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特許7515685非連続受信の処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】非連続受信の処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240705BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240705BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20240705BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W92/18
H04W72/40
H04W8/24
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023501087
(86)(22)【出願日】2021-08-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2021112460
(87)【国際公開番号】W WO2022037489
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】202010845164.X
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ジェン,チエン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シャンドン
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-525607(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0044740(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行する非連続受信DRXの処理方法であって、
前記方法は、
ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信することであって前記DRX配置プリファレンス情報は、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助することに用いられととを含
前記の、前記端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信する前に、前記方法は、
DRX配置プリファレンス情報を送信する第一の条件を満たすかどうかを前記端末が判断することをさらに含み、
前記第一の条件を満たす場合、前記端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信し、
前記第一の条件は、
前記ネットワーク側機器が端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示を前記端末が受信することと、
禁止タイマーが運行していなく又はタイムアウトすることと、
DRX補助情報に変化が発生することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記DRX補助情報は、少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含む、非連続受信DRXの処理方法。
【請求項2】
前記DRX配置プリファレンス情報は、
Uu DRXを優先的に保障するか又はSL DRXを優先的に保障することと、
SLリソース割り当てモードの切り替えを行えるかどうかと、
省電力を優先的に保障することと、
サービス品質QoSを優先的に保障することと、
SL DRXアクティブ化期間からの時間オフセット値と、
SL DRXのウェイクアップを行えるかどうかとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の、前記端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信する前に、前記方法は、
前記端末がネットワーク側機器により送信される配置情報を受信することをさらに含み、前記配置情報は、
端末による前記DRX補助情報の送信を許容するかどうかを前記ネットワーク側機器に指示するための第一の指示情報と、
禁止タイマーの時間長とのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記の、ネットワーク側機器が送信した配置情報を受信することは、
ネットワーク側機器が送信した無線リソース制御RRC再配置メッセージ又はシステム情報ブロックSIBを受信することを含み、ここで、RRC再配置メッセージ又はSIBには前記配置情報が運ばれている、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記の、ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信することは、
前記端末が現在サービングセルで前記第一の条件を満たす場合、前記現在サービングセルで前記DRX配置プリファレンス情報を送信すること、
又は、
前記端末が現在サービングセルで前記第一の条件を満たさない場合、再選択するか又は前記第一の条件を満たすセルに切り替え、且つ前記DRX配置プリファレンス情報を送信することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側機器が実行する非連続受信DRXの処理方法であって、
端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信することと、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置することとを含
前記の、端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信する前に、前記方法は、
前記端末のために端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示を配置することをさらに含み、
前記DRX補助情報は、少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含む、非連続受信DRXの処理方法。
【請求項7】
前記DRX配置プリファレンス情報は、
Uu DRXを優先的に保障するか又はSL DRXを優先的に保障することと、
SLリソース割り当てモードの切り替えを行えるかどうかと、
省電力を優先的に保障することと、
サービス品質QoSを優先的に保障することと、
SL DRXアクティブ化期間からの時間オフセット値と、
SL DRXのウェイクアップを行えるかどうかとのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記の、端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信する前に、前記方法は、
配置情報を送信することをさらに含み、前記配置情報は、
端末によるDRX補助情報の送信を許容するかどうかを前記ネットワーク側機器に指示するための第一の指示情報であって、前記DRX補助情報が少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含む第一の指示情報と、
禁止タイマーの時間長とのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記の、配置情報を送信することは、
無線リソース制御RRC再配置メッセージ又はシステム情報ブロックSIBを送信することを含み、ここで、RRC再配置メッセージ又はSIBには前記配置情報が運ばれている、請求項に記載の方法。
【請求項10】
SL DRXとUu DRXのアライメントに失敗した場合に、前記方法は、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、端末に第二の指示情報を送信することをさらに含み、前記第二の指示情報は、
端末のSLリソース割り当てモードを基地局スケジューリングモードから端末自律選択モードに切り替えることを指示することと、
SL DRX機能をオフにし又はUu DRX機能をオフにするよう端末に指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項に記載の方法。
【請求項11】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1からのいずれか1項に記載の非連続受信DRXの処理方法のステップを実現する、端末。
【請求項12】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項から10のいずれか1項に記載の非連続受信DRXの処理方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年8月20日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010845164.Xの優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的に非連続受信DRXの処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムは、12番目のリリースバージョンから、端末ユーザ機器(User Equipment、UE)の間でネットワーク機器を介せずに直接データ伝送を行うためのサイドリンク(sidelink、SLと略称される)をサポートするようになった。
【0004】
LTE sidelinkの設計は、特定の公衆安全事業(例えば、火災場所又は地震などの災害場所で緊急通信を行う)、又はビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)通信などに適用できる。ビークルツーエブリシング通信は、様々な業務、例えば、基本的な安全クラス通信、高度な(自動)運転、編隊、センサ拡張などを含む。LTE sidelinkは、ブロードキャスト通信のみをサポートするため、主に基本的な安全クラス通信に用いられ、他の遅延、信頼性などの面でサービス品質(Quality of Service、QoS)に対する厳しい要求がある高級V2X業務は、5G ニューラジオ(New Radio、NR)sidelinkによってサポートされる。
【0005】
現在のsidelink伝送は、主にブロードキャスト(broadcast)、グループキャスト(groupcast)、ユニキャスト(unicast)のいくつかの伝送形式に分けられる。ユニキャストは、文字通りに一対一の伝送である。グループキャストは、一対多の伝送である。ブロードキャストも一対多の伝送であるが、ブロードキャストには、端末が同一のグループに属する概念はない。現在、Sidelinkユニキャストとグループキャスト通信は、物理層ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)フィードバックメカニズムをサポートする。
【0006】
LTEとNRは、いずれも非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)メカニズムを導入し、DRX onとoff時間を配置することによって端末の省電力を達成する。
【0007】
本出願の実現プロセスでは、発明者は、従来の技術において少なくとも以下のような問題が存在することを発見する。
【0008】
現在、NR SLの省電力のために、SL DRXメカニズムを導入する。SL DRXの正常な作動を確保するためには、Uu DRXの影響を考慮する必要があり、即ちSL 端末のSL DRXとUu DRXが同時に作動する時、二クラスのDRX配置(主にアクティブ化期間on-durationである)のアライメントを確保する必要がある。しかし、従来の技術には上記目的を実現するための明確な方案がない。
【発明の概要】
【0009】
本出願の実施例の目的は、SL DRXとUu DRXのアライメント配置が解決できないという問題を解決できる非連続受信DRXの処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供することである。
【0010】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0011】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、端末に用いられる非連続受信DRXの処理方法を提供し、この方法は、
ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信することを含み、前記DRX配置プリファレンス情報は、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助するために用いられる。
【0012】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる非連続受信DRXの処理方法を提供し、この方法は、
端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信することと、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置することとを含む。
【0013】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、端末に用いられる非連続受信DRXの処理装置を提供し、この装置は、
ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信するための第一の送信モジュールを含み、前記DRX配置プリファレンス情報は、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助するために用いられる。
【0014】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる非連続受信DRXの処理装置を提供し、この装置は、
端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信するための第二の受信モジュールと、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するための配置モジュールとを含む。
【0015】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0016】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0017】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0018】
第八の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行して、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0019】
本出願の実施例では、端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を報告することによって、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助し、二クラスのDRX配置のアライメントに対する処理及びアライメント失敗に対する処理を実現することができ、それによってSL DRXの正常な作動を確保し、SL端末の省電力の目的を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の実施例による非連続受信DRXの処理方法のステップ概略図のその一である。
図3】本出願の実施例による非連続受信DRXの処理方法のステップ概略図のその二である。
図4】本出願の実施例による非連続受信DRXの処理装置の構造概略図のその一である。
図5】本出願の実施例による非連続受信DRXの処理装置の構造概略図のその二である。
図6】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。
図7】本出願の実施例による端末の構造概略図である。
図8】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0022】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一の」、「第二の」などによって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば、第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0023】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0024】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0025】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例による非連続受信DRXの処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器を詳細に説明する。
【0026】
図2に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる非連続受信DRXの処理方法をさらに提供し、この方法は、
ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信するステップ201を含み、前記DRX配置プリファレンス情報は、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助するために用いられる。
【0027】
本出願の実施例では、前記DRX配置プリファレンス情報は、
Uu DRXを優先的に保障するか又はSL DRXを優先的に保障することと、
SLリソース割り当てモードの切り替えを行えるかどうかであって、SLリソース割り当てモードが基地局スケジューリングモードと端末自律選択モードとを含み、ここで、端末自律選択モードがUu DRXに依頼して作動する必要がないことと、
省電力を優先的に保障することと、
サービス品質QoSを優先的に保障することと、
SL DRXアクティブ化期間からのオフセット値であって、端末がSL DRXアクティブ化期間からのこのオフセット値の時刻に覚めて基地局スケジューリングモードのスケジューリングリソースがあるかどうかを確認することができることと、
SL DRXのウェイクアップを行えるかどうかであって、端末は、SL DRXアクティブ化期間において覚めるかどうかを決定するために、物理層のウェイクアップ信号を余分にモニタリングする必要があるかどうかこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0028】
一つの選択的な実施例として、ステップ201の前、前記方法は、
DRX配置プリファレンス情報を送信する第一の条件を満たすかどうかを判断することをさらに含む。
【0029】
それに応じて、ステップ201は、
前記第一の条件を満たす場合、ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信し、そうでない場合、前記ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信することを許容しないことを含む。
【0030】
ここで、前記第一の条件は、
端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示を受信することと、
禁止タイマーが運行していなく又はタイムアウトすることと、
DRX補助情報に変化が発生し、例えば、SL DRX補助情報に変化が発生し、及び/又は、Uu DRX補助情報に変化が発生することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0031】
ここで、前記DRX補助情報は、少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含み、DRX補助情報はさらに、DRXの具体的な配置情報を含んでもよい。ここで、DRXは、SL DRX及び/又はUu DRXを含む。
【0032】
説明すべきこととして、上記の、端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示及び上記の禁止タイマーの時間長が、ネットワーク側機器により配置され、それによりネットワークは、端末のDRX補助情報の報告プロセスを制御することができ、端末がDRX補助情報を頻繁に報告することを回避することによって省電力の目的を達成する。
【0033】
別の選択的な実施例として、前記方法は、
ネットワーク側機器が送信した配置情報を受信することをさらに含み、前記配置情報は、
端末による前記DRX補助情報の送信を許容するかどうかを指示するための第一の指示情報であって、例えば、1ビット指示を導入し、「1又はtrue」が端末によるDRX補助情報の送信を許容することを代表し、「0又はfalse」が端末によるDRX補助情報の送信を許容しないことを代表し、逆になってもよい第一の指示情報と、
禁止タイマーの時間長であって、例えば、端末がDRX配置プリファレンス情報を送信した後、禁止タイマーを起動させ、その後に毎回DRX配置プリファレンス情報の送信をトリガーする前にこの禁止タイマーが運行しているかどうかを判断し、禁止タイマーが運行している場合にDRX補助情報を送信することを許容せず、禁止タイマーが運行していなく又はタイムアウトする場合に端末によるDRX補助情報の送信を許容する禁止タイマーの時間長とのうちの少なくとも一つを含む。
【0034】
一つの選択的な実施例として、前記の、ネットワーク側機器が送信した配置情報を受信することは、
ネットワーク側機器が送信した無線リソース制御RRC再配置メッセージ又はシステム情報ブロックSIBを受信することを含み、ここで、RRC再配置メッセージ又はSIBには前記配置情報が運ばれている。
【0035】
別の選択的な実施例として、ステップ201は、
前記端末が現在サービングセルで前記第一の条件を満たす場合、前記現在サービングセルで前記DRX配置プリファレンス情報を送信すること、
又は、
前記端末が現在サービングセルで前記第一の条件を満たさない場合、再選択するか又は前記第一の条件を満たすセルに切り替え、且つ前記DRX配置プリファレンス情報を送信することを含む。
【0036】
ここで、前記第一の条件は、
端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示を受信することと、
禁止タイマーが運行していなく又はタイムアウトすることと、
DRX補助情報に変化が発生し、例えば、SL DRX補助情報に変化が発生し、及び/又は、Uu DRX補助情報に変化が発生することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0037】
例えば、接続状態端末について、端末は、先ず第一の条件を満たすかどうかを判断し、満たす場合、現在サービングセルでDRX配置プリファレンス情報を送信し、満たさない場合、条件を満たすセルに切り替え且つDRX配置プリファレンス情報を送信する。
【0038】
また例えば、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末について、端末は、先ず第一の条件を満たすかどうかを判断し、満たす場合、現在サービングセルでRRC接続確立又は回復プロセスを開始させてDRX配置プリファレンス情報を送信し、満たさない場合、セル再選択を実行し、一つの第一の条件を満たすセルを再選択し、RRC接続確立又は回復プロセスを開始させてDRX配置プリファレンス情報を送信する。
【0039】
以上をまとめると、本出願の実施例は、端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を報告することによって、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助し、二クラスのDRX配置のアライメントに対する処理及びアライメント失敗に対する処理を実現することができ、それによってSL DRXの正常な作動を確保し、SL端末の省電力の目的を達成する。
【0040】
図3に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる非連続受信DRXの処理方法をさらに提供し、この方法は、
端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信するステップ301と、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するステップ302とを含む。
【0041】
選択的に、ネットワーク側機器がDRX配置プリファレンス情報に基づいてSL DRXとUu DRXのアライメントを実現することができる場合に、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置する。
【0042】
本出願の実施例では、前記DRX配置プリファレンス情報は、
Uu DRXを優先的に保障するか又はSL DRXを優先的に保障することと、
SLリソース割り当てモードの切り替えを行えるかどうかであって、SLリソース割り当てモードが基地局スケジューリングモードと端末自律選択モードとを含み、ここで、端末自律選択モードがUu DRXに依頼して作動する必要がないことと、
省電力を優先的に保障することと、
サービス品質QoSを優先的に保障することと、
SL DRXアクティブ化期間からのオフセット値であって、端末がSL DRXアクティブ化期間からのこのオフセット値の時刻に覚めて基地局スケジューリングモードのスケジューリングリソースがあるかどうかを確認することができることと、
SL DRXのウェイクアップを行えるかどうかであって、端末は、SL DRXアクティブ化期間において覚めるかどうかを決定するために、物理層のウェイクアップ信号を余分にモニタリングする必要があるかどうかこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
説明すべきこととして、本出願の実施例は、ネットワーク側機器によって端末のために端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示及び上記の禁止タイマーの時間長を配置することができ、それによってネットワークは、端末のDRX補助情報の報告プロセスを制御することができ、端末がDRX補助情報を頻繁に報告することを回避することによって省電力の目的を達成する。
【0044】
ここで、前記方法は、
配置情報を送信することをさらに含み、前記配置情報は、
端末によるDRX補助情報の送信を許容するかどうかを指示するための第一の指示情報であって、前記DRX補助情報が少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含み、例えば、1ビット指示を導入し、「1又はtrue」が端末によるDRX補助情報の送信を許容することを代表し、「0又はfalse」が端末によるDRX補助情報の送信を許容しないことを代表し、逆になってもよい第一の指示情報と、
禁止タイマーの時間長であって、例えば、端末がDRX配置プリファレンス情報を送信した後、禁止タイマーを起動させ、その後に毎回DRX配置プリファレンス情報の送信をトリガーする前にこの禁止タイマーが運行しているかどうかを判断し、禁止タイマーが運行している場合にDRX補助情報を送信することを許容せず、禁止タイマーが運行していなく又はタイムアウトする場合に端末によるDRX補助情報の送信を許容する禁止タイマーの時間長とのうちの少なくとも一つを含む。
【0045】
一つの選択的な実施例として、前記の、配置情報を送信することは、
無線リソース制御RRC再配置メッセージ又はシステム情報ブロックSIBを送信することを含み、ここで、RRC再配置メッセージ又はSIBには前記配置情報が運ばれている。
【0046】
別の選択的な実施例として、SL DRXとUu DRXのアライメントに失敗した場合に、前記方法は、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、端末に第二の指示情報を送信することをさらに含み、前記第二の指示情報は、
端末のSLリソース割り当てモードを基地局スケジューリングモードから端末自律選択モードに切り替えることを指示することと、
SL DRX機能をオフにし又はUu DRX機能をオフにするよう端末に指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0047】
以上をまとめると、本出願の実施例は、端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を報告することによって、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助し、二クラスのDRX配置のアライメントに対する処理及びアライメント失敗に対する処理を実現することができ、それによってSL DRXの正常な作動を確保し、SL端末の省電力の目的を達成する。
【0048】
説明すべきこととして、本出願の実施例による非連続受信DRXの処理方法について、実行本体は、非連続受信DRXの処理装置であってもよく、又はこの非連続受信DRXの処理装置における非連続受信DRXの処理方法のロードを実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、非連続受信DRXの処理装置が非連続受信DRXの処理方法を実行することを例に、本出願の実施例による非連続受信DRXの処理装置を説明する。
【0049】
図4に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる非連続受信DRXの処理装置をさらに提供し、この装置は、
ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信するための第一の送信モジュール401を含み、前記DRX配置プリファレンス情報は、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助するために用いられる。
【0050】
一つの選択的な実施例として、前記DRX配置プリファレンス情報は、
Uu DRXを優先的に保障するか又はSL DRXを優先的に保障することと、
SLリソース割り当てモードの切り替えを行えるかどうかと、
省電力を優先的に保障することと、
サービス品質QoSを優先的に保障することと、
SL DRXアクティブ化期間からのオフセット値と、
SL DRXのウェイクアップを行えるかどうかとのうちの少なくとも一つを含む。
【0051】
一つの選択的な実施例として、前記装置は、
DRX配置プリファレンス情報を送信する第一の条件を満たすかどうかを判断するための判断モジュールをさらに含む。
【0052】
一つの選択的な実施例として、前記第一の送信モジュールは、
前記第一の条件を満たす場合、ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信するための第一の送信サブモジュールを含む。
【0053】
一つの選択的な実施例として、前記第一の条件は、
端末によるDRX補助情報の送信を許容する指示を受信することと、
禁止タイマーが運行していなく又はタイムアウトすることと、
DRX補助情報に変化が発生することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記DRX補助情報は、少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含む。
【0054】
一つの選択的な実施例として、前記装置は、
ネットワーク側機器が送信した配置情報を受信するための第一の受信モジュールをさらに含み、前記配置情報は、
端末による前記DRX補助情報の送信を許容するかどうかを指示するための第一の指示情報と、
禁止タイマーの時間長とのうちの少なくとも一つを含む。
【0055】
一つの選択的な実施例として、前記第一の受信モジュールは、
ネットワーク側機器が送信した無線リソース制御RRC再配置メッセージ又はシステム情報ブロックSIBを受信するための第一の受信サブモジュールを含み、ここで、RRC再配置メッセージ又はSIBには前記配置情報が運ばれている。
【0056】
一つの選択的な実施例として、前記第一の送信モジュールは、
前記端末が現在サービングセルで前記第一の条件を満たす場合、前記現在サービングセルで前記DRX配置プリファレンス情報を送信するためのものであり、
又は、前記端末が現在サービングセルで前記第一の条件を満たさない場合、再選択するか又は前記第一の条件を満たすセルに切り替え、且つ前記DRX配置プリファレンス情報を送信するための第二の送信サブモジュールを含む。
【0057】
本出願の実施例は、端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を報告することによって、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助し、二クラスのDRX配置のアライメントに対する処理及びアライメント失敗に対する処理を実現することができ、それによってSL DRXの正常な作動を確保し、SL端末の省電力の目的を達成する。
【0058】
説明すべきこととして、本出願の実施例による非連続受信DRXの処理装置が、上記非連続受信DRXの処理方法を実行することができる装置であれば、上記非連続受信DRXの処理方法のすべての実施例は、いずれもこの装置に適用でき、且ついずれも同じ又は似ている有益効果を達成することができる。
【0059】
図5に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる非連続受信DRXの処理装置500をさらに提供し、この装置は、
端末が送信したDRX配置プリファレンス情報を受信するための第二の受信モジュール501と、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するための配置モジュール502とを含む。
【0060】
一つの選択的な実施例として、前記DRX配置プリファレンス情報は、
Uu DRXを優先的に保障するか又はSL DRXを優先的に保障することと、
SLリソース割り当てモードの切り替えを行えるかどうかと、
省電力を優先的に保障することと、
サービス品質QoSを優先的に保障することと、
SL DRXアクティブ化期間からのオフセット値と、
SL DRXのウェイクアップを行えるかどうかとのうちの少なくとも一つを含む。
【0061】
一つの選択的な実施例として、前記装置は、
配置情報を送信するための第二の送信モジュールをさらに含み、前記配置情報は、
端末によるDRX補助情報の送信を許容するかどうかを指示するための第一の指示情報であって、前記DRX補助情報が少なくとも前記DRX配置プリファレンス情報を含む第一の指示情報と、
禁止タイマーの時間長とのうちの少なくとも一つを含む。
【0062】
一つの選択的な実施例として、前記第二の送信モジュールは、
無線リソース制御RRC再配置メッセージ又はシステム情報ブロックSIBを送信するための第三の送信サブモジュールを含み、ここで、RRC再配置メッセージ又はSIBには前記配置情報が運ばれている。
【0063】
一つの選択的な実施例として、SL DRXとUu DRXのアライメントに失敗した場合に、前記装置は、
前記DRX配置プリファレンス情報に基づき、端末に第二の指示情報を送信するための第三の送信モジュールをさらに含み、前記第二の指示情報は、
端末のSLリソース割り当てモードを基地局スケジューリングモードから端末自律選択モードに切り替えることを指示することと、
SL DRX機能をオフにし又はUu DRX機能をオフにするよう端末に指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0064】
本出願の実施例は、端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を報告することによって、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助し、二クラスのDRX配置のアライメントに対する処理及びアライメント失敗に対する処理を実現することができ、それによってSL DRXの正常な作動を確保し、SL端末の省電力の目的を達成する。
【0065】
説明すべきこととして、本出願の実施例による非連続受信DRXの処理装置が、上記非連続受信DRXの処理方法を実行することができる装置であれば、上記非連続受信DRXの処理方法のすべての実施例は、いずれもこの装置に適用でき、且ついずれも同じ又は似ている有益効果を達成することができる。
【0066】
本出願の実施例における非連続受信DRXの処理装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0067】
本出願の実施例における非連続受信DRXの処理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0068】
本出願の実施例による非連続受信DRXの処理装置は、図1から図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0069】
選択的に、図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供し、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されており、且つ前記プロセッサ601上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えば、この通信機器600が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記DRXの処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器600がネットワーク側機器である時、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記DRXの処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0070】
図7は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0071】
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などの部材を含むが、それらに限らない。
【0072】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0073】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0074】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0075】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域とを含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0076】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えば、ベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0077】
ここで、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を送信するために用いられ、前記DRX配置プリファレンス情報は、前記端末のためにサイドリンクSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助するために用いられる。
【0078】
本出願の実施例は、端末がネットワーク側機器にDRX配置プリファレンス情報を報告することによって、端末のためにSL DRXとUu DRXとのうちの少なくとも一つを配置するようにネットワーク側機器を補助し、二クラスのDRX配置のアライメントに対する処理及びアライメント失敗に対する処理を実現することができ、それによってSL DRXの正常な作動を確保し、SL端末の省電力の目的を達成する。
【0079】
説明すべきこととして、本出願の実施例による端末が、上記非連続受信DRXの処理方法を実行することができる端末であれば、上記非連続受信DRXの処理方法のすべての実施例は、いずれもこの端末に適用でき、且ついずれも同じ又は似ている有益効果を達成することができる。
【0080】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図8に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ81、無線周波数装置82、ベースバンド装置83を含む。アンテナ81と無線周波数装置82とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置82は、アンテナ81を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置83は、送信する情報を処理し、無線周波数装置82に送信し、無線周波数装置82は、受信した情報を処理した後にアンテナ81を介して送出する。
【0081】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置83に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置83に実現されてもよく、このベースバンド装置83は、プロセッサ84とメモリ85とを含む。
【0082】
ベースバンド装置83は、例えば、少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図8に示すように、そのうちの一つのチップは、例えば、プロセッサ84であり、メモリ85と接続されて、メモリ85におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0083】
このベースバンド装置83は、ネットワークインターフェース86をさらに含んでもよく、無線周波数装置82との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば、共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0084】
具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶されており、且つプロセッサ84上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ84は、メモリ85における命令又はプログラムを呼び出し、図8に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成し、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0085】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記非連続受信DRXの処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0086】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、コンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0087】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記非連続受信DRXの処理方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0088】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0089】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されるように配置されて、上記非連続受信DRXの処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0090】
理解できるように、本開示に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はその組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願の前記機能を実行するための他の電子ユニット又はその組み合わせに実現されてもよい。
【0091】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば、記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0092】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0093】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0094】
以上に記載の内容は、本出願の具体的な実施の形態に過ぎず、本出願の保護範囲はこれに限らず、いかなる当業者が本出願に掲示された技術範囲内で容易に想到できる変化又は置き換えは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。そのため、本出願の保護範囲は、特許請求の保護範囲に準ずるべきである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8