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特許7515847ポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤、及びそれを含む除去シート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】ポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤、及びそれを含む除去シート
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/20 20060101AFI20240708BHJP
   A61Q 1/14 20060101ALI20240708BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20240708BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20240708BHJP
   A61K 8/365 20060101ALI20240708BHJP
   C11D 7/22 20060101ALI20240708BHJP
   C11D 7/50 20060101ALI20240708BHJP
   C11D 7/10 20060101ALI20240708BHJP
   C11D 7/26 20060101ALI20240708BHJP
   C11D 17/08 20060101ALI20240708BHJP
   A47K 7/00 20060101ALI20240708BHJP
【FI】
A61K8/20
A61Q1/14
A61Q19/10
A61K8/02
A61K8/365
C11D7/22
C11D7/50
C11D7/10
C11D7/26
C11D17/08
A47K7/00 E
A47K7/00 G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020000264
(22)【出願日】2020-01-06
(65)【公開番号】P2021035927
(43)【公開日】2021-03-04
【審査請求日】2022-12-16
(31)【優先権主張番号】P 2019151168
(32)【優先日】2019-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】522484249
【氏名又は名称】株式会社グリーン化研
(74)【代理人】
【識別番号】110003764
【氏名又は名称】弁理士法人OMNI国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100130580
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 靖
(72)【発明者】
【氏名】小山 雄平
【審査官】▲高▼ 美葉子
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-169209(JP,A)
【文献】特開2010-285538(JP,A)
【文献】特開2005-289884(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0252324(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0283481(US,A1)
【文献】特開昭56-026188(JP,A)
【文献】特開2002-275050(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105997725(CN,A)
【文献】特開2018-127419(JP,A)
【文献】特表2011-524333(JP,A)
【文献】Wet Wipes ,ID 1047728,Mintel GNPD[online],2009年2月, [検索日2024.02.09],https://www.portal.mintel.com
【文献】Baby Care Wipes ,ID 294499,Mintel GNPD[online],2004年8月, [検索日2024.02.09],https://www.portal.mintel.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
C11D 1/00-17/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリアクリル酸ナトリウム水溶液の除去剤が不織布に含浸してなる除去シートであって、
前記除去剤は、溶媒としての水と、カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩とのみからなり
前記カルシウム塩及びマグネシウム塩は、前記水に対し溶解性を示すものであり、
前記カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩の含有量が、前記除去剤の全質量に対し0.7質量%を超え、
前記除去剤の質量割合が、前記不織布100質量部に対し、50質量部以上1000質量部以下である、除去シート。
【請求項2】
前記カルシウム塩が塩化カルシウム又は乳酸カルシウムである、請求項1に記載除去シート
【請求項3】
前記マグネシウム塩が塩化マグネシウムである、請求項1又は2に記載除去シート
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤、及びそれを含む除去シートに関する。
【背景技術】
【0002】
ポリアクリル酸ナトリウム及びカルボキシビニルポリマーは、スキンケア化粧品に添加される増粘剤や乳化剤、ローション等の潤滑剤として使用されており、安全性の高いポリマーである(特許文献1及び2参照)。
【0003】
例えば、ポリアクリル酸ナトリウム及びカルボキシビニルポリマーは、マッサージ等で潤滑剤として使用する場合、これらのポリマーを水に溶解させて水溶液として用いられる。ここで、ポリアクリル酸ナトリウム又はカルボキシビニルポリマーの水溶液は、それらの使用後においては、水等により速やかに洗浄して除去されるのが衛生等の観点から望ましい。
【0004】
しかし、ポリアクリル酸ナトリウム及びカルボキシビニルポリマーは水溶性であるが、水溶解性が低く、そのため、これらのポリマーを、水を用いて除去するのは容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2005-289884号公報
【文献】特開2016-113430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液を極めて簡便に除去することが可能なポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤、及びそれを含む除去シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤は、前記の課題を解決するために、溶媒と、カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩とを少なくとも含み、前記カルシウム塩及びマグネシウム塩は、前記溶媒に対し溶解性を示すものであり、前記カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩の含有量が、全質量に対し0.7質量%を超える、ことを特徴とする。
【0008】
前記の構成においては、前記カルシウム塩が塩化カルシウム又は乳酸カルシウムであることが好ましい。
【0009】
また、前記の構成においては、前記マグネシウム塩が塩化マグネシウムであることが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る除去シートは、前記の課題を解決するために、前記ポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤が不織布に含浸してなることを特徴とする。
【0011】
また、前記の構成においては、前記不織布に含浸するポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤の質量割合が、前記不織布100質量部に対し、50質量部以上1000質量部以下であることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、前記に説明した手段により、以下に述べるような効果を奏する。
即ち、本発明に係るポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤は、溶媒と、含有量が全質量に対し0.7質量%を超える範囲内のカルシウム塩及び/又はマグネシウム塩とを含む構成である。この様な構成であると、当該除去剤を用いて、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液を簡便に洗い流すなどして除去することができる。その結果、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液の使用後においても、これらのポリマー水溶液が残存するのを低減又は防止し、良好な衛生状態を維持することができる。
【0013】
また、本発明に係る除去シートは、前記ポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤を不織布に含浸してなる構成である。この様な構成であると、当該除去シートを用いて、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液を簡便に拭き取ることができる。その結果、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液の使用後においても、これらのポリマー水溶液が残存するのを低減又は防止し、良好な衛生状態を維持することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
先ず、本発明の実施の形態に係るポリアクリル酸ナトリウム水溶液又はカルボキシビニルポリマー水溶液の除去剤(以下、「除去剤」という。)について、以下に説明する。
【0015】
本実施の形態に係る除去剤は、溶媒と、カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩とを少なくとも含む溶液である。
【0016】
カルシウム塩及びマグネシウム塩としては、前記溶媒に対し溶解性を示すものであれば特に限定されず、例えば、塩化カルシウム(CaCl)、乳酸カルシウム(C10CaO)、塩化マグネシウム(MgCl)等が挙げられる。これらの化合物は、1種単独で、又は2種以上を併用することができる。尚、塩化カルシウムは、例えば、食品添加物や除湿剤等に使用されるものである。
【0017】
前記カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩の含有量は、除去剤の全質量に対し、0.7質量%を超え、好ましくは1質量%以上10質量%以下、より好ましくは3質量%以上5質量%以下である。カルシウム塩及び/又はマグネシウム塩の含有量を0.7質量%より大きくすることにより、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液の除去を可能にする。
【0018】
前記溶媒としては特に限定されず、例えば、アルコール、水等が挙げられる。さらに前記水としては、精製水、及び水道水等が挙げられる。これらのうち好ましくは精製水である。精製水としては、例えば、イオン交換水、蒸留水、及び限外濾過水等が挙げられる。
【0019】
溶媒の含有量は、除去剤の全質量に対し、25.5質量%以上99.3質量%以下の範囲内が好ましく、90質量%以上99質量%以下の範囲内がより好ましく、95質量%以上97質量%以下の範囲内が特に好ましい。
【0020】
本実施の形態の除去剤には、その他の添加成分を任意に含んでもよい。添加成分としては、例えば、保湿剤、防腐剤、色素、香料、殺菌剤、pH調整剤等が挙げられる。保湿剤としては、例えば、プロピレングリコール、及びグリセリン等が挙げられる。これらの添加成分の含有量は、適宜必要に応じて設定することができる。
【0021】
本実施の形態の除去剤は、例えば、前述の各成分を秤量し、攪拌機等によって撹拌しながら混合して調製することができる。例えば、溶媒にカルシウム塩及び/又はマグネシウム塩等の各成分を順次又は一度に加えて混合することで、本実施の形態の除去剤を製造することができる。
【0022】
次に、本実施の形態に係る除去シートについて、以下に説明する。
【0023】
本実施の形態の除去シートは、不織布に前記除去剤を含浸してなる構成である。前記不織布は、除去剤が含浸可能なシート状の支持体である。不織布は、除去シートにおいて、シート基材としての機能を果たす。前記不織布としては、除去シートとして前記除去剤を含浸できるものであれば特に限定されない。
【0024】
前記不織布の種類としては、本発明の効果を奏するものであれば特に限定されず、例えば、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スティッチボンド不織布等が挙げられる。
【0025】
また、前記不織布を構成する繊維(材質)としては、本発明の効果を奏するものであれば特に限定されず、例えば、天然繊維、及び化学繊維等が挙げられる。前記天然繊維としては、例えば、綿(コットン)、パルプ、セルロース、麻等の植物繊維;毛(ウール)、絹(シルク)等の動物繊維等が挙げられる。また、前記化学繊維としては、例えば、金属繊維等の無機繊維;リヨセル(テンセル)等の精製繊維;レーヨン、カゼイン繊維等の再生繊維;アセテート等の半合成繊維;ナイロン(登録商標)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の合成繊維等が挙げられる。前記不織布は、例示した繊維の1種又は2種以上から構成することができる。
【0026】
前記不織布の構造は特に限定されず、例えば、積層構造を有するものであってもよく、積層構造を有さないものであってもよい。また、不織布の表面にはエンボス加工処理が施されていてもよい。エンボス加工処理としては、特に限定されず、例えば、裏面を押し上げて浮かす(したがって裏面は凹む)方式や、表面に特殊なインクを付着することで凸部を形成する(裏面は凹まない)方式等が挙げられる。
【0027】
本実施の形態の除去シートにおいて、含浸する除去剤の質量割合は、不織布100質量部に対し、50質量部以上1000質量部以下の範囲内が好ましく、150質量部以上500質量部以下の範囲内がより好ましく、270質量部であることが特に好ましい。含浸される除去剤の質量割合を50質量部以上にすることにより、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液及びカルボキシビニルポリマー水溶液に対する良好な除去性能を維持することができる。その一方、含浸される除去剤の質量割合を1000質量部以下にすることにより、除去シートから除去剤が滲み出ることなく、良好な含浸状態で保管されるのを可能にする。
【0028】
本実施の形態の除去シートの形状は特に限定されず、例えば、シート状とすることができる。これにより、例えば、肌に付着したポリアクリル酸ナトリウム水溶液やカルボキシビニルポリマー水溶液を拭き取る使用形態においては、その使用性に優れると共に、携帯性にも優れる。除去シートの平面形状(平面視における形状)は特に限定されないが、例えば、正方形、長方形、台形、菱形、円形、楕円形、半円形、三日月形、樽形、鼓形等の形状が挙げられる。また、除去シートには、切れ込み部、くり抜き部、凹凸部などの成型が施されていてもよい。
【0029】
本実施の形態の除去シートは、乾燥防止、携帯性、使用時の取り扱い性等の観点から、包装容器に収納して保管されることが好ましい。除去シートは1枚ごとに個別包装されていてもよいし、生産コスト及び生産効率等の観点から、複数枚の除去シートが同一包装容器内に収納されていてもよい。除去シートは、二つ折り、三つ折り、四つ折り等に折り畳んで包装容器に収納されていてもよい。
【0030】
前記包装容器としては特に限定されず、例えば、袋体(包装袋)、箱状容器等が挙げられる。包装容器は密閉性を有するものが好ましい。これにより、除去剤が除去シートから揮発し、当該除去シートが乾燥するのを抑制することができる。包装容器の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂や、アルミニウム等の金属からなるもの等が挙げられる。包装容器としては、軽量であり優れた揮発防止効果を有するとの観点から、表面に金属層が積層又は蒸着された樹脂製の包装容器(特に、包装袋)や、さらにその表面にアルミニウム蒸着された樹脂製の包装袋等が挙げられる。
【0031】
本実施の形態の除去シートは、前記不織布に除去剤を含浸させることにより製造することができる。不織布に除去剤を含浸させる方法としては特に限定されず、例えば、折り畳まれた状態の不織布に除去剤を注入し含浸させる方法、不織布に除去剤を噴霧する方法、印刷法を用いて不織布に除去剤を含浸させる方法、除去剤中に不織布を浸漬する方法等が挙げられる。
【実施例
【0032】
以下に、この発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されている材料や配合量等は、特に限定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0033】
(実施例1)
蒸留水に塩化カルシウムを加え、当該塩化カルシウムの濃度が全質量に対し1.0質量%となる様に調整して、塩化カルシウム水溶液(除去剤)を作製した。続いて、スパンレース不織布に、作製した塩化カルシウム水溶液を噴霧してこれを含浸させ、本実施例に係る除去シートを作製した。塩化カルシウム水溶液の含浸量は、除去シート100質量部に対し70質量部の割合となるように設定した。
【0034】
(実施例2)
本実施例においては、塩化カルシウム水溶液における塩化カルシウムの濃度を3.0質量%に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして、本実施例に係る除去シートを作製した。
【0035】
(実施例3)
本実施例においては、塩化カルシウム水溶液における塩化カルシウムの濃度を5.0質量%に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして、本実施例に係る除去シートを作製した。
【0036】
(実施例4)
本実施例においては、塩化カルシウム水溶液における塩化カルシウムの濃度を10.0質量%に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして、本実施例に係る除去シートを作製した。
【0037】
(比較例1)
本比較例においては、市販のウェートシート(商品名:ウェットティッシュNo.141、(株)大創産業製)を用いた。
【0038】
(比較例2)
本比較例においては、塩化カルシウム水溶液における塩化カルシウムの濃度を0.2質量%に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして、本比較例に係る除去シートを作製した。
【0039】
(拭き取り試験)
実施例1~4、並びに比較例1及び2で得られた各除去シート1枚を用いて、手のひらに付着した2mlのポリアクリル酸ナトリウム水溶液(濃度1.5質量%)の拭き取り試験を行った。拭き取りは、被験者A~Jの10名に対し、それぞれ3往復行い、その後、手のひらの使用感(ポリアクリル酸ナトリウム水溶液除去によるさっぱり感)について、以下の評価基準に従い官能評価を行った。結果を表1に示す。
【0040】
<評価基準>
◎:ポリアクリル酸ナトリウム水溶液が完全に拭き取れ、全く残っていない。
○:ポリアクリル酸ナトリウム水溶液がほぼ拭き取れたが、僅かにポリアクリル酸ナトリウム水溶液が残存している。
△:ポリアクリル酸ナトリウム水溶液が少し拭き取れたが、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液も残存している。
×:ポリアクリル酸ナトリウム水溶液が拭き取れていない。
【0041】
【表1】
【0042】
(結果)
表1から明らかな通り、本実施例1~4に係る除去シートでは、市販のウェットシートを用いた比較例1と比較して、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液の除去が可能であることが確認された。特に、塩化カルシウムの濃度が3.0、5.0、10.0質量%の除去剤を用いた実施例2~4の除去シートでは、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液の除去が良好であった。その一方、塩化カルシウムの濃度が0.2質量%の除去剤を用いた比較例2の除去シートでは、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液の除去が十分ではなかった。