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特許7515080作業割当て作成方法および作業割当て作成システムならびに作業割当て作成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】作業割当て作成方法および作業割当て作成システムならびに作業割当て作成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20240705BHJP
   H05K 13/00 20060101ALI20240705BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
G06Q50/04
H05K13/00 Z
G05B19/418 Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020006463
(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公開番号】P2021114124
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹原 裕起
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-069119(JP,A)
【文献】特開2018-092970(JP,A)
【文献】特開2004-246640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H05K 13/00
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者の情報を取得する作業者情報取得部と、部品を基板に実装する部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを作成して表示する表示処理部とを備える管理コンピュータによる作業割当て作成方法であって、
前記作業者の情報を取得する工程と、
前記作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示する工程と、
前記画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け工程と、
前記選択された情報に基づいて、作業者の作業割当てを記憶する作業割当て記憶工程とを含み、
部品実装ラインの情報を取得する工程と、
作業者が作業を行うエリア毎に所定の時間に区切ったエリア升目と前記エリア升目に対応する時間に前記エリアに割当てられた作業者の人数を時系列に沿って同じ画面に表示する工程と、をさらに含む、作業割当て作成方法。
【請求項2】
前記情報選択受け付け工程は、
前記画面に表示された前記作業者升目の選択を受け付ける工程と、
前記選択された前記作業者升目を稼働時間とするか非稼働時間とするかの選択を受け付ける工程と、を含み、
前記作業割当て記憶工程は、
前記選択された前記作業者升目に対応する時間が稼働時間か非稼働時間かの情報を前記選択された前記作業者升目に対応する前記作業者に関連付けて前記作業割当てに記憶する工程と、を含む、請求項1に記載の作業割当て作成方法。
【請求項3】
前記情報選択受け付け工程は、
前記画面に表示された前記作業者の選択を受け付ける工程と、
前記選択された作業者の稼働時間または非稼働時間の入力を受け付ける工程と、を含み、
前記作業割当て記憶工程は、
前記入力された稼働時間または非稼働時間を前記選択された前記作業者に関連付けて前記作業割当てに記憶する工程と、を含む、請求項1に記載の作業割当て作成方法。
【請求項4】
前記稼働時間または非稼働時間の入力は、曜日の選択と予め設定されている一日の稼働時間または非稼働時間が指定されたテンプレートの選択である、請求項3に記載の作業割当て作成方法。
【請求項5】
前記稼働時間の入力は、曜日の選択と一日の稼働時間の入力である、請求項3に記載の作業割当て作成方法。
【請求項6】
前記非稼働時間の入力は、曜日の選択と一日の非稼働時間の入力である、請求項3に記載の作業割当て作成方法。
【請求項7】
前記情報選択受け付け工程は、
前記画面に表示された前記エリアの選択を受け付ける工程と、
前記選択された前記エリアで稼働する作業者の選択を受け付ける工程と、を含み、
前記作業割当て記憶工程は、
前記選択された前記エリアに対応する前記エリアの前記時間に前記選択された作業者を関連付けて前記作業割当てに記憶する工程と、を含む、請求項1に記載の作業割当て作成方法。
【請求項8】
前記情報選択受け付け工程は、
前記画面に表示された前記エリアの選択を受け付ける工程と、
前記選択された前記エリアに配置されている部品実装ラインの稼動時間または非稼働時間の入力を受け付ける工程と、を含み、
前記作業割当て記憶工程は、
前記入力された稼働時間または非稼働時間を前記選択された前記エリアに配置されている部品実装ラインに関連付けて前記作業割当てに記憶する工程と、を含む、請求項1に記載の作業割当て作成方法。
【請求項9】
前記情報選択受け付け工程は、
前記画面に表示された前記エリア升目の選択を受け付ける工程と、
前記選択された前記エリア升目に対応する時間に稼働可能な作業者の選択を受け付ける工程と、を含み、
前記作業割当て記憶工程は、
前記選択された前記エリア升目に対応する前記エリアの前記時間に前記選択された作業者を関連付けて前記作業割当てに記憶する工程と、を含む、請求項1に記載の作業割当て作成方法。
【請求項10】
前記エリアには、前記部品実装ラインに対して作業を行う内段取りエリアと、前記部品実装ラインの外で作業を行う外段取りエリアが含まれる、請求項1、または7から9のいずれかに記載の作業割当て作成方法。
【請求項11】
前記内段取りエリアの作業割当ては、前記部品実装ラインが備える生産設備毎に選択される、請求項10に記載の作業割当て作成方法。
【請求項12】
作業者が割当てられた前記エリア升目と、作業者が割当てられていない前記エリア升目と、前記部品実装ラインが非稼働である前記エリア升目とを、それぞれ異なる表示とする、請求項1、または7から11のいずれかに記載の作業割当て作成方法。
【請求項13】
作業者の情報を取得する作業者情報取得部と、部品を基板に実装する部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを作成して表示する表示処理部とを備える管理コンピュータによる作業割当て作成システムであって、
前記管理コンピュータは、
前記作業者の情報を取得する作業者情報取得部と、
前記作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示する表示部と、
前記画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け部と、
前記選択された情報に基づいて、作業者の作業割当てを記憶する作業割当て記憶部と、を含み、
部品実装ラインの情報を取得する工程と、
作業者が作業を行うエリア毎に所定の時間に区切ったエリア升目と前記エリア升目に対応する時間に前記エリアに割当てられた作業者の人数を時系列に沿って同じ画面に表示する工程と、をさらに含む、作業割当て作成システム。
【請求項14】
作業者の情報を取得する作業者情報取得部と、部品を基板に実装する部品実装ラインで作業する作業者の作業割当ての作成をして表示する表示処理部とを備えるコンピュータに実行させるための作業割当て作成プログラムであって、
作業者の情報を取得するステップと、
前記作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示するステップと、
前記画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付けステップと、
前記選択された情報に基づいて、作業者の作業割当てを記憶する作業割当て記憶ステップと、を含み、
部品実装ラインの情報を取得する工程と、
作業者が作業を行うエリア毎に所定の時間に区切ったエリア升目と前記エリア升目に対応する時間に前記エリアに割当てられた作業者の人数を時系列に沿って同じ画面に表示する工程と、をさらに含む、作業割当て作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品実装ラインにおいて作業する作業者の作業割当てを作成する作業割当て作成方法および作業割当て作成システムならびに作業割当て作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
部品実装装置などの生産設備を備える部品実装ラインなどの生産ラインでは、基板に部品を実装した実装基板などの製品が生産される。生産ラインでは、生産ラインで作業する作業者の情報、作業者の勤務時間、作業者の生産ラインへの割当て、生産ラインが備える生産設備の情報、製品の生産計画、生産実績などの互いに関連する多くの情報が作成され、管理されている。これらの複雑な情報の作成や表示を支援する様々なシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、画面に表示されたワーク(製品)の種類、作業者のシフト、時間単位、日単位、月単位の表示方法を選択することで、稼働時間毎の生産数を含む生産情報を表示する生産情報管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-57325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、作業者の稼働時間や作業エリアなどの作業割当てを直感的に作成することができるシステムは提案されておらず、更なる改善の余地があった。
【0006】
そこで本発明は、部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを直感的に作成することができる作業割当て作成方法および作業割当て作成システムならびに作業割当て作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の作業割当て作成方法は、部品を基板に実装する部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを作成する作業割当て作成方法であって、作業者の情報を取得する工程と、前記作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示する工程と、前記画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け工程と、前記選択された情報に基づいて、作業者の作業割当てを記憶する作業割当て記憶工程と、を含む。
【0008】
本発明の作業割当て作成システムは、部品を基板に実装する部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを作成する作業割当て作成システムであって、作業者の情報を取得する作業者情報取得部と、前記作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示する表示部と、前記画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け部と、前記選択された情報に基づいて、作業者の作業割当てを記憶する作業割当て記憶部と、を含む。
【0009】
本発明の作業割当て作成プログラムは、部品を基板に実装する部品実装ラインで作業する作業者の作業割当ての作成をコンピュータに実行させるための作業割当て作成プログラムであって、作業者の情報を取得するステップと、前記作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示するステップと、前記画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付けステップと、前記選択された情報に基づいて、作業者の作業割当てを記憶する作業割当て記憶ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを直感的に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図
図2】本発明の一実施の形態の部品実装システムが備える部品実装ラインの構成説明図
図3】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)の構成を示すブロック図
図4】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された作業者登録画面の一例の説明図
図5】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示されたシフト登録画面の一例の説明図
図6】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された作業者カレンダ設定画面の一例の説明図
図7】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された作業者カレンダ設定画面の一例の説明図
図8】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された(a)シフト設定画面の一例の説明図(b)稼働時間設定画面の一例の説明図
図9】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された作業者カレンダ設定画面の一例の説明図
図10】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された作業エリア設定画面の一例の説明図
図11】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された(a)作業者割当て画面の一例の説明図(b)外段取り作業者割当て画面の一例の説明図
図12】本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(作業割当て作成システム)が備える表示部に表示された作業エリア設定画面の一例の説明図
図13】本発明の一実施の形態の作業割当て作成方法のフロー図
図14】本発明の一実施の形態のカレンダ入力処理のフロー図
図15】本発明の一実施の形態のカレンダ入力処理のフロー図
図16】本発明の一実施の形態の作業エリア入力処理のフロー図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、部品実装ライン、部品実装装置などの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
まず図1を参照して、部品実装システム1の構成を説明する。部品実装システム1は、フロアFに配置された3本の部品実装ラインL1~L3を通信ネットワーク2によって接続し、管理コンピュータ3によって管理する構成となっている。部品実装ラインL1~L3は、フロアFに設けられた生産エリアApに配置されている。各部品実装ラインL1~L3は、後述するようにスクリーン印刷装置、部品実装装置を含む複数の生産設備を連結して構成され、基板に部品を実装した実装基板(製品)を生産する機能を有している。なお、部品実装システム1が備える部品実装ラインL1~L3は3本である必要はなく、1本、2本および4本以上でも良い。
【0014】
フロアFに設けられた生産エリアApとは異なる準備エリアAsには、配置作業支援装置4が配置されている。配置作業支援装置4は、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されている。管理コンピュータ3は、管理者ADによって操作される。配置作業支援装置4には、後述する配置作業の対象となる交換用の台車5が接続される。準備エリアAsには、配置作業の実行前、実行中、または実行後など、多様な状態の複数の台車5が保管されている。また、準備エリアAsには、フロアFに配置された生産設備で共用される複数のスクリーンマスク、テープフィーダ、実装ヘッド、吸着ノズル、リールなどの着脱可能な要素が保管されている。
【0015】
図1において、配置作業支援装置4に接続された台車5には、これから部品実装ラインL1~L3において生産する実装基板の品種に対応する作業指示に従った配置作業が行われる。作業者OPは配置作業として、指示された部品を供給する複数のテープフィーダやリールなどを台車5から外す作業、台車5の指示された位置に取り付ける作業などを実行する。配置作業支援装置4に接続された台車5を含む準備エリアAsにある台車5には、部品実装ラインL1~L3における実装基板の生産と並行して配置作業を実行することができる。以下、台車5に対する配置作業を含む、部品実装ラインL1~L3の外での品種変更のための準備作業を外段取り作業と称する。すなわち、準備エリアAsは、作業者OPが部品実装ラインL1~L3の外で作業を行う外段取りエリアである。
【0016】
部品実装ラインL1~L3において生産する実装基板の品種を変更する際、作業者OPは準備エリアAsにおいて配置作業が終了した台車5を部品実装ラインL1~L3まで移動させ、部品実装装置に装着されている台車5と交換する品種切替作業を実行する。また品種切替作業では、作業者OPは準備エリアAsに保管されている交換用のスクリーンマスク、テープフィーダ、実装ヘッド、吸着ノズル、リールなどを部品実装ラインL1~L3まで移動させて交換する。以下、台車5を交換する品種切替作業を含む、部品実装ラインL1~L3の内での品種変更のための準備作業を内段取り作業と称する。すなわち、生産エリアApは、作業者OPが部品実装ラインL1~L3に対して作業を行う内段取りエリアである。
【0017】
次に図2を参照して、部品実装ラインL1~L3の詳細な構成を説明する。部品実装ラインL1~L3は同様の構成をしており、以下、部品実装ラインL1について説明する。部品実装ラインL1は、基板搬送方向の上流側(紙面左側)から下流側(紙面右側)に向けて、基板供給装置M1、スクリーン印刷装置M2、部品実装装置M3~M6、リフロー装置M7、基板回収装置M8などの生産設備を直列に連結して構成されている。なお、部品実装ラインL1は通信ネットワーク2を介して接続される生産設備群であって、物理的に生産設備同士が連結されていなくてもよい。
【0018】
基板供給装置M1、スクリーン印刷装置M2、部品実装装置M3~M6、リフロー装置M7、基板回収装置M8は、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されている。基板供給装置M1は、複数の基板を収納するラック等の収納部を備え、収納部から取り出した基板を下流側の装置に供給する基板供給作業を実行する。スクリーン印刷装置M2は、印刷作業部に装着されたスクリーンマスクを介して上流側から搬入された基板に半田を印刷する半田印刷作業を実行する。なお、部品実装ラインL1は、スクリーン印刷装置M2と並設して、若しくはスクリーン印刷装置M2の代わりにディスペンサを用いて半田を基板に塗布する半田塗布装置を備えてもよい。スクリーン印刷装置M2および半田塗布装置は、基板に半田を堆積させる印刷装置である。
【0019】
部品実装装置M3~M6は、半田が堆積された基板に台車5に取り付けられているテープフィーダが供給する部品を実装ヘッドで実装する部品実装作業を実行する。なお、部品実装ラインL1は、部品実装装置M3~M6が4台の構成に限定されることなく、部品実装装置M3~M6が1~3台であっても5台以上であってもよい。リフロー装置M7は、装置内に搬入された基板を基板加熱部によって加熱して基板上の半田を融解させ、さらに半田を硬化させて基板の電極部と部品とを接合する基板加熱作業を実行する。基板回収装置M8は、複数の基板を収納するラック等の収納部を備え、上流側の装置が搬出する基板を受け取って収納部に回収する基板回収作業を実行する。
【0020】
次に図3を参照して、管理コンピュータ3の構成について説明する。図3には、管理コンピュータ3が備える機能のうち、部品実装ラインL1~L3で作業する作業者OPの作業割当てを作成する機能(作業割当て作成システム)に関する構成が記載されている。管理コンピュータ3は、処理部10、記憶装置である実装ライン情報記憶部11、作業者情報記憶部12、作業割当て記憶部13の他、入力部14、表示部15を備えている。処理部10はCPUなどの情報処理装置であり、内部処理部として情報取得部16、表示処理部17、入力処理部18を備えている。
【0021】
なお、管理コンピュータ3は、ひとつのコンピュータで構成する必要はなく、複数のデバイスで構成してもよい。例えば、記憶装置の全て、若しくは一部をサーバを介してクラウドに備えてもよい。入力部14は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。表示部15は液晶パネルなどの表示装置であり、各記憶部が記憶する各種データを表示する他、入力部14による操作のための登録画面、設定画面などの各種情報を表示する。
【0022】
図3において、表示処理部17は、内部処理部として作業者表示処理部17a、シフト表示処理部17b、カレンダ表示処理部17c、作業エリア表示処理部17dを備えている。作業者表示処理部17aは、表示部15に作業者登録画面を表示させる。シフト表示処理部17bは、表示部15にシフト登録画面を表示させる。カレンダ表示処理部17cは、表示部15に作業者カレンダ設定画面を表示させる。作業エリア表示処理部17dは、表示部15に作業エリア設定画面を表示させる。
【0023】
入力処理部18は、内部処理部として作業者入力処理部18a、シフト入力処理部18b、カレンダ入力処理部18c、作業エリア入力処理部18dを備えている。作業者入力処理部18aは、表示部15に表示された作業者登録画面において入力部14による各種選択を受け付ける。シフト入力処理部18bは、表示部15に表示されたシフト登録画面において入力部14による各種選択を受け付ける。カレンダ入力処理部18cは、表示部15に表示された作業者カレンダ設定画面において入力部14による各種選択を受け付ける。作業エリア入力処理部18dは、表示部15に表示された作業エリア設定画面において入力部14による各種選択を受け付ける。
【0024】
図3において、実装ライン情報記憶部11には、実装ライン情報11aなどが記憶されている。実装ライン情報11aには、生産エリアApに配置されている部品実装ラインL1~L3を構成する生産設備を特定する情報、接続順番の他、作業者OPが作業を行う作業位置であるエリアの情報(部品実装ラインL1~L3の前側、後側、準備エリアAsなど)が記憶されている。作業者情報記憶部12には、作業者情報12a、シフトテンプレート情報12bなどが記憶されている。作業者情報12aには、作業者OPを特定する作業者名毎に作業可能な作業の種類、作業の標準時間などが記憶されている。シフトテンプレート情報12bには、シフトを特定するシフト名毎に、勤務時間、休憩回数、休憩時間等が記憶されている。作業割当て記憶部13には、作業割当て情報13aが記憶されている。
【0025】
ここで図4を参照して、管理者ADによる作業者情報12aの登録に使用される作業者表示処理部17aが表示部15に表示させた作業者登録画面20の例について説明する。作業者登録画面20には、「画面選択ボタン」領域21、「作業者登録」領域22、「詳細登録」領域23が表示されている。「画面選択ボタン」領域21には、「作業者登録選択」ボタン24、「シフト登録選択」ボタン、「カレンダ設定選択」ボタン、「作業エリア設定選択」ボタンが表示されている。ここでは、「作業者登録選択」ボタン24が選択されており、表示部15に作業者登録画面20が表示されている。
【0026】
「作業者登録」領域22には、連続番号22a、作業者名22b、詳細表示ボタン22c、スクロールバー22dが表示されている。作業者名22bは、作業者OPを特定する情報である。連続番号22aは、作業者名22bを順番に表示するために一時的に割り振られた連続する番号である。管理者ADが入力部14でスクロールバー22dをスライドさせると、「作業者登録」領域22に表示されている作業者名22bが上下にスクロールする。詳細表示ボタン22cが選択操作されると、選択された作業者名22bの「詳細登録」領域23が表示される。図4では、作業者名22bが「OP01」の「詳細登録」領域23が表示されている。なお、作業者名22bが空欄の詳細表示ボタン22cが選択操作されると、作業者OPを新規登録するための「詳細登録」領域23が表示される。
【0027】
図4において、「詳細登録」領域23には、作業者名22bを入力編集するための作業者名入力枠23a、その作業者OPが作業可能な作業の種類を選択するための選択ボタン23b、作業の標準時間を入力するための標準時間入力枠23cが表示されている。図4では、作業の種類として「エラー復旧」「フィーダ部品供給」「トレイ部品供給」「外段取り作業」「内段取り作業」が表示されている。また、作業の標準時間として「スプライシング作業時間」「トレイ供給作業時間」「内段取り作業時間」が表示されている。
【0028】
「エラー復旧」は、生産設備で発生したエラーの復旧作業である。「フィーダ部品供給」は、テープフィーダへの部品の供給作業である。「トレイ部品供給」は、トレイフィーダへの部品の供給作業である。「外段取り作業」は、準備エリアAsにおける外段取り作業である。「内段取り作業」は、生産エリアApにおける内段取り作業である。「スプライシング作業時間」は、テープフィーダに部品を補給するスプライシングに要するテープフィーダ1基あたりの作業時間である。「トレイ供給作業時間」は、トレイフィーダに部品を補給する作業に要するトレイ1枚あたりの作業時間である。「内段取り作業時間」は、部品実装装置M3~M6に装着されているテープフィーダの交換に要するテープフィーダ1基あたりの作業時間である。
【0029】
図4において、管理者ADが入力部14を使用して選択ボタン23bを選択する(図中で黒四角の状態にする)と、作業者入力処理部18aによって作業可能な作業の種類の選択が受け付けられる。図4では、作業可能な作業の種類として「エラー復旧」「フィーダ部品供給」「トレイ部品供給」「内段取り作業」が選択されている。
【0030】
また、管理者ADが入力部14を使用して標準時間入力枠23cに時間を入力すると、作業者入力処理部18aによって作業の標準時間が受け付けられる。図4では、「スプライシング作業時間」が180(s)、「トレイ供給作業時間」が60(s)、「内段取り作業時間」が60(s)と入力されている。作業者入力処理部18aは、「作業者登録」領域22、「詳細登録」領域23で選択、入力された情報に基づいて、作業者情報記憶部12に記憶されている作業者情報12aを更新する。なお、ここで説明した作業可能な作業の種類と作業の標準時間は一例であり、部品実装ラインL1~L3の構成などに応じて適宜変更される。
【0031】
次に図5を参照して、管理者ADによるシフトテンプレート情報12bの登録に使用される、シフト表示処理部17bが表示部15に表示させたシフト登録画面25の例について説明する。シフト登録画面25では、「画面選択ボタン」領域に表示されている「シフト登録選択」ボタン26が選択されている。シフト登録画面25には、「シフト登録」領域27、「詳細登録」領域28が表示されている。「シフト登録」領域27には、連続番号27a、シフト名27b、勤務時間27c、休憩回数27d、詳細表示ボタン27eが表示されている。
【0032】
シフト名27bは、シフトテンプレートを特定する情報である。連続番号27aは、シフト名27bを順番に表示するために一時的に割り振られた連続する番号である。勤務時間27cには、シフトの開始時刻と終了時刻が含まれている。休憩回数27dは、勤務時間中の休憩の回数である。詳細表示ボタン27eが選択操作されると、選択されたシフト名27bの「詳細登録」領域28が表示される。図5では、シフト名27bが「Shift1」の「詳細登録」領域28が表示されている。なお、シフト名27bが空欄の詳細表示ボタン27e(ここでは、連続番号27aが「6」の詳細表示ボタン27e)が選択操作されると、シフトテンプレートを新規登録するための「詳細登録」領域28が表示される。
【0033】
図5において、「詳細登録」領域28には、シフト名27bを入力編集するためのシフト名入力枠28a、勤務時間入力領域28b、休憩時間入力領域28cが表示されている。勤務時間入力領域28bでは、勤務時間の開始時刻と終了時刻が入力される。休憩時間入力領域28cには、休憩回数27dで入力された回数分(ここでは2回)の休憩時間の開始時刻と終了時刻を入力するための入力枠が表示される。管理者ADが入力部14を使用して勤務時間と休憩時間の開始時刻と終了時刻を入力すると、シフト入力処理部18bによって勤務時間と2回の休憩時間が受け付けられる。シフト入力処理部18bは、「シフト登録」領域27、「詳細登録」領域28で選択、入力された情報に基づいて、作業者情報記憶部12に記憶されているシフトテンプレート情報12bを更新する。
【0034】
図3において、情報取得部16は、表示部15に作業者カレンダ設定画面、作業エリア設定画面を表示させて作業割当て情報13aを作成するにあたり、実装ライン情報11a、作業者情報12a、シフトテンプレート情報12bを取得する。すなわち、情報取得部16は、作業者OPの情報(作業者情報12a)を取得する作業者情報取得部である。また、情報取得部16は、部品実装ラインL1~L3の情報(実装ライン情報11a)を取得する実装ライン情報取得部である。なお、情報取得部16は、管理コンピュータ3が備える実装ライン情報記憶部11、作業者情報記憶部12に記憶されている情報を取得する他、通信ネットワーク2を介して他のサーバからも情報を取得する。
【0035】
ここで図6を参照して、カレンダ表示処理部17cが表示部15に表示させた作業者カレンダ設定画面29の例について説明する。作業者カレンダ設定画面29では、「画面選択ボタン」領域に表示されている「カレンダ設定選択」ボタン30が選択されている。作業者カレンダ設定画面29には、「表示選択ボタン」領域31、「表示変更ボタン」領域32、「カレンダ表示」領域33が表示されている。「表示選択ボタン」領域31には、「カレンダ表示」領域33の表示範囲を選択する「月単位」ボタン、「週単位」ボタン、「日単位」ボタン34が表示されている。図6では、「日単位」ボタン34が選択されており、「カレンダ表示」領域33には5月15日の0時から6時の範囲が表示されている。
【0036】
「表示変更ボタン」領域32には、「早戻し」ボタン、「戻し」ボタン、「送り」ボタン、「早送り」ボタンが表示されている。「早戻し」ボタン、「戻し」ボタン、「送り」ボタン、「早送り」ボタンが操作されると、「カレンダ表示」領域33に表示される日時の範囲が変更される。例えば、日単位のカレンダ表示(「日単位」ボタン34が選択された状態)で「早戻し」ボタンが操作されると、表示が前日に変更される。同様に、「戻し」ボタンでは1時間前に変更され、「送り」ボタンでは1時間後に変更され、「早送り」ボタンでは翌日に変更される。
【0037】
図6において、「カレンダ表示」領域33には、作業者情報12aに登録済みの作業者名33a毎に時間を所定の間隔で区切った作業者升目33bが時系列33cに沿って表示されている。図6では、各作業者升目33bは10分の間隔に区切られている。管理者ADが入力部14でスクロールバー33dをスライドさせると、「カレンダ表示」領域33に表示される作業者名33aと作業者升目33bが連動して上下にスクロールする。各作業者升目33bは、時間が非稼働時間(斜め格子線のハッチング)、稼働時間(ハッチングなし)、休憩時間(斜線のハッチング)のいずれであるかを視覚で認識が可能なように異ならせて表示されている。
【0038】
このように、カレンダ表示処理部17cは、作業者OP(作業者名33a)毎に所定の時間に区切った作業者升目33bを時系列33cに沿って同じ画面に表示した作業者カレンダ設定画面29を表示部15に表示させる。また、カレンダ表示処理部17cは、作業者升目33bを非稼働時間、稼働時間、休憩時間で異ならせて表示部15に表示させる。
【0039】
次に図6図9を参照して、作業者カレンダ設定画面を使用した作業者OPの稼働・非稼働の設定について説明する。まず、図6を参照して、作業者カレンダ設定画面29の「カレンダ表示」領域33において作業者升目33bを選択して稼働・非稼働を設定する方法を説明する。管理者ADは、入力部14を操作して稼働・非稼働を設定(変更)する作業者名33aの設定時間に相当する作業者升目33bを選択する。図6では、作業者名33aが「OP04」「OP05」「OP06」の4時から6時の作業者升目33b(ドットのハッチングが付加された領域35)が選択されている。
【0040】
管理者ADは、作業者升目33bを選択した状態で入力部14を使用した所定の操作(例えば、マウスの右クリック)を実行すると、「カレンダ表示」領域33上に「稼働・非稼働設定」メニュー36が表示される。「稼働・非稼働設定」メニュー36には、稼働時間を選択するための「稼働設定」と、非稼働時間を設定するための「非稼働設定」の2つのボタンが表示されている。管理者ADが入力部14を使用していずれかのボタンを選択すると、カレンダ入力処理部18cは、選択されている作業者升目33bの作業者名33aに、「稼働・非稼働設定」メニュー36で選択された内容の時間を関連付けて作業割当て記憶部13に記憶されている作業割当て情報13aを更新する。
【0041】
図6において、管理者ADは「稼働・非稼働設定」メニュー36で「稼働設定」を選択しており、カレンダ入力処理部18cにより作業割当て情報13aの作業者名33aが「OP04」「OP05」「OP06」の作業者OPの5月15日の4時から6時が非稼働時間から稼働時間に変更される。さらに、カレンダ表示処理部17cにより、「カレンダ表示」領域33の領域35内の作業者升目33bが非稼働時間から稼働時間の表示に変更される。このように、入力部14とカレンダ入力処理部18cは、作業者カレンダ設定画面29に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け部である。また、作業割当て記憶部13は、選択された情報に基づいて、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を記憶する。
【0042】
図6の例では、情報選択受け付け部(入力部14、カレンダ入力処理部18c)は、作業者カレンダ設定画面29に表示された作業者升目33bの選択を受け付け、さらに、選択された作業者升目33bを稼働時間とするか非稼働時間とするかの選択を受け付ける。そして、作業割当て記憶部13は、選択された作業者升目33bに対応する時間が稼働時間か非稼働時間かの情報を選択された作業者升目33bに対応する作業者OP(作業者名33a)に関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。これによって、管理者ADは直感的に作業割当て情報13aを作成することができる。
【0043】
次に図7を参照して、作業者カレンダ設定画面37の「カレンダ表示」領域38において作業者名38aを選択して稼働・非稼働を設定する方法を説明する。図7では、「表示選択ボタン」領域の「週単位」ボタン39が選択されており、「カレンダ表示」領域38には第20週の5月12日から5月18日の範囲が表示されている。管理者ADは、入力部14を操作して稼働・非稼働を設定(変更)する作業者名38aを選択する。図7では、作業者名38aが「OP01」から「OP06」の6名の作業者OP(ドットのハッチングが付加された領域40)が選択されている。
【0044】
管理者ADが作業者名38aを選択した状態で入力部14を使用して所定の操作(例えば、マウスの右クリック)を実行すると、「カレンダ表示」領域38上に「一括設定選択」メニュー41が表示される。「一括設定選択」メニュー41には、「シフト設定」「稼働設定」「非稼働設定」の3つのボタンが表示されている。管理者ADが入力部14を使用して「シフト設定」を選択すると、カレンダ表示処理部17cはシフト設定画面42(図8(a)参照)を表示部15に表示させる。同様に、カレンダ表示処理部17cは、「稼働設定」が選択されると稼働時間設定画面47(図8(b)参照)を、「非稼働設定」が選択されると非稼働時間設定画面(図示省略)を表示部15に表示させる。
【0045】
図8(a)において、シフト設定画面42には、設定する範囲である開始終了日(2019年05月12日-2019年05月18日)の他、「対象曜日選択」ボタン43、「シフト選択」枠44、「OK」ボタン45、「キャンセル」ボタン46が表示されている。「対象曜日選択」ボタン43には、「日」から「土」までの七曜に対応するボタンが設けられている。ここでは、「月」「火」「水」「木」「金」「土」が入力部14の操作により選択されている。「シフト選択」枠44を入力部14により操作すると、シフトテンプレート情報12bに登録済みのシフトテンプレートのシフト名27bがドロップダウンリストに表示される。管理者ADは、入力部14を使用していずれかのシフトテンプレートを選択する。ここでは「Shift1」が選択されている。
【0046】
管理者ADが入力部14を使用して「OK」ボタン45を操作すると、カレンダ入力処理部18cは、「カレンダ表示」領域38で選択されていた作業者名38aの作業者OPに、シフト設定画面42において選択されている対象曜日とシフトテンプレート(シフト名27b)を関連付けて作業割当て情報13aを更新する。カレンダ表示処理部17cは、更新された作業割当て情報13aに基づいて、「カレンダ表示」領域の表示を変更する。管理者ADが入力部14を使用して「キャンセル」ボタン46を操作すると、作業割当て情報13aは更新されずに元の状態(図7)に戻る。
【0047】
図9に、図8(a)に示すシフト設定画面42の設定が適用された作業者カレンダ設定画面50を示す。作業者カレンダ設定画面50の「カレンダ表示」領域51において、作業者名51aが「OP01」から「OP06」の作業者の5月13日から5月17日(月曜日から金曜日)には「Shift1」のシフトテンプレートが適用されており、6時から14時が稼働時間として表示されている。また、対象曜日に選択されていない5月12日(日曜日)と5月18日(土曜日)は、終日非稼働時間として表示されている。
【0048】
このように、図7および図8(a)の例では、情報選択受け付け部(入力部14、カレンダ入力処理部18c)は、作業者カレンダ設定画面37に表示された作業者OP(作業者名38a)の選択を受け付ける。さらに情報選択受け付け部は、対象曜日の選択と、選択された作業者OPの一日の稼働時間が指定されたテンプレートの選択を受け付ける。そして、作業割当て記憶部13は、選択された作業者OPに対象曜日とシフトテンプレートを関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。これによって、管理者ADは簡易に作業割当て情報13aを作成することができる。なお、シフト設定画面42の「対象曜日選択」ボタン43は、選択された曜日が非稼働日として設定されるようにしてもよい。
【0049】
図8(b)において、稼働時間設定画面47には、シフト設定画面42と同様の開始終了日、「対象曜日選択」ボタン48、「OK」ボタン、「キャンセル」ボタンが表示されている。また、「シフト選択」枠の代わりに「稼働時間入力」枠49が表示されている。ここでは、対象曜日として「月」「火」「木」「金」が選択されている。また、入力部14の操作により「稼働時間入力」枠49に9時00分から18時00分が入力されている。
【0050】
管理者ADが入力部14を使用して「OK」ボタンを操作すると、カレンダ入力処理部18cは、「カレンダ表示」領域38で選択されていた作業者名38aの作業者OPに、稼働時間設定画面47において選択されてた対象曜日と入力された稼働時間を関連付けて作業割当て情報13aを更新する。また、カレンダ表示処理部17cは、更新された作業割当て情報13aに基づいて、「カレンダ表示」領域の表示を変更する。
【0051】
図9に示す作業者カレンダ設定画面50には、作業者名51aが「OP07」から「OP12」の6名の作業者OPには、図8(b)に示す稼働時間設定画面47の設定が適用されている。すなわち、5月13日から5月14日(月曜日から火曜日)と5月16日から5月17日(木曜日から金曜日)の9時から16時が稼働時間として表示されている。また、対象曜日に選択されていない5月12日(日曜日)、5月15日(水曜日)、5月18日(土曜日)は、終日非稼働時間として表示されている。
【0052】
このように、図7および図8(b)の例では、情報選択受け付け部(入力部14、カレンダ入力処理部18c)は、作業者カレンダ設定画面37に表示された作業者OP(作業者名38a)の選択を受け付ける。さらに情報選択受け付け部は、対象曜日の選択と、選択された作業者OPの一日の稼働時間(「稼働時間入力」枠49)の入力を受け付ける。作業割当て記憶部13は、入力された対象曜日と稼働時間を選択された作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。これによって、管理者ADは簡易に作業割当て情報13aを作成することができる。
【0053】
なお、図示省略した非稼働時間設定画面の場合は、稼働時間設定画面47で入力する稼働時間の代わりに非稼働時間が入力され、作業割当て情報13aには非稼働時間が作業者OPに関連付けられる。すなわち、情報選択受け付け部は、対象曜日の選択と、作業者OPの一日の非稼働時間の入力を受け付ける。そして、作業割当て記憶部13は、入力された非稼働時間を選択された作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。
【0054】
次に図10を参照して、作業エリア表示処理部17dが表示部15に表示させた作業エリア設定画面52の例について説明する。作業エリア設定画面52には、作業者カレンダ設定画面と同様に「画面選択ボタン」領域、「表示選択ボタン」領域、「表示変更ボタン」領域が表示されている他、「作業エリア表示」領域54が表示されている。作業エリア設定画面52では、「画面選択ボタン」領域に表示されている「作業エリア設定選択」ボタン53が選択されている。また、「表示選択ボタン」領域の「日単位」ボタン55が選択されており、「作業エリア表示」領域54には5月15日の0時から7時の範囲が表示されている。
【0055】
「作業エリア表示」領域54には、情報取得部16(実装エリア情報取得部)によって取得された実装ライン情報11aに含まれる作業者OPが作業を行う位置であるエリア54a毎に時間を所定の間隔で区切ったエリア升目54bが時系列54cに沿って表示されている。図10では、各エリア升目54bは15分の間隔に区切られている。各エリア升目54bは、時間が設備非稼働(斜め格子線のハッチング)、設備稼働(作業者割当て済み)(斜線のハッチング)、設備稼働(作業者未割当て)(ハッチングなし)のいずれであるかを視覚で認識が可能なように異ならせて表示されている。
【0056】
図10において、「作業エリア表示」領域54には、エリア54aとして、部品実装ラインL1,L2(内段取りエリア)、外段取りエリア(準備エリアAs)が表示されている。すなわち、エリア54aには、部品実装ラインL1,L2に対して作業を行う内段取りエリアと、部品実装ラインL1,L2の外で作業を行う外段取りエリアが含まれる。部品実装ラインL1,L2は、さらにFront(前側)とRear(後側)の2つのエリア54aに分かれている。また、エリア升目54bは、実装機(部品実装装置M3~M6)と実装機以外(スクリーン印刷装置M2など)で、別々に表示されている。また、「作業エリア表示」領域54には、部品実装ラインL1,L2のFront単位、Rear単位、外段取りエリア単位で、割り当てられている作業者OPの合計54dが表示されている。
【0057】
このように、作業エリア表示処理部17dは、作業者OPが作業を行うエリア54a毎に所定の時間に区切ったエリア升目54bとエリア升目54bに対応する時間にエリア54aに割当てられた作業者OPの人数(合計54d)を時系列54cに沿って同じ画面に表示した作業エリア設定画面52を表示部15に表示させる。また、作業エリア表示処理部17dは、作業者OPが割当てられたエリア升目54b(設備稼働(作業者割当て済み))と、作業者OPが割当てられていないエリア升目54b(設備稼働(作業者未割当て))と、部品実装ラインL1~L3が非稼働であるエリア升目54b(設備非稼働)とを、それぞれ異ならせて表示部15に表示させる。
【0058】
次に図10図12を参照して、作業エリア設定画面を使用した作業者OPのエリアへの割当ての設定について説明する。図10において、管理者ADは、入力部14を使用して作業者OPを割り当てるエリア54aを選択する。図10では、エリア54aが「L1」の部品実装ラインL1(ドットのハッチングが付加された領域56)が選択されている。管理者ADがエリア54aを選択した状態で入力部14を使用した所定の操作(例えば、マウスの右クリック)を実行すると、「作業エリア表示」領域54上に「入力選択」メニュー57が表示される。「入力選択」メニュー57には、「設備設定」「作業者割当」の2つのボタンが表示されている。
【0059】
「設備設定」を選択すると、さらに「稼働設定」「非稼働設定」の2つのボタンが表示される(図示省略)。「稼働設定」を選択すると対象曜日と設備の稼働時間を入力するための画面が開き、「非稼働設定」を選択すると対象曜日と設備の非稼働時間を入力するための画面が開く。管理者ADは、これらの画面を操作することで、対象曜日の生産設備の稼働時間または非稼働時間を設定することができる。作業エリア表示処理部17dは、設定された生産設備の稼働時間または非稼働時間に基づいて、対象となるエリア升目54bの表示を変更させる。
【0060】
すなわち、情報選択受け付け部(入力部14、作業エリア入力処理部18d)は、作業エリア設定画面52に表示されたエリア54aの選択を受け付ける。さらに情報選択受け付け部は、対象曜日の選択と、選択されたエリア54aに配置されている部品実装ラインL1,L2の一日の稼働時間または非稼働時間の入力を受け付ける。作業割当て記憶部13は、入力された対象曜日と稼働時間または非稼働時間を選択されたエリア54aに関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。これによって、管理者ADは直感的に作業割当て情報13aを作成することができる。
【0061】
図10において、管理者ADが入力部14を使用して「作業者割当」を選択すると、作業エリア表示処理部17dは作業者割当て画面58(図11(a)参照)を表示部15に表示させる。図11(a)において、作業者割当て画面58には、「作業サイド選択」枠59、「設備種類選択」枠60、「作業者割当て」枠61、「OK」ボタン62、「キャンセル」ボタン63が表示されている。管理者ADは「作業サイド選択」枠59を入力部14を使用して操作して、「全て」「Front」「Rear」のいずれかを選択する。作業エリア入力処理部18dは、「Front」では前側に、「Rear」では後側に、「全て」では前側と後側の両方に、作業者OPを割り当てる。
【0062】
図11(a)において、管理者ADは「設備種類選択」枠60を入力部14を使用して操作して、「全て」「実装機」「実装機以外」のいずれかを選択する。作業エリア入力処理部18dは、「実装機」では実装機のみに、「実装機以外」では実装機以外に、「全て」では全ての生産設備に、作業者OPを割り当てる。すなわち、内段取りエリア(部品実装ラインL1)の作業割当てを、部品実装ラインL1が備える生産設備毎に選択させることができる。これによって、管理者ADは詳細な作業割当て情報13aを簡易に作成することができる。
【0063】
「作業者割当て」枠61には、作業者情報12aに登録されている作業者OPの作業者名毎に選択ボタン61aが表示されている。管理者ADが入力部14を使用してスクロールバー61bをスライドさせると、「作業者割当て」枠61に表示される作業者名と選択ボタン61aが一緒に上下にスクロールする。管理者ADが入力部14を使用して選択ボタン61aを操作する(図中で黒四角の状態にする)と、割り当てる作業者OPが選択される。ここでは、作業者名が「OP01」「OP03」「OP04」の3名が選択されている。
【0064】
管理者ADが入力部14を使用して「OK」ボタン62を操作すると、作業エリア入力処理部18dは、「作業エリア表示」領域54で選択されていたエリア54aに、作業者割当て画面58において設定されている作業サイド、設備種類、作業者名を関連付けて作業割当て情報13aを更新する。管理者ADが入力部14を使用して「キャンセル」ボタン63を操作すると、作業割当て情報13aは更新されずに元の状態(図10)に戻る。
【0065】
図10において、エリア54aとして外段取りエリアを選択した状態で入力部14を使用した所定の操作を行い、表示された「作業者割当」ボタンを選択すると、図11(b)に示す外段取り作業者割当て画面64が表示部15に表示される。外段取り作業者割当て画面64には、「作業者割当て」枠65、「OK」ボタン66、「キャンセル」ボタンが表示されている。「作業者割当て」枠65に表示される作業者名は、作業者情報12aに登録された作業可能な作業の種類で「外段取り作業」が設定されている作業者OPのみに限定されている。これにより、外段取り作業ができない作業者OPを外段取りエリアに割り当てるミスを防止することができる。ここでは、作業者名が「OP11」「OP15」の2名が選択されている。
【0066】
図11(b)において、管理者ADが入力部14を使用して「OK」ボタン66を操作すると、作業エリア入力処理部18dは、外段取りエリアに、外段取り作業者割当て画面64において設定されている作業者名を関連付けて作業割当て情報13aを更新する。作業者割当て情報13aが更新されると、作業エリア表示処理部17dは、「作業エリア表示」領域54の表示を更新する。
【0067】
このように、情報選択受け付け部(入力部14、作業エリア入力処理部18d)は、作業エリア設定画面52に表示されたエリア54aの選択を受け付ける。さらに情報選択受け付け部は、選択されたエリア54aに割り当てる作業者OPの選択を受け付ける。作業割当て記憶部13は、選択されたエリア54aの時間に選択された作業者OPを関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。これによって、管理者ADは直感的に作業割当て情報13aを作成することができる。
【0068】
図12は、部品実装ラインL1に図11(a)に示す作業者割当て画面58の設定が適用され、外段取りエリアに図11(b)に示す外段取り作業者割当て画面64が適用された作業エリア設定画面67を示す。作業エリア設定画面67の「作業エリア表示」領域68において、部品実装ラインL1の1時から7時のエリア升目68aは作業者未割当て(ハッチングなし)から作業者割当て済み(斜線のハッチング)に変更されている。さらに、割り当てられている作業者OPの合計68bとして「3」が表示されている。設備非稼働が設定されている0時から1時には作業者OPは割り当てられずに、合計68bには「0」が表示されている。
【0069】
作業エリア設定画面67の「作業エリア表示」領域68において、外段取りエリアの0時から7時のエリア升目68cは作業者未割当て(ハッチングなし)から作業者割当て済み(斜線のハッチング)に変更されている。さらに、割り当てられている作業者OPの合計68dとして「2」が表示されている。作業エリア設定画面67の「作業エリア表示」領域68において、部品実装ラインL2は作業者OPが未割当てであり、1時から7時のエリア升目68eは作業者未割当て(ハッチングなし)のままであり、作業者OPの合計68fとして「0」が表示されている。このように、エリア升目は作業者OPが割り当て済と未割当てで表示を異ならせることで、エリアに作業者OPが割当てられているか割り当てられていないかを容易に判断することができる。
【0070】
図10において、管理者ADは、図6に示す作業者カレンダ設定画面29と同様の入力部14の操作でエリア升目54bを選択することで、作業者OPをエリア54aに割り当てることができる。すなわち、情報選択受け付け部(入力部14、作業エリア入力処理部18d)は、作業エリア設定画面52に表示されたエリア升目54bの選択を受け付ける。さらに、情報選択受け付け部は、選択されたエリア升目54bに対応する時間に稼働可能な作業者OPの選択を受け付ける。そして、作業割当て記憶部13は、選択されたエリア升目54bに対応するエリア54aの時間に選択された作業者OPを関連付けて作業割当て情報13aに記憶する。これによって、管理者ADは直感的に作業割当て情報13aを作成することができる。
【0071】
上記のように、管理コンピュータ3は、作業者OPの情報(作業者情報12a)を取得する作業者情報取得部(情報取得部16)と、作業者OP毎に所定の時間に区切った作業者升目33bを時系列33cに沿って同じ画面(作業者カレンダ設定画面29)に表示する表示部15と、画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け部(入力部14、カレンダ入力処理部18c)と、選択された情報に基づいて、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を記憶する作業割当て記憶部13と、を含み、部品を基板に実装する部品実装ラインL1~L3で作業する作業者OPの作業割当てを作成する作業割当て作成システムである。これによって、部品実装ラインL1~L3で作業する作業者OPの作業割当てを直感的に作成することができる。
【0072】
次に図13のフローに沿って、図6図10を参照しながら、作業割当て作成システム(管理コンピュータ3)によって部品を基板に実装する部品実装ラインL1~L3で作業する作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を作成する作業割当て作成方法(作業割当て作成プログラム)について説明する。図13において、まず、情報取得部16が、作業者の情報(作業者情報12a)を取得する(ST1:作業者情報取得工程)。次いで情報取得部16が、作業者の一日の稼働時間または非稼働時間、休憩時間が指定されたテンプレート(シフトテンプレート情報12b)を取得する(ST2:テンプレート情報取得工程)。
【0073】
次いでカレンダ表示処理部17cが、表示部15に作業者OP毎に所定の時間に区切った作業者升目33bを時系列33cに沿って同じ画面(作業者カレンダ設定画面29)に表示する(ST3:作業者カレンダ表示工程)(図6参照)。次いで管理者ADが入力部14を使用して表示部15に表示された画面を操作することにより、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)に作業者OPの稼働時間、非稼働時間が入力(記憶)される(ST4:カレンダ入力処理工程)。
【0074】
図13において、次いで情報取得部16が、部品実装ラインL1~L3の情報(実装ライン情報11a)を取得する(ST5:実装ライン情報取得工程)。次いで作業エリア表示処理部17dが、表示部15に作業者OPが作業を行うエリア54a毎に所定の時間に区切ったエリア升目54bとエリア升目54bに対応する時間にエリア54aに割当てられた作業者OPの人数(合計54d)を時系列54cに沿って同じ画面(作業エリア設定画面52)に表示する(ST6:作業エリア表示工程)(図10参照)。
【0075】
次いで管理者ADが入力部14を使用して表示部15に表示された画面を操作することにより、作業者の作業割当て(作業割当て情報13a)に作業者OPのエリア54aへの割当てが入力(記憶)される(ST7:作業エリア入力処理工程)。これにより、作業者OPの稼働時間(または非稼働時間)を含む部品実装ラインL1~L3で作業する作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)が作業割当て記憶部13に記憶される。
【0076】
次に図14図15のフローに沿って、図6図8を参照しながら、カレンダ入力処理工程(ST4)の詳細について説明する。図14において、カレンダ入力処理工程(ST4)は、作業者カレンダ設定画面29において「カレンダ設定選択」ボタン30が選択されている間に実行される(ST11においてYes)(図6参照)。カレンダ入力処理工程(ST4)では、作業者カレンダ設定画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け工程と、情報選択受け付け工程において選択された情報に基づいて、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を記憶する作業割当て記憶工程が繰り返し実行される。
【0077】
図14において、管理者ADが入力部14を操作して作業者升目33bを選択すると(ST12においてYes)、カレンダ表示処理部17cは選択された作業者升目33b(領域35)の表示を変更させる(図6参照)。これにより、作業者カレンダ設定画面29に表示された作業者升目33bの選択が受け付けられる(ST12:作業者升目選択工程)。次いで管理者ADが入力部14により所定の操作をすると「稼働・非稼働設定」メニュー36が表示される。
【0078】
管理者ADが入力部14を操作して「稼働・非稼働設定」メニュー36の「稼働設定」を選択すると、選択された作業者升目33bを稼働時間とする選択が受け付けられる(ST13:稼働時間選択工程)。稼働時間の選択が受け付けられると(ST13においてYes)、カレンダ入力処理部18cは、選択された作業者升目33bに対応する時間を稼働時間として、選択された作業者升目33bに対応する作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST14:第1記憶工程)。次いでカレンダ表示処理部17cが選択された作業者升目33bの表示を稼働時間に変更して(ST15:第1表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0079】
管理者ADが入力部14を操作して「稼働・非稼働設定」メニュー36の「非稼働設定」を選択すると、選択された作業者升目33bを非稼働時間とする選択が受け付けられる(ST16:非稼働時間選択工程)。非稼働時間の選択が受け付けられると(ST16においてYes)、カレンダ入力処理部18cは、選択された作業者升目33bに対応する時間を非稼働時間として、選択された作業者升目33bに対応する作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST17:第2記憶工程)。次いでカレンダ表示処理部17cが選択された作業者升目33bの表示を非稼働時間に変更して(ST18:第2表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0080】
図15において、管理者ADが入力部14を操作して作業者名38aを選択すると(ST19においてYes)、カレンダ表示処理部17cは選択された作業者名38a(領域40)の表示を変更させる(図7参照)。これにより、作業者カレンダ設定画面37に表示された作業者OPの選択が受け付けられる(ST19:作業者選択工程)。次いで管理者ADが入力部14により所定の操作をすると「一括設定選択」メニュー41が表示される。
【0081】
管理者ADが入力部14を操作して「一括設定選択」メニュー41の「シフト設定」を選択すると、カレンダ表示処理部17cはシフト設定画面42を表示させる(図8(a)参照)。管理者ADは、入力部14を操作してシフト設定画面42の「対象曜日選択」ボタン43で曜日を選択し、「シフト選択」枠44でシフトテンプレートを選択した後「OK」ボタン45を操作する。こにより、曜日の選択と、予め設定されている一日の稼働時間または非稼働時間が指定されたテンプレート(シフトテンプレート)の選択が受け付けられる(ST20:シフト選択工程)。「キャンセル」ボタン46が操作されると、作業割当て情報13aは更新されずに入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0082】
曜日とテンプレートの選択が受け付けられると(ST20においてYes)、カレンダ入力処理部18cは、選択された曜日とテンプレートを、選択された作業者名38aに対応する作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST21:第3記憶工程)。次いでカレンダ表示処理部17cが、選択された曜日とテンプレートに対応する作業者升目33bの表示を稼働時間または非稼働時間に変更して(ST22:第3表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0083】
図15において、管理者ADが入力部14を操作して「一括設定選択」メニュー41の「稼働設定」を選択すると、カレンダ表示処理部17cは稼働時間設定画面47を表示させる(図8(b)参照)。管理者ADは、入力部14を操作して稼働時間設定画面47の「対象曜日選択」ボタン48で曜日を選択し、「稼働時間入力」枠49で稼働時間を入力した後「OK」ボタンを操作する。これより、曜日の選択と、稼働時間の入力が受け付けられる(ST23:稼働時間入力工程)。「キャンセル」ボタンが操作されると、作業割当て情報13aは更新されずに入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0084】
曜日と稼働時間の入力が受け付けられると(ST23においてYes)、カレンダ入力処理部18cは、選択された曜日と入力された稼働時間を、選択された作業者名38aに対応する作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST24:第4記憶工程)。次いでカレンダ表示処理部17cが、入力された曜日と稼働時間に対応する作業者升目33bの表示を稼働時間に変更して(ST25:第4表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0085】
図15において、管理者ADが入力部14を操作して「一括設定選択」メニュー41の「非稼働設定」を選択すると、カレンダ表示処理部17cは非稼働時間設定画面を表示させる(図示省略)。管理者ADは、入力部14を操作して非稼働時間設定画面の「対象曜日選択」ボタンで曜日を選択し、「非稼働時間入力」枠で非稼働時間を入力した後「OK」ボタンを操作する。これより、曜日の選択と、非稼働時間の入力が受け付けられる(ST26:非稼働時間入力工程)。「キャンセル」ボタンが操作されると、作業割当て情報13aは更新されずに入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0086】
曜日と非稼働時間の入力が受け付けられると(ST26においてYes)、カレンダ入力処理部18cは、選択された曜日と入力された非稼働時間を、選択された作業者名38aに対応する作業者OPに関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST27:第5記憶工程)。次いでカレンダ表示処理部17cが、入力された曜日と非稼働時間に対応する作業者升目33bの表示を非稼働時間に変更して(ST28:第5表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST11)。
【0087】
次に図16のフローに沿って、図10図11を参照しながら、作業エリア入力処理工程(ST7)の詳細について説明する。図16において、作業エリア入力処理工程(ST7)は、作業エリア設定画面52において「作業エリア設定選択」ボタン53が選択されている間に実行される(ST31においてYes)(図10参照)。作業エリア入力処理工程(ST7)では、作業エリア設定画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け工程と、情報選択受け付け工程において選択された情報に基づいて、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を記憶する作業割当て記憶工程が繰り返し実行される。
【0088】
図16において、管理者ADが入力部14を操作してエリア54aから内段取りエリア(部品実装ラインL1、L2)を選択すると(ST32においてYes)、作業エリア表示処理部17dは選択されたエリア54a(領域56)の表示を変更させる(図10参照)。これにより、作業エリア設定画面52に表示されたエリア54a(内段取りエリア)の選択が受け付けられる(ST32:内段取りエリア選択工程)。次いで管理者ADが入力部14により所定の操作をすると「入力選択」メニュー57が表示される。
【0089】
図16において、管理者ADが入力部14を操作して「入力選択」メニュー57の「作業者割当」を選択すると、作業エリア表示処理部17dは作業者割当て画面58を表示させる(図11(a)参照)。管理者ADは、入力部14使用して作業者割当て画面58の「作業サイド選択」枠59で作業位置を選択し、「設備種類選択」枠60で生産設備を選択し、「作業者割当て」枠61で作業者OPを選択した後「OK」ボタン62を操作する。これより、選択されたエリア54a(内段取りエリア)で稼働する作業者OPと、作業位置と、生産設備(装置)の選択が受け付けられる(ST33:内段取りエリア作業者入力工程)。
【0090】
「キャンセル」ボタン63が操作されると、作業割当て情報13aは更新されずに入力待ちの状態に戻る(ST31)。作業者OPの入力が受け付けられると(ST33においてYes)、作業エリア入力処理部18dは、選択されたエリア54a(内段取りエリア)に対応するエリアの時間に選択された作業者OPを関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST34:第6記憶工程)。次いで作業エリア表示処理部17dが、入力されたエリアの時間に対応するエリア升目54bの表示を割り当て済みに変更して(ST35:第6表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST31)。
【0091】
図16において、管理者ADが入力部14を操作してエリア54aから外段取りエリアを選択すると(ST36においてYes)、作業エリア表示処理部17dは選択されたエリア54aの表示を変更させる。これにより、作業エリア設定画面52に表示されたエリア54a(外段取りエリア)の選択が受け付けられる(ST36:外段取りエリア選択工程)。次いで管理者ADが入力部14により所定の操作をすると「入力選択」メニュー(図示省略)が表示される。
【0092】
図16において、管理者ADが入力部14を操作して「入力選択」メニューの「作業者割当」を選択すると、作業エリア表示処理部17dは外段取り作業者割当て画面64を表示させる(図11(b)参照)。管理者ADは、入力部14を使用して外段取り作業者割当て画面64の「作業者割当て」枠65で作業者OPを選択した後「OK」ボタン66を操作する。これより、選択されたエリア54a(外段取りエリア)で稼働する作業者OPの選択が受け付けられる(ST37:外段取りエリア作業者入力工程)。
【0093】
「キャンセル」ボタンが操作されると、作業割当て情報13aは更新されずに入力待ちの状態に戻る(ST31)。作業者OPの入力が受け付けられると(ST37においてYes)、作業エリア入力処理部18dは、選択されたエリア54a(外段取りエリア)に対応するエリアの時間に選択された作業者OPを関連付けて作業割当て情報13aに記憶させる(ST38:第7記憶工程)。次いで作業エリア表示処理部17dが、入力されたエリアの時間に対応するエリア升目54bの表示を割り当て済みに変更して(ST39:第7表示変更工程)、入力待ちの状態に戻る(ST31)。
【0094】
このように、作業者升目選択工程(ST12)、稼働時間選択工程(ST13)、非稼働時間選択工程(ST16)、作業者選択工程(ST19)、シフト選択工程(ST20)、稼働時間入力工程(ST23)、非稼働時間入力工程(ST26)、内段取りエリア選択工程(ST32)、内段取りエリア作業者入力工程(ST33)、外段取りエリア選択工程(ST36)、外段取りエリア作業者入力工程(ST37)は、画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け工程である。
【0095】
また、第1記憶工程(ST14)、第2記憶工程(ST17)、第3記憶工程(ST21)、第4記憶工程(ST24)、第5記憶工程(ST27)、第6記憶工程(ST34)、第7記憶工程(ST38)は、情報選択受け付け工程において選択された情報に基づいて、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を記憶する作業割当て記憶工程である。
【0096】
このように、図13図16に示す作業割当て作成方法(作業割当て作成プログラム)は、作業者の情報(作業者情報12a)を取得する工程(ST1)と、作業者毎に所定の時間に区切った作業者升目を時系列に沿って同じ画面に表示する工程(ST3)と、画面に表示された情報の選択を受け付ける情報選択受け付け工程と、選択された情報に基づいて、作業者OPの作業割当て(作業割当て情報13a)を記憶する作業割当て記憶工程と、を含んでいる。これによって、管理者ADは、部品実装ラインL1~L3で作業する作業者OPの作業割当てを直感的に作成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明の作業割当て作成方法および作業割当て作成システムならびに作業割当て作成プログラムは、部品実装ラインで作業する作業者の作業割当てを直感的に作成することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
【符号の説明】
【0098】
3 管理コンピュータ(作業割当て作成システム)
Ap 生産エリア(内段取りエリア)
As 準備エリア(外段取りエリア)
L1~L3 部品実装ライン
M3~M6 部品実装装置
OP 作業者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16