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特許7514869融資管理装置、融資管理方法、及び融資管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】融資管理装置、融資管理方法、及び融資管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/03 20230101AFI20240704BHJP
【FI】
G06Q40/03
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022018536
(22)【出願日】2022-02-09
(65)【公開番号】P2023116020
(43)【公開日】2023-08-22
【審査請求日】2024-05-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長澤 健太
(72)【発明者】
【氏名】門田 万莉
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-180998(JP,A)
【文献】特開2011-048597(JP,A)
【文献】特開2018-163511(JP,A)
【文献】特開2020-095610(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える融資管理装置であって、
1つの案件に対し契約された有担保融資およびつなぎ融資について、債権番号、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日を含むデータを案件番号により紐づけて格納する契約情報データ、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
ユーザの入力情報に基づき、前記有担保融資および前記つなぎ融資の契約情報データを作成、更新する契約情報データ作成手段と、
前記有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する関連契約情報修正手段と、
を備えることを特徴とする融資管理装置。
【請求項2】
前記有担保融資およびつなぎ融資の債権番号、返済日、返済額、元金、利息を含む返済予定データを作成する返済予定データ作成手段、
を備え、前記返済予定データ作成手段は、前記有担保融資の実行日が変更された場合に、前記有担保融資およびつなぎ融資の利息、元金および返済額を算出し、前記返済予定データを再作成することを特徴とする請求項1に記載の融資管理装置。
【請求項3】
制御部を備える融資管理装置で実行される融資管理方法であって、
1つの案件に対し契約された有担保融資およびつなぎ融資について、債権番号、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日を含むデータを案件番号により紐づけて格納する契約情報データ、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
ユーザの入力情報に基づき、前記有担保融資および前記つなぎ融資の契約情報データを作成、更新する契約情報データ作成ステップと、
前記有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する関連契約情報修正ステップと、
を含むこと、
を特徴とする融資管理方法。
【請求項4】
制御部を備える融資管理装置で実行される融資管理プログラムであって、
1つの案件に対し契約された有担保融資およびつなぎ融資について、債権番号、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日を含むデータを案件番号により紐づけて格納する契約情報データ、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
ユーザの入力情報に基づき、前記有担保融資および前記つなぎ融資の契約情報データを作成、更新する契約情報データ作成ステップと、
前記有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する関連契約情報修正ステップと、
をコンピュータで実行することを特徴とする融資管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、融資管理装置、融資管理方法、及び融資管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
金融業界の新築建物の購入向け融資において、購入する土地や建物を担保として借り入れを行う有担保融資と、有担保融資が実行されるまでに必要になる資金を一時的に融資するつなぎ融資が合わせて利用される場合がある。つなぎ融資は、有担保融資の実行日に完済されるため、つなぎ融資の最終返済日は有担保融資の実行日となるように契約が行われる。しかしながら、有担保融資の実行日は、当初契約から変更となる場合があり、有担保融資の実行日が変更された場合には、つなぎ融資の最終返済日を同期して変更し、利息等の再計算を行う必要がある。また、1つの有担保契約に対し、複数のつなぎ契約を行う場合もあり、複数のつなぎ融資の最終返済日及び利息計算も個別に行う必要があるため、業務が複雑化し、事務過誤が起こりやすいという問題があった。
【0003】
住宅ローンのつなぎ融資に関する特許として、住宅ローンの融資実行の場合に、対応するつなぎ融資の完済処理を実行して、完済区分を完済に更新する債権データ管理手段を備えた融資管理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-95610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、有担保融資の実行日が変更された場合のつなぎ融資の契約内容の修正を行うものではない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、新築建物の有担保融資の実行日が変更される際、同一案件のつなぎ融資の最終返済日を自動的に変更することで、作業負荷を低減し、事務過誤を防止することが可能な融資管理装置、融資管理方法、及び融資管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る融資管理装置は、制御部を備える融資管理装置であって、1つの案件に対し契約された有担保融資およびつなぎ融資について、債権番号、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日を含むデータを案件番号により紐づけて格納する契約情報データ、にアクセス可能であり、前記制御部は、ユーザの入力情報に基づき、前記有担保融資および前記つなぎ融資の契約情報データを作成、更新する契約情報データ作成手段と、前記有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する関連契約情報修正手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る融資管理装置は、前記有担保融資およびつなぎ融資の債権番号、返済日、返済額、元金、利息を含む返済予定データを作成する返済予定データ作成手段、
を備え、前記返済予定データ作成手段は、前記有担保融資の実行日が変更された場合に、前記有担保融資およびつなぎ融資の利息、元金および返済額を算出し、前記返済予定データを再作成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る融資管理方法は、制御部を備える融資管理装置で実行される融資管理方法であって、1つの案件に対し契約された有担保融資およびつなぎ融資について、債権番号、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日を含むデータを案件番号により紐づけて格納する契約情報データ、にアクセス可能であり、前記制御部は、ユーザの入力情報に基づき、前記有担保融資および前記つなぎ融資の契約情報データを作成、更新する契約情報データ作成ステップと、前記有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する関連契約情報修正ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る融資管理プログラムは、制御部を備える融資管理装置で実行される融資管理プログラムであって、1つの案件に対し契約された有担保融資およびつなぎ融資について、債権番号、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日を含むデータを案件番号により紐づけて格納する契約情報データ、にアクセス可能であり、前記制御部は、ユーザの入力情報に基づき、前記有担保融資および前記つなぎ融資の契約情報データを作成、更新する契約情報データ作成ステップと、前記有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する関連契約情報修正ステップと、をコンピュータで実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、新築建物の有担保融資の実行日が変更される際、同一案件のつなぎ融資の最終返済日を自動的に変更することで、作業負荷を低減し、事務過誤を防止することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本実施の形態に係る融資管理装置の構成の一例を示す図である。
図2図2は、「つなぎ融資」と「有担保融資」の時系列のイメージを示す図である。
図3図3は、本実施の形態における融資管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、契約情報登録画面MAの一例を示す図である。
図5図5は、契約情報データ106aの一例を示す図である。
図6図6は、有担保融資の契約情報データ106a-1の変更の一例を示す図である。
図7図7は、つなぎ融資の契約情報データ106a-2~106a-4の変更の一例を示す図である。
図8図8は、有担保融資の返済予定データ106b-1の変更の一例を示す図である。
図9図9は、つなぎ融資の返済予定データ106b-2~106b-4の変更の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る融資管理装置、融資管理方法、及び融資管理プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
[1.構成]
本実施形態に係る融資管理装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る融資管理装置100の構成の一例を示す図である。
【0015】
融資管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、融資管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0016】
融資管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。融資管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0017】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、融資管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、融資管理装置100とサーバ装置200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ装置200に格納されてもよい。
【0018】
入出力インターフェース部108には、入力装置400および出力装置500が接続されている。出力装置500には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置400には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置500をモニタ500とし、入力装置400をキーボード400またはマウス400として記載する場合がある。
【0019】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0020】
記憶部106は、例えば、契約情報データ106aと、返済予定データ106b等が格納されている。
【0021】
契約情報データ106aには、債権番号と、融資種類、融資残高、年利、実行日、最終返済日とが案件番号で関連付けて格納されている。
【0022】
返済予定データ106bには、債権番号、返済日、返済額、元金、および利息が格納されている。
【0023】
制御部102は、融資管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0024】
制御部102は、機能概念的に、契約情報データ作成部102a、返済予定データ作成部102b、関連契約情報修正部102cなどを備える。
【0025】
契約情報データ作成部102aは、後述する契約情報登録画面MAを介しユーザが入力した有担保融資およびつなぎ融資の債権番号、融資残高、年利、実行日、最終返済日、案件番号等に基づき契約情報データ106aを作成する。また、契約情報データ作成部102aは、有担保融資の実行日が変更された場合、契約情報データ106aを変更する。
【0026】
返済予定データ作成部102bは、債権番号、返済日、返済額、元金、利息を含む返済予定データ106bを作成する。また、返済予定データ作成部102bは、有担保融資の実行日が変更された場合に、有担保融資およびつなぎ融資の利息および返済額を算出し、返済予定データ102bを再作成する。
【0027】
関連契約情報修正部102cは、後述する契約情報登録画面MAを介し有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する。
【0028】
[2.処理]
ここでは、融資管理装置100で実行される処理の具体例について、図2~7を参照して説明する。図2~7は、新築建物(土地代金2000万円、建物代金2000万円)の購入にあたり、有担保融資とつなぎ融資3件(土地取得資金、建物着工資金、建物中間金)の契約において、有担保融資の実行日が当初予定の2021年10月15日より早まって2021年9月15日となった場合を例としている。
【0029】
新築建物の建築、購入する契約の際には、建物の建築用地を取得後、建築工事を請け負う施工業者と請負契約を結び、その請負契約に基づいて、契約金や、中間金、建物の竣工時の最終金等の複数回に亘る支払が行われるのが一般的である。住宅ローン等の有担保融資は土地及び建物を担保とすることが借り入れの条件であり、建物完成後に融資が実行されるため、建物完成前の支払の際には、つなぎ融資が利用される。
【0030】
図2は、「つなぎ融資」と「有担保融資」の時系列のイメージを示す図である。図2に示すように、例えば、まず、土地取得資金の支払用のつなぎ融資1が実行され、建物着工資金の支払用のつなぎ融資2が実行され、建物中間資金の支払用のつなぎ融資3が実行される。建物の竣工・引渡後、有担保融資の実行により、建物残金の支払いとつなぎ融資1~3の最終返済が行われる。有担保融資の中でも、フラット35等の公的な融資は実行日が当初予定から変更となることがあり、有担保融資の実行日が変更された場合、つなぎ融資の最終返済日を修正する必要がある。
【0031】
本実施の形態では、有担保融資の実行日が変更された場合に、同じ案件番号のつなぎ融資の最終返済日を修正する仕組みを構築することで、作業負荷を低減し、事務過誤を防止している。具体的には、有担保融資とつなぎ融資を案件番号により紐づけ、有担保融資の実行日が変更された場合に、案件番号で紐づけられたつなぎ融資の最終返済日を自動的に修正する。
【0032】
図3は、本実施の形態における融資管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。契約情報データ作成部102aは、ユーザにより図4に示す契約情報登録画面MAを介して入力された、債権番号、融資種類、契約日、融資実行日、融資金額、返済方法、返済期間、年利、約定日、返済年月、ボーナス併用の有無等の情報から契約情報データ106aを作成する(ステップS-1)。有担保融資とつなぎ融資とを紐づける案件番号は、自動的に付与される。図5は、契約情報データ106aの一例を示す図である。図5の例では、同じ案件番号「221-000010」に、債権番号100の有担保融資と、債権番号101~103のつなぎ融資が紐づけられている。なお、本実施の形態では、案件番号で有担保融資とつなぎ融資とを紐づけているが、これに限定するものではなく、有担保融資の債権番号等をつなぎ融資に付与して紐づけを行ってもよい。
【0033】
契約情報データ106a作成後、返済予定データ作成部102bは、債権番号、返済日毎の返済額、元金、利息等からなる返済予定データ106bを作成する(ステップS-2)。
【0034】
契約情報データ106aおよび返済予定データ106b作成後、契約情報登録画面MAにより有担保融資の実行日が変更された場合(ステップS-3:Yes)、関連契約情報修正部102cは、同じ案件番号で紐付けられているつなぎ融資の最終返済日を修正する(ステップS-4)。
【0035】
図6は、有担保融資の契約情報データ106a-1の変更の一例を示す図であり、図7は、つなぎ融資の契約情報データ106a-2~106a-4の変更の一例を示す図である。図6に示すように、契約情報登録画面MAにより契約情報データ106a-1の実行日が変更されると、契約情報データ作成部102aは、実行日および最終返済日を変更した契約情報データ106a-1’に更新する。また、関連契約情報修正部102cは、図7に示すように、変更された有担保融資と同じ案件番号「221-00010」のつなぎ融資の契約情報データ106a-2~106a-4を、実行日および最終返済日を変更した契約情報データ106a-2’~106a-4’に更新する。
【0036】
続いて、返済予定データ作成部102bは、有担保融資およびつなぎ融資の利息、元金および返済額を算出し、返済予定データ106b-1’~106b-4’を再作成する(ステップS-5)。利息は、変更後の最終返済日をもとに経過日数(実行日~最終返済日)を算出し、下記の計算式に基づき再計算する。
利息=融資残高×年利×経過日数÷年日数
【0037】
図8は、有担保融資の返済予定データ106b-1の変更の一例を示す図であり、図9は、つなぎ融資の返済予定データ106b-2~106b-4の変更の一例を示す図である。図8に示すように、返済予定データ作成部102bは、有担保融資について、返済日毎の利息、元金および返済額を算出し、返済予定データ106b-1’を再作成する。また、返済予定データ作成部102bは、図9に示すように、紐づけられているつなぎ融資について、返済日、利息、元金および返済額を算出し、返済予定データ106b-2’ ~106b-4’を再作成する。なお、本実施の形態では、元金利息を一括で返済するパターンを例としているが、利息を毎月返済し、元金は最終返済日に一括返済する場合は、つなぎ融資の返済予定データも返済日毎の返済予定データが作成される。
【0038】
以上、本実施の形態によれば、同一案件の有担保融資とつなぎ融資とを契約情報データ内に紐づけて格納し、有担保融資の実行日が変更されるたびに、自動的につなぎ融資の最終返済日を修正できるので、業務負荷を低減することができる。さらに、当該業務の際に発生し得る事務過誤の発生を防止することができる。
【0039】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0040】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0041】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0042】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0043】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0044】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0045】
また、融資管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0046】
例えば、融資管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて融資管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0047】
また、このコンピュータプログラムは、融資管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0048】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0049】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0050】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0051】
また、融資管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、融資管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0052】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、特に、不動産業界における融資管理などにおいて有用である。
【符号の説明】
【0054】
100 融資管理装置
102 制御部
102a 契約情報データ作成部
102b 返済予定データ作成部
102c 関連契約情報修正部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 契約情報データ
106b 返済予定データ
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9