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特許7515887プログラム、サーバ装置、システム、および情報処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】プログラム、サーバ装置、システム、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240708BHJP
   A63F 13/216 20140101ALI20240708BHJP
   A63F 13/48 20140101ALI20240708BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20240708BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20240708BHJP
   A63F 13/61 20140101ALI20240708BHJP
【FI】
G06Q30/0251
A63F13/216
A63F13/48
A63F13/795
A63F13/65
A63F13/61
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021150162
(22)【出願日】2021-09-15
(65)【公開番号】P2023042813
(43)【公開日】2023-03-28
【審査請求日】2022-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金原 俊明
(72)【発明者】
【氏名】千葉 茂
(72)【発明者】
【氏名】平井 純貴
(72)【発明者】
【氏名】井上 快
(72)【発明者】
【氏名】酒井 昭
(72)【発明者】
【氏名】稲場 直樹
(72)【発明者】
【氏名】濱田 直樹
(72)【発明者】
【氏名】進邦 嗣郎
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-071540(JP,A)
【文献】特開2011-238262(JP,A)
【文献】特開2001-321573(JP,A)
【文献】特開2003-248844(JP,A)
【文献】国際公開第2010/084610(WO,A1)
【文献】特開2015-099017(JP,A)
【文献】特開2021-027862(JP,A)
【文献】特開2008-026960(JP,A)
【文献】特開2009-086786(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0117724(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0179549(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを、
現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、
前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、
前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する端末装置を、広告を配信する端末装置の候補である候補端末装置として特定する特定部と、して機能させ、
前記特定部は、
前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であって、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置と、前記複数の端末装置のうち、前記領域内端末装置とともに前記ゲームに参加する端末装置である共同参加端末装置とを、前記候補端末装置として特定する、
プログラム。
【請求項2】
前記特定部は、
前記共同参加端末装置が、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である場合に、前記共同参加端末装置を前記候補端末装置として特定する、
請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記特定部は、
前記イベントに参加する端末装置が、前記地図上の第2の領域に対応する位置の端末装置であり、
前記第2の領域が、少なくとも一部が前記第1領域と重複しており、
前記領域内端末装置が、前記第1の領域と前記第2領域とが重複する重複領域に位置する場合に、
前記共同参加端末装置を前記候補端末装置として特定する、
請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記特定部は、
前記複数の端末装置のうち、前記イベントに参加する端末装置の個数と、
前記イベントに参加する端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置の個数と、に基づいて、
前記イベントに参加する端末装置を前記候補端末装置として特定するか否かを決定する、
請求項1から3のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項5】
前記特定部は、
前記イベントに参加する端末装置のうち、前記領域内端末装置が所定割合以上の場合、
前記イベントに参加する端末装置を前記候補端末装置として特定し、
前記イベントに参加する端末装置のうち、前記領域内端末装置が所定割合未満の場合、
前記イベントに参加する端末装置を前記候補端末装置として特定しない、
請求項4記載のプログラム。
【請求項6】
前記プロセッサを、
前記受付部で前記指定情報を受け付けた場合、前記候補端末装置の数を示す情報を出力する端末数出力部として更に機能させる、
請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記プロセッサを、
前記受付部で前記指定情報を受け付けた場合、前記候補端末装置への前記広告の配信に対する対価に関する情報を出力する対価出力部と、して更に機能させる、
請求項1から6のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項8】
前記候補端末装置は、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であり、
前記広告は、前記候補端末装置が参加する前記イベントにおいて展開されるゲーム画面内に出力される、
請求項1から7のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項9】
前記特定部は、
複数の広告に対応して前記第1の領域が複数存在する場合、
前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加可能な端末装置の位置に対応する前記地図上の第2の領域と、数の第1の領域の各々との重複の度合いに基づいて、前記複数の広告の中から一の広告を選択し、
前記イベントに参加可能な端末装置に対して、前記一の広告を配信する、
請求項1から8のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項10】
現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、
前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、
前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する位置の端末装置を、広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する特定部と、を備え、
前記特定部は、
前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であって、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置と、前記複数の端末装置のうち、前記領域内端末装置とともに前記ゲームに参加する端末装置である共同参加端末装置とを、前記候補端末装置として特定する、
サーバ装置。
【請求項11】
サーバ装置と通信可能な複数の端末装置に広告を表示するシステムであって、
現実空間における前記複数の端末装置の各々の位置を、地図上の座標と対応付けて管理する管理部と、
前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、
前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する端末装置を、前記広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する特定部と、を備え、
前記特定部は、
前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であって、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置と、前記複数の端末装置のうち、前記領域内端末装置とともに前記ゲームに参加する端末装置である共同参加端末装置とを、前記候補端末装置として特定する、
システム。
【請求項12】
プロセッサが、
現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理し、
前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付け、
前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であって、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置と、前記複数の端末装置のうち、前記領域内端末装置とともに前記ゲームに参加する端末装置である共同参加端末装置とを、補端末装置として特定する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、サーバ装置、システム、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル広告の出稿に関して、広告主が、広告の配信する対象者を所在地によって限定したいと考える場合がある。例えば、リアル店舗の広告を出稿する場合、店舗から離れた場所に居るユーザに広告を配信するよりも、店舗付近に居るユーザに広告を配信した方が、一般的には広告効果が高いと考えられる。
【0003】
従来、上記の様なニーズに対応するため、位置情報に基づいて端末装置を地域別にグルーピングする手法が知られている。地域別のグルーピングの一例として、例えば、国、都道府県、市町村などの行政区画単位でのグルーピングなどが挙げられる。広告主は、対象とする行政区画を選択することにより、当該行政区画に対応するグループに属する端末装置に対して広告配信を行うことができる。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、実在の大会会場で行われる第1大会へのエントリーに際し、ユーザ端末の位置を示す位置情報を取得し、ユーザ端末の位置が大会会場内であると判定された場合に、第1大会への参加要求(エントリー)を受け付ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-097752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術を広告の配信に適用した場合、広告の配信主(広告主)が、行政区画を示す地名や、地名が示す地域の位置や範囲を正確に理解している必要がある。また、上述した従来技術では、所望の地域を正確に指定しようとした場合、時には煩雑な選択作業が必要となることがあり、更に、選択作業の結果が不要な地域を含むことも有り得た。
【0007】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、端末装置の位置を指定して広告配信を行う際の利便性を向上させる技術の提供を、解決課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、プロセッサを、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する端末装置を、広告を配信する端末装置の候補である候補端末装置として特定する特定部と、して機能させる。
【0009】
本発明の他の態様に係るサーバ装置は、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する位置の端末装置を、広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する特定部と、を備える。
【0010】
本発明の他の態様に係るシステムは、サーバ装置と通信可能な複数の端末装置に広告を表示するシステムであって、現実空間における前記複数の端末装置の各々の位置を、地図上の座標と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する端末装置を、前記広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する特定部と、を備える。
【0011】
本発明の他の態様に係る情報処理方法は、プロセッサが、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理し、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付け、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する位置の端末装置を、広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態に係るゲームシステム1の構成を模式的に示す図である。
図2】端末装置Tのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】端末装置Tの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図4】ゲームサーバSV1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5】ゲームサーバSV1の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図6】大会Gの開催に関するデータの流れを示すシーケンス図である。
図7】第1位置データベースDBp1の一例を示す図である。
図8】第1地図情報DBm1の一例を示す図である。
図9】端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。
図10】端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。
図11】端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。
図12】端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。
図13】端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。
図14】ルーム管理データベースDBlの一例を示す図である。
図15】端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。
図16】変形例A1における大会選択画面SCg4―1の一例を示す図である。
図17】変形例A1に係るゲームサーバSV1の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図18】第2実施形態に係る広告システム2の構成を模式的に示す図である。
図19】端末装置Tへの広告配信の概要を示す図である。
図20】広告主装置DVaのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図21】広告主装置DVaの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図22】広告サーバSV2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図23】広告サーバSV2の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図24】端末装置Tへの広告配信に関するデータの流れを示すシーケンス図である。
図25】広告主装置DVa[p]の画面表示の一例を示す図である。
図26】広告主装置DVa[p]の画面表示の一例を示す図である。
図27】広告主装置DVa[p]の画面表示の一例を示す図である。
図28】広告管理データベースDBadの一例を示す図である。
図29】第3実施形態に係る広告システム3の構成を模式的に示す図である。
図30】端末装置Tと広告ADの配信領域Zaの分布の一例を示す図である。
図31】端末装置Tと広告ADの配信領域Zaの分布の一例を示す図である。
図32】大会Gの指定領域Zgと広告ADの配信領域Zaの分布の一例を示す図である。
図33】大会管理データベースDBgの一例を示す図である。
図34】評価用地図MPeの一例を示す図である。
図35】本実施形態における端末装置Tの分類を模式的に示す図である。
図36】現実空間RSにおける端末装置Tの位置と第1地図MP1上の位置との対応関係を模式的に示す図である。
図37】第2地図MP2と第1地図MP1との対応関係を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0014】
[A:第1実施形態]
[A―0:全体概要]
図35は、本実施形態における端末装置Tの分類を模式的に示す図である。本実施形態では、端末装置T(例えば図1のT[1]~T[M])の全体集合は、候補端末装置TAと非候補端末装置TBとに分類される。候補端末装置TAは、所定の処理(以下、「対象処理」という)を実行する端末装置Tの候補として選択された端末装置Tである。対象処理とは、第1実施形態では、ゲームに係るイベント(大会G)への参加であり、第2実施形態および第3実施形態では、ゲーム画面GSへの広告ADの出力である。候補端末装置TAは、後述する候補端末選択処理に基づいて、サーバ装置SV(例えば図1のゲームサーバSV1)によって選択される。非候補端末装置TBは、候補端末装置TA以外の端末装置Tである。
【0015】
候補端末装置TAの集合は、更に実行端末装置TCと不実行端末装置TDとに分類される。実行端末装置TCは、候補端末装置TAのうち、実際に対象処理を実行した端末装置Tである。不実行端末装置TDは、候補端末装置TAのうち、実行端末装置TC以外の端末装置Tであり、対象処理を実行しなかった端末装置Tである。候補端末装置TAの全てが実行端末装置TCまたは不実行端末装置TDのいずれかとなってもよい。
【0016】
後述する領域指定装置DVは、端末装置Tのうちの1つであってもよいし、端末装置Tに含まれない装置であってもよい。
【0017】
つぎに、候補端末選択処理について説明する。図36は、現実空間RSにおける端末装置Tの位置と第1地図MP1上の位置との関係を模式的に示す図である。それぞれの端末装置T(図36においては端末装置T[r1]~T[r3]、r1,r2,r3は、1≦r1<r2<r3<Mを満たす自然数。A-0に限り、Mは3以上の自然数)は、現実空間RSにおいて、ユーザU(図36においてはユーザU[r1]~U[r3])に保持されている。
【0018】
実施形態で説明するように、サーバ装置SVは、各端末装置Tの現実空間RSにおける位置を示す位置情報を取得可能である。また、サーバ装置SVは、現実空間RSにおける地表の状態を所定の縮尺で示した第1地図MP1を有する。現実空間RSにおける一点は、第1地図MP1上の一点に対応付けされてる。サーバ装置SVは、各端末装置Tの位置情報に基づいて、第1地図MP1上における各端末装置Tの位置(より詳細には、現実空間RSにおける端末装置Tの位置を、第1地図MP1上に投射した点)を特定することができる。例えば、現実空間RSにおける端末装置T[r1]の位置は、例えば、緯度経度等の座標情報等を用いることにより、第1地図MP1上の点P[r1]に対応付けることができる。同様に、現実空間RSにおける端末装置T[r2]の位置は、第1地図MP1上の点P[r2]に、現実空間RSにおける端末装置T[r3]の位置は、第1地図MP1上の点P[r3]に、それぞれ対応付けることができる。すなわち、サーバ装置SVは、現実空間RSにおける3台の端末装置T[r1]~T[r3]の各々の位置を、第1地図MP1上の位置と対応付けて管理する。
【0019】
領域指定装置DVは、候補端末装置TAが位置する領域を指定する装置である。領域指定装置DVのユーザを「領域指定者UE」という。領域指定装置DVは、第1実施形態においては、ゲームに係るイベントの主催ユーザUEg(領域指定者UEの一例)が使用する主催端末装置TEgであり、第2実施形態および第3実施形態においては、広告主ユーザUEa(領域指定者UEの一例)が使用する広告主装置DVaである。
【0020】
図37は、第2地図MP2と第1地図MP1との対応関係を模式的に示す図である。図37に示すように、領域指定装置DVは、第2地図MP2を表示可能である。第2地図MP2も、第1地図MP1と同様に、現実空間RSにおける地表の状態を所定の縮尺で示したものである。現実空間RSにおける一点は、第2地図MP2上の一点として特定される。また、第2地図MP2上の一点も、第1地図MP1の一点に対応付け可能である。
【0021】
領域指定者UEは、領域指定装置DVに第2地図MP2を表示させ、第2地図MP2に領域特定図形Fを描画する。領域特定図形Fは、第2地図MP2上の指定領域Zを特定するための図形である。指定領域Zは、対象処理を実行する実行端末装置TCを、端末装置Tの位置で限定するのに用いられる。例えば、第1実施形態のように、対象処理がゲームに係るイベントの場合には、指定領域Zに位置する端末装置Tがイベントへの参加要求を許可される。第2実施形態のように、対象処理がゲーム画面GSへの広告ADの出力の場合には、指定領域Zに位置する端末装置Tがゲームを実行した場合に広告ADが配信される。
【0022】
領域指定装置DVは、領域特定図形Fが描画されると、領域特定図形Fの形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sをサーバ装置SVに送信する。すなわち、サーバ装置SVは、第1地図MP1上の指定領域Zを特定するための領域特定図形Fの形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sを受け付ける。サーバ装置SVは、図形指定情報Sを用いて第1地図MP1上に領域特定図形Fを再現し、指定領域Zを特定することができる。
【0023】
また、上述のように、サーバ装置SVは、現実空間RSにおける端末装置Tの位置を第1地図MP1上の位置と対応付けて管理している。サーバ装置SVは、第1地図MP1の指定領域Z内に位置が対応付けられた端末装置Tを特定し、特定した端末装置Tを領域内端末装置TFとする。また、指定領域Z内に位置が対応付けられていない端末装置Tを領域外端末装置TGとする。図37の例では、第1地図MP1の指定領域Z内には、端末装置T[r2]の位置に対応する点P[r2]が位置する。よって、端末装置T[r1]~T[r3]のうち、端末装置T[r2]が領域内端末装置TFとなる。端末装置T[r2]の実際の位置は、第1地図MP1(または第2地図MP2)の指定領域Zを現実空間RSに投射した領域Z-R内にある。また、端末装置T[r1]およびT[r3]が領域外端末装置TGとなる。
【0024】
サーバ装置SVは、第1地図MP1上の指定領域Zに関連する端末装置Tを候補端末装置TAとして特定する。指定領域Zに関連する端末装置Tとは、例えば、領域内端末装置TFであってもよいし、領域内端末装置TFと関連する端末装置Tであってもよい。領域内端末装置TFと関連する端末装置Tとは、例えば、領域内端末装置TFと同じグループに属する端末装置Tであってもよいし、領域内端末装置TFと同じ属性を有する端末装置Tであってもよい。
【0025】
以下に説明する第1実施形態および第2実施形態では、サーバ装置SVは、領域内端末装置TFを候補端末装置TAとする。すなわち、第1実施形態および第2実施形態において、サーバ装置SVは、図形指定情報Sに基づいて、複数の端末装置Tのうち、第1地図MP1上の指定領域Zに対応する位置の端末装置Tを、対象処理を実行する実行端末装置TCの候補となる候補端末装置TAとして特定する。例えば、図37を例にすると、指定領域Zに対応する位置の端末装置T[2]が、候補端末装置TAとして特定される。
【0026】
また、第3実施形態では、サーバ装置SVは、領域内端末装置TFと同じイベントに参加する端末装置Tを、候補端末装置TAとする。すなわち、第3実施形態において、サーバ装置SVは、図形指定情報Sに基づいて、複数の端末装置Tのうち、第1地図MP1上の指定領域Zに対応する位置の端末装置Tと関連する端末装置Tを、対象処理を実行する実行端末装置TCの候補となる候補端末装置TAとして特定する。例えば、端末装置T[r2]と端末装置T[r3]とが同じイベントに参加する場合、指定領域Zに対応する位置の端末装置T[r2]と、端末装置T[r2]と共にイベントに参加する端末装置T[r3]が、候補端末装置TAとして特定される。
【0027】
なお、本実施形態では、指定領域Zに位置する端末装置T(候補端末装置TA)が必ず対象処理を実行する訳ではない。すなわち、図35に示すように、候補端末装置TAの集合は、実行端末装置TCと不実行端末装置TDとに分類される。例えば、第1実施形態のように、対象処理がゲームに係るイベントの場合、候補端末装置TAのユーザUがイベントへの参加要求を行わなければ、イベントには参加できず、当該候補端末装置TAは不実行端末装置TDとなる。また、例えば、第2実施形態および第3実施形態のように、対象処理がゲーム画面GSへの広告ADの出力の場合、候補端末装置TAのユーザUがゲームを実行しなければ広告ADは出力されず、当該候補端末装置TAは不実行端末装置TDとなる。
【0028】
[A-1:システム概要]
図1は、第1実施形態に係るゲームシステム1の構成を模式的に示す図である。ゲームシステム1は、ゲームサーバSV1と、M台の端末装置T(T[1]~T[M](Mは、2以上の自然数))と、を備える。以下では、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、m番目の端末装置を、端末装置T[m]と称する場合がある(mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。また、ゲームサーバSV1と各端末装置T[1]~T[M]とは、ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続されている。ゲームシステム1は、「システム」の一例であり、端末装置Tは、「端末装置」の一例であり、ゲームサーバSV1は、「サーバ装置SV」の一例である。
【0029】
第1実施形態において、端末装置Tは、ユーザUがゲームをプレイするために用いる情報処理装置である。それぞれの端末装置Tは、例えば、スマートフォン、タブレット端末または携帯用ゲーム装置等の可搬型の情報処理装置であってもよいし、店舗や遊戯施設等に設置された業務用のゲーム装置、または、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ等の据置型の情報処理端末であってもよい。
【0030】
本実施形態では、1つの端末装置Tに1人のユーザU(1つのユーザアカウント)が対応付けられているものとする。すなわち、M台の端末装置T[1]~T[M]のそれぞれに対応してM人のユーザU[1]~U[M]が存在するものとする。以下、端末装置T[m]のユーザを、ユーザU[m]と表記する場合がある。
【0031】
本実施形態では、端末装置Tは、所定のタイトルのゲーム(以下、単に「ゲーム」という)を実行可能である。すなわち、全ての端末装置Tは、ゲームを実行するためのゲームプレイ用のアプリケーションプログラム(後述するプレイ用ゲームプログラムPG1)にアクセスし、このプログラムを実行可能である。なお、後述する変形例A6のように、プレイ用ゲームプログラムPG1がクラウドサーバで実行されてもよい。
【0032】
端末装置Tが実行するゲームとは、例えば、複数の端末装置T[1]~T[n](nは、2≦n≦Mを満たす自然数)同士が互いに試合等の対戦を行って勝敗や順位を決定するゲーム(対戦ゲーム)であってもよいし、複数の端末装置T[1]~T[n]同士が協力して他の端末装置の組と対戦を行って勝敗や順位を決定したり、複数の端末装置T[1]~T[n]同士が協力してゲーム上のミッションをクリアするゲーム(協力ゲーム)であってもよい。
【0033】
本実施形態では、端末装置Tが実行するゲームは、いわゆるオンラインゲームであり、例えば端末装置T[1]は、ネットワークNWを介してゲームサーバSV1に接続することにより、他の端末装置T[2]と共にゲームをプレイすることが可能である。
【0034】
また、本実施形態では、ユーザU[1]~U[M]は、ゲーム上において、ゲームに係るイベント(以下、単に「イベント」という)を開催したり、イベントに参加したりすることが可能である。イベントとは、例えば、ゲーム内における試合等の対戦であってもよいし、クリアすべきミッションであってもよい。より詳細には、イベントは、例えば、複数の端末装置T[1]~T[n]がそれぞれ競い合う内容であってもよいし、複数の端末装置T[1]~T[n]がそれぞれ協力しあう内容であってもよい。また、イベントは、例えば、限定コンテンツの視聴など、複数の端末装置T[1]~T[n]同士に関係性が生じないイベントであってもよい。
【0035】
イベントには、イベントの主催ユーザUEgが使用する主催端末装置TEg(図6参照)と、イベントへの参加を申請した参加ユーザUCgが使用する参加端末装置TCg(図6参照)が参加して実施される。すなわち、イベントは、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、2以上の端末装置T[1]~T[n]が参加して実施される。イベントに参加するとは、例えば、端末装置T[1]~T[n]のユーザU[1]~U[n]からイベントに係る操作を受け付け可能とすることであってもよく、また、端末装置T[1]~T[n]の表示画面上でイベントの進行を表示可能とすることであってもよい。
【0036】
本実施形態では、上記ゲームが、野球ゲームであるものとして説明する。すなわち、野球ゲームは「ゲーム」の一例である。また、本実施形態では、イベントとして、野球ゲーム内で開催される大会Gを実行可能であるものとする。すなわち、大会Gは「イベント」の一例である。より詳細には、実施形態に係る野球ゲームでは、それぞれの端末装置Tにおいて自身の野球チームを育成可能であるものとする。大会Gでは、後述する主催端末装置TEgおよび参加端末装置TCgのそれぞれで育成されたチームを用いて試合が行われ、勝敗が決定される。複数の試合の結果、一般的には一番多くの試合に勝った端末装置TのユーザUが大会Gの勝者となる。野球ゲームに係るイベントは、大会Gに限らず、例えば、10球中何本ホームランを打てるかを競うホームラン競争などであってもよい。また、ゲームの種類は野球ゲームに限らず、野球以外のスポーツゲームであってもよいし、格闘ゲーム、ロールプレイングゲーム、シューティングゲームなどであってもよい。
【0037】
ゲームサーバSV1は、複数の端末装置T[1]~T[n]とネットワークNWを介して接続され、端末装置T[1]~T[n]同士が共同してゲームをプレイすることを可能とする。すなわち、ゲームサーバSV1は、ゲームの進行を制御する。このようなゲームサーバSV1の機能を、以下「ゲーム進行機能」という。例えば、端末装置T[1]と端末装置T[2]とが対戦する場合、ユーザU[1]が端末装置T[1]を操作すると、端末装置T[1]は、その操作情報を単位時間毎に生成し、ゲームサーバSV1に送信する。同様に、ユーザU[2]が端末装置T[2]を操作すると、端末装置T[2]は、その操作情報をフレーム毎に生成し、ゲームサーバSV1に送信する。ゲームサーバSV1は、端末装置T[1]およびT[2]からそれぞれの操作情報を受信すると、各操作情報を用いてゲーム処理を行い、ゲーム処理の結果であるゲーム結果情報を端末装置T[1]およびT[2]に送信する。端末装置T[1]およびT[2]では、ゲーム結果情報に基づいて画像や音声等の出力データを生成し、後述するタッチパネル12やスピーカ13からゲーム結果に係る画像や音声を出力する。
【0038】
また、ゲームサーバSV1は、主催端末装置TEgから大会Gの開催要求Cgを受け付け、大会Gに参加する参加端末装置TCgを募集する。このようなゲームサーバSV1の機能を、以下「大会管理機能」という。なお、大会Gへの参加の募集が終了し、大会Gが成立した場合には、ゲーム進行機能によって大会Gが進行される。以下の実施形態では、主にゲームサーバSV1の大会管理機能について説明する。
【0039】
[A-2:端末装置Tの構成]
図2は、端末装置Tのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置Tは、通信装置11と、タッチパネル12と、スピーカ13と、GPS(Global Positioning System)受信機14と、各種情報を記憶するメモリ15と、端末装置Tの各部を制御するプロセッサ16とを有する。
【0040】
通信装置11は、ネットワークNW(図1参照)を介して、端末装置Tの外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、図3に示す通信部110としての機能を提供する。通信装置11は、例えば、通信回路と、アンテナ(無線通信の場合)または通信ケーブル接続用コネクタ(有線通信の場合)等を備える。
【0041】
タッチパネル12は、端末装置Tのユーザに画像情報を出力するハードウェアと、端末装置Tのユーザの操作を受け付けるハードウェアとが一体となったハードウェアであり、図3に示す表示部120および操作入力部122としての機能を提供する。タッチパネル12は、プロセッサ16の制御に基づいて、画像情報(本実施形態では、主にゲームに関する画像情報)を出力する。また、タッチパネル12は、ユーザの指等の物体がタッチパネル12に接触している場合に、当該物体のタッチパネル12における接触位置であるタッチ位置を検出し、検出したタッチ位置を示すタッチ位置情報を周期的に出力する。
【0042】
なお、端末装置Tは、タッチパネル12に代えて、表示部120として機能するディスプレイと、操作入力部122として機能するコントローラとを備えてもよい。この場合、ディスプレイは、端末装置Tと別体であってもよい。例えば、端末装置Tが、家庭用テレビに接続して使用するゲーム機器の場合には、家庭用テレビがディスプレイとして機能する。また、コントローラは、端末装置Tの筐体に設けられてもよいし、端末装置Tの筐体と別体に設けられてもよい。コントローラは、例えば、操作ボタン、キーボード、ジョイスティック、および、マウス等の、ポインティングデバイスの一部または全部を含む、1または複数の機器から構成されるものであってもよい。
【0043】
スピーカ13は、端末装置Tのユーザに音声情報を出力するハードウェアであり、図3に示す音声出力部130としての機能を提供する。なお、端末装置Tが家庭用テレビに接続して使用するゲーム機器の場合には、家庭用テレビのスピーカから音声が出力されてもよい。
【0044】
GPS受信機14は、GPS衛星から発信される信号を受信するアンテナと、各種回路を備え、端末装置Tの現在位置を示す現在位置情報を出力するハードウェアであり、図3に示す位置取得部140としての機能を提供する。本実施形態では、GPS受信機14は、端末装置Tの現在位置情報として、緯度および経度を示す情報を出力するものとする。
【0045】
メモリ15は、例えば、プロセッサ16の作業領域として機能するRAM(Random AcceS Memory)等の揮発性メモリと、プロセッサ16が実行するプレイ用のゲームアプリケーションプログラム(以下、「プレイ用ゲームプログラムPG1」と表記する)、第2地図情報DBm2等の各種情報を記憶するEEPROM(Electrically EraSable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリとを含み、図3に示す記憶部150として機能する。なお、プレイ用ゲームプログラムPG1を記憶する不揮発性メモリは、端末装置Tに対して着脱可能な記憶媒体(メモリーカード等)であってもよい。
【0046】
プロセッサ16は、例えば、1または複数のCPU(Central ProceSing Unit)であり、メモリ15に記憶されたプレイ用ゲームプログラムPG1を実行し、当該プレイ用ゲームプログラムPG1に従って動作することで、図3に示す制御部160として機能する。
【0047】
なお、プロセッサ16は、CPUに加え、または、CPUに代えて、GPU(Graphics ProceSing Unit)、DSP(Digital Signal ProceSor)、または、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されるものであってもよい。この場合、プロセッサ16により実現される制御部160の一部または全部は、DSP等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0048】
図3は、端末装置Tの機能的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、端末装置Tは、通信部110、表示部120、操作入力部122、音声出力部130、位置取得部140、記憶部150、および制御部160とを有する。
【0049】
通信部110の機能は、図2に示す通信装置11により実現される。表示部120および操作入力部122の機能は、図2に示すタッチパネル12により実現される。音声出力部130の機能は、図2に示すスピーカ13により実現される。位置取得部140の機能は、図2に示すGPS受信機14によって実現される。記憶部150の機能は、図2に示すメモリ15により実現される。
【0050】
制御部160は、プロセッサ16がプレイ用ゲームプログラムPG1を実行することにより、ゲーム制御部161として機能する。ゲーム制御部161は、端末装置Tのユーザの操作に基づいて、ゲームの進行を制御する。具体的には、ゲーム制御部161は、ゲームの開始が選択された場合、ゲーム制御部161は、ゲームサーバSV1に接続し、タッチパネル12に対する操作に基づいて操作情報を生成し、ゲームサーバSV1に送信する。ゲーム制御部161は、操作情報に基づくゲーム結果情報をゲームサーバSV1から受信すると、ゲーム結果情報に基づいて画像や音声等の出力データを生成し、タッチパネル12やスピーカ13からゲーム結果に係る画像や音声を出力させる。
【0051】
[A-3:ゲームサーバSV1の構成]
図4は、ゲームサーバSV1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ゲームサーバSV1は、通信装置21と、各種情報を記憶するメモリ22と、ゲームサーバSV1の各部を制御するプロセッサ23とを有する。
【0052】
通信装置21は、ネットワークNW(図1参照)を介して、ゲームサーバSV1の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、図5に示す通信部210としての機能を提供する。通信装置21は、例えば、通信回路と、アンテナ(無線通信の場合)または通信ケーブル接続用コネクタ(有線通信の場合)等を備える。
【0053】
メモリ22は、例えば、プロセッサ23の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、プロセッサ23が実行する制御用のゲームアプリケーションプログラム(以下、「制御用ゲームプログラムPG2」と表記する)およびゲームの制御に必要な各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとを含み、図5に示す記憶部220として機能する。ゲームの制御に必要な情報とは、例えば、第1位置データベースDBp1、第1地図情報DBm1、ルーム管理データベースDBl、大会管理データベースDBg等である。これらデータベースの詳細は後述する。
【0054】
プロセッサ23は、例えば、1または複数のCPUであり、メモリ22に記憶された制御用ゲームプログラムPG2を実行し、当該アプリケーションプログラムに従って動作することで、図5に示す制御部230として機能する。
【0055】
なお、プロセッサ23は、CPUに加え、または、CPUに代えて、GPU、DSP、または、FPGA等のハードウェアを含んで構成されるものであってもよい。この場合、プロセッサ23により実現される制御部230の一部または全部は、DSP等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0056】
図5は、ゲームサーバSV1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、ゲームサーバSV1は、通信部210、記憶部220、および制御部230とを有する。
【0057】
通信部210の機能は、図4に示す通信装置21により実現される。記憶部220の機能は、図4に示すメモリ22により実現される。
【0058】
制御部230は、プロセッサ23が制御用ゲームプログラムPG2を実行することにより、ゲーム進行部231および大会管理部232として機能する。ゲーム進行部231は、ゲームの進行を制御する。ゲーム進行部231は、ゲームを実行中の端末装置Tから操作情報を受信し、操作情報を用いてゲーム処理を行い、ゲーム処理の結果であるゲーム結果情報を端末装置Tに送信する。すなわち、ゲーム進行部231は、上述したゲームサーバSV1のゲーム進行機能を実現する。
【0059】
大会管理部232は、ゲームに係る大会を管理する。大会管理部232は、例えば、参加端末装置TCg(図6参照)から大会の開催の申請を受け付け、大会に参加する端末装置Tを募集する。すなわち、大会管理部232は、上述したゲームサーバSV1の大会管理機能を実現する。
【0060】
大会管理部232は、第1位置管理部233、第1受付部234、ルーム管理部235、第1特定部236、許可部237、取得部238、供給部239を含む。以下、これらの機能部の詳細を説明しながら、ゲームシステム1における大会実施の詳細について説明する。
【0061】
[A-4:大会開催の概要]
図6は、大会Gの開催に関するデータの流れを示すシーケンス図である。ゲームシステム1で開催される大会G[1]~G[J](Jは任意の自然数)のうち任意の一つを大会G[j]と称する。jは、1≦j≦Jを満たす自然数である。図6のシーケンス図には、オブジェクトとして、ゲームサーバSV1、主催端末装置TEg[j]、候補端末装置TAg[j]が示されている。候補端末装置TAg[j]は、更に参加端末装置TCg[j]と不参加端末装置TDg[j]に分類される。なお、図6内では、大会Gを識別する表記[j]は省略する。
【0062】
候補端末装置TAg[j]は、図35の候補端末装置TAの一例である。参加端末装置TCg[j]は、図35の実行端末装置TCの一例である。不参加端末装置TDg[j]は、図35の不実行端末装置TDの一例である。主催端末装置TEg[j]は、領域指定装置DVの一例である。
【0063】
主催端末装置TEg[j]は、端末装置T[1]~T[M]のうちの1つの端末装置Tであり、大会G[j]を主催するユーザ(以下、「主催ユーザUEg[j]」という)が保持する端末装置Tである。主催端末装置TEg[j]は、「第1の端末装置」の一例である。主催ユーザUEg[j]は、領域指定者UEの一例である。
【0064】
候補端末装置TAg[j]は、端末装置T[1]~T[M]のうち、主催端末装置TEg[j]以外かつ主催ユーザUEg[j]により指定された領域(後述する指定領域Zg[j])に位置する端末装置T(図37に示す領域内端末装置TFの一例である領域内端末装置TFg[j])であり、大会G[j]に参加する可能性がある端末装置Tである。候補端末装置TAg[j]は、1台であってもよいし、M台以下の複数台であってもよい。また、指定領域Z[j]に位置する端末装置Tがない場合には、候補端末装置TAg[j]が特定されなくてもよい。候補端末装置TAg[j]は、大会G[j]の参加者の候補となるユーザ(以下、「候補ユーザUAg[j]」という)に保持されている。候補端末装置TAg[j]は、「一の端末装置」、「第1の候補端末装置」および「第2の候補端末装置」の一例である。
【0065】
参加端末装置TCg[j]は、候補端末装置TAg[j]のうち、大会G[j]に参加する端末装置Tであり、大会G[j]の参加者となるユーザ(以下、「参加ユーザUCg[j]」という)が保持する端末装置Tである。本実施形態では、参加端末装置TCg[j]は、候補端末装置TAg[j]のうち、大会G[j]への参加要求Dg[j]を送信した端末装置Tである。不参加端末装置TDg[j]は、候補端末装置TAg[j]のうち、大会G[j]に参加しない端末装置Tであり、大会G[j]の参加者とならないユーザ(以下、「不参加ユーザUDg[j]」という)が保持する端末装置Tである。本実施形態では、不参加端末装置TDg[j]は、候補端末装置TAg[j]のうち、大会G[j]への参加要求Dg[j]を送信しなかった端末装置Tである。
【0066】
図6では、参加端末装置TCg[j]と不参加端末装置TDg[j]とが1台ずつ図示されているが、参加端末装置TCg[j]または不参加端末装置TDg[j]の少なくともいずれかが2台以上であってもよいし、候補端末装置TAg[j]の全てが参加端末装置TCg[j]または不参加端末装置TDg[j]のいずれかであってもよい。また、候補端末装置TAg[j]が1台であってもよい。
【0067】
大会Gの開催に先立って、ゲームサーバSV1は、第1位置管理部233により、ゲームシステム1の全ての端末装置T[1]~T[M]から、位置情報Pi[1]~Pi[M]を取得する(S1)。全ての端末装置T[1]~T[M]とは、主催端末装置TEg[j]、候補端末装置TAg[j]および図6に図示されない、主催端末装置TEg[j]でも候補端末装置TAg[j]でもない端末装置を含む。第1位置管理部233は、第1位置データベースDBp1および第1地図情報DBm1を用いて各端末装置T[1]~T[M]の位置情報Pi[1]~Pi[M]を管理する(S2)。図6のS1~S2を「位置管理ステップ」とする。なお、位置情報Pi[1]~Pi[M]の取得(S1)および位置の管理(S2)は、この後のステップ中においても随時行われる。すなわち、第1位置データベースDBp1の位置情報は、随時更新され、特に現在位置情報については、その時々における端末装置T[1]~T[M]の所在地が反映される。
【0068】
大会の開催にあたって、主催端末装置TEg[j]は、主催ユーザUEg[j]から、参加端末装置TCg[j]の位置の指定を受け付ける。後述するように、参加端末装置TCg[j]の位置の指定は、主催ユーザUEg[j]によって、主催端末装置TEg[j]に表示された地図(図10等に示す第2部分地図MPd2)上に領域特定図形Fg[j]が描画されることによって行われる。すなわち、主催端末装置TEg[j]は、主催ユーザUEg[j]から領域特定図形Fg[j]の描画を受け付ける(S3)。また、主催端末装置TEg[j]は、主催ユーザUEg[j]から、例えば、大会G[j]への参加端末装置TCg[j]の上限数、参加要求Dg[j]の受付期間など、その他の条件の指定を受け付けてもよい。
【0069】
主催ユーザUEg[j]による領域特定図形Fg[j]の描画を受け付けると、主催端末装置TEg[j]は、領域特定図形Fg[j]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j]を含む、大会G[j]の開催要求Cg[j]をゲームサーバSV1に送信する(S4)。ゲームサーバSV1は、第1受付部234により、開催要求Cg[j]を受け付ける(S5)。図6のS3~S5を「開催受付ステップ」とする。
【0070】
開催要求Cg[j]を受信したゲームサーバSV1は、ルーム管理部235により、参加端末装置TCg[j]を募集するためのルームL[j]を生成する(S6)。ルームLは、ゲームサーバSV1上に概念的に定義された、大会開始までの待機所である。大会G[1]~G[J]の各々に対応して、ルームL[1]~L[J]が生成される。後述する参加要求Dg[j]を送信した端末装置Tは、ルームL[j]のルームメンバーとなる。ルームL[j]のルームメンバーが、ルームL[j]に対応する大会G[j]の参加端末装置TCg[j]となる。
【0071】
また、ゲームサーバSV1は、第1特定部236により、図形指定情報Sg[j]および端末装置T[1]~T[M]の位置に基づいて候補端末装置TAg[j]を特定する(S7)。ゲームサーバSV1は、供給部239により、大会G[j]に関する各種情報(以下「大会情報Ig[j]」という)を含む、大会G[j]への招待通知Vg[j]を、候補端末装置TAg[j]に送信する(S8)。招待通知Vg[j]は、図形指定情報Sg[j]を含んでもよい。図6のS6~S8を「参加端末募集ステップ」という。
【0072】
招待通知Vg[j]を受信した候補端末装置TAg[j]は、候補ユーザUAg[j]に対して、招待通知Vg[j]に含まれる大会情報Ig[j]を提示する(S9)。候補ユーザは、大会情報Ig[j]を参考にして、大会G[j]に参加するか否かを判断する。大会G[j]に参加する場合、候補ユーザUAg[j]は、候補端末装置TAg[j]に大会への参加意思を示す情報を入力する。候補端末装置TAg[j]は、参加意思を示す情報の入力を受け付けると(S10)、大会G[j]への参加要求Dg[j]をゲームサーバSV1に送信する(S11)。ゲームサーバSV1は、取得部238により、候補端末装置TAgから参加要求Dg[j]を受信する。そして、ゲームサーバSV1は、ルーム管理部235により、候補端末装置TAg[j]をルームメンバーに加える(S12)。ルームメンバーとなった候補端末装置TAg[j]が、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]となる。図6のS9~S12を「参加受付ステップ」という。
【0073】
ゲームサーバSV1は、所定の大会成立条件が成立すると、大会G[j]への参加要求Dg[j]の受付を終了し(S13)、ルームメンバーとなっている参加端末装置TCg[j]により大会G[j]を開始させる(S14)。
【0074】
[A-5:位置管理ステップ]
以下、各ステップの詳細について説明する。上述のように、位置管理ステップでは、ゲームサーバSV1は、第1位置管理部233により、全ての端末装置T[1]~T[M]から位置情報を取得し(図6のS1)、第1位置データベースDBp1および第1地図情報DBm1を用いて各端末装置T[1]~T[M]の位置情報を管理する(図6のS2)。すなわち、第1位置管理部233は、現実空間RSにおけるM台の端末装置T[1]~T[M]の各々の位置を、第1地図情報DBm1上の位置と対応付けて管理する。第1位置管理部233は、「管理部」の一例である。
【0075】
位置情報とは、現実空間RSにおける端末装置Tの位置を示す情報である。現実空間RSにおける端末装置Tの位置とは、例えば、端末装置Tの現在位置であってもよいし、端末装置Tの位置として予め登録された位置(以下、「登録位置」という)であってもよい。位置は、例えば、緯度経度、地番、住所表記などの情報によって特定されてもよい。
【0076】
現在位置とは、例えば、GPS受信機14により特定された端末装置Tの位置であってもよいし、端末装置Tが通信する基地局の位置であってもよい。位置情報として現在位置を取得する場合、第1位置管理部233は、例えば、端末装置Tからゲーム実行の有無に関わらず常時現在位置を取得してもよいし、端末装置Tがゲームを実行している間のみ現在位置を取得してもよいし、端末装置Tでのゲームの起動時における現在位置を取得してもよい。
【0077】
また、登録位置とは、例えば、端末装置TのユーザUが住所や緯度経度などの位置を示す情報を指定することによって登録された位置であってもよい。ユーザUは、例えば、端末装置Tが据置型の情報処理端末である場合には、当該情報処理装置が据え置かれた場所を端末装置Tの位置として登録してもよい。また、ユーザUは、例えば、端末装置Tが可搬型の情報処理端末である場合には、自身が端末装置Tを携帯して滞在する時間が長い場所、または、自身が端末装置Tを用いてゲームを行う頻度が高い場所、具体的には、自宅や職場、学校などを、端末装置Tの位置として登録してもよい。
【0078】
また、登録位置とは、例えば、端末装置Tが住所や緯度経度などの位置を示す情報を指定することによって登録された位置であってもよい。端末装置Tは、例えば、常時または所定時間ごとに自装置の現在位置を検出し、検出される頻度が所定の頻度よりも高い位置(または検出される累積時間が所定時間よりも長い位置)を自装置の位置として指定してもよい。
【0079】
位置情報として登録位置を取得する場合、第1位置管理部233は、例えば、端末装置Tで初めてゲームが実行された際に行うユーザ登録において、端末装置Tの位置を登録させてもよい。また、第1位置管理部233は、例えば、端末装置Tでゲームが起動される毎に、端末装置Tの位置をユーザUまたは端末装置Tに指定させてもよい。
【0080】
図7は、第1位置データベースDBp1の一例を示す図である。第1位置管理部233は、各端末装置T[1]~T[M]から受信した位置情報を、第1位置データベースDBp1に記録する。第1位置データベースDBp1には、端末装置ID701、選択情報702、端末装置T[1]~T[M]の現在位置を示す現在位置情報703、現在位置情報を取得時刻を示す取得時刻情報704、端末装置T[1]~T[M]の登録位置情報705を含む。
【0081】
端末装置ID701は、端末装置T[1]~T[M]の識別情報である。本実施形態では、端末装置ID701は、例えば、「T001」など、アルファベットの「T」と3桁の数字の組み合わせで表される。例えば、端末装置ID=001の端末装置は、端末装置T[1]であり、端末装置ID=011の端末装置は、端末装置T[11]であるものとする。
【0082】
選択情報702は、端末装置ID701で特定される端末装置Tの位置として用いる情報を特定するための情報である。本実施形態では、選択情報702は、「1」または「2」のいずれかの値であり、「1」の場合は、端末装置Tの位置として現在位置情報703を用い、「2」の場合は、端末装置Tの位置として登録位置情報705を用いることを示す。後述する第1位置管理部233は、選択情報702で指定された方の位置情報を、当該端末装置Tの位置を示す情報として管理する。選択情報702は、例えば、端末装置TのユーザUによって指定されてもよいし、現在位置情報703および登録位置情報705の取得状況に基づいて第1位置管理部233によって指定されてもよい。
【0083】
現在位置情報703は、端末装置ID701で特定される端末装置Tの現在位置を示す緯度経度、地番、市区町村名などである。本実施形態では、現在位置情報703および後述する登録位置情報705として記録される位置情報の形式は、緯度経度に統一されているものとする。本実施形態では、緯度経度を秒単位で示しているが、秒未満の単位が含まれていてもよい。第1位置管理部233は、位置情報が地番や市区町村名の形式で取得された場合、後述する第1地図情報DBm1等に基づいて位置情報を緯度経度に変換した上で第1位置データベースDBp1に記録する。なお、第1位置管理部233は、例えば、地番や市区町村名の形式で取得された位置情報を、そのままの形式で第1位置データベースDBp1に記録してもよい。
【0084】
端末装置ID=T003の端末装置(端末装置T[3])現在位置情報703は、ブランクとなっている。ブランクは、当該端末装置Tの現在位置情報を取得できないことを示す。これは、例えば、端末装置T[3]のユーザU[3]がゲームサーバSV1への現在位置の送信を拒否している場合や、GPSの不具合等により現在位置が取得できない場合などが該当する。現在位置情報703がブランクの場合、選択情報702は「2」に設定される。
【0085】
取得時刻情報704は、現在位置情報が取得された日時(時刻)を示す。取得時刻情報704が示す時刻は、端末装置Tで現在位置情報が取得された時刻であってもよいし、ゲームサーバSV1で端末装置Tの現在位置情報が取得された時刻であってもよい。取得時刻情報704は、例えば、現在位置情報703を端末装置Tの位置として用いるかを判定する材料となる。取得時刻情報704で示される日時と現在時刻との差が大きい場合、端末装置Tが現在その場所に位置する可能性は低くなる。このため、第1位置管理部233は、取得時刻情報704が示す日時から所定時間以上経過した場合、その端末装置IDに対応する選択情報702を「2」と設定する。なお、取得時刻情報704で示される日時と現在時刻との差が大きくなる理由としては、例えば、端末装置TのGPS受信機14が故障した場合などが考えられる。
【0086】
登録位置情報705は、端末装置ID701で特定される端末装置TのユーザUによって予め登録された位置、または端末装置Tによって予め登録された位置を示す緯度経度である。現在位置情報703と同様、登録位置情報705として記録される位置情報の形式は、統一されていなくてもよい。
【0087】
端末装置ID=T002の端末装置(端末装置T[2])の登録位置情報705は、ブランクとなっている。ブランクは、当該端末装置T[2]の登録位置情報を取得できないことを示す。これは、例えば、端末装置T[2]のユーザU[2]が登録位置の登録を行っていない場合などが該当する。登録位置情報705がブランクの場合、選択情報702は「1」に設定される。
【0088】
なお、例えば、端末装置Tの位置情報の取得をユーザが許可しない場合、第1位置管理部233は、これら端末装置Tの位置情報を取得しなくてもよい。本実施形態では、これら位置情報を取得できない端末装置Tについては、候補端末装置TAg[j]とならない。
【0089】
図8は、第1地図情報DBm1の一例を示す図である。ゲームサーバSV1の記憶部220が記憶する第1地図情報DBm1は、「地図」の一例であり、図36の第1地図MP1に対応する。図8に示す第1部分地図MPd1は、第1地図情報DBm1の一部(日本地図のうち関東近郊の範囲)である。
【0090】
地図とは、現実空間RSにおける地形を所定の縮尺で表した図である。地図は、現実空間RSにおける位置を特定可能な情報を含み、この情報により、現実空間RSにおける位置と地図上の位置とが対応付け可能であってもよい。現実空間RSにおける位置を特定可能な情報とは、例えば、緯度経度、地番、住所表記などであってもよい。地図に含まれる範囲は、例えば、主催端末装置TEg[j]の位置を含む範囲であってもよい。また、地図の縮尺は、可変であってもよいし、固定されていてもよい。また、地図には、国名や県名、都市名、施設名等の文字が重畳表示されていてもよいし、国や県、市などの行政区画の境界線を含んでいてもよい。
【0091】
第1位置管理部233は、第1位置データベースDBp1に記録された位置情報(現在位置情報703または登録位置情報705のうち、図7の選択情報702で指定された方の位置情報)を、第1地図情報DBm1内の1点に対応付ける。第1地図情報DBm1は、緯度経度情報(図8の第1部分地図MPd1では緯度経度線を30分刻みで表記)の他、都道府県名情報、市区町村名情報(図8では視認性確保の観点から東京都中央区のみ表記)、図示しない番地名情報、施設名情報等を含んでいる。
【0092】
第1位置管理部233は、第1位置データベースDBp1の現在位置情報703や登録位置情報705から、第1地図情報DBm1上の1点を特定する。この点が「地図上における端末装置T[1]~T[M]の位置」に対応する。本実施形態では、第1位置管理部233は、第1地図情報DBm1に、各端末装置T[1]~T[M]の位置をプロット可能である。例えば、図8の例では、第1部分地図MPd1の範囲に端末装置ID=T001~T003の端末装置T[1]~T[3]の位置Pi[1]~Pi[3]がプロットされている。なお、第1位置管理部233は、登録位置情報705として地番や市区町村名など、所定の広さを有するが登録されている場合、例えば、地図上で当該地番に対応する領域のうち、代表点(例えば重心位置)を決定し、その位置を地図上における端末装置T[1]~T[M]の位置としてもよい。
【0093】
[A-6:開催受付ステップ]
つぎに、開催受付ステップの詳細について説明する。図9図13は、端末装置Tの画面表示の一例を示す図である。本実施形態では、図9図13に示す画面は、端末装置Tのプロセッサ16がプレイ用ゲームプログラムPG1を実行することにより表示される。端末装置Tでゲームを起動させ、所定の操作(例えば、大会モードの選択など)を行うと、端末装置Tのタッチパネル12に、図9に示す選択画面SCg1が表示される。選択画面SCg1には、自ら大会Gを主催する際に選択する主催ボタンBT1と、他の端末装置Tが主催する大会Gに参加する際に選択する参加ボタンBT2とが表示される。本実施形態では、選択画面SCg1は、所定の操作を行えば、どの端末装置Tでも表示される。すなわち、どの端末装置Tも、主催端末装置TEgとして大会Gを主催することが可能である。なお、主催端末装置TEgとなり得る端末装置Tを限定するようにしてもよい。この場合、例えば、ゲームの熟練度やゲームへの課金額等の条件に基づいて、大会Gを主催できる端末装置Tを限定してもよい。
【0094】
例えば端末装置T[m]を例にすると、端末装置T[m]のユーザU[m]が主催ボタンBT1を押下すると、タッチパネル12の表示は、図10に示す領域選択画面SCg2に移行する。端末装置T[m]のユーザU[m]が主催する大会を大会G[j]とする。端末装置T[m]は、大会G[j]の主催端末装置TEg[j]であり、ユーザU[m]は、大会G[j]の主催ユーザUEg[j]となる。
【0095】
領域選択画面SCg2には、ホームアイコンHg1と、第2部分地図MPd2と、領域特定図形Fg[j]と、縮尺変更ボタンBT3と、形状選択ボタンBT4と、OKボタンBT5が表示される。
【0096】
ホームアイコンHg1は、主催端末装置TEg[j]の第2部分地図MPd2上の位置を示すアイコンである。ホームアイコンHg1が示す位置は、例えば、主催端末装置TEg[j]の現在位置であってもよいし、登録位置であってもよいが、図7の第1位置データベースDBp1の選択情報702で指定された位置とするのが好ましい。主催端末装置TEg[j]の位置は、例えば、GPS受信機14により取得される。
【0097】
第2部分地図MPd2は、主催端末装置TEg[j]の記憶部150に記録された第2地図情報DBm2の一部(主催端末装置TEg[j]の位置の周辺)をタッチパネル12に表示したものである。第2地図情報DBm2は、「地図」の一例であり、図37に示す第2地図MP2の一例である。なお、第2地図情報DBm2を各端末装置Tが保持するのではなく、例えば、各端末装置Tが必要に応じて、ネットワークNWに接続された地図データサーバから地図データを取得してもよい。第2部分地図MPd2の表示範囲は、タッチパネル12に対するスクロール操作により変更可能である。また、第2部分地図MPd2の縮尺は、縮尺変更ボタンBT3またはタッチパネル12上におけるピンチイン(縮小)操作またはピンチアウト(拡大)操作により変更可能である。
【0098】
領域特定図形Fg[j]は、「第1の図形」の一例であり、第2地図情報DBm2(第2部分地図MPd2)上の一部の領域を指定するための図形である。より詳細には、領域特定図形Fg[j]は、主催端末装置TEg[j]とともに大会G[j]に参加する参加端末装置TCg[j]を、端末装置Tの位置によって限定するための図形である。すなわち、本実施形態では、大会G[j]には、領域特定図形Fg[j]により特定される指定領域Zg[j]に対応する現実空間RSの位置の端末装置Tのみが参加可能である。指定領域Zg[j]は、「第1の領域」の一例である。指定領域Zg[j]とは、第2部分地図MPd2に対して領域特定図形Fg[j]を重畳した際に、領域特定図形Fg[j]と重なる領域であってもよいし、領域特定図形Fg[j]の内部に位置する領域であってもよい。
【0099】
領域特定図形Fg[j]は、直線や曲線で外縁が規定された閉領域を指定する図であってもよい。領域特定図形Fg[j]は、例えば、円や多角形などの幾何学的に定義された形状であってもよいし、主催ユーザUEg[j]がフリーハンドで描くような法則性がない形状であってもよい。また、領域特定図形Fg[j]の形状とは、図形の外縁を規定する直線や曲線の幾何的配置であってもよく、領域特定図形Fg[j]が正円や正多角形など形状が一意に定まるものである場合には、形状を示す名称(上記「正円」「正六角形」など)であってもよい。また、領域特定図形Fg[j]の大きさとは、領域特定図形Fg[j]が構成する閉領域の面積を規定するパラメータであってもよく、例えば、領域特定図形Fg[j]を規定する線の長さや、領域特定図形Fg[j]が円である場合の半径などであってもよい。本実施形態では、領域特定図形Fg[j]の大きさとは、第2部分地図MPd2に対する領域特定図形Fg[j]の相対的な大きさであってもよい。
【0100】
図10の例では、初期状態の領域特定図形Fg[j]は、ホームアイコンHg1の位置を中心とした半径raの円である。なお、ホームアイコンHg1は所定の大きさを有するが、ホームアイコンHg1の位置とは、例えば、ホームアイコンHg1の重心位置であってもよい。ホームアイコンHg1の位置は、第2部分地図MPd2における主催端末装置TEg[j]の位置に一致する。図11に示すように、主催ユーザUEg[j]は、タッチパネル12に表示された領域特定図形Fg[j]の外縁に指Fnで触れ、指Fnを動かすことによって、領域特定図形Fg[j]の形状または大きさを変更可能である。例えば、指Fnを、領域特定図形Fg[j]の径に沿って移動させることによって、領域特定図形Fg[j]の半径(大きさ)を変更することができる。図11では、指Fnを半径内側方向に移動させることにより、領域特定図形Fg[j]の半径をrb(<ra)とした場合を例示している。また、領域特定図形Fg[j]を径以外の方向に移動させると、領域特定図形Fg[j]を位置を任意の位置にずらすことができる。図10図11に示すように、主催ユーザUEg[j]から領域特定図形Fg[j]の調整を受け付けることが、図6のS3に対応する。
【0101】
領域特定図形Fg[j]の形状は、円に限らず、任意の形状であってよい。例えば、図10および図11には、形状選択ボタンBT4が表示されている。形状選択ボタンBT4は、円選択ボタンBT4-1、四角選択ボタンBT4-2、フリー描画ボタンBT4-3を有する。円選択ボタンBT4-1が選択されると、図10および図11のように、ホームアイコンHg1の位置を中心とする円形の領域特定図形Fg[j]がタッチパネル12上に表示される。主催ユーザUEg[j]は、円の半径や第2部分地図MPd2上における円の位置を調整することにより、希望の領域を指定することができる。
【0102】
四角選択ボタンBT4-2が選択されると、ホームアイコンHg1の位置を中心とする四角形の図形がタッチパネル12上に表示される。主催ユーザUEg[j]は、四角形の各辺の長さや頂点の位置等を調整することにより、希望の領域を指定することができる。
【0103】
フリー描画ボタンBT4-3が選択されると、タッチパネル12上への接触位置の軌跡が描画線として表示される。主催ユーザUEg[j]は、第2部分地図MPd2における希望の領域を囲むようにタッチパネル12上で指Fnを動かすことにより、希望の領域を指定することができる。形状選択ボタンBT4の種類は上述したものに限らず、様々な図形を適用可能である。
【0104】
また、領域特定図形Fg[j]の形状および大きさの指定は、図10および図11のように、第2部分地図MPd2上に表示された図形を調整するに限らない。例えば、領域特定図形Fg[j]の形状を指定する情報と、領域特定図形Fg[j]の大きさを指定する情報と、第2部分地図MPd2における位置を特定可能な情報と、がテキスト等で入力されてもよい。具体的には、例えば、領域特定図形Fg[j]の形状を円と指定する情報と、円の半径を指定する情報と、第2部分地図MPd2における円の中心位置の緯度経度を、主催ユーザUEg[j]が入力することにより、領域特定図形Fg[j]の形状および大きさが指定されてもよい。
【0105】
また、行政区画等の地名を指定することにより、領域特定図形Fg[j]で特定される領域の一部のみを指定領域Zg[j]に含める、または、領域特定図形Fg[j]で特定される領域の一部を指定領域Zg[j]から除外する、ことを可能としてもよい。具体的には、例えば、図10に示す領域特定図形Fg[j]と重なる領域のうち、東京都の範囲のみを指定領域Zg[j]とする、または、図10に示す領域特定図形Fg[j]と重なる領域のうち、東京都の範囲のみを指定領域Zg[j]から除外する、などの指定を行うことができるようにしてもよい。
【0106】
図10および図11に示す形態において、主催ユーザUEg[j]は、領域特定図形Fg[j]の形状および大きさの調整が終了すると、OKボタンBT5を押下する。OKボタンBT5が押下されると、主催端末装置TEg[j]は、この時点における領域特定図形Fg[j]の形状および大きさを指定する図形指定情報Sg[j]を生成する。図形指定情報Sg[j]は、「第1の指定情報」の一例である。図形指定情報Sg[j]には、第2地図情報DBm2上における領域特定図形Fg[j]の位置の情報が含まれていてもよい。
【0107】
図形指定情報Sg[j]は、例えば、領域特定図形Fg[j]の形状を指定する情報(円、正方形など)と、領域特定図形Fg[j]の大きさを指定する情報(円であれば半径、正方形であれば対辺の長さなど)と、領域特定図形Fg[j]の位置(円であれば中心点の位置、正方形であれば4つの頂角の位置など)を含んでいてもよい。円の半径など、距離を示す情報は、第2部分地図MPd2の縮尺と第2部分地図MPd2上における距離とで特定されてもよいし、第2部分地図MPd2の縮尺に基づいて現実空間RSにおける距離に変換した値を用いてもよい。また、図形指定情報Sg[j]は、例えば、領域特定図形Fg[j]の外縁の第2地図情報DBm2上の位置を、所定間隔で指定する情報であってもよい。この場合、第2地図情報DBm2上の位置は、例えば、緯度経度で指定されてもよい。
【0108】
以下の実施形態では、図形指定情報Sg[j]は、領域特定図形Fg[j]の形状を指定する情報(本実施形態では、全て円であるものとする)と、領域特定図形Fg[j]の半径を指定する情報(現実空間RSにおける距離に変換した値とする)と、領域特定図形Fg[j]の中心点の位置(緯度経度とする)を含む。
【0109】
また、OKボタンBT5が押下されると、図13に示すような、参加端末装置TCg[j]の位置以外のその他条件を入力する条件入力画面SCg3が表示される。条件入力画面SCg3には、募集数指定欄1301、受付期間指定欄1302、メッセージ入力欄1303が表示されている。
【0110】
募集数指定欄1301には、主催端末装置TEg[j]以外で大会G[j]に参加する端末装置T(参加端末装置TCg[j])の募集数が入力される。本実施形態では、募集数指定欄1301には、参加端末装置TCg[j]の上限数が入力されるものとする。ゲームサーバSV1は、先着順に候補端末装置TAg[j]からの参加要求Dg[j]を受け付け、上限数に達したら後述する受付期間内でも参加要求Dg[j]の受け付けを終了する。または、ゲームサーバSV1は、後述する受付期間内は募集数に関わらず候補端末装置TAg[j]からの参加要求Dg[j]を受け付け、上限数を上回る参加要求Dg[j]があった場合には、受付期間終了後に抽選を行って参加端末装置TCg[j]を決定するようにしてもよい。また、募集数指定欄1301に、参加端末装置TCg[j]の下限数が入力されてもよい。この場合、ゲームサーバSV1は、後述する受付期間内に下限数以上の参加要求Dg[j]がない場合には、今回の大会G[j]を不成立として開催しないようにしてもよい。また、募集数指定欄1301に、参加端末装置TCg[j]の下限数と上限数の両方が入力されてもよい。
【0111】
受付期間指定欄1302には、例えば、候補端末装置TAg[j]からの大会G[j]への参加要求Dg[j]を受け付ける期間が入力される。この場合、ゲームサーバSV1は、受付期間指定欄1302に入力された受付期間の間、候補端末装置TAg[j]からの参加要求Dg[j]を受け付ける。上述のように、受付期間の終了までに参加要求Dg[j]を行った候補端末装置TAg[j]が上限数に達した場合には、その時点で参加要求Dg[j]を締め切ってもよいし、受付期間が終了するまで参加要求Dg[j]を受け付けた上で抽選により参加端末装置TCg[j]を決定してもよい。また、受付期間指定欄1302には、「20分」などの受付期間ではなく、受付終了時刻が入力されてもよい。また、本実施形態では、ゲームサーバSV1は開催要求Cg[j]を受付後、直ちに候補端末装置TAg[j]からの参加要求Dg[j]を受付開始するものとするが、条件入力画面SCg3で、参加要求Dg[j]を受付開始時刻を指定可能としてもよい。
【0112】
メッセージ入力欄1303には、例えば、主催ユーザUEg[j]から候補ユーザUAg[j](または参加ユーザUCg[j])へのメッセージが入力される。図13の例では、メッセージがテキストで入力されているが、メッセージは画像(イラストや写真など)、音声(楽曲やボイスメッセージなど)などであってもよい。
【0113】
なお、各欄1301~1303への入力の有無は、任意とされてもよい。また、大会G[j]への参加人数および受付終了時刻は、主催ユーザUEg[j]が指定するのではなく、ゲームサーバSV1で定めてもよい。また、参加可能な人数が固定されているゲームでは、大会G[j]への参加人数が固定されていてもよい。
【0114】
領域選択画面SCg2および条件入力画面SCg3への入力が、図6のS3に対応する。主催ユーザUEg[j]は、条件入力画面SCg3への入力が終了すると、OKボタンBT6を押下する。すると、領域選択画面SCg2および条件入力画面SCg3への入力内容、すなわち、図形指定情報Sg[j]およびその他条件の指定情報を含む大会G[j]の開催要求Cg[j]がゲームサーバSV1に送信される(図6のS4)。ゲームサーバSV1は、第1受付部234により、大会G[j]の開催要求Cg[j]を受け付ける(図6のS5)。すなわち、第1受付部234は、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j]を特定するための領域特定図形Fg[j]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j]を受け付ける。
【0115】
なお、領域選択画面SCg2において、領域特定図形Fg[j]がホームアイコンHg1の位置を含むように、領域特定図形Fg[j]の形状および大きさの指定範囲が制限されていてもよい。すなわち、主催端末装置TEg[j]の位置が指定領域Zg[j]に含まれる範囲内でのみ、領域特定図形Fg[j]の形状、大きさおよび位置の変更が許容されるようにしてもよい。これは、一般的には、主催ユーザUEg[j]が参加ユーザUCg[j]の所在地を指定して大会を開催する場合、主催ユーザ自身の位置を含む範囲を指定すると考えられるためである。
【0116】
具体的には、例えば、図12の領域特定図形Fg[j]―1は、その内側にホームアイコンHg1が位置するので許容される。一方、図12の領域特定図形Fg[j]―2は、その内側に第2部分地図MPd2上のホームアイコンHg1の位置しないため、エラーとなるようにしてもよい。このように領域特定図形Fg[j]の範囲を制限した場合、第1受付部234は、指定領域Zg[j]が、主催端末装置TEg[j]の現実空間RSにおける位置に対応する第2地図情報DBm2上の位置を含むように、領域特定図形Fg[j]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j]、を受け付けることとなる。この場合、主催端末装置TEg[j]は、複数の端末装置T[1]~T[n]のうち大会G[j]に参加する端末装置Tであって、図形指定情報Sg[j]を生成する端末装置Tの一例である。
【0117】
[A―7: 参加者募集ステップ]
つぎに、参加者募集ステップの詳細について説明する。上述のように、主催端末装置TEg[j]から大会G[j]の開催要求Cg[j]を受信したゲームサーバSV1は、ルーム管理部235により、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]を募集するためのルームL[j]を生成する(図6のS6)。ルームL[j]は、開催要求Cg[j]が受け付けられた大会G[j]ごとに生成される。
【0118】
図14は、ルーム管理データベースDBlの一例を示す図である。ルーム管理部235は、生成したルームLをルーム管理データベースDBlで管理する。ルーム管理データベースDBlは、ルームID1402、募集数情報1403、残り募集数情報1404、残り期間情報1405、主催端末ID1406、候補端末ID1407、参加端末ID1408、メッセージ情報1409、および図形指定情報Sgを含む。
【0119】
ルームID1402は、ルームLを識別するための識別情報である。ルームLは、各大会Gに対応しているので、ルームID1402は大会Gを識別するための識別情報とも言える。本実施形態では、ルームID1402は、「L001」のように、アルファベットの「L」と3桁の数字の組み合わせである。ルームID1402は、ルームLの生成時にルーム管理部235によって付与される。大会G[j]に対応するルームL[j]は、ルームID:L003が付与されたルームLである。ルーム管理部235は、ルームLの作成時に、主催端末装置TEgに対して、大会Gに対応するルームID1402を通知するようにしてもよい。
【0120】
募集数情報1403は、図13の募集数指定欄1301に入力された数である。残り募集数情報1404は、募集数指定欄1301に入力された数から、後述する参加端末ID1408に入力された端末装置Tの数を差し引いた残りの募集数である。残り期間情報1405は、図13の受付期間指定欄1302に入力された受付期間が終了するまでの残り時間である。
【0121】
主催端末ID1406は、各大会Gの主催端末装置TEgの端末IDである。各大会Gの主催端末装置TEgは、ルームLの生成時からルームメンバーとなっている。候補端末ID1407は、後述する第1特定部236により特定された候補端末装置TAgの端末IDである。参加端末ID1408は、候補端末装置TAgのうち、大会Gへの参加要求Dgを行った端末装置T(参加端末装置TCg)の端末IDである。メッセージ情報1409は、図13のメッセージ入力欄1303に入力されたメッセージを示すテキスト情報である。
【0122】
図形指定情報Sgは、大会Gにおける領域特定図形Fgの形状または大きさの少なくとも一方を指定するための情報である。本実施形態では、図形指定情報Sgは、領域特定図形Fの形状が円であることを示す「Sr」の文字列、領域特定図形Fgの半径を指定する値(図14ではr1,r2等と表記)、領域特定図形Fgの中心点の緯度経度(図14ではO1,O2等と表記)を含む。
【0123】
ここで、第1特定部236による候補端末装置TAgの特定について説明する。上述のように、第1特定部236は、現実空間RSにおける端末装置Tの位置に基づいて候補端末装置TAgを特定する(図6のS7)。大会G[j]を例にすると、第1特定部236は、第1受付部234により受け付けられた開催要求Cg[j]に含まれる図形指定情報Sg[j]に基づいて、第1地図情報DBm1上で指定領域Zg[j]を特定する。上述のように、第1地図情報DBm1上には、各端末装置T[1]~T[M]の位置がプロットされている。第1特定部236は、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j]に対応する位置の端末装置Tを、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]と特定する。すなわち、第1実施形態では、指定領域Zg[j]に位置する領域内端末装置TFg[j]が候補端末装置TAg[j]となる。
【0124】
候補端末装置TAg[j]は、1台であってもよいし、主催端末装置TEg[j]を除くM―1台以下の複数台であってもよい。また、指定領域Zg[j]に他の端末装置Tが位置しない場合には、候補端末装置TAg[j]はゼロとなる。以下、各々の候補端末装置TAg[j]を区別する場合、候補端末装置TAg[j][k](kは、1≦k≦Kを満たす自然数。Kは大会G[j]の候補端末装置TAg[j]の数を示す自然数)と表記する。
【0125】
すなわち、第1特定部236は、図形指定情報Sに基づいて、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j]に対応する位置の端末装置Tを、ゲームに係る大会G[j]の参加端末装置TCg[j]の候補となる候補端末装置TAg[j]として特定する。第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j]に対応する位置の端末装置Tとは、例えば、第1位置管理部233で管理される位置が、指定領域Zg[j]と重なる位置になる端末装置T(領域内端末装置TFg)であってもよい。第1特定部236は、候補端末装置TAg[j]を特定すると、候補端末装置TAg[j]の端末IDをルーム管理データベースDBlの候補端末ID1407に記録する。
【0126】
候補端末装置TAg[j]が特定されると、ゲームサーバSV1は、許可部237により、大会G[j]への招待通知Vg[j]を各候補端末装置TAg[j]に送信する(図6のS8)。
【0127】
本実施形態では、大会G[j]の招待通知Vg[j]は、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]にのみ送信される。よって、大会G[j]の招待通知Vg[j]を受信した候補端末装置TAg[j]は、大会G[j]への参加要求Dg[j]を送信することを許可された端末装置Tであるといえる。すなわち、許可部237は、M台の端末装置T[1]~T[M]のうちの1台である端末装置T[m]が大会G[j]の候補端末装置TAg[j]として特定されている場合に、端末装置T[m]が大会G[j]の参加要求Dg[j]を行うことを許可する。
【0128】
なお、上記の方法の他、例えば、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]となっていない端末装置Tにも大会G[j]の招待通知Vg[j]を送信してもよい。具体的には、例えば、ゲームシステム1の全ての端末装置T[1]~T[M]に、大会G[j]の招待通知Vg[j]を送信してもよい。この場合、候補端末装置TAg[j]となっていない端末装置Tにおいては、後述する招待情報N[j]の表示をグレーアウトして、参加要求Dg[j]を送信できないようにしてもよい。
【0129】
または、候補端末装置TAg[j]となっていない端末装置Tからも大会G[j]への参加要求Dg[j]を送信できるようにしてもよい。この場合、許可部237は、参加要求Dg[j]を受信する都度、ルーム管理データベースDBlを参照し、参加要求Dg[j]を送信した端末装置Tの端末IDが、大会G[j]に対応するルームL[j]の候補端末ID1407に含まれているかを判定する。そして、許可部237は、候補端末ID1407に含まれている場合のみ大会G[j]への参加を許可する。
【0130】
すなわち、大会G[j]への参加要求Dg[j]を行うことを許可するとは、例えば、候補端末装置TAg[j]のタッチパネル12に大会G[j]への参加要求Dg[j]を行うためのインターフェース(例えば、後述する図15の大会選択画面SCg4)を表示させる制御を行い、候補端末装置TAg[j]から参加要求Dg[j]があった場合には直ちに大会G[j]への参加を許可することであってもよい。また、大会G[j]への参加要求Dg[j]を行うことを許可するとは、例えば、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]として特定されているか否かに関わらず上記インターフェースを全ての端末装置T[1]~T[M]のタッチパネル12に表示させるものの、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]として特定されていない場合には大会G[j]への参加を許可せず、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]として特定されている場合にのみ大会G[j]への参加を許可することであってもよい。
【0131】
また、招待通知Vg[j]には、供給部239によって供給される大会情報Ig[j]が含まれる。大会情報Ig[j]の詳細は、図15を参照して後述するが、大会情報Ig[j]とは、主催端末装置TEg[j]により指定された大会G[j]の開催条件の少なくとも一部を含む情報である。すなわち、供給部239は、M台の端末装置T[1]~T[n]のうち1つである端末装置T[m]が大会G[j]の候補端末装置TAg[j]として特定されている場合に、端末装置T[m]に対して、大会G[j]に関連する大会情報Ig[j]を供給する。大会情報Ig[j]は、「第1のイベント情報」の一例である。
【0132】
本実施形態では、供給部239は、大会情報Ig[j]として、大会G[j]の領域特定図形Fg[j]を候補端末装置TAg[j]で表示するための情報を供給する。すなわち、供給部239は、大会情報Ig[j]として、候補端末装置TAg[j]に対応して設けられた表示部120において、第2地図情報DBm2(例えば図15の第3部分地図MPd3)と領域特定図形Fg[j]とを表示するための図形指定情報Sg[j]を、候補端末装置TAg[j]に供給する。候補端末装置TAg[j]に対応して設けられた表示部120とは、本実施形態では、候補端末装置TAg[j]に設けられたタッチパネル12である。また、候補端末装置TAg[j]に対応して設けられた表示部120とは、候補端末装置TAg[j]に接続された表示機器であってもよいし、候補端末装置TAg[j]に接続された他の情報処理装置に設けられた表示機器であってもよい。
【0133】
また、本実施形態では、供給部239は、大会情報Ig[j]として、大会G[j]の主催ユーザUEg[j](主催端末装置TEg[j]のユーザ)が図13の条件入力画面SCg3のメッセージ入力欄1303に入力した情報を候補端末装置TAg[j]で出力するための情報を提供する。すなわち、供給部239は、大会情報Ig[j]として、主催ユーザUEg[j]から、候補ユーザUAg[j]に対するメッセージに関する第1の伝達情報を取得し、取得した第1の伝達情報を候補端末装置TAg[j]に供給する。主催端末装置TEg[j]は、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち大会G[j]に参加する端末装置Tであって、図形指定情報Sg[j]を生成する端末装置Tの一例である。メッセージに関する第1の伝達情報は、図形指定情報Sg[j]を生成する主催ユーザUEg[j]が候補ユーザUAg[j]に伝達したい事項を含む情報であり、例えばテキスト情報であってもよいし、画像情報であってもよいし、音声情報(主催ユーザUEg[j]の声や楽曲)などであってもよい。図13の条件入力画面SCg3のメッセージ入力欄1303に入力した情報は、第1の伝達情報の一例である。
【0134】
この他、本実施形態では、供給部239は、大会情報Ig[j]として、大会G[j]に対応するルームL[j]のルームID1402、残り募集数情報1404、残り期間情報1405を、候補端末装置TAg[j]で出力するための情報を提供する。
【0135】
ここまで、1つの大会G[j]を例にして説明したが、ゲームサーバSV1は、同時期に複数の大会、例えば大会G[j1]およびG[j2](1≦j1<j2≦J)の開催要求Cg[j1]およびCg[j2]を受け付けてもよい。なお、大会G[j1]の主催端末装置TEg[j1]と、大会G[j2]の主催端末装置TEg[j2]は、異なる端末装置Tである。
【0136】
この場合、大会G[j1]に関して、第1受付部234は、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j1]を特定するための領域特定図形Fg[j1]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j1]を受け付け、第1特定部236は、図形指定情報Sg[j1]に基づいて、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j1]に対応する位置の端末装置Tを、ゲームに係る大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1]の候補となる候補端末装置TAg[j1]として特定し、許可部237は、端末装置T[m]が、候補端末装置TAg[j1]として特定されている場合、端末装置T[m]が、大会G[j1]に参加する旨の参加要求Dg[j1]を行うことを許可する。また、大会G[j2]に関して、第1受付部234は、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j2]を特定するための領域特定図形Fg[j2]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j2]を受け付け、第1特定部236は、図形指定情報Sg[j2]に基づいて、M台の端末装置T[1]~T[n]のうち、第1地図情報DBm1上の指定領域Zg[j2]に対応する位置の端末装置Tを、ゲームに係る大会G[j2]の参加端末装置TCg[j2]の候補となる候補端末装置TAg[j2]として特定し、許可部237は、端末装置T[m]が、候補端末装置TAg[j2]として特定されている場合、端末装置T[m]が、大会G[j2]に参加する旨の参加要求Dg[j2]を行うことを許可する。
【0137】
[A―8:参加受付ステップ]
つぎに、参加受付ステップについて説明する。以下では、大会G[j1]の候補端末装置TAg[j1]の1つとして、候補端末装置TAg[j1][k]を例にして説明する。候補端末装置TAg[j1][k]は、大会G[j1]の他、大会G[j2]および大会G[j3]にも招待されているものする。候補端末装置TAg[j1][k]は、大会G[j2]の候補端末装置TAg[j2]および大会G[j3]の候補端末装置TAg[j3]にも含まれている。
【0138】
大会G[j1]の招待通知Vg[j1]を受信した候補端末装置TAg[j1][k]は、候補ユーザUAg[j1][k]に、大会の招待通知Vg[j1]に含まれる大会情報Ig[j1]を提示する(図6のS9)。
【0139】
本実施形態では、候補端末装置TAg[j1][k]は、候補ユーザUAg[j1][k]がいずれかの大会Gへの参加を検討していることを示す行動を実行した場合に大会情報Ig[j]を提示する。具体的には、例えば、候補ユーザUAg[j1][k]が候補端末装置TAg[j1][k]でゲームを起動させ、所定の操作(例えば、大会モードの選択など)を行うと、候補端末装置TAg[j1][k]のタッチパネル12に、図9に示す選択画面SCg1が表示される。上述したように、選択画面SCg1には、主催ボタンBT1と参加ボタンBT2とが表示される。候補ユーザUAg[j1][k]が参加ボタンBT2を押下すると、タッチパネル12の表示は、図15に示す大会選択画面SCg4に移行する。すなわち、参加ボタンBT2の押下は、候補ユーザUAg[j1][k]が大会Gへの参加を検討していることを示す行動である。
【0140】
この他、候補端末装置TAg[j1][k]は、大会の招待通知Vg[j1]を受信した時点で、候補ユーザUAg[j1][k]に通知し、大会への参加の有無を判断させてもよい。この場合、大会の招待通知Vg[j]を受信した候補端末装置TAg[j1][k]は、例えば、タッチパネル12に「大会に招待されました」などのポップアップメッセージを表示させる。候補ユーザUAg[j1][k]がポップアップメッセージをタップすると、タッチパネル12の表示が、図15に示す大会選択画面SCg4に移行するようにしてもよい。
【0141】
図15に示す大会選択画面SCg4には、端末アイコンHg2と、第3部分地図MPd3と、招待情報N[j1]~N[j3]と、縮尺変更ボタンBT3と、OKボタンBT7とが表示されている。端末アイコンHg2は、候補端末装置TAg[j1][k]の第3部分地図MPd3上の位置を示すアイコンである。この場合の候補端末装置TAg[j1][k]の位置とは、候補端末装置TAg[j1][k]の現在位置であってもよいし、登録位置であってもよいが、ゲームサーバSV1の第1位置データベースDBp1の選択情報702で指定されている位置であることが好ましい。第3部分地図MPd3は、候補端末装置TAg[j1][k]の位置の周辺の地図である。第3部分地図MPd3は、候補端末装置TAg[j1][k]のメモリ15に記録された第2地図情報DBm2の一部をタッチパネル12に表示したものである。第2部分地図MPd2と同様、第3部分地図MPd3の表示範囲や縮尺は、候補ユーザUAg[j1][k]の操作(縮尺変更ボタンBT3の操作など)によって変更可能である。
【0142】
招待情報N[j1]~N[j3]は、それぞれが候補端末装置TAg[j1][k]が招待を受けている大会G[j1]~G[j3]の情報を示す。招待情報N[j1]~N[j3]は、ゲームサーバSV1から受信した招待通知Vg[j1]~Vg[j3]に含まれる、大会情報Ig[j1]~Ig[j3]に基づいて表示される。言い換えると、候補端末装置TAg[j1][k]が招待を受けていない大会Gの招待情報は、候補端末装置TAg[j1][k]には表示されない。
【0143】
招待情報N[j1]を例にすると、招待情報N[j1]は、領域表示Na[j1]と、条件表示Nb[j1]とを含む。領域表示Na[j1]は、主催端末装置TEg[j1]により指定された領域特定図形Fg[j1]に対応し、大会G[j1]における指定領域Zg[j1]の範囲を示す図形である。領域表示Na[j1]は、図形指定情報Sg[j1]に基づいて表示される。条件表示Nb[j1]は、招待情報N[j1]に対応する大会における開催条件の少なくとも一部のテキスト表示である。具体的には、条件表示Nb[j1]は、ルームID(図14のルームID1402に対応)と、残り募集人数(図14の残り募集数情報1404に対応)と、残り募集時間(図14の残り期間情報1405に対応)と、主催ユーザUEg[j1]からのメッセージ(図14のメッセージ情報1409に対応)を含んでいる。同様に、招待情報N[j2]は、領域表示Na[j2]および条件表示Nb[j2]を含み、招待情報N[j3]は、領域表示Na[j3]および条件表示Nb[j3]を含む。
【0144】
本実施形態において、大会情報Ig[j1]は、大会G[j1]の特徴を示す情報である。大会情報Ig[j1]は、例えば、候補端末装置TAg[j1]に対応して設けられたタッチパネル12において、地図(図15においては第3部分地図MPd3)と領域表示Na[j1]とを表示するための第1の表示情報と、大会G[j1]を主催する主催ユーザUEg[j1]から大会G[j1]の候補端末装置TAg[j1]のユーザに対するメッセージに関する第1伝達情報とを含む。
【0145】
また、大会情報Ig[j1]は、大会G[j]と他の大会とを識別する情報であってもよいし、大会G[j1]を主催するユーザに関する情報であってもよい。また、大会情報Ig[j1]は、大会G[j1]に参加可能な端末装置Tの数を示す情報であってもよいし、大会G[j1]への参加要求Dg[j1]の受付期間が設定されている場合には、受付期間の残り時間を示す情報であってもよい。ここで、大会G[j1]に参加可能な端末装置Tの数を示す情報とは、例えば、大会G[j1]に参加可能な端末装置Tの総数を示す情報であってもよいし、現時点における残りの参加可能な端末装置Tの数を示す情報であってもよい。
【0146】
候補ユーザUAg[j1][k]は、招待情報N[j1]~N[j3]を参考にして、大会G[j1]~G[j3]のいずれかに参加するか否かを判断する。例えば大会G[j1]に参加する場合、候補ユーザUAg[j1][k]は、候補端末装置TAg[j1][k]に大会G[j1]への参加意思を示す情報を入力し、候補端末装置TAg[j1][k]は、大会G[j1]への参加意思を受け付ける(図6のS10)。本実施形態では、例えば、候補ユーザUAg[j1][k]が大会選択画面SCg4上の招待情報N[j1]をタップすると、招待情報N[j1]が、他の招待情報N[j2]およびN[j3]と異なる表示色に変化し、招待情報N[j1]に対応する大会G[j1]が選択された状態となる。この状態で、候補ユーザUAg[j1][k]がOKボタンBT7を押下すると、候補端末装置TAg[j1][k]は、大会G[j1]が選択されたものと判定し、選択された大会G[j1]への参加要求Dg[j1]をゲームサーバSV1に送信する(図6のS11)。
【0147】
ゲームサーバSV1は、取得部238により、参加要求Dg[j1]を受信する。参加要求Dg[j1]には、少なくとも、候補端末装置TAg[j1][k]の端末IDと、選択された大会G[j1]に対応するルームL[j1]のルームIDとが含まれる。特に、候補端末装置TAg[j1][k]が複数の大会G[j1]~G[j3]に招待されている場合、取得部238は、候補端末装置TAg[j1][k]が複数の大会G[j1]~G[j3]のうちどれに参加するかを、ルームIDに基づいて判定する。
【0148】
すなわち、取得部238は、候補端末装置TAg[j1][k]が、第1の大会G[j1]の候補端末装置TAg[j1]として特定され、且つ、第2の大会G[j2]の候補端末装置TAg[j2]として特定されている場合、候補端末装置TAg[j][k]から、第1の大会G[j1]への参加要求Dg[j1]および第2の大会G[j2]への参加要求Dg[j2]を含む複数の参加要求Dgの中から、一の参加要求Dg[j]が選択された旨を示す選択結果情報を取得する。
【0149】
本実施形態では、参加要求Dgに含まれるルームIDが、選択結果情報に対応する。候補端末装置TAg[j1][k]が送信した参加要求Dg[j1]には、ルームL[j1]のルームIDが含まれる。よって、取得部238は、候補端末装置TAg[j1][k]が大会G[j1]を選択したものと判定する。
【0150】
候補端末装置TAg[j1][k]が選択した大会G[j1]が判定されると、許可部237は、候補端末装置TAg[j1][k]をルームL[j1]のルームメンバーに加える(S12)。上述のように、本実施形態では、大会の招待通知Vg[j1]は、当該大会G[j1]の候補端末装置TAg[j1]にのみ送信される。よって、許可部237は、参加要求Dg[j1]を送信した候補端末装置TAg[j1][k]を、そのまま参加端末装置TCg[j1]としてルームL[j1]に入室させる。具体的には、許可部237は、図14に示すルーム管理データベースDBlの参加端末ID1408に、候補端末装置TAg[j1][k]の端末IDを加える。これにより、この候補端末装置TAg[j1][k]がルームL[j1]のルームメンバーに加わり、参加端末装置TCg[j1]の1つとなる。
【0151】
この後、ゲームサーバSV1は、所定の大会成立条件が成立すると、大会G[j1]への参加要求Dg[j1]の受付を終了し(図6のS13)、ルームL[j1]のルームメンバーである参加端末装置TCg[j1]による大会G[j1]を開始させる(図6のS14)。大会成立条件とは、例えば、参加端末装置TCg[j1]の下限数または上限数の少なくとも一方が設定されている場合に当該数を満たすか(図14の残り募集数情報1404がゼロになった場合など)、参加要求Dg[j1]の受付期間が経過したか否か(図14の残り期間情報1405がゼロになった場合など)等である。大会G[j1]が開始されると、当該大会に対応するルームL[j1]はルーム管理データベースDBlから削除される。そして、開始された大会Gを記録する大会管理データベースDBg(図33参照)に加えられる。大会G[j1]の開始後は、ゲーム進行部231が大会G[j1]におけるゲームの進行を制御する。
【0152】
図33は、大会管理データベースDBgの一例を示す図である。ルーム管理部235は、大会Gの成立に伴ってルーム管理データベースDBlから削除したルームL[j1]に対応する大会G[j1]を大会管理データベースDBgに登録する。大会管理データベースDBgは、大会ID1501、参加端末ID1502、参加端末位置情報1503、進行状況情報1504および図形指定情報Sgを含む。なお、大会管理データベースDBgの内容は、大会Gの開始後はゲーム進行部231により管理される。
【0153】
大会ID1501は、大会Gを識別するための識別情報である。本実施形態では、大会ID1501は、「G001」のように、アルファベットの「G」と3桁の数字の組み合わせである。大会ID1501として、ルームID1402をそのまま用いてもよい。参加端末ID1502は、大会Gに参加する参加端末装置TCgの端末IDである。参加端末位置情報1503は、大会Gに参加する参加端末装置TCgの位置を示す情報である。
【0154】
進行状況情報1504は、各大会Gの進行状況を示す情報である。図33では、「9回表」、「3回裏」のように、1試合における進行状況が示されているが、例えば、大会Gで複数の試合が行われる場合には、「10試合中4試合目の2回表」など、大会Gで行われる全試合における進行状況が示されてもよい。
【0155】
図形指定情報Sgは、大会Gにおける領域特定図形Fgの形状または大きさの少なくとも一方を指定するための情報である。本実施形態では、図形指定情報Sgは、ルーム管理データベースDBlと同様、領域特定図形Fの形状が円であることを示す「Sr」の文字列、領域特定図形Fgの半径を指定する値(図33ではr1,r2等と表記)、領域特定図形Fgの中心点の緯度経度(図33ではO1,O2等と表記)を含む。
【0156】
[A-9:第1実施形態のまとめ]
以上説明したように、第1実施形態に係るゲームシステム1によれば、ゲームサーバSV1は、地図上の指定領域Zg[j]を特定するための領域特定図形Fg[j]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j]に基づいて、野球ゲームの大会G[j]に参加する端末装置の候補となる候補端末装置TAg[j]を特定する。これにより、主催ユーザUEg[j]は、例えば行政区画等の地名を指定して指定領域Zg[j]を指定する場合と比較して、指定領域Zg[j]を簡易かつ正確に指定することができる。例えば、主催ユーザUEg[j]が、複数の行政区画を含んだ領域を指定領域Zg[j]として指定したい場合に、1つの領域特定図形Fg[j]を指定するだけで指定領域Zg[j]を指定することができ、複数の地名(行政区画名)を入力するよりも簡易な操作で指定領域Zg[j]を指定することができる。また、主催ユーザUEg[j]が、ある行政区画の一部領域のみを指定領域Zg[j]として指定したい場合などに、主催ユーザUEg[j]の意図通りに指定領域Zg[j]を指定することができる。また、主催ユーザUEg[j]が、周囲の地名や地名が表す領域の位置を把握していない場合でも、指定領域Zg[j]の指定を行うことができる。
【0157】
また、第1実施形態に係るゲームシステム1では、主催ユーザUEg[j]は、主催端末装置TEg[j]に表示された第2部分地図MPd2上に領域特定図形Fg[j]を描画することにより、指定領域Zg[j]を指定する。これにより、主催ユーザUEg[j]は、直感的な操作で指定領域Zg[j]を指定することができ、指定領域Zg[j]の指定操作におけるユーザUの負担を軽減することができる。
【0158】
[A-10:変形例]
以下、第1実施形態に係るゲームシステム1の変形例について説明する。
【0159】
[変形例A1]
図16は、変形例A1における大会選択画面SCg4―1の一例を示す図である。図16に示す大会選択画面SCg4―1は、図15に示す大会選択画面SCg4と同様に、候補端末装置TAg[j1][k]のタッチパネル42に表示されている。候補端末装置TAg[m]は、大会G[j1]の候補端末装置TAg[j1]となっている他、大会G[j2]の候補端末装置TAg[j2]および大会G[j3]の候補端末装置TAg[j3]にもなっている。
【0160】
大会選択画面SCg4―1には、図15の大会選択画面SCg4と同様に、端末アイコンHg2と、第3部分地図MPd3と、縮尺変更ボタンBT3と、OKボタンBT7とが表示されている。また、大会選択画面SCg4―1では、視認性確保の観点から、大会G[j1]~G[j2]の招待情報N[j1]~N[j3]の一部である領域表示Na[j1]~Na[j3]のみを示している。
【0161】
また、大会選択画面SCg4―1には、招待情報N[j1]~N[j3]の一部として、フレンドアイコンHn[s1]~Hn[s3]および付加情報Hm[s1]~Hm[s3]が表示されている。フレンドアイコンHn[s1]~Hn[s3]は、候補端末装置TAg[j1][k]のユーザ(候補ユーザUAg[j1][k])と特定の関係を有する他のユーザ(以下、「特定関係ユーザ」という)US[s1]~US[s3](s1~s3は、1≦s1<s2<s3≦M、s1≠s2≠s3≠mを満たす自然数)の位置(より正確には、特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]が保持する端末装置T[s1]~T[s3]の位置)を示している。
【0162】
付加情報Hm[s1]~Hm[s3]は、特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]の名前(ゲームやソーシャルネットワーキングサービス上におけるユーザ名を含む)および大会Gへの参加状況を示すテキスト情報である。なお、付加情報Hm[s1]~Hm[s3]として、例えば、野球ゲームにおける過去の対戦結果などを表示してもよい。
【0163】
候補ユーザUAg[j1][k]は、大会選択画面SCg4―1に表示されたフレンドアイコンHn[s1]~Hn[s3]および付加情報Hm[s1]~Hm[s3]を参考にして、どの大会G[j1]~G[j3]に参加するかを決定することができる。例えば、大会G[j1]には、フレンドアイコンHn[s3]で示される特定関係ユーザUS[s3]が参加要求Dg[j1]を行っている。大会G[j3]には、フレンドアイコンHn[s2]で示される特定関係ユーザUS[s2]が参加要求Dg[j3]を行っている。大会G[j2]には、フレンドアイコンHn[s1]で示される特定関係ユーザUS[s1]が参加可能であるものの、参加要求Dg[j2]は送信していない。よって、候補ユーザUAg[j1][k]が特定関係ユーザUSとともに参加できる大会Gは、大会G[j1]またはG[j3]である。候補ユーザUAg[j1][k]は、例えば、特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]のうち最も近い位置にいる特定関係ユーザUS[s2]が参加する大会G[j3]を選択し、参加要求Dg[j3]を行うことができる。
【0164】
図17は、変形例A1に係るゲームサーバSV1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図17に示すゲームサーバSV1の構成は、図5に示した構成に加えて、制御部230に参照部240を備える。参照部240は、第1特定部236が特定した候補端末装置TAg[j1][k]のユーザ(候補ユーザUAg[j1][k])と、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち他の端末装置TのユーザUとの、所定のサービスにおける関係を示すユーザ関係情報を参照する。
【0165】
参照部240がユーザ関係情報を参照した結果、候補端末装置TAg[j1]のうち、候補端末装置TAg[j1][k]以外の他の端末装置Tの候補ユーザUAg[j1]の中に、候補端末装置TAg[j1][k]のユーザU[j1][k]と、所定のサービスにおいて特定の関係を示す特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]が存在することを示す場合、供給部239は、招待情報N[j1]として、特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]に関する特定関係ユーザ情報を、候補端末装置TAg[j1][k]に供給する。図16の例では、特定関係ユーザ情報は、フレンドアイコンHn[s1]~Hn[s3]および付加情報Hm[s1]~Hm[s3]である。
【0166】
所定のサービスとは、例えば、候補端末装置TAg[j1][k]のユーザ(候補ユーザUAg[j1][k])と他の端末装置TのユーザUとを交流可能とするサービスであってもよい。また、所定のサービスとは、例えば、野球ゲームの運営者が野球ゲームへのユーザU同士の交流を可能とするサービスであってもよいし、野球ゲームの運営者以外が運営するサービス、例えば、ソーシャルネットワーキングサービスであってもよい。
【0167】
また、特定の関係とは、例えば、所定のサービス上において、ユーザU同士が相互に認識(あるいは認証)している関係であってもよい。この場合、例えば、友人や知人として登録されたフレンド間の関係や相互にフォローしあっている相互フォロワー間の関係が特定の関係に該当する。また、特定の関係とは、例えば、所定のサービス上において、相互の認証なく、一方のユーザUのみによって構築された関係であってもよい。この場合、例えば、フォロワーとフォロイー(被フォロー対象)との関係が特定の関係に該当する。
【0168】
特定関係ユーザ情報とは、例えば、特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]が保持する端末装置Tの現在位置であってもよいし、特定関係ユーザUSが保持する端末装置Tの予め登録された位置であってもよいし、特定関係ユーザの個人情報(ユーザ名、所属等)であってもよいし、特定関係ユーザが過去に参加したゲームにおけるゲーム結果情報であってもよい。
【0169】
変形例A1のように、特定関係ユーザUSの位置や大会Gへの参加状況を表示することにより、各ユーザUは、招待通知Vgを受けた大会Gに参加するか否かや、複数の大会Gのいずれに参加するかの判断材料を得ることができる。
【0170】
なお、変形例A1では、特定関係ユーザUSの位置を大会選択画面SCg4―1に表示させたが、例えば、各大会Gの主催端末装置TEgの位置や名前を大会選択画面SCg4―1に表示させてもよい。
【0171】
また、図16では、フレンドアイコンHn[s1]~Hn[s3]により、特定関係ユーザUS[s1]~US[s3]が保持する端末装置T[s1]~T[s3]の位置を表示した。これに限らず、フレンドアイコンHnの表示位置は、特定関係ユーザUSに関連する領域が認識可能となる位置であればよい。具体的には、例えば、図15に示す大会選択画面SCg4において、特定関係ユーザUSが参加する大会Gの条件表示Nb内に、当該特定関係ユーザUSのフレンドアイコンHnを表示してもよい。この場合、候補ユーザUAgは、特定関係ユーザUSの位置(より詳細には特定関係ユーザUSが保持する端末装置Tの位置)は把握できないものの、特定関係ユーザUSがどの大会に参加するかは把握することができ、招待通知Vgを受けた大会Gに参加するか否かや、複数の大会Gのいずれに参加するかの判断材料を得ることができる。
【0172】
[変形例A2]
上述した第1実施形態では、大会G[j]の開催を要求するのが、端末装置Tの1つである主催端末装置TEg[j]のユーザ(主催ユーザUEg[j])であり、主催端末装置TEg[j]自体が大会G[j]の参加端末装置TCg[j]となった。すなわち、図37に示す領域指定装置DVが、端末装置Tのうちの1つであった。これに限らず、大会Gの開催を要求する装置が、端末装置Tに含まれない装置であってもよい。すなわち、大会G[j]の領域指定装置DVg[j]が、端末装置T[1]~T[M]以外の装置であってもよい。この場合、領域指定装置DVg[j]は、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]とはならない。
【0173】
この場合、主催ユーザUEg[j]は、例えば、野球ゲームの運営者であってもよく、領域指定装置DVg[j]は、例えば、野球ゲームの運営者が保持する情報処理装置であってもよい。野球ゲームの運営者とは、例えば、ユーザに対して野球ゲームのサービスを提供する者であってもよい。
【0174】
また、主催ユーザUEg[j]は、例えば、後述する第2実施形態における、広告主ユーザUEaであってもよく、領域指定装置DVg[j]は、例えば、広告主装置DVaであってもよい。この場合、広告主ユーザUEaが出稿する広告AD[p]における配信領域Za[p]と、大会G[j]の指定領域Zg[j]を一致させることができ、端末装置Tのうち、より関係が深い端末装置T同士(位置的なつながり+同じ大会G[j]に参加する人的なつながりを有する端末装置Tのグループ)に対して、広告AD[p]を配信することができる。
【0175】
[変形例A3]
上述した第1実施形態では、ゲームサーバSV1が、端末装置T[1]~T[M]の位置を予め取得しておき、第1位置データベースDBp1を用いて管理していた。これに限らず、例えば、端末装置Tが大会Gへの参加要求Dgを送信する際に、参加要求Dgに位置情報を含めて送信してもよい。
【0176】
この場合、ゲームサーバSV1は、大会G[j]への招待通知Vg[j]を全ての端末装置T[1]~T[M]に送信する。大会G[j]への参加を希望する端末装置T[m]は、大会G[j]への参加要求Dg[j]に自装置の位置情報を含めてゲームサーバSV1に送信する。ゲームサーバSV1は、大会G[j]の指定領域Zg[j]に端末装置T[m]が位置するかを判断し、指定領域Zg[j]に端末装置T[m]が位置する場合には大会G[j]への参加を許可する。
【0177】
変形例A3では、ゲームサーバSV1は、端末装置T[1]~T[M]の位置を管理する必要がないので、ゲームサーバSV1の処理負荷を低減することができる。なお、変形例A3は、後述する第2実施形態および第3実施形態にも適用可能である。
【0178】
[変形例A4]
上述した第1実施形態では、主催ユーザUEgは、現実空間RSにおける端末装置Tの位置を指定して大会G(ゲームに係るイベント)の参加端末装置TCgを募集した。すなわち、主催ユーザUEgは、現実空間RSにおける地形を所定の縮尺で表した図である地図(現実空間地図)に対して領域特定図形Fgを描画し、領域特定図形Fgで特定される指定領域Zgに対応する現実空間RSの位置の端末装置Tが、候補端末装置TAgとして特定された。
【0179】
これに対して、例えば、端末装置Tでプレイ可能なゲームが、ロールプレイングゲームやシューティングゲームなど、ユーザUが操作するオブジェクト(例えばキャラクタ等)がゲーム空間GFを一定の範囲に渡って移動可能なゲームである場合に、ゲーム空間GFにおけるオブジェクトの位置を指定してイベントに参加するオブジェクト(参加オブジェクト)を募集してもよい。
【0180】
この場合、ゲームサーバSV1は、各ユーザU[1]~U[M]が操作するオブジェクトのゲーム空間における位置を、ゲーム空間における地形を所定の縮尺で表した図である第2ゲーム空間地図(図37の第2地図MP2に対応)と対応付けて管理する。イベントの主催ユーザUEgは、第1ゲーム空間地図(図37の第1地図MP1に対応)に対して領域特定図形Fgを描画する。ゲームサーバSV1は、領域特定図形Fgの形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sgを受け付けると、第2ゲーム空間地図上で領域特定図形Fgにより特定される指定領域Zgに位置するオブジェクトを、イベントに参加する候補オブジェクトとして特定する。
【0181】
すなわち、変形例A4では、ゲームサーバSV1において、第1位置管理部233は、ゲームに係る複数のオブジェクトのゲーム空間GFにおける位置を、ゲーム空間GFを示す地図上の位置と対応付けて管理する。第1受付部234は、地図上の指定領域Zgを特定するための領域特定図形Fgの形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sgを受け付ける。第1特定部236は、複数のオブジェクトのうち、地図上の指定領域Zgに対応する位置のオブジェクトを、ゲームに係るイベントに参加するオブジェクトの候補となる候補オブジェクトとして特定する。
【0182】
変形例A4において、オブジェクトは、例えば、ゲームに関するキャラクタであってもよいし、ゲームに関する物体であってもよい。ここで、「ゲームに関するキャラクタ」とは、例えば、ゲームを進行させることが可能な仮想的な生物であってもよい。また、「ゲームに関する物体」とは、例えば、ゲームを進行させることが可能な仮想的な無生物であってもよい。
【0183】
また、変形例A4において、ゲーム空間とは、例えば、ゲームにおいて提供される仮想的な空間であって、2次元の空間であってもよいし、3次元の空間であってもよい。
【0184】
変形例A4によれば、ゲーム空間におけるキャラクタの位置に基づいてイベントへの参加者(参加オブジェクト)を限定することができ、ゲームの遊戯形態の幅を広げることができる。特に、ゲーム空間の各領域は、現実空間RSのような細分化した地名が付けられていない場合があり、ゲーム空間のうち一部の領域を地名で指定するのが困難な場合がある。変形例A4によれば、ゲーム空間に対して地名のようなラベリングがなされていない場合にも、任意の領域を直感的に指定して、イベントの参加者を限定することができる。なお、変形例A4は、後述する第2実施形態および第3実施形態にも適用可能である。
【0185】
[変形例A5]
一般に、複数のユーザUが共同してゲームをプレイする場合、ユーザU同士のゲームに対する有利性が極端に異なると、共同による面白みが得られない場合がある。例えば、野球ゲームを長期間プレイして様々な状況を経験したユーザU[r1]と、野球ゲームを購入したばかりの初心者であるユーザU[r2]とが同じ大会G[j1]で戦っても、一般にはユーザU[r1]の勝率が高く、退屈な展開となることが予測される。また、高額の課金をしてアイテムを収集したユーザU[r3]と、課金をほとんどしていないユーザU[r4]とが同じ大会G[j2]で戦っても、一般にはユーザU[r3]の勝率が高く、ユーザU[r4]は不公平と感じる可能性がある。
【0186】
このため、変形例A5では、ゲームサーバSV1は、各々のユーザUを、当該ユーザUの属性を軸として評価用地図MPeにマッピングし、評価用地図MPeにおける位置に基づいて、大会Gの候補端末装置TAgを特定する。これにより、主催ユーザUEgが共同してゲームをプレイしたいユーザUを、その属性で限定することができる。
【0187】
属性とは、例えば、ユーザU自身の特性であってもよいし、ゲームに係る属性であってもよい。ユーザU自身の特性とは、例えば、ユーザUの性別や年齢、居住地などであってもよい。また、ゲームに係る属性とは、例えば、ゲームに対する有利性に関連する属性であってもよいし、ゲームにおける成績であってもよい。ゲームに対する有利性に関連する属性とは、例えば、ゲームにおける熟練度であってもよいし、所有しているアイテム数やアイテム種、ゲームに対する課金額などであってもよい。ゲームにおける熟練度は、例えば、ゲームにおけるレベルやゲームの総プレイ時間、総試合数などによって決定されてもよい。ゲームにおける成績とは、例えば、ゲームにおける勝率やランキング順位などであってもよい。
【0188】
図34は、評価用地図MPeの一例を示す図である。図34に示す評価用地図MPeでは、ユーザUを評価する属性の一例として、ゲームに係る属性が用いられている。具体的には、ゲームに係る属性の一例として、縦軸にゲームにおけるレベル、横軸にゲームに対する課金額が対応付けられている。ゲームにおけるレベルとは、一般に、ゲームに対する熟練度の指標である。ゲームの種類が野球ゲームである場合には、例えば、ユーザU[m]が参加した試合(大会Gであってもよい)の数や勝率によってレベルが決定されてもよい。ゲームに対する課金額とは、例えば、ユーザU[m]にゲーム内での有料アイテムの購入履歴がある場合における課金の総額である。
【0189】
評価アイコンHe[m]は、野球ゲームにおけるユーザ[m]のレベルおよび課金額に対応する位置に配置されている。評価用地図MPeにおける評価アイコンHe[m]の位置から、ユーザU[m]は、レベルについては中央値付近であり、課金額については中央値より多いことが分かる。
【0190】
ユーザU[m]が大会G[j]を主催する場合、評価用地図MPeに領域特定図形Fe[j]を描画することにより、参加端末装置TCgの属性(図34の例では、レベルおよび課金額)を指定する。例えば、図34では、ユーザU[m]は、レベルおよび課金額が共に自身よりもやや高いユーザUをメインに大会G[j]の参加者を募っている。ゲームサーバSV1は、評価用地図MPeにおいて領域特定図形Fe[j]で特定される指定領域Ze[j]に位置する端末装置Tを、参加端末装置TCg[j]の候補である候補端末装置TAg[j]として特定する。
【0191】
すなわち、変形例A5では、ゲームサーバSV1は、ゲームに係るM人のユーザU[1]~U[M]の各々の、複数の属性を、当該複数の属性と対応する2以上の次元を有する評価用地図MPe上の座標と対応付けて管理する属性管理部と、評価用地図MPe上の指定領域Zeを特定するための領域特定図形Feの形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報(「図形指定情報Se」と表記する)を受け付ける受付部と、図形指定情報Seに基づいて、M人のユーザU[1]~U[M]のうち、評価用地図MPe上の指定領域Zeに対応する属性を有するユーザUを、ゲームに係る大会G[j]に参加するユーザUの候補となる候補ユーザUAg[j]として特定する特定部と、を備える。評価用地図MPeは、「地図」の一例である。属性管理部は、「管理部」の一例である。指定領域Zeは、「第1の領域」の一例である。領域特定図形Feは、「第1の図形」の一例である。図形指定情報Seは、「第1の指定情報」の一例である。
【0192】
図34では、評価用地図MPeが、2種類の属性に対応する2軸を有する2次元地図であるものとしたが、3種類の属性に対応する3軸を有する3次元地図であってもよい。評価用地図MPeにおける属性の数、すなわち、評価用地図MPeの次元数は、4次元以上であってもよい。
【0193】
[変形例A6]
上述した第1実施形態においては、各端末装置T[1]~T[M]に、プレイ用ゲームプログラムPG1を記憶するメモリ15(記憶部150)、およびプレイ用ゲームプログラムPG1を実行するプロセッサ16(制御部160)が設けられているものとした。これに限らず、プレイ用ゲームプログラムPG1を記憶するメモリ、およびプレイ用ゲームプログラムPG1を実行するプロセッサが、端末装置T[1]~T[M]と通信可能な外部装置に設けられていてもよい。
【0194】
より具体的には、例えば、プレイ用ゲームプログラムPG1を記憶するメモリ、およびプレイ用ゲームプログラムPG1を実行するプロセッサが、インターネット等の通信回線を介して端末装置T[1]~T[M]と通信可能なクラウドサーバ(サーバ装置)に設けられてもよい。この場合、クラウドサーバは、ゲームサーバSV1であってもよい。
【0195】
[変形例A7]
上述した第1実施形態では、ゲームサーバSV1が第1位置データベースDBp1と第1地図情報DBm1を備え、各端末装置Tの位置を第1地図情報DBm1にプロットするものとしたが、これに限らず、例えばゲームサーバSV1が第1位置データベースDBp1のみを備えていてもよい。この場合、ゲームサーバSV1の第1特定部236は、図形指定情報Sgに基づいて、図形指定情報Sgに対応する現実空間RSの領域を特定する位置情報(例えば、緯度経度)を算出し、第1位置データベースDBp1に記録された位置情報が、上記特定された現実空間RSの領域内に位置する端末装置Tを、候補端末装置TAgとして特定する。
【0196】
[変形例A8]
上述した第1実施形態では、ゲームサーバSV1は、主催端末装置TEg[j]から大会G[j]の開催要求Cg[j]を受け付けたタイミング(図6のS5)で、候補端末装置TAg[j]を特定した(図6のS7)。すなわち、ゲームサーバSV1は、大会G[j]の候補端末装置TAg[j]を事前に特定していた。
【0197】
これに限らず、ゲームサーバSV1は、例えば、端末装置T[m]から大会Gへの参加要求Dgがあったタイミング(図6のS11)で、当該端末装置T[m]が参加可能な大会Gを判定してもよい。すなわち、変形例A8では、第1位置管理部233は、現実空間RSにおける端末装置T[m]の位置を第1地図情報DBm1上の位置と対応付けて管理する。第1受付部234は、第1地図情報DBm1においてゲームに係る大会G[j]に関連する指定領域Zg[j]を特定するための領域特定図形Fg[j]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sg[j]を受け付ける。第1特定部236は、端末装置T[m]の第1地図情報DBm1上の位置と、図形指定情報Sg[j]と、に基づいて、大会G[j]が、端末装置T[m]に関連する大会Gであるか否かを判定する判定部として機能する。上述した端末装置T[m]が参加可能な大会Gは、「端末装置T[m]に関連する大会G」の一例である。
【0198】
より詳細には、変形例A8において、ゲームサーバSV1は、主催端末装置TEg[j]から大会G[j]の開催要求Cg[j]を受け付けた場合には、図形指定情報Sg[j]およびその他条件の指定情報の記録(例えば、ルームL[j]の生成)のみを行う。候補端末装置TAg[j]は特定されないため、招待通知Vg[j]の送信は行われない。
【0199】
端末装置T[m]で、図9に示す選択画面SCg1の参加ボタンBT2が押下されると、当該端末装置T[m]は、自装置の端末IDを含む大会Gへの参加要求DgをゲームサーバSV1に送信する。この参加要求Dgでは、参加する大会Gは特定されていない。参加要求Dgを受け付けたゲームサーバSV1は、第1位置データベースDBp1を参照し、端末装置[m]の端末装置IDに基づいて端末装置[m]の位置を取得する。なお、第1位置データベースDBp1を用いてゲームサーバSV1が端末装置Tの位置を管理するのではなく、後述する変形例B2のように、参加要求Dgに端末装置T[m]の位置情報を含めて送信するようにしてもよい。
【0200】
ゲームサーバSV1は、端末装置[m]の位置が指定領域Zg(より詳細には、第1地図情報DBm1上において、図形指定情報Sgにより指定される領域特定図形Fgに対応する領域)に含まれる大会G(参加可能な大会G)があるか否かを判断する。参加可能な大会G(例えば、大会G[j]とする)がある場合、ゲームサーバSV1は、その大会G[j]に端末装置T[m]を参加させる。言い換えると、端末装置T[m]が参加可能な大会G[j]とは、図形指定情報Sg[j]によって特定される領域特定図形Fg[j]が、端末装置T[m]の第1地図情報DBm1上の位置を含む大会G[j]である。
【0201】
なお、参加可能な大会Gが複数ある場合には、端末装置T[m]を参加させる大会Gを、ゲームサーバSV1が選択してもよい。または、参加可能な大会Gの情報を、ゲームサーバSV1が端末装置T[m]に送信し、端末装置T[m]のユーザU[m]がどの大会Gに参加するかを選択してもよい。この場合、例えば、図15または図16に示すような大会選択画面を端末装置T[m]に表示させ、参加する大会GをユーザU[m]に選択させてもよい。また、参加可能な大会Gがない場合、ゲームサーバSV1は、端末装置T[m]に、参加可能な大会がない旨を返信してもよい。
【0202】
変形例A8によれば、大会Gごとに予め候補端末装置TAgを特定するのではなく、端末装置Tから大会Gへの参加要求Dgを受けたタイミングで参加できる大会Gを判定する。これにより、第1実施形態と比較して、端末装置Tの位置が大会Gの指定領域Zgに含まれるかの判定処理の対象となる端末装置Tの数を低減することができ、ゲームサーバSV1の処理負荷を軽減することができる。
【0203】
より詳細には、ゲームサーバSV1は、端末装置T[m]の第1地図情報DBm1上の位置と、図形指定情報Sg[j]と、に基づいて、大会G[j]が、端末装置T[m]に関連する大会Gであるか否かを判定する。この場合、ゲームサーバSV1(より詳細にはプロセッサ23)は、図形指定情報Sg[j]と1の端末装置T[m]の位置とを照合して上記判定を行う。これに対して、比較例として、複数の端末装置T[1]~T[M]の中から、図形指定情報Sg[j]に対応する大会G[j]に参加する端末装置Tの候補(候補端末装置TAg[j])を特定する場合がある。この場合、ゲームサーバSV1は、図形指定情報Sg[j]と複数の端末装置T[1]~T[M]のそれぞれの位置とを照合する必要がある。よって、変形例A8によれば、比較例と比較して、照合処理の対象となる端末装置Tの数を低減することができ、ゲームサーバSV1の処理負荷を軽減することができる。
【0204】
また、上述した第1実施形態では、候補端末装置TAg[j]が多数ある場合、ゲームサーバSV1は、候補端末装置TAg[j]の数だけ招待通知Vg[j]を送信する必要があり、これに対応するメモリを確保する処理が必要となる。変形例A8では、招待通知Vg[j]を送信しないため、この点においても、ゲームサーバSV1の処理負荷を軽減することができる。
【0205】
[B:第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜省略する。
【0206】
[B-1:システム概要]
図18は、第2実施形態に係る広告システム2の構成を模式的に示す図である。広告システム2は、M台の端末装置T[1]~T[M]と、広告サーバSV2と、広告主装置DVaとを備える。広告サーバSV2、端末装置Tおよび広告主装置DVaは、ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続されている。本実施形態では、広告主装置DVaを1台のみ図示しているが、広告主装置DVaは複数であってもよい。以下、広告主装置DVaを、広告主装置DVa[p](pは、1≦p≦Pを満たす自然数。Pは任意の自然数)と表記する場合がある。広告システム2は、広告サーバSV2と通信可能なM台の端末装置T[1]~T[M]に広告ADを配信するシステムである。広告システム2は、「システム」の一例であり、端末装置Tは、「端末装置」の一例であり、広告サーバSV2は、「サーバ装置SV」の一例である。また、広告主装置DVaは、図36における領域指定装置DVの一例である。
【0207】
広告ADは、テキストとして表示出力されてもよいし、画像(静止画または動画)として表示出力されてもよいし、音声として出力されてもよい。また、広告はAD、端末装置Tがユーザがゲームをプレイするために用いる情報処理装置である場合には、ゲームにおいて展開されるゲーム空間GF内に出力されてもよいし、端末装置Tがインターネット上の情報を利用するために用いる情報処理装置である場合には、インターネット上の情報とともに出力されてもよい。
【0208】
第2実施形態においても、端末装置T[1]~T[M]は、ユーザU[1]~U[M]が野球ゲームをプレイするために用いる情報処理装置である。なお、第2実施形態では、ゲームサーバSV1(図1参照)の図示を省略しているが、第1実施形態と同様に、野球ゲームを実行する際に、端末装置T[1]~T[M]がゲームサーバSV1と接続してもよい。
【0209】
広告サーバSV2は、M台の端末装置T[1]~T[M]とネットワークNWを介して接続され、端末装置T[1]~T[M]に広告ADを配信する。本実施形態では、広告サーバSV2は、端末装置Tが実行する野球ゲームのゲーム画面GS内に広告ADを配信する。より詳細には、本実施形態では、広告サーバSV2は、端末装置T[1]~T[M]において、野球ゲームが実行されている場合に、広告ADがゲーム画面GSに出力される。なお、第2実施形態では、野球ゲームにおいて大会Gが開催されているか否かにかかわらず(例えば、大会Gではないオンライン対戦が行われている場合などにも)広告ADが配信されるものとする。
【0210】
広告ADがゲーム画面GSに出力されるとは、例えば、ゲーム中に表示されるゲーム画面GSの一部に広告ADに関する画像が表示出力されることであってもよいし、ゲーム画面GSの表示の全てが一時的に広告ADに関する画像となることであってもよいし、ゲーム画面GSに流れる音声の一部または全部が一時的に広告ADに関する音声となることであってもよい。また、広告ADがゲーム画面GSに出力されるとは、例えば、後述する図19のようにゲーム画面GSに表示されるゲーム空間GFの一部に広告ADが出力されることであってもよい。本実施形態では、広告ADは、ゲームを実行する端末装置T[1]~T[M]のプレイ用ゲームプログラムPG1(図3参照)によって出力される。
【0211】
広告主装置DVaは、広告ADを出稿する広告主ユーザUEaが使用する端末装置Tである。広告主ユーザUEaとは、例えば、広告対象となる商品や役務の提供者であってもよいし、広告対象となる商品や役務の提供者から広告を依頼された広告エージェントなどであってもよい。広告主装置DVaは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等の可搬型の情報処理装置であってもよいし、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ等の据置型の情報処理端末であってもよい。
【0212】
[B-2:端末装置Tへの広告配信の概要]
図19は、端末装置Tへの広告配信の概要を示す図である。図19は、ゲームをプレイ中の端末装置Tのタッチパネル12の表示の一例を示す。タッチパネル12には、ゲーム画面GSが表示されている。ゲーム画面GSは、ゲーム空間GFにおいて、投手キャラクタCR1がボールオブジェクトOB1を投球しようとする場面を示す。端末装置TのユーザUは、タッチパネル12を介して打者キャラクタCR2を操作し、投手キャラクタCR1が投球したボールオブジェクトOB1を、バットオブジェクトOB2を用いて打ち返す。また、ゲーム画面GSには、ゲーム空間GFにおいて野球ゲームを観戦する観客キャラクタCR3も示されている。
【0213】
ゲーム画面GSには、1又は複数の広告ADが出力される。以下、p番目の広告をAD[p](pは、1≦p≦Pを満たす自然数。Pは任意の自然数)と称する場合がある。本実施形態では、説明を簡易化するため、広告主装置DVaと広告ADとが1対1で対応するものとする。すなわち、広告主装置DVa[p]が出稿する広告ADが、広告AD[p]である。また、ゲーム内に設定された広告枠をAF[s](sは、1≦s≦Sを満たす自然数。Sは任意の自然数)と称する場合がある。図19の例では、3つの広告AD[1]~AD[3]が出力される。広告ADは、ゲーム空間GFに存在するゲーム要素に表示される、広告対象の商材に関連する静止画像若しくは動画像であってもよい。また、広告ADは、ゲーム空間GFにおけるゲーム要素により発せられる、広告対象に関連する音声であってもよい。ゲーム要素とは、例えば、ゲーム空間GFに存在するキャラクタ、オブジェクト、および、環境構成物である。ゲーム空間GFの環境構成物とは、例えば、野球場のグラウンド、および、野球場のバックネット等、ゲーム空間GFに存在する仮想的な野球場の構成要素であってもよい。
【0214】
図19では、広告AD[1]は静止画広告であり、仮想的な野球場のフェンスBSに設けられた看板を模した広告枠AF[1]に表示される。広告AD[2]も静止画広告であり、仮想的な野球場のフェンスBSに設けられた看板を模した広告枠AF[2]に表示される。広告AD[3]は音声広告であり、仮想的な野球場に設けられたスピーカオブジェクトOB3から発せられる音声の広告枠AF[3]で出力される。
【0215】
図19では、画像の広告AD[1]およびAD[2]が表示される場所として、野球場のフェンスに設けられた看板を模した広告枠AF[1]およびAF[2]を想定するが、例えば、投手キャラクタCR1および打者キャラクタCR2等の選手キャラクタCRが着用しているユニホームが広告枠AFとなり、画像の広告ADが表示されてもよい。また、ゲーム画面GSにバナーの広告枠AFを重畳し、この広告枠AFに画像の広告ADが表示されてもよい。
【0216】
広告ADは、ゲーム画面GSに常時出力されてもよいし、ゲームの進行に連動して出力の有無(または広告ADの内容)が変更されてもよいし、ゲームの進行と関係なく出力の有無(または広告ADの内容)が変更されてもよい。ゲームの進行に連動して、とは、例えば、端末装置TのユーザUが操作するキャラクタ(またはチーム)がバッターボックスに入った時には広告枠AF[1]およびAF[2]に広告ADが表示され、それ以外の時には広告枠AF[1]およびAF[2]に広告ADが表示されない、などであってもよい。また、ゲームの進行と関係なく、とは、例えば、所定時間ごとに広告ADの出力の有無が変更されることであってもよい。
【0217】
[B-3:広告主装置DVaの構成]
図20は、広告主装置DVaのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図20に示すように、広告主装置DVaは、通信装置41と、タッチパネル42と、各種情報を記憶するメモリ43と、広告主装置DVaの各部を制御するプロセッサ44とを有する。これらのハードウェアは、図2に示される端末装置Tの通信装置11、タッチパネル12と、メモリ15およびプロセッサ16と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0218】
通信装置41は、図21に示す通信部410として機能する。タッチパネル42は、図21に示す表示部120および操作入力部122として機能する。メモリ43は、図21に示す記憶部430として機能する。プロセッサ44は、図21に示す制御部440として機能する。また、第2実施形態では、メモリ43は、プロセッサ44が実行する広告出稿プログラムPG3、および第3地図情報DBm3等の各種情報を記憶する。
【0219】
図21は、広告主装置DVaの機能的構成の一例を示すブロック図である。図21に示すように、広告主装置DVaは、通信部410、表示部420、操作入力部422、記憶部430、および制御部440とを有する。上述のように、通信部410の機能は、図20に示す通信装置41により実現される。表示部420および操作入力部422の機能は、図20に示すタッチパネル42により実現される。記憶部430の機能は、図20に示すメモリ43により実現される。制御部440の機能は、図20に示すプロセッサ44により実現される。
【0220】
記憶部430は、上述した広告出稿プログラムPG3と、広告出稿プログラムPG3の実行に必要な各種のデータ(例えば、第3地図情報DBm3)とを記憶する。
【0221】
制御部440は、プロセッサ44が広告出稿プログラムPG3を実行することにより、出稿要求部441として機能する。出稿要求部441は、広告主装置DVaのユーザ(広告主ユーザUEa)の操作に基づいて、広告サーバSV2に広告の出稿を要求する。詳細は後述するが、本実施形態では、広告の出稿要求は、広告の配信先となる端末装置Tの所在地を指定して行うことが可能である。
【0222】
[B-4:広告サーバSV2の構成]
図22は、広告サーバSV2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図22に示すように、広告サーバSV2は、通信装置31と、各種情報を記憶するメモリ32と、広告サーバSV2の各部を制御するプロセッサ33とを有する。これらのハードウェアは、図4に示されるゲームサーバSV1の通信装置21、メモリ22およびプロセッサ23と同様であるため、詳細な説明を省略する
【0223】
通信装置31は、図23に示す通信部310として機能する。メモリ32は、図23に示す記憶部320として機能する。プロセッサ33は、図23に示す制御部330として機能する。また、第2実施形態では、メモリ32は、プロセッサ33が実行する広告管理プログラムPG4、第2位置データベースDBp2、第4地図情報DBm4、広告管理データベースDBad等の各種情報を記憶する。これらデータベースの詳細は後述する。
【0224】
図23は、広告サーバSV2の機能的構成の一例を示すブロック図である。図23に示すように、広告サーバSV2は、通信部310、記憶部320、および制御部330とを有する。上述のように、通信部210の機能は、図22に示す通信装置31により実現される。記憶部320の機能は、図22に示すメモリ32により実現される。制御部330の機能は、図22に示すプロセッサ33により実現される。
【0225】
記憶部320は、上述した広告管理プログラムPG4と、広告管理プログラムPG4の実行に必要な各種のデータとを記憶する。広告管理プログラムPG4の実行に必要な各種のデータとは、例えば、第2位置データベースDBp2、第4地図情報DBm4、広告管理データベースDBad等である。
【0226】
制御部330は、プロセッサ33が広告管理プログラムPG4を実行することにより、第2位置管理部332、第2受付部333、第2特定部334、参考情報出力部335、広告管理部336、および広告配信部337として機能する。以下、これらの機能部の詳細を説明しながら、広告システム2における広告配信の詳細について説明する。
【0227】
[B-5:広告配信の概要]
図24は、端末装置Tへの広告配信に関するデータの流れを示すシーケンス図である。図24のシーケンス図には、オブジェクトとして、広告サーバSV2、広告主装置DVa[p]、候補端末装置TAa[p]が示されている。候補端末装置TAa[p]は、更に配信先端末装置TCa[p]と非配信端末装置TDa[p]に分類される。なお、図24内では、広告ADを識別する表記[p]は省略する。
【0228】
広告主装置DVa[p]は、広告AD[p]の広告主ユーザUEa[p]が使用する情報処理装置であり、図35の領域指定装置DVの一例である。候補端末装置TAa[p]は、図35の候補端末装置TAの一例である。広告サーバSV2は、図35の「サーバ装置SV」の一例である。配信先端末装置TCa[p]は、図35の実行端末装置TCの一例である。非配信端末装置TDa[p]は、図35の不実行端末装置TDの一例である。
【0229】
候補端末装置TAa[p]は、端末装置T[1]~T[M]のうち、広告主ユーザUEa[p]から指定された配信領域Za[p](図27参照)に位置する端末装置Tである。候補端末装置TAa[p]は、広告AD[p]の配信先の候補となる。広告AD[p]の配信先の候補である候補端末装置TAa[p]とは、例えば、広告AD[p]が即座に配信可能な端末装置Tであってもよいし、特定のアプリケーションが起動した場合に広告AD[p]が配信される端末装置Tであってもよいし、特定のアプリケーションにおいて特定の情報にアクセスした場合に広告AD[p]が配信される端末装置Tであってもよい。本実施形態では、野球ゲームにおいて、所定の広告出力条件が成立した場合に、ゲーム画面GS内の広告枠AFに対応する広告ADが配信されるものとする。具体的には、例えば図19に示すバッティング画面への移行が、広告枠AF[1]~AF[3]の広告出力条件であり、候補端末装置TAa[p]のうちバッティング画面に移行した端末装置Tに広告AD[1]~AD[3]が配信される。
【0230】
図24では、配信先端末装置TCa[p]および非配信端末装置TDa[p]が1台ずつ図示されているが、配信先端末装置TCa[p]および非配信端末装置TDa[p]の少なくともいずれかが2台以上であってもよいし、配信先端末装置TCa[p]および非配信端末装置TDa[p]の少なくともいずれかが0台であってもよい。
【0231】
広告ADの配信に先立って、広告サーバSV2は、第2位置管理部332により、広告システム2内の全ての端末装置T[1]~T[M]から、位置情報を取得する(S21)。第2位置管理部332は、第2位置データベースDBp2を用いて各端末装置T[1]~T[M]の位置を管理する(S22)。図24のS21~S22を、「位置管理ステップ」とする。なお、位置情報の取得(S21)および位置の管理(S22)は、この後のステップ中においても随時行われる。すなわち、第2位置データベースDBp2の位置情報は、随時更新され、特に現在位置情報については、その時々における端末装置T[1]~T[M]の位置が反映される。
【0232】
広告AD[p]の出稿にあたって、広告主装置DVa[p]は、広告主ユーザUEa[p]から、配信先端末装置TCa[p]の位置の指定を受け付ける。後述するように、配信先端末装置TCa[p]の位置の指定は、広告主ユーザUEa[p]によって、配信先端末装置TCa[p]に表示された地図(図26等に示す第4部分地図MPd4)上に領域特定図形Fa[p]が描画されることによって行われる。すなわち、広告主装置DVa[p]は、広告主ユーザUEa[p]から領域特定図形Fa[p]の描画を受け付ける(S23)。また、広告主装置DVa[p]は、広告主ユーザUEa[p]から、例えば、配信先端末装置TCa[p]の数(インプレッション数)や配信期間、広告枠AFの指定など、その他の出稿条件を受け付けてもよい。以下、広告AD[p]は広告枠AF[s]への出力が指定されているものとする。
【0233】
広告主ユーザUEa[p]による領域特定図形Fa[p]の描画を受け付けると、広告主装置DVa[p]は、領域特定図形Fa[p]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sa[p]を広告サーバSV2に送信する(S24)。
【0234】
広告サーバSV2は、第2受付部333により、図形指定情報Sa[p]を受け付けると(S25)、第2特定部334により、領域特定図形Fa[p]で特定される配信領域Za[p]内に位置する領域内端末装置TFa[p]を特定する(S26)。広告サーバSV2は、参考情報出力部335により、領域内端末装置TFa[p]の台数または領域内端末装置TFa[p]への広告料金の少なくともいずれかを含む参考情報IF[p]を生成し(S27)、生成した参考情報IF[p]を広告主装置DVa[p]に送信する(S28)。
【0235】
参考情報IF[p]を受信した広告主装置DVa[p]は、広告主ユーザUEa[p]に参考情報IF[p]を提示し、広告主ユーザUEa[p]は、参考情報IF[p]を確認しながら領域特定図形Fa[p]やその他の出稿条件を調整する。領域特定図形Fa[p]およびその他の出稿条件が確定すると、広告主ユーザUEa[p]は、広告AD[p]の出稿要求Ca[p]を広告主装置DVa[p]に入力し、広告主装置DVa[p]は、確定した領域特定図形Fa[p]の図形指定情報Sa[p]を含む出稿要求Ca[p]を、広告サーバSV2に送信する(S29)。広告サーバSV2は、第2受付部333により、出稿要求Ca[p]を受け付ける(S30)。広告サーバSV2は、広告管理部336により、出稿要求Ca[p]に対応する広告AD[p]を、広告管理データベースDBadに登録する(S31)。図24のS23~S31を、「出稿受付ステップ」とする。
【0236】
候補端末装置TAa[p]は、ゲーム中に広告枠AF[s]の広告出力条件が成立すると(S32)、広告枠AF[s]に対応する配信要求Da[s]を広告サーバSV2を送信する(S33)。広告サーバSV2は、配信要求Da[s]を受信すると、広告枠AF[s]に対応する広告データADd[p]を候補端末装置TAa[p]に送信する(S34)。候補端末装置TAa[p]は、広告データADd[p]に基づいて、広告枠AF[s]に広告AD[p]を出力する(S35)。この場合、候補端末装置TAa[p]は、配信先端末装置TCa[p]となる。一方、候補端末装置TAa[p]であっても、広告出力条件が成立しなかった場合には配信要求Da[s]は送信しない。このような候補端末装置TAa[p]は、非配信端末装置TDa[p]となる。図24のS32~S35を「広告配信ステップ」という。
【0237】
[B-6:位置管理ステップ]
以下、各ステップの詳細について説明する。上述のように、位置管理ステップでは、広告サーバSV2は、第2位置管理部332により、全ての端末装置T[1]~T[M]から位置情報を取得し(図24のS21)、第2位置データベースDBp2を用いて各端末装置T[1]~T[M]の位置情報を管理する(図24のS22)。すなわち、第2位置管理部332は、現実空間RSにおける複数の端末装置の各々の位置を、第4地図情報DBm4上の位置と対応付けて管理する。
【0238】
このステップは、第1実施形態のA-5で説明した位置管理ステップと同様であるため、詳細な説明を省略する。すなわち、第1実施形態における第1位置管理部233が、第2実施形態における第2位置管理部332対応する。また、第1実施形態における第1位置データベースDBp1が、第2実施形態における第2位置データベースDBp2に対応し、第1実施形態における第1地図情報DBm1が、第2実施形態における第4地図情報DBm4に対応する。第2位置管理部332は、「管理部」の一例である。
【0239】
[B-7:出稿受付ステップ]
つぎに、出稿受付ステップの詳細について説明する。図25図27は、広告主装置DVa[p]の画面表示の一例を示す図である。本実施形態では、図25図27に示す画面は、広告主装置DVa[p]のプロセッサ33が、広告出稿プログラムPG3を実行することにより表示される。以下の例では、広告主ユーザUEa[p]が、図19に示す広告枠AF[2]に、静止画像広告である広告AD[p]を出稿する場合を例にして説明する。
【0240】
広告主ユーザUEa[p]が広告出稿プログラムPG3を起動させ、所定の操作(例えば、新規出稿モードの選択など)を行うと、広告主装置DVa[p]のタッチパネル42に、図25に示す出稿条件指定画面SCa1が表示される。出稿条件指定画面SCa1には、広告データ指定欄2501、広告枠指定欄2502、配信期間指定欄2503および地域選択ボタンBT21が表示される。
【0241】
広告データ指定欄2501には、広告AD[p]の広告データADd[p]が指定される。本実施形態では、広告データADd[p]として、広告主装置DVa[p]に記録された広告AD[p]の静止画像データ(bbb.jpg)が指定される。広告データADd[p]は、後述する出稿要求Ca[p]とともに広告サーバSV2にアップロードされる。なお、広告データADd[p]は、広告主装置DVa[p]以外の装置に記録されていてもよい。
【0242】
広告枠指定欄2502には、広告AD[p]が出力される広告枠AFを識別する情報が指定される。図25の例では、図19の広告枠AF[2]を識別する情報として「AF-2」の文字列が指定される。
【0243】
配信期間指定欄2503には、広告AD[p]が配信される期間が指定される。広告AD[p]が配信される期間は、例えば「2021年8月1日0時00分00秒から2021年8月31日23時59分59秒まで」のように、時間で特定されてもよいし、「1000回(または1000人)に表示されるまで」のように、インプレッション数で特定されてもよい。
【0244】
広告主ユーザUEa[p]は、広告データ指定欄2501、広告枠指定欄2502および配信期間指定欄2503に情報を入力すると、地域選択ボタンBT21を押下する。地域選択ボタンBT21が押下されると、タッチパネル42の表示が図26に示す領域選択画面SCa2に移行する。領域選択画面SCa2には、第4部分地図MPd4と、領域特定図形Fa[p]と、参考情報IF[p]と、縮尺変更ボタンBT3と、形状選択ボタンBT4と、OKボタンBT22が表示される。領域特定図形Fa[p]は、「第1の図形」の一例である。縮尺変更ボタンBT3および形状選択ボタンBT4は、第1実施形態のA-4で説明した機能を有する。
【0245】
広告主装置DVa[p]に表示される第4部分地図MPd4の初期範囲は、例えば、広告主装置DVa[p]の位置の周辺であってもよいし、広告主ユーザUEa[p]が指定した範囲(例えば、広告主ユーザUEa[p]が指定した点を中心とした所定範囲)であってもよい。第4部分地図MPd4は、広告主装置DVa[p]の記憶部430に記録された第3地図情報DBm3の一部をタッチパネル42に表示したものである。なお、広告主装置DVa[p]が地図データベースを保持するのではなく、例えば、広告主装置DVa[p]が、必要に応じて、ネットワークNWに接続された地図データサーバ(図示なし)から地図データを取得してもよい。第4部分地図MPd4の表示範囲は、例えば図27に示すように、広告主ユーザUEaがタッチパネル42を指Fnで触れて任意の方向にスクロールさせることにより変更可能である。また、第4部分地図MPd4の縮尺は、縮尺変更ボタンBT3により変更可能である。
【0246】
領域特定図形Fa[p]は、第4部分地図MPd4(第3地図情報DBm3)上の一部の領域を指定するための図形である。より詳細には、領域特定図形Fa[p]は、広告[p]の配信先端末装置TCa[p]を位置によって限定するための図形である。すなわち、本実施形態では、広告[p]は、領域特定図形Fa[p]で指定された第3地図情報DBm3上の領域(配信領域Za[p])に対応する現実空間RSの位置の端末装置Tに配信される。図10の例では、初期状態の領域特定図形Fa[p]は、位置Oを中心とした半径r3の円である。位置Oは、タッチパネル42上に表示されてもよいし、表示されなくてもよい。領域選択画面SCa2の初期状態において、位置Oは広告主装置DVa[p]の位置であってもよい。
【0247】
領域特定図形Fa[p]の形状および大きさの指定方法は、第1実施形態のA-6と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0248】
広告出稿プログラムPG3は、領域特定図形Fa[p]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sa[p]を生成し、広告サーバSV2に逐次送信する(図24のS24)。図形指定情報Sa[p]の送信は、少なくとも領域特定図形Fa[p]の形状および大きさが変更される毎に行われる。広告出稿プログラムPG3は、図形指定情報Sa[p]とともに、出稿条件指定画面SCa1に入力された広告枠AFや配信期間などの出稿条件を広告サーバSV2に送信してもよい。
【0249】
広告サーバSV2は、第2受付部333により図形指定情報Sa[p]を受け付ける(図24のS25)。すなわち、第2受付部333は、第4地図情報DBm4上の配信領域Za[p]を特定するための領域特定図形Fa[p]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sa[p]を受け付ける。
【0250】
広告サーバSV2は、第2特定部334により、広告AD[p]の配信先の候補である候補端末装置TAa[p]を特定する(図24のS26)。第2実施形態では、候補端末装置TAa[p]は、配信領域Za[p]内に位置する領域内端末装置TFa[p]である。第2特定部334による候補端末装置TAa[p]の特定方法は、第1実施形態のA-7における第1特定部236による候補端末装置TAg[j]の特定方法と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0251】
すなわち、第2特定部334は、図形指定情報Sa[p]に基づいて、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、第4地図情報DBm4上の配信領域Za[p]に位置する領域内端末装置TF[p]と関連する端末装置Tを、広告AD[p]の配信先の候補である候補端末装置TAa[p]として特定する。第2実施形態では、第1実施形態と同様に、領域内端末装置TF[p]と関連する端末装置Tは、領域内端末装置TF[p]そのものである。領域内端末装置TF[p]とは、例えば、第2位置管理部332で管理される位置(例えば現在位置や登録位置)が、配信領域Za[p]内に位置する端末装置Tである。
【0252】
広告サーバSV2は、第2特定部334により候補端末装置TAa[p]が特定されると、参考情報出力部335により、参考情報IF[p]を生成し(図24のS27)、広告主装置DVa[p]に送信する(図24のS28)。参考情報IF[p]は、例えば、現在の領域特定図形Fa[p]により配信領域Za[p]を指定した場合における、候補端末装置TAa[p]の台数の予測値と、その台数の候補端末装置TAa[p]に広告AD[p]を配信した場合の広告料金の予測値である。
【0253】
参考情報IF[p]における候補端末装置TAa[p]の台数は、例えば、現時点における候補端末装置TAa[p]の数そのものであってもよいし、候補端末装置TAa[p]のうち、現時点でゲームを実行しており、即座に広告AD[p]が配信可能な端末装置であってもよい。また、参考情報IF[p]における候補端末装置TAa[p]の台数は、例えば、現時点における候補端末装置TAa[p]の数に基づいて算出された、実際に広告AD[p]が配信されると予測される端末装置Tの数(配信先端末装置TCa[p]の数の予測値)であってもよい。実際に広告AD[p]が配信されると予測される端末装置Tの数とは、過去における広告配信の実績を、時間帯やユーザ属性等で解析して予測されたものであってもよい。具体的には、参考情報出力部335は、例えば、図25の配信期間指定欄2503で指定された期間にゲームを実行して、広告枠指定欄2502で指定された広告枠を表示する状態になる端末装置Tの数を予測し、当該端末装置Tの数と、広告単価とを掛け合わせて、広告料金を予測してもよい。
【0254】
すなわち、参考情報出力部335は、第2受付部333で図形指定情報Sa[p]を受け付けた場合、候補端末装置TAa[p]の数を示す情報を出力する。参考情報出力部335は、「端末数出力部」の一例である。
【0255】
候補端末装置TAa[p]の数とは、例えば、候補端末装置TAa[p]の総数であってもよいし、候補端末装置TAa[p]のうち現時点で広告AD[p]が配信される端末装置Tの数であってもよい。現時点で広告AD[p]が配信される端末装置Tとは、例えば、候補端末装置TAa[p]で特定のアプリケーションが起動した場合に広告が配信される場合には、現時点において特定のアプリケーションが起動している候補端末装置TAa[p]の数であってもよい。また、候補端末装置TAa[p]の数とは、過去における広告配信の実績に基づいて推定される、広告AD[p]が配信される端末装置Tの数であってもよい。
【0256】
また、参考情報出力部335は、第2受付部333で図形指定情報Sa[p]を受け付けた場合、候補端末装置TAa[p]への広告AD[p]の配信に対する対価に関する情報を出力する。参考情報出力部335は、「対価出力部」の一例である。
【0257】
広告AD[p]の配信に対する対価は、例えば、候補端末装置TAa[p]の全てに広告AD[p]を配信した場合の対価であってもよいし、現時点で広告AD[p]が配信可能な端末装置T(ゲームを実行している端末装置T)への広告配信への対価であってもよいし、過去における広告配信の実績に基づいて推定した数の端末装置Tへの広告配信への対価であってもよい。広告AD[p]の配信に対する対価とは、例えば、広告料金であってもよい。
【0258】
例えば、図26のように、領域特定図形Fa[p]が位置Oを中心とする半径r3の円である場合に、参考情報IF[p]に示される候補端末装置TAa[p]の数の概算値は4500人、広告料金の概算値は30000円であるものとする。一方、例えば、図27のように、領域特定図形Fa[p]が位置Oを中心とする半径r4(<r3)の円である場合、配信領域Za[p]内にある端末装置Tの数は図26の場合と比べて減少する。図27の参考情報IF[p]に示される候補端末装置TAa[p]の数の概算値は3000人、広告料金の概算値は20000円となる。このように、参考情報IF[p]を表示することで、広告主ユーザUEa[p]は、候補端末装置TAa[p]の数(インプレッション数)や広告料金を確認しながら、配信領域Za[p]の範囲を検討することができる。
【0259】
領域特定図形Fa[p]の形状および大きさの調整が終了すると、広告主ユーザUEa[p]は、OKボタンBT22を押下する。すると、図26の領域選択画面SCa2および図25の出稿条件指定画面SCa1への入力内容、すなわち、図形指定情報Sa[p]およびその他条件の出稿情報を含む出稿要求Ca[p]が広告サーバSV2に送信される(図24のS29)。広告サーバSV2は、第2受付部333により、出稿要求Ca[p]を受け付ける(図24のS30)。すなわち、第2受付部333は、地図上の配信領域Za[p]を特定するための領域特定図形Fa[p]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sa[p]を受け付ける。出稿要求Ca[p]を受信した広告サーバSV2は、広告管理部336により、広告管理データベースDBadに、広告AD[p]を登録する(図24のS31)。
【0260】
図28は、広告管理データベースDBadの一例を示す図である。広告管理データベースDBadは、広告ID2801、広告データ名情報2803、広告枠情報2804、配信期間情報2805、候補端末ID2806および図形指定情報Saを含む。
【0261】
広告ID2801は、広告を識別するための識別情報である。本実施形態では、広告ID2801は、「A001」のように、アルファベットのAと3桁の数字の組み合わせである。広告AD[p]は、広告ID=A002であるものとする。
【0262】
広告データ名情報2803は、広告ID2801で特定される広告ADの広告データADdの名称が記録される。広告データADdの名称は、図25の広告データ指定欄2501で指定された広告データADdに対応する。なお、広告データ名情報2803とともに、広告サーバSV2における当該広告データの格納場所の情報が記録されていてよい。
【0263】
広告枠情報2804は、広告ID2801で特定される広告ADが出力される広告枠AFを特定する情報であり、図25の広告枠指定欄2502で指定された広告枠AFに対応する。
【0264】
配信期間情報2805は、広告ID2801で特定される広告ADが配信される期間を特定する情報であり、図25の配信期間指定欄2503で指定された期間に対応する。
【0265】
候補端末ID2806は、第1特定部236により特定された候補端末装置TAa[p]の端末IDである。なお、配信領域Za[p]内に位置する端末装置Tは、時間の経過とともに変化する可能性がある。すなわち、候補端末装置TAa[p]は変化する場合がある。よって、第2特定部334は、配信領域Za[p]内に位置する端末装置Tを逐次特定し、候補端末ID2806に記録された端末IDを更新するのが好ましい。
【0266】
図形指定情報Saは、広告ADにおける領域特定図形Faの形状または大きさの少なくとも一方を指定するための情報である。図形指定情報Saは、図14の図形指定情報Sgと同様に、領域特定図形Faの形状が円であることを示す「Sr」の文字列、領域特定図形Faの半径を指定する値(図28ではr3等と表記)、領域特定図形Faの中心点の緯度経度(図28ではO2等と表記)を含む。
【0267】
なお、広告管理部336は、所定の配信終了条件が成立した場合に、広告管理データベースDBadから広告AD[p]の登録情報を削除する。広告管理データベースDBadから登録情報が削除された広告AD[p]は、端末装置Tへの配信が行われない。配信終了条件は、例えば、配信期間情報2805で示される広告AD[p]の配信期間が終了した場合や、広告主ユーザUEa[p]から広告AD[p]の配信終了指示があった場合などに成立する。
【0268】
[B-8:広告配信ステップ]
つぎに、広告配信ステップの詳細について説明する。候補端末装置TAa[p]でゲーム中に広告出力条件が成立すると(図24のS32)、候補端末装置TAa[p]のゲーム制御部161(図3参照)は、ゲーム画面GSに表示される広告枠AFを特定する。ここでは、広告枠AF[2]がゲーム空間GFに表示されるものとする。ゲーム制御部161は、候補端末装置TAa[p]の端末IDと広告枠AF[2]の広告枠ID(AF-2)とを含む配信要求Da[2]を、広告サーバSV2に送信する(図24のS33)。
【0269】
広告サーバSV2は、広告配信部337により配信要求Da[2]を受信すると、広告管理データベースDBadを照合し(図24のS34)、広告枠IDに対応する広告枠AF[2]の広告ADを検索する。上述のように、広告枠AF[2]には広告AD[p](広告ID=002)が出稿されている。広告配信部337は、広告AD[p]の候補端末ID2806を参照し、その中に候補端末装置TAa[p]の端末IDが含まれているかを判断する。広告AD[p]に候補端末装置TAa[p]の端末IDが含まれている場合には、当該広告AD[p]の広告データADd[p]を候補端末装置TAa[p]に送信する(図24のS35)。候補端末装置TAa[p]は、広告データADd[p]に基づいて、ゲーム画面GSの広告枠AF[2]に広告AD[p]を出力する(図24のS36)。この場合、候補端末装置TAa[p]は、配信先端末装置TCa[p]となる。
【0270】
なお、候補端末装置TAa[p]で広告出力条件が成立しなかった場合、候補端末装置TAa[p]は、配信要求Da[s]を送信せず、広告AD[p]の送信は行われない。この場合、候補端末装置TAa[p]は、非配信端末装置TDa[p]となる。
【0271】
[B-9:第2実施形態のまとめ]
以上説明したように、第2実施形態に係る広告システム2によれば、広告サーバSV2は、地図上の配信領域Za[p]を特定するための領域特定図形Fa[p]の形状または大きさの少なくとも一方を指定する図形指定情報Sa[p]に基づいて、広告AD[p]を配信する端末装置Tの候補となる候補端末装置TAa[p]を特定する。これにより、広告主ユーザUEa[p]は、例えば行政区画等の地名を指定して配信領域Za[p]を指定する場合と比較して、配信領域Za[p]を簡易かつ正確に指定することができる。例えば、広告主ユーザUEa[p]が、複数の行政区画を含んだ領域を配信領域Za[p]として指定したい場合に、1つの領域特定図形Fa[p]を指定するだけで配信領域Za[p]を指定することができ、複数の地名(行政区画名)を入力するよりも簡易な操作で配信領域Za[p]を指定することができる。また、広告主ユーザUEa[p]が、ある行政区画の一部領域のみを配信領域Za[p]として指定したい場合などに、広告主ユーザUEa[p]の意図通りに配信領域Za[p]を指定することができる。また、広告主ユーザUEa[p]が、広告配信先の地名や地名が表す領域の位置を把握していない場合でも、配信領域Za[p]の指定を行うことができる。
【0272】
また、第2実施形態に係る広告システム2では、広告主ユーザUEa[p]は、広告主装置DVa[p]に表示された第4部分地図MPd4(第3地図情報DBm3)上に領域特定図形Fa[p]を描画することにより、配信領域Za[p]を指定する。これにより、広告主ユーザUEa[p]は、直感的な操作で配信領域Za[p]を指定することができ、配信領域Za[p]の指定操作におけるユーザUの負担を軽減することができる。
【0273】
[B-10:変形例]
以下、第2実施形態に係る広告システム2の変形例について説明する。
【0274】
[変形例B1]
上述した第2実施形態では、端末装置T[1]~T[M]で実行される野球ゲームのゲーム画面GS上に広告ADが配信された。広告ADの配信形態は、これに限らず、端末装置T[1]~T[M]のユーザU[1]~U[M]が広告ADに触れることができれば、どのような形態であってもよい。例えば、端末装置T[1]~T[M]がインターネット上の情報を利用するために用いる情報処理装置である場合には、インターネット上の情報とともに、広告ADが出力されてもよい。具体的には、例えば、インターネットブラウザ上でユーザUが閲覧するコンテンツとともに広告ADが出力されてもよいし、ファストフード店のモバイルオーダー用アプリケーションの画面上に広告ADが出力されてもよい。
【0275】
[変形例B2]
上述した第2実施形態では、広告サーバSV2が、端末装置T[1]~T[M]の位置を予め取得しておき、第1位置データベースDBp1を用いて管理していた。これに限らず、例えば、端末装置T[m]が、広告枠AF[s]への広告ADの配信要求Da[s]を送信する際に、配信要求Da[s]に自装置の位置情報(例えば現在位置情報)を含めてもよい。
【0276】
この場合、広告サーバSV2は、広告管理データベースDBadの図形指定情報Saを参照し、図形指定情報Saにより特定される配信領域Za(より詳細には、第4地図情報DBm4上において、図形指定情報Saにより指定される領域特定図形Faに対応する領域)を特定する。配信要求Da[s]に含まれる位置情報によって特定される位置を含む配信領域Zaが設定された広告ADがある場合、広告サーバSV2は、当該広告ADの広告データADdを端末装置T[m]に送信する。変形例B2によれば、広告サーバSV2が端末装置T[1]~T[M]の位置を逐次管理する必要がないので、広告サーバSV2の処理負荷を軽減することができる。
【0277】
[変形例B3]
変形例B3では、広告AD[p]の配信開始の時点で、候補端末装置TAa[p][k]でゲームが開始されている場合、ゲームの進行度合いから候補端末装置TAa[p][k]への出稿の可否を判定する。例えば、野球ゲームを実行している候補端末装置TAa[p][k]に対して、試合開始時(1回表)から広告AD[p]を配信するのと、7回表から広告AD[p]を配信するのでは、前者の方が候補端末装置TAa[p][k]に対する広告AD[p]の配信期間が長くなる。よって、例えば、「広告AD[p]の配信開始時点で7回が開始されている候補端末装置TAg[p]には広告配信しない」などの設定を行えるようにしてもよい。変形例B3によれば、各候補端末装置TAg[p]における広告[p]の出稿時間を一定以上確保することできる。
【0278】
[C:第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。以下の各例示において機能が第1実施形態または第2実施形態と同様である要素については、第1実施形態または第2実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜省略する。
【0279】
[C-1:システム概要]
図29は、第3実施形態に係る広告システム3の構成を模式的に示す図である。広告システム3は、M台の端末装置T[1]~T[M]と、ゲームサーバSV1と、広告サーバSV2と、広告主装置DVaとを備える。端末装置T[1]~T[M]、ゲームサーバSV1、広告サーバSV2および広告主装置DVaは、ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続されている。広告システム3は、ゲーム内で開催される大会Gに参加中の端末装置Tに対して、広告ADを配信するシステムである。広告システム3は、「システム」の一例であり、端末装置Tは、「端末装置」の一例であり、広告サーバSV2は、「サーバ装置SV」の一例である。端末装置TおよびゲームサーバSV1の構成は、第1実施形態と同様である。また、広告サーバSV2および広告主装置DVaの構成は、第2実施形態と同様である。
【0280】
第2実施形態では、広告ADは、大会Gの開催の有無にかかわらずゲーム画面GSに出力されるものとした。第3実施形態では、広告ADは、大会Gの開催中のゲーム画面GSに出力されるものとする。すなわち、第3実施形態では、候補端末装置TAは、野球ゲームの大会Gに参加可能な端末装置Tであり、広告ADは、候補端末装置TAが参加する大会Gにおいて展開されるゲーム画面GS内に出力される。
【0281】
また、第2実施形態では、広告AD[p]の配信対象は、配信領域Za[p]内に位置する端末装置Tである領域内端末装置TFa[p]のみであった。すなわち、領域外端末装置TGa[p]には広告AD[p]は配信されなかった。これに対して、第3実施形態では、領域内端末装置TFa[p]のうち少なくとも1台が大会G[j]の参加端末装置TCg[j][K]である場合、大会G[j]の他の参加端末装置TCg[j][k](1≦k≦K―1)が領域外端末装置TGa[p]である場合にも、広告AD[p]が配信される場合がある。
【0282】
一般に、個々のユーザUが単独で広告ADに接するだけよりも、ユーザU間で広告ADが話題になった方が広告効果が高くなる。このため、第3実施形態では、同じ大会Gに参加している端末装置Tに同じ広告ADを配信することにより、当該広告ADがユーザU間で話題に挙がる可能性を高めて、広告効果の向上を図っている。以下、領域内端末装置TFa[p]と共に大会G[j]の参加端末装置TCg[j][K]である場合、大会G[j]に参加する他の参加端末装置TCg[j][k]を「共同参加端末装置THg[p]」と呼ぶ場合がある。
【0283】
具体的には、広告サーバSV2の第2特定部334は、ゲームサーバSV1のルーム管理データベースDBlおよび大会管理データベースDBg(図5参照)を参照して、大会Gへの端末装置Tの招待状況および大会Gへの端末装置Tの参加状況の情報を取得する。第2特定部334は、広告AD[p]の配信先として指定された配信領域Za[p]を含む領域で開催されている(または開催されようとしている)大会Gに参加する参加端末装置TCgに対して、広告[p]を配信する。
【0284】
以下では、広告主装置DVaによる広告領域(配信領域Za)の指定時に、大会Gへの参加要求Dgが締め切られている場合(C-2)と、広告領域の指定時に大会Gへの参加要求Dgが締め切られていない場合(C-3)とに分けて説明する。
【0285】
広告領域の指定時に大会への参加要求Dgが締め切られている場合(C-2)には、大会Gへの参加端末装置TCgが確定しているため、広告ADの配信先端末装置TCaの数や位置が特定可能である。一方、既に大会Gが開始されている場合、広告ADの出力期間が短くなる可能性がある。
【0286】
広告領域の指定時に大会Gへの参加要求Dgが締め切られていない場合(C-3)には、広告ADの配信が開始されるまで時間があるため、予め配信先端末装置TCaに広告データADdをダウンロードしておき、大会Gの開始直後から広告ADを配信できるというメリットがある。一方、大会Gへの参加端末装置TCgが確定していないため、広告ADの配信先端末装置TCaの数や位置は確定していない。
【0287】
[C-2:大会Gへの参加要求Dgが締め切られている場合]
図30および図31は、端末装置Tと広告ADの配信領域Zaの分布の一例を示す図である。図30および図31において、端末装置Tの位置を示すアイコンHn1~Hn3は同じ位置にある。図30には、第5部分地図MPd5と、大会G[j1]~G[j3]に参加要求Dg[j1]~Dg[j3]を行った端末装置Tの位置を示すアイコンHn1~Hn3と、広告AD[p]の配信領域を示す領域特定図形Fa[p]とが表示されている。第5部分地図MPd5は、広告サーバSV2の記憶部320に記憶された第4地図情報DBm4の一部である。これら端末装置Tの位置や大会Gへの参加状況の情報は、例えば、広告サーバSV2の第2特定部334が、ゲームサーバSV1に記録されている大会管理データベースDBgを参照することによって得ることができる。
【0288】
円形のアイコンHn1(Hn1―1~Hn1―4)は、大会G[j1]に参加する参加端末装置TCg[j1][q](1≦q≦4)の位置を示す。三角形のアイコンHn2(Hn2―1~Hn―4)は、大会G[j2]に参加する参加端末装置TCg[j2][q]の位置を示す。四角形のアイコンHn3(Hn3―1~Hn3―4)は、大会G[j3]に参加する参加端末装置TCg[j3][q]の位置を示す。また、領域特定図形Fa[p]は、広告主ユーザUEa[p]によって描画された図形であり、広告AD[p]を配信する領域(配信領域Za[p])を特定する。
【0289】
図30において、配信領域Za[p]に位置する領域内端末装置TFa[p]は、アイコンHn1―1~Hn1―4、アイコンHn2―1~Hn2―2およびアイコンHn3―1で位置が示される、6台の端末装置Tが領域内端末装置TFa[p]である。第2実施形態では、これら領域内端末装置TFa[p]に広告AD[p]が配信される。
【0290】
一方、第3実施形態では、広告サーバSV2は、領域内端末装置TFa[p]のうち少なくとも1台が大会G[j]の参加端末装置TCg[j][K]である場合、大会G[j]の他の参加端末装置TCg[j][k](共同参加端末装置THg[j])に対しても、候補端末装置TAa[j]とする。すなわち、第3実施形態では、参加端末装置TCg[j][k]が領域外端末装置TGa[p]である場合でも、領域外端末装置TGa[p]と共同参加端末装置THg[j]の関係にある場合には、広告AD[p]が配信される場合がある。
【0291】
以下、具体的な配信先端末装置TCa[p](候補端末装置TAa[p])の特定方法について説明する。下記選択方法1~2-3のいずれを採用するかは、例えば広告主ユーザUEa[p]が決定してもよいし、広告サーバSV2で決定してもよい。
【0292】
<選択方法1:領域内端末装置TFa[p]が参加する全ての大会Gに広告を配信>
図30に示すように、配信領域Za[p]内には、3つの大会G[j1]~G[j3]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]、TCg[j2][1]~TCg[j2][4]、TCg[j3][1]~TCg[j3][4]が位置している。選択方法1では、広告サーバSV2は、これら参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]、TCg[j2][1]~TCg[j2][4]、TCg[j3][1]~TCg[j3][4]の全てに、広告AD[p]を配信する。
【0293】
すなわち、第3実施形態では、広告サーバSV2の第2特定部334は、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、ゲームに係る大会G[j]に参加する参加端末装置TCg[j]であって、第4地図情報DBm4上の配信領域Za[p]に対応する位置の端末装置Tである領域内端末装置TFa[p]と、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、領域内端末装置TFa[p]とともに大会G[j]に参加する共同参加端末装置THg[j]である参加端末装置TCg[j]とを、広告AD[p]の配信先の候補となる候補端末装置TAa[p]として特定する。
【0294】
一方で、例えば広告予算との関係等で、広告AD[p]の配信先を広げ過ぎないことが望まれる場合もある。この場合、広告AD[p]を配信する大会Gを、例えば以下の選択方法2-1~2-3を用いて選択することができる。
【0295】
<選択方法2-1:配信領域Za[p]内における参加端末装置TCgの数のランキングを利用>
選択方法2-1は、配信領域Za[p]に位置する参加端末装置TCgの数によって大会Gをランキングし、上位所定位の大会Gに広告AD[p]を配信する方法である。図30の例では、配信領域Za[p]に位置する端末装置Tのうち、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1]が4台、大会G[j2]の参加端末装置TCg[j2]が3台、大会G[j3]の参加端末装置TCg[j3]が1台である。すなわち、人数順でのランキングは、大会G[j1]が1位、大会G[j2]が2位、大会G[j3]が3位である。
【0296】
広告主ユーザUEa[p]は、上位何位までの大会Gに広告AD[p]を配信するかを予め指定しておく。例えば、上位1位の大会Gのみが指定されている場合には、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]が候補端末装置TAa[p]となる。また、上位2位までの大会Gが指定されている場合には、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]および大会G[j2]の参加端末装置TCg[j2][1]~TCg[j2][4]が候補端末装置TAa[p]となる。
【0297】
<選択方法2―2:配信領域Za[p]に位置する参加端末装置TCgの絶対数を利用>
選択方法2―2は、配信領域Za[p]に位置する端末装置Tの数に閾値を設け、閾値以上の端末装置Tが参加する大会Gに広告AD[p]を配信する方法である。図30の例では、例えば、閾値を「4」とした場合には、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]が候補端末装置TAa[p]となり、閾値を「3」とした場合には、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]および大会G[j2][1]~TCg[j2][4]の参加端末装置TCg[j2]が候補端末装置TAa[p]となる。
【0298】
すなわち、選択方法2-1および設定例2―2では、第2特定部334は、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、大会G[j]に参加する参加端末装置TCg[j]の個数と、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]のうち、第4地図情報DBm4上の配信領域Za[p]に対応する位置の端末装置Tである領域内端末装置TFa[p]の個数と、に基づいて、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]を候補端末装置TAa[p]として特定するか否かを決定する。
【0299】
<選択方法2-3:大会Gの参加端末装置TCgに占める領域内端末装置TFa[p]の割合を利用>
選択方法3は、大会Gへの参加端末装置TCgのうち、所定割合以上が配信領域Za[p]に位置する場合に、当該大会Gの全ての参加端末装置TCgに広告AD[p]を配信する方法である。広告主ユーザUEa[p]は、予め所定割合の値を調整することができる。例えば、所定割合を「50%」とすると、参加端末装置TCgのうち半数以上が配信領域Za[p]に位置する大会Gの参加端末装置TCgが、広告AD[p]の候補端末装置TAa[p]とされる。
【0300】
図30の例に当てはめると、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]は、4台全てが配信領域Za[p]に位置し、配信領域Za[p]に位置する参加端末装置TCg[j1]の割合は100%(≧50%)となる。よって、広告サーバSV2は、参加端末装置TCg[j1]を候補端末装置TAa[p]とする。大会G[j2]の参加端末装置TCg[j2][1]~TCg[j2][4]は、このうち3台が配信領域Za[p]に位置し、配信領域Za[p]に位置する参加端末装置TCg[j2]の割合は75%(≧50%)となる。よって、広告サーバSV2は、参加端末装置TCg[j2]も候補端末装置TAa[p]とする。一方、大会G[j3]の参加端末装置TCg[j3][1]~TCg[j3][4]は、このうち1台のみが配信領域Za[p]に位置し、配信領域Za[p]に位置する参加端末装置TCg[j3]の割合は25%(<50%)となる。よって、広告サーバSV2は、参加端末装置TCg[j3]は候補端末装置TAa[p]としない。
【0301】
すなわち、選択方法2-3では、第2特定部334は、大会Gの参加端末装置TCgのうち、領域内端末装置TFa[p]が、所定割合以上の場合、大会Gの参加端末装置TCgを候補端末装置TAa[p]として特定し、大会Gの参加端末装置TCgのうち、領域内端末装置TFa[p]が、所定割合未満の場合、大会Gの参加端末装置TCgを候補端末装置TAa[p]として特定しない。
【0302】
また、上記所定割合を「100%」とした場合、全ての参加端末装置TCgが、配信領域Za[p]内に位置する大会Gにのみ広告AD[p]を配信することになる。すなわち、第2特定部334は、大会Gの参加端末装置TCgのうち、第4地図情報DBm4上の配信領域Za[p]に対応する位置の端末装置Tを、候補端末装置TAa[p]として特定する。例えば、図30の例では、大会G[j1]の参加端末装置TCg[j1][1]~TCg[j1][4]のみが候補端末装置TAa[p]になる。これにより、配信領域Za[p]内に位置する端末装置Tのうち、より関係が深い端末装置T同士(位置的なつながり+同じ大会Gに参加する人的なつながりを有する端末装置Tのグループ)に対して、広告AD[p]を配信することができる。
【0303】
<広告AD[p]の配信領域Za[p]と大会G[j]の指定領域Zg[j]との関係>
第1実施形態で示したように、各大会Gは主催ユーザUEgにより指定された領域を指定して開催される。例えば、図31のように、大会G[j3]の指定領域Zg[j3]が領域特定図形Fg[j3]で指定される場合、広告AD[p]の配信領域Za[p]との重複領域Zc[p―j3]にいずれかの参加端末装置TCg[j3]が位置しなければ、大会G[j3]の参加端末装置TCg[j3]に広告AD[p]は配信されない。逆に言うと、アイコンHn3-1で示される参加端末装置TCg[j3][1]が重複領域Zc[p―j3]に位置しているために、アイコンHn3-2~Hn3-4で示される他の参加端末装置TCg[j3][2]~TCg[j3][4]も候補端末装置TAa[p]になり得る。
【0304】
すなわち、第2特定部334は、大会G[j3]の参加端末装置TCg[j3][1]~TCg[j3][4]が、第5部分地図MPd5上の指定領域Zg[j3]に対応する位置の端末装置Tであり、指定領域Zg[j3]が、少なくとも一部(重複領域Zc[p―j3])が配信領域Za[p]と重複しており、いずれかの参加端末装置TCg[j3](図31では参加端末装置TCg[j3][1])が、配信領域Za[p]と指定領域Zg[j3]とが重複する重複領域Zc[p―j3]に位置する場合に、共同参加端末装置THg[j3](図31では参加端末装置TCg[j3][2]~TCg[j3][4])を候補端末装置TAa[p]として特定する。配信領域Za[p]は、「第1領域」の一例であり、指定領域Zg[j2]は、「第2の領域」の一例である。
【0305】
なお、上記選択方法1~2-3は、大会Gで指定領域Zgが特定されない場合、すなわち、大会Gへの参加条件として端末装置Tの位置が指定されていない場合にも適用可能である。
【0306】
[C-3:大会Gへの参加要求Dgが締め切られていない場合]
図32は、大会Gの指定領域Zgと広告ADの配信領域Zaの分布の一例を示す図である。図32には、第6部分地図MPd6と、大会G[j]の指定領域Zg[j]を示す領域と、広告AD[p1]~[p3]の配信領域Za[p1]~Za[p3]を特定する領域特定図形Fa[p1]~Fa[p3]とが表示されている。第6部分地図MPd6は、広告サーバSV2の記憶部320に記憶された第4地図情報DBm4の一部である。
【0307】
大会G[j]は、参加要求Dg[j]の受け付けが締め切られておらず、参加端末装置TCg[j]の台数や位置は確定していない。大会G[j]の指定領域Zg[j]は、例えば、広告サーバSV2の第2特定部334が、ゲームサーバSV1に記録されているルーム管理データベースDBlを参照することによって得ることができる。
【0308】
広告AD[p1]~[p3]のうち、広告AD[p3]は、配信領域Za[p3]が大会G[j]の指定領域Zg[j]と重ならない。よって、広告AD[p3]は、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]に配信されない。
【0309】
以下、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]に対して、広告AD[p1]およびAD[p2]のいずれを配信するかの特定方法について説明する。下記選択方法3~4-2のいずれを採用するかは、例えば広告主ユーザUEa[p]が決定してもよいし、広告サーバSV2で決定してもよい。
【0310】
<選択方法3:大会G[j]の指定領域Zg[j]と配信領域Zaが重なる全ての広告ADを配信>
広告AD[p1]の配信領域Za[p1]およびAD[p2]の配信領域Za[p2]は、大会G[j]の指定領域Zg[j]と重なっている。よって、選択方法3として、広告サーバSV2は、大会G[j]の参加端末装置TCg[j]に広告AD[p1]とAD[p2]の両方を配信する。2つの広告AD[p1]とAD[p2]を配信するとは、例えば、大会G[j]のゲーム画面GSに出力される広告枠AFが2つ以上ある場合には、これら広告枠AFに広告AD[p1]とAD[p2]を同時に出力してもよいし、広告枠AFが1つの場合には、所定時間ごとに広告AD[p1]とAD[p2]とを切り替えて表示してもよい。
【0311】
一方で、大会G[j]のゲーム画面GSに出力される広告枠AFが1つであり、かつ広告AD[p1]とAD[p2]を切り替えて表示するのが困難な場合などには、広告AD[p1]とAD[p2]のどちらを広告枠AFに表示するかを選択する必要がある。この場合、例えば表示する広告ADをランダムに決定する方法もあるが、例えば以下の選択方法4―1または4-2により、大会G[j]で表示する広告ADを選択してもよい。下記選択方法4―1または4-2のいずれを採用するかは、例えば広告主ユーザUEa[p]が決定してもよいし、広告サーバSV2で決定してもよい。
【0312】
<選択方法4―1:配信領域Zaと指定領域Zgの重複面積Eを比較>
選択方法4―1は、配信領域Za[p1]と指定領域Zg[j]との重複領域Zc[p1-j]の面積である重複面積E[p1-j](図示なし)と、配信領域Za[p2]と指定領域Zg[j]との重複領域Zc[p2-j]の面積である重複面積E[p2-j](図示なし)とを比較し、重複面積Eが大きい方の広告ADを、参加端末装置TCg[j]に配信する方法である。図32を例にすると、配信領域Za[p2]と指定領域Zg[j]との重複面積E[p2-j]よりも、配信領域Za[p1]と指定領域Zg[j]の重複面積E[p1-j]の方が大きい。よって、方法4-1によれば、大会G[j]の参加端末装置TCg[p]に、広告AD[p1]が配信される。
【0313】
<選択方法4-2:配信領域Zaに対する重複領域Zcの割合を比較>
選択方法4-2は、配信領域Zaの面積に対する重複領域Zcの面積の割合を比較し、重複領域Zcの面積の割合が大きい大会Gの参加端末装置TCgに広告ADを配信する方法である。図32を例にすると、配信領域Za[p1]と指定領域Zg[j]との重複領域Zc[p1-j]の面積(重複面積E[p1-j])は、配信領域Za[p1]の面積の半分以下と推認できる。一方、配信領域Za[p2]と指定領域Zg[j]との重複領域Zc[p2-j]の面積(重複面積E[p2-j])は、配信領域Za[p2]の面積の半分以上と推認できる。すなわち、配信領域Za[p2]に対して重複領域Zc[p2-j]が占める割合の方が、配信領域Za[p1]に対して重複領域Zc[p1-j]が占める割合よりも大きい。よって、方法4-2によれば、大会G[j]の参加端末装置TCg[p]に、広告[p2]が配信される。
【0314】
すなわち、上記選択方法4―1および4-2において、第2特定部334は、広告AD[p]の配信領域Za[p]と、M台の端末装置T[1]~T[M]のうち、大会Gの参加端末装置TCgの位置に対応する地図上の指定領域Zgと、の重複の度合いに基づいて、大会Gの参加端末装置TCgを候補端末装置TAaとして特定するか否かを決定する。「重複の度合い」とは、選択方法4―1においては、重複領域Fcの面積の値であり、選択方法4-2においては、配信領域Zaに対する重複領域Fcの面積の割合である。
【0315】
また、第1の領域と第2の領域との重複度合いとは、例えば、第1の領域と第2の領域とが重複する領域の面積(以下「重複面積」という)であってもよいし、第1の領域の面積に対する重複面積の割合であってもよいし、第2の領域の面積に対する重複面積の割合であってもよい。
【0316】
[C-4:第3実施形態のまとめ]
以上説明したように、第3実施形態に係る広告システム3において、広告AD[p]は、候補端末装置TAa[p]が参加する大会G[j]のゲーム画面GS内に出力される。これにより、例えば、大会G[j]ではない平常時に広告AD[p]を配信するのと比較して、広告AD[p]の配信を受けた候補ユーザUAa[p]の記憶に広告AD[p]の内容が留まる可能性が高くなり、広告AD[p]の効果を増大させる上で有利となる。
【0317】
また、第3実施形態に係る広告システム3において、広告サーバSV2は、領域内端末装置TFa[p]と、領域内端末装置TFa[p]と共に大会G[j]に参加する共同参加端末装置THg[j]とを候補端末装置TAa[p]として特定する。よって、同じ大会G[j]に参加する端末装置T同士に同じ広告AD[p]が配信される。これにより、ユーザ間で広告AD[g]に関するやり取りが発生しやすくなり、広告AD[g]の効果を増大させる上で有利となる。
【0318】
[D:付記]
以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の参照符号を便宜的に括弧書きで付記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
【0319】
[付記1-1]
本発明の一態様に係るプログラムは、プロセッサ(例えば、プロセッサ23)を、現実空間(例えば、現実空間RS)における複数の端末装置(例えば、端末装置T[1]~T[M])の各々の位置を、地図(例えば、第1地図情報DBm1)上の位置と対応付けて管理する管理部(例えば、第1位置管理部233)と、前記地図上の第1の領域(例えば、指定領域Zg)を特定するための第1の図形(例えば、領域特定図形Fg[j1])の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報(例えば、図形指定情報Sg[j1])を受け付ける受付部(例えば、第1受付部234)と、前記第1の指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置(例えば、領域内端末装置TFg[j1])を、ゲームに係る第1のイベント(例えば、大会G[j1])に参加する端末装置の候補となる第1の候補端末装置(例えば、候補端末装置TAg[j1])として特定する特定部(例えば、第1特定部236)と、して機能させる。
【0320】
本態様において、特定部は、地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報に基づいて、ゲームに係る第1のイベントに参加する端末装置の候補となる第1の候補端末装置を特定する。これにより、第1の領域の指定者(以下、「領域指定者」という)は、行政区画等の地名を指定して第1の領域を指定する場合と比較して、第1の領域を簡易かつ正確に指定することができる。例えば、領域指定者が、複数の行政区画を含んだ領域を第1の領域として指定したい場合に、1つの図形を指定するだけで第1の領域を指定することができ、複数の地名(行政区画名)を入力するよりも簡易な操作で第1領域を指定することができる。また、領域指定者が、ある行政区画の一部領域のみを第1の領域として指定したい場合などに、領域指定者の意図通りに第1の領域を指定することができる。また、領域指定者が、周囲の地名や地名が表す領域の位置を把握していない場合でも、第1の領域の指定を行うことができる。
【0321】
上記態様において、「端末装置」とは、ユーザがゲームをプレイするために用いる情報処理装置であってもよいし、インターネット上の情報を利用するために用いる情報処理装置であってもよい。端末装置は、例えば、スマートフォン、タブレット端末または携帯用ゲーム装置等の可搬型の情報処理装置であってもよいし、店舗や遊戯施設等に設置された業務用のゲーム装置、または、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ等の据置型の情報処理端末であってもよい。
【0322】
上記態様において、「現実空間における端末装置の位置」とは、例えば、端末装置の現在位置であってもよいし、端末装置の位置として予め登録された位置であってもよい。位置は、例えば、緯度経度、地番、住所表記などの情報によって特定されてもよい。現在位置とは、例えば、GPSにより特定された端末装置の位置であってもよいし、端末装置が通信する基地局の位置であってもよい。予め登録された位置とは、例えば、端末装置のユーザが住所や緯度経度などの位置を示す情報を指定することによって登録された位置であってもよい。ユーザは、例えば、端末装置が据置型の情報処理端末である場合には、当該情報処理装置が据え置かれた場所を端末装置の位置として登録してもよい。また、ユーザは、例えば、端末装置が可搬型の情報処理端末である場合には、自身が端末装置を携帯して滞在する時間が長い場所、または、自身が端末装置を用いてゲームを行う頻度が高い場所、具体的には、自宅や職場、学校などを、端末装置の位置として登録してもよい。また、予め登録された位置とは、例えば、端末装置が住所や緯度経度などの位置を示す情報を指定することによって登録された位置であってもよい。端末装置は、例えば、常時または所定時間ごとに自装置の現在位置を検出し、検出される頻度が所定の頻度よりも高い位置(または検出される累積時間が所定時間よりも長い位置)を自装置の位置として指定してもよい。
【0323】
上記態様において、「地図」とは、例えば、現実空間における地形を所定の縮尺で表した図であってもよい。地図は、例えば、現実空間における位置を特定可能な情報を含み、この情報により、現実空間における位置と地図上の位置とが対応付け可能であってもよい。現実空間における位置を特定可能な情報とは、例えば、緯度経度、地番、住所表記などであってもよい。地図に含まれる範囲は、例えば、第1の指定情報を指定する装置の位置を含む範囲であってもよい。また、地図の縮尺は、可変であってもよいし、固定されていてもよい。また、地図には、国名や県名、都市名、施設名等の文字が重畳表示されていてもよいし、国や県、市などの行政区画の境界線を含んでいてもよい。
【0324】
上記態様において、「第1の領域」とは、例えば、地図に対して第1の図形を重畳した際に、第1の図形と重なる領域であってもよいし、第1の図形の内部に位置する領域であってもよい。
【0325】
上記態様において、「図形」とは、例えば、直線や曲線で外縁が規定された閉領域を指定する図であってもよい。図形は、例えば、円や多角形などの幾何学的に定義された形状であってもよいし、ユーザがフリーハンドで描くような法則性がない形状であってもよい。
【0326】
上記態様において、「図形の形状」とは、例えば、図形の外縁を規定する直線や曲線の幾何的配置であってもよく、図形が正円や正多角形など形状が一意に定まるものである場合には、形状を示す名称(上記「正円」「正六角形」など)であってもよい。
【0327】
上記態様において、「図形の大きさ」とは、例えば、図形が構成する閉領域の面積を規定するパラメータであってもよく、図形の外縁を規定する線の長さや、図形が円である場合の半径などであってもよい。図形の大きさとは、例えば、地図に対する図形の相対的な大きさであってもよい。
【0328】
上記態様において、「地図上の第1の領域に対応する位置の端末装置」とは、例えば、管理部で管理される位置が、第1の領域の内部に位置する端末装置であってもよい。
【0329】
上記態様において、「ゲーム」とは、例えば、複数の端末装置同士が互いに試合等の対戦を行って勝敗や順位を決定するゲーム(対戦ゲーム)であってもよいし、複数の端末装置同士が協力して他の端末装置の組と対戦を行って勝敗や順位を決定したり、複数の端末装置同士が協力してゲーム上のミッションをクリアするゲーム(協力ゲーム)であってもよい。
【0330】
上記態様において、「ゲームに係るイベント」とは、例えば、ゲーム内における試合等の対戦であってもよいし、クリアすべきミッションであってもよい。
【0331】
上記態様において、「イベントに参加する」とは、例えば、端末装置のユーザからイベントに係る操作を受け付け可能とすることであってもよく、また、端末装置の表示画面上でイベントの進行を表示可能とすることであってもよい。
【0332】
上記態様において、「候補端末装置」は、例えば、所定の処理を行う可能性がある端末装置であってもよい。所定の処理とは、例えば、ゲームに係るイベントへの参加であってもよいし、広告の出力であってもよい。候補端末装置は、1台であってもよいし、複数であってもよい。また、第1の領域に位置する端末装置がない場合には、候補端末装置が特定されなくてもよい。
【0333】
[付記1-2]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記受付部は、前記第1の領域が、前記複数の端末装置のうち前記第1のイベントに参加する端末装置であって、前記第1の指定情報を生成する端末装置である第1の端末装置(例えば、主催端末装置TEg[j1])の前記現実空間における位置に対応する前記地図上の位置を含むように、前記第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する前記第1の指定情報、を受け付ける。
【0334】
本態様において、受付部は、第1の端末装置自体の位置を含む範囲に第1の領域が設定されるように第1の指定情報を受け付ける。これにより、領域指定者が第1の端末装置の位置を含めて第1の領域を指定する際の操作負担を軽減することができる。また、領域指定者が誤って第1の端末装置の位置と離れた領域を第1の領域として指定するのを防止することができる。
【0335】
[付記1-3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記プロセッサを、前記複数の端末装置のうち一の端末装置(例えば、候補端末装置TAg[j1][k])が前記第1の候補端末装置として特定されている場合に、前記一の端末装置が前記第1のイベントに参加する旨の第1の参加要求(例えば、参加要求Dg[j1])を行うことを許可する許可部として更に機能させる。
【0336】
本態様において、許可部は、一の端末装置が第1の候補端末装置として特定されている場合に、一の端末装置が第1のイベントへの参加要求を行うことを許可する。これにより、第1の候補端末装置に含まれない端末装置が第1のイベントに参加するのを防止することができる。
【0337】
上記態様において、「第1の参加要求を行うことを許可する」とは、例えば、一の端末装置の表示部にゲームへの参加要求を行うためのインターフェースを表示させる制御を行い、参加要求があった場合には直ちにゲームへの参加を許可することであってもよい。また、第1の参加要求を行うことを許可するとは、例えば、第1の候補端末装置として特定されているか否かに関わらず上記インターフェースを一の端末装置の表示部に表示させるものの、第1の候補端末装置として特定されていない場合にはゲームへの参加を許可せず、第1の候補端末装置として特定されている場合にゲームへの参加を許可することであってもよい。
【0338】
[付記1-4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記プロセッサを、前記一の端末装置から、前記ゲームに係る要求を取得する取得部(例えば、取得部238)として更に機能させ、前記受付部は、前記地図上の第2の領域(例えば、指定領域Zg[j2])を特定するための第2の図形(例えば、領域特定図形Fg[j2])の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第2の指定情報(例えば、図形指定情報Sg[j2])を受け付け、前記特定部は、前記第2の指定情報に基づいて、前記複数の端末のうち、前記地図上の前記第2の領域に対応する位置の端末装置を、前記ゲームに係る第2のイベント(例えば、大会G[j2])に参加する端末装置の候補となる第2の候補端末装置(例えば、候補端末装置TAg[j2])として特定し、前記許可部は、前記一の端末装置が、前記第2の候補端末装置として特定されている場合、前記一の端末装置が、前記第2のイベントに参加する旨の第2の参加要求(例えば、参加要求Dg[j2])を行うことを許可し、前記取得部は、前記一の端末装置が、前記第1の候補端末装置として特定され、且つ、前記第2の候補端末装置として特定されている場合、前記一の端末装置から、前記第1の参加要求および前記第2の参加要求を含む複数の参加要求の中から、一の参加要求が選択された旨を示す選択結果情報を取得する。
【0339】
本態様において、取得部は、第1のイベントの第1の候補端末装置および第2のイベントの第2の候補端末装置となっている一の端末装置から、第1のイベントへの参加要求または第2のイベントへの参加要求のいずれを選択するかを示す選択結果情報を取得する。これにより、取得部は、一の端末装置が、2以上のイベントの候補端末装置となっている場合に、どのイベントへの参加が選択されたかを示す情報を取得することができる。
【0340】
[付記1-5]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記プロセッサを、前記複数の端末装置のうち一の端末装置が前記第1の候補端末装置として特定されている場合に、前記一の端末装置に対して、前記第1のイベントに関連する第1のイベント情報(例えば、招待情報N[j1])を供給する供給部(例えば、供給部239)として更に機能させる。
【0341】
本態様において、供給部は、第1の候補端末装置である一の端末装置に対して第1のイベントに関連する第1のイベント情報を供給する。これにより、一の端末装置のユーザは、第1のイベントに参加するか否かの判断材料を得ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0342】
上記態様において、「第1のイベント情報」とは、例えば、第1のイベントの特徴を示す情報であってもよいし、第1のイベントと他のイベントとを識別する情報であってもよい。第1のイベント情報は、例えば、一の端末装置に対応して設けられた表示部において、地図と第1の図形とを表示するための第1の表示情報であってもよいし、第1のイベントを主催するユーザから第1の候補端末装置のユーザに対するメッセージに関する第1伝達情報であってもよいし、第1のイベントを主催するユーザに関する第1ユーザ情報であってもよい。
【0343】
また、第1のイベント情報は、第1のイベントに参加可能な端末装置の数を示す情報であってもよいし、であってもよいし、また、第1のイベントへの参加要求の受付期間が設定されている場合には、受付期間の残り時間を示す情報であってもよい。ここで、第1のイベントに参加可能な端末装置の数を示す情報とは、例えば、第1のイベントに参加可能な端末装置の総数を示す情報であってもよいし、現時点における残りの参加可能な端末装置の数を示す情報であってもよい。
【0344】
[付記1-6]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記供給部は、前記第1のイベント情報として、前記一の端末装置に対応して設けられた表示部(例えば、タッチパネル12)において、前記地図と前記第1の図形とを表示するための第1の表示情報を、前記一の端末装置に供給する。
【0345】
本態様において、供給部は、第1のイベント情報として、地図と第1の図形とを表示するための第1の表示情報を供給する。これにより、一の端末装置のユーザは、第1のイベントの参加端末装置の位置として指定されている領域の情報を、第1のイベントに参加するか否かの判断材料を得ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0346】
上記態様において、「一の端末装置に対応して設けられた表示部」とは、一の端末装置に設けられた表示部であってもよいし、一の端末装置に接続された表示部であってもよいし、一の端末装置に接続された他の端末装置に設けられた表示部であってもよい。
【0347】
[付記1-7]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記供給部は、前記第1のイベント情報として、前記第1の指定情報を生成する情報処理装置(例えば、主催端末装置TEg[j1])のユーザ(例えば、主催ユーザUEg[j1])から、前記第1の候補端末装置のユーザ(例えば、候補ユーザUAg[j1])に対するメッセージに関する第1の伝達情報を取得し、取得した前記第1の伝達情報を前記一の端末装置に供給する。
【0348】
本態様において、供給部は、第1のイベント情報として、第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザから第1の候補端末装置のユーザへのメッセージに関する第1の伝達情報を供給する。これにより、第1の候補端末装置のユーザは、第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザ、すなわち、第1のイベントの主催者からのメッセージを、第1のイベントに参加するか否かの判断材料として得ることができ、第1の候補端末装置のユーザの利便性を向上させることができる。確認した上で、第1のイベントに参加するか否かを判断することができ、候補端末装置のユーザの利便性を向上させることができる。また、第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザも、候補端末装置のユーザに対してメッセージ情報を送信することができ、イベントの趣旨に即した参加者を集める上で有利となる。
【0349】
上記態様において、「第1の指定情報を生成する情報処理装置」は、例えば、複数の端末装置の1つであってもよいし、サーバ装置であってもよいし、端末装置およびサーバ装置以外の情報処理装置であってもよい。
【0350】
上記態様において、「メッセージに関する第1の伝達情報」は、第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザが第1の候補端末装置のユーザに伝達したい事項を含む情報であり、例えばテキスト情報であってもよいし、画像情報であってもよいし、音声情報(ユーザの声や楽曲)などであってもよい。
【0351】
[付記1-8]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記供給部は、前記第1のイベント情報として、前記第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザに関するユーザ情報を、前記一の端末装置に供給する。
【0352】
本態様において、供給部は、第1のイベント情報として、第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザに関するユーザ情報を供給する。これにより、候補端末装置のユーザは、イベントの主催者である第1の指定情報を生成する情報処理装置のユーザの素性を、第1のイベントに参加するか否かの判断材料として得ることができ、一の端末装置のユーザの利便性を向上させることができる。
【0353】
上記態様において、「第1のユーザ情報」とは、例えば、情報処理装置のユーザの識別情報に関連付けられた情報であってもよい。第1のユーザ情報は、例えば、情報処理装置の現在位置であってもよいし、情報処理装置の予め登録された位置であってもよいし、情報処理装置のユーザの個人情報(ユーザ名、所属等)であってもよいし、情報処理装置のユーザが過去に参加したゲームにおけるゲーム結果情報であってもよい。
【0354】
[付記1-9]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記プロセッサを、前記一の端末装置のユーザと、前記複数の端末装置のうち他の端末装置のユーザとの、所定のサービスにおける関係を示すユーザ関係情報を参照する参照部(例えば、参照部240)として更に機能させ、前記供給部は、前記関係情報が、前記第1の候補端末装置のユーザの中に、前記一の端末装置のユーザと、前記所定のサービスにおいて特定の関係を示す特定関係ユーザ(例えば、特定関係ユーザUS)が存在することを示す場合、前記第1のイベント情報として、前記特定関係ユーザに関する特定関係ユーザ情報を、前記一の端末装置に供給する。
【0355】
本態様において、供給部は、一の端末装置のユーザの特定関係ユーザに関する特定関係ユーザ情報を供給する。これにより、一の端末装置のユーザは、特定関係ユーザに関する特定関係ユーザ情報を、イベントへの参加の有無の判断材料として得ることができ、一の端末装置のユーザの利便性を向上させることができる。
【0356】
上記態様において、「所定のサービス」とは、例えば、一の端末装置のユーザと他の端末装置のユーザとを交流可能とするサービスであってもよい。所定のサービスとは、例えば、ゲームの運営者がユーザ同士の交流を可能とするサービスであってもよいし、ゲームの運営者以外が運営するサービス、例えば、ソーシャルネットワーキングサービスであってもよい。
【0357】
上記態様において、「特定の関係」とは、例えば、所定のサービス上においてユーザ同士が相互に認識していることを示すフレンドとして認定されていることであってもよいし、所定のサービス上において一方のユーザが他方のユーザをフォローしていることであってもよい。
【0358】
上記態様において、「特定関係ユーザ情報」とは、例えば、特定関係ユーザが保持する端末装置の現在位置であってもよいし、特定関係ユーザが保持する端末装置の予め登録された位置であってもよいし、特定関係ユーザの個人情報(ユーザ名、所属等)であってもよいし、特定関係ユーザが過去に参加したゲームにおけるゲーム結果情報であってもよい。
【0359】
[付記1-10]
本発明の他の態様に係るプログラムは、プロセッサを、現実空間における端末装置の位置を地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図においてゲームに係るイベントに関連する第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付ける受付部と、前記端末装置の前記地図上の位置と、前記第1の指定情報と、に基づいて、前記イベントが、前記端末装置に関連するイベントであるか否かを判定する判定部(例えば、第1特定部236)と、して機能させる。
【0360】
本態様において、判定部は、端末装置の地図上の位置と、第1の指定情報とに基づいて、第1の指定情報に対応するイベントが、端末装置に関連するイベントであるか否かを判定する。この場合、プロセッサは、第1の指定情報と1の端末装置の位置とを照合して上記判定を行う。これに対する比較態様として、例えば、複数の端末装置の中から、第1の指定情報に対応するイベントに参加する端末装置の候補(候補端末装置)を特定する場合がある。この場合、プロセッサは、第1の指定情報と複数の端末装置のそれぞれの位置とを照合する必要がある。よって、本態様によれば、比較態様と比較して、照合処理の対象となる端末装置の数を低減することができ、プロセッサの処理負荷を軽減することができる。
【0361】
上記態様において、「端末装置に関連するイベント」とは、例えば、端末装置が参加可能なイベントであってもよい。端末装置が参加可能なイベントとは、例えば、当該イベントに対応する第1の指定情報によって特定される第1の領域が、端末装置の地図上の位置を含むイベントであってもよい。
【0362】
[付記1-11]
本発明の他の態様に係るサーバ装置は、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付ける受付部と、前記第1の指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置を、ゲームに係る第1のイベントに参加する端末装置の候補となる第1の候補端末装置として特定する特定部と、を備える。
【0363】
[付記1-12]
本発明の他の態様に係るサーバ装置は、現実空間における端末装置の位置を地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図においてゲームに係るイベントに関連する第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付ける受付部と、前記端末装置の前記地図上の位置と、前記第1の指定情報と、に基づいて、前記イベントが、前記端末装置に関連するイベントであるか否かを判定する判定部と、を備える。
【0364】
[付記1-13]
本発明の他の態様に係るシステムは、サーバ装置と通信可能な複数の端末装置のうちゲームに係るイベントに参加する端末装置を特定するシステムであって、現実空間における前記複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付ける受付部と、前記第1の指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置を、前記ゲームに係る第1のイベントに参加する端末装置の候補となる第1の候補端末装置として特定する特定部と、を備える。
【0365】
[付記1-14]
本発明の他の態様に係るシステムは、サーバ装置と通信可能な端末装置に関連するイベントを判定するシステムであって、現実空間における端末装置の位置を地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図においてゲームに係るイベントに関連する第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付ける受付部と、前記端末装置の前記地図上の位置と、前記第1の指定情報と、に基づいて、前記イベントが、前記端末装置に関連するイベントであるか否かを判定する判定部と、を備える。
【0366】
[付記1-15]
本発明の他の態様に係る情報処理方法は、プロセッサが、現実空間における前記複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理し、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付け、前記第1の指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置を、ゲームに係る第1のイベントに参加する端末装置の候補となる第1の候補端末装置として特定する。
【0367】
[付記1-16]
本発明の他の態様に係る情報処理方法は、プロセッサが、
現実空間における端末装置の位置を地図上の位置と対応付けて管理し、
前記地図においてゲームに係るイベントに関連する第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付け、
前記端末装置の前記地図上の位置と、前記第1の指定情報と、に基づいて、前記イベントが、前記端末装置に関連するイベントであるか否かを判定する。
【0368】
[付記2-1]
本発明の他の態様に係るプログラムは、プロセッサ(例えば、プロセッサ33)を、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図(例えば、第4地図情報DBm4)上の位置と対応付けて管理する管理部(例えば、第2位置管理部332)と、前記地図上の第1の領域(例えば、配信領域Za[p])を特定するための第1の図形(例えば、領域特定図形Fa[p])の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報(図形指定情報Sa[j])を受け付ける受付部(例えば、第2受付部333)と、前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する端末装置(例えば、領域内端末装置TFa[p])を、広告(例えば、広告AD[p])を配信する端末装置の候補である候補端末装置(例えば、候補端末装置TAa[p])として特定する特定部(例えば、第2特定部334)と、して機能させる。
【0369】
本態様において、特定部は、地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報に基づいて、広告を配信する端末装置の候補となる第1の候補端末装置を特定する。これにより、領域指定者は、行政区画等の地名を指定して第1の領域を指定する場合と比較して、第1の領域を簡易かつ正確に指定することができる。例えば、領域指定者が、複数の行政区画を含んだ領域を第1の領域として指定したい場合に、1つの図形を指定するだけで第1の領域を指定することができ、複数の地名(行政区画名)を入力するよりも簡易な操作で第1領域を指定することができる。また、領域指定者が、ある行政区画の一部領域のみを第1の領域として指定したい場合などに、領域指定者の意図通りに第1の領域を指定することができる。また、領域指定者が、周囲の地名や地名が表す領域の位置を把握していない場合でも、第1の領域の指定を行うことができる。
【0370】
上記態様において、「第1の領域に関連する位置の端末装置」とは、例えば、地図上の第1の領域に対応する位置の端末装置(以下「領域内端末装置」)であってもよい。領域内端末装置とは、例えば、管理部で管理される位置が、第1の領域内に位置する端末装置であってもよい。また、第1の領域に関連する端末装置は、例えば、領域内端末装置と関連する端末装置であってもよい。領域内端末装置と関連する端末装置とは、例えば、端末装置がゲームをプレイするために用いられる情報処理装置である場合には、領域内端末装置とともにゲームに参加する端末装置であってもよい。
【0371】
上記態様において、「広告」は、テキストとして表示出力されてもよいし、画像(静止画または動画)として表示出力されてもよいし、音声として出力されてもよい。また、広告は、端末装置がユーザがゲームをプレイするために用いる情報処理装置である場合には、ゲームにおいて展開されるゲーム空間内に出力されてもよいし、端末装置がインターネット上の情報を利用するために用いる情報処理装置である場合には、インターネット上の情報とともに出力されてもよい。
【0372】
[付記2-2]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記プロセッサを、前記受付部で前記指定情報を受け付けた場合、前記候補端末装置の数(例えば、参考情報IF[p])を示す情報を出力する端末数出力部(例えば、参考情報出力部335)として更に機能させる。
【0373】
本態様において、端末数出力部は、第1の図形に対応する指定情報により特定される候補端末装置の数を出力する。これにより、領域指定者は、広告が配信される可能性がある端末装置の数を把握することができ、現在の第1の図形が適切な領域を指定しているか否かの判断材料を得ることができる。
【0374】
上記態様において、「候補端末装置の数」とは、例えば、候補端末装置の総数であってもよいし、候補端末装置のうち現時点で広告が配信される端末装置の数であってもよい。現時点で広告が配信される端末装置とは、例えば、端末装置において特定のアプリケーションが起動した場合に広告が配信される場合には、現時点において特定のアプリケーションが起動している端末装置の数であってもよい。また、候補端末装置の数とは、過去における広告配信の実績に基づいて推定される、広告が配信される端末装置の数であってもよい。
【0375】
[付記2-3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記プロセッサを、前記受付部で前記指定情報を受け付けた場合、前記候補端末装置への前記広告の配信に対する対価に関する情報(例えば、参考情報IF[p])を出力する対価出力部(例えば、参考情報出力部335)と、して更に機能させる。
【0376】
本態様において、対価出力部は、第1の図形に対応する指定情報により特定される候補端末装置に広告を配信した際の対価に関する情報を出力する。これにより、領域指定者は、広告が配信された際に支払うべき対価を把握することができ、現在の第1の図形が適切な領域を指定しているか否かの判断材料を得ることができる。
【0377】
上記態様において、「広告の配信に対する対価」は、例えば、配信先端末装置の全てに広告を配信した場合の対価であってもよいし、現時点で広告が配信可能な端末装置への広告配信への対価であってもよいし、過去における広告配信の実績に基づいて推定した数の端末装置への広告配信への対価であってもよい。広告の配信に対する対価とは、例えば、広告料金であってもよい。
【0378】
[付記2-4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記候補端末装置は、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であり、前記広告は、前記候補端末装置が参加する前記イベントにおいて展開されるゲーム画面(例えば、ゲーム画面GS)内に出力される。
【0379】
本態様において、広告は、候補端末装置が参加するイベントのゲーム画面内に出力される。これにより、例えば、非イベント時にゲームの実行中に広告を配信するのと比較して、候補端末装置のユーザの記憶に広告の内容が留まる可能性が高くなり、広告の効果を増大させる上で有利となる。
【0380】
[付記2-5]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記特定部は、前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加する端末装置であって、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置(例えば、候補端末装置TAg[j2][2])と、前記複数の端末装置のうち、前記領域内端末装置とともに前記ゲームに参加する端末装置である共同参加端末装置(例えば、候補端末装置TAg[j2][4])とを、前記候補端末装置として特定する。
【0381】
本態様において、特定部は、領域内端末装置と、領域内端末装置と共にイベントに参加する共同参加端末装置とを候補端末装置として特定する。よって、同じイベントに参加する端末装置同士に同じ広告が配信される。これにより、ユーザ間で広告に関するやり取りが発生しやすくなり、広告の効果を増大させる上で有利となる。
【0382】
上記態様において、「共同参加端末装置」は、少なくとも一部が第1の領域と重複する地図上の第2の領域に位置する端末装置であってもよい。この場合、領域内端末装置は、第1の領域と第2領域とが重複する重複領域に位置してもよい。第2の領域は、複数の端末装置のうちいずれかの端末装置 が、形状または大きさの少なくとも一方を指定した第2の図形によって地図上で特定されてもよい。
【0383】
[付記2-6]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記特定部は、前記共同参加端末装置が、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である場合に、前記共同参加端末装置を前記候補端末装置として特定する。
【0384】
本態様において、特定部は、領域内端末装置と共にイベントに参加する共同参加端末装置が第1の領域に位置する場合に候補端末装置として特定する。よって、互いに、第1領域に位置し、かつ、同じイベントに参加する端末装置に対して同じ広告が配信される。これにより、第1領域に位置するという位置的なつながりと、同じイベントに参加するという人的なつながりを有するユーザに対して同じ広告を配信することができ、広告の効果を増大させる上で有利となる。
【0385】
[付記2-7]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記特定部は、前記イベントに参加する端末装置が前記地図上の第2の領域に対応する位置の端末装置であり、前記第2の領域が、少なくとも一部が前記第1領域と重複しており、前記領域内端末装置が、前記第1の領域と前記第2領域とが重複する重複領域に位置する場合に、前記共同参加端末装置を前記候補端末装置として特定する。
【0386】
本態様において、特定部は、イベントへの参加が第2領域に位置する端末装置に限定されており、領域内端末装置が、第1の領域と第2領域との重複領域に位置する場合に、領域内端末装置とともにイベントに参加する共同参加端末装置を、候補端末装置として特定する。よって、領域内端末装置と関連が深く、かつ、少なくとも第1の領域に接する近隣地域に位置する端末装置が候補端末装置として特定される。これにより、第1領域の周辺に位置するという位置的なつながりと、同じイベントに参加するという人的なつながりを有するユーザに対して同じ広告を配信することができ、広告の効果を増大させる上で有利となる。
【0387】
[付記2-8]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記特定部は、前記複数の端末装置のうち、前記イベントに参加する端末装置の個数と、前記イベントに参加する端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置の端末装置である領域内端末装置の個数と、に基づいて、前記イベントに参加する端末装置を前記候補端末装置として特定するか否かを決定する。
【0388】
本態様において、特定部は、イベントに参加する端末装置の個数と、イベントに参加する端末装置のうちの領域内端末装置の個数とに基づいて、イベントに参加する端末装置を候補端末装置として特定するかを決定する。これにより、広告の出稿に際して、第1領域に位置するという位置的条件の重視度合いを調整することができ、広告主のターゲットに合わせた広告出稿を容易に行うことができる。
【0389】
[付記2-9]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記特定部は、前記イベントに参加する端末装置のうち、前記領域内端末装置が所定割合以上の場合、前記イベントに参加する端末装置を前記候補端末装置として特定し、前記イベントに参加する端末装置のうち、前記領域内端末装置が所定割合未満の場合、前記イベントに参加する端末装置を前記候補端末装置として特定しない。
【0390】
本態様において、特定部は、イベントに参加する端末装置のうち領域内端末装置が所定割合以上の場合に、イベントに参加する端末装置を候補端末装置として特定する。これにより、広告の出稿に際して、第1領域に位置するという位置的条件の重視度合いを調整することができ、広告主のターゲットに合わせた広告出稿を容易に行うことができる。
【0391】
[付記2-10]
本発明の他の態様に係るプログラムは、前記特定部は、前記第1の領域(例えば、配信領域Za[p1])と、前記複数の端末装置のうち、ゲームに係るイベントに参加可能な端末装置の位置に対応する前記地図上の第2の領域(例えば、指定領域Zg[j])と、の重複の度合いに基づいて、前記イベントに参加可能な端末装置を前記候補端末装置として特定するか否かを決定する。
【0392】
本態様において、特定部は、イベントに参加する端末装置が位置する第2の領域と、第1の領域との重複度合いに基づいて、イベントに参加する端末装置を候補端末装置として特定するかを決定する。これにより、広告の出稿に際して、第1領域に位置するという位置的条件の重視度合いを調整することができ、広告主のターゲットに合わせた広告出稿を容易に行うことができる。
【0393】
上記態様において、「第1の領域と第2の領域との重複度合い」とは、例えば、第1の領域と第2の領域とが重複する領域の面積(以下「重複面積」という)であってもよいし、第1の領域の面積に対する重複面積の割合であってもよいし、第2の領域の面積に対する重複面積の割合であってもよい。
【0394】
[付記2-11]
本発明の他の態様に係るサーバ装置は、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する位置の端末装置を、広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する特定部と、を備える。
【0395】
[付記2-12]
本発明の他の態様に係るシステムは、サーバ装置と通信可能な複数の端末装置に広告を表示するシステムであって、現実空間における前記複数の端末装置の各々の位置を、地図上の座標と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、前記指定情報に基づいて、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する端末装置を、前記広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する特定部と、を備える。
【0396】
[付記2-13]
本発明の他の態様に係る情報処理方法は、現実空間における複数の端末装置の各々の位置を、地図上の位置と対応付けて管理し、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付け、前記複数の端末装置のうち、前記地図上の前記第1の領域に関連する位置の端末装置を、広告の配信先の候補である候補端末装置として特定する。
【0397】
[付記3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、プロセッサを、ゲームに係る複数のオブジェクトのゲーム空間における位置を、前記ゲーム空間を示す地図上の位置と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する指定情報を受け付ける受付部と、前記複数のオブジェクトのうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する位置のオブジェクトを、前記ゲームに係る第1のイベントに参加するオブジェクトの候補となる候補オブジェクトとして特定する特定部と、して機能させる。
【0398】
本態様において、特定部は、ゲーム空間を示す地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報に基づいて、ゲームに係る第1のイベントに参加するオブジェクトの候補となる候補オブジェクトを特定する。これにより、第1の領域の指定者(以下、「領域指定者」という)は、ゲーム空間内の地名を指定して第1の領域を指定する場合と比較して、第1の領域を簡易かつ正確に指定することができる。例えば、領域指定者が、1つの地名で特定される領域を複数を含んだ領域を第1の領域として指定したい場合に、1つの図形を指定するだけで第1の領域を指定することができ、複数の地名を入力するよりも簡易な操作で第1領域を指定することができる。また、領域指定者が、ある地名で特定される領域の一部のみを第1の領域として指定したい場合などに、領域指定者の意図通りに第1の領域を指定することができる。また、領域指定者が、ゲーム空間の地名や地名が表す領域の位置を把握していない場合でも、第1の領域の指定を行うことができる。
【0399】
上記態様において、「オブジェクト」とは、例えば、ゲームに関するキャラクタであってもよいし、ゲームに関する物体であってもよい。ここで、「ゲームに関するキャラクタ」とは、例えば、ゲームを進行させることが可能な仮想的な生物であってもよい。また、「ゲームに関する物体」とは、例えば、ゲームを進行させることが可能な仮想的な無生物であってもよい。
【0400】
上記態様において、「ゲーム空間」とは、例えば、ゲームにおいて提供される仮想的な空間であって、2次元の空間であってもよいし、3次元の空間であってもよい。
【0401】
[付記4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、プロセッサを、ゲームに係る複数のユーザの各々の複数の属性を、当該複数の属性と対応する2以上の次元を有する地図上の座標と対応付けて管理する管理部と、前記地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報を受け付ける受付部と、前記第1の指定情報に基づいて、前記複数のユーザのうち、前記地図上の前記第1の領域に対応する属性を有するユーザを、前記ゲームに係る第1のイベントに参加するユーザの候補となる第1の候補ユーザとして特定する特定部と、して機能させる。
【0402】
本態様において、特定部は、属性でユーザをマッピングした地図上の第1の領域を特定するための第1の図形の形状または大きさの少なくとも一方を指定する第1の指定情報に基づいて、ゲームに係る第1のイベントに参加するユーザの候補となる候補ユーザを特定する。これにより、特定の属性を有する参加者を集めてイベントを開催することができ、イベントの参加者間に生じる各種不均衡を低減することができる。
【0403】
上記態様において、属性とは、例えば、ユーザU自身の特性であってもよいし、ゲームに係る属性であってもよい。ユーザU自身の特性とは、例えば、ユーザUの性別や年齢、居住地などであってもよい。また、ゲームに係る属性とは、例えば、ゲームに対する有利性に関連する属性であってもよいし、ゲームにおける成績であってもよい。ゲームに対する有利性に関連する属性とは、例えば、ゲームにおける熟練度であってもよいし、所有しているアイテム数やアイテム種、ゲームに対する課金額などであってもよい。ゲームにおける熟練度は、例えば、ゲームにおけるレベルやゲームの総プレイ時間、総試合数などによって決定されてもよい。ゲームにおける成績とは、例えば、ゲームにおける勝率やランキング順位などであってもよい。
【符号の説明】
【0404】
1…ゲームシステム、2…広告システム、11,21,31,41…通信装置、12,42…タッチパネル、13…スピーカ、14…GPS受信機、15,22,32,43…メモリ、16,23,33,44…プロセッサ、110,210,310,410…通信部、120,420…表示部、122,422…操作入力部、130…音声出力部、140…位置取得部、150,220,320,430…記憶部、160,230,330,440…制御部160、231…ゲーム進行部231、232…大会管理部、233…第1位置管理部、234…第1受付部、235…ルーム管理部、236…第1特定部、237…許可部、238…取得部、239…供給部、240…参照部、332…第2位置管理部、333…第2受付部、334…第2特定部、335…参考情報出力部、336…広告管理部、337…広告配信部、NW…ネットワーク、SV1…ゲームサーバ、SV2…広告サーバ、T…端末装置、U…ユーザ。
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