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▶ 金井 芳雄の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】多機能衛生マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20240704BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 B
A41D13/11 E
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022202810
(22)【出願日】2022-12-20
(65)【公開番号】P2024087908
(43)【公開日】2024-07-02
【審査請求日】2023-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】322009055
【氏名又は名称】金井 芳雄
(72)【発明者】
【氏名】金井芳雄
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-169212(JP,A)
【文献】特開2022-131976(JP,A)
【文献】特開2022-109844(JP,A)
【文献】特開2022-139396(JP,A)
【文献】特開2007-000378(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D13/11
A62B18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
補助具と耳掛け紐を有した不織布マスク本体とインナーマスク本体との3つの部品で構成された衛生マスクである、
核衛生マスクは2つ組み合わせ方法がある、
1つ目は不織布マスク本体と補助具2つの組み合わせで、花粉PM2.5砂塵等2μ以上の物質の捕捉を目的とする1重フィルター、
2つ目は不織布マスク本体と補助具とインナーマスク本体3つの組み合わせでコロナウイルス等ウイルスの捕捉を目的とする2重フィルター、
核補助具は背面下部の左右にゴム紐を係止する係止具を複数箇所設ける、
補助具の底面に不織布マスク及びインナーマスクの下端部を係止する係止具を設ける、
補助具の背面上部に鼻先が当接する突起部を設ける、
補助具の背面中央付近に吸水パットを固定する固定具を設ける、
補助具の底面は湾曲形状とする、
補助具の正面上部に凹部を設ける、
核不織布マスク本体基材の上部に非通気性フィルムをラミネート加工する、
不織布マスク本体基材のラミネート部上端左右の融着部内側に切込を設ける、
不織布マスク本体基材の下端部にフィルターを重ね下端を折り返し融着上端をラミネート部の下端にフィルター部上端を融着固定する、
不織布マスク本体の中央部に複数の横長プリーツ加工施したプリーツ部を設ける、
不織布マスク本体基材の上下にプリーツ加工幅の1/2以上の余剰部を残し、余剰部分を背面に折り返しオーバーラップ部を設けた左右の両端部を融着し耳掛け紐を備える、
不織布マスク本体のフィルター部の下端融着部に補助具を係止する係止部を1ヶ所以上設ける、
不織布マスク本体は背面に開口部を有した袋状を形成する、
核インナーマスク本体基材は、不織布のナノフアイバーフィルター単体でなる、
インナーマスク本体基材の中央部に複数の横長のプリーツ加工施したプリーツ部を設ける、
インナーマスク基材の上端左右の融着部内側に切込を設ける、
インナーマスク本体基材の上下部にプリーツ加工幅の1/2以上の余剰部を残し余剰部分を背面に折り返しオーバーラップ部を設け横長の左右の両端部を融着する、
インナーマスク本体基材の下端部に補助具を係止する係止部を1ヶ所以上設ける、
インナーマスク本体は背面に開口部を有する袋状を形成する、
ことを特徴とする多機能衛生マスク。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布に横長のプリーツを複数設け両端を融着、耳掛け紐有した鼻、口を覆う衛生マスク及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
不織布マスクが推奨されて多くの人が使用しているが、顔の大半を覆う形で装着す
るが、圧迫感、息苦しい、マスクがずれる、眼鏡が曇る等がある。
【0003】
花粉、砂塵、PM2.5等とウイルスに対し同じ衛生マスクで対応しているのが現状で
あり、より多機能な衛生マスクが望まれる。
【0004】
高機能衛生マスクはあるが、高価である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2009-072522
【文献】特開2015-073890
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献で補助具は、口周りの空間を確保するのが目的である様で、肌に直接触れる、保持が不安定である、眼鏡が曇る問題もあるがこれは鼻周辺のすき間だけでなく、マスクのフィルターを通過した吐息が上昇して眼鏡が曇るのが大きな原因である、ノーズフィッターだけでは解決できない。従来技術ではマスクの下端部を顎の下まで覆い装着するのが一般的だが、圧迫感があり不快である、かぜや花粉症、温度差アレルギー等で鼻水が出た時マスクを使用していると、拭き取るのにマスクを外すのが煩わしい等。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、衛生マスクの形態で表面に柔軟で肌触りの良い不織布を基材とる。
不織布マスク基材の裏面の上部1/3位に非通気性柔軟フィルムをラミネートして、下部2/3に花粉、PM2.5砂塵等を捕捉フィルター及び吸水性の有る不織布を、ラミネート加工部の下端部に融着する。不織布マスク下端部を10mm前後折返し融着する。融着部に穴又は引っ掛け部を1つ以上設ける。ラミネート部上端の左右に10mm前後の切込を設ける、これは不織布マスク本体に補助具本体を装着する時、開口部が広く開き補助具本体の装置が容易なる。切り込みは下端にも設けても良い。
不織布マスク基材の中央部に横長のプリーツを複数設ける、余剰部をプリーツ部幅の1/2以上を上下に残す、残した余剰部分の上部を先に背面へ折り返し後から下部を折り返し10mm前後の重複部を設ける。両端を融着し耳掛け紐を融着固定すると衛生マスク本体になる。
【0008】
本発明は、インナーマスクは不織布マスク本体の内側にセットして用いるもので、インナーマスクの基材は不織布ナノファイバーフィルター単体からなり、浮遊するエアゾールウィルスの捕捉が可能であり、繰り返し何度も洗濯、煮沸消毒が出来るので衛生的で長期間の使用が可能である。
インナーマスク基材の上端左右に10mm前後の切込を設ける、下端部にも設けても良い、インナーマスク基材の下端部を10mm前後折返し融着する、補助具本体の係止具に係止する穴又は引っ掛け部を融着部に1ヶ所以上設ける。 インナーマスク基材の中央部に横長のプリーツを複数設ける、プリーツ部幅の1/2以上の余剰部を上下に残す、残した余剰部分の上部を先に背面へ折り返し後から下部を折り返し10mm前後の重複部を設け両端を融着する.
【0009】
本発明は衛生マスクの付帯品である補助具で、形態は弾性を有する熱可塑性樹脂からなる。
背面の下部左右にゴム紐を係止する係止具を複数箇所設けベストポジションにゴム紐係止する。ゴム紐にゴムチューブ被せても良い。補助具本体にマスクの下端部係止部を係止する係止具を1ヶ所以上備える。
補助具本体底面図の湾曲形状は顎が当接しない大きさとする。
補助具本体の背面中央部付近に鼻水を吸い取る吸水パットを固定する、固定具を備える。
補助具本体の背面上部に衛生マスクずれ防止用の鼻先が当接する突起部を設ける。
補助具本体正面上部に凹部を設ける。凹部左右の側面にゴム紐係止する係止具を設ける。
凹部側面先端にゴム紐を通すガイド穴設ける。
【発明の効果】
【0010】
本発明の補助具に設けた鼻先が当接する突起部9により衛生マスクのずれが起きにくい。
補助具のゴム紐12補助具の突起部9の機能により、衛生マスク本体の下部を顎の上、唇の下でシールドすることが出来る様になるので衛生マスクの顎だし装着が可能となり、圧迫感が無くなる。
補助具のゴム紐係止具を複数設ける事により個々のベストポジションにセットできる。
補助具に取り付けたゴム紐12により、唇を引き上げることになり、口が閉じるようになるので自然と鼻呼吸になる。
不織布マスクのラミネート加工18により、眼鏡のくもりが著しく減少する。
補助具に装着の吸水パット11により、マスク内で鼻水の吸着処理ができる。
補助具に設けた凹部8によりマスクの鼻回りが、鼻の形状に合わせて柔軟に密着するので鼻周辺が盛り上がらず視界の妨げにならない。
不織布マスク本体14は袋状の形態であり、補助具全体を袋状の中に包み込む様になる為、補助具が肌に触れることがない。
不織布マスク本体の基材使用されている柔軟な不織布はマスク本体の正面、背面共に不織布基材となり、肌触りが良く付け心地の良い衛生マスクとなる。
インナーマスク本体は洗濯及び煮沸消毒を何度も繰り返すことが出来るので長期間使用することが出来るので経済的である。
2重フィルターの場合、外側の不織布マスクのフィルターにより2μ以上の物質を捕捉するので、内側のインナーマスクの目詰りが少なく良好な状態が長続きする。
1重フィルターと2重フィルターを使い分けて使用する事で合理的且つ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】補助具本体 平面図
図2】補助具本体 正面図
図3】補助具本体 右側面図
図4】補助具本体 底面図
図5】助具本体 背面図
図6】助具本体 斜視図
図7】不織布マスク 正面図
図8】不織布マスク 底面図
図9】不織布マスク 背面図
図10】不織布マスク 図7のA-A切断部端面拡大図
図11】耳掛け紐 正面図
図12】耳掛け紐 底面
図13】不織布マスク 正面図 展開図
図14】不織布マスク 図13のB-B切断部端面図
図15】インナーマスク 正面図
図16】インナーマスク 底面図
図17】インナーマスク 背面図
図18】インナーマスク 図15のC-C切断部端面拡大図
図19】インナーマスク 正面図 展開図
図20】インナーマスク 右側面図
図21】実施例1 背面図
図22】実施例1 D-D切断部端面拡大図
図23】実施例2 背面図
図24】実施例2 E-E切断部端面拡大図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
図1図2図3図4,図5,図6,は本発明に係る補助具本体1と付帯品の製造方法及び実施形態である。
補助具本体は弾性の有る熱可塑性樹脂でなり。図5背面図の下部左右にゴム紐を係止する係止具3を複数設けゴム紐12係止する。ゴム紐12にゴムチューブ13被せても良い。補助具本体にマスクの下端部を係止する係止具4を1ヶ所以上備える。図4の湾曲形状2は顎が当接しない大きさとし。図6斜視図の左側部に鼻先が当接する突起部9を設ける。突起部9から先に凹部8を設ける。凹部8左右の側面にゴム紐係止する係止具5を備える。凹部8側面先端にゴム紐を通すガイド穴6設ける。補助具本体の背面中央部に吸水パット11を固定する固定具10を備える。
【実施例2】
【0013】
図7図8図9図10,図11,図12,図13,図14,図は本発明に係る不織布マスク本体14の製造方法及び実施形態である。
図6は不織マスク基材14であり、不織マスク基材上部1/3位に柔軟な非通気フィルム18をラミネート加工する、下部の2/3位はフィルター部を含む多重不織布19重ねてラミネート下部と融着する、不織布マスク基材14の他端部を10mm前後フィルターと共に折返し融着20する。融着面20に補助具本体に係止する穴又は引っ掛け部22を1ヶ所以上設ける。不織布マスク基材14のラミネート部左右の上端に10mm前後の切込23設ける。不織布マスク基材下端部に切込を設けても良い。不織布マスク基材15の中央部にプリーツ28を複数設ける、プリーツ部幅の1/2以上を上下に余剰部として残す、残した余剰部の上部16を先に背面へ折り返す、下部17を後から折り返しオーバーラップ部24を10mm前後とする。左右両端を融着25する、耳掛け紐26を融着する。耳掛け紐はゴム紐でも良い。不織布マスク本体は背面の中央部に開口部27を有した袋状となる。
【実施例3】
【0014】
図15図16図17,図18図19,は本発明に係るインナーマスク本体30の製造方法及び実施形態である。
インナーマスク本体30は不織布ナノファイバーフィルターからなる。インナーマスク基材の上端左右に10mm前後の切込を設ける。下端部にも設けても良い。
インナーマスク基材の下端部を10mm前後折返し融着する。融着部32に穴又は引っ掛け部38を1つ以上設ける。
インナーマスク本体30の中央付近に横長のプリーツを複数設ける。プリーツ部39の幅1/2以上を上部33下部34余剰部として残す、余剰部として残した上部33を先に背面へ折り返し、後から下部34を背面に折り返しオーバーラップを10mm前後とする。
両端を融着31した背面中央部を開口部36とした袋状となる。
【実施例4】
【0015】
図21図22は衛生マスク第1実施図で不織布マスク本体14と補助具で構成される。
不織布マスク本体14の穴又は引っ掛け部22を補助具本体の固定具4に固定して、補助具本体を包み込む様に被せた1重フィルター構造である。
【実施例5】
【0016】
図23,図24,は衛生マスク第2実施図で補助具本体とインナーマスク本体30と不織布マスク本体14で構成される。
最初にインナーマスク本体30下部に設けた穴又は引っ掛け部38を補助具本体係止具4に固定し補助具本体に被せる、その上に不織布マスク本体14係止部22を係止して包み込む様に被せた。2重フィルターの構造となる。
【産業上の利用可能性】
【0017】
1重フィルターと2重フィルターを状況により使い分ける事により、機能的でコストパフォーマンスの良い衛生マスクを提供することができる。
【符号の説明】
【0018】
1 補助具 本体
2 補助具 湾曲形状部
3 補助具 ゴム紐を係止具
4 補助具 不織布下端係止具
5 補助具 ゴム紐係止具
6 補助具 ゴム紐ガイド穴
7 ゴム紐
8 補助具 鼻部凹部
9 補助具 鼻先当接突起部
10 補助具 吸水パット固定具
11 吸水パット
12 ゴム紐
13 ゴムチューブ
14 不織布マスク 本体
15 不織布マスク 基材
16 不織布マスク 基材上部折り返し部
17 不織布マスク 基材下部折り返し部
18 不織布マスク 基材フィルムラミネート部
19 多重不織布
20 不織マスク 基材ラミネート下端融着部
21 不織マスク 基材下部融着部
22 不織布マスク 係止部
23 不織マスク 基材切込部
24 不織マスク 基材背面折り返しオーバーラップ部
25 不織マスク 本体長手方向両端融着部
26 不織マスク 本体耳掛け紐
27 不織布マスク 開口部
28 不織布マスク プリーツ部
29 不織布マスク 本体下部折返し融着部
30 インナーマスク 本体
31 インナーマスク 両端融着部
32 インナーマスク 下端折り返し融着部
33 インナーマスク 基材上部折り返し部
34 インナーマスク 基材下部折り返し部
35 インナーマスク 折り返しオーバーラップ部
36 インナーマスク 開口部
37 インナーマスク 切込部
38 インナーマスク 係止部
39 インナーマスク プリーツ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24