(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240708BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240708BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2024075606
(22)【出願日】2024-05-08
(62)【分割の表示】P 2024036610の分割
【原出願日】2023-12-27
【審査請求日】2024-05-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524001950
【氏名又は名称】株式会社インプリート
(74)【代理人】
【識別番号】110002103
【氏名又は名称】弁理士法人にじいろ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河本 恭一
【審査官】上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-64966(JP,A)
【文献】特開2023-167227(JP,A)
【文献】NFTMedia編集部,リーガルテックグループJapanMade社、世界初、ブロックチェーン真贋判定システム「HyperJ.ai」HyperJ.aiを導入した松嶺貴幸氏の作品「World Art Dubai2022」に出展[online],2022年06月29日,[令和6年6月14日検索]、インターネット<URL:https://nft-media.net/event/hyperj-ai/6399/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を販売するための販売サイトのトップページとしての第1Webページと、前記商品に係る商品コンテンツが掲載された第2Webページとを管理する情報処理装置であって、
外部の情報処理端末から前記第1Webページの第1送信要求を受信する手段と、
前記受信した第1送信要求に呼応して、前記第1Webページのデータを前記情報処理端末に送信する手段と、
前記外部の情報処理端末から前記第2Webページの第2送信要求を受信する手段と、
前記受信した第2送信要求に呼応して、前記第2Webページのデータを前記情報処理端末に送信する手段と、を具備し、
前記第1Webページには、前記第1Webページに関連するコンテンツの所有者が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクと、前記第2Webページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクとが貼られる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1Webページに関連するコンテンツは前記第1Webページに掲載される、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1Webページに関連するコンテンツをNFT化することにより発行された第1トークンIDを記憶する記憶部をさらに備え、
前記第1Webページには、前記第1トークンIDが掲載される、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
商品に係る商品コンテンツが掲載された第1Webページと、前記商品を販売する販売会社に関する第2Webページと、を管理する情報処理装置であって、
外部の情報処理端末から前記第1Webページの第1送信要求を受信する手段と、
前記受信した第1送信要求に呼応して、前記第1Webページのデータを前記情報処理端末に送信する手段と、
前記外部の情報処理端末から前記第2Webページの第2送信要求を受信する手段と、
前記受信した第2送信要求に呼応して、前記第2Webページのデータを前記情報処理端末に送信する手段と、を具備し、
前記第1Webページには、前記第2Webページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクが貼られ、
前記第2Webページには、前記第2Webページに関連するコンテンツの所有者が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクが貼られる、
情報処理装置。
【請求項5】
前記第2Webページに関連するコンテンツは前記第2Webページに掲載される、
請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2Webページに関連するコンテンツをNFT化することにより発行されたトークンIDを記憶する記憶部をさらに備え、
前記第2Webページには、前記トークンIDが掲載される、
請求項4記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遺族による定期的な墓参の手間、労力等は大きく、特に、近年の遺族の高齢化により、それが顕著となっている。そこで、墓参の手間、労力等を軽減するために、インターネット上に仮想的な墓を設け、墓参を行うことができる技術が知られている(例えば、特許文献1)。このような技術によれば、高齢等により移動が困難な遺族であっても、インターネットに接続されたスマートフォン等の情報処理端末を持ってさえすれば、実在する墓に赴くことなく、墓参を行うことができるため、遺族による墓参を促進させる、遺族による墓の維持、管理の負担を軽減させる。また、実在する墓には赴きにくい、故人と親しくしていた友人などによる墓参を促進させる。一方で、情報処理端末を介したユーザ操作だけで、インターネット上に仮想的な墓を建てることができるという気軽さ故、特定の故人の仮想的な墓がいくつも建てられてしまう可能性がある。例えば、著名な故人の仮想的な墓がいくつも建てられてしまうと、その故人の関係者やファンが、どの墓に墓参すべきであるかを判断しなければならない事態が発生する。もちろん、著名人の関係者やファンは、実在する故人の墓に対応する仮想的な墓などの正規の仮想的な墓を墓参したいはずである。しかしながら、インターネット上の複数の仮想的な墓のうち、正規の仮想的な墓がどれであるかを仮想的な墓だけを見て判断することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インターネット上のページに掲載され、販売されている商品が正規なものであるかをユーザが判断するための判断材料をユーザに提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る情報処理装置は、商品を販売するための販売サイトのトップページとしての第1Webページと、商品に係る商品コンテンツが掲載された第2Webページとを管理する。情報処理装置は、外部の情報処理端末から第1Webページの第1送信要求を受信する手段と、受信した第1送信要求に呼応して、第1Webページのデータを情報処理端末に送信する手段と、外部の情報処理端末から第2Webページの第2送信要求を受信する手段と、受信した第2送信要求に呼応して、第2Webページのデータを情報処理端末に送信する手段と、を具備する。第1Webページには、第1Webページに関連するコンテンツの所有者が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクと、第2Webページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクとが貼られる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置を含むシステムの構成を示す図である。
【
図3】
図3は、
図2の記憶装置に記憶されている利用者情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、
図2の記憶装置に記憶されている寺社情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、
図2の記憶装置に記憶されている霊園情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、
図2の記憶装置に記憶されている墓情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、
図2の記憶装置に記憶されているコンテンツ情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態に係る情報処理装置が管理する墓参サイトの構成の概要を示す図である。
【
図9】
図9は、本実施形態に係る情報処理装置が管理する墓参サイトの具体的な構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施形態の変形例に係る情報処理装置が管理する絵画販売サイトの具体的な構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、本実施形態に係る情報処理装置を説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0008】
本実施形態に係る情報処理装置(以下、単に情報処理装置と称する)は、インターネット上の仮想的な墓を管理する機能を有する。具体的には、情報処理装置は、仮想的な寺社に係るWebページ(寺社Webページ)と、仮想的な霊園に係るWebページ(霊園Webページ)と、仮想的な墓に係るWebページ(墓Webページ)と、仮想的な墓に祀られている故人のコンテンツ(故人コンテンツ)に係るWebページ(コンテンツWebページ)とを含む墓参サイトを管理し、スマートフォン等の情報処理端末(ユーザ端末)から送信要求を受信し、受信した送信要求に応じたWebページをユーザ端末に返信する。それにより、ユーザ端末に、寺社Webページ、霊園Webページ、墓Webページ、コンテンツWebページを表示させることができる。本実施形態において、寺社Webページは仮想的な寺社を表し、霊園Webページは仮想的な霊園を表し、墓Webページは仮想的な墓を表す。
【0009】
本実施形態に係る情報処理装置の1つの特徴は、インターネット上に建てられた仮想的な墓(墓Webページ)を訪問したユーザが、当該仮想的な墓(墓Webページ)が正規の仮想的な墓であるかを判断するための判断材料を提供する機能を有することにある。
【0010】
本実施形態において、用語を以下のように定義する。
墓参サイト:インターネット上で仮想的な墓参を実現するサイトである。本実施形態では、墓参サイトは、第1階層(トップページ)が寺社Webページ、第2階層が霊園Webページ、第3階層が墓Webページ、第4階層がコンテンツWebページとする4つの階層からなるものとする。
【0011】
仮想的な寺社:インターネット上の仮想的な寺社である。典型的には、仮想的な寺社の所有者は、実在の寺社の所有者に同じである。なお、ここでは、寺社は、寺、神社だけに限定されることはなく、教会、他の宗教的な施設を含むものとする。例えば、仮想的な寺社の敷地内に仮想的な霊園が設営され、仮想的な霊園内の仮想的な区画に仮想的な墓が建てられる。
仮想的な霊園:インターネット上の仮想的な霊園である。典型的には、仮想的な霊園の管理者は、実在の霊園の管理者に同じである。なお、ここでは、霊園は、墓地又はそれに類する施設を含むものとする。
【0012】
仮想的な墓:インターネット上の仮想的な墓である。実在の墓は、実在の霊園内の区画を借用して設置される。同様に、仮想的な墓は、仮想的な霊園内の仮想的な区画を借用して建てられる。もちろん、仮想的な墓は、仮想的な霊園内の仮想的な区画を購入して建てられてもよい。典型的には、仮想的な墓の所有者は、実在の墓の所有者に同じである。仮想的な墓は、樹木、石(墓石)などで表される。もちろん、仮想的な墓は、仮想的な区画の一部分の土地を高く盛ることで表されてもよい。なお、ここでは、仮想的な墓は、仮想的な墓標または仮想的な墓碑などを含むものとする。
【0013】
故人コンテンツ:仮想的な墓に祀られている故人に関する画像(故人画像)、動画(故人動画)などである。典型的には、故人コンテンツの所有者は、仮想的な墓に同じである。
【0014】
NFT:NFTは、デジタルコンテンツの所有権を証明するために用いられ、例えば、ETHEREUM(登録商標)のブロックチェーンにおけるERC721規格に従って発行される。NFTは、当該NFTを識別するためのトークンID、NFTを所有する所有者(オーナ)アドレス、トークンURI(Uniform Resource Identifier)等で構成される。これらの情報は、ブロックチェーン(分散型台帳)に記録される。トークンIDはそれ自体が固有の値を有する。トークンURIは、NFTに関連付けるコンテンツのメタデータの場所を示す属性である。メタデータは、コンテンツの名称、説明、データのURL、データの所有者、所有者の履歴などを含む。本実施形態において、NFT化とは、ブロックチェーンに対してデジタルデータをトークンとして記録することを意味する。ブロックチェーンに記録された(NFT化された)デジタルデータに対してトークンID、オーナ情報(所有者情報)が関連付けられる。
【0015】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置1は、ネットワーク9を介して、情報処理端末(ユーザ端末)5とNFT管理システム2とに接続されている。情報処理装置1は、墓参サイトを管理する管理機能と、ユーザ端末5からのWebページの送信要求を受信する受信機能と、受信した送信要求に応じたWebページをユーザ端末5に送信する送信機能と、を有する。受信機能と送信機能とは、墓参サイトを構成するWebページを実際に保管するWebサーバ装置により実現されてもよい。
【0016】
NFT管理システム2は、NFT(トークンID、保有者アドレス、URIなど)を管理するための情報処理システムである。NFT管理システム2が管理するNFTは、ブロックチェーン4上に記録されている。ブロックチェーン4は、複数のノード(コンピュータ)41,42,43,44により構成され、NFTに関する情報を分散して、改ざん困難に管理する。本実施形態において、NFT化された寺社画像のURL,トークンID(寺社トークンID)及びオーナ情報と、NFT化された区画画像のURL,トークンID(区画トークンID)及びオーナ情報と、NFT化された墓画像のURL,トークンID(墓トークンID)及びオーナ情報と、NFT化された故人画像のURL,トークンID(コンテンツトークンID)及びオーナ情報とがブロックチェーン4上に記録されている。それにより、NFT化された各画像のオーナ情報がブロックチェーン4により保証される。ブロックチェーン4には、ETHEREUM(登録商標)、OPENSEA(登録商標)などの参加者に制限のないパブリック型の一般的なものを採用され得る。もちろん、ブロックチェーン4には、特定の参加者のみが参加可能なプライベート型のブロックチェーン4が採用されてもよい。
【0017】
NFT管理サーバ装置3は、一般的なコンピュータとしてのハードウェア構成を有し、NFTマーケットプレイスに係る機能を有する。具体的には、NFT管理サーバ装置3は、ブロックチェーン4上に記録されているNFTに係る情報を所定のフォーマットに従ってまとめたWebページをNFTマーケットプレイス上で管理する。例えば、NFTマーケットプレイス上では、NFT化された寺社画像とともにNFT化された寺社画像に関連付けられた寺社トークンIDとオーナ情報とを掲載したWebページ(第1Webページ)、NFT化された区画画像とともにNFT化された区画画像に関連付けられた区画トークンIDとオーナ情報とを掲載したWebページ(第2Webページ)、NFT化された墓画像とともにNFT化された墓画像に関連付けられた墓トークンIDとオーナ情報とを掲載したWebページ(第3Webページ)、NFT化された故人画像とともにNFT化された故人画像に関連付けられたコンテンツトークンIDとオーナ情報とを掲載したWebページ(第4Webページ)が管理される。これらWebページにはURLが割り当てられる。NFT管理サーバ装置3は、ユーザ端末5からURLに基づくWebページの送信要求を受信する受信機能と、URLに対応するWebページをユーザ端末5に送信する送信機能と、を有する。それにより、第1Webページ、第2Webページ、第3Webページ及び第4Webページをユーザ端末5に表示させることができる。なお、NFT化された各画像はNFTマーケットプレイス上で流通させることができ、オーナ情報は、履歴情報を含むものとする。
【0018】
図2に示すように情報処理装置1は、プロセッサ11に対してデータ/制御バス10を介して、RAM12、ROM13、記憶装置14、通信装置17が接続される。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)により構成される。RAM12は、プロセッサ11の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ROM13は、プロセッサ11により実行されるBIOS(Basic Input Output System)、オペレーティングシステムプログラム(OS)などのデータを記憶する、記憶装置14は、墓参サイトに係る機能を実現するための各種プログラムを記憶する。通信装置17は、任意の規格を準拠する通信モジュールを有し、プロセッサ11の制御に従って、ユーザ端末5及びNFT管理サーバ装置3との間でデータを送受信する。
【0019】
図3は、記憶装置14に記憶されている利用者情報管理テーブルの一例を示している。
図3に示すように、利用者情報管理テーブルでは、利用者を一意に識別する利用者IDに対して、利用者氏名、パスワード、故人氏名、寺社ID、霊園ID,墓ID,及びコンテンツIDが関連付けられている。利用者氏名、パスワードは、ユーザが墓参サイトにログインする時に必要なログイン情報である。故人氏名は、仮想的な墓に祀られている故人の氏名を表す。仮想的な墓に複数の故人が祀られているのであれば、単一の利用者IDに対して複数の故人氏名が関連付けられる。寺社IDは、仮想的な寺社を識別する識別情報の一例である。霊園IDは、仮想的な霊園を識別する識別情報の一例である。墓IDは、仮想的な墓を識別する識別情報の一例である。コンテンツIDは、故人コンテンツを識別する識別情報の一例である。故人氏名に対して複数のコンテンツIDが関連付けられてもよい。
【0020】
図4は、記憶装置14に記憶されている寺社情報管理テーブルの一例を示している。
図4に示すように、寺社情報管理テーブルでは、寺社IDに対して、寺社名称、寺社画像、寺社トークンID,第1WebページURL、霊園WebページURLが関連付けられている。寺社画像はNFT化された画像であって、典型的には、寺社Webページを構成する素材画像である。しかしながら、寺社画像を閲覧したユーザが、当該寺社画像が寺社Webページに関連する画像であることを把握できるのであれば、寺社画像は寺社Webページの素材画像に限定されることはない。例えば、寺社画像は、仮想的な寺社の外観画像、仮想的な寺社の標識画像などの寺社Webページに使用されていない画像であってもよい。また、寺社画像は、仮想的な墓に対応する実在する墓の外観を表す画像などの、実在する寺社に関する画像であってもよい。寺社トークンIDは、NFT化された寺社画像に関連付けられている非代替性を有するトークンIDである。第1WebページURLは、NFT化された寺社画像のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページのURLである。霊園WebページURLは、寺社Webページから遷移する霊園WebページのURLである。
【0021】
図5は、記憶装置14に記憶されている霊園情報管理テーブルの一例を示している。
図5に示すように、霊園情報管理テーブルでは、霊園IDに対して、霊園名称、区画画像、区画トークンID,第2WebページURL、墓WebページURLが関連付けられている。区画画像はNFT化された画像であって、仮想的な霊園内の仮想的な区画の外観を表す画像である。区画画像は、典型的には、霊園Webページを構成する素材画像である。しかしながら、区画画像を閲覧したユーザが、当該区画画像が霊園Webページに関連する画像であることを把握できるのであれば、区画画像は霊園Webページの素材画像に限定されることはない。例えば、仮想的な霊園の外観に関する画像、仮想的な霊園の標識に関する画像なども区画画像の一例である。また、仮想的な霊園に対応する実在する霊園の外観を表す画像などの、実在する霊園に関する画像も区画画像の一例である。区画トークンIDは、NFT化された区画画像に関連付けられている非代替性を有するトークンIDである。第2WebページURLは、NFT化された区画画像のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページのURLである。墓WebページURLは、霊園Webページから遷移する墓WebページのURLである。
【0022】
図6は、記憶装置14に記憶されている墓情報管理テーブルの一例を示している。
図6に示すように、墓情報管理テーブルでは、墓IDに対して、墓画像、墓トークンID,第3WebページURL、コンテンツWebページURLが関連付けられている。墓画像はNFT化された画像であって、典型的には、霊園Webページを構成する素材画像である。しかしながら、墓画像を閲覧した第三者が、当該墓画像が墓Webページに関連する画像であることを把握できるのであれば、墓画像は墓Webページの素材画像に限定されることはない。例えば、墓画像は、仮想的な墓の外観に関する画像、仮想的な墓の標識に関する画像などの墓Webページに使用されていない画像であってもよい。また、墓画像は、仮想的な墓に対応する実在する墓の外観を表す画像などの、実在する墓に関する画像であってもよい。墓トークンIDは、NFT化された墓画像に関連付けられている非代替性を有するトークンIDである。第3WebページURLは、NFT化された墓画像のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページのURLである。コンテンツWebページURLは、墓Webページから遷移するコンテンツWebページのURLである。
【0023】
図7は、記憶装置14に記憶されているコンテンツ情報管理テーブルの一例を示している。
図6に示すように、コンテンツ情報管理テーブルでは、コンテンツIDに対して、故人画像、コンテンツトークンID,第4WebページURLが関連付けられている。故人画像はNFT化された画像である。コンテンツトークンIDは、NFT化された故人画像に関連付けられた非代替性を有するトークンである。第4WebページURLは、NFT化された故人画像のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページに対応するURLである。
【0024】
図8は、情報処理装置1が管理する墓参サイトの概要を示す図である。
図8に示すように、墓参サイトは、寺社Webページ110と、霊園Webページ120と、墓Webページ130と、コンテンツWebページ140とを含む。詳細は後述するが、墓Webページ130がインターネット上で単独で存在するのではなく、墓Webページ130が、仮想的な霊園に係る霊園Webページ120と、仮想的な寺社に係る寺社Webページ110とともに1つの墓参サイトを構成すること、しかも、仮想的な墓の所有者が、仮想的な霊園の管理者(所有者)と、仮想的な寺社の所有者とに対して異なることが1つの重要な要素となる。
【0025】
寺社Webページ110には、霊園Webページ120に直接的又は間接的に遷移するためのリンク119と、第1Webページ210に直接的又は間接的に遷移するためのリンク118とが貼られる。霊園Webページ120には、墓Webページ130に直接的又は間接的に遷移するためのリンク129と、第2Webページ220に直接的又は間接的に遷移するためのリンク128とが貼られる。墓Webページ130には、コンテンツWebページ140に直接的又は間接的に遷移するためのリンク139と、第3Webページ230に直接的又は間接的に遷移するためのリンク138が貼られる。コンテンツWebページ140には、第4Webページ240に直接的又は間接的に遷移するためのリンク148が貼られる。
【0026】
なお、霊園Webページ120に直接的に遷移するとは、寺社Webページ110から他のWebページを経由せずに霊園Webページ120に遷移することを表す。霊園Webページ120に直接的に遷移するためのリンク129では、霊園Webページ120のURLが指定される。一方、霊園Webページ120に間接的に遷移するとは、寺社Webページ110から他のWebページを一旦経由した後に、自動的又は他のWebページ上のユーザ操作により、霊園Webページ120に遷移することを表す。霊園Webページ120に間接的に遷移するためのリンク129では、上記の他のWebページのURLが指定される。これらの説明は、
図8で表されている他のリンクの説明にも適用される。また、NFTマーケットプレイス上の第1Webページ210に間接的に遷移するとは、NFT管理サーバ装置3を経由して第1Webページ210に遷移する態様も含む。例えば、NFT管理サーバ装置3は、ユーザ端末5から第1Webページ210にアクセスするためのコマンドとトークンID,所有者情報などの検索ワードを受け取り、それを用いて第1Webページ210を取得し、ユーザ端末5に送信する。
【0027】
また、寺社Webページ110に霊園Webページ120に直接的又は間接的に遷移するためのリンク119が貼られるとは、寺社Webページ110がhtmlやcssで記述されている場合には、寺社Webページ110に対応するhtmlファイルに、霊園Webページ120を指定するリンクタブが記述されていることを意味する。したがって、寺社Webページ110に常時表示されているか否かは問わない。例えば、
図9に示すように、リンク119は寺社Webページ110に常時表示されている第1テキスト画像112に貼られていてもよいし、寺社Webページ110に常時表示されているのではなく、寺社Webページ110に対するユーザ操作を契機に、リンク119が貼られているボタンが表示されるようにしてもよい。例えば、寺社Webページ110に常時表示されているボタンをクリックすることで、リンク119が貼られている画像又はテキストをプルダウン表示させることは、上記のようなケースに該当する。
【0028】
図9は、情報処理装置1が管理する墓参サイトの具体的な構成の一例を示す図である。
図9に示すように、寺社Webページ110には、仮想的な寺社を表す寺社画像111と、テキスト“お墓参りをする”を画像化した第1テキスト画像112と、寺社画像111に関連付けられた寺社トークンIDを表すテキストを画像化した第2テキスト画像113と、が表示される。第1テキスト画像112には、霊園Webページ120に直接的に遷移するための第1リンクが貼られている。第1リンクでは遷移先となる霊園Webページ120のURLが指定されている。第2テキスト画像113には、寺社画像111のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上の第1Webページ210に遷移するための第2リンクが貼られている。第2リンクでは遷移先となる第1Webページ210のURLが指定されている。
【0029】
霊園Webページ120には複数の区画画像122が配列されている。複数の区画画像122には、複数の墓Webページ130がそれぞれ関連付けられている。区画画像122各々には、それに関連付けられている墓Webページ130に遷移するための第1リンクが貼られている。第1リンクでは遷移先となる墓Webページ130のURLが指定されている。また、ユーザ操作によりカーソルが区画画像122に合わされると、当該区画画像122に関連付けられた区画トークンIDを表すテキストを画像化したテキスト画像123が表示される。テキスト画像123には、区画画像122のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上の第2Webページ220に遷移するための第2リンクが貼られている。第2リンクでは遷移先となる第2Webページ220のURLが指定されている。
【0030】
墓Webページ130には、仮想的な墓を表す墓画像131と、コンテンツWebページ140に遷移することをユーザに通知するテキスト“コンテンツ”を画像化した第1テキスト画像132と、墓画像131に関連付けられた墓トークンIDを表すテキストを画像化した第2テキスト画像133と、が表示される。第1テキスト画像132には、コンテンツWebページ140に遷移するための第1リンクが貼られている。第1リンクでは遷移先となるコンテンツWebページ140のURLが指定されている。第2テキスト画像133には、墓画像131のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上の第3Webページ230に遷移するための第2リンクが貼られている。第2リンクでは遷移先となる第3Webページ230のURLが指定されている。
【0031】
コンテンツWebページ140には、故人画像141と、故人画像141に関連付けられたコンテンツトークンIDを表すテキストを画像化したテキスト画像143と、が表示される。テキスト画像143には、故人画像141のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上の第4Webページ240に遷移するためのリンクが貼られている。リンクでは遷移先となる第4Webページ240のURLが指定されている。
【0032】
以上説明した本実施形態に係る情報処理装置1によれば、仮想的な墓として墓Webページ130をユーザ端末5に表示させることができる。それにより、故人の遺族や故人と親しくしていた友人などのユーザは、墓Webページ130を閲覧しながら、当該仮想的な墓に祀られている故人を偲び、供養するという、インターネット上の仮想的な墓参を実現することができる。
【0033】
本実施形態に係る情報処理装置1は、インターネット上の仮想的な墓としての墓Webページ130が正規であるかの判断材料を墓Webページ130を訪問したユーザに対して提供する機能を有する。典型的には、正規の仮想的な墓とは、実在する墓に対応する仮想的な墓である。もちろん、実在する故人の墓がない場合、正規の仮想的な墓とは、故人、故人の遺族、故人の親しい友人、又は仮想的な墓の設立に関して故人が生前に契約した契約先などの、故人との関係性を有する者によりインターネット上に建てられた仮想的な墓とすることができる。例えば、実在する既存の故人の墓(第1墓)が遠いなどの理由により、実在する既存の故人の墓から遺骨を取り出して分骨し、分骨した遺骨を納めた故人の新たな墓(第2墓)を近所に建てることがしばしば行われる。このような場合、どちらの墓も故人の遺骨を納めている故人の墓であるものの、分骨元である既存の故人の墓(第1墓)が、本実施形態における正規の墓に該当する。例えば、正規の仮想的な墓とは、設立が古い仮想的な墓、故人の遺志を継ぐ者により設立された仮想的な墓などとも換言することができる。
【0034】
墓Webページ130には、NFT化された墓画像131が掲載されている。NFT化された墓画像131は、本来、オーナの許可無しで誰もが自由に使用できるものではない。したがって、墓Webページ130の素材として、NFT化された墓画像131を使用することは、墓Webページ130自体が墓画像131のオーナの意思で作成されたものであることを意味する。
【0035】
墓Webページ130には、墓画像131のオーナを簡単に確認できるように、NFT化された墓画像131のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ(第3Webページ230)に遷移するためのリンク138が貼られる。当該リンク138を操作することで、第3Webページ230がユーザ端末5に表示される。ユーザは、第3Webページ230にて墓画像131のオーナ情報を確認し、墓画像131のオーナがどのような人であるかを調べることで、墓Webページ130(仮想的な墓)が正規であるか否かを判断することができる。例えば、墓画像131の現在のオーナ又は過去のオーナが、仮想的な墓に対応する実在する墓の所有者、故人の遺族、故人の親しい友人などであることは、墓Webページ130が正規であることを意味する。一方、墓画像131の現在のオーナ又は過去のオーナの中に、上記のような故人との関係性を有する者が存在しないことは、墓Webページ130が非正規であることを意味する。このように、墓Webページ130にNFT化された墓画像131を掲載し、また、NFT化された墓画像131のオーナ情報を確認できる機能を設けることにより、墓Webページ130が正規であるかをユーザが判断するための判断材料を提供することができる。仮想的な墓と所有者が同じであるコンテンツWebページ140も、墓Webページ130と同様に、コンテンツWebページ140に掲載されているNFT化された故人画像141のオーナ情報を確認する機能を有する。それにより、コンテンツWebページ140(故人画像141)が正規であるかをユーザが判断するための判断材料を提供することができる。
【0036】
しかしながら、故人との関係性を有さない第三者が、故人や故人の遺族などになりすまして、墓画像131を作成し、作成した墓画像131をNFT化し、NFT化された墓画像131を掲載した墓Webページ130を作成できてしまう。同様にコンテンツWebページ140を作成できてしまう。NFT化とは、あくまでもデジタルデータの唯一性を担保し、デジタルデータに関連付けられたオーナを保証するものであって、デジタルデータ自体が正規であることやデジタルデータのオーナが正規であることを保証しない。そのため、故人との関係性を有さない第三者が、故人との関係性を有する者を墓画像131や故人画像141のオーナ情報として登録できてしまう。このような場合、墓画像131や故人画像141のオーナ情報を確認するだけでは、なりすましを見極めることは難しく、第三者により作成された仮想的な墓を正規の仮想的な墓として誤認してしまう可能性がある。そこで、発明者らは、仮想的な墓の所有者や故人コンテンツの所有者が、仮想的な墓が建てられている仮想的な霊園の管理者と仮想的な霊園を有する仮想的な寺社の所有者とに対して相違することに着目し、墓Webページ130とともに墓参サイトを構成する寺社Webページ110と霊園Webページ120とにも、墓Webページ130と同様の機能を実装することで、上記のようななりすまし行為を抑制し、墓Webページ130が正規であることをユーザが判断するための判断材料を提供できるのではないかと考えた。
【0037】
すなわち、寺社Webページ110に対して、NFT化された寺社画像111を掲載することによって、寺社Webページ110自体が寺社画像111のオーナの意思で作成されたものであることを示した。また、寺社Webページ110に対して、NFT化された寺社画像111のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ(第1Webページ210)に遷移するためのリンク118を貼った。ユーザは、当該リンク118が貼られた画像やテキストを操作することで、第1Webページ210に遷移し、寺社画像111のオーナ情報を確認することができる。例えば、寺社画像111の現在のオーナ又は過去のオーナが、実在する墓が設置されている実在する寺社の所有者、仮想的な寺社を運営、管理する会社であって、生前に故人が契約した会社などであることは、寺社Webページ110が正規であることを意味する。寺社Webページ110が正規であることは、寺社Webページ110とともに墓参サイトを構成する墓Webページ130が正規であることを裏付ける客観的な証拠となり得る。これは、墓Webページ130が正規であることの確からしさを向上させ、墓Webページ130が正規であるとしたユーザ判断を後押しする。このように、寺社Webページ110にNFTされた寺社画像111を掲載し、寺社画像111のオーナ情報を確認する機能を設けることによって、墓Webページ130が正規であるかをユーザが判断するための判断材料をユーザに提供することができる。
【0038】
また、霊園Webページ120に対して、NFT化された区画画像122を掲載することによって、霊園Webページ120自体が区画画像122のオーナの意思で作成されたものであることを示した。また、霊園Webページ120に対して、NFT化された区画画像122のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ(第2Webページ220)に遷移するためのリンク128を貼った。ユーザは、当該リンク128が貼られた画像やテキストを操作することで、第2Webページ220に遷移し、区画画像122のオーナ情報を確認することができる。例えば、区画画像122の現在のオーナ又は過去のオーナが、実在する墓が建てられている実在する霊園の管理者、仮想的な霊園を管理、運営する会社であって、生前に故人が契約した会社などであることは、霊園Webページ120が正規であることを意味する。霊園Webページ120が正規であることは、霊園Webページ120とともに墓参サイトを構成する墓Webページ130が正規であることを裏付ける客観的な証拠となり得る。これは、墓Webページ130が正規であることの確からしさを向上させ、墓Webページ130が正規であるとしたユーザ判断を後押しする。このように、霊園Webページ120にNFTされた区画画像122を掲載し、区画画像122のオーナ情報を確認する機能を設けることによって、墓Webページ130が正規であるかをユーザが判断するための判断材料をユーザに提供することができる。
【0039】
このように、本実施形態に係る情報処理装置1によれば、墓Webページ130とコンテンツWebページ140とともに墓参サイトを構成する寺社Webページ110のオーナ情報を確認する機能と、霊園Webページ120のオーナ情報を確認する機能とを有することにより、墓Webページ130及びコンテンツWebページ140が正規であることをユーザが判断するための客観的な判断材料をユーザに提供することができる。例えば、オーナが故人遺族である仮想的な墓を、ユーザが信用度80%で正規であると判断していたとする。このようなユーザに対して、仮想的な寺社のオーナが実在する寺社の正規の所有者であるという客観的な事実と、仮想的な霊園のオーナが実在する霊園の正規の管理者であるという客観的な事実とを提供することによって、仮想的な墓が正規であることの信用度を80%から100%に近づけることができる。これは、仮想的な墓が正規であることを、仮想的な墓と関連性を有する仮想的な寺社のオーナと、仮想的な霊園のオーナとがそれぞれ保証していることと同義であり、仮想的な墓が正規であることの確からしさを向上させ得る。
【0040】
本実施形態では、墓Webページ130が正規であることを裏付けるために、墓Webページ130と同様の機能を、寺社Webページ110と霊園Webページ120との2つのWebページに実装した。しかしながら、墓Webページ130が正規であることを裏付けるためのWebページは少なくとも1つあればよく、墓Webページ130と同様の機能を、寺社Webページ110及び霊園Webページ120の一方のみに実装してもよい。また、そもそも墓Webページ130及び寺社Webページ110だけで墓参サイトを構成してもよいし、墓Webページ130及び霊園Webページ120だけで墓参サイトを構成してもよい。もちろん、裏付けは多いほど仮想的な墓が正規であることの確からしさは向上されるため、墓参サイトはさらに他のWebページを有してもよい。また、仮想的な墓が正規であることの裏付けが不要であるならば、インターネット上に墓Webページ130は単独で存在してもよく、また、墓Webページ130とともに墓参サイトを構成する他のWebページが墓Webページ130と同様の機能を有さなくてもよい。なお、墓Webページ130と同様の機能とは、Webページに対して、当該Webページに関連する画像であって、NFT化された画像を掲載し、NFT化された画像のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上の掲載ページに遷移するリンクを貼ることを表す。
【0041】
本実施形態では、寺社Webページ110、霊園Webページ120、墓Webページ130及びコンテンツWebページ140の各々にトークンIDを掲載した。それにより、ユーザがトークンIDから当該トークンIDが関連付けられたNFT化された画像について調べられ、トークンIDを閲覧したユーザに安心感を与える効果を奏する。しかしながら、上記の各Webページには、そもそもNFTマーケットプレイス上のWebページへのリンクが貼られているため、必ずしもトークンIDは各Webページに掲載されていなくてもよい。
【0042】
本実施形態に係る情報処理装置1の1つの特徴は、特定のWebページが正規のものであることの確からしさを、特定のWebページとともにサイトを構成する他のWebページで裏付けし、特定のWebページが正規なものであることの確度を向上させることにある。この特徴は、墓参サイト以外の他のサイトにも適用することができ、好適には、1点物の美術品や、シリアル番号が付されたブランド品、数量限定で販売された品などを販売する販売サイトに適用することができる。
【0043】
図10は、本実施形態の変形例に係る情報処理装置1が管理する絵画販売サイトの具体的な構成の一例を示す図である。
図10に示すように、絵画販売サイトは、トップページ310と、商品ページ320と、販売会社ページ330とにより構成される。トップページ310には、トップページ310に掲載されたNFT化された運営会社画像311のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ410に直接的又は間接的に遷移するための第1リンクと、商品ページ320に直接的又は間接的に遷移するための第2リンクとが貼られている。例えば、第1リンクは、NFT化された運営会社画像311に関連付けられた第1トークンIDを表すテキスト画像313に貼られている。第2リンクは、対応する商品画像312に貼られている。
【0044】
商品ページ320には、商品ページ320に掲載されたNFT化された商品画像321のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ420に直接的又は間接的に遷移するための第1リンクと、販売会社ページ330に直接的又は間接的に遷移するための第2リンクとが貼られている。例えば、第1リンクは、NFT化された商品画像321に関連付けられた第2トークンIDを表すテキスト画像323に貼られている。第2リンクは、商品を販売する販売会社を表すテキスト322に貼られている。
【0045】
販売会社ページ330には、販売会社ページ330に掲載されたNFT化された販売会社画像331のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ430に直接的又は間接的に遷移するためのリンクが貼られている。例えば、リンクは、NFT化された販売会社画像331に関連付けられた第3トークンIDを表すテキスト画像333に貼られている。
【0046】
以上説明した本実施形態の変形例に係る情報処理装置1によれば、本実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、商品ページ320には、商品(絵画)を表すNFT化された商品画像321が掲載されている。NFT化された商品画像321は、本来、オーナの許可無しで誰もが自由に使用できるものではない。したがって、商品ページ320の素材として、NFT化された商品画像321を使用することは、商品ページ320自体が商品画像321のオーナの意思で作成されたものであることを意味する。また、商品ページ320には、商品画像321のオーナを簡単に確認できるように、NFT化された商品画像321のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ420に遷移するためのリンクが貼られている。ユーザは、リンクをクリックすることで、Webページ420上で商品画像321のオーナ情報を確認することができる。例えば、商品画像321の現在のオーナ又は過去のオーナが、当該商品である絵画の作者、商品の販売会社などであることは、当該商品が正規のものであることを意味する。このように、商品ページ320にNFT化された商品画像321を掲載し、また、NFT化された商品画像321のオーナ情報を確認できる機能を設けることにより、商品が正規であることをユーザが判断するための判断材料を提供することができる。
【0047】
また、トップページ310に対して、絵画販売サイトを運営する運営会社に係るNFT化された運営会社画像311を掲載することによって、トップページ310自体が運営会社画像311のオーナの意思で作成されたものであることを示した。また、トップページ310に対して、NFT化された運営会社画像311のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ410に遷移するためのリンクを貼った。ユーザは、リンクを操作することで、NFTマーケットプレイス上のWebページ410に遷移し、運営会社画像311のオーナ情報を確認することができる。例えば、運営会社画像311の現在のオーナ又は過去のオーナが、実在する絵画販売サイトの運営会社などであることは、トップページ310が正規であることを意味する。トップページ310が正規であることは、トップページ310とともに絵画販売サイトを構成する商品ページ320が正規であることを裏付ける客観的な証拠となり得る。これは、商品ページ320が正規であることを、トップページ310のオーナが保証していることを意味し、商品ページ320が正規であることの確からしさを向上させ、商品ページ320に掲載されている商品が正規であるとしたユーザ判断を後押しする。
【0048】
同様に、販売会社ページ330に対して、当該商品を販売する販売会社に係るNFT化された販売会社画像331を掲載することによって、販売会社ページ330自体が販売会社画像331のオーナの意思で作成されたものであることを示した。また、販売会社ページ330に対して、NFT化された販売会社画像331のオーナ情報が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページ430に遷移するためのリンクを貼った。ユーザは、リンクを操作することで、NFTマーケットプレイス上のWebページ430に遷移し、販売会社画像331のオーナ情報を確認することができる。例えば、販売会社画像331のオーナが、実在する絵画を販売する販売会社又はその代表者などであることは、販売会社ページ330が正規であることを意味する。販売会社ページ330が正規であることは、販売会社ページ330とともに絵画販売サイトを構成する商品ページ320が正規であることを裏付ける客観的な証拠となり得る。これは、商品ページ320が正規であることを、販売会社ページ330のオーナが保証していることを意味し、商品ページ320が正規であることの確からしさを向上させ、商品ページ320に掲載されている商品が正規であるとしたユーザ判断を後押しする。
【0049】
このように、本実施形態の変形例に係る情報処理装置1によれば、本実施形態に係る情報処理装置1と同様の効果を奏し、商品ページ320とともにサイトを構成するトップページ310のオーナ情報を確認する機能と、販売会社ページ330のオーナ情報を確認する機能とを有することにより、商品ページ320が正規であることをユーザが判断するための判断材料を提供することができる。商品ページ320に掲載されている絵画が正規であるかを、ユーザは、絵画販売サイトを構成する各Webページのオーナ情報を確認した上で総合的に判断することができる。
【0050】
なお、
図10に示すように、販売会社ページ330には、販売会社が正規であることの客観的な証拠となり得る情報として、販売会社のSNSのアカウント名、販売会社のホームページのURLなどを掲載してもよい。もちろん、販売会社のSNSのアカウントページに遷移するリンクや販売会社のホームページに遷移するリンクが販売会社ページ330に貼られていてもよい。例えば、販売会社のSNSに対してフォロワーが多くいる、販売会社のSNSの投稿に対して多くの人が返信している、販売会社のSNSのアカウントがSNSの運営会社から公式であることのお墨付きを得られている、などの客観的な事実の積み重ねにより、当該販売会社ページ330が正規である確からしさを向上させ得る。これは、販売会社が正規であることをSNSの利用ユーザ、SNSを運営している運営会社が保証していることを意味する。
【0051】
もちろん、寺社Webページ110に対して、寺社Webページ110の所有者、つまりNFT化された寺社画像のオーナのSNSのアカウント名、オーナのホームページなどが掲載されていてもよいし、これらのページへ遷移するリンクが貼られていてもよい。それにより、寺社Webページ110が正規であること、ひいては墓Webページ130が正規であることの確からしさを向上させることができる。同様に、霊園Webページ120に対して、霊園Webページ120の所有者、つまりNFT化された区画画像のオーナのSNSのアカウント名、オーナのホームページなどが掲載されていてもよいし、これらのページへ遷移するリンクが貼られていてもよい。それにより、霊園Webページ120が正規であること、ひいては墓Webページ130が正規であることの確からしさを向上させることができる。
【0052】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0053】
1…情報処理装置、2…NFT管理システム、3…NFT管理サーバ装置、4…ブロックチェーン、41,42,43,44…ノード(コンピュータ)、5…情報処理端末(ユーザ端末5)、9…ネットワーク(公衆電気通信網)。
【要約】
【課題】インターネット上のページに掲載され、販売されている商品が正規なものであるかをユーザが判断するための判断材料をユーザに提供することが望まれている。
【解決手段】 本発明の一形態に係る情報処理装置は、商品を販売するための販売サイトのトップページとしての第1Webページと、商品に係る商品コンテンツが掲載された第2Webページとを管理する。第1Webページには、第2Webページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクが貼られ、第2Webページには、商品コンテンツの所有者が掲載されたNFTマーケットプレイス上のWebページに直接的又は間接的に遷移するためのリンクが貼られる。
【選択図】
図10