(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】好ましい転送プロトコルを用いて医用画像記録を転送するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 67/06 20220101AFI20240704BHJP
【FI】
H04L67/06
(21)【出願番号】P 2021553395
(86)(22)【出願日】2020-01-30
(86)【国際出願番号】 US2020015783
(87)【国際公開番号】W WO2020205041
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-11-10
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521404060
【氏名又は名称】フジフィルム メディカル システムズ ユー.エス.エー,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キブル、ギャリー
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-510119(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0329609(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0287093(US,A1)
【文献】特表2006-513731(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像記録を転送する方法であって、
1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システム内に保存されている前記医用画像記録に対する問合せを受信するステップであって、前記医用画像記録は
サイズと1つ以上の特徴とを有し、各特徴は、前記医用画像記録のサイズが、サイズ閾値より大きいか又は前記サイズ閾値未満かを示すサイズの指標である、ステップと、
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記医用画像記録の前記
1つ以上の特徴のうちの少なくとも
第1の特徴に基づいて前記記録保存システムから前記医用画像記録を転送するための転送プロトコルを選択するステップと、
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記転送プロトコルを用いて前記医用画像記録を転送するステップと、
前記医用画像記録を、表示のために前記第1のユーザの前記クライアント装置に送信するステップと、
を
含み、
前記第1の特徴が、前記医用画像記録のサイズが前記サイズ閾値より大きいことを示す場合、前記転送プロトコルはDICOM(Digital Imagining and Communications in Medicine)メッセージングプロトコルであり、
前記第1の特徴が、前記医用画像記録のサイズが前記サイズ閾値未満であることを示す場合、前記転送プロトコルはDICOM ウェブサービスプロトコルである、
方法。
【請求項2】
前記記録保存システムは、画像保存通信システム(PACS)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記医用画像記録は、1つ又は複数のDICOMサービスオブジェクトペア(SOP)インスタンスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの特徴が、DICOM SOPインスタンスの個数を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記転送プロトコルは、前記DICOM SOPインスタンスの個数に少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの特徴が、画像タイプを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記画像タイプが、X線CRタイプ、CTタイプ、MRIタイプ、及び超音波タイプのうちのいずれか1つである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記転送プロトコルは、前記画像タイプに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
選択が、伝送制御プロトコル(TCP)接続、及びハイパーテキスト転送プロトコル/ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTP/S)接続のうちのいずれか1つを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記医用画像記録をキャッシュすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記医用画像記録に関連する1つ又は複数の追加の医用画像記録を転送するステップと、前記追加の医用画像記録をキャッシュするステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記医用画像記録の前記特徴の少なくとも1つについて前記記録保存システムに問合せを行うステップを、さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記転送プロトコルは、前記医用画像記録の前記少なくとも1つの特徴に基づいて選択される、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記第1のユーザの前記クライアント装置から、前記記録保存システムに関連付けられた固有識別子を受信するステップを、さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体であって、
実行されると、
1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システム内に保存されている医用画像記録に対する問合せを受信し、前記医用画像記録は
サイズと1つ以上の特徴とを有し、各特徴は、前記医用画像記録のサイズが、サイズ閾値より大きいか又は前記サイズ閾値未満かを示すサイズの指標であり、
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記医用画像記録の前記
1つ以上の特徴のうちの少なくとも
第1の特徴に基づいて前記記録保存システムから前記医用画像記録を転送するための転送プロトコルを選択し、
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記転送プロトコルを用いて前記医用画像記録を転送し、
前記医用画像記録を、表示のために前記1つ又は複数のコンピュータ装置から前記第1のユーザの前記クライアント装置に送信する、
ように動作可能なソフトウェアを具現化し、
前記第1の特徴が、前記医用画像記録のサイズが前記サイズ閾値より大きいことを示す場合、前記転送プロトコルはDICOM(Digital Imagining and Communications in Medicine)メッセージングプロトコルであり、
前記第1の特徴が、前記医用画像記録のサイズが前記サイズ閾値未満であることを示す場合、前記転送プロトコルはDICOM ウェブサービスプロトコルである、
非一時的記録媒体。
【請求項16】
1つ又は複数のプロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリであって前記プロセッサによって実行可能な命令を含むメモリと、を備えるシステムであって、
前記プロセッサは、命令を実行する際に、
1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システム内に保存されている医用画像記録に対する問合せを受信し、前記医用画像記録は
サイズと1つ以上の特徴とを有し、各特徴は、前記医用画像記録のサイズが、サイズ閾値より大きいか又は前記サイズ閾値未満かを示すサイズの指標であり、
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記医用画像記録の前記
1つ以上の特徴のうちの少なくとも
第1の特徴に基づいて前記記録保存システムから前記医用画像記録を転送するための転送プロトコルを選択し、
前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記転送プロトコルを用いて前記医用画像記録を転送し、
前記医用画像記録を、表示のために前記1つ又は複数のコンピュータ装置から前記第1のユーザの前記クライアント装置に送信する、
ように動作可能であり、
前記第1の特徴が、前記医用画像記録のサイズが前記サイズ閾値より大きいことを示す場合、前記転送プロトコルはDICOM(Digital Imagining and Communications in Medicine)メッセージングプロトコルであり、
前記第1の特徴が、前記医用画像記録のサイズが前記サイズ閾値未満であることを示す場合、前記転送プロトコルはDICOM ウェブサービスプロトコルである、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月29日に出願された米国特許出願16/369,782に関連し、その利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の主題は、デジタル記録、例えば医用画像記録、より具体的にはDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)オブジェクトを転送するシステム及び方法に関するものである。医用画像記録は、特に選択された転送プロトコル、例えば、DICOMメッセージングプロトコル又はDICOMウェブサービスプロトコルを用いて転送することができる。
【背景技術】
【0003】
医用イメージングでは、画像保存通信システム(PACS:Picture Archiving and Communication System)とは、画像の保存、検索、表示、及び配信を行うための、専用のコンピュータ及びネットワークの組合せである。画像は様々なフォーマットで保存することができるが、画像保存のための一般的なフォーマットはDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)である。DICOMは、とりわけ、医用画像及び関連メタデータを、画像モダリティ(例えば、X線装置、コンピュータ断層撮影(CT)装置、及び磁気共鳴画像(MRI)装置)からPACS転送して保存したり、PACSからクライアント装置に転送して医療従事者などのユーザが閲覧できるようにするための規格である。
【0004】
長年、PACSに保存されている医用画像記録を転送するための標準は、DICOMサービスのための通信フレームワークであるDICOMメッセージングプロトコルであった。例えば、DICOMの機能であるC-MOVE又はC-GETを使用して、伝送制御プロトコル(TCP)接続を介して医用画像記録を転送することができた。
【0005】
DICOM PS3.18のウェブサービスの導入に伴い、ウェブサービスを利用した代替のオブジェクト取得プロトコルが導入された。このプロトコルは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:Hyper Text Transfer Protocol)接続や、ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTPS:Hyper Text Transfer Protocol Secure)接続であり、以下、総称して「HTTP/S」という。特に、WADO-RS又はWADO-URIを含む、WADO(Web Access for DICOM Objects)機能のような新しいウェブベースの機能は、C-MOVE及びC-GET機能に取って代わることが意図された。
【0006】
これら2つのプロトコルは統合されていない。ユーザは、DICOMメッセージングにはTCPを使用し、DICOM ウェブサービスにはHTTP/Sを使用する。一般に、DICOMウェブサービスは、1枚の医用画像のような少量のデータを迅速に移動させるのにより適しているが、DICOMメッセージングは、数千枚もの医用画像を有するDICOMスタディ(検査)のような大量のデータを移動させるのにより適している。
【0007】
したがって、DICOMオブジェクトなどの医用画像記録を、記録の特徴又は記録要求の特徴に応じた適切な転送プロトコルを用いて、より効率的に転送するシステム及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
本開示の主題の目的及び利点は、以下の説明に記載され、以下の説明から明らかになり、また、本開示の主題の実施によって理解されるであろう。本開示の主題のさらなる利点は、本明細書及び特許請求の範囲並びに添付の図面によって特に指摘される方法及びシステムによって実現され、達成されるであろう。
【0009】
これら利点及び他の利点を達成するために、及び本開示の主題の目的に従って、具体化され広く説明されているように、本開示の主題は、医用画像記録を転送するシステム及び方法を対象とする。例えば、医用画像記録を転送する方法は、1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システム内に保存されている前記医用画像記録に対する問合せを受信するステップを含み、前記医用画像記録は1つ又は複数の特徴を有する。本方法は、1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記医用画像記録、記録要求、又はその両方の少なくとも1つの特徴に基づいて、前記記録保存システムから前記医用画像記録を転送するための転送プロトコルを選択するステップを含む。本方法はさらに、前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記転送プロトコルを用いて前記医用画像記録を転送するステップと、前記医用画像記録を、表示のために前記第1のユーザの前記クライアント装置に送信するステップとを含む。
【0010】
記録保存システムは、画像保存通信システム(PACS)とすることができる。特定の実施の形態では、保存システムは、ベンダーニュートラルアーカイブ(VNA:Vendor Neutral Archive)とすることができる。医用画像記録は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)のサービスオブジェクトペア(SOP:Service Object Pair)インスタンスとすることができる。DICOMのSOPインスタンスは、1つ又は複数のスタディ内の1つ又は複数のシリーズの中にあることがある。少なくとも1つの特徴は、DICOMのSOPインスタンスの個数とすることができる。少なくとも1つの特徴は、画像タイプとすることができる。特定の実施形態では、画像タイプは、X線CRタイプ、CTタイプ、MRIタイプ、超音波タイプ、及びDICOM規格によって認識されている数十の他のタイプのうちの1つとすることができる(例えば、DICOM C.7.3.1.1、http://dicom.nema.org/dicom/2013/output/chtml/part03/sect_C.7.html、これは参照により本明細書に組み込まれている)。少なくとも1つの特徴は、医用画像記録のサイズとすることができる。
【0011】
転送プロトコルは、DICOM SOPインスタンスの個数に少なくとも部分的に基づいて選択することができる。代替的に又は追加的に、転送プロトコルは、画像タイプに少なくとも部分的に基づいて選択することができる。代替的に又は追加的に、転送プロトコルは、医用画像記録のサイズに少なくとも部分的に基づいて選択することができる。本方法は、医用画像記録の特徴の少なくとも1つについて記録保存システムに問合せるステップをさらに含むことができ、転送プロトコルは、医用画像記録の少なくとも1つの特徴、又は医用画像記録要求の少なくとも1つの特徴、又はその両方に基づいて選択することができる。
【0012】
プロトコルの選択には、伝送制御プロトコル(TCP)接続と、ハイパーテキスト転送プロトコル/ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTP/S)接続のいずれか1つを選択することが含まれ得る。プロトコルの選択には、DICOMメッセージングプロトコル及びDICOMウェブサービスプロトコルのいずれか1つを選択することが含まれ得る。
【0013】
本方法は、医用画像記録をキャッシュすることを含むことができる。本方法は、医用画像記録及び/又は医用画像記録要求に関連する1つ又は複数の追加の医用画像記録を転送するステップと、追加の医用画像記録をキャッシュするステップとを含むことができる。本方法は、1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システムに関連付けられた固有識別子を受信することを含むことができる。
【0014】
本明細書でさらに開示されるように、ソフトウェアを具現化する1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体が提供される。前記ソフトウェアは、実行されると、1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システム内に保存されている医用画像記録に対する問合せを受信し、前記医用画像記録は1つ又は複数の特徴を有し、前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記医用画像記録の前記特徴のうちの少なくとも1つに基づいて前記記録保存システムから前記医用画像記録を転送するための転送プロトコルを選択し、前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記転送プロトコルを用いて前記医用画像記録を転送し、前記医用画像記録を、表示のために前記1つ又は複数のコンピュータ装置から前記第1のユーザの前記クライアント装置に送信する、ように動作可能である。
【0015】
本明細書でさらに開示されるように、1つ又は複数のプロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を含む前記プロセッサに結合されたメモリと、を備えるシステムが提供される。前記プロセッサは、命令を実行する際に、1つ又は複数のコンピュータ装置により、第1のユーザのクライアント装置から、記録保存システム内に保存されている医用画像記録に対する問合せを受信し、前記医用画像記録は1つ又は複数の特徴を有し、前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記医用画像記録の前記特徴のうちの少なくとも1つに基づいて前記記録保存システムから前記医用画像記録を転送するための転送プロトコルを選択し、前記1つ又は複数のコンピュータ装置により、前記転送プロトコルを用いて前記医用画像記録を転送し、前記医用画像記録を、表示のために前記1つ又は複数のコンピュータ装置から前記第1のユーザの前記クライアント装置に送信する、ように動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本開示の主題に従って医用画像記録を転送する方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本開示の主題に従って医用画像記録を転送するシステムを含む医療情報ネットワークの概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、本開示の主題の様々な例示的な実施形態を詳細に参照し、その例示的な実施形態を添付の図面に示す。本明細書で説明する方法及びシステムは、画像保存通信システム(PACS)に保存された医療記録などの医用画像記録を転送するために使用することができる。様々な記録が本開示による検索に適しており、記録は、例えば、ベンダーニュートラルアーカイブ(VNA)などの任意のシステムに保存することができる。
【0018】
限定ではなく例示を目的として、本明細書では、DICOMメッセージングサービス及びDICOMウェブサービスを使用してPACSシステムに保存されている医用画像記録(以下、「医用画像記録」又は「記録」と呼ぶ。)、特にDICOMの記録を転送することに関するシステム及び方法について説明するが、本明細書の方法及びシステムは任意の転送プロトコルを使用してデジタル記録を転送するために使用することができる。
【0019】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されているように、「a」、「an」、「the」、及び単数名詞などの単数形は、文脈が明確にそうでないことを示していない限り、複数形も含むことが意図される。したがって、本明細書で使用されるように、医用画像記録という用語は、1つの医用画像記録又は複数の医用画像記録を指すことができる。例えば、本明細書で言及するように、医用画像記録は、単一のDICOM SOPインスタンス、1つ又は複数のシリーズにおける1つ又は複数のDICOM SOPインスタンス、1つ又は複数のスタディ内の1つ又は複数のシリーズ、及び1つ又は複数のスタディを含むことができる。
【0020】
限定ではなく例示の目的で、
図1及び
図2を参照すると、本開示の方法(100)は、医療情報ネットワーク200上で実施することができる。医療情報ネットワーク200は、クライアント装置210を含むことができる。クライアント装置210は、例えば医療従事者などのユーザ211のためのワークステーション又はウェブブラウザとすることができる。ワークステーションは、コンピュータであってもよく、CPU、主記憶装置、補助記憶装置、入出力インタフェース、通信インタフェース、並びに入力装置、表示装置及びデータバスなどの公知のハードウェア構成を備えることができる。
【0021】
ワークステーション211には、既知のオペレーティングシステム等をインストールすることができる。クライアント装置210がウェブブラウザである場合、医療記録要求は、コマンドラインから直接、又は医療記録を照会及び閲覧するためのユーザインタフェースを提供する医療アプリケーションのウェブページ内から行うことができる。医療情報ネットワーク200は、装置220を含むことができる。装置220は、インタフェース又は問合せ(query)280によってクライアント装置210に結合された1つ又は複数のコンピュータ装置であり得る。
【0022】
また、医療情報ネットワーク200は、データソース構成230と、キャッシュ240と、医用画像記録251A、251B、251C、252Aを記憶するデータソース251、252、253と、を含むことができる。データソース251、252、及び253は、任意のタイプのデータソースとすることができる。例えば、データソース251、252はPACSシステムとすることができ、データソース253はVNAデータソースとすることができる。
【0023】
記録251A、251B、251C、252Aは、1つ又は複数のSOPインスタンス、シリーズ、スタディなどのDICOMオブジェクトとすることができる。医用画像記録251A、251B、251C、252Aは、転送プロトコル260又は270を使用して、データソース251、252、253から装置220に転送され得る。医用画像記録251A、251B、251C、252Aは、ユーザ211に提示するためにユーザ装置210に送信され得る。また、医用画像記録251A、251B、251C、252Aは、繰り返し要求が行われた場合に迅速に検索できるように、キャッシュ240に記憶され得る。
【0024】
医療情報ネットワーク200の1つ又は複数の要素は、物理的に結合されていてもよく、ローカルエリアネットワークなどのネットワークによって結合されていてもよく、インターネット又は専用回線を介して結合されていてもよい。ネットワークは、光ネットワークなど、医用画像記録の高速転送を実現可能なネットワークとすることができる。
【0025】
方法(100)は、1つ又は複数のコンピュータ装置220が、第1のユーザ211のクライアント装置210から、記録保存システム251内に保存された記録251Aに対する問合せ280を受信すること(110)を含むことができる。記録251Aは、1つ又は複数の特徴を有する。第1のユーザ211は、例えば、医療従事者であり得る。クライアント装置210は、医療用ワークステーション、ウェブブラウザ、又はウェブアプリケーションであり得る。
【0026】
問合せ280は、ハイパーテキスト転送プロトコル/ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTP/S)を用いてウェブベースで行うことができ、又は、問合せ280は、クライアント装置210及び装置220が同じコンピューティングプロセス内に存在する場合には、COMや内部関数呼び出しなどのクライアント装置210と装置220との間の符号化されたAPIを介して、ウェブベースで行うことができる。
【0027】
問合せ280には、記録251Aに関する情報、すなわち、例えば、固有の名前、番号、又は場所など、記録251Aの特徴を識別する情報が含まれ得る。記録251Aを識別するための共通の問合せDICOMの特徴は、1つ又は複数のSOPインスタンスの固有識別子(UID)、シリーズ(UID)、又はスタディ(UID)や、記録のサイズ(すなわち、記録が使用するバイト数)や、記録のモダリティタイプ(以下でより詳細に説明する)や、記録251Aの他の特徴(作成日、医師の名前又はID、患者の名前又はID、及び患者の性別を含む)を含むことができる。
【0028】
特定の実施の形態では、本方法は、記録251Aの追加の特徴について記録保存システム251に問合せることを含む。例えば、DICOM C-FIND及びDICOM QIDO-RSのようなコマンドは、記録転送のために転送プロトコル260又は270を選択する前に、記録保存システム251に問合せるために装置220によって使用され得る。
【0029】
記録保存システム251、252、253は、PACS又はVNAとすることができ、医用画像記録251Aは、サービスオブジェクトペア(SOP)インスタンスとも呼ばれる1つ又は複数のDICOMオブジェクトとすることができる。DICOM SOPインスタンスはシリーズ内に含まれ、1つ又は複数のシリーズはスタディ内に含まれる。本明細書で言及するように、医用画像記録251Aは、単一のDICOM SOPインスタンス又は複数のDICOM SOPインスタンスを参照することができ(例えば、10000回分のCTスキャン)、医用画像記録251Aは、1つ又は複数のDICOM SOPインスタンス、シリーズ、又はスタディであり得る。
【0030】
医用画像の記録タイプの例は、X線CR、CTスキャン、MRI、超音波画像、又はDICOM規格C.7.3.1.1によって定義される他のモダリティを含む。また、記録251Aは、特定のサイズを持つことができ、これは記録を保存する際に使用するバイト数を指す。単一のDICOM SOPインスタンスは、短い構造化レポート(SR:Structured Report)のための数KBから上限の4GBまでの範囲内であり得る。3Dマンモグラムのインスタンス(乳房トモシンセシス又は「TOMO」)は、1GBを超えるサイズであることが多い。したがって、シリーズ又はスタディは、数百又は数千のSOPインスタンスを含む可能性があり、桁違いに大容量になる可能性がある。
【0031】
本開示の方法は、1つ又は複数のコンピュータ装置220が、記録251Aの特徴又は記録要求の特徴のうちの少なくとも1つに基づいて、データソースPACS251から記録251Aを転送するための転送プロトコル260、270を選択すること(120)を含むことができる。特定の実施形態では、転送プロトコルの選択は、TCP接続260又はHTTP/S接続270のいずれかを選択することを含み得る。
【0032】
例えば、転送プロトコルの選択は、C-MOVE又はC-GET機能のようなDICOMメッセージングプロトコル260か、又はWADO-RS又はWADO-URIを含むWADO機能のようなDICOMウェブサービスプロトコル270の、いずれかを選択することを含み得る。
【0033】
DICOMプロトコル間での選択は、ファイルの転送を改善することができる。DICOMメッセージングプロトコルは、SOPインスタンスが転送に失敗して、取得された多数の記録と移動に成功した多数の記録とについて詳細な報告を作成する場合には、自動再試行によるエラー処理に優れているため、多数のDICOM SOPインスタンスの転送により適している。DICOMウェブサービスプロトコル(WADO)は、医療記録を1つの配信要素として扱い、自動再試行を含まず、提供される成功ステータスはHTTP結果コード(すなわち、コード204(コンテンツなし)、コード200(成功)、又はコード206(コンテンツの一部配信))のみである。また、HTTP/Sの転送速度は、コンテンツのサイズが大きくなると(数百メガバイト以上)、ウェブバッファリングの影響で遅くなるが、TCPはデータをストリーミングするのでサイズの影響を受けない。したがって、本開示の方法及びシステムは、DICOMオブジェクトの特定の特徴、例えば、医用画像記録215Aのサイズに基づいて、特定のDICOMオブジェクトを転送するのに最も適した転送プロトコルを使用することによって、DICOMオブジェクトを転送する際のパフォーマンスを向上させることができる。
【0034】
転送プロトコルの選択は、要求された記録251A又は記録問合せ280の1つ又は複数の特徴に基づいて行うことができる。記録のサイズの代理として使用できる記録又は要求の任意の特徴を、転送プロトコルの選択に使用することができる。例えば、記録のサイズの代理として使用可能な要求の1つの特徴は、それが単一のDICOM SOPインスタンス、シリーズ、又はスタディであるかどうかである。これに限定される訳ではないが、一例として、要求された記録が単一のDICOM SOPインスタンスのみを含む場合には、装置220はDICOMウェブサービスプロトコル270を利用することができる。シリーズ又はスタディが要求される場合には、DICOMメッセージングプロトコル260を使用することができる。
【0035】
代替的に又は追加的に、転送プロトコルの選択は、DICOM SOPインスタンスの個数に基づいて行うことができる。例えば、問合せ280が複数のSOPインスタンスUIDの指定を可能にする場合、装置220は、DICOM SOPインスタンスの個数が閾値(例えば、1000)未満である場合、DICOMウェブサービスプロトコル270を選択することができ、個数が閾値を超える場合、DICOMメッセージングプロトコル260を選択することができる。
【0036】
代替的に又は追加的に、装置220は、クライアントの問合せ280に一致するSOPインスタンスの個数について(DICOM C-FIND又はQIDO-RSを使用して)ソース251に問合せを行い、上述のように配置されたインスタンスの個数に基づいてプロトコルを選択することができる。DICOMインスタンスのサイズは、モダリティタイプによって大きく異なる可能性があるので、特定の実施形態は、モダリティタイプに基づく記録の個数の閾値テーブルを含むことができる。これに限定される訳ではないが、一例として、CTタイプの個数の閾値は1000、TOMOタイプの個数の閾値は1とすることができる。
【0037】
特定の実施形態では、転送プロトコルの選択は、記録251Aの画像タイプに基づいて行うことができ、これは医療記録のサイズを予測するための代理となり得る。これに限定される訳ではないが、例えば、3Dマンモグラムは2GB以上のサイズに達することがあり、このサイズは、特にHTTPSが使用される場合にはウェブ転送にとって圧倒的に大きい可能性があり、スタディ全体が、復号化され得る前にダウンロードされ、バッファされなければならない。
【0038】
したがって、大容量であることが知られているタイプの画像(TOMOタイプの記録など)が要求された場合には、DICOMメッセージングプロトコル260を選択して記録を転送することができる。モダリティCR又はCTのような、典型的に小容量であることが知られている画像タイプが要求された場合には、DICOMウェブサービスプロトコル270を選択して記録を転送することができる。特定の実施の形態では、装置220は、DICOM C.7.3.1.1で識別される画像タイプのテーブルを含むことができ、そのテーブルでは各タイプに対して好ましいプロトコル260、270が示される。
【0039】
追加的に又は代替的に、転送プロトコルの選択は、要求された記録(251A)のサイズに基づいて行うことができる。記録が閾値よりも小さいサイズを有する場合、これに限定される訳ではないが、例えば、50メガバイトの場合には、DICOM ウェブサービスプロトコル270を使用することができ、記録が閾値よりも大きいサイズを有する場合、DICOMメッセージングプロトコル260を使用することができる。本明細書に開示されるように、転送プロトコルの選択は、上述した特徴の任意の組み合わせ、又は記録若しくは要求の任意の他の特徴に基づくことができる。
【0040】
本方法は、1つ又は複数のコンピュータ装置220が、選択された転送プロトコル260、270を使用して、記録251Aを転送すること(130)を含むことができる。例えば、記録は、保存システム251から1つ又は複数のコンピュータ装置220に転送することができる。特定の実施の形態では、本方法は、記録251Aをキャッシュすることを含む。例えば、記録251Aが転送された後、キャッシュ240に記憶することができる。これにより、問合せの繰り返しに対する応答が速くなる可能性がある。
【0041】
キャッシュ240への記憶は、記録251Aの任意の特徴、例えば、インスタンスの個数、サイズ、又は記録251Aのタイプによってトリガされ得る。例えば、サイズが50メガバイトを超えるDICOMウェブ要求をキャッシュすることで、繰り返される要求の再転送を回避することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、記録251Aのキャッシュは、記録251Aの転送に使用されるプロトコルによってトリガされ得る。例えば、DICOMメッセージ要求はキャッシュされるが、DICOMウェブ要求はキャッシュされない場合がある。いくつかの実施形態は、1つ又は複数の方法を使用して、記録がキャッシュされるべきかどうかを決定することができる。例えば、この方法は、すべてのDICOMメッセージ要求をキャッシュする一方で、大容量のDICOMウェブ要求のみをキャッシュすることを含むことができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、本方法は、記録251Aに関連する1つ又は複数の追加記録251B、251Cを転送することと、追加記録251B、251Cをキャッシュすること、とを含むことができる。例えば、ユーザ211がシリーズ又はスタディの一部である単一のDICOM SOPインスタンスのみを要求する場合、装置220はシリーズ又はスタディ内の残りのDICOM SOPインスタンスを転送し、キャッシュすることができるように、プロトコル260を使用することができる。
【0044】
別の例として、装置220は、プロトコル260を使用して、同じ患者についての以前の履歴スタディを転送し、キャッシュすることができる。これにより、たとえ最初に1つの記録しか要求されなかったとしても、ユーザ211が追加の関連記録を見ることを要求した場合、より良いパフォーマンスのためにキャッシュ240を事前にロードすることができる。記録251Aのキャッシュは、データソース251、252、253に基づいてオプションとして設定可能である。
【0045】
本方法は、表示のために、装置220から第1のユーザ211のクライアント装置210に記録251Aを送信すること(140)をさらに含むことができる。
【0046】
特定の実施の形態では、本方法は、1つ又は複数のコンピュータ装置220が、第1のユーザ211のクライアント装置210から、記録保存システム251、252、253に関連する固有識別子を受信することを含むことができる。例えば、DICOMデータソースは、典型的にはアプリケーションエンティティタイトル(AE Title:Application Entity Titles)によって識別されるが、任意の文字列又は固有識別子を使用して、特定の記録保存システム251、252、253を識別することができる。
【0047】
特定のデータソースに関する情報は、データソース構成230に格納することができる。1つ又は複数のコンピュータ装置220は、データソース上でDICOM C-MOVE/C-GET、又はDICOMウェブサービスを使用するために、データソース構成230から十分な情報を得ることができる。この情報には、ホスト、ポート、ウェブプロトコル、クライアントAE Title、及びPACS AE Titleを含むことができる。特定の実施の形態では、転送プロトコル260、270を選択する装置220は、要求されたデータソース251、252、253のデータソース構成230に基づくことができる。
【0048】
限定ではなく例示の目的で、一例として、動作中に、ユーザ211は、医用画像記録251Aを要求することができる。要求されたデジタル医用画像は、10000回のCTスキャンを含むスタディとすることができる。この要求は、インタフェース280を使用してユーザ装置210において行われ、スタディのための汎用関数呼び出しを送信することができる(すなわち、DICOMメッセージング機能やDICOMウェブサービスプロトコルではない)。要求を受信すると、装置220は、キャッシュ240をチェックし、見つかった場合にキャッシュから記録を配信することができる。キャッシュ240内にない場合、要求はスタディに対するものであり、予想される記録サイズが大きいので、装置220はDICOMメッセージングプロトコルを選択することができる。
【0049】
ソース251に対するC-GET要求のためのDICOM構成は、データソース構成230から読み出されて実行される。装置220は、PACS251から記録251Aを受信する。ユーザ211は、記録がDICOMメッセージングプロトコルを使用して転送されたことを、必ずしも認識し、警告されているとは限らない。その後、記録251Aは、ユーザ211に表示するために、クライアント装置210に送信され得る。DICOMメッセージングが使用されたので、記録251Aはキャッシュ240にキャッシュされ得る。
【0050】
限定ではなく例示の目的で、別の例として、動作中に、ユーザ211は、問合せ280を介してクライアント装置210を使用して、医用画像記録252Aを要求することができる。要求されたデジタル医用画像は、X線の単一のDICOM SOPインスタンスであり得る。要求は、特定のデータソース252の固有識別子を含むこともできる。要求を受信すると、装置220はキャッシュ240をチェックし、記録252Aがキャッシュ240に保存されていないと判定することができる。
【0051】
要求が単一のDICOM SOPインスタンスに対するものであるため、次に、装置220は、DICOMウェブサービスプロトコルを選択することができる。ユーザ211は、DICOMウェブサービスプロトコルが選択されたことを、必ずしも認識し、警告されているとは限らない。さらに、装置220は、データソース構成230を使用して、ユーザ211によって提供される固有識別子に対応するデータソース252に関連するWADO URLを識別することができる。装置220は、DICOMウェブサービス機能であるWADO-RS270を使用して、PACS252から記録252Aを受信することができる。
【0052】
その後、記録252Aは、ユーザ211に表示するためにクライアント装置210に送信され得る。WADOから記録252Aを受信した後、装置220は、サイズが50メガバイトの閾値を超えていることを判定し、大容量の記録を転送する際の将来の遅延を避けるために、記録252Aのコピーをキャッシュ240に保存することができる。
【0053】
フローチャート及びブロック図は、開示された主題の様々な実施形態による、システム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。
【0054】
また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロックと、ブロック図及び/又はフローチャート図の複数のブロックの組合せとが、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組合せによって実装されてもよいことに留意されたい。
【0055】
さらに、本明細書で単一のインスタンスとして説明される構成要素、動作、又は構造に対して、複数のインスタンスが提供され得る。様々な構成要素、動作、及びデータストアの間の境界はある程度は任意であり、特定の動作は、特定の例示的な構成の文脈で説明される。機能の他の割り当ても想定されており、本開示の範囲内に入ることができる。一般に、例示的な構成において別個の構成要素として提示される構造及び機能は、組み合わされた構造又は構成要素として実装され得る。同様に、単一の構成要素として提示される構造及び機能は、別個の構成要素として実装することができる。
【0056】
特定の実施形態に関連して上述したように、特定のコンポーネント、例えば、装置220は、様々な機能を実行するために、1つ又は複数のコンピュータ、プロセッサ、ネットワーク、モバイル装置、クラスタ、又は他のハードウェアを含むことができる。さらに、本開示の主題の特定の要素は、コンピュータ可読媒体に記憶することができ、実行されると本明細書に記載する特定の機能をプロセッサに実行させることができる、コンピュータ可読コードで実現することができる。
【0057】
これらの実施形態では、コンピュータ及び/又は他のハードウェアが、医用画像記録を表示するシステム及び方法を可能にする際に重要な役割を果たす。例えば、コンピュータ、プロセッサ、メモリ、記憶装置、及びネットワークハードウェアの存在は、医用画像記録をより効率的な方法で表示する能力を提供する。さらに、医用画像記録の表示は、そのような情報が電子形式でネットワークを介して受信されるので、ペン又は紙では達成することができない。
【0058】
さらに、特定の実施形態に関連して上述したように、特定の構成要素は、例えば、ネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク又はインターネット)を介して、特定の他の構成要素と通信することができる。上記で明示的に述べられていない範囲で、本開示の主題は、送信及び受信を含む各トランザクションの両側を包含することが意図されている。当業者であれば、上記の機能に関して、ある構成要素が別の構成要素に伝送、送信、又は他の方法で利用可能にする場合、明示的に述べられているか否かにかかわらず、他の構成要素が受信又は取得することを容易に理解するのであろう。
【0059】
以下に請求される特定の実施形態に加えて、本開示の主題は、以下に請求される従属的な特徴と上記に開示される特徴との任意の他の可能な組み合わせを有する他の実施形態にも向けられる。したがって、従属請求項に提示され、上記で開示された特定の特徴は、他の可能な組み合わせで互いに組み合わせることができる。したがって、本開示の主題の特定の実施形態の上述の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。網羅的であること、又は本開示の主題を開示された実施形態に限定することは意図されていない。
【0060】
本開示の主題の精神又は範囲から逸脱することなく、本開示の主題の方法及びシステムにおいて様々な修正及び変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本開示の主題は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内にある修正及び変形を含むことが意図されている。