IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本精機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-表示装置 図1
  • 特許-表示装置 図2
  • 特許-表示装置 図3
  • 特許-表示装置 図4
  • 特許-表示装置 図5
  • 特許-表示装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/50 20240101AFI20240704BHJP
   G01D 11/24 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
B60K35/50
G01D11/24 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021520878
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(86)【国際出願番号】 JP2020020368
(87)【国際公開番号】W WO2020235682
(87)【国際公開日】2020-11-26
【審査請求日】2023-03-17
(31)【優先権主張番号】P 2019096929
(32)【優先日】2019-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】有福 大輔
【審査官】吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-127893(JP,A)
【文献】特開2013-170998(JP,A)
【文献】特開2013-237284(JP,A)
【文献】特開2004-327286(JP,A)
【文献】特開2019-020282(JP,A)
【文献】国際公開第2019/026544(WO,A1)
【文献】特開2011-242378(JP,A)
【文献】特開2007-205730(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00 - 37/20
G01D 11/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板状の表示板と、前記表示板を背後で支持するケース部材と、を少なくとも備え、
前記ケース部材は、前記表示板の前方へ突出し前記表示板の前方を覆う前方部と、前記前方部の背後に前記前方部が前記表示板を覆う範囲よりも大きい範囲に形成される収容部と、前記前方部の背後で前記表示板を支持する受け部と、を有し、
前記表示板の外周は、前記前方部の背後と前記受け部の前面との間で挟持されることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示板及び前記前方部の背後に配置され、情報を表示可能な表示部材を有し、
前記表示部材は、前記収容部に収容されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記前方部及び前記受け部は、前記表示板側の面にテーパ状の傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記ケース部材は、前記前方部の背後の前記受け部に隣接する位置に、前記表示板を位置決めする第1の位置決め部を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1の位置決め部は第1の方向を位置決めし、
前記ケース部材は、前記第1の方向と直交する第2の方向を位置決めする第2の位置決め部を有することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
薄板状の表示板と、前記表示板を背後で支持するケース部材と、を少なくとも備え、
前記ケース部材は、前記表示板の前方へ突出し前記表示板の前方を覆う前方部と、前記前方部の背後に前記前方部が前記表示板を覆う範囲よりも大きい範囲に形成される収容部と、前記前方部の背後で前記表示板を支持する受け部と、を有し、
前記前方部は、前記受け部に対向する位置に貫通部を有し、前記貫通部の前面側を覆う覆い部材を有することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
前記表示板は、前記貫通部に対応する位置に着色部を有することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関し、例えば、表示板を備えた車両用の計器装置に好適である。
【背景技術】
【0002】
従来の表示装置は、特許文献1に開示されるように、ケースの上に表示板を載置し、ケースに形成された突起部に表示板に形成された孔部が嵌合することで両者が位置決めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-232251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ケースが表示板の背後に配置される表示部材を収容する収容部を有し、ケースに収容部の外周から表示板と表示部材に重なるように表示板の前面へ延出する前方部を有する場合、前方部の背後の表示板の一部が垂れ下がり、表示板が表示部材と接触することで異音などが生じるといった問題点があった。
【0005】
そこで本開示の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、表示板の一部がケース部材の背後に配置される箇所において表示板の固定を可能とする表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、薄板状の表示板1と、前記表示板1を背後で支持するケース部材3と、を少なくとも備え、前記ケース部材3は、前記表示板1の前方へ突出し前記表示板1の前方を覆う前方部33bと、前記前方部33bの背後に前記前方部33bが前記表示板1を覆う範囲よりも大きい範囲に形成される収容部34と、前記前方部33bの背後で前記表示板1を支持する受け部36と、を有し、前記表示板1の外周1aは、前記前方部33bの背後と前記受け部36の前面との間で挟持されることを特徴とする。
また、薄板状の表示板1と、前記表示板1を背後で支持するケース部材3と、を少なくとも備え、前記ケース部材3は、前記表示板1の前方へ突出し前記表示板1の前方を覆う前方部33bと、前記前方部33bの背後に前記前方部33bが前記表示板1を覆う範囲よりも大きい範囲に形成される収容部34と、前記前方部33bの背後で前記表示板1を支持する受け部36と、を有し、前記前方部33bは、前記受け部36に対向する位置に貫通部33b2を有し、前記貫通部33b2の前面側を覆う覆い部材2を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、表示板の一部がケース部材の背後に配置される箇所において表示板の固定を可能とする表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の第1の実施形態に係る表示装置の正面図。
図2図1のA-A線に沿った断面図。
図3図1のB-B線に沿った断面図。
図4図1の見返し、指針、第2の文字板を省く正面図。
図5図3の矢視Zから見た図。
図6】本開示の第2の実施形態に係る表示装置の図3に係る図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態について図1乃至6を参照して説明するが、本開示はこれら実施形態に限定されるものではなく、本開示を逸脱することなく種々の変更が可能である。
【0010】
尚、以下では、表示装置100の構成の理解を容易にするために、各部材に対して、表示装置100から車両運転席に着座した運転者を見る方向(第1表示板1側)を「前(正面)」、その反対側(回路基板4側)を「後(背面)」とし、それぞれを図中の矢印の「Fr.」、「Re.」で示す。また、その他、「上」、「下」、「左」、「右」を図中の矢印「To.」、「Bo.」、「L」、「R」として適宜説明する。
【0011】
る(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る車両用の表示装置100を、図1乃至5を参照して説明する。表示装置100は、車両(例えば、自動車)に搭載され、所定の計測量(車両速度など)を表示する計器装置として構成される。
【0012】
図1に示すように、表示装置100は、第1表示板(表示板)1と、第2表示板(覆い部材)2と、ケース部材3と、回路基板4と、表示器(表示部材)5と、導光体6と、光源7と、指針8と、見返し9と、を主に有する。
【0013】
第1表示板1は、薄板状に成形された透光性の合成樹脂(例えば、ポリカーボネート)からなる基材11の表裏面に各種印刷層を形成したものからなる。第1表示板1は、表面に黒色等の遮光性インキが形成された遮光層12を有する。
【0014】
遮光層12は、指標部12aと、透視窓12bと、インジケータ12cと、を有する。指標部12aは、指針8が指示する目盛や数字等の意匠に遮光層12が抜き印刷され形成される。透視窓12bは、表示器5の表示部51aに対向する位置に略矩形状に遮光層12が抜き印刷され形成される。インジケータ12cは、ターンやハイビーム等、各種作動灯や警告灯の意匠に遮光層12が抜き印刷され形成される。
【0015】
第1表示板1は、第1位置決め孔13と、第2位置決め孔14と、を有する。第1位置決め孔13は、第1表示板1の上側の外周1aに形成され、外周1a側が開口したU字の切り欠き状に形成される。第1位置決め孔13は、左右方向(第1の方向)Xに一定の幅を持った切り欠き又はスリットである。
【0016】
第2位置決め孔14は、第1表示板1の左右の外周1bの位置にそれぞれ各1個、計2個形成される。第2位置決め孔14は、第1位置決め孔13を基準に対称位置に形成される。第2位置決め孔14は、外周1b側が開口したU字状に形成される切り欠きである。第2位置決め孔14は、左右方向Xと直交する上下方向(第2の方向)Yに一定の幅を持った切り欠き又はスリットである。
【0017】
第2表示板2は、薄板状に成形された透光性の合成樹脂(例えば、ポリカーボネート)の基材21の表裏に、各種印刷層を形成したものからなる。第2表示板2は、表面に黒色等の遮光性インキが形成された遮光層22を有する。遮光層22は、加飾インジケータ22aを有する。加飾インジケータ22aは、略半円形状の意匠に遮光層22が抜き印刷され形成される。
【0018】
光源7は、回路基板4の前面側に実装される。光源7は、第1光源71と、第2光源72と、第3光源73と、を有する。第1光源71,第2光源72は、例えば所定の色の表面実装型のLED(Light Emitting Diode)からなる。第3光源73は、例えばRGB(RED,GREEN,BLUE)3原色の表面実装型のLEDからなる。第1光源71の発する光は、指標部12aや指針8を発光させる。第2光源72の発する光は、インジケータ12cを発光させる。第3光源73の発する光は、導光体6を介して加飾インジケータ22aを発光させる。
【0019】
ケース部材3は、白色の合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)からなり、第1表示板1を前面で支持する。ケース部材3は、第1照明室31と、第2照明室32と、第3照明室33と、収容部34と、載置部35と、受け部36と、第1位置決め突起(第1の位置決め部)37と、第2位置決め突起(第2の位置決め部)38と、第3位置決め突起39と、を有する。
【0020】
第1照明室31は、複数の第1光源71を囲むように形成され、第1光源71の光を指標部12aや指針8に導く。第2照明室32は、第2光源72を囲むように筒状に形成され、第2光源72の光をインジケータ12cに導く。第3照明室33は、内部に導光体6を収容し、第3光源73の光を加飾インジケータ22aに導く。
【0021】
第3照明室33は、ケース部材3の後方部33aと、前方部33bと、から構成される。後方部33aは、第3光源73を囲むように筒状に形成され、第1表示板1を支持しない位置に配置される。後方部33aは、一端が回路基板4に当接し、他端が第1表示板1と同じ高さまで前方へ延出する。後方部33aの表示器5側の壁は、収容部34の筒状を構成する壁と共有する。
【0022】
前方部33bは、後方部33aに連続して形成され、後方部33aの前面側から第1表示板1を超えて前方へ突出する。前方部33bは、第1表示板1の前方において、一部が第1表示板1の平面方向と平行な方向の透視窓12bの方へ延出し、第1表示板1の前方で第1表示板1と収容部34に重なるように配置される。このように、前方部33bは、第1表示板1の一部及び収容部34の一部を前方から覆うように形成される。
【0023】
前方部33bは、背後の第1表示板1側の面に第1表示板1を受け部36の方へ案内するテーパ状の誘い込み部(傾斜部)33b1を有する。第2表示板2は、前方部33bの前面側を覆うように配置される。前方部33bは、第2表示板2を背後で支持する。
【0024】
収容部34は、矩形の筒状に形成され、内部に表示器5を収容する。収容部34は、前方部33bが収容部34の一部を覆う範囲よりも大きい範囲に形成される。収容部34の前後方向を構成する壁の一部は、後方部33aの表示器5側の壁と共有する。載置部35は、ケース部材3の前面部分であり、第1表示板1を背後で支持する。
【0025】
受け部36は、前方部33bの背後の位置で収容部34と共有する後方部33aの壁から表示器5の方へ突出する。受け部36は、2箇所に形成される。受け部36は、前方部33bの背後及び第1表示板1の背後の位置に配置され、第1表示板1の背後を支持する。受け部36は、先端の第1表示板1側の面に第1表示板1を受け部36の前面側へ案内するテーパ状の誘い込み部(傾斜部)36aを有する。第1表示板1の外周1aは、前方部33bの背後と受け部36の前面との間で挟持される。
【0026】
第1位置決め突起37は、第1位置決め孔13と嵌合し、第1表示板1の左右方向Xを位置決めする突起である。第1位置決め突起37は、前方部33bの背後の、前方部33bの背後の位置の2箇所の受け部36の間に形成され、受け部36に隣接する。第1位置決め突起37は、収容部34と共有する後方部33aの壁からら透視窓12b又は表示器5の方へ突出形成される。
【0027】
第2位置決め突起38は、載置部35から前方へ断面円形に突出する突起である。第2位置決め突起38は、第2位置決め孔14と嵌合し、第1表示板1の上下方向Yを位置決めする突起である。第3位置決め突起39は、第1位置決め突起37の背後から回路基板4の方へ断面円形に突出する突起である。
【0028】
回路基板4は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターンを施した硬質配線基板からなり、電子部品が前記配線パターンに導通接続(配置)される。電子部品は、例えば指針8を駆動する駆動本体や、光源7や、複数個のIC(Integrated circuit)チップ41や、抵抗や,コンデンサ等がある。回路基板4は、第3位置決め突起39が挿通し嵌合する孔42を有する。
【0029】
ICチップ41は、薄板矩形のマイクロチップであり、回路基板4の背面側に実装される。ICチップ41は、GDC(Graphics Display Controller:描画制御コントローラ)として機能するものがあり、ICチップ41から出力された制御信号に基づいて、表示器5に画像を表示させる。
【0030】
ICチップ41は、マイクロコンピュータとして機能するものがあり、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などを有し、車両のECU(Electronic Control Unit)から車速、エンジン回転数、各種車両情報、ナビゲーション情報などを取得し、取得した情報に基づきROMに書き込まれたプログラムに従って所定の演算処理を実行し、駆動本体(図示せず),光源7,表示器5らを駆動・制御する。
【0031】
表示器5は、第1表示板1の背後に配置され、液晶表示パネル51と、液晶表示パネル51を透過照明するバックライトユニット52と、液晶表示パネル51,バックライトユニット52を収納する金属ケース53と、を備えている。液晶表示パネル51は、TFT型カラーLCDセルの前後面に偏光部材を貼着したものであり、スピードメータ,走行距離計,燃費消費計,時刻等の各種車両情報を画像にて表示可能な表示部51aが設けられている。表示部51aは、透視窓12bから視認者に視認可能となる。
【0032】
導光体6は、光拡散材料を含有する透光性合成樹脂(例えば、アクリル)からなる。導光体6は、第3照明室33に収容され、受光部61と、出射部62と、を有する。受光部61は、第3光源73に対向する位置に配置され、第3光源73からの光を受光する。出射部62は、加飾インジケータ22aに対向する位置に配置され、受光部61が入射した光を加飾インジケータ22aへ出射する。
【0033】
指針8は、透光性樹脂(例えば、ポリカーボネート)からなる指示部81と、不透明な樹脂(例えば、ABS)からなる指針キャップ82と、を有する。指針8は、駆動本体の回転軸に接続され、指標部12aを指示部81にて指示する。駆動本体は、可動磁石式駆動本体,ステッピングモータ等からなるものであり、回路基板4の背後に装着され、回動軸が前方に突出する。表示装置100は、指針8と指標部12aとにより、アナログ式のタコメータを構成する。
【0034】
見返し9は、黒色の合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)からなる。見返し9は、第1表示板1及び第2表示板2の前面に配置される。見返し9は、表示装置100の可視領域、つまり、指針8,指標部12a,透視窓12b,インジケータ12c,加飾インジケータ22aを露出する。また、見返し9の前方側には、例えば湾曲形状に形成された透明又は半透明の透視パネル(図示せず)が配置されている。
【0035】
第1表示板1のケース部材3への組付け手順を説明する。第1表示板1を載置部35に配置する。次に、第1表示板1を上下方向Yの上方向にスライドさせる。外周1aは、前方部33bの背後に挿入され、誘い込み部33b1により受け部36へ案内される。外周1aは、誘い込み部36aにより受け部36の前面側へ案内され、前方部33bの背後と受け部36の前面との間に位置する。
【0036】
外周1aが前方部33bと受け部36の間に配置されるのと同時に、第1位置決め孔13は、第1位置決め突起37に嵌合される。このようにして、第1表示板1の外周1aを、前方部33bの背後でケース部材3に固定することができる。その後、第2位置決め孔14を第2位置決め突起38に嵌合させると第1表示板1のケース部材3への組付けが完了する。
【0037】
このように形成されることにより、前方部33bの背後で第1表示板1が垂れ下がり、第1表示板1と表示器5が接触して発生する異音を防止することができる。また、誘い込み部33b1と誘い込み部36aにより、第3照明室33の背後の目眩作業であっても、容易に第1表示板1の外周1aをケース部材3に固定することができる。
【0038】
また、第1表示板1は、外周1aを前方部33bと受け部36との間で挟持するためにスライドさせる方向である上下方向Yを、第2位置決め孔14と第2位置決め突起38とにより位置決めされるので、第1表示板1の外周1aが受け部36から抜けることを防止することができる。
【0039】
(第2の実施形態)
本開示に係る表示装置200の第2の実施形態を図6に基づいて説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
【0040】
本実施形態では、前方部33bは、貫通孔(貫通部)33b2を有する。貫通孔33b2は、受け部36に対向する位置に形成され、受け部36を前方から視認可能とする貫通した孔である。第2表示板2は、貫通孔33b2の前面側を覆う。また、本実施形態では、第1表示板1は、着色部15を有す。着色部15は、第1表示板1の表面の貫通孔33b2に対向する位置に形成されるケース部材3の材料色と同系色の白色等の反射性インキである。
【0041】
このように形成されることにより、第1表示板1のケース部材3への組付け時に、外周1aが受け部36で支持された状態、及び、第1位置決め突起37が第1位置決め孔13に嵌合した状態を貫通孔33b2から目視確認することができる。
【0042】
尚、本開示は前述した本実施形態に限定されるものでなく、本開示の要旨の範囲において、種々の変形が可能である。例えば、前述した本実施形態においては、表示装置の表示手段である表示器5は、有機EL(Electro Luminescence)モジュールであってもよい。
【0043】
また、第2表示板2で前方部33bの前面側を覆っていたが、見返し9の一部が延出して前方部33bの前面側を覆ってもよい。
【0044】
本開示は、車両用の表示装置に関し、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用の表示装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 第1表示板(表示板)
13 第1位置決め孔(第1の位置決め部)
14 第2位置決め孔(第2の位置決め部)
15 着色部
2 第2表示板(覆い部材)
3 ケース(ケース部材)
33 第3照明室
33a 後方部
33b 前方部
33b1 誘い込み部(傾斜部)
33b2 貫通部
34 収容部
36 受け部
36a 誘い込み部(傾斜部)
4 回路基板
5 表示部材
6 導光体
7 光源
71 第1光源
72 第2光源
73 第3光源
8 指針
9 見返し
X 左右方向(第1の方向)
Y 上下方向(第2の方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6