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特許7515449書類受領状況管理装置、書類受領状況管理方法、および、書類受領状況管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】書類受領状況管理装置、書類受領状況管理方法、および、書類受領状況管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/02 20230101AFI20240705BHJP
【FI】
G06Q40/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021175283
(22)【出願日】2021-10-27
(65)【公開番号】P2022153245
(43)【公開日】2022-10-12
【審査請求日】2024-05-17
(31)【優先権主張番号】P 2021056249
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋野 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】佐本 拓也
(72)【発明者】
【氏名】田尻 正一郎
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-279180(JP,A)
【文献】特開2002-288426(JP,A)
【文献】特開2021-170170(JP,A)
【文献】特開2013-073495(JP,A)
【文献】特開2002-063344(JP,A)
【文献】特開2017-021532(JP,A)
【文献】特開2017-146845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた書類受領状況管理装置であって、
前記記憶部は、
書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定した書類マスタと、
前記書類、および、前記融資案件の属する商品を紐付けて設定したナビゲーションマスタと、
を備え、
前記制御部は、
前記融資案件の申込データを取得する申込取得手段と、
前記申込データ、および、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する案件徴求書類取得手段と、
前記融資案件の工程が進捗した際に、前記書類マスタ、および、前記案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、前記徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させる徴求書類一覧画面表示手段と、
前記徴求書類一覧画面にて前記徴求書類が選択された場合、前記案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる書類受領状況管理画面表示手段と、
を備えたことを特徴とする書類受領状況管理装置。
【請求項2】
前記書類受領状況管理画面は、
前記徴求書類の受領状況を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の書類受領状況管理装置。
【請求項3】
前記受領状況は、
未受領、不備有、確認中、または、確認済みであることを特徴とする請求項2に記載の書類受領状況管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、
前記書類、および、確認項目を紐付けて設定した書類確認項目マスタ、
を更に備え、
前記書類受領状況管理画面は、
前記徴求書類一覧画面にて選択された前記徴求書類に対する前記確認項目の確認の有無を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の書類受領状況管理装置。
【請求項5】
前記書類受領状況管理画面は、
前記徴求書類に不備がある場合の不備種別を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の書類受領状況管理装置。
【請求項6】
前記不備種別は、
記載内容不備、記載なし、印影なしもしくは印影不鮮明、または、不備解消であることを特徴とする請求項5に記載の書類受領状況管理装置。
【請求項7】
前記ナビゲーションマスタは、
更に、融資希望額下限が紐付けて設定され、
前記申込取得手段は、
案件データ登録画面に申込商品、および、融資希望額の設定データが入力された際に、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記申込商品に対応する前記融資希望額下限より前記融資希望額が高額である場合、前記申込商品および前記融資希望額を設定した前記申込データを取得することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の書類受領状況管理装置。
【請求項8】
前記徴求書類一覧画面表示手段は、
更に、前記書類受領状況管理画面にて前記案件徴求書類データが更新された場合、前記書類マスタ、および、当該案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類一覧画面を表示させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の書類受領状況管理装置。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えた書類受領状況管理装置に実行させるための書類受領状況管理方法であって、
前記記憶部は、
書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定した書類マスタと、
前記書類、および、前記融資案件の属する商品を紐付けて設定したナビゲーションマスタと、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記融資案件の申込データを取得する申込取得ステップと、
前記申込データ、および、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する案件徴求書類取得ステップと、
前記融資案件の工程が進捗した際に、前記書類マスタ、および、前記案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、前記徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させる徴求書類一覧画面表示ステップと、
前記徴求書類一覧画面にて前記徴求書類が選択された場合、前記案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる書類受領状況管理画面表示ステップと、
を含むことを特徴とする書類受領状況管理方法。
【請求項10】
記憶部と制御部とを備えた書類受領状況管理装置に実行させるための書類受領状況管理プログラムであって、
前記記憶部は、
書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定した書類マスタと、
前記書類、および、前記融資案件の属する商品を紐付けて設定したナビゲーションマスタと、
を備え、
前記制御部において、
前記融資案件の申込データを取得する申込取得ステップと、
前記申込データ、および、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する案件徴求書類取得ステップと、
前記融資案件の工程が進捗した際に、前記書類マスタ、および、前記案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、前記徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させる徴求書類一覧画面表示ステップと、
前記徴求書類一覧画面にて前記徴求書類が選択された場合、前記案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる書類受領状況管理画面表示ステップと、
を実行させるための書類受領状況管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書類受領状況管理装置、書類受領状況管理方法、および、書類受領状況管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、契約書データに基づく融資契約に必要とされる徴求書類の種類が視覚的に把握し易いように、書類ごとに一覧表示させ、不足書類が無いか点検させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-146845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、案件毎の進捗状況とその属性とから、現在工程で受領すべき書類を自動ナビゲーションすることができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、1以上の徴求対象の書類に対して、商品もしくは役務の属性ならびに案件の進捗状況に応じた期限の可視化と受領状況の管理とをすることができる書類受領状況管理装置、書類受領状況管理方法、および、書類受領状況管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る書類受領状況管理装置は、記憶部と制御部とを備えた書類受領状況管理装置であって、前記記憶部は、書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定した書類マスタと、前記書類、および、前記融資案件の属する商品を紐付けて設定したナビゲーションマスタと、を備え、前記制御部は、前記融資案件の申込データを取得する申込取得手段と、前記申込データ、および、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する案件徴求書類取得手段と、前記融資案件の工程が進捗した際に、前記書類マスタ、および、前記案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、前記徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させる徴求書類一覧画面表示手段と、前記徴求書類一覧画面にて前記徴求書類が選択された場合、前記案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる書類受領状況管理画面表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記書類受領状況管理画面は、前記徴求書類の受領状況を変更可能であることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記受領状況は、未受領、不備有、確認中、または、確認済みであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記記憶部は、前記書類、および、確認項目を紐付けて設定した書類確認項目マスタ、を更に備え、前記書類受領状況管理画面は、前記徴求書類一覧画面にて選択された前記徴求書類に対する前記確認項目の確認の有無を変更可能であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記書類受領状況管理画面は、前記徴求書類に不備がある場合の不備種別を変更可能であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記不備種別は、記載内容不備、記載なし、印影なしもしくは印影不鮮明、または、不備解消であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記ナビゲーションマスタは、更に、融資希望額下限が紐付けて設定され、前記申込取得手段は、案件データ登録画面に申込商品、および、融資希望額の設定データが入力された際に、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記申込商品に対応する前記融資希望額下限より前記融資希望額が高額である場合、前記申込商品および前記融資希望額を設定した前記申込データを取得することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る書類受領状況管理装置において、前記徴求書類一覧画面表示手段は、更に、前記書類受領状況管理画面にて前記案件徴求書類データが更新された場合、前記書類マスタ、および、当該案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類一覧画面を表示させることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る書類受領状況管理方法は、記憶部と制御部とを備えた書類受領状況管理装置に実行させるための書類受領状況管理方法であって、前記記憶部は、書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定した書類マスタと、前記書類、および、前記融資案件の属する商品を紐付けて設定したナビゲーションマスタと、を備え、前記制御部で実行させる、前記融資案件の申込データを取得する申込取得ステップと、前記申込データ、および、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する案件徴求書類取得ステップと、前記融資案件の工程が進捗した際に、前記書類マスタ、および、前記案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、前記徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させる徴求書類一覧画面表示ステップと、前記徴求書類一覧画面にて前記徴求書類が選択された場合、前記案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる書類受領状況管理画面表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る書類受領状況管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた書類受領状況管理装置に実行させるための書類受領状況管理プログラムであって、前記記憶部は、書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定した書類マスタと、前記書類、および、前記融資案件の属する商品を紐付けて設定したナビゲーションマスタと、を備え、前記制御部において、前記融資案件の申込データを取得する申込取得ステップと、前記申込データ、および、前記ナビゲーションマスタに基づいて、前記融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する案件徴求書類取得ステップと、前記融資案件の工程が進捗した際に、前記書類マスタ、および、前記案件徴求書類データに基づいて、前記徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、前記徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させる徴求書類一覧画面表示ステップと、前記徴求書類一覧画面にて前記徴求書類が選択された場合、前記案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる書類受領状況管理画面表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、融資審査における各案件の工程を管理することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、書類単位で期限情報を予め設定しておくことで、案件毎に当該書類の徴求期限を可視化することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、案件内の書類毎に、受領状況(例えば、未受領、内容未確認、不備有または確認済み等)の管理、予め登録した書類チェック項目のマスタ登録およびチェック状況の管理、ならびに、書類の不備内容の管理をシステム登録し、状況に応じた対応内容をシステム管理することで担当者の属人化を防ぐことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、現在受領すべき書類を期限と共にナビゲートすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、契約書等の取り交わしが必要な業務や、徴求書類の管理だけでなく工程に紐づくタスク管理をすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、案件の工程管理および必要書類のナビゲーション機能を保有していることが前提となっており、既存ソリューションに価値を上乗せすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、現在受領すべき書類が期限とともにナビゲート可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、従来における書類期限の日付管理の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態における書類期限の工程紐付け管理の一例を示す図である。
図3図3は、本実施形態における書類受領状況管理の一例を示す図である。
図4図4は、本実施形態における書類受領状況管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、本実施形態における画面表示の一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態における書類受領状況管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
図8図8は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
図11図11は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
図12図12は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
図13図13は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0019】
[1.概要]
まず、図1から図3を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、従来における書類期限の日付管理の一例を示す図である。図2は、本実施形態における書類期限の工程紐付け管理の一例を示す図である。図3は、本実施形態における書類受領状況管理の一例を示す図である。
【0020】
従来、書類毎に期日を日付管理する仕組みは、存在していたが、その場合、予定(例えば、契約締結日または融資実行日等)の変更の度に、日付の洗替が必要であったが、日付の変更があったとしても、書類を徴求すべき起点となる案件の工程が変わらなかった(例えば、融資実行日が変わったとしても、送金口座を記載した書類自体が、融資実行前に徴求が必要であった等)。また、従来は、案件毎に状況・期日が異なるために、書類徴求の予定管理が煩雑であった。また、従来は、書類毎の受領状況、および、受領後の不備管理の見える化ができていなかった。また、従来、書類受領状況は、案件担当者毎の管理になりがちで、属人化が発生していた。
【0021】
例えば、図1に示すように、従来、融資実行6日前に徴求が必要となる書類の期限を日付管理した場合、融資実行の予定が変更となる度に関連書類の日付期日を洗い替える必要が発生し、洗替前の11/9の期限を、変更に伴い11/14へ変更する必要があったが、必要書類が複数あるため、作業の負荷および作業ミスのリスクが大きかった。
【0022】
そこで、本実施形態においては、工程(融資実行工程の前の融資実行予約工程)に対して書類の徴求管理を紐づけて管理する仕組みを提供することで、融資の受付・審査・契約・実行といった各工程で顧客と取り交わす書類の徴求管理に関して発生する課題を解決している。
【0023】
例えば、図2に示すように、本実施形態においては、書類の徴求期限を日付(11/9)での管理ではなく、徴求工程に紐づけて管理することで、融資実行の予定が変更となった場合、案件の工程が「実行予約工程」に遷移するタイミングも変更されるが、必要書類が工程と紐づけて管理されるため、工程が進捗したタイミングで正しく徴求管理を実施することができる。そのため、本実施形態においては、書類毎の日付期日の洗替作業が発生しない。
【0024】
また、図3に示すように、本実施形態においては、[1]融資申し込みがあった場合、[2]申込内容登録され、[3]徴求必要書類がナビゲーションされる。ここで、本実施形態におけるナビゲーション機能においては、融資審査システムに登録済みの申込データが徴求書類毎にマスタ保持されている徴求条件の値と比較参照され、当該徴求書類が画面に初期表示されてもよい。そして、図3に示すように、本実施形態における[4]徴求必要書類毎の期日管理においては、案件の登録内容により徴求が必要な書類が自動選定され、書類単位で徴求管理する案件ステータスと徴求期限とがマスタ保持される。これにより、本実施形態においては、案件ステータスと徴求管理とを紐づけることにより、シンプルな設定でシステムの自動化を実現し、案件毎にスケジュールが異なる場合でも、期日の設定の属人化を防ぐことができる。そして、図3に示すように、本実施形態における[5]審査工程に応じた必要な書類の徴求においては、案件スタータスの遷移時に案件のアラート判定が実施され、案件の案件ステータスが徴求開始案件ステータスに到達しても徴求済み(書類内容の確認済み)まで到達していない書類に対してアラートされ、受領状況が「確認済み」への登録時にアラートが削除される。そして、図3に示すように、本実施形態における[6]徴求書類の確認状況をシステム登録においては、書類毎に確認項目がマスタから自動取得され、確認状況がシステム登録可能とされる。これにより、本実施形態においては、資料徴求時の確認内容の属人化を解消している。そして、図3に示すように、本実施形態における[7]書類不備について徴求管理、および、[8]書類不備の解消状況をシステム登録においては、書類確認において発覚した不備が登録され、登録されたデータを元に一覧上に不備データが通知される。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る書類受領状況管理装置100の構成の一例について、図4および図5を参照して説明する。図4は、本実施形態における書類受領状況管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図4に示すように、書類受領状況管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、書類受領状況管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
書類受領状況管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。書類受領状況管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、書類受領状況管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、書類受領状況管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0029】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0030】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、書類マスタ106aとナビゲーションマスタ106bと書類確認項目マスタ106cと案件データベース106dとを備えている。
【0031】
書類マスタ106aは、書類、融資案件において当該書類の徴求を開始する徴求開始案件ステータス、および、案件ステータスを起点とする徴求期限を紐付けて設定したマスタである。
【0032】
ナビゲーションマスタ106bは、書類、および、融資案件の属する商品を紐付けて設定したマスタである。ここで、ナビゲーションマスタ106bは、融資希望額下限が紐付けて設定されていてもよい。
【0033】
書類確認項目マスタ106cは、書類、および、確認項目を紐付けて設定したマスタである。
【0034】
案件データベース106dは、融資審査における案件データを記憶する。ここで、案件データは、申込データ、案件徴求書類データ、および/または、融資希望額の設定データ等を含んでいてもよい。
【0035】
制御部102は、書類受領状況管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、申込取得部102aと案件徴求書類取得部102bと徴求書類一覧画面表示部102cと書類受領状況管理画面表示部102dとを備えている。
【0036】
申込取得部102aは、融資案件の申込データを取得する。ここで、申込取得部102aは、案件データ登録画面に申込商品、および、融資希望額の設定データが入力された際に、ナビゲーションマスタ106bに基づいて、申込商品に対応する融資希望額下限より融資希望額が高額である場合、申込商品および融資希望額を設定した、融資案件の申込データを取得してもよい。
【0037】
案件徴求書類取得部102bは、融資案件の案件徴求書類データを取得する。ここで、案件徴求書類取得部102bは、申込データ、および、ナビゲーションマスタ106bに基づいて、融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得してもよい。
【0038】
徴求書類一覧画面表示部102cは、融資案件の徴求書類一覧画面を表示させる。ここで、徴求書類一覧画面表示部102cは、融資案件の工程が進捗した際に、書類マスタ106a、および、案件徴求書類データに基づいて、徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を表示させてもよい。また、徴求書類一覧画面表示部102cは、書類受領状況管理画面にて案件徴求書類データが更新された場合、書類マスタ106a、および、当該案件徴求書類データに基づいて、徴求書類一覧画面を表示させてもよい。
【0039】
書類受領状況管理画面表示部102dは、案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させる。ここで、書類受領状況管理画面表示部102dは、徴求書類一覧画面にて徴求書類が選択された場合、案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を表示させてもよい。また、書類受領状況管理画面は、徴求書類の受領状況を変更可能であってもよい。ここで、受領状況は、未受領、不備有、確認中、または、確認済みであってもよい。また、書類受領状況管理画面は、徴求書類一覧画面にて選択された徴求書類に対する確認項目の確認の有無を変更可能であってもよい。また、書類受領状況管理画面は、徴求書類に不備がある場合の不備種別を変更可能であってもよい。ここで、不備種別は、記載内容不備、記載なし、印影なしもしくは印影不鮮明、または、不備解消であってもよい。
【0040】
ここで、図5を参照して、本実施形態における画面表示の一例について説明する。図5は、本実施形態における画面表示の一例を示す図である。
【0041】
図5に示すように、本実施形態においては、徴求書類一覧画面において、アラートが表示されることによる期限管理、および、不備の有無が表示されることによる不備管理が一元管理され、案件毎の徴求書類が、書類名の表示によりナビゲーションされる。ここで、本実施形態においては、書類毎に期限がマスタ保持され、徴求すべき工程において「確認済み」以外の場合、自動的にアラートと判定される。
【0042】
そして、本実施形態においては、図5に示す徴求書類一覧画面にて書類(No.1)が選択され、表示ボタンが押下された場合、書類(No.1)の受領状況に関する書類受領状況管理画面が表示され、書類毎の確認項目も自動表示される。
【0043】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図6から図10を参照して説明する。
【0044】
[書類受領状況管理処理]
ここで、図6を参照して、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例について説明する。図6は、本実施形態における書類受領状況管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図6に示すように、申込取得部102aは、ユーザにより入力装置112を介して案件データ登録画面に申込商品、および、融資希望額の設定データが入力された際に、ナビゲーションマスタ106bに基づいて、申込商品に対応する融資希望額下限より融資希望額が高額である場合、申込商品および融資希望額を設定した、融資案件の申込データを取得する(ステップSA-1)。
【0046】
そして、案件徴求書類取得部102bは、申込データ、および、ナビゲーションマスタ106bに基づいて、融資案件に必要な徴求書類、当該融資案件の案件ステータス、書類確認状況、アラート対象の有無、および、受領済書類の不備の有無を設定した案件徴求書類データを取得する(ステップSA-2)。
【0047】
そして、徴求書類一覧画面表示部102cは、融資案件の工程が進捗した際に、書類マスタ106a、および、案件徴求書類データに基づいて、徴求書類に対するアラートおよび不備を確認可能、且つ、徴求書類を選択可能な徴求書類一覧画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-3)。
【0048】
そして、書類受領状況管理画面表示部102dは、ユーザにより入力装置112を介して徴求書類一覧画面にて徴求書類が選択されたか否かを判定する(ステップSA-4)。
【0049】
そして、書類受領状況管理画面表示部102dは、徴求書類一覧画面にて徴求書類が選択されていないと判定した場合(ステップSA-4:No)、処理を終了する。
【0050】
一方、書類受領状況管理画面表示部102dは、徴求書類一覧画面にて徴求書類が選択されたと判定した場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0051】
そして、書類受領状況管理画面表示部102dは、案件徴求書類データを更新可能な書類受領状況管理画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-5)。
【0052】
そして、徴求書類一覧画面表示部102cは、ユーザにより入力装置112を介して書類受領状況管理画面にて案件徴求書類データが更新されたか否かを判定する(ステップSA-6)。
【0053】
そして、徴求書類一覧画面表示部102cは、書類受領状況管理画面にて案件徴求書類データが更新されていないと判定した場合(ステップSA-6:No)、処理を終了する。
【0054】
一方、徴求書類一覧画面表示部102cは、書類受領状況管理画面にて案件徴求書類データが更新されたと判定した場合(ステップSA-6:Yes)、処理をステップSA-7に移行させる。
【0055】
そして、徴求書類一覧画面表示部102cは、書類マスタ106a、および、更新された案件徴求書類データに基づいて、徴求書類一覧画面を出力装置114に表示させ(ステップSA-7)、処理を終了する。
【0056】
ここで、図7から図13を参照して、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例について説明する。図7から図13は、本実施形態における書類受領状況管理処理の一例を示す図である。
【0057】
図7に示すように、本実施形態においては、ユーザにより案件データ登録画面にて案件の属性(申込データ)が登録された場合、登録された申込データでナビゲーションマスタ106bの合致するレコードが参照され、条件に合致するレコードが案件徴求書類データとして作成される。
【0058】
そして、図8に示すように、本実施形態においては、案件の属性から受領書類が自動設定された徴求書類一覧画面が表示される。
【0059】
そして、図9に示すように、本実施形態においては、ユーザにより徴求書類一覧画面にて案件ステータス進捗ボタンが押下されることにより、工程表示が「申込データ入力済」から「事前審査済」に進捗し、案件徴求書類データに設定された案件ステータス(a)と書類マスタ106aに設定された徴求開始案件ステータス(b)とが比較参照され、書類毎に徴求すべき案件ステータスに到達しているか否かがシステム判定される。なお、図9においては、「融資申込書」について既に受領状況が「確認済み」でシステム登録済みである。
【0060】
そして、図10に示すように、本実施形態においては、融資希望者の免許証の写しが受領された場合、受領書類である免許証の写しについての内容確認後に把握された不備がシステム登録される。更に、図10に示すように、本実施形態においては、書類受領状況管理画面にて設定された該当書類である「免許証(写し)」の確認項目が書類確認項目マスタ106cから取得され、サブテーブルに設定される。
【0061】
そして、図11に示すように、本実施形態においては、案件の工程が進捗し、ユーザにより徴求書類一覧画面にて案件ステータス進捗ボタンが押下されることにより、工程表示が「事前審査済」から「免許証(写し)」を受領すべき「本申込」に遷移した場合、不備有の書類、および、徴求未完了の書類について、アラート表示される。すなわち、図11に示すように、本実施形態においては、案件徴求書類データに設定された案件ステータス(a)と書類マスタ106aに設定された徴求開始案件ステータス(b)とが比較参照され、書類毎に徴求すべき案件ステータスに到達しているか否かがシステム判定された場合、「免許証(写し)」について「不備有」のため、アラート表示され、「融資申込書」について「確認済み」のため、アラート対象外にてアラート表示されず、「諸費用計算書」について「未受領」のため、アラート表示され、「口座振替願い」について徴求開始案件ステータス未到来のため、アラート対象外にてアラート表示されない。
【0062】
そして、図12に示すように、本実施形態においては、免許証の写しの不備が解消された場合、不備の解消および受領状況が変更登録され、サブテーブルのフラグも更新される。
【0063】
そして、図13に示すように、本実施形態においては、「免許証(写し)」の不備解消により、徴求書類一覧画面にてアラートが非表示に変更されたことが確認できる。
【0064】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0066】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0067】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0068】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0069】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0070】
また、書類受領状況管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0071】
例えば、書類受領状況管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて書類受領状況管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0072】
また、このコンピュータプログラムは、書類受領状況管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0073】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0074】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0075】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0076】
また、書類受領状況管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、書類受領状況管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0077】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、契約書等の書類の取り交わしが多い業務のある住宅ローン業界等の業界において有用である。
【符号の説明】
【0079】
100 書類受領状況管理装置
102 制御部
102a 申込取得部
102b 案件徴求書類取得部
102c 徴求書類一覧画面表示部
102d 書類受領状況管理画面表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 書類マスタ
106b ナビゲーションマスタ
106c 書類確認項目マスタ
106d 案件データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13