(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】可撓性バリアを介して接続を提供するコネクタ
(51)【国際特許分類】
A61B 90/00 20160101AFI20240705BHJP
A61B 46/20 20160101ALI20240705BHJP
【FI】
A61B90/00
A61B46/20
(21)【出願番号】P 2021556269
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 EP2020058600
(87)【国際公開番号】W WO2020193720
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-03-08
(32)【優先日】2019-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】デューレンバーグ ペーター ヒュベルトゥス フランシスクス
(72)【発明者】
【氏名】グローエンランド アルフォンス ウォウター
(72)【発明者】
【氏名】イミンク アルバート ヘンドリック ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ミッチェル アンドリュー
【審査官】宮崎 敏長
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-067590(JP,A)
【文献】国際公開第2017/116752(WO,A1)
【文献】特開2000-254141(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 46/20
A61B 90/00
H02J 50/00
H04B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性バリアを介して血管内装置及び更なる構成要素を接続するシステムにおいて、前記システムが、
前記血管内装置と、
少なくとも1つの装置パッド及び少なくとも1つのランディングパッドを有するコネクタと、
を有し、
前記装置パッドは、前記血管内装置と前記更なる構成要素との間でデータ及び/又は電力を送信及び/又は受信するように前記可撓
性バリアを介して非接触接続を確立するために、前記ランディングパッドに近接して配置されるように構成され、
前記装置パッドは、前記血管内装置に接続されるように構成され、前記ランディングパッドは、前記更なる構成要素に接続されるように構成され、
前記装置パッド及び前記ランディングパッドは、互いに取り付ける及び/又は
揃えるように構成される、
システム。
【請求項2】
前記装置パッド及び/又は前記ランディングパッドは、前記装置パッド及び/又は前記ランディングパッドの形状を
揃えることによって互いに
揃えるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記装置パッド及び/又は前記ランディングパッドは、
要求される配置を示すように触覚フィードバック
を提供するように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記装置パッド及び/又は前記ランディングパッドは、磁力によって互いに
揃える及び/又は取り付けるように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記装置パッド及び前記ランディングパッドは、機械的固定具を介して互いに
揃える及び/又は取り付けるように構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
更なる装置パッドが、前記ランディングパッドに近接して前記装置パッドに隣接して配置され、前記更なる装置パッドが、受信信号を前記装置パッドに再送信するように構成される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
複数のランディングパッドが、互いに隣接して配置される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
1つ又は複数のランディングパッドが、患者支持構造又はそれから分離された装置に取り付けられる及び/又は一体化されるように構成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記装置パッドは、コンバータケーブル及び/又はコンバータドングルを設けられる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
電力及び/又はデータの伝送が、光学的及び/又は電磁的伝送によって提供される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記システムの前記更なる構成要素が、コンソール又は患者インタフェースモジュール(PIM)である、請求項1乃至
10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムが、患者支持構造を更に有し、前記コネクタが、前記患者支持構造内に取り付けられる又は一体化される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
可撓性バリアを介して接続する方法において、前記方法は、
a)コネクタの少なくとも装置パッドを血管内装置に接続するステップと、
b)前記コネクタの少なくともランディングパッドを更なる構成要素に接続するステップと、
c)前記可撓性バリアを介した非接触接続のために前記ランディングパッドに近接して前記装置パッドを配置するステップと、
d)前記装置パッドと前記ランディングパッドとの間の非接触接続を確立するステップと、
を有し、
前記装置パッド及び/又は前記ランディングパッドは、データ及び/又は電力を送信及び/又は受信するように構成され、
前記非接触接続は、前記装置パッドと前記ランディングパッドとの間で電力及び/又はデータを交換するように構成される
、方法。
【請求項14】
処理ユニットによって実行される場合に、請求項13に記載の方法のステップを実行するように構成された、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置を制御するためのコンピュータプログラム要素。
【請求項15】
請求項14に記載のコンピュータプログラム要素を記憶したコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性バリアを介して接続するためのコネクタ、コネクタ及び介入装置を有するシステム、可撓性バリアを介して接続するための方法、コンピュータプログラム要素、及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
冠動脈又は末梢血管介入のための画像ガイド療法(IGT)装置は、通常、人体の動脈内に挿入され、医師によって人体の適切な位置に向けられるカテーテルを設けられる。このような介入は、通常、手術室、実験室、又は同様の部屋で行われ、以下、カテーテル室と称される。
【0003】
現在のカテーテル室ワークフローの最大の課題の1つは、おそらく、流量及び圧力を測定するための血管内超音波(IVUS)又は機能測定(FM)カテーテルなどのアクティブ装置を使用する場合に、無菌バリアを管理することである。無菌バリアは、無菌カテーテルと患者テーブルの非無菌患者インタフェースモジュール(PIM)との間の接続を提供する。無菌バリア自体は、通常、ドレープである。無菌ゾーン内のすべての電気機器は、このドレープを横切る必要がある。従って、操作手順中に電気機器のケーブルを管理することは、実用上困難であることができる。
【0004】
カテーテルが小さな切開を通して体内に挿入されるこのような介入処置の限定的な介入特性にもかかわらず、処置の無菌性を保証する厳格な手段が存在する。これらは、患者の上に配置されたプラスチックの無菌シートであるドレープをもたらし、適切なカテーテル挿入のために患者のための入口部位において開口部を有する。ドレープは、また、PIM装置を含む、患者テーブル(のベッドレール)に取り付けられた装置を覆う。
【0005】
カテーテル室の使用フローに関して、介入中に無菌バリアを横切ることは、使用フローに対する最大の課題の1つであり、カテーテルを接続する場合に無菌の医師が非無菌のPIMに触れないことを保証するために、明白ではない、準最適処置をもたらしうる。PIMは、邪魔にならないために患者テーブルの反対側に取り付けられるので、多くの場合、非無菌の看護師が、この接続を行う。無菌医師から非無菌看護師への無菌コネクタの手渡しは、互いに接触してはならないので、困難である可能性がある。実際には、医師は、多くの場合、コネクタを非無菌看護婦に向けて投げ、そこで、無菌ドレープの上面に触れることなく、コネクタを拾い上げ、それをPIMに接続する。
【0006】
ロボット手術システムにおける無線通信は、US2008/0147089A1から既知である。ロボット外科的手術システムは、プリント回路アセンブリ及びリンク無線通信装置を含み、ロボットマニピュレータ上に無菌ドレープを配置し、キャリッジリンク上に取り外し可能な手術器具を取り付け、リンク無線通信装置と手術器具との間の無菌ドレープを介して、器具上の電気回路のための電力と共に、いずれか又は両方の方向にデータを無線で通過させる、ロボットマニピュレータのキャリッジリンクを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、無菌バリアを横切ることが、安全かつ単純な方法で処置の無菌性を保証するように、介入処置中に使用される無菌装置のための接続を提供する必要があり得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、独立請求項の主題によって解決され、更なる実施形態は、従属請求項に組み込まれる。本発明の以下に説明される態様は、コネクタ、コネクタシステム、及び可撓性バリアを介した接続方法にも適用されることに留意されたい。
【0009】
本発明によれば、可撓性バリアを介して血管内装置及び更なる構成要素を接続するためのシステムが、提供される。システムは、少なくとも装置パッド及び少なくともランディングパッドを有するコネクタを有する。
装置パッドは、血管内装置と更なる構成要素との間でデータ及び/又は電力を送信及び/又は受信するために、可撓性バリアを介した非接触接続を確立するために、ランディングパッドに近接して配置されるように構成される。装置パッドは、血管内装置に接続されるように構成され、ランディングパッドは、更なる構成要素に接続されるように構成される。更に、装置パッド及びランディングパッドは、互いに取り付ける及び/又はアラインするように構成される。
したがって、本発明は、可撓性バリアを介する接続を行う異なる方法、特に、無菌血管内装置と非無菌の更なるシステム構成要素との間のドレープなどの無菌バリアを横切る接続を行うための異なる方法を提供する。 したがって、ユーザは、ドレープの上方で作業することができ、非無菌領域における更なるシステム構成要素に血管内装置を接続するために無菌バリアを横切ることは、装置パッド及びランディングパッドを取り付ける及び/又はアラインすることによって接続が確立され、したがって、バリアを横切る電力及びデータの交換を非接触方式で可能にするので、もはや問題ではない。
【0010】
コネクタは、血管内超音波(IVUS)カテーテル、圧力ワイヤ、超音波プローブ、例えば、血管外超音波(EVUS)、アテローム切除装置(レーザ、モータ等に基づく)、血行動態測定のような異なる(能動的)装置を設けられることができる。また、いくつかの例では、カテーテル室で使用されるツール、ボタン、ホイールなどのユーザインタフェースは、特定の装置の装置パッドと組み合わされてもよい。本発明は、無菌バリアを横切る間に、カテーテル室内のコンソール、患者インタフェースモジュール(PIM)などの更なるシステム構成要素に装置を接続するという主なユーザの課題に対処する。同時に、提案された解決策は、上述のツール及び装置の位置に関するユーザニーズにも対処するか、又は少なくともサポートする。
【0011】
コネクタは、装置、例えばカテーテルと、例えば患者インタフェースモジュール(PIM)との間の接続を行う異なる方法を提供する。接続は、無菌装置と患者テーブルにおける非無菌PIMとの間で行われる。無菌装置と非無菌PIM又は非無菌コンソールとの間では、可撓性バリアが、管理される。可撓性バリアは、プラスチックシート又は適切な織物を有するドレープであることができる。可撓性バリアは、透明、部分的又は完全に不透明であることができる。
【0012】
例では、可撓性バリアは、発光ダイオード(LED)、レーザ、赤外線(IR)などから放射される電磁放射線に対して光学的に透明である。この例では、ランディングパッドと装置パッドとの間で非接触方式でデータを交換することは、可視光又は赤外光を用いて符号化された情報を受信及び送信することを有してもよい。
【0013】
可撓性バリアは、一方の側では無菌であり、他方の側では非無菌であり、無菌ゾーン及び非無菌ゾーンを規定する。無菌ゾーン内の全ての電気機器は、関連するケーブルと共に可撓性バリアの上方を横切っている。
【0014】
コネクタは、可撓性バリアの上方で機器、例えばカテーテル等のユーザ操作を強力に容易化し、可撓性バリアの無菌側を横切ることは、電力及びデータが非接触方式で横切るので、もはや問題ではない。
【0015】
コネクタは、少なくとも装置パッド及び少なくともランディングパッドを有する。装置パッドは、送信器とも称される。ランディングパッドは、受信器とも称される。装置パッド及び/又はランディングパッドは、データを送信及び/又は受信するように構成される。電力伝送は、ランディングパッドから装置パッドを介して装置、例えばカテーテルに提供される。装置パッド及びランディングパッドは、データ及び/又は電力の非接触の送信/受信に適した電子機器を提供する。例では、パッドは、送信端及び受信端の両方のための、カプセル化された、好ましくは完全にカプセル化されたケーシング又はハウジングとして提供され、それによって、潜在的な流体又は塵の侵入を回避する。例では、パッドが、適切なプラスチック材料で作られる。好ましくは、カテーテル側のトランシーバ(装置パッド)は、「受動的」であり、安価であり、その結果、回路が、ディスポーザブルの一部としてコネクタに一体化されることができる。
【0016】
非接触接続は、装置パッドとランディングパッドとの間で電力及び/又はデータを交換するように構成される。装置パッドは、可撓性バリアを介した非接触接続のために、ランディングパッドに近接して配置される。以下により詳細に記載されるように、1つ以上の装置パッド及び/又は1つ以上のランディングパッドは、コネクタによって提供されることができ、その結果、異なる要件又は処置設定が、提供されることができる。
【0017】
例では、ランディングパッド又はコネクタの下部が、可撓性バリアの下、すなわち、可撓性バリアの非無菌側に配置され、装置パッド又はコネクタの上部は、可撓性バリアの上、すなわち、可撓性バリアの無菌側に配置される。
【0018】
言い換えれば、コネクタは、1つ以上の装置に対する接続、例えば、コンソールシステムに対する1つ以上のカテーテルの接続を、データ及び/又は電力が可撓性バリアを介して交換される非接触方式で提供する。装置パッド(送信器)及びランディングパッド(受信器)は、それらの間の無菌バリア、例えばドレープのみと接触している。
【0019】
装置パッドからランディングパッドまでの送信距離は、0.5mmから5mmの間であり、好ましくは1mmから2.5mmの間である。この距離は、可撓性バリアの厚さ(使用される材料によって決定され、0.1mm以下であってもよい)と、典型的には0.5乃至2mmである、ランディングパッド及び装置パッドのハウジング又はケーシングの壁厚とによって決定される。
【0020】
デジタルデータストリームに対する高いデータレート、又はアナログストリームに対する高い帯域幅が、非接触接続上で提供される。高いデータレートは、100 Mビット/秒から数Gビット/秒までの範囲であり、帯域幅は、20MHzから100MHzまでの範囲である(以下の詳細も参照)。上述のような短い距離は、このようなデータ伝送をサポートし、その結果、高いデータレート又は帯域幅が、達成される。例えば、近接場データ伝送及び/又は誘導電力伝送技術が、使用されてもよい。
【0021】
コネクタは、また、装置全体が、依然として無菌である(非無菌部分がカテーテルに物理的に取り付けられない)ので、ユーザ、例えば医師が血管内装置、例えばカテーテルを無菌領域内で一時的に切り離し、再配置することを可能にする。更に、装置は、無菌バリアを横切ることを心配することなく、処置を継続するように後の段階で容易に再接続されることができる。
【0022】
コネクタは、物理的な電気接続の既存のアプローチに対して幾つかの利点を提供する。例えば、可撓性バリア(無菌バリア)を介するポークヨーク接続が、提供される。介入は、1日により多くの患者が治療されることができるように、より早く実行される。また、介入コストが、減少するかもしれない。更に、処置の長さを増大させることができる無菌性の誤りのより低いリスクが存在し(例えば、医師は、開かれる新しいカテーテルを再び洗い流す必要がある)、また、第2のカテーテルが、必要とされない(二重のコストが、回避される)。処置の間の関連する表面の洗浄が、より容易になる。カテーテルとPIMとの間の非接触接点に影響を及ぼす造影剤流体の低減されたリスクが存在する。更に、コネクタ(患者保護手段)によって、電気絶縁バリアの暗黙の生成が、提供されてもよい。
【0023】
一例によれば、装置パッド及び/又はランディングパッドは、その形状をアラインすることによって互いにアラインするように構成される。装置パッド及びランディングパッドは、その形状によってアラインされることができる。また、スイッチ又はボタンが、パッドを接続するように設けられることができる。しかしながら、このような接続は、容易に取り外し可能又は着脱可能なままであり、例えば、機器、ツール又はユーザが、意図しない過剰な力で装置のワイヤを偶然に引っ張った場合、又は装置が除細動器とのアクセスに対して迅速に切断される緊急事態の場合に、接続のいずれかの側への潜在的な損傷を禁止する。換言すれば、パッドの接続は、意図しない引っ張り力に対する保護を提供する。
【0024】
一例によれば、装置パッド及び/又はランディングパッドは、触覚フィードバックによって互いに取り付け及び/又はアラインするように構成される。このような触覚フィードバックは、パッドに設けられた磁性要素によって提供されることができる。いくつかの例では、パッドが接近して正しく配置される場合に、触覚フィードバックとして振動が提供される。他の例では、機械的クリックが、パッドの要求される配置を示す触覚フィードバックとして機能してもよい。
【0025】
一例によれば、装置パッド及び/又はランディングパッドは、磁力を介して互いにアライン及び/又は付着するように構成される。可撓性バリアの両側のパッドは、パッドが互いに近接している場合に自動的にアラインされる。このような自動アライメントは、ペースメーカ及び磁場に反応する他の装置に対する問題を防止するために、電磁石によって提供されることができる。例では、電磁石が、システム(例えば、ソフトウェア)を介して起動され、ハードウェア解放ボタンで無効化されることができる。
【0026】
一例によれば、装置パッド及びランディングパッドは、機械的固定具を介して互いにアラインする及び/又は取り付けるように構成される。機械的固定具は、装置パッドをランディングパッドのケーシング又はハウジングの凹部又は延長部に固定するように構成されることができる。装置パッドから、例えば、横方向及び/又はランディングパッドに対する方向に延在し、パッドが互いにアライン及び取り付けされるようにランディングパッドの凹部/延長部内に受け入れられるボタン又はラッチ等が、提供されることができる。例では、ボタン又はラッチ等は、装置パッドから延在するように解放又は押圧される。パッドの接続は、容易に取り外し可能なままである。接続は、装置パッドとランディングパッドとの間に配置された可撓性バリアを設けられる。
【0027】
可撓性バリアの両側のパッドは、パッドが互いに近接している場合に自動的にアラインされる。例において、装置パッド及びランディングパッドは、静電素子を介して互いにアラインする及び/又は取り付けるように構成される。
【0028】
一例によれば、更なる装置パッドが、ランディングパッドに近接する装置パッドに隣接して配置され、更なる装置パッドは、受信信号を装置パッドに再送信するように構成される。例では、パッド間のデータ及び/又は電力伝送のためにガルバニック結合が、提供される。例では、1つの装置パッドのみが、同時にアクティブである。装置パッドがアクティブであるかどうかは、ランディングパッドにリンクされたソフトウェアを介して制御される。例では、各装置パッドは、異なる周波数で変調される。ランディングパッド及び装置パッドは、各々、電子ユニットを有する。
【0029】
例では、装置パッドは、単一のランディングパッド(ランディングパッドと第1の又は最も近い装置パッドとの間の単一のドレープを持つ)の上に互いに積み重ねられることができる。装置パッドを積み重ねることは、特にスペースが少ない場合に、フットプリントが最小化されるように、改善されたユーザビリティを提供する。ランディングパッドは、1つ又は複数の装置パッドのすべての変調周波数を送受信するように構成される。装置パッドは、互いに多重化されたこれらの信号を送受信するためのユニットを有する。更に、個々の装置パッドは、それ自体の信号をフィルタ除去するように構成される。
【0030】
一例によれば、複数のランディングパッドが、互いに隣接して配置される。装置パッドとランディングパッドとの間の複数の接続は、横方向の平面内に複数の「接続位置」を有することによって同時に可能であり、装置パッドは、隣接して、すなわち、提供されたランディングパッドに近接して横方向に配置される。
【0031】
例では、ランディングパッドが、横方向平面内に配置される。ランディングパッドは、個々に、一行に、又はアレイとして配置されることができる。例では、1つ又は複数のランディングパッドが、エンクロージャ内に受け入れられる。任意選択で、少なくとも1つの凹部が、1つ又は複数のランディングパッドを受け入れるためにエンクロージャ内に設けられることができる。
【0032】
例では、コネクタが、単一の装置パッド及び単一のランディングパッドの組み合わせを提供する。他の例では、コネクタは、複数の装置パッド及び単一の受信器を有し、ここで、単一の受信器は、行又はアレイにおいて横方向に配置され、単一の受信器として機能するように電気的に接続された複数のランディングパッドによって提供される。したがって、複数の装置パッドは、この場合、異なる横方向位置で互いに隣接して配置される。更なる例は、独立して配置される、例えば、支持構造(患者ベッド又は患者支持テーブル)に取り付けられる、又は(以下により詳細に記載される)支持構造内に一体化される、複数のランディングパッドを有するコネクタを提供する。このような例では、装置パッドは、1つのランディングパッドの位置から次のランディングパッドの位置に切り替えられることができる。他の例では、コネクタは、単一のランディングパッドに対して複数の装置パッドを有し、装置パッドは、互いの上に配置される。
【0033】
例えば短距離無線周波数識別(RFID)を介したユニーク識別は、装置パッドとランディングパッドとの間の正しい結合を識別するために提供されることができる。更に、そのようなユニーク識別は、どのランディングパッドがアクティブであるか、すなわち、非接触方式で装置パッドに接続されるかを識別するのに役立ち得る。
【0034】
一例によれば、1つ又は複数のランディングパッドは、患者支持構造又はそれから分離された装置に取り付けられる及び/又は一体化されるように構成される。支持構造は、患者ベッド又は患者テーブルであることができる。装置は、例えば、カート、モバイルコンソール、患者インタフェースモジュール(PIM)又は静脈内(IV)ポールであることができる。ランディングパッドは、ベッドレール、フレーム、又は患者テーブル自体に取り付けられるか、又は一体化される。好ましくは、ランディングパッドは、装置/機器のケーブルがユーザの邪魔にならないように、ベッドレール又はフレームの位置に取り付けられるか、又は一体化される。例では、1つ又は複数のランディングパッドが、患者支持構造の上に取り付けられるか、又は一体化される。ランディングパッドは、患者支持構造の周りのどこにでも取り付けられる又は一体化されることができる。それに応じた位置は、例えば、レール空間、又は患者支持構造の任意の他の適切な位置である。レール空間は、一般に、患者の胴体の半分までベッドの足側に限定されてもよい。例では、ランディングパッドは、患者テーブルから分離されたカート、モバイルコンソール、又はIVポールなどの装置内に取り付けられるか、又は一体化される。例では、ランディングパッドは、前述のように、患者支持構造又は装置に取り付けられる、及び/又は一体化されるエンクロージャを設けられる。
【0035】
一例によれば、装置パッドは、コンバータケーブル及び/又はコンバータドングルを設けられる。コンバータケーブルは、既存の装置コネクタを有するコネクタの使用を提供する。また、装置パッドが再使用可能として提供される場合、コンバータケーブルは、装置からのパッドの分離を提供する。コンバータドングルは、装置パッドを既存のコネクタ(「レガシー」コネクタ)に接続するように設けられることができる。コンバータケーブル及び/又はコンバータドングルは、また、再使用可能であることができ、除菌可能として提供されることができる。又は、それらは、単回使用又は一回使用のために無菌として提供される。
【0036】
一例によれば、電力及び/又はデータの伝送は、光及び/又は電磁伝送によって提供される。装置は、典型的には、25Wまでの電力を消費するので、非接触電力要件は、制限される
【0037】
非接触データリンクは、かなりの量のデータを送受信することができる必要がある。信号は、技術、コスト、サイズなどの点で最も便利なものに応じて、デジタル又はアナログで転送されてもよい。アナログ帯域幅は、35MHz乃至60MHzを含んでもよい。このデジタルデータレートは、35MHzでは約0.6Gb/s、45MHzでは約2Gb/s、60MHzでは約6Gb/sである。
【0038】
データの伝送に関しては、非常に短い距離(5mmまで)のみが、カバーされる必要がある。したがって、良好な(信号対雑音)SNR信号伝達又は他の変調方式(QAM、FSK、…)を達成するのに十分な変調深さを有する周波数(FM)変調が、使用されることができる。60GHzキャリアは、IEEE802.11-ad規格に従って使用されることができる。また、光放射(例えば、光)は、可撓性バリア、例えば、ドレープを貫通する光源の高速変調を使用することによってデータ(信号)(及び/又は電力)を転送するために使用されてもよい。また、高感度フォトダイオードは、データ(信号)及び/又は電力伝送に使用されることができる。これは、不透明ドレープ(青、緑)及び透明ドレープ(通常、不透明ドレープは縁部に透明部分を有する)の両方に使用することができる。
【0039】
電力の伝達に関しては、非常に短い距離(5mmまで)のみが、カバーされる必要がある。電力伝送のいくつかの方法、例えば、誘導電力伝送技術のような電磁結合が、可能である。代わりに又は加えて、光放射(例えば、光、IR)が、送信された光パワーを受信するために、高感度フォトダイオードを使用して、可撓性バリアを通して電力(及びデータ)を伝送するのに使用されてもよい。
【0040】
例において、信号、例えば、非接触信号又は電力信号のシールディングが、例えば、金属ケージのようなファラデーケージ原理によって、提供される。シールディングは、磁石によって、又は空気中で容易に吸収される高周波伝送(例えば、60GHz)を使用することによっても提供されることができる。また、これらのシールディングタイプの組み合わせも、可能である。
【0041】
改善された使用フローは、本発明のコネクタを使用する場合に達成される。装置パッドは、ランディングパッドにおいて容易に接続されることができる。装置パッドは、複数のランディングパッドが設けられる場合に、1つのランディングパッドから次のランディングパッドに容易に交換されることができる。
【0042】
本発明によれば、可撓性バリアを介する接続のためのシステムも、提供される。システムは、少なくともコネクタと、少なくとも介入装置とを有し、コネクタは、介入装置の接続側を有し、コネクタの装置パッドは、可撓性バリアを介する非接触接続のためにコネクタのランディングパッドに近接して配置される。
【0043】
一例によれば、システムは、患者支持構造を更に有し、コネクタは、患者支持構造内に取り付けられるか、又は一体化される。
【0044】
本発明によれば、可撓性バリアを介して接続するための方法も、提供される。方法は、以下のステップ、すなわち、a)コネクタの少なくとも装置パッドを血管内装置に接続するステップと、b)コネクタの少なくともランディングパッドを更なる構成要素に接続するステップと、c)装置パッドを、可撓性バリアを介して非接触接続するためにランディングパッドに近接して配置するステップと、d)装置パッドとランディングパッドとの間に非接触接続を確立するステップとを有し、装置パッド及び/又はランディングパッドは、データ及び/又は電力を送信及び/又は受信するように構成され、非接触接続は、装置パッドとランディングパッドとの間で電力及び/又はデータを交換するように構成される。
【0045】
本発明によれば、装置、すなわちコネクタ又はシステムを制御するためのコンピュータプログラム要素も、提供され、このコンピュータプログラム要素は、処理ユニットによって実行される場合に、方法ステップを実行するように構成される。また、プログラム要素を記憶したコンピュータ可読媒体が、提供される。
【0046】
言い換えれば、本発明は、装置、例えばカテーテルを、カテーテル室内のコンソールシステム又は他のシステムに非接触方式で接続することを提案し、この場合、データ及び電力は、可撓性バリア、例えばドレープを介して交換され、それによって、送信器(装置パッド)及び受信器(ランディングパッド)は、図に示されるように、間の無菌バリア(ドレープ)のみと密接に接触する。信号及び電力伝達の原理は、既知である(例えば、携帯電話の非接触充電)が、物理的に、例えば、受信器と送信器との間に積み重ねられたドレープからなる無菌バリアを横切ることは、本発明のユニークな特徴である。
【0047】
複数の接続は、互いに隣接する複数の接続位置を有することによって、又はコネクタパッド、すなわち装置パッドを1つの単一のランディングパッド上に互いの上に積み重ねることによって、同時に想定され、単一の可撓性バリア、例えばドレープが、コネクタの第1の装置パッドとランディングパッドとの間にある。ランディングパッド及び装置パッドのアライメントは、例えば、形状決定されたフィット、ドレープの両側のパッドを互いに対してアラインされた状態に保つ磁石を介した自動アライメント、ペースメーカ及び磁場に反応する他の装置の問題を防止する電磁石によって保証されてもよく、電磁石は、システム(例えば、ソフトウェア)を介して起動される及び/又はハードウェアリリースボタンで無効化されることができるい。
【0048】
本発明の記載された特徴は、信号及び/又は電力が無菌バリアを横切って伝達される必要がある(バリアが例えばドレープなどの物理的シートからなる)用途にも適用される。そのような用途は、静脈又は動脈へのアクセス位置を決定するために使用される血行動態測定、例えば手術室における動的モニタリング、患者モニタリング、2D又は3D超音波を有する。可撓性バリアを横切るために提案された非接触データ及び電力接続を使用することは、煩わしさなしに患者部屋の大きな介入ディスプレイ上に示すことを可能にする。無菌バリアを横切る必要がある他の装置への電力及びデータが、提供される。
【0049】
装置パッドとランディングパッドとの接続が、説明されているが、ドレープを省略する可撓性バリア(無菌ドレープ)は、非接触電力及びデータインタフェースの機能を制限するものではない。
【0050】
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかになり、それを参照して説明される。
【0051】
本発明の例示的な実施形態は、以下の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】装置パッド及びランディングパッドを有するコネクタの概略図を示す。
【
図2】非接触接続を示す
図1のコネクタの拡大図を示す。
【
図3】装置パッド及びランディングパッドの形状アライメントを提供するコネクタの概略図を示す。
【
図4】装置パッド及びランディングパッドのアライメント及び/又は取り付けのための触覚フィードバックを提供するコネクタの概略図を示す。
【
図5】装置パッド及びランディングパッドの接続のための機械的取付け具を提供するコネクタの概略図を示す。
【
図6】装置パッドが互いの上に配置されたコネクタの概略図を示す。
【
図7A】ランディングパッドがエンクロージャ内に受け入れられる、コネクタの概略図を示す。
【
図7B】ランディングパッド及び装置パッドがエンクロージャ内に受け入れられるコネクタの概略図を示す。
【
図8A】複数の装置パッドが互いの上に配置される、
図7Aのコネクタの概略図を示す。
【
図8B】各装置パッドがエンクロージャ内に受け入れられる、
図8Aのコネクタの概略図を示す。
【
図9】2つの装置パッドが互いに隣接して配置されたコネクタの概略図を示す。
【
図13】介入装置を有するシステムの概略図を示す。
【
図14】複数のランディングパッドを提供する患者支持構造の概略図を示す。
【
図15】可撓性バリアを介した接続方法のフローチャートを示す。
【
図16】装置パッドが互いの上に配置される非接触接続を示す、コネクタの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0053】
ここで、特定の実施形態が、添付の図面を参照して詳細に説明される。以下の説明では、同様の図面参照番号が、異なる図面においても、同様の要素に対して使用される。詳細な構成及び要素のような、本明細書で規定される事項は、例示的な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。また、周知の機能又は構成は、不必要な詳細で実施形態を不明瞭にするので、詳細には説明されない。更に、「のうちの少なくとも1つ」などの表現は、要素のリストに先行する場合、要素のリスト全体を修飾し、リストの個々の要素を修飾しない。図に示される図面は、縮尺通りに描かれていない。
【0054】
カテーテル室内の冠動脈介入又は末梢血管介入に対するIGT装置解決策は、人体の動脈内に挿入され、医師によって人体内の適切な位置に押し込まれる、カテーテル、ワイヤ又は他の介入装置とともに機能する。カテーテルワイヤ及び他の介入装置を使用するための臨床的状況は、身体のこれらの部分が制限された血流のために制限された酸素化を受けることである。これは、心臓であることができるが、四肢又は器官でもあることもできる。制限された血流は、血管の局所的狭窄(「狭窄症」)によって引き起こされ、診断及び治療は、狭窄の識別及び除去を目的とする。古典的な診断及び治療は、X線下で行われるが、2D撮像と組み合わせた問題の3Dの性質のために制限されることができる。更に、患者に有害であり得る造影剤が、血管を視覚化するために血流に添加されなければならない。加えて、一般的な傾向は、患者及び医師の両方の健康のために適用されるX線量を最小化することである。
【0055】
したがって、上述された装置は、全手順を通して無菌でなければならない。カテーテル室には、固定/統合システムがあり、また、処置中のデータ取得及び電力供給のための「モバイル」カートベースのシステムもある。固定システムは、通常、カテーテル室の床の下に取り付けられ、患者支持テーブルのフレームに接続されたケーブルを設けられる。他方で、モバイルシステムは、患者ベッドへの直接的な接続を有する。
【0056】
従って、使用される全ての装置及びツールは、全手順を通して無菌でなければならない。装置及びツールに関するカテーテル室におけるユーザ要件は、基本的に、(i)ドレープの非無菌側の下に到達する必要なく、ドレープの無菌側の上で動作することができること、(ii)ユーザがそれらを必要とする場合に、位置の変更を含むこともできるツールを有すること、及び(iii)ユーザがそれらを使用する準備ができている場合に、例えば、非無菌接触などによるツール交換を必要とせずに、それらのツールを準備することである。
【0057】
本発明は、必要とされる要件を満たし、可撓性バリアを介して接続を行うことによって介入装置の使用を容易にするコネクタ、システム、及び方法を提供する。結果は、ユーザがドレープの上で作業することができ、電力及びデータが可撓性バリアを非接触で横切るので、無菌バリアを横切ることがもはや問題にならないことである。以下に説明される異なるコネクタは、上述された全ての特徴を提供する。
【0058】
図1は、装置パッドD及びランディングパッドLを有するコネクタ1の概略図を示す。可撓性バリア2が、装置パッドDとランディングパッドLとの間に示される。可撓性バリア2は、一方の側で無菌であり、他方の側で非無菌であるドレープである。しかしながら、例では、接続が、パッドD、Lの間の可撓性バリア2なしで確立されることもできる。ランディングパッドLは、可撓性バリア2の下、すなわち非無菌側に配置される。装置パッドは、可撓性バリア2の上に配置される。
【0059】
装置パッドDは、装置又はツールのケーブルを設けられる。パッドD、Lは、データ8及び/又は電力6を送信及び/又は受信するように構成される。電力6及びデータ8は、
図2により詳細に記載される非接触接続を介して交換される。非接触接続を確立するために、装置パッドD及びランディングパッドLは、近接して配置される。装置パッドDとランディングパッドLとの間の距離は、上記の通りである。
【0060】
パッドD、Lは、近接した場合に、非接触接続がパッドD、Lの間に確立されるように、互いにアラインされるように構成される。可撓性バリア2が設けられる場合、非接触接続が、可撓性バリア2を介して確立される。電力伝送は、ランディングパッドLから、装置パッドD及び装置のケーブル4を介して、使用される血管内装置、例えばカテーテルまで、非接触方式で提供される。データ伝送は、ランディングパッドL及び装置パッドDの間で両方向に非接触で提供される。例では、パッドD、Lは、潜在的な流体又は塵の侵入が回避されるように、カプセル化された、好ましくは完全にカプセル化されたケーシングとして提供される。パッドD、Lは、適切なプラスチック材料又は他の適切な材料で作られる。
【0061】
単一のランディングパッドL及び単一の装置パッドDを有するコネクタについて説明されたが、説明された特徴は、より多くの装置パッドD及び/又はランディングパッドLを有するコネクタにも適用される。
【0062】
図2は、装置パッドDとランディングパッドLとの間に確立された非接触接続を示す、
図1のコネクタの拡大図を示す。装置パッド及びランディングパッドは、データ8及び/又は電力6の非接触送信/受信に適した電子機器を提供する。
【0063】
装置パッドDは、電力6及びデータ8を非接触で受信及び送信するための電子ユニット5D、7Dを有する。また、ランディングパッドLは、電力6及びデータ8を非接触で受信及び送信するための電子ユニット5L、7Lを有する。換言すれば、データ信号(ここで、データはアナログ及びデジタルであることができる)の非接触伝送のための1つ以上のユニット5D、5L、並びに電力の非接触伝送のための1つ以上のユニット7D、7Lが、提供される。実施形態では、ユニット5D、5L、7D、7Lは、制御信号、バッファ又はメモリなどのデータ記憶ユニット、及びマイクロコントローラを有してもよい。マイクロコントローラは、ユニットが意図された通りに動作することを確認するように、各パッドに対して調節信号を生成するように構成されることができる。
【0064】
更に、ランディングパッドLは、装置パッドDに関連付けられる、当該装置に必要な電力を供給するための電力ユニット5Lも有する。
【0065】
非接触接続10が、装置パッドDとランディングパッドLとの間に確立される。非接触接続を介した電力及びデータ伝送の詳細は、上述した通りである。
【0066】
パッドD、Lのアライメント及び/又は取り付けは、以下の図面を参照して説明されるように、より明らかになるであろう。いくつかの図では、コネクタ1の要素が、より良い理解を提供するために、更に離れて示される。
【0067】
図3は、装置パッドD及びランディングパッドLに対する形状アライメントを提供するコネクタ1の概略図を示す。例えば、潜在的な機械的分離を提供する緩い方法でパッドD、Lを接続するスイッチ9(概略的に図示)が、設けられることができる。他の実施形態では、パッドD、Lの着脱のために、スイッチ9の代わりに、ボタンが、設けられることができる。
【0068】
図4は、装置パッドD及びランディングパッドLのアライメント及び/又は取り付けのための触覚フィードバックを提供するコネクタ1の概略図を示す。装置パッドD及びランディングパッドLは、正しいアライメント及び分離が達成されるように、パッドD、Lを互いに引き付ける磁性要素11を設けられる。いくつかの実施形態では、電磁要素11は、パッドD、Lが自動又は半自動式でアラインされ、取り付けられるように、使用される。また、電磁要素11は、磁場に反応するペースメーカ及び他の装置の問題を防止する。
【0069】
図5は、装置パッドD及びランディングパッドLの接続のための機械的取付け具15を提供するコネクタ1の概略図を示す。可撓性バリア2、例えばドレープが、パッドD、Lの間に配置される。
【0070】
機械的取付け具15は、装置パッドのラッチ15Aを受け入れるランディングパッドの延長部15Bを有する。ラッチ15Aは、例えば、曲げられた延長部15B内に押し込まれる場合に変形する又は曲がるように、可撓性プラスチックで作られる。次いで、ラッチ15Aは、延長部15B内に固定的に受け入れられる。また、ラッチ15Aを受け入れる場合、可撓性バリア2は、延長部15Bによって受け入れられる(可撓性バリア2が延長部15Bの内側のラッチ15Aを覆う)。
【0071】
また、実施形態では、ラッチ15Aは、端部において丸形状15C(点線で示される)を設けられ、丸形状15Cは、延長部15Bに押し込まれる場合に変形する。ラッチの代わりに、装置パッドDから、例えば、横方向に又はランディングパッドの方向に延在し、パッドD、Lが互いにアラインされ、取り付けられるように、相応に成形された凹部又は延長部内に受け入れられる、適切なボタンなどが、設けられることもできる。実施形態では、パッドD、Lの接続は、容易に取り外し可能なままである。
【0072】
他の実施形態では、静電素子が、磁性素子11の代わりに設けられる。他の実施形態では、振動素子又は機械的クリックは、パッドD、Lが正しく配置される場合に振動フィードバックが提供されるように、磁性素子11の代わりに使用されることができる。
【0073】
更なる実施形態では、どのようにして装置パッド及びランディングパッドが互いに対して正しく又は最適にアライン及び/又は配置されることができるかに関するフィードバックが、提供されることができる。これは、例えば、ランディングパッドがユーザに見えない場合、例えば、ランディングパッドが無菌バリアを形成する不透明な手術用ドレープの下に配置される場合に、有益であり得る。
【0074】
例えば、視覚的フィードバックは、接続が確立され得る場所を示す発光ダイオード(LED)を用いて提供されてもよい。例えば、1つ又は複数のLEDが、ランディングパッドの周辺部に設けられることができる。一例では、LEDが、ランディングパッドの輪郭の長さに沿って配置されてもよい。多色LEDが使用される場合、異なる色の照明は、装置パッド及びランディングパッドの最適な又は準最適なアライメントのいずれかを示してもよい。例えば、緑色の照明は、最適なアライメントを示してもよく、黄色の照明は、準最適なアライメントを示してもよい。
【0075】
代替的に又は追加的に、ユーザフィードバックは、可聴又は触覚フィードバックとして提供されてもよい。例えば、装置パッドは、ランディングパッド上に配置される場合、(電)磁力の手段によって、最適な接続のための好ましい位置において、表面に引き付けられてもよい。代わりに、ユーザは、自分の手を通して装置パッド内の振動を経験することができる。
【0076】
図6は、コネクタ1の概略図を示し、ここで、装置パッドD1、D2、D3は、互いの上に配置される。本実施形態では、単一ランディングパッドLが、設けられる。装置パッドD1、D2、D3は、積み重ねられた形で互いに隣接して配置される。各装置パッドDは、装置又はツールのケーブル4を設けられる。
【0077】
可撓性バリア2が、ランディングパッドLと第1の装置パッドD1との間に設けられる。残りの装置パッドD2、D3は、第1の装置パッドD1の上に配置される。装置パッドD1、D2、D3は、ランディングパッドLと装置パッドDとの間のデータ8及び電力6の伝送を確立するための適切な要素を設けられる。複数の装置パッドD1、D2、D3のアライメント及び取り付けについても、ランディングパッドへの装置パッドのアライメント及び取り付けと同様である(上記説明及び図を参照)。
【0078】
各装置パッドD1、D2、D3は、受信された信号、例えば、受信されたデータを、上から下に再送信するように構成される。例えば、信号は、装置パッドD3 によって受信され、装置パッドD2 に送信され、次いで、装置パッドD1に送信される。同様に、信号が、装置パッドD2によって受信される場合、装置パッドD1に送信される。信号は、最も近い装置パッドD1からランディングパッドLによって受信される。
【0079】
データの再伝送が積み重ねられた装置パッドD1、D2、D3のために必要とされる場合、関連するユニット(
図2の説明も参照)が、提供される
【0080】
図16は、コネクタ1の概略図を示す。可撓性バリアを介した非接触接続は、ランディングパッドLに近接して互いの上に配置された2つの装置パッドD1、D2に対して、確立される。非接触接続を介した電力及びデータ伝送の詳細は、上記の通りである。可撓性バリア2は、ランディングパッドLと、最も近い装置パッドD2(
図16には図示されない)との間に配置される。
【0081】
装置パッドD1、D2は、非接触方式で電力6及びデータ8を受信及び送信するための電子ユニット5D'、7D'、5D"、7D"を有する。ランディングパッドLも、非接触方式で電力6及びデータ8を受信及び送信するための電子ユニット5L、7Lを有する。
図2に記載されるように、データ信号(データはアナログでありデジタルであることができる)の非接触伝送のための1つ以上のユニット5D'、5D"、5L、並びに電力の非接触伝送のための1つ以上のユニット7D'、7D"、7Lを有する。実施形態では、ユニット5D'、5D"、7D'、7D"、7Lは、制御信号、バッファ又はメモリのようなデータ記憶ユニット、及びマイクロコントローラを有してもよい。マイクロコントローラは、ユニットが意図された通りに動作することを保証するように、各パッドD1、D2に対する制御信号を生成するように構成されることができる。実施形態では、複数の装置パッドが、互いに隣接して配置される。
【0082】
装置パッドD1、D2の一方は、同時にアクティブである。装置パッドD1 又は装置パッドD2 のどちらがアクティブであるかは、ランディングパッドLにリンクされたソフトウェアによって制御される。例では、各装置パッドD1、D2 、は異なる周波数で変調される。
【0083】
ランディングパッドLは、装置パッドD1、D2の全ての変調周波数を送受信するように構成される。装置パッドD1、D2は、互いに多重化されたこれらの信号を送受信するためのユニット7L、5Lを有する。装置パッドD1、D2は、それ自体の信号をフィルタ除去するように構成される。
【0084】
装置パッドD1、D2、D3を積み重ねることは、特にスペースが不足している場合に、フットプリントが最小化されるように、改善されたユーザビリティを提供する。
【0085】
図7Aは、コネクタ1の概略図を示し、ここで、ランディングパッドLは、エンクロージャ16内に受け入れられる。コネクタ1は、
図1で説明された通りであり、加えて、エンクロージャ16は、ランディングパッドLに対する/からのデータ8及び/又は電力6伝送のための電気接続を提供する。エンクロージャ16は、装置パッドDをその形状に従ってランディングパッドLにアラインするのに役立つことができる。更に、エンクロージャは、他の図を参照して説明されたように、触覚フィードバック、磁石又は静電素子によるパッドD、Lのアライメントも提供されるように、素子を設けられることができる。
【0086】
図7Bは、コネクタ1の概略図を示し、ここで、ランディングパッドL及び装置パッドDは、エンクロージャ16、17内に受け入れられる。装置パッドのエンクロージャ17は、ランディングパッドのエンクロージャ16と同様である。エンクロージャ17は、装置パッドDの下部29がエンクロージャ17の外側に延びるように、リング形状として設けられることができる。実施形態において、エンクロージャ17は、ランディングパッドLのためのエンクロージャ16と同じであることができる。
エンクロージャ17は、装置パッドDの上側27の上に延在し、装置パッドDに隣接して配置される更なる装置パッドのための凹部30を提供する。これは、
図8Bでより詳細に説明される。
【0087】
図8Aは、
図7Aのコネクタ1の概略図を示し、ここで、複数の装置パッドD1、D2、D3は、積み重ねられた方式で配置され、詳細については、
図6も参照する。ランディングパッドLは、
図7Aに記載されるように、エンクロージャ16内に受け入れられる。
【0088】
図8Bは、
図8Aのコネクタの概略図を示し、ここで、各装置パッドD1、D2、D3は、エンクロージャ17内に受け入れられる。装置パッド17のためのエンクロージャ17は、
図7Bに記載されるようなものである。
【0089】
上にある装置パッドD2、D3に面する各装置パッドD1、D2、D3の上側27は、上にある装置パッドを受け入れる凹部30を有するエンクロージャ17を提供する。したがって、装置パッドD1、D2、D3のアライメント及び取り付けが、提供されることができ、ここで、最も近い装置パッドD1は、ランディングパッドのエンクロージャ16内に受け入れられる。
【0090】
図9は、コネクタ1の概略図を示し、ここで、2つの装置パッドD1、D2は、互いに隣接して配置される。2つのランディングパッドL1、L2が、エンクロージャ16内に設けられる。上述の図を参照して説明されたように、可撓性バリア2は、ランディングパッドL1、L2と装置パッドD1、D2との間に設けられる。エンクロージャ16は、前述の通りである。
【0091】
ランディングパッドL1、L2を互いに隣接して配置することは、横方向平面内に複数の接続を提供する。装置パッドD1、D2は、
図2に説明されるように、非接触接続を確立するために容易に配置され、取り外されることができる。
【0092】
ランディングパッドL1、L2は、接続され、エンクロージャ16から/への結合された電力6及びデータ8接続を提供する。エンクロージャ内で、ランディングパッドL1、L2は、データ読み出し及び/又は電力伝送のためにエンクロージャ16に適切な方式で電子的に接続される。
【0093】
装置パッドD2の一方は、コンバータケーブル18を設けられる。コンバータケーブル18は、装置コネクタ19との接続を提供する。装置コネクタ19は、処置中に使用されるカテーテル又は任意の他のツールのものであることができる。コンバータケーブル18は、コネクタ1(可撓性バリア2を介した非接触接続を提供する)を装置コネクタ19と変換する。
【0094】
実施形態において、コネクタ1及び装置コネクタ19の機能性を有するコンバータドングルが、使用されることができる。コンバータケーブル18とコンバータドングルの違いは、ドングルが両コネクタ(コネクタ1及び装置コネクタ19)の間にケーブルを有していないことである。
【0095】
コンバータケーブル18及びコンバータドングルは、それらが単回使用又は一回使用のために提供される場合、無菌として提供されることができる。複数回使用の場合、それらは、除菌可能なものとして提供されることができる。
【0096】
図10は、
図9のコネクタ1の斜視図を示す。本実施形態では、装置パッドDは、円板形状ケーシング21を設けられ、ランディングパッドD1,D2も、円板形状ケーシング23を設けられる。他の実施形態では、ケーシングの異なる形状が、可能である。
【0097】
コンバータケーブル18は、改善された理解のために破線で囲まれる。実施形態において、コンバータケーブル18は、コンバータドングルによって置き換えられる(
図9の説明も参照)。
【0098】
図11及び
図12は、コネクタ1の別の実施形態の概略図を示す。改善された理解のために、1つの装置パッドDのみが、図示される。しかしながら、複数の装置パッドDは、上述されたように、互いに隣接して又は互いの上に配置されることができる。
【0099】
図11では、3つのランディングパッドL1、L2、L3が、エンクロージャ16内に設けられる。ランディングパッドL1、L2、L3は、互いに隣接して配置される。他の実施形態では、複数のランディングパッドLが、1つのエンクロージャ16内に配置されることができる。
【0100】
図12では、各ランディングパッドL1、L2、L3は、単一のエンクロージャ16内に設けられる。このようなコネクタ1は、様々な場所におけるそれぞれのエンクロージャ16内に単一のランディングパッドL1、L2、L3を配置する可能性を提供する。エンクロージャ16は、単一のデータ/電力6,8伝送に接続される。
図11、12のエンクロージャ16は、他の図を参照して前述されたようなものである。
【0101】
図13は、介入装置12及びコネクタ1を有するシステム14の概略図を示す。介入装置12の接続側、すなわちケーブル4は、装置パッドDと接続される。非接触接続は、装置12への/からの電力6及びデータ8が非接触方式で伝送されるように、近接して配置された装置パッドDとランディングパッドLとの間に確立される。可撓性バリア2は、非接触接続が可撓性バリア2を介して提供されるように、装置パッドDとランディングパッドLとの間に設けられる。
【0102】
図14は、複数のランディングパッドLを提供する患者支持構造25の概略図を示す。ランディングパッドLは、単一のランディングパッドLとして提供されるか、又はエンクロージャ16内で互いに隣接して配置される(エンクロージャ16及びランディングパッドLは、概略的に示される)。患者支持構造25は、例えば、患者ベッドである。
【0103】
ランディングパッドLは、患者支持構造25の上端又は頭部端において、足部端において又は側部において設けられる。ランディングパッドL/エンクロージャ16は、患者ベッド又は支持構造25のベッドレール内に取り付けられる又は一体化されることができる。また、ランディングパッドL/エンクロージャ16は、支持構造体25内に一体化されることができる。
【0104】
従来の装置12又はツールは、装置パッドDが上述されたようにランディングパッドLに近接して配置されるように、その結果、電力6及びデータ8が非接触方式で転送されるように、それらの接続端において装置パッドDを設けられることができる。
【0105】
図15は、可撓性バリアを介した接続方法のフローチャートを示す。コネクタ1の少なくとも装置パッドDが、設けられ(ステップS1)、血管内装置12に接続される。 装置パッドDは、カテーテル、ツール、ホイール等のような、カテーテル室において使用される装置12の接続側に設けられることができる。コネクタ1の少なくともランディングパッドLが、設けられる(ステップS2)。例えば、患者支持構造25又はカテーテル室における他の構造に取り付けられる又は一体化される、ランディングパッドLが、設けられることができる。ランディングパッドLは、例えば、コンソール又は患者インタフェースモジュールPIMに接続される。(複数の)装置パッドDは、(複数の)ランディングパッドLに近接して配置され(ステップS3)、可撓性バリア2を介して非接触接続10を確立する。
【0106】
(複数の)装置パッドD及び(複数の)ランディングパッドLは、上でより詳細に説明されたように、データ8及び/又は電力6を送信及び/又は受信するように構成される。非接触接続10は、(複数の)装置パッドDと(複数の)ランディングパッドLとの間で電力6及び/又はデータ8を交換するように構成される。
【0107】
本発明の別の例示的な実施形態において、適切なシステム上で、前述の実施形態のうちの1つによる方法の方法ステップを実行するように構成されることを特徴とするコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム素子が、提供される。
【0108】
したがって、コンピュータプログラム要素は、本発明の実施形態の一部であってもよいコンピュータユニット上に記憶されるか、又は1つより多いコンピュータユニットにわたって分散されてもよい。この計算ユニットは、上述の方法のステップを実行する又はその実行を誘導するように構成されてもよい。更に、それは、上述の装置の構成要素を動作させるように構成されてもよい。計算ユニットは、自動的に動作する、及び/又はユーザのオーダを実行するように構成されることができる。コンピュータプログラムは、データプロセッサのワーキングメモリにロードされてもよい。従って、データプロセッサは、本発明の方法を実行するように構成されてもよい。
【0109】
本本発明の態様は、コンピュータによって実行されうるコンピュータ可読記憶装置上に記憶されたコンピュータプログラム命令の集合であってもよ8、コンピュータプログラム製品において実施されてもよい。本発明の命令は、スクリプト、解釈可能プログラム、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)又はJavaクラスを含むが、これらに限定されない、任意の解釈可能又は実行可能コードメカニズムであってもよい。命令は、完全な実行可能プログラムとして、部分的な実行可能プログラムとして、既存のプログラムに対する修正(例えば、更新)として又は既存のプログラムに対する拡張(例えば、プラグイン)として提供されることができる。更に、本発明の処理の一部は、複数のコンピュータ又はプロセッサに分散されてもよい。
【0110】
上述されたように、処理ユニット、例えばコントローラは、制御方法を実施する。コントローラは、必要とされる様々な機能を実行するために、ソフトウェア及び/又はハードウェアを用いて、様々な方法で実施されることができる。プロセッサは、必要とされる機能を実行するようにソフトウェア(例えば、マイクロコード)を使用してプログラムされうる、1つ以上のマイクロプロセッサを採用するコントローラの一例である。しかしながら、コントローラは、プロセッサを用いて又は用いずに実装されてもよいし、幾つかの機能を実行するための専用ハードウェアと、他の機能を実行するためのプロセッサ(1つ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ及び関連する回路)との組み合わせとして実装されてもよい。
【0111】
本開示の様々な実施形態において用いられうるコントローラの構成要素の例は、従来のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含むが、これらに限定されない。
【0112】
本発明のこの例示的な実施形態は、最初から本発明を使用するコンピュータプログラムと、更新によって既存のプログラムを本発明を使用するプログラムに変えるコンピュータプログラムとの両方を包含する。
【0113】
更に、コンピュータプログラム要素は、上述の方法の例示的な実施形態の手順を実行するために必要なすべてのステップを提供することができてもよい。
【0114】
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、CD-ROMなどのコンピュータ可読媒体が、提示され、コンピュータ可読媒体は、その上に記憶されたコンピュータプログラム要素を有し、そのコンピュータプログラム要素は、前述のセクションによって説明される。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又はその一部として供給される光記憶媒体又はソリッドステート媒体などの適切な媒体上に記憶及び/又は配布されてもよいが、インターネット又は他の有線若しくは非接触電気通信システムを介するような、他の形態で配布されてもよい。
【0115】
しかしながら、コンピュータプログラムは、ワールドワイドウェブのようなネットワーク上で提示されてもよく、そのようなネットワークからデータプロセッサのワーキングメモリにダウンロードされることができる。本発明の更なる例示的な実施形態によれば、コンピュータプログラム要素をダウンロード可能にするための媒体が、提供され、このコンピュータプログラム要素は、本発明の前述の実施形態のうちの1つによる方法を実行するように構成される。
【0116】
本発明の実施形態は、それぞれ異なる主題を参照して説明されることに留意されたい。特に、いくつかの実施形態は、方法タイプの請求項を参照して説明され、他の実施形態は、装置タイプの請求項を参照して説明される。しかしながら、当業者は、上記及び下記の説明から、別段の通知がない限り、1つのタイプの主題に属する特徴の任意の組み合わせに加えて、異なる主題に関する特徴間の任意の組み合わせも、本出願で開示されているとみなされることを理解するであろう。しかしながら、全ての特徴が、組み合わされて、特徴の単純な合計よりも高い相乗効果を提供することができる。
【0117】
本発明は、図面及び前述の説明において図示され、詳細に説明されてきたが、このような図示及び説明は、例示的又は典型的であり、限定的ではないとみなされるべきである。本発明は、開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変形は、図面、開示及び従属請求項の検討から、請求項に記載の発明を実施する際に当業者によって理解され、達成されることができる。
【0118】
請求項において、単語「有する」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は、複数性を排除するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、請求項に記載されたいくつかの項目の機能を満たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項において言及されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。請求項におけるいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。