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特許7515024インクカートリッジパッケージングアセンブリ及びインクカートリッジアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-03
(45)【発行日】2024-07-11
(54)【発明の名称】インクカートリッジパッケージングアセンブリ及びインクカートリッジアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20240704BHJP
【FI】
B41J2/175 163
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023537947
(86)(22)【出願日】2021-12-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 CN2021137480
(87)【国際公開番号】W WO2022135211
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-06-21
(31)【優先権主張番号】202011520962.1
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521336130
【氏名又は名称】北▲海▼▲績▼迅科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SPEED INFOTECH (BEIHAI) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】NO.3, A6, BEIHAI INTEGRATED FREE TRADE ZONE, WEST BEIHAI AVENUE, BEIHAI, GUANGXI 536000, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 晨▲海▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲戦▼▲備▼
(72)【発明者】
【氏名】何 景▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲広▼富
【審査官】小宮山 文男
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-013395(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111196090(CN,A)
【文献】特開2017-161656(JP,A)
【文献】特開2016-022607(JP,A)
【文献】特開平10-250094(JP,A)
【文献】特開2006-213372(JP,A)
【文献】国際公開第2012/173603(WO,A1)
【文献】特開2007-157041(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ハウジングと封止フィルムとを含み、前記第一ハウジングは、少なくとも一つのインクカートリッジを収容するための収容キャビティを備え、表面に第一領域が設けられているインクカートリッジのインクカートリッジパッケージングアセンブリであって、
前記第一ハウジングには少なくとも一つの第一開口が設けられており、前記第一開口が前記収容キャビティと連通しており、前記第一開口が前記第一領域に対向して設けられており、前記封止フィルムが前記インクカートリッジの外側に封止して巻き付けられ、前記第一ハウジング内に位置しており、前記封止フィルムと前記第一領域との間に隙間があり、
前記第一領域には導電性シートが設けられており、前記導電性シートは前記インクカートリッジ内のチップに接続されていることを特徴とする、インクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項2】
前記収容キャビティは、複数の前記インクカートリッジを収容し、各前記第一開口は、少なくとも一つの前記第一領域に対向して設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項3】
前記インクカートリッジパッケージングアセンブリは、少なくとも一つの第二ハウジングをさらに含み、前記第二ハウジングは、前記収容キャビティ内に設けられ、少なくとも一つの前記インクカートリッジの外側に巻き付けられており、前記第二ハウジングは、前記インクカートリッジの表面上の前記第一領域と重ならず、前記封止フィルムは、前記第二ハウジングの外側に巻き付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項4】
前記第二ハウジングには、第二開口が設けられており、前記第二開口は、前記第二ハウジングの内部と連通しており、前記第二開口は、前記第一領域に対向して設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項5】
前記封止フィルムと前記第一領域との間の隙間は、1mm以上であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項6】
前記封止フィルムと前記第一領域との間の隙間は、1.5mm~3mmであることを特徴とする、請求項5に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項7】
前記封止フィルムは、熱収縮性フィルムであることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項8】
前記熱収縮性フィルムは、POFフィルムであることを特徴とする、請求項7に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリ。
【請求項9】
インクカートリッジと、請求項1~8のいずれか一項に記載のインクカートリッジパッケージングアセンブリとを含み、前記インクカートリッジは、前記インクカートリッジパッケージングアセンブリ内に装着されていることを特徴とする、インクカートリッジアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、出願日が2020年12月21日である中国特許出願202011520962.1の優先権を主張する。本出願は上記の中国特許出願の全文を引用する。
【0002】
本発明は、インクカートリッジパッケージングアセンブリ及びインクカートリッジアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
プリンタのインクカートリッジには、インクカートリッジ内のインク残量などのデータを記録するためのチップが搭載されている。インクカートリッジの外表面の第一領域には、チップのピンに接続された導電性シートが固定されており、使用中、プリンタは、導電性シートを介してチップに記録された情報を読み取り、さらに、導電性シートを介してチップにプログラムを書き込むこともできる。インクカートリッジが工場で製造された後、包装箱に装着される際に、インクカートリッジのチップの内蔵プログラムをアップグレードする必要がある場合、オペレーターはインクカートリッジを1個ずつ包装箱から取り出し、プローブモジュールを導電性シートに電気的に接続し、プログラムのアップグレードが完了した後、インクカートリッジを1個ずつ包装箱に戻す必要がある。このように、インクカートリッジを一括してアップグレードする場合、インクカートリッジを包装箱から取り出して戻す作業を繰り返す必要があり、作業量が膨大であり、多くの人件費及び時間コストがかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的問題は、インクカートリッジをアップグレードする際に、インクカートリッジを包装箱から取り出す必要があり、多くの時間コストがかかるという従来技術の欠点を克服するために、インクカートリッジパッケージングアセンブリ及びインクカートリッジアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の技術的解決手段を通じて上記の技術的問題を解決する。
【0006】
第一ハウジング及び封止フィルムを含み、前記第一ハウジングは、少なくとも一つのインクカートリッジを収容するための収容キャビティを備え、表面に第一領域が設けられているインクカートリッジのインクカートリッジパッケージングアセンブリであって、前記第一ハウジングには少なくとも一つの第一開口が設けられており、前記第一開口が前記収容キャビティと連通しており、前記第一開口が前記第一領域に対向して設けられており、前記封止フィルムが前記インクカートリッジの外側に封止して巻き付けられ、前記第一ハウジング内に位置しており、前記封止フィルムと前記第一領域との間に隙間があることを特徴とする。
【0007】
本様態において、インクカートリッジを包装するための第一ハウジングに第一開口を設け、第一開口の位置をインクカートリッジの第一領域に対向して配置し、封止フィルムと第一領域との間に隙間を設けながら、インクカートリッジの外側に封止フィルムを巻き付けることにより、プローブモジュールが封止フィルムを貫通する成功率を向上させる。
【0008】
好ましくは、前記収容キャビティは、複数の前記インクカートリッジを収容し、各前記第一開口は、少なくとも一つの前記第一領域に対向して設けられている。
【0009】
本様態において、第一開口は、一つのインクカートリッジ上の第一領域に対応してもよく、複数のインクカートリッジ上の第一領域に対応してもよい。収容キャビティが複数のインクカートリッジを収容可能であり、複数の第一領域が全て第一開口に対向し、一つの第一ハウジング内に複数のインクカートリッジが装着されている場合、複数のインクカートリッジを第一ハウジングから取り出す必要がなく、一つの第一ハウジング内の複数のインクカートリッジの内蔵プログラムをアップグレードすることができる。
【0010】
好ましくは、前記インクカートリッジパッケージングアセンブリは、少なくとも一つの第二ハウジングをさらに含み、前記第二ハウジングは、前記収容キャビティ内に設けられ、少なくとも一つの前記インクカートリッジの外側に巻き付けられており、前記第二ハウジングは、前記インクカートリッジの表面上の前記第一領域と重ならず、前記封止フィルムは、第二ハウジングの外側に巻き付けられている。
【0011】
本様態において、第二ハウジングがインクカートリッジに巻き付けられ、第二ハウジングがインクカートリッジの第一領域と重ならず、第二ハウジングが一つ以上のインクカートリッジを固定するために使用され、第二ハウジングが第一ハウジング内に設けられていることにより、インクカートリッジに対するインクカートリッジパッケージングアセンブリの保護効果を高め、また、封止フィルムが第二ハウジングの外側に巻き付けられ、第二ハウジングによって封止フィルムと第一領域との間に隙間を設けることにより、プローブモジュールが封止フィルムを貫通する成功率を向上させる。
【0012】
好ましくは、前記第二ハウジングには、第二開口が設けられており、前記第二開口は、前記第二ハウジングの内部と連通しており、前記第二開口は、前記第一領域に対向して設けられている。
【0013】
本様態において、第二ハウジングに第二開口を設け、第二開口を第一領域に対向して設けることにより、第二ハウジング及び第一ハウジング内に装着されたインクカートリッジをアップグレードする際に、インクカートリッジを第二ハウジング及び第一ハウジングの中から取り出す必要がなく、第一開口及び第二開口を介して、アップグレード装置を第一領域に電気的に接続してアップグレードを実現し、人件費及び時間コストを削減することができる。
【0014】
好ましくは、前記封止フィルムと前記第一領域との間の隙間は、1mm以上である。
【0015】
本様態において、封止フィルムと第一領域との間の隙間を1mm以上に設定することにより、プローブモジュールが封止フィルムを貫通する成功率を向上させる。
【0016】
好ましくは、前記封止フィルムと前記第一領域との間の隙間は、1.5mm~3mmである。
【0017】
本様態において、封止フィルムと第一領域との間の隙間を1.5mm~3mmに設定することにより、プローブモジュールが封止フィルムを貫通する成功率を向上させる。
【0018】
好ましくは、前記封止フィルムは、熱収縮性フィルムである。
【0019】
本様態において、封止フィルムとして熱収縮性フィルムを使用することにより、製造工程を簡略化し、加熱するだけで封止フィルムを第一ハウジング又は第二ハウジング又はインクカートリッジに封止して巻き付けることができる。
【0020】
好ましくは、前記熱収縮性フィルムは、POFフィルムである。
【0021】
本様態において、熱収縮性フィルムとしてPOFフィルムを選択し、POFフィルムは、低コスト、優れた耐湿性、高強度、優れた耐寒性、容易な加工、優れた安全性という利点を有する。
【0022】
インクカートリッジアセンブリであって、前記インクカートリッジアセンブリは、インクカートリッジと、上述のインクカートリッジパッケージングアセンブリと、を含み、前記インクカートリッジは、前記インクカートリッジパッケージングアセンブリ内に装着されていることを特徴とする。
【0023】
本様態において、インクカートリッジをインクカートリッジパッケージングアセンブリ内に装着することにより、インクカートリッジパッケージングアセンブリがインクカートリッジを保護することができ、また、インクカートリッジパッケージングアセンブリに開口を設けることにより、インクカートリッジ内のチップのアップグレードを容易にする。
【0024】
好ましくは、前記第一領域内には導電性シートが設けられており、前記導電性シートは前記インクカートリッジ内のチップに接続されている。
【0025】
本技術分野の常識に違反しない限り、前記各好ましい条件は、任意に組み合わせて、本発明の各好ましい実施例を得ることができる。
【0026】
本発明の正の進歩的な効果は、以下の通りである。
【0027】
本発明のインクカートリッジパッケージングアセンブリ及びインクカートリッジアセンブリでは、第一ハウジングに第一開口を設け、第一開口をインクカートリッジ内のチップの導電性シートに対応させることにより、チップの内蔵プログラムをアップグレードする際に、インクカートリッジを第一ハウジングから取り出す必要がなく、第一開口を介してプローブモジュールを導電性シートに直接電気的に接続してアップグレードを実現し、アップグレードプロセス中の人件費及び時間コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明のインクカートリッジパッケージングアセンブリの構造模式図である。
図2】本発明の一つの第二ハウジングの構造模式図である。
図3】本発明の封止フィルムを備えた第二ハウジングの構造模式図である。
図4】本発明の封止フィルムを備えた第二ハウジングの構造模式図である。
図5】本発明の第二ハウジングの構造模式図である。
図6】本発明の封止フィルムを備えた構造模式図である。
図7】本発明のもう一つの第二ハウジングの構造模式図である。
図8】本発明の一つの第二ハウジングの構造模式図である。
図9】本発明の一つの第二ハウジングの構造模式図である。
図10】本発明の一つの第二ハウジングの構造模式図である。
図11】本発明のプローブモジュールが封止フィルムを斜めに貫通する構造模式図である。
図12】本発明のプローブモジュールが封止フィルムを斜めに貫通する構造模式図である。
図13】本発明のプローブモジュールが封止フィルムを垂直に貫通する構造模式図である。
図14】本発明のプローブモジュールが封止フィルムを垂直に貫通する構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付の図面と併せて実施例の形態によってより明確かつ完全に本発明を説明するが、これによって本発明を実施例の範囲内に限定するわけではない。
【0030】
<実施例1>
図1に示されるように、本発明は、インクカートリッジパッケージングアセンブリ2を提供し、インクカートリッジ1の表面には、第一領域101が設けられており、インクカートリッジパッケージングアセンブリ2は、第一ハウジング201及び封止フィルム205を含み、第一ハウジング201には、少なくとも一つのインクカートリッジ1を収容するための収容キャビティが設けられており、第一ハウジング201には、少なくとも一つの第一開口202が設けられており、第一開口202が収容キャビティと連通しており、第一開口202が第一領域101に対向して設けられている。封止フィルム205は、インクカートリッジ1の外側に封止して巻き付けられ、第一ハウジング201内に位置しており、封止フィルム205と第一領域101との間に隙間がある。第一領域101内には導電性シート102が設けられており、導電性シート102はインクカートリッジ1内のチップに接続されている。
【0031】
インクカートリッジ1の内部には、インクカートリッジ1内のインク残量などの情報を記録するためのチップが搭載されている。インクカートリッジ1の表面上の第一領域101には導電性シート102が設けられており、導電性シート102はチップのピンに接続されている。使用中、プリンタは、導電性シート102を介してチップに貯蔵された情報を読み取ることができ、プローブモジュール3などの装置と外部接続することで導電性シート102に電気的に接続して、チップからデータを読み取るか又はチップにデータを書き込むこともできる。インクカートリッジパッケージングアセンブリ2は第一ハウジング201を含み、第一ハウジング201内には収容キャビティが設けられている。収容キャビティは、個々のインクカートリッジ1又は複数のインクカートリッジ1を並べて収容することができる。第一ハウジング201の表面には、長方形の第一開口202が設けられており、インクカートリッジ1を第一ハウジング201に装着した場合、第一開口202は、インクカートリッジ1の表面に導電性シート102が装着された第一領域101に対向しており、インクカートリッジ1の内蔵プログラムをアップグレードする場合、インクカートリッジ1を第一ハウジング201から取り出す必要がなく、第一開口202を介して装置を第一領域101に電気的に接続してアップグレードを実現することができ、人件費及び時間コストを削減することができる。封止フィルム205はインクカートリッジ1に巻き付けられており、封止フィルム205とインクカートリッジ1との間に隙間があり、プローブモジュール3が封止フィルム205を貫通する成功率を向上させる。
【0032】
収容キャビティは複数のインクカートリッジ1を収容し、複数の第一領域101は一つの第一開口202に対向して設けられている。
【0033】
収容キャビティは複数のインクカートリッジ1を収容可能であり、複数のインクカートリッジ1が第一ハウジング201の収容キャビティに並んで配置されており、複数のインクカートリッジ1の第一領域101が並んで配置されている。第一ハウジング201には一つの第一開口202が設けられており、第一開口202の範囲は、第一領域101の連続した領域全体を覆う。
【0034】
インクカートリッジパッケージングアセンブリ2は、少なくとも一つの第二ハウジング203をさらに含み、第二ハウジング203は、収容キャビティ内に設けられ、少なくとも一つのインクカートリッジ1の外側に巻き付けられており、第二ハウジング203は、インクカートリッジ1の表面上の第一領域101と重ならず、封止フィルム205は、第二ハウジング203の外側に巻き付けられている。
【0035】
具体的な実施形態としては、複数のインクカートリッジ1について、各インクカートリッジ1の外側に第二ハウジング203が巻き付けられているか、又は図2に示されるように隣接する複数のインクカートリッジ1を一つの第二ハウジング203で巻き付けている。図7に示されるように、第二ハウジング203は、第一領域101を除いてインクカートリッジ1の側壁よりも低い部分のみを囲むため、第二ハウジング203が第一領域101と重ならない。第二ハウジング203の外側には、封止フィルム205が巻き付けられている。
【0036】
インクカートリッジパッケージングアセンブリ2は、一つ以上のインクカートリッジ1を囲んで固定するための第二ハウジング203をさらに含み、第二ハウジング203は、インクカートリッジ1の側壁の第一領域101よりも低い位置のみを囲む。
【0037】
封止フィルム205と第一領域101との隙間は1mm以上であり、好ましくは、封止フィルム205と第一領域101との隙間は1.5mm~3mmである。
【0038】
インクカートリッジ1の表面上の第一領域101がインクカートリッジ1の表面上の他の領域と同じ高さである場合、インクカートリッジ1を第二ハウジング203に装着した後、封止フィルム205で第二ハウジング203を封止して包装し、インクカートリッジ1の表面上の第一領域101がインクカートリッジ1の表面上の他の領域よりも低い場合、封止フィルム205でインクカートリッジ1を直接封止して包装することができ、インクカートリッジ1を第二ハウジング203に装着した後、インクカートリッジ1及び第二ハウジング203を一緒に封止して包装することもできる。図6に示されるように、インクカートリッジ1の保管中や輸送中にインクが漏れて他のインクカートリッジ1を汚染しないように、封止フィルム205でインクカートリッジ1を封止して包装する。図3及び図4に示されるように、封止フィルム205と第一領域101との間に隙間があり、その隙間が2mm以上であるため、インクカートリッジ1を包装箱に装着してインクカートリッジ1のチップをアップグレードする際に、プローブモジュール3が封止フィルム205を貫通して第一領域101内の導電性シート102と接触することができ、接触の成功率を向上させることができる。
【0039】
封止フィルム205は、熱収縮性フィルムである。
【0040】
封止フィルム205として熱収縮フィルムを選択することにより、第一ハウジング201又は第二ハウジング203又はインクカートリッジ1を包装する際に、工程を簡略化しながら封止フィルム205の封止効率を向上させることができる。
【0041】
熱収縮性フィルムは、POFフィルムである。
【0042】
POFフィルムは透明フィルムであり、POFフィルム内のインクカートリッジ1の保存状態を観察するのに便利である。また、POFフィルムは、低コスト、均一な厚さ、優れた耐湿性、優れた密封性、柔らかい質感、高引張強度、優れた耐寒性、容易な加工などの利点を有する。
【0043】
本発明はまた、インクカートリッジ1アセンブリを提供し、インクカートリッジ1アセンブリは、インクカートリッジ1及びインクカートリッジパッケージングアセンブリ2を含み、インクカートリッジ1は、インクカートリッジパッケージングアセンブリ2内に装着されている。
【0044】
インクカートリッジ1アセンブリは、インクカートリッジ1及びインクカートリッジパッケージングアセンブリ2を含み、実際の製造工程では、インクカートリッジ1が製造された後、まずインクカートリッジ1を第二ハウジング203で囲んで固定し、次に、第二ハウジング203及びインクカートリッジ1全体をPOFフィルムで封止して包装し、説明書とともに第一ハウジング201に収納する。ここで、第一ハウジング201及び第二ハウジング203には、それぞれ第一開口202及び第二開口204が設けられており、第一開口202及び第二開口204の両方がインクカートリッジ1の表面上の第一領域101に対向しているため、インクカートリッジ1内のチップをアップグレードする必要がある場合、プローブモジュール3がPOFフィルムを貫通してインクカートリッジ1の表面上の第一領域101内の導電性シート102と接触することができ、チップの内蔵プログラムをアップグレードすることができる。インクカートリッジ1を第一ハウジング201及び第二ハウジング203から取り出す必要がなく、人件費及び時間コストを削減することができる。
【0045】
図11及び図12に示されるように、アップグレード中に、プローブモジュール3は、POFフィルムを斜めに貫通して導電性シート102に接続することができる。図13及び図14に示されるように、プローブモジュール3は、POFフィルムを垂直に貫通して導電性シート102に接続することもできる。
【0046】
<実施例2>
本実施例2では、実施例1と同じ部分を繰り返さず、異なる部分のみを説明する。実施例1では、一つの第一開口202があり、実施例2では、複数の第一開口202がある。
【0047】
収容キャビティは、複数のインクカートリッジ1を収容し、複数の第一領域101は、複数の第一開口202に対向して設けられている。ここで、第一開口202の数は、第一領域101の数と一致することができ、第一開口202は、第一領域101と一対一に対応して設けられている。あるいは、図1に示されるように、第一開口202の数が第一領域101の数よりも少なくてもよく、一部の第一開口202が複数の第一領域101に対応する。
【0048】
収容キャビティには複数のインクカートリッジ1が収容されており、複数のインクカートリッジ1が第一ハウジング201の収容キャビティに並んで配置されており、複数のインクカートリッジ1の第一領域101が並んで配置されている。第一ハウジング201には一つ以上の第一開口202が設けられており、複数の第一開口202は、複数のインクカートリッジ1の第一領域101と一対一に対応して設けられており、第一開口202の面積は、第一領域101の面積よりわずかに大きい。
【0049】
<実施例3>
本実施例3では、実施例1と同じ部分を繰り返さず、異なる部分のみを説明する。実施例1では、第二ハウジング203がインクカートリッジ1の側壁のみを囲んでおり、実施例3では、第二ハウジング203がインクカートリッジ1全体を囲んでいる。
【0050】
図2図5及び図8図10に示されるように、第二ハウジング203には第二開口204が設けられており、第二開口204は第二ハウジング203の内部と連通しており、第二開口204は第一領域101に対向して設けられている。
【0051】
インクカートリッジパッケージングアセンブリ2は、少なくとも一つの第二ハウジング203をさらに含み、第二ハウジング203は、収容キャビティ内に設けられ、インクカートリッジ1の外側に巻き付けられている。また、第二ハウジング203には第二開口204が設けられており、第二開口204の位置はインクカートリッジ1の第一領域101の位置に対向しているため、インクカートリッジ1の内蔵プログラムをアップグレードする場合、インクカートリッジ1を第一ハウジング201及び第二ハウジング203から取り出す必要がなく、第一開口202及び第二開口204を介して装置を第一領域101に電気的に接続してアップグレードを実現でき、人件費及び時間コストを削減することができる。
【0052】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、当業者であれば、これらは単なる例示であり、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって限定されることが理解されるべきである。当業者は、本発明の原理及び本質を逸脱することなく、これらの実施形態に対して様々な変更又は修正を加えることができるが、これらの変更及び修正はすべて本発明の保護範囲に含まれている。
【符号の説明】
【0053】
1 インクカートリッジ
101 第一領域
102 導電性シート
2 インクカートリッジパッケージングアセンブリ
201 第一ハウジング
202 第一開口
203 第二ハウジング
204 第二開口
205 封止フィルム
3 プローブモジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14