(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】測定方法、端末、測定指示方法及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240705BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0457 110
(21)【出願番号】P 2021544669
(86)(22)【出願日】2020-01-22
(86)【国際出願番号】 CN2020073792
(87)【国際公開番号】W WO2020156436
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-09-17
(31)【優先権主張番号】201910105409.2
(32)【優先日】2019-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/121877(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/141825(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる測定方法であって、
ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信することと、
前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することとを含み、
前記指示情報は、第二の指示を含み、又は、前記指示情報は、第一の指示及び第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
プライマリセルPcell
又はプライマリセカンダリセルPscel
lである第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられ、
前記第一の対象がプライマリセルPcellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、セカンダリセルScell
とプライマリセルPcellを含み、
又は、
前記第一の対象がプライマリ
セカンダリセルPscellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、プライマリセカンダリセルPscell及びセカンダリセルScellを含む
、測定方法。
【請求項2】
前記第二の指示が第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられる場合、前記ターゲット対象は、さらに、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
帯域幅部分BWP又は帯域幅部分BWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含み、
前記第二の指示は、さらに、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
前記第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記指示情報が前記第二の指示を含む時、前記測定方法は、さらに、
前記第二の指示において指示されるターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一の対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことを含む、請求項2に記載の測定方法。
【請求項4】
前記指示情報が前記第一の指示及び前記第二の指示を含む時、前記測定方法は、さらに、
予め設定される条件を満たす場合には、前記第二の指示において指示されるターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一の対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことを含み、
前記予め設定される条件は、
現在でサービングされる第二の対象の測定値又は測定結果が前記測定判断閾値よりも小さく、前記第二の対象は、現在のサービングセル、プライマリセルPcell、プライマリセカンダリメンバーセルSpcell、プライマリセルグループMCG、セカンダリセルグループSCG、周波数帯域、キャリア又は帯域幅部分BWPを含むこと、
配置された第二のターゲットセルの測定値又は測定結果が前記測定判断閾値よりも小さいこと、及び
配置された第二のターゲットセルグループのうちのセルの測定値又は測定結果が前記測定判断閾値よりも小さいこと、のうちのいずれか一つを含む、請求項2に記載の測定方法。
【請求項5】
ネットワーク側機器に用いられる測定指示方法であって、
指示情報を端末に送信することを含み、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第二の指示を含み、又は、前記指示情報は、第一の指示及び第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
プライマリセルPcell又はプライマリセカンダリセルPscellである第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられ、
前記第一の対象がプライマリセルPcellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、セカンダリセルScellとプライマリセルPcellを含み、
又は、
前記第一の対象がプライマリセカンダリセルPscellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、プライマリセカンダリセルPscell及びセカンダリセルScellを含む
、測定指示方法。
【請求項6】
前記第二の指示が第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられる場合、前記ターゲット対象は、さらに、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
帯域幅部分BWP又は帯域幅部分BWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含み、
前記第二の指示は、さらに、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
前記第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項5に記載の測定指示方法。
【請求項7】
ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信するための受信モジュールと、
前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するための決定モジュールとを含み、
前記指示情報は、第二の指示を含み、又は、前記指示情報は、第一の指示及び第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
プライマリセルPcell又はプライマリセカンダリセルPscellである第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられ、
前記第一の対象がプライマリセルPcellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、セカンダリセルScellとプライマリセルPcellを含み、
又は、
前記第一の対象がプライマリセカンダリセルPscellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、プライマリセカンダリセルPscell及びセカンダリセルScellを含む
、端末。
【請求項8】
前記第二の指示が第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられる場合、前記ターゲット対象は、さらに、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
帯域幅部分BWP又は帯域幅部分BWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含み、
前記第二の指示は、さらに、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
前記第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記指示情報が前記第二の指示を含む時、前記端末は、さらに、
前記第二の指示において指示される前記ターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一の対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことを含む、請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記指示情報が前記第一の指示及び前記第二の指示を含む時、前記端末は、さらに、
予め設定される条件を満たす場合には、前記第二の指示において指示される前記ターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一の対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことを含み、
前記予め設定される条件は、
現在でサービングされる第二の対象の測定値又は測定結果が前記測定判断閾値よりも小さく、前記第二の対象は、現在のサービングセル、プライマリセルPcell、プライマリセカンダリメンバーセルSpcell、プライマリセルグループMCG、セカンダリセルグループSCG、周波数帯域、キャリア又は帯域幅部分BWPを含むこと、
配置された第二のターゲットセルの測定値又は測定結果が前記測定判断閾値よりも小さいこと、及び
配置された第二のターゲットセルグループのうちのセルの測定値又は測定結果が前記測定判断閾値よりも小さいこと、のうちのいずれか一つを含む、請求項8に記載の端末。
【請求項11】
指示情報を端末に送信するための送信モジュールを含み、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第二の指示を含み、又は、前記指示情報は、第一の指示及び第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
プライマリセルPcell又はプライマリセカンダリセルPscellである第一の対象の一つのリファレンス信号を指示するために用いられ、
前記第一の対象がプライマリセルPcellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、セカンダリセルScellとプライマリセルPcellを含み、
又は、
前記第一の対象がプライマリセカンダリセルPscellである場合、前記ターゲット対象は、セル又はセル上のリファレンス信号を含み、前記セルは、プライマリセカンダリセルPscell及びセカンダリセルScellを含む
、ネットワーク側機器。
【請求項12】
メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~4のいずれか1項に記載の測定方法におけるステップを実現させる、端末。
【請求項13】
メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項5又は6に記載の測定指示方法におけるステップを実現させる、ネットワーク側機器。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~4のいずれか1項に記載の測定方法のステップを実現させるか、又は前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項5又は6に記載の測定指示方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年2月1日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910105409.2の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特に測定方法、端末、測定指示方法及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術においては、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)の配置シナリオで、端末は、ネットワーク側に配置されたセカンダリセル(Scell)を測定し、ネットワークに報告する必要がある。以下、端末がアイドル状態及び接続状態の二つの異なる状態にある場合でのセル測定プロセスについて説明する。
【0003】
1、アイドル状態の測定スイッチS-measureについて
長期的進化(Long Term Evolution、LTE)/ニューラジオ(New Radio、NR)システムにおいて、TS 304アイドル状態プロトコルにおいてアイドル状態測定に関する配置及び隣接セルの測定トリガ条件を定義している。
【0004】
セルの選択・再選択の目的で、同一周波数(intra-frequency)隣接セルに対する測定を行うか否かを判断するときに、サービングセルがサービングセルの受信性能(例えば、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)とリファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ))が予め設定された閾値よりも大きいことを満たす(例えば、Srxlev>SIntraSearchP and Squal>SIntraSearchQ)場合、端末は、同一周波数隣接セルの測定を実行しないことを選択する。そうでなければ、閾値よりも小さい場合、同一周波数隣接セルの測定を実行する必要がある。
【0005】
inter-frequencyとシステム間(Inter-RAT)のシーンについて、優先度が自サービング周波数点と無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)よりも高い場合、端末は、プロトコル36.133で定義された測定要求に従って隣接セルの測定を行う。優先度が自サービング周波数点とRAT以下である場合、サービングセルがサービングセルの受信性能(例えば、RSRPとRSRQ)が予め設定された閾値よりも大きいことを満たす(例えば、Srxlev>SIntraSearchP and Squal>SIntraSearchQ)場合、UEは、隣接セルの測定を実行しないことを選択する。そうでなければ、閾値よりも小さい場合、隣接セルの測定を実行する必要がある。
【0006】
上記隣接セル測定閾値は、ネットワーク側にて選択的に配置されたものであり、配置されていない場合、プロトコル36.133で定義されており、自セル測定結果が連続して何度もS基準を満たさない場合、隣接セルの測定をトリガする。
【0007】
2、アイドル状態のS-measureについて
同様に、端末が接続状態にある場合、セカンダリプライマリセルSpCell測定のRSRPがS-measureによって配置された閾値よりも小さい場合、端末は、非サービング(non-serving)セルの測定をオンにする必要がある。
【0008】
従来技術において、端末は、配置された全てのScellに対して測定と報告を行う必要があるため、端末の消費電力量が比較的に大きくなることを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示の実施例は、端末の消費電力量が比較的に大きいという問題を解決するための測定方法、端末、測定指示方法及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末に用いられる測定方法を提供する。前記測定方法は、
ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信することと、
前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することとを含み、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0011】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる測定指示方法を提供する。前記測定方法は、
指示情報を端末に送信することを含み、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0012】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末を提供する。前記端末は、
ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信するための受信モジュールと、
前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するための決定モジュールとを含み、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0013】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を提供する。前記ネットワーク側機器は、
指示情報を端末に送信するための送信モジュールを含み、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0014】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、端末を提供する。前記端末は、メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記測定方法におけるステップを実現させる。
【0015】
第六の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を提供する。前記ネットワーク側機器は、メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記測定指示方法におけるステップを実現させる。
【0016】
第七の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記端末側の測定方法のステップを実現させるか、又は、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ネットワーク側機器側の測定指示方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0017】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信することによって、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定する。
【0018】
このように、指定されたターゲット対象を測定することができ、端末の動き状態又はトラフィック状態が変化していない場合や変化が大きくない場合に、上記ターゲット対象に応じて測定を行うことができ、それにより測定セルの数を適切に減少させることができる。そのため、本開示の実施例は、端末の電気エネルギ損失を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
【
図2】本開示の実施例による測定方法のフローチャートのその一である。
【
図3】本開示の実施例による測定方法のフローチャートのその二である。
【
図4】本開示の実施例による端末の構造図のその一である。
【
図5】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図のその一である。
【
図6】本開示の実施例による端末の構造図のその二である。
【
図7】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0021】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「含む」及びそれの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書と特許請求の範囲において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせの3つのケースを含むことを表す。
【0022】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で提示することを意図する。
【0023】
以下では、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を紹介する。本開示の実施例による測定方法、ネットワーク側機器及び端末は、無線通信システムに用いることができる。この無線通信システムは、5Gシステム、又は進化型長期的進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム、又は後続の進化通信システムを採用するものであってもよい。
【0024】
図1は、本開示の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
図1に示すように、端末11とネットワーク側機器12とを含み、端末11は、ユーザ端末又は他の端末側機器、例えば携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末側機器であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定しないことである。上記ネットワーク側機器12は、5G基地局、又は以降のバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードB、進化ノードB、又はトランスミッションポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は前記分野における他の用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果を達する限り、前記ネットワーク側機器は、特定の技術用語に限定されない。また、上記ネットワーク側機器12は、マスタノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、5G基地局のみを例にするが、ネットワーク側機器の具体的なタイプを限定しないことである。
【0025】
図2は、本開示の実施例による測定方法のフローチャートである。この方法は、端末に用いられる。
図2に示すように、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ201:ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信する。
【0027】
ステップ202:前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定する。
【0028】
本開示の実施例による測定方法は、主に端末に用いられ、端末の測定を制御する。ネットワーク側機器は、上位シグナリングを介して端末に上記指示情報を送信することができ、上記指示情報は、測定されるターゲット対象を決定するよう端末に指示するために用いられる。
【0029】
具体的には、この指示情報の内容は、実際の必要に応じて設置されることができ、例えば、本実施例では、上記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含んでもよく、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号(Reference Signal、RS)、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0030】
説明すべきことは、上記第二の指示は、一つ又は複数であってもよいことであり、本実施例では、ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリアに対する指示方式は、具体的には、
方式1、一つの上記第二の指示を介して一つ又は複数の周波数帯域のキャリアを指示すること、及び
方式2、複数の第二の指示を介して複数の周波数帯域の複数のキャリアを指示することであって、各々の第二の指示は、一つの周波数帯域のキャリアを指示するために用いられることを含んでもよい。
【0031】
それとともに、第二のターゲットキャリアの第一のセルに対する指示方式、第一のターゲットセルグループの第二のセルに対する指示方式、第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリアに対する指示方式及び前記第一の対象の一つのリファレンス信号に対する指示方式は、上記方式1と方式2を参照してよい。ここでは説明を省略する。
【0032】
なお、一つの第二の指示において、第二の指示によって指示されることを必要とする全ての内容を指示してもよい。
【0033】
上記第一のターゲットキャリアは、ターゲット周波数帯域のいずれか一つのキャリアであってもよく、本実施例では、第一のターゲットキャリアの測定結果で前記ターゲット周波数帯域の測定結果を表してもよく、すなわち、一つの周波数帯域に対して一つのキャリアのみを測定する。
【0034】
上記第二のターゲットキャリアの第一のセルは、第二のターゲットキャリアのいずれか一つのセルであってもよく、本実施例では、前記第一のセルの測定結果で前記第二のターゲットキャリアの測定結果を表してもよい。すなわち、一つのキャリアに対して一つのセルのみを測定する。
【0035】
上記の第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリアは、第一の対象のうちのいずれか一つのセル又はキャリアであってもよく、本実施例では、前記第三のセル又は第三のターゲットキャリアの測定結果で前記第一の対象の測定結果を表してもよく、すなわち、一つの第一の対象に対して一つのセル又はキャリアのみを測定する。
【0036】
上記リファレンス信号の測定結果は、前記第一の対象の測定結果を表してもよい。すなわち、第一の対象に対して一つのリファレンス信号のみを測定する。
【0037】
説明すべきことは、一つの選択的な実施例では、上記ターゲット対象は、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
セル又はセル上のリファレンス信号、
帯域幅部分(Band Width Part、BWP)又はBWP上のリファレンス信号、及び
リファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含んでもよいことである。
【0038】
一つの選択的な実施例では、上記セル又はセル上のリファレンス信号は、
セカンダリセル又はセカンダリセル上のリファレンス信号、
Pcell、Pscell又はSpcellである第一のターゲットセル又は第一のターゲットセル上のリファレンス信号、及び
セカンダリセルグループ又はセカンダリセルグループ上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
具体的には、上記プライマリセカンダリメンバーセルSpcellは、プライマリセルPcellと、プライマリセカンダリセルPscellとを含む。
【0040】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信することによって、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定する。このように、指定されたターゲット対象を測定することができ、端末の動き状態又はトラフィック状態が変化していない場合又は変化が大きくない場合には、上記ターゲット対象に応じて測定を行うことができ、それにより測定セルの数を適切に減少させることができる。そのため、本開示の実施例は、端末の電気エネルギ損失を低減させる。
【0041】
説明すべきことは、上記第二の指示を介して指示される内容が異なるので、対応する測定されるターゲット対象も異なることである。以下、これについて詳細に説明する。
【0042】
方案1、第二の指示を介してターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリアを指示する場合、上記測定されるターゲット対象は、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、及び
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
方案2、第二の指示を介して第二のターゲットキャリアの第一のセルを指示する場合、上記ターゲット対象は、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
セル又はセル上のリファレンス信号、及び
帯域幅部分BWP又はBWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0044】
方案3、第二の指示を介して第一のターゲットセルグループの第二のセルを指示する場合、上記ターゲット対象は、
セルグループ又はセルグループ上のリファレンス信号、
セル又はセル上のリファレンス信号、及び
帯域幅部分BWP又はBWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0045】
方案4、第二の指示を介して第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリアを指示する場合、上記ターゲット対象は、
セル又はセル上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、及び
帯域幅部分BWP又はBWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0046】
方案5、第二の指示を介して前記第一の対象の一つのリファレンス信号を指示する場合、上記第一のターゲット対象は、
リファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
さらに、上記指示情報に含まれ得る内容が異なり、対応する上記ステップ202で実行される動作が異なる。以下、これについて詳細に説明する。
【0048】
例えば、一つの選択的な実施の形態では、上記指示情報が前記第一の指示を含む時、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、
方式1、現在サービングされる第二の対象の測定性能が前記測定判断閾値よりも小さい場合、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置された第三の対象に対して、測定を行うか又は行わないことであって、前記第二の対象は、現在のサービングセル、Pcell、SPcell、プライマリセルグループMCG、セカンダリセルグループSCG、周波数帯域、キャリア又はBWPを含み、前記第三の対象は、セル、周波数帯域、キャリア又はBWPを含むこと、
方式2、配置された第二のターゲットセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さい場合、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置された、前記第二のターゲットセル以外のセルに対して、測定を行うか又は行わないこと、及び
方式3、配置された第二のターゲットセルグループのうちのセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さい場合、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置された、前記第二のターゲットセルグループ以外のセルグループのうちのセルに対して、測定を行うか又は行わないこと、のうちのいずれか一つを含む。
【0049】
上記方式1では、上記第二の対象と、第三の対象とは対応関係があり、且つ第二の対象は、第三の対象とは異なる。具体的には、上記第二の対象が現在でサービングされるセル、Pcell、SPcell、MCG、又はSCGである場合、上記第三の対象は、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置されるセルであり、上記第二の対象が現在でサービングされる周波数帯域である場合、上記第三の対象は、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置される周波数帯域であり、上記第二の対象が現在でサービングされるキャリアである場合、上記第三の対象は、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置されるキャリアであり、上記第二の対象が現在でサービングされるBWPである場合、上記第三の対象は、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置されるBWPである。
【0050】
上記方式2では、第二のターゲットセルは、アクティブ化されたScell又はそのうちのいずれか一つであってもよい。
【0051】
上記方式3では、第二のターゲットセルは、アクティブ化されたScell又はそのうちのいずれか一つであってもよい。
【0052】
本実施の形態では、上記測定性能は、リファレンス信号受信パワーRSRP、RSRQ、信号及び干渉プラス雑音比(Signal-to-Noise and Interference Ratio、SINR)、チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)、チャネル品質指示(Channel quality indicator、CQI)、L1測定結果、及びL3測定結果、のうちの少なくとも一つを含む。
【0053】
L1は伝送層一を表し、L3は伝送層二を表す。
【0054】
別の選択的な実施の形態では、前記指示情報が前記第二の指示を含む時、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、
前記第二の指示において指示される前記ターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一のターゲット対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことを含む。
【0055】
更に別の選択的な実施の形態では、前記指示情報が前記第一の指示及び前記第二の指示を含む時、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、
予め設定される条件を満たす場合には、前記第二の指示において指示される前記ターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一のターゲット対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことを含み、
前記予め設定される条件は、
現在でサービングされる第二の対象の測定性能が前記測定判断閾値よりも小さく、前記第二の対象は、現在のサービングセル、Pcell、SPcell、MCG、SCG、周波数帯域、キャリア又はBWPを含むこと、
配置された第二のターゲットセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さいこと、及び
配置された第二のターゲットセルグループのうちのセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さいこと、のうちのいずれか一つを含む。
【0056】
さらに、上述した、前記指示情報に基づき、被測定ターゲット対象を決定することの後、前記測定方法は、
前記ターゲット対象に対してL1、L2及びL3のうちの少なくとも一つの測定を行うこと、
前記ターゲット対象の測定結果に対してL3フィルタリングを行うこと、及び
前記ターゲット対象の測定結果に対してセルレベル及び/又はビームレベルの報告を行うこと、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0057】
説明すべきことは、本開示の実施例で紹介される複数の選択的な実施の形態は、互いに組み合わせて実現されてもよく、単独に実現されてもよいことである。本開示の実施の形態は、これを限定しない。
【0058】
本開示をよりよく理解するために、以下、一つの具体例を通じて詳細に説明する。
【0059】
端末は、ネットワーク側によって送信される指示情報を受信し、指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定する。
【0060】
指示情報は、以下の少なくとも一つを含む。
【0061】
1、測定判断閾値。
【0062】
2、少なくとも一つの指示indication、このindicationは、あるband内の一つのcarrierを指示し、このcarrierの測定結果は、このbandの測定結果を代表することができ、又は、一つのbandに対して一つのcarrierのみを測定する。
【0063】
3、少なくとも一つのindication、このindicationは、あるcarrierの一つのcellを指示し、このcellの測定結果は、このcarrierの測定結果を代表することができ、又は、一つのcarrierに対して一つのcellのみを測定する。
【0064】
4、少なくとも一つのindication、このindicationは、あるCG(SCG又はMCG)の一つのcellを指示し、このcellの測定結果は、このCGの測定結果を代表することができ、又は、一つのCGに対して一つのcellのみを測定する。
【0065】
5、少なくとも一つのindication、このindicationは、一つのcell/carrierの測定結果を指示し、Pcell/Scell/Pscell/Spcellの測定結果を代表することができ、又は、Pcell/Scell/Pscell/Spcellに対して一つのcell/Carrierのみを測定する。
【0066】
6、少なくとも一つのindication、このindicationは、一つのリファレンス信号の測定結果を指示し、このcell/Pcell/Scell/Pscell/Spcellの測定結果を代表することができ、又は、Pcell/Scell/Pscell/Spcellに対して一つのリファレンス信号のみを測定する。
【0067】
測定されるターゲット対象は、
1、測定されるband、又はband上のリファレンス信号、
2、測定されるcarrier、又はcarrier上のリファレンス信号、及び
3、測定されるセル、又はcell上のリファレンス信号であって、具体的には、
a):測定されるScell、又は対応するScell上のリファレンス信号、
b):測定されるPcell/Pscell/Spcell、又は対応するPcell/Pscell/Spcell上のリファレンス信号、及び
c):測定されるSCG、又は対応するSCG上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む、測定されるセル、又はcell上のリファレンス信号、
4、測定されるBWP、又はBWP上のリファレンス信号、及び
5、測定されるリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0068】
指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、以下の三つのケースのうちのいずれか一つを含む。
【0069】
ケース1、指示情報は、測定判断閾値を含み、指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、
a)現在のサービングcell/Pcell/SpCell/MCG/SCG/band/carrier/BWPの測定性能が測定判断閾値よりも小さい場合、予め設定された又は配置された他のcell/band/carrier/BWPに対して測定を行うこと、
b)現在のサービングcell/Pcell/SpCell/MCG/SCG/band/carrier/BWPの測定性能が測定判断閾値よりも大きい場合、予め設定された又は配置された他のcell/band/carrier/BWPに対して測定を行わないこと、
c)配置されたあるScell(例えば、アクティブ化されたScell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも小さい場合、予め設定された又は配置された他のScellに対して測定を行うこと、
d)配置されたあるScell(例えば、アクティブ化されたScell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも大きい場合、予め設定された又は配置された他のScellに対して測定を行わないこと、
e)配置されたSCG又はMCGのうちのあるCell(例えば、アクティブ化されたcell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも小さい場合、予め設定された又は配置されたSCG又はMCGのうちのCellに対して測定を行うこと、及び
f)配置されたSCG又はMCGのうちのあるCell(例えば、アクティブ化されたcell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも大きい場合、予め設定された又は配置されたSCG又はMCGのうちのCellに対して測定を行わないこと、のうちのいずれか一つを含む。
【0070】
上記測定性能は、RSRP、RSRQ、SINR、CSI、CQI、L1測定結果及びL3測定結果のうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
ケース2、指示情報は、上記2、3、4及び5のうちの少なくとも一つの指示を含み、指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行うことを含む。
【0072】
ケース3、指示情報は、上記2、3、4及び5のうちの少なくとも一つの指示と、測定判断閾値とを含み、指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定することは、
a)現在のサービングcell/Pcell/SpCell/MCG/SCG/band/carrier/BWPの測定性能が測定判断閾値よりも小さい場合、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行うこと、
b)現在のサービングcell/Pcell/SpCell/MCG/SCG/band/carrier/BWPの測定性能が測定判断閾値よりも大きい場合、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行わないこと、
c)配置されたあるScell(例えば、アクティブ化されたScell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも小さい場合、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行うこと、
d)配置されたあるScell(例えば、アクティブ化されたScell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも大きい場合、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行わないこと、
e)配置されたSCG又はMCGのうちのあるCell(例えば、アクティブ化されたcell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも小さい場合、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行うこと、及び
f)配置されたSCG又はMCGのうちのあるCell(例えば、アクティブ化されたcell又はそのうちのいずれか一つ)の測定性能が測定判断閾値よりも大きい場合、端末が指示情報において指示されるband/carrier/cell/CG/RSに対して測定を行わないこと、のうちのいずれか一つを含む。
【0073】
理解すべきなのは、ターゲット対象に対して測定を行うか否かは、具体的には、
1、ターゲット対象に対してL1及び/又はL2及び/又はL3測定を行うか否か、
2、ターゲット対象の測定結果に対してL3フィルタリングを行うか否か、
3、ターゲット対象の測定結果に対してセルレベル及び/又はビームレベルの報告を行うか否か、のうちの少なくとも一つを含むことである。
【0074】
図3は、本開示の実施例による別の測定指示方法のフローチャートである。この方法は、ネットワーク側機器に用いられ、
図3に示すように、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ301、指示情報を端末に送信し、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0076】
選択的に、前記ターゲット対象は、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
セル又はセル上のリファレンス信号、
帯域幅部分BWP又はBWP上のリファレンス信号、及び
リファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0077】
選択的に、前記セル又はセル上のリファレンス信号は、
セカンダリセル又はセカンダリセル上のリファレンス信号、
プライマリセルPcell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一のターゲットセル又は第一のターゲットセル上のリファレンス信号、及び
セカンダリセルグループ又はセカンダリセルグループ上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0078】
選択的に、前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
選択的に、前記第一のターゲットキャリアの測定結果は、前記ターゲット周波数帯域の測定結果を表し、
又は、前記第一のセルの測定結果は、前記第二のターゲットキャリアの測定結果を表し、
又は、前記第二のセルの測定結果は、前記第一のターゲットセルグループの測定結果を表し、
又は、前記第三のセル、第三のターゲットキャリア又は前記リファレンス信号の測定結果は、前記第一の対象の測定結果を表す。
【0079】
説明すべきことは、本実施例は、
図2に示される実施例に対応するネットワーク側機器の実施の形態として、その具体的な実施の形態は、
図2に示される実施例の関連説明を参照してよく、且つ同じ有益な効果を達することができることである。説明の繰り返しを避けるために、ここでは説明を省略する。
【0080】
図4は、本開示の実施例による端末の構造図である。
図4に示すように、端末400は、
ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信するための受信モジュール401と、
前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するための決定モジュール402とを含み、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0081】
選択的に、前記ターゲット対象は、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
セル又はセル上のリファレンス信号、
帯域幅部分BWP又はBWP上のリファレンス信号、及び
リファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0082】
選択的に、前記セル又はセル上のリファレンス信号は、
セカンダリセル又はセカンダリセル上のリファレンス信号、
プライマリセルPcell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一のターゲットセル又は第一のターゲットセル上のリファレンス信号、及び
セカンダリセルグループ又はセカンダリセルグループ上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0083】
選択的に、前記第一のターゲットキャリアの測定結果は、前記ターゲット周波数帯域の測定結果を表し、
又は、前記第一のセルの測定結果は、前記第二のターゲットキャリアの測定結果を表し、
又は、前記第二のセルの測定結果は、前記第一のターゲットセルグループの測定結果を表し、
又は、前記第三のセル、第三のターゲットキャリア又は前記リファレンス信号の測定結果は、前記第一の対象の測定結果を表す。
【0084】
選択的に、上記指示情報が前記第一の指示を含む時、前記決定モジュール402は、具体的には、
現在でサービングされる第二の対象の測定性能が前記測定判断閾値よりも小さい場合、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置された第三の対象に対して、測定を行うか又は行わないことであって、前記第二の対象は、現在のサービングセル、Pcell、SPcell、プライマリセルグループMCG、セカンダリセルグループSCG、周波数帯域、キャリア又はBWPを含み、前記第三の対象は、セル、周波数帯域、キャリア又はBWPを含むこと、
配置された第二のターゲットセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さい場合、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置された、前記第二のターゲットセル以外のセルに対して、測定を行うか又は行わないこと、及び
配置された第二のターゲットセルグループのうちのセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さい場合、予めプロトコルによって約定され又はネットワーク側機器によって配置された、前記第二のターゲットセルグループ以外のセルグループのうちのセルに対して、測定を行うか又は行わないこと、のうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0085】
選択的に、前記測定性能は、リファレンス信号受信パワーRSRP、リファレンス信号受信品質RSRQ、信号及び干渉プラス雑音比SINR、チャネル状態情報CSI、チャネル品質指示CQI、L1測定結果及びL3測定結果、のうちの少なくとも一つを含む。
【0086】
選択的に、前記指示情報が前記第二の指示を含む時、前記決定モジュールは、具体的には、
前記第二の指示において指示される前記ターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一のターゲット対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことに用いられる。
【0087】
選択的に、前記指示情報が前記第一の指示と、第二の指示とを含む時、前記決定モジュール402は、具体的には、
予め設定される条件を満たす場合には、前記第二の指示において指示される前記ターゲット周波数帯域、前記第二のターゲットキャリア、前記第一のターゲット対象、前記第一のターゲットセルグループ及びリファレンス信号に対して、測定を行うか又は行わないことに用いられ、
選択的に、前記予め設定される条件は、
現在でサービングされる第二の対象の測定性能が前記測定判断閾値よりも小さく、前記第二の対象は、現在のサービングセル、Pcell、SPcell、MCG、SCG、周波数帯域、キャリア又はBWPを含むこと、
配置された第二のターゲットセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さいこと、及び
配置された第二のターゲットセルグループのうちのセルの測定性能が前記測定判断閾値よりも小さいこと、のうちのいずれか一つを含む。
【0088】
選択的に、前記指示情報に基づき、被測定ターゲット対象を決定した後、前記端末400は、処理モジュールをさらに含み、前記処理モジュールは、
前記ターゲット対象に対してL1、L2及びL3のうちの少なくとも一つの測定を行うこと、
前記ターゲット対象の測定結果に対してL3フィルタリングを行うこと、及び
前記ターゲット対象の測定結果に対してセルレベル及び/又はビームレベルの報告を行うこと、のうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0089】
本開示の実施例による端末は、
図2の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。
【0090】
図5は、本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。
図5に示すように、ネットワーク側機器500は、
指示情報を端末に送信するための送信モジュール501を含み、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0091】
選択的に、前記ターゲット対象は、
周波数帯域又は周波数帯域上のリファレンス信号、
キャリア又はキャリア上のリファレンス信号、
セル又はセル上のリファレンス信号、及び
帯域幅部分BWP又はBWP上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含み、
選択的に、前記セル又はセル上のリファレンス信号は、
セカンダリセル又はセカンダリセル上のリファレンス信号、
プライマリセルPcell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一のターゲットセル又は第一のターゲットセル上のリファレンス信号、及び
セカンダリセルグループ又はセカンダリセルグループ上のリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを含む。
【0092】
選択的に、前記第一のターゲットキャリアの測定結果は、前記ターゲット周波数帯域の測定結果を表し、
又は、前記第一のセルの測定結果は、前記第二のターゲットキャリアの測定結果を表し、
又は、前記第二のセルの測定結果は、前記第一のターゲットセルグループの測定結果を表し、
又は、前記第三のセル、第三のターゲットキャリア又は前記リファレンス信号の測定結果は、前記第一の対象の測定結果を表す。
【0093】
本開示の実施例によるネットワーク側機器は、
図3の方法の実施例においてネットワーク側機器によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略し、配置されるリソースオーバヘッドの低減を図ることができる。
【0094】
図6は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0095】
この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、プロセッサ610、及び電源611などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図6に示す端末構成は、端末に対する限定を構成せず、端末には、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又は何らかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピューター、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0096】
プロセッサ610は、ネットワーク側機器によって送信される指示情報を受信し、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するために用いられ、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0097】
上記ターゲット対象の具体的な内容、及び前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定する具体的な実現プロセスは、
図2に対応する方法の実施例の関連説明を参照してよい。ここでは説明を省略する。
【0098】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット601は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよいことである。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ610に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット601は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0099】
端末は、ネットワークモジュール602によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0100】
オーディオ出力ユニット603は、無線周波数ユニット601又はネットワークモジュール602によって受信された又はメモリ609に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット603はさらに、端末600によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット603は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0101】
入力ユニット604は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット606に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ6041によって処理された画像フレームは、メモリ609(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット601又はネットワークモジュール602を介して送信されてもよい。マイクロホン6042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット601を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0102】
端末600はさらに、少なくとも一つのセンサ605、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル6061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末600が耳元に移動した時、表示パネル6061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ605はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0103】
表示ユニット606は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、 OLED)などの形式で表示パネル6061が配置されてもよい。
【0104】
ユーザ入力ユニット607は、入力された数字又は文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル6071上又はタッチパネル6071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ610に送信し、プロセッサ610から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル6071を実現してもよい。タッチパネル6071以外に、ユーザ入力ユニット607は、他の入力機器6072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器6072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0105】
さらに、タッチパネル6071は、表示パネル6061上に覆われてもよい。タッチパネル6071は、その上又は付近でのタッチ操作を検出した場合、プロセッサ610に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ610は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル6061上で相応な視覚出力を提供する。
図6では、タッチパネル6071と表示パネル6061は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル6071と表示パネル6061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0106】
インターフェースユニット608は、外部装置と端末600との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット608は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末600内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末600と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0107】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ609は、主に記憶プログラム領域及び記憶データ領域を含んでもよい。記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0108】
プロセッサ610は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ609内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ609内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に集積されなくてもよいことである。
【0109】
端末600は、各部材に電力を供給する電源611(例えば、電池)をさらに含んでもよい。選択的に、電源611は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0110】
また、端末600は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
【0111】
選択的に、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。プロセッサ610と、メモリ609と、メモリ609に記憶され、前記プロセッサ610上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ610によって実行される時、上記測定方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。
【0112】
図7は、本開示の実施例による別のネットワーク機器の構造図である。
図7に示すように、このネットワーク機器700は、プロセッサ701、送受信機702、メモリ703、及びバスインターフェースを含み、
プロセッサ701は、指示情報を端末に送信するために用いられ、前記指示情報は、前記指示情報に基づき、測定されるターゲット対象を決定するよう前記端末に指示するために用いられ、
前記指示情報は、第一の指示及び/又は第二の指示を含み、
前記第一の指示は、測定判断閾値を指示するために用いられ、
前記第二の指示は、
ターゲット周波数帯域の第一のターゲットキャリア、
第二のターゲットキャリアの第一のセル、
第一のターゲットセルグループの第二のセル、
プライマリセルPcell、セカンダリセルScell、プライマリセカンダリセルPscell又はプライマリセカンダリメンバーセルSpcellである第一の対象の第三のセル又は第三のターゲットキャリア、及び
前記第一の対象の一つのリファレンス信号、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0113】
上記ターゲット対象の具体的な内容は、
図3に対応する方法の実施例の関連説明を参照してよい。ここでは説明を省略する。
【0114】
図7では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ701によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ703によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知られているものであるため、ここでは、これ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機702は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェース704は、必要な機器に外接や内接することができるインターフェースであってもよい。接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0115】
プロセッサ701は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ703は、プロセッサ701の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0116】
選択的に、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。プロセッサ701、メモリ703、メモリ703に記憶され、前記プロセッサ701上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ701によって実行される時、上記測定指示方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。
【0117】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例による端末側の測定方法の実施例の各プロセスを実現させるか、又はこのコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例によるネットワーク側機器側の測定指示方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。上述したコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0118】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含むことである。それ以上の制限がない場合に、「・・・を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0119】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者が好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又は基地局などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0120】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述したが、本開示は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。