(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置、通信機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20240705BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240705BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240705BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W72/0457 110
H04W76/15
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2022565718
(86)(22)【出願日】2020-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2020087743
(87)【国際公開番号】W WO2021217486
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-10-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ドン,シャンドン
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0364555(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0089237(US,A1)
【文献】国際公開第2020/063199(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/164998(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
IEEE 802.11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスに適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するステップであって、前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が、前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成されるステップと、
前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信するステップと、を含み、
前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス番号フィールドは少なくとも、前記第1のタイプのデータフレームのシーケンス番号を示す第1のサービス品質管理フレーム(QMF)シーケンス番号フィールドをも含
み、
前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のフラグメント番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長が第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドの第2のフラグメント番号フィールドのビット長より大きく、前記第2のシーケンス制御フィールドのビット長が単一接続通信のみをサポートするように構成される、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
前記第1のフラグメント番号フィールドは前記第1のタイプのデータフレームのフラグメント番号を示す、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長は固定値である、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長が
前記第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長より大きく、前記第1のタイプのデータフレームのタイプが前記第2のタイプのデータフレームのタイプとは異
なる、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のシーケンス番号フィールドのビット長より大きく、
及び/又は、
前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス番号フィールドの第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長より大きい、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長は12より大きい、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10より大きい、
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4より大きい、
ことを特徴とする請求項
1に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
前記第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するステップは、
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ伝送方法。
【請求項10】
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するステップは、
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を決定するステップは、
前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第1の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のサービス品質管理フレームシーケンス番号フィールドのビット長として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1
0に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するステップは、
前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第2の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1
0に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
前記第1のデバイスの接続数は、前記第1のデバイスの現在確立している接続の数及び/又は前記第1のデバイスによってサポートされる最大接続数を含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載のデータ伝送方法。
【請求項14】
前記方法は、
第2のデバイスから受信された管理フレームに含まれる指示情報に基づいて、前記第2のデバイスが前記マルチ接続通信をサポートするか否かを決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載のデータ伝送方法。
【請求項15】
第1のデバイスに適用されるデータ伝送装置であって、
前記装置は、第1の決定モジュールと送信モジュールとを含み、
前記第1の決定モジュールが、第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するように構成され、前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成され、
前記送信モジュールが、前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信するように構成され、
前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス番号フィールドは少なくとも、前記第1のタイプのデータフレームのシーケンス番号を示す第1のサービス品質管理フレーム(QMF)シーケンス番号フィールドを含
み、
前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のフラグメント番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長が第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドの第2のフラグメント番号フィールドのビット長より大きく、前記第2のシーケンス制御フィールドのビット長が単一接続通信のみをサポートするように構成される、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項16】
前記第1のフラグメント番号フィールドは前記第1のタイプのデータフレームのフラグメント番号を示す、
ことを特徴とする請求項1
5に記載のデータ伝送装置。
【請求項17】
前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長は固定値である、
ことを特徴とする請求項1
5または1
6に記載のデータ伝送装置。
【請求項18】
前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長が
前記第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長より大きく、前記第1のタイプのデータフレームのタイプが前記第2のタイプのデータフレームのタイプとは異
なる、
ことを特徴とする請求項1
7に記載のデータ伝送装置。
【請求項19】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のシーケンス番号フィールドのビット長より大きく、
及び/又は、
前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス番号フィールドの第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長より大きい、
ことを特徴とする請求項1
8に記載のデータ伝送装置。
【請求項20】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長は12より大きい、
ことを特徴とする請求項1
7に記載のデータ伝送装置。
【請求項21】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10より大きい、
ことを特徴とする請求項2
0に記載のデータ伝送装置。
【請求項22】
前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4より大きい、
ことを特徴とする請求項
15に記載のデータ伝送装置。
【請求項23】
前記第1の決定モジュールが、
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するように構成される決定サブモジュールを含む、
ことを特徴とする請求項1
6に記載のデータ伝送装置。
【請求項24】
前記決定サブモジュールが、
前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するように構成される決定ユニットを含む、
ことを特徴とする請求項2
3に記載のデータ伝送装置。
【請求項25】
前記決定ユニットが、
前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第1の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のサービス品質管理フレームシーケンス番号フィールドのビット長として決定するように構成される第1の決定サブユニットを含む、
ことを特徴とする請求項2
4に記載のデータ伝送装置。
【請求項26】
前記決定ユニットが、
前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第2の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定するように構成される第2の決定サブユニットを含む、
ことを特徴とする請求項2
4に記載のデータ伝送装置。
【請求項27】
前記第1のデバイスの接続数は、前記第1のデバイスの現在確立している接続の数及び/又は前記第1のデバイスによってサポートされる最大接続数を含む、
ことを特徴とする請求項2
3に記載のデータ伝送装置。
【請求項28】
前記装置は、
第2のデバイスから受信された管理フレームに含まれる指示情報に基づいて、前記第2のデバイスが前記マルチ接続通信をサポートするか否かを決定するように構成される第2の決定モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2
3に記載のデータ伝送装置。
【請求項29】
通信機器であって、
プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを含み、前記プロセッサが、前記実行可能なプログラムを実行する場合、請求項1~1
4のいずれかに記載のデータ伝送方法のステップが実現される、
ことを特徴とする通信機器。
【請求項30】
実行可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、
前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、請求項1~1
4のいずれかに記載のデータ伝送方法のステップが実現される、
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信技術の分野に関するが、無線通信技術の分野に限定されず、特にデータ伝送方法、装置、通信機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電気電子技術者協会は次世代の主流Wi-Fi技術を研究するためのスタディ・グループ(SG、Study Group)を設立し、研究の範囲は、320MHz帯域幅のWi-Fi伝送、複数の周波数帯域を用いる集約及び連携技術などであり、提案したビジョンは既存のIEEE802.11axに対して少なくとも4倍のレートとスループットを向上させることである。新しい技術の主な応用シーンはビデオ伝送、拡張現実(AR、Augmented Reality)、仮想現実(VR、Virtual Reality)などである。ここで、複数の周波数帯域の集約および連携技術とは、Wi-Fiデバイス間で同時に2.4GHz、5.8GHzおよび6-7GHzなどの異なる周波数帯域、または同じ周波数帯域での異なる帯域幅で通信することを指す。
【0003】
データフレームのサービス品質QoS(quality of service)を確保するために、Wi-Fi技術では、各データフレームを一意に表すためのシーケンス番号(SN,Sequence Number)が導入されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、本開示の実施例は、データ伝送方法、装置、通信機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、第1の通信端末に適用されるデータ伝送方法を提供し、前記方法は、第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するステップであって、前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が、前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成されるステップと、前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信するステップと、を含む。
【0006】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス番号フィールドは少なくとも、前記第1のタイプのデータフレームのシーケンス番号を示す第1のサービス品質管理フレーム(QMF、Quality Management Frame)シーケンス番号フィールドを含む。
【0007】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のフラグメント番号フィールドを含み、前記第1のフラグメント番号フィールドは前記第1のタイプのデータフレームのフラグメント番号を示す。
【0008】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長は固定値である。
【0009】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長が第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長より大きく、前記第1のタイプのデータフレームのタイプが前記第2のタイプのデータフレームのタイプとは異なり、前記第2のシーケンス制御フィールドのビット長が単一接続通信のみをサポートするように構成される。
【0010】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のシーケンス番号フィールドのビット長より大きく、及び/又は、前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス番号フィールドの第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長より大きい。
【0011】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長は12より大きい。
【0012】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10より大きい。
【0013】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のフラグメント番号フィールドのビット長より大きい。
【0014】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4より大きい。
【0015】
一実施例では、前記第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するステップを含む。
【0016】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドが占めるビット長を決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するステップを含む。
【0017】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第1の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のサービス品質管理フレームシーケンス番号フィールドのビット長として決定するステップを含む。
【0018】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第2の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定するステップを含む。
【0019】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数は、前記第1のデバイスの現在確立している接続の数及び/又は前記第1のデバイスによってサポートされる最大接続数を含む。
【0020】
一実施例では、前記方法は、第2のデバイスから受信された管理フレームに含まれる指示情報に基づいて、前記第2のデバイスが前記マルチ接続通信をサポートするか否かを決定するステップをさらに含む。
【0021】
本開示の実施例の第2の態様によれば、第1のデバイスに適用されるデータ伝送装置を提供し、前記装置は、第1の決定モジュールと送信モジュールとを含み、ここで、前記第1の決定モジュールが、第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するように構成され、前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が、前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成され、前記送信モジュールが、前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信するように構成される。
【0022】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス番号フィールドは少なくとも、前記第1のタイプのデータフレームのシーケンス番号を示す第1のサービス品質管理フレーム(QMF)シーケンス番号フィールドを含む。
【0023】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のフラグメント番号フィールドを含み、前記第1のフラグメント番号フィールドは前記第1のタイプのデータフレームのフラグメント番号を示す。
【0024】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長は固定値である。
【0025】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長が第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長より大きく、前記第1のタイプのデータフレームのタイプが前記第2のタイプのデータフレームのタイプとは異なり、前記第2のシーケンス制御フィールドのビット長が単一接続通信のみをサポートするように構成される。
【0026】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のシーケンス番号フィールドのビット長より大きく、及び/又は、前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス番号フィールドの第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長より大きい。
【0027】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長は12より大きい。
【0028】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10より大きい。
【0029】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のフラグメント番号フィールドのビット長より大きい。
【0030】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4より大きい。
【0031】
一実施例では、前記第1の決定モジュールは、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するように構成される決定サブモジュールを含む。
【0032】
一実施例では、前記決定サブモジュールは、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するように構成される決定ユニットを含む。
【0033】
一実施例では、前記決定ユニットは、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第1の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のサービス品質管理フレームシーケンス番号フィールドのビット長として決定するように構成される第1の決定サブユニットを含む。
【0034】
一実施例では、前記決定ユニットは、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第2の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定するように構成される第2の決定サブユニットを含む。
【0035】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数は、前記第1のデバイスの現在確立している接続の数及び/又は前記第1のデバイスによってサポートされる最大接続数を含む。
【0036】
一実施例では、前記装置は、第2のデバイスから受信された管理フレームに含まれる指示情報に基づいて、前記第2のデバイスが前記マルチ接続通信をサポートするか否かを決定するように構成される第2の決定モジュールをさらに含む。
【0037】
本開示の実施例の第3の態様によれば、通信機器装置を提供し、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを含み、前記プロセッサが、前記実行可能なプログラムを実行する場合、第1の態様に記載のデータ伝送方法のステップが実現される。
【0038】
本開示の実施例の第4の態様によれば、実行可能なプログラムが記憶されている記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、第1の態様に記載のデータ伝送方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0039】
本開示の実施例によって提供されるデータ伝送方法、装置、通信機器及び記憶媒体によれば、第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定し、前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が、前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成されることと、前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信することと、を含む。これにより、第1のビット長を設定することにより、第1のシーケンス制御フィールドがより多くのデータフレームなどを識別することができ、第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信の需要を満たすことができ、さらにアクセスポイント(AP、Access Point)とステーション(STA、Station)がマルチ接続を用いてQOSに基づくデータフレーム伝送を行うことができ、伝送速度を向上させ、ネットワークデータスループットを向上させる。
【0040】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示の実施例を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に適合する本発明の実施例を示し、明細書とともに本発明の実施例の原理を説明するために使用される。
【
図1】例示的な一実施例によって示されるシーケンス制御フィールドの概略構成図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示されるシーケンス番号フィールドの概略構成図である。
【
図3】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法の概略フローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置のブロック図である。
【
図5】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送のための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施形態は、本発明の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本発明の実施例のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0043】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付の請求項に使用される単数形の「一」、「前記」及び「当該」は、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又とは全ての可能な組み合わせを指す。
【0044】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0045】
本開示の実施例に係る実行主体は、無線通信ネットワーク、特にIEEE802.11a/b/g/n/ac規格でのWi-Fiネットワーク、及び次世代のWi-FiネットワークのIEEE802.11be規格でのネットワークデバイスを含むが、これに限定されず、ここで、ネットワークデバイスは、Wi-Fiルータなどの無線(AP、Access Point)アクセスポイントデバイス、無線ステーション(STA、Station)、ユーザ端末、ユーザノード、モバイル端末またはタブレットなどを含むが、これに限定されない。
【0046】
本開示の実施例の一アプリケーションシーンは、関連技術では、データフレームのQoSを確保するために、SNを導入すること、すなわち、MSDU、A-MSDUまたはMMPDUなどの各データフレームに1つのSNを割り当てることである。
【0047】
図1に示すように、データフレームにはシーケンス制御フィールド(Sequence Control Field)が設定され、シーケンス制御フィールドのビット長は16である。シーケンス制御フィールドにはシーケンス番号(Sequence Number)フィールドとフラグメント番号フィールドとが含まれる。ここで、シーケンス番号フィールドは12ビットを占有し、フラグメント番号フィールドは4ビットを占有する。シーケンス番号フィールドは、データフレームシーケンス番号などを設定するために使用することができる。通常、1つのデータパケットは送信時に複数のデータフラグメントに分割され、フラグメント番号フィールドはデータフレームが属するデータフラグメントを示すために使用される。
【0048】
図2に示すように、シーケンス番号フィールドはサービス品質管理フレーム(Quality Management Frame)シーケンス番号フィールドとアクセスタイプインデックス(ACI、Access Category Index)フィールドとを含む。QMFシーケンス番号フィールドは、データフレームシーケンス番号を設定するために使用される。アクセスタイプインデックスはデータフレームのアクセスタイプを示すために使用され、異なるアクセスタイプのデータフレームは異なるチャネルアクセス優先度を有する。データフレームのアクセスタイプは、4種類があり、例えば、AC_BEベストエフォート(Best Effort)、AC_BK背景(Background)、AC_VIビデオ(Video)及びAC_VO音声(Voice)がある。
【0049】
関連技術のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10であり、フラグメント番号フィールドのビット長は4であり、単一接続でのデータフレームへの識別のみを満たすことができる。
【0050】
マルチ接続通信に対して、データフレームの数はQMFシーケンス番号フィールド及びフラグメント番号フィールドが識別可能な範囲を超えている。
【0051】
図3に示すように、本例示的な実施例はデータ伝送方法を提供し、データ伝送方法は無線通信のための第1の通信端末に適用されることができ、以下のステップ301~302を含む。
【0052】
ステップ301、第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定する。前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成される。
【0053】
ステップ302、前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信する。
【0054】
ここで、Wi-Fi通信システムのアクセスポイント(AP、Access Point)またはステーション(STA、Station)によって第1のタイプのデータフレームを送信することができる。
【0055】
第1のタイプのデータフレームは、マルチ接続通信におけるデータフレームを含むが、これに限定されない。例えば、第1のタイプのデータフレームは、次世代のWi-FiネットワークのIEEE802.11be規格に準拠したデータフレームであってもよい。第1のタイプのデータフレームに対して、第2のタイプのデータフレームは、関連技術において単一接続伝送に適したデータフレームであってもよい。例えば、第1のタイプのデータフレームは、IEEE802.11ax規格に準拠したデータフレームであってもよい。データフレームは、媒体アクセス制御サービスデータユニット(MSDU、Media Access Control Service Data Unit)、集約媒体アクセス制御サービスデータユニット(A-MSDU、Aggregation-Media Access Control Service Data Unit)、または媒介アクセス制御管理プロトコルデータユニット(MMPDU Media Access Control Management Protocol Data Unit)であってもよい。
【0056】
第1のシーケンス制御フィールドは、データフレームを一意に識別するために使用され、APまたはSTAがQoSを満たす伝送を行うときに重複するデータフレームをフィルタリングするために使用される。
【0057】
第1のシーケンス制御フィールドはQMFシーケンス番号フィールド、ACIフィールド及びフラグメント番号フィールドなどを含むことができる。マルチ伝送通信において伝送速度が速く、伝送データ量が大きいという特徴に対して、マルチ伝送通信における識別すべきデータパケットフラグメント、及び識別すべき第1のタイプのデータフレームの数などに基づいて第1のビット長を決定することができる。第1のタイプのデータフレームの第1のシーケンス制御フィールドの第1のビット長を変更することにより、第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできる。ここで、第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできることとは、第1のシーケンス制御フィールドが単一接続通信のためにも、マルチ接続通信のためにも使用できることを指す。
【0058】
ここで、マルチ接続伝送の需要を満たすために、第1のビット長の第1のシーケンス制御フィールドによって表すことができる異なる識別子情報の数は、少なくとも2つの接続伝送のデータフレームの数以上であってもよい。ここで、第1のシーケンス制御フィールドのQMFシーケンス番号フィールドのビット長によって表すことができる異なるQMFシーケンス番号の数は、少なくとも2つの接続伝送のデータフレームの数以上であってもよく、及び/又は第1のシーケンス制御フィールドのフラグメント番号フィールドのビット長によって表すことができる異なるフラグメント番号の数は、少なくとも2つの接続伝送のデータフレームが属する異なるフラグメントの数以上であってもよい。これにより、第1のシーケンス制御フィールドは、少なくとも2つの接続で同時に伝送されるデータフレームの数の需要を満たすことができる。
【0059】
例示的に、関連技術の第2のシーケンス制御フィールドのQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10であり、1024個のデータフレームのQMFシーケンス番号を表すことができ、1024個のQMFシーケンス番号は、1つの接続で伝送されるデータフレームを識別し、1つの接続でのデータフレーム伝送需要を満たすことができる。第1のシーケンス制御フィールドのQMFシーケンス番号フィールドのビット長は11に設定することで、第1のシーケンス制御フィールドのQMFシーケンス番号フィールドが2048個のデータフレームのQMFシーケンス番号を表すことができ、2048個のQMFシーケンス番号は、2つの接続で同時に伝送されるデータフレームを識別し、2つの接続でのデータフレーム伝送需要を満たすことができる。
【0060】
これにより、第1のビット長を設定することにより、第1のシーケンス制御フィールドがより多くのデータフレームなどを識別することができ、第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信の需要を満たすことができ、さらにAPとSTAはマルチ接続を用いてQOSに基づくデータフレーム伝送を行うことができ、伝送速度を向上させ、ネットワークデータスループットを向上させる。
【0061】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス番号フィールドは少なくとも、前記第1のタイプのデータフレームのシーケンス番号を示す第1のQMFシーケンス番号フィールドを含む。
【0062】
ここで、
図1に示すように、第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含む。
図2に示すように、第1のシーケンス番号フィールドは第1のQMFシーケンス番号フィールドを含む。第1のQMFシーケンス番号フィールドは第1のデータフレームのシーケンス番号を設定するために使用される。第1のデータフレームのシーケンス番号は第1のデータフレームを一意に識別することができる。
【0063】
第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は、マルチ伝送通信における可能な第1のタイプのデータフレームの最大数に基づいて決定することができる。
【0064】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のフラグメント番号フィールドを含み、前記第1のフラグメント番号フィールドは前記第1のタイプのデータフレームのフラグメント番号を示す。
【0065】
ここで、第1のフラグメント番号フィールドは第1のデータフレームのフラグメント番号を設定するために使用する。第1のデータフレームのシーケンス番号は第1のデータフレームが属するフラグメントを一意に識別することができる。
【0066】
通常、1つのデータパケットは送信時に複数のフラグメントに分割され、フラグメント番号フィールドはデータフレームが属すフラグメントを示すために使用される。
【0067】
第1のフラグメント番号フィールドのビット長はマルチ伝送通信における可能なフラグメントの数に基づいて決定することができる。
【0068】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長は固定値である。
【0069】
第1のシーケンス制御フィールドのビット長は、固定値をとることができ、すなわち、第1のシーケンス制御フィールドのビット長は、伝送接続の数などの伝送環境の変化に応じて変化しない。
【0070】
第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドのビット長、フラグメント番号フィールドのビット長、及びシーケンス番号フィールドのQMFシーケンス番号フィールドのビット長などは、いずれも固定値をとることができる。
【0071】
例示的に、第1のシーケンス制御フィールドは18ビットであってもよく、QMFシーケンス番号フィールドは相関技術に対して2ビット増加し、14ビットである。これにより、QMFシーケンス番号フィールドが設定可能なQMFシーケンス番号の数は元の4倍となる。
【0072】
第1のシーケンス制御フィールドの長さは固定値をとり、第1のシーケンス制御フィールドのビット長を動的に調整する複雑さを低減し、開発難易度を低減することができる。
【0073】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長が第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長より大きく、前記第1のタイプのデータフレームのタイプが前記第2のタイプのデータフレームのタイプとは異なり、前記第2のシーケンス制御フィールドのビット長が単一接続通信のみをサポートするように構成される。
【0074】
第2のシーケンス制御フィールドはIEEE802.11ax規格での第2のタイプのデータフレームのシーケンス制御フィールドであってもよい。第2のシーケンス制御フィールドのビット長は16であってもよい。
【0075】
マルチ接続通信で、APとSTAとの間には複数の伝送接続が確立される。例えば、1つのAPが3つのSTAを接続し、各STAとAPが3つの伝送接続を確立し、このように、APは同時に3つのSTAと9つの伝送接続が確立される。9つの伝送接続で伝送されるデータ量が大幅に増加し、すなわち、データフレームの数が大幅に増加する。このように、シーケンス制御フィールドのQMFシーケンス番号フィールドがサポート可能なQMFシーケンス番号の数、及び/又はフラグメント番号フィールドによってサポートされるフラグメント番号の数は、各データフレームを一意に識別する需要を満たすことができない。
【0076】
そのため、第1のタイプのデータフレームの第1のシーケンス制御フィールドのビット長を、第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長よりも大きくすることで、第1のタイプのデータフレームの第1のシーケンス制御フィールドがサポート可能なQMFシーケンス番号の数、及び/又はフラグメント番号の数がマルチ接続通信のデータフレーム数の需要を満たすことができる。
【0077】
例示的に、第1のタイプのデータフレームの第1のシーケンス制御フィールドのビット長を、第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドの長さに比べて2ビット増加することができ、すなわち、第1のシーケンス制御フィールドは18ビットである。増加したビット長は、QMFシーケンス番号フィールド、及び/又はフラグメント番号フィールドのために使用することができる。例えば、QMFシーケンス番号フィールドが1ビット増加すると、QMFシーケンス番号フィールドが設定可能なQMFシーケンス番号の数が2倍に増加することができ、これにより、より多くのデータフレームの伝送需要を満たすことができる。
【0078】
これにより、第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドに対して、第1のタイプのデータフレームの第1のシーケンス制御フィールドのビット長を増加させることにより、第1のシーケンス制御フィールドが識別可能なデータフレームの数を増加させることができ、第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信の需要を満たすことができ、さらにAPとSTAはマルチ接続を用いてデータフレーム伝送を行うことができ、伝送速度を向上させ、ネットワークデータループットを向上させ、周波数利用率を向上させる。
【0079】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のシーケンス番号フィールドのビット長より大きく、及び/又は、前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス番号フィールドの第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長より大きい。
【0080】
ここで、第2のシーケンス番号フィールドに対して第1のシーケンス番号フィールドのビット長を増加し、第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールド、及び/又は増加中第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドのアクセスタイプインデックスフィールドのビット長を増加させることができる。
【0081】
第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドのQMFシーケンス番号フィールドのビット長を増加させ、これにより、第1のシーケンス制御フィールドがサポート可能なQMF番号の数を増加させ、マルチ接続通信でデータフレーム数を増加させる需要を満たすことができる。
【0082】
第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドのアクセスタイプインデックスフィールドのビット長を増加させ、これにより、アクセスタイプインデックスフィールドが示すことができるデータタイプを増加させ、より多くのタイプデータ伝送の需要を満たすことができる。
【0083】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長は12より大きい。
【0084】
関連技術において第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長が12であることに対して、第1のシーケンス制御フィールドの第1のシーケンス番号フィールドのビット長を12より大きく設定することができる。例えば、第1のシーケンス制御フィールドの第1のシーケンス番号フィールドのビット長を16に設定することができる。
【0085】
ここで、新たに増加した4ビットは、すべて第1のシーケンス制御フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールド及び/又はアクセスタイプインデックスフィールドに割り当てることができる。
【0086】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10より大きい。
【0087】
関連技術における第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10であり、第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を10より大きく設定することができる。
【0088】
例示的に、第1のシーケンス制御フィールドの第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を14ビットに設定することができる。4ビットが増加すると、QMFシーケンス番号フィールドが示すことができるデータフレームの数は関連技術の16倍になり、さらにマルチ接続で伝送可能なデータフレームの数が増加し、ネットワークデータスループットを向上させることができる。
【0089】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のフラグメント番号フィールドのビット長より大きい。
【0090】
第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を増加させることにより、第1のフラグメント番号フィールドが示すことができるフラグメントの数を増加させることができ、マルチ伝送接続でより多くのデータパケットのフラグメントを伝送することができ、ネットワークデータループットを向上させることができる。
【0091】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4より大きい。
【0092】
関連技術における第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4であり、第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を4より大きく設定することができる。
【0093】
例示的に、第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を8に設定することができる。4ビット増加すると、第1のフラグメント番号フィールドが示すことができるデータパケットから分割されたフラグメントの数は、関連技術の16倍になる。これにより、マルチ接続で伝送可能なデータパケットフラグメントの数を増加させ、ネットワークデータループットを向上させることができる。
【0094】
一実施例では、前記第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するステップを含む。
【0095】
第1のシーケンス制御フィールドのビット長は、APとSTAとが確立した接続の数に応じて変化することができる。
【0096】
例えば、APとSTAとの間に1つの接続が確立されている場合、第1のシーケンス制御フィールドのビット長は16であり、ここで、第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドのビット長は12であり、第1のシーケンス制御フィールドのフラグメント番号フィールドのビット長は4である。APとSTAとの間に2つの接続が確立されている場合、第1のシーケンス制御フィールドのビット長が1ビット増加することができる。第1のシーケンス制御フィールドのビット長は17である。増加したビットは、第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドのQMFシーケンス番号フィールドに割れ当てることができる。これにより、QMFシーケンス番号フィールドによって示されるデータフレームの数を増加させることができ、さらにマルチ接続で伝送可能なデータフレームの数を増加させ、伝送効率を向上させることができる。
【0097】
これにより、アクセスポイントの接続数に基づいて、第1のタイプのデータフレームの第1のシーケンス制御フィールドのビット長を増加させることにより、接続数に基づいて第1のシーケンス制御フィールドのビット長を柔軟に調整することができ、マルチ接続通信の需要を満たし、第1のシーケンス制御フィールドのビット長の割り当ての柔軟性を向上させ、さらにAPとSTAがマルチ接続を用いてデータフレーム伝送を行うことができることを実現し、伝送速度を向上させ、ネットワークデータループットを向上させる。
【0098】
さらに、接続とは、ステーションとアクセスポイントがデータ伝送を行う通信チャネルを指し、2.4GHz、5GHzおよび6-7GHzの周波数帯域の少なくとも2つまたはすべてのチャネル、または任意の周波数帯域の異なる帯域幅からなる接続であってもよい。
【0099】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドが占めるビット長を決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するステップを含む。
【0100】
接続の数が多いほど、伝送可能なデータフレームの数が多くなり、データフレームに含まれるデータパケッのフラグメントが多くなる。従って、接続数の変化に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定することができる。
【0101】
例えば、接続数が増加すると、第1のシーケンス制御フィールドの第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を増加することができ、これにより、第1のシーケンス制御フィールドがサポート可能なQMF番号の数を増加させ、マルチ接続通信でデータフレーム数を増加させる需要を満たすことができる。
【0102】
接続の数が増加すると、第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を増加させることにより、第1のフラグメント番号フィールドが示すことができるフラグメントの数を増加させ、マルチ接続通信でフラグメントの数を増加させる需要を満たすことができ、マルチ伝送接続がより多くのデータパケットを伝送することができ、伝送効率を向上させる。
【0103】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を決定するステップは、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第1の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長として決定するステップを含む。
【0104】
ここで、第1の基礎値は関連技術における第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長であってもよい。
【0105】
関連技術では、第2のQMFシーケンス番号フィールドは10ビットである。接続の数が2倍になると、QMFシーケンス番号フィールドがサポート可能なQMF番号の数も2倍にする必要がある。従って、前記アクセスポイントの接続数のバイナリ値が占めるビット長を10に加算して得られた合計を、第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長として決定することができる。
【0106】
例示的に、関連技術では、第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10であり、3つのステーションはAPと初期関連付けが確立され、各STAとAPはそれぞれ3つの接続が確立され、これにより、APは9つの接続で通信する。9のバイナリ数は1001であり、4ビット長を占有し、したがって、第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長を14ビットに設定することができる。
【0107】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するステップは、
前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第2の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定するステップを含む。
【0108】
ここで、第2の基礎値は関連技術におけるフラグメント番号フィールドのビット長であってもよい。
【0109】
関連技術では、第2のフラグメント番号フィールドは4ビットである。接続数が2倍になると、フラグメント番号フィールドがサポート可能なフラグメント番号も2倍にする必要がある。従って、前記アクセスポイントの接続数のバイナリ値が占めるビット長を4に加算して得られた合計を、第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定することができる。
【0110】
例示的に、関連技術では、第2のフラグメント番号フィールドのビット長は4であり、3つのステーションはAPと初期関連付けが確立され、各STAとAPはそれぞれ3つの接続が確立され、これにより、APは9つの接続で通信する。9のバイナリ数は1001であり、4ビット長を占有し、従って、第1のフラグメント番号フィールドのビット長を8ビットに設定することができる。
【0111】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数は、前記第1のデバイスの現在確立している接続の数及び/又は前記第1のデバイスによってサポートされる最大接続数を含む。
【0112】
ここで、アクセスポイントは1つのステーションと複数の接続を確立することができる。アクセスポイントと1つのステーションは同時に複数の接続を確立することができ、複数の接続でデータを伝送し、データ伝送速度を向上させ、ネットワークデータループットを向上させる。
【0113】
複数の接続は、マルチ接続通信で確立された各接続、及び/又は確立された単一接続を含むことができる。
【0114】
第1のデバイスの接続数は現在のアクセスポイント及び/又はステーションによって確立された複数の接続の数であってもよいし、現在のアクセスポイント及び/又はステーションがサポート可能な最大接続数であってもよい。現在確立されている接続の数及び/又はサポートされる最大接続数に基づいて第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定することにより、第1のシーケンス制御フィールドが、アクセスポイント及び/又はステーションが現在確立されている接続で通信、および/または最大接続数で通信することを満たすことができる。
【0115】
一実施例では、前記方法は、第2のデバイスから受信された管理フレームに含まれる指示情報に基づいて、前記第2のデバイスが前記マルチ接続通信をサポートするか否かを決定するステップをさらに含む。
【0116】
ここで、第2のデバイスは、無線通信におけるSTAであってもよい。
【0117】
STAがAPと初期関連付けを確立する中に、管理フレームに、ステーションがマルチ接続をサポートするという指示情報が含まれることができる。APは指示情報に基づいてSTAがマルチ接続をサポートするか否かを決定することができる。STAがマルチ接続をサポートする場合、APはSTAと複数の接続を確立してデータ伝送を行うことができる。データ伝送速度を向上させ、ネットワークデータループットを向上させる。ここで、管理フレームは、プローブリクエスト(probe request)、関連付けリクエストフレーム(association request)及び再関連付けリクエストフレーム(re-association request)などを含むことができる。APとSTAが確立した接続の数はデータ通信中に決定することができる。
【0118】
以下、上記のいずれかの実施例と併せて、1つの具体的な例を提供する。
【0119】
A、シーケンス制御(sequence control)フィールドの設定
シーケンス制御フィールドは、2つのビット長の設定方法を用いることができる。
【0120】
方法1では、シーケンス制御フィールドを固定のビット長に設定する。
シーケンス制御フィールドを新たに定義し、その長さは24ビットであり、具体的に以下通りである。
図1に示すように、フラグメント番号(fragment number)フィールドは8ビットであってもよく、シーケンス番号(Sequence number)フィールドは16ビットである。
【0121】
ここで、
図2に示すように、シーケンス番号フィールドは、具体的に以下のように定義することができる。
QMFシーケンス番号フィールドは14ビットであり、ACIが2ビットである。
【0122】
方法2では、APによってサポートされる接続の数に基づいてシーケンス制御フィールドのビット長を設定する。
シーケンス番号フィールドを決定するために新しい情報要素(IE、Information Element)を定義することができる。APはIEEE802.11be以外のSTAの使用のために既存のビット長のシーケンス番号フィールドを割り当てることができる。APは、それに関連付けられたすべてのSTAとの通信接続に基づいて、シーケンス番号フィールドおよびフラグメント番号フィールドの長さを決定することができる。例えば、3つのステーションがAPと初期関連付けを確立し、9つの接続で通信することができると、その定義されたQMFシーケンス番号フィールドビット長は14ビットであり、フラグメント番号フィールドのビット長は8ビットで定義される。
【0123】
B:同時マルチ接続通信能力情報の通知
STAがAPと初期関連付けを確立する中に、例えば、プローブリクエスト(probe request)フレーム、関連付けリクエスト(association request)フレーム、再関連付けリクエスト(re-association request)フレームなどの管理フレームにそれがマルチ接続をサポートする能力情報値が含まれる。具体的な通信接続の数は、APとSTAデータの通信中に決定することができる。通信接続の数は、上記方法2の根拠とすることができる。
【0124】
本発明の実施例はデータ伝送装置をさらに提供し、無線通信の第1の通信端末に適用され、
図4に示すように、前記データ伝送装置100は、第1の決定モジュール110と送信モジュール120とを含み、前記第1の決定モジュール110が、第1のタイプのデータフレームに対する第1のシーケンス制御フィールドを決定するように構成され、前記第1のシーケンス制御フィールドが第1のビット長を有し、前記第1のビット長が、前記第1のシーケンス制御フィールドがマルチ接続通信をサポートできるようにするように構成され、前記送信モジュール120が、前記第1のシーケンス制御フィールドが含まれる前記第1のタイプのデータフレームを送信するように構成される。
【0125】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のシーケンス番号フィールドを含み、前記第1のシーケンス番号フィールドは少なくとも、前記第1のタイプのデータフレームのシーケンス番号を示す第1のQMFシーケンス番号フィールドを含む。
【0126】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドは第1のフラグメント番号フィールドを含み、前記第1のフラグメント番号フィールドは前記第1のタイプのデータフレームのフラグメント番号を示す。
【0127】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長は固定値である。
【0128】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長が第2のタイプのデータフレームの第2のシーケンス制御フィールドのビット長より大きく、前記第1のタイプのデータフレームのタイプが前記第2のタイプのデータフレームのタイプとは異なり、前記第2のシーケンス制御フィールドのビット長が単一接続通信のみをサポートするように構成される。
【0129】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のシーケンス番号フィールドのビット長より大きく、及び/又は、前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス番号フィールドの第2のQMFシーケンス番号フィールドのビット長より大きい。
【0130】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドのビット長は12より大きい。
【0131】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長は10より大きい。
【0132】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長が前記第2のシーケンス制御フィールドの第2のフラグメント番号フィールドのビット長より大きい。
【0133】
一実施例では、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のフラグメント番号フィールドのビット長は4より大きい。
【0134】
一実施例では、前記第1の決定モジュール110は、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス制御フィールドのビット長を決定するように構成される決定サブモジュール111を含む。
【0135】
一実施例では、前記決定サブモジュール111は、前記第1のデバイスの接続数に基づいて、前記第1のシーケンス番号フィールドの前記第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長及び/又は前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長を決定するように構成される決定ユニット1111を含む。
【0136】
一実施例では、前記決定ユニット1111は、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第1の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの前記第1のシーケンス番号フィールドの第1のQMFシーケンス番号フィールドのビット長として決定するように構成される第1の決定サブユニット11111を含む。
【0137】
一実施例では、前記決定ユニット1111は、前記第1のデバイスの接続数のバイナリ値が占めるビット長と第2の基礎値との合計を、前記第1のシーケンス制御フィールドの第1のフラグメント番号フィールドのビット長として決定するように構成される第2の決定サブユニット11112を含む。
【0138】
一実施例では、前記第1のデバイスの接続数は、前記第1のデバイスの現在確立している接続の数及び/又は前記第1のデバイスによってサポートされる最大接続数を含む。
【0139】
一実施例では、前記装置100は、第2のデバイスから受信された管理フレームに含まれる指示情報に基づいて、前記第2のデバイスが前記マルチ接続通信をサポートするか否かを決定するように構成される第2の決定モジュール130をさらに含む。
【0140】
例示的な実施例では、第1の決定モジュール110、送信モジュール120及び第2の決定モジュール130などは、前記方法を実行するように、1つまたは複数の中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)、グラフィックプロセッサ(GPU、Graphics Processing Unit)、ベースバンドプロセッサ(BP、baseband processor)、アプリケーション専用集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU、Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、または他の電子部品によって実現することができる。
【0141】
図5は、例示的な一例によって示されるデータ伝送のための装置3000のブロック図である。例えば、装置3000は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0142】
図5を参照して、装置3000は、処理コンポーネント3002、メモリ3004、電源コンポーネント3006、マルチメディアコンポーネント3008、オーディオコンポーネント3010、入力/出力(I/O)インターフェース3012、センサコンポーネント3014、および通信コンポーネント3016のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0143】
処理コンポーネント3002は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような装置3000の全体の操作を制御する。処理コンポーネント3002は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ3020を含むことができる。また、処理コンポーネント3002は、他のコンポーネントとのインタラクションの処理を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント3002は、マルチメディアコンポーネント3008と処理コンポーネント3002とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0144】
メモリ3004は、デバイス3000上の操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置3000で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ3004は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0145】
電源コンポーネント3006は、装置3000の各種類のコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント3006は、電源管理システムと、1つまたは複数の電源と、装置3000の電力の生成、管理、及び配分に関連する他のコンポーネントとを含むことができる。
【0146】
マルチメディアコンポーネント3008は、装置3000とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する継続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント3008は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置3000が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0147】
オーディオコンポーネント3010は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント3010は、装置3000が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ3004に記憶されてもよく、または通信コンポーネント3016を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント3010は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0148】
I/Oインターフェース3012は、処理コンポーネント3002と周囲インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周囲インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0149】
センサコンポーネント3014は、装置3000に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント3014は、装置3000のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、コンポーネントは装置3000のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント3014は、さらに、装置3000または装置3000の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置3000との接触の有無、装置3000の方位または加速/減速および装置3000の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント3014は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント3014は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント3014は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0150】
通信コンポーネント3016は、装置3000と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置3000は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント3016は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、通信コンポーネント3016は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0151】
例示的な実施例では、装置3000は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0152】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ3004をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置3000のプロセッサ3020によって実行されてもよい。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶機器であってもよい。
【0153】
当業者であれば、明細書を検討して本明細書で開示された発明を実践した後、本発明の実施例の他の実施案を容易に想到し得る。本出願は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の実施例の一般原理に従い、本開示の実施例で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示的なものと見なされ、本発明の実施例の真の範囲および精神は、以下の請求項の範囲によって指摘される。
【0154】
なお、本発明の実施例は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本出願の実施例の範囲は、添付の請求項の範囲のみによって限定される。