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特許7515543特に時計用のダイヤフラムタイプの展開デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】特に時計用のダイヤフラムタイプの展開デバイス
(51)【国際特許分類】
   G04B 19/16 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
G04B19/16 Z
【請求項の数】 24
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022129169
(22)【出願日】2022-08-15
(65)【公開番号】P2023029285
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2022-08-15
(31)【優先権主張番号】21192341.2
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504341564
【氏名又は名称】モントレー ブレゲ・エス アー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】マルク・ストランツル
【審査官】細見 斉子
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03671370(EP,A1)
【文献】実開昭63-006377(JP,U)
【文献】特開2023-029284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 19/16
G04B 45/00,45/02
G04B 17/28
G04F 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
腕時計用のダイヤフラムタイプの展開デバイス(1、10、20)であって、前記展開デバイスは、第1の剛性アーマチュア(2、12、32)および第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)を含み、前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)および前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)は、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)が、第1の構成から第2の構成に変化し、逆もまた同様であるように、互いに接続され、前記デバイス(1、10、20)は、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)が、前記第1の構成にあるときに、前記第2の変形可能アーマチュアの第1の形状を画定し、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)が、前記第2の構成にあるときに、前記第1の形状よりも小さな前記第2の変形可能アーマチュアの第2の形状を画定し、前記デバイス(1、10、20)は、前記第2の変形可能アーマチュアが、前記第1の構成または前記第2の構成にあるときに実質的に同じ平面内において変形し、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)は、交互に組み立てられた第1の変形可能部分(7、17、37)と剛性部分(5、6、15、16、35、36)とを備え、前記第1の変形可能部分は、剛性部分(5、6、15、16、35、36)を、次の剛性部分(5、6、15、16、35、36)に接続し、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)は、1つまたは複数の剛性部分(5、15、35)を前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)へ接続する、少なくとも1つの第2の変形可能部分(8、18、38)を備えることを特徴とする、ダイヤフラムタイプの展開デバイス。
【請求項2】
前記第2の変形可能部分は、2つの剛性部分のうちの1つの剛性部分(5、15、35)を、前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)へ接続することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)に接続された前記剛性部分(5、15、35)は、他の剛性部分(6、16、36)とは異なる形状を有することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
第1の変形可能部分及び第2の変形可能部分(7、8、17、18、37、38)は、可撓性ストリップを備え、前記可撓性ストリップの両側の端部によって2つの前記剛性部分(5、6、15、16、35、36)、または前記剛性部分(5、15、35)および前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)を接続するとを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記第1の剛性アーマチュア(2、12)は、前記デバイスの外周を画定し、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13)は、前記外周の内側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1の形状は、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13)が前記第1の構成にあるときに、第1の開口を画定し、前記第2の形状は、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13)が前記第2の構成にあるときに、第2の開口を画定し、前記第1の開口は、前記第2の開口よりも狭いことを特徴とする、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)は、少なくとも2つの可動シャッタを備え、前記可動シャッタは、角度対称性によって分布されることを特徴とする、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
各可動シャッタ(11、21)は、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13)とは異なる剛性部分(5、15)に配置される、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記可動シャッタ(11、21)は、前記第1の構成の前記第1の開口と、前記第2の構成の前記第2の開口とを画定することを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項10】
前記第2の変形可能アーマチュア(33)は、前記デバイスの外周を画定し、前記第1の剛性アーマチュア(32)は、前記外周の内側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第1の形状は、前記第2の変形可能アーマチュア(33)が前記第1の構成にあるときに、第1の周囲を画定し、前記第2の形状は、前記第2の変形可能アーマチュア(33)が前記第2の構成にあるときに、第2の周囲を画定し、前記第1の周囲は、前記第2の周囲よりも大きいことを特徴とする、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第2の変形可能アーマチュア(33)は、前記デバイス(20)の可変周囲を画定するために、少なくとも1つのサボ(29)を備え、各サボ(29)は、前記第2の変形可能アーマチュア(33)とは異なる剛性部分(35)に配置されることを特徴とする、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)を、前記第1の構成から前記第2の構成に、またはその逆に変化させるために、少なくとも1つの剛性部分(6、16、35)を移動させるための手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
前記移動させるための手段によって移動される前記少なくとも1つの剛性部分(35)は、前記第1の剛性アーマチュア(32)に接続された剛性部分(35)であることを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記移動させるための手段によって移動される前記少なくとも1つの剛性部分(6、16)は、前記第1の剛性アーマチュア(32)に接続されていない剛性部分(6、16)であることを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項16】
前記移動させるための手段は、前記剛性部分(6、16)の実質的に直線的な移動を生成するように構成されることを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項17】
前記移動させるための手段は、前記剛性部分(35)の回転移動を生成するように構成されることを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項18】
前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)に接続された前記剛性部分(5、15、35)は、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)が前記第1の構成から前記第2の構成に、またはその逆に変化するときに、ピボット点の周りで回転移動を受けることを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項19】
前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)の少なくとも1つの第1の部分と、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)の少なくとも1つの第1の部分とは、単一の連続したピースである第1のワンピースのアセンブリを形成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)全体と、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)全体とが、前記第1のワンピースのアセンブリを形成することを特徴とする、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記第1の剛性アーマチュア(2、12、32)の第2の部分と、前記第2の変形可能アーマチュア(3、13、33)の第2の部分とが、単一の連続したピースである第2のワンピースのアセンブリを形成することを特徴とする、請求項19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第1のワンピースのアセンブリと前記第2のワンピースのアセンブリとは、互いに重ねられることを特徴とする、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記デバイス(1、10、20)の材料は、シリコン、Ni/Pタイプのニッケルリン合金、またはFe/Ni/Co/Moタイプの鋼合金から選択されるべきである、請求項19に記載のデバイス。
【請求項24】
請求項1に記載のダイヤフラムタイプの展開デバイス(1、10、20)を備えることを特徴とする、計時器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に時計用のダイヤフラムタイプの展開デバイスに関する。
【0002】
本発明はまた、そのような展開デバイスを含む計時器に関する。
【背景技術】
【0003】
ダイヤフラムタイプの展開デバイスは、デバイスが、小さな体積または形状を有するコンパクト構成から、デバイスが大きな体積または形状を有する拡張構成に変化し得るアーマチュアを有する要素である。
【0004】
これらのデバイスは、時計、特にディスプレイデバイスや、ホイールの回転軸を駆動、またはロックさえもするためのデバイスにおいて、しばしば使用される。
【0005】
ディスプレイデバイスでは、それらは、ディスプレイデバイスによって表示される情報の一部またはすべてを隠すための、取外し可能なスクリーンとして使用され得る。コンパクト構成では、たとえば、ディスプレイデバイスを備える腕時計の装着者によって、見えるようにするために、情報が明らかにされるが、拡張位置では、デバイスが情報を覆う。
【0006】
ディスプレイデバイスの例は、文献スイス国公開特許46061号明細書、スイス国特許711228号明細書、独国実用新案第29521914号明細書、独国実用新案第1985554号明細書、または欧州特許第1842112号明細書に示されている。
【0007】
別の適用例では、文献欧州特許第367137号明細書は、2つの重ねられた回転要素を結合するための展開デバイスを示している。コンパクト構成では、2つの要素のうちの1つの要素が、他の要素を回転させるために、2つの要素は、2つの要素と接触している展開デバイスによって結合される。拡張構成では、2つの要素が結合されていないため、一方の要素の回転によって、もう一方の要素の回転を駆動しない。
【0008】
他の用途はまた、たとえば、調整オルガンのテンプの回転をロックするためのシステムにおいても可能である。拡張構成では、展開デバイスはテンプのロックレバーを作動させるが、コンパクト構成では、テンプが動いているままになり、レバーはもはや作動しない。
【0009】
しかしながら、そのようなダイヤフラムタイプの展開デバイスの作動は困難である。なぜなら、複雑な関節がデバイスにおいて動作し、構成を変化させる必要があるからである。実際、複雑なアーマチュアは、特に前記部分の間にピボットを形成する関節によって結合された多数の要素によって形成される。
【0010】
しかし、これらの関節は、1つの構成から他の構成への変化が望まれる場合、デバイスの作動を緩慢にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】スイス国公開特許46061号明細書
【文献】スイス国特許711228号明細書
【文献】独国実用新案第29521914号明細書
【文献】独国実用新案第1985554号明細書
【文献】欧州特許第1842112号明細書
【文献】欧州特許第367137号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、前述した欠点を救済し、ダイヤフラムタイプの展開デバイスを提供することであり、デバイスの作動は単純で高速である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的のために、本発明は、特に時計のための、ダイヤフラムタイプの展開デバイスに関し、展開デバイスは、第1の剛性アーマチュアおよび第2の変形可能アーマチュアを含み、第1の剛性アーマチュアおよび第2の変形可能アーマチュアは、第2の変形可能アーマチュアが、第1の拡張構成から第2のコンパクト構成に変化し、逆もまた同様であるように、互いに接続され、デバイスは、第2のアーマチュアが第1の拡張構成にあるときに、第1の形状を画定し、第2のアーマチュアが第2のコンパクト構成にあるときに、第1の形状よりも小さな第2の形状を画定し、デバイスは、第2のアーマチュアが第1の構成または第2の構成にあるときに実質的に同じ平面内において拡張する。
【0014】
展開デバイスは、第2の変形可能アーマチュアが、交互に組み立てられた第1の変形可能部分と剛性部分とを備え、第1の変形可能部分は、剛性部分を、次の剛性部分に接続するという点で注目に値する。
【0015】
したがって、剛性部分は、デバイスをより迅速に作動させるように移動され得るので、変形可能部分と剛性部分との組合せによって、デバイスの使用は容易となる。実際には、その後、変形可能アーマチュアに直接適用され、効率的に拡張化またはコンパクト化され得る。それに加えて、この組合せは、たとえば、ロックシステムにおけるように、曲げ抵抗を必要とする用途のために十分剛性にデバイスを保つことによって、可撓性ストリップのような変形可能部分を使用することを可能にする。
【0016】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の剛性アーマチュア全体および第2の変形可能アーマチュア全体が、第1のワンピースのアセンブリを形成する。
【0017】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の剛性アーマチュアの第2の部分および第2の変形可能アーマチュアの第2の部分は、第2のワンピースのアセンブリを形成する。
【0018】
本発明の特定の実施形態によれば、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリは、互いに重ねられる。
【0019】
本発明の特定の実施形態によれば、第2の変形可能アーマチュアは、少なくとも2つの可動シャッタ、好ましくは4つの可動シャッタを備え、これらシャッタは、角度対称性によって分布される。
【0020】
本発明の特定の実施形態によれば、シャッタは、第1の構成の第1の開口と、第2の構成の第2の開口とを区切る。
【0021】
本発明の特定の実施形態によれば、デバイスの材料は、シリコン、Ni/Pタイプのニッケルリン合金、Fe/Ni/Co/Moタイプの鋼合金から選択されるべきである。
【0022】
本発明の特定の実施形態によれば、第2の変形可能アーマチュアは、直列的に交互に組み立てられた第1の変形可能部分および剛性部分を備える。
【0023】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の変形可能部分は、剛性部分を、次の剛性部分に接続する。
【0024】
本発明の特定の実施形態によれば、第2の変形可能アーマチュアは、1つまたは複数の剛性部分を、第1の剛性アーマチュアに接続する、少なくとも1つの第2の変形可能部分、好ましくは、複数の第2の変形可能部分を備える。
【0025】
本発明の特定の実施形態によれば、第2の変形可能部分は、2つの剛性部分のうちの1つの剛性部分を、第1の剛性アーマチュアへ接続する。
【0026】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の剛性アーマチュアに接続された剛性部分は、他の剛性部分とは異なる形状を有する。
【0027】
本発明の特定の実施形態によれば、各変形可能部分は、その端部によって2つの剛性部分、または剛性部分および第1の剛性アーマチュアを接続する可撓性ストリップを備える。
【0028】
本発明の特定の実施形態によれば、デバイスは、第2のアーマチュアを拡張構成からコンパクト構成に、またはその逆に変化させるために、少なくとも1つの剛性部分、好ましくは複数の剛性部分を移動させるための手段を備える。
【0029】
本発明の特定の実施形態によれば、移動手段によって移動される剛性部分は、第1の剛性アーマチュアに接続された剛性部分である。
【0030】
本発明の特定の実施形態によれば、移動手段によって移動される剛性部分は、第1の剛性アーマチュアに接続されていない剛性部分である。
【0031】
本発明の特定の実施形態によれば、移動手段は、剛性部分の実質的に直線的な移動を生成するように構成される。
【0032】
本発明の特定の実施形態によれば、移動手段は、剛性部分の回転移動を生成するように構成される。
【0033】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の剛性アーマチュアに接続された剛性部分は、第2のアーマチュアが拡張構成からコンパクト構成に、またはその逆に変化するときに、ピボット点の周りで回転移動を受ける。
【0034】
本発明の特定の実施形態によれば、第2の変形可能アーマチュアは、ダイヤフラムの外周を区切り、第1の剛性アーマチュアは、前記外周の内側に配置される。
【0035】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の剛性アーマチュアは、ダイヤフラムの外周を区切り、第2のアーマチュアは、前記外周の内側に配置される。
【0036】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の形状は、第2の変形可能アーマチュアが第1の拡張構成にあるときに、第1の開口を画定し、第2の形状は、第2の変形可能アーマチュアが第2のコンパクト構成にあるときに、第2の開口を画定し、第1の開口は、第2の開口よりも狭い。
【0037】
本発明の特定の実施形態によれば、各シャッタは、第2の変形可能アーマチュアとは異なる剛性部分に配置される。
【0038】
本発明の特定の実施形態によれば、第1の形状は、第2の変形可能アーマチュアが第1の拡張構成にあるときに、第1の周囲を画定し、第2の形状は、第2の変形可能アーマチュアが第2のコンパクト構成にあるときに、第2の周囲を画定し、第1の周囲は、第2の周囲よりも大きい。
【0039】
本発明の特定の実施形態によれば、第2の変形可能アーマチュアは、デバイスの可変周囲を区切るために、少なくとも1つのサボ、好ましくは4つのサボを備え、各サボは、第2の変形可能アーマチュアとは異なる剛性部分に配置される。
【0040】
本発明の特定の実施形態によれば、ダイヤフラムは、形状が可変であるカムを形成する。
【0041】
本発明はまた、そのような展開デバイスを含む計時器のムーブメントに関する。
【発明の効果】
【0042】
他の特定の特徴および利点は、添付の図面を参照して、例示的で非限定的な例によって、以下になされる後続する説明から明確に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は、本発明の第1の実施形態による、シャッタのないダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図2図2は、シャッタを備えたコンパクト構成における本発明の第1の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図3図3は、シャッタを備えた中間構成における本発明の第1の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図4図4は、シャッタを備えた拡張構成における本発明の第1の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図5図5は、テンプアーバをロックするためのシステムに適用される本発明の第1の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図6図6は、本発明の第2の実施形態によるダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図7図7は、本発明の第2の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスから離れた概略図である。
図8図8は、本発明の第2の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの層の概略図である。
図9図9は、コンパクト構成における本発明の第2の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図10図10は、中間構成における本発明の第2の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図11図11は、拡張構成における本発明の第2の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図12図12は、本発明の第3の実施形態によるダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図13図13は、コンパクト構成における本発明の第3の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
図14図14は、拡張構成における本発明の第3の実施形態のダイヤフラムタイプの展開デバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明は、特に時計用のダイヤフラムタイプの展開デバイス1、10、20に関する。以下の実施形態では、ダイヤフラムタイプの展開デバイスは、たとえば、腕時計の時計ムーブメントにおける、たとえば、計時器のディスプレイデバイスである。
【0045】
展開デバイスは、第1の剛性アーマチュア2および第2の変形可能アーマチュア3を備える。剛性は、このデバイス1、10、20の通常の使用で可撓性になるように設計されてないアーマチュアを意味する一方、変形可能アーマチュアは、デバイス1、10、20の使用中に変形するように設計されている。
【0046】
第1の剛性アーマチュア2は、正方形形状のフレーム4を備え、各側面は、たとえば、アームによって形成される。フレーム4は、第2の変形可能アーマチュア3が配置される内部空間を画定する。したがって、第1の剛性アーマチュア2は、デバイス1の外周を区切るが、第2の可撓性アーマチュア3は、前記外周の内側に配置される。
【0047】
第2の変形可能アーマチュア3は、その可撓性により、第1の拡張構成から、第2のコンパクト構成に変化し得る。第2の変形可能アーマチュア3が、第1の構成または第2の構成にあるとき、デバイス1は実質的に同じ平面内において拡張する。
【0048】
第2の変形可能アーマチュア3は、可撓性部分7、8および剛性部分5、6を含む配置を有する。可撓性部分7、8は、剛性部分5、6をともに接続するか、または剛性部分5、6を第1の剛性アーマチュア2に接続する。
【0049】
各可撓性部分7、8は、端部によって第1の剛性アーマチュア2に、他方の端部によって剛性部分5、6に接続されるか、または、各剛性部分5、6について、端部によって2つの剛性部分5、6に接続された、可撓性ストリップを備える。可撓性ストリップは、好ましくは、長手方向に細長い直線形状を有する。
【0050】
剛性部分は、剛性アーム5、6であり、直線6であるか、またはUを形成し得る。
【0051】
本発明によれば、図1から図5の実施形態では、第2の変形可能アーマチュア3は、直列に、剛性アームおよび可撓性ストリップを交互に備える。より具体的には、変形可能アーマチュアは、U字形の剛性アーム5、第1の直線の可撓性ストリップ7、直線の剛性アーム6、および第2の可撓性ストリップ7を直列に含むグループを、直列に備える。可撓性ストリップ7の自由端は、剛性アーム5、6の自由端において結合される。可撓性ストリップ7および直線アーム6は、実質的に同一直線上にある一方、Uは、第2の可撓性アーマチュアの平面内のストリップに対して垂直に配置される。Uのアームの端部は、可撓性ストリップ7の端部に配置され、その基部は、直線の剛性アーム6に対して実質的に平行である。Uの内側は、第1の剛性アーマチュア2に向けられている。第1の剛性アーマチュア2は、第2の変形可能アーマチュア3の各Uの各側から内側に向かって拡張するキャッチ9を備える。
【0052】
したがって、第2の変形可能アーマチュア3は、直列に配置されて、第1の剛性アーマチュア2のフレーム4の内側に正方形を形成する4つのグループを備え、各グループは、フレーム4の空間の内部へフレーム4の片側に沿って進む。グループは、互いに垂直である。各アセンブリは、剛性U字形アーム、第1の可撓性ストリップ7、直線の剛性アーム6、および第2の可撓性ストリップ7を備える。
【0053】
第2の変形可能アーマチュア3は、キャッチ9の延長に配置された第3の可撓性ストリップ8によって第1の剛性アーマチュア2に接続され、各可撓性ストリップ8は、Uによって画定される空間に侵入することによって、キャッチ9の端部をUの基部に接続する。
【0054】
したがって、第1の剛性アーマチュア2および第2の変形可能アーマチュア3は、各キャッチの端部に画定されたアンカポイントによって互いに結合される。これらのアンカポイントは、変形可能アーマチュアが変形したときにその周りを回転し得る回転軸をローカルに画定する。
【0055】
デバイス1は、好ましくはUの基部によって支持される、各U字形の剛性部分5に配置されたシャッタ11を備える。シャッタ11は、開口を画定するためにデバイス1の中心に向かって拡張する。図1から図4の実施形態は、互いに垂直に配置された2対の対向するシャッタ11を備える。各シャッタ11は、Uの基部に配置される。シャッタは、細長い形状を有し、デバイス1の中心に向けられたフック形状の丸みを帯びた端部を有するその自由端が、離れていく。2つの対向するシャッタ11は、デバイス1の中心に対して実質的に対称である。シャッタは、2つのシャッタ間の角度aにしたがって、角度対称によって分布され、ここで、a=360/nであり、nは、シャッタの数である。
【0056】
各シャッタ11は、隣接するシャッタ11を覆うか、または隣接するシャッタ11によって部分的に覆われる。したがって、シャッタの丸みを帯びた端部は、シャッタの相互のレイアウトにしたがって、実質的に円形の開口を形成する。
【0057】
好ましくは、第1の剛性アーマチュア2および第2の変形可能アーマチュア3は、少なくとも部分的にワンピースのアセンブリを形成する。ここで、第1の剛性アーマチュア2全体および第2の変形可能アーマチュア3全体が、ワンピースのアセンブリを形成する。2つのアーマチュアは、単一の連続した部分をワンピースで形成する。
【0058】
好ましくは、2つのアーマチュアは同じ材料に由来する。デバイス1の材料は、たとえば、シリコン、Ni/Pタイプのニッケルリン合金、またはFe/Ni/Co/Moタイプの鋼合金から選択されるべきである。
【0059】
したがって、2つのアーマチュア2、3は、時間を節約し、製造コストを下げるために同じ方法で製造される。オプションで、シャッタも同じ材料の2つのアーマチュア2、3を備えたワンピースで形成される。
【0060】
シリコンの場合、デバイス1は、好ましくは、DRIE(深掘り反応性イオンエッチング)タイプの方法で製造される。
【0061】
従来のLIGAタイプのフォトリソグラフィック法を使用して、ニッケルリン合金または鋼合金で作られたデバイス1を形成する。
【0062】
デバイス1は、第2の変形可能アーマチュア3をコンパクト構成から拡張構成に、またはその逆に変化するように構成された、図示されない移動手段を備える。これらの移動手段は、可撓性要素によって生成され得る。
【0063】
この目的のために、移動手段は、第2の変形可能アーマチュア3の少なくとも1つの剛性部分を移動させる。
【0064】
好ましくは、この実施形態では、移動は、直線の剛性アーム6に及ぼされる。好ましくは、移動手段は、第2の変形可能アーマチュア3の複数の直線の剛性アーム6に力を加える。
【0065】
移動手段は、たとえば、直線の剛性アーム6における開口を通して配置されたロッドによって接続された制御ロッドを備える。制御ロッドを作動させることによって、ロッドは、直線の剛性アーム6を引っ張るか、または押す。
【0066】
移動手段は、第2のグループの直線の剛性部分6の、実質的に直線的な移動を生成するように構成される。好ましくは、移動は、直線のアーム6の長手方向において実行される。
【0067】
これらの剛性部分を移動させることによって、U字形の剛性部分5もまた、U字形の剛性部分5を直線の剛性アーム6に接続する可撓性ストリップ7によって移動する。
【0068】
U字形の剛性部分5は、U字形の剛性部分5を第1の剛性アーマチュア2のキャッチ9に接続する可撓性ストリップ8のおかげで、アンカポイントの周りで回転を実行する。したがって、シャッタ11は、デバイス1の構成にしたがって移動し、位置を変更する。
【0069】
デバイス1は、第2の変形可能アーマチュア3が第1の拡張構成にあるときに、第1の開口を画定し、第2の変形可能アーマチュア3が第2のコンパクト構成にあるときに、第2の開口を画定する。第1の開口は、第2の開口よりも狭い。
【0070】
図2に示されるように、第2の変形可能アーマチュア3は、シャッタ11が離れて、広い開口を形成するように、コンパクト位置にある。直線の剛性部分6は、第1の剛性アーマチュアに長手方向に近接している。
【0071】
図3では、第2の変形可能アーマチュア3は、中間位置にあり、直線の剛性部分6は、第2の変形可能アーマチュア3を第1の剛性アーマチュア2から離すように長手方向に移動されている。したがって、デバイスの開口は、図1におけるデバイス1の開口よりも狭い。
【0072】
それに加えて、図4では、第2の変形可能アーマチュア3は、拡張位置にあり、直線の剛性部分6は、第1の剛性アーマチュア2から長手方向により一層離れる。したがって、さらに狭い開口が得られる。
【0073】
好ましくは、中間位置は、拡張位置へ、またはコンパクト位置へ、より迅速に変化できるように、デバイスの静止位置として選択される。実際、静止位置から、他の2つの位置のうちの1つの位置への移動は、これら2つの位置のうちの1つの位置が、静止位置として選択されるか否かに関わらず、より短くなる。
【0074】
特定の実施形態では、シャッタ11は、開口のないスクリーンを形成するために、開口を覆い、完全に閉じ得る。デバイス1は、たとえば、ダイヤフラムが、日付または時刻などの情報の項目を隠すディスプレイデバイス1の場合、第2の可撓性アーマチュア3の拡張構成において完全に閉じられる。
【0075】
図5は、トゥールビヨンタイプのテンプをロックするシステムに適用されるダイヤフラムタイプの展開デバイス1の適用例である。拡張位置では、シャッタ11は、制御ロッド16に対向するその端部において、停止部を用いて、回転軸18の周りで、停止レバー17を回転させるために、停止レバー17の制御ロッド16と接触するように、腕時計の時間のリセットのために停止レバー17を一時的に停止させるように、ばね仕掛けのテンプのアーバ上のカム20と接触するように、円の内側に向けられる。この停止レバー17は、たとえば、ばね仕掛けのテンプ14のアーバ上のテンプ停止カム20と接触して、その回転軸18において、ばね仕掛けのテンプをロックすることによって、腕時計の動作を一時的に停止させ得る。停止レバー17は、たとえば、一方では、制御ロッド16と回転軸18との間で停止レバー17によって固定され、他方では、キャリッジ支持体に固定されたばねによって静止位置に保持される。
【0076】
図6から図9の第2の実施形態では、剛性アーマチュア12および変形可能アーマチュア13は、2つの重ねられた層25、26上に生成され、これらの層は、第1および第2の重ねられたアセンブリを画定する。第1の層は、剛性アーマチュア12および変形可能アーマチュア13の第1の部分、ならびに2つのシャッタ21を備える一方、第2の層は、剛性アーマチュア12の第2の部分および変形可能アーマチュア13、ならびにシャッタ21を備える。2つの層は、剛性アーマチュアの2つのキャッチの間のすべてのものを備える、展開デバイス1のピースを共通して有する。言い換えれば、デバイスの片側は、デバイス10の各側に1つずつ、2重で再現される。
【0077】
図7および図8では、剛性アーマチュア12の場合、第1の層25は、デバイス10の片側、第2の側面のキャッチ19までのコーナ、および次のキャッチ19までの第3の対向側面を含む。変形可能アーマチュア13の場合、第1の層25は、第2の側面に対応するU字形の剛性部分15の半分から、第3の対向側面に対応するU字形の剛性部分15の半分まで拡張する要素を備える。さらに、第1の層25は、U字形の剛性部分25の各半分から拡張する2つのシャッタ21を含む。
【0078】
第2の層26は、ここでは、左に向かって90°回転した同じ構成を備える。したがって、第1の実施形態のデバイス1に関して、各層25、26は、全体の側面、ならびに全体の側面の2つのコーナに4分の1の側面および4分の3の側面を備える。
【0079】
デバイス10を形成するために、2つの層25、26が互いに接触して重ねられる。2つの層25、26は、間に90°の角度を形成する。特定の側面は、単一の層によって形成されるが、2つの層25、26における両方に1つの側面のみが同時に形成される。
【0080】
2つの重ねられた層25、26は、図1から図5のデバイス1の第1の実施形態に関して切り詰められたデバイス10を形成し、ここでは、2つのキャッチ19の間の剛性アーマチュア12における1つの側面の断面、および2つの半U字形の剛性部分15の間の変形可能アーマチュア13の断面が欠落している。したがって、2つの半U字形の剛性部分15に加えて、フレームのコーナ、ならびに2つの可撓性ストリップ17および直線の剛性部分16が欠落している。
【0081】
デバイス10の動作は、第1の実施形態のデバイス1の動作と同じである。3つの直線の剛性部分16が、長手方向に移動されると、第2の変形可能アーマチュア13が、拡張または圧縮する。2つの対向する直線の剛性部分16は、対向方向に移動する一方、第3の部分は、所望される構成にしたがって、1つの方向または他の方向に垂直に移動する。
【0082】
図9では、拡張構成であり、シャッタ21によって形成される開口は広い。図10に示されるように、デバイス10の中間位置では、開口は狭い。図11のコンパクト構成では、開口がより狭い。
【0083】
この実施形態のデバイスの作動は、2つの層25、26の2つの剛性要素16を通過するピンによって実行され得る。ピンは、たとえば、ピンが挿入される長方形の穴を含む可動式制御アームによって作動される。
【0084】
図12から図14に示されるダイヤフラムタイプの展開デバイス20の第3の実施形態は、リングの外側に、リングの周りに角度を付けて分布されたキャッチ39を備えたリングの形態の中央部を備える。変形可能アーマチュアは、剛性アーマチュアの周りに外側に向かって拡張する。第2の変形可能アーマチュア33は、ダイヤフラムの外周を区切り、第1のアーマチュア32は、前記周囲の内側に配置される。デバイス20は実質的に平坦であり、主に1つの平面内において拡張する。
【0085】
本発明によれば、第2の変形可能アーマチュア33は、剛性部分35、36および可撓性部分37、38を備える。第2の変形可能アーマチュア33は、第1の剛性部分35および第2の剛性部分36、好ましくは、リングの周りに交互に分布している各4つを備える。第1の剛性部分35は、2つの対向する頂点を備えた外側突起および前面突起を備えた三角形形状を有する。それに加えて、第2の剛性部分36は、エルボ状の細長い形状を有する。
【0086】
可撓性部分は、剛性部分35、36をともに、ならびに第1の剛性部分35を中央リングのキャッチ39に接続する、可撓性ストリップ37、38を備える。第1の可撓性ストリップ38は、三角形の突起と、キャッチ39との間に直列に配置される一方、第2の可撓性ストリップ37は、他の突起と、エルボ状の剛性部分36の外側端部との間に配置される。最後に、第3のストリップ37が、エルボ状の剛性部分36の他端と、第1の剛性部分35の外側突起との間に直列に配置される。
【0087】
デバイス20はさらに、おのおのが三角形の剛性部分35上に配置された、ここでは4つである、複数の弧状のサボ29を備える。サボ29は、好ましくは、各三角形の剛性部分35と一体であり、三角形の剛性部分35の外側隆起から拡張する。サボ29は、デバイスの円形の周辺を形成し、変形可能アーマチュアが拡張すると、移動してリングから離れ、変形可能アーマチュアがコンパクトになると、移動してリングに近づく。
【0088】
各サボ29は、隣接するサボ29の弧に部分的に重ねられるステッピング41を備える。サボ29は、コンパクトまたは拡張位置におけるデバイス20の構成に関係なく、多かれ少なかれ重ねられる。したがって、サボ29は、その構成に関係なく、デバイス20の周りに連続的な障壁を形成しながら、互いに対して移動し得る。この障壁は、時計のムーブメントの他の要素と接触して、機構をトリガまたはロックし得る。
【0089】
デバイス20の拡張位置では、サボは、軸の周りに実質的に円形の障壁を形成するが、デバイス20のコンパクト位置では、サボ29は、隣接するサボ29間の重なりを維持しながら、互いに対してずれている。
【0090】
この実施形態のために、第1の剛性アーマチュア32全体および第2の変形可能アーマチュア33全体が、ワンピースのアセンブリを形成する。
【0091】
この実施形態では、移動手段は、第1の剛性部分35を通過する軸の周りに第1の剛性部分35への回転移動を加えるように、第1の剛性部分35に接続される。したがって、移動手段は、第1の剛性部分35の回転移動を生成するように構成され、その結果、サボ29を遠くに、または近くに移動させることを可能にする。第1の可撓性ストリップ38は、第2の変形可能アーマチュア33を、第1の剛性アーマチュア32に、ならびに、コンパクト構成に対応する位置における第1の剛性部分35を戻すための手段に接続するために使用される。
【0092】
第1の剛性部分35の回転は、デバイス20の外側に向かって一方向に回転し、デバイス20の内側へ対向方向に回転する、サボの移動を引き起こす。同時に、サボ29は、それ自体でわずかに回転して、コンパクト構成に対応する第1の位置から、拡張構成に対応する第2の位置に、またはその逆に変化する。
【0093】
第2の剛性部分36もまた、第1の剛性部分37の回転に続いて、第1の可撓性ストリップ35のおかげで、それ自体の周りを回転する。第2の剛性部分36は、第2の変形可能アーマチュア33を剛性化するために使用される。
【0094】
そのようなデバイス20は、たとえばトゥールビヨンのようなロックのための、またはたとえば2つの重ねられたトレイン間の結合のためのシステムにおいて使用され得る。たとえば、ダイヤフラムは、システムをトリガするためにデバイスから離れた場所に配置されたカムを押し付けるようになる。拡張位置では、ダイヤフラムが離れて、カムまたはスタッドに力を加えるようになる。
【0095】
もちろん、本発明は、例示される例に限定されるものではなく、当業者に明らかになる様々な変形および修正を受け入れることができる。ダイヤフラムが、たとえば、形状が可変であるカムを形成する、他の用途が可能である。可撓性ストリップは、可撓性ネックを備えた棒形状にすることも、交差または直線であり得るストリップの組合せに置き換えることも、可撓性要素に置き換えることさえもできる。
【符号の説明】
【0096】
1 展開デバイス
2 第1の剛性アーマチュア
3 第2の変形可能アーマチュア
4 フレーム
5 剛性部分、剛性アーム
6 剛性部分、剛性アーム
7 可撓性ストリップ、変形可能部分
8 可撓性ストリップ、変形可能部分
9 キャッチ
10 展開デバイス
11 シャッタ
12 第1の剛性アーマチュア
13 第2の変形可能アーマチュア
14 テンプ
15 剛性部分
16 剛性部分、制御ロッド
17 第1の変形可能部分、停止レバー、可撓性ストリップ
18 第2の変形可能部分、回転軸
19 キャッチ
20 展開デバイス、テンプ停止カム
21 シャッタ
25 第1の層
26 第2の層
28 停止部
29 サボ
32 第1の剛性アーマチュア
33 第2の変形可能アーマチュア
35 第1の剛性部分
36 第2の剛性部分
37 可撓性ストリップ、変形可能部分
38 可撓性ストリップ、変形可能部分
39 キャッチ
41 ステッピング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14