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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】手持ち式測定、探索及び安全装置
(51)【国際特許分類】
   G01T 7/00 20060101AFI20240704BHJP
   G01D 11/30 20060101ALI20240704BHJP
   G01T 1/167 20060101ALI20240704BHJP
   G01N 1/02 20060101ALI20240704BHJP
   G01N 1/04 20060101ALI20240704BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
G01T7/00 A
G01D11/30 C
G01D11/30 L
G01T1/167 K
G01N1/02 R
G01N1/04 R
G01N1/10 T
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021571861
(86)(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 US2020037514
(87)【国際公開番号】W WO2020252326
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2023-06-06
(31)【優先権主張番号】62/861,131
(32)【優先日】2019-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521527716
【氏名又は名称】ガイアー 、マイケル、ジェイ.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガイアー 、マイケル、ジェイ.
【審査官】藤田 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-130373(JP,A)
【文献】特開2009-133667(JP,A)
【文献】特開2014-044143(JP,A)
【文献】特開2016-008864(JP,A)
【文献】米国特許第05819418(US,A)
【文献】米国特許第09519203(US,B1)
【文献】米国特許第08205478(US,B1)
【文献】米国特許第09797688(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01T 7/00
G01D 11/00
G01T 1/00
G01N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有害である可能性がある人、場所又は物体の調査を行うユーザによって必要とされ得る複数の現場機器及び戦術的装備品のいずれかを動作可能に支持するための手持ち式測定、探索及び安全装置であって、
メイン・フレームであり、細長い構成を備え、前記メイン・フレームの長さの少なくとも一部分を通じて配置されているチャネルを有する、メイン・フレームと、
動作している間に前記装置の前記ユーザの取り扱いを容易にするために前記メイン・フレームに相互接続されているハンドルと、
動作している間に前記装置の前記ユーザの取り扱いをさらに容易にするために前記メイン・フレームの一部分に相互接続されている交換可能支持補装具と、
細長い構成を備える伸張可能部材であり、前記伸張可能部材は、前記メイン・フレームの前記チャネルの内外へと少なくとも部分的に位置付け可能であるように寸法決め及び構成されており、
前記伸張可能部材は、前記ユーザが、現場での使用中に前記装置の延伸長を迅速且つ容易に決定することを可能にするために前記伸張可能部材の長さに沿って配置されている複数の測定インデックスを備える、伸張可能部材と、
前記メイン・フレーム又は前記伸張可能部材のうちの1つに固定されている少なくとも1つの取り付けレールと、
前記少なくとも1つの取り付けレールを介して前記メイン・フレーム又は前記伸張可能部材の一部分に解放可能に取り付け可能な前記複数の現場機器及び戦術的装備品のうちの少なくとも1つと
を備える、手持ち式測定、探索及び安全装置。
【請求項2】
前記交換可能支持補装具は、バットストック又は腕補装具のうちの1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数の現場機器又は戦術的装備品のうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの取り付けレールを介して前記メイン・フレームの一部分に取り付けられている巻き尺ラインを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の測定インデックスは、前記伸張可能部材の少なくとも一部分に沿って、前記部分を貫通して配置されている複数の孔を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記複数の孔は、互いから所定の距離をおいて前記伸張可能部材を貫通して形成されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記所定の距離は、前記複数の孔の隣接する孔同士が互いからは、互いから中心間約2.54cm(1インチ)に配置されるように、前記複数の孔が前記伸張可能部材を貫通して形成されることによって、少なくとも部分的に規定される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記複数の測定インデックスは、前記伸張可能部材の少なくとも一部分に沿って配置されている複数のマークを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記複数のマークは、互いから所定の間隔だけ離れて前記伸張可能部材の前記部分に沿って配置されている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記所定の間隔は約2.54cm(1インチ)である、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記メイン・フレーム又は前記伸張可能部材のうちの少なくとも1つに固定されている複数の取り付けレールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの取り付けレールは、ピカティニー、weaver、keymod、又はM-Lok取り付けレールを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記複数の取り付けレールの各々は、ピカティニー、weaver、keymod、又はM-Lok取り付けレールのうちの1つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
概して水平の向きに配置されている間に前記装置を安定させるために前記装置に相互接続されている少なくとも1つの安定器をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの安定器は、二脚ロッド、二脚又は三脚のうちの1つを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
有害である可能性がある人、場所又は物体の調査を行うユーザによって必要とされ得る複数の現場機器及び戦術的装備品のいずれかを動作可能に支持するための手持ち式測定、探索及び安全装置であって、
メイン・フレームであり、細長い構成を備え、前記メイン・フレームの長さの少なくとも一部分を通じて配置されているチャネルを有する、メイン・フレームと、
動作している間に前記装置の前記ユーザの取り扱いを容易にするために前記メイン・フレームに相互接続されているハンドルと、
細長い構成を備える伸張可能部材であり、前記伸張可能部材は、前記メイン・フレームの前記チャネルの内外へと少なくとも部分的に位置付け可能であるように寸法決め及び構成されており、
前記伸張可能部材は、前記ユーザが、現場での使用中に前記装置の延伸長を迅速且つ容易に決定することを可能にするために前記伸張可能部材の長さに沿って配置されている複数の測定インデックスを備える、伸張可能部材と、
前記メイン・フレーム又は前記伸張可能部材のうちの少なくとも1つに固定されている複数の取り付けレールと、
前記複数の取り付けレールのうちの少なくとも1つを介して前記メイン・フレーム又は前記伸張可能部材の一部分に解放可能に取り付け可能な前記複数の現場機器及び戦術的装備品のうちの少なくとも1つと
を備える、手持ち式測定、探索及び安全装置。
【請求項16】
動作している間に前記装置の前記ユーザの取り扱いをさらに容易にするために前記メイン・フレームの一部分に相互接続されている交換可能支持補装具をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記交換可能支持補装具は、バットストック又は腕補装具のうちの1つを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記複数の測定インデックスは、互いから所定の距離をおいて、前記伸張可能部材の少なくとも一部分に沿って、前記部分を貫通して配置されている複数の孔を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記複数の測定インデックスは、互いから所定の間隔をおいて、前記伸張可能部材の少なくとも一部分に沿って順次配置されている複数のマークを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
有害である可能性がある人、場所又は物体の調査を行うユーザによって必要とされ得る複数の現場機器及び戦術的装備品のいずれかを動作可能に支持するための手持ち式測定、探索及び安全装置であって、
メイン・フレームであり、細長い構成を備え、前記メイン・フレームの長さの少なくとも一部分を通じて配置されているチャネルを有する、メイン・フレームと、
動作している間に前記装置の前記ユーザの取り扱いを容易にするために前記メイン・フレームに相互接続されているハンドルと、
動作している間に前記装置の前記ユーザの取り扱いをさらに容易にするために前記メイン・フレームの一部分に相互接続されている交換可能支持補装具であり、前記交換可能支持補装具はバットストック又は腕補装具のうちの1つを含む、交換可能支持補装具と、
細長い構成を備える伸張可能部材であり、前記伸張可能部材は、前記メイン・フレームの前記チャネルの内外へと少なくとも部分的に位置付け可能であるように寸法決め及び構成されており、
前記伸張可能部材は、前記ユーザが、現場での使用中に前記装置の延伸長を迅速且つ容易に決定することを可能にするために前記伸張可能部材の長さに沿って互いに対する所定の配置において配置されている複数の測定インデックスを備え、前記複数の測定インデックスは、前記伸張可能部材の前記長さに沿って前記互いに対する所定の配置において配置されている複数の孔又は複数のマークを含む、伸張可能部材と、
複数のピカティニー・レールであり、前記複数のピカティニー・レールのうちの少なくとも1つは、前記メイン・フレーム及び前記伸張可能部材の各々に固定されている、複数のピカティニー・レールと、
前記複数のピカティニー・レールのうちの少なくとも1つを介して前記メイン・フレーム又は前記伸張可能部材の一部分に解放可能に取り付け可能な前記複数の現場機器及び戦術的装備品のうちの少なくとも1つと
を備える、手持ち式測定、探索及び安全装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年6月13日付で提出された米国仮特許出願第62/861,131号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、有害物質用途に使用するための装置に関し、より詳細には、一定の距離から又は密閉領域において物体、人、車両、地形、及び建造物を調査して、放射性同位体/放射性物質又は有害化学物質を含む有害物質を検出、位置特定、測定、分析、収集、識別、又は監視するための様々な異なる現場調査機器及び戦術的装備品を備えた手持ち式測定、探索及び安全装置に関する。
【背景技術】
【0003】
救急隊員及び第一対応者は、個人を援助するか、又は、生命を脅かすか若しくは危険な状況下で不安全条件を管理するために呼ばれることが多い、十分な訓練を受けた個人である。公衆衛生当局者又は保健物理学専門家などの公共安全人員の尽力も、特定の情勢において、人々の安全及び福祉に悪影響を与える可能性がある様々な状況及び条件にアクセスするために求められる。1つの特定の偶発的な出来事としては、炭疽菌などの有害化学物質、又は、人類及び周囲環境にとって致命的な放射性物質を含み得る危険な有害物質の曝露が含まれる。第一対応者及び警察官は、危険物に対処しながら、規定の手順に従って、多くの場合は地域の消防保安官及び他の公衆衛生当局者に呼び掛けて、そのような有害物質の存在と可能性のある曝露の両方にさらにアクセス及び管理するように訓練されていることが多い。ほとんどの消防会社及び他の公共安全機関も、典型的には、危険物状況に対応するときに規定の手順に従うように教育及び訓練を受けている。多くの危険状況において、化学的危害は、視覚的に識別可能な固体、液体、又は気体と関連付けられることが多い刺激臭を発散させることが多い。重大な関心が寄せられるまた別の危険として、人類又は動物にガンマ線などの未知の損傷をもたらす許容不可能又は危険レベルに達する可能性がある、放射性物質又は放射性同位体物質の存在が挙げられる。ほとんどの化学的危害の場合とは異なり、放射性物質は人の感覚によって検出可能ではないため、そのような放射性物質の存在は、一般的に、より致命的又は全知的と考えられる。放射線は、見ることも、聞くことも、匂いを嗅ぐことも、味わうことも、感じることもできず、そのため、放射性物質を位置特定し、識別する単純な検査では不十分である。特定のタイプの放射線はたとえ低レベルの曝露であっても、がん、出生異常、及び多数の不利な医学的条件を引き起こすことが証明されていることは、一般に知られている。緊急要員は、一般的に、放射性物質に対処する場合により高い基準の訓練を受けることになっているが、放射線検出機器を素手で持っていることが多い。放射性物質の使用は、産業用途、研究開発、製造プロセス、病院、並びに、はるかに大きい規模では、原子力発電所又は原子炉運用及びプラント分解に多く見られる。したがって、放射性物質と関連付けられるタスクを実施する、十分な訓練を受けた人員の安全性が、軍事、産業、医療、及び原子力発電所の放射線適用において懸案事項である。
【0004】
可能性のある有害物質への曝露に対する際には、個人及び環境に対する様々な態様の安全上の懸念がある。これは何よりもまず、緊急要員、公衆傍観者、動物、及び周囲環境の安全である。放射性物質の文脈において、公共安全人員は、適切な封じ込め及び/又は廃棄管理実務を実施する前に、放射性物質が存在するか否かを判定するために様々な物体又は目標物を識別、検出、又は測定するタスクに備えることが多い。十分な訓練を受けた人員が、放射性物質が存在するか否かを判定する取り組みにおいて、疑わしい個人、荷物、車両、建造物、バッグ若しくは財布、靴、地形、又は他の領域を調査するために放射線検出ツールを利用する状況がある。テロ行為の懸念が継続中である場合、法執行機関及び国土安全保障当局が、空港内のバッグ若しくは人、国境検問所の人若しくは車両、又はさらには郵便局当ての荷物に存在する可能性がある放射性物質を位置特定するための技法を利用することを想定することは、珍しいことではない。発電所の廃炉措置、放射性物質散布装置の使用、又は、取締管理外の放射性物質を検出、位置特定、及び識別するための予防的放射性核検出任務と関連付けられることが多い放射性物質を識別、検出、及び測定することも不可欠である。したがって、廃炉された原子力発電所の構成部品、ツール、及び材料、建造物の封じ込め、並びに、市民社会においては周囲環境を調査し、様々な既知及び未知の用途における放射能汚染に関する人、機器、車両、及び様々な異なる物体を監視するという、進行中の懸念及び必要性が存在する。
【0005】
安全人員は、一般的に、過酷、危険、且つ命を脅かす可能性がある物質及び化学物質への曝露の可能性から自身を保護するための標準的なツール及び機器を装備している。例えば、対応者は、有害物質が人の眼、髪、又は皮膚と接触するのを防止するために、スーツ、フード、グローブ、及びフェイス・シールドなどの保護障壁を使用することが多い。人員の換気を行い、有害化学物質の煙若しくはガスの吸入を防止し、又はそのようなガス若しくは煙に曝露される個人に酸素を供給するために、ガス・マスク、又は酸素ボンベなどの肺換気装置も使用される。人員が放射性物質に属すると考えられる有害物質に対処するのをより良好に援助するために利用可能である、多数のツールが存在する。放射性物質は命令を発散せず、音を出さず、裸眼には見えないため、放射性物質の検出及び識別において対応者が直面する課題を達成するための特別なツール又は装置が開発されている。
【0006】
多くの装置は、単純にRIIDとして知られる放射性同位体識別装置として参照されることが多い調査計器を備える小型手持ち式装置を伴うことが多い。そのような計器はガンマ波放射線を測定又は検出するのには有効であるが、そのような装置は、単一目的のために設計されており、典型的には、対応者が使用中に手で持つものである。対応者は、典型的には、RIID装置を用いて物体を調査するとき、装置を片手に持ち、したがって、有害物質が存在するか否かを効果的に判定するために、調査対象物体に近接近する。そうする際に、対応者は、目標物体に対して近距離にある結果として、いつの間にか自身の手を放射性又は化学物質に曝露するリスクを負う。対応者は、自身が、不快で落ち着かない位置若しくは場所で作業しており、物体の間で立ち回っており、又は、密閉領域において探索しており、結果として作業者が筋肉に負担をかけ、バランスを崩し、テストされている有害物質と接触することになることに気付くことが多いため、労作は悪化する。対応者が有害物質に対処するのを援助するために開発されている従来技術の装置は、一般的に、単一目的のために設計されている。また、そのような従来技術の装置は、同時に、現場調査機器を保持するためのツールを提供し、現場調査機器を手に持つ必要性をなくしながら、現場にいるときに異なる調査ツール又は戦術的装備品を交換する能力を対応者に提供しない。さらに、従来技術の装置は、対応者が調査対象物体を離れて測定し、証拠手続きのために測定データを整理することを可能にする、危険物用途に使用するためのツールを提供しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、前述の問題のうちの少なくとも1つに対する解決策が必要であることが認められている。有害化学物質又は放射性物質への危険な近接を軽減するために第一対応者と有害物質との間の範囲及び距離を延長しながら、対応者の快適性、バランス、姿勢、及び安全性を向上させることによって、エルゴノミクスを改善する装置が依然として必要とされている。第一対応者が、有害物質を効率的に検出、測定、識別、及び位置特定するために多数の現場調査機器及び戦術的装備品を現場で交換し、証拠手続きに使用するための調査対象物体の測定を安全な距離から行うことを可能にする装置も必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ハンドルを有するメイン・フレームと、メイン・フレームから外向きにスライドする伸張可能部材と、伸張可能部材が物体を調査するために使用される両手持ち構成、又は、伸張可能部材が取り外されて、安定させるために腕補装具を用いて、密閉領域において物体を調査するためにメイン・フレームが単独で使用される片手持ち構成を提供するためのバットストックを備える交換可能支持補装具とを含む、手持ち式測定、探索及び安全装置を対象とする。手持ち式測定、探索及び安全装置は、物理的に現場にいながら様々な異なる現場調査機器及び/又は戦術的装備品を着脱可能に取り付けるためにメイン・フレームと伸張可能部材の両方に配置されている複数のピカティニー・レールを含む。
【0009】
第1の実施例は、手持ち式測定、探索及び安全装置であって、メイン・フレームであり、開放前部を有する中央中空チャネル、メイン・フレームの近位端にあるカラー・アセンブリ、近位端付近でメイン・フレームから下向きに延在するハンドル、及びメイン・フレームの外面上に配置されている少なくとも1つの取り付けレールを含むメイン・フレームと、伸張可能部材であり、別の開放前部を有する別の中央中空チャネル、伸張可能部材の外面上に配置されている少なくとも1つの取り付けレール、及び、伸張可能部材を貫通して形成されており、伸張可能部材の所定の長さに沿って連続する複数の孔を有し、メインフレームの開放前部の中に挿入される、伸張可能部材と、腕補装具、又は、支持ロッドを着脱可能に格納する後方開口部及びロッド開口部を含むバットストックのいずれかを備える交換可能支持補装具であり、交換可能支持補装具は、カラー・アセンブリを使用してメイン・フレームの近位端に着脱可能に取り付けられている、交換可能支持補装具と、メイン・フレーム上の少なくとも1つの取り付けレールに着脱可能に取り付けられている安定器とを備え、バットストック及び安定器がメイン・フレームに取り付けられると、手持ち式測定、探索及び安全装置を水平軸に沿って位置付けるために、支持ロッドが後方開口部から取り外され、ロッド開口部内に挿入される、手持ち式測定、探索及び安全装置を提供する。
【0010】
一態様において、メイン・フレームは、中央中空チャネルを画定する、互いに一体的な4つの壁を有する概して矩形の本体を含み、伸張可能部材は、別の中央中空チャネルを画定する、互いに一体的な4つの壁を有する概して矩形の本体を含む。
【0011】
一態様において、少なくとも1つの取り付けレールは、メイン・フレームの4つの壁のいずれか、又は、伸張可能部材の4つの壁のいずれかに取り付けられている複数の取り付けレールを含む。
【0012】
別の態様において、複数の取り付けレールは各々、ピカティニー・レールを含み、複数の取り付けレールのうちの少なくとも2つは、互いに対向して、伸張可能部材の遠位端に配置されている。
【0013】
別の態様において、安定器は、二脚又は三脚のいずれかを含み、二脚又は三脚は、簡易着脱マウントを介して取り付けレールのうちの1つに着脱可能に取り付けられている。
【0014】
また別の態様において、複数の孔は、伸張可能部材の概して矩形の本体の2つの壁に形成されており、複数の孔の各々は、2.54cm(1インチ)増分の距離だけ離間されている。
【0015】
別の態様において、手持ち式測定、探索及び安全装置は、巻き尺、懐中電灯、試料採集装置、フック、爪、クランプ、手ばさみ、ピンセット、針、ピペット、注射器、綿棒、ループ、ソケット工具、ねじ回し、四つ星形ねじ回し、レンチ、鏡、視覚コントラスト・プレート、レーザ、レンジファインダ、カメラ、ビデオ・カメラ、シールド、ケーブル、ロープ、ガイガー・カウンタ、放射性同位体識別装置(RIID)、金属探知器、アルファ/ベータ・ガンマ放射線検出器、磁石、容器、カップ、上部プラットフォーム、マーキング装置、スマート・フォン、送信機、受信機、トランシーバ、分光計、紫外線ライト、ブラシ、スポンジ、大型綿棒、又はそれらの任意の組み合わせなどの多数のツールを含む様々な現場調査機器又は戦術的装備品を含む。
【0016】
また別の態様において、手持ち式測定、探索及び安全装置は、前方立方体機器マウント、前方円筒形マウント、及び下側機器マウントをさらに含む。
【0017】
また別の態様において、バットストックは、調整可能ストラップを取り付けるためのバックルを含む。
【0018】
別の態様において、伸張可能部材がメイン・フレームから完全に分離されると、前方円筒形マウントが、メイン・フレームの遠位端においてピカティニー・レールに取り付けられる。
【0019】
別の態様において、ハンドルを保持している間に手の指を受け入れるために、複数のくぼみがハンドルの本体に連続して形成される。
【0020】
別の態様において、腕補装具は、前腕の大きいユーザに腕補装具を取り付けるために外向きに屈曲する弾性部材を含む。
【0021】
本発明のこれらの及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面及び後続する実施例の詳細な説明からより明らかとなろう。
【0022】
以下、本発明を限定することなく例示するために与えられる添付の図面に関連して本発明の実施例を説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施例による、ハンドル及びピカティニー・レールを含むメイン・フレームと、伸張可能部材と、現場機器を保持するために伸張可能部材の遠位端上でピカティニー・レールに着脱可能に取り付けられる円筒形機器マウントと、両手持ち構成を提供するためのバットストックを含む交換可能支持補装具とを示す、手持ち式測定、探索及び安全装置の左側斜視図である。
図2】伸張可能部材の遠位端上でピカティニー・レールに着脱可能に取り付けられる立方体機器マウントを示す、手持ち式測定、探索及び安全装置の右側斜視図である。
図3】手持ち式測定、探索及び安全装置を概して水平の位置に保持するためにメイン・フレームの底面上でピカティニー・レールに取り付けられている二脚を示す、手持ち式測定、探索及び安全装置の左側斜視図である。
図4】メイン・フレーム上のピカティニー・レールに旋回可能に取り付けられている上部プラットフォームと、支持平面上で水平軸に沿って手持ち式測定、探索及び安全装置を安定させるためにバットストック内に設けられているロッド開口部を通じて取り外し可能に延伸する二脚とを示す、手持ち式測定、探索及び安全装置の部分右側斜視図である。
図5】水平軸に沿って装置を安定させる二脚及び二脚ロッドと、テープ・ラインが前方に延伸しており、伸張可能部材の前端に着脱可能に取り付けられる視覚コントラスト・プレートに取り付けられている、上部プラットフォームの周縁部に取り付けられている巻き尺ラインを含む距離測定システムとを示す、図4の手持ち式測定、探索及び安全装置の側面立面図である。
図6】片手持ち構成を提供するための腕補装具を含む交換可能支持補装具と、伸張可能部材の取り外し後にメイン・フレームの遠位端上でピカティニー・レールに着脱可能に取り付けられる円筒形機器マウントとを示す、手持ち式測定、探索及び安全装置の左側斜視図である。
図7】ユーザの前腕上に配置されている腕補装具と、円筒形機器マウントがメイン・フレームの遠位端上でピカティニー・レールに着脱可能に取り付けられる片手持ち構成において装置を操作しており、放射能を検出するために物体に向けられている放射性同位体識別装置を保持しているユーザとを示す、図6の手持ち式測定、探索及び安全装置の左側面図である。
図8】メイン・フレームから取り外し可能に分離されている伸張可能部材を示す、手持ち式測定、探索及び安全装置の分解左側斜視図である。
図9】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置の1つの代替の例示的な実施例の左上側斜視図である。
図10】本発明による、図9の手持ち式測定、探索及び安全装置の代替の実施例の左下側斜視図である。
図11】本発明による、伸張可能部材がメイン・フレームから異なる伸張状態のうちの1つにおいて配置されている手持ち式測定、探索及び安全装置のメイン・フレーム上に配置されている測定カラーの1つの例示的な実施例の部分立面図である。
図12】本発明による、伸張可能部材がメイン・フレームから異なる伸張状態のうちの1つにおいて配置されている手持ち式測定、探索及び安全装置のメイン・フレーム上に配置されている測定カラーの1つの例示的な実施例の部分立面図である。
図13】本発明による、機器マウント、二脚及びシールド、並びにプラットフォームが取り付けられている手持ち式測定、探索及び安全装置の別の代替の例示的な実施例の左上側斜視図である。
図14】本発明による、機器マウント、二脚、シールド、及びプラットフォームを有する図13の手持ち式測定、探索及び安全装置の代替の実施例の部分分解右上側斜視図である。
図15】本発明による、機器マウント、二脚、シールド、及びプラットフォームを有する図13の手持ち式測定、探索及び安全装置の代替の実施例の部分分解右下側斜視図である。
図16】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための機器マウントの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図17】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための機器マウントの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図18】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための機器マウントの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図19】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための二脚及びシールドの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図20】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための二脚及びシールドの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図21】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのプラットフォームの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図22】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのプラットフォームの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図23】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのプラットフォームの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図24】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのバットストックの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図25】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのバットストックの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図26】本発明による、放射性同位体識別装置(RIID)、計器及び腕補装具が取り付けられている手持ち式測定、探索及び安全装置の代替の例示的な実施例の左上側斜視図である。
図27】本発明による、放射性同位体識別装置(RIID)、計器及び腕補装具を有する図26の手持ち式測定、探索及び安全装置の代替の実施例の部分分解左上側斜視図である。
図28】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのRIIDの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図29】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するためのRIIDの1つの例示的な実施例の斜視図である。
図30】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための計器の1つの例示的な実施例の斜視図である。
図31】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための腕補装具の1つの例示的な実施例の斜視図である。
図32】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための腕補装具の1つの例示的な実施例の斜視図である。
図33】本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置とともに使用するための腕補装具の1つの例示的な実施例の立面図である。
図34】本発明による、ストラップが取り付けられている手持ち式測定、探索及び安全装置の例示的な実施例の斜視図である。
図35】本発明による、ストラップが取り付けられている手持ち式測定、探索及び安全装置の例示的な実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面のいくつかの図全体を通じて同様の参照符号は同様の部分を指す。
【0025】
以下の詳細な説明は、本質的に代表に過ぎず、記載されている実施例又は応用形態及び記載されている実施例の使用を限定するようには意図されていない。本明細書において使用される場合、「代表的な(exemplary)」又は「例示的な(illustrative)」という語は、「例、事例、又は実例としての役割を果たす」ことを意味する。「代表的」又は「例示的」であるとして本明細書において記載されている任意の実施態様は、必ずしも他の実施態様よりも好ましいか又は有利であるものとして解釈されるべきではない。下記に説明されている実施態様のすべては、本開示の実施例を作製又は使用するために当業者に提供される代表的な実施態様であり、特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲を限定するようには意図されていない。本明細書における説明の目的で、用語「上側」、「下側」、「左」、「後方」、「右」、「前方」、「垂直」、「水平」及びそれらの派生語は、図1において方向付けられているものとしての本発明に関するものとする。さらに、先行する技術分野、背景、概要又は以下の詳細な説明において提示されている、任意の表現又は暗示されている理論によって制約されることは意図されていない。添付の図面に示されており、以下の明細書に説明されている特定の装置及びプロセスは、添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の概念の代表的な実施例に過ぎないことも理解されたい。したがって、本明細書において開示されている実施例に関係する特定の寸法及び他の物理的特性は、特許請求の範囲が別途明示的に述べていない限り、限定として考えられるべきではない。
【0026】
図面全体を通じて示されているものとして、本発明は、人間工学的ハンドルを有するメイン・フレームと、様々な戦術的装備品を取り付けるためにメイン・フレームに着脱可能に取り付けられている伸張可能部材と、メイン・フレーム上に設けられている複数のピカティニー・レールと、人又は物体を調査するための現場調査機器と、使用中に装置を片手又は両手で取り扱うための腕補装具及びバットストックを含む交換可能支持補装具とを含む、手持ち式測定、探索及び安全装置を対象とする。
【0027】
ここで全体を通じて同様の参照符号が同様の要素によって表されている図面を参照すると、図1及び図2において、本発明の一実施例による手持ち式測定、探索及び安全装置100の、それぞれ左及び右の斜視図が示されている。手持ち式測定、探索及び安全装置は、耐久性メイン・フレーム102を含み、メイン・フレームは、メイン・フレーム102の下側底面から下向きに延伸するハンドル104を有する。様々な現場調査機器(下記に規定するものなど)又は戦術的装備品を取り付けるための少なくとも1つの装備品取り付けレールが提供され、少なくとも1つの実施例において、様々な現場調査機器又は戦術的装備品を取り付けるためのピカティニー・レール106、108、110、112、113などの複数の装備品取り付けレールと、メイン・フレーム102から外向きに伸張する伸張可能部材114と、一実施例においてバットストック116を含む交換可能支持補装具とが提供される。メイン・フレーム102は、一般的に、細長い矩形の本体118を備え、本体は、所定の長さを有し、ともに一体的に接合されて矩形本体118内で所定の長さにわたって延在する細長いチャネル120を形成する4つの壁を備える。各ピカティニー・レール106、108、110、112、113は、複数の長さのうちのいずれか1つを含み、矩形部材118の4つの壁の任意の表面に持続的又は一時的に固定される。各ピカティニー・レール106、108、110、112、113は、矩形本体118の全長又は部分長にわたって延在してもよい。各ピカティニー・レールの特定のレイアウトは異なってもよく、そのため、1つの非限定的な実施例において、一連のより短いピカティニー・レール106、108、110、112、113が利用されて、メイン・フレーム102の矩形部材118の4つの壁のいずれか又はすべてに取り付けられてもよく、ここで、各ピカティニー・レールは、図1及び図2に示すように、互いから離間された列を成して整列される。取り付けレールの代表的な実施例は、ピカティニー・レールを含むが、限定ではないが、weaver、keymod、及びM-LOK(登録商標)として知られるレールを含む、他の装備品取り付けレールが利用されてもよいことが理解されよう。レールの任意の組み合わせを、メイン・フレーム102、伸張可能部材114、又は両方に使用することができることも諒解されよう。そのため、本発明の範囲から逸脱することなく、ピカティニー・レールとweaverレールとの組み合わせ使用が利用されてもよく、又は、別の実例として、M-LOK(登録商標)レールとピカティニー・レールとが実装されてもよい。
【0028】
ハンドル104は、手持ち式測定、探索及び安全装置100の手持ちに対応するために、メイン・フレーム102の近位端付近に持続的に又は調整可能に取り付けられ、少なくとも1つの実施例において、ハンドルは、人間工学的構成を含む。図示されているように、ハンドル104は、使用中にハンドル104を保持するときに快適性を向上させ、堅固な把持を可能にするためにユーザの指の指骨領域に適合するために、ハンドル104の本体内に設けられている一連のくぼみ122を含む。ハンドル104は、メイン・フレーム102の本体と一体的に形成されてもよく、若しくは、本体上にオーバーモールドされてもよく、又は、別個に、メイン・フレーム102の本体に直接的に取り付けられてもよい。代替的に、ピカティニー・レールがメイン・フレーム102の下側底面上に配置される場合、ハンドル104は、簡易着脱マウントを介してピカティニー・レールに取り付けられてもよい。ハンドル102は、耐久性ゴム、発泡体、又は高分子材料によってカバー又はコーティングされてもよく、手持ち式測定、探索及び安全装置100を動かすときに人の手の中でハンドル104が滑るのを防止するためにハンドル104の外面上に形成又は提供されるディンプル、溝、隆起部、又は突出部などの摩擦特性を含んでもよい。伸張可能部材114を使用しながら手持ち式測定、探索及び安全装置100を操作するときに、ユーザが両方のハンドルを両手で把持する両手持ち構成にさらに対応するために、順手ハンドル(図示せず)をピカティニー・レール112に着脱可能に取り付けることができることを理解されたい。追加の順手ハンドルは、バットストック116を利用するときに有益な特徴を提供することができる。
【0029】
引き続き図1及び図2を参照すると、伸張可能部材114は、伸張可能部材114に沿って示す双方向矢印によって示すように、延長されたチャネル120内でメイン・フレーム102の長手方向軸に沿って、調整可能にスライドする。1つの非限定的な実施例において、伸張可能部材114は、ともに一体的に接合される4つの壁を有し、幾何学的形状がメイン・フレーム102の矩形本体118に類似して適合する、概して矩形の本体124を備える。伸張可能部材114の寸法構成は、メイン・フレーム102の延長されたチャネル120内での伸張可能部材114のスライド運動を可能にするようにわずかにサイズが小さい。1つの非限定的な実施例において、伸張可能部材114は、メイン・フレーム102に結合されているロック機構によって、固定された増分的な伸張位置において、チャネル120内に調整可能にロックされる。一実施例において、ロック機構は、伸張可能部材114をメイン・フレーム102のチャネル120内で調整可能な位置に調整可能に固定するために利用される回転ねじ、又はカム式レバー・ロックを含む。
【0030】
本発明の少なくとも1つの実施例によれば、細長い部材114が、ユーザが装置100の延伸長を迅速且つ容易に決定することを可能にする複数の測定インデックスを備える。本明細書において使用される場合、延伸長は、装置100の端から端までの全長、又は、装置100上の固定位置から装置100に動作可能に取り付けられている特定の現場調査機器又は戦術的装備品までの長さのいずれかであってもよい。手持ち式測定、探索及び安全装置100の一実施例において、複数の測定インデックスは、矩形本体124の1つ又は複数の壁を貫通して形成されており、伸張可能部材114の所定の長さに沿って順次配置されている一連の孔126を含む。孔126は、手持ち式測定、探索及び安全装置100の重量を低減し、したがって、人員が使用中に装置100を操作し、動かすのをより容易にし、より機敏にするために形成される。複数の孔126はまた、現場での距離測定用途の意図される目的のためにも利用される。複数の孔126は、伸張可能部材114を伸張したときに測定バーに変換する位置指標としての役割を果たすために、互いから所定の距離だけ離間して、中心間2.54cm(1インチ)の増分で位置付けられる。中心間2.54cm(1インチ)は、1つの孔が1クリックに等しく、2.54cm(1インチ)に等しいこととして表され得る。この測定構成は、最小限の訓練を受けた対応者であっても、仕事の現場で作業しているときに理解し、適用するための、容易且つ迅速な指示を提供するように意図されている。本実施例は、複数の孔126の形成又は使用に限定されず、そのため、1つの代替的な実施例のように、伸張可能部材114は、孔126のない中実又は中空の矩形本体124を備えてもよい。孔106とともに測定の識別をさらに明示するための測定指標を含むことが、手持ち式測定、探索及び安全装置100にとって有益であり得る。そのため、一連の測定指標が、伸張可能部材114の本体124上に付与されてもよい。そのような測定指標は、各孔106に隣接した指定位置において細長い部材114の外面内に形成されるか、又は、別個に外面に取り付けられる、例えば、マーク、ライン、シンボル、又は印を含んでもよい。一連のマーク又はラインが、ミリメートル、センチメートル、インチ、又は分数インチ単位における測定値を示すことができる。また、伸張可能部材114は単一部品として示されているが、伸張可能部材114は各々が矩形本体を有する一連の個々の部品を含んでもよく、矩形部品は、1つの部品が他の部品の内部で個々にスライドして伸縮式伸張可能部材114を提供するように寸法決めされ、ここで、個々の伸縮式部品は、メイン・フレーム102からの様々な位置又は距離において解放可能にロックされることが諒解される。
【0031】
一実施例において、伸張可能部材114は、例えば、図1に示すような上面上、又は、図5に示すような、上面と対向する下側底面上のいずれかで、本体124の遠位端に設けられる任意の数のピカティニー・レール128、140を含む。ピカティニー・レール128、140もまた、簡易着脱マウントなどを介して、任意の数の現場機器又は戦術的装備品を着脱可能に取り付けるために設けられる。伸張可能部材114の本体124の矩形構成が、図5に関連して例示され、さらに説明されるような、視覚コントラスト・プレート800を着脱可能に受け入れるための前方開口部129を画定することにも言及しておく。
【0032】
一実施例において、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、各々が特定の用途に対して修正可能である、片手持ち構成であるか又は両手持ち構成であるかにかかわらず、物体を調査するとき装置100を使用する戦術的利点を対応者に与える、交換可能支持補装具を含む。伸張可能部材114の有用性は、対応者が、現場調査機器を用いて人、車両、施設、又は地形を調査又は探索するときにさらにリーチを伸ばすことを可能にするが、伸張可能部材114に重量が加わることによって、そのような状況下で有害物質100を適切に取り扱う必要性が課される。両手持ち用途について、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、図1及び図2に示すように、メイン・フレーム102の近位端に取り付けられているバットストック116を含む。一実施例において、バットストック116は、ロック・カラー・アセンブリ130を介してメイン・フレーム102の近位端に着脱可能に取り付けられるねじ付きハブを含む。バットストック116は、ねじ及びロック・ナットを介して二脚ロッド134(図4に示す)を挿入及び保持するための後方又台尻開口部132(図2に示す)を含む。バットストック116は、使用中に手持ち式測定、探索及び安全装置100を安定化するために人の肩に支えられるように適合されている湾曲した又は平坦な後端136を含む。バットストックの後端132が、バットストック116をユーザの肩に係合させるときに快適性を促進するために、発泡体又はゴムのパッド又はクッションを含むことが考えられる。
【0033】
手持ち式測定、探索及び安全装置100を担持及び輸送するのを援助するために、調整可能ハンドル・ストラップ又は人の肩に固定するための調整可能肩ストラップ(図示せず)を取り付けることを可能にするために、ストラップ・バックル138が、バットストック116に固定される。調整可能肩ストラップの一端をストラップ・バックル134に取り付け、もう一端を1つ又は複数の追加のバックルに取り付けるために、1つ又は複数のバックルが、メイン・フレーム102若しくは伸張可能部材114のいずれか又は両方の任意の場所に設けられてもよい。肩ストラップは、銃器とともに典型的に使用される任意の周知の肩ストラップを含んでもよい。
【0034】
現場において有害物質を検出、識別、位置特定、監視、サンプリング、採集、輸送し、又はこれらに対処するときに様々な機能を実施するために、多数の手持ち式現場調査機器及び他の戦術的装備品が、単独で又は組み合わせて使用される。例えば、特に、危険である可能性がある環境において有害化学物質、及び放射性物質を調査するために使用されるいくつかの装置又は機器が存在する。そのような手持ち式現場調査機器又は戦術的装備品をメイン・フレーム102又は伸張可能部材114に取り付けることによって、訓練を受けた人員が、より長い距離にわたるアクセスを得て、手持ち式機器又は装備品を用いて危険な有害物質を調査する一般的な慣行を排除することが可能になる。そのため、現場機器及び戦術的装備品の取り付けプラットフォームが設けられると、個人が有害物質に近接近して機器を保持するときに自身の手を使用する必要がなくなることによって、安全性が増大し、ユーザと、調査対象の物体、人、車両、又は荷物の中又は上に存在し得る、放射性物質との間の距離が増大する。手持ち式測定、探索及び安全装置100は、自身の手を可能性のある危険に晒すか、又は、有害物質に近接近又は接触する対応者の恐怖心を軽減するのを助ける。実際には、様々な異なる現場調査機器又は戦術的装備品は、巻き尺、懐中電灯、試料採集装置、フック、爪、クランプ、手ばさみ、ピンセット、針、ピペット、注射器、綿棒、ループ、ソケット工具、ねじ回し、四つ星形ねじ回し、レンチ、鏡、視覚コントラスト・プレート、レーザ、レンジファインダ、複数のレーザ、カメラ、ビデオ・カメラ、シールド、ケーブル、ロープ、ガイガー・カウンタ、放射性同位体識別・定量化装置(RIID)、金属探知器、アルファ/ベータ・ガンマ放射線検出器、磁石、容器、カップ、マーキング装置、スマート・フォン、送信機、受信機、トランシーバ、分光計、紫外線ライト、上部プラットフォーム、ブラシ、スポンジ、大型綿棒、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、決してこれらに限定されない。
【0035】
手持ち式測定、探索及び安全装置100は、有害物質用途に使用するための現場調査機器及び/又は戦術的装備品のいずれかを容易且つ迅速に取り付け、交換することを可能にする。現場調査機器を利用するために使用される1つの代表的なマウントは、図1において全体的に200で示されている円筒形機器マウントを含む。円筒形機器マウント200は、丸い本体を有するハンドルを含み得る現場調査機器を堅固に保持するように設計されている。1つの代表的な実施例において、円筒形機器マウント200は、放射性アルファ/ベータ・ガンマ線を測定するために現場で利用される放射性同位体識別装置(RIID装置として参照されることが多い)300を保持する。円筒形機器マウント200は、図5によりよく見えるように、伸張可能部材114の遠位端に設けられているピカティニー・レール140に円筒形機器マウント200を取り付けるように適合されている簡易着脱マウント202を含む。円筒形機器マウント200は、所定の長さを有する拡張ブラケット204と、各々が拡張ブラケット204に取り付けられ、RIID300の丸いハンドル302を保持するように適合されている一対のクランプ206、208とを含む。各クランプ206、208は、剛性の顎状部材を含み、又は、顎状部材をRIID300のハンドル302に締結して、伸張可能部材114の遠位端においてRIID300をブラケット200に対して堅固に保持し、維持するために使用される、ナット及びボルト、又はボルト及び蝶ナットなどの締結具を有するストラップを含んでもよい。簡易着脱マウント202は、解放可能ロック・マウントであって、ユーザが、ピカティニー・レールに沿った位置において解放可能ロック・マウントをスライドさせ、ノブを回転させて、マウントを適所に維持する、解放可能ロック・マウント、又は、マウントをピカティニー・レール状の定位置にロックするためのシフト、レバーを含んでもよい。そのような取り付けブラケットを周知であり、様々な銃器とともに一般的に使用されている。
【0036】
図2を参照すると、立方体機器マウント400は、同じく様々な異なる現場調査機器又は戦術的装備品を伸張可能部材114の遠位端に保持するように設計されている、手持ち式測定、探索及び安全装置100とともに使用されるまた別の装備品マウントである。立方体機器マウント400は、垂直プレート404に取り付けられている基部プレート402と、取り付けられている現場機器を基部プレート402上の適所に堅固に保持し、維持するための保持ストラップ406とを含む。立方体機器マウント400は、ピカティニー・レール106、108、110、112、113、126及び140とともに使用するために設計されている簡易着脱マウントを使用して伸張可能部材114の遠位端に着脱可能に取り付けられる。
【0037】
訓練を受けた人員又は対応者が、有害物質適用又は条件において物体を調査するときに、前かがみ、膝立ち、又は横たわった体位をとることになる状況があり得る。手持ち式測定、探索及び安全装置100は、対応者が、二脚500などの安定器を容易且つ迅速に設置して手持ち式測定、探索及び安全装置100を概して水平の位置に安定させることを可能にすることによって、そのような位置使用に対応する。証拠資料を裏付ける距離測定用途のために手持ち式測定、探索及び安全装置100を使用するときに、二脚500を実際に使用することが有益である。図3に示すように、二脚500は、二脚500をメイン・フレーム102のピカティニー・レール112に堅固に着脱可能に取り付けるための簡易着脱マウント504を備えた本体502を含む。本体502は、脚部508及び510を格納及び展開するための内側空洞506を含む。各脚部508、510は、丸い又は矩形の本体を有する任意の長さを含んでもよい。三脚、又は、銃器に一般的に使用されている様々なガン・レストを含むが、これらに限定されない他の安定器が、手持ち式測定、探索及び安全装置100とともに使用するために実装されてもよいことが理解される。各脚部508、510は、手持ち式測定、探索及び安全装置100の水平位置をさらに安定させ、装置100が水平平面支持に沿って滑るのを防止するための足、パッド、クッションなどを含んでもよい。
【0038】
ここで図4及び図5を参照すると、本発明の一実施例による、装置100を距離測定システムとして容易に利用するために平面上で水平方向に向けられている手持ち式測定、探索及び安全装置100の部分右側斜視図及び側面図が示されている。手持ち式測定、探索及び安全装置100は、調査又は研究されている目標物体と、全体的に600において示されている上部プラットフォーム上に設けることができるRIIDなどの現場機器との間の距離を測定するために利用される。上部プラットフォーム600は、ハンドル104の上方で、メイン・フレーム102の上面上に設けられているピカティニー・レール106に着脱可能に取り付けられるプラットフォーム・マウント602を含む。上部プラットフォーム600は、寸法的に、電子タブレット、電話機、ノートブック、規制シート、RIIDデバイス、又は他の物品を含むがこれらに限定されない、様々な物品を堅固に保持するように構成されている。プラットフォーム・マウント602は、ユーザが、上部プラットフォーム基部をメイン・フレーム102の上で任意の位置角度に容易に旋回させ、位置付けることを可能にするロック・ピボット・ブラケットを備えることができる。プラットフォーム・マウント602は、使用中にプラットフォーム600の水平位置付け及び重量負荷をさらに支持する支持柱604を含むことができる。一実施例において、プラットフォーム600上に配置されている任意の物体又は物品の摩擦保持を増強し、滑りを防止するために、ゴムなどの摩擦材料を上部プラットフォーム600の支持面上に設けることができる。一実施例において、対応者が薄暗い又は暗い領域においてプラットフォーム上に格納されている物品を視認することを可能にするために、小型電子ライトを、上部プラットフォーム600上に設置することができ、又は、上部プラットフォームとともに一体的に含むことができる。また、物品又は物体を上部プラットフォーム600上に保持するために、1つ又は複数のクランプを含めることができる。例えば、クランプは、上部プラットフォーム600上に紙を保持する際に有益であり得る。別の実施例において、上部プラットフォーム600は、写真による証拠のための視覚的手掛かりとしての役割を果たす、明るい蛍光橙色などの、目立つ色付けをされた前縁を有する。
【0039】
図5に示すように、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、法的手続きにおいて証明力を提供することができ、有害物質の分析的診断を支持することができる測定を行うのに備えて、水平面上に容易に配置される。距離測定特徴のセットアップにおいて、二脚ロッド134が、単純にロッドのねじを外すことによって後方開口部132から取り外され、ロッド134は、バットストック116の本体を通じて形成される指定のロッド開口部135に垂直に挿入される。二脚ロッド134は、ロッド134が地面、机、又は物体の他の上面を表すことができる水平面上で垂直に整列されたまま、手持ち式測定、探索及び安全装置100のバットストック116を、水平軸に沿って整列するために、ロッド開口部135内で調整される。二脚ロッド134は、ロッド134がロッド開口部135内で自由にスライドするのを防止するために、ロッド134をバットストック116に堅固に取り付けるためのねじ及びナットを含むことができる。二脚500は、図3に示すように、平面上に載り、メイン・フレーム102を水平に整列されたままにするために、二脚の足508、510を互いから外方に広げてピカティニー・レール112に取り付けられる。巻き尺ライン700を備える戦術的装備品が、上部プラットフォーム600の周縁側縁部に着脱可能に取り付けられ、巻き尺702が、巻き尺ホルダ704が視覚コントラスト・プレート800に解放可能に取り付けられたまま、巻き尺ライン700から引き出される。視覚コントラスト・プレート800は、摩擦特性を使用して伸張可能部材114の前方開口部129上に着脱可能に設置されている。視覚コントラスト・プレート800は、伸張可能部材114の前方開口部129に挿入されるときに伸張可能部材114の内側側壁に係合する弾性ばね状トングを含む。1つの代替的な実施例において、視覚コントラスト・プレート704は、コントラスト・プレート704を伸張可能部材114の遠位端に取り付けるために、クランプ、磁石、クリップ又は他のそのような締結具のいずれかを含むことができる。視覚コントラスト・プレート800は、例えば、光学的視差の条件を回避するなど、写真の明瞭性のために、伸張可能部材114の端部を明確に画定する役割を果たす。1つの非限定的な実施例において、視覚コントラスト・プレート800は、蛍光橙色又は蛍光赤色などの明るい蛍光色を含む。色付けされた視覚コントラスト・プレート800と、上部プラットフォーム600の色付けされた前縁の両方が、写真による証拠のための際だって明白な視覚的手掛かりとして機能し、これは、写真が距離をおいて撮影されるときに特に重要である。色付けされた特徴は、証拠資料の配置、レイアウト、サイズ、距離、及び変位を示すのを助ける。
【0040】
1つのさらなる実施例において、巻き尺702が、101.6cm(40インチ)として印を付けられている測定距離にわたって巻き尺ライン700から引き出される。より詳細には、101.6cm(40インチ)は、緊急現場人員がほとんどの実際的な用途において測定しようとするほど1メートルに近いため、重要な測定値である。101.6cm(40インチ)の距離は、連邦第一対応者訓練マニュアル及びカリキュラムにおいて教示されている距離である。未知の放射性核種及び同位体のスペクトル分析には、精密な距離測定が重要である。手持ち式測定、探索及び安全装置100測定システムを利用する補助審査官は、調査されている未知の物質を明白に識別する取り組みにおいて未知の放射性核種/同位体のガンマ・スペクトルを分析する科学者にデータ及び情報を送信する。このプロセスは、リーチ・バックとして参照されることが多い。リーチ・バックは、典型的には、例えば、刑事訴追など、法的処置を目的として使用される。そのため、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、法的手続きにおいて大きな力を持つ法医学的証拠測定値を収集し、提供するのを助けるために使用される測定用途ツール及びシステムを提供する。伸張可能部材114内に設けられる複数の孔126は、それらが、一実施例において、中心間2.54cm(1インチ)の増分で互いから離れて位置付けられ、伸張可能部材114をメイン・フレーム102から外向きに伸張したときに測定バーに変換する明白な指標としての役割を果たすときに、そのような測定を行い、決定するのを援助する。そのため、巻き尺ライン700及び伸張可能部材114上に設けられている複数の孔126は両方とも、現場で距離を測定する明白な方法としての役割を果たす。諒解されるように、巻き尺ライン700は、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置100の任意の実施例と組み合わせて組み込むことができる。
【0041】
ここで、図6及び図7を参照すると、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、対応者に、伸張可能部材114の使用がそのような取り組みを妨げる閉じて窮屈な部屋、空間、又は地区において有害物質に関して人、荷物又は物体を調査する戦術的利点を与える。この目的を達成するために、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、腕補装具142を含む交換可能支持補装具を利用することによって、片手持ち構成において使用するために適合可能である。一実施例において、腕補装具142は、図6により良好に示されているように、一端が補装具本体146に結合されており、もう一端がねじ付きカラー・アセンブリ130を介してメイン・フレーム102の近位端に解放可能に取り付けられている、所定の長さを有する補装具伸張部144を含む。補装具本体146は、図7に示すように、補装具本体146を人の前腕に容易且つ迅速に取り付けるように適合されている概してC字状の部材を含む。1つの非限定的な実施例において、補装具本体146は、補装具本体146を前腕の大きい個人に取り付けることを可能にするために弾性的に拡大するか又は外向きに屈曲する可撓性プラスチック材料を含むことができる。しかしながら、補装具本体146はまた、完全に囲まれた又は包囲された補装具も含んでもよいことが留意され、対応者は片手を囲まれた又は包囲された補装具の中空領域に挿入し、次いで、片手でハンドル104を把持する。補装具伸張部144は、丸形又は矩形などの任意の幾何学的形状を含んでもよく、また、ユーザが使用中に補装具伸張部144の長さを調整することを可能にする伸縮機構も含んでもよいことが理解されよう。また、任意の数の補装具本体146が使用されてもよいことが理解されよう。
【0042】
腕補装具142は、図7に示すように、対応者が、ハンドル104内に設けられている指凹部122内に指の指骨が堅固に配置された状態で、ハンドル104を片手で把持及び保持しながら人の前腕に補装具本体146を容易且つ迅速に位置付けることによって、手持ち式測定、探索及び安全装置100を片手で動かし、操作することを可能にする。片手を使用する際に、第一対応者は、放射性同位体識別装置(RIID)300などの現場調査装置を用いて、例示を目的としてバッグ900として示されている物体を容易且つ迅速に調査して、バッグ900内に存在する可能性があるアルファ及び/又はガンマ放射線物質を含む種々の形態の放射線を測定、検出又は識別することができる。バッグ900は、例えば、伸張可能部材114の使用を実現困難又は単純に不可能にする小さい密閉された部屋、領域、又は空間内に配置されている場合がある。そのため、交換可能支持補装具は、対応者が、より長い距離だけ離れた物体若しくは車両を調査するためにより長い伸張可能部材114を有する手持ち式測定、探索及び安全装置100を動かすために両手持ち構成を使用するバットストック116を含み、又は、対応者が、伸張可能部材114を使用することなく、より短い距離にあり、小さい密閉領域内の物体又は人を調査するために片手持ち構成に迅速且つ容易に切り替えることができる腕補装具142を含む。補装具本体146は、使用中に快適性を向上させ、ユーザの腕に対する補装具の加圧の影響を軽減するために、発泡体又はゴムの当て物又はクッションを含むことができる。使用中に手持ち式測定、探索及び安全装置100を対応者の前腕に対してさらに安定化するために、腕補装具142は、補装具本体146をユーザの前腕に取り付けるために使用される短い調整可能ストラップ(図示せず)を含むことができる。短い調整可能ストラップは、補装具本体146の対向する側縁部の間に延在することができ、ボタン、バックル、フック及びループ式の締結具、リング、磁石、又は、ストラップを適所に取り付けるための他の締結具を含んでもよい。
【0043】
図8を参照すると、手持ち式測定、探索及び安全装置100は、装置100を担持してあちこちに輸送するために、又は、必要に応じて部品を修理若しくは交換するために、容易に分解することができる。伸張可能部材114は、メイン・フレーム102の中央チャネル120から完全に引き出され、取り外される。バットストック116もまた、図1に示すように、カラー・アセンブリ130を回転させることによって機械的接続を結合解除することによって、メイン・フレーム102の近位端から結合解除され、取り外される。ハンドル104が簡易着脱マウントを使用してメイン・フレーム102に着脱可能に取り付けられる実施例において、そのようなハンドル104も、所望に応じて取り外すことができる。手持ち式測定、探索及び安全装置100の別個の部品を、特定の現場調査機器及び/又は戦術的装備品とともに内部に格納するために、格納容器又はパウチ(図示せず)が使用される。例えば、手持ち式測定、探索及び安全装置100の個々の部品、及び特定の現場調査機器又は戦術的装備品を着脱可能に挿入するために、剛性格納容器が、印を付けられている又は指定の凹部を含むことができる。格納容器は、対応者が、手持ち式測定、探索及び安全装置100及び現場調査機器又は戦術的装備品を容易に担持し、あちこちに輸送することを可能にするためのハンドルを含むことができる。
【0044】
多数の異なる戦術的装備品がまた、手持ち式測定、探索及び安全装置100とともに使用するために適合性がある。例えば、訓練を受けた人員は、薄暗い又は暗い領域において物体、車両、又は地形を調査しなければならない場合がある。この課題を克服するために、対応者は、訓練を受けたユーザの前方方向を照明し、任意の調査対象物体、人、又は目標を効率的に照明するために、ピカティニー・レール128、140、106、108、110、112、113、128及び140を介して、伸張可能部材114又はメイン・フレーム102のいずれか又は両方の任意の場所にフラッシュライトを容易に取り付けることができる。さらに、他の用途は、対応者が、例えば、写真を撮影し、遠方の距離を決定し、サンプルを採取し、又は車両の下を調べることを必要とする場合がある。そうする際に、対応者は、対応者に有害物質用途に必要とされる最適なツールを与える、細長い部材114又はメイン・フレーム102のいずれか又は両方に設けられているピカティニー・レールのいずれかを介して、カメラ、レンジファインダ、把持具、及び鏡を手持ち式測定、探索及び安全装置100に取り付けることができる。戦術的装備品及び現場調査機器の任意の組み合わせが、有害化学物質及び放射性物質を含む有害物質に関して物体、人、建造物、車両、又は地形を調査するときに、手持ち式測定、探索及び安全装置100とともに使用される。
【0045】
メイン・フレーム102と適合する別の重要な装備品は、着脱可能鉛シールドである。一実施例において、鉛シールドは、一般的なディナー・プレートに似た円形形状を含む。シールドの厚さは、重量要件に基づいて変化してもよい。標準的な厚さは、0.3175cm(1/8インチ)に設定される。使用される鉛材料の柔軟な性質を補強するために、補強裏当てを鉛シールドに取り付けることができる。計算によって保証されるように追加の保護を提供するように、複数のシールド・プレートを積層することができる。切り欠きが、簡易着脱ピカニティー式コネクタによって、各シールドが下方からメイン・フレーム102に取り付けられることを可能にする。切り欠きの目的は、オペレータと、装置の遠位端に取り付けられている放射線検出器との間に、直接目視照準線を可能にすることである。手持ち式測定、探索及び安全装置100が両手持ち構成で使用されている間にシールド装備品を放射線検出器と組み合わせる目的は、オペレータを、最大限実用的な程度まで、イオン化放射線から保護することである。
【0046】
本発明の範囲から逸脱することなく、手持ち式測定、探索及び安全装置100に対して様々な修正又は追加の特徴を作成又は提供することができることが理解される。例えば、メイン・フレーム102及び伸張可能部材114は各々、概して矩形の本体118、126を備えるものとして示されているが、メイン・フレーム102及び伸張可能部材114の幾何学的形状が各々、丸い管状の本体を備えてもよく、伸張可能チューブ部材114がメイン・チューブ・フレーム102よりもわずかに小さい直径を含んで、伸張可能チューブ部材114がメイン・チューブ・フレーム102内で調整可能にスライドすることを可能にすることが企図されている。
【0047】
図9図35は、本発明による、手持ち式測定、探索及び安全装置1000及び付随する様々な現場調査機器及び戦術的装備品のいくつかの代替の例示的な実施例を提示し、ここでも、同様の参照符号は全体を通じて同様の要素によって表される。始めに図9及び図10の代替の例示的な実施例を参照すると、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、耐久性メイン・フレーム1102を含み、メイン・フレームは、メイン・フレーム1102の下側底面から下向きに延伸するハンドル1104を有する。様々な現場調査機器(上記に規定したものなど)又は戦術的装備品を取り付けるための少なくとも1つの装備品取り付けレールが提供され、少なくとも1つの実施例において、様々な現場調査機器又は戦術的装備品を取り付けるためのピカティニー・レール1106、1108、1110、1112、1113などの複数の装備品取り付けレールが提供される。前述のように、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、メイン・フレーム1102から外向きに離れて伸張する伸張可能部材1114を備える。一実施例において、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、例としてバットストック1116などの交換可能支持補装具を含む。
【0048】
図に示すように、メイン・フレーム1102は、一般的に、細長い本体1118を備え、本体は、所定の長さを有し、ともに一体的に接合されて細長い本体1118内で所定の長さにわたって延在する細長いチャネル1120を形成する複数の壁を備える。同じく前述したように、各ピカティニー・レール1106、1108、1110、1112、1113は、複数の長さのうちのいずれか1つを含み、矩形部材1118の4つの壁の任意の表面に持続的又は一時的に固定され、本体1118の全長又は部分長に延在することができる。ここでも、取り付けレールの代表的な実施例は、ピカティニー・レールを含むが、限定ではないが、weaver、keymod、及びM-LOK(登録商標)レールを含む、他の装備品取り付けレールが利用されてもよいことが理解されよう。レールの任意の組み合わせを、メイン・フレーム1102、伸張可能部材1114、又は両方に使用することができることも諒解されよう。そのため、本発明の範囲及び意図から逸脱することなく、ピカティニー・レールとweaverレールとの組み合わせが利用されてもよく、又は、別の実例として、M-LOK(登録商標)レールとピカティニー・レールとが実装されてもよい。
【0049】
前述のように、メイン・フレーム1102及び伸張可能部材1114は各々、概して矩形の本体1118、1124を備えるものとして示されているが、メイン・フレーム1102及び伸張可能部材1114の幾何学的形状が各々、丸い管状の本体を備えてもよく、伸張可能部材1114がメイン・フレーム1102よりもわずかに小さい直径を含んで、伸張可能部材1114が使用中にメイン・フレーム1102から外向きに離れて調整可能に伸張され、使用されないときにメイン・フレーム1102のチャネル1120へと収納し戻されることを可能にすることがよく理解される。
【0050】
前述のように、ハンドル1104は、手持ち式測定、探索及び安全装置1000の手持ちに対応するために、メイン・フレーム1102の近位端付近に持続的に又は解放可能に取り付けることができ、同じく前述のように、少なくとも1つの実施例において、ハンドル1104は、人間工学的構成を含む。例として図9に示すように、ハンドル1104は、ユーザが使用中にハンドル1104を保持しながら把持するための強固な支持区画を提供するためのグリップ1122を含む。ハンドル1104は、メイン・フレーム1102の本体と一体的に形成されてもよく、若しくは、本体上にオーバーモールドされてもよく、又は、図9及び図10の例示的な実施例に示すように、別個に、メイン・フレーム1102の一端に配置されている尾片1105などを介して、メイン・フレーム1102の本体に直接的に取り付けられてもよい。代替的に、ピカティニー・レールがメイン・フレーム1102の下側底面上に配置される場合、ハンドル1104は、簡易着脱マウントを介してピカティニー・レールに取り付けられてもよい。ここでも、ハンドル1104は、耐久性ゴム、発泡体、又は高分子材料によってカバー又はコーティングされてもよく、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000を動かすときにユーザの手からハンドル1104が滑るのを防止するためにハンドル1104の外面上に形成又は提供されるディンプル、溝、隆起部、又は突出部などの摩擦特性を含んでもよい。伸張可能部材1114を使用しながら手持ち式測定、探索及び安全装置1000を操作するときに、ユーザが各ハンドルを片手で把持する両手持ち構成にさらに対応するために、第2の順手ハンドル(図示せず)をピカティニー・レール1112に着脱可能に取り付けることができることを理解されたい。追加の順手ハンドルは、例として、図14図16の代替の例示的な実施例に示すもののような、バットストック1116を利用するときに有益な特徴を提供することができる。
【0051】
引き続き図9及び図10を参照すると、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000の伸張可能部材1114は、上述した手持ち式測定、探索及び安全装置100の実施例と同様に、延長されたチャネル1120内でメイン・フレーム1102の長手方向軸に沿って、調整可能にスライドする。1つの非限定的な実施例において、伸張可能部材1114は、ともに一体的に接合される複数の壁を有し、幾何学的形状がメイン・フレーム1102の本体1118に類似して適合する、本体1124を備える。伸張可能部材1114の寸法構成は、メイン・フレーム1102の延長されたチャネル1120内での伸張可能部材1114のスライド係合を可能にするようにわずかにサイズが小さい。1つの非限定的な実施例において、伸張可能部材1114は、メイン・フレーム1102に結合されている、下記により詳細に論じられる測定カラー1132によって、固定された増分的な伸張位置において、チャネル1120内に調整可能にロックされる。一実施例において、測定カラー1132は、伸張可能部材1114をメイン・フレーム1102のチャネル1120内の所望の位置に調整可能に固定するために利用される、伸張ロック・ナット1136及び/又は伸張ロック・ピン1138を備える。例として図11及び図12に示すもののような、1つのさらなる実施例において、測定1132カラーは、伸張可能部材1114をメイン・フレーム1102のチャネル1120内の所望の位置に調整可能に固定するために利用される、伸張ロック・ナット1136及び伸張ロック・ピン1138を備える。
【0052】
前述のように、本発明の少なくとも1つの実施例によれば、細長い部材1114が、ユーザが装置1000の延伸長を迅速且つ容易に決定することを可能にする複数の測定インデックスを備える。同じく前述のように、本明細書において使用される場合、延伸長は、装置1000の端から端までの全長、又は、装置1000上の固定位置から装置1000に動作可能に取り付けられている特定の現場調査機器又は戦術的装備品までの長さのいずれかであってもよい。手持ち式測定、探索及び安全装置1000の一実施例において、複数の測定インデックスは、伸張可能部材1114の本体1124の少なくとも1つの側面に沿って形成されており、伸張可能部材1114の本体1124の長さに沿って順次配置されている複数のマーク1126を含む。マーク1126は、現場での距離測定適用を容易にするために設けられる。複数のマーク1126は、位置指標としての役割を果たすように、例としてのみ2.54cm(1インチ)の間隔をおいてなど、所定の間隔だけ互いから離間して位置付けられ、以て、例として図12の方向矢印によって示すように、メイン・フレーム1102のチャネル1120から前方に伸張するか又は当該チャネルへと後方に収納されるときに、伸張可能部材1114を測定バーに変換する。より詳細には、2.54cm(1インチ)の所定の間隔は、少なくとも部分的に、2.54cm(1インチ)の複数のマーク1114の隣接するもの同士の間の距離によって規定される。この測定構成は、最小限の訓練を受けた対応者であっても、仕事の現場で作業しているときに理解し、適用するための、迅速且つ容易な指示を提供するように意図されている。
【0053】
より詳細には、少なくとも1つの実施例において、上記で言及したように、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、メイン・フレーム1102に結合されている測定カラー1132を備える。図から分かるように、測定カラー1132は、測定表示窓1134を含み、メイン・フレーム1102のチャネル1120内に配置されている伸張可能部材1114の少なくとも一部分が、測定表示窓1134を通して見える。さらに、前述のように、少なくとも1つの実施例において、手持ち式測定、探索及び安全装置1000の伸張可能部材1114は、例として図12に示すものなど、伸張可能部材1114の本体1124の長さに沿って配置されている複数のマーク1126を含む。図11及び図12の例示的な実施例を参照すると、本発明による測定カラー1132の測定窓1134は、伸張可能部材1114がメイン・フレーム1102の端部から外向きに、端部を過ぎて伸張している程度の指示をユーザに提供するように、ユーザが、伸張可能部材1114の少なくとも一部分上に、当該部分に沿って配置されている複数のマーク1126のうちの1つ又は複数を容易に見ることを可能にするために利用される。前述のように、複数のマーク1126は、伸張可能部材1114の長さの少なくとも一部分に沿って配置されている、ミリメートル、センチメートル、インチ、又は分数インチ単位における測定値を示す。少なくとも1つのさらなる実施例において、現場にいながら本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000の全延伸長の迅速且つ容易な指示をユーザに提供するように、伸張可能部材1114がメイン・フレーム1102の端部から外向きに、端部を過ぎて伸張する特定の距離を示すために、数表示が複数のマーク1126のうちの1つ又は複数に付随する。
【0054】
少なくとも1つの実施例において、複数のマーク1126は、101.6cm(40インチ)の測定距離を示すために利用される。ここでも、前述のように、101.6cm(40インチ)は、緊急現場人員がほとんどの用途において実際に測定することが可能である可能性が高いほど1メートルに近いため、且つ、より重要なことには、101.6cm(40インチ)の距離は、連邦第一対応者訓練マニュアル及びカリキュラムにおいて、特定の測定が行われるべき最少安全距離として教示されている距離であるため、重要な測定値である。別の実例として、未知の放射性核種及び同位体のスペクトル分析には、精密な距離測定が重要である。そのため、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、ユーザが、法的手続きにおいて大きな力を持つ法医学的証拠測定値を収集し、提供することを可能にする。伸張可能部材1114内に設けられる複数のマーク1126は、それらが、一実施例において、2.54cm(1インチ)間隔などの所定の間隔をおいて互いから外方に位置付けられ、したがって、伸張可能部材1114をメイン・フレーム1102から外向きに伸張したときに測定バーに変換する明白な指標としての役割を果たすときに、そのような測定を行い、決定するのを援助する。少なくとも1つの実施例において、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、伸張可能部材1114状に設けられている複数のマーク1126と併せて利用することができる巻き尺ライン700をさらに備え、これらの両方が、現場での距離の明白な測定を果たし、裏付ける。諒解されるように、ここでも、巻き尺ライン700は、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置1000の任意の実施例と組み合わせて組み込むことができる。
【0055】
前述のように、伸張可能部材1114は単一部品として示されているが、伸張可能部材1114は、1つの部品が他の部品の内部で個々にスライドして伸縮式伸張可能部材1114を提供するように寸法決めされている本体を各々が有する一連の個々の部品を含んでもよく、ここで、個々の伸縮式部品は、メイン・フレーム1102から伸張されながら様々な位置又は距離において解放可能に固定されることが諒解される。
【0056】
同じく前述のように、少なくとも1つの実施例において、伸張可能部材1114は、例えば、図9に示すような上面上、又は、少なくとも図11及び図12に示すような、上面、及び、上面と対向する本体1124の底面の両方の上で、本体1124の遠位端に設けられる1つ又は複数のピカティニー・レール1128を含む。メイン・フレーム1102のピカティニー・レール1106、1108、1110、1112、1113と同様に、ピカティニー・レール1128もまた、簡易着脱マウントなどを介して、任意の数の現場機器又は戦術的装備品を着脱可能に取り付けるために設けられる。少なくとも1つの実施例において、伸張可能部材1114は、同じく図9図12に最良に示すような視覚コントラスト・プレート1800などの任意の数の現場機器又は戦術的装備品を内部に着脱可能に受け入れるために設けられる、例として図34に示すような、前方開口部1129を備える。
【0057】
一実施例において、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、装置1000を使用して物体を調査しながら戦術的利点を対応者にもたらす、例として図13図15の代替の例示的な実施例に見られるような、1つ又は複数の特定の用途に向けて各々が修正可能な、複数の現場機器又は戦術的装備品を含む。図から分かるように、少なくとも1つの実施例において、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、機器マウント1400、二脚1500、シールド1506、及び/又はプラットフォーム1600のうちの1つ又は複数を備えることができる。
【0058】
諒解されるように、伸張可能部材1114の有用性は、対応者が、現場調査機器を用いて人、車両、施設、又は地形を有害物質に関して調査又は探索するときに安全な距離からリーチを伸ばすことを可能にするが、場合によっては、伸張可能部材1114及び/又は現場機器若しくは戦術的装備品に重量が加わることによって、そのような状況下で手持ち式測定、探索及び安全装置1000を取り扱うのを援助する必要性が課される。したがって、少なくとも1つの実施例において、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、図13図15に示すように、メイン・フレーム1102の近位端に取り付けられているバットストック1116を含む。一実施例において、バットストック1116は、関節式迅速接続アセンブリ1130を介してメイン・フレーム1102の近位端に着脱可能に取り付けられる。図24及び図25から最もよく分かるように、関節式迅速接続アセンブリ1130は、関節式迅速接続アセンブリ1130のレバーを解放し、バットストック1116の位置を調整し、レバー及びバットストック1116を再び定位置にロックすることによって、バットストック1116が、メイン・フレーム1102の尾片1105に対して回転されることを可能にする。前述のように、バットストック116は、使用中に手持ち式測定、探索及び安全装置1000を安定化するためにユーザの肩に支えられるように適合されている湾曲した又は平坦な後端を含むことができる。バットストックが、バットストック1116をユーザの肩に係合させるときに快適性を促進するために、発泡体又はゴムのパッド又はクッションを含むことが考えられる。
【0059】
少なくとも1つの実施例において、例えば、図8の例示的な実施例に示すような手持ち式測定、探索及び安全装置100の伸張可能部材114を貫通して形成されている孔126のように、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置1000の全重量を低減するように、メイン・フレーム1102及び/又は伸張可能部材1114のいずれか又は両方が、貫通する複数の孔を備えることができる。
【0060】
ここでも、すでに述べたように、現場において有害物質を検出、識別、位置特定、監視、サンプリング、採集、輸送し、又はこれらに対処するときに様々な機能を実施するために、多数の手持ち式現場調査機器及び他の戦術的装備品が、単独で又は組み合わせて使用される。例えば、特に、危険である可能性がある環境において有害化学物質、及び放射性物質を調査するために使用されるいくつかの装置又は機器が存在する。そのような手持ち式現場調査機器又は戦術的装備品をメイン・フレーム1102又は伸張可能部材1114に取り付けることによって、訓練を受けた人員又は対応者が、より長い距離にわたるアクセスを得て、手持ち式機器又は装備品を用いて危険な有害物質を調査する一般的な慣行を排除することが可能になる。そのため、様々な現場機器及び戦術的装備品を取り付ける装置が提供されると、個人が有害物質に近接近して機器を保持するときに自身の手を使用する必要がなくなることによって、安全性が増大し、ユーザと、調査対象物体、人、車両、又は荷物の中又は上に存在し得る、放射性物質との間の距離が増大する。手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、自身の手を可能性のある危険に晒すか、又は、有害物質に近接近又は接触する対応者の恐怖心を軽減するのを助ける。実際には、様々な異なる現場調査機器又は戦術的装備品は、巻き尺、懐中電灯、試料採集装置、フック、爪、クランプ、手ばさみ、ピンセット、針、ピペット、注射器、綿棒、ループ、ソケット工具、ねじ回し、四つ星形ねじ回し、レンチ、鏡、視覚コントラスト・プレート、レーザ、レンジファインダ、複数のレーザ、カメラ、ビデオ・カメラ、シールド、ケーブル、ロープ、ガイガー・カウンタ、放射性同位体識別・定量化装置(RIID)、金属探知器、アルファ/ベータ・ガンマ放射線検出器、磁石、容器、カップ、マーキング装置、スマート・フォン、送信機、受信機、トランシーバ、分光計、紫外線ライト、プラットフォーム、ブラシ、スポンジ、大型綿棒、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、決してこれらに限定されない。
【0061】
本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、有害物質用途に使用するための現場調査機器及び/又は戦術的装備品のいずれかを迅速且つ容易に取り付け、交換することを可能にする。現場調査機器を利用するために使用される1つの代表的なマウントは、図26図29に示すような、円筒形機器マウント1200を含む。円筒形機器マウント1200は、丸い本体を有するハンドルを含み得る現場調査機器を堅固に保持するように設計されている。1つの代表的な実施例において、円筒形機器マウント1200は、放射能を測定するために現場で利用される放射性同位体識別装置、又はRIID装置1300を保持する。円筒形機器マウント1200は、ピカティニー・レール1128などを介して、伸張可能部材1114の遠位端に円筒形機器マウント1200を取り付けるように適合されている関節式迅速接続アセンブリ1202を含む。円筒形機器マウント1200は、所定の長さを有する拡張ブラケット1204と、各々が拡張ブラケット1204に取り付けられ、RIID1300の丸いハンドル1302を保持するように適合されている一対のクランプ1206、1208とを含む。各クランプ1206、1208は、剛性の顎状部材を含むことができ、又は、クランプ1206、1208をRIID1300のハンドル1302に締結して、伸張可能部材1114の遠位端においてRIID1300を円筒形機器マウント1200に対して堅固に保持し、維持するために使用される、ナット及びボルト、又はボルト及び蝶ナットなどの締結具を有するストラップを含んでもよい。関節式迅速接続アセンブリ1202は、解放可能ロック・マウントを含むことができ、ユーザは、ピカティニー・レール1128に沿った位置において解放可能ロック・マウントをスライドさせて、マウント1200をピカティニー・レール1128上の適所に維持する。図29の例示的な実施例を参照すると、関節式迅速接続アセンブリ1202によって、RIID1300のセンサは、ユーザが現場で直面し得る様々な状況に基づいて必要とされ得るような、複数の動作位置のいずれかに迅速且つ容易に回転させることができる。
【0062】
引き続き図26及び図27を参照すると、少なくとも1つのさらなる実施例において、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、ケーブル1306などを介して放射性同位体識別装置すなわちRIID1300に動作可能に相互接続される計器1304を備える。計器1304は、図に示すように、計器1304をメイン・フレーム1102の一部分に取り付けるのを容易にするために、ハンドル及び迅速接続アセンブリ1305を備える。重要なことに、計器1304は、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000のユーザが、RIID1300のセンサを疑わしい荷物、人などに、その間ずっとそのような人、荷物などから安全な距離を維持しながら、近接して位置付けている間、ユーザに容易に見えるままである計器ディスプレイ1308を備える。図30は、計器ディスプレイ1308を有する計器1304の一実施例の斜視図を提示する。少なくとも1つの実施例において、計器1304は、テキサス州スウィートウォーター所在のLudlum Measurements, Inc.製のLudlum Model 14C汎用調査計器を含む。当業者には諒解されるように、Ludlum Model 14Cは、放射性物質の可能性を調査するために今日使用されているものの中で最も人気で広く使用されている計器である。
【0063】
図14図18の代替の例示的な実施例を再び参照すると、機器マウント1400は、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置1000とともに利用することができるもう1つの装備品である。前述のように、機器マウント1400は、様々な異なる現場調査機器又は戦術的装備品を伸張可能部材1114の遠位端に保持するように設計されている。機器マウント1400は、垂直プレート1404に取り付けられている基部プレート1402と、取り付けられている現場機器を基部プレート1402上の適所に、垂直プレート1404に対して堅固に保持し、維持するための保持ストラップ1406とを含む。機器マウント1400は、関節式迅速接続アセンブリ1408を介して伸張可能部材1114の遠位端に着脱可能に取り付けられる。図16に最もよく示すように、少なくとも1つの実施例において、関節式迅速接続アセンブリ1408は、伸張可能部材1114のピカティニー・レール1128に取り付けるように設計されている。関節式迅速接続アセンブリ1408によって、本発明の機器マウント1400は、再び図16に最もよく示すように、関節式迅速接続アセンブリ1408を介して伸張可能部材1114に対して機器マウント1400の位置を単純に回転させることによって、様々な異なる現場調査機器又は戦術的装備品を様々な位置のうちのいずれかにおいて、伸張可能部材1114の遠位端に保持するために利用することができる。
【0064】
訓練を受けた人員又は対応者が、有害物質適用又は条件において物体を調査するときに、前かがみ、膝立ち、又は横たわった体位をとることになる状況があり得る。手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、対応者が、二脚1500などの安定器を迅速且つ容易に設置して手持ち式測定、探索及び安全装置1000を概して水平の位置に安定させることを可能にすることによって、そのような条件に対応する。証拠資料を裏付ける距離測定用途のために手持ち式測定、探索及び安全装置1000を使用するときに、二脚1500を実際に使用することが有益である。図19及び図20に示すように、二脚1500は、例としてピカティニー・レールのうちの1つなどを介して、二脚1500をメイン・フレーム1102に堅固に着脱可能に取り付けるための迅速接続マウント1504を備えた本体1502を含む。本体1502は、本体に取り付けられた1対の脚部1510を備える。前述のように、各脚部1510は、丸い又は矩形の本体を有する任意の長さを含んでもよい。同じく前述のように、各脚部1510は、本発明の手持ち式測定、探索及び安全装置1000の水平位置をさらに安定させ、装置1000が水平平面支持に沿って滑るのを防止するための足、パッド、クッションなどを含んでもよい。三脚、又は、銃器に一般的に使用されている様々なガン・レストのいずれかを含むが、これらに限定されない他の安定器が、手持ち式測定、探索及び安全装置1000とともに使用するために実装されてもよいことが理解される。
【0065】
引き続き図19及び図20を参照すると、図14及び図15を参照して前述したように、少なくとも1つの実施例において、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、シールド1506を含む。少なくとも1つのさらなる実施例において、シールド1506は、着脱可能鉛シールドを含む。一実施例において、図に示すように、シールド1506は、ディナー・プレートにいくらか似た円形形状を含む。シールド1506の厚さは、調査されている危険に基づいて、且つ、重量要件によって変化してもよい。一実施例において、シールド1506は、約1.5875mm(16分の1インチ)~約1.905cm(4分の3インチ)の厚さを有してもよい。一実施例において、シールド1506は、約3.175mm(8分の1インチ)の厚さを有してもよい。使用される鉛材料の柔軟な性質を補強するために、補強材又は裏当てをシールド1506の裏に取り付けることができる。可能性のある曝露の推定によって保証されるように追加の保護を提供するように、複数のシールド1506を積層することができる。シールド1506のメイン・フレーム1102又は伸張可能部材1114の一部分への取り付けを容易にするために、フレーム・ポート1508が、シールド1506の少なくとも一部分を貫通して形成される。図19及び図20に示すように、一実施例によれば、シールド1506が、クレードル1507内にあり、図19から分かるように、少なくとも1つのさらなる実施例において、シールド1506は、フレーム・ポート1508を、メイン・フレーム1102又は伸張可能部材1114の一部分に対して動作方向に位置付けるのを容易にするように、クレードル1507に旋回可能に相互接続されている。少なくとも1つの実施例において、フレーム・ポート1508は、シールド1506が、迅速接続アセンブリ1504などの迅速接続アセンブリによってメイン・フレーム1102に下から取り付けられることを可能にするための切り欠きを含む。切り欠きの目的は、オペレータと、本装置1000の遠位端に取り付けられているRIID1300との間に、直接目視照準線を可能にすることである。手持ち式測定、探索及び安全装置1000上でシールド1506をRIID1300と組み合わせる目的は、オペレータを、最大限実用的な程度まで、イオン化放射線から保護することである。
【0066】
次に図21及び図23を参照すると、図14及び図15にも示したように、少なくとも1つの実施例において、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、装置1000に対して概して水平方向に平坦な構成で配置されているプラットフォーム1600を備える。図から分かるように、プラットフォーム1600は、本装置1000のハンドル1104の情報で、例としてメイン・フレーム1102の上面上に設けられているピカティニー・レール1106などのピカティニー・レールにプラットフォーム1600を着脱可能に取り付けるための迅速接続アセンブリ1602を含む。プラットフォーム1600は、寸法的に、他の物品の中でも、例として図21に示すような電子タブレット、又は、電話機、ノートブック、規制シートなどを含むがこれらに限定されない、様々な物品を堅固に保持するように構成されている。迅速接続アセンブリ1602は、ユーザがプラットフォーム1600をメイン・フレーム1102上に容易に位置付けることを可能にするロック・ブラケットを含むことができる。一実施例において、プラットフォーム1600上に配置されている任意の物体又は物品の摩擦保持を増強し、滑りを防止するために、ゴムなどの摩擦材料をプラットフォーム1600の支持面上に設けることができる。一実施例において、対応者が薄暗い又は暗い領域においてプラットフォーム1600上に格納されている物品を視認することを可能にするために、小型電子ライトを、プラットフォーム1600上に設置することができ、又は、上部プラットフォームとともに一体的に含むことができる。1つのさらなる実施例において、物品又は物体を上部プラットフォーム1600上に保持するために、1つ又は複数のクランプ又は調整可能アーム1604を提供することができる。例えば、調整可能アーム1604は、電子タブレットをプラットフォーム1600上に維持するのに有益であり得る。前述のように、少なくとも1つの実施例において、プラットフォーム1600は、写真による証拠のための視覚的手掛かりとしての役割を果たす、明るい蛍光橙色などの、目立つ色付けをされた前縁を有する。
【0067】
次に図31図33を見ると、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、対応者に、伸張可能部材1114の使用がそのような取り組みを妨げる近くの密閉された部屋、空間、又は地区において有害物質に関して人、荷物又は物体を調査する戦術的利点を与える。この目的を達成するために、手持ち式測定、探索及び安全装置1000は、バットストック1116の代わりに、腕補装具1142を含む交換可能支持部材を利用することによって、片手持ち構成において使用するために適合可能である。一実施例において、腕補装具1142は、一端が補装具本体1146に結合されており、もう一端が関節式迅速接続アセンブリ1140などを介してメイン・フレーム1102の近位端に解放可能に取り付けられている、所定の長さを有する補装具伸張部1144を含む。図31及び図33に最もよく示すように、関節式迅速接続アセンブリ1140は、腕補装具1142が、手持ち式測定、探索及び安全装置1000のメイン・フレーム1102に対して様々な位置へと回転されることを可能にする。
【0068】
前述のように、補装具本体1146は、補装具本体1146を人の前腕に迅速且つ容易に取り付けるように適合されている概してC字状の部材を含む。1つの非限定的な実施例において、補装具本体1146は、補装具本体1146を前腕の大きい個人に取り付けることを可能にするために弾性的に拡大するか又は外向きに屈曲する可撓性プラスチック材料を含むことができる。しかしながら、補装具本体1146はまた、完全に囲まれた又は包囲された補装具も含んでもよいことが留意され、対応者は片手を囲まれた又は包囲された補装具の中空領域に挿入し、次いで、片手でハンドル1104を把持する。補装具伸張部1144は、丸形又は矩形などの任意の幾何学的形状を含んでもよく、また、ユーザが使用中に補装具伸張部1144の長さを調整することを可能にする伸縮機構も含んでもよいことが理解されよう。また、複数の補装具本体1146のいずれかが使用されてもよいことが理解されよう。
【0069】
腕補装具1142は、対応者が、グリップ1122を介してハンドル1104を片手で把持及び保持しながら人の前腕に補装具本体1146を迅速且つ容易に位置付けることによって、手持ち式測定、探索及び安全装置1000を片手で動かし、操作することを可能にする。片手を使用する際に、第一対応者は、放射性同位体識別装置(RIID)1300などの現場調査装置を用いて、物体を容易且つ迅速に調査して、存在する可能性があるアルファ及び/又はガンマ放射線物質を含む種々の形態の放射線を測定、検出又は識別することができる。調査される物体は、例えば、伸張可能部材1114の使用を実現困難又は単純に不可能にする小さい密閉された部屋、領域、又は空間内に配置されている場合があり、したがって、対応者が、伸張可能部材1114を用いて又は用いずに、より短い距離で、小さい密閉区域内で物体又は人を調査することができる腕補装具1142が提供される。補装具本体1146は、使用中に快適性を向上させ、ユーザの腕に対する補装具の加圧の影響を軽減するために、発泡体又はゴムの当て物又はクッションを含むことができる。使用中に手持ち式測定、探索及び安全装置1000を対応者の前腕に対してさらに安定化するために、腕補装具1142は、補装具本体1146をユーザの前腕に取り付けるための短い調整可能ストラップを含むことができる。1つの実例として、短い調整可能ストラップは、補装具本体1146の対向する側縁部の間に延在することができ、ボタン、バックル、フック及びループ式の締結具、リング、磁石、又は、ストラップを適所に取り付けるための他の締結具を含んでもよい。
【0070】
対応者が手持ち式測定、探索及び安全装置1000を担持及び輸送するのを援助するために、一実施例において、バットストック1116は、人の肩に固定するために、図34及び図35に示すように、ストラップ1802が取り付けられることを可能にするためのストラップ・マウント1804を含む。前述のように、ストラップ1802は、肩ストラップ又はハンドル・ストラップを含んでもよく、ストラップ1802は調整可能とすることができる。ストラップ1802の一端を取り付けるために1つ又は複数のバックル又はマウントがメイン・フレーム1102若しくは伸張可能部材1114のいずれか又は両方に設けられてもよく、一方で、他端はバットストック1116上のストラップ・マウント1804に取り付けられることも理解されよう。ストラップ1802は、銃器とともに典型的に使用される任意の周知の肩ストラップを含んでもよい。
【0071】
前述のように、多数の異なる戦術的装備品がまた、手持ち式測定、探索及び安全装置1000とともに使用するために適合性がある。例えば、訓練を受けた人員は、薄暗い又は暗い領域において物体、車両、又は地形を調査しなければならない場合がある。この課題を克服するために、対応者は、訓練を受けたユーザの前方方向を照明し、任意の調査対象物体、人、又は目標を効率的に照明するために、ピカティニー・レール1106、1108、1110、1112、1113又は1128を介して、メイン・フレーム1102又は伸張可能部材1114のいずれか又は両方の任意の場所にフラッシュライトを容易に取り付けることができる。さらに、他の用途は、対応者が、例えば、写真を撮影し、遠方の距離を決定し、サンプルを採取し、又は車両の下を調べることを必要とする場合がある。そうする際に、対応者は、対応者に有害物質用途に必要とされる最適なツールを与える、メイン・フレーム1102又は伸張可能部材1114のいずれか又は両方に設けられているピカティニー・レールのいずれかを介して、カメラ、レンジファインダ、把持具、及び鏡を手持ち式測定、探索及び安全装置1000に取り付けることができる。戦術的装備品及び現場調査機器の任意の組み合わせが、有害化学物質及び放射性物質を含む有害物質に関して物体、人、建造物、車両、又は地形を調査するときに、手持ち式測定、探索及び安全装置1000とともに使用される。
【0072】
本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、電気を通さないが、審美性、重量、強度、及び電気絶縁能力に起因する特性を考慮に入れる、耐久性で過酷な使用に耐える材料から構築される。1つの非限定的な実例において、手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、合成又は非合成プラスチック又はポリマー・プラスチック、炭素繊維強化プラスチック・ポリマー又は熱可塑性物質、樹脂、又は高密度ナイロンのいずれかから構築されてもよい。手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、射出成型プロセス、3D印刷プロセス、鋳造、又は周知のプロセス又は技法から構築されてもよい。加えて、手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、複数の異なる色又は蛍光色を含んでもよく、数字、文字、数字・符号も含む文字(character)、記号、模様、デザイン、又はロゴのいずれかを含んでもよい。手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000が電気ワイヤ、キャビネット、又はパネルの近傍で使用される可能性が高く、したがって、企図される重要な特徴は、装置100、1000が作動中の電気ワイヤと接触する場合に、手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000を、電気を通さない材料を用いて構築することである。
【0073】
実際、訓練を受けた作業者は機器を手に持つため、作業者は、有害物質の物理的特性を判定、識別、検出、又は測定するために、有害物質を含む可能性がある調査対象物体に近接近しなければならない。したがって、そうする際に、作業者は、自身が、不快で落ち着かない位置若しくは場所で作業しており、物体の間で立ち回っており、自動車の下で、又は、頭の高さよりも上方の領域において密閉領域において探索しており、結果として作業者が筋肉に負担をかけ、バランスを崩し、テストされている有害物質と接触することになることに気付くことが多い。本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、ユーザと有害物質との間の範囲及び距離を延長し、ユーザと危険な有害化学物質又は放射性物質との間の危険な近接を軽減しながら、作業を実施するときに、快適性、バランス、姿勢、及び安全性を向上させることによって、エルゴノミクスを改善する。したがって、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、ユーザが、選択された現場機器を有害物質の付近に配置し、そのような機器を安全な距離において遠隔操作して、有害物質による可能性のある曝露、危険、及び接触を軽減することを可能にすることによって、自律性を高めることを可能にする。前述のように、本発明による手持ち式測定、探索及び安全装置100、1000は、従来技術の装置において提供されているような、特殊な設備、又は、特定の機器とのみ使用することを必要とせずに、多数の現場調査機器及び戦術的装備品に適合する。
【0074】
詳細な多くの修正、変形、及び変更を本発明の説明されている実施例に行うことができるため、上記の説明にあり、添付の図面に示されているすべての内容が、限定的な意味においてではなく、例示として解釈されることが意図されている。さらに、別途明示的に述べられていない限り、実施例において提示されている特徴のいずれかを、他の実施例のいずれかに統合することができることが理解される。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びそれらの適法の均等物によって画定されるものとする。
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