(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】流体コネクタ
(51)【国際特許分類】
F16L 37/46 20060101AFI20240705BHJP
F16L 37/113 20060101ALI20240705BHJP
F16L 37/252 20060101ALI20240705BHJP
F16L 17/06 20060101ALI20240705BHJP
A61M 39/10 20060101ALI20240705BHJP
A61M 39/22 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
F16L37/46
F16L37/113
F16L37/252
F16L17/06
A61M39/10
A61M39/22 100
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022181741
(22)【出願日】2022-11-14
【審査請求日】2022-11-14
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】523138552
【氏名又は名称】サイティバ ユーエス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Cytiva US LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ハートリッジ, トーマス ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ウリアナ, ダヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ケセラール, ダニエル ジェー.
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-533120(JP,A)
【文献】特開2017-180829(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0025310(US,A1)
【文献】米国特許第5560548(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/46
F16L 37/113
F16L 37/252
F16L 17/06
A61M 39/10
A61M 39/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の中空コネクタ本体であって、
(i)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、前記開放した第2の端部が前記側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、
(ii)
第1の中空コネクタ本体外面開口部を伴う
第1の中空コネクタ本体外面と、
(iii)第1の突出部を含み、前記第1の突出部が第2の突出部を取り囲む第1の突出部環状内壁を有する、
第1の中空コネクタ本体内面と
、
を備え、
前記第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、前記第2の突出部環状外壁が、前記第1の突出部環状内壁と前記第2の突出部環状外壁との間に空間を形成し、前記空間が、底壁と、前記底壁の反対側の開放端とを有し、
前記第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、前記第2の突出部環状内壁及び前記第2の突出部環状外壁を貫通する
複数のスロットとを有し、
上端及び開放した第2の端部が前記第1の中空コネクタ本
体外面開口部をもたらし、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部が、前記第2の突出部環状内壁及び前記第2の突出部環状外壁を貫通する前記
複数のスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、
(b)
第2の中空コネクタ本体であって、
中空突出部を含むとともに前記中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する
第2の中空コネクタ本体内面と、
第2の中空コネクタ本体外面と
、を備えるとともに、前記内面
と前記中空突出部
と前記
第2の中空コネクタ本体外面
とを貫通する
第2の中空コネクタ本体開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、
を備え
るコネクタであって、前記コネクタは、
前記第2の中空コネクタ本体の前記平坦環状面を伴う前記上端が前記第1の中空コネクタ本体内の前記空間の前記底壁から距離を隔てるときに、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部、前記
複数のスロット、前記第1の突出部環状内壁と前記第2の突出部環状外壁との間の前記空間、前記側壁、及び、前記第1の中空コネクタ本体の前記中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、
前記第2の中空コネクタ本体の前記平坦環状面を伴う前記上端が前記第1の中空コネクタ本体の前記空間の前記底壁と接触するときに、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部、前記
複数のスロット、及び、前記第1の中空コネクタ本体の前記底壁の反対側の前記開放端を通るとともに、前記第2の中空コネクタ本
体内面
と前記中空突出部
と前記
第2の中空コネクタ本体外面
とを貫通する前記
第2の中空コネクタ本体開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有する、コネクタ。
【請求項2】
前記第1の中空コネクタ本
体外面
開口部が第1の環状溝を含み、この第1の環状溝が、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部の周囲で前記第1の環状溝内に配置される第1の弾性変形可能環状シールを伴い、前記第2の中空コネクタ本
体開口部が第2の環状溝を含み、この第2の環状溝が、前記
第2の中空コネクタ本体開口部の周囲で前記第2の環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを伴う、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第1の環状溝内の前記第1の弾性変形可能環状シール及び前記第2の環状溝内の前記第2の弾性変形可能環状シールがそれぞれ可撓性リップを有する、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1の中空コネクタ本
体外面が、スロットを含む少なくとも1つの突起
及び少なくとも1つの斜面
を備えて一体的に形成されるロック機構と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部
と、少なくとも1つの剥離ストリップ
及び少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起
部を備え、前記少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部
が前記第1の中空コネクタ本体の前記作動防止アセンブリ係合部と係合される、取り外し可能な作動防止アセンブリと、前記第1の中空コネクタ本体と係合される第1の取り外し可能なキャップと
、を含み、前記取り外し可能な作動防止アセンブリが前記第1の取り外し可能なキャップと前記第1の中空コネクタ本体との間に介挿され、前記第1の取り外し可能なキャップが前記第1の中空コネクタ本
体外面を覆い、
前記第2の中空コネクタ本
体外面が、スロットを含む少なくとも1つの突起
及び少なくとも1つの斜面
を備えて一体的に形成されるロック機構と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部
と、少なくとも1つの剥離ストリップ
及び少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起
部を備え、前記少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部
が前記第2の中空コネクタ本体の前記作動防止アセンブリ係合部と係合される、取り外し可能な作動防止アセンブリと、前記第2の中空コネクタ本体と係合される第2の取り外し可能なキャップと
、を含み、前記取り外し可能な作動防止アセンブリが前記第2の取り外し可能なキャップと前記第2の中空コネクタ本体との間に介挿され、前記第2の取り外し可能なキャップが前記第2の中空コネクタ本
体外面を覆う、請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
請求項4に記載のコネクタを備えるコネクタアセンブリであって、
前記第1の中空コネクタ本体と係合される第1の取り外し可能なキャップを備え、前記取り外し可能な作動防止アセンブリが、前記第1の取り外し可能なキャップと前記第1の中空コネクタ本体との間に介挿され、前記第1の取り外し可能なキャップが、前記第1の中空コネクタ本
体外面を覆い、
前記第2の中空コネクタ本体と係合される第2の取り外し可能なキャップを備え、前記取り外し可能な作動防止アセンブリが前記第2の取り外し可能なキャップと前記第2の中空コネクタ本体との間に介挿され、前記第2の取り外し可能なキャップが前記第2の中空コネクタ本
体外面を覆う、コネクタアセンブリ。
【請求項6】
第1のコネクタを第2のコネクタと接触させて配置するステップを備える、流体接続を行うための方法であって、
(A)
前記第1のコネクタは、
(a)第1の中空コネクタ本体であって、(i)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、前記開放した第2の端部が前記側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、(ii)
第1の中空コネクタ本体外面開口部を伴う
第1の中空コネクタ本体外面と、(iii)第1の突出部を含み、前記第1の突出部が第2の突出部を取り囲む第1の突出部環状内壁を有する、
第1の中空コネクタ本体内面と、を備え、前記第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、前記第2の突出部環状外壁が、前記第1の突出部環状内壁と前記第2の突出部環状外壁との間に空間を形成し、前記空間が、底壁と、前記底壁の反対側の開放端とを有し、前記第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、前記第2の突出部環状内壁及び前記第2の突出部環状外壁を貫通する
複数のスロットとを有し、
上端及び開放した第2の端部が前記第1の中空コネクタ本
体外面開口部をもたらし、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部が、前記第2の突出部環状内壁及び前記第2の突出部環状外壁を貫通する前記
複数のスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、
(b)
第2の中空コネクタ本体であって、中空突出部を含むとともに前記中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する
第2の中空コネクタ本体内面と、
第2の中空コネクタ本体外面
と、を備え、前記
第2の中空コネクタ本体内面
と前記中空突出部
と前記
第2の中空コネクタ本体外面
とを貫通する
第2の中空コネクタ本体開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、
を備え、
前記第1のコネクタは、
前記第2の中空コネクタ本体の前記平坦環状面を伴う前記上端が前記第1の中空コネクタ本体内の前記空間の前記底壁から距離を隔てるときに、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部、前記
複数のスロット、前記第1の突出部環状内壁と前記第2の突出部環状外壁との間の前記空間、前記側壁、及び、前記第1の中空コネクタ本体の前記中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、
前記第2の中空コネクタ本体の前記平坦環状面を伴う前記上端が前記第1の中空コネクタ本体の前記空間の前記底壁と接触するときに、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部、前記
複数のスロット、及び、前記第1の中空コネクタ本体の前記底壁の反対側の前記開放端を通るとともに、前記第2の中空コネクタ本
体内面
と前記中空突出部
と前記
第2の中空コネクタ本体外面
とを貫通する前記
第2の中空コネクタ本体開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有
し、
(B)前記第2のコネクタは、
(a’)第1の中空コネクタ本体であって、(i’)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、前記開放した第2の端部が前記側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、(ii’)
第1の中空コネクタ本体外面開口部を伴う
第1の中空コネクタ本体外面と、(iii’)第1の突出部を含み、前記第1の突出部が第2の突出部を取り囲む第1の突出部環状内壁を有する、
第1の中空コネクタ本体内面と、を備え、前記第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、前記第2の突出部環状外壁が、前記第1の突出部環状内壁と前記第2の突出部環状外壁との間に空間を形成し、前記空間が、底壁と、前記底壁の反対側の開放端とを有し、前記第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、前記第2の突出部環状内壁及び前記第2の突出部環状外壁を貫通する
複数のスロットとを有し、
上端及び開放した第2の端部が前記第1の中空コネクタ本
体外面開口部をもたらし、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部が、前記第2の突出部環状内壁及び前記第2の突出部環状外壁を貫通する前記
複数のスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、
(b’)
第2の中空コネクタ本体であって、中空突出部を含むとともに前記中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する
第2の中空コネクタ本体内面と、
第2の中空コネクタ本体外面と
を備え、前記
第2の中空コネクタ本体内面
と前記中空突出部
と前記
第2の中空コネクタ本体外面
とを貫通する
第2の中空コネクタ本体開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、
を備え、
前記第2のコネクタは、
前記第2の中空コネクタ本体の前記平坦環状面を伴う前記上端が前記第1の中空コネクタ本体内の前記空間の前記底壁から距離を隔てるときに、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部、前記
複数のスロット、前記第1の突出部環状内壁と前記第2の突出部環状外壁との間の前記空間、前記側壁、及び、前記第1の中空コネクタ本体の前記中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、
前記第2の中空コネクタ本体の前記平坦環状面を伴う前記上端が前記第1の中空コネクタ本体の前記空間の前記底壁と接触するときに、前記
第1の中空コネクタ本体外面開口部、前記
複数のスロット、及び、前記第1の中空コネクタ本体の前記底壁の反対側の前記開放端を通るとともに、前記第2の中空コネクタ本
体内面
と前記中空突出部
と前記
第2の中空コネクタ本体外面
とを貫通する前記
第2の中空コネクタ本体開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有
し、
流体接続を行うための前記方法は、
前記第2のコネクタの前記第1の中空コネクタ本
体外面を前記第1のコネクタの前記第2の中空コネクタ本
体外面と接触させて第1の接触位置をもたらすステップと、前記第2のコネクタの前記第1の中空コネクタ本体及び/又は前記第1のコネクタの前記第2の中空コネクタ本体をねじって第2の接触位置をもたらすことにより作動位置を与えるステップと、前記第1のコネクタを前記第2の折り畳み位置に配置するステップと、前記第2のコネクタを前記第1の拡張位置に配置するステップと、
を更に含む、流体接続を行なうための方法。
【請求項7】
流体を前記第2の流体流路に沿って前記第1のコネクタを通じて前記第2のコネクタの前記第1の流体流路に通過させるステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
[0001]流体処理システム及び流体処理(医薬産業及びバイオテクノロジー産業で使用される液体製品など)で使用するためのコネクタが知られている。しかしながら、さらに改良されたコネクタが必要とされている。本発明は、先行技術の欠点の少なくとも幾つかの改善をもたらす。本発明のこれら及び他の利点は、以下に記載される説明から明らかになる。
【発明の概要】
【0002】
[0002]本発明の一態様は、(a)第1の中空コネクタ本体であって、(i)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、開放した第2の端部が側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、(ii)外面開口部を伴う外面と、(iii)第1の突出部を含み、第1の突出部が第2の突出部を取り囲む環状内壁を有する、内面と、を備え、第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、該環状外壁が、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間に空間を形成し、空間が、底壁と、該底壁の反対側の開放端とを有し、第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットとを有し、閉鎖上端及び開放した第2の端部が第1の中空コネクタ本体の外面開口部をもたらし、外面開口部が、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、(b)中空突出部を含むとともに該中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する内面と、外面とを有するとともに、内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、を備え、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体内の空間の底壁から距離を隔てるときに、外面開口部、スロット、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間の空間、側壁、及び、第1の中空コネクタ本体の中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体の空間の底壁と接触するときに、外面開口部、スロット、及び、第1の中空コネクタ本体の底壁の反対側の開放端を通るとともに、第2の中空コネクタ本体の内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有する、コネクタを提供する。
【0003】
[0003]コネクタの好ましい態様において、第1の中空コネクタ本体の外面は、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、一体的に形成されるロック機構を含み、第2の中空コネクタ本体の外面は、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、一体的に形成されるロック機構を含む。
【0004】
[0004]他の態様では、コネクタの一態様を備えるコネクタアセンブリが提供され、このコネクタアセンブリは、第1の中空コネクタ本体と係合される第1の取り外し可能なキャップを備え、取り外し可能な作動防止アセンブリが、第1の取り外し可能なキャップと第1の中空コネクタ本体との間に介挿され、第1の取り外し可能なキャップが、第1の中空コネクタ本体の外面を覆い、また、コネクタアセンブリは、第2の中空コネクタ本体と係合される第2の取り外し可能なキャップを備え、取り外し可能な作動防止アセンブリが第2の取り外し可能なキャップと第2の中空コネクタ本体との間に介挿され、第2の取り外し可能なキャップが第2の中空コネクタ本体の外面を覆う。
【0005】
[0005]本発明の更に他の態様によれば、流体接続を行なうための方法及び流体を処理するための方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】第1及び第2の中空コネクタ本体を備える第1のコネクタの断面図を示す図であり、コネクタは、本発明の一態様に係る第1の中空本体を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置にある(第1及び第2の中空コネクタ本体の外面に接続された作動防止サブアセンブリ及び剥離ストリップも示す)。
【
図1B】第1及び第2の中空本体を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置にある
図1Aに示されるコネクタの断面図を示す図である。
【
図1C】
図1Bに示されるように第1のコネクタが第2の折り畳み位置にあり、第2のコネクタが第1の拡張位置にあり、第2のコネクタが作動防止サブアセンブリ及び剥離ストリップを有する、接合された本発明の一態様に係る第1及び第2のコネクタの断面図を示す図である。
【
図2A】
図1Aに示される第1の拡張位置にある第1のコネクタの側面斜視図を示す図である。
【
図2B】
図1Bに示される第2の折り畳み位置にある第1のコネクタの側面斜視図を示す図である。
【
図2C】
図1Cに示される接合された第1及び第2のコネクタの側面斜視図を示す図である。
【
図3A】本発明の一態様に係る第1のコネクタ本体の内面の斜視図を示す図である。
【
図3B】
図3Aに示される第1のコネクタ本体の内面の上面図を示す図である。
【
図3C】
図3Aに示される第1のコネクタ本体の断面図を示す図である。
【
図3D】
図3Aに示される第1のコネクタ本体の外面の上面図を示す図面である。
【
図5A】中空コネクタ本体の外面に接続される作動防止サブアセンブリ及び剥離ストリップも示す、
図2Aに示される第1のコネクタの背面斜視図である。
【
図5B】作動防止サブアセンブリ及び剥離ストリップが外側本体面から取り外された第2の中空コネクタ外側本体面も示す、
図2Bに示される第1のコネクタの背面斜視図を示す図である。
【
図5C】第1及び第2のコネクタが接続されるときに使用される作動防止アセンブリの他のサブアセンブリも示す、タブと、コネクタ間に配置可能なコネクタ内の剥離可能なストリップとを備える作動防止アセンブリの作動防止サブアセンブリの斜視図を示す図である。
【
図5D】
図2Cに示される接合された第1及び第2のコネクタの背面斜視図を示す図である。
【
図5E】
図5Dに示される接合されたコネクタの正面図を示す図である。
【
図6A】本発明の一態様に係る
図1Aに示される第1のコネクタを備える第1のコネクタアセンブリの断面図を示す図である(一体的に形成されるロック機構及び取り外し可能なキャップも示す)。
【
図6B】
図6Aに示される第1のコネクタアセンブリの正面斜視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0012]本発明の一態様は、(a)第1の中空コネクタ本体であって、(i)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、開放した第2の端部が側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、(ii)外面開口部を伴う外面と、(iii)第1の突出部を含み、第1の突出部が第2の突出部を取り囲む環状内壁を有する、内面と、を備え、第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、該環状外壁が、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間に空間を形成し、空間が、底壁と、該底壁の反対側の開放端とを有し、第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットとを有し、閉鎖上端及び開放した第2の端部が第1の中空コネクタ本体の外面開口部をもたらし、外面開口部が、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、(b)中空突出部を含むとともに該中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する内面と、外面とを有するとともに、内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、を備え、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体内の空間の底壁から距離を隔てるときに、外面開口部、スロット、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間の空間、側壁、及び、第1の中空コネクタ本体の中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体の空間の底壁と接触するときに、外面開口部、スロット、及び、第1の中空コネクタ本体の底壁の反対側の開放端を通るとともに、第2の中空コネクタ本体の内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有する、コネクタを提供する。
【0008】
[0013]コネクタの好ましい態様では、第1の中空コネクタ本体の外面が第1の環状溝を含み、この第1の環状溝が、外面開口部の周囲で第1の環状溝内に配置される第1の弾性変形可能環状シールを伴い、第2の中空コネクタ本体の外面が第2の環状溝を含み、この第2の環状溝が、外面開口部の周囲で第2の環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを伴う。
【0009】
[0014]コネクタの幾つかの態様では、第1の環状溝内の第1の弾性環状シール及び第2の環状溝内の第2の弾性環状シールがそれぞれ可撓性リップを有する。
【0010】
[0015]コネクタの好ましい態様において、第1の中空コネクタ本体の外面は、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、一体的に形成されるロック機構を含み、第2の中空コネクタ本体の外面は、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、一体的に形成されるロック機構を含む。
【0011】
[0016]他の態様では、コネクタの一態様を備えるコネクタアセンブリが提供され、このコネクタアセンブリは、第1の中空コネクタ本体と係合される第1の取り外し可能なキャップを備え、取り外し可能な作動防止アセンブリが、第1の取り外し可能なキャップと第1の中空コネクタ本体との間に介挿され、第1の取り外し可能なキャップが、第1の中空コネクタ本体の外面を覆い、また、コネクタアセンブリは、第2の中空コネクタ本体と係合される第2の取り外し可能なキャップを備え、取り外し可能な作動防止アセンブリが第2の取り外し可能なキャップと第2の中空コネクタ本体との間に介挿され、第2の取り外し可能なキャップが第2の中空コネクタ本体の外面を覆う。
【0012】
[0017]本発明の更なる他の態様によれば、流体接続を行なうための方法が提供され、方法は、(A)(a)第1の中空コネクタ本体であって、(i)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、開放した第2の端部が側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、(ii)外面開口部を伴う外面と、(iii)第1の突出部を含み、第1の突出部が第2の突出部を取り囲む環状内壁を有する、内面と、を備え、第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、該環状外壁が、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間に空間を形成し、空間が、底壁と、該底壁の反対側の開放端とを有し、第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットとを有し、閉鎖上端及び開放した第2の端部が第1の中空コネクタ本体の外面開口部をもたらし、外面開口部が、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、(b)中空突出部を含むとともに該中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する内面と、外面とを有するとともに、内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、を備え、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体内の空間の底壁から距離を隔てるときに、外面開口部、スロット、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間の空間、側壁、及び、第1の中空コネクタ本体の中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体の空間の底壁と接触するときに、外面開口部、スロット、及び、第1の中空コネクタ本体の底壁の反対側の開放端を通るとともに、第2の中空コネクタ本体の内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有する、第1のコネクタを、(B)(a’)第1の中空コネクタ本体であって、(i’)開放した第1の端部と開放した第2の端部とを有する中空延在部を伴う側壁であり、開放した第2の端部が側壁に中空延在開口部を形成する、側壁と、(ii’)外面開口部を伴う外面と、(iii’)第1の突出部を含み、第1の突出部が第2の突出部を取り囲む環状内壁を有する、内面と、を備え、第2の突出部が第2の突出部環状外壁を有し、該環状外壁が、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間に空間を形成し、空間が、底壁と、該底壁の反対側の開放端とを有し、第2の突出部が、第2の突出部環状内壁と、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットとを有し、閉鎖上端及び開放した第2の端部が第1の中空コネクタ本体の外面開口部をもたらし、外面開口部が、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通するスロットと流体連通する、第1の中空コネクタ本体と、(b’)中空突出部を含むとともに該中空突出部が内面及び外面を有する壁と平坦環状面を伴う上端とを有する内面と、外面とを有するとともに、内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を有する、第2の中空コネクタ本体と、を備え、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体内の空間の底壁から距離を隔てるときに、外面開口部、スロット、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間の空間、側壁、及び、第1の中空コネクタ本体の中空延在部を通る第1の流体流路をもたらす第1の拡張位置と、第2の中空コネクタ本体の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体の空間の底壁と接触するときに、外面開口部、スロット、及び、第1の中空コネクタ本体の底壁の反対側の開放端を通るとともに、第2の中空コネクタ本体の内面、中空突出部、及び、外面を貫通する開口部を通る第2の流体流路をもたらす第2の折り畳み位置と、を有する、第2のコネクタと接触させて配置するステップを含み、第2のコネクタの第1の中空コネクタ本体の外面を第1のコネクタの第2の中空コネクタ本体の外面と接触させて第1の接触位置をもたらすステップと、第2のコネクタの第1の中空コネクタ本体及び/又は第1のコネクタの第2の中空コネクタ本体をねじって第2の接触位置をもたらすことにより作動位置を与えるステップと、第1のコネクタを第2の折り畳み位置に配置するステップと、第2のコネクタを第1の拡張位置に配置するステップと、を更に含む。
【0013】
[0018]方法の好ましい態様において、方法は、流体を第2の流体流路に沿って第1のコネクタを通じて第2のコネクタの第1の流体流路に通過させるステップを更に含む。流体を処理する方法の態様は、任意の数の接続されたコネクタ及び/又はコネクタアセンブリに流体を通過させるステップとを含むことができる。
【0014】
[0019]好適には、本発明の態様に係る2つ以上のコネクタ及び/又はコネクタアセンブリを接続して、動作の数を増やすことができる(同じ初期接続を介した複数の無菌接続)。結果として、流路内の想定し得る漏れポイントの数が減少され(マニホールドを交換する必要がなく、同じ所定数の接続のための接合部が少ない)、マニホールド全体の複雑さのサイズも減少する。オペレータは、コネクタ、導管、T及びYコネクタ、並びに、バルブ及び/又はコントローラなどの外部ハードウェアの複雑な配置に頼ることなく、プロセスに必要な数のコネクタアセンブリを使用する選択肢を有する。
【0015】
[0020]好ましくは、コネクタ又はコネクタアセンブリは、雄雌の別がないコネクタアセンブリ、すなわち、雄接続及び雌接続を必要としないコネクタアセンブリである。好適には、コネクタ又はコネクタアセンブリは、他のコネクタ又はコネクタアセンブリ、例えば、本明細書に記載のコネクタアセンブリ又は米国特許第10,247,342号に記載のコネクタアセンブリに接続され得る。
【0016】
[0021]また、本発明の態様は、使い捨て技術(SUT)用途にも適している。
【0017】
[0022]ここで、以下、本発明の構成要素のそれぞれについて更に詳しく説明する。この場合、同様の構成要素は同様の参照数字を有する。
【0018】
[0023]
図1A及び
図1Bは、(a)第1の中空コネクタ本体1000であって、(i)開放した第1の端部117Aと開放した第2の端部117Bとを有する中空延在部117を伴う側壁116であり、開放した第2の端部が側壁に中空延在開口部117B’を形成する、側壁116と、(ii)外面開口部190を伴うとともに弾性シール123(好ましくは、チャンバ123B内にリップ123Aを含む弾性変形可能なシール;
図3Cも参照)を受ける環状溝122(開口部190を取り囲む)を含む外面120と、(iii)第1の突出部115を含み、第1の突出部が第2の突出部125を取り囲む環状内壁118(
図3Cも参照)を有する、内面110と、を有し、第2の突出部が第2の突出部環状外壁127を有し、該第2の突出部環状外壁が、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間に空間128を形成し、該空間が、底壁128Aと、該底壁の反対側の開放端128Bとを有し(
図3Cも参照)、第2の突出部が、第2の突出部環状内壁129と、第2の突出部環状内壁129及び第2の突出部環状外壁127を貫通する
複数のスロット129Aとを有し、閉鎖上端126及び開放した第2の端部191が第1の中空コネクタ本体の外面開口部190をもたらし、外面開口部が、第2の突出部内壁及び第2の突出部外壁を貫通する
複数のスロット129Aと流体連通する、第1の中空コネクタ本体100と、(b)中空突出部215を含むとともに該中空突出部が環状内面219及び環状外面217を有する環状壁216と平坦環状面226A(
図4も参照)を伴う上端226とを有する内面210と、外面220とを有するとともに、弾性シール223(好ましくは、チャンバ223B内にリップ223Aを含む弾性変形可能なシール;
図4も参照)を受ける環状溝222(開口部290を取り囲む)を含む内面
210、中空突出部215、及び、外面
220を貫通する開口部290を有する、第2の中空コネクタ本体200と、を備えるコネクタ100の一態様を示し、コネクタは、第2の中空コネクタ本体200の平坦環状面を伴う上端が第1の中空コネクタ本体内の空間128の底壁128Aから距離を隔てるときに、外面開口部、
複数のスロット、第1の突出部の環状内壁と第2の突出部の環状外壁との間の空間、側壁、及び、第1の中空コネクタ本体の中空延在部を通る第1の流体流路1A(
図2Aも参照)をもたらす第1の拡張位置1と、第2の中空コネクタ本体200の平坦環状面226Aを伴う上端226が第1の中空コネクタ本体100の空間128の底壁128Aと接触するときに、外面開口部190、
複数のスロット129A、及び、第1の中空コネクタ本体100の底壁128Aの反対側の開放端128Bを通るとともに、第2の中空コネクタ本体200の内面210、中空突出部215、及び、外面220を貫通する開口部290を通る第2の流体流路2A(
図2Bも参照)をもたらす第2の折り畳み位置2とを有する。
【0019】
[0024]
図1Aでは、第1及び第2の中空コネクタ本体はそれぞれ、互いに接合された2つの部品(100a,100b;200a,200b)として示されるが、それらはそれぞれ単一部品の一体構造とすることができる。
【0020】
[0025]好ましくは、
図3C及び
図4に示されるように、環状内壁118及び環状内面219はそれぞれ、Oリングなどの環状弾性シール121b、221bを含む溝121a、221aを含む。幾つかの態様では、弾性シールが外側可撓性リップを有する。
【0021】
[0026]収集器本体100,200の底面120,220はそれぞれ、更なるコネクタ及びコネクタアセンブリに結合するためのロック機構150,250を含み、例えば、一方のコネクタ又はコネクタアセンブリの第2の中空収集器本体200は、第1の接触位置で別のコネクタ又はコネクタアセンブリの第1の中空収集器本体100に接続されるとともに、剥離ストリップ520(好ましくは、剥離ストリップ520A、520Bを含む)を備える取り外し可能な作動防止アセンブリ500を取り外した後に作動位置に配置され、また、第1のコネクタの第2の中空コネクタ本体及び/又は第2のコネクタの第1の中空コネクタ本体は、それぞれの弾性シールが作動位置を含む第2の接触位置で中空コネクタ本体に対してシールするようにねじられる。
【0022】
[0027]好ましくは、参照のために
図1A、
図5A、及び
図6Aを使用すると、作動防止アセンブリ500は、第1の表面511を含むサブアセンブリタブ501Aと第1の剥離ストリップ520Aとを備える第1の作動防止サブアセンブリ500Aと、第2の表面512を含むサブアセンブリタブ501Bと第2の剥離ストリップ520Bとを備える第2の作動防止サブアセンブリ500Bとを備える。
【0023】
[0028]第1のコネクタアセンブリ1000の一部及び更なる(第2の)コネクタアセンブリ2000の一部(第1及び第2のコネクタアセンブリは同じ構造を有し、第2のコネクタアセンブリ2000は、第1のコネクタアセンブリ1000の構造に対応する構造をラベル付けするための「’’’’’」を含む)を示す、参照のための
図1Cを使用すると、第1の作動防止サブアセンブリ500Aは、入口ニップル1010(入口ポート1010aを有する)を介して作動位置をもたらす前に第1の中空本体100から取り外され、第2の作動防止サブアセンブリ500Aは第2の中空本体200から取り外され、第1の作動防止サブアセンブリ500A’は、第1のコネクタを第2の折り畳み位置に配置し、第2のコネクタを第1の拡張位置に配置し、流体を第2の流体流路に沿って第1のコネクタを通じて第2のコネクタの第1の流体流路に通過させる、第2の中空コネクタ本体200と第1の中空コネクタ本体100’との間の作動位置をもたらす前に、第2のコネクタの第1の中空本体100’から取り外される。
【0024】
[0029]好ましくは、参照のために
図1A、
図5A、及び、
図6を使用すると、必要に応じて、各サブアセンブリは、少なくとも1つの突起部及び少なくとも1つの凹部を備えるキー配列を備えることができ、それにより、1つのコネクタ又はコネクタアセンブリの第1の中空コネクタ本体と別のコネクタ又はコネクタアセンブリの第2の中空コネクタ本体とが第1の位置で互いに接触するときに、第1の作動防止サブアセンブリ及び第2の作動防止サブアセンブリが互いに嵌合することができる。例えば、
図5Aに示されるように、サブアセンブリタブ501Aは、突起部551A及び凹部552Aを備えるキー配列550Aを含む第2の表面521Aを有し、対応するサブアセンブリタブ501Bは、同じ構造、すなわち、突起部及び凹部を備えるキー配列を含む第2の表面を有し、突起部551Aは、サブアセンブリ501Bの凹部、及び、サブアセンブリ501Bの突起部と嵌合し、凹部551Aと嵌合することができる。好適には、これにより、オペレータは、タブ501A、501Bのいずれか又は両方、及び/又は剥離可能ストリップ520A、520Bのいずれか又は両方を引っ張り、コネクタ又はコネクタアセンブリから作動防止アセンブリを取り外すことができ、それにより、中空コネクタ本体を作動位置に配置することができる。必要に応じて、タブはプルリングを含むことができる。
【0025】
[0030]幾つかの態様において、一体的に形成されるロック機構及び作動防止アセンブリ並びにそれらの動作は、米国特許第10,247,342号に記載されているようにすることができる。
【0026】
[0031]必要に応じて、コネクタアセンブリは、作動防止アセンブリを第1のコネクタ中空本体及び第2の中空コネクタ本体と嵌合させるための位置合わせ構成を備えることができ、位置合わせ構成は突起部及び凹部を備え、この場合、作動防止アセンブリの第1及び第2の表面、第1の中空コネクタ底面、及び、第2の中空コネクタ底面はそれぞれ、少なくとも1つの突起部及び/又は少なくとも1つの凹部を有し、それにより、作動防止アセンブリの第1の表面は第1の中空コネクタの第1の本体端部と嵌合し、作動防止アセンブリの第2の表面は第2の中空コネクタの第1の本体端部と嵌合する。
【0027】
[0032]例えば、
図5B及び
図5Cに示される態様において、コネクタは、第1の中空コネクタ本体の外面の凹部801(2つのスロット、801a、801bを伴って示される図示の凹部)と、作動防止タブ501の第1の表面511上の突起部810(2つのスナップフック810’及びピン810’’を有するものとして示される)とを含む位置合わせ構成800を更に備え、突起部は凹部801と係合可能である(第2のコネクタ中空本体は同じ構造を有する)。以下に説明するように、ピンを含む態様において、ピンと凹部との係合は、サブアセンブリがそれぞれの中空本体と係合されるときの屈曲/移動を更に低減する。
【0028】
[0033]幾つかの態様において、第1及び第2の収集器アセンブリ1000、2000は、同一の構造を有するとともに、それぞれ同一のロック機構(例えば、
図1C参照)によって互いに結合される。しかしながら、他の態様において、本発明の一態様に係る収集器アセンブリは、例えば米国特許第10,247,342号明細書に開示されているように、異なる収集器アセンブリに結合することができる。
【0029】
[0034]任意の数のコネクタ及び/又はコネクタアセンブリを接合することができ、付加的に接合された各コネクタ又はコネクタアセンブリは、最初に、第2の折り畳み位置と、新しい(更なる)コネクタ又はコネクタアセンブリに接続されたコネクタ又はコネクタアセンブリを通る第2の流体流路とを介して、第1の拡張位置及び第1の流体流路に関して利用される。したがって、例えば、参照のために
図1C及び
図2Cに示される態様を使用して、更なる(例えば、第3の)コネクタを第2のコネクタ200の外面2000’に接続することができ、また、剥離ストリップを除去した後、中空本体を作動位置に配置し、続いて、第2のコネクタが第2の折り畳み位置にあり且つ第3の収集器が第1の拡張位置となった後に、第2のコネクタから第2の流体流路に沿って流体を受け、流体を第1の流路に沿って第3のコネクタに通過させる。
【0030】
[0035]中空コネクタ本体100,200は、それぞれのロック機構(第1のロック機構150;第2のロック機構250)によってそれらの底面120,220で他のコネクタ又はコネクタアセンブリの対応する中空本体に結合されてもよい。第1のコネクタ本体100の第1のロック機構150を示す、参照のための
図5Bを使用すると、第2のコネクタ本体200の第2のロック機構250は、対応する構造を有し、ロック機構は、面の上方で延在する突起151であって、スロット152及びガイド153を含む突起と、凹部154と、面の下方で延在する斜面155と、アーム159とを備える。
図5Cに示される実施形態において、第1のコネクタ本体100は、突起151A、151B、スロット152A、152B、ガイド153A、153B、斜面155A、155B、及び、アーム159A、159Bを含む第1のロック機構150A、150Bを含む。ロック機構は、本体と一体的に形成され、したがって、本体が第1の位置から第2の位置に移動するときに本体の残りの部分とは別個に移動しない。
【0031】
[0036]作動防止アセンブリ500が取り外された後、中空本体が第2の(作動)位置になるまで、一方の中空コネクタ本体のロック機構の斜面が他方の中空コネクタ本体のロック機構の突起におけるスロットと係合するように、中空コネクタ本体のいずれか又は両方を第1の位置から回転させることができる。本体が作動位置になった時点で、コネクタ本体の内部は、好ましくはいかなる外部汚染もない無菌の態様で、互いに流体連通する。
【0032】
[0037]中空本体は、米国特許第10,247,342号明細書に開示されているように、ロック機構の使用及び第1の接触位置から第2の接触(作動又は起動)位置への回転を含めて、互いに結合することができる。
【0033】
[0038]任意選択的に、(a)斜面の表面及び斜面の表面に接触するスロットの表面は、初期角度を有し、次いで、突起が平坦面上で停止し、コネクタ本体が作動位置にあるときにシールの本体に所望量の圧力を与えるように水平になり、及び/又は、(b)対応するロック機構は、突起が通過した時点で突起ガイドを凹部にロックする対応するアームを有し、突起を作動位置に保持して切断を防止する。
【0034】
[0039]コネクタ本体の内部の無菌性を高めるために、剥離ストリップ(シール層)は、コネクタ本体の第1の端部で開口を覆うように配置されることが好ましい。剥離ストリップは、様々に構成することができる。一般に、剥離ストリップは、作動防止アセンブリタブ及び/又は中空コネクタ本体の面に接合(例えば、溶接、捕捉、又はクランプ)される。好ましくは、剥離ストリップは、それぞれのサブアセンブリタブ及び中空コネクタ本体面に接合される(シールを覆い、シールリップに接触する)。多くの実施形態において、剥離ストリップは、シールに接合されることなく、面シールの全て又は少なくとも一部を覆うこともできる。例えば、各剥離ストリップは、少なくとも開口に最も近いシールを完全に覆うことができる。剥離ストリップは、シール自体に接合されなくてもよく、各シールを取り囲む面の表面に接合されてもよい。
【0035】
[0040]剥離ストリップは、不透過性材料又は生物学的汚染を含む汚染物質の通過に抵抗する透過性材料から形成されてもよい。これらの材料としては、エラストマーシート、ポリマーフィルム、及び金属箔、例えばアルミニウム箔が挙げられるが、これらに限定されず、そのいずれも補強材料を更に含むことができる。更に、剥離ストリップは、殺生物剤でコーティング及び/又は含浸されてもよい。好ましくは、剥離ストリップは、滅菌多孔質又は微多孔質膜であり、オートクレーブ中に蒸気が通過することを可能にし、幾つかの態様では、約60Nの最小引張強度を有する。
【0036】
[0041]例えば、ガスケット、弾性シール部材、又はOリングを含む任意の数のシールを面上に設けることができる。好ましくは、シールは、軟質ゴム又は熱可塑性エラストマー(TPE)(例えば、約50~約65ショアA)を含む。可撓性シールリップ123A、223Aは、作動防止アセンブリが取り外されるときに環境汚染物がコネクタアセンブリに入るのを防止するのを助けることができる。リップは屈曲して跳ねることができるので、剥離ストリップは、低減された力で除去することができ、リップは間隙を迅速に閉じる。中空本体が作動位置に移動される(例えば、ねじられる)と、可撓性リップ(好ましくは狭い)は、各本体の凹部123B、223B内へ邪魔にならない所に急速に折り畳まれ、この場合、リップとシール体(シールロゼンジ)の両方が互いに接触して、より堅牢な面シールがもたらされ、ロゼンジ間の接触は面と面のシールをもたらし、圧力(例えば、約4bargまでの圧力)が上昇しても流体漏れを防止する。
【0037】
[0042]必要に応じて、中空コネクタ本体は、位置合わせインジケータが中空コネクタ本体を第1の接続位置にあるときに位置合わせせず、中空コネクタ本体が第2の(作動(又は作動))位置にあるときに位置合わせするように、コネクタ本体位置合わせインジケータ(例えば、900a、900b、900c)を外部に出すことができる。
【0038】
[0043]剥離ストリップの不注意な取り外し又は損傷を防止するために、各コネクタ本体は、剥離ストリップの少なくともかなりの部分及びコネクタ本体の第1の端部を覆う取り外し可能なキャップを更に備えてもよい。キャップは、例えば摩擦嵌合又はスナップ嵌合によって、第1の端部でコネクタ本体に嵌合することができ、多種多様な形態のいずれかを有することができる。例えば、
図6A及び
図6Bに示されるように、各キャップ600(第2のコネクタアセンブリのキャップ700は同じ構造を有する)は、剥離ストリップの少なくとも一部を保護する硬質上端601と、コネクタ本体100,200のリムに沿って嵌合するスカート602とを有することができる。また、キャップ600は、スカートの一部としての又はスカート602の下方で軸方向に延びるハンドル610を含むこともできる。好ましくは、
図6Bに示されるように、キャップは、引き裂きストリップハンドル616を有する引き裂きストリップ615を含み、それにより、オペレータは、引き裂きストリップハンドルを把持して引き裂きストリップを引き裂くことができ、キャップをコネクタ本体からより容易に取り外すことができる。剥離ストリップ520(520A)は、ハンドル610の下方で軸方向に曲げられてもよく、ハンドルは、剥離ストリップ520(520A)の全部又は少なくとも一部に沿って延在してもよい。ハンドル、引き裂きストリップ、及び/又は、取り扱われる引き裂きストリップは、キャップ600をコネクタ本体100から持ち上げるために使用することができ、作動防止アセンブリタブ501及び/又は剥離ストリップの不注意な操作を防止することができる。
【0039】
[0044]コネクタアセンブリの構成要素は、当技術分野で知られているように滅菌することができる(例えば、オートクレーブ処理、ガンマ線照射など)。
【0040】
[0045]コネクタアセンブリの構成要素は、多種多様な材料から形成することができる。例えば、中空コネクタ本体、中空管、コネクタ本体カバー、ロック機構、タブ、及び、キャップのいずれか1つ以上は、コネクタアセンブリを通じて流れる流体と適合する任意の金属材料及び/又はポリマー材料から形成されてもよい。好ましくは、コネクタ本体、中空管、ロック機構、及び、キャップは、ポリマー材料から形成され、ポリマー材料としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルスルホン、ポリフッ化ビニリデン、又はポリスルホンのうちの1つ以上を挙げることができるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、透明又は半透明のポリマー材料が選択されてもよい。一般に、中空本体、中空管、タブ、及び、コネクタ本体カバーは、剛性射出成形プラスチック、好ましくはポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリスルホン(PSU)、及びポリブチレンテレフタレート(PBT)などのBPAを含まないプラスチックから形成され、キャップはTPE又はポリプロピレン(PP)などの低密度射出成形プラスチックから形成される。
【0041】
[0046]構成要素は、成形、機械加工、プレス、及びスタンピングを含む様々な方法で製造することができ、サブアセンブリに形成することができる。
【0042】
[0047]これに加えて又は代えて、本発明の態様に係る幾つかの構成要素は、モノリシックであり、例えば、積層造形(「積層造形」又は「3D印刷」と呼ばれることもある)によって製造することができる。それらの構成要素は、一般に、活性化可能な結合剤(例えば、「ドロップ・オン・パウダー」と呼ばれることもあるバインダ噴射)と一緒に結合した金属粉末を繰り返し堆積させた後、一般に、例えば焼結によって粉末を凝集させることによって形成される。幾つかの構成要素は、実質的に同時に連続動作で積層造形によって一緒に製造することができる。
【0043】
[0048]任意の適切な積層造形装置を使用することができ、様々な製造3Dプリンタが適切であり市販されている。
【0044】
[0049]本明細書中に挙げられる公開公報、特許出願、及び、特許を含む全ての引用文献は、あたかもそれぞれの引用文献が参照により組み入れられるように個別に且つ具体的に示唆されてその全体が本明細書中に記載されたかのような同じ程度まで参照により本願に組み入れられる。
【0045】
[0050]発明を説明する文脈の中(特に、以下の特許請求の範囲との関連)での用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び、「少なくとも1つ」、並びに、同様の指示対象の使用は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、単数形及び複数形の両方を網羅するように解釈されるべきである。その後に1つ以上の項目のリストが続く用語「少なくとも1つ」の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、挙げられた項目から選択される1つの項目(A又はB)或いは挙げられた項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味するように解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、及び、「包含する」は、別段に言及されなければ、非制約的な用語(すなわち、「~を含むがそれに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書中の値の範囲の列挙は、本明細書中で別段に示唆されなければ、単にその範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する省略法としての機能を果たそうとしているにすぎず、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個別に記載されたかのように明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、任意の適した順序で行なうことができる。本明細書中で与えられる任意の及び全ての例又は典型的な言葉(例えば「など」)の使用は、単に本発明をより良く解明しようとしているにすぎず、別段に特許請求の範囲に記載されなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の言葉は、特許請求の範囲に記載されない任意の要素が本発明の実施に不可欠であると見なすように解釈されるべきでない。
【0046】
[0051]本発明を実施するために発明者らに知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が本明細書中に記載される。これらの好ましい態様の変形は、前述の説明を読むと当業者に明らかになり得る。発明者等は、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期し、また、発明者等は、本明細書中に具体的に記載される方法以外の方法で本発明が実際されることを意図する。したがって、この発明は、適用可能な法律により許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に挙げられる主題の全ての改変形態及び均等物を含む。また、前述の要素のその全ての想定し得る変形における任意の組み合わせは、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、本発明によって包含される。