(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】表示ドライバ及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20240705BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20240705BHJP
G09G 3/3291 20160101ALI20240705BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
G09G3/20 623F
G09G3/20 641Q
G09G3/20 642K
G09G3/36
G09G3/3291
G09G3/20 623V
G09G3/20 623R
G09G3/20 623Q
G09G3/20 612F
G09G3/20 611F
G02F1/133 550
G02F1/133 510
(21)【出願番号】P 2021012767
(22)【出願日】2021-01-29
【審査請求日】2023-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小滝 琢朗
(72)【発明者】
【氏名】平間 厚志
(72)【発明者】
【氏名】土 弘
【審査官】薄井 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-115656(JP,A)
【文献】特開2005-338158(JP,A)
【文献】特開2007-286618(JP,A)
【文献】特開2005-055616(JP,A)
【文献】特開2004-301946(JP,A)
【文献】特開2007-334109(JP,A)
【文献】特開2005-148679(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20
G09G 3/36
G02F 1/133
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータラインに交叉して並置された複数の水平走査ラインの各々に、j(jは2以上の整数)個毎にセルグループを構成する複数の表示セルが並置されている表示パネルを、前記複数の表示セルの各々に対応した画素データ片に応じて駆動する表示ドライバであって、
夫々が、互いに異なる色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を定常生成する複数の階調基準電圧生成回路と、
前記セルグループに対応して設けられるとともに前記異なる色成分のそれぞれを含んで構成されており、夫々が前記複数の階調基準電圧生成回路のうちの1つと固定接続されて前記1つの前記階調基準電圧生成回路で生成された階調基準電圧群のうちから前記画素データ片にて表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択しこれを階調電圧として出力する第1~第jのDA変換回路と、
出力切替信号と共に前記第1~第jの前記階調電圧を受け、前記出力切替信号に応じた態様で前記第1~第jの前記階調電圧を夫々第1~第jの駆動電圧信号として割り当て、割り当てた前記第1~第jの駆動電圧信号を前記表示パネルに出力する出力部と、
分割数を示す分割数設定信号を受け、水平走査期間を前記分割数で分割した分割期間毎に、前記第1~第jの前記階調電圧を前記第1~第jの駆動電圧信号に割り当てる態様を切り替える信号を前記出力切替信号として生成すると共に、前記第1~第jの駆動電圧信号の各々毎に当該駆動電圧信号を、前記分割期間の周期にて前記分割数と同数の前記データラインの各々に順に入力させる入力切替信号を生成して出力する出力制御部と、を有することを特徴とする表示ドライバ。
【請求項2】
前記出力部は、
前記出力切替信号と共に前記第1~第jの前記階調電圧を受け、前記第1~第jの前記階調電圧を前記出力切替信号に応じた態様で第1~第jの電圧として割り当て、前記第1~第jの電圧を出力するマルチプレクサ回路と、
前記第1~第jの電圧を夫々個別に増幅したものを前記第1~第jの駆動電圧信号として前記表示パネルに出力する第1~第jのアンプと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示ドライバ。
【請求項3】
前記出力部は、
前記第1~第jの前記階調電圧を夫々増幅したものを第1~第jの電圧として出力する第1~第jのアンプと、
前記出力切替信号と共に前記第1~第jの電圧を受け、当該第1~第jの電圧を前記出力切替信号に応じた態様で前記第1~第jの駆動電圧信号として割り当てて前記表示パネルに出力するマルチプレクサ回路と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示ドライバ。
【請求項4】
前記出力制御部は、前記分割数設定信号にて示される前記分割数が1の場合には前記入力切替信号の生成を停止することを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の表示ドライバ。
【請求項5】
前記複数の階調基準電圧生成回路は、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を生成する赤ガンマ階調基準電圧生成回路と、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を生成する緑ガンマ階調基準電圧生成回路と、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を生成する青ガンマ階調基準電圧生成回路と、を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1に記載の表示ドライバ。
【請求項6】
前記jは3の倍数であり、
前記jの3分の1のDA変換回路は前記赤ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されており、前記jの3分の1のDA変換回路は前記緑ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されており、前記jの3分の1のDA変換回路は前記青ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されていることを特徴とする請求項5に記載の表示ドライバ。
【請求項7】
前記jは4の倍数であり、
前記jの4分の1のDA変換回路は前記赤ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されており、前記jの4分の1のDA変換回路は前記緑ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されており、前記jの4分の1のDA変換回路は前記青ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されており、前記jの4分の1のDA変換回路は前記緑ガンマ階調基準電圧生成回路又は前記複数の階調基準電圧生成回路に追加された白色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を生成する白ガンマ階調基準電圧生成回路と接続されていることを特徴とする請求項5に記載の表示ドライバ。
【請求項8】
複数のデータラインに交叉して並置された複数の水平走査ラインの各々に、j(jは2以上の整数)個毎にセルグループを構成する複数の表示セルが並置されている表示パネルと、
前記複数の表示セルに夫々対応した画素データ片に応じて前記表示パネルを駆動する表示ドライバと、を含み、
前記表示ドライバは、
夫々が、互いに異なる色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を定常生成する複数の階調基準電圧生成回路と、
前記セルグループに対応して設けられるとともに前記異なる色成分のそれぞれを含んで構成されており、夫々が前記複数の階調基準電圧生成回路のうちの1つと固定接続されて前記1つの前記階調基準電圧生成回路で生成された階調基準電圧群のうちから前記画素データ片にて表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択しこれを階調電圧として出力する第1~第jのDA変換回路と、
出力切替信号と共に前記第1~第jの前記階調電圧を受け、前記出力切替信号に応じた態様で前記第1~第jの前記階調電圧を夫々第1~第jの駆動電圧信号として割り当て、割り当てた前記第1~第jの駆動電圧信号を前記表示パネルに出力する出力部と、
分割数を示す分割数設定信号を受け、水平走査期間を前記分割数で分割した分割期間毎に、前記第1~第jの前記階調電圧を前記第1~第jの駆動電圧信号に割り当てる態様を切り替える信号を前記出力切替信号として生成すると共に、前記第1~第jの駆動電圧信号の各々毎に当該駆動電圧信号を、前記分割期間の周期にて前記分割数と同数の前記データラインの各々に順に入力させる入力切替信号を生成して前記表示パネルに出力する出力制御部と、を有することを特徴とする表示装置。
【請求項9】
前記表示パネルは、前記出力部から出力された前記第1~第jの駆動電圧信号を前記データラインの各々に供給する通常駆動型、又は前記出力部から出力された前記入力切替信号に応じて前記第1~第jの駆動電圧信号の各々毎に、当該駆動電圧信号を前記分割数と同数の前記データラインの各々に順に入力させるデマルチプレクサを含む時分割駆動型であることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記分割数と同数の前記データラインの各々は、前記表示パネル上で隣接並置されていることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示パネルは、互いに隣接する4個の赤表示セル、緑表示セル、青表示セル、緑表示セルを1単位としてカラー画素を構成するペンタイル配列、又は隣接並置された赤表示セル、緑表示セル、青表示セルを含む少なくとも3個の異なる色成分の表示セルを1単位としてカラー画素を構成するストライプ配列を有することを特徴とする請求項8~10のいずれか1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号に応じて表示パネルを駆動する表示ドライバ及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶又は有機EL表示装置として、複数の走査線と複数の信号線(以下、データ線と称する)との各交叉部に表示セルが形成されている表示パネルと、この表示パネルの複数のデータ線を駆動する表示ドライバと、を有するものが一般的に知られている。
【0003】
当該表示ドライバには、映像信号に基づく各画素の輝度レベルを表す画素データ片をその輝度レベルに対応した電圧値を有する階調電圧に変換するDA変換部と、複数の階調電圧を夫々増幅した駆動電圧を表示デバイスの複数のデータ線に供給する複数の出力アンプと、が含まれている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、近年、スマートフォン等の携帯型の情報端末に搭載されている液晶又は有機EL(Electroluminescence)表示装置においても画像の高精細化が行われており、それに伴い表示パネルのデータ線が増加している。よって、当該データ線の数の分だけ上記したDA変換部及び出力アンプが必要となるので、表示ドライバが大型化するという問題があった。そこで、1つの出力アンプで複数のデータ線を1つずつ時分割にて駆動(時分割駆動と称する)させるデマルチプレクサを表示パネル上に設けた液晶表示装置が提案された(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、有機EL型の表示パネルとしては、各走査線上において赤、緑、青の3つの表示セルや赤、緑、青、白の4つの表示セルを並べて配置することで1つの画素(カラー画素)を構成するストライプ配列以外に、2行2列で隣接する赤、緑、青、緑の4つの表示セルで1つの画素(カラー画素)を構成した、いわゆるペンタイル配列を採用したものも存在する。ストライプ配列を採用した表示パネルでは、1つの画素を構成する色の種類に応じた3又は4の表示セルの配列形態は走査線毎に同一である。一方、ペンタイル配列を採用した表示パネルでは、1つの画素を構成する4つの表示セルの配列形態を走査線毎に変更している。例えば、偶数番の走査線上では、各画素を赤、緑、青、緑の順に配置した4つの表示セルで構成し、奇数番の走査線上では、各画素を青、緑、赤、緑の順に配置した4つの表示セルで構成している。なお、ストライプ配列もペンタイル配列も、同一走査線上に配置される表示セルは、画素を構成する色成分に応じた表示セルが隣接配置されている。
【0006】
ここで、上記したDA変換部は、画素データ片を階調電圧に変換するにあたり、各色(赤、緑、青、(白))のガンマ特性に沿った電圧値を有する複数の基準階調電圧を受け、当該複数の基準階調電圧のうちから、画素データ片によって表される輝度レベルに対応したものを選択しこれを階調電圧として出力する。
【0007】
よって、例えば隣接する2つのデータ線毎に各データ線を時分割駆動する場合、1水平走査期間内において、当該データ線の数の1/2個の各DA変換回路に対して、先ず、第1の色(例えば赤又は青)のガンマ特性に沿った複数の基準階調電圧を供給し、次に、第2の色(例えば緑)のガンマ特性に沿った複数の基準階調電圧を供給する。
【0008】
そこで、このような各色毎のガンマ特性に沿った基準階調電圧群の切替を行うスイッチを表示ドライバに設けるようにした技術が提案されている(例えば特許文献3の
図15参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2004-301946号公報
【文献】特開2007-334109号公報
【文献】特開2005-148679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記したように、ストライプ配列及びペンタイル配列を採用した表示パネルを時分割駆動にて駆動する場合、1水平走査期間内において、DA変換回路に供給する基準階調電圧群として、第1の色のガンマ特性に沿ったものから、色成分が異なる第2の色のガンマ特性に沿ったものへ切り替える必要がある。
【0011】
よって、このようなガンマ特性の切替時点から、実際にDA変換回路が受ける複数の基準階調電圧各々の電圧値が所望の値に安定するまでには時間が掛かるため、駆動速度の低下を招くという問題があった。
【0012】
また、解像度の異なる表示パネルを多品種展開するにあたり、時分割駆型又は通常駆動型の各表示パネル毎に専用の表示ドライバを製造すると、開発期間の長期化や製造コストが高くなるという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、製造コストを抑えて、各種の表示パネルを高速駆動することが可能な表示ドライバ、及び当該表示ドライバを含む表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る表示ドライバは、複数のデータラインに交叉して並置された複数の水平走査ラインの各々に、j(jは2以上の整数)個毎にセルグループを構成する複数の表示セルが並置されている表示パネルを、前記複数の表示セルの各々に対応した画素データ片に応じて駆動する表示ドライバであって、夫々が、互いに異なる色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を定常生成する複数の階調基準電圧生成回路と、前記セルグループに対応して設けられるとともに前記異なる色成分のそれぞれを含んで構成されており、夫々が前記複数の階調基準電圧生成回路のうちの1つと固定接続されて前記1つの前記階調基準電圧生成回路で生成された階調基準電圧群のうちから前記画素データ片にて表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択しこれを階調電圧として出力する第1~第jのDA変換回路と、出力切替信号と共に前記第1~第jの前記階調電圧を受け、前記出力切替信号に応じた態様で前記第1~第jの前記階調電圧を夫々第1~第jの駆動電圧信号として割り当て、割り当てた前記第1~第jの駆動電圧信号を前記表示パネルに出力する出力部と、分割数を示す分割数設定信号を受け、水平走査期間を前記分割数で分割した分割期間毎に、前記第1~第jの前記階調電圧を前記第1~第jの駆動電圧信号に割り当てる態様を切り替える信号を前記出力切替信号として生成すると共に、前記第1~第jの駆動電圧信号の各々毎に当該駆動電圧信号を、前記分割期間の周期にて前記分割数と同数の前記データラインの各々に順に入力させる入力切替信号を生成して出力する出力制御部と、を有する。
【0015】
また、本発明に係る表示装置は、複数のデータラインに交叉して並置された複数の水平走査ラインの各々に、j(jは2以上の整数)個毎にセルグループを構成する複数の表示セルが並置されている表示パネルと、前記複数の表示セルに夫々対応した画素データ片に応じて前記表示パネルを駆動する表示ドライバと、を含み、前記表示ドライバは、夫々が、互いに異なる色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を定常生成する複数の階調基準電圧生成回路と、前記セルグループに対応して設けられるとともに前記異なる色成分のそれぞれを含んで構成されており、夫々が前記複数の階調基準電圧生成回路のうちの1つと固定接続されて前記1つの前記階調基準電圧生成回路で生成された階調基準電圧群のうちから前記画素データ片にて表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択しこれを階調電圧として出力する第1~第jのDA変換回路と、出力切替信号と共に前記第1~第jの前記階調電圧を受け、前記出力切替信号に応じた態様で前記第1~第jの前記階調電圧を夫々第1~第jの駆動電圧信号として割り当て、割り当てた前記第1~第jの駆動電圧信号を前記表示パネルに出力する出力部と、分割数を示す分割数設定信号を受け、水平走査期間を前記分割数で分割した分割期間毎に、前記第1~第jの前記階調電圧を前記第1~第jの駆動電圧信号に割り当てる態様を切り替える信号を前記出力切替信号として生成すると共に、前記第1~第jの駆動電圧信号の各々毎に当該駆動電圧信号を、前記分割期間の周期にて前記分割数と同数の前記データラインの各々に順に入力させる入力切替信号を生成して前記表示パネルに出力する出力制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る表示ドライバによれば、時分割駆動型又は通常駆動型等のいずれの表示パネルが駆動対象であっても、基準階調電圧群を用いて画素データ片をアナログの階調電圧に変換するDA変換を行う際に当該基準階調電圧群に対するガンマ特性の切替が不要となる。これにより、ガンマ特性の切替処理に伴う遅延が生じないので、表示パネルを高速駆動することが可能となる。
【0017】
更に、本発明に係る表示ドライバは、時分割駆動型又は通常駆動型等の各種の表示パネルを駆動することができるので、製造コストを抑えることが可能となる。
【0018】
よって、本発明によれば、製造コストを抑えて各種の表示パネルを高速駆動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る表示ドライバを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【
図2】データドライバ12の内部構成を示すブロック図である。
【
図3】ペンタイル配列を有し且つ時分割駆動型の表示パネル20aを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【
図4】データドライバ12及び表示パネル20aの各々内から駆動電圧信号G1~G4に関与する回路ブロックを抜粋して示すブロック図である。
【
図5】表示パネル20aを駆動対象とした場合における出力制御部124による、マルチプレクサ回路MUX及びデマルチプレクサ回路DMX(SW1A~SW4A、SW1B~SW4B)の制御形態を示す図である。
【
図6】ペンタイル配列を有し且つ通常駆動型の表示パネル20bを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【
図7】データドライバ12及び表示パネル20bの各々内から駆動電圧信号G1~G4に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。
【
図8】表示パネル20bを駆動対象とした場合における出力制御部124による、マルチプレクサ回路MUXの制御形態を示す図である。
【
図9】RGBストライプ配列を有し且つ分割数「2」の時分割駆動型の表示パネル20cを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【
図10】データドライバ12及び表示パネル20cの各々内から駆動電圧信号G1~G3に関与する回路ブロックを抜粋して示すブロック図である。
【
図11】表示パネル20cを駆動対象とした場合における出力制御部124による、マルチプレクサ回路MUX及びデマルチプレクサ回路DMXa(SW1A~SW3A、SW1B~SW3B)の制御形態を示す図である。
【
図12】RGBストライプ配列を有し且つ通常駆動型の表示パネル20dを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【
図13】データドライバ12及び表示パネル20dの各々内から駆動電圧信号G1~G3に関与する回路ブロックを抜粋して示すブロック図である。
【
図14】表示パネル20dを駆動対象とした場合における出力制御部124による、マルチプレクサ回路MUXの制御形態を示す図である。
【
図15】
図4に示すマルチプレクサ回路MUXをアンプAP1~AP4の後段に設けた場合の構成を示すブロック図である。
【
図16】
図7に示すマルチプレクサ回路MUXをアンプAP1~AP4の後段に設けた場合の構成を示すブロック図である。
【
図17】ペンタイル配列を有し且つ分割数「4」の時分割駆動型の表示パネル20e、及びデータドライ12の各々内から駆動電圧信号G1~G4に関与する回路ブロックを抜粋して示すブロック図である。
【
図18】表示パネル20eを駆動対象とした場合における出力制御部124による、マルチプレクサ回路MUX及びデマルチプレクサ回路DMXb(WS1~WS4)の制御形態を示す図である。
【
図19】RGBストライプ配列を有し且つ分割数「3」の時分割駆動型の表示パネル20f、及びデータドライ12の各々内から駆動電圧信号G1~G3に関与する回路ブロックを抜粋して示すブロック図である
【
図20】表示パネル20fを駆動対象とした場合における出力制御部124による、マルチプレクサ回路MUX及びデマルチプレクサ回路DMXc(WS1a~WS3a)の制御形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明に係る表示ドライバを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、表示装置100は、表示制御部10、走査ドライバ11、データドライバ12、及び表示パネル20を含む。
【0022】
表示パネル20は、ペンタイル方式の有機EL表示パネル、又はストライプ配列の液晶表示パネルである。尚、表示パネル20としては、通常駆動型又は時分割駆動型のいずれであっても良い。
【0023】
表示パネル20は、2次元画面の水平方向に伸張するn(nは2以上の整数)個の水平走査ラインS1~Snと、2次元画面の垂直方向に伸張するm(mは2以上の整数)個のデータラインD1~Dmと、を含む。水平走査ライン及びデータラインの交叉部の領域(円で囲む領域)には、例えば赤色表示を担う赤表示セル、緑色表示を担う緑表示セル又は青色表示を担う青表示セルなど、カラー表示に必要な色成分ごとの表示セルが形成されている。以下に、赤、緑、青の3色の色成分を有する表示セルの合成によりカラー表示を行う場合を例にとって説明する。
【0024】
表示制御部10は、水平同期信号を含むと共に赤色、緑色及び青色の色成分毎に各画素の輝度レベルを表す映像信号VSを受ける。表示制御部10は、当該映像信号VSに含まれる水平同期信号に応じて走査信号を生成しこれを走査ドライバ11に供給する。更に、表示制御部10は、映像信号VSに基づき、赤色、緑色及び青色毎にその輝度レベルを例えば8ビットで表す画素データ片の系列を含む映像データ信号PDを、データドライバ12に供給する。
【0025】
走査ドライバ11は、表示制御部10から供給された走査信号に応じて走査パルスを生成し、これを表示パネル20に形成されている水平走査ラインS1~Snに順次択一的に印加する。
【0026】
データドライバ12は、単一又は複数の半導体ICに形成されている。データドライバ12は、上記した映像データ信号PDと共に、セル配列信号CAS及び分割数設定信号DVNを受ける。尚、セル配列信号CASは、駆動対象となる表示パネル20がRGBストライプ配列及びペンタイル配列のうちのいずれのセル配列を採用しているかを示す信号である。また、分割数設定信号DVNは、表示パネル20が通常駆動型である場合には分割数「1」を示す一方、当該表示パネル20が表示時分割駆動型である場合には「2」以上の分割数を示す。
【0027】
データドライバ12は、セル配列信号CAS及び分割数設定信号DVNに従って、映像データ信号PDに含まれる画素データ片の系列を駆動電圧信号G1~Gyに変換し、当該駆動電圧信号G1~Gyを表示パネル20に出力する。
【0028】
図2は、データドライバ12の内部構成を示すブロック図である。
【0029】
図2に示すように、データドライバ12は、データ取込部121、DA変換部122、出力部123、出力制御部124、及び階調基準電圧生成部130を含む。
【0030】
データ取込部121は、映像データ信号PDに含まれる画素データ片の系列を取り込む。ここで、分割数設定信号DVNが分割数「1」を示す場合には、データ取込部121は、取り込んだ画素データ片を1水平走査期間毎にy(yは2以上の整数)個ずつ、画素データU1~UyとしてDA変換部122に供給する。一方、分割数設定信号DVNが「2」以上の分割数を示す場合には、データ取込部121は、1水平走査期間をその分割数で分割した分割期間の各々において、上記したように取り込んだ画素データ片をy個ずつ画素データU1~UyとしてDA変換部122に供給する。
【0031】
階調基準電圧生成部130は、カラー表示を形成する色成分毎に、赤色成分のガンマ補正特性に沿った256階調分の階調基準電圧VR1~VR256、緑色成分のガンマ補正特性に沿った256階調分の階調基準電圧VG1~VG256、及び青色成分のガンマ補正特性に沿った256階調分の階調基準電圧VB1~VB256を生成する。階調基準電圧生成部130は、生成した階調基準電圧VR1~VR256、VG1~VG256及びVB1~VB256からなる3系統の階調基準電圧群をDA変換部122に供給する。
【0032】
DA変換部122は、画素データU1~Uyの各々に対応した第1~第yのDA変換回路を含む。第1~第yのDA変換回路の各々は、上記した3系統の階調基準電圧群(VR1~VR256、VG1~VG256、VB1~VB256)のうちの1系統分の階調基準電圧群を受ける。また第1~第yのDA変換回路は、セル配列に対応したDA変換回路のグループを含む。具体的には、ストライプ配列では、当該グループは同じ水平走査ライン上の赤色、緑色、青色のセルにそれぞれ対応した3個のDA変換回路を少なくとも含み、その整数倍のDA変換回路で構成される。またペンタイル配列では、当該グループは同じ水平走査ライン上の赤色、緑色、青色、緑色のセルに対応した4個のDA変換回路を少なくとも含み、その整数倍のDA変換回路で構成される。そして第1~第yのDA変換回路の各々は、自身が対応する色成分の階調基準電圧群に含まれる256個の階調基準電圧のうちから、自身が受けた画素データUにて表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択する。第1~第yのDA変換回路は、夫々が選択した階調基準電圧を階調電圧E1~Eyとして出力部123に供給する。
【0033】
出力制御部124は、上記したセル配列信号CAS及び分割数設定信号DVNに基づき、駆動電圧信号G1~Gyの供給対象となる表示パネル20のデータライン群に対して入力切替を行うための入力切替信号を生成し、これを表示パネル20に出力する。更に、出力制御部124は、当該セル配列信号CAS及び分割数設定信号DVNに基づき、出力部123の動作を制御する出力切替信号を生成し、出力部123に供給する。
【0034】
出力部123は、DA変換部122から供給された階調電圧E1~Eyを夫々駆動電圧信号G1~Gyとして割り当てて出力する。この際、出力部123は、階調電圧E1~Eyを駆動電圧信号G1~Gyに割り当てるにあたり、出力切替信号に応じてその割当方を変更する。
なお、データ取込部121、DA変換部122及び出力部123は、1水平走査期間を分割数設定信号DVNで指定される分割数で分割した分割期間の周期で動作するため、分割数が大きいほど高速駆動となる。このため階調基準電圧生成部130は、高速駆動時でも階調基準電圧を安定供給できるように、階調基準電圧を定常生成する構成とされる。
【0035】
以下に、上記したデータドライバ12による表示パネルの駆動動作について詳細に説明する。
【0036】
先ず、ペンタイル配列を有する時分割駆動型の表示パネルを駆動する場合におけるデータドライバ12の動作について一例をもって説明する。
[ペンタイル配列、時分割駆動(分割数「2」)]
図3は、ペンタイル配列を有し且つ分割数「2」の時分割駆動型の表示パネル20aを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。尚、
図3に示す表示制御部10及び走査ドライバ12各々の動作は、
図1に示すものと同一であるので、その動作説明は省略する。
【0037】
図3に示すように、表示パネル20aは、デマルチプレクサ部200と、2次元画面の水平方向に伸張するn個(nは2以上の整数)の水平走査ラインS1~Snと、2次元画面の垂直方向に伸張するm個のデータラインD1~Dmと、を含む。水平走査ライン及びデータラインの交叉部の領域には、赤色表示を担う赤表示セルPr、緑色表示を担う緑表示セルPg、又は青色表示を担う青表示セルPbが形成されている。表示パネル20aでは、水平走査ラインS1~Snの各々上において、互いに隣接する4つの表示セルで、駆動に対応する1つのセルグループPX(破線にて囲まれた領域)が形成されている。尚、各セルグループPX内での4つの表示セルの配置形態は、水平走査ラインS1~Snのうちの奇数番目の水平走査ライン上では、
図3に示すように、赤表示セルPr、緑表示セルPg、青表示セルPb、緑表示セルPgの順に並置されている。一方、偶数番目の水平走査ライン上では、青表示セルPb、緑表示セルPg、赤表示セルPr、緑表示セルPgの順に並置されている。なお、ペンタイル配列においては、上記セルグループPXとは異なる2行2列のセルグループPr、Pg、Pb、Pgにより1つのカラー画素が構成される。例えば水平走査ラインS1、S2及びデータラインD1、D2の各々上において互いに隣接する4つの表示セルにより1つのカラー画素が構成される。
【0038】
デマルチプレクサ部200は、データドライバ12から出力された駆動電圧信号G1~Gy、及び入力切替信号SA、SBを受ける。デマルチプレクサ部200は、入力切替信号SA及びSBに従って、データドライバ12から出力された駆動電圧信号G1~Gyを、データラインD1~Dmのうちのy個のデータラインに供給する。
【0039】
図4は、データドライバ12及び表示パネル20a内から、駆動電圧信号G1~G4に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。
【0040】
階調基準電圧生成部130は、赤ガンマ階調基準電圧生成回路(以下、R-GMAと称する)1301、緑ガンマ階調基準電圧生成回路(以下、G-GMAと称する)1302及び青ガンマ階調基準電圧生成回路(以下、B-GMAと称する)1303を含む。R-GMA1301は、上記した赤色成分のガンマ補正特性に沿った256階調分の階調基準電圧VR1~VR256を生成する。G-GMA1302は、上記した緑色成分のガンマ補正特性に沿った256階調分の階調基準電圧VG1~VG256を生成する。B-GMA1303は、上記した青色成分のガンマ補正特性に沿った256階調分の階調基準電圧VB1~VB256を生成する。
【0041】
DA変換部122には、
図4に示すように、ペンタイル配列における最小グループ構成の4個のDA変換回路DA1~DA4が含まれている。なお、
図4では、図面の都合上、DA変換部122及び出力部123を最小グループ構成で示すが、実際の構成は
図4に示す最小グループ構成を整数倍に拡張した構成となっている。
【0042】
出力部123には、当該DA変換回路DA1~DA4各々の出力を受けるマルチプレクサ回路MUX及びマルチプレクサ回路MUXの4系統の出力を夫々個別に受けるアンプAP1~AP4が含まれている。
【0043】
図4において、DA変換回路DA1は、R-GMA1301と接続されており、当該R-GMA1301で定常生成された階調基準電圧VR1~VR256を受ける。DA変換回路DA1は、当該階調基準電圧VR1~VR256のうちから、画素データU1によって表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択し、これを階調電圧E1としてマルチプレクサ回路MUXに供給する。
【0044】
DA変換回路DA2及びDA4は、G-GMA1302と接続されており、当該G-GMA1302で定常生成された階調基準電圧VG1~VG256を夫々受ける。DA変換回路DA2は、当該階調基準電圧VG1~VG256のうちから、画素データU2によって表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択し、これを階調電圧E2としてマルチプレクサ回路MUXに供給する。DA変換回路DA4は、当該階調基準電圧VG1~VG256のうちから、画素データU4によって表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択し、これを階調電圧E4としてマルチプレクサ回路MUXに供給する。
【0045】
DA変換回路DA3は、B-GMA1303と接続されており、当該B-GMA1303で定常生成された階調基準電圧VB1~VB256を受ける。DA変換回路DA3は、当該階調基準電圧VB1~VB256のうちから、画素データU3によって表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択し、これを階調電圧E3としてマルチプレクサ回路MUXに供給する。
【0046】
マルチプレクサ回路MUXは、階調電圧E1~E4を、出力制御部124から供給された出力切替信号Sa及びSbに応じた態様で夫々階調電圧P1~P4として割り当て、当該階調電圧P1~P4をアンプAP1~AP4に供給する。
【0047】
尚、出力制御部124は、前述したように表示パネル20aがペンタイル配列を有し且つ分割数「2」の時分割駆動型であることから、分割数「2」を示す分割数設定信号DVN、及びペンタイル配列を示すセル配列信号CASを受ける。出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じた
図5に示す態様で、階調電圧E1~E4を夫々階調電圧P1~P4として割り当て、当該階調電圧P1~P4を出力させる出力切替信号Sa及びSbを、マルチプレクサ回路MUXに供給する。更に、出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、表示パネル20aに含まれるデマルチプレクサ部200を制御する入力切替信号SA及びSBを、表示パネル20aに供給する。すなわち、出力制御部124は、分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、階調電圧P1~P4に夫々対応した駆動電圧信号G1~G4の各々毎に当該駆動電圧信号を、1水平走査期間を分割数「2」で分割した分割期間の周期で、当該分割数「2」と同数の2つのデータラインDの各々に順に入力させる入力切替信号SA及びSBを生成する。そして、出力制御部124は、当該入力切替信号SA及びSBを表示パネル20aに出力する。
【0048】
上記した出力切替信号Sa及びSbに応じて、マルチプレクサ回路MUXは、
図5に示すように、第N(Nは1~nの整数)水平走査期間内において、当該第N水平走査期間を2分割した第1及び第2分割期間のうちの最初の第1分割期間では、
階調電圧E1を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E2を階調電圧P3として出力し、
階調電圧E4を階調電圧P4として出力する。
【0049】
また、マルチプレクサ回路MUXは、
図5に示すように、第N(Nは1~nの整数)水平走査期間内において、上記第1分割期間に続く第2分割期間では、
階調電圧E2を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E4を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E1を階調電圧P3として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P4として出力する。
【0050】
また、マルチプレクサ回路MUXは、
図5に示すように、第(N+1)水平走査期間内において、当該第(N+1)水平走査期間を2分割した最初の第1分割期間では、
階調電圧E3を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E1を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E2を階調電圧P3として出力し、
階調電圧E4を階調電圧P4として出力する。
また、マルチプレクサ回路MUXは、
図5に示すように、第(N+1)水平走査期間内において、上記した第1分割期間に続く第2分割期間では、
階調電圧E2を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E4を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P3として出力し、
階調電圧E1を階調電圧P4として出力する。
【0051】
アンプAP1~AP4は、上記した階調電圧P1~P4を受け、夫々個別に増幅した信号を駆動電圧信号G1~G4として夫々を表示パネル20aに出力する。
【0052】
表示パネル20aに含まれるデマルチプレクサ部200には、駆動電圧信号G1~G4を夫々個別に受けるスイッチSW1A~SW4A、SW1B~SW4Bを有するデマルチプレクサ回路DMXが含まれている。
【0053】
図4に示すように、スイッチSW1A及びSW1Bは共に駆動電圧信号G1を受ける。スイッチSW1Aは、オン状態時には駆動電圧信号G1をデータラインD1に供給し、オフ状態時にはデータラインD1をオープン状態に設定する。スイッチSW1Bは、オン状態時には駆動電圧信号G1をデータラインD2に供給し、オフ状態時にはデータラインD2をオープン状態に設定する。
【0054】
スイッチSW2A及びSW2Bは共に駆動電圧信号G2を受ける。スイッチSW2Aは、オン状態時には駆動電圧信号G2をデータラインD3に供給し、オフ状態時にはデータラインD3をオープン状態に設定する。スイッチSW2Bは、オン状態時には駆動電圧信号G2をデータラインD4に供給し、オフ状態時にはデータラインD4をオープン状態に設定する。
【0055】
スイッチSW3A及びSW3Bは共に駆動電圧信号G3を受ける。スイッチSW3Aは、オン状態時には駆動電圧信号G3をデータラインD6に供給し、オフ状態時にはデータラインD6をオープン状態に設定する。スイッチSW3Bは、オン状態時には駆動電圧信号G3をデータラインD5に供給し、オフ状態時にはデータラインD5をオープン状態に設定する。
【0056】
スイッチSW4A及びSW4Bは共に駆動電圧信号G4を受ける。スイッチSW4Aは、オン状態時には駆動電圧信号G4をデータラインD8に供給し、オフ状態時にはデータラインD8をオープン状態に設定する。スイッチSW4Bは、オン状態時には駆動電圧信号G3をデータラインD7に供給し、オフ状態時にはデータラインD7をオープン状態に設定する。
【0057】
尚、
図4に示すように、スイッチSW1A~SW4A、SW1B~SW4BのうちのSW1A~SW4Bは、出力制御部124から出力された入力切替信号SAを受け、当該入力切替信号SAによって
図5に示すようにオンオフ制御される。一方、スイッチSW1B~SW4Bは、出力制御部124から出力された入力切替信号SBを受け、当該入力切替信号SBによって
図5に示すようにオンオフ制御される。
【0058】
すなわち、
図5に示すように、スイッチSW1A、SW2A、SW3A及びSW4Aは、入力切替信号SAに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第1分割期間ではオン状態、第2分割期間ではオフ状態に設定される。一方、スイッチSW1B、SW2B、SW3B及びSW4Bは、入力切替信号SBに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間の各々内の第1分割期間ではオフ状態、第2分割期間ではオン状態に設定される。
【0059】
よって、
図4に示すマルチプレクサ回路MUX、及びデマルチプレクサ回路DMXに含まれるスイッチSW1A~SW4A、SW1B~SW4Bの動作によれば、第(N)水平走査期間内の第1分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD1、D3、D6及びD8を介して、第(N)行の
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0060】
また、第(N)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G2、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G3、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD2、D4、D5及びD7を介して、第(N)行の
緑表示セルPg、
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0061】
また、第(N+1)水平走査期間内の第1分割期間では、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD1、D3、D6及びD8を介して、第(N+1)行の
青表示セルPb、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0062】
また、第(N+1)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD2、D4、D5及びD7を介して、第(N+1)行の
緑表示セルPg、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
赤表示セルPr、
に夫々供給される。
【0063】
次に、ペンタイル配列を有する通常駆動型の表示パネルを駆動する場合におけるデータドライバ12の動作について、一例をもって説明する。
[ペンタイル配列、通常駆動]
図6は、ペンタイル配列を有し且つ通常駆動型の表示パネル20bを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【0064】
尚、
図6に示す表示制御部10及び走査ドライバ12については、
図1に示すものと同一であるので、その動作説明は省略する。更に、データドライバ12の内部構成は
図2に示すもの同一であるので、その詳細な動作説明は省略する。
【0065】
図6に示すように、表示パネル20bは、
図3に示す表示パネル20aからデマルチプレクサ部200を省いたものであり、データドライバ12から出力された駆動電圧信号G1~Gyを、データラインD1~Dyで夫々受ける構成となっている。セルグループPXの構成及び各表示セル(Pr、Pg、Pb)の配列についても
図3に示すもの同一である。
【0066】
図7は、データドライバ12及び表示パネル20b内から、駆動電圧信号G1~G4に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。尚、前述したように、
図7に示すDA変換回路DA1~DA4、階調基準電圧生成部130、アンプAP1~AP4各々の動作は
図4に示すものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0067】
出力制御部124は、表示パネル20bがペンタイル配列を有し且つ通常駆動型であることから、分割数「1」を示す分割数設定信号DVN及びペンタイル配列を示すセル配列信号CASを受ける。出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じた
図8に示す態様で、DA変換回路DA1~DA4から出力された階調電圧E1~E4を夫々階調電圧P1~P4として割り当て、当該階調電圧P1~P4を出力させる出力切替信号Sa及びSbを、マルチプレクサ回路MUXに供給する。尚、分割数「1」を示す分割数設定信号DVNを受けた場合、つまり表示パネル20bが通常駆動型であることを示す場合には、出力制御部124は、上記した入力切替信号SA及びSBの生成動作を停止する。
【0068】
これにより、マルチプレクサ回路MUXは、
図8に示すように、第N(Nは1~nの整数)水平走査期間内において、
階調電圧E1を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E2を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P3として出力し、
階調電圧E4を階調電圧P4として出力する。
【0069】
アンプAP1~AP4は、階調電圧P1~P4を夫々個別に増幅した信号を駆動電圧信号G1~G4として夫々を表示パネル20aに出力する。
【0070】
よって、マルチプレクサ回路MUXの動作によれば、第(N)水平走査期間内では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD1、D2、D3及びD4を介して、第(N)行の
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0071】
また、第(N+1)水平走査期間内では、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD1、D2、D3及びD4を介して、第(N+1)行の
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0072】
次に、RGB3色の色成分で構成されるRGBストライプ配列を有する時分割駆動型の表示パネルを駆動する場合におけるデータドライバ12の動作について、一例をもって説明する。
[RGBストライプ配列、時分割駆動(分割数「2」)]
図9は、RGBストライプ配列を有し且つ分割数「2」の時分割駆動型の表示パネル20cを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。尚、
図9に示す表示制御部10及び走査ドライバ12は、
図1に示すものと同一であるので、その動作説明は省略する。更に、データドライバ12の内部構成は
図2に示すもの同一であるので、その詳細な動作説明は省略する。
【0073】
図9に示すように、表示パネル20cは、デマルチプレクサ部200と、2次元画面の水平方向に伸張するn個の水平走査ラインS1~Snと、2次元画面の垂直方向に伸張するm個のデータラインD1~Dmと、を含む。水平走査ライン及びデータラインの交叉部の領域には、赤色表示を担う赤表示セルPr、緑色表示を担う緑表示セルPg、又は青色表示を担う青表示セルPbが形成されている。表示パネル20cでは、水平走査ラインS1~Snの各々上において、互いに隣接する3つの表示セルで、駆動に対応する1つのセルグループPX(破線にて囲まれた領域)が形成されている。尚、各セルグループPX内での3つの表示セルの配置形態は、水平走査ラインS1~Snの各々上において、
図9に示すように、赤表示セルPr、緑表示セルPg、青表示セルPbの順に並置されている。なお、ストライプ配列においては、上記セルグループPXにより1つのカラー画素が構成される。
【0074】
デマルチプレクサ部200は、データドライバ12から出力された駆動電圧信号G1~Gy、及び入力切替信号SA、SBを受ける。デマルチプレクサ部200は、入力切替信号SA及びSBに従って、データドライバ12から出力された駆動電圧信号G1~Gyを、データラインD1~Dmのうちのy個のデータラインに供給する。
【0075】
図10は、データドライバ12及び表示パネル20cの各々内から、駆動電圧信号G1~G3に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。DA変換部122には、
図10に示すように、RGBストライプ配列における最小グループ構成の3個のDA変換回路DA1~DA3が含まれている。なお、
図10においても
図4と同様に、図面の都合上、DA変換部122及び出力部123を最小グループ構成で示すが、実際の構成は
図10に示す最小グループ構成を整数倍に拡張した構成となっている。尚、
図10に示すDA変換回路DA1~DA3、階調基準電圧生成部130、アンプAP1~AP3各々の動作は
図4に示すものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0076】
出力制御部124は、表示パネル20cがRGBストライプ配列を有し且つ分割数「2」の時分割駆動型であることから、分割数「2」を示す分割数設定信号DVN及びRGBストライプ配列を示すセル配列信号CASを受ける。出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じた
図11に示す態様で、DA変換回路DA1~DA3から出力された階調電圧E1~E3を夫々階調電圧P1~P3として割当て、当該階調電圧P1~P3を出力させる出力切替信号Sa及びSbを、マルチプレクサ回路MUXに供給する。更に、出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、表示パネル20cに含まれるデマルチプレクサ部200を制御する入力切替信号SA及びSBを、表示パネル20cに供給する。つまり、出力制御部124は、分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、階調電圧P1~P3に夫々対応した駆動電圧信号G1~G3の各々毎に当該駆動電圧信号を、1水平走査期間を分割数「2」で分割した分割期間の周期で、当該分割数「2」と同数の2つのデータラインDの各々に順に入力させる入力切替信号SA及びSBを生成する。そして、出力制御部124は、当該入力切替信号SA及びSBを表示パネル20cに出力する。
【0077】
上記した出力切替信号Sa及びSbに応じて、マルチプレクサ回路MUXは、
図11に示すように、第N水平走査期間内において、当該第N水平走査期間を2分割した第1及び第2分割期間のうちの最初の第1分割期間では、
階調電圧E1を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E2を階調電圧P3として出力する。
【0078】
また、マルチプレクサ回路MUXは、
図11に示すように、第N水平走査期間内における、上記第1分割期間に続く第2分割期間では、
階調電圧E2を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E1を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P3として出力する。
【0079】
また、マルチプレクサ回路MUXは、
図11に示すように、第(N+1)水平走査期間内において、当該第(N+1)水平走査期間を2分割した最初の第1分割期間では、
階調電圧E1を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E2を階調電圧P3として出力する。
また、マルチプレクサ回路MUXは、
図11に示すように、第(N+1)水平走査期間内において、上記した第1分割期間に続く第2分割期間では、
階調電圧E2を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E1を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P3として出力する。
【0080】
アンプAP1~AP3は、上記した階調電圧P1~P4を受け夫々個別に増幅した信号を駆動電圧信号G1~G3として夫々を表示パネル20cに出力する。
【0081】
表示パネル20cに含まれるデマルチプレクサ部200は、駆動電圧信号G1~G3を夫々個別に受けるスイッチSW1A~SW3A、SW1B~SW3Bからなるデマルチプレクサ回路DMXaを含んでいる。
【0082】
図10に示すように、スイッチSW1A及びSW1Bは共に駆動電圧信号G1を受ける。スイッチSW1Aは、オン状態時には駆動電圧信号G1をデータラインD1に供給し、オフ状態時にはデータラインD1をオープン状態に設定する。スイッチSW1Bは、オン状態時には駆動電圧信号G1をデータラインD2に供給し、オフ状態時にはデータラインD2をオープン状態に設定する。
【0083】
スイッチSW2A及びSW2Bは共に駆動電圧信号G2を受ける。スイッチSW2Aは、オン状態時には駆動電圧信号G2をデータラインD3に供給し、オフ状態時にはデータラインD3をオープン状態に設定する。スイッチSW2Bは、オン状態時には駆動電圧信号G2をデータラインD4に供給し、オフ状態時にはデータラインD4をオープン状態に設定する。
【0084】
スイッチSW3A及びSW3Bは共に駆動電圧信号G3を受ける。スイッチSW3Aは、オン状態時には駆動電圧信号G3をデータラインD5に供給し、オフ状態時にはデータラインD5をオープン状態に設定する。スイッチSW3Bは、オン状態時には駆動電圧信号G3をデータラインD6に供給し、オフ状態時にはデータラインD6をオープン状態に設定する。
【0085】
尚、
図11に示すように、スイッチSW1A~SW3A、SW1B~SW3BのうちのSW1A~SW3Aは、出力制御部124から出力された入力切替信号SAを受け、当該入力切替信号SAによって
図11に示すようにオンオフ制御される。一方、スイッチSW1B~SW3Bは、出力制御部124から出力された入力切替信号SBを受け、当該入力切替信号SBによって
図11に示すようにオンオフ制御される。
【0086】
すなわち、
図11に示すように、スイッチSW1A、SW2A、SW3Aは、入力切替信号SAに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第1分割期間ではオン状態、第2分割期間ではオフ状態に設定される。一方、スイッチSW1B、SW2B、SW3Bは、入力切替信号SBに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間の各々内の第1分割期間ではオフ状態、第2分割期間ではオン状態に設定される。
【0087】
よって、
図10に示すマルチプレクサ回路MUX、及びスイッチSW1A~SW3A、SW1B~SW3Bを含むデマルチプレクサ回路DMXaの動作によれば、第(N)水平走査期間内の第1分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD1、D3、D5を介して、第(N)行の
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0088】
また、第(N)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD2、D4、D6を介して、第(N)行の
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0089】
また、第(N+1)水平走査期間内の第1分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD1、D3、D5を介して、第(N+1)行の
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0090】
また、第(N+1)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD2、D4、D6を介して、第(N+1)行の
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0091】
次に、RGBストライプ配列を有する通常駆動型の表示パネルを駆動する場合におけるデータドライバ12の動作について、一例をもって説明する。
[RGBストライプ配列、通常駆動]
図12は、RGBストライプ配列を有し且つ通常駆動型の表示パネル20dを含む表示装置100の構成を示すブロック図である。
【0092】
尚、
図12に示す表示制御部10及び走査ドライバ12については、
図1に示すものと同一であるので、その動作説明は省略する。更に、データドライバ12の内部構成は
図2に示すもの同一であるので、その詳細な動作説明は省略する。
【0093】
図12に示すように、表示パネル20dは、
図9に示す表示パネル20cからデマルチプレクサ部200を省いたものであり、データドライバ12から出力された駆動電圧信号G1~Gyを、データラインD1~Dyで夫々受ける構成となっている。セルグループPXの構成及び各表示セル(Pr、Pg、Pb)の配列についても
図9に示すもの同一である。
【0094】
図13は、データドライバ12及び表示パネル20dの各々内から、駆動電圧信号G1~G3に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。尚、前述したように、
図13に示すDA変換回路DA1~DA3、階調基準電圧生成部130、アンプAP1~AP3各々の動作は
図10に示すものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0095】
出力制御部124は、表示パネル20dがRGBストライプ配列を有し且つ通常駆動型であることから、分割数「1」を示す分割数設定信号DVN及びRGBストライプ配列を示すセル配列信号CASを受ける。出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じた
図14に示す態様で、DA変換回路DA1~DA3から出力された階調電圧E1~E3を夫々階調電圧P1~P3として割り当て、当該階調電圧P1~P3を出力させる出力切替信号Sa及びSbを、マルチプレクサ回路MUXに供給する。尚、分割数「1」を示す分割数設定信号DVNを受けた場合、つまり表示パネル20dが通常駆動型であることを示す場合には、出力制御部124は、上記した入力切替信号SA及びSBの生成動作を停止する。
【0096】
これにより、マルチプレクサ回路MUXは、
図14に示すように、第N(Nは1~nの整数)及び第(N+1)水平走査期間の各々内において、
階調電圧E1を階調電圧P1として出力し、
階調電圧E2を階調電圧P2として出力し、
階調電圧E3を階調電圧P3として出力する。
【0097】
アンプAP1~AP3は、階調電圧P1~P3を夫々個別に増幅した信号を駆動電圧信号G1~G3として夫々を表示パネル20dに出力する。
【0098】
これにより、第(N)及び第(N+1)水平走査期間の各々内では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD1、D2、D3を介して、第(N)行及び第(N+1)行の
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0099】
尚、上記実施例(例えば
図4)では、出力部123内において、マルチプレクサ回路MUXを各アンプ(AP1~AP4)の前段に設けているが、マルチプレクサ回路MUXを各アンプ(AP1~AP4)の後段に設けても良い。
【0100】
これにより、例えば
図4に示すマルチプレクサ回路MUXを、
図15に示すように、アンプAP1~AP4の後段に設け、当該マルチプレクサ回路MUXが階調電圧E1~E4に対応した駆動電圧信号G1~G4を表示パネル20aに出力する。また、例えば
図16に示すように、
図7に示すマルチプレクサ回路MUXを、アンプAP1~AP4の後段に設け、当該マルチプレクサ回路MUXが階調電圧E1~E4に対応した駆動電圧信号G1~G4を表示パネル20bに出力する。
図10、
図13の各実施例においても同様に、出力部123内においてマルチプレクサ回路MUXと各アンプの配置を入替えることが可能である。
【0101】
また、上記実施例では、データドライバ12は、分割数「2」の時分割駆動型の表示パネル20aを駆動する場合の動作を説明したが、2以上の分割数の時分割駆動型の表示パネルを駆動することも可能である。
【0102】
図17は、ペンタイル配列を有し且つ分割数「4」の時分割駆動型の表示パネル20e、及び当該表示パネル20eを駆動するデータドライバ12の各々内から、駆動電圧信号G1~G4に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。
図17においても
図4と同様に、図面の都合上、DA変換部122及び出力部123を最小グループ構成で示すが、実際の構成は
図17に示す最小グループ構成を整数倍に拡張した構成となっている。尚、
図17に示すDA変換回路DA1~DA4、階調基準電圧生成部130、アンプAP1~AP4は
図4に示すものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0103】
図17に示す出力制御部124は、表示パネル20eがペンタイル配列を有し且つ分割数「4」の時分割駆動型であることから、分割数「4」を示す分割数設定信号DVN、及びペンタイル配列を示すセル配列信号CASを受ける。出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じた
図18に示す態様で、階調電圧E1~E4を夫々階調電圧P1~P4として割当て、当該階調電圧P1~P4を出力させる出力切替信号Sa、Sb、Sc及びSdを、マルチプレクサ回路MUXに供給する。更に、出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、表示パネル20eに含まれるデマルチプレクサ部200を制御する入力切替信号SA、SB、SC及びSDを、表示パネル20eに供給する。すなわち、出力制御部124は、分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、階調電圧P1~P4に夫々対応した駆動電圧信号G1~G4の各々毎に当該駆動電圧信号を、1水平走査期間を分割数「4」で分割した分割期間の周期で、当該分割数「4」と同数の4つのデータラインDの各々に順に入力させる入力切替信号SA~SDを生成する。そして、出力制御部124は、当該入力切替信号SA~SDを表示パネル20eに出力する。
【0104】
上記した出力切替信号Sa~Sdに応じて、マルチプレクサ回路MUXは、第N(Nは1~nの整数)水平走査期間、及び第(N+1)水平走査期間の各々において、1水平走査期間を4分割した第1~第4分割期間の各々で、階調電圧E1~E4を
図18に示す態様にて夫々を階調電圧P1~P4としてアンプAP1~AP4に供給する。
【0105】
表示パネル20eに含まれるデマルチプレクサ部200は、駆動電圧信号G1~G4を夫々個別に受けるデマルチプレクサWS1~WS4からなるデマルチプレクサ回路DMXbを含む。
【0106】
デマルチプレクサWS1~WS4の各々は、データドライバ12から供給された入力切替信号SAによってオンオフ制御されるスイッチA、入力切替信号SBによってオンオフ制御されるスイッチB、入力切替信号SCによってオンオフ制御されるスイッチC、及び入力切替信号SDによってオンオフ制御されるスイッチDを含む。
【0107】
デマルチプレクサWS1のスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD1に供給する。デマルチプレクサWS1のスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD2に供給する。デマルチプレクサWS1のスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD3に供給する。デマルチプレクサWS1のスイッチDは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD4に供給する。
【0108】
デマルチプレクサWS2のスイッチDは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD5に供給する。デマルチプレクサWS2のスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD6に供給する。デマルチプレクサWS2のスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD7に供給する。デマルチプレクサWS2のスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD8に供給する。
【0109】
デマルチプレクサWS3のスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD9に供給する。デマルチプレクサWS3のスイッチDは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD10に供給する。デマルチプレクサWS3のスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD11に供給する。デマルチプレクサWS3のスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD12に供給する。
【0110】
デマルチプレクサWS4のスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G4をデータラインD13に供給する。デマルチプレクサWS4のスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G4をデータラインD14に供給する。デマルチプレクサWS4のスイッチDは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G4をデータラインD15に供給する。デマルチプレクサWS4のスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G4をデータラインD16に供給する。
【0111】
尚、デマルチプレクサWS1~WS4に含まれるスイッチA~Dは、出力制御部124から出力された入力切替信号SA~SDに応じて、
図18に示すようにオンオフ制御される。
【0112】
すなわち、
図18に示すように、デマルチプレクサWS1~WS4各々のスイッチAは、入力切替信号SAに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第1分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。また、デマルチプレクサWS1~WS4各々のスイッチBは、入力切替信号SBに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第2分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。また、デマルチプレクサWS1~WS4各々のスイッチCは、入力切替信号SCに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第3分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。また、デマルチプレクサWS1~WS4各々のスイッチDは、入力切替信号SDに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第4分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。
【0113】
よって、
図17に示すマルチプレクサ回路MUX、及びデマルチプレクサWS1~WS4の動作によれば、第(N)水平走査期間内の第1分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD1、D6、D11及びD16を介して、第(N)行の
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0114】
また、第(N)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G3、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD2、D7、D12及びD13を介して、第(N)行の
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
に夫々供給される。
また、第(N)水平走査期間内の第3分割期間では、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G2、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD3、D8、D9及びD14を介して、第(N)行の
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
また、第(N)水平走査期間内の第4分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD4、D5、D10及びD15を介して、第(N)行の
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0115】
また、第(N+1)水平走査期間内の第1分割期間では、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD1、D6、D11及びD16を介して、第(N+1)行の
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0116】
また、第(N+1)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G3、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD2、D7、D12及びD13を介して、第(N+1)行の
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0117】
また、第(N+1)水平走査期間内の第3分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD3、D8、D9及びD14を介して、第(N+1)行の
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0118】
また、第(N+1)水平走査期間内の第4分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E4を有する駆動電圧信号G1、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G4、
が夫々、データラインD4、D5、D10及びD15を介して、第(N+1)行の
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
に夫々供給される。
【0119】
また、
図19は、RGBストライプ配列を有し且つ分割数「3」の時分割駆動型の表示パネル20f、及び当該表示パネル20fを駆動するデータドライバ12の各々内から、駆動電圧信号G1~G3に関与する回路ブロックを抜粋して表すブロック図である。
図19においても
図10と同様に、図面の都合上、DA変換部122及び出力部123を最小グループ構成で示すが、実際の構成は
図19に示す最小グループ構成を整数倍に拡張した構成となっている。尚、
図19に示すDA変換回路DA1~DA3、階調基準電圧生成部130、アンプAP1~AP3は
図10に示すものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0120】
図19に示す出力制御部124は、表示パネル20eがRGBストライプ配列を有し且つ分割数「3」の時分割駆動型であることから、分割数「3」を示す分割数設定信号DVN、及びRGBストライプ配列を示すセル配列信号CASを受ける。出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じた
図20に示す態様で、階調電圧E1~E3を夫々階調電圧P1~P3として割当て、階調電圧P1~P3を出力させる出力切替信号Sa、Sb及びScを、マルチプレクサ回路MUXに供給する。更に、出力制御部124は、当該分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、表示パネル20fに含まれるデマルチプレクサ部200を制御する入力切替信号SA、SB及びSCを表示パネル20fに供給する。すなわち、出力制御部124は、分割数設定信号DVN及びセル配列信号CASに応じて、階調電圧P1~P3に夫々対応した駆動電圧信号G1~G3の各々毎に当該駆動電圧信号を、1水平走査期間を分割数「3」で分割した分割期間の周期で、当該分割数「3」と同数の3つのデータラインDの各々に順に入力させる入力切替信号SA~SCを生成する。そして、出力制御部124は、当該入力切替信号SA~SCを表示パネル20eに出力する。
【0121】
上記した出力切替信号Sa~Scに応じて、マルチプレクサ回路MUXは、第N(Nは1~nの整数)水平走査期間、及び第(N+1)水平走査期間の各々内において、1水平走査期間を3分割した第1~第3分割期間の各々で、階調電圧E1~E3を
図20に示す態様で夫々階調電圧P1~P3として割当て、当該階調電圧P1~P3をアンプAP1~AP3に供給する。
【0122】
表示パネル20fに含まれるデマルチプレクサ部200は、駆動電圧信号G1~G3を夫々個別に受けるデマルチプレクサWS1a、WS2a及びWS3aからなるデマルチプレクサ回路DMXcを含んでいる。
【0123】
デマルチプレクサWS1a~WS3aの各々は、データドライバ12から供給された入力切替信号SAによってオンオフ制御されるスイッチA、入力切替信号SBによってオンオフ制御されるスイッチB、入力切替信号SCによってオンオフ制御されるスイッチCを含む。
【0124】
デマルチプレクサWS1aのスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD1に供給する。デマルチプレクサWS1aのスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD2に供給する。デマルチプレクサWS1aのスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G1をデータラインD3に供給する。
【0125】
デマルチプレクサWS2aのスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD4に供給する。デマルチプレクサWS2aのスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD5に供給する。デマルチプレクサWS2aのスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G2をデータラインD6に供給する。
【0126】
デマルチプレクサWS3aのスイッチBは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD7に供給する。デマルチプレクサWS3aのスイッチCは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD8に供給する。デマルチプレクサWS3aのスイッチAは、オン状態に設定された場合には駆動電圧信号G3をデータラインD9に供給する。
【0127】
尚、デマルチプレクサWS1a~WS3aに含まれるスイッチA~Cは、出力制御部124から出力された入力切替信号SA~SCに応じて、
図20に示すようにオンオフ制御される。
【0128】
すなわち、
図20に示すように、デマルチプレクサWS1a~WS3a各々のスイッチAは、入力切替信号SAに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第1分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。また、デマルチプレクサWS1a~WS3a各々のスイッチBは、入力切替信号SBに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第2分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。また、デマルチプレクサWS1a~WS3a各々のスイッチCは、入力切替信号SCに応じて、第N及び第(N+1)水平走査期間各々内の第3分割期間でオン状態に設定され、他の期間ではオフ状態に設定される。
【0129】
よって、
図19に示すマルチプレクサ回路MUX、及びデマルチプレクサWS1a~WS3aを含むデマルチプレクサ回路DMXcの動作によれば、第(N)水平走査期間内の第1分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD1、D5及びD9を介して、第(N)行の
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0130】
また、第(N)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD2、D6及びD7を介して、第(N)行の
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
また、第(N)水平走査期間内の第3分割期間では、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD3、D4及びD8を介して、第(N)行の
青表示セルPb、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0131】
また、第(N+1)水平走査期間内の第1分割期間では、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G1、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD1、D5及びD96を介して、第(N+1)行の
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0132】
また、第(N+1)水平走査期間内の第2分割期間では、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD2、D6及びD7を介して、第(N+1)行の
緑表示セルPg、
赤表示セルPr、
青表示セルPb、
に夫々供給される。
【0133】
また、第(N+1)水平走査期間内の第3分割期間では、
青色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E3を有する駆動電圧信号G1、
赤色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E1を有する駆動電圧信号G2、
緑色成分のガンマ補正特性に沿った階調電圧E2を有する駆動電圧信号G3、
が夫々、データラインD3、D4及びD8を介して、第(N+1)行の
青表示セルPb、
赤表示セルPr、
緑表示セルPg、
に夫々供給される。
【0134】
尚、上記実施例では、データドライバ12の駆動対象となるペンタイル配列の表示パネル20a、20bとして、4つの表示セル(Pr、Pg、Pb、Pg)で各セルグループが構成されたものを用いているが、各セルグループが5つ以上の複数の表示セルで構成されたものを用いても良い。また、各表示セルの表示色についても、赤、緑、青以外の色の表示セルを採用しても良い。例えば赤、緑、青に白を加えた表示セルを採用しても良い。これにより、赤、緑、青以外の色に対するガンマ補正特性に沿った階調基準電圧生成回路を新たに設けることになる。例えば、各セルグループとして、赤、緑、青以外の色として白色を担う表示セルを含むものを採用する場合には、白色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群を生成する白ガンマ階調基準電圧生成回路を新たに設ける。更に、第1~第yのDA変換回路のうちの4分の1のDA変換回路が、当該白ガンマ階調基準電圧生成回路又は緑ガンマ階調基準電圧生成回路1302に接続された構成を採用する。
【0135】
要するに、データドライバ12は、複数のデータライン(D1~Dm)に交叉して並置された複数の水平走査ライン(S1~Sn)の各々に、j(jは2以上の整数)個毎にセルグループを構成する複数の表示セル(PX)が並置されている、ストライプ又はペンタイル配列を有する時分割駆動型又は通常駆動型の表示パネル(20a~20f)を駆動対象とする。この際、データドライバ12としては、夫々が、互いに異なる色成分のガンマ補正特性に沿った階調基準電圧群(例えばVR1-VR256、VG1-VG256又はVB1-VB256)を定常生成する複数の階調基準電圧生成回路(1301~1303)と共に、以下の第1~第jのDA変換回路、出力部及び出力制御部を含むものであれば良い。
【0136】
すなわち、第1~第jのDA変換回路(例えばDA1~DA4)は、上記セルグループに対応して設けられるとともに異なる色成分のそれぞれを含んで構成されており、夫々が上記した複数の階調基準電圧生成回路のうちの1つと固定接続されている。第1~第jのDA変換回路の各々は、当該1つの階調基準電圧生成回路で生成された階調基準電圧群のうちから画素データ片にて表される輝度レベルに対応した階調基準電圧を選択しこれを階調電圧として出力する。
【0137】
出力部(例えば123、MUX、AP1~AP4)は、出力切替信号(例えばSa、Sb)と共に上記した第1~第jの前記階調電圧を受け、この出力切替信号に応じた態様で第1~第jの階調電圧(例えばE1~E4)を夫々第1~第jの駆動電圧信号(例えばG1~G4)として割り当て、割り当てた第1~第jの駆動電圧信号を表示パネルに出力する。
【0138】
出力制御部(124)は、分割数を示す分割数設定信号(DVN)を受け、水平走査期間を分割数で分割した分割期間毎に、第1~第jの階調電圧を第1~第jの駆動電圧信号に割り当てる態様を切り替える信号を出力切替信号(例えばSa、Sb)として生成する。更に、出力制御部(124)は、第1~第jの駆動電圧信号の各々毎に当該駆動電圧信号を、分割期間の周期にて分割数と同数のデータラインの各々に順に入力させる入力切替信号(例えば、SA、SB)を生成して出力する。
【0139】
かかる構成によれば、ペンタイル配列又はストライプ配列を有する時分割駆動型又は通常駆動型等のいずれの表示パネルが駆動対象であっても、基準階調電圧群を用いて画素データ片をアナログの階調電圧に変換するDA変換を行う際に、当該基準階調電圧群に対するガンマ特性の切替が不要となる。これにより、ガンマ特性の切替処理に伴う遅延が生じないので、表示パネルを高速駆動することが可能となる。
【0140】
更に、本発明に係る表示ドライバは、ペンタイル配列又はストライプ配列を有する時分割駆動型又は通常駆動型等の各種の表示パネルを駆動することができるので、製造コストを抑えることが可能となる。
【符号の説明】
【0141】
12 データドライバ
20、20a~20f 表示パネル
122 DA変換部
123 出力部
124 出力制御部
130 階調基準電圧生成部
200 デマルチプレクサ部
1301 R-GMA
1302 G-GMA
1303 B-GMA
DMX デマルチプレクサ回路
MUX マルチプレクサ回路