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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-04
(45)【発行日】2024-07-12
(54)【発明の名称】ホームデバイス制御方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/14 20180101AFI20240705BHJP
   H04W 12/63 20210101ALI20240705BHJP
   H04W 12/68 20210101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W12/63
H04W12/68
【請求項の数】 32
(21)【出願番号】P 2023517680
(86)(22)【出願日】2021-08-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 CN2021113214
(87)【国際公開番号】W WO2022057557
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-03-24
(31)【優先権主張番号】202010981147.9
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 天亮
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 兵▲義▼
(72)【発明者】
【氏名】▲時▼ ▲鋭▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 亮亮
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0014375(US,A1)
【文献】特開2019-068338(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームデバイス制御方法であって、前記方法は、電子デバイスによってホームデバイスを制御するために利用され、前記ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、前記第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、前記第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、前記第1の距離は、前記第2の距離より短く、前記方法は、
前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で利用するものを周期的に切り換え、前記ホームデバイスが前記第1のアンテナを利用するとき、第1のメッセージをブロードキャストするステップと、
前記ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出するとき、前記電子デバイスによって、第2のメッセージを前記ホームデバイスに送信するステップであって、前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、前記電子デバイスによって、第1の事前設定された持続時間内に、前記ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含み、前記第2のメッセージは、前記ホームデバイスに、前記第1のアンテナを利用し、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナに切り換えることを停止するように指示するために利用され、かつ、前記ホームデバイスからランダムコードを取得することを示すために利用され、前記ランダムコードは、前記第1のアンテナを利用して前記ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される、ステップと、
前記ホームデバイスによって、前記第2のメッセージを受信するステップと、前記第1のアンテナを利用してランダムコードを前記電子デバイスに送信するステップと、前記第1のアンテナを利用して前記無線ローカルエリアネットワークを提供するステップと、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスするステップと、前記ホームデバイスの構成情報を取得するステップであって、前記構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、前記ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含む、ステップと、
前記電子デバイスによって、前記ホームデバイスの前記制御ページを表示するステップと、
ユーザによって前記制御ページ上で実行される操作に応答して、前記ホームデバイスを制御するために、前記電子デバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記ホームデバイスに前記制御命令を送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、
前記N個の第1のメッセージの信号強度が、第1の強度閾値より大きいこと、及び/又は、前記第1のメッセージをブロードキャストする前記ホームデバイスが、事前設定されたホームサービスをサポートすること
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出する前に、前記方法は、
事前設定されたホームサービスをサポートする前記ホームデバイスによってブロードキャストされる1つの第1のメッセージを前記電子デバイスが受信した後に、第1のプロンプト情報をユーザに提供するステップであって、前記第1のプロンプト情報は、事前設定された方式で、前記電子デバイスを移動して前記ホームデバイスに近づけるように、前記ユーザに指示するために利用される、ステップをさらに含み、
前記事前設定された方式は、前記電子デバイスを移動して前記ホームデバイスに近づけ、前記電子デバイスと前記ホームデバイスとの間の距離を、少なくとも第2の事前設定された持続時間の間、前記第1の距離内に維持することを含み、前記第2の事前設定された持続時間は、前記第1の事前設定された持続時間以上である、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記事前設定された方式は、前記第2の事前設定された持続時間内にM回、前記電子デバイスを移動して前記ホームデバイスに近づけては離すことであって、前記電子デバイスと前記ホームデバイスとの間の距離は、前記第1の距離内である、ことを特に含み、
前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、事前設定された変動条件下で、N個の第1のメッセージの信号強度がM回変化することをさらに含み、前記事前設定された変動条件下での変化は、前記電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなった後、前記電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなることであり、
前記第2の強度閾値は、前記第3の強度閾値より大きく、前記第2の強度閾値は、第1の強度閾値より大きく、前記第1の強度閾値は、前記第3の強度閾値以上である、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、前記ランダムコードは、前記無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであり、前記第1のメッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子SSIDを含み、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記SSID及び前記アクセスパスワードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスするステップを含み、
前記方法は、
前記SSID及び前記アクセスパスワードが正しい場合、前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを前記電子デバイスに許可するステップをさらに含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、前記第1のメッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含み、前記ランダムコードは、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイス上での識別認証を実行するために利用され、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記SSID、前記アクセスパスワード、及び前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するステップを含み、
前記方法は、
前記ランダムコードが、前記ホームデバイスによって前記電子デバイスに送信された前記ランダムコードであり、かつ前記SSID及び前記アクセスパスワードが正しい場合、前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを前記電子デバイスに許可するステップをさらに含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークであり、前記第1のメッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含み、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記SSID及び前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するステップを含み、
前記方法は、
前記ランダムコードが、前記ホームデバイスによって前記電子デバイスに送信された前記ランダムコードであり、かつ前記SSIDが正しい場合、前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを前記電子デバイスに許可するステップをさらに含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを前記電子デバイスに許可する前記ステップの前に、前記方法は、
前記ホームデバイスによって、前記ランダムコードが有効期間内であることを判定するステップをさらに含む、
請求項5~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ホームデバイスの構成情報を取得する前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスから、前記ホームデバイスの前記構成情報を取得するステップ、又は
前記電子デバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスから、前記ホームデバイスの能力情報を取得するステップ、及び、前記電子デバイスによって、クラウドサーバから、前記ホームデバイスの前記能力情報に基づいて、前記ホームデバイスの前記構成情報を取得するステップであって、前記能力情報は、前記ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される、ステップ、
を含み、
前記ホームデバイスは、前記第1のアンテナを利用して、前記構成情報又は前記能力情報を前記電子デバイスに送信する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ホームデバイスが、前記第1のアンテナを利用して、前記構成情報又は前記能力情報を前記電子デバイスに送信する前に、前記方法は、
前記電子デバイスが前記構成情報又は前記能力情報を取得するための権限を有するかどうかを判定するために、前記ホームデバイスによって、前記電子デバイス上での権限判定を実行するステップと、
前記権限判定が成功した場合、前記ホームデバイスによって、前記構成情報又は前記能力情報を前記電子デバイスに送信するステップと、
をさらに含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記第2のアンテナを利用して、前記制御命令を受信するステップをさらに含む、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記電子デバイスによって、前記ホームデバイスの前記制御ページを表示する前記ステップは、
前記電子デバイスによって、左端画面又は通知メッセージを利用して、前記制御ページを表示するステップ、又は
前記電子デバイスによって、左端画面又は通知メッセージを利用して、前記制御ページのための第3のプロンプト情報を表示するステップ、及び、前記電子デバイスによって、前記第3のプロンプト情報上での前記ユーザによって実行されるタップ操作に応答して、前記制御ページを表示するステップ、
を含む、
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
ホームデバイス制御方法であって、前記方法は、電子デバイスによってホームデバイスを制御するために利用され、前記ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、前記第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、前記第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、前記第1の距離は、前記第2の距離より短く、前記方法は、
前記ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出するとき、前記電子デバイスによって、第2のメッセージを前記ホームデバイスに送信するステップであって、前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、前記電子デバイスによって、第1の事前設定された持続時間内に、前記ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含み、前記第2のメッセージは、前記ホームデバイスに、前記第1のアンテナを利用し、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへの切り換えを停止するように指示するために利用され、かつ、前記ホームデバイスからランダムコードを取得することを示すために利用され、前記ランダムコードは、前記第1のアンテナを利用して前記ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される、ステップと、
前記電子デバイスによって、前記ホームデバイスからランダムコードを受信するステップであって、前記ランダムコードは、前記第1のアンテナを利用して前記ホームデバイスによって送信される、ステップと、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスするステップと、前記ホームデバイスの構成情報を取得するステップであって、前記構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、前記ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含む、ステップと、
前記電子デバイスによって、前記ホームデバイスの前記制御ページを表示するステップと、
前記制御ページ上でユーザによって実行される操作に応答して、前記ホームデバイスを制御するために、前記電子デバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記ホームデバイスに前記制御命令を送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、
前記N個の第1のメッセージの信号強度が、第1の強度閾値より大きいこと、及び/又は、前記第1のメッセージをブロードキャストする前記ホームデバイスが、事前設定されたホームサービスをサポートすること
をさらに含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出する前に、前記方法は、
事前設定されたホームサービスをサポートする前記ホームデバイスによってブロードキャストされる1つの第1のメッセージを前記電子デバイスが受信した後に、第1のプロンプト情報をユーザに提供するステップであって、前記第1のプロンプト情報は、事前設定された方式で、前記電子デバイスを移動して前記ホームデバイスに近づけるように、前記ユーザに指示するために利用される、ステップを含み、
前記事前設定された方式は、前記電子デバイスを移動して前記ホームデバイスに近づけ、前記電子デバイスと前記ホームデバイスとの間の距離を、少なくとも第2の事前設定された持続時間の間、前記第1の距離内に維持することを含み、前記第2の事前設定された持続時間は、前記第1の事前設定された持続時間以上である、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記事前設定された方式は、前記第2の事前設定された持続時間内にM回、前記電子デバイスを移動して前記ホームデバイスに近づけては離すことであって、前記電子デバイスと前記ホームデバイスとの間の距離は、前記第1の距離内である、ことを特に含み、
前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、事前設定された変動条件下で、前記N個の第1のメッセージの信号強度がM回変化することをさらに含み、前記事前設定された変動条件下での変化は、前記電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなった後、前記電子デバイスによって受信される前記1つ以上の第1のメッセージの前記信号強度が第3の強度閾値より小さくなることであり、
前記第2の強度閾値は、前記第3の強度閾値より大きく、前記第2の強度閾値は、第1の強度閾値より大きく、前記第1の強度閾値は、前記第3の強度閾値以上である、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、前記ランダムコードは、前記無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであり、前記第1のメッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子SSIDを含み、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記SSID及び前記アクセスパスワードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスするステップを含む、
請求項13~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、前記第1のメッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含み、前記ランダムコードは、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイス上での識別認証を実行するために利用され、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記SSID、前記アクセスパスワード、及び前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するステップを含む、
請求項13~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークであり、前記第1のメッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含み、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記SSID及び前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するステップを含む、
請求項13~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記ホームデバイスの構成情報を取得する前記ステップは、
前記電子デバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスから、前記ホームデバイスの前記構成情報を取得するステップ、又は
前記電子デバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスから、前記ホームデバイスの能力情報を取得するステップ、及び、前記電子デバイスによって、クラウドサーバから、前記ホームデバイスの前記能力情報に基づいて、前記ホームデバイスの前記構成情報を取得するステップであって、前記能力情報は、前記ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される、ステップ、
を含む、
請求項13~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記電子デバイスによって、前記ホームデバイスの前記制御ページを表示する前記ステップは、
前記電子デバイスによって、左端画面又は通知メッセージを利用して、前記制御ページを表示するステップ、又は
前記電子デバイスによって、左端画面又は通知メッセージを利用して、前記制御ページのための第3のプロンプト情報を表示するステップ、及び、前記電子デバイスによって、前記第3のプロンプト情報上での前記ユーザによって実行されるタップ操作に応答して、前記制御ページを表示するステップ、
を含む、
請求項13~20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
ホームデバイス制御方法であって、前記方法は、電子デバイスによってホームデバイスを制御するために利用され、前記ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、前記第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、前記第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、前記第1の距離は、前記第2の距離より短く、前記方法は、
前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で利用するものを周期的に切り換え、前記ホームデバイスが前記第1のアンテナを利用するとき、第1のメッセージをブロードキャストするステップと、
前記ホームデバイスによって、第2のメッセージを前記電子デバイスから受信するステップであって、前記第2のメッセージは、前記ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出するときに送信され、前記ホームデバイスが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、前記電子デバイスによって、第1の事前設定された持続時間内に、前記ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含み、前記第2のメッセージは、前記ホームデバイスに、前記第1のアンテナを利用し、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへの切り換えを停止するように指示するために利用され、かつ、前記ホームデバイスからランダムコードを取得することを示すために利用され、前記ランダムコードは、前記第1のアンテナを利用して前記ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される、ステップと、
前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナを利用して、ランダムコードを前記電子デバイスに送信するステップと、前記第1のアンテナを利用して、前記無線ローカルエリアネットワークを提供するステップと、
前記ホームデバイスによって、前記電子デバイスからアクセス要求を受信するステップと、前記電子デバイスを利用して、前記アクセス要求に基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスするステップであって、前記アクセス要求は、前記無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子SSIDと前記ランダムコードとを含む、ステップと、
前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記電子デバイスから制御命令を受信し、前記電子デバイスの制御を容認するステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記電子デバイスから制御命令を受信し、前記電子デバイスの制御を容認する前記ステップの前に、前記方法は、
前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナを利用して、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスの構成情報を前記電子デバイスに送信するステップ、又は
前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナを利用して、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスの能力情報を前記電子デバイスに送信するステップであって、前記能力情報は、クラウドサーバから前記ホームデバイスの前記構成情報を取得するために利用され、前記能力情報は、前記ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される、ステップ
をさらに含み、
前記構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、前記ホームデバイスを制御するために利用される前記制御命令とを含み、前記制御ページは、ユーザと対話して、前記電子デバイスが前記制御命令を前記ホームデバイスに送信するのをトリガするために利用される、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナを利用して、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスの前記構成情報を前記電子デバイスに送信する前記ステップ、又は、前記ホームデバイスによって、前記第1のアンテナを利用して、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記ホームデバイスの能力情報を前記電子デバイスに送信するステップの前に、前記方法は、
前記電子デバイスが前記構成情報又は前記能力情報を取得するための権限を有するかどうかを判定するために、前記ホームデバイスによって、前記電子デバイス上での権限判定を実行するステップと、
前記権限判定が成功した場合、前記ホームデバイスによって、前記構成情報又は前記能力情報を前記電子デバイスに送信するステップと、
をさらに含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを介して、前記電子デバイスから制御命令を受信し、前記電子デバイスの制御を容認する前記ステップは、
前記ホームデバイスによって、前記第2のアンテナを利用して、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記制御命令を受信し、前記電子デバイスの前記制御を容認するステップを含む、
請求項22~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
ホームデバイス制御方法であって、前記方法は、ホームデバイスを、前記ホームデバイスのリモコンを利用して制御するために電子デバイスによって利用され、前記リモコンは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、前記第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、前記第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、前記第1の距離は、前記第2の距離より短く、前記方法は、
前記リモコンによって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で利用するものを周期的に切り換え、前記第1のアンテナを利用するとき、第1のメッセージをブロードキャストするステップと、
前記リモコンが事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出するとき、前記電子デバイスによって、第2のメッセージを前記リモコンに送信するステップであって、前記リモコンが前記事前設定された条件を満たすことを前記電子デバイスが検出することは、前記電子デバイスによって、第1の事前設定された持続時間内に、前記リモコンによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含み、前記第2のメッセージは、前記リモコンに、前記第1のアンテナを利用し、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへの切り換えを停止するように指示するために利用され、かつ、前記リモコンからランダムコードを取得することを示すために利用され、前記ランダムコードは、前記第1のアンテナを利用して前記リモコンによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される、ステップと、
前記リモコンによって、前記第2のメッセージを受信するステップと、前記第1のアンテナを利用してランダムコードを前記電子デバイスに送信するステップと、前記第1のアンテナを利用して前記無線ローカルエリアネットワークを提供するステップと、
前記電子デバイスによって、前記ランダムコードに基づいて、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスするステップと、前記リモコンから、前記ホームデバイスの構成情報を取得するステップであって、前記構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、前記ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含む、ステップと、
前記電子デバイスによって、前記ホームデバイスの前記制御ページを表示するステップと、前記制御ページを利用してユーザと対話するステップと、前記ホームデバイスを制御するために、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記ホームデバイスに前記制御命令を送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項27】
デバイスであって、前記デバイスは、メモリと、ディスプレイと、通信モジュールと、1つ以上のプロセッサとを含み、前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記通信モジュールは、前記プロセッサに結合され、前記ディスプレイは、前記プロセッサによって生成される画像又はインターフェースを表示するように構成され、前記通信モジュールは、他のデバイスと通信するように構成され、前記メモリは、前記デバイス内のデータを格納するように構成され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するようにさらに構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記プロセッサによって実行されるとき、前記デバイスは、請求項13~21のいずれか1項記載の方法を実行することが可能になる、デバイス。
【請求項28】
コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がデバイス上で実行されるとき、前記デバイスは、請求項13~21のいずれか1項記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項29】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項13~21のいずれか1項記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム。
【請求項30】
デバイスであって、前記デバイスは、メモリと、ディスプレイと、通信モジュールと、1つ以上のプロセッサとを含み、前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記通信モジュールは、前記プロセッサに結合され、前記ディスプレイは、前記プロセッサによって生成される画像又はインターフェースを表示するように構成され、前記通信モジュールは、他のデバイスと通信するように構成され、前記メモリは、前記デバイス内のデータを格納するように構成され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するようにさらに構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記プロセッサによって実行されるとき、前記デバイスは、請求項22~25のいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、デバイス。
【請求項31】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項22~25のいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム。
【請求項32】
コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がデバイス上で実行されるとき、前記デバイスは、請求項22~25のいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2020年9月17日に中国国家知的産権局に出願され、「HOME DEVICE CONTROL METHOD AND DEVICE」と題された中国特許出願第202010981147.9号の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、ホームデバイス制御方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
電子情報技術の発展に伴い、スマートホームが、徐々に人々の生活に入り込んできている。スマートホームでは、家がプラットフォームとして利用されてよく、無線フェデリティ(Wireless Fidelity, Wi-Fi)ネットワークなどの無線ローカルエリアネットワークが、家庭生活に関するホームデバイスを統合及び制御するために利用され、ホームセーフティ、利便性、及び快適性を改善する。
【0004】
具体的には、ホームデバイスを制御するためのスマートホームアプリケーション(Application, APP)が、ユーザの電子デバイス(モバイルフォン又はタブレットコンピュータなど)にインストールされうる。管理APPを利用してホームデバイスを制御するための必要条件は、ホームデバイスがネットワークで構成され、スマートホームAPPのホームクラウドに登録されていることである。
【0005】
ホームデバイスのネットワーク構成及び登録プロセスは、以下の4つのステップを含みうる。
(1)ホームデバイスが、ネットワーク構成の準備ができており、Wi-Fi信号をブロードキャストし、それにより、ホームデバイスを発見することができる。
(2)電子デバイス(モバイルフォンなど)が、スマートホームAPPを利用してスキャンを実行し、ホームデバイスを発見する。
(3)モバイルフォンが、ホームデバイスに対するWi-Fi接続を確立し、SSID及び無線ローカルエリアネットワークのパスワードをホームデバイスに送信する。ホームデバイスが、SSID及びパスワードに基づいてルータに接続する。
(4)モバイルフォンが、スマートホームAPPを利用して、ホームデバイスがスマートホームAPPのホームクラウドに登録することを助ける。
【0006】
上記の解決策では、各ホームデバイスのネットワーク構成及び登録が、上記の4つのステップを実行することによって完結され、次いで、ユーザが、管理APPを利用してホームデバイスを制御することができる。ホームデバイスの上記のネットワーク構成及び登録プロセスは、比較的複雑であり、比較的長い時間がかかる。結果として、管理APPを利用してホームデバイスを制御する操作が複雑になり、ユーザ体験が比較的貧弱になる。
【発明の概要】
【0007】
この出願の実施形態は、ホームデバイス制御方法及びデバイスを提供する。ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、ホームデバイスを制御することができ、それにより、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0008】
第1の態様によれば、この出願は、ホームデバイス制御方法を提供し、方法は、電子デバイスによって、ホームデバイスを制御するために利用されうる。ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離である。第1の距離は、第2の距離より短い。
【0009】
方法において、ホームデバイスは、第1のメッセージをブロードキャストしうる。ホームデバイスが第1のメッセージをブロードキャストした後、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出しうる。ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、電子デバイスが、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信すること、を含みうる。次いで、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを検出したとき、電子デバイスは、第2のメッセージをホームデバイスに送信しうる。第2のメッセージは、ホームデバイスに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用され、かつ、ホームデバイスからランダムコードを取得することを示すために利用され、ランダムコードは、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。ホームデバイスは、電子デバイスから第2のメッセージを受信し、第1のアンテナを利用してランダムコードを電子デバイスに送信し、第1のアンテナを利用して無線ローカルエリアネットワークを提供しうる。次いで、電子デバイスは、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、ホームデバイスの構成情報を取得しうる。構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含む。最後に、電子デバイスは、ホームデバイスの制御ページを表示し、制御ページを利用してユーザと対話し、ホームデバイスを制御するために、無線ローカルエリアネットワークを介してホームデバイスに制御命令を送信する。
【0010】
この出願の解決策では、ホームデバイスが事前設定された条件(例えば、電子デバイスが、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信すること)を満たすことを検出したとき、電子デバイスは、第2のメッセージをホームデバイスに送信し、ホームデバイスに、第1のアンテナを利用するように指示し、かつホームデバイスからランダムコードを取得することを示しうる。ランダムコードを取得した後、電子デバイスは、ランダムコードに基づいて無線ローカルエリアネットワークにアクセスしうる。
【0011】
電子デバイスが移動してホームデバイスに近づく(例えば、電子デバイスがホームデバイスにタッチする)ときのみ、電子デバイスは、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを検出することができ、ホームデバイスの制御プロセスをトリガすることができる。この解決策では、電子デバイスが移動してホームデバイスに近づき(例えば、電子デバイスがホームデバイスにタッチし)、それにより、ホームデバイス2が、第1のアンテナ(即ち、極短距離アンテナ又は弱アンテナ)を利用するように制御されうるし、電子デバイスは、自動的にホームデバイスに接続される。このようにして、電子デバイスは、ホームデバイスから、ホームデバイスの構成情報を取得し、ホームデバイスの制御ページを表示してホームデバイスを制御しうる。
【0012】
加えて、ホームデバイスは、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを検出するデバイスにのみランダムコードを送信しうる。このようにして、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを検出するデバイス(電子デバイスなど)のみがランダムコードを受信することができ、その電子デバイスのみが、SSID及びランダムコードに基づいて、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることができる。このようにして、他のデバイスが、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークに誤ってアクセスすることを防止しうるし、他のデバイスが、ホームデバイスの構成情報を取得することを防止しうる。
【0013】
さらに、この出願では、極短距離通信が利用され、ホームデバイスは、第1のアンテナを利用してランダムコードを電子デバイスに送信し、ホームデバイスによって送信されるランダムコードが他のデバイスによって受信されないことを保証し、電子デバイスとホームデバイスとの間のデータ伝送のセキュリティを保証する。さらに、他のデバイスが、ランダムコードを利用して、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを防止して、ユーザの情報セキュリティを保護することができる。
【0014】
この出願における方法は、ネットワークで構成され、かつ登録されているホームデバイスに適用可能であるだけでなく、ネットワークで構成されていない又は登録されていないホームデバイスにも適用可能であることに留意すべきである。即ち、ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、この解決策を利用してホームデバイスを制御することができる。このようにして、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0015】
この出願において提供される方法は、特に、ホームデバイスのネットワーク構成及び登録プロセスに精通していない一部のユーザに適用可能である。そのようなユーザについては、電子デバイスを把持してホームデバイスにタッチするだけで、電子デバイスがホームデバイスを制御することができる上記の解決策を利用することによって、ホームデバイスの利用体験が改善される。
【0016】
第1の態様の可能な設計方式において、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、N個の第1のメッセージの信号強度が、第1の強度閾値より大きいこと、及び/又は、第1のメッセージをブロードキャストするホームデバイスが、事前設定されたホームサービスをサポートすること、をさらに含む。
【0017】
言い換えると、電子デバイスが、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信し、N個の第1のメッセージの信号強度が第1の強度閾値より大きく、及び/又は、第1のメッセージをブロードキャストするホームデバイスが事前設定されたホームサービスをサポートするとき、それは、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することを示す。
【0018】
第1の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出する前に、この出願における方法は、事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイスによってブロードキャストされる1つの第1のメッセージを電子デバイスが受信した後に、第1のプロンプト情報を送信することをさらに含みうる。第1のプロンプト情報は、事前設定された方式で、電子デバイスを移動してホームデバイスに近づけるように、ユーザに指示するために利用される。
【0019】
事前設定された方式は、電子デバイスを移動してホームデバイスに近づけ、電子デバイスとホームデバイスとの間の距離を、少なくとも第2の事前設定された期間の間、第1の距離以内に維持することを含む。第2の事前設定された期間は、第1の事前設定された期間以上である。
【0020】
第1の態様の他の可能な設計方式において、事前設定された方式は、第2の事前設定された期間内にM回、電子デバイスを移動してホームデバイスに近づけては離すことであって、電子デバイスとホームデバイスとの間の距離は、第1の距離以内である、ことを特に含む。
【0021】
ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、事前設定された変動条件下で、N個の第1のメッセージの信号強度がM回変化することをさらに含む。事前設定された変動条件下での変化は、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなった後、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなることである。第2の強度閾値は、第3の強度閾値より大きく、第2の強度閾値は、第1の強度閾値より大きく、第1の強度閾値は、第3の強度閾値以上である。
【0022】
例えば、M=3である。N個の第1のメッセージの信号強度が、事前設定された変動条件の下で3回変化することは、特に、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなり、そして、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなり、次いで、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなり、そして、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなり、次いで、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなり、そして、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなること、でありうる。
【0023】
この出願における方法によれば、電子デバイスがホームデバイスにタッチし(例えば、5秒以内に3回、近づいては離れるように移動し)、それにより、ホームデバイスは、第1のアンテナを利用するように制御されうるし、電子デバイスは、ホームデバイスを制御することができる。
【0024】
第1の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが、第1のメッセージをブロードキャストすることは、ホームデバイスが、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で利用するものを周期的に切り換え、ホームデバイスが第1のアンテナを利用するときに第1のメッセージをブロードキャストすることを含みうる。
【0025】
第2のメッセージが、ホームデバイスに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用されることは、ホームデバイスに、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で利用するものを切り換えることを停止して第1のアンテナを利用するように指示するために、第2のメッセージが利用されることを特に含む。
【0026】
第1の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであってよい。即ち、SSIDだけでなく、アクセスパスワードが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために要求される。
【0027】
この設計方式では、ランダムコードが、無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであってよい。第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子(service set identifier, SSID)を含む。
【0028】
電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID及びアクセスパスワードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを含む。方法は、SSID及びアクセスパスワードが正しい場合、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することをさらに含みうる。
【0029】
第1の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークである。即ち、SSIDだけでなく、アクセスパスワードが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために要求される。
【0030】
そのような設計方式では、第1のメッセージが、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含む。ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスに対する識別認証を実行するために利用される。例えば、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスを検証するために利用される識別認証コードである。
【0031】
電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID、アクセスパスワード、及びランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求することを含みうる。方法は、ランダムコードが、ホームデバイスによって電子デバイスに送信されたランダムコードであり、かつSSID及びアクセスパスワードが正しい場合、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することをさらに含む。
【0032】
第1の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークである。即ち、無線ローカルエリアネットワークにアクセスするためにアクセスパスワードが要求されない。
【0033】
そのような設計方式では、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含む。ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスに対する識別認証を実行するために利用される。例えば、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスを検証するために利用される識別認証コードである。
【0034】
電子デバイスは、SSID及びランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求する。方法は、ランダムコードが、ホームデバイスによって電子デバイスに送信されたランダムコードであり、かつSSIDが正しい場合、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することをさらに含む。
【0035】
この場合、ホームデバイスは、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを検出している電子デバイスのみにランダムコードを送信する。従って、他のデバイスが、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークのSSIDを取得することができたとしても、他のデバイスがランダムコードを取得しないか又はランダムコードが正しくない限り、他のデバイスは、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークに成功裏にアクセスすることはできない。
【0036】
第1の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可する前に、この出願における方法は、ホームデバイスが、ランダムコードが有効期間内であることを判定することをさらに含む。
【0037】
アクセス要求内のランダムコードが有効期間内である場合、ホームデバイスは、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可しうる。アクセス要求内のランダムコードが有効期間内でない場合、ホームデバイスは、電子デバイスがホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを禁止しうる。
【0038】
第1の態様の他の可能な設計方式において、電子デバイスは、ホームデバイスから、ホームデバイスの構成情報を取得しうる。具体的には、電子デバイスは、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスから、ホームデバイスの構成情報を取得しうる。
【0039】
第1の態様の他の可能な設計方式において、電子デバイスは、クラウドサーバから、ホームデバイスの構成情報を取得しうる。具体的には、電子デバイスは、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスから、ホームデバイスの能力情報を取得し、次いで、クラウドサーバから、ホームデバイスの能力情報に基づいて、ホームデバイスの構成情報を取得しうる。能力情報は、ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される。
【0040】
ホームデバイスは、第1のアンテナを利用して、ホームデバイスの構成情報又はホームデバイスの能力情報を電子デバイスに送信しうる。
【0041】
第1の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスを利用する際にホームデバイスの所有者の利用体験を改善し、そして、ホームデバイスの利用プロセスにおけるセキュリティを保証するために、いくつかの実施形態では、権限が付与されたアカウントにログインする電子デバイスのみが、ホームデバイスの制御権限を取得することができる。言い換えると、権限が付与されたアカウントにログインする電子デバイスのみが、ホームデバイスを制御することができる。
【0042】
特に、ホームデバイスが、第1のアンテナを利用して、構成情報又は能力情報を電子デバイスに送信する前に、この出願における方法は、電子デバイスが構成情報又は能力情報を取得するための権限を有するかどうかを判定するために、ホームデバイスが、電子デバイスに対する権限判定を実行することと、権限判定が成功した場合、ホームデバイスが、構成情報又は能力情報を電子デバイスに送信することとをさらに含む。電子デバイスの権限判定が失敗した場合、ホームデバイスの制御プロセスは終了する。
【0043】
第1の態様の他の可能な設計方式において、方法は、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、第2のアンテナを利用して、制御命令を受信することをさらに含む。この実施形態では、電子デバイスが制御命令を利用してホームデバイスを制御するフェーズにおいて、ホームデバイスは、長距離アンテナを利用するように切り換えうる。このようにして、ユーザは、電子デバイスを利用してホームデバイスを遠隔制御することができる。
【0044】
第1の態様の他の可能な設計方式において、電子デバイスが、ホームデバイスの制御ページを表示することは、電子デバイスが、左端画面又は通知メッセージを利用して、制御ページを表示すること、又は、電子デバイスが、左端画面又は通知メッセージを利用して、制御ページのための第3のプロンプト情報を表示し、そして、電子デバイスが、第3のプロンプト情報上でのユーザによって実行されるタップ操作に応答して、制御ページを表示すること、を含む。
【0045】
第2の態様によれば、この出願は、ホームデバイス制御方法を提供し、方法は、電子デバイスによってホームデバイスを制御するために利用されうる。ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離である。第1の距離は、第2の距離より短い。
【0046】
方法は、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出するとき、電子デバイスが、第2のメッセージをホームデバイスに送信しうることを含む。ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、電子デバイスが、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含む。第2のメッセージは、ホームデバイスに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用され、かつ、ホームデバイスからランダムコードを取得することを示すために利用され、ランダムコードは、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。次いで、電子デバイスが、ホームデバイスからランダムコードを受信する。ランダムコードは、第1のアンテナを利用してホームデバイスによって送信される。電子デバイスは、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、ホームデバイスの構成情報を取得し、構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含む。最後に、電子デバイスは、ホームデバイスの制御ページを表示し、制御ページを利用してユーザと対話し、ホームデバイスを制御するために、無線ローカルエリアネットワークを介してホームデバイスに制御命令を送信する。
【0047】
この出願において提供されるホームデバイス制御方法によれば、電子デバイスがホームデバイスにタッチし、それにより、ホームデバイスは、第1のアンテナを利用するように制御されうるし、電子デバイスは、ホームデバイスに自動的に接続される。このようにして、電子デバイスは、ホームデバイスから、ホームデバイスの構成情報を取得し、ホームデバイスの制御ページを表示してホームデバイスを制御しうる。
【0048】
この出願における方法は、ネットワークで構成され、かつ登録されているホームデバイスに適用可能であるだけでなく、ネットワークで構成されていない又は登録されていないホームデバイスにも適用可能であることに留意すべきである。即ち、ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、この解決策を利用してホームデバイスを制御することができる。このようにして、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0049】
この出願において提供される方法は、特に、ホームデバイスのネットワーク構成及び登録プロセスに精通していない一部のユーザに適用可能である。そのようなユーザについては、電子デバイスを把持してホームデバイスにタッチするだけで、電子デバイスがホームデバイスを制御することができる上記の解決策を利用することによって、ホームデバイスの利用体験が改善される。
【0050】
第2の態様の可能な設計方式において、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、N個の第1のメッセージの信号強度が、第1の強度閾値より大きいこと、及び/又は、第1のメッセージをブロードキャストするホームデバイスが、事前設定されたホームサービスをサポートすることをさらに含む。
【0051】
第2の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出する前に、この出願における方法は、事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイスによってブロードキャストされる1つの第1のメッセージを電子デバイスが受信した後に、第1のプロンプト情報を送信することをさらに含みうる。第1のプロンプト情報は、事前設定された方式で、電子デバイスを移動してホームデバイスに近づけるように、ユーザに指示するために利用される。
【0052】
事前設定された方式は、電子デバイスを移動してホームデバイスに近づけ、電子デバイスとホームデバイスとの間の距離を、少なくとも第2の事前設定された期間の間、第1の距離以内に維持することを含み、第2の事前設定された期間は、第1の事前設定された期間以上である。
【0053】
第2の態様の他の可能な設計方式において、事前設定された方式は、第2の事前設定された期間内にM回、電子デバイスを移動してホームデバイスに近づけては離すことであって、電子デバイスとホームデバイスとの間の距離は、第1の距離以内である、ことを特に含む。
【0054】
ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、事前設定された変動条件下で、N個の第1のメッセージの信号強度がM回変化することをさらに含み、事前設定された変動条件下での変化は、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなった後、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなることである。第2の強度閾値は、第3の強度閾値より大きく、第2の強度閾値は、第1の強度閾値より大きく、第1の強度閾値は、第3の強度閾値以上である。
【0055】
第2の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであり、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含む。
【0056】
電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID及びアクセスパスワードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを含む。
【0057】
第2の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含み、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスに対する識別認証を実行するために利用される。
【0058】
電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID、アクセスパスワード、及びランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求することを含む。
【0059】
第2の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークであり、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含む。
【0060】
電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID及びランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求することを含む。
【0061】
第2の態様の他の可能な設計方式において、電子デバイスが、ホームデバイスの構成情報を取得することは、電子デバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスから、ホームデバイスの構成情報を取得すること、又は、電子デバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスから、ホームデバイスの能力情報を取得し、そして、電子デバイスが、クラウドサーバから、ホームデバイスの能力情報に基づいて、ホームデバイスの構成情報を取得することを含む。能力情報は、ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される。
【0062】
第2の態様の他の可能な設計方式において、電子デバイスが、ホームデバイスの制御ページを表示することは、電子デバイスが、左端画面又は通知メッセージを利用して、制御ページを表示すること、又は、電子デバイスが、左端画面又は通知メッセージを利用して、制御ページのための第3のプロンプト情報を表示し、そして、電子デバイスが、第3のプロンプト情報上でのユーザによって実行されるタップ操作に応答して、制御ページを表示することを含みうる。
【0063】
この出願の第2の態様の任意の可能な設計方式における方法によって実現することができる有利な効果については、第1の態様の可能な設計方式における有利な効果を参照すべきことが理解されうる。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0064】
第3の態様によれば、この出願は、ホームデバイス制御方法を提供し、方法は、電子デバイスによってホームデバイスを制御するために利用されうる。ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離である。第1の距離は、第2の距離より短い。
【0065】
方法では、ホームデバイスが、第1のメッセージをブロードキャストしうる。ホームデバイスが第1のメッセージをブロードキャストした後、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出しうる。ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、電子デバイスが、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイスによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含む。ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことを検出した後、電子デバイスは、第2のメッセージをホームデバイスに送信しうる。
【0066】
次いで、ホームデバイスは、第2のメッセージを電子デバイスから受信しうる。第2のメッセージは、ホームデバイスに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用され、かつ、ホームデバイスからランダムコードを取得することを示すために利用され、ランダムコードは、ホームデバイスによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。次いで、ホームデバイスが、第1のアンテナを利用して、ランダムコードを電子デバイスに送信し、第1のアンテナを利用して、無線ローカルエリアネットワークを提供する。最後に、ホームデバイスが、電子デバイスからアクセス要求を受信し、電子デバイスを利用して、アクセス要求に基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスする。アクセス要求は、無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子SSIDとランダムコードとを含む。ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、電子デバイスから制御命令を受信し、電子デバイスの制御を容認する。
【0067】
第3の態様の可能な設計方式において、ホームデバイスが、第1のメッセージをブロードキャストすることは、ホームデバイスが、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で利用するものを周期的に切り換え、ホームデバイスが第1のアンテナを利用するときに第1のメッセージをブロードキャストすることを含む。
【0068】
第2のメッセージが、ホームデバイスに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用されることは、ホームデバイスに、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で利用するものを切り換えることを停止して第1のアンテナを利用するように指示するために、第2のメッセージが利用されることを特に含む。
【0069】
第3の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであり、第1のメッセージは、SSIDを含む。
【0070】
電子デバイスを利用して、アクセス要求に基づいて、ホームデバイスが無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、アクセス要求内のSSID及びアクセスパスワードが正しい場合、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することを含む。
【0071】
第3の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含み、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスに対する識別認証を実行するために利用され、アクセス要求は、アクセスパスワードをさらに含む。
【0072】
ホームデバイスが、電子デバイスを利用して、アクセス要求に基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、アクセス要求内のランダムコードが、ホームデバイスによって電子デバイスに送信されたランダムコードであり、かつアクセス要求内のSSID及びアクセスパスワードが正しい場合、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することを含む。
【0073】
第3の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークであり、アクセス要求は、SSIDを含む。
【0074】
ホームデバイスが、電子デバイスを利用して、アクセス要求に基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、アクセス要求内のランダムコードが、ホームデバイスによって電子デバイスに送信されたランダムコードであり、かつアクセス要求内のSSIDが正しい場合、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することを含む。
【0075】
第3の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが、電子デバイスを利用して、アクセス要求に基づいて無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前に、この出願における方法は、ランダムコードが有効期間内であることをホームデバイスが判定することをさらに含む。
【0076】
第3の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、電子デバイスから制御命令を受信し、電子デバイスの制御を容認する前に、この出願における方法は、ホームデバイスが、第1のアンテナを利用して、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスの構成情報を電子デバイスに送信するか、又は、ホームデバイスが、第1のアンテナを利用して、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスの能力情報を電子デバイスに送信することをさらに含む。能力情報は、クラウドサーバからホームデバイスの構成情報を取得するために利用され、能力情報は、ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される。
【0077】
構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含み、制御ページは、ユーザと対話して、電子デバイスが制御命令をホームデバイスに送信するのをトリガするために利用される。
【0078】
第3の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが、第1のアンテナを利用して、無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイスの構成情報又はホームデバイスの能力情報を電子デバイスに送信する前に、この出願における方法は、電子デバイスが構成情報又は能力情報を取得するための権限を有するかどうかを判定するために、ホームデバイスが、電子デバイスに対する権限判定を実行すること、及び、権限判定が成功した場合、ホームデバイスが、構成情報又は能力情報を電子デバイスに送信することをさらに含む。
【0079】
第3の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、電子デバイスから制御命令を受信し、電子デバイスの制御を容認することは、ホームデバイスが、第2のアンテナを利用して、無線ローカルエリアネットワークを介して制御命令を受信し、電子デバイスの制御を容認することを含む。
【0080】
この出願の第3の態様又は第3の態様の可能な設計方式のいずれか1つにおける方法によって実現することができる有利な効果については、第1の態様及び第1の態様の可能な設計方式のいずれか1つにおける有利な効果を参照すべきことが理解されうる。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0081】
第4の態様によれば、この出願は、ホームデバイス制御方法を提供し、方法は、ホームデバイスのリモコンを利用して、ホームデバイスを制御するために電子デバイスによって利用されうる。リモコンは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離である。第1の距離は、第2の距離より短い。
【0082】
方法において、リモコンは、第1のメッセージをブロードキャストしうる。リモコンが第1のメッセージをブロードキャストした後、リモコンが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出しうる。リモコンが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、電子デバイスが、第1の事前設定された期間内に、リモコンによってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを含む。次いで、リモコンが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出するとき、電子デバイスが、第2のメッセージをリモコンに送信する。第2のメッセージは、リモコンに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用され、かつ、リモコンからランダムコードを取得することを示すために利用され、ランダムコードは、リモコンによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。リモコンが、電子デバイスから第2のメッセージを受信し、第1のアンテナを利用してランダムコードを電子デバイスに送信し、第1のアンテナを利用して無線ローカルエリアネットワークを提供しうる。次いで、電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、リモコンから、ホームデバイスの構成情報を取得する。構成情報は、制御ページのインターフェース要素と、ホームデバイスを制御するために利用される制御命令とを含む。最後に、電子デバイスが、ホームデバイスの制御ページを表示し、制御ページを利用してユーザと対話し、ホームデバイスを制御するために、リモコンを利用して、無線ローカルエリアネットワークを介してホームデバイスに制御命令を送信する。
【0083】
この出願のこの実施形態において提供されるホームデバイス制御方法によれば、電子デバイスがホームデバイスのリモコンにタッチし、それにより、リモコンは、第1のアンテナを利用するように制御されうるし、電子デバイスは、自動的に、リモコンに接続される。電子デバイスは、リモコンから、ホームデバイスの構成情報を取得し、ホームデバイスの制御ページを表示してホームデバイスを制御しうる。
【0084】
この出願のこの実施形態における方法は、ネットワークで構成され、かつ登録されているホームデバイスに適用可能であるだけでなく、ネットワークで構成されていない又は登録されていないホームデバイスにも適用可能である。即ち、ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、この解決策を利用してホームデバイスを制御することができる。このようにして、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0085】
この出願において提供される方法は、特に、ホームデバイスのネットワーク構成及び登録プロセスに精通していない一部のユーザに適用可能である。そのようなユーザについては、電子デバイスを把持してホームデバイスにタッチするだけで、電子デバイスがホームデバイスを制御することができる上記の解決策を利用することによって、ホームデバイスの利用体験が改善される。
【0086】
第4の態様の他の可能な設計方式において、ホームデバイスが事前設定された条件を満たすことをリモコンが検出することは、N個の第1のメッセージの信号強度が、第1の強度閾値より大きいこと、及び/又は、第1のメッセージをブロードキャストするリモコンが、事前設定されたホームサービスをサポートすることをさらに含む。
【0087】
第4の態様の他の可能な設計方式において、リモコンが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出する前に、この出願における方法は、事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイスのリモコンによってブロードキャストされる1つの第1のメッセージを電子デバイスが受信した後に、第1のプロンプト情報を送信することであって、第1のプロンプト情報は、事前設定された方式で、電子デバイスを移動してリモコンに近づけるように、ユーザに指示するために利用される、ことをさらに含む。
【0088】
事前設定された方式は、電子デバイスを移動してリモコンに近づけ、電子デバイスとリモコンとの間の距離を、少なくとも第2の事前設定された期間の間、第1の距離以内に維持することを含む。第2の事前設定された期間は、第1の事前設定された期間以上である。
【0089】
第4の態様の他の可能な設計方式において、事前設定された方式は、第2の事前設定された期間内にM回、電子デバイスが移動してリモコンに近づいては離されことであって、電子デバイスとリモコンとの間の距離は、第1の距離以内である、ことを特に含む。
【0090】
リモコンが事前設定された条件を満たすことを電子デバイスが検出することは、事前設定された変動条件下で、N個の第1のメッセージの信号強度がM回変化することをさらに含み、事前設定された変動条件下での変化は、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きくなった後、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなることである。第2の強度閾値は、第3の強度閾値より大きく、第2の強度閾値は、第1の強度閾値より大きく、第1の強度閾値は、第3の強度閾値以上である。
【0091】
第4の態様の他の可能な設計方式において、リモコンが、第1のメッセージをブロードキャストすることは、リモコンが、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で利用するものを周期的に切り換え、リモコンが第1のアンテナを利用するときに第1のメッセージをブロードキャストすることを含む。第2のメッセージが、リモコンに、第1のアンテナを利用するように指示するために利用されることは、リモコンに、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で利用するものを切り換えることを停止して第1のアンテナを利用するように指示するために、第2のメッセージが利用されることを特に含む。
【0092】
第4の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであり、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含む。電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID及びアクセスパスワードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを含む。方法は、SSID及びアクセスパスワードが正しい場合、リモコンが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することをさらに含む。
【0093】
第4の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであり、第1のメッセージは、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含み、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスに対する識別認証を実行するために利用される。電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID、アクセスパスワード、及びランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求することを含む。方法は、ランダムコードが、リモコンによって電子デバイスに送信されたランダムコードであり、かつSSID及びアクセスパスワードが正しい場合、リモコンが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することをさらに含む。
【0094】
第4の態様の他の可能な設計方式において、無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークである。電子デバイスが、ランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることは、電子デバイスが、SSID及びランダムコードに基づいて、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求することを含む。方法は、ランダムコードが、リモコンによって電子デバイスに送信されたランダムコードであり、かつSSIDが正しい場合、リモコンが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可することをさらに含む。
【0095】
第4の態様の他の可能な設計方式において、リモコンが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを電子デバイスに許可する前に、方法は、リモコンが、ランダムコードが有効期間内であることを判定することをさらに含む。
【0096】
第4の態様の他の可能な設計方式において、電子デバイスが、リモコンから、ホームデバイスの構成情報を取得することは、電子デバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、リモコンから、ホームデバイスの構成情報を取得すること、又は、電子デバイスが、無線ローカルエリアネットワークを介して、リモコンから、ホームデバイスの能力情報を取得し、そして、電子デバイスが、クラウドサーバから、ホームデバイスの能力情報に基づいて、ホームデバイスの構成情報を取得することを含む。能力情報は、ホームデバイスのデバイスタイプを示すために利用される。リモコンは、第1のアンテナを利用して、構成情報又は能力情報を電子デバイスに送信する。
【0097】
第4の態様の他の可能な設計方式において、リモコンが、第1のアンテナを利用して、構成情報又は能力情報を電子デバイスに送信する前に、この出願における方法は、電子デバイスが構成情報又は能力情報を取得するための権限を有するかどうかを判定するために、リモコンが、電子デバイスに対する権限判定を実行し、そして、権限判定が成功した場合、リモコンが、構成情報又は能力情報を電子デバイスに送信することをさらに含む。
【0098】
第4の態様の他の可能な設計方式において、方法は、リモコンが、無線ローカルエリアネットワークを介して、第2のアンテナを利用して、制御命令を受信することをさらに含む。
【0099】
この出願の第4の態様の任意の可能な設計方式において提供される方法によって実現することができる有利な効果については、第1の態様の可能な設計方式における有利な効果を参照すべきことが理解されうる。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0100】
第5の態様によれば、この出願は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリと、ディスプレイと、通信モジュールと、1つ以上のプロセッサとを含む。メモリ、ディスプレイ、及び通信モジュールは、プロセッサに結合される。
【0101】
ディスプレイは、プロセッサによって生成される画像又はインターフェースを表示するように構成される。通信モジュールは、他の端末と通信するように構成される。メモリは、電子デバイス内のデータを保存するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムコードを保存するようにさらに構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、電子デバイスは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様、及びそれらの可能な設計方式のいずれか1つにおいて、電子デバイスによって実行される方法を実行することが可能になる。
【0102】
第6の態様によれば、この出願は、ホームデバイスを提供する。ホームデバイスは、第1の態様、第2の態様、又は第3の態様におけるホームデバイスでありうる。ホームデバイスは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、第1の距離は、第2の距離より短い。
【0103】
ホームデバイスは、メモリと、通信モジュールと、1つ以上のプロセッサとを含む。通信モジュールは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、第1の距離は、第2の距離より短い。メモリ及び通信モジュールは、プロセッサに結合され、通信モジュールは、他のデバイスと通信するように構成され、メモリは、ホームデバイス内のデータを保存するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムコードを保存するようにさらに構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、ホームデバイスは、第1の態様、第2の態様、又は第3の態様、及びそれらの可能な設計方式のいずれか1つにおいてホームデバイスによって実行される方法を実行することが可能になる。
【0104】
第7の態様によれば、この出願は、ホームデバイスのリモコンを提供する。リモコンは、第4の態様におけるリモコンでありうる。リモコンは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、第1の距離は、第2の距離より短い。
【0105】
リモコンは、メモリと、通信モジュールと、1つ以上のプロセッサとを含む。通信モジュールは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、第1の距離は、第2の距離より短い。メモリ及び通信モジュールは、プロセッサに結合され、通信モジュールは、他のデバイスと通信するように構成され、メモリは、リモコン内のデータを保存するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムコードを保存するようにさらに構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、リモコンは、第4の態様及び第4の態様の可能な設計方式のいずれか1つにおいてリモコンによって実行される方法を実行することが可能になる。
【0106】
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを提供し、チップシステムは、ディスプレイと、通信モジュールと、メモリとを含む電子デバイスに適用される。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路と、1つ以上のプロセッサとを含む。インターフェース回路とプロセッサとは、回線を介して接続される。インターフェース回路は、電子デバイスのメモリから信号を受信し、プロセッサに信号を送信するように構成される。信号は、メモリに保存されたコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、電子デバイスは、第1の態様、第2の態様、第4の態様、又は第3の態様、及びそれらの可能な設計方式のいずれか1つにおいて電子デバイスによって実行される方法を実行する。
【0107】
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを提供し、チップシステムは、通信モジュールと、メモリとを含むホームデバイスに適用される。通信モジュールは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、第1の距離は、第2の距離より短い。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路と、1つ以上のプロセッサとを含む。インターフェース回路とプロセッサとは、回線を介して接続される。インターフェース回路は、ホームデバイスのメモリから信号を受信し、プロセッサに信号を送信するように構成される。信号は、メモリに保存されたコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、ホームデバイスは、第1の態様、第2の態様、又は第3の態様、及びそれらの可能な設計方式のいずれか1つにおいてホームデバイスによって実行される方法を実行する。
【0108】
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを提供し、チップシステムは、通信モジュールと、メモリとを含むリモコンに適用される。通信モジュールは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、第1のアンテナの伝送距離は、第1の距離であり、第2のアンテナの伝送距離は、第2の距離であり、第1の距離は、第2の距離より短い。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路と、1つ以上のプロセッサとを含む。インターフェース回路とプロセッサとは、回線を介して接続される。インターフェース回路は、リモコンのメモリから信号を受信し、プロセッサに信号を送信するように構成される。信号は、メモリに保存されたコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、リモコンは、第4の態様及び第4の態様の可能な設計方式のいずれか1つにおいてリモコンによって実行される方法を実行する。
【0109】
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がデバイス上で実行されるとき、デバイスは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様、及びそれらの可能な設計方式のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。デバイスは、上述した電子デバイス、ホームデバイス、又はリモコンでありうる。
【0110】
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様、及びそれらの可能な設計方式のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。コンピュータは、上述した電子デバイス、ホームデバイス、又はリモコンでありうる。
【0111】
第5の態様における電子デバイス、第6の態様におけるホームデバイス、第7の態様におけるリモコン、第8の態様、第9の態様、及び第10の態様におけるチップシステム、第11の態様におけるコンピュータ記憶媒体、及び第12の態様におけるコンピュータプログラム製品によって実現することができる有利な効果については、第1の態様及び第1の態様の可能な設計方式のいずれか1つにおける有利な効果を参照すべきことが理解されうる。詳細については、ここでは再び説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0112】
図1】この出願の実施形態による、ホームデバイス制御方法に適用される通信システムの模式図である。
図2】この出願の実施形態による、モバイルフォンのハードウェア構造の模式図である。
図3】この出願の実施形態による、ホームデバイスのハードウェア構造の模式図である。
図4A】この出願の実施形態による、アンテナ及び関連コンポーネントの構造の模式図である。
図4B】この出願の実施形態による、アンテナ及び関連コンポーネントの他の構造の模式図である。
図4C】この出願の実施形態による、モバイルフォン内のアンテナの他の構造の模式図である。
図4D】この出願の実施形態による、モバイルフォン内のアンテナの他の構造の模式図である。
図4E】この出願の実施形態による、アンテナの伝送距離の模式図である。
図5A】この出願の実施形態による、ホームデバイス制御方法のフローチャートである。
図5B】この出願の実施形態による、ホームデバイス制御方法のフローチャートである。
図6】この出願の実施形態による、電子デバイスの表示インターフェースの模式図である。
図7】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図8】この出願の実施形態による、短距離メッセージの信号強度変化の模式図である。
図9】この出願の実施形態による、電子デバイスの表示インターフェースの模式図である。
図10】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図11】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図12】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図13】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図14】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図15】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図16】この出願の実施形態による、電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図17A】この出願の実施形態による、他のホームデバイス制御方法のフローチャートである。
図17B】この出願の実施形態による、他のホームデバイス制御方法のフローチャートである。
図18】この出願の実施形態による、ホームデバイス制御方法に適用される他の通信システムの模式図である。
図19A】この出願の実施形態による、他のホームデバイス制御方法のフローチャートである。
図19B】この出願の実施形態による、他のホームデバイス制御方法のフローチャートである。
図20】この出願の実施形態による、チップシステムの構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0113】
以下で述べる用語「第1の」及び「第2の」は、単に、説明の目的を意図しており、相対的な重要性の表示又は示唆として、又は、示された技術的特徴の数の暗示的な表示として理解すべきではない。従って、「第1の」又は「第2の」によって限定される特徴は、明示的に又は暗示的に1つ以上の特徴を含みうる。実施形態の説明では、別途言及しない限り、「複数の」は、2又は2より大きいことを意味する。
【0114】
この出願の実施形態は、ホームデバイス制御方法を提供する。この方法では、ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、ホームデバイスを制御することができ、それにより、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0115】
図1は、この出願の実施形態による、ホームデバイス制御方法に適用される通信システムの模式図である。図1に示すように、通信システムは、電子デバイス100(例えば、モバイルフォン)と、ホームデバイス200とを含みうる。
【0116】
ホームデバイスを管理するために利用される第1のAPP(スマートホームAPP、ホームAPP、又は管理APPとも称される)が、電子デバイス100にインストールされうる。電子デバイス100は、第1のAPPを利用してホームデバイスを制御しうる。電子デバイス100は、第1のAPPを利用して、バッチネットワーク構成、及び複数のホームデバイス200の登録をさらにサポートしうる。もちろん、第1のAPPは、電子デバイス100にインストールされなくてもよい。第1のAPPが電子デバイス100にインストールされているかどうかにかかわらず、この出願の実施形態における方法によれば、電子デバイス100は、たとえホームデバイスがネットワークで構成されておらず、登録されていなくても、ホームデバイスを制御することができる。このようにして、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0117】
例えば、ホームデバイス200は、スマートエアコン、スマート音響デバイス、スマート電球、スマートテレビ、スマートカメラ、スマートファン、電子調理器、又は体脂肪計などの任意のスマートホームデバイスであってよい。ホームデバイス200の具体的な形態については、この出願のこの実施形態において、ここでは限定されない。
【0118】
例えば、この出願のこの実施形態における電子デバイスは、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、ハンドヘルドコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer, UMPC)、ネットブック、セルラフォン、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、又は、拡張現実(augmented reality, AR)又は仮想現実(virtual reality, VR)デバイスなどの、ディスプレイ及び短距離通信モジュールを含むデバイスであってよい。電子デバイスの具体的な形態については、この出願のこの実施形態において特に限定されない。サウンドボックスは、スマートスピーカであってよい。
【0119】
この出願のこの実施形態では、図1に示したデバイス100がモバイルフォンである例が、この出願のこの実施形態において提供される電子デバイスの構造を説明するために利用される。図2に示すように、電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、及びサブスクライバ識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェース195などを含みうる。
【0120】
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、外乱光センサ180L、及び骨伝導センサ180Mなどのセンサを含みうる。
【0121】
この実施形態において示される構造は、電子デバイス100上での特別な限定を構成しないと理解されうる。いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、図中に示したものより多くの又はより少ないコンポーネントを含んでよく、又は、一部のコンポーネントが結合されてよく、又は、一部のコンポーネントが分割されてよく、又は、異なるコンポーネント配置が利用されてよい。図中に示したコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されうる。
【0122】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含んでよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、イメージ信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含みうる。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってもよいし、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0123】
コントローラは、電子デバイス100の中枢部及びコマンドセンタであってよい。コントローラは、命令動作コード及び時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し、命令読み出し及び命令実行の制御を完了しうる。
【0124】
メモリは、さらに、プロセッサ110内に配置されてよく、命令及びデータを保存するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリは、キャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によって利用された又は繰り返し利用される命令又はデータを保存しうる。プロセッサ110が命令又はデータを再び利用する必要がある場合、プロセッサは、メモリから直接的に命令又はデータを呼び出しうる。このことは、繰り返しアクセスを防止し、プロセッサ110の待ち時間を低減し、システム効率を改善する。
【0125】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ以上のインターフェースを含みうる。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェース、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェース、ユニバーサル非同期レシーバ/トランスミッタ(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェース、モバイルインダストリプロセッサインターフェース(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェース、サブスクライバ識別モジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェース、及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェースなどを含みうる。
【0126】
この実施形態において示されるモジュールの間のインターフェース接続関係は、単に説明のための例として利用されているに過ぎず、電子デバイス100の構造に対する限定を構成しないと理解されうる。いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、代替的に、上記の実施形態におけるインターフェース接続方式とは異なるインターフェース接続方式を利用してもよいし、複数のインターフェース接続方式の組み合わせを利用してもよい。
【0127】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受け取るように構成される。充電器は、無線充電器又は有線充電器であってよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェース130を介して有線充電器の充電入力を受けうる。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受けうる。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電している間、電力管理モジュール141を介して電子デバイスに電力を供給する。
【0128】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受け、電力をプロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160などに供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクルカウント、及びバッテリ健康状態(漏電又はインピーダンス)などのパラメータを監視するようにさらに構成されうる。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110内に配置されうる。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に、同じコンポーネント内に配置されうる。
【0129】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを介して実装されうる。
【0130】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成される。電子デバイス100の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯をカバーするように構成されうる。異なるアンテナは、さらに多重化されてアンテナ稼働率を改善しうる。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されうる。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて利用されうる。
【0131】
モバイル通信モジュール150は、2G/3G/4G/5Gなどを含み、かつ電子デバイス100に適用される無線通信解決策を提供しうる。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier, LNA)などを含みうる。
【0132】
電子デバイス100のアンテナ1は、モバイル通信モジュール150に結合される。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対する濾波又は増幅などの処理を実行し、電磁波を復調のためにモデムプロセッサに伝送しうる。モバイル通信モジュール150は、さらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、アンテナ1を介した放射のために信号を電磁波に変換しうる。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150内の少なくとも一部の機能モジュールが、プロセッサ110内に配置されうる。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールが、プロセッサ110の少なくとも一部のモジュールとして、同じデバイス内に配置されうる。
【0133】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、ブルートゥース(bluetooth, BT)、グローバルナビゲーションサテライトシステム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近接場通信(near field communication, NFC)、赤外線技術(infrared, IR)などを含む無線通信に対する解決策を提供しうる。例えば、WLANは、無線フェデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワークであってよい。
【0134】
電子デバイス100のアンテナ2は、無線通信モジュール160に結合される。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサモジュールを統合する1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対する周波数変調及び濾波処理を実行し、処理された信号をプロセッサ110に送る。無線通信モジュール160は、さらに、プロセッサ110から送信対象信号を受信し、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、アンテナ2を介した放射のために、信号を電磁波に変換しうる。
【0135】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを介して表示機能を実装しうる。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して、表示情報を生成又は変更する1つ以上のGPUを含んでよい。ディスプレイ194は、タッチスクリーンであってよく、ディスプレイ194は、画像、映像などを表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。
【0136】
電子デバイス100は、カメラ193、ISP、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを介して撮影機能を実装しうる。ISPは、カメラ193によってフィードバックされるデータを処理するように構成される。いくつかの実施形態では、ISPは、カメラ193内に配置されうる。カメラ193は、静的画像又は映像をキャプチャするように構成される。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、1つ又はN個のカメラ193を含んでよく、Nは、1より大きい正の整数である。
【0137】
外部メモリインターフェース120は、外部ストレージカード、例えば、マイクロSDカードに接続して、電子デバイス100の記憶容量を拡張するために利用されうる。外部メモリカードは、外部メモリインターフェース120を介してプロセッサ110と通信して、データストレージ機能を実装する。例えば、音楽及び映像などのファイルは、外部ストレージカードに保存される。
【0138】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを保存するように構成されうる。実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に保存された命令を実行して、電子デバイス100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。例えば、この出願のこの実施形態において、プロセッサ110は、内部メモリ121に保存された命令を実行してよく、内部メモリ121は、プログラム保存領域及びデータ保存領域を含んでよい。
【0139】
プログラム保存領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)によって要求されるアプリケーションなどを保存しうる。データ保存領域は、電子デバイス100が利用されるときに作成されるデータ(例えば、音声データ及び電話帳)などを保存しうる。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、少なくとも1つのディスクストレージデバイス、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)などの不揮発性メモリを含んでもよい。
【0140】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを介して、オーディオ機能、例えば、音楽再生及び記録を実装しうる。
【0141】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を、出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、また、アナログ音声入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインターフェース130であってもよいし、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)標準インターフェース又は米国のセルラテレコミュニケーションインダストリアソシエーション(cellular telecommunications industry association of the USA, CTIA)標準インターフェースであってもよい。
【0142】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタンなどを含む。ボタン190は、機械式ボタンであってもよいし、タッチボタンであってもよい。モータ191は、振動プロンプトを生成しうる。モータ191は、着信振動プロンプト及びタッチ振動フィードバックを提供するように構成されうる。インジケータ192は、インジケータライトであってよく、充電状態及び電力変化を示すように構成されてもよいし、メッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されてもよい。SIMカードインターフェース195は、SIMカードを接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェース195に挿入され、又はSIMカードインターフェース195から取り出されて、電子デバイス100との接続又は分離を実装しうる。電子デバイス100は、1つ又はN個のSIMカードインターフェースをサポートしてよく、Nは、1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートしうる。
【0143】
図3は、この出願の実施形態による、電子デバイス100の構造の模式図である。図3に示すように、ホームデバイス200は、プロセッサ301と、外部メモリインターフェース302と、内部メモリ303と、USBインターフェース305と、電力管理モジュール304と、アンテナaと、無線通信モジュール308と、他の機能モジュールとを含みうる。他の機能モジュールは、ホームデバイス200の関連機能を実装するように構成される。例えば、スマートスピーカは、オーディオモジュール307、ラウドスピーカ307A、ディスプレイ306などを含みうる。スマートテレビも、オーディオモジュール307、ラウドスピーカ307A、ディスプレイ306などを含みうる。他の例では、スマートエアコンは、冷却モジュールなどを含みうるし、スマート電球は、発光モジュールなどを含みうる。
【0144】
プロセッサ301は、1つ以上の処理ユニットを含みうる。例えば、プロセッサ301は、AP、モデムプロセッサ、GPU、ISP、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、DSP、ベースバンドプロセッサ、及び/又はNPUを含みうる。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってもよいし、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。メモリは、さらに、プロセッサ301内に配置されてよく、命令及びデータを保存するように構成される。
【0145】
電力管理モジュール304は、電源に接続するように構成される。電力管理モジュール304は、プロセッサ301、内部メモリ303、ディスプレイ306、無線通信モジュール308などにさらに接続されうる。電力管理モジュール304は、USBインターフェース305を介して電源の入力を受け、プロセッサ301、内部メモリ303、ディスプレイ306、無線通信モジュール308などに電力を供給する。いくつかの実施形態では、電力管理モジュール304は、代替的に、プロセッサ301内に配置されうる。
【0146】
ホームデバイス200の無線通信機能は、アンテナ、無線通信モジュール308などを利用して実装されうる。無線通信モジュール308は、ホームデバイス200に適用され、かつ、WLAN(例えば、Wi-Fiネットワーク)、ブルートゥース(BT)、GNSSなどを含む無線通信解決策を提供しうる。
【0147】
無線通信モジュール308は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール308は、アンテナaを介して電磁波を受信し、電磁波信号に対する周波数変調及び濾波処理を実行し、処理された信号をプロセッサ301に送る。無線通信モジュール308は、さらに、プロセッサ301から送信対象信号を受信し、信号に対する周波数変調及び増幅を実行し、アンテナを介した放射のために、処理された信号を電磁波に変換する。いくつかの実施形態では、ホームデバイス200のアンテナaは、無線通信モジュール308に結合され、それにより、ホームデバイス200は、無線通信技術を利用してネットワーク及び他のデバイスと通信しうる。例えば、この出願のこの実施形態における無線通信モジュール308は、ブルートゥースモジュール又はWi-Fiモジュールであってよい。無線通信モジュール308は、電子デバイス100、ルータ120、及びクラウドサーバ130などのデバイスとのデータ伝送を実行するように構成される。
【0148】
アンテナaは、1つ以上のアンテナを含みうる。1つ以上のアンテナは、第1のアンテナ(即ち、弱アンテナとも称される極短距離アンテナ)と、第2のアンテナ(即ち、強アンテナとも称される通常アンテナ)とに分類されうる。第1のアンテナによって無線信号を伝送する伝送距離(例えば、第1の距離)は、第2のアンテナによって無線信号を伝送する伝送距離(例えば、第2の距離)より短い。第2のアンテナと第2のアンテナとは切り換えられうる。第2のアンテナと第2のアンテナとは、ホームデバイス200上の無線通信モジュールを利用して、他のデバイス(例えば、モバイルフォン)とのネットワーク通信を実装する。図4Aは、この出願の実施形態による、ホームデバイス200内のアンテナの構造の模式図である。
【0149】
例では、第2のアンテナと第1のアンテナとは、2つの異なるアンテナでありうる。図3に示したホームデバイス200は、図4Aに示した電子デバイス40(例えば、サウンドボックス)でありうる。電子デバイス40は、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit, MCU)404と、無線通信モジュール403と、アンテナ401と、アンテナ402とを含みうる。
【0150】
図4Aに示したアンテナ401は、第2のアンテナであり、アンテナ402は、第1のアンテナである。図3に示したアンテナaは、図4Aに示したアンテナ401及びアンテナ402を含みうる。図3に示した無線通信モジュール308は、図4Aに示した無線通信モジュール403であってよい。図4Aに示したMCU404は、図3のプロセッサ301によって実装されうる。無線通信モジュール403は、Wi-Fiチップであってよく、無線通信モジュール403の無線周波数入力/出力(radio frequency input/output, RFIO)ピンは、単極双投スイッチを利用してアンテナ401又はアンテナ402に接続される。
【0151】
MCU404は、中央処理ユニット、メモリ、カウンタ、クロック、インタラプト、シリアルペリフェラルインターフェース(serial peripheral interface, SPI)、UARTインターフェース、ユニバーサルシリアルバスインターフェースなどを含みうる。UARTインターフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは、双方向通信バスであってよく、送信対象データをシリアル通信とパラレル通信との間で変換する。
【0152】
いくつかの実施形態では、MCU404は、無線通信モジュール403と、UARTインターフェースを利用して情報を交換する。無線通信モジュール403は、ホームデバイス200と他のデバイス(例えば、モバイルフォン)との間の無線通信を実装するように構成される。無線通信モジュール403の詳細な説明については、上記の実施形態における無線通信モジュール308の詳細な説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0153】
アンテナ401及びアンテナ402は、電磁波を送信及び受信するように構成されうる。さらに、無線通信モジュール403は、アンテナ401又はアンテナ402から受け取った電磁波を信号に変換し、その信号を処理するためにMCU404に送りうる。代替的に、無線通信モジュール403は、MCU404から送信対象信号を受信し、その信号を、アンテナ401又はアンテナ402を利用して放射するために電磁波に変換しうる。この出願のこの実施形態では、アンテナ401によって信号を伝送する第1の距離は、アンテナ402によって信号を伝送する第2の距離より短い。
【0154】
いくつかの実施形態では、MCU404は、アンテナ401とアンテナ402との間の切り換えを制御しうる。ホームデバイス200がアンテナ401を利用するとき、ホームデバイス200と他のデバイス(例えば、モバイルフォン)との間の距離が第2の距離未満である場合、他のデバイス(例えば、モバイルフォン)は、ホームデバイス200によって、アンテナ402を利用して送信された信号を受信し、それにより、他のデバイスとホームデバイス200との間の通信を実施することができる。ホームデバイス200がアンテナ402を利用するとき、ホームデバイス200と他のデバイス(例えば、モバイルフォン)との間の距離が第1の距離未満である場合、他のデバイスは、ホームデバイス200によって、アンテナ402を利用して送信された信号を受信し、それにより、他のデバイスとホームデバイス200との間の通信を実施することができる。
【0155】
例えば、ホームデバイス200は、第1のメッセージ又は第2のメッセージを、アンテナ401を利用して周辺デバイスに送信しうるし、ホームデバイス200は、他のデバイスによって送信されるNANパブリッシュメッセージを、アンテナ402を利用して受信しうる。ホームデバイス200は、さらに、アンテナ401又はアンテナ402を利用して、Wi-Fiルータに接続しうる。
【0156】
いくつかの他の実施形態では、第2のアンテナと第1のアンテナとは、ケーブルの一部を共有しうる、例えば、図4B図4Dに示した実施形態における説明。
【0157】
この出願のこの実施形態では、ホームデバイス200は、第1のアンテナを利用して極短距離通信を実施する。この出願のこの実施形態では、ホームデバイス200内の2つのアンテナ(第1のアンテナ及び第2のアンテナ)が、無線周波数スイッチを利用して切り換えられうる。物理的には、第1のアンテナと無線周波数スイッチとの両方(第1のアンテナは、図4B図4D内の破線ボックスに示されている)が、シールドカン(shielding can)内に配置されてもよいし、又は、第1のアンテナがチップ内に配置されてもよい。図4B図4Dは、第1のアンテナの3つの構造の模式図である。
【0158】
この出願のこの実施形態における第1のアンテナの目的は、可能な限り伝送距離を低減することにある。第1のアンテナを構成する原理は、以下、即ち、アンテナの長さを低減して、空間に放射される電磁波を低減すること、放射効率を低減し、レジスタを利用して、電磁波放射の一部を熱エネルギーに変換して消費されるようにすること、及びリターンロスを低減し、部分的な無線周波数エネルギーを反射してチップに戻すことなど、のようになりうる。
【0159】
第1のアンテナは、具体的には、アンテナを短くすること、物理アンテナのパス内のある点を分離するか、又は、レジスタ、インダクタ又はキャパシタを介して、その点を接地すること、及びシールドカンを利用することなど、を介して実装されうる。
【0160】
第1のアンテナの具体的な実装(1)及び(2)は、PCB基板上又はチップの内部に実装されうると理解すべきである。
【0161】
シールドカンの機能は、電磁波がアンテナによってレシーバへと放射されるパスをブロックして、それにより、放射を弱める目的を達成することであるとさらに理解すべきである。
【0162】
アンテナを短くすることは、第1のアンテナが第2のアンテナより短いことを意味するとさらに理解すべきである。第1のアンテナの3つの構造が、図4B図4Dに示されている。第1のアンテナは、図4B図4D内の破線ボックス内に示されている。図4B図4D内の第2のアンテナの構造において、フィルタ回路(例えば、π型回路)、マッチング回路(例えば、π型回路)、及び、マッチング回路外のアンテナ本体(例えば、アンテナ本体は、金属ケーブルでありうる)は、RFIOピンを利用して接続される。図4Bの破線ボックス内に示された第1のアンテナa、図4Cの破線ボックス内に示された第1のアンテナb、及び図4Dの破線ボックス内に示された第1のアンテナcは、異なる長さを有するが、それぞれは、第2のアンテナより短い。フィルタ回路は、干渉を防止するように構成され、マッチング回路は、第2のアンテナに整合するように構成される。
【0163】
例えば、図4Bに示すように、第1のアンテナaは、シールドカン内で、Wi-Fiチップの無線周波数入力/出力(radio frequency input/output, RFIO)ピンを利用して直接的に分離されうる。第1のアンテナaは、RFIOピン、ケーブル、及び、双方向スイッチ内の第1方向スイッチ(第1方向スイッチは、いずれのコンポーネントにも接続されない)を含みうる。双方向スイッチは、RFIOピンとフィルタ回路との間のスイッチを指し、RFIOピンは、そのスイッチを利用して、フィルタ回路に接続され又はフィルタ回路から切断されうる。図4Bに示すように、第1方向スイッチは、RFIOピンに接続されたスイッチであり、フィルタ回路から切断されている。この出願のこの実施形態における双方向スイッチは、単極双投スイッチでありうると理解すべきである。
【0164】
例えば、図4Cに示すように、第1のアンテナbは、シールドカン内で、Wi-FiチップのRFIOを利用して、マッチングコンポーネント(例えば、レジスタ)を介してグランドに接続されうる。第1のアンテナbは、RFIOピン、ケーブル、及び、双方向スイッチ内の第1方向スイッチ(第1方向スイッチは、レジスタに接続される)を含みうる。電磁波放射の一部は、レジスタ接地を介して、熱エネルギーに変換されて消費され、第1のアンテナbの放射効率を低減しうる。双方向スイッチは、RFIOピンと、レジスタ及びフィルタ回路のそれぞれとの間のスイッチを指す。スイッチを利用することによって、RFIOピンが、レジスタに接続され、かつフィルタ回路から切断されうるか、又は、RFIOピンが、レジスタから切断され、かつフィルタ回路に接続されうる。第1方向スイッチは、レジスタに接続され、かつフィルタ回路から切断されるスイッチである。
【0165】
例えば、図4Dに示すように、第1のアンテナcは、シールドカン内で、Wi-FiチップのRFIOピンを利用して、チップ整合フィルタ回路を通過した後、マッチングコンポーネント(例えば、レジスタ)に接続され、次いで、グランドに接続されうる。第1のアンテナcは、RFIOピン、ケーブル、フィルタ回路、双方向スイッチ内の第1方向スイッチ(第1方向スイッチは、レジスタに接続される)、及びレジスタを含みうる。電磁波放射の一部は、レジスタ接地を介して、熱エネルギーに変換されて消費され、第1のアンテナbの放射効率を低減しうる。双方向スイッチは、シールドカン内のフィルタ回路及びレジスタと、シールドカン外のマッチング回路との間のスイッチを指す。スイッチを利用することによって、シールドカン内のフィルタ回路及びレジスタが接続されうるし、フィルタ回路が、シールドカン外のマッチング回路から切断される、又は、シールドカン内のフィルタ回路及びレジスタが切断されうるし、フィルタ回路がシールドカン外のマッチング回路に接続される。第1方向スイッチは、シールドカン内のフィルタ回路及びレジスタを接続するスイッチである。
【0166】
図4B及び図4C内の第2のアンテナは、RFIOピン、ケーブル、双方向スイッチ内の第2方向スイッチ、フィルタ回路、マッチング回路、及び、マッチング回路の外側に接続されるアンテナ本体を含みうると理解すべきである。第2方向スイッチは、RFIOピン及びフィルタ回路を接続するスイッチである。
【0167】
図4D内の第2のアンテナは、RFIOピン、フィルタ回路、ケーブル、双方向スイッチ内の第2方向スイッチ、マッチング回路、及び、マッチング回路の外側に接続されるアンテナ本体を含みうる。第2方向スイッチは、シールドカン内のフィルタ回路、及びシールドカン外のマッチング回路を接続するスイッチである。
【0168】
図4Aに示した無線通信モジュール403は、図4B及び図4C内のWi-Fiチップでありうると理解すべきである。
【0169】
第1のアンテナの上記の異なる構造は、Wi-Fiチップの異なる送信電力(Tx電力)と関連し、それにより、異なる極短距離通信要件(例えば、10cm~2m)を満たすことができる。
【0170】
例えば、表1は、異なる送信電力に関連する第1のアンテナの様々な異なる構造の通信距離を示す。
【0171】
【表1】
【0172】
チップ内の物理コンポーネントの特性のため、アンテナの最大送信電力と最小送信電力との間の差が関係する。ホームデバイス200の最小送信電力が、とても低い値に低減される場合、最大送信電力も低減される。このようにして、通常動作の際、距離要件が満たされない。この出願のこの実施形態では、異なるスマートデバイスが、異なる構造を有し、かつ異なるセキュリティ性能要件を有するため、スマートデバイスの製造者は、異なる構造の第1のアンテナを利用して、スマートデバイスの通信距離を確保するように電力を伝送しうる。例えば、異なるスマートエアコンの製造者については、スマートエアコンのハウジングの厚さが異なりうる。この場合、第1のアンテナの構造及び送信電力が同じであるとき、スマートエアコンを発見することができる通信距離も異なりうる。異なるスマートデバイス製造者は、スマートデバイスの構造、第1のアンテナの構造、及び具体的な送信電力に基づいて、スマートデバイスが発見される安全な距離をテストして取得しうる。
【0173】
上記の例を参照し、第2の距離が5メートルであり、第1のアンテナが0.3mである例が利用される。ホームデバイス200が第2のアンテナ(即ち、強アンテナ)を利用するとき、ホームデバイス200と他のデバイス(例えば、モバイルフォン)との間の距離が、第2の距離(例えば、他のデバイスが、図4Eに示した位置1に配置される)より短い場合、ホームデバイス200は、他のデバイス(例えば、サウンドボックス)と通信しうる。ホームデバイス200が第1のアンテナ(即ち、弱アンテナ)を利用する場合、ホームデバイス200と他のデバイス(例えば、モバイルフォン)との間の距離が、第1の距離(例えば、他のデバイスが、図4Eに示した位置2に配置される)より短い場合、ホームデバイス200は、他のデバイス(例えば、モバイルフォン)と通信しうる。
【0174】
ホームデバイス200は、GPU、ディスプレイ306、及びアプリケーションプロセッサなどを利用して表示機能を実装しうる。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ306及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的演算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ301は、プログラム命令を実行して、表示情報を生成又は変更する1つ以上のGPUを含んでよい。
【0175】
ディスプレイ306は、画像、映像などを表示するように構成される。ディスプレイ306は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、LCD、OLED、AMOLED、FLED、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、QLEDなどであってよい。例えば、この出願のこの実施形態では、ディスプレイ306は、ホームデバイス200によって再生される音声データに対応する画像コンテンツ、ホームデバイス200の操作インターフェースなどを表示するように構成されうる。
【0176】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮又は展開するように構成される。ホームデバイス200は、1つ以上のビデオコーデックをサポートしうる。このようにして、ホームデバイス200は、複数のコーディングフォーマット、例えば、MPEG1、MPEG2、MPEG3、及びMPEG4で映像を再生又は記録しうる。
【0177】
内部メモリ303は、コンピュータ実行可能プログラムコードを保存するように構成されうる。実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ301は、内部メモリ303に保存された命令を実行して、ホームデバイス200の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ303は、プログラム保存領域とデータ保存領域とを含みうる。プログラム保存領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、又は画像再生機能)によって要求されるアプリケーションなどを保存しうる。データ保存領域は、ホームデバイス200が利用されるときに作成されるデータ(例えば、音声再生記録)などを保存しうる。加えて、内部メモリ303は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリ、又はUFSを含んでもよい。
【0178】
外部メモリインターフェース302は、外部ストレージカード、例えば、マイクロSDカードに接続して、広告デバイス120の保存容量を拡張するために利用されうる。外部メモリカードは、外部メモリインターフェース302を介してプロセッサ301と通信して、データストレージ機能を実装する。例えば、音楽及び映像などのファイルは、外部ストレージカードに保存される。
【0179】
ホームデバイス200は、オーディオモジュール307、スピーカ307A、マイクロフォン407B、アプリケーションプロセッサなどを介して、オーディオ機能、例えば、音楽再生及び記録、及び音声サンプリングを実装しうる。
【0180】
オーディオモジュール307は、デジタルオーディオ情報を、出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成されうる。オーディオモジュール307は、さらに、オーディオ信号をコーディング及びデコーディングするように構成される。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール307がプロセッサ301内に配置されてもよいし、オーディオモジュール307の一部の機能モジュールがプロセッサ301内に配置されてもよい。「ラウドスピーカ」とも称されるスピーカ307Aは、オーディオ電気信号をオーディオ信号に変換するように構成される。「マイク」又は「mic」とも称されるマイクロフォン407Bは、オーディオ信号を収集し、オーディオ信号を電気信号に変換するように構成される。
【0181】
以下の実施形態における全ての方法は、上記のハードウェア構造を有する電子デバイス及びホームデバイスで実装されうる。
【0182】
この出願の実施形態は、ホームデバイス制御方法を提供する。これは、図1に示した電子デバイス100とホームデバイス200との間の対話に利用されてよく、それにより、電子デバイス100は、ホームデバイス200を制御する。図5A及び図5Bに示すように、この出願のこの実施形態における方法は、S501~S511を含みうる。
【0183】
S501:ホームデバイス200は、周期的に第1のメッセージをブロードキャストする。
【0184】
例えば、第1のメッセージは、ホームデバイス200によって、極短距離アンテナ(弱アンテナとも称される)を利用してブロードキャストされたWi-Fiビーコン(Beacon)フレームである。従って、第1のメッセージは、短距離メッセージ又は極短距離メッセージと称されることもある。
【0185】
ホームデバイス200は、長距離アンテナ(強アンテナとも称される)と弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えうる。ホームデバイス200が弱アンテナを利用するように切り換えるとき、ホームデバイス200は、弱アンテナを利用して第1のメッセージをブロードキャストしうる。
【0186】
例えば、ホームデバイス200が、長距離アンテナ(強アンテナとも称される)と弱アンテナとの間で利用するものを切り換える周期は、T1及びT2であってよい。例えば、T1は、2秒(s)、3秒、又は4秒などの任意の期間であってよく、T2は、100ミリ秒(ms)、90ミリ秒、80ミリ秒などの任意の期間であってよい。例えば、T1=2秒であり、T2=100ミリ秒である。ホームデバイス200が、時点t0で、弱アンテナから強アンテナに切り換えると仮定する。時点t1で、即ち、時点t0の2秒後に、ホームデバイス200は、強アンテナを弱アンテナに切り換えうる。時点t0から時点t1までの期間は、2秒である。次いで、時点t2で、即ち、時点t1から100ミリ秒後に、ホームデバイス200は、弱アンテナから強アンテナに切り換えうる。時点t1から時点t2までの期間は、100ミリ秒である。このようにして、ホームデバイス200は、周期T1及び周期T2に基づいて、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えうる。
【0187】
この出願のこの実施形態では、ホームデバイス200が弱アンテナを利用するように切り換えるとき、ホームデバイス200が、T2の各周期に1つ以上の第1のメッセージをブロードキャストしうる。例えば、T2=100ミリ秒である。ホームデバイス200は、100ミリ秒内で20ミリ秒毎に1つの第1のメッセージをブロードキャストしうる。このようにして、ホームデバイス200は、100ミリ秒内に5つの第1のメッセージをブロードキャストしうる。
【0188】
第1のメッセージは、無線アクセスポイント(access point, AP)としてホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含みうる。
【0189】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、ホームデバイス200の識別子をさらに含みうる。ホームデバイス200の識別子は、ホームデバイス200を一意に識別するために利用されうる。例えば、ホームデバイス200のデバイス識別子は、ホームデバイスのメディアアクセス制御(media access control, MAC)アドレスであってよい。
【0190】
ホームデバイス200が、弱アンテナを利用して第1のメッセージをブロードキャストする具体的な方法については、上記の実施形態における図4A又は図4Bの詳細な説明を参照されるべきであることに留意すべきである。詳細については、ここでは再び説明されない。ホームデバイス200によって、弱アンテナを利用してブロードキャストされる第1のメッセージの実効伝搬距離は、第1の距離である。例えば、第1の距離は、0.3m、即ち、30センチメートル(cm)であってよい。
【0191】
電子デバイスとホームデバイス200との間の距離が第1の距離未満であるときのみ、電子デバイスは、ホームデバイス200によって、弱アンテナを利用してブロードキャストされる第1のメッセージ(即ち、ビーコンフレーム)を受信することができると理解されうる。電子デバイスとホームデバイス200との間の距離がより短いことは、ホームデバイスによって検出される第1のメッセージの信号強度がより高いことを示し、電子デバイスとホームデバイス200との間の距離がより長いことは、ホームデバイスによって検出される第1のメッセージの信号強度がより低いことを示す。
【0192】
ホームデバイス200がネットワークで構成されているかどうか(即ち、ホームデバイス200がルータによって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするかどうか)、及びホームデバイス200がホームクラウドに登録されているかどうかにかかわらず、ホームデバイス200は、第1のメッセージを周期的にブロードキャストするS501を実行しうることに留意すべきである。言い換えると、この出願のこの実施形態における方法は、以下の状態のいずれか1つにおけるホームデバイス、例えば、ネットワークで構成されたホームデバイス、ネットワークで構成されていないホームデバイス、登録されたデバイス、及び登録されていないホームデバイスに適用可能である。
【0193】
S502:電子デバイス100は、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出する。
【0194】
いくつかの実施形態では、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出することは、電子デバイス100が、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイス200によってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを特に含みうる。例えば、第1の事前設定された期間は、3秒、4秒、5秒、又は6秒などの任意の期間であってよい。第1の事前設定された期間は、T1より大きい。N≧1であり、Nは正の整数である。
【0195】
いくつかの他の実施形態では、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出することは、電子デバイス100が、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイス200によってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することだけでなく、以下のこと、即ち、ホームデバイス200が事前設定されたホームサービスをサポートすることと、N個の第1のメッセージの信号強度が第1の強度閾値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0196】
電子デバイス100にインストールされた第1のAPPは、事前設定されたホームサービス、例えば、ファーウェイスマートホームサービスをユーザに提供しうる。言い換えると、ホームデバイス200が事前設定されたホームサービスをサポートすることは、特に、ホームデバイス200が、電子デバイス100内の第1のAPPによって提供される事前設定されたホームサービスをサポートすることを意味する。電子デバイス100は、第1のメッセージで搬送される第1の識別子を利用して、ホームデバイス200が、事前設定されたホームサービスをサポートすることを識別しうる。例えば、第1の識別子は、ホームデバイス200の製品タイプ(Product Type)であってよく、製品タイプは、ホームデバイス200の製造者及び/又は製品モデルを識別するために利用されうる。他の例では、第1の識別子は、事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイスを識別するために利用される事前設定された識別子であってよい。
【0197】
いくつかの他の実施形態では、図5Aに示すように、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する前に、この出願のこの実施形態における方法は、S502’をさらに含みうる。
【0198】
S502’:事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイス200によってブロードキャストされる第1のメッセージを受信した後、電子デバイス100は、第1のプロンプト情報を送信する。
【0199】
電子デバイス100は、第1のメッセージで搬送される第1の識別子を利用して、ホームデバイス200が事前設定されたホームサービスをサポートすることを識別しうる。第1のプロンプト情報は、事前設定された方式で、電子デバイス100を移動してホームデバイス200に近づけるように制御することをユーザに指示するために利用される。上記の事前設定された方式の詳細な説明については、以下の実装(1)及び実装(2)を参照されたい。
【0200】
実装(1):事前設定された方式は、少なくとも第2の事前設定された期間の間、電子デバイス100が移動してホームデバイス200に近づくことであってよい。第2の事前設定された期間は、第1の事前設定された期間以上である。例えば、第2の事前設定された期間は、4秒、5秒、又は6秒などの任意の期間であってよい。
【0201】
例えば、第2の事前設定された期間は、5秒であり、ホームデバイス200は、スマートテレビである。電子デバイス100は、図6に示したプロンプトインターフェースを表示しうる。プロンプトインターフェースは、第1のプロンプト情報601、例えば、「モバイルフォンを把持して、少なくとも5秒間、スマートテレビに近づけて下さい」を含む。代替的に、電子デバイス100は、音声再生方式で第1のプロンプト情報、例えば、「少なくとも5秒間、スマートテレビに近づいて下さい」を送りうる。
【0202】
任意選択で、第1のプロンプト情報は、ユーザが、電子デバイス100を移動してホームデバイス200に近づけるように制御する距離範囲をさらに示しうる。例えば、図6に示した第1のプロンプト情報601は、「モバイルフォンとスマートテレビとの間の距離を30cm以内にキープして下さい」をさらに含みうる。
【0203】
電子デバイス100がS502’を実行した後、ユーザが、第1のプロンプト情報の指示に基づいて、電子デバイス100を移動してホームデバイス200に近づけるように制御する場合、電子デバイス100が第1の事前設定された期間内にN個の第1のメッセージを受信する可能性が比較的高く、かつ、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する可能性が比較的高いことが理解されうる。
【0204】
実装(1)では、ホームデバイス200がS502における事前設定された条件を満たすことは、電子デバイス100が、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイス200によってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することを特に含みうる。任意選択で、ホームデバイス200がS502における事前設定された条件を満たすことは、以下のこと、即ち、N個の第1のメッセージの信号強度が第1の強度閾値より大きいこと、の少なくとも1つをさらに含みうる。
【0205】
実装(2):事前設定された方式は、第2の事前設定された期間内にM回、電子デバイスが移動してホームデバイス200に近づいては離れることであってよい。第2の事前設定された期間は、第1の事前設定された期間以上である。例えば、第2の事前設定された期間は、4秒、5秒、又は6秒などの任意の期間であってよい。M≧2であり、Mは正の整数である。
【0206】
例えば、第2の事前設定された期間は、5秒であり、ホームデバイス200は、スマートテレビであり、M=3である。電子デバイス100は、図7に示したプロンプトインターフェースを表示しうる。プロンプトインターフェースは、第1のプロンプト情報701、例えば、「モバイルフォンを把持して5秒以内に3回、スマートテレビに“近づけたり離したり”して下さい!」を含む。代替的に、電子デバイス100は、音声再生方式で第1のプロンプト情報、「5秒以内に3回、スマートテレビに近づけては離すように動かして下さい!」を送りうる。
【0207】
電子デバイス100がS502’を実行した後、ユーザが、第1のプロンプト情報の指示に基づいて、電子デバイス100を移動してホームデバイス200に近づけるように制御する場合、電子デバイス100が第1の事前設定された期間内にN個の第1のメッセージを受信する可能性が比較的高く、かつ、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する可能性が比較的高いことが理解されうる。
【0208】
実装(2)では、ホームデバイス200がS502における事前設定された条件を満たすことは、特に、電子デバイス100が、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイス200によってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信することと、N個の第1のメッセージの信号強度が、事前設定された変動条件の下でM回変化することと、を含みうる。
【0209】
N個の第1のメッセージの信号強度が、事前設定された変動条件の下で1回変化することは、特に、電子デバイス100によって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第2の強度閾値より大きく、かつ、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さいことを含みうる。第2の強度閾値は、第3の強度閾値より大きい。
【0210】
電子デバイス100がホームデバイス200にとても近い(例えば、タッチする又は接触する)とき、第2の強度閾値は、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度であってよい。電子デバイス100がホームデバイス200から離れる(例えば、電子デバイス100とホームデバイス200との間の距離が第1の距離である)とき、第3の強度閾値は、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度であってよい。
【0211】
M=3が例として利用される。N個の第1のメッセージの信号強度が、事前設定された変動条件の下で3回変化することは、特に、電子デバイス100によって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が、第2の強度閾値より大きくなり、そして、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなり、次いで、電子デバイス100によって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が、第2の強度閾値より大きくなり、そして、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなり、次いで、電子デバイス100によって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が、第2の強度閾値より大きくなり、そして、電子デバイスによって受信される1つ以上の第1のメッセージの信号強度が第3の強度閾値より小さくなること、でありうる。
【0212】
図8は、電子デバイス100が移動して、5秒以内に3回、ホームデバイス200に近づいたり離れたりするプロセスにおける、電子デバイス100によって検出される複数の第1のメッセージの信号強度変化を示す模式図である。
【0213】
例えば、図8に示した時点t1で、電子デバイス100は、ホームデバイス200によってブロードキャストされる第1のメッセージを受信し、ホームデバイス200が事前設定されたホームサービスをサポートすることを電子デバイス100が識別すると仮定する。電子デバイス100は、第1のプロンプト情報、例えば、「モバイルフォンを把持して、5秒以内に3回、“スマートテレビに近づけたり離したり”して下さい!」を送りうる。ユーザが、第1のプロンプト情報の指示に基づいて、電子デバイス100を操作する場合、電子デバイス100は、時点t1から時点t8までの期間(即ち、第1の事前設定された期間、例えば、5秒)内に、図8に示した波形で信号強度が変化する複数の第1のメッセージを検出しうる。
【0214】
図8を参照しながら、この出願のこの実施形態では、ユーザが電子デバイス100を把持して、実装(2)における第1のプロンプト情報の指示に基づいて電子デバイス100を操作するプロセスにおいて、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度の変化が説明される。
【0215】
図8に示した時点t1から開始すると、ユーザは、電子デバイス100を把持して、第1の時間の間、ホームデバイス200に近づける(又は、タッチする又は接触させる)。図8に示した時点t2で、電子デバイス100は、ホームデバイス200にタッチ又は接触する(タッチポイント1と称される)。言い換えると、電子デバイス100は、ホームデバイス200にとても近い。従って、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度は、比較的高い。例えば、図8に示すように、時点t2のタッチポイント1で、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第2の強度閾値より大きい。
【0216】
図8に示した時点t2から開始すると、ユーザは、第1の時間の間、電子デバイス100を把持してホームデバイス200から遠ざける。図8に示した時点t3で、電子デバイス100は、ホームデバイス200から比較的遠くにある(遠方ポイント1と称される)。従って、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度は、比較的低い。例えば、図8に示すように、時点t3の遠方ポイント1で、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第3の強度閾値より小さい。
【0217】
時点t1から時点t3までの期間において、電子デバイス100が、まず、ホームデバイス200に近づくように移動し、それにより、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第2の強度閾値より大きくなり、次いで、電子デバイス100がホームデバイス200から遠ざかるように移動し、それにより、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第3の強度閾値より小さくなる。このようにして、時点t1から時点t3までの期間において、電子デバイス100は、第1のメッセージの信号強度が、事前設定された変動条件の下で1回変化することを検出する。
【0218】
図8に示した時点t3から開始すると、ユーザは、第2の時間の間、電子デバイス100を把持してホームデバイス200に近づける(又は、タッチする又は接触させる)。図8に示した時点t4で、電子デバイス100は、ホームデバイス200にタッチ又は接触する(タッチポイント2と称される)。言い換えると、電子デバイス100は、ホームデバイス200にとても近い。従って、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度は、比較的高い。例えば、図8に示すように、時点t4のタッチポイント2で、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第2の強度閾値より大きい。
【0219】
図8に示した時点t4から開始すると、ユーザは、第2の時間の間、電子デバイス100を把持してホームデバイス200から遠ざける。図8に示した時点t5で、電子デバイス100は、ホームデバイス200から比較的遠くにある(遠方ポイント2と称される)。従って、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度は、比較的低い。例えば、図8に示すように、時点t5の遠方ポイント2で、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第3の強度閾値より小さい。
【0220】
時点t3から時点t5までの期間において、電子デバイス100が、まず、ホームデバイス200に近づくように移動し、それにより、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第2の強度閾値より大きくなり、次いで、電子デバイス100がホームデバイス200から遠ざかるように移動し、それにより、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第3の強度閾値より小さくなる。結局、時点t1から時点t5までの期間において、電子デバイス100は、事前設定された変動条件の下で2回、第1のメッセージの信号強度が変化することを検出する。
【0221】
図8に示した時点t5から開始すると、ユーザは、第3の時間の間、電子デバイス100を把持してホームデバイス200に近づける(又は、タッチする又は接触させる)。図8に示した時点t6で、電子デバイス100は、ホームデバイス200にタッチ又は接触する(タッチポイント3と称される)。言い換えると、電子デバイス100は、ホームデバイス200にとても近い。従って、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度は、比較的高い。例えば、図8に示すように、時点t6のタッチポイント3で、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第2の強度閾値より大きい。
【0222】
図8に示した時点t6から開始すると、ユーザは、第3の時間の間、電子デバイス100を把持してホームデバイス200から遠ざける。図8に示した時点t7で、電子デバイス100は、ホームデバイス200から比較的遠くにある(遠方ポイント3と称される)。従って、ホームデバイス200によってブロードキャストされ、かつ電子デバイス100によって受信される第1のメッセージの信号強度は、比較的低い。例えば、図8に示すように、時点t7の遠方ポイント3で、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第3の強度閾値より小さい。
【0223】
時点t5から時点t7までの期間において、電子デバイス100が、まず、ホームデバイス200に近づくように移動し、それにより、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第2の強度閾値より大きくなり、次いで、電子デバイス100がホームデバイス200から遠ざかるように移動し、それにより、電子デバイス100によって検出される第1のメッセージの信号強度は、第3の強度閾値より小さくなる。結局、時点t5から時点t7までの期間において、電子デバイス100は、事前設定された変動条件の下で3回、第1のメッセージの信号強度が変化することを検出する。
【0224】
いくつかの他の実施形態において、事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイス200によってブロードキャストされる第1のメッセージを受信した後、電子デバイス100は、第1のプロンプト情報だけでなく、第2のプロンプト情報も送りうる。第2のプロンプト情報は、第1のプロンプト情報のプロンプトに基づいて電子デバイス100を操作した後、電子デバイス100を利用してホームデバイス200を制御するように、ユーザに指示するために利用される。例えば、モバイルフォン100は、図6又は図7に示した第2のプロンプト情報602、例えば、「モバイルフォンがスマートテレビを制御できるようにするために、上記のプロンプトに基づいてモバイルフォンを操作せよ!」を表示しうる。
【0225】
第2のプロンプト情報は、電子デバイス100によって、第1のプロンプト情報のプロンプトに基づいて電子デバイス100を操作するようにユーザに指示する目的を、ユーザに説明するために利用されうる。このようにして、上記のプロンプトに基づいて電子デバイス100を操作することによって実現することができる機能又は効果を学んだ後、ユーザは、上記のプロンプトに基づいて電子デバイス100を操作して、ユーザの操作プロセスにおけるユーザ体験を改善するかどうかを決定することができる。
【0226】
いくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、左端画面又は通知メッセージを利用して、第1のプロンプト情報及び第2のプロンプト情報をさらに送りうる。例えば、電子デバイス100は、プロンプト情報902、例えば、「スマートテレビの制御ページを取得するために、モバイルフォンを把持して、5秒以内に3回、スマートテレビに“近づけたり離したり”して下さい!」を図9に示した左端画面901上に表示しうる。左端画面を利用して電子デバイス100によって送られる第1のプロンプト情報を、適時にユーザによって発見されることを可能にするため、第1のプロンプト情報を送るとき、電子デバイス100は、振動プロンプト、音声プロンプトなどをさらに送ってよい。他の例では、図10に示すように、電子デバイス100は、通知メッセージ1001、例えば、「スマートテレビの制御ページを取得するために、モバイルフォンを把持して5秒以内に3回、スマートテレビに“近づけたり離したり”して下さい」を利用してプロンプト情報を送りうる。
【0227】
任意選択で、電子デバイス100又はユーザは、第1のプロンプト情報のための表示期間を設定しうる。例えば、モバイルフォンは、電子デバイス100が第1のプロンプト情報を表示する時点から開始する第3の事前設定された期間内に第1のプロンプト情報を常に表示しうる。第3の事前設定された期間の間、表示した後、電子デバイス100は、自動的に第1のプロンプト情報を消去しうる。
【0228】
この出願のこの実施形態では、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する方法は、それらに限定されないが、上記の方法を含むことに留意すべきである。電子デバイス100によって、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出する目的は、電子デバイス100を把持するユーザに、電子デバイス100によってホームデバイス200を制御する意思があるかどうかを判定することにある。ユーザに、電子デバイス100を利用してホームデバイス200を制御する意思がある場合、ユーザは、第1のプロンプト情報の指示に基づいて電子デバイス100を操作する。この場合、電子デバイス100は、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しうる。
【0229】
ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する場合、それは、ユーザに、電子デバイス100を利用してホームデバイス200を制御する意思があることを示す。この場合、電子デバイス100は、ホームデバイス200と対話して、ホームデバイス200を制御しうる。
【0230】
具体的には、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する場合、電子デバイス100は、第2のメッセージをホームデバイス200に送信しうる。第2のメッセージは、ホームデバイス200に、極短距離アンテナを利用するように指示するために利用され、ホームデバイス200からランダムコードを取得することを示すために利用される。ランダムコードは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。
【0231】
例えば、第2のメッセージは、第1の命令(タッチ命令とも称される)と、第2の命令(コピー命令とも称される)とを含みうる。第1の命令は、ホームデバイス200に、極短距離アンテナ(即ち、弱アンテナ)を利用するように指示するために利用される。第2の命令は、ホームデバイス200からランダムコードを取得するために利用される。具体的には、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する場合、電子デバイス100は、S503を実行しうる。
【0232】
S503:電子デバイス100は、第1の命令をホームデバイス200に送信する。第1の命令は、ホームデバイス200に、極弱アンテナを利用するように指示するために利用される。
【0233】
電子デバイス100は、第1の命令をブロードキャストしうる。電子デバイス100は、長距離アンテナ(即ち、強アンテナ)又は極短距離アンテナ(即ち、弱アンテナ)を利用して第1の命令をブロードキャストしうる。このことは、この出願のこの実施形態において限定されない。例えば、第1の命令は、電子デバイス100によってブロードキャストされるWi-Fiビーコンフレームであってよい。
【0234】
第1の命令は、ホームデバイス200の識別子を含む。従って、第1の命令を受信した後、ホームデバイス200は、第1の命令に応答して、対応する動作を実行してよく、第1の命令を受信した後、他のデバイスは、第1の命令に応答しなくてもよいし、又は第1の命令を削除してもよい。
【0235】
第1の命令は、ホームデバイス200に弱アンテナを利用するように指示するために利用されるインジケーション情報を含みうる。例えば、インジケーション情報は、第1の命令内の事前設定されたフラグビットであってよい。電子デバイスが、第1の命令を利用して、ホームデバイス200に極短距離アンテナを利用するように指示する具体的な方法については、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0236】
S504:ホームデバイス200は、第1の命令を受信し、第1の命令に応答して極短距離アンテナを利用し、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えない。
【0237】
ホームデバイス200が、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えうることを上記の実施形態から理解することができる。この出願のこの実施形態では、第1の命令を受信した後、ホームデバイス200は、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えなくてよいが、ホームデバイス200が、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを切り換えるためのインジケーション情報又は命令を受信するまで、弱アンテナを常に利用する。
【0238】
S505:電子デバイス100は、第2の命令をホームデバイス200に送信する。第2の命令は、ホームデバイス200からランダムコードを取得するために利用される。ランダムコードは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。
【0239】
第2の命令は、ホームデバイス200に、APとして無線ローカルエリアネットワークを提供するように指示するためにさらに利用される。第2の命令は、ホームデバイス200の識別子を含む。従って、第2の命令を受信した後、ホームデバイス200は、第2の命令に応答して、対応する動作を実行してよく、第2の命令を受信した後、他のデバイスは、第2の命令に応答しなくてもよいし、又は第2の命令を削除してもよい。
【0240】
S506:ホームデバイス200は、第2の命令を受信し、弱アンテナを利用して、ランダムコードを電子デバイス100に送信する。
【0241】
ランダムコードは、ホームデバイス200によってランダムに生成されうる。ランダムコードは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。ランダムコードの具体的な実装については、S508における詳細な説明を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0242】
ホームデバイス200は、電子デバイス100から第2の命令を受信した後のみ、ランダムコードを電子デバイス100に送信することができることに留意すべきである。電子デバイス100は、ホームデバイス200が事前設定された条件(例えば、電子デバイス100が、第1の事前設定された期間内に、ホームデバイス200によってブロードキャストされるN個の第1のメッセージを受信し、かつN個の第1のメッセージの信号強度が、事前設定された変動条件の下でM回変化すること)を満たすことを検出した後のみ、第1の命令及び第2の命令をホームデバイス200に送信する。言い換えると、ホームデバイス200は、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しているデバイスにのみランダムコードを送信しうる。このようにして、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しているデバイス(電子デバイス100など)のみが、ランダムコードを受信することができ、電子デバイス100のみが、SSID及びランダムコードに基づいて、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることができる。このようにして、他のデバイスが誤って、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを防止することができる。
【0243】
S504の後、ホームデバイス200は、極短距離アンテナを利用することを理解すべきである。従って、S506では、ホームデバイス200は、極短距離アンテナを利用して、ランダムコードを電子デバイス100に送信する。
【0244】
ホームデバイス200が弱アンテナを利用して無線通信を実行するための実行伝送距離は、第1の距離である。例えば、第1の距離は、30cmである。ホームデバイス200が弱アンテナを利用するとき、ホームデバイス200と電子デバイス100との間の距離が第1の距離未満である場合、ホームデバイス200は、電子デバイス100と通信しうる。
【0245】
ホームデバイス200によって、弱アンテナを利用して実行される無線通信のための実行伝送距離は、第1の距離(例えば、0.3m)であることが理解されうる。他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)とホームデバイス200との間の距離が第1の距離未満であるときのみ、他のデバイスは、ホームデバイス200によって送信されるランダムコードを受信することができる。ホームデバイス200からの距離が第1の距離より大きいデバイスは、ホームデバイス200によって送信されるランダムコードを受信することができない。ランダムコードを受信した後、他のデバイスは、SSID及びランダムコードを利用して、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスしうる。
【0246】
この出願のこの実施形態では、極短距離アンテナが利用され、ホームデバイス200は、弱アンテナを利用してランダムコードを電子デバイス100に送信し、ホームデバイス200によって送信されるランダムコードが他のデバイスによって受信されないことを保証し、電子デバイス100とホームデバイス200との間のデータ伝送のセキュリティを保証する。さらに、他のデバイスが、ランダムコードを利用して、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを防止して、ユーザの情報セキュリティを保護することができる。
【0247】
S507:ホームデバイス200は、APとして、弱アンテナを利用して無線ローカルエリアネットワークを提供する。
【0248】
S504の後、ホームデバイス200は、極短距離アンテナを利用することに留意すべきである。従って、S507では、ホームデバイス200は、APとして、極短距離アンテナを利用して無線ローカルエリアネットワークを提供する。
【0249】
S508:電子デバイス100は、ランダムコードに基づいて、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする。
【0250】
S501における第1のメッセージは、APとして利用されるホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含むことを上記の実施形態から理解することができる。言い換えると、電子デバイス100は、ホームデバイス200のSSIDを取得している。S505におけるランダムコードは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。従って、ランダムコードを受信した後、電子デバイス100は、SSID及びランダムコードに基づいて、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスしうる。
【0251】
いくつかの実施形態では、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークは、暗号化された無線ローカルエリアネットワークであってよい。即ち、SSIDだけでなく、アクセスパスワードが、無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために要求される。
【0252】
この実施形態の場合では、ランダムコードが、APとして利用されるホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードであってよい。ホームデバイス200は、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しているデバイスのみにアクセスパスワードを送信しうる。このようにして、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しているデバイス(電子デバイス100など)のみが、アクセスパスワードを受信することができ、電子デバイス100のみが、SSID及びアクセスパスワードに基づいて、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることができる。
【0253】
この実施形態の他の場合では、S501における第1のメッセージは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークのSSIDを含むだけでなく、無線ローカルエリアネットワークのアクセスパスワードも含みうる。ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスを検証するために利用される識別認証コードである。具体的には、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスが、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しているデバイスであるかどうかを検証するために利用されうる。
【0254】
具体的には、ホームデバイス200は、S506でランダムコードを保存しうる。他のデバイス(例えば、電子デバイス100)のアクセス要求を受信した後、ホームデバイス200は、アクセス要求内のアクセスパスワードが正しいかどうかを判定するだけでなく、アクセス要求が、ホームデバイス200に保存されているランダムコードと同じランダムコードを搬送しているかどうかも判定する。アクセス要求内のアクセスパスワードが正しく、かつ、ホームデバイス200に保存されているランダムコードと同じランダムコードを搬送している場合、電子デバイス100は、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスしうる。
【0255】
この場合、ホームデバイス200は、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出している電子デバイス100にのみランダムコードを送信する。従って、他のデバイスが、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを取得することができたとしても、他のデバイスがランダムコードを取得しないか又はランダムコードが正しくない限り、他のデバイスは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークに成功裏にアクセスすることはできない。
【0256】
いくつかの他の実施形態では、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークは、暗号化されていない無線ローカルエリアネットワークでありうる。即ち、無線ローカルエリアネットワークにアクセスするためにアクセスパスワードが要求されない。
【0257】
この実施形態では、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスを検証するために利用される識別認証コードである。具体的には、ランダムコードは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求するデバイスが、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出しているデバイスであるかどうかを検証するために利用されうる。
【0258】
具体的には、ホームデバイス200は、S506でランダムコードを保存しうる。他のデバイス(例えば、電子デバイス100)のアクセス要求を受信した後、ホームデバイス200は、アクセス要求が、ホームデバイス200に保存されているランダムコードと同じランダムコードを搬送しているかどうかを判定しうる。アクセス要求が、ホームデバイス200に保存されているランダムコードと同じランダムコードを搬送している場合、電子デバイス100は、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスしうる。
【0259】
この場合、ホームデバイス200は、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを検出している電子デバイス100にのみランダムコードを送信する。従って、他のデバイスが、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークのSSIDを取得することができたとしても、他のデバイスがランダムコードを取得しないか又はランダムコードが正しくない限り、他のデバイスは、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークに成功裏にアクセスすることはできない。
【0260】
いくつかの他の実施形態では、ランダムコードの有効期間は、ホームデバイス200がランダムコードを生成する時点から始まる第4の事前設定された期間である。例えば、第4の事前設定された期間は、5分、10分、又は15分などの任意の期間であってよい。第4の事前設定された期間は、ユーザによって、ホームデバイス200に設定されてもよいし、又は、第4の事前設定された期間は、ホームデバイス400に事前構成されてもよい。
【0261】
ホームデバイス200は、電子デバイス100によって送信されたアクセス要求内のランダムコードの有効性を検証し、即ち、アクセス要求内のランダムコードが有効期間内にあるかどうかを判定しうる。アクセス要求内のランダムコードが有効期間内である場合、電子デバイス100は、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを許可されうるし、又は、アクセス要求内のランダムコードが有効期間内でない場合、電子デバイス100は、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることが禁止されうる。
【0262】
例えば、ランダムコード(例えば、ランダムコード1)を生成した後、ホームデバイス200は、ランダムコード1を保存しうる。ホームデバイス200は、ホームデバイス200がランダムコード1を生成又は保存する時点から、第4の事前設定された期間の終了まで、ランダムコード1を削除しうる。このようにして、電子デバイス100が、第4の事前設定された期間内に、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求する場合、アクセスは成功しうる。しかし、電子デバイス100が、第4の事前設定された期間の後、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを要求する場合、ホームデバイス200がアクセス要求内のランダムコードを保存していないため、アクセスは失敗する。
【0263】
S509:電子デバイス100は、ホームデバイス200から、ホームデバイス200の無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイス200の構成情報を取得する。
【0264】
ホームデバイス200の構成情報(プロファイル)は、ホームデバイス200のデバイス名、ホームデバイス200のデバイスアイコン、ホームデバイス200の様々な機能を実装するために利用されるアイコンなどを含みうる。例えば、ホームデバイス200がスマートテレビであり、スマートテレビの構成情報は、スマートテレビのデバイス名(例えば、xxブランドのスマートテレビ)、スマートテレビのデバイスアイコン、スマートテレビのオン/オフアイコン、音量調節アイコン、及びチャンネル調節アイコンなどを含みうると仮定する。他の例では、ホームデバイス200がエアコンであり、エアコンの構成情報は、エアコンのデバイス名(例えば、xxブランドのエアコン)、エアコンのデバイスアイコン、スマートエアコンのオン/オフアイコン、及び温度調節アイコンを含みうると仮定する。
【0265】
ホームデバイス200の構成情報は、ホームデバイス200の制御ページを生成するために利用される。例えば、電子デバイス100は、ホームデバイス200の構成情報に基づいて、ホームデバイス200のデバイス名、及びホームデバイス200の様々なアイコンを含む制御ページを生成しうる。制御ページは、ユーザによって、ホームデバイス200を制御するために利用されうる。
【0266】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、ホームデバイス200からの、ホームデバイス200の構成情報を要求しうる。具体的には、S509は、電子デバイス100が、ホームデバイス200の無線ローカルエリアネットワークを介して、第1の要求をホームデバイス200に送信することであって、第1の要求は、ホームデバイス200の構成情報を取得することを要求するために利用される、ことと、ホームデバイス200が、第1の要求を受信し、第1の応答を電子デバイスに送信することであって、第1の応答は、ホームデバイス200の構成情報を含む、こととを含みうる。
【0267】
いくつかの他の実施形態では、ホームデバイス200は、積極的に、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信しうる。具体的には、S509は、ホームデバイス200が、ホームデバイス200の無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信することを含みうる。
【0268】
S504の後、ホームデバイス200は、極短距離アンテナを利用することに留意すべきである。従って、S509では、ホームデバイス200は、極短距離アンテナを利用して電子デバイス100と対話して、ホームデバイス200の構成情報を送信する。
【0269】
この出願のこの実施形態では、極短距離アンテナが利用され、ホームデバイス200は、弱アンテナを利用して、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信し、ホームデバイス200によって送信されるホームデバイス200の構成情報が他のデバイスによって受信されないことを保証し、電子デバイス100とホームデバイス200との間のデータ伝送のセキュリティを保証する。
【0270】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100とホームデバイス200との間のデータ伝送のセキュリティをさらに改善するために、電子デバイス100とホームデバイス200とが、暗号化キーを取り決めて、暗号化キーを利用して、伝送されるデータ(例えば、ホームデバイス200の構成情報)を暗号化しうる。このようにして、電子デバイス100とホームデバイス200との間のデータ伝送のセキュリティをさらに改善することができる。
【0271】
S510:電子デバイス100は、ホームデバイス200の構成情報に基づいて、ホームデバイス200の制御ページを表示する。
【0272】
ホームデバイスの構成情報は、ホームデバイス200の様々なアイコンを含むことが理解されうる。電子デバイス100は、ホームデバイス200の構成情報に基づいて、ホームデバイス200の制御ページを生成して表示しうる。ホームデバイス200の制御ページ上の全てのインターフェース要素(チャート又はボタンなど)は、ホームデバイス200の構成情報に基づいて生成される。電子デバイス100が、ホームデバイス200の構成情報に基づいてホームデバイス200の制御ページを生成しうる具体的な方法については、従来技術における詳細な説明を参照されたい。詳細については、ここでは説明されない。
【0273】
例えば、ホームデバイス200は、スマートデスクランプである。電子デバイス100(例えば、モバイルフォン)は、図11に示したスマートデスクランプの制御ページ1101を表示しうる。制御ページ1101は、スマートデスクランプのアイコン、スマートデスクランプのオン/オフボタン、スマートデスクランプの明るさ調整オプション、スマートデスクランプのモードオプション(目に優しいモードオプション及びスリープモードオプションなど)、スマートデスクランプのアラームクロック設定オプションなどを含みうる。
【0274】
他の例では、ホームデバイス200は、スマートテレビである。電子デバイス100(例えば、モバイルフォン)は、図12に示したスマートテレビの制御ページ1201を表示しうる。制御ページ1201は、スマートテレビのアイコン、スマートテレビのオン/オフボタン、ミュートボタン、メニューオプションなどを含みうる。
【0275】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、左端画面又は通知メッセージを利用して、ホームデバイス200の制御ページを表示しうる。
【0276】
例えば、図13に示すように、電子デバイス100(例えば、モバイルフォン)は、スマートデスクランプの制御ページ1302を左端画面1301上に表示しうる。制御ページ1302は、スマートデスクランプのアイコン、スマートデスクランプのオン/オフボタン、及びスマートデスクランプの明るさ調整オプションを含みうる。
【0277】
他の例では、図14に示すように、電子デバイス100(例えば、モバイルフォン)は、スマートデスクランプの制御ページ1403を、通知インターフェース1401上の通知メッセージ内に表示しうる。制御ページ1403は、スマートデスクランプのアイコン、スマートデスクランプのオン/オフボタン、及びスマートデスクランプの明るさ調整オプションを含みうる。図14に示した通知インターフェース1401は、通知バー1402をさらに含む。
【0278】
左端画面又は通知メッセージ上で、スマートデスクランプの制御ページを表示する表示領域は限られるため、図11に示した制御ページ1101と比べると、図13に示した制御ページ1302及び図14に示した制御ページ1403は、より少ないインターフェース要素を有することが理解されうる。いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100がホームデバイス200をより包括的に制御することを可能にするため、電子デバイス100は、図13に示した左端画面1301の制御ページ1302又は図14に示した通知インターフェース1401内の制御ページ1403上で、ユーザによって、事前設定された操作(例えば、タップ操作、ダブルタップ操作、又はタッチアンドホールド操作などの任意の操作)を実行するために利用され、電子デバイス100は、図11に示したスマートデスクランプの制御ページ1101を表示しうる。
【0279】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、左端画面又は通知メッセージを利用して、ホームデバイス200の制御ページのための第3のプロンプト情報を送りうる。例えば、図15に示すように、電子デバイス100は、左端画面1501を利用して、第3のプロンプト情報1502、例えば、「スマートデスクランプを制御するためにカードをタップせよ」を送りうる。他の例では、図16に示すように、電子デバイス100は、通知メッセージを利用して、プロンプト情報1601、例えば、「スマートデスクランプを制御するためのメッセージをタップせよ」を送りうる。第3のプロンプト情報上でのユーザによって実行されるタップ操作に応答して、電子デバイス100は、ホームデバイス200の制御ページを表示しうる。例えば、図15に示したプロンプト情報1502又は図16に示したプロンプト情報1601上で、ユーザによって実行されるタップ操作に応答して、電子デバイス100は、図11に示した制御ページ1101を表示しうる。
【0280】
いくつかの他の実施形態では、事前設定されたホームサービスをユーザに提供することができる第1のAPPが電子デバイス100にインストールされている場合、電子デバイス100は、第1のAPP内にホームデバイス200の制御ページを表示しうる。電子デバイス100が、ホームデバイス200の制御ページを表示する具体的な方式については、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0281】
S511:ホームデバイス200の制御ページ上で、ユーザによって実行される操作に応答して、電子デバイス100は、制御命令をホームデバイス200に送信して、ホームデバイス200を制御する。
【0282】
ホームデバイス200の制御ページ上のインターフェース要素及びホームデバイス200を制御するための制御命令などの情報は、ホームデバイス200の構成情報(即ち、プロファイル)に基づいて決定されることに留意すべきである。電子デバイス100が制御命令をホームデバイス200に送信して、ホームデバイス200を制御する具体的な方法については、従来技術における関連説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0283】
この出願のこの実施形態において提供されるホームデバイス制御方法によれば、電子デバイス100が、ホームデバイス200にタッチ(例えば、5秒以内に3回、移動して近づいたり離れたり)することにより、ホームデバイス200が、極短距離アンテナを利用するように制御されうるし、電子デバイス100が、自動的にホームデバイス200に接続される。このようにして、電子デバイス100は、ホームデバイス100から、ホームデバイス200の構成情報を取得し、ホームデバイス200の制御ページを表示して、ホームデバイス200を制御しうる。
【0284】
この出願のこの実施形態における方法は、ネットワークで構成され、かつ登録されているホームデバイスに適用可能であるだけでなく、ネットワークで構成されていないか又は登録されていないホームデバイスにも適用可能であることに留意すべきである。即ち、ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、この解決策を利用してホームデバイスを制御することができる。このようにして、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することができ、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0285】
この出願のこの実施形態において提供される方法は、特に、ホームデバイスのネットワーク構成及び登録プロセスに精通していない一部のユーザに適用可能である。そのようなユーザについては、電子デバイス100を把持してホームデバイス200にタッチ(例えば、5秒以内に3回、移動して近づけたり離したり)するだけで、ホームデバイス200を制御することができる上記の解決策を利用することによって、ホームデバイスの利用体験が改善される。
【0286】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100が、ホームデバイス200のクラウドサーバから、ホームデバイス200の構成情報(即ち、プロファイル)を取得しうる。具体的には、電子デバイス100は、ホームデバイス200の能力情報に基づいて、クラウドサーバから、ホームデバイス200の構成情報を取得しうる。それに対応して、図17Bに示すように、上記の実施形態におけるS509は、S1701に置き換えられうる。図17Bに示すように、S1701の後、この出願のこの実施形態における方法は、S1702をさらに含みうる。
【0287】
S1701:電子デバイス100は、ホームデバイス200の無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイス200から、ホームデバイス200の能力情報を取得する。
【0288】
ホームデバイス200の能力情報は、ホームデバイス200のデバイスタイプ(Device Type)のインジケーション情報を含みうる。ホームデバイス200のデバイスタイプ(Device Type)は、ホームデバイス200の機能に基づいて決定されてよく、即ち、ホームデバイス200の能力に基づいて決定されうる。例えば、様々なホームデバイスの機能に基づいて、ホームデバイスのデバイスタイプは、エアコン、洗濯機、照明、フロアスキャンロボット、スマートデスクランプ、スマートテレビ、ファンなどを含みうる。
【0289】
デバイスタイプは、ホームデバイスのデバイスタイプと称されることがある。各デバイスタイプ(即ち、Device Type)は、さらに、複数の製品タイプ(Product Type)に分類されうる。製品タイプは、ホームデバイスのデバイスサブタイプと称されることがある。例えば、同じデバイスタイプのホームデバイスは、製造者及び/又は製品モデルなどに基づいて、異なる製品タイプのホームデバイスに分類されうる。
【0290】
任意選択で、ホームデバイス200の能力情報は、ホームデバイス200の製品タイプのインジケーション情報をさらに含んでよい。異なる製品タイプのホームデバイスの具体的な機能(即ち、能力)は異なりうる。
【0291】
実装では、電子デバイス100は、ホームデバイス200の無線ローカルエリアネットワークを介して、能力要求をホームデバイス200に送信しうる。能力要求を受信した後、ホームデバイス200は、ホームデバイス200の能力情報を電子デバイス200に送信しうる。
【0292】
他の実装では、S508(即ち、電子デバイス100が、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする)の後、ホームデバイス200は、積極的に、ホームデバイス200の能力情報を電子デバイス100に送信してよい。
【0293】
S1702:電子デバイス100は、ホームデバイス200の能力情報に基づいて、クラウドサーバから、ホームデバイス200の構成情報を取得しうる。
【0294】
ホームデバイス200の能力情報を取得した後、電子デバイス100は、クラウドサーバに、能力情報を含むプロファイル要求を送信しうる。クラウドサーバは、異なる能力情報に対応するホームデバイスの構成情報(即ち、プロファイル)を含みうる。プロファイル要求を受信した後、クラウドサーバは、プロファイル要求に含まれる能力情報に対応する構成情報をクエリし、次いで、クエリされた構成情報を電子デバイス100に送信しうる。
【0295】
この出願のこの実施形態における方法では、電子デバイス100は、ホームデバイス200から、ホームデバイス200の構成情報を取得してもよいし、クラウドサーバから、ホームデバイス200の構成情報を取得してもよい。
【0296】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、既に、ホームデバイス200の構成情報(即ち、プロファイル)を保存していることがある。例えば、電子デバイス100は、この出願のこの実施形態における方法を実行し、ホームデバイス200の構成情報を取得して保存している。他の例では、電子デバイス100は、ホームデバイス200のネットワーク構成及び登録プロセスをトリガし、ホームデバイス200の構成情報を取得して保存している。
【0297】
この実施形態では、S509、又はS1701とS1702を実行する前に、電子デバイス100がホームデバイス200の構成情報を保存しているかどうかを電子デバイス100が判定しうる。電子デバイス100がホームデバイス200の構成情報を保存していない場合、電子デバイス100は、S509~S511、又は、S1701とS1702とS510とS511を実行しうる。電子デバイス100がホームデバイス200の構成情報を保存している場合、電子デバイス100は、直接、S510及びS511を実行しうる。
【0298】
この実施形態では、電子デバイス100がホームデバイス200の構成情報を保存している場合、電子デバイス100は、繰り返しホームデバイス200の構成情報を取得する必要がない。このようにして、ホームデバイス200の制御プロセスを簡単化することができる。
【0299】
上記の解決策によれば、電子デバイス100は、電子デバイス100がホームデバイス200にタッチ(例えば、5秒以内に3回、動かして近づけたり離したり)すると、ホームデバイス200の制御権限を取得しうると理解されうる。この解決策によれば、ホームデバイス200の制御プロセスを簡単化することができるけれども、全ての電子デバイスがホームデバイス200の制御権限を取得することができるため、ホームデバイス200の所有者によって、ホームデバイス200を利用する体験が影響されうる。
【0300】
ホームデバイス200を利用する際に、ホームデバイス200の所有者の利用体験を改善し、そして、ホームデバイス200の利用プロセスにおけるセキュリティを保証するために、いくつかの実施形態では、権限が付与されたアカウントにログインする電子デバイスのみが、ホームデバイス200の制御権限を取得することができる。言い換えると、権限が付与されたアカウントにログインする電子デバイスのみが、ホームデバイス200を制御することができる。
【0301】
いくつかの実施形態では、ホームデバイス200の能力情報を電子デバイス100に送信する前に、ホームデバイス200が、電子デバイス100に対する権限判定を実行しうる。具体的には、S1701の前に、この出願のこの実施形態における方法は、S1801をさらに含みうる。
【0302】
S1801:ホームデバイス200は、電子デバイス100に対する権限判定を実行する。
【0303】
実装では、ホームデバイス200は、ホームデバイス200の権限信頼リストを保存しうる。権限信頼リストは、権限が付与された複数のアカウントを含む。権限が付与されたアカウントは、以下のタイプのアカウント、即ち、第1のAPPのアカウント、及び電子デバイスの製造者のアカウント(例えば、ファーウェイアカウント)の少なくとも1つを含みうる。第1のAPPのアカウントは、ホームデバイス200を管理するために利用されるアカウントであるか、又は、ホームデバイス200の製造者のアカウントとみなされうる。
【0304】
ホームデバイス200の権限信頼リストは、ユーザによってホームデバイス200内に設定されうる。代替的に、ホームデバイス200の権限信頼リストは、ホームデバイス200に結びついたプライマリアカウントを利用して、ユーザによって設定されうる。例えば、ユーザは、電子デバイス(例えば、電子デバイス100)を操作して、プライマリアカウント(例えば、第1のAPPのアカウント又は電子デバイスの製造者のアカウント)にログインし、ホームデバイス200をプライマリアカウントに結びつけうる。加えて、プライマリアカウントにログインした後、任意の電子デバイスは、ホームデバイス200の権限信頼リスト上で、ユーザによって実行されるアップデート操作(例えば、権限が付与されたアカウントを追加すること、又は権限が付与されたアカウントを削除すること)を受信し、ホームデバイス200の権限信頼リストをアップデートしうる。
【0305】
例えば、電子デバイス100は、ホームデバイス200に権限要求を送信しうる。権限要求は、電子デバイス100のアカウントを含む。電子デバイス100のアカウントは、第1のAPPにログインするために電子デバイス100によって利用されるアカウント、又は、電子デバイス100がログインする、製造者のアカウント(例えば、ファーウェイアカウント)を含みうる。ホームデバイス200が権限要求を受信した後、権限要求内のアカウントが、ホームデバイス200の権限信頼リスト内の権限が付与されたアカウントであるかどうかが判定されうる。権限要求内のアカウントが、ホームデバイス200の権限信頼リスト内の権限が付与されたアカウントである場合、電子デバイス100に対する権限判定は成功する。権限要求内のアカウントが、ホームデバイス200の権限信頼リスト内の権限が付与されたアカウントでない場合、電子デバイス100に対する権限判定は失敗する。
【0306】
他の実装では、クラウドサーバが、各ホームデバイスの権限信頼リストを保存していることがある。この実装では、電子デバイス100は、権限要求をホームデバイス200に送信しうる。権限要求は、電子デバイス100のアカウントを含む。電子デバイス100のアカウントは、第1のAPPにログインするために、電子デバイス100によって利用されるアカウント、又は、電子デバイス100がログインする、製造者のアカウント(例えば、ファーウェイアカウント)を含みうる。ホームデバイス200が権限要求を受信した後、電子デバイス100のアカウントは、クラウドサーバに送信されてよく、クラウドサーバは、権限要求内のアカウントが、ホームデバイス200の権限信頼リスト内の権限が付与されたアカウントであるかどうかを判定する。権限要求内のアカウントが、ホームデバイス200の権限信頼リスト内の権限が付与されたアカウントである場合、電子デバイス100に対する権限判定は成功する。権限要求内のアカウントが、ホームデバイス200の権限信頼リスト内の権限が付与されたアカウントでない場合、電子デバイス100に対する権限判定は失敗する。
【0307】
S1801の後、電子デバイスの権限判定が成功する場合、電子デバイス100及びホームデバイス200は、S1701とS1702とS510とS511を実行しうる。S1801の後、電子デバイスの権限判定が失敗する場合、ホームデバイス200の制御プロセスは終了する。
【0308】
いくつかの他の実施形態では、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信する(即ち、S509又はS1702を実行する)前に、ホームデバイス200は、電子デバイス100に対する権限判定を実行してよい。ホームデバイス200が電子デバイス100上で権限判定を実行する具体的な方法については、S1801における詳細な説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0309】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100が、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする前に、ホームデバイス200は、電子デバイス100に対する権限判定をさらに実行してよい。ホームデバイス100は、ホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするための権限付与及び認証を通過する電子デバイスのみを許容する。ホームデバイス200が、電子デバイス100に対する権限判定を実行する具体的な方法については、S1801における詳細な説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0310】
いくつかの他の実施形態では、ランダムコードを電子デバイス100に送信する前に、ホームデバイス200は、電子デバイス100に対する権限判定を実行しうる。ホームデバイス200は、ランダムコードを、権限付与及び認証を通過する電子デバイスのみに送信する。ホームデバイス200が、電子デバイス100に対する権限判定を実行する具体的な方法については、S1801における詳細な説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0311】
ホームデバイス200が、常に、極短距離アンテナを利用して電子デバイス100と相互作用する場合、電子デバイス100とホームデバイス200との間の距離が第1の距離以下であることが保証されると理解されうる。ユーザによって把持される電子デバイス100とホームデバイス200との間の距離が、第1の距離より大きい場合、ホームデバイス200は、電子デバイス100によって送信される制御命令を受信することができない。この場合、ユーザは、電子デバイス100を利用して、ホームデバイス200を制御することができない。
【0312】
この出願のこの実施形態では、ユーザが電子デバイス100を利用してホームデバイス200を制御するのを助けるために、制御命令を利用して電子デバイス100がホームデバイス200を制御するフェーズにおいて、ホームデバイス200は、長距離アンテナ(即ち、強アンテナ)を利用するように切り換えうる、即ち、S1700を実行しうる。
【0313】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、ホームデバイス200から、ホームデバイス200の構成情報を取得する。ホームデバイス200の構成情報を取得した後、電子デバイス100は、ホームデバイス200の制御ページを表示し、制御命令を利用して電子デバイス100がホームデバイス200を制御するフェーズに入りうる。
【0314】
この実施形態では、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信した後、ホームデバイス100は、長距離アンテナ(即ち、強アンテナ)を利用するように切り換えうる。代替的に、ホームデバイス200は、電子デバイス100が成功裏に構成情報を受信した後で、強アンテナを利用するように切り換えうる。例えば、電子デバイス100は、ホームデバイス200から構成情報を受信した後、受信成功インジケーションをホームデバイス200に送信しうる。受信成功インジケーションを受信した後、ホームデバイス200は、強アンテナを利用するように切り換える。
【0315】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、クラウドサーバから、ホームデバイス200の構成情報を取得する。この実施形態では、電子デバイス100は、クラウドサーバから、ホームデバイス200の構成情報を受信した後、受信成功インジケーションをホームデバイス200に送信しうる。受信成功インジケーションを受信した後、ホームデバイス200は、強アンテナを利用するように切り換える。
【0316】
ホームデバイス200が強アンテナを利用するように切り換えたとしても、APとして利用されるホームデバイス200によって提供される無線ローカルエリアネットワークは変わらないことに留意すべきである。ホームデバイス200が、APとして利用される弱アンテナによって提供される無線ローカルエリアネットワークを利用するとき、無線ローカルエリアネットワークにアクセスする無線デバイス(例えば、電子デバイス100)は、ホームデバイスが強アンテナを利用するように切り換えた後、依然として、無線ローカルエリアネットワークにアクセスする。ホームデバイス200が強アンテナを利用するように切り換えるため、ホームデバイス200と電子デバイス100との間の無線接続は切断されない。
【0317】
この実施形態では、電子デバイス100が制御命令を利用してホームデバイス200を制御するフェーズにおいて、ホームデバイス200は、長距離アンテナを利用するように切り換えうる。このようにして、ユーザは、電子デバイス100を利用して、遠隔でホームデバイス200を制御することができる。
【0318】
この出願の実施形態は、ホームデバイス制御方法を提供する。これは、図18に示した電子デバイス100と、リモコン1800と、ホームデバイス200との間の対話のために利用されてよく、それにより、電子デバイス100がホームデバイス200を制御する。リモコン1800は、ホームデバイス200のリモコンである。図19A及び図19Bに示すように、この出願のこの実施形態における方法は、S1901~S1911を含みうる。
【0319】
S1901:リモコン1800は、周期的に第1のメッセージをブロードキャストする。
【0320】
リモコン1800が周期的に第1のメッセージをブロードキャストする方法については、S501において、ホームデバイス200が周期的に第1のメッセージをブロードキャストする方法を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0321】
S1902:電子デバイス100は、リモコン1800が事前設定された条件を満たすことを検出する。
【0322】
リモコン1800が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する方法については、S502において、ホームデバイス200が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する方法を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0323】
いくつかの他の実施形態では、図19Aに示すように、リモコン1800が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する前に、この出願のこの実施形態における方法は、S1902’をさらに含みうる。
【0324】
S1902’:事前設定されたホームサービスをサポートするホームデバイス200のリモコン1800によってブロードキャストされる第1のメッセージを受信した後、電子デバイス100は、第1のプロンプト情報を送信する。
【0325】
電子デバイス100が第1のプロンプト情報を送信する方法については、S502’における詳細な説明を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0326】
リモコン1800が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する場合、それは、ユーザが、電子デバイス100を利用してホームデバイス200を制御する意思があることを示す。この場合、電子デバイス100は、リモコン1800と対話して、ホームデバイス200を制御しうる。具体的には、リモコン1800が事前設定された条件を満たすことを電子デバイス100が検出する場合、電子デバイス100は、S1903を実行しうる。
【0327】
S1903:電子デバイス100は、第1の命令をリモコン1800に送信する。第1の命令は、リモコン1800に弱アンテナを利用するように指示するために利用される。
【0328】
S1904:リモコン1800は、第1の命令を受信し、第1の命令に応答して極短距離アンテナを利用し、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えない。
【0329】
S1901では、リモコン1800は、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えうる。この出願のこの実施形態では、第1の命令を受信した後、リモコン1800は、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを周期的に切り換えず、強アンテナと弱アンテナとの間で利用するものを切り換えるためのインジケーション情報又は命令をリモコン1800が受信するまで、常に弱アンテナを利用しうる。
【0330】
S1905:電子デバイス100は、第2の命令をリモコン1800に送信する。第2の命令は、リモコン1800からランダムコードを取得するために利用される。ランダムコードは、リモコン1800によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスするために利用される。
【0331】
S1906:リモコン1800は、第2の命令を受信し、弱アンテナを利用して、ランダムコードを電子デバイス100に送信する。
【0332】
S1907:リモコン1800は、APとして利用され、無線ローカルエリアネットワークを提供する。
【0333】
S1908:電子デバイス100は、ランダムコードに基づいて、リモコン1800によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする。
【0334】
S1903~S1908の具体的な実装については、上記の実施形態におけるS503~S508の詳細な説明を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0335】
S1909:電子デバイス100は、リモコン1800から、リモコン1800の無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイス200の構成情報を取得する。
【0336】
ホームデバイス200の構成情報の具体的な内容については、上記の実施形態における詳細な説明を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0337】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、リモコン1800から、ホームデバイス200の構成情報を要求しうる。具体的には、S1909は、電子デバイス100が、リモコン1800の無線ローカルエリアネットワークを介して、第1の要求をリモコン1800に送信することであって、第1の要求は、ホームデバイス200の構成情報を取得するように要求するために利用される、ことと、リモコン1800が、第1の要求を受信し、ホームデバイス200と対話して、ホームデバイス200の構成情報を取得することと、リモコン1800が、第1の応答を電子デバイス100に送信することであって、第1の応答は、ホームデバイス200の構成情報を含む、こととを含みうる。
【0338】
いくつかの他の実施形態では、リモコン1800は、積極的に、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信してよい。具体的には、S1909は、電子デバイス100が、リモコン1800によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスした後、リモコン1800が、積極的に、リモコン1800の無線ローカルエリアネットワークを介して、ホームデバイス200の構成情報を電子デバイス100に送信することを含みうる。
【0339】
S1910:電子デバイス100は、ホームデバイス200の構成情報に基づいて、ホームデバイス200の制御ページを表示する。
【0340】
S1910の具体的な実装については、上記の実施形態におけるS510の詳細な説明を参照されたい。詳細については、この出願のこの実施形態では再び説明されない。
【0341】
S1911:ホームデバイス200の制御ページ上でユーザによって実行される操作に応答して、電子デバイス100は、リモコン1800を利用してホームデバイス200を制御するために制御命令をホームデバイス200に送信する。
【0342】
この実施形態では、制御命令を利用して電子デバイス100がホームデバイス200を制御するフェーズにおいて、リモコン1800は、電子デバイス100とホームデバイス200との間の対話をサポートするために中継器として利用されうることに留意すべきである。この実施形態では、リモコン1800は、さらに、電子デバイス100と対話するためにホームデバイス200を置き換え、上記の実施形態のいずれかにおいてホームデバイス200によって実行される関連ステップを実行しうる。例えば、リモコン1800は、S1700及びS1801などのステップをさらに実行しうる。
【0343】
この出願のこの実施形態におけるホームデバイス制御方法によれば、電子デバイス100は、ホームデバイス200のリモコン1800にタッチ(例えば、5秒以内に3回、移動して近づいたり離れたり)し、それにより、リモコン1800は、極短距離アンテナを利用するように制御されうるし、電子デバイス100は、自動的にリモコン1800に接続される。このようにして、電子デバイス100は、リモコン1800から、ホームデバイス200の構成情報を取得し、ホームデバイス200を制御するために、ホームデバイス200の制御ページを表示しうる。
【0344】
この出願のこの実施形態における方法は、ネットワークで構成され、かつ登録されているホームデバイスに適用可能であるだけでなく、ネットワークで構成されていないか又は登録されていないホームデバイスにも適用可能である。即ち、ホームデバイスがネットワークで構成され、かつ登録されているかどうかにかかわらず、電子デバイスは、この解決策を利用してホームデバイスを制御することができる。このようにして、ホームデバイス制御プロセスを簡単化することがで、ホームデバイスの利用体験を改善することができる。
【0345】
概して、ホームデバイス200のリモコン1800は、常に、ユーザに近い位置、即ち、電子デバイス100に近い位置に置かれうる。従って、この実施形態では、電子デバイス100は、電子デバイス100とホームデバイス200との間の距離が第1の距離以下であることを保証する必要なしに、ホームデバイス200の制御権限を取得することができる。例えば、ホームデバイス200がスマートテレビである場合、ユーザは、スマートテレビの30cm以内の位置で電子デバイス100を操作して、スマートテレビの制御権限を取得する必要がない。ユーザは、ソファに座って、スマートテレビのリモコンを周囲に置いておくことがある。電子デバイス100が、リモコンの30cm以内に置かれていれば、ユーザは、スマートテレビの制御権限を取得することができる。この実施形態における方法によれば、この解決策を利用して、ユーザによってホームデバイスを制御する快適さを改善することができ、ユーザの利用体験が改善される。
【0346】
いくつかの他の実施形態では、S501及びS1901に示した第1のメッセージは、代替的に、ブルートゥースiBeaconフレームであってよい。ホームデバイス200又はリモコン1800は、周期的に、iBeaconフレームをブロードキャストしうる。例えば、ホームデバイス200又はリモコン1800は、1つ以上のiBeaconフレームをT3毎にブロードキャストしうる。T3は、2秒、3秒、又は4秒などの任意の期間であってよい。
【0347】
ホームデバイス200又はリモコン1800によってブロードキャストされるブルートゥースiBeaconフレーム(即ち、第1のメッセージ)の実行伝送距離は、第3の距離である。例えば、第3の距離は、約1m又は1mでありうる。
【0348】
例えば、ホームデバイス200は、ブルートゥースiBeaconフレームをブロードキャストすると理解されうる。電子デバイスとホームデバイス2000との間の距離が、第3の距離未満であるとき、電子デバイスは、ホームデバイス200によってブロードキャストされるiBeaconフレーム(即ち、第1のメッセージ)を受信することができる。電子デバイスとホームデバイス200との間の距離がより短いことは、ホームデバイスによって検出される第1のメッセージの信号強度がより高いことを示し、電子デバイスとホームデバイス200との間の距離がより長いことは、ホームデバイスによって検出される第1のメッセージの信号強度がより低いことを示す。
【0349】
上記の実施形態では、電子デバイス100は、タッチ(例えば、5秒以内に3回、移動して近づけたり遠ざけたりすること)を介してホームデバイス200の構成情報を取得し、ホームデバイス200の制御ページを表示しうる。このようにして、ホームデバイス200を、電子デバイス100を利用して制御することができる。
【0350】
いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、タッチ(例えば、5秒以内に3回、移動して近づけたり遠ざけたりすること)を介して、他の電子デバイス(例えば、ホームデバイス200)の他の情報をさらに取得しうる。
【0351】
例えば、上記の他の情報は、他の電子デバイスによって再生されているマルチメディアデータのユニフォームリソースロケータ(uniform resource locator, URL)のアドレスであってよい。電子デバイス(例えば、電子デバイス1900)が映像1を再生していると仮定する。例えば、電子デバイス1900は、スマートテレビ、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、又はネットブックコンピュータなどの任意のデバイスであってよい。マルチメディアデータは、オーディオデータ及び映像データの少なくとも1つを含みうる。
【0352】
電子デバイス100は、電子デバイス1900をタッチすること(例えば、5秒以内に3回、移動して近づけたり遠ざけたりすること)によって、電子デバイス1900によって再生されるマルチメディアデータのURLアドレスを取得しうる。次いで、電子デバイス100は、マルチメディアデータのURLアドレスに基づいて、このマルチメディアファイルをダウンロードして再生しうる。
【0353】
例えば、他の情報は、代替的に、他の電子デバイス(例えば、電子デバイス1910)を売るためのURLアドレスであってよい。例えば、電子デバイス1910は、スマートテレビ、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートウォッチ、又はスマートエアコンなどの任意のデバイスであってよい。
【0354】
電子デバイス100は、電子デバイス1910をタッチすること(例えば、5秒以内に3回、移動して近づけたり遠ざけたりすること)によって、電子デバイス1910を売るためのURLアドレスを取得しうる。次いで、電子デバイス100は、電子デバイス1910を売るためのURLアドレスにログインして、電子デバイス1910の購入ページを表示しうる。
【0355】
この出願のいくつかの他の実施形態は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、ディスプレイ(タッチスクリーンなど)、メモリ、及び1つ以上のプロセッサを含みうる。ディスプレイ及びメモリは、プロセッサに結合される。メモリは、コンピュータプログラムコードを保存するように構成される。コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、上記の方法実施形態においてモバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行しうる。電子デバイスの構造については、図2に示した電子デバイス200の構造を参照されたい。
【0356】
この出願の他の実施形態は、表示装置を提供する。装置は、タッチスクリーンを含む電子デバイスに適用されうる。装置は、上記の方法実施形態においてモバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行するように構成される。
【0357】
この出願の実施形態は、チップシステムをさらに提供する。図20に示すように、チップシステム2000は、少なくとも1つのプロセッサ2001と、少なくとも1つのインターフェース回路2002とを含む。プロセッサ2001とインターフェース回路2002とは、回線を介して相互接続されうる。例えば、インターフェース回路2002は、他の装置(例えば、電子デバイスのメモリ)から信号を受け取るように構成されうる。他の例では、インターフェース回路2002は、他の装置(例えば、プロセッサ2001)に信号を送るように構成されうる。例えば、インターフェース回路2002は、メモリに保存された命令を読み出し、その命令をプロセッサ2001に送りうる。命令がプロセッサ2001によって実行されるとき、電子デバイスは、上記の実施形態におけるステップを実行することが可能になる。もちろん、チップシステムは、他のディスクリートデバイスをさらに含んでよい。このことは、この出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0358】
この出願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が上記の電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、上記の方法実施形態においてモバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行することが可能になる。
【0359】
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上記の方法実施形態においてモバイルフォンによって実行される機能又はステップを実行することが可能になる。
【0360】
実装についての上記の説明は、便利で簡潔な説明を目的として、上記の機能モジュールの分割が、説明の例として利用されていることを当業者が明確に理解することを可能にする。実際の適用では、上記の機能は、異なるモジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装されること、即ち、装置の内部構造が異なる機能モジュールに分割されて、上述した機能の全部又は一部を実装することができる。
【0361】
この出願において提供される様々な実施形態において、開示された装置及び方法は他の方式で実装されうると理解すべきである。例えば、説明された装置実施形態は、単なる例に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他の装置に結合又は統合されてよく、又は、一部の機能は、省略されてもよいし、実行されなくてもよい。加えて、表示され又は論述された相互結合又は直接結合又は通信接続は、一部のインターフェースを利用して実装されてよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態で実装されうる。
【0362】
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に別々であっても、そうでなくてもよいし、ユニットとして表示された部分は、1つ以上の物理ユニットであってもよいし、1つの場所に配置されてもよいし、異なる場所に分散されてもよい。一部又は全てのユニットは、実際の要件に基づいて選択されて、実施形態の解決策の目的を達成しうる。
【0363】
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットのそれぞれは物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0364】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は利用されるとき、統合されたユニットは、可読記憶媒体内に保存されうる。そのような理解に基づき、この出願の技術的解決策は本質的に、又は現在の技術に対して貢献する部分、又は技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されうる。ソフトウェア製品は、記憶媒体内に保存され、(単一チップマイクロコンピュータ、チップなどであってよい)デバイス又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態において説明された方法のステップの全部又は一部を実行するように指示するための、いくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを保存することができる任意の媒体を含む。
【0365】
上記の説明は、この出願の単なる具体的な実装に過ぎず、この出願の保護範囲を限定することは意図されていない。この出願において開示された技術的範囲内での任意の変形又は置換は、この出願の保護範囲に収まるべきである。従って、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を対象とすべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19A
図19B
図20