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特許7515073無線通信装置、無線通信システム、制御システムおよび負荷制御システム
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  • 特許-無線通信装置、無線通信システム、制御システムおよび負荷制御システム 図1
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  • 特許-無線通信装置、無線通信システム、制御システムおよび負荷制御システム 図4B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】無線通信装置、無線通信システム、制御システムおよび負荷制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240705BHJP
   H05B 47/11 20200101ALI20240705BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20240705BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H05B47/11
H05B47/19
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019197575
(22)【出願日】2019-10-30
(65)【公開番号】P2021072516
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-06-08
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】槻木 優樹
(72)【発明者】
【氏名】新屋敷 泰史
(72)【発明者】
【氏名】酒瀬川 伸二
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-222117(JP,A)
【文献】特開2018-074282(JP,A)
【文献】特開2009-076956(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置であって、
負荷装置に接続された無線装置と無線で通信する無線通信部と、
報知部と、を備え、
前記報知部は、前記無線通信部に設定された通信チャンネルに関する情報を報知するものであり、
前記通信チャンネルに関する情報は、前記無線通信装置が前記通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを示す情報を含み、
前記報知部が、前記無線通信装置が前記通信チャンネルを報知する状態にあることを報知しているときにおいて、前記無線通信装置が外部機器からの入力を受け付けた場合、前記無線通信部は、前記通信チャンネルを無線で送信する
無線通信装置。
【請求項2】
無線通信装置であって、
負荷装置に接続された無線装置と無線で通信する無線通信部と、
報知部と、
負荷装置を制御するための制御装置と通信する有線通信部と、を備え、
前記報知部は、前記無線通信部に設定された通信チャンネルに関する情報を報知するものであり、
前記通信チャンネルに関する情報は、前記無線通信装置が前記通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを示す情報を含み、
前記報知部が、前記無線通信装置が前記通信チャンネルを報知する状態にあることを報知しているときにおいて、前記無線通信装置が外部機器からの入力を受け付けた場合、前記有線通信部は、前記通信チャンネルを有線で前記制御装置へ送信する
無線通信装置。
【請求項3】
前記無線通信装置は、さらに、赤外線通信部を備え、
前記入力の受け付けは、前記赤外線通信部による所定の赤外線信号の受信を含む
請求項1又は2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記報知部は、表示部を含み、前記表示部での表示によって、前記通信チャンネルに関する情報を報知する
請求項1~3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記表示部は、1以上の発光部を含み、
前記報知部は、前記表示部での表示として前記1以上の発光部での発光の態様によって、前記通信チャンネルに関する情報を報知する
請求項4に記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記報知部は、前記1以上の発光部での点滅回数に基づいて前記通信チャンネルを報知する
請求項5に記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記表示部は、複数の発光部を含み、
前記報知部は、前記複数の発光部のそれぞれの点灯の組み合わせに応じて前記通信チャンネルを報知する
請求項5に記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記負荷装置は、照明装置を含む
請求項1~7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の無線通信装置と、
前記負荷装置と、を備える
無線通信システム。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載の無線通信装置と、
前記負荷装置を制御するための制御装置と、を備える
制御システム。
【請求項11】
請求項1~8のいずれか1項に記載の無線通信装置と、
前記負荷装置と、
前記負荷装置を制御するための制御装置と、を備える
負荷制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置、無線通信システム、制御システムおよび負荷制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無線ユニットと1以上の端末とが無線で通信するシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。このシステムでは、端末に接続された照明器具を無線で制御することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-47353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無線ユニット(本発明では無線通信装置と呼ぶ)と1以上の端末(本発明では無線装置と呼ぶ)とは、特定の通信チャンネル(周波数帯域)を用いて無線で通信する。例えば、無線通信の不具合等があったときに、無線通信装置に設定された通信チャンネルを確認したいという要望がある。しかし、通常、無線通信装置に設定された通信チャンネルをユーザが確認することは難しい。
【0005】
そこで、本発明は、無線通信装置に設定された通信チャンネルを容易に確認できる無線通信装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る無線通信装置の一態様は、負荷装置に接続された無線装置と無線で通信する無線通信部と、報知部と、を備え、前記報知部は、前記無線通信部に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る無線通信システムの一態様は、上記の無線通信装置と、前記負荷装置と、を備える。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る制御システムの一態様は、上記の無線通信装置と、前記負荷装置を制御するための制御装置と、を備える。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る負荷制御システムの一態様は、上記の無線通信装置と、前記負荷装置と、前記負荷装置を制御するための制御装置と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、無線通信装置に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る負荷制御システムの一例を示す構成図である。
図2】実施の形態に係るスイッチの一例を示す外観図である。
図3】実施の形態に係る無線通信装置の一例を示す構成図である。
図4A】実施の形態に係る無線通信装置の一例を示す外観斜視図である。
図4B】実施の形態に係る無線通信装置の一例を示す外観底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
【0013】
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
【0014】
(実施の形態)
以下、実施の形態について、図1から図4Bを用いて説明する。
【0015】
図1は、実施の形態に係る負荷制御システム1の一例を示す構成図である。
【0016】
負荷制御システム1は、無線通信装置10と、負荷装置20と、無線装置21と、制御装置30と、リレー40と、スイッチ50と、を備える。なお、図1には、情報端末60および通信IF(InterFace)70も図示している。情報端末60および通信IF70は、負荷制御システム1の構成要素であってもよいし、負荷制御システム1外の構成要素であってもよい。
【0017】
負荷制御システム1では、制御装置30が中心となって複数の負荷装置20が制御される。なお、無線通信装置10と負荷装置20とを備えるシステムを無線通信システム2とも呼び、無線通信装置10と制御装置30とを備えるシステムを制御システム3とも呼ぶ。
【0018】
制御装置30は、負荷制御システム1における親機として動作し、負荷装置20を制御するための装置である。制御装置30は、無線通信装置10、リレー40およびスイッチ50等と有線の信号線で接続される。
【0019】
リレー40は、複数の負荷装置20への電力供給のオンおよびオフを切り替えるスイッチである。リレー40は、例えば、制御装置30からの指示に応じて、複数の負荷装置20への電力供給のオンおよびオフを切り替える。リレー40は、負荷装置20と電力線で接続される。
【0020】
スイッチ50は、例えば、壁スイッチ等であり、スイッチ50がユーザによって操作されることで、特定の負荷装置20が制御される。スイッチ50の外観図を図2に示す。
【0021】
図2は、実施の形態に係るスイッチの一例を示す外観図である。
【0022】
例えば、スイッチ50には複数の負荷装置20のそれぞれに対応したボタンが設けられており、各ボタンが操作されることで、ボタンに対応した負荷装置20がボタンに割り当てられた機能に応じて制御される。図2に示されるように、スイッチ50は、例えば2つのボタン51を有する。例えば、ボタン51に負荷装置20のオンおよびオフの機能が割り当てられている場合、特定のボタン51が操作されることで、対応する負荷装置20のオンおよびオフが切り替えられる。上述したように、負荷制御システム1では、制御装置30が中心となって複数の負荷装置20が制御されるため、例えば、ボタン51が操作された場合、スイッチ50から当該ボタン51への操作に応じた信号が制御装置30に送信され、制御装置30は、受信した信号に応じて対応する負荷装置20のオンおよびオフを切り替えるための信号をリレー40に送信して、リレー40に負荷装置20のオンおよびオフを切り替えさせる。または、制御装置30は、受信した信号に応じて対応する負荷装置20のオンおよびオフを切り替えるための信号を無線通信装置10に送信してもよい。後述するように、無線通信装置10は、負荷装置20に接続された無線装置21と無線で通信することから、無線装置21を介して負荷装置20を制御することができる。
【0023】
例えば、スイッチ50は発光部52を有し、発光部52は負荷装置20の状態に応じて発光の態様が変化する。例えば、発光部52は、負荷装置20がオンのときとオフのときとで点灯および消灯が切り替わる。また、例えば、発光部52は、負荷装置20がオンのときとオフのときとで光色が切り替わる。
【0024】
負荷装置20は、制御装置30により制御される装置である。なお、負荷装置20には、無線装置21が接続されており、無線通信装置10と無線装置21とが無線で通信することで、負荷装置20は、無線通信装置10により制御されてもよい。負荷装置20は、例えば、照明装置を含む。負荷装置20は、制御装置30または無線通信装置10によって、照明のオンおよびオフの制御、調光率の制御または色温度の制御等がなされる。
【0025】
無線装置21は、負荷装置20に接続され、無線通信装置10と無線で通信する。無線装置21は、負荷装置20に内蔵されていてもよいし、負荷装置20に外付けされていてもよい。
【0026】
無線通信装置10は、無線装置21と無線で通信し、例えば、制御装置30からの指示に応じて無線装置21と接続された負荷装置20を制御する。負荷装置20が照明装置である場合に、無線通信装置10は明るさを検出する機能を有していてもよい。この場合、無線通信装置10は、負荷装置20が設置された場所の周辺の天井等に設置され、負荷装置20に照射される床面等の照度を検出することで負荷装置20の明るさを検出する。例えば、検出された明るさが予め定められた設定値となるように、負荷装置20は無線通信装置10に調光制御される。ここで、無線通信装置10の構成について図3を用いて説明する。
【0027】
図3は、実施の形態に係る無線通信装置10の一例を示す構成図である。
【0028】
無線通信装置10は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、通信回路およびメモリ等を含むコンピュータであり、無線通信部11、報知部12、有線通信部13および赤外線通信部14を備える。メモリは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であり、プロセッサにより実行されるプログラムを記憶することができる。無線通信部11、有線通信部13および赤外線通信部14は、無線通信装置10が有するプロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、信号(情報)の送受信を行う。報知部12は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、報知を行う。
【0029】
無線通信部11は、通信回路およびアンテナ等によって実現され、負荷装置20に接続された無線装置21と無線で通信する。無線通信部11と無線装置21との通信には、例えば、920MHz帯の特定小電力無線が用いられる。無線通信部11には、無線装置21と無線で通信する際に用いられる通信チャンネル(周波数帯域)が設定される。例えば、負荷制御システム1が複数の無線通信装置10を備える場合、複数の無線通信装置10のそれぞれ毎に異なる通信チャンネルを設定することで、複数の無線通信装置10のそれぞれ毎に異なる負荷装置20を制御させることができる。また、無線通信部11は、無線装置21以外の装置とも無線で通信してもよい。例えば、無線通信部11は、情報端末60等の装置と無線で通信してもよい。
【0030】
例えば、無線装置21との無線通信の不具合等があったときに、無線通信部11(無線通信装置10)に設定された通信チャンネルを確認したいという要望がある。しかし、通常、無線通信部11に設定された通信チャンネルをユーザが確認することは難しい。
【0031】
そこで、無線通信装置10は、無線通信部11に設定された通信チャンネルをユーザが容易に確認できるように、報知部12を備える。
【0032】
報知部12は、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。なお、報知部12が無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する手段は特に限定されない。ここでは例えば、報知部12は、表示部120を含み、表示部120での表示によって、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。例えば、表示部120は、1以上の発光部を含み、報知部12(表示部120)は、表示部120での表示として1以上の発光部での発光の態様によって、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。発光部は、例えば、LED(Ligth Emitting Diode)等により実現される。例えば表示部120は、複数の発光部(例えば発光部12a~12c)を含む。無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報の表示部120を用いた報知の方法の詳細については後述する。
【0033】
有線通信部13は、通信回路およびコネクタ等によって実現され、負荷装置20を制御するための制御装置30と通信する。
【0034】
赤外線通信部14は、通信回路および赤外線受光素子等によって実現され、赤外線信号を受信する。例えば、報知部12は、無線通信装置10が外部から所定の情報の入力を受け付けたとき、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。当該所定の情報の入力の受け付けは、赤外線通信部14による所定の赤外線信号の受信を含む。すなわち、報知部12は、赤外線通信部14が所定の赤外線信号を外部の機器から受信したとき、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。
【0035】
図1での説明に戻り、情報端末60は、例えば、スマートフォンまたはタブレット等の携帯端末であり、無線通信装置10と通信する。例えば、ユーザは、情報端末60を操作して、無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線通信装置10に報知させる。このとき、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知させる指示を無線通信装置10に送信するために、赤外線通信が用いられる。ただし、情報端末60としてスマートフォンまたはタブレット等の携帯端末は、赤外線による通信機能を有していないことがある。そこで、通信IF70が用いられる。
【0036】
通信IF70は、赤外線による通信機能を有している装置である。情報端末60と無線通信装置10とは、通信IF70を介して赤外線による通信が可能となる。情報端末60と通信IF70とは、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)により通信可能に接続される。また、情報端末60は、USB(Universal Serial Bus)コネクタを有し、情報端末60と通信IF70とは、USBコネクタを介して通信可能に接続されてもよい。
【0037】
無線通信装置10の赤外線通信部14は、例えば、通信IF70または情報端末60から、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知させる指示を示す赤外線信号を受信する。これにより、報知部12は、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。
【0038】
次に、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報の表示部120を用いた報知の方法について、図4Aおよび図4Bを用いて説明する。
【0039】
図4Aは、実施の形態に係る無線通信装置10の一例を示す外観斜視図である。図4Bは、実施の形態に係る無線通信装置10の一例を示す外観底面図である。
【0040】
無線通信装置10は、上述したように、例えば天井に設置される。詳細な説明は省略するが、無線通信装置10は、図4Bに示される底面部分が室内側に露出するように、天井に設けられた孔に嵌められて固定される。このため、ユーザは、無線通信装置10が備える発光部12a~12cを目視で確認することができる。なお、無線通信装置10の底面には、赤外線通信部14を構成する赤外線受光素子14aが設けられており、赤外線受光素子14aによって赤外線を受光することができる。また、無線通信装置10の底面には、明るさセンサ15が設けられており、床面の照度を検出することができる。
【0041】
上述したように、報知部12は、1以上の発光部での発光の態様によって無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。例えば、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを含み、報知部12は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する。通信チャンネルを報知するとは、例えば、通信チャンネルの番号を報知することを意味し、周波数帯域毎に異なる通信チャンネルの番号が対応しているとする。例えば、発光部12aが無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知するための発光部とする。
【0042】
例えば、報知部12は、1以上の発光部(例えば発光部12a)での点滅回数に基づいて無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知してもよい。例えば、1回点滅は番号1の通信チャンネルを意味し、2回点滅は番号2の通信チャンネルを意味するといったように、点滅回数と通信チャンネルとの関係性を予めユーザに認識させておく。これにより、ユーザは、無線通信部11に設けられた発光部12aの点滅回数を確認することで、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0043】
なお、無線通信部11に設定される通信チャンネルの番号数が多い場合、点滅回数が多くなり、ユーザは報知された通信チャンネルを誤って認識する可能性がある。そこで、無線通信部11に設定された通信チャンネルを表現するための情報として点滅間隔を用いてもよい。例えば、間隔の長い点滅によって通信チャンネルの番号の10の桁を表現し、間隔の短い点滅によって通信チャンネルの番号の1の桁を表現してもよい。例えば、点滅間隔の長い点滅が2回された後、点滅間隔の短い点滅が3回された場合、ユーザは、無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号が23であることを認識できる。
【0044】
また、例えば、報知部12は、複数の発光部のそれぞれの点灯の組み合わせに応じて無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知してもよい。例えば、発光部12aおよび12bが無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知するための発光部とし、発光部12aおよび12bの点灯の組み合わせが用いられる。例えば、無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号が1から19まで存在しているとする。このとき、発光部12aが無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号の1の桁を表現し、発光部12bが無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号の10の桁を表現する。例えば、発光部12bが点灯しているときには、無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号は10から19のいずれかであり、発光部12aの点滅回数によって無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号の1の桁が表現される。例えば、発光部12bが点灯しており、発光部12aの点滅回数が3回の場合、ユーザは、無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号が13であることを認識できる。また、例えば、発光部12bが消灯しているときには、無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号は1から9のいずれかであり、発光部12aの点滅回数によって無線通信部11に設定された通信チャンネルの番号の1の桁が表現される。例えば、発光部12bが消灯しており、発光部12aの点滅回数が3回の場合、ユーザは、無線通信部11に設定された通信チャンネルが3であることを認識できる。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態に係る無線通信装置10は、負荷装置20に接続された無線装置21と無線で通信する無線通信部11と、報知部12と、を備え、報知部12は、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知する。
【0046】
これによれば、報知部12によって無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報が報知されるため、ユーザは、無線通信部11(無線通信装置10)に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0047】
また、無線通信装置10は、さらに、負荷装置20を制御するための制御装置30と通信する有線通信部13を備えていてもよい。
【0048】
また、報知部12は、無線通信装置10が外部から所定の情報の入力を受け付けたとき、通信チャンネルに関する情報を報知してもよい。
【0049】
これによれば、外部からの指示に応じて無線通信装置10に通信チャンネルを報知させることができる。
【0050】
また、無線通信装置10は、さらに、赤外線通信部14を備え、所定の情報の入力の受け付けは、赤外線通信部14による所定の赤外線信号の受信を含んでいてもよい。
【0051】
これによれば、ユーザは、無線通信装置10の通信チャンネルがわからない状態であっても、指向性の高い赤外線通信によって特定の無線通信装置10を指定して設定された通信チャンネルに関する情報を報知させることができる。
【0052】
また、報知部12は、表示部120を含み、表示部120での表示によって、通信チャンネルに関する情報を報知してもよい。
【0053】
これによれば、ユーザは、無線通信装置10に設けられた表示部120での表示を確認することで、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0054】
また、表示部120は、1以上の発光部を含み、表示部120での表示として1以上の発光部での発光の態様によって、通信チャンネルに関する情報を報知してもよい。
【0055】
これによれば、ユーザは、無線通信装置10に設けられた1以上の発光部での発光の態様を確認することで、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0056】
また、報知部12は、1以上の発光部での点滅回数に基づいて通信チャンネルを報知してもよい。
【0057】
これによれば、例えば、点滅回数と通信チャンネルとの関係性を予めユーザに認識させておくことで、ユーザは、無線通信装置10に設けられた1以上の発光部の点滅回数を確認することで、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0058】
また、表示部120は、複数の発光部を含み、報知部12は、複数の発光部のそれぞれの点灯の組み合わせに応じて通信チャンネルを報知してもよい。
【0059】
これによれば、例えば、点灯の組み合わせと通信チャンネルとの関係性を予めユーザに認識させておくことで、ユーザは、無線通信装置10に設けられた複数の発光部のそれぞれの点灯の組み合わせを確認することで、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0060】
また、負荷装置20は、照明装置を含んでいてもよい。
【0061】
これによれば、ユーザは、無線通信部11に設定された、照明装置との通信に用いられる通信チャンネルを容易に確認できる。
【0062】
また、本実施の形態に係る無線通信システム2は、無線通信装置10と、負荷装置20と、を備える。
【0063】
これによれば、無線通信装置10に設定された通信チャンネルを容易に確認できる無線通信システム2を提供できる。
【0064】
また、本実施の形態に係る制御システム3は、無線通信装置10と、負荷装置20を制御するための制御装置30と、を備える。
【0065】
これによれば、無線通信装置10に設定された通信チャンネルを容易に確認できる制御システム3を提供できる。
【0066】
また、本実施の形態に係る負荷制御システム1は、無線通信装置10と、負荷装置20と、負荷装置20を制御するための制御装置30と、を備える。
【0067】
これによれば、無線通信装置10に設定された通信チャンネルを容易に確認できる負荷制御システム1を提供できる。
【0068】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る無線通信装置10等について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0069】
例えば、上記実施の形態では、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを含むと説明したが、これに限らない。例えば、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報は、無線通信装置10が無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを示す情報を含んでいてもよく、報知部12は、無線通信装置10が無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを報知してもよい。
【0070】
報知部12が、無線通信装置10が無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあることを報知しているとき、無線通信部11は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線で送信する。通信チャンネルを送信するとは、通信チャンネルを示す情報(例えば通信チャンネルの番号)を送信することを意味する。例えば、通信チャンネルの送信先は、情報端末60によって指定される。例えば、情報端末60は、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報(具体的には、無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを示す情報)を報知させる指示を赤外線通信等により無線通信装置10に送信するときに、通信チャンネルの送信先のMAC(Media Access Control)アドレスも赤外線通信等により送信する。これにより、無線通信部11は、当該MACアドレス宛てに無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線で送信することができる。なお、赤外線通信では、一度に送ることができる情報量に限りがあるため、MACアドレスが赤外線通信により送信される場合、複数回に分けて送信されてもよい。
【0071】
送信先MACアドレスは、情報端末60のアドレスであってもよいし、負荷装置20のアドレスであってもよいし、他の装置のアドレスであってもよい。例えば、情報端末60が無線通信部11に設定された通信チャンネルを受信した場合、情報端末60は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを画像で表示したり、音声で出力したりする。また、例えば、負荷装置20(例えば照明装置)が無線通信部11に設定された通信チャンネルを受信した場合、負荷装置20は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを自身の発光の態様によって報知する。
【0072】
また、報知部12が、無線通信装置10が無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあることを報知しているとき、有線通信部13は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを有線で制御装置30へ送信してもよい。例えば、制御装置30は、無線通信部11に設定された通信チャンネルをスイッチ50に送信し、スイッチ50は、無線通信部11に設定された通信チャンネルを発光部52(図2参照)の発光の態様によって報知してもよい。また、スイッチ50は、表示パネル等を有している場合、表示パネルに無線通信部11に設定された通信チャンネルを表示してもよい。
【0073】
例えば、無線通信装置10の発光部12aが点灯していることが、無線通信装置10が無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあること、すなわち、無線通信部11が無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線で送信している状態にあること、または、有線通信部13が無線通信部11に設定された通信チャンネルを有線で制御装置30に送信している状態にあることを意味するとする。したがって、ユーザは、発光部12aが点灯しているか消灯しているかを確認することで、無線通信装置10が無線通信部11に設定された通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを認識することができる。
【0074】
このように、通信チャンネルに関する情報は、無線通信装置10が通信チャンネルを報知する状態にあるか否かを示す情報を含んでいてもよい。
【0075】
これによれば、ユーザは、無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線通信装置10が報知する状態にあることを容易に確認できる。
【0076】
また、報知部12が、無線通信装置10が通信チャンネルを報知する状態にあることを報知しているとき、無線通信部11は、通信チャンネルを無線で送信してもよい。
【0077】
これによれば、ユーザは、無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線通信装置10が報知する状態にあることを確認し、無線通信部11から無線で送信された通信チャンネルを受信した装置(情報端末60、負荷装置20またはその他の装置)を介して、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0078】
また、報知部12が、無線通信装置10が通信チャンネルを報知する状態にあることを報知しているとき、有線通信部13は、通信チャンネルを有線で制御装置30へ送信してもよい。
【0079】
これによれば、ユーザは、無線通信部11に設定された通信チャンネルを無線通信装置10が報知する状態にあることを確認し、有線通信部13から有線で送信された通信チャンネルを受信した制御装置30を介して、無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。例えば、制御装置30は、制御装置30に接続された装置(例えばスイッチ50等)に無線通信部11に設定された通信チャンネルを送信し、ユーザは、当該装置を介して無線通信部11に設定された通信チャンネルを容易に確認できる。
【0080】
また、例えば、上記実施の形態では、無線通信装置10が3つの発光部12a~12cを備えている例について説明したが、無線通信装置10は、1つ、2つ、または、4つ以上の発光部を備えていてもよい。
【0081】
また、例えば、上記実施の形態では、表示部120が発光部である例について説明したが、表示部120はディスプレイであってもよく、報知部12はディスプレイでの画像または映像の表示によって、無線通信装置10に設定された通信チャンネルに関する情報を報知してもよい。
【0082】
また、例えば、上記実施の形態では、報知部12が表示部120である例について説明したが、報知部12は、ブザーまたはスピーカであってもよく、ブザーまたはスピーカを用いて音声で無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知してもよい。
【0083】
また、例えば、上記実施の形態では、無線通信装置10は、有線通信部13を備えると説明したが、備えていなくてもよい。
【0084】
また、例えば、上記実施の形態では、無線通信装置10は、赤外線通信部14を備えると説明したが、備えていなくてもよい。例えば、上記実施の形態では、報知部12は、赤外線通信部14が所定の赤外線信号を外部の機器から受信したとき、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知すると説明したが、これに限らない。例えば、無線通信装置10は、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知させるためのボタンを有していてもよく、当該ボタンが操作されたときに、報知部12は、無線通信部11に設定された通信チャンネルに関する情報を報知してもよい。
【0085】
また、例えば、上記実施の形態では、負荷装置20が照明装置である例について説明したが、負荷装置20は照明装置に限らない。
【0086】
また、上記実施の形態の無線通信装置10に含まれる各構成要素は、専用または汎用の回路として実現されてもよい。
【0087】
また、上記実施の形態の無線通信装置10に含まれる各構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。
【0088】
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
【0089】
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、無線通信装置10に含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
【0090】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
1 負荷制御システム
2 無線通信システム
3 制御システム
10 無線通信装置
11 無線通信部
12 報知部
12a、12b、12c 発光部
13 有線通信部
14 赤外線通信部
20 負荷装置
21 無線装置
30 制御装置
120 表示部
図1
図2
図3
図4A
図4B