(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】プログラム、ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲームシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/61 20140101AFI20240708BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20240708BHJP
A63F 13/812 20140101ALI20240708BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20240708BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240708BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240708BHJP
【FI】
A63F13/61
A63F13/53
A63F13/812 A
A63F13/86
G06Q30/0241 446
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019183502
(22)【出願日】2019-10-04
【審査請求日】2021-01-28
【審判番号】
【審判請求日】2022-11-24
(73)【特許権者】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金原 俊明
(72)【発明者】
【氏名】千葉 茂
(72)【発明者】
【氏名】井上 快
(72)【発明者】
【氏名】平井 純貴
(72)【発明者】
【氏名】進邦 嗣郎
(72)【発明者】
【氏名】酒井 昭
【合議体】
【審判長】藤本 義仁
【審判官】松田 直也
【審判官】▲吉▼川 康史
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-321573(JP,A)
【文献】特開2019-40565(JP,A)
【文献】特開2001-236444(JP,A)
【文献】特開2013-178820(JP,A)
【文献】特開2016-189803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24
A63F 13/00 - 13/98
H04N 21/2668
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記動画情報に基づく動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される時間を決定する、
ことを特徴とする、プログラム。
【請求項2】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記動画情報に基づく動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される回数を決定する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項3】
前記ゲーム制御部は、
前記ゲーム動画の再生により表示される、前記仮想空間に存在する音声広告の
露出時間及び
露出回数の
両方を、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて制御する、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される時間を決定する、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される回数を決定する、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項6】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される時間を決定する、
ことを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【請求項7】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される回数を決定する、
ことを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【請求項8】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される時間を決定する、
ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項9】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告の露出を制御するものであって、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に含まれる前記観戦端末の数に基づいて、前記仮想空間に対する音声広告が前記仮想空間に露出される回数を決定する、
ことを特徴とするゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画配信サービスが広く普及している。動画配信サービスは、一般的に、動画配信用ウェブ画面のうち動画表示領域において、動画を表示しつつ、動画配信用ウェブ画面のうち動画表示領域とは別個に設けられた広告表示領域において、動画観戦者をターゲットとしたバナー広告等の広告を表示する。一方、ゲームの分野では、ゲームをプレイするユーザをターゲットとして、ゲームに係る仮想空間に設定されたオブジェクトに広告を表示する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲームの動画を配信した場合、広告のターゲットは、ゲームをプレイするユーザのみならず、ゲームの動画を視聴している観戦者も含まれる。このため、例えば、仮想空間に設定されたオブジェクトに広告を表示する場合においても、観戦者を考慮して広告の露出を制御することが望まれる。しかし、従来の方法では、広告の露出に関して観戦者の存在は考慮されていない。
【0005】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされてものであり、仮想空間に対する広告の露出をゲームの観戦者の存在を考慮して制御する技術の提供を、解決課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記動画情報に基づく動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係るゲーム装置は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係るゲーム装置の制御方法は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係るゲームシステムは、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、前記ゲーム装置は、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係るゲームシステムの概要を説明するための説明図である。
【
図2】
図1に示したゲーム装置が生成する表示用ゲーム動画の概要の一例を説明するための説明図である。
【
図3】配信サーバが端末装置に対して供給する、動画配信画面の概要の一例を説明するための説明図である。
【
図4】
図1に示したゲーム装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4に示したゲーム装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】
図1に示した配信サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図6に示した配信サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図8】
図1に示した広告管理サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図9】
図8に示した広告管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図10】広告管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【
図11】
図1に示したゲームシステムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図12】
図1に示したゲーム装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図13】変形例6に係るゲーム装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図14】変形例8に係るゲームシステムの概要を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0012】
[1.実施形態]
先ず、
図1を参照しながら、実施形態に係るゲームシステム1の概要の一例について説明する。
【0013】
図1は、実施形態に係るゲームシステム1の概要を説明するための説明図である。
【0014】
図1に示すゲームシステム1は、所定のゲームを実行可能なゲーム装置10と、ゲーム装置10に対応して設けられた表示装置20と、配信サーバ30(「配信システム」の一例)と、広告管理サーバ50と、M個の端末装置70(70-1~70-M)とを有する(Mは1以上の自然数)。例えば、ゲーム装置10、配信サーバ30、広告管理サーバ50及び各端末装置70は、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。以下では、M個の端末装置70-1~70-Mのうち、m番目の端末装置70を、端末装置70-mと称する場合がある(mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。
【0015】
ゲーム装置10は、例えば、ゲーム装置10と通信可能な表示装置20に設けられた表示部21に対して、ゲーム装置10において実行されている所定のゲームに係る動画を表示させることができる。本実施形態では、ゲーム装置10において野球ゲーム(「ゲーム」の一例)が実行されている場合を想定する。
【0016】
以下では、ゲーム装置10が表示部21に表示させる、野球ゲームに係る動画を、「表示用ゲーム動画MVo」と称する場合がある(
図2参照)。本実施形態において、表示用ゲーム動画MVoは、「ゲーム動画」の一例である。例えば、表示用ゲーム動画MVoは、単位期間(例えば、60分の1(1/60)秒の期間)毎に更新される表示用静止画像であってもよい。ここで、表示用静止画像は、各単位期間において、表示部21に表示される静止画像である。
【0017】
また、本実施形態では、ゲーム装置10は、配信サーバ30に対して、ゲーム装置10において実行されている野球ゲームに係る動画を供給することができる。以下では、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する、野球ゲームに係る動画を、「配信用ゲーム動画MVd」と称する場合がある(
図3参照)。例えば、配信用ゲーム動画MVdは、単位期間毎に更新される配信用静止画像であってもよい。ここで、配信用静止画像は、各単位期間において、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する静止画像である。
【0018】
本実施形態において、配信用ゲーム動画MVdは、表示用ゲーム動画MVoを再生するための動画情報に基づいて生成される動画であって、表示用ゲーム動画MVoと同一の動画である場合を想定するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、配信用ゲーム動画MVdは、表示用ゲーム動画MVoの解像度を低くした動画であってもよい。なお、本実施形態において、配信用ゲーム動画MVdは、「動画情報に基づく動画」の一例である。
【0019】
例えば、ゲーム装置10は、表示用ゲーム動画MVoを再生するための動画情報を配信サーバ30に供給することにより、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30に供給する。以下では、表示用ゲーム動画MVoを再生するための動画情報を、「ゲーム動画情報MVinf」と称する場合がある(
図11参照)。
【0020】
また、本実施形態では、ゲーム装置10が家庭用のゲーム機器である場合を一例として想定する。但し、ゲーム装置10としては、任意の情報処理装置を採用し得る。例えば、ゲーム装置10は、店舗や遊戯施設等に設置された業務用のゲーム機器であってもよいし、携帯電話若しくはスマートフォン等のモバイル機器であってもよいし、また、パーソナルコンピュータ等の据置型の情報機器であってもよい。また、表示装置20としては、例えば、液晶ディスプレイ、テレビ受像機、又は、タッチパネル式ディスプレイ等が該当する。なお、表示装置20は、ゲーム装置10に含まれてもよい。
【0021】
配信サーバ30は、配信用ゲーム動画MVd等の動画を複数の端末装置70に配信する配信システムの一例である。例えば、配信サーバ30は、ゲーム装置10から配信用ゲーム動画MVdが供給され、且つ、端末装置70-mから配信用ゲーム動画MVdの配信要求を受信した場合に、ゲーム装置10から供給された配信用ゲーム動画MVdを端末装置70-mに配信する。また、配信サーバ30は、端末装置70-mから、配信用ゲーム動画MVdを表示するための動画配信画面DSの配信要求を受信した場合、端末装置70-mに動画配信画面DSを配信する(
図3参照)。なお、詳細は
図11において説明するが、配信サーバ30は、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70に関する情報(「観戦端末情報」の一例)を、ゲーム装置10に送信する場合がある。
【0022】
図1に示す例では、端末装置70-mは、表示部71-mを有する。端末装置70-mは、配信サーバ30から、配信用ゲーム動画MVdが配信される場合に、配信用ゲーム動画MVdを表示部71-mに表示させる。なお、端末装置70-mとしては、スマートフォン、携帯電話、又は、パーソナルコンピュータ等の、インターネットに接続可能な任意の情報処理装置を採用し得る。
【0023】
広告管理サーバ50は、例えば、ゲーム装置10が商品又は役務(サービス)の広告を表示用ゲーム動画MVoに組み入れるために必要な情報を、ゲーム装置10に対して供給する。
【0024】
なお、ゲームシステム1の構成は、
図1に示す例に限定されない。例えば、
図1に示すゲームシステム1では、配信用ゲーム動画MVd等の動画を複数の端末装置70に配信する配信システムが1個の配信サーバ30により実現されたが、配信システムは、複数の配信サーバ30により実現されてもよい。すなわち、配信システムは、複数の配信サーバ30を有してもよい。また、配信システムに配信サービスを提供する配信事業者は、1つでもよいし、複数でもよい。例えば、配信システムは、複数の配信事業者のうちの一の配信事業者により管理される1又は複数の配信サーバ30と他の配信事業者により管理される1又は複数の配信サーバ30とを有してもよい。
【0025】
また、ゲームシステム1が有するゲーム装置10の数は、1個に限定されない。例えば、ゲームシステム1が有するゲーム装置10の数は、2個以上でもよい。また、広告管理サーバ50は、配信サーバ30がバナー画像を配信するために必要な情報を、配信サーバ30に対して供給してもよい。バナー画像は、商品又は役務(サービス)の広告に係る静止画像又は動画像である。次に、
図2を参照しながら、ゲーム装置10が生成する表示用ゲーム動画MVoの概要を説明する。
【0026】
図2は、
図1に示したゲーム装置10が生成する表示用ゲーム動画MVoの概要の一例を説明するための説明図である。
【0027】
本実施形態に係る表示用ゲーム動画MVoは、仮想的な野球場等の仮想空間FDにおいて、野球ゲームが進行する様子を示す動画である。例えば、
図2に示す表示用ゲーム動画MVoは、仮想空間FDにおいて、投手キャラクタCR1がボールオブジェクトOB1を投球し、投手キャラクタCR1が投球したボールオブジェクトOB1を打者キャラクタCR2がバットオブジェクトOB2を用いて打ち返す様子を示す。また、例えば、表示用ゲーム動画MVoは、仮想空間FDにおいて、野球ゲームを観戦する観客キャラクタCR3の様子を示す。
【0028】
なお、仮想空間FDにおいて野球ゲームが進行する様子は、「ゲームに係る仮想空間の状況」の一例である。仮想空間FDの状況は、例えば、仮想空間FDに存在するゲーム要素に関する状況の一部又は全部であってもよいし、仮想空間FDに存在する音に関する状況の一部又は全部であってもよい。あるいは、仮想空間FDの状況は、仮想空間FDに存在するゲーム要素に関する状況と仮想空間FDに存在する音に関する状況とを含む状況の一部又は全部であってもよい。
【0029】
また、仮想空間FDに存在するゲーム要素は、例えば、仮想空間FD内の何れかの位置に配置されたゲーム要素であってもよい。ここで、ゲーム要素は、例えば、ゲーム装置10のプログラム(プログラムを実行するプロセッサ)により制御されるものであってもよい。また、ゲーム要素は、例えば、仮想空間FDに存在するキャラクタ、オブジェクト、及び、環境構成物を含む概念であってもよい。仮想空間FDの環境構成物は、例えば、野球場のグラウンド、及び、野球場のバックネット等、仮想空間FDに存在する仮想的な野球場の構成要素であってもよい。
【0030】
また、ゲーム要素に関する状況とは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置であってもよいし、ゲーム要素の形状、模様、若しくは、色彩であってもよい。また、ゲーム要素に関する状況とは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の移動方向であってもよいし、仮想空間FDにおけるゲーム要素の移動速度であってもよい。また、ゲーム要素に関する状況とは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置、形状、模様、色彩、移動方向及び移動速度の一部若しくは全部であってもよい。
【0031】
また、仮想空間FDに存在する音は、例えば、発音位置又は聴音位置が仮想空間FD内の何れかの位置に存在する音であってもよいし、仮想空間FDに存在するゲーム要素と関連付けて発せられる音であってもよいし、又は、これらの両方であってもよい。また、音は、音声であってもよい。
【0032】
また、本実施形態に係る表示用ゲーム動画MVoは、1又は複数の動画広告AD(「広告」の一例)を含む場合がある。本実施形態において、動画広告ADは、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される、商品又はサービス等の広告対象に関連する静止画像若しくは動画像であってもよい。また、動画広告ADは、仮想空間FDにおけるゲーム要素により発せられる、広告対象に関連する音声であってもよい。
【0033】
以下では、動画広告ADが、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される静止画像又は動画像である場合、当該動画広告ADを、「画像広告ADi」と称する場合がある。
図2では、複数の画像広告ADiを区別するために、画像広告ADiの符号の末尾に、ハイフン(“-”)及び数字(“1”及び“2”)を付している。また、以下では、動画広告ADが、仮想空間FDに存在する音声である場合、当該動画広告ADを、「音声広告ADs」と称する場合がある。
【0034】
図2では、画像広告ADi-1が、仮想的な野球場のフェンスBSに設けられた看板BDaに表示される静止画像であり、画像広告ADi-2が、仮想的な野球場のフェンスBSに設けられた看板BDbに表示される静止画像である場合を例示している。また、
図2では、音声広告ADsが、仮想的な野球場に設けられたスピーカオブジェクトOB3から発せられる音声である場合を例示している。なお、画像広告ADiが表示される場所は、看板BD(BDa及びBDb)に限定されない。例えば、画像広告ADiは、投手キャラクタCR1及び打者キャラクタCR2等の選手キャラクタが着用しているユニホームに表示されてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、看板BD(BDa及びBDb)等に表示される画像広告ADiの表示時間等は、例えば、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の数等に基づいて決定される。画像広告ADiの表示時間等の決定方法は、
図10において説明する。次に、
図3を参照しながら、配信サーバ30が端末装置70-mに対して供給する、動画配信画面DSの概要を説明する。
【0036】
図3は、配信サーバ30が端末装置70-mに対して供給する、動画配信画面DSの概要の一例を説明するための説明図である。
【0037】
動画配信画面DSには、例えば、配信サーバ30から配信されている配信用ゲーム動画MVdが表示される。さらに、
図3に示す動画配信画面DSには、再生開始ボタンBTst、全画面表示ボタンBTfs、いいねボタンBTgd、コメント入力領域CIW、及び、コメント表示領域CDW等が表示される。例えば、動画配信画面DSに表示されている配信用ゲーム動画MVdの再生が停止している状態において、再生開始ボタンBTstが押下された場合、配信用ゲーム動画MVdが再生される。また、例えば、動画配信画面DSに配信用ゲーム動画MVdが表示されている状態において、全画面表示ボタンBTfsが押下された場合、配信用ゲーム動画MVdの表示領域は、表示部71-mの全体に広がるように拡大される。
【0038】
また、例えば、動画配信画面DSに配信用ゲーム動画MVdが表示されている状態において、いいねボタンBTgdが押下された場合、いいねボタンBTgdが押下されたことを示す情報が端末装置70-mから配信サーバ30に送信される。なお、いいねボタンBTgdは、例えば、端末装置70-mのユーザ(配信用ゲーム動画MVdを視聴しているユーザ)が配信用ゲーム動画MVdに対してポジティブな感情(例えば、好き、楽しい及び支持できる等)を有することを意思表示するためのボタンである。
【0039】
また、例えば、端末装置70-mのユーザは、配信用ゲーム動画MVdに対してコメントを投稿する場合、投稿するコメントを端末装置70-mに入力する。端末装置70-mに入力された投稿前のコメントは、コメント入力領域CIWに表示される。コメント表示領域CDWには、配信用ゲーム動画MVdに対するコメントが表示される。なお、コメント表示領域CDWには、配信用ゲーム動画MVdを視聴しているユーザのうち、端末装置70-mのユーザ以外のユーザが投稿したコメントも表示される。また、配信用ゲーム動画MVdに対するコメントは、ゲーム装置10に対応する表示装置20の表示部21に表示されてもよい。例えば、ゲーム装置10は、表示用ゲーム動画MVoが表示される領域とは異なる領域に配信用ゲーム動画MVdに対するコメントが表示されるように、表示部21を制御してもよい。
【0040】
なお、動画配信画面DSは、
図3に示した例に限定されない。例えば、再生開始ボタンBTst、全画面表示ボタンBTfs、いいねボタンBTgd、コメント入力領域CIW、及び、コメント表示領域CDWの一部又は全部は、動画配信画面DSに表示されなくてもよい。また、例えば、商品又は役務(サービス)の広告に係るバナー画像が動画配信画面DSに表示されてもよい。次に、
図4から
図9を参照しながら、ゲーム装置10、配信サーバ30及び広告管理サーバ50の機能について説明する。先ず、
図4及び
図5を参照しながら、ゲーム装置10の構成について説明する。
【0041】
図4は、
図1に示したゲーム装置10の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0042】
ゲーム装置10は、制御部120と、ゲームプログラムPRg(「プログラム」の一例)及び制御プログラムPRcg等の各種情報を記憶する記憶部140と、配信サーバ30及び広告管理サーバ50等の外部装置との間の通信を実行するための通信部160と、ゲーム装置10のユーザによる操作を受け付けるための操作部180とを有する。ゲームプログラムPRgは、例えば、ゲーム装置10が野球ゲームを実行するためのアプリケーションプログラムである。また、制御プログラムPRcgは、例えば、制御部120がゲーム装置10の各部を制御するためのオペレーションシステムプログラムである。広告管理テーブルTBLには、ゲーム装置10が商品又は役務(サービス)の広告を表示用ゲーム動画MVoに組み入れるために必要な情報が記憶されている。広告管理テーブルTBLのデータ構成については、後述する
図10において説明する。
【0043】
制御部120は、ゲーム装置10の各部を制御する。さらに、制御部120は、ゲーム装置10において実行される野球ゲームの進行を制御する。例えば、制御部120は、ゲーム処理部121(「ゲーム制御部」の一例)、動画供給部122(「供給部」の一例)及び端末情報取得部123(「取得部」の一例)を有する。
【0044】
ゲーム処理部121は、例えば、ゲーム装置10のユーザの操作等に基づいて、野球ゲームを進行させる。そして、ゲーム処理部121は、野球ゲームの進行結果に基づいて、仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画MVoを再生するためのゲーム動画情報MVinfを生成する。例えば、ゲーム処理部121は、進行させたゲームの状況を示す進行状況情報を生成し、生成した進行状況情報に基づいて、表示用ゲーム動画MVoを再生するためのゲーム動画情報MVinfを生成する。これにより、例えば、表示部21は、ゲーム処理部121が生成したゲーム動画情報MVinfに基づいて、表示用ゲーム動画MVoを表示する。
【0045】
ここで、進行状況情報は、例えば、野球ゲームの進行に伴い仮想空間FDの状況が変化した場合に、仮想空間FDに存在する各種ゲーム要素の状態と、仮想空間FDにおける音とを管理するための情報である。具体的には、本実施形態において、進行状況情報は、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置、形状、姿勢、向き、色彩、模様、移動速度、及び、移動方向と、仮想空間FDにおいて存在する音との、一部又は全部を含む情報である。
【0046】
また、ゲーム動画情報MVinfは、単位期間毎に更新される表示用静止画像を示す情報(単位期間毎に更新される表示用静止画像をリアルタイムに示す情報)であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数の表示用静止画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数の表示用静止画像の集合を示す情報)であってもよい。また、ゲーム動画情報MVinfは、単位期間毎に更新される表示用静止画像又は複数の表示用静止画像の集合を示す情報に対して、仮想空間FDにおける音を示す情報を付加した情報であってもよい。ここで、表示用静止画像は、各単位期間における各種ゲーム要素の状態と、各単位期間における仮想空間FDとを表す静止画像である。
【0047】
動画供給部122は、配信用ゲーム動画MVdを配信する場合、ゲーム動画情報MVinfを通信部160を介して配信サーバ30に供給する。これにより、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdが端末装置70-m等に配信される。
【0048】
端末情報取得部123は、配信用ゲーム動画MVdを再生している1又は複数の端末装置70に関する情報を、配信サーバ30から取得する。なお、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70は、M個の端末装置70-1~70-Mのうち、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している観戦端末である。また、以下では、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している観戦端末に関する情報を、「観戦端末情報WTinf」と称する場合がある(
図11参照)。
【0049】
例えば、観戦端末情報WTinfは、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70自身の端末情報であってもよいし、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70に対するユーザ操作に基づく反応情報であってもよい。あるいは、観戦端末情報WTinfは、端末情報及び反応情報の両方を用いた情報であってもよい。
【0050】
例えば、端末情報は、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の数を示す情報であってもよいし、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の種類を示す情報であってもよい。あるいは、端末情報は、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の数及び種類の両方を示す情報であってもよい。
【0051】
また、例えば、反応情報は、ユーザ(観戦者)による配信用ゲーム動画MVdの評価に関する評価情報であってもよいし、ユーザにより配信用ゲーム動画MVdに対して投稿されたコメントに関するコメント情報であってもよい。あるいは、反応情報は、評価情報及びコメント情報の両方を用いた情報であってもよい。評価情報は、例えば、配信用ゲーム動画MVdに対して好意的な評価をしたユーザの数を示す情報であってもよい。具体的には、評価情報は、
図3に示したいいねボタンBTgdを押下したユーザの数を示す情報であってもよい。あるいは、評価情報は、いいねボタンBTgdが押下された回数を示す情報であってもよい。コメント情報は、例えば、配信用ゲーム動画MVdに対して投稿されたコメントの数を示す情報であってもよい。
【0052】
本実施形態では、観戦端末情報WTinfが配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の数(以下、観戦端末数とも称する)である場合を想定する。例えば、ゲーム処理部121は、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の数に基づいて、仮想空間FDに対する広告の露出を制御する。なお、仮想空間FDに対する広告の露出に関する制御の詳細は、
図10において説明する。
【0053】
仮想空間FDに対する広告の露出とは、例えば、仮想空間FDに動画広告AD(広告対象に関連する画像広告ADi及び音声広告ADsの一方又は両方)が存在することであってもよい。この場合、仮想空間FDに存在する動画広告ADは、表示部21及び71の一方又は両方に表示されてもよいし、表示部21及び71に表示されなくてもよい。なお、仮想空間FDに対する広告の露出とは、仮想空間FDに存在する動画広告ADが、表示部21及び71の一方又は両方に表示されることであってもよい。例えば、仮想空間FDに対する広告の露出とは、仮想空間FDに存在する動画広告ADが、表示用ゲーム動画MVoの再生により表示部21に表示されることであってもよい。あるいは、仮想空間FDに対する広告の露出とは、仮想空間FDに存在する動画広告ADが、配信用ゲーム動画MVdの再生により表示部71に表示されることであってもよい。本実施形態では、仮想空間FDに存在する動画広告ADが表示部21又は71に表示されるか否かを特に限定しない場合を想定する。
【0054】
広告の露出を制御することとは、例えば、仮想空間FDに動画広告ADが露出される時間(以下、露出時間とも称する)を制御することであってもよいし、仮想空間FDに動画広告ADが露出される回数(以下、露出回数とも称する)を制御することであってもよい。あるいは、広告の露出を制御とは、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出時間及び露出回数の両方を制御することであってもよい。
【0055】
なお、ゲーム装置10の構成は、
図4に示す例に限定されない。例えば、
図1に示した表示装置20がゲーム装置10に含まれる場合、ゲーム装置10は、表示用ゲーム動画MVo等の各種画像を表示可能な表示部21を有してもよい。次に、
図5を参照しながら、ゲーム装置10のハードウェア構成について説明する。
【0056】
図5は、
図4に示したゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0057】
ゲーム装置10は、ゲーム装置10の各部を制御するプロセッサ12(「ゲーム装置のプロセッサ」の一例)と、各種情報を記憶するメモリ14と、通信装置16と、入力操作装置18とを有する。
【0058】
メモリ14は、例えば、プロセッサ12の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリと、ゲームプログラムPRg及び制御プログラムPRcg等の各種情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリとの、一方又は双方を含み、記憶部140として機能する。なお、メモリ14は、ゲーム装置10に着脱可能であってもよい。具体的には、メモリ14は、ゲーム装置10に着脱されるメモリカード等の記憶媒体であってもよい。また、メモリ14は、例えば、ゲーム装置10とネットワークNW等を介して通信可能に接続された記憶装置(例えば、オンラインストレージ)であってもよい。
【0059】
プロセッサ12は、例えば、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。プロセッサ12は、例えば、メモリ14に記憶された制御プログラムPRcgを実行し、制御プログラムPRcgに従って動作することで、ゲーム装置10の各部を制御する制御部120として機能する。さらに、プロセッサ12は、例えば、メモリ14に記憶されたゲームプログラムPRgを実行し、ゲームプログラムPRgに従って動作することで、野球ゲームを実行するための制御部120として機能する。例えば、メモリ14に記憶されたゲームプログラムPRgに従って動作するプロセッサ12は、ゲーム処理部121と動画供給部122と端末情報取得部123とを含む制御部120として機能する。
【0060】
なお、例えば、プロセッサ12が複数のCPUを含んで構成される場合、制御部120の一部又は全部の機能は、これら複数のCPUが制御プログラムPRcg及びゲームプログラムPRg等のプログラムに従って協働して動作することで実現されてもよい。また、プロセッサ12は、1又は複数のCPUに加え、又は、1又は複数のCPUのうち一部又は全部に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されるものであってもよい。この場合、プロセッサ12により実現される制御部120の一部又は全部は、DSP等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0061】
通信装置16は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方又は双方を介して、ゲーム装置10の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部160として機能する。
【0062】
入力操作装置18は、ゲーム装置10のユーザによる操作を受け付けるためのハードウェアであり、操作部180として機能する。例えば、入力操作装置18は、操作ボタン、タッチパネル、キーボード、ジョイスティック、及び、マウス等のポインティングデバイスの一部又は全部を含む、1又は複数の機器から構成されるものであってもよい。次に、
図6及び
図7を参照しながら、配信サーバ30の構成について説明する。
【0063】
図6は、
図1に示した配信サーバ30の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0064】
配信サーバ30は、配信サーバ30の各部を制御する制御部320と、各種情報を記憶する記憶部340と、ゲーム装置10及び端末装置70-m等の外部装置との間の通信を実行するための通信部360とを有する。制御部320は、ゲーム装置10から通信部360を介してゲーム動画情報MVinfを取得する動画取得部321と、動画配信部322と、ゲーム装置10に通信部360を介して観戦端末情報WTinfを供給する端末情報供給部324とを有する。
【0065】
動画配信部322は、例えば、動画配信画面DSを端末装置70に表示させるための情報を通信部360を介して端末装置70-mに送信することにより、端末装置70-mに動画配信画面DSを配信する。以下では、動画配信画面DSを端末装置70に表示させるための情報を、「配信画面情報DSinf」と称する場合がある(
図11参照)。配信画面情報DSinfは、例えば、動画配信部322により生成されてもよいし、動画配信部322とは別の機能ブロックにより生成されてもよい。また、動画配信部322は、例えば、端末装置70-mに通信部360を介してゲーム動画情報MVinfを送信することにより、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdを端末装置70-mに対して配信する。記憶部340は、配信サーバ30の各部を制御するための制御プログラムPRcdを記憶している。次に、
図7を参照しながら、配信サーバ30のハードウェア構成について説明する。
【0066】
図7は、
図6に示した配信サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0067】
配信サーバ30は、配信サーバ30の各部を制御するプロセッサ32と、各種情報を記憶するメモリ34と、配信サーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置36とを有する。
【0068】
メモリ34は、例えば、プロセッサ32の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、制御プログラムPRcd等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方又は双方を含み、記憶部340として機能する。プロセッサ32は、例えば、1又は複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ32は、メモリ34に記憶された制御プログラムPRcdを実行し、制御プログラムPRcdに従って動作することで、制御部320として機能する。通信装置36は、配信サーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部360として機能する。
【0069】
なお、配信サーバ30の構成は、
図6及び
図7に示した例に限定されない。例えば、配信サーバ30は、配信サーバ30の管理者等による操作を受け付けるための操作部として機能する入力操作装置を有してもよい。次に、
図8及び
図9を参照しながら、広告管理サーバ50の構成について説明する。
【0070】
図8は、
図1に示した広告管理サーバ50の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0071】
広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の各部を制御する制御部520と、各種情報を記憶する記憶部540と、ゲーム装置10等の外部装置との間の通信を実行するための通信部560とを有する。制御部520は、提供部521を有する。記憶部540は、広告管理サーバ50の各部を制御するための制御プログラムPRcaと、広告管理テーブルTBL等の各種情報とを記憶する。記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBLは、例えば、ゲーム装置10に提供される広告管理テーブルTBLである。
【0072】
例えば、提供部521は、後述する
図11に示すテーブル取得要求REQtblをゲーム装置10から通信部560を介して受信すると、記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBLを通信部560を介してゲーム装置10に送信する。野球ゲームが開始される前では、
図3に示したゲーム装置10の記憶部140に記憶されている広告管理テーブルTBLは、提供部521がゲーム装置10に送信した広告管理テーブルTBLと同じである。野球ゲームが終了すると、記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBLは、例えば、ゲーム装置10から送信される広告管理テーブルTBLの内容に基づいて更新される。あるいは、記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBLは、野球ゲームの終了に応じてゲーム装置10から送信される広告管理テーブルTBLに置き換えられてもよい。次に、
図9を参照しながら、広告管理サーバ50のハードウェア構成について説明する。
【0073】
図9は、
図8に示した広告管理サーバ50のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0074】
広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の各部を制御するプロセッサ52と、各種情報を記憶するメモリ54と、広告管理サーバ50の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置56とを有する。
【0075】
メモリ54は、例えば、プロセッサ52の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、制御プログラムPRca及び広告管理テーブルTBL等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方又は双方を含み、記憶部540として機能する。プロセッサ52は、例えば、1又は複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ52は、メモリ54に記憶された制御プログラムPRcaを実行し、制御プログラムPRcaに従って動作することで、制御部520として機能する。通信装置56は、広告管理サーバ50の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部560として機能する。
【0076】
なお、広告管理サーバ50の構成は、
図8及び
図9に示した例に限定されない。例えば、広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の管理者等による操作を受け付けるための操作部として機能する入力操作装置を有してもよい。次に、
図10を参照しながら、広告管理サーバ50の記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBLについて説明する。
【0077】
図10は、広告管理テーブルTBLのデータ構成の一例を示す図である。広告管理テーブルTBLは、例えば、仮想空間FDに露出させる複数の動画広告ADと1対1に対応する複数のレコードを有する。
【0078】
広告管理テーブルTBLの各レコードは、例えば、広告ID、商材名称、画像情報、音声情報、露出位置情報、及び、露出ポイントを有する。広告IDは、複数の動画広告ADの中から、各動画広告ADを識別するための情報である。商材名称は、広告IDと対応する動画広告ADの対象となる商品又はサービス等の商材の名称を示す。
【0079】
画像情報は、広告IDと対応する動画広告ADを表示するための静止画ファイルまたは動画ファイルを示す情報である。なお、広告IDと対応する動画広告ADが音声広告ADsである場合、画像情報には、例えば、NULL値等の無効を示す情報が設定されてもよいし、広告IDと対応する動画広告ADが音声広告ADsであることを示す情報が設定されてもよい。
【0080】
音声情報は、広告IDと対応する動画広告ADを再生するための音声ファイルを示す情報である。なお、広告IDと対応する動画広告ADが画像広告ADiである場合、音声情報には、例えば、NULL値等の無効を示す情報が設定されてもよいし、広告IDと対応する動画広告ADが音声広告ADsであることを示す情報が設定されてもよい。
【0081】
露出位置情報は、広告IDと対応する動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置を示す情報である。広告IDと対応する動画広告ADが画像広告ADiである場合、動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置としては、例えば、看板及び選手キャラクタが着用しているユニホーム等が該当する。例えば、
図10に示す第1看板は、
図2に示した看板BDaであり、第2看板は、
図2に示した看板BDbである。
【0082】
また、広告IDと対応する動画広告ADが音声広告ADsである場合、動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置としては、例えば、場内アナウンス等が該当する。例えば、
図10に示す場内アナウンスは、
図2に示したスピーカオブジェクトOB3から音声広告ADsの内容(音声)が発せられることを示す。なお、
図2では、説明を分かり易くするために、表示用ゲーム動画MVoの再生画面にスピーカオブジェクトOB3が表示される例を示したが、表示用ゲーム動画MVo等の再生画面にスピーカオブジェクトOB3が表示されない場合でも、音声広告ADsに対応する音声が出力されてもよい。
【0083】
露出ポイントは、広告IDと対応する動画広告ADの露出時間を算出するための値である。例えば、露出ポイントは、広告IDと対応する動画広告ADを仮想空間FDに露出させるための広告料金に対応する。例えば、動画広告ADの露出時間(単位は、例えば、“秒”)は、“露出ポイント/観戦端末数”で表される。なお、観戦端末数は、
図4で説明したように、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の数であり、観戦端末情報WTinfから得られる情報である。
【0084】
例えば、端末情報取得部123により取得された観戦端末情報WTinfが示す観戦端末数が100台であった場合、ゲーム処理部121は、広告IDが“a001”の動画広告ADの露出時間を、300秒(=30,000/100)に決定する。また、広告IDが“a002”の動画広告ADの露出時間は、100秒(=10,000/100)に決定され、広告IDが“a003”の動画広告ADの露出時間は、800秒(=80,000/100)に決定される。そして、広告IDが“a004”の動画広告ADの露出時間は、150秒(=15,000/100)に決定され、広告IDが“a005”の動画広告ADの露出時間は、200秒(=20,000/100)に決定される。
【0085】
ゲーム処理部121は、各動画広告ADの露出時間を決定すると、決定した露出時間に従って、動画広告ADを仮想空間FDに順次露出させる。具体的には、ゲーム処理部121は、
図2に示した看板BDaに“爽やかサイダー”の画像広告ADi-1を300秒間表示し、看板BDbに“焼き立てブレッド”の画像広告ADi-2を100秒間表示する。また、ゲーム処理部121は、選手キャラクタのユニホームに“すごろくソフト”の画像広告ADiを800秒間表示し、スピーカオブジェクトOB3から“沖縄ツアー”の音声広告ADsを150秒間流す。そして、ゲーム処理部121は、看板BDbに“焼き立てブレッド”の画像広告ADi-2を100秒間表示した後、看板BDbに“軽快シューズ”の画像広告ADiを200秒間表示する。
【0086】
このように、ゲーム処理部121は、端末情報取得部123により取得された観戦端末情報WTinfと各動画広告ADの露出ポイントとに基づいて、仮想空間FDに対する各動画広告ADの露出を制御する。なお、動画広告ADを仮想空間FDに露出させる順番は、予め決められていてもよいし、ランダムに選択された順番でもよい。あるいは、動画広告ADを仮想空間FDに露出させる順番は、野球ゲームの観戦者に関する情報が取得される場合、野球ゲームの観戦者に関する情報に基づいて決定される順番(例えば、広告効果が見込まれる順番)であってもよい。
【0087】
また、1回の露出時間が所定の単位時間で区切られてもよい。例えば、単位時間が15秒の場合、“爽やかサイダー”の画像広告ADi-1は、看板BDaに20回(=300秒/15秒)表示され、“焼き立てブレッド”の画像広告ADi-2は、看板BDbに6回(=90秒/15<100秒/15)表示される。なお、“爽やかサイダー”の画像広告ADi-1は、看板BDaに20回連続して表示されてもよいし、看板BDaに間隔を空けて20回表示されてもよい。同様に、“焼き立てブレッド”の画像広告ADi-2は、看板BDbに6回連続して表示されてもよいし、看板BDbに間隔を空けて6回表示されてもよい。
【0088】
ここで、各動画広告ADの露出ポイントは、今回の野球ゲームにおいて露出された分だけ消費される。今回の野球ゲームにおいて露出されなかった分に対応する露出ポイントは、次回の野球ゲームに繰り越される。例えば、“焼き立てブレッド”の画像広告ADi-2が看板BDbに表示される合計時間が、100秒より少ない90秒(=15秒x6回)である場合、90秒分の露出ポイント“9,000”(=90秒×100台)が消費され、残りの露出ポイント“1,000”(=10,000-9,000)は、次回の野球ゲームに繰り越される。
【0089】
また、露出回数が単位時間で管理される場合、単位時間は、画像広告ADiと音声広告ADsとで同じ時間であってもよいし、画像広告ADiと音声広告ADsとで異なる時間であってもよい。例えば、画像広告ADiが15秒単位で管理され、音声広告ADsが5秒単位で管理されてもよい。あるいは、画像広告ADi及び音声広告ADsの両方が5秒単位で管理されてもよい。単位時間は、上述の数値例に限定されない。
【0090】
なお、広告管理テーブルTBLのデータ構成は、
図10に示した例に限定されない。例えば、露出ポイントは、広告IDと対応する動画広告ADの露出回数を算出するための値であってもよい。この場合、例えば、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出回数は、“露出ポイント/観戦端末数”で表されてもよい。なお、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出回数は、例えば、仮想空間FDに対する動画広告ADの所定の単位時間の露出を1回としてカウントされてもよい。次に、
図11を参照しながら、ゲームシステム1の動作の概要について説明する。
【0091】
図11は、
図1に示したゲームシステム1の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図11では、図を見やすくするために、M個の端末装置70のうちの端末装置70-1及び70-2を図示しているが、配信用ゲーム動画MVdを再生する端末装置70は、端末装置70-1及び70-2に限定されない。以下では、
図11に示すゲームシステム1の動作の一例は、システム動作例とも称される。
【0092】
先ず、ゲーム装置10の制御部120は、広告管理テーブルTBLを取得するためのテーブル取得要求REQtblが広告管理サーバ50に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S100)。
【0093】
広告管理サーバ50がテーブル取得要求REQtblを受信すると、広告管理サーバ50の制御部520は、テーブル取得要求REQtblを送信したゲーム装置10に広告管理テーブルTBLが送信されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する(S500)。そして、ゲーム装置10の制御部120は、テーブル取得要求REQtblに対する応答として広告管理サーバ50から送信された広告管理テーブルTBLを、通信部160を介して取得する(S102)。なお、後述するステップS124の処理(広告の露出量を算出する処理)が開始されるまでにゲーム装置10が広告管理テーブルTBLを取得できれば、テーブル取得要求REQtblの広告管理サーバ50への送信は、例えば、野球ゲームの開始後でもよい。
【0094】
また、ゲーム装置10の制御部120は、配信開始要求REQstが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S104)。ここで、配信開始要求REQstは、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して配信用ゲーム動画MVdの供給を開始することを示す情報である。
【0095】
配信サーバ30が配信開始要求REQstを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信開始要求REQstに対する許可応答ACKstがゲーム装置10に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S300)。そして、ゲーム装置10の制御部120は、配信開始要求REQstに対する応答として配信サーバ30から送信された許可応答ACKstを、通信部160を介して取得する(S106)。
【0096】
その後、ゲーム装置10の制御部120は、野球ゲームを開始する(S108)。なお、ゲーム装置10の制御部120は、例えば、配信開始要求REQstを配信サーバ30に送信する前に、野球ゲームを開始してもよい。ゲーム装置10の制御部120は、野球ゲームを開始した後、ゲーム動画情報MVinfが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S116)。これにより、配信サーバ30には、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdが供給される。
【0097】
ところで、システム動作例においては、ステップS116の処理が実行されるタイミングで、配信期間が開始される。すなわち、システム動作例においては、ステップS116の処理が実行されるタイミングが、配信開始時刻t0に相当する。
図11に示す例では、配信期間において、端末装置70-1及び70-2が配信サーバ30に動画配信画面要求REQdsを送信する場合(S700)を想定する。
【0098】
例えば、端末装置70-1は、動画配信画面要求REQdsを配信サーバ30に送信する(S700-1)。そして、配信サーバ30が動画配信画面要求REQdsを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信画面情報DSinfが端末装置70-1に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S302a)。なお、配信画面情報DSinfは、
図6において説明したように、動画配信画面DSを端末装置70に表示させるための情報である。
【0099】
その後、端末装置70-1は、端末装置70-1の表示部71-1に表示されている動画配信画面DSにおいて、例えば、再生開始ボタンBTstが押下されると、配信サーバ30に動画配信要求REQmvを送信する(S702-1)。動画配信要求REQmvは、例えば、配信用ゲーム動画MVdの配信を要求する情報である。なお、システム動作例では、ステップS702-1の処理が、時刻t0よりも後であって、時刻t1よりも前のタイミングにおいて実行される場合を、一例として想定する。システム動作例では、時刻t1は、後述する端末情報取得要求REQwtがゲーム装置10から配信サーバ30に送信される時刻である。
【0100】
そして、配信サーバ30が動画配信要求REQmvを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、ゲーム動画情報MVinfが端末装置70-1に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S304a)。なお、
図11には特に図示していないが、端末装置70-1は、配信サーバ30から受信したゲーム動画情報MVinfに基づいて、配信用ゲーム動画MVdを再生する。
【0101】
また、例えば、端末装置70-2は、動画配信画面要求REQdsを配信サーバ30に送信する(S700-2)。そして、配信サーバ30が動画配信画面要求REQdsを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信画面情報DSinfが端末装置70-2に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S302b)。
【0102】
その後、端末装置70-2は、端末装置70-2の表示部71-2に表示されている動画配信画面DSにおいて、例えば、再生開始ボタンBTstが押下されると、配信サーバ30に動画配信要求REQmvを送信する(S702-2)。
【0103】
そして、配信サーバ30が動画配信要求REQmvを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、ゲーム動画情報MVinfが端末装置70-1及び70-2に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S304b)。配信サーバ30は、端末装置70-2からの動画配信要求REQmvを受信する前に、端末装置70-1に対して配信用ゲーム動画MVdの配信を開始している。このため、ステップS304bでは、ゲーム動画情報MVinfは、端末装置70-1及び70-2の両方に送信される。
【0104】
そして、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過した後の時刻t1において、ゲーム装置10の制御部120は、観戦端末情報WTinfを取得するための端末情報取得要求REQwtが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S120)。配信サーバ30が端末情報取得要求REQwtを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、ゲーム装置10に観戦端末情報WTinfが送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S306)。これにより、ゲーム装置10の制御部120は、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70に関する情報として、観戦端末情報WTinfを、通信部160を介して取得する(S122)。
【0105】
ゲーム装置10の制御部120は、ステップS122において配信サーバ30から取得した観戦端末情報WTinfと、ステップS102において広告管理サーバ50から取得した広告管理テーブルTBLとに基づいて、広告の露出量を算出する(S124)。なお、広告の露出量は、仮想空間FDに動画広告ADが露出される時間であってもよいし、仮想空間FDに動画広告ADが露出される回数であってもよい。あるいは、広告の露出量は、仮想空間FDに動画広告ADが露出される時間、及び、仮想空間FDに動画広告ADが露出される回数の両方を含む概念であってもよい。
【0106】
ステップS124の処理(広告の露出量を算出する処理)以降では、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出量がステップS124において算出した露出量となるように、仮想空間FDに対して動画広告ADが組み入れられる。例えば、ゲーム装置10の制御部120は、広告管理テーブルTBL及びステップS124において算出した露出量に基づいて、仮想空間FDに対して動画広告ADを組み入れる。そして、ゲーム装置10の制御部120は、動画広告ADが組み入れられた仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画MVoを再生するためのゲーム動画情報MVinfを生成する。生成されたゲーム動画情報MVinfは、ゲーム装置10から配信サーバ30に送信される(S136)。
【0107】
すなわち、ゲーム装置10の制御部120は、広告の露出量を算出した後、ゲーム動画情報MVinfが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S136)。これにより、配信サーバ30には、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdが供給される。
【0108】
配信サーバ30の制御部320は、ゲーム動画情報MVinfが端末装置70-1及び70-2に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S304c)。端末装置70はゲーム装置10から配信サーバ30を介して受信したゲーム動画情報MVinfに基づいて、配信用ゲーム動画MVdを再生する。このため、配信用ゲーム動画MVdにより示される仮想空間FD(すなわち、端末装置70において再生される仮想空間FD)に対しても、動画広告ADが組み入れらている。
【0109】
上述のとおり、システム動作例では、時刻t1より後の時刻に、広告の露出量が算出される。換言すれば、時刻t1より前の期間(すなわち、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過する前までの期間)では、広告の露出量は算出されていない。従って、広告の露出量が算出される前の期間(例えば、時刻t1より前の期間)では、動画広告ADは仮想空間FDに露出されなくてもよい。
【0110】
なお、ゲームシステム1の動作は、
図11に示した例に限定されない。例えば、ステップS120の処理(端末情報取得要求REQwtを配信サーバ30に送信する処理)は、省かれてもよい。ステップS120の処理が省かれる場合、例えば、配信サーバ30は、ゲーム装置10に観戦端末情報WTinfを間隔をあけて繰り返し送信してもよい。この場合、ゲーム装置10の制御部120は、時刻t1より後の期間においてゲーム装置10が配信サーバ30から最初に受信した観戦端末情報WTinfに基づいて、広告の露出量を算出してもよい。あるいは、ゲーム装置10の制御部120は、時刻t1より前の期間においてゲーム装置10が配信サーバ30から最後に受信した観戦端末情報WTinfに基づいて、広告の露出量を算出してもよい。
【0111】
また、ステップS120の処理が省かれる場合、例えば、配信サーバ30は、ゲーム動画情報MVinfをゲーム装置10から最初に受信した時刻(すなわち、配信開始時刻t0)から所定時間Taが経過した後の時刻t1において、ゲーム装置10に観戦端末情報WTinfを送信してもよい。
【0112】
図12は、
図1に示したゲーム装置10の動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図12は、
図11に示したステップS100及びS102の一連の処理(テーブル取得要求REQtblの送信、及び、広告管理テーブルTBLの取得)が実行された後のゲーム装置10の動作の一例を示す。従って、
図12のステップS104の処理は、
図11に示したステップS100及びS102の一連の処理が実行された後に実行される。
図11で説明した処理と同様の処理については、詳細な説明を省略する。
【0113】
ステップS104において、ゲーム処理部121は、配信開始要求REQstを配信サーバ30に送信する。そして、ステップS106において、ゲーム処理部121は、配信開始要求REQstに対する応答として配信サーバ30から送信された許可応答ACKstを取得する。その後、ステップS108において、ゲーム処理部121は、野球ゲームを開始する。
【0114】
そして、ステップS110において、ゲーム処理部121は、例えば、ゲーム装置10の操作部180に対する操作に基づいて、野球ゲームを進行させる。なお、ゲーム処理部121は、ステップS110において、ゲーム装置10の操作部180に対する操作に基づいて進行させたゲームの状況を示す進行状況情報を生成してもよい。
【0115】
次に、ステップS112において、ゲーム処理部121は、ステップS110において進行させたゲームの状況を示す表示用ゲーム動画MVoを再生するためのゲーム動画情報MVinfを生成する。例えば、ゲーム処理部121は、ステップS112において進行させたゲームの状況を示す進行状況情報に基づいて、表示用ゲーム動画MVoを再生するためのゲーム動画情報MVinfを生成してもよい。なお、
図12に示す処理では、ステップS112において生成されるゲーム動画情報MVinfには、広告管理テーブルTBLに基づく動画広告ADは、組み入れられていない。
【0116】
次に、ステップS114において、ゲーム処理部121は、ステップS110において生成したゲーム動画情報MVinfに基づいて、表示用ゲーム動画MVoを再生する。これにより、表示用ゲーム動画MVoが表示部21に表示される。
【0117】
次に、ステップS116において、動画供給部122は、ステップS110において生成したゲーム動画情報MVinfを、配信サーバ30に送信する。これにより、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdが配信サーバ30に供給され、配信期間が開始される。
【0118】
次に、ステップS118において、端末情報取得部123は、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過したか否かを判定する。ステップS118における判定の結果が否定の場合、端末情報取得部123は、処理をステップS110に戻す。一方、ステップS118における判定の結果が肯定の場合、端末情報取得部123は、処理をステップS120に進める。
【0119】
ステップS120において、端末情報取得部123は、端末情報取得要求REQwtを配信サーバ30に送信する。そして、ステップS122において、端末情報取得部123は、端末情報取得要求REQwtに対する応答として配信サーバ30から送信された観戦端末情報WTinfを取得する。
【0120】
次に、ステップS124において、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBLとステップS122において配信サーバ30から取得した観戦端末情報WTinfとに基づいて、広告の露出量を算出する。そして、ゲーム処理部121は、ステップS130からステップS136までの一連の処理を実行する。なお、ステップS130からステップS136までの一連の処理は、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出量がステップS124において算出した露出量となるように、仮想空間FDに対して動画広告ADが組み入れられることを除いて、ステップS110からステップS116までの一連の処理と同様である。
【0121】
例えば、ステップS130の処理は、ステップS110の処理と同様であり、ステップS132の処理は、ステップS112の処理と同様である。但し、ステップS132において生成されるゲーム動画情報MVinfは、広告管理テーブルTBLに基づく動画広告ADが仮想空間FDに対して組み入れられている点が、ステップS112において生成されるゲーム動画情報MVinfと相違する。
【0122】
ステップS134の処理は、ステップS114の処理と同様であり、ステップS136の処理は、ステップS116の処理と同様である。なお、ステップS134において再生される表示用ゲーム動画MVoにより示される仮想空間FDには、広告管理テーブルTBLに基づく動画広告ADが組み入れらている。同様に、ステップS136において配信サーバ30に送信されたゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdにより示される仮想空間FDには、広告管理テーブルTBLに基づく動画広告ADが組み入れらている。動画供給部122は、ステップS136の処理を実行した後、処理をステップS140に進める。
【0123】
ステップS140において、ゲーム処理部121は、野球ゲームが終了する等、所定の終了条件が充足されたか否かを判定する。ステップS140における判定の結果が否定の場合、ゲーム処理部121は、処理をステップS130に戻す。一方、ステップS140における判定の結果が肯定の場合、ゲーム処理部121は、
図12に示す処理を終了させる。
【0124】
図12に示す処理を終了させたゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBLの各動画広告ADの露出ポイントを、今回の野球ゲームにおいて露出した分だけ消費した値に更新し、更新後の広告管理テーブルTBLを広告管理サーバ50に送信してもよい。あるいは、ゲーム処理部121は、ステップS140における判定の結果が肯定の場合、更新後の広告管理テーブルTBLを広告管理サーバ50に送信した後に、
図12に示す処理を終了させてもよい。
【0125】
なお、ゲーム装置10の動作は、
図12に示した例に限定されない。例えば、ステップS104及びS106の処理は、ゲーム処理部121とは別の機能ブロック、例えば、動画供給部122により実行されてもよい。また、例えば、ステップS118の処理(配信開始時刻t0から所定時間Taが経過したか否かの判定)は、端末情報取得部123とは別の機能ブロック、例えば、ゲーム処理部121により実行されてもよい。また、例えば、ステップS120の処理(端末情報取得要求REQwtを配信サーバ30に送信する処理)は、省かれてもよい。また、例えば、ステップS116の処理(ゲーム動画情報MVinfの送信)は、ステップS114の処理(表示用ゲーム動画MVoの再生)より前に実行されてもよいし、ステップS114の処理と並列に実行されてもよい。同様に、例えば、ステップS136の処理は、ステップS134の処理より前に実行されてもよいし、ステップS134の処理と並列に実行されてもよい。
【0126】
以上、本実施形態では、ゲーム処理部121は、野球ゲームを進行させ、野球ゲームの進行結果に基づいて、野球ゲームに係る仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画MVoを再生するためのゲーム動画情報MVinfを生成する。そして、動画供給部122は、複数の端末装置70に動画を配信する配信サーバ30に、ゲーム動画情報MVinfを供給する。また、端末情報取得部123は、複数の端末装置70のうち、ゲーム動画情報MVinfに基づく配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信する1又は複数の端末装置70に関する観戦端末情報WTinfを、配信サーバ30から取得する。そして、ゲーム処理部121は、端末情報取得部123により取得された観戦端末情報WTinfに基づいて、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出を制御する。
【0127】
このように、本実施形態では、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出が、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70に関する観戦端末情報WTinfに基づいて、制御される。配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70は、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70に該当する。このため、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出を観戦端末情報WTinfに基づいて制御することは、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出を野球ゲームの観戦者の存在を考慮して制御することに該当する。従って、本実施形態では、野球ゲームをプレイするユーザのみならず、野球ゲームの動画を視聴している観戦者の存在も考慮して、仮想空間FDに対する広告の露出を制御することができる。
【0128】
例えば、ゲーム処理部121は、端末情報取得部123により取得された観戦端末情報WTinfに基づいて、動画広告ADが仮想空間FDに露出される時間を決定してもよい。また、例えば、ゲーム処理部121は、端末情報取得部123により取得された観戦端末情報WTinfに基づいて、動画広告ADが仮想空間FDに露出される回数を決定してもよい。
【0129】
具体的には、例えば、観戦端末情報WTinfが、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70の数(すなわち、観戦者の数)を示す場合、ゲーム処理部121は、観戦者の数に基づいて、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出時間又は露出回数を制御できる。
【0130】
このように、本実施形態では、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出量(露出時間及び露出回数等)を野球ゲームの観戦者の数を考慮して決定することができる。すなわち、本実施形態では、広告の露出の単位時間当たりの価値を観戦者の数に応じて算出することができる。また、本実施形態では、広告の露出の単位時間当たりの価値を観戦者の数に応じて算出することができるため、広告料金等に対応する露出ポイントに対して、広告の露出の過不足が発生することを抑制することができる。なお、本実施形態では、野球ゲームをリアルタイムで観戦している観戦者の数を観戦端末情報WTinfに基づいて把握することができるため、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出量を、野球ゲームをリアルタイムで観戦している観戦者の数に応じて決定することができる。
【0131】
[2.変形例]
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0132】
[変形例1]
上述した実施形態では、観戦端末情報WTinfが、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70の数を示す場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、観戦端末情報WTinfは、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70のユーザによる配信用ゲーム動画MVdに対する評価に関する評価情報であってもよい。
【0133】
例えば、評価情報は、配信用ゲーム動画MVdに対して好意的な評価をしたユーザの数を示す情報であってもよい。具体的には、評価情報は、例えば、
図3に示したいいねボタンBTgdを押下したユーザの数であってもよい。あるいは、評価情報は、いいねボタンBTgdが押下された回数であってもよい。以下では、いいねボタンBTgdを押下したユーザの数、及び、いいねボタンBTgdが押下された回数を、特に区別せずに、「高評価数」と称する場合がある。例えば、動画広告ADの露出時間は、“露出ポイント/高評価数”で表されてもよい。
【0134】
あるいは、観戦端末情報WTinfは、観戦端末数及び高評価数の両方を含む情報であってもよい。この場合、例えば、動画広告ADの露出時間は、“露出ポイント/((α×観戦端末数)+(β×高評価数))”で表されてもよい。α及びβは、重み係数を示す。なお、αの値は、特に限定されないが、“1”であってもよい。また、βの値は、特に限定されないが、1以下の正の値であってもよい。
【0135】
また、動画広告ADの露出時間の算出には、高評価の他に、低評価も考慮されてもよい。この場合、端末装置70-mのユーザが配信用ゲーム動画MVdに対してネガティブな感情(例えば、嫌い、楽しくない及び支持できない等)を有することを意思表示するためのボタン(以下、やだねボタンとも称する)が、動画配信画面DSに表示されてもよい。動画広告ADの露出時間の算出に、高評価及び低評価が考慮される場合、例えば、動画広告ADの露出時間は、“露出ポイント/(高評価数-低評価数)”で表されてもよい。低評価数は、例えば、やだねボタンを押下したユーザの数であってもよいし、やだねボタンが押下された回数であってもよい。
【0136】
また、高評価又は低評価等の評価が複数段階(例えば、5段階)の評価値により示される場合、高評価数又は低評価数に対応する評価集計値は、ユーザによる評価の値(評価値)を合計した値であってもよい(評価集計値=評価値の合計)。
【0137】
変形例1では、高評価数を考慮して、仮想空間FDに対する広告の露出を制御することができる。好意的な評価が得られる配信用ゲーム動画MVdは、好意的な評価が得られない配信用ゲーム動画MVdに比べて、注目度が高い動画であると考えられるため、広告効果も高くなる。すなわち、変形例1では、広告の露出の単位時間当たりの価値を、高評価数も考慮して適切に算出することができる。
【0138】
[変形例2]
上述した実施形態及び変形例1では、観戦端末情報WTinfが、観戦端末数及び高評価数の一方又は両方を含む情報である場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、観戦端末情報WTinfは、配信用ゲーム動画MVdを配信サーバ30から受信している端末装置70のユーザによる配信用ゲーム動画MVdに対するコメントに関するコメント情報であってもよい。
【0139】
コメント情報は、例えば、配信用ゲーム動画MVdに対して投稿されたコメントの数(以下、コメント数とも称する)を示す情報であってもよい。この場合、動画広告ADの露出時間は、“露出ポイント/コメント数”で表されてもよい。
【0140】
あるいは、観戦端末情報WTinfは、観戦端末数及び高評価数の一方又は両方と、コメント数とを含む情報であってもよい。この場合、例えば、動画広告ADの露出時間は、“露出ポイント/((α×観戦端末数)+(β×高評価数)+(γ×コメント数))”で表されてもよい。α、β及びγは、重み係数を示す。なお、αの値は、特に限定されないが、“1”であってもよいし、“0”であってもよい。また、βの値は、特に限定されないが、0以上1以下であってもよい。また、γの値は、特に限定されないが、0以上1以下であってもよい。
【0141】
変形例2では、コメント数を考慮して、仮想空間FDに対する広告の露出を制御することができる。コメントが投稿される配信用ゲーム動画MVdは、コメントが投稿されない配信用ゲーム動画MVdに比べて、注目度が高い動画であると考えられるため、広告効果も高くなる。すなわち、変形例2では、広告の露出の単位時間当たりの価値を、コメント数も考慮して適切に算出することができる。
【0142】
[変形例3]
上述した実施形態、変形例1及び変形例2では、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70の種類を用いて、動画広告ADの露出時間を算出する方法については特に説明していないが、動画広告ADの露出時間の算出には、端末装置70の種類が用いられてもよい。例えば、上述した変形例1及び変形例2におけるαの値として、配信用ゲーム動画MVdを再生している端末装置70がスマートフォン等のモバイル機器である場合と、パーソナルコンピュータ等の据置型の情報機器である場合とで、異なる重み値が用いられてもよい。具体的には、(α×観戦端末数)は、(α1×モバイル機器の数+α2×据置型の情報機器の数)で表されてもよい。α1及びα2の値は、特に限定されないが、“0≦α1<α2≦1”を満たす値であってもよい。変形例3においても、上述した実施形態、変形例1及び変形例2と同様の効果を得ることができる。
【0143】
[変形例4]
上述した実施形態と、変形例1から変形例3までの変形例とでは、表示部21及び71に表示される動画広告ADの表示量(表示時間及び表示回数等)については特に説明していないが、表示部21及び71に表示される動画広告ADの表示量は、観戦端末情報WTinfに基づいて制御されてもよい。例えば、ゲーム処理部121は、表示用ゲーム動画MVoの再生により表示部21に表示される、仮想空間FDに存在する動画広告ADの表示時間及び表示回数の一方又は両方を、端末情報取得部123により取得された観戦端末情報WTinfに基づいて制御してもよい。この場合、例えば、仮想空間FDに存在する動画広告ADが表示部21に表示されない時間は、露出ポイントが消費されなくてもよい。このため、表示部21又は71に表示される広告の単位時間当たりの価値を、適切に算出することができる。
【0144】
[変形例5]
上述した実施形態と、変形例1から変形例4までの変形例とでは、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過した後の時刻t1にゲーム装置10が観戦端末情報WTinfを取得する態様を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、ゲーム装置10は、野球ゲームにおける所定のイニングの開始時(例えば、3回の表のイニングが開始されるとき)に、観戦端末情報WTinfを取得してもよい。変形例5においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例4までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0145】
[変形例6]
上述した実施形態と、変形例1から変形例5までの変形例とでは、一度算出した広告の露出量が野球ゲームが終了するまで更新されない態様を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、広告の露出量は、
図13に示すように、間隔をあけて繰り返し算出されてもよい。
【0146】
図13は、変形例6に係るゲーム装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
図12において説明した動作と同様の動作については、詳細な説明を省略する。
図13に示す動作では、例えば、ステップS110からステップS116までの一連の処理が、
図12に示したステップS110からステップS116までの一連の処理とステップS130からステップS136までの一連の処理とを兼ねる。また、
図13に示す動作では、ステップS119の判定処理が
図12に示したステップS118の判定処理の代わりに実行される。
図13に示すその他の動作は、
図12に示した動作と同様である。例えば、ステップS110の処理は、ステップS108の処理が実行された後、又は、ステップS140における判定の結果が否定の場合に、実行される。
【0147】
広告の露出量が算出されていない場合(例えば、ステップS124の処理が一度も実行されていない場合)、
図13に示すステップS110からステップS116までの一連の処理は、
図12に示したステップS110からステップS116までの一連の処理と同様である。また、広告の露出量が算出された場合(例えば、ステップS124の処理が一度でも実行された場合)、
図13に示すステップS110からステップS116までの一連の処理は、
図12に示したステップS130からステップS136までの一連の処理と同様である。例えば、動画供給部122は、ステップS116の処理を実行した後、処理をステップS119に進める。
【0148】
ステップS119において、端末情報取得部123は、現時刻が観戦端末情報WTinfの取得タイミングであるか否かを判定する。例えば、端末情報取得部123は、配信開始時刻t0、又は、前回の取得タイミングから所定時間Taが経過したか否かを判定する。ステップS119における判定の結果が否定の場合、端末情報取得部123は、処理をステップS140に進める。一方、ステップS119における判定の結果が肯定の場合、端末情報取得部123は、処理をステップS120に進める。
【0149】
ステップS120からステップS124までの一連の処理は、
図12に示したステップS120からステップS124までの一連の処理と同様である。なお、
図13に示すステップS124では、例えば、仮想空間FDに既に露出された動画広告ADの残りの露出量は、露出された分に対応する露出ポイントを消費した後の露出ポイントと、ステップS122において取得された観戦端末情報WTinfが示す観戦端末数とに基づいて、算出される。ゲーム処理部121は、ステップS124の処理を実行した後、処理をステップS140に進める。
【0150】
ステップS140において、ゲーム処理部121は、野球ゲームが終了する等、所定の終了条件が充足されたか否かを判定する。ステップS140における判定の結果が否定の場合、ゲーム処理部121は、処理をステップS110に戻す。一方、ステップS140における判定の結果が肯定の場合、ゲーム処理部121は、
図12に示す処理を終了させる。このように、変形例6では、所定時間Taが経過する度に、広告の露出量が算出される。
【0151】
なお、変形例6におけるゲーム装置10の動作は、
図13に示した例に限定されない。例えば、配信開始時刻t0から観戦端末情報WTinfの最初の取得タイミングまでの間隔と、2回目以降の取得タイミングまでの間隔とは、異なる間隔でもよい。また、例えば、観戦端末情報WTinfの取得タイミングは、3回の表、5回の表、及び、7回の表等の所定のイニングの開始時でもよい。また、例えば、ステップS119の処理は、ステップS110の処理より前に実行されてもよい。この場合、例えば、ステップS110からステップS116までの一連の処理は、ステップS119における判定の結果が否定の場合、又は、ステップS124の処理が実行された後に、実行されてもよい。
【0152】
このように、変形例6では、端末情報取得部123は、観戦端末情報WTinfを間隔をあけて繰り返し取得する。そして、ゲーム処理部121は、端末情報取得部123が観戦端末情報WTinfを取得する度に、広告の露出量を算出する。このため、変形例6では、広告の露出の単位時間当たりの価値を、例えば、野球ゲームの開催中に変化する観戦端末数に応じて適切に算出することができる。
【0153】
[変形例7]
上述した実施形態と、変形例1から変形例6までの変形例とでは、「ゲーム」の一例として、「野球ゲーム」を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。本発明における「ゲーム」としては、任意のゲームを採用し得る。
【0154】
[変形例8]
上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例とでは、所定のゲームがユーザのゲーム装置10において実行される場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、所定のゲームは、
図14に示すように、ゲームサーバ51において実行されてもよい。
【0155】
図14は、変形例8に係るゲームシステム1Aの概要を示す説明図である。
図14に示すゲームシステム1Aは、
図1に示した広告管理サーバ50の代わりにゲームサーバ51を有し、
図1に示したゲーム装置10の代わりにゲーム端末11を有している。ゲームシステム1Aのその他の構成は、
図1に示したゲームシステム1と同様である。例えば、ゲームシステム1Aは、所定のゲームを実行可能なゲームサーバ51と、ゲーム端末11と、ゲーム端末11に対応して設けられた表示装置20と、配信サーバ30と、M個の端末装置70(70-1~70-M)とを有する(Mは1以上の自然数)。ゲーム端末11、配信サーバ30、ゲームサーバ51及び各端末装置70は、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。
【0156】
ゲームサーバ51(「ゲーム装置」の他の例)は、所定のゲームを実行することができる。さらに、ゲームサーバ51は、
図1に示した広告管理サーバ50としても機能する。例えば、ゲームサーバ51は、ゲームサーバ51の各部を制御する制御部520Aと、各種情報を記憶する記憶部540と、ゲーム端末11、配信サーバ30及び端末装置70等の外部装置との間の通信を実行するための通信部560と、ゲームサーバ51の管理者等による操作を受け付けるための操作部580とを有する。
【0157】
制御部520Aは、例えば、
図4等において説明したゲーム処理部121、動画供給部122及び端末情報取得部123を有する。記憶部540は、例えば、所定のゲームを実行するためのゲームプログラムPRgA(「プログラム」の一例)、ゲームサーバ51の各部を制御するための制御プログラムPRcaA、及び、広告管理テーブルTBLを記憶する。
【0158】
ゲーム端末11は、制御部120Aと、ゲーム端末11の制御プログラムPRcgA等を記憶する記憶部140と、配信サーバ30及びゲームサーバ51等の外部装置との間の通信を実行するための通信部160と、ゲーム端末11のユーザによる操作を受け付けるための操作部180とを有する。制御部120Aは、ゲームサーバ51において生成されるゲーム動画情報MVinfに基づいて、所定のゲームに係る表示用ゲーム動画MVoを、ゲーム端末11に対応して設けられた表示装置20が具備する表示部21に表示させる。なお、ゲームサーバ51のハードウェア構成は、例えば、操作部580として機能する入力操作装置が
図9に示した広告管理サーバ50に追加された構成と同様である。変形例8においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0159】
[変形例9]
上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例とでは、ゲーム装置10が端末情報取得部123を有する場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、広告管理サーバ50が端末情報取得部123を有してもよい。この場合、広告管理サーバ50は、例えば、配信サーバ30から取得した観戦端末情報WTinfをゲーム装置10に供給してもよい。あるいは、広告管理サーバ50は、広告管理テーブルTBLと観戦端末情報WTinfとに基づいて、仮想空間FDに対する動画広告ADの露出量(露出時間及び露出回数等)を算出し、算出した動画広告ADの露出量を示す情報をゲーム装置10に供給してもよい。また、
図14に示したゲームシステム1Aにおいて、ゲーム処理部121及び動画供給部122がゲーム端末11に設けられてもよい。変形例9においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0160】
[3.付記]
以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。
【0161】
[付記1]
本発明の一態様に係るプログラムは、複数の端末装置(例えば、端末装置70)に動画を配信する配信システム(例えば、配信サーバ30)と通信可能なゲーム装置(例えば、ゲーム装置10)のプログラムであって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画(例えば、表示用ゲーム動画MVo)を再生するための動画情報(例えば、ゲーム動画情報MVinf)を生成するゲーム制御部(例えば、ゲーム処理部121)と、前記動画情報を前記配信システムに供給する供給部(例えば、動画供給部122)と、前記複数の端末装置のうち、前記動画情報に基づく動画(例えば、配信用ゲーム動画MVd)を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報(例えば、観戦端末情報WTinf)を、前記配信システムから取得する取得部(例えば、端末情報取得部123)と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0162】
この態様によれば、仮想空間に対する広告の露出は、観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて、制御される。観戦端末は、ゲーム装置から配信システムを介して受信した動画情報に基づく動画を再生している端末装置に該当する。このため、仮想空間に対する広告の露出を観戦端末情報に基づいて制御することは、仮想空間に対する広告の露出をゲームの観戦者の存在を考慮して制御することに該当する。従って、本態様によれば、ゲームをプレイするユーザのみならず、ゲームの動画を視聴している観戦者の存在も考慮して、仮想空間に対する広告の露出を制御することができる。
【0163】
なお、上記態様において、「仮想空間の状況」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に関する状況であってもよいし、仮想空間に存在する音に関する状況であってもよいし、または、これらの一部若しくは全部であってもよい。
【0164】
ここで、「仮想空間に存在するゲーム要素」とは、例えば、仮想空間内の何れかの位置に配置されたゲーム要素であってもよい。このうち、「ゲーム要素」とは、例えば、ゲーム装置のプログラム(プログラムを実行するプロセッサ)により制御されるものであってもよい。また、「ゲーム要素」とは、例えば、ゲームに係るキャラクタであってもよいし、ゲームに係るオブジェクトであってもよいし、仮想空間の環境構成物であってもよいし、または、これらの一部若しくは全部であってもよい。また、「ゲーム要素に関する状況」とは、例えば、仮想空間におけるゲーム要素の位置であってもよいし、ゲーム要素の形状、模様、若しくは、色彩であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素の移動方向であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素の移動速度であってもよいし、または、これらの一部若しくは全部であってもよい。
【0165】
また、「仮想空間に存在する音」とは、例えば、発音位置または聴音位置が仮想空間内の何れかの位置に存在する音であってもよいし、仮想空間の存在するゲーム要素と関連付けて発せられる音であってもよいし、または、これらの両方であってもよい。また、「音」は、音声であってもよい。
【0166】
また、上記態様において、「動画情報」とは、例えば、単位期間毎に更新されるゲーム画像(仮想空間の状況を示す静止画像)をリアルタイムに示す情報であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数のゲーム画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数のゲーム画像の集合を示す情報)であってもよいし、これらの情報に対して仮想空間に存在する音を示す情報を付加した情報であってもよい。
【0167】
また、上記態様において、「観戦端末情報」とは、例えば、ゲーム動画を再生している観戦端末自身の情報であってもよいし、観戦端末に対するユーザ操作に基づく情報であってもよいし、または、これらの両方を用いた情報であってもよい。「観戦端末自身の情報」は、例えば、観戦端末の数であってもよいし、観戦端末の種類であってもよいし、または、これらの両方を用いた情報であってもよい。「観戦端末に対するユーザ操作に基づく情報」は、観戦端末のユーザによるゲーム動画の評価に関する情報であってもよいし、観戦端末のユーザによりゲーム動画に対して投稿されたコメントに関する情報であってもよいし、または、これらの両方を用いた情報であってもよい。「ゲーム動画の評価に関する情報」は、例えば、ゲーム動画に対して好意的な評価をしたユーザの数であってもよい。「コメントに関する情報」は、例えば、ゲーム動画に対して投稿されたコメントの数であってもよい。
【0168】
また、上記態様において、「広告」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に表示される、商品又はサービス等の広告対象に関連する静止画像若しくは動画像であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素により発せられる、広告対象に関連する音声であってもよいし、または、これらの一部または全部であってもよい。
【0169】
また、上記態様において、「仮想空間に対する広告の露出」とは、例えば、仮想空間に広告(広告対象に関連する画像及び音声の一方又は両方)が存在することであってもよい。また、「仮想空間における広告の露出」とは、例えば、仮想空間に存在する広告がゲーム動画の再生により表示されることであってもよい。
【0170】
また、上記態様において、「広告の露出を制御」とは、例えば、広告が仮想空間に露出される時間を制御することであってもよいし、広告が仮想空間に露出される回数を制御することであってもよいし、または、これらの両方であってもよい。
【0171】
[付記2]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1に記載のプログラムであって、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記広告が前記仮想空間に露出される時間を決定する、ことを特徴とする。
【0172】
この態様によれば、広告が仮想空間に露出される時間(露出時間)は、観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて決定される。従って、本態様によれば、広告の露出の単位時間当たりの価値を観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて算出することができる。これにより、本態様では、例えば、広告を仮想空間に露出させるための広告料金等に対して、広告の露出の過不足が発生することを抑制することができる。
【0173】
[付記3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1に記載のプログラムであって、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記広告が前記仮想空間に露出される回数を決定する、ことを特徴とする。
【0174】
この態様によれば、広告が仮想空間に露出される回数(露出回数)は、観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて決定される。従って、本態様によれば、広告の1回当たりの露出の価値を観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて算出することができる。これにより、本態様では、例えば、広告を仮想空間に露出させるための広告料金等に対して、広告の露出の過不足が発生することを抑制することができる。
【0175】
[付記4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至3のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記観戦端末情報は、前記観戦端末の数である、ことを特徴とする。
【0176】
この態様によれば、仮想空間に対する広告の露出時間又は露出回数は、観戦端末の数に基づいて決定される。観戦端末の数は、例えば、ゲームの動画を視聴している観戦者の数に対応する。従って、本態様では、例えば、仮想空間に対する広告の露出量(露出時間及び露出回数等)を、ゲームをリアルタイムで観戦している観戦者の数に応じて決定することができる。このため、本態様によれば、広告の露出の単位時間当たりの価値、又は、広告の1回当たりの露出の価値を、観戦者の数に応じて算出することができる。
【0177】
[付記5]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至3のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記観戦端末情報は、前記観戦端末のユーザによる前記ゲーム動画に対する評価に関する情報である、ことを特徴とする。
【0178】
この態様によれば、仮想空間に対する広告の露出時間又は露出回数は、観戦端末のユーザ(すなわち、観戦者)によるゲーム動画に対する評価に基づいて決定される。例えば、評価の高いゲーム動画は、評価の低いゲーム動画に比べて、注目度が高い動画であると考えられるため、広告効果も高くなる。すなわち、本態様では、広告の露出の単位時間当たりの価値、又は、広告の1回当たりの露出の価値を、ゲーム動画に対する評価も考慮して適切に算出することができる。
【0179】
なお、上記態様において、「観戦端末のユーザによるゲーム動画に対する評価に関する情報」は、例えば、ゲーム動画に対して好意的な評価をしたユーザの数を示す情報であってもよいし、ゲーム動画に対する好意的な評価の数であってもよい。
【0180】
[付記6]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至3のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記観戦端末情報は、前記観戦端末のユーザによる前記ゲーム動画に対するコメントに関する情報である、ことを特徴とする。
【0181】
この態様によれば、仮想空間に対する広告の露出時間又は露出回数は、観戦端末のユーザ(すなわち、観戦者)によるゲーム動画に対するコメント(以下、投稿コメントとも称する)に基づいて決定される。例えば、投稿コメントの数の多いゲーム動画は、投稿コメントの数が少ないゲーム動画に比べて、注目度が高い動画であると考えられるため、広告効果も高くなる。すなわち、本態様では、広告の露出の単位時間当たりの価値、又は、広告の1回当たりの露出の価値を、ゲーム動画に対するコメントの数等も考慮して適切に算出することができる。
【0182】
[付記7]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至6のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記ゲーム制御部は、前記ゲーム動画の再生により表示される、前記仮想空間に存在する広告の表示時間及び表示回数の一方又は両方を、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて制御する、ことを特徴とする。
【0183】
この態様によれば、ゲーム動画の再生により表示される、仮想空間に存在する広告の表示時間及び表示回数の一方又は両方は、観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて決定される。これにより、本態様によれば、例えば、表示部に表示される広告の単位時間当たりの価値、又は、表示部に表示される広告の1回当たりの表示の価値を、観戦端末に関する観戦端末情報に基づいて、適切に算出することができる。
【0184】
[付記8]
本発明の一態様に係るゲーム装置は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0185】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。
【0186】
[付記9]
本発明の一態様に係るゲーム装置の制御方法は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0187】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。
【0188】
[付記10]
本発明の一態様に係るゲームシステムは、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、前記ゲーム装置は、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記配信システムが前記動画情報に基づく動画を前記複数の端末装置のうちの1又は複数の観戦端末に配信した場合に、前記1又は複数の観戦端末に関する観戦端末情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦端末情報に基づいて、前記仮想空間に対する広告の露出を制御する、ことを特徴とする。
【0189】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0190】
1、1A…ゲームシステム、10…ゲーム装置、11…ゲーム端末、12…プロセッサ、14…メモリ、16…通信装置、18…入力操作装置、20…表示装置、21…表示部、30…配信サーバ、32…プロセッサ、34…メモリ、36…通信装置、50…広告管理サーバ、51…ゲームサーバ、52…プロセッサ、54…メモリ、56…通信装置、70…端末装置、71…表示部、120…制御部、121…ゲーム処理部、122…動画供給部、123…端末情報取得部、140…記憶部、160…通信部、180…操作部、320…制御部、321…動画取得部、322…動画配信部、324…端末情報供給部、340…記憶部、360…通信部、520…制御部、521…提供部、540…記憶部、560…通信部。