空の管状要素300は、支持要素330が中空の管状要素300の半径とほぼ等しい深さを有するという点で、第一の実施形態の中空の管状要素100とは異なる。したがって、支持要素330は、中空の管状要素300の半径方向中心まで延在する。特に、支持要素330の先端は、中空の管状要素300の半径方向中心に存在するか、またはそれに隣接している。第一の実施形態の中空の管状要素100と同様に、第三の実施形態の中空の管状要素300は、中空の管状要素300の周囲の周りに均等に離隔した三つの同一の支持要素330、370、380を含む。したがって、支持要素330、370、380は、中空の内側領域を三つのチャネルに分割する。特に、支持要素330、370、380の先端は、中空の管状要素300の半径方向中心において互いに隣接している。
【0356】
図8は、本発明の第四の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素400の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素400は、周辺部分における第一の点431および周辺部分における第二の点432が互いにより近くに位置付けられていることを除いて、第一の実施形態の中空の管状要素400と概して同じである。特に、周辺部分における第一の点431および周辺部分における第二の点432は、約0.8ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。さらに、
図8では、支持要素430の深さは約3ミリメートルである。さらに、
図8では、第一の側壁と第二の側壁は、それらの間に約15度の角度を画定する。
【0357】
図9は、本発明の第五の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素500の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素500は、中空の管状要素200の深さが中空の管状要素500の半径とほぼ同じであることを除いて、第二の実施形態の中空の管状要素200と概して同じである。したがって、支持要素530は、中空の管状要素500の半径方向中心まで延在する。特に、支持要素530の先端は、中空の管状要素500の半径方向中心に存在するか、またはそれに隣接している。第一の実施形態の中空の管状要素100および第二の実施形態の中空の管状要素200と同様に、第五の実施形態の中空の管状要素500は、三つの同一の支持要素を含む。したがって、中空の管状要素500の三つの支持要素は、中空の管状要素500の中空領域を三つのチャネルに分割する。特に、支持要素530、370、580の先端は、中空の管状要素300の半径方向中心において互いに隣接している。
【0358】
図10は、上述の第一の実施形態の中空の管状要素100などの、エアロゾル発生物品のための中空の管状要素を形成するための方法を示す。方法は、中空の管状要素を形成するための機器105を提供することを含む。機器105は、装置107を備える。装置107は、チャネル125を画定する内表面115を有する。チャネル125は、装置107の上流開口部117から装置107の下流開口部118まで延在する。
【0359】
装置107は、第一のセクション126、第二のセクション127および第三のセクション128を備える。第一のセクションは、
図10に示すように、第二のセクション127と第三のセクション128との間に位置する。
【0360】
装置107の第一のセクション126は、チャネル125内に突出する内部突出部135を含む。内部突出部135は、装置107の第一のセクション126の上流端から装置107の第一のセクション126の下流端まで延在する。装置107の第一のセクション126内のチャネル125は、実質的に円錐台状であり、第一のセクション126の上流端におけるチャネル125の直径は、第一のセクション126の下流端におけるチャネル125の直径よりも大きい。
【0361】
内部突出部135は、実質的にピラミッド状である。内部突出部125は、長手方向および横断方向の両方において実質的に三角形の断面を有する。内部突出部135は、内部突出部135の頂点において最大横断断面積を有し、装置107の第一のセクション126の上流端でテーパーオフする。内部突出部は、第一の縁部を含み、第一の縁部は、チャネル125を画定する装置107の内表面の一部分に隣接している。第一の縁部は、装置107の第一のセクション126の上流端から延在する。内部突出部はまた、第二の縁部を含み、第二の縁部もまた、チャネルを画定する装置107の内表面115に隣接している。第二の縁部は、装置107の第一のセクション126の上流端から延在する。内部突出部は、第三の縁部をさらに含み、第三の縁部は、チャネル125内に存在し、同じく装置107の第一のセクション126の上流端から延在する。
【0362】
平面A-Aに沿って取られた内部突出部135の断面を
図11Aに示す。平面B-Bに沿って取られた内部突出部135の断面を
図11Bに示す。したがって、
図11Bは、内部突出部135の頂点における内部突出部135の断面を示す。
【0363】
装置107の第二のセクション127は、装置107の上流開口部117から装置107の第一のセクション126まで延在する。装置107の第二のセクション127を通って延在するチャネル125の一部は、実質的に円筒形であり、第一のセクション126の上流端におけるチャネル125の直径とほぼ同じ直径を有する。
【0364】
装置107の第三のセクション128は、装置107の第一のセクション126から装置107の下流開口部118まで延在する。装置107の第三のセクション128を通って延在するチャネル125の一部は、実質的に円筒形であり、第一のセクション126の下流端におけるチャネル125の直径とほぼ同じ直径を有する。
【0365】
方法はまた、シートから形成される中空管145を提供することを含み、中空管145の周囲は、内部突出部135の頂点における装置107の横断断面の内周にほぼ等しい。中空管145の断面が
図11Aに示される。第一のセクション126の上流端におけるチャネル125の直径は、中空管145の直径とほぼ同じである。したがって、中空管145の直径もまた、装置107の第二のセクション127を通って延在するチャネル125の一部の直径とほぼ同じである。
【0366】
方法はさらに、装置107の上流開口部117を通して、チャネル125に沿って装置107の第二のセクション127内に中空管145を通過させることを含む。
【0367】
方法はさらに、チャネル125に沿って、かつ装置107の第一のセクション126の上流端において内部突出部135と接触させて、中空管145を通過させることを含む。
【0368】
方法はさらに、中空管145の外表面が装置107の内表面115と接触するように、装置107の第一のセクション126を通してチャネル125に沿って中空管145を通過させることを含む。特に、中空管145の外表面が内部突出部135と接触するように行う。装置107の第一のセクション126の構成に起因して、装置107の第一のセクション126に沿って中空管145を通過させることにより、中空管145が変形し、装置107の第一のセクションの内部形状に適合する。特に、第一のセクション126内の内部突出部135の存在と組み合わせた場合、第一のセクション126内のチャネル125の円錐台形状は、
図12Bに示すように、中空管145を、低減された直径、および支持要素130を形成する内部に折り畳まれた突出部を有する形態へと成形するのに役立つ。結果として、装置107の第一のセクション126を通して中空管145を通過させることにより、中空管145が、内部突出部135の第一の縁部における第一の折り目、内部突出部135の第二の縁部における第二の折り目、および内部突出部135の第三の縁部における第三の折り目を形成する。したがって、装置107の第一のセクション126を通して中空管145を通過させることにより、シートから形成された中空の管状要素が形成され、中空の管状要素は、中空の内側領域を画定する周辺部分110と、支持要素130とを含み、支持要素130は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方に沿って周辺部分から従属し、支持要素は、中空の内側領域内に存在するシートの第三の折り目を含む。中空管145および中空の管状要素は、
図10の点線で示されている。
【0369】
方法はさらに、装置107の第三のセクション128を通して、そして装置107の下流開口部118を通してチャネル117の外へと中空の管状要素を通過させることを含む。装置107の第三のセクション128は、中空の管状要素が装置107から外へと出るのを支援し得る。さらに、装置107の第三のセクション128は、中空の管状要素の折り畳み後に、中空の管状要素の所望の形状を保持するのに役立ち得る。
【0370】
図11Aおよび11Bに示すように、内部突出部135は、第一の内部突出部135であり、装置107の第一のセクション126は、二つの追加の内部突出部である第二の内部突出部175および第三の内部突出部185を含む。内部突出部135、175、185の各々は、互いに同一であり、装置107の第一のセクション126の周囲の周りに均等に離隔している。
【0371】
したがって、
図12Bに示すように、装置107の第一のセクション126を通して中空管145を通過させることによって形成される中空の管状要素の支持要素130は、第一の支持要素130であり、中空の管状要素は、二つの追加の支持要素である第二の支持要素170および第三の支持要素180を含む。支持要素130、170、180の各々は、互いに同一であり、中空の管状要素の周囲の周りに均等に離隔している。
【0372】
図13は、本発明の第六の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素600の斜視図を示す。中空の管状要素600は、中空の管状要素600の中空の内側領域620を画定する周辺部分610と、支持要素630とを含む。
【0373】
図13および
図14に示すように、周辺部分610および支持要素630は、同じ紙のシートから一体的に形成される。特に、周辺部分610は、二~四つの平行に巻かれた紙シートの層から形成され、支持要素630は、単一の紙シートの層から形成される。より具体的には、周辺部分610のセクションは、二つの紙シートの層から形成され、周辺部分610の別のセクションは、三つの紙シートの層から形成され、周辺部分610のさらなるセクションは、四つの紙シートの層から形成される。
【0374】
図14に示すように、支持要素630は、周辺部分610における第一の点631から、中空の管状要素600の半径方向中心を通って中空の内側領域620にわたって、周辺部分610における第二の点632まで延在する。周辺部分610における第一の点631および周辺部分610における第二の点632は、互いにおよそ正反対に対向している。中空の管状要素の内径は、約6.9ミリメートルである。したがって、周辺部分610における第一の点631および周辺部分610における第二の点632は、約6.9ミリメートルだけ互いから離隔している。中空の管状要素の外径は、約7.2ミリメートルである。
【0375】
支持要素630は、
図14に示すように、中空の管状要素600の上流端から見た時に、周辺部分610における第一の点631から周辺部分610における第二の点632まで延在する実質的に直線部分を含む。
【0376】
支持要素630は、シートの第一の折り目に沿って周辺部分610から従属し、第一の折り目は、周辺部分610における第一の点631に存在する。支持要素630はまた、シートの第二の折り目に沿って周辺部分610から従属し、第二の折り目は、周辺部分610の第二の点632に存在する。したがって、実質的に直線部分もまた、シートの第一の折り目からシートの第二の折り目まで延在する。
【0377】
図15は、本発明の第七の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素700の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素700は、周辺部分710および支持要素730を含む。周辺部分710および支持要素730は、同じ紙のシートから一体的に形成される。周辺部分710は、周辺部分のセクションが二つのシートの層から形成され、周辺部分710の別のセクションが単一のシートの層から形成されるように、平行に巻かれたシートの層から形成される。
【0378】
支持要素730は、周辺部分710における第一の点731から、中空の内側領域にわたって周辺部分710における第二の点732aまで延在する。特に、支持要素730は、シートの端を含み、シートの端は、周辺部分710における第二の点732aにおいて周辺部分710と接触する。
【0379】
支持要素730は、中空の管状要素700の上流端から見た時に、実質的に正弦波である。支持要素730は、複数のピークおよびトラフを含み、特に、支持要素730は、ピークおよび二つのトラフを含む。支持要素730のピークは、周辺部分710におけるさらなる点732bで周辺部分710と接触する。
【0380】
したがって、周辺部分710における第一の点731から周辺部分710におけるさらなる点732bまで延在するシートの一部分は、第一の支持要素であり得ることが理解されよう。さらに、周辺部分710におけるさらなる点732bから周辺部分710における第二の点732aまで延在するシートの一部分は、第二の支持要素であり得る。
【0381】
図16は、本発明の第八の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素800の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素800は、同じ紙のシートから一体的に形成された周辺部分810および支持要素830を含む。シートは、シートの第一の端833からシートの第二の端834まで延在する。周辺部分810は、周辺部分810のセクションが単一のシートの層から形成され、周辺部分810の別のセクションが二つのシートの層から形成されるように、平行に巻かれたシートの層から形成される。
【0382】
支持要素830は、周辺部分810における第一の点831から、中空の内側領域にわたって周辺部分810における第二の点832まで延在する。特に、支持要素830は、シートの第一の折り目および第二の折り目の両方から周辺部分810から従属し、第一の折り目は、周辺部分810における第一の点831に存在し、第二の折り目は、周辺部分810における第二の点832に存在する。周辺部分810における第一の点831および周辺部分810における第二の点832は、互いにおよそ正反対に対向している。
【0383】
シートの第一の端833から周辺部分810における第一の点831まで延在するシートの一部分、およびシートの周辺部分810における第二の点832からシートの第二の端1034まで延在するシートの一部分は、中空の管状要素800の中空の内側領域を画定する。したがって、周辺部分810は、シートの第一の端833から周辺部分810における第一の点831まで延在するシートの一部分と、周辺部分810における第二の点832からシートの第二の端834まで延在するシートの一部分とを含む。
【0384】
図16に示すように、支持要素830は、中空の管状要素800の上流端から見た時に、実質的に正弦波である。支持要素830は、複数のピークおよびトラフを含み、特に、支持要素830は、二つのピークおよび三つのトラフを含む。これにより、第一の要素10、特にエアロゾル形成基体12、およびサセプタ要素20と接触し得る中空の管状要素800の表面積が増大する。したがって、これにより、第一の要素10、特にエアロゾル形成基体12およびサセプタ要素20の両方の移動を防止または制限するための中空の管状要素800の能力が増大し得る。
【0385】
図17は、本発明の第九の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素900の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素900は、シートの第二の端が周辺部分910における第二の点932に存在することを除いて、第八の実施形態の中空の管状要素800と概して同じである。したがって、周辺部分910における第二の点932からシートの第二の端まで延在するシートの一部分はない。したがって、支持要素930は、シートの第二の折り目に沿って周辺部分910から従属せず、第二の折り目は、周辺部分910の第二の点932に存在する。さらに、周辺部分910は、周辺部分910における第二の点932からシートの第二の端まで延在するシートの一部分を含まない。
【0386】
さらに、中空の管状要素900は、支持要素930が、中空の管状要素900の上流端から見た時に、実質的にs字形状であるという点で、中空の管状要素800とは異なる。
【0387】
支持要素930は、中空の管状要素900の半径方向中心を通って延在する。
【0388】
図18は、本発明の第十の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素1000の斜視図を示す。中空の管状要素1000は、中空の管状要素1000の中空の内側領域1020を画定する周辺部分1010を含む。中空の管状要素1000はまた、紙のシートから形成される支持要素1030を含む。周辺部分1010は、支持要素1030を形成するシートとは異なる管を含む。すなわち、管は、支持要素1030と一体的に形成されない。
【0389】
図19に示すように、シートの第一の端1033は、周辺部分1010における第一の点1031まで管と接触し、第一の点1031で管から離れて中空の内側領域1020内へと偏向する。シートの第二の端1034は、周辺部分1010における第二の点1032aまで管と接触し、第二の点1032aで管から離れて中空の内側領域1020内へと偏向する。したがって、支持要素1030は、周辺部分1010における第一の点1031から、中空の内側領域1020にわたって周辺部分1010における第二の点1032aまで延在する。さらに、周辺部分1010は、シートの第一の端1033から周辺部分1010における第一の点1031まで延在するシートの一部分と、周辺部分1010における第二の点1032aからシートの第二の端1034まで延在するシートの一部分とである管を含む。
【0390】
支持要素1030は、中空の管状要素100の上流端から見た時に、湾曲した部分を含む。特に、支持要素1033は、中空の管状要素1000の上流端から見た時に、実質的にオメガ形状である。支持要素1030はまた、周辺部分1010におけるさらなる点1032bで管と接触する。支持要素1030は、中空の内側領域1020を四つのチャネルに分割する。
【0391】
周辺部分1010における第一の点1031から周辺部分1010におけるさらなる点1032bまで延在するシートの一部分は、第一の支持要素であり得ることが理解されよう。さらに、周辺部分1010におけるさらなる点1032bから周辺部分1010における第二の点1032aまで延在するシートの一部分は、第二の支持要素であり得る。第一および第二の支持要素は、中空の内側領域1020を四つのチャネルに分割する。
【0392】
シートは、接着剤によって管に取り付けられてもよい。特に、シートは、シートが管と接触する点で管に取り付けられてもよい。
【0393】
図20は、本発明の第十一の実施形態によるエアロゾル発生物品のための中空の管状要素1100の上流端面の断面図を示す。第十の実施形態の中空の管状要素1000と同様に、周辺部分1110は、支持要素1130を形成するシートとは異なる管を含む。支持要素1130は、周辺部分1110における第一の点1131および周辺部分1110における第二の点1132の両方において周辺部分1110と接触する。支持要素は、周辺部分1110における第一の点1131から、中空の内側領域にわたって周辺部分1110における第二の点1132まで延在する。
【0394】
支持要素1130は、中空の管状要素1100の上流端から見た時に、波形プロファイルを有する。特に、支持要素1130は、中空の管状要素1100の上流端から見た時に、実質的に正弦波であり、一つのピークおよび二つのトラフを含む。