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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】柱状半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20240704BHJP
   H01L 23/522 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 29/417 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 21/8238 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 27/092 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
H01L21/90 B
H01L29/78 301X
H01L29/44 L
H01L29/50 M
H01L29/44 P
H01L27/092 F
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022550254
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(86)【国際出願番号】 JP2020035235
(87)【国際公開番号】W WO2022059124
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】311014428
【氏名又は名称】ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(72)【発明者】
【氏名】原田 望
【審査官】佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/068226(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/179026(WO,A1)
【文献】特開2008-140996(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/768
H01L 21/336
H01L 29/41
H01L 29/417
H01L 21/8238
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に対し垂直方向に形成された第1の半導体柱と、
前記第1の半導体柱を囲む第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層を囲む第1のゲート導体層と、
前記第1の半導体柱の上部に形成されたソース又はドレインとなる第1の不純物領域と、
前記第1の半導体柱の下部に形成されたドレイン又はソースとなる第2の不純物領域と、
を有する第1のSGT(Surrounding Gate Transistor)を含む柱状半導体装置の製造方法であって、
少なくとも上部に第1の半導体層を有する前記基板上に、その頂部上に第1のマスク材料層を有する前記第1の半導体柱を形成する工程と、
前記第1のマスク材料層と、前記第1の半導体柱との側面を囲んで第2のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層とをエッチングマスクにして、前記第1の半導体層をエッチングして平面視において、前記第1の半導体柱の下の外周部に露出第1半導体面を形成する工程と、
前記露出第1半導体面に選択的に金属または合金層よりなる第1の導体層を形成する工程と、
平面視において、前記第1の導体層上に、前記第2の不純物領域と、配線導体層とを繋ぐ第1のコンタクトホールを形成する工程と、を有し、
前記第2の不純物領域が前記露出第1半導体面まで繋がり、そして前記第1の導体層と接している、
ことを特徴とする柱状半導体装置の製造方法。
【請求項2】
少なくとも、前記第1の半導体柱を囲んだ第1の材料層を形成する工程と、
前記第1の材料層上にあって、前記第1のマスク材料層、もしくは前記第1のマスク材料層と、前記第1の半導体柱との頂部を囲んだ第3のマスク材料層を形成する工程と、
前記第3のマスク材料層をマスクにして、前記第1の材料層をエッチングして第4のマスク材料層を形成する工程と、を有し、
前記第1のマスク材料層は、前記第3のマスク材料層と、前記第4のマスク材料層とからなる、
ことを特徴とする、請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層とをエッチングマスクにして、前記第1の半導体層をエッチングして前記露出第1半導体面を形成した後に、前記露出第1半導体面の側面をエッチングして露出半導体凹部を形成する工程と、
前記露出半導体凹部に選択的に金属または合金層よりなる前記第1導体層を形成する工程と、
を有することを特徴とする、請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記基板上に前記第1の半導体柱に隣接して、その頂部上に第5のマスク材料層を有する第2の半導体柱を形成する工程と、
前記第5のマスク材料層と、前記第2の半導体柱との側面を囲んで第6のマスク材料層を形成する工程と、
前記第5のマスク材料層と、前記第6のマスク材料層とをエッチングマスクにして、前記第1の半導体層をエッチングして、平面視において、前記第2の半導体柱の外周部に露出第2半導体面を形成する工程と、
前記露出第1半導体面と、前記露出第2半導体面に選択的に金属、または合金層よりなる前記第1導体層を形成する工程と、
前記平面視において、前記第1の導体層上に、前記第1のコンタクトホールを形成する工程と、
をさらに備え、
前記第1の導体層が、前記第2の半導体柱の底部に形成する第2のSGTのソースまたはドレインとなる第3の不純物領域につながり、そして接している、
ことを特徴とする、請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第1のSGTの底部の前記第2の不純物領域と、前記第2のSGTの底部の前記第3の不純物領域と、を離して形成する工程と、
前記露出第1半導体面と前記露出第2半導体面とに接して、前記第1の導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする、請求項4に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記第1の導体層が、対面した前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域の間で繋がって形成されている、
ことを特徴とする、請求項5に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記基板上に前記第2の不純物領域と離れて、前記第2の不純物領域と同じ高さに第2の材料層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の不純物領域と、前記第2の材料層との外周全体を囲み、且つ接して前記第1の導体層を形成する工程を有し、
平面視において、前記第1のコンタクトホールが前記第2の材料層との外周全体を囲んだ前記第1の導体層上に形成されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第2の材料層が、ドナー不純物、またはアクセプタ不純物を含んだ半導体層より形成されている、
ことを特徴とする、請求項7に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記基板上に前記第2の不純物領域と離れて、前記第2の不純物領域と同じ高さにあり、且つ前記第2の材料層と離れた場所に第3の材料層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の不純物領域と、前記第2の材料層と、前記第3の材料層の外周全体を囲み、且つ接して前記第1の導体層を形成する工程と、を有し、
平面視において、平面視において、前記第3の材料層を囲んだ前記第1の導体層上に第2のコンタクトホールが形成されている、
ことを特徴とする、請求項7に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項10】
垂直方向において、前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域と同じ高さにあり、且つ前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域とに隣接して第4の材料層を形成する工程と、
前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域と、前記第4の材料層の側面に接し、且つ繋がった第3の導体層形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする、請求項に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項11】
基板に対し垂直方向に立つ第1の半導体柱と、
前記第1の半導体柱を囲む第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層を囲む第1のゲート導体層と、
前記第1の半導体柱の上部にある第1のSGTのソース、またはドレインである第1の不純物領域と、
前記第1の半導体柱の下部に繋がり、且つ平面視において前記第1の半導体柱の外周より広がってある前記第1のSGTのソース、またはドレインである第2の不純物領域と、
前記第1の半導体柱に隣接し、且つ垂直方向において、前記第2の不純物領域と同じ高さにある第1の材料層と、
前記第2の不純物領域の側面と、前記第1の材料層の側面と、の全周を囲んだ第1の導体層とを備え、
互いに対面した、前記第2の不純物領域の側面と、前記第1の材料層の側面との間が、前記第1の導体層で繋がっており、
平面視において、前記第1の材料層を囲んだ部分の前記第1の導体層上に、前記第1の導体層と、第1の外部配線導体層とを繋ぐ第1のコンタクトホールを有する、
ことを特徴とする柱状半導体装置。
【請求項12】
前記基板上に、前記第1の半導体柱に隣接して、垂直方向に立つ第2の半導体柱と、
前記第2の半導体柱を囲む第2のゲート絶縁層と、
前記第2のゲート絶縁層を囲む第2のゲート導体層と、
前記第2の半導体柱の上部にある第2のSGTのソース、またはドレインである第3の不純物領域と、
前記第2の半導体柱の下部に繋がり、且つ平面視において前記第2の半導体柱の外周より広がってある前記第2のSGTのソース、またはドレインである第4の不純物領域と、
前記2の不純物領域の側面全体と、前記第4の不純物領域の側面全体とに接して前記第1の導体層と、を有する、
ことを特徴とする、請求項11に記載の柱状半導体装置。
【請求項13】
前記第1の導体層が、少なくとも前記第2の不純物領域の側面全体を囲んだ第3の導体層と、前記第4の不純物領域の側面全体を囲んだ第4の導体層よりなり、
前記第3の導体層と、前記第4の導体層との対面した側面が接している、
ことを特徴とする、請求項12に記載の柱状半導体装置。
【請求項14】
前記第2の不純物領域と前記第4の不純物領域のうちの一方、または前記第2の不純物領域と前記第4の不純物領域の両者に隣接して、前記第1の材料層と離れた場所に、垂直方向において、前記第2の不純物領域、前記第4の不純物領域、前記第1の材料層と同じ高さにある第2の材料層と、
前記第1の導体層は、前記第2の材料層の側面全体を囲み、
前記第1の導体層は、前記第2の不純物領域、前記第4の不純物領域、前記第2の材料層の間で繋がっている、
ことを特徴とする請求項12に記載の柱状半導体装置。
【請求項15】
前記第1の導体層が、互いに対面した前記第2の不純物領域と、前記第4の不純物領域との間で繋がっており、
平面視において、前記第2の材料層を囲んだ前記第1の導体層上に、第2の外部配線導体層と前記第1の導体層とを繋げる第2のコンタクトホールがある、
ことを特徴とする、請求項14に記載の柱状半導体装置。
【請求項16】
平面視において、前記第2の不純物領域の全体を囲む前記第1の導体層である第5の導体層と、前記第4の不純物領域の全体を囲む前記第1の導体層である第6の導体層と、前記第2の材料層の全体を囲む前記第1の導体層である第7の導体層とを有し、
平面視において、前記第5の導体層と、前記第6の導体層との対面する両者の側面は離れており、
平面視において、前記第5の導体層と、前記第6の導体層と、前記第7の導体層とが、互いに対面する側面の少なくとも1部で繋がっている、
ことを特徴とする、請求項14に記載の柱状半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱状半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LSI(Large Scale Integration)に3次元構造トランジスタが使われている。その中で、柱状半導体装置であるSGT(Surrounding Gate Transistor)は、高集積な半導体装置を提供する半導体素子として注目されている。また、SGTを有する半導体装置の更なる高集積化、高性能化が求められている。
【0003】
通常のプレナー型MOSトランジスタでは、チャネルが半導体基板の上表面に沿う水平方向に延在する。これに対して、SGTのチャネルは、半導体基板の上表面に対して垂直な方向に延在する(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照)。このため、SGTはプレナー型MOSトランジスタと比べ、半導体装置の高密度化が可能である。
【0004】
図7に、NチャネルSGTの模式構造図を示す。P型又はi型(真性型)の導電型を有するSi柱100(以下、シリコン半導体柱を「Si柱」と称する。)内の上下の位置に、一方がソースとなる場合に、他方がドレインとなるN+層101a、101b(以下、ドナー不純物を高濃度で含む半導体領域を「N+層」と称する。)が形成されている。このソース、ドレインとなるN+層101a、101b間のSi柱100の部分がチャネル領域102となる。このチャネル領域102を囲むようにゲート絶縁層103が形成されている。このゲート絶縁層103を囲むようにゲート導体層104が形成されている。SGTでは、ソース、ドレインとなるN+層101a、101b、チャネル領域102、ゲート絶縁層103、ゲート導体層104が、全体として柱状に形成される。このため、平面視において、SGTの占有面積は、プレナー型MOSトランジスタの単一のソース又はドレインN+層の占有面積に相当する。そのため、SGTを有する回路チップは、プレナー型MOSトランジスタを有する回路チップと比較して、更なるチップサイズの縮小化が実現できる。
【0005】
図7では、1つのSGTが形成されている。実際のLSIチップでは、このチップ上に多くのSGTが形成される。この場合、各SGTの底部にあるソース、ドレイン半導体領域と、これらに繋がる配線導体層を低抵抗に繋げる必要がある。かつ、これらSGT回路形成の高集積化が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平2-188966号公報
【非特許文献】
【0007】
【文献】Hiroshi Takato, Kazumasa Sunouchi, Naoko Okabe, Akihiro Nitayama, Katsuhiko Hieda, Fumio Horiguchi, and Fujio Masuoka: IEEE Transaction on Electron Devices, Vol.38, No.3, pp.573-578 (1991)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
各SGTの底部にあるソース、ドレイン不純物領域と、これらに繋がる配線導体層を低抵抗に繋げる必要がある。かつ、これらSGT回路形成の高集積化が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決する本発明の柱状半導体装置の製造方法は、
基板に対し垂直方向に形成された第1の半導体柱と、
前記第1の半導体柱を囲む第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層を囲む第1のゲート導体層と、
前記第1の半導体柱の上部に形成されたソース又はドレインとなる第1の不純物領域と、
前記第1の半導体柱の下部に形成されたドレイン又はソースとなる第2の不純物領域と、
を有する第1のSGT(Surrounding Gate Transistor)を含む柱状半導体装置の製造方法であって、
少なくとも上部に第1の半導体層を有する前記基板上に、その頂部上に第1のマスク材料層を有する前記第1の半導体柱を形成する工程と、
前記第1のマスク材料層と、前記第1の半導体柱との側面を囲んで第2のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層とをエッチングマスクにして、前記第1の半導体層をエッチングして平面視において、前記第1の半導体柱の下の外周部に露出第1半導体面を形成する工程と、
前記露出第1半導体面に選択的に金属または合金層よりなる第1の導体層を形成する工程と、
平面視において、前記第1の導体層上に、前記第2の不純物領域と、配線導体層とを繋ぐ第1のコンタクトホールを形成する工程と、を有し、
前記第2の不純物領域が前記露出第1半導体面まで繋がり、そして前記第1の導体層と接していることを特徴とする。
【0010】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、
少なくとも、前記第1の半導体柱を囲んだ第1の材料層を形成する工程と、
前記第1の材料層上にあって、前記第1のマスク材料層、もしくは前記第1のマスク材料層と、前記第1の半導体柱との頂部を囲んだ第3のマスク材料層を形成する工程と、
前記第3のマスク材料層をマスクにして、前記第1の材料層をエッチングして第4のマスク材料層を形成する工程と、を有し、
前記第1のマスク材料層は、前記第3のマスク材料層と、前記第4のマスク材料層とからなる、
ことを特徴とする。
【0011】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層とをエッチングマスクにして、前記第1の半導体層をエッチングして前記露出第1半導体面を形成した後に、前記露出第1半導体面の側面をエッチングして露出半導体凹部を形成する工程と、
前記露出半導体凹部に選択的に金属または合金層よりなる前記第1導体層を形成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0012】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記基板上に前記第1の半導体柱に隣接して、その頂部上に第5のマスク材料層を有する第2の半導体柱を形成する工程と、
前記第5のマスク材料層と、前記第2の半導体柱との側面を囲んで第6のマスク材料層を形成する工程と、
前記第5のマスク材料層と、前記第6のマスク材料層とをエッチングマスクにして、前記第1の半導体層をエッチングして、平面視において、前記第2の半導体柱の外周部に露出第2半導体面を形成する工程と、
前記露出第1半導体面と、前記露出第2半導体面に選択的に金属、または合金層よりなる前記第1導体層を形成する工程と、
前記平面視において、前記第1の導体層上に、前記第1のコンタクトホールを形成する工程と、
をさらに備え、前記第1の導体層が、前記第2の半導体柱の底部に形成する第2のSGTのソースまたはドレインとなる第3の不純物領域につながり、そして接していることを特徴とする。
【0013】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記第1のSGTの底部の前記第2の不純物領域と、前記第2のSGTの底部の前記第3の不純物領域と、を離して形成する工程と、
前記露出第1半導体面と前記露出第2半導体面とに接して、前記第1の導体層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0014】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記第1の導体層が、対面した前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域の間で繋がって形成されていることを特徴とする。
【0015】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記基板上に前記第2の不純物領域と離れて、前記第2の不純物領域と同じ高さに第2の材料層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の不純物領域と、前記第2の材料層との外周全体を囲み、且つ接して前記第1の導体層を形成する工程を有し、
平面視において、前記第1のコンタクトホールが前記第2の材料層との外周全体を囲んだ前記第1の導体層上に形成されている、
ことを特徴とする。
【0016】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記第2の材料層が、ドナー不純物、またはアクセプタ不純物を含んだ半導体層より形成されていることを特徴とする。
【0017】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、前記基板上に前記第2の不純物領域と離れて、前記第2の不純物領域と同じ高さにあり、且つ前記第2の材料層と離れた場所に第3の材料層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の不純物領域と、前記第2の材料層と、前記第3の材料層の外周全体を囲み、且つ接して前記第1の導体層を形成する工程と、を有し、
平面視において、平面視において、前記第3の材料層を囲んだ前記第1の導体層上に第2のコンタクトホールが形成されていることを特徴とする。
【0018】
上記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、垂直方向において、前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域と同じ高さにあり、且つ前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域とに隣接して第4の材料層を形成する工程と、
前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域と、前記第4の材料層の側面に接し、且つ繋がった第3の導体層形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0019】
上記の課題を解決する本発明の柱状半導体装置は、
基板に対し垂直方向に立つ第1の半導体柱と、
前記第1の半導体柱を囲む第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層を囲む第1のゲート導体層と、
前記第1の半導体柱の上部にある第1のSGTのソース、またはドレインである第1の不純物領域と、
前記第1の半導体柱の下部に繋がり、且つ平面視において前記第1の半導体柱の外周より広がってある前記第1のSGTのソース、またはドレインである第2の不純物領域と、
前記第1の半導体柱に隣接し、且つ垂直方向において、前記第2の不純物領域と同じ高さにある第1の材料層と、
前記第2の不純物領域の側面と、前記第1の材料層の側面と、の全周を囲んだ第1の導体層とを備え、
互いに対面した、前記第2の不純物領域の側面と、前記第1の材料層の側面との間が、前記第1の導体層で繋がっており、
平面視において、前記第1の材料層を囲んだ部分の前記第1の導体層上に、前記第1の導体層と、第1の外部配線導体層とを繋ぐ第1のコンタクトホールを有することを特徴とする。
【0020】
上記柱状半導体装置は、前記基板上に、前記第1の半導体柱に隣接して、垂直方向に立つ第2の半導体柱と、
前記第2の半導体柱を囲む第2のゲート絶縁層と、
前記第2のゲート絶縁層を囲む第2のゲート導体層と、
前記第2の半導体柱の上部にある第2のSGTのソース、またはドレインである第3の不純物領域と、
前記第2の半導体柱の下部に繋がり、且つ平面視において前記第2の半導体柱の外周より広がってある前記第2のSGTのソース、またはドレインである第4の不純物領域と、
前記2の不純物領域の側面全体と、前記第4の不純物領域の側面全体とに接して前記第1の導体層と、を有することを特徴とする。
【0021】
上記柱状半導体装置は、前記第1の導体層が、少なくとも前記第2の不純物領域の側面全体を囲んだ第3の導体層と、前記第4の不純物領域の側面全体を囲んだ第4の導体層よりなり、前記第3の導体層と、前記第4の導体層との対面した側面が接していることを特徴とする。
【0022】
上記柱状半導体装置は、前記第2の不純物領域と前記第4の不純物領域のうちの一方、または前記第2の不純物領域と前記第4の不純物領域の両者に隣接して、前記第1の材料層と離れた場所に、垂直方向において、前記第2の不純物領域、前記第4の不純物領域、前記第1の材料層と同じ高さにある第2の材料層と、
前記第1の導体層は、前記第2の材料層の側面全体を囲み、
前記第1の導体層は、前記第2の不純物領域、前記第4の不純物領域、前記第2の材料層の間で繋がっていることを特徴とする。
【0023】
上記柱状半導体装置は、前記第1の導体層が、互いに対面した前記第2の不純物領域と、前記第4の不純物領域との間で繋がっており、
平面視において、前記第2の材料層を囲んだ前記第1の導体層上に、第2の外部配線導体層と前記第1の導体層とを繋げる第2のコンタクトホールがあることを特徴とする。
【0024】
上記柱状半導体装置は、平面視において、前記第2の不純物領域の全体を囲む前記第1の導体層である第5の導体層と、前記第4の不純物領域の全体を囲む前記第1の導体層である第6の導体層と、前記第2の材料層の全体を囲む前記第1の導体層である第7の導体層とを有し、
平面視において、前記第5の導体層と、前記第6の導体層との対面する両者の側面は離れており、
平面視において、前記第5の導体層と、前記第6の導体層と、前記第7の導体層とが、互いに対面する側面の少なくとも1部で繋がっていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1B】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1C】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1D】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1E】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1F】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1G】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1H】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1I】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1J】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1K】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図2A】第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図2B】第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図3A】第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図3B】第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図3C】第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図4A】第4実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図4B】第4実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図5】第5実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
図6】第6実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図7】従来技術を説明するための立体構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る、柱状半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(第1実施形態)
以下、図1A図1Kを参照して、本発明の第1実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)はY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
【0028】
図1Aに示すように、P層基板1(特許請求範囲の「基板」の一例である)上にN層2を形成する。そして、N層2上にN+層3と、P+層4を形成する。そして、N+層3、P+層4上に、アクセプタ不純物を少量含んだP層6を形成する。そして、P層6上に、酸化シリコン(SiO2)層、窒化シリコン(SiN)などの単層または複数層よりなる材料層7を形成する。なお、P層6は、ドナー不純物を少量含んだN層であってもよい。また、不純物濃度が十分低いI(Intrinsic)層であってもよい。
【0029】
次に、図1Bに示すように、リソグラフィ法とRIE(Reactive Ion Etching )法とを用いて、材料層7をエッチングして、マスク材料層7a、7b、7c(特許請求範囲の「第1のマスク材料層」の一例である)を形成する。そして、マスク材料層7a、7b、7cをマスクにして、P層6と、N+層3、P+層4の上部と、をRIEエッチングして、Si柱10a、10b、10c(特許請求範囲の「第1の半導体柱」、「第2の半導体柱」の一例である)を形成する。
【0030】
次に、図1Cに示すように、上面の位置がSi柱10a、10b、10cの上面より上になるSiO2層11を形成する。なお、SiO2層11の替りに、Si柱10a、10b、10cの側面、及びSi柱10a、10b、10cの外周部に繋がった、SiN層、SiO2層などの複数の層からなる層を形成してもよい。
【0031】
次に、全体にSiN層(図示せず)を堆積する。そして、RIEエッチングにより、図1Dに示すように、マスク材料層7a、7b、7cの外周部にSiN層12a、12b、12cを形成する。平面視において、SiN層12a、12b、12cは、Si柱10a、10b、10cに対して、自己整合で形成される。リソグラフィ法を用いないで形成するため、Si柱10a、10b、10cに対して、通常言われるマスク合わせズレがない状態で、SiN層12a、12b、12cを形成することができる。
【0032】
次に、図1Eに示すように、平面視において、Si柱10a、10b、10cの一部に重なるマスク材料層14を形成する。
【0033】
次に、図1Fに示すように、SiN層12a、12b、12c(特許請求範囲の「第3のマスク材料層」の一例である)、マスク材料層7a、7b、7c、14をエッチングマスクにして、SiO2層11をエッチングして、SiO2層11a(特許請求範囲の「第4のマスク材料層」の一例である)を形成する。次に、SiN層12a、12b、12c、SiO2層11a(SiN層12a、12b、12c、SiO2層11aの両材料層をもって特許請求範囲の「第2のマスク材料層」の一例である)、マスク材料層14をエッチングマスクにして、N+層3a、P+層4a、N層2と、P層基板1の上部と、をエッチングして、N+層3aa、P+層4aa(特許請求範囲の「第2の不純物領域」の一例である)、N層2a、P層基板1aを形成する。N+層3aa、P+層4aaの側面は露出される。平面視において、SiN層12a、12b、12cは、Si柱10a、10b、10cに対して自己整合により形成されている。これにより、SiN層12a、12b、12cの下部にあるN+層3aa、P+層4aaの側面位置は、Si柱10a、10b、10cに対して自己整合になっている。SiN層12a、12b、12cとSiO2層11aはN+層3a、P+層4a、N層2と、P層基板1の上部と、をエッチングするためのエッチングマスクとしての役割を持つ。このエッチングマスク層を他の方法により形成してもよい。例えば、図1Cにおいて、SiO2層11をマスク材料層7a、7b、7cの全体を覆って堆積する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、上面をマスク材料層7a、7b、7cの上面まで平坦にする。そして、RIEによりSiO2層11をエッチングしてSi柱10a、10b、10c、マスク材料層7a、7b、7cの側面に、マスク材料層となるSiO2層(特許請求範囲の「第2のマスク材料層」の一例である)を、Si柱10a、10b、10cと自己整合で形成してもよい。
【0034】
次に、マスク材料層14を除去する。そして、図1Gに示すように、上面位置がN層2aの上面位置になるように、P層基板1a上にSiO2層15を形成する。これにより、露出したN+層3aa、P+層4aaの側面(特許請求範囲の「露出第1半導体面」の一例である)が形成される。この場合、Si柱10a、10b、10c、N層2a、P層基板1aは絶縁層により囲まれている。
【0035】
次に、図1Hに示すように、選択エピタキシャル成長法によりタングステン層(W層)16(特許請求範囲の「第1の導体層」の一例である)をN+層3aa、P+層4aaの外周側面に形成する。図1H(d)に示すように、平面視において、N+層3aa、P+層4aaを囲んだW層16は、Si柱10a、10b、10cの外周部を囲んだW層16aa、16ab、16acと、この外周部を繋げて、N+層3aa、P+層4aaの側面に繋がったW層16bよりなる。W層16aa、16ab、16acはSi柱10a、10b、10cに対して、自己整合で形成される。なお、W層16とN+層3aa、P+層4aaとの接触抵抗を小さくするためのTi、Taなどのバリヤ金属層をW層16と、N+層3aa、P+層4aaとの間に形成してもよい。
【0036】
次に、図1Iに示すように、SiN層12a、12b、12c、SiO2層11aを除去する。そして、SiO2層18を、その上面位置がN+層3aa、P+層4aaの上面位置近傍になるように、形成する。
【0037】
次に、図1Jに示すように、Si柱10a、10b、10cを囲み、そしてSiO2層18上にゲート絶縁層である酸化ハフニウム層(HfO2層)20(特許請求範囲の「第1のゲート絶縁層」の一例である)を形成する。そして、Si柱10a、10b、10cの外周部のHfO2層20を囲み、ゲート導体層であるTiN層211(特許請求範囲の「第1のゲート導体層」の一例である)とSiO2層221を形成する。そして、HfO2層20、TiN層211、SiO2層221上にSiN層231を形成する。そして、Si柱10a、10b、10cを囲んでN+層27a、P+層27b、27cを形成する。そして、熱処理を行い、Si柱10a、10b、10cの頂部にN+層N1、P+層P1、P2(特許請求範囲の「第1の不純物領域」の一例である)を形成する。そして、N+層27a、P+層27b、27c上にW層281a、281b、281cを形成する。なお、ゲート絶縁層であるHfO2層20は、SiO2層との2層構成でもよい。また、単層または複数層の他の材料層により形成してもよい。ゲート導体層であるTiN層211は、TiN層とW層との2層構成でもよい。また、単層または複数層の他の材料層により形成してもよい。
【0038】
次に、図1Kに示すように、全面にSiO2層301を形成する。そして、W層281a上にコンタクトホールC1、W層281b上にコンタクトホールC2、W層281c上にコンタクトホールC3、底部がW層16に接してあるコンタクトホールC4(特許請求範囲の「第1のコンタクトホール」の一例である)、底部がTiN層211に接してあるコンタクトホールC5を形成する。そして、コンタクトホールC1を介して、W層281aに繋がった基板配線金属層Vssと、コンタクトホールC2、C3を介して、W層281b、281cに繋がった電源配線金属層Vddと、コンタクトホールC4を介して、W層16に繋がった出力配線金属層Voutと、コンタクトホールC5を介して、TiN層211に繋がった入力配線金属層Vinと、を形成する。これにより、P層基板1a上にインバータ回路が形成される。
【0039】
なお、本実施形態の説明では、平面視において円形状のSi柱10a、10b、10cを用いて説明したが、長方形、楕円などの形状であってもよい。また、平面視において、違う形状のSi柱を同一P層基板1a上に混在させてもよい。
【0040】
また、N+層3aa、P+層4aaは、図1Aに示したように、例えばエピタキシャル法によるN+層3、P+層4から形成した。これに対し、最初に、これらN+層3、P+層4を形成しないで、Si柱10a、10bの外周部のP層6側面を露出させて、この露出部にW層16を形成する前にドナーまたはアクセプタ不純物を含む半導体層を形成し、熱処理によりP層6側面に不純物領域を形成する。その後にW層16を形成してもよい。また、他の方法でN+層3aa、P+層4aaを形成してもよい。
【0041】
また、本説明では、N+層N1、P+層P1、P2はN+層27a、P+層26b、26cからの熱拡散により形成した。これに対し、N+層N1、P+層P1、P2は、図1Aにおける、材料層7を形成する前に、形成したN+層、P+層により形成してもよい。また、他の方法により、N+層N1、P+層P1、P2を形成してもよい。
【0042】
本実施形態は、以下の特徴を供する。
1. 図1Hで示したように、平面視において、N+層3aa、P+層4aaを囲んだ低抵抗導体層であるW層16は、ソースまたはドレインの直列抵抗を小さくさせる。そして、N+層3aa、P+層4aaを囲んだW層16は、Si柱10a、10b、10cの外周部を囲んだW層16aa、16ab、16acと、この外周部を繋げて、N+層3aa、P+層4aaとの側面に繋がったW層16bよりなる。W層16aa、16ab、16acはSi柱10a、10b、10cと自己整合で形成される。これにより、XX’方向と、Y方向において高密度化を図ることができる。
2. 図1Kに示すように、N+層3aa、P+層4aaと、出力配線金属層Voutとを電気的に接続するためのコンタクトホールC4は、N+層3aa、P+層4aaの側面を囲むW層16に重なった場所のどこでもよい。W層16がない場合は、コンタクトホールC4はN+層3aaとP+層4aaの両者の境界を含む場所に限定されるが、本発明で供する方法により、コンタクトホールC4形成の位置に対して設計の自由度を高めることができる。これは、SGTを用いた回路の高集積化に繋がる。
【0043】
(第2実施形態)
以下、図2A図2Bを参照して、本発明の第2実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)はY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
【0044】
まず、第1実施形態の図1A図1Gに示した工程を実行する。そして、図2Aに示すように、SiO2層11a、15をマスクにしてN+層3aa、P+層4aaの露出している側面をエッチングして露出N+層凹部151(特許請求範囲の「露出半導体凹部」の一例である)を形成する。
【0045】
次に、図2Bに示すように、この凹部にW層16Aを選択エピタキシャル法により形成する。そして、第1実施形態の図1I図1Kに示した工程を実行する。これにより、P層基板1a上に第1実施形態と同じくインバータ回路を形成する。
【0046】
本実施形態では、N+層3aa、P+層4aaの外周部に形成するW層16Aは第1実施形態におけるW層16より平面視において幅を大きくできる。これにより、W層16Aの形成後の工程においての剥がれなどによる欠陥発生を低減することができる。
【0047】
(第3実施形態)
以下、図3A図3Cを参照して、本発明の第3実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)はY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
【0048】
基本的な工程は、第1実施形態の図1A図1Gの工程を実行し、図3Aに示すように、P層基板1c上に、N層21a、21b、P+層22a、N+層22b、Si柱24a、24bを形成する。Si柱24a、24bは平面視において矩形状の形状になっている。Si柱24a、24bはマスク材料層23a、23bをエッチングマスクにして形成される。マスク材料層23a、23bを囲んだSiN層25a、25bは、第1実施形態と同じくSi柱24a、24bに対して自己整合で形成される。そして、図1Eに示したマスク材料層14に対応するマスク材料層(図示せず)を、平面視において、SiN層25bの一部に重なり、Si柱24bからY-Y’方向に延長した形状に形成する。これにより、(c)図に示すように、平面視において、SiO2層26bは、SiN層25bよりY-Y’方向に延長した形状に形成される。そして、SiN層25a、25b、SiO2層26a、26b、マスク材料層23a、23bをエッチングマスクにして図1Fと同様のエッチングにより、N層21a、21b、P+層22a、N+層22bが形成される。このエッチングは、底部がP層基板1cの上面より下方になるようになされる。
【0049】
次に、図3Bに示すように、P+層22a、N+層22bを囲み、P層基板1c上に、上面位置がP+層22a、N+層22bの底部位置にあるSiO2層27を形成する。そして、P+層22a、N+層22bの露出した側面に選択エピタキシャル成長法によりW層28を形成する。この場合、W層28はP+層22aとN+層22bの間で繋がって形成される。W層28によりP+層22aと、N+層22bとが、Si柱24a、24bの長手方向(Y-Y’方向)の側面同士で電気的に接続される。
【0050】
次に、図3Cに示すように、SiO2層30を、その上面位置がP+層22aa、N+層22bの上面位置近傍になるように、形成する。そして、Si柱24a、24bを囲みSiO2層30を覆うようにゲート絶縁層であるHfO2層31を形成する。そして、Si柱24a、24bの外周部のHfO2層31を囲むようにゲート導体層であるTiN層32とSiO2層33を形成する。そして、HfO2層31、TiN層32、SiO2層33上にSiN層34を形成する。そして、Si柱24a、24bの頂部を囲んでP+層36a、N+層36bを形成する。そして、熱処理を行い、Si柱24a、24bの頂部にP+層37a、N+層37bを形成する。そして、P+層36aと、N+層36b上にW層38a、38bを形成する。そして、全面にSiO2層39を形成する。そして、W層38a上にコンタクトホールCa、W層28b上にコンタクトホールCb、底部がTiN層32に接してあるコンタクトホールCc、底部がW層28に接してあるコンタクトホールCdを形成する。そして、コンタクトホールCaを介して、W層38aに繋がった電源配線金属層Vddと、コンタクトホールCbを介して、W層38bに繋がった基板配線金属層Vssと、コンタクトホールCcを介して、TiN層32に繋がった入力配線金属層Vinと、コンタクトホールCdを介して、W層28に繋がった出力配線金属層Voutと、を形成する。これにより、P層基板1c上にインバータ回路が形成される。
【0051】
本実施形態によれば、以下の特徴が供せられる。
1. 本実施形態のようにY-Y’方向に長いSi柱24a、24bの場合、第1実施形態のようにSi柱24a下のP+層22aと、Si柱24b下のN+層22bとがSi柱24a、24b間で繋がっていると、Si柱24a、24b間にはW層28は形成されない。即ち、平面視のX-X’方向において、W層28はSi柱24a、24bの片側のみに形成される。これに対し、本実施形態では、平面視のX-X’方向において、W層28はSi柱24a、24bそれぞれの両側に形成される。これにより、第1実施形態のようにSi柱24a下のP+層22aと、Si柱24b下のN+層22bとが、Si柱24a、24b間で繋がっている場合と比べて、本実施形態では、P+層22a、N+層22bとのW層28との接触抵抗を小さくできる。そして、P+層22a、N+層22bの電界分布を均一にすることができる。これはSGT動作のドレイン、ソース間電流の増加に繋がる。
2. 本実施形態の説明では、Si柱24aにPチャネルSGTを形成し、Si柱24bにNチャネルSGTを形成した例を用いて説明した。これに対し、Si柱24a、24bをそれぞれ複数個、平面視においてX-X’方向、またはY-Y’方向に並べた回路形成においても、それぞれのSi柱の底部にあるソース、またはドレインとなる不純物領域には均一な電界分布と、各SGTの電気特性の変動を小さくできる。また、このことは、SGTを用いた回路設計を容易にすることにもつながる。
【0052】
(第4実施形態)
以下、図4A図4Bを参照して、本発明の第4実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)はY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
【0053】
第3実施形態の図3Aと同じ工程を実行する。図4Aに示すように、N層21a、P+層22a、Si柱24a、24b、SiO2層26a、SiN層25a、25b、マスク材料層23a、23bは図3Aと同じである。だが、図3AのSiO2層26bが2つの領域に分かれ、SiO2層26ba、26bbとなる。そして、P+層22bが2つ領域に分かれ、P+層22ba、22bbとなる。そして、N層21bが2つ領域に分かれ、N層21ba、21bbに分かれる。そして、P層基板20がN層21ba、22bbの形状に合わせて凹んだP層基板1dが形成される。SiO2層26bb、P+層22bb、N層21bbは、図1Fにおいてマスク材料層14と同じ役割を持つマスク材料層14Aをエッチングマスクにして形成される。
【0054】
次に図4Bに示すように、上面位置がP+層22a、N+層22baの底部位置になるようにSiO2層27aを形成する。そして、P+層22a、N+層22ba、22bbの露出した側面に接してW層28aを形成する。これにより、W層28aは、P+層22a、N+層22ba、N+層22bbのそれぞれの外周を一周して囲んだ状態で形成される。そして、図3Cと同じ工程を行うことにより、P層基板1d上にインバータ回路が形成される。この場合、図3CにおけるコンタクトホールCdと同じ場所に、W層28aに接続するコンタクトホールCddが形成される。なお、このコンタクトホールCddは、第1実施形態において述べたように、平面視において、W層28aに接する場所のどこでも配置することができる。
【0055】
なお、上記説明では、第3実施形態との比較において、N+層22bbはSi柱24bのN+層22baの外周全体を均等にW層28aで囲むためのものであると説明した。コンタクトホールCddをSi柱24a、24bに隣接した他の場所に形成する場合は、N+層22bbを、これに即して移動すればよい。また、図4BではコンタクトホールCddは、平面視において、N+層22baと、N+層22bbの間に設けたが、このコンタクトホールCddは、N+層22bbを囲むW層28aの一部領域上のどこに設けてもよい。また、Si柱24a、24bは、平面視において、Y-Y’方向において、同じ長さの場合においても、N+層22bbは、P+層22a、N+層baに隣接した、いずれかの場所に設ければよい。
【0056】
また、N+層22bbは、平面視においてN+層22baの外周全体を均等にW層28aで囲むためのものであり、且つ外部配線との接続用のコンタクトホールCddを設けるための領域を確保するためのものである。したがって、このN+層22bbは、不純物層である必要はなく、他の材料層であってもよい
【0057】
本実施形態によれば、以下の特徴が供せられる。
1. 第3実施形態では、図3Bに示されているように、Si柱24bの下のN+層22bは、平面視において、Si柱24bを等幅で囲んだSiN層25bよりY-Y’方向上方に延びて形成されている。このため、Si柱24aの外周では、W層28が同じ距離離れて均一に形成されているのに対して、Si柱24bでは、上方部のW層28が他の側面より離れて形成されている。これに対して、本実施形態では、図4Bに見られるように、W層28aはSi柱24a、24b共に、同じ距離離れて均一に形成される。これにより、本実施形態では、N+層22baとのW層28との接触抵抗を小さくできる。そして、N+層22ba内の電界分布を均一にすることができ、これはSGT動作のドレイン、ソース間電流の増加に繋がる。
2. また、上記説明では、2つのSi柱24a、24bのP+層22a、N+層22baのW層28aによる接続と、コンタクトホールCddの設置について述べた。本実施形態を適用すれば、半導体柱が1個、または3個以上の接続においても、平面視において、各半導体柱の底部不純物領域の外周全体を均等にW層28aを形成することができる。
3. 本実施形態では、コンタクトホールCddの設置のため形成したN+層22bbは、半導体柱24a、24bに隣接して設ければよい。これにより、コンタクトホールCddの設置に関わる設計の自由度を大きくすることができる。
【0058】
(第5実施形態)
図5を参照して、本発明の第5実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。なお、以下の実施形態では、これ以前に説明した実施形態におけるものと同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】
図5に示すように、平面視において、図4Bで示したW層28aの外側に、N+層22cc、22ddをN+層22bbと同じく形成する。そして、W層28b、28cを、W層28aと同じく形成する。W層28b、28cはW層28aと繋がって形成する。W層28a、28b、28cは同時に形成される。そして、コンタクトホールCeeを、平面視においてW層28b上に形成する。同じくコンタクトホールCffをW層28c上に形成する。そして、コンタクトホールCdd、Cee、Cffを介して、W層28a、28b、28cと外部配線が接続される。
【0060】
なお、N+層22bb、22cc、22ddの形状は、異なってもよい。また、N+層22bb、22cc、22ddとW層28a、28b、28cとの距離は、W層28a、28b、28cを同時形成した時に、W層28a、28b、28cが繋がって形成されるように設定される。
【0061】
本実施形態によれば、以下の特徴が供せられる。
1.コンタクトホールCdd,Cee,Cffは外部配線と、互いに繋がったW層28a、28b、28cとを接続するためのものである。外部配線との接続は、同一基板上に形成した周辺回路との配置関係によって、全体集積度を低下させないようになされなければいけない。例えば、図4BのようにコンタクトホールCddの一か所からのみ外部配線との接続を行う場合、複数の周辺回路との接続において、一部回路との配線経路が長くなり、高集積化に対して問題が生じる場合がある。これに対して、本実施例で示すように、接続する周辺回路の配置に応じて、N+層22bb、22cc、22ddを配置することにより、容易に高集積化設計ができる。なお、N+層22bb、22cc、22ddの数は必要に応じて、容易に変えることができる。
【0062】
(第6実施形態)
図6を参照して、本発明の第6実施形態に係るSGT回路の製造方法を説明する。
【0063】
図6に示すように、Si柱24aとSi柱24bとが離れて形成される。工程は第5実施形態と同じである。この場合、Si柱24a、24bの外周を囲んだW層28DとW層28Eとは、互いに対面した側面では接していない。これに対し、W層28DとW層28Eとは、N+層22cの外周を囲んだW層28Bと接するように形成される。これにより、W層28DとW層28Eとは、W層28Bを介して接続される。
【0064】
なお、本実施形態の説明では、平面視において、W層28B上に外部配線と繋がるコンタクトホールを設けなかったが、回路設計上必要であれば、W層28B上に外部配線との接続用コンタクトホールを設けてもよい。
【0065】
本実施形態によれば、以下の特徴が供せられる。
例えば、Si柱24aとSi柱24bとのゲート導体層が電気的に独立に外部配線に繋がる回路形成においては、両者のゲート導体層を離して形成する必要がある。このためSi柱24aとSi柱24bとを離して形成しなければいけない。この場合、W層28D,28Eが離れてしまう。これに対し、本実施形態では、N+層22ccを囲んだW層28Bによって、W層28D、28Eが接続される。この場合、W層28B上には図5で示したコンタクトホールCeeはあってもよいし、なくてもよい。これにより、容易にW層28D、28Eの接続が可能になる。
【0066】
(その他の実施形態)
なお、本発明に係る実施形態では、1つの半導体柱に1個のSGTを形成したが、2個以上を形成する回路形成においても、本発明を適用できる。
【0067】
また、第1実施形態では、Si柱10a、10b、10cを形成したが、これ以外の半導体材料よりなる半導体柱であってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0068】
また、第1実施形態における、N+層3aa、27a、P+層4aa、27b、27cは、ドナー、またはアクセプタ不純物を含んだSi、または他の半導体材料層より形成されてもよい。また、N+層3aa、27a、P+層4aa、27b、27cは異なる半導体材料層より形成されてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0069】
また、第1実施形態では、W層16は選択エピタキシャル結晶成長法を用いて形成した。CDE(Chemical Dry Etching)と通常のエピタキシャル結晶成長とを繰り返して、W層16を形成する方法を含め、他の方法により選択的に形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0070】
また、第1実施形態において、マスク材料層7a、7b、7cは、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる有機材料または無機材料を含む他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0071】
また、第1実施形態における、各種配線金属層Vin、Vout、Vdd、Vssの材料は、金属だけでなく、合金、アクセプタ、またはドナー不純物を多く含んだ半導体層などの導電材料層であってもよく、そして、それらを単層、または複数層組み合わせて構成させてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0072】
第1実施形態では、ゲート導体層として、TiN層211を用いた。このTiN層211は、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる材料層を用いることができる。TiN層211は、少なくとも所望の仕事関数を持つ、単層または複数層の金属層などの導体層より形成できる。この外側に、たとえばW層などの他の導電層を形成してもよい。この場合、W層はゲート金属層を繋げる金属配線層の役割を行う。W層以外に単層、または複数層の金属層を用いても良い。また、ゲート絶縁層として、HfO2層20を用いたが、それぞれを単層または複数層よりなる他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0073】
また、第1実施形態において、Si柱10a、10b、10cの平面視における形状は、円形状であった。そして、第3実施形態ではSi柱24a、24bは平面視における矩形状であった。これらのSi柱の平面視における形状は、円形、矩形状だけでなく楕円、またはこの字状の形状であってもよい。また、これらの形状が混在して同じP層基板1a上に形成されてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0074】
また、第3実施形態の説明では、Si柱24aにPチャネルSGTを形成し、Si柱24bにNチャネルSGTを形成した例を用いて説明した。これに対し、Si柱24a、24bをそれぞれ複数個、平面視においてX-X’方向、またはY-Y’方向に並べた回路形成においても、それぞれのSi柱の底部にあるソース、またはドレインとなる不純物領域には均一な電界分布と、各SGTの電気特性の変動を小さくできる。また、このことは、SGTを用いた回路設計を容易にすることにもつながる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0075】
また、第1実施形態の説明では、N+層3aa、P+層4aaがSi柱10a、10b、10cの底部の全体に形成されたインバータ回路を例にして説明した。これに対し、例えばSGTを選択トランジスタとして用いたDRAMでは、平面視において、Si柱の底部の一部にN+層、またはP+層が形成される。この場合は、露出したN+層、またはP+層の側面のみにW層を選択的に形成してもよい。または、Si柱の底部に繋がる側面にW層を形成して、そのW層をN+層、またはP+層と、の側面のみを残して、他を除去してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0076】
また、本実施形態では、2つのSGTを用いたインバータ回路に本発明を適用した場合について説明した。これに対し、1つのSGTに対しても、本発明を適用できる。そして、SGTを用いたロジック回路にも適用できる。また、SGTをメモリセルの中に用いたSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、ReRAM(Resistive Random Access Memory)、PCM(Phase Change Memory)などの回路にも本発明を適用できる。
【0077】
また、第1実施形態では、P層基板1上にSGTを形成したが、P層基板1の代わりにSOI(Silicon On Insulator)基板を用いても良い。または、基板としての役割を行うものであれば他の材料基板を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0078】
また、第1実施形態では、Si柱10a、10b、10cの上下に、同じ極性の導電性を有するN+層3aa、N1,P+層4aa、P1、P2を用いて、ソース、ドレインを構成するSGTについて説明したが、極性が異なるソース、ドレインを有するトンネル型SGTに対しても、本発明が適用できる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0079】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。上記実施例及び変形例は任意に組み合わせることができる。さらに、必要に応じて上記実施形態の構成要件の一部を除いても本発明の技術思想の範囲内となる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明に係る、柱状半導体装置の製造方法によれば、高密度で、かつ高性能の柱状半導体装置が得られる。
【符号の説明】
【0081】
1、1a、1b、1c、1d: P層基板
2、2a、21a、21b、21ba、21bb: N層
3、3a、3aa、22b、26a、27a、N1、22ba、22bb、36b、37b: N+
4、4a、4aa、22a、26b、26c、27b、27c、36a、36b、P1,P2: P+
6: P層
7: 材料層
7a、7b、7c、14、23a、23b: マスク材料層
10a、10b、10c、24a、24b: Si柱
11、11a、15、18、22、26ba、26bb、24、26a、26b、27、27a、30、33、35、39、221、241、301: SiO2層
12a、12b、12c、23、25a、25b、231: SiN層
16、16a、16A,16aa、16ab、16ac、28、28a、28b、28c、28A,28B,28C,28D,38a、38b、281a、281b、281c: W層
20: HfO2層
21、211: TiN層
151: 露出N+層凹部
C1、C2、C3、C4、C5、Ca、Cb,Cc、Cd、Cdd、Cee,Cff: コンタクトホール
Vss: 基板配線金属層
Vdd: 電源配線金属層
Vin: 入力配線金属層
Vout: 出力配線金属層
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7