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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】電子デバイス及び折り畳みアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16C 11/04 20060101AFI20240705BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
F16C11/04 F
G06F1/16 312J
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022512868
(86)(22)【出願日】2020-07-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2020102109
(87)【国際公開番号】W WO2021036557
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】201910826925.4
(32)【優先日】2019-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リー、チエ
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ツォクアン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チアオ
【審査官】西藤 直人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第09848502(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 11/04
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは第一本体、第二本体及び回転軸装置を含み、
前記回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、前記第二回転部材は前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第一本体と前記第二本体が互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、前記第一回転部材は前記第一本体に接続され、前記第二回転部材は前記第二本体に接続され、
前記連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、前記第一連動部材と前記第二連動部材はいずれも前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第一連動部材と前記第二連動部材は互いに連動し、前記第一連動部材は第一スライドブロックを備え、前記第二連動部材は第二スライドブロックを備え、前記第一回転部材は前記第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、前記第二回転部材は前記第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備え、前記第一回転部材は、前記第一スライドブロックが前記第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ前記第一回転部材とともに前記回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、前記回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、前記第二回転部材は、前記第二スライドブロックが前記第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ前記第二回転部材とともに前記回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、前記回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、前記第一回転部材は前記連動アセンブリを介して前記第二回転部材と同期して回転し、
前記第一回転部材は前記第一スライド部と接続されている第一本体部を備え、前記第一スライド部は前記第一本体部の片側に配置されており、前記第一スライド部は前記第一スライドブロックに回転接続且つスライド接続されており、
前記第一回転部材は第一回転部を備え、前記第一回転部は前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第一回転部と前記第一スライド部は前記第一連動部材の回転軸線方向に並んで配置されており、前記第一回転部が位置する平面への前記第一連動部材の正射影と前記第一回転部とが少なくとも一部重なり、前記第一回転部が位置する平面への前記第一スライド部の正射影と前記第一回転部とが少なくとも一部重なる、
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項2】
前記回転軸ベースは対向して配置された2つの側板、及び2つの前記側板に固定接続された底板を含み、前記2つの側板と前記底板は収容溝を形成し、前記回転軸ベースは前記収容溝内にそれぞれ位置する第一ブラケット、第二ブラケット及び第三ブラケットをさらに含み、前記第一ブラケットは前記第一回転部材に回転接続されるように構成されており、前記第二ブラケットは前記第二回転部材に回転接続されるように構成されており、前記第三ブラケットは前記第一連動部材と前記第二連動部材に回転接続されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第一連動部材は第一回転軸と、前記第一回転軸に固定接続された第一押し棒とを備え、前記第一回転軸は前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第一回転軸の回転軸線は前記第一回転部材の回転軸線に平行であり、前記第一スライドブロックは、前記第一回転軸から遠い前記第一押し棒の端部に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記第二連動部材は第二回転軸と、前記第二回転軸に固定接続された第二押し棒とを備え、前記第二回転軸は前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第二回転軸の回転軸線は前記第二回転部材の回転軸線に平行であり、前記第二回転軸と前記第一回転軸は互いに連動し、前記第二スライドブロックは、前記第二回転軸から遠い前記第二押し棒の端部に配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記回転軸ベースは収容溝を備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸はいずれも前記収容溝内に収容され、前記第一回転部材の回転軸線及び前記第二回転部材の回転軸線によって形成されている平面は、前記収容溝の底部から遠い前記第一回転軸及び前記第二回転軸の片側に位置する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記収容溝は開口と前記開口に対向する底面とを備え、前記第一回転軸の回転軸線及び前記第二回転軸の回転軸線によって形成されている平面と前記底面との間の距離は第一距離であり、前記第一回転部材の回転軸線及び前記第二回転部材の回転軸線によって形成されている平面と前記底面との間の距離は第二距離であり、前記第一距離は前記第二距離より小さい、
ことを特徴とする請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記第一回転軸の回転軸線と前記第二回転軸の回転軸線との間の距離は、前記第一回転部材の回転軸線と前記第二回転部材の回転軸線との間の距離より小さい、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記第二スライドブロックが前記第一スライドブロックに対向する方向は、前記第一回転部材の回転軸線及び前記第二回転部材の回転軸線によって形成されている平面に平行である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記第一スライドブロックが前記第一回転部材に対して相対的にスライドする方向は、前記第一回転部材の回転軸線方向に対して垂直である、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第一回転部材は第一回転部をさらに備え、前記第一本体部と前記第一スライド部は第一バッフル板を構成し、前記第一バッフル板は前記第一回転部に固定接続されており、前記第一バッフル板には第一スライド溝が配置されており、前記第一バッフル板は前記第一スライド溝を介して、前記第一スライドブロックと回転嵌合し且つスライド嵌合する、
ことを特徴とする請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記第二回転部材は第二回転部を備え、前記第二回転部は前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第二回転部と前記第二スライド部は前記第二連動部材の回転軸線方向に並んで配置されており、前記第二回転部が位置する平面への前記第二連動部材の正射影と前記第二回転部とが少なくとも一部重なり、前記第二回転部が位置する平面への前記第二スライド部の正射影と前記第二回転部とが少なくとも一部重なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記回転軸ベースは第一端部と前記第一端部に対向して配置された第二端部とを備え、前記第一回転部は前記第一端部に近い前記第一連動部材の片側に位置し、前記第二回転部は前記第二端部に近い前記第二連動部材の片側に位置し、
前記第一本体と前記第二本体が展開する状態にある場合、前記第一回転部と前記第二回転部は少なくとも一部重なる、
ことを特徴とする請求項11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第一回転部は弧状に延長された第一接続構造を備え、前記第一回転部は前記第一接続構造を介して前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第二回転部は弧状に延長された第二接続構造を備え、前記第二回転部は前記第二接続構造を介して前記回転軸ベースに回転接続されており、前記第一回転部の回転軸線と前記第二回転部の回転軸線との間の距離は、前記第一接続構造の半径と前記第二接続構造の半径との合計より小さい、
ことを特徴とする請求項12に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転軸技術分野に関し、具体的に電子デバイス及び折り畳みアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電子デバイスの折り畳み構造を実現するために、電子デバイスに回転軸構造を配置する必要がある。現在の回転軸構造は複雑で、通常、部品の製造精度と組立精度に対する要求が高く且つ複雑な歯車伝動装置が使用されるため、製品のコストがアップする。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態において、電子デバイスが提供された。当該電子デバイスは第一本体、第二本体及び回転軸装置を含む。
回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、第一回転部材と第二回転部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されている。第一本体と第二本体が互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材は第一本体に接続され、第二回転部材は第二本体に接続される。
連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一連動部材は第一スライドブロックを備え、第二連動部材は第二スライドブロックを備え、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備える。第一回転部材は、第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材は、第二スライドブロックが第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転する。
【0004】
本発明の実施形態において、別の電子デバイスが提供された。当該電子デバイスは第一ハウジング、第二ハウジング、回転軸装置及びフレキシブル表示画面を含む。
回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、第一回転部材と第二回転部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されている。第一ハウジングと第二ハウジングが互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材は第一ハウジングに接続され、第二回転部材は第二ハウジングに接続される。
連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一連動部材は第一スライドブロックを備え、第二連動部材は第二スライドブロックを備え、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備える。第一回転部材は、第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材は、第二スライドブロックが第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転する。
フレキシブル表示画面は第一表示部と、第一表示部に対向して配置された第二表示部と、第一表示部と第二表示部に固定接続された屈曲可能な表示部とを含む。第一表示部は第一ハウジングに固定されており、第二表示部は第二ハウジングに固定されている。屈曲可能な表示部が屈曲することを駆動するように、第一ハウジングは回転軸装置を介して第二ハウジングに対して相対的に回転する。
【0005】
本発明の実施形態において、折り畳みアセンブリが提供された。当該折り畳みアセンブリは第一ハウジング、第二ハウジング及び回転軸装置を含む。
回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、第一回転部材と第二回転部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されている。第一ハウジングと第二ハウジングが互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材は第一ハウジングに接続され、第二回転部材は第二ハウジングに接続される。
連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一連動部材は第一スライドブロックを備え、第二連動部材は第二スライドブロックを備え、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備える。第一回転部材は、第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材は、第二スライドブロックが第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施形態の技術的解決策を明確に説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1図1は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図1である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図2である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図3である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図4である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図5である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図6である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図7である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図8である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図9である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図10である。
図11図11は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図11である。
図12図12は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図12である。
図13図13は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図13である。
図14図14は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図14である。
図15図15は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図15である。
図16図16は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図16である。
図17図17は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回転軸装置の構造を示す概略図17である。
図18図18は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの折り畳みアセンブリの構造を示す概略図1である。
図19図19は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの折り畳みアセンブリの構造を示す概略図2である。
図20図20は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図1である。
図21図21は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図2である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態において、電子デバイスが提供された。当該電子デバイスは第一本体、第二本体及び回転軸装置を含む。
回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、第一回転部材と第二回転部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されている。第一本体と第二本体が互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材は第一本体に接続され、第二回転部材は第二本体に接続される。
連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一連動部材は第一スライドブロックを備え、第二連動部材は第二スライドブロックを備え、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備える。第一回転部材は、第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材は、第二スライドブロックが第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転する。
【0008】
回転軸ベースは対向して配置された2つの側板、及び2つの側板に固定接続された底板を含み、2つの側板と底板は収容溝を形成し、回転軸ベースは収容溝内にそれぞれ位置する第一ブラケット、第二ブラケット及び第三ブラケットをさらに含む。
【0009】
第一連動部材は第一回転軸と、第一回転軸に固定接続された第一押し棒とを備え、第一回転軸は回転軸ベースに回転接続されており、第一回転軸の回転軸線は第一回転部材の回転軸線に平行であり、第一スライドブロックは、第一回転軸から遠い第一押し棒の端部に配置されている。
【0010】
第二連動部材は第二回転軸と、第二回転軸に固定接続された第二押し棒とを備え、第二回転軸は回転軸ベースに回転接続されており、第二回転軸の回転軸線は第二回転部材の回転軸線に平行であり、第二回転軸と第一回転軸は互いに連動し、第二スライドブロックは、第二回転軸から遠い第二押し棒の端部に配置されている。
【0011】
回転軸ベースは収容溝を備え、第一回転軸と第二回転軸はいずれも収容溝内に収容され、第一回転部材の回転軸線及び第二回転部材の回転軸線によって形成されている平面は、収容溝の底部から遠い第一回転軸及び第二回転軸の片側に位置する。
【0012】
収容溝は開口と開口に対向する底面とを備え、第一回転軸の回転軸線及び第二回転軸の回転軸線によって形成されている平面と底面との間の距離は第一距離であり、第一回転部材の回転軸線及び第二回転部材の回転軸線によって形成されている平面と底面との間の距離は第二距離であり、第一距離は第二距離より小さい。
【0013】
第一回転軸の回転軸線と第二回転軸の回転軸線との間の距離は、第一回転部材の回転軸線と第二回転部材の回転軸線との間の距離より小さい。
【0014】
第二スライドブロックが第一スライドブロックに対向する方向は、第一回転部材の回転軸線及び第二回転部材の回転軸線によって形成されている平面に平行である。
【0015】
第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドする方向は、第一回転部材の回転軸線方向に対して垂直である。
【0016】
第一回転部材は第一回転部と第一回転部に固定接続された第一バッフル板とを備え、第一バッフル板には第一スライド溝が配置されており、第一バッフル板は第一スライド溝を介して、第一スライドブロックと回転嵌合し且つスライド嵌合する。
【0017】
第一回転部材は第一回転部を備え、第一回転部は回転軸ベースに回転接続されており、第一回転部と第一スライド部は第一連動部材の回転軸線方向に並んで配置されており、第一連動部材は第一スライド部と少なくとも一部重なり、及び第一回転部と少なくとも一部重なる。
【0018】
第二回転部材は第二回転部を備え、第二回転部は回転軸ベースに回転接続されており、第二回転部と第二スライド部は第二連動部材の回転軸線方向に並んで配置されており、第二連動部材は第二スライド部と少なくとも一部重なり、及び第二回転部と少なくとも一部重なる。
【0019】
回転軸ベースは第一端部と第一端部に対向して配置された第二端部とを備え、第一回転部は第一端部に近い第一連動部材の片側に位置し、第二回転部は第二端部に近い第二連動部材の片側に位置する。第一本体と第二本体が展開する状態にある場合、第一回転部と第二回転部は少なくとも一部重なる。
【0020】
第一回転部は弧状に延長された第一接続構造を備え、第一回転部は第一接続構造を介して回転軸ベースに回転接続されており、第二回転部は弧状に延長された第二接続構造を備え、第二回転部は第二接続構造を介して回転軸ベースに回転接続されており、第一回転部の回転軸線と第二回転部の回転軸線との間の距離は、第一接続構造の半径と第二接続構造の半径との合計より小さい。
【0021】
本発明の実施形態において、別の電子デバイスが提供された。当該電子デバイスは第一ハウジング、第二ハウジング、回転軸装置及びフレキシブル表示画面を含む。
回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、第一回転部材と第二回転部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されている。第一ハウジングと第二ハウジングが互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材は第一ハウジングに接続され、第二回転部材は第二ハウジングに接続される。
連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一連動部材は第一スライドブロックを備え、第二連動部材は第二スライドブロックを備え、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備える。第一回転部材は、第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材は、第二スライドブロックが第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転する。
フレキシブル表示画面は第一表示部と、第一表示部に対向して配置された第二表示部と、第一表示部と第二表示部に固定接続された屈曲可能な表示部とを含む。第一表示部は第一ハウジングに固定されており、第二表示部は第二ハウジングに固定されている。屈曲可能な表示部が屈曲することを駆動するように、第一ハウジングは回転軸装置を介して第二ハウジングに対して相対的に回転する。
【0022】
第一連動部材は第一回転軸と、第一回転軸に固定接続された第一押し棒とを備え、第一回転軸は回転軸ベースに回転接続されており、第一回転軸の回転軸線は第一回転部材の回転軸線に平行であり、第一スライドブロックは、第一回転軸から遠い第一押し棒の端部に配置されている。
【0023】
第二連動部材は第二回転軸と、第二回転軸に固定接続された第二押し棒とを備え、第二回転軸は回転軸ベースに回転接続されており、第二回転軸の回転軸線は第二回転部材の回転軸線に平行であり、第二回転軸と第一回転軸は互いに連動し、第二スライドブロックは、第二回転軸から遠い第二押し棒の端部に配置されている。
【0024】
第一回転部材は第一回転部を備え、第一回転部は回転軸ベースに回転接続されており、第一回転部と第一スライド部は第一連動部材の回転軸線方向に並んで配置されており、第一連動部材は第一スライド部と少なくとも一部重なり、及び第一回転部と少なくとも一部重なる。
【0025】
第二回転部材は第二回転部を備え、第二回転部は回転軸ベースに回転接続されており、第二回転部と第二スライド部は第二連動部材の回転軸線方向に並んで配置されており、第二連動部材は第二スライド部と少なくとも一部重なり、及び第二回転部と少なくとも一部重なる。
【0026】
本発明の実施形態において、折り畳みアセンブリが提供された。当該折り畳みアセンブリは第一ハウジング、第二ハウジング及び回転軸装置を含む。
回転軸装置は回転軸ベース、第一回転部材、第二回転部材及び連動アセンブリを含み、第一回転部材と第二回転部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されている。第一ハウジングと第二ハウジングが互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材は第一ハウジングに接続され、第二回転部材は第二ハウジングに接続される。
連動アセンブリは第一連動部材と第二連動部材を含み、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一連動部材は第一スライドブロックを備え、第二連動部材は第二スライドブロックを備え、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備える。第一回転部材は、第一スライドブロックが第一回転部材に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材は、第二スライドブロックが第二回転部材に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材とともに回転軸ベースに対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベースに対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転する。
【0027】
図1図2及び図3を参照すると、本発明の実施形態において、回転軸装置100が提供され、回転軸装置100は電子デバイス300に応用される。電子デバイス300は第一本体51和第二本体52を含む。回転軸装置100は回転軸ベース10、第一回転部材20、第二回転部材30及び連動アセンブリ40を含む。第一回転部材20と第二回転部材30はいずれも回転軸ベース10に回転接続されており、第一本体51と第二本体52が互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一回転部材20は第一本体51に接続され、第二回転部材30は第二本体52に接続される。連動アセンブリ40は第一連動部材41と第二連動部材42を含み、第一連動部材41と第二連動部材42はいずれも回転軸ベース10に回転接続されており、第一連動部材41と第二連動部材42は互いに連動する。第一連動部材41は第一スライドブロック414を備え、第二連動部材42は第二スライドブロック424を備え、第一回転部材20は第一スライドブロック414とスライド嵌合する第一スライド部23を備え、第二回転部材30は第二スライドブロック424と嵌合する第二スライド部33を備える。第一回転部材20は、第一スライドブロック414が第一回転部材20に対して相対的にスライドし且つ第一回転部材20とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベース10に対して相対的に回転するように構成されることと、第二回転部材30は、第二スライドブロック424が第二回転部材30に対して相対的にスライドし且つ第二回転部材30とともに回転ベース10に対して相対的に回転することを駆動するように、回転軸ベース10に対して相対的に回転するように構成されることとにより、第一回転部材は連動アセンブリ40を介して第二回転部材30と同期して回転する。
【0028】
従来の技術では、2軸の同期回転を実現するために複雑な歯車伝動装置を用いることが多いが、歯車の製造精度と組立精度に対する要求は高い。必然的に、複数の歯車を伝動に用いる場合、隣接する歯車間の中心距離の公差は、隣接する歯車の伝動におけるロストモーション(lost motion)につながる。多歯車機構(multi-gear mechanism)では、累計のロストモーション誤差が大きければ大きいほど、高精度の同期伝達効果の実現がより難しくなる。
【0029】
第一連動部材41と第二連動部材42はいずれも回転軸ベース10に回転接続されており、第一回転部材20は第一スライドブロック414とスライド嵌合する第一スライド部23を備え、第二回転部材30は第二スライドブロック424と嵌合する第二スライド部33を備え、第一回転部材20は連動アセンブリ40を介して第二回転部材30と同期して回転し、即ち、第一連動部材41と第二連動部材42は互いに連動する。第一回転部材20は第一連動部材41と第二連動部材42を介して捻り力を第二回転部材30に伝達することができ、逆に、第二回転部材30は第一連動部材41と第二連動部材42を介して捻り力を第一回転部材20に伝達することもできる。これで、第一回転部材20と第二回転部材30との同期回転を実現し、複雑な歯車構造の採用を避け、組立誤差を減らし、伝動精度を高め、コストを低減することができる。
【0030】
第一回転部材20が回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一回転部材20は、第一スライドブロック414と第一スライド部23との嵌合を介して、第一連動部材41が回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動することができ、且つ第一回転部材20の回転軸線は第一連動部材41の回転軸線に平行である。第一スライドブロック414が第一回転部材20とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転すると同時に第一スライド部23に対して相対的にスライドするように、第一回転部材20は回転捻り力を第一スライドブロック414に伝達する。これで、第一連動部材41が第一回転部材20の回転軸線に平行な方向に沿って回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動し、第一回転部材20と第一連動部材41が独立した異なる回転軸に沿って同期移動し、且つ組立誤差が少なく、同期移動精度が高いということ実現することができる。
【0031】
第二回転部材30が回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二回転部材30は、第二スライドブロック424と第二スライド部33との嵌合を介して、第二連動部材42が回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動することができ、且つ第二回転部材30の回転軸線は第二連動部材42の回転軸線に平行である。第二スライドブロック424が第二回転部材30とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転すると同時に第二スライド部33に対して相対的にスライドするように、第二回転部材30は回転捻り力を第二スライドブロック424に伝達する。これで、第二連動部材42が第二回転部材30の回転軸線方向に平行な方向に沿って回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動し、第二回転部材30と第二連動部材42が独立した異なる回転軸に沿って同期移動し、且つ組立誤差が少なく、同期移動精度が高いということ実現することができる。また、第一連動部材41と第二連動部材42が互いに連動することで、第一回転部材20と第二回転部材30が同期して回転する効果を実現し、組立誤差を減らし、伝動精度を高め、コストを低減することができる。
【0032】
電子デバイス300はスマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、ノートパソコン又はウェアラブルスマートデバイスなどであることができることに留意されたい。電子デバイス300は折り畳み構造であり、第一本体51は回転軸装置100を介して第二本体52に対して相対的に回転することができ、これで、第一本体51は第二本体52に対して相対的に折り畳まれる又は展開するという2つの使用状態を実現する。第一回転部材20と第二回転部材30は連動アセンブリ40を介して回転軸ベース10に対して相対的に同期して回転する。これで、第一本体51と第二本体52は回転軸ベース10に対して相対的に同期して回転する。それによって、第一本体51と第二本体52の回転捻り力を均衡させて、様々な角度の回転捻り力の要求を満たすことができる。
【0033】
図4図5を参照すると、本実施形態において、回転軸ベース10は対向して配置された2つの側板11、及び2つの側板11に固定接続された底板12を含む。2つの側板11と底板12は収容溝13を形成する。収容溝13は第一回転部材20、第二回転部材30、第一連動部材41及び第二連動部材42に取付スペースと回転スペースを提供するように構成されている。回転軸ベース10は第一ブラケット14、第二ブラケット15及び第三ブラケット16をさらに備える。第一ブラケット14、第二ブラケット15及び第三ブラケット16はいずれも収容溝13内に位置する。第一ブラケット14、第二ブラケット15及び第三ブラケット16はねじ接続、溶接、接着剤などの方法で底板12に固定接続されることができる。それについては、実際のニーズに応じて独自に配置されることができ、本明細書で限定されない。第一ブラケット14は第一回転部材20に回転接続されるように構成されており、第二ブラケット15は第二回転部材30に回転接続されるように構成されており、第三ブラケット16は第一連動部材41と第二連動部材42に回転接続されるように構成されている。
【0034】
図4図5を参照すると、第一回転部材20は第一回転部21と第一回転部21に固定接続された第一バッフル板22とを備える。第一回転部材20は第一回転部21を介して回転軸ベース10に回転接続されており、第一回転部21は第一ブラケット14に回転接続されている。第一バッフル板22は平板状であり、第一バッフル板22の一端部は回転軸ベース10に隣接し、第一バッフル板22のもう一つの端部は回転軸ベース10から遠い方向へ延びる。第一回転部21は回転軸ベース10に隣接する第一バッフル板22の一端部に固定されている。第一回転部21は第一バッフル板22の側縁に固定されている側板である。第一バッフル板22は第一回転部21とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転することができる。第二回転部材30は第二回転部31と第二回転部31に固定接続された第二バッフル板32とを備える。第二回転部材30は第二回転部31を介して回転軸ベース10に回転接続されており、第二回転部材30の回転軸線方向は第一回転部材20の回転軸線方向に平行であり、第二回転部31は第二ブラケット15に回転接続されている。第二バッフル板32は平板状であり、第二バッフル板32の一端部は回転軸ベース10に隣接し、第二バッフル板32のもう一つの端部は回転軸ベース10から遠い方向へ延びる。第二回転部31は回転軸ベース10に隣接する第二バッフル板32の一端部に固定されている。第二回転部31は第二バッフル板32の側縁に固定されている側板である。第二バッフル板32は第二回転部31とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転する。これで、第一バッフル板22は回転軸ベース10に対して相対的に回転して、第二バッフル板32に対して展開する又は折り畳まれることが実現される。第一本体51と第二本体52が互いに展開する又は折り畳まれることを駆動するように、第一バッフル板22は第一本体51に接続され、第二バッフル板32は第二本体52に接続される。
【0035】
図5図6を参照すると、第一連動部材41は長手状である。第一連動部材41の一端部は回転軸ベース10に回転接続されており、第一連動部材41のもう一つの端部は第一バッフル板22に接続されている。第一連動部材41の回転軸線は第一回転部材20の回転軸線に平行である。第一連動部材41の長さは第一連動部材41の回転軸線と第一回転部材20の回転軸線との間の距離より大きい。第一バッフル板22は第一回転端部221と第一回転端部221に対向して配置された第一接続端部222とを備える。第一回転部21は第一回転端部221に配置されている。第一接続端部222は第一本体51に接続されるように構成されている。第一バッフル板22が第一回転部21とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一連動部材41の一端部が回転軸ベース10に対して相対的に回転することが駆動され、第一連動部材41のもう一つの端部が第一バッフル板22に対して相対的に回転し且つスライドすることが駆動されることができる。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに離れて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一連動部材41が回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動するように、第一バッフル板22に接続された第一連動部材41の一端部は第一接続端部222に近づく方向にスライドし且つ第一バッフル板22に対して相対的に回転する。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに近づいて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一連動部材41が回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動するように、第一バッフル板22に接続された第一連動部材41の一端部は第一回転端部221に近づく方向にスライドし且つ第一バッフル板22に対して相対的に回転する。
【0036】
図5図6を参照すると、第一バッフル板22には第一スライド溝223が配置されており、第一バッフル板22は第一スライド溝223を介して第一連動部材41と回転嵌合し且つスライド嵌合する。第一スライド溝223は第一回転端部221から第一接続端部222に近づく方向へ延びる。第一スライド溝223は直線に沿って延びてもよく、曲線に沿って延びてもよく、それは実際のニーズに応じて独自に配置されることができる。もちろん、他の実施形態において、第一スライド溝223は第一連動部材41に配置されることができ、第一バッフル板22は第一スライド溝223と嵌合するスライドブロックを有する。
【0037】
図5図7を参照すると、第二連動部材42は長手状である。第二連動部材42の一端部は回転軸ベース10に回転接続されており、第二連動部材42のもう一つの端部は第二バッフル板32に接続されている。第二連動部材42の回転軸線は第二回転部材30の回転軸線に平行である。第二連動部材42の長さは第二連動部材42の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線との間の距離より大きい。第二バッフル板32は第二回転端部321と第二回転端部321に対向して配置された第二接続端部322とを備える。第二回転部31は第二回転端部321に配置されている。第二接続端部322は第二本体52に接続されるように構成されている。第二バッフル板32が第二回転部31とともに回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二連動部材42の一端部が回転軸ベース10に対して相対的に回転することが駆動され、第二連動部材42のもう一つの端部が第二バッフル板32に対して相対的に回転し且つスライドすることが駆動されることができる。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに離れて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二連動部材42が回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動するように、第バッフル板32に接続された第二連動部材42の一端部は第二接続端部322に近づく方向にスライドし且つ第二バッフル板32に対して相対的に回転する。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに近づいて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二連動部材42が回転軸ベース10に対して相対的に回転することを駆動するように、第二バッフル板32に接続された第二連動部材42の一端部は第二回転端部321に近づく方向にスライドし且つ第二バッフル板32に対して相対的に回転する。
【0038】
図5図7を参照すると、第二バッフル板32には第二スライド溝323が配置されており、第二バッフル板32は第二スライド溝323を介して第二連動部材42と回転嵌合し且つスライド嵌合する。第二スライド溝323は第二回転端部321から第二接続端部322に近づく方向へ延びる。第二スライド溝323は直線に沿って延びてもよく、曲線に沿って延びてもよく、それは実際のニーズに応じて独自に配置されることができる。もちろん、他の実施形態において、第二スライド溝323は第二連動部材42に配置されることができ、第二バッフル板32は第二スライド溝323と嵌合するスライドブロックを有する。
【0039】
図8を参照すると、第一連動部材41は、第二連動部材42に近い第一連動部材41の端部に第一噛合部411を備える。第二連動部材42は、第一連動部材41に近い第二連動部材42の端部に第二噛合部421を備える。第二噛合部421と第一噛合部411が噛み合うことで、第一連動部材41と第二連動部材42との連動を実現する。第一噛合部411と第二噛合部421はいずれも歯車構造である。第一噛合部411は不完全な歯車構造(incomplete gear structure)であってもよく、即ち、第一噛合部411は一部の周縁に噛合歯を備える。第二噛合部421は不完全な歯車構造であってもよく、即ち、第二噛合部421は一部の周縁に噛合歯を備える。もちろん、第一噛合部411と第二噛合部421は完全な歯車構造(complete gear structure)であってもよい。他の実施形態において、第一連動部材41と第二連動部材42との連動は他の方法で実現されることができ、例えば、第一連動部材41と第二連動部材42を接続する伝動ベルトを配置することができる。それについは、実際のニーズに応じて独自に配置されることができ、本明細書で限定されない。
【0040】
図1図9を参照すると、さらに、第一連動部材41は第一回転軸412と第一回転軸412に固定接続された第一押し棒413とを備える。第一回転軸412は回転軸ベース10に回転接続されており、第一回転軸412は第一回転部材20の回転軸線に平行であり、第一スライドブロック414は第一回転軸412から遠い第一押し棒413の端部に配置されている。
【0041】
本実施形態において、第一押し棒413の長さ方向は第一回転軸412の回転軸線に対して垂直である。第一押し棒413の一端部は第一回転軸412に固定接続されている。第一押し棒413と第一回転部材20との接続方法については上記説明を参照することができ、本明細書では繰り返さない。第一押し棒413の長さは第一回転軸412の回転軸線と第一回転部材20の回転軸線との間の距離より長い。第一回転部材20が回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一押し棒413の一端部が第一回転端部221と第一接続端部222との間にスライドすることが駆動され、第一押し棒413を介して第一回転軸412が回転することが駆動されることができ、それによって、第二連動部材42と連動して第二回転部材30と同期して回転することを駆動する。第一連動部材41は回転軸と押し棒との複合構造であるため、第一押し棒413が比較的に長く、即ち、第一押し棒413が省力化レバーの役割を果たすことができる。それによって、回転トルクの低減、回転抵抗の低減、回転軸の長寿命化などを実現することができる。
【0042】
図1図10を参照すると、さらに、第二連動部材42は第二回転軸422と第二回転軸422に固定接続された第二押し棒423とを備える。第二回転軸422は回転軸ベース10に回転接続されており、第二回転軸422は第二回転部材30の回転軸線に平行であり、第二回転軸422と第一回転軸412は互いに連動し、第二スライドブロック424は第二回転軸422から遠い第二押し棒423の端部に配置されている。
【0043】
本実施形態において、第二押し棒423の長さ方向は第二回転軸422の回転軸線に対して垂直である。第二押し棒423の一端部は第二回転軸422に固定接続されている。第二押し棒423と第二回転部材30との接続方法については上記説明を参照することができ、本明細書では繰り返さない。第二押し棒423の長さは第二回転軸422の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線との間の距離より長い。第二回転部材30が回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二押し棒423の一端部が第二回転端部321と第二接続端部322との間にスライドすることが駆動され、第二押し棒423を介して第二回転軸422が回転することが駆動されることができ、それによって、第一連動部材41と連動して第一回転部材20と同期して回転することを駆動する。第二連動部材42は回転軸と押し棒との複合構造であるため、第二押し棒423が比較的に長く、即ち、第二押し棒423が省力化レバーの役割を果たすことができる。それによって、回転トルクの低減、回転抵抗の低減、回転軸の長寿命化などを実現することができる。
【0044】
第一回転軸412は歯車構造を形成する噛合歯を備えることができ、第二回転軸422は歯車構造を形成する噛合歯を備えることができ、第一回転軸412と第二回転軸422は噛み合いの方法で互いに連動することができる。第一回転軸412と第二回転軸422はいずれも微小回転軸であり、第一回転軸412のサイズは第一回転部21のサイズより小さく、第二回転軸422のサイズは第二回転部31のサイズより小さいため、第一回転部21と第二回転部31に比べて第一回転軸412と第二回転軸422はより小さい配置空間を占める。第一押し棒413と第二押し棒423はいずれも長手構造で、且ついずれも第一バッフル板22と第二バッフル板32の裏側に接続されており、回転軸ベース10の内部空間を占める部分が小さい。そのため、連動アセンブリ40は全体サイズが小さく、小型の回転軸ベース10に配置されるのに適している。それは回転軸装置の小型化を実現するのに有利である。長手状の第一押し棒413及び長手状の第二押し棒423それぞれを介して第一回転軸412と第二回転軸422が同期して回転することが駆動されることによって、第一回転部材20と第二回転部材30の同期回転トルクが小さく保たれる。また、本実施形態において、第一押し棒413と第二押し棒423はラージスペース伝動(large-space transmission)というニーズを満たすことができる。複雑な多歯車伝動構造を配置する必要がなく、第一押し棒413と第二押し棒423は、構造が簡単で累計のロストモーション誤差も小さく、高精度の伝動ニーズを満たすことができる。
【0045】
図11図12を参照すると、さらに、回転軸ベース10は収容溝13を備え、第一回転軸412と第二回転軸422はいずれも収容溝13内に収容されており、第一回転部材20の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線によって形成されている平面は、収容溝13の底部から遠い第一回転軸412及び第二回転軸422の片側に位置する。
【0046】
本実施形態において、収容溝13は開口131と開口131に対向する底面132とを備える。第一回転部材20と第二回転部材30は開口131を介して収容溝13内に延びる。第一ブラケット14、第二ブラケット15と第三ブラケット16はいずれも底面132に固定されている。第一ブラケット14は第一回転部材20に回転接続されており、第二ブラケット15は第二回転部材30に回転接続されている。第三ブラケット16は第一回転軸412と第二回転軸422に回転接続されている。第一回転軸412の回転軸線及び第二回転軸422の回転軸線によって形成されている平面は、第一回転部材20の回転軸線及び第二回転部材30の回転軸線によって形成されている平面と、底面132との間に位置する。第一回転軸412の回転軸線及び第二回転軸422の回転軸線によって形成されている平面と底面132との間の距離は第一距離であり、第一回転部材20の回転軸線及び第二回転部材30の回転軸線によって形成されている平面と底面132との間の距離は第二距離であり、第一距離は第二距離より小さい。
【0047】
第一回転軸412の回転軸線と第一回転部材20の回転軸線は底面132に対して垂直な方向に隔てて配置されており、第二回転軸422の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線は底面132に対して垂直な方向に隔てて配置されている。第一回転軸412の回転軸線と第二回転軸422の回転軸線は底面132に比較的に近く、第一回転部材20の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線は底面132から比較的に遠い。これで、第一回転軸412と第一回転部材20は高低差のある回転軸スタガ構造(rotating shaft staggered structure)を構成し、第二回転軸422と第二回転部材30は高低差のある回転軸スタガ構造を構成する。第一本体51と第二本体52がそれぞれ回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一回転部材20と第一連動部材41が協力して異なる角度での回転減衰(rotation damping)のニーズを満たすことができるため、第一本体51が任意の角度でホバリング(hover)できることを実現し、第一本体51の回転減衰が回転中に滑らかに変化することを確保することができ、また、第二回転部材30と第二連動部材42が協力して異なる角度での回転減衰のニーズを満たすことができるため、第二本体52が任意の角度でホバリングできることを実現し、第二本体52の回転減衰が回転中に滑らかに変化することを確保することができる。
【0048】
図13を参照すると、さらに、第一回転軸412の回転軸線と第二回転軸422の回転軸線との間の距離は、第一回転部材20の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線との間の距離より小さい。本実施形態において、第一回転軸412と第二回転軸422はいずれも微小回転軸であり、第一回転軸412のサイズは第一回転部21のサイズより小さく、第二回転軸422のサイズは第二回転部31のサイズより小さいため、第一回転軸412の回転軸線と第二回転軸422の回転軸線との間の距離が第一回転部材20の回転軸線と第二回転部材30の回転軸線との間の距離より小さいことを実現することができる。これで、第一回転部21と第二回転部31に比べて第一回転軸412と第二回転軸422はより小さい配置空間を占める。第一押し棒413と第二押し棒423はいずれも長手構造で、且ついずれも第一バッフル板22と第二バッフル板32の裏側に接続されており、回転軸ベース10の内部空間を占める部分が小さい。そのため、連動アセンブリ40は全体サイズが小さく、小型の回転軸ベース10に配置されるのに適している。それは回転軸装置の小型化を実現するのに有利である。長手状の第一押し棒413及び長手状の第二押し棒423それぞれを介して第一回転軸412と第二回転軸422が同期して回転することが駆動されることによって、第一回転部材20と第二回転部材30の同期回転トルクが小さく保たれる。また、本実施形態において、第一押し棒413と第二押し棒423はラージスペース伝動というニーズを満たすことができる。複雑な多歯車伝動構造を配置する必要がなく、第一押し棒413と第二押し棒423は、構造が簡単で累計のロストモーション誤差も小さく、高精度の伝動ニーズを満たすことができる。
【0049】
図13を参照すると、さらに、第二スライドブロック424と第一スライドブロック414の対向方向は、第一回転部材20の回転軸線及び第二回転部材30の回転軸線によって形成されている平面に平行である。
【0050】
本実施形態において、第一スライドブロック414と第二スライドブロック424はいずれも円柱状であり、第一スライドブロック414は第一回転部材20の第一スライド溝223と回転嵌合し且つスライド嵌合する。第二スライドブロック424は第二回転部材30の第二スライド溝323と回転嵌合し且つスライド嵌合する。第一押し棒413の長さと第二押し棒423の長さが同じで、第一回転軸412の回転軸線及び第二回転軸422の回転軸線によって形成されている平面と第一押し棒413との間の角は、第一回転軸412の回転軸線及び第二回転軸422の回転軸によって形成されている平面と第二押し棒423との間の角に等しいため、第一押し棒413と第二押し棒423対称に配置されることを実現し、第二スライドブロック424と第一スライドブロック414の対向方向が第一回転部材20の回転軸線及び第二回転部材30の回転軸線によって形成されている平面に平行することを実現する。第一連動部材41と第二連動部材42は互いに連動し、第一スライドブロック414と第二スライドブロック424はそれぞれ第一回転部材20と第二回転部材30に対して相対的に回転し且つスライドし、第一回転部材20に対する第一スライドブロック414の摩擦力と第二回転部材30に対する第二スライドブロック424の摩擦力が少なくとも一部相殺されるため、第一回転部材20と第二回転部材30の捻り力が回転中に均衡することを実現する。他の実施形態において、第一スライドブロック414と第二スライドブロック424は他の形に配置されることができる。
【0051】
第一スライドブロック414が第一回転部材20に対して相対的にスライドする方向は、第一回転部材20の回転軸線方向に対して垂直である。第一バッフル板22には第一スライド溝223が配置されており、第一バッフル板22は第一スライド溝223を介して、第一スライドブロック414と回転嵌合し且つスライド嵌合する。第一スライド溝223は第一バッフル板22の回転端部から第一接続端部222へ延び、且つ第一スライド溝223の延びる方向は第一回転部材20の回転軸線に対して垂直である。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに離れて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一スライドブロック414は第一接続端部222に近づく方向にスライドする。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに近づいて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第一スライドブロック414は第一回転端部221に近づく方向にスライドする。第一スライドブロック414が第一スライド溝223を往復スライドすることで、第一回転部材20に軸線方向に垂直な摩擦力が発生することができ、第一回転部材20の多角度での回転減衰のニーズを満たすことができるため、回転手応えを確保することができる。
【0052】
第二スライドブロック424が第二回転部材30に対して相対的にスライドする方向は、第二回転部材30の回転軸線方向に対して垂直である。第二バッフル板32には第二スライド溝323が配置されており、第二バッフル板32は第二スライド溝323を介して、第二スライドブロック424と回転嵌合し且つスライド嵌合する。第二スライド溝323は第二バッフル板32の回転端部から第二接続端部322へ延び、且つ第二スライド溝323の延びる方向は第二回転部材30の回転軸線に対して垂直である。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに離れて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二スライドブロック424は第二接続端部322に近づく方向にスライドする。第一バッフル板22と第二バッフル板32が互いに近づいて回転軸ベース10に対して相対的に回転するとき、第二スライドブロック424は第二回転端部321に近づく方向にスライドする。第二スライドブロック424が第二スライド溝323を往復スライドすることで、第二回転部材30に軸線方向に垂直な摩擦力が発生することができ、第二回転部材30の多角度での回転減衰のニーズを満たすことができるため、回転手応えを確保することができる。
【0053】
図14を参照すると、さらに、第一回転部材20は第一回転部21を備え、第一回転部21は回転軸ベース10に回転接続されており、第一回転部21と第一スライド部23は第一連動部材41の回転軸線方向に並んで配置されており、第一連動部材41は第一スライド部23と少なくとも一部重なり、及び第一回転部21と少なくとも一部重なる。
【0054】
本実施形態において、第一回転部材20は、第一回転部21と第一スライド部23とに固定接続された第一本体部24をさらに備える。第一本体部24は平板状である。第一本体部24は対向して配置された2つの第一側縁241を備える。2つの第一側縁241はいずれも第一連動部材41の回転軸線方向に対してほぼ垂直である。第一回転部21と第一スライド部23は2つの第一側縁241のそれぞれに隣接する。第一回転部21の回転軸線は第一連動部材41の回転軸線に平行である。第一本体部24と第一スライド部23は第一バッフル板22を構成する。第一スライド部23と第一本体部24との間に第一スライド溝223が形成されている。第一連動部材41の第一スライドブロックは第一スライド溝223とスライド嵌合する。
【0055】
第一押し棒413は第一スライド部23と第一回転部21との間に少なくとも部分的に位置し、又は、第一回転部21から遠い第一スライド部23の片側に位置する。これで、第一連動部材41が第一スライド部23と少なくとも一部重なり、及び第一回転部21と少なくとも一部重なることを実現する。それによって、第一連動部材41が回転軸ベース10の幅寸法を占めることを避け、第一回転部材20と第二回転部材30を配置するための配置空間を提供することを実現ができる。
【0056】
図15を参照すると、さらに、第二回転部材30は第二回転部31を備え、第二回転部31は回転軸ベース10に回転接続されており、第二回転部31と第二スライド部33は第二連動部材42の回転軸線方向に並んで配置されており、第二連動部材42は第二スライド部33と少なくとも一部重なり、及び第二回転部31と少なくとも一部重なる。
【0057】
本実施形態において、第二回転部材30は、第二回転部31と第二スライド部33とに固定接続された第二本体部34をさらに備える。第二本体部34は平板状である。第二本体部34は対向して配置された2つの第二側縁341を備える。2つの第二側縁341はいずれも第二連動部材42の回転軸線方向に対してほぼ垂直である。第二回転部31と第二スライド部33は2つの第二側縁341のそれぞれに隣接する。第二回転部31の回転軸線は第二連動部材42の回転軸線に平行である。第二本体部34と第二スライド部33は第二バッフル板32を構成する。第二スライド部33と第二本体部34との間に第二スライド溝323が形成されている。第二連動部材42の第二スライドブロックは第二スライド溝323とスライド嵌合する。
【0058】
第二押し棒423は第二スライド部33と第二回転部31との間に少なくとも部分的に位置し、又は、第二回転部31から遠い第二スライド部33の片側に位置する。これで、第二連動部材42が第二スライド部33と少なくとも一部重なり、及び第二回転部31と少なくとも一部重なることを実現する。それによって、第二連動部材42が第二回転部材30の配置空間を占めることを避け、第一連動部材41が回転軸ベース10の幅寸法を占めることを避け、第一回転部材20と第二回転部材30を配置するための配置空間を提供することを実現ができる。
【0059】
図16図17を参照すると、さらに、回転軸ベース10は第一端部17と第一端部17に対向して配置された第二端部18とを備え、第一回転部21は第一端部17に近い第一連動部材41の片側に位置し、第二回転部31は第二端部18に近い第二連動部材42の片側に位置する。第一本体51と第二本体52が展開する状態にある場合、第一回転部21と第二回転部31は少なくとも一部重なる。
【0060】
本実施形態において、回転軸ベース10は長尺状である。第一端部17と第二端部18はそれぞれ回転軸ベース10の両端を構成し、第一端部17と第二端部18の対向方向は回転軸ベース10の長さ方向である。第一回転部21と第二回転部31は回転軸ベース10の長さ方向に隔てて配置されている。第一連動部材41と第二連動部材42は第一回転部21と第二回転部31との間に配置されている。第一連動部材41と第一回転部21は少なくとも一部重なり、第二連動部材42と第二回転部31は少なくとも一部重なる。第一本体51と第二本体52が展開する状態にある場合、第一回転部21と第二回転部31は少なくとも一部重なり、即ち、第一回転部21と第二回転部31はスタガ構造を構成する。これで、第一回転部21の回転軸線と第二回転部31の回転軸線との間の距離を短くし、回転軸ベース10の配置空間を占める空間を小さくすることができる。また、第一連動部材41と第二連動部材42は第一回転部21と第二回転部31との間の空間内に配置されているため、配置空間を提供するために回転軸ベース10の幅寸法を広げる必要がなく、回転軸装置の小型化の実現を容易にすることができる。
【0061】
図16図17を参照すると、さらに、第一回転部21は弧状に延長された第一接続構造211を備え、第一回転部21は第一接続構造211を介して回転軸ベース10に回転接続されており、第二回転部31は弧状に延長された第二接続構造311を備え、第二回転部31は第二接続構造311を介して回転軸ベース10に回転接続されており、第一回転部21の回転軸線と第二回転部31の回転軸線との間の距離は第一接続構造211の半径と第二接続構造311の半径との合計より小さい。
【0062】
本実施形態において、第一回転部21は半円板状である。第一回転部21は第一弧状縁部212を備える。第一弧状縁部212は半円である。第一接続構造211は第一弧状縁部212に平行する方向へ延びる。第一接続構造211は弧状溝であってもよく、第一ブラケット14は第一突起構造141を備え、第一突起構造141も弧状構造であり、第一突起構造141と第一接続構造211はスライド嵌合する。それで、第一接続構造211は弧状に沿って第一突起構造141に対して相対的にスライドすることができ、第一回転部21が第一ブラケット14に対して相対的に回転することを実現でき、且つ第一回転部21の回転軸線と第一接続構造211の中心が重なる。第一接続構造211と第一突起構造141はいずれも半径が大きいため、第一回転部21と第一ブラケット14との回転嵌合エリア(rotating fit area)が大きくなり、第一回転部21が第一ブラケット14に対して相対的に安定に回転すること且つ回転軸の強度を確保するために有益である。他の実施形態において、第一回転部21は他の形をしてもよく、それについては本明細書では限定されない。第一接続構造211は突起構造であってもよく、それに対応して、第一ブラケット14は第一接続構造211とスライド嵌合する溝構造を備える。
【0063】
第二回転部31は半円板状である。第二回転部31は第二弧状縁部312を備える。第二弧状縁部312は半円である。第二接続構造311は第二弧状縁部312に平行する方向へ延びる。第二接続構造311は弧状溝であってもよく、第二ブラケット15は第二突起構造151を備え、第二突起構造151も弧状構造であり、第二突起構造151と第二接続構造311はスライド嵌合する。それで、第二接続構造311は弧状に沿って第二突起構造151に対して相対的にスライドすることができ、第二回転部31が第二ブラケット15に対して相対的に回転することを実現でき、且つ第二回転部31の回転軸線と第二接続構造311の中心が重なる。第二接続構造311と第二突起構造151はいずれも半径が大きいため、第二回転部31と第二ブラケット15との回転嵌合エリアが大きくなり、第二回転部31が第二ブラケット15に対して相対的に安定に回転すること且つ回転軸の強度を確保するために有益である。他の実施形態において、第二回転部31は他の形をしてもよく、本明細書では限定されない。第二接続構造311は突起構造であってもよく、それに対応して、第二ブラケット15は第二接続構造311とスライド嵌合する溝構造を備える。
【0064】
第一回転部21と第二回転部31は半径が大きいため、第一回転部21と第二回転部31が占める回転軸ベース10の幅寸法を小さくするために、第一回転部21と第二回転部31は回転軸ベース10に隔てて配置され、且つ第一回転部21の回転軸線と第二回転部31の回転軸線はいずれも回転軸ベース10の長さ方向に平行である。これで、第一回転部21の回転運動と第二回転部31の回転運動は互いに干渉しない。また、第一回転部21の回転軸線と第二回転部31の回転軸線との間の距離は第一接続構造211の半径と第二接続構造311の半径との合計より小さいため、第一回転部21の回転軸線と第二回転部31の回転軸線との間の距離がさらに短縮されることができる。これで、一方では、配置空間の縮小と回転軸ベース10の幅寸法の縮小に有益であり、他方、第一回転部21の回転軸線と第一連動部材41の回転軸線との間の距離をさらに短縮し、及び第二回転部31の回転軸線と第二連動部材42の回転軸線との間の距離を短縮することができ、回転トルクの低減とユーザー体験の改善に有益である。
【0065】
図18を参照すると、本発明の実施形態において折り畳みアセンブリ200がさらに提供される。折り畳みアセンブリ200は第一ハウジング53、第二ハウジング54及び回転軸装置100を含む。
【0066】
回転軸装置100については、上記説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。第一ハウジング53は第一本体51を構成する。第二ハウジング54は第二本体52を構成する。
【0067】
図18図19を参照すると、第一ハウジング53は略矩形をしている。第一ハウジング53は第一接続縁531と、第一接続縁531に対向して配置された第一自由縁532とを備える。第一接続縁531は回転軸ベース10に隣接する第一ハウジング53の片側に位置し、第一自由縁532は回転軸ベース10から遠い第一ハウジング53の片側に位置する。第二ハウジング54は略矩形をしている。第二ハウジング54は第二接続縁541と、第二接続縁541に対向して配置された第二自由縁542とを備える。第二接続縁541は回転軸ベース10に隣接する第二ハウジング54の片側に位置し、第二自由縁542は回転軸ベース10から遠い第二ハウジング54の片側に位置する。
【0068】
回転軸装置100は対向して配置された2つの第一回転部材20と対向して配置された2つの第二回転部材30とを含むことができる。2つの第一回転部材20の各々は第一ハウジング53と回転軸ベース10に接続されており、2つの第二回転部材30の各々は第二ハウジング54と回転軸ベース10に接続されている。回転軸ベース10は長尺状である。2つの第一回転部材20はそれぞれ回転軸ベース10の両端に回転接続されており、回転軸ベース10から遠い2つの第一回転部材20の端部は第一接続縁531に接続されている。2つの第二回転部材30はそれぞれ回転軸ベース10の両端に回転接続されており、回転軸ベース10から遠い2つの第二回転部材30の端部は第二接続縁541に接続されている。他の実施形態において、第一回転部材20と第二回転部材30の数は2つより多くてもよい。
【0069】
第一ハウジング53と第二ハウジング54は、フレキシブル表示画面60が折り畳まれる又は展開することを駆動し、2つの使用状態を実現するように、フレキシブル表示画面60に固定接続され且つフレキシブル表示画面60をサポートするように構成されている。第一ハウジング53は第一接続縁531と第一自由縁532の間に第一収容空間533を備える。第二ハウジング54は第二接続縁541と第二自由縁542の間に第二収容空間543を備える。第一収容空間533と第二収容空間543は機能素子を収容するように構成されることができる。上記機能素子は回路基板、カメラモジュール、スピーカモジュール又は受話器モジュールなどであることができる。
【0070】
図20を参照すると、本発明の実施形態において、電子デバイス300がさらに提供される。電子デバイス300は上記折り畳みアセンブリ200を含む。電子デバイス300はスマートフォン、スマートウォッチ、タブレットコンピュータ、ノートパソコン又はウェアラブルスマートデバイスなどであることができることに留意されたい。
【0071】
図21を参照すると、本発明の実施形態において、電子デバイス400がさらに提供される。電子デバイス400は第一ハウジング53、第二ハウジング54、回転軸装置100及びフレキシブル表示画面60を含む。回転軸装置100については、上記説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。フレキシブル表示画面60は第一表示部61と、第一表示部61に対向して配置された第二表示部62と、第一表示部61と第二表示部62に固定接続された屈曲可能な表示部63とを含む。第一表示部61は第一ハウジング53に固定されており、第二表示部62は第二ハウジング54に固定されており、第一ハウジング53は、屈曲可能な表示部63が屈曲することを駆動するように、回転軸装置100を介して第二ハウジング54に対して相対的に回転するように構成されている。
【0072】
第一表示部61は第一接続縁531と第一自由縁532との間に固定されている。第一表示部61は第一ハウジング53の第一収容空間533をカバーするように構成されている。第二表示部62は第二接続縁541と第二自由縁542との間に固定されており、第二表示部62は第二ハウジング54の第二収容空間543をカバーするように構成されている。屈曲可能な表示部63は第一表示部61と第二表示部62との間に固定されており、屈曲可能な表示部63は回転軸ベース10に対向して配置されている。第一ハウジング53は、第一表示部61が第二表示部62に対して展開する又は折り畳まれることを駆動して、屈曲可能な表示部63が展開する又は屈曲することを駆動するように、二重回転軸ベース10を介して第二ハウジング54とともに回転軸ベース10に対して同期回転することができる。回転軸装置100はフレキシブル表示画面60の両側の回転運動が同期することを確保することで、フレキシブルスクリーンの屈曲可能な表示部63が均一な力を受けることを確保し、屈曲可能な表示部63への局所的な応力集中による寿命への影響を避ける。
【0073】
電子デバイス400は第一機能コンポーネント70と第二機能コンポーネント80とをさらに含む。第一機能コンポーネント70は第一収容空間533内に固定されている。第二機能コンポーネント80は上記収容空間内に固定されている。第一機能コンポーネント70は回路基板、カメラモジュール、スピーカモジュール又は受話器モジュールなどを含むことができる。第二機能コンポーネント80は回路基板、カメラモジュール、スピーカモジュール又は受話器モジュールなどを含むことができる。
【0074】
本発明の実施形態で提供された電子デバイスにおいて、第一連動部材と第二連動部材はいずれも回転軸ベースに回転接続されており、第一回転部材は第一スライドブロックとスライド嵌合する第一スライド部を備え、第二回転部材は第二スライドブロックと嵌合する第二スライド部を備え、第一回転部材は連動アセンブリを介して第二回転部材と同期して回転し、即ち、第一連動部材と第二連動部材は互いに連動し、第一回転部材は第一連動部材と第二連動部材を介して捻り力を第二回転部材に伝達することができ、逆に、第二回転部材は第一連動部材と第二連動部材を介して捻り力を第一回転部材に伝達することもできる。これで、第一回転部材と第二回転部材がと同期して回転する效果を実現でき、複雑な歯車構造の採用を避け、組立誤差を減らし、伝動精度を高め、コストを低減することができる。
【0075】
以上のように、本発明はいくつかの実施形態を介して開示されているが、上記実施形態は本発明を制限するために用いられない。当業者は、本発明の主旨及び範囲から逸脱しない限り、様々な変更及び潤色を行うことができる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義される範囲に従うべきである。
図1
図2
図3
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