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特許7515908マシンテレメトリの送信及びデジタル化のためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】マシンテレメトリの送信及びデジタル化のためのシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20240708BHJP
   G08C 19/00 20060101ALI20240708BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G08C19/00 301D
G08C19/00 301G
【請求項の数】 42
(21)【出願番号】P 2022116033
(22)【出願日】2022-07-21
(62)【分割の表示】P 2018562335の分割
【原出願日】2017-05-31
(65)【公開番号】P2022165986
(43)【公開日】2022-11-01
【審査請求日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】62/343,430
(32)【優先日】2016-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518388410
【氏名又は名称】テイア グループ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】THEIA GROUP, INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1600 Market Street, Suite 1320, Philadelphia, PA 19103 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】オルソン,アーランド
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-176202(JP,A)
【文献】特開2002-342870(JP,A)
【文献】特開2003-331376(JP,A)
【文献】特開平02-071699(JP,A)
【文献】特開2003-242587(JP,A)
【文献】特開2002-008181(JP,A)
【文献】特開2002-188939(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08C 13/00-25/00
G06T 1/00
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人による状況の制御を可能にする制御、又は、状態を監視するために使用中の、ゲージ、メータ、ライト又は他の人が可読な機械モニタ等の監視デバイスのアナログ又は他の物理的状態の変化を監視するための方法であって、前記方法は、
a)監視コンピュータ又は制御回路を有する少なくとも1つのサブシステムでカメラを動作させるステップと、
b)通信コンポーネントを介して前記カメラで得られた画像を前記サブシステムに通信するステップであって、前記サブシステムが、プロセッサ及び前記通信された画像を格納し前記画像を操作するための命令を含むソフトウェアを有する、該ステップと、
c)前記通信された画像を受信し、前記プロセッサ及び前記通信された画像を格納し前記画像を操作するための命令を含むソフトウェアを介して通信され受信した画像を格納し、操作するステップであって、前記画像はビデオの1つ又は複数のフレームを含む、該ステップと、
d)前記サブシステムの前記プロセッサで命令を処理することによって、前記画像の少なくとも十分な部分を抽出することによって前記画像を操作するステップと、
e)前記カメラで得られ、前記サブシステムに通信された、前記抽出された画像又は画像部分をデジタル化し、前記抽出された画像又は画像部分を、ゲージ、メータ、ライト又は他の人が可読な機械モニタ等の状態を監視するために使用している前記デバイスに関連するデジタル値のシーケンスに変換することによって、前記デバイスの前記ゲージ、メータ、ライト又は他の人が可読な部分をデジタル化するステップ
を有し、
f)前記サブシステムは第1のサブシステムと第2のサブシステムを含み、前記第1のサブシステムは、前記カメラ及び通信コンポーネントを含むとともに、監視コンピュータ又は制御回路を含み、前記第2のサブシステムは監視コンピュータ又は制御回路を含み、
g)前記カメラを動作させるステップは、前記第1のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路若しくは前記第2のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路で実行され、
前記方法はさらに、
)1つ以上のインターネット又はSCADAネットワークを含む少なくとも1つのネットワークへのアクセスを提供するステップと、
)前記サブシステムでアドレス指定可能な値を生成し、前記アドレス指定可能な値を前記1つ以上のインターネット又は前記SCADAネットワークを介してアクセス可能にするステップと、を含み、
)前記第1又は第2のサブシステムが前記カメラと通信する際に前記ネットワークは前記第1又は第2のサブシステムと通信
前記方法はさらに、
k)人によってなされた前記制御の調整を監視するステップと、
l)前記第2のサブシステムに通信されたビデオの1つ又は複数のフレームを受信し、前記第2のサブシステムと共に必要に応じてビデオの1つ又は複数のフレームを取得するステップを含み、
m)前記画像又は画像部分は視界を含み、
前記方法はさらに、
n)前記第1のサブシステム又は第2のサブシステムの少なくとも1つにおいて提供される変化検出手段を作動させ、前記変化検出手段と共に前記視界内への物体又は手の進入を検出し、前記視界内への前記物体又は手の進入が検出されるとフレーム又はビデオを送信し、前記変化検出手段が制御を調整する又は行動を起こした人を検出するとフレーム又はビデオを取り込むステップと、
o)制御を調整する又は行動を起こした前記人の行動の前記検出された変化を処理し、前記画像又は抽出された画像部分から得られた、前記ゲージ、メータ、ライト又は他の人が可読な機械モニタ等、状態を監視するために使用されている前記デバイスに関連する一連のデジタル値と関連した追加情報を提供するステップを含む、方法。
【請求項2】
画像を抽出しデジタル化するステップが、パネルの一部を含む前記画像の部分又は画像部分を選択するステップと、前記画像部分の前記選択によって可読要素が配置される前記パネル上の位置を表すステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記可読要素が、ゲージ、メータ、スイッチ、ダイヤル、ライト、又は他のインジケータを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記カメラと前記画像を通信するための前記通信コンポーネントが一緒に構成され、前記カメラからの前記画像を処理するための回路を有する1つ又は複数の処理コンポーネントを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
フレームタイマで前記画像のフレームレートを調整するステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
画像を抽出しデジタル化するステップが、パネルの一部を含む前記画像の部分又は画像部分を選択するステップを含み、前記方法は更に撮像される前記パネルに変化が生じた場合に、前記パネルのフレームを取り込むように前記画像の取り込みを制御するステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記監視する方法はパネルを含むデバイスを監視する、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記パネルを監視するステップは、前記パネルのコンポーネントを監視するステップを含み、前記視界内で監視されている前記デバイスを含む前記画像又は画像部分に変化がいつ発生したかを前記変化検出手段で識別するステップは、前記パネルの監視されているコンポーネントに変化がいつ発生したかを識別するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記監視デバイスがメータを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
複数のカメラが設けられ、前記監視デバイスが、前記複数のカメラのそれぞれによってそれぞれ監視される複数のコンポーネントを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
複数のカメラが設けられ、前記複数のカメラは単一のハウジング内に設けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のサブシステムが、画像取り込みレートの周波数を調整するためのフレームタイマを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のサブシステムが、前記カメラから連続的なビデオを取り込むように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のサブシステムが、圧縮、フォーマット化、暗号化、又はこれらの1つ又は複数の処理によって前記フレーム又はビデオを処理するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記カメラに結合された前記第1のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路を介して、前記カメラからの画像入力を受信するステップと、
a)フレームタイマを用いて画像取り込みレートの周波数を調整し、
b)前記カメラの画像は画像フレーム又はビデオから構成され、前記カメラの画像の前記画像フレーム又はビデオを圧縮、フォーマット化又は暗号化のうちの1つ又は複数によって前記フレーム又はビデオを処理し、かつ、
c)前記処理された画像フレーム又はビデオを前記第2のサブシステムに送信する
ことによって前記第1のサブシステムで前記カメラの画像を操作するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のサブシステムは遠隔サブシステムを備え、前記第2のサブシステムは、前記第1のサブシステムから処理された画像フレーム又はビデオを受信し、前記方法は、
a)前記第1のサブシステムから受信された前記画像フレーム又はビデオを解凍、フォーマット化、又は解読のうちの1つ又は複数によって前記画像フレーム又はビデオを処理し、
b)前記画像フレーム又はビデオをメモリ又は記憶コンポーネントに格納し、
c)前記画像の少なくとも一部分を抽出し、かつ
d)前記抽出された画像部分をデジタル化して一連のデジタル値を生成すること、
によって前記処理された画像フレーム又はビデオを操作するように構成される前記第2のサブシステムで前記処理された画像フレーム又はビデオを操作するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記監視デバイスが複数の可読要素を有するパネルを備え、前記可読要素が、少なくとも1つの第1の可読要素及び少なくとも1つの第2の可読要素を含み、前記画像の少なくとも一部分を抽出することが、前記画像から前記第1の可読要素の前記画像を含む前記画像の少なくとも第1の部分を抽出し、前記画像から前記第2の可読要素の前記画像を含む前記画像の少なくとも第2の部分を抽出すること含み、前記抽出された画像部分をデジタル化して一連のデジタル値を生成することが、抽出された各々の画像ごとに実行され、前記第1の可読要素についての一連のデジタル値、及び前記第2の可読要素についての第2の一連のデジタル値が生成される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路が第1の監視コンピュータ又は制御回路を含み、前記第2のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路が第2の監視コンピュータ又は制御回路を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のサブシステムが、前記第2のサブシステムに対して離間した遠隔サブシステムを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記方法が、アナログ値の表示を有するアナログコンポーネントを含む、ゲージ、メータ、ライト又は他の人が可読な機械モニタである前記デバイスを監視するステップを含み、前記方法が、更に前記アナログ値を表示する前記デバイスの画像を処理するステップを含み、前記デジタル化するステップが、前記アナログ値に対するデジタル値を生成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記カメラが赤外線対応カメラを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
赤外線照明手段を動作させるステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記通信コンポーネントが通信リンクを含み、前記カメラで得られた画像を前記サブシステムに通信するステップが前記通信リンクでなされる、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記通信コンポーネントが無線でリンクされ、前記カメラで得られた画像を前記サブシステムに通信するステップが前記無線でリンクされた通信コンポーネントでなされる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記通信リンクが地上無線部分を含み、前記カメラで得られた画像を前記サブシステムに通信するステップが前記地上無線部分でなされる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記通信リンクが衛星無線部分を含み、前記カメラで得られた画像を前記サブシステムに通信するステップが前記衛星無線部分でなされる、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のサブシステム又は第2のサブシステムの少なくとも1つに設けられた変化検出手段で変化を検出するステップを含み、変化を検出するステップが、取り込まれた前記画像が画像フレーム又は前記画像フレームの指定部分でゲージ、メータ、ライト又は他の人が可読な機械モニタ以外のものを含むときに、取り込まれた前記画像の変化を検出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
監視されている前記デバイスはパネルを含み、前記方法は、前記カメラから受信された画像を処理するステップと、前記画像が前記パネル又は前記パネルの一部の画像であるか、又は前記パネル又は前記パネルの一部の画像以外のものであるかを判定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記画像又は画像部分は視界を含み、前記変化検出手段は前記第1のサブシステム又は第2のサブシステムのうちの少なくとも1つに設けられ、前記方法は、前記変化検出手段で前記視界内への物体又は手の進入を検出するステップと、前記視界内への前記物体又は手の前記進入が検出されるとフレーム又はビデオが送信されるステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記カメラ及び変化検出手段は、モータ又はエンジンの振動を監視するために監視位置から遠隔で使用される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記カメラ及び変化検出手段を用いて前記モータ又はエンジンの負荷又はトルクを監視するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
可聴事象を検出するためのセンサを含む音検出手段で可聴事象を検出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のサブシステムは、前記第2のサブシステムに近位において離間した、前記カメラ及び通信コンポーネントを含む遠隔サブシステムを備え、前記第2のサブシステムは、監視コンピュータ又は制御回路を有し、可聴事象を検出するステップは、ブザー、警報、又は可聴警報が前記遠隔サブシステムの近位で作動されたかどうかを確認するステップを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記デバイスが動作しているモータであり、前記方法は、前記カメラで前記モータの画像を取り込むステップと、前記取り込まれた画像を処理して前記モータの動作状態を判定するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
前記動作しているモータの前記動作状態は、前記モータの振動である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
画像を取り込むステップは、前記取り込まれた画像の各々がフレーム領域を有するフレームを含む画像を取り込むステップであって、前記モータの画像を取り込むステップは前記フレーム領域内のモータ画像を取り込むステップを含み、前記モータは動作時には前記フレーム領域内の異なる位置で取り込まれ、前記フレーム領域内の前記モータの異なる取り込み位置が評価されて前記フレーム領域内の前記モータの前記取り込み位置からモータの前記動作状態が判定される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
座標を用いて前記フレーム領域内の場所を規定するステップと、前記モータ画像を座標によって表すステップと、前記モータ画像の座標を用いて前記モータの振動状態を判定するステップと、を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記モータは許容できる振動状態で動作しているかどうかを判定するステップを含み、前記許容できる振動状態は、座標のセットによって表される画像フレームの振動領域によって規定される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記モータ振動が前記許容できる振動状態で動作していないことが判定された場合に警報を生成する生成するステップを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記通信コンポーネントが通信リンクを含み、前記第1のサブシステムが、通信リンクからコマンド及び制御指令を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記パネルが可読要素を含み、前記方法は、サブマスクを適用するステップと、前記可読要素のサブ画像を生成するステップとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項42】
デジタル化される複数の前記デバイスの初期設定パラメータを含むデバイスライブラリを準備し提供するステップと、前記デバイスライブラリから前記デバイスのうちの1つを選択するステップと、前記デバイスライブラリからの設定を適用して、前記選択されたデバイスの前記適用された設定に基づいて前記カメラ及び画像処理の動作を指示するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械(マシン)の状態のための、より具体的には、変化が生じると起こる装置のアナログ又は他の物理的状態の撮像に基づいて変化状態を監視するためのデジタル化された画像の分野に関する。
【先行技術】
【0002】
グローバルな通信リンクの偏在により、世界の大部分とその機械は、世界中の他の機械やデジタル制御システムに迅速かつ容易に接続可能である。現在、デジタル制御ループを作成し、グローバルネットワークを使用して、重要な情報を他の機械(いわゆるM2Mアプリケーション)に直接通信できるようになり、人の介在なしに意思決定を自動化することが可能である。しかし、音声又は画像の形態であってもよい人対人通信とは異なり、M2Mアプリケーションは一般にデジタルデータの送信を必要とする。今日の多くのM2Mアプリケーションの1つの共通部分は、アナログテレメトリ(遠隔測定/telemetry)と信号とを機械からインターネット経由での伝送に適しているデジタル形式に変換するだけである。例としては、それに限定されないが、車両、ボート、又は飛行機などの移動機械のアナログタイプのゲージを駆動し、又は石油リグ又はスイッチヤード内のスイッチギヤなどの遠隔位置にある機械のゲージを駆動する電気信号を前記信号のデジタル表現に変換し、結果として生じる電気信号のアナログ表現を他の位置に送信することを含む。しかし、多くの機械は、人がそれらを見ることのみを目的としたゲージ及びインジケータライトを有するように元々設計されており、このような機械がそれらのインジケータライト又はゲージのデジタルバージョンを送信することができるようにするためには、機械を大幅に修正し、このような機械の電気信号伝達システムを中断する必要がある。アナログからデジタルへの変換や、さらには既存のデジタル情報ゲージをインターネット経由で送信可能な形式に複製する作業も、利益になり得るシステムアプリケーションでのM2M通信機能の普及率を低下させる。さらに、機械によっては、制御システムやゲージからデジタル情報を送信できるようにするために、変換における規制上、安全上、又は保証上の困難がある。例えば、スイッチギヤ又はモータ制御ギヤの高電圧は、通常、インターネットを介してデータをデジタル化して通信する低電圧回路から完全に分離されなければならない;航空機のゲージ及び配線は、航空機の耐空証明書(飛行安全性の証明書)に影響を与えずに改ざん又は変更することはできない;アナログゲージをデジタル化し、又は車両に既にデジタル形式で存在する信号を活用する新たな回路を、車両の保証に違反することなく簡単に追加することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
機械の動作を妨げずに、又は既存の機械配線、信号伝達、電気又は機械要素又は動作モードをリワークし、干渉し、又は新たなデジタル化装置を機械に追加することなく、ゲージ、ライト及び人が可読な他の機械ゲージ及び機能及び状態をデジタル化するためのシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ゲージ、ライト、及び人が可読な他の機械ゲージなどのデバイス、及び機能及び状態をデジタル化するためのシステムを提供する。システムは、監視対象のデバイスの動作又は電子要素を再構成する必要なく動作する。機械の動作に悪影響を及ぼす可能性がなくなり、また機械部品のリワークや、既存の機械配線、信号伝達、電気的又は機械的要素又は動作モードに干渉する必要がない。さらに、システムは、システムによって構成された装置を使用して実施されてもよく、それには機械に新たなデジタル化装置を追加する必要はない。
【0005】
これらの、及び他の利点は、本発明によって提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】カメラ及びパネルを斜視図で描写し、本発明の第1の例示的実施形態を示す、本発明の好ましい実施形態の図である。
【0007】
図2】システムの例示的実施形態によるパネルの特定のメータの拡大抽出画像部分及びプロセス描写を示す図1のパネルの正面図である。
【0008】
図3】システムの例示的な実施形態によるデジタルパネルメータ、及びプロセス描写を示す正面図である。
【0009】
図4A】モータの画像取り込みを示すために使用される例示的なフレームの描写図である。
【0010】
図4B】画像取り込み領域の例示的な変化領域を示す、図4Aの例示的なフレームの描写図である。
【0011】
図5】一定時間にわたる取り込み画像の動作装置の画像変化を示す例示的な描写を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
画像-M2Mシステムと示称される本発明の好ましい実施形態が図1に描写されている。好ましい実施形態では、メータ、インジケータ及びスイッチを備えたパネル101が監視され、インジケータのいずれか又は全てが本発明によってデジタル化される。周囲照明又は意図的な照明以外に、(一般性から逸脱することなく、赤外光又は他の非可視波長であってもよい)パネル101Aから反射された光は、パネルと本発明との間の唯一の関係であり、本発明と監視対象の機械との間にはいかなる物理的又は電気的関連もない。カメラ102は、その視界101Aが、監視対象のゲージ又はライト又は制御パネルのうち1つ又は複数をカバーするように、監視対象の機械の近傍に物理的に配置される。幾つかの代替実施形態によれば、カメラは赤外線対応カメラを含むことができる(また幾つかの実施形態によれば、カメラは可視照明と赤外線照明の両方を撮像することができる)。暗室又は夜間のパネルがカメラによって取り込まれ(キャプチャされ/撮影され)得るように、パネルを照明するために赤外線照明手段が(例えば、別個に、又はカメラの一部として、又はカメラと関連して)設けられてもよい。カメラ102の解像度は、各メータ又はインジケータの最終的なデジタル化に必要な所望の解像度を提供するのに十分な粒度(精細度/granularity)をピクセルベースで与えるのに十分であるように選択される。カメラ102はパネルの写真を撮影する。ピクチャフレームのレートは、手動で、又はソフトウェア又はファームウェアプログラム106Aを実行するための汎用又は専用プロセッサのいずれかを含むローカル制御システムを介して遠隔でプログラムされるフレームタイマ104、又は、パネル自体の変化が起こったときにのみパネルのフレームを撮像するハードウェア、ソフトウェア、又はその2つの組み合わせのいずれかで実施される処理機能103に基づいて断続的なレートであってもよく、又はカメラが連続的なビデオを生成してもよい(105)。フレーム又はビデオは必要に応じて圧縮され、フォーマット化され、暗号化され(106)、その後、監視回路又はコンピュータ106Aによって、事前に送信され、又は、必要に応じて取得される。機能102、103、104、105、106及び106Aの全ては、単一のプロセッサ上のハードウェア、ソフトウェア又はファームウェア内の単一の実施形態で組み合わせられてもよく、必要に応じて全体がカメラ102に含まれてもよく、機能全体が、必要に応じて監視制御コンピュータ106Aによって任意に制御されてもよい。これらの要素は、いわゆる遠隔システム100を形成する。
【0013】
次いで画像は、インターネット又はプライベート通信リンクであってよく、その1つ又は複数のセグメントが電気的に配線され、光学的にリンクされ、又は地上無線リンク又は衛星無線を介して無線でリンクされ得るネットワーク接続107を介して通信される。このネットワーク通信107はまた、監視制御回路106Aにコマンド及び制御指令を与える役割をも果たし得る。遠隔システム100によって提供された画像は、別個の監視及び制御回路108A、及びその後の解凍(圧縮解除/decompression)、フォーマット化、及び解読(暗号解読/decryption)機能108に到達する。次いで、得られた画像はメモリ又は他の電子記憶装置109に永久的に又は一時的に格納可能である。次いで、さらに後述するように、各画像をパネルの画像内のインジケータ、メータ、ゲージ又はスイッチのいずれか又は全てに関連する一連のデジタル値に変える抽出及びデジタル化アルゴリズム110、111が使用される。抽出アルゴリズム110及びデジタル化アルゴリズム111は、事前にプログラムされることができ、又は要求に応じてパネルの様々な部分について選択的に動作することができ、また光学文字認識(OCR)サブアルゴリズムを含み得る。次いで、結果はメモリデバイス112に格納され、SCADAネットワークなどのプライベート通信システム、又はインターネットなどの標準ベースのネットワークのいずれかによってアクセス可能である。当業者に周知の多くの手段により、メモリ112内の利用可能なデータは、個別にアドレス指定可能な、又はサブアドレス指定可能なデータ要素としてインターネットに提示され得る。図示されているように、機能108a、108、109、110、111、及び112の全ては、ハードウェア及びソフトウェア120の単一のサブシステム内に、又はより大きなサーバファーム(図示せず)上で動作するソフトウェア内のみに含まれ得る。
【0014】
上記の方法では、1つ又は複数のインジケータ、読み出し値、メータなどは、パネル101内の前記インジケータの動作と直接の接続なしで(関連せずに)、又はこれを妨害することなくインターネットを介してアドレス指定又はサブアドレス指定可能なデジタル数値になり得る。
【0015】
変化検出機能103は、任意の外部オブジェクトがパネル又はメータの指示を中断する際に、例えば人のオペレータが制御を調整し、又は他の動作を行った場合にフレーム又はビデオの取り込みを行うようにプログラムされ得る。このようにして、本発明は、パネル自体の内部の信号のデジタル化によって形成された単純なデジタルテレメトリストリームに必ずしも存在しない追加のセキュリティ及び情報を提供する。また、遠隔システム100は、特定のインジケータライト、又は高温などのある種のアラーム状態を認識し、それ自体でローカルシステムとの通信を推進するようにプログラムされることができる。
【0016】
ここで、図2及び図3を参照して、読出し値抽出及びデジタル化アルゴリズムが説明される。図2のアナログ型メータの場合、必ずしもデジタル化される必要がない多くのインジケータ、メータ又はゲージが存在する場合で画像取り込みの第1の事例が生じた場合、ローカルシステム上で、より大きな画像201からデジタル化される各メータは、単純なマスターマスク又は周知の多くの通常のよくあるMatlabなどの画像処理パッケージで利用できる他の簡単なサブ画像抽出アルゴリズムを使用してサブ画像202へと抽出される。画像マスク201Aは、サブ画像作成ステップを支援するために、自動的に、又は一旦手動で作成されることができる。特定のメータ又はインジケータのサブ画像が作成されると、メータのタイプに応じて様々な直接的な画像処理及び抽出方法を使用してメータの読み取り値を確認することができる。例えば、203内のメータについては、水平からのインジケータの角度を自動的に確認するためにハフ変換を使用可能であり、その角度が表内で指示されたメータ値に関連付けられる。一般化された方法の場合、画像のピクセル化によって識別可能な各々の可能な(あり得る)指示におけるメータの参照画像は、ローカル処理システムにアプリオリに(先験的に)格納可能であり、各画像は、メータによって示されるデジタル値に関連付けられ、基準画像のどれが受信されたサブ画像に最も近いかを判定するためにサブ画像203と相関される。本発明から逸脱することなく、ステップ203で使用され得る画像処理技術分野の当業者には一般的に周知の多くの他の画像処理方法がある。ステップ203の終了時に、メータ又は指示値204は、デジタル値、この場合はマイナス5としてローカルシステムに格納される。
【0017】
図3を参照すると、サブ画像作成後、既存のデジタルパネルメータ301は、既製のソフトウェアから一般に利用可能な簡単な光学文字認識プログラム302を介して、サブ画像からデジタル値303に容易に変換可能である。
【0018】
画像-M2M発明システムは、本発明から逸脱することなく、カメラがメータ又はインジケータの正面に取り付けられていない場合、又は大きなパネルが撮像されている場合の射影歪み補正(perspective de-warping)などの追加の機能を画像処理に追加することもできる。手作業及び/又は自動初期設定を容易にするために、一般的なメータのライブラリが保持され得る。
【0019】
提示された画像M2Mの発明は、伝統的な埋め込みテレメトリ測定及びアナログツーデジタル式の電気又は機械技術によるデジタル化に容易に適応できない多くのものを含む、多種多様なゲージ、メータ及びインジケータに適合できるという利点を有する。加えて、カメラ及び画像システムの使用により、多くのメータ又はインジケータが一度に取り込まれ、デジタル化され得る。さらに、画像M2Mシステムは、例えば従業員がダイヤルを操作し、機械を検査し、又はそうしなければ未記録となるような同類の環境的又は偶発的な事象の場合など、従来のテレメトリからは通常得られない追加の情報を提供することができる。加えて、カメラは、モータ又はエンジン又はプーリー又はベルトのセットに合焦する(フォーカスする)ことができ、また、フレーム間の比較を行って、モータ又はエンジン内の振動又はトルクの動きの量を判定し、洗練された遠隔測定であっても、遠隔から確認することは非常に困難な情報を提供し得る。
【0020】
例示的な一実施形態によれば、システムは、例えば駆動機構又は被駆動機構などの接続された、又は関連するコンポーネントを含む、モータ又はエンジンの1つ又は複数の態様(要素)に合焦された1つ又は複数のカメラを有して構成される。例えば、カメラは、その焦点がエンジン又はモータ、又は動作部又はコンポーネントに向けられるように配置される。カメラは、視野を撮像し、画像領域Aを含む画像フレームを提供する。画像領域Aは、画像フレームの例示的な描写を示す図4A及び図4Bに示されている。図4Aに示される画像領域Aには、取り込まれたモータの画像であるモータ310が描写されている。モータ画像310は、画像領域Aの一部を占める。モータ画像領域は、好ましくは、ピクセルを含み得る画像座標を表す。図4Aの実線のモータ310の描写では、モータ310は、モータ画像領域Amsによって表される静止状態で示されている。破線の描写は、動作位置のモータ310を表し、動作時のモータ310は振動している。フレーム領域A内の動作時のモータ310の取り込み画像は、フレーム領域A内の異なる位置にあり、モータ位置Am1、Am2、Am3(例示のために3つの異なる位置が示されている)によって表される。振動モータの位置は、図の2次元座標図で示されているが、代替実施形態によれば、システムは、二次元の面に加えて、又はそれに代えて、前方(紙面内への)又は後方(紙面外への)の動きを説明する(考慮に入れる/取り扱う)ように構成され得る。
【0021】
モータ画像領域又は動作モータAoは、動作時に、より好ましくは許容範囲内での動作時にモータ310がその中に撮像される画像領域座標に設定され得る。この例では、範囲は許容振動レベルを表す。モータの振動は、画像領域Ao内のモータの位置決めによって撮像される。モータ画像領域は、幾つかの別個のモータ画像Am1、Am2、Am3、...AmNを表すことができ、各々の別個の画像は、この例では画像領域Aによって表され得る(異なる時間での)画像フレーム取り込みの画像座標又はピクセルのセットに対応する。各画像の画像座標は、この例では振動レベル、及び許容できる振動レベルである動作パラメータを判定するために使用され得る。図4Bを参照すると、この例では、動作時のモータの画像位置の画像領域又は境界は、Aoによって表される。作動モータの画像領域Aoは、許容動作条件下での動作時のモータの振動運動又は外乱の結果として許容位置に対応するカメラフレーム内で表されたモータ位置によって生成され得る。モータ310は、フレーム又は領域A内のモータ静止位置レベルを表す静止画像Ams(図4A参照)を提供するために非動作状態で撮像されてもよい。振動変化は、所定の時間に、又は所定の時間間隔、又は一連のフレームにわたっての画像領域A内の画像310の位置によって判定され得る。例えば、許容されるモータ振動Aoの境界を超えた場合、動作事象が検出され、記録され得る。システムは、動作事象を検出するための命令を含むソフトウェアを含んで構成されることができ、又は(正の検出結果などの)動作事象が検出された場合に応答を生成し得る。例えば、幾つかの応答は、事象をログに記録する、警告を発する、特定の個人又は機械(コンピュータ)にデバイス(この例ではモータ)をシャットダウンするように通知する、又はこれらの組み合わせを含み得る。
【0022】
幾つかの実施によれば、システムは、(例えば、モータ画像AmTが特定の時間Tの画像を表す場合)、モータ画像AmTを処理し、モータ画像パラメータが超えたかどうかを判断するために画像フィールド上のモータ画像位置のピクセル又は座標を比較するように構成される。パラメータの超過は、処理中の画像が、この例ではモータ画像領域Aoである指定のモータ画像領域の外側にあるフレーム内の位置でモータ(例えば、その一部)が検出されていることを明らかにするという判定によって確認され得る。例えば、モータ撮像がモータ位置又は場所として許容できる座標のセットを画定し、モータ画像が座標の境界を越える場合、正の検出結果が記録され得る。幾つかの実施形態によれば、許容できる動作条件の超過が生じたかどうかを判定するために、モータ画像のピクセル位置及び値を(例えば、絶対値又は基準値と)比較され得る。
【0023】
あるいは、モータ振動は静止画像位置Amsからの偏差を参照して判定され得る。例えば、モータの動作時のモータの別個の画像Am1、Am2、Am3、...AmNは、静止画像座標Amsとは異なる画像座標を提供し得る(但し、画像Am1、...AmNの幾つかは、モータの動作時の状態画像Amsに対応する可能性がある)。変化(分散)レベルは、動作時のモータの画像領域に対して判定されてもよく、カメラは、本明細書に示され説明されるように、連続撮像、又はモータの画像を確認するフレームレート撮像で動作し得る。図5を参照すると、時間Tにわたる静止状態画像(Ams)からのモータ画像変化又は変動ΔAmのプロットが示されている。このグラフは、許容できる分散範囲領域と、許容範囲領域外の分散範囲領域とを示している。範囲又は分散パラメータは、通常の動作時又は許容できると考えられる動作時に許容されるモータの動き又は振動に基づいて指定され、予め決定され得る。分散は、モータの振動が画像フレーム内のモータ撮像位置によって表される許容レベル又は閾値レベルを超えた場合にそれを禁止するために、またモータ撮像位置がピクセル又は座標で表され得る。
【0024】
幾つかの実施によれば、システムは、モータなどの構成部品の特定の部分を撮像するように構成され得る。例えば、プーリー、ホイール又は上部などのその一部が撮像されることができ、撮像されたその径方向部分が以前は許容できる動作範囲であると判定された(例えばフレーム座標により画定された)円弧範囲を越えたと判定されると、正の判定結果が生じ得る。加えて、警報又はその他の動作が発生され得る。
【0025】
システムは、(モータ振動が検出され、許容できるパラメータの外で動作していると判定される)正の検出に対する応答を生成するように構成されてもよく、この応答は、後にメインテナンスで使用するために結果を格納すること、又はモータをシャットダウンする命令を中継することであってもよく、オペレータ又は技術者に警報を送信する(モータは継続させる)など他のいずれかの応答であってもよい。さらに、振動レベル画像データは、処理され、画像として、又は処理された情報として記憶されてもよい。振動レベルは、撮像された運動を再現するために提供されてもよい。加えて、振動レベル画像は、画像として、又は処理済み情報として処理され、格納され得る。振動レベルは、撮像されたモータの動きを再現するために提供され得る。加えて、例えばフレーム内のモータの位置、又は画像から確認された処理済みの振動データなどの振動画像データは、動作時間を表示するためにタイムスタンプされてもよい。これは、関連するモータ動作を生成する特定の負荷、時刻、又は動作があるかどうかを判断するのに役立つ。
【0026】
この例はモータに関連して提供されるが、構成動作が許容動作パラメータ又は条件内にあるかどうかを判定するために他の動作コンポーネントが使用され、撮像され、画像情報が処理されてもよい。加えて、それぞれの複数のコンポーネントを撮像するために複数のカメラを設けることができ、複数のコンポーネントの画像がシステムによって判定され、検出され得る。
【0027】
さらに、カメラシステムには、それがないと画像システムによって観察できないブザー、アラーム、又は他の可聴信号の音を記録することができるオーディオ情報又はオーディオトラックが追加されてもよい。また、モータやエンジンの音が録音され、異常な音が出始めた場合には、そうしないと観察できないはずの遠隔現象のためのローカルアクションを講じることができるように記録されてもよい。
【0028】
これらの、及び他の利点は、本発明によって実現され得る。本発明を特定の実施形態を参照して説明したが、その説明は例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものと解されるべきではない。図4Aの画像フレームAには複数のモータ画像が示されているが、画像(複数)は別々のフレーム(複数)で取り込まれた画像(単数)を表し、また別個に取り込まれた画像フレーム(複数)を表し得る。本明細書に記載された本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、かつ添付の特許請求の範囲によって規定されるように、当業者には様々な修正及び変更が可能であろう。
下記は、本願の出願当初に記載の発明である。
<請求項1>
状態変化のデジタル化して監視するために既存のデバイスと共に使用するためのシステムであって、
a)カメラと、
b)監視コンピュータ又は制御回路を有するサブシステムと、
c)前記カメラで得られた画像を前記サブシステムに通信するための通信コンポーネントと、を備え、
d)前記サブシステムが、前記通信された画像を受信するように構成され、プロセッサ及び前記通信された画像を格納し該画像を操作するための命令を含むソフトウェアを有し、
e)前記システムが、前記画像を抽出し、デジタル化することによって前記画像を操作する、システム。
<請求項2>
前記画像の抽出及びデジタル化が、画像の選択部分を抽出及びデジタル化するステップを含み、前記画像がパネル表示を含み、前記画像の選択部分は可読要素が配置される前記パネル上の位置を表す、請求項1に記載のシステム。
<請求項3>
前記可読要素が、ゲージ、メータ、スイッチ、ダイヤル、ライト、又はインジケータを含む、請求項2に記載のシステム。
<請求項4>
前記カメラと、前記画像を通信するための前記通信コンポーネントと共に構成され、前記カメラからの前記画像を処理するための回路を有する1つ又は複数の処理コンポーネントを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項5>
前記画像取り込みレートの周波数を調整するためのフレームタイマを含む、請求項4に記載のシステム。
<請求項6>
前記1つ又は複数の処理コンポーネントが、前記撮像されるパネルの変化が生じた場合に、前記パネルのフレームを取り込むように前記画像の取り込みを制御する命令を含むソフトウェアを実行する前記回路に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む、請求項4に記載のシステム。
<請求項7>
第1のサブシステム及び第2のサブシステムを含み、前記第1のサブシステムが前記カメラ及び通信コンポーネントを含み、前記第2のサブシステムは監視コンピュータ又は制御回路を有するサブシステムを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項8>
前記第1のサブシステムは、前記カメラで取得された前記画像データを処理し、前記監視対象のデバイスの変化がいつ発生したかを識別し、前記監視対象のデバイスの変化が検出されると、前記監視対象のデバイスの画像フレーム取り込みを作動させる変化フレーム検出機構を含む、請求項7に記載のシステム。
<請求項9>
前記監視対象のデバイスはパネルを含む、請求項8に記載のシステム。
<請求項10>
前記パネルが監視対象のコンポーネントを含み、前記変化フレーム検出機構は、前記監視対象のコンポーネントに対する変更がいつ発生したかを識別するように構成される、請求項9に記載のシステム。
<請求項11>
前記監視対象のコンポーネントがメータを含む、請求項10に記載のシステム。
<請求項12>
複数のカメラが設けられ、前記監視対象のデバイスが、前記複数のカメラのそれぞれによってそれぞれ監視される複数のコンポーネントを含む、請求項8に記載のシステム。
<請求項13>
前記複数のカメラは単一のハウジング内に設けられる、請求項7に記載のシステム。
<請求項14>
前記第1のサブシステムが、前記画像取り込みレートの周波数を調整するためのフレームタイマを含む、請求項7に記載のシステム。
<請求項15>
前記第1のサブシステムが、前記カメラから連続的なビデオを取り込むように構成される、請求項7に記載のシステム。
<請求項16>
前記第1のサブシステムが、圧縮、フォーマット化、暗号化、又はこれらの1つ又は複数の処理によって前記画像フレーム又はビデオを処理するように構成される、請求項7に記載のシステム。
<請求項17>
前記第1のサブシステムが、前記カメラからの画像入力を受信するように結合された監視コンピュータ又は制御回路を含み、前記第1のサブシステムは、前記カメラ画像を、
a)フレームタイマを用いて前記画像取り込みレートの周波数を調整し、
b)前記画像フレーム又はビデオを圧縮、フォーマット化又は暗号化のうちの1つ又は複数によって前記画像フレーム又はビデオを処理し、かつ、
c)前記処理された画像フレーム又はビデオを第2のサブシステムに送信するように操作するように構成される、請求項7に記載のシステム。
<請求項18>
前記第1のサブシステムは遠隔サブシステムを備え、前記第2のサブシステムは、前記第1のサブシステムから処理された画像フレーム又はビデオを受信し、前記第2のサブシステムは、
a)前記第1のサブシステムから受信された画前記像フレーム又はビデオを解凍、フォーマット化、又は解読のうちの1つ又は複数によって処理し、
b)前記画像フレーム又はビデオをメモリ又は記憶コンポーネントに格納し、
c)前記画像の少なくとも一部分を抽出し、かつ
d)前記抽出された画像部分をデジタル化して一連のデジタル値を生成すること、
によって前記処理された画像フレーム又はビデオを操作するように構成される、請求項17に記載のシステム。
<請求項19>
前記監視対象のデバイスが複数の可読要素を有するパネルを備え、前記可読要素が、少なくとも1つの第1の可読要素及び少なくとも1つの第2の可読要素を含み、前記画像の少なくとも一部分を抽出することが、前記画像から前記第1の可読要素の前記画像を含む前記画像の少なくとも第1の部分を抽出し、前記画像から前記第2の可読要素の前記画像を含む前記画像の少なくとも第2の部分を抽出すること含み、前記抽出された画像部分をデジタル化して一連のデジタル値を生成することが、抽出された各々の画像ごとに実行され、前記第1の可読要素についての一連のデジタル値、及び前記第2の可読要素についての第2の一連のデジタル値が生成される、請求項18に記載のシステム。
<請求項20>
前記第1のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路が第1の監視コンピュータ又は制御回路を含み、前記第2のサブシステムの監視コンピュータ又は制御回路が第2の監視コンピュータ又は制御回路を含む、請求項18に記載のシステム。
<請求項21>
前記第1のサブシステムが前記カメラの一部として設けられる、請求項7に記載のシステム。
<請求項22>
前記第1のサブシステムが、前記第2のサブシステムの近位において離間した遠隔サブシステムを含む、請求項7に記載のシステム。
<請求項23>
前記画像処理が、アナログコンポーネントであってアナログ値を表示するデバイスの画像を処理することを含み、前記デジタル化が、前記アナログ値に対するデジタル値を生成するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項24>
前記カメラが赤外線対応カメラを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項25>
赤外線照明手段を含む、請求項24に記載のシステム。
<請求項26>
前記通信コンポーネントが通信リンクを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項27>
前記通信コンポーネントが無線セルラ部分を含む、請求項26に記載のシステム。
<請求項28>
前記通信リンクが衛星無線部分を含む、請求項26に記載のシステム。
<請求項29>
前記通信リンクが衛星無線部分を含む、請求項26に記載のシステム。
<請求項30>
前記画像が前記画像フレーム又は前記画像フレームの指定部分で前記メータ以外のものを取り込んだときに、取り込まれた前記画像の変化を検出する変化検出手段を含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項31>
前記システムは、前記カメラから受信された画像を処理し、前記画像が前記画像パネル又はその一部であるか、又は前記画像パネル又はその一部以外であるかを判定する命令を含むソフトウェアを有して構成された請求項1に記載のシステム。
<請求項32>
変化を検出する変化検出手段を含み、変化検出が、視野内への物体は手の進入を含み、それを契機にフレーム又はビデオが送信される請求項1に記載のシステム。
<請求項33>
前記カメラ及び変化検出システムは、モータ又はエンジンの振動を監視するために遠隔で使用される、請求項32に記載のシステム。
<請求項34>
前記カメラ及び変化検出システムは、モータ又はエンジンの負荷又はトルクを監視するために使用される、請求項33に記載のシステム。
<請求項35>
可聴事象を検出するためのセンサを含む音検出手段を含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項36>
第1のサブシステムと第2のサブシステムとを備え、前記第1のサブシステムは、前記第2のサブシステムに近位において離間した、前記カメラ及び通信コンポーネントを含む遠隔サブシステムを備え、前記第2のサブシステムは、監視コンピュータ又は制御回路を有するサブシステムを含み、可聴事象の検出は、ブザー、警報、又は可聴警報が遠隔サブシステムの近位で作動されたかどうかを確認するステップを含む、請求項36に記載の方法。
<請求項37>
前記デバイスがモータであり、前記カメラは前記モータの画像を取り込み、前記画像を処理して前記モータの動作状態を判定する、請求項1に記載のシステム。
<請求項38>
前記動作状態は、モータ振動である、請求項37に記載のシステム。
<請求項39>
前記取り込まれた画像の各々が、フレーム領域を有するフレームを含み、前記モータは前記フレーム領域内に撮像され、前記モータは動作時には前記フレーム領域内の異なる位置で取り込まれ、前記モータの取り込み位置が評価されて前記のモータ動作状態が判定される、請求項38に記載のシステム。
<請求項40>
前記フレーム領域が、前記フレーム内の場所を規定する座標を含み、前記モータ画像が座標によって表され、前記モータ画像座標が前記モータの振動状態を判定する、請求項39に記載のシステム。
<請求項41>
許容できる振動状態は、座標のセットによって表される画像フレームの振動領域によって規定される、請求項39に記載のシステム。
<請求項42>
前記システムは、前記カメラ画像によって判定された前記モータ振動が前記許容できる振動状態内で動作していない場合に警報を生成する、請求項39に記載のシステム。
<請求項43>
フレームレート、前記パネル自体の変化、又はこれらの組み合わせに基づいて前記カメラを制御するローカル制御システムを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項44>
前記通信コンポーネントが通信リンクを含み、前記第1のサブシステムが、通信リンクからコマンド及び制御指令を受信する、請求項7に記載のシステム。
<請求項45>
前記パネルが前記可読要素を含み、前記システムは、前記可読要素のサブ画像を生成するためにサブマスクを適用する、請求項9に記載のシステム。
<請求項46>
デジタル化される複数のデバイスの初期設定パラメータを含むデバイスライブラリを含み、前記デバイスライブラリのデバイスは、前記カメラ及び画像処理動作を指示する設定を適用するように選択される、請求項1に記載のシステム。
図1
図2
図3
図4
図5